JP5202094B2 - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5202094B2
JP5202094B2 JP2008124858A JP2008124858A JP5202094B2 JP 5202094 B2 JP5202094 B2 JP 5202094B2 JP 2008124858 A JP2008124858 A JP 2008124858A JP 2008124858 A JP2008124858 A JP 2008124858A JP 5202094 B2 JP5202094 B2 JP 5202094B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor
light
semiconductor device
tft
wavelength
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008124858A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009276387A (ja
Inventor
久人 薮田
将人 大藤
康好 高井
岳彦 川▲崎▼
典夫 金子
享 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2008124858A priority Critical patent/JP5202094B2/ja
Priority to US12/992,071 priority patent/US8513662B2/en
Priority to PCT/JP2009/059104 priority patent/WO2009139483A1/en
Publication of JP2009276387A publication Critical patent/JP2009276387A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5202094B2 publication Critical patent/JP5202094B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L29/00Semiconductor devices adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching, or capacitors or resistors with at least one potential-jump barrier or surface barrier, e.g. PN junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof  ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/68Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor controllable by only the electric current supplied, or only the electric potential applied, to an electrode which does not carry the current to be rectified, amplified or switched
    • H01L29/76Unipolar devices, e.g. field effect transistors
    • H01L29/772Field effect transistors
    • H01L29/78Field effect transistors with field effect produced by an insulated gate
    • H01L29/786Thin film transistors, i.e. transistors with a channel being at least partly a thin film
    • H01L29/78645Thin film transistors, i.e. transistors with a channel being at least partly a thin film with multiple gate
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L29/00Semiconductor devices adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching, or capacitors or resistors with at least one potential-jump barrier or surface barrier, e.g. PN junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof  ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/68Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor controllable by only the electric current supplied, or only the electric potential applied, to an electrode which does not carry the current to be rectified, amplified or switched
    • H01L29/76Unipolar devices, e.g. field effect transistors
    • H01L29/772Field effect transistors
    • H01L29/78Field effect transistors with field effect produced by an insulated gate
    • H01L29/786Thin film transistors, i.e. transistors with a channel being at least partly a thin film
    • H01L29/78606Thin film transistors, i.e. transistors with a channel being at least partly a thin film with supplementary region or layer in the thin film or in the insulated bulk substrate supporting it for controlling or increasing the safety of the device
    • H01L29/78633Thin film transistors, i.e. transistors with a channel being at least partly a thin film with supplementary region or layer in the thin film or in the insulated bulk substrate supporting it for controlling or increasing the safety of the device with a light shield

Description

本発明は、半導体装置に関する。
現在、薄膜トランジスタ(TFT)の高性能化・作製プロセスの低温化・低コスト化を目指し、幅広い種類の材料を対象にチャネル層材料が探索及び検討されている。一例として、アモルファスシリコンや多結晶シリコン、マイクロクリスタルシリコン、有機半導体などがある。
近年発見された酸化物半導体もその有力な一群である。例えば、アモルファスIn−Zn−O(IZO)薄膜、及びアモルファスIn−Ga−Zn−O(IGZO)薄膜をチャネル層に用いたTFTの作製法が、それぞれ非特許文献1及び非特許文献2に開示されている。
ところで、TFTはチャネル層の半導体材料や作製法によって異なる閾値電圧を有する。また、種々の原因(製造工程履歴・経時変化・電気的ストレス・熱的ストレス)によりTFTの閾値電圧が変化する。ここで、電気的ストレスとは半導体への電圧又は電流の印加によって発生するものである。また、熱的ストレスとは、外部からの半導体周辺の加熱や、半導体の通電によるジュール熱によって発生するものである。実際のTFTにはこれらが同時に加わることがある。
上記の酸化物半導体をチャネル層として用いたTFTについても例外ではなく、非特許文献3及び非特許文献4では、電気的ストレスによる、又は電気的ストレスと熱的ストレスの複合による閾値電圧変化が観測されている。
また、酸化物半導体TFTについては、可視光及び紫外光を照射することで閾値電圧が変化することが非特許文献1に開示されている。また、多結晶シリコンについては、TFTのチャネル層に光が入射する構造とし、閾値電圧を低減させる方法が特許文献1に開示されている。
特開平10−209460号公報 Barquinha et al.,J.Non−Cryst.Sol.,352,1756(2006)。 Yabuta et al.,Appl.Phys.Lett.,89,112123(2006)。 Riedl et al,Phys.Stat.Sol.,1,175(2007)。 Kim et al.,International ElectronDevice Meeting 2006(IEDM’06),11−13,1(2006)。
しかしながら、上記のいずれの文献においても、前記原因による閾値電圧変化に対して、それを補償又は抑制する方法や、その閾値電圧変化の影響を相対的に小さくする方法は明らかにされていない。
したがって通常では、従来のアモルファスシリコン半導体を用いた素子及び該素子を用いた装置の場合、直接的に半導体チャネル層に対処するのではなく、生じた閾値電圧変化を補正する回路を別途に設けて対処している。この補正回路により、半導体に閾値電圧変化が生じた場合も装置は正常に動作するのであるが、そういった補正回路は半導体素子を含む複雑な回路であり、この補正回路を別途設けることは全体の回路を大規模かつ複雑にし、製造コストを増大させる。また、閾値電圧変化が極端に大きくなった場合、その補正回路だけでは閾値電圧変化を補正することが難しい。
そして、前記原因により閾値電圧が変化した場合、それに伴って電荷移動度やサブスレッショルドスイング(S値)などの閾値電圧以外の特性が変化する。例えば、特許文献1や非特許文献1では、閾値電圧の低減と同時にそれぞれ移動度が増加又は減少することが報告されている。これらの特性も変化以前と同等に保つことが好ましいが、これを可能にする手段は知られていない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、半導体の吸収端波長より長波長の光を半導体に照射する機構と、該光の調節機構とを設置することで、半導体の閾値電圧変化を補償又は抑制することが可能な半導体装置を提供することを目的とする。
本発明は、少なくとも半導体を構成要素として有する半導体素子を備えた半導体装置であって、前記半導体の吸収端波長より長波長の光を該半導体に照射する機構と、前記光が通過する光路の一部に設けられた、光の強度、照射時間又は波長から選択される少なくとも1つの要素を調節する調光機構と、を有し、前記調光機構によって調節された前記光により、前記半導体素子の閾値電圧を変化させることを特徴とする。
本発明の半導体装置によって、半導体素子に含まれる半導体に閾値電圧変化が生じた際に、その半導体の閾値電圧を元の状態に近づけるように変化させることができる。これにより半導体装置を常に正常に動作させることができる。
また、本発明を用いることにより、半導体に閾値電圧変化が生じるより前にその閾値電圧変化を抑制又は補償し、半導体装置を正常に動作させることができる。
また、本発明は、従来の閾値電圧変化の補正回路を用いる方式と比較して、単純な構成の機構を設けるだけで半導体装置を正常に動作させることができるため、製造コストの増大を抑えることができる。
また、本発明を従来の補正回路と併用することで、従来補正回路だけでは補正しきれない大きな閾値電圧変化が生じた場合においても、半導体装置を正常に動作させることができる。
また、本発明では半導体素子の電荷移動度やS値などの閾値電圧以外の特性が閾値電圧変化と共に変化した場合においても、変化前に近い特性に回復させることができる。
最初に、本発明の半導体装置の構成要素である半導体を処理する機構について説明する。
図1に本発明を概略的に説明する図を示す。同図では、光源200から光210が半導体100に照射される様子が示されており、光210が半導体100に照射されるまでに通過する光路の一部には調光機構300が配置されている。本発明は、以上のように半導体に光を照射することで、該半導体に生じる閾値電圧変化を抑制又は変化させることを特徴とする。
ここで、半導体100はいかなる形状でもよい。また、半導体100は、その他の構成材料(電極や絶縁物など)(不図示)と組み合わされた半導体素子の一部であってもよい。例えば、TFTにチャネル層として用いられる半導体薄膜という形態をしていてもよい。
また、光源200もいかなる形状でもよい。光源としては熱フィラメント、蛍光管、放電、発光ダイオードのような光源が適用できる。これらは半導体照射専用に設置してもよいし、液晶ディスプレイに併設されるバックライトのように、本来半導体照射とは別の目的で設置された光源を利用してもよい。また、太陽光や室内照明光などの環境光も利用することも可能である。また、所望の効果が得られれば、半導体100と光源200の位置関係は図のような対向配置に限らない。
調光機構300は、光の照射時間、強度及び波長のうち、少なくとも1つを調節する機構を有する。このような調光機構としては、液晶素子、エレクトロクロミック素子、カラーフィルター、電気光学効果素子などを用いることが可能である。また、前述したが、調光機構300は、光210を半導体100に照射する光路の一部に設置することが求められ、例えば図1のように光源と半導体が対向配置になっている場合には、光源と半導体の間に設置する。
次に、光照射による半導体の閾値電圧変化の補正の詳細について説明する。
経時変化、電気的ストレス、熱的ストレスのうち少なくとも1つの原因によって、半導体100の閾値電圧は変化する。本発明では、以上のような原因による閾値電圧変化を、光源200より半導体100に光210を照射することで抑制又は変化させる。その際、調光機構300によって、光210の照射強度、時間及び波長の少なくとも1つが調節される。特に、波長に関しては、半導体100の吸収端波長(半導体における自由キャリアのバンド間遷移に基づく光吸収において、最も低いエネルギーの波長)より長波長となるように調節して半導体100に照射する。そうすることによって、半導体100を閾値電圧変化が生じる前の特性に近い状態に回復させることができる。これは、例えば半導体内部又は半導体の近傍にトラップされたキャリア等の固定電荷が光照射によって解放されるためであると考えられる。
以上のような半導体への光照射においては、該半導体を用いた半導体素子の使用中に閾値電圧などの素子特性変化を検知し、その変化に応じて、照射する光の強度、時間及び波長の少なくとも1つを調節することが望ましい。この場合、電気的に透過光の強度、波長を変化させることが可能である液晶素子、エレクトロクロミック素子、又は電気光学効果を示す誘電体素子のいずれかを、調光機構300として用いることが望ましい。また、これらを用いた調光機構300において、電気的に光を不透過にすることにより、光の照射時間を調整する機構を持たせてもよい。
また、半導体への光照射は、前記原因による半導体素子の特性変化の検知に関わらず、半導体素子の動作後の特性変化をあらかじめ見積もり、予想される特性変化を回復させるだけの光を半導体に照射させてもよい。すなわち、半導体装置が駆動中に照射をしてよい。このときの照射光の強度又は波長を調整する調光機構としては、カラーフィルターを用いることが望ましい。カラーフィルターは必要な波長帯の光のみを選択的に透過させるものである。また、透過光に関して適度な強度減衰を生じさせる。よって、本発明の半導体装置における照射光の強度又は波長を調整する調光機構として使用するのに適している。また、その形状はフイルム状や板状をなしており、装置内部に設置するのに適している。また、それは一般に安価であり、調光機構の設置によるコスト上昇を極力抑えることができる。
このときの光照射のタイミングは、前記原因による閾値電圧変化が生じている期間に光照射を行うことが好ましい。例えば、前記原因による閾値電圧変化と光による閾値電圧変化が互いに逆符号であり、かつ同程度の速度で進行する場合を考える。この場合、両者を同時に進行させることで、閾値電圧を迅速に調節することができる。
また、前記原因による閾値電圧変化が生じる期間の前又は後に光照射を行うことも好ましい。すなわち、半導体装置が駆動する前又は駆動終了後に照射を行ってもよい。例えば、前記原因による閾値電圧変化と、光による閾値電圧変化が互いに逆符号であり、かつ後者が前者よりもはるかに急速に進行する場合を考える。この場合、前記原因による閾値電圧変化がゆっくりと進行する長い期間の前後で、短時間の光照射を間欠的に行うことで半導体をより安定に使用できる。
半導体はその吸収端波長よりも短波長の光から十分に遮蔽されていることが望ましい。短波長の光が照射されると、閾値電圧以外の特性も大きく変化してしまうからである。また、長波長の光と同様に、短波長の光を遮断した後にも半導体にその影響が残る。吸収端波長よりも短波長の光を照射している間に半導体の種々の特性が変化することには、光によるキャリアのバンド間遷移により、価電子帯・伝導帯のキャリア密度やギャップ内準位の占有状態が大きく変化することが関係していると考えられる。
また、光照射される半導体としては、ギャップ内準位の面密度が1013cm−2eV−1以下であることが好ましい。ここで、ギャップ内準位は半導体における局在準位であり、光照射を受けることによって伝導帯又は価電子帯に自由キャリアを発生させることができるものである。面密度は、ギャップ内準位密度を半導体素子の電気伝導領域(半導体素子がTFTなどの電界効果型トランジスタの場合はゲート絶縁膜−半導体界面)における面密度に換算したものである。
ギャップ内準位密度が1013cm−2eV−1よりも大きい半導体では、次のことが問題となる。すなわち、バンドギャップよりも十分小さな(例えば半分程度の)エネルギーの光照射によっても、ギャップ内準位から伝導帯(あるいは価電子帯)への電子(あるいはホール)の励起過程が無視できなくなる。よって、吸収端波長よりも十分長波長の光の照射によっても、上述の短波長の光を照射して閾値電圧以外の特性値も変化した状態と同様になるため好ましくない。
さらに、半導体のバンドギャップは1.55eV以上であることが好ましい。この場合、光源が連続スペクトル光を放つ場合に、光の波長が半導体の吸収端波長に対して前述の各条件を満たすように調節する手段の選択肢が広がる。例えば、バンド間遷移(吸収端)に対応する光子エネルギーが可視光の領域(波長800nm以下)にあれば、調光機構として、有機色素による吸収を利用した一般的なローパスフィルターが利用できる。これを調光機構として用いれば、半導体の吸収端波長より長波長の光を半導体に照射する一方で、それよりも短波長の光を半導体に事実上照射しない状態を容易に実現することができる。
さらに、半導体のバンドギャップは2eV以上であることがより好ましい。半導体をTFTのチャネル層に用いる場合、TFTがオフ状態のときのチャネルリーク電流の下限は半導体のバンドギャップに支配される。具体的には、次式によってチャネルリーク電流の下限Ioffを見積もることができる。
Ioff=q(ni(μe+μh))・(W/L)・d・Vds
ここで、qは素電荷である。niは真性キャリア密度=(NcNv)1/2・exp(−Eg/2kT)〔Nc:伝導帯端の状態密度、Nv:価電子帯端の状態密度、Eg:バンドギャップ、k:ボルツマン定数、T:絶対温度〕である。μeは電子のドリフト移動度である。μhはホールのドリフト移動度である。WはTFTのチャネル幅である。LはTFTのチャネル長である。dはチャネル層の厚さである。VdsはTFTのドレイン−ソース間電圧である。
上式よりIoffのEgに対する依存性を見積もる。d=20nm、W/L=4とし、Eg以外の材料定数をすべて単結晶シリコンにおけるものを用いると、Egが2eV程度よりも大きければIoffを10−18A程度以下に抑えることができる。このTFTを通じてアクティブマトリクス画素回路の保持容量(静電容量1pF)に電位の書き込み・保持を行う場合、書き込まれた電位のチャネルリーク電流による変動を10s(=11.5日)後も1V以下に抑えることができる。これは、例えばアクティブマトリクス型表示装置のバックプレーン用TFTの場合、数日間の表示データ保持に相当する。
上述してきた各条件を満たす好ましい半導体としては、In、Ga、Zn、Snのうち少なくともいずれかを含む半導体がある。
さらに、半導体の少なくとも一部が非晶質であることが好ましい。というのも、非晶質を含む半導体は多結晶半導体よりエッチング等の加工性や電気特性の近距離均一性に優れるからである。
上記の条件をすべて満たす半導体としては、アモルファスIn−Ga−Zn−O(IGZO)、アモルファスIn−Zn−O(IZO)、アモルファスZn−Sn−O(ZTO)等が知られており、これらを本発明に適用することがより好ましい。
また、好ましくは、前記半導体は、周期律表の1族から14族に属する元素及びアンチモン及びビスマスから選択される少なくとも1種類の元素を含み、かつ、前記元素の総原子数以上の酸素原子を含む。このような半導体は酸化物半導体として広く開発されており、上記IGZO、IZO及びZTOもこの中に含まれる。本発明における酸化物半導体は金属酸化物である。ここで言う金属とは金属元素のことであり、1族から14族に属する元素のうち、水素、炭素、シリコン、ゲルマニウム以外の元素及びビスマスのことである。上記の条件を満たす酸化物半導体はこれらの金属元素及び酸素からなる。また、水素、炭素、シリコン、ゲルマニウム及びアンチモンは半導体の物性を調整するために添加元素として上記酸化物半導体に含まれることがある。これら金属元素及び水素、炭素、シリコン、ゲルマニウム、アンチモンが酸化物半導体を構成する陽イオンとなり、酸素が陰イオンとなる。酸化物半導体中に含まれる酸素原子の総原子数は、(酸化物半導体中に含まれる陽イオンの総数)×(陽イオンの平均価数)/2となる。陽イオンの平均価数が+2の場合は、酸素の総原子数は陽イオン元素の総原子数と等しくなり、+2より小さい場合は酸素の総原子数は陽イオン元素の総原子数より少なくなる。酸化物を半導体として利用する場合、+1価である1族酸化物はイオン結合性が強すぎ、キャリア電子の生成が困難であるため、主成分として含有させることは稀である。また、+1価を示す11族の酸化物はp型半導体となりやすく、酸化物半導体としては不安定になりやすい。逆に、+3価又は+4価を示す金属元素はキャリア電子の生成が容易なものが多く、酸化物半導体の構成元素としてよく用いられる。このようなことから、酸化物半導体の陽イオンの平均価数は+2以上とすることが好ましい。本発明においては、酸化物半導体中の酸素の総原子数を陽イオン元素の総原子数以上とすることで酸化物半導体の陽イオンの平均価数を+2以上とする。
次に、これまで説明してきた半導体及び半導体素子に関して、その作用効果についてより具体的な例を元に説明する。
(1)半導体薄膜の作製
これより、例として、半導体薄膜であるアモルファスIGZO膜を作製し、その物性を評価する。
まず、被成膜基板としてはガラス基板(コーニング社製1737)を脱脂洗浄したものを用意した。ターゲット材料としては、InGaO(ZnO)組成を有する多結晶焼結体(サイズ直径75mm、厚さ5mm、電気伝導度0.25S・cm−1)を用いた。
酸素が5体積%含まれる酸素−アルゴン混合気体により成膜中の堆積室内の全圧を0.5Paとした。また、ターゲットと被成膜基板間の距離は75mmであった。投入電力をRF200W、成膜レートを1.2Ås−1として成膜を行った。基板温度は特に制御しなかった。
60nm積層した膜を肉眼で観察したところ透明であった。また60nm積層した膜に対し、測定対象面に対して入射角0.5度でX線を入射させX線回折測定を薄膜法にて行った。明瞭な回折ピークは認められなかったことから、作製したIn−Ga−Zn−O膜はアモルファスであると判断された。
蛍光X線(XRF)分析の結果、薄膜の金属組成比はIn:Ga:Zn=1:0.9:0.6であった。
また、チタンと金の積層蒸着膜を用いたコプラナー型電極パターンによる電流−電圧測定を行い、同薄膜の電気伝導度を測定したところ、約1×10−6(S・cm−1)であった。電子移動度を約5(cm・V−1・s−1)と仮定すると、電子キャリア濃度は約1×1012(cm−3)と推定される。
以上により、作製したIn−Ga−Zn−O系薄膜は、InとGaとZnを含み、かつ少なくとも一部が非晶質の酸化物半導体アモルファスIGZOであることを確認した。
(2)TFTの作製
本発明を適用したTFTを以下の手順で作製した。断面図を図2に示す。
まず、シリコン熱酸化膜(膜厚100nm)付きn−シリコンウェハ(縦20×横20×厚さ0.525mm)を洗浄し基板とした。この基板上に半導体であるアモルファスIGZOをRFマグネトロンスパッタにより成膜した(成膜ガスO(5体積%)+Ar、成膜圧力0.5Pa、投入電力200W、膜厚20nm)。スパッタ成膜中には基板温度は特に制御しなかった。続いてエッチングによりアモルファスIGZOを所定のサイズにパターニングしチャネル層とした。続いて、全体を大気雰囲気中にて300℃で20分間加熱した。この上にフォトレジスト膜を形成・パターニング後、電子ビーム蒸着法でチタンと金を合計100nm成膜し、レジスト膜をリフトオフすることによってソース電極、ドレイン電極を形成した。
以上の手順により、基板の導電部をゲート電極124、熱酸化膜をゲート絶縁膜123、アモルファスIGZOをチャネル層120とし、ソース電極121とドレイン電極122を備えたTFT129を得た。チャネル幅W=80μm、チャネル長L=10μmであった。このTFTにおいてドレイン−ソース間電圧Vds=+20Vにて伝達特性(Ids−Vgs特性;Ids=ドレイン−ソース間電流、Vgs=ゲート−ソース間電圧)を測定したところ明らかなnチャネル特性を示した。√Ids−Vgs特性の線形近似によって求めた閾値電圧(Vth)と飽和移動度(μsat)はそれぞれ Vth=4.8V、μsat=12.9cm・V−1・s−1であった。S値は0.6V・dec−1であった。
(3)TFTへの光照射の影響
このTFTへの光照射の影響を検討した。キセノンランプからの光を回折格子分光器に導き単色化した光をTFTのチャネル側に照射した。分光器の光学的スリット幅は24nmであった。照射強度は各波長において0.2mW・cm−2となるように、光路に挿入したニュートラルデンシティ(ND)フィルターの濃度を調整した。
まず、TFTに波長600nmの単色光を100秒間照射後、そのまま光を照射しながらVds=+0.5Vとして伝達特性を測定した。次に波長590nmの単色光を同様に100秒間照射後、光を照射しながら同様に伝達特性を測定した。以下同様に波長300nmまで10nmごとに波長を走査しながら測定を行った。その結果を図3に示す。見易さのために、照射光波長600nm、550nm、500nm・・・のように50nmごとの伝達曲線のみ示した。伝達曲線は照射光の短波長化に対して単調にVgsの負方向に移動した。さらに、短波長側では曲線形状が変化した。
次に、伝達曲線の移動と曲線形状の変化についてさらに詳細に検討した。立ち上がり電圧(Von;Idsが1×10−10Aを越えるVgs)は、Vthと同種のTFTの特性指標と考えることができる。VonとS値(Von近傍でのLog(Ids)−Vgs曲線の傾きの逆数)を各波長において求め波長に対してプロットし、図4及び図5を得た。Von、S値とも照射光波長360nm程度を境に急激に変化したことがわかる。
照射光波長360nm以上ではS値の変化は測定誤差程度以下である。実際、照射光波長360nmまでは伝達曲線の形状はほとんど変化しておらず、暗状態で測定された伝達特性を平行移動させたものとみなせることがわかった。一方、360nmを境にS値は急増した。これは、360nmよりも短波長側で伝達曲線の波形が変化することを示している。
360nmよりも長波長側での伝達曲線の平行移動は、半導体又は近傍に分布するギャップ内準位にトラップされた負の固定電荷が解放されたためと考えられる。一方360nmよりも短波長で見られた伝達特性変化の機構は明らかでない。おそらく光による自由キャリアのバンド間遷移により、価電子帯や伝導帯のキャリア密度及びギャップ内準位の占有状態が大きく変化したことが関係していると推察される。
(4)ギャップ内準位密度の見積
以下、伝達特性の平行移動に関係するギャップ内準位の面密度ΔNt(cm−2・eV−1)を見積もる。
図4より、照射光波長λを短波長側に10nm移動したときのVonの変化量ΔVonをλ(360nm≦λ≦600nm)の関数として求める。λを10nmづつ変化させるたびに、それ以下の光子エネルギーによる励起では解放されることのなかった固定電荷が新たに解放され、Vonが変化したと考えられる。新たに放出された固定電荷の面密度ΔNf(cm−2)は、ΔVon、ゲート絶縁膜容量Ci(F・cm−2)、素電荷q(C)を用いて以下のように表される。
ΔNf=Ci・|ΔVon|/q
λ掃引ステップごとの照射光子エネルギーの増分Δ(hν)に関する補正を考慮すると、固定電荷放出に関与した局在準位の面密度ΔNt(cm−2・eV−1)は次のように表される。
ΔNt=ΔNf/Δ(hν)=ΔNf/Δ(hc/λ)
ここで、hはプランク定数、cは真空中の光速である(λの変化による照射光子数変化は無視したが、それによる誤差はλ掃引範囲の両端で高々2倍程度しかない)。
ΔNtを照射光子エネルギーに対してプロットしたものを図6に示す。これは、半導体における価電子帯上端のエネルギーECを基準にした状態密度を表すと考えられる。
以上の解析により、このアモルファスIGZOにおけるエネルギーE=EC+2(eV)からEC+3.4(eV)までのΔNt(E)はおおむね1013cm−2・eV−1以下であると見積もられる。
なお上記のギャップ内準位が存在する部位を特定することはまだできないが、ギャップ内準位が半導体バルク中に分布している場合、ギャップ内準位は体積密度ΔNt’(cm−3・eV−1)で評価する方が好ましい。それは半導体膜厚をd(cm)として以下のように見積もられる。
ΔNt’=ΔNt/d
すなわち、膜厚10nmの半導体膜についてはΔNt=1013(cm−2・eV−1)はΔNt’=1019(cm−3・eV−1)に相当する。
(5)閾値電圧変化が生じている期間での半導体素子への光照射による特性回復
電気的ストレスによる閾値電圧変化が生じている期間に光照射を行うことにより、閾値電圧を変化させる。
まず、アモルファスIGZO半導体の吸収端波長を以下のようにして見積もった。シリコン熱酸化膜(膜厚100nm)付きn−シリコンウェハ基板上にアモルファスIGZO半導体を実施形態の項と同様の条件で20nm成膜した。紫外可視分光エリプソメトリにより、反射p、s偏光の位相差及び振幅比を求めた。さらに、基礎(バンド端間)吸収、すそ(サブバンド)吸収として、それぞれタウク=ローレンツ型吸収、ガウシアン型吸収を仮定し、クラマース=クローニヒの関係を満たすように消光係数及び屈折率のフィッティング解析を行った。その結果、基礎吸収の吸収端すなわちこの物質の光学的バンドギャップととして3.5eV(=354nm)の値が得られた。
次に、これと同様のアモルファスIGZO半導体をチャネル層とするTFTを次の手順で作製した。まずシリコン熱酸化膜(膜厚100nm)付きnシリコンウェハ基板上に、半導体となるアモルファスIGZOを同条件で成膜し、エッチングにより所定のサイズにパターニングした。続いて、全体を大気雰囲気中にて300℃で20分間加熱した。電子ビーム蒸着法でチタンと金を合計100nm成膜し、リフトオフによってパターニングされたソース電極及びドレイン電極を形成した。
上記の手順でTFT素子を4試料作製し、それぞれについて、Vds=+20Vにて暗所で伝達特性を測定した。これらのTFTについて暗所でVds=+20Vにて伝達特性を測定した代表的な結果を図7の実線(1−1)で示す。さらに、これから求められたTFT特性(Vth、μsat、S値)を図8に示す。次に、それぞれのTFTに電気的ストレスとしてVds=+0.1V、Vgs=+20Vの電圧を1800秒間印加した。その間、TFTによって異なる下記各条件で単色光を1800秒間照射した。
(2−1)光照射なし
(2−2)400nm、0.02mW/cm
(2−3)400nm、0.2mW/cm
(2−4)600nm、0.2mW/cm
その後光照射を止め、再びそれぞれのTFTについてVds=+20Vにて暗所で伝達特性を測定した。
電気的ストレス印加前後において測定した各伝達特性から、Vth、Von、μsat、S値を求めた。このうち、ストレスによるVthとVonの各変化ΔVth(V)とΔVon(V)を図9に示す。いずれの場合においても、電気的ストレス印加前後におけるμsatとS値の変化は初期値に対してそれぞれ2%未満、6%未満であった。
このように、半導体素子の閾値電圧を変化させることができた。また、(2−2)のように、電気的ストレスによる閾値電圧変化を生じる該半導体素子において、該閾値電圧変化を補償することができた。また、(2−3)のように、電気的ストレスによる閾値電圧変化を生じる該半導体素子において、該閾値電圧変化の影響を相対的に小さくすることができた。また、(2−4)のように、電気的ストレスによる閾値電圧変化を生じる該半導体素子において、該閾値電圧変化を抑制することができた。これと(2−3)とを考え合わせると、照射光強度を保ったまま波長を適切に選ぶことでさらに精密な補償ができると考えられる。
また、以上のすべての例において、該半導体素子の閾値電圧以外の特性(電荷移動度やS値など)は電気的ストレスの印加及び光照射を施す前と同等に保つことができた。
これらのTFT素子に関して測定された、電気的ストレス印加中のIdsの時間変化ΔIdsを図10に示す。ΔIdsは光照射(又は電圧印加)開始時(時刻t=0)の電流Idsに対する増減である。
これより各TFTにおける任意の時刻の閾値電圧を求めることができる。光照射によって電界効果移動度が一定のままVthのみが変化するので、Idsの変化はすべてVthの変化によるものである。よって、次式を通じて任意の時刻のVthを求めることができる。
Ids=(W/L)μlinCi(Vgs−Vth)Vds
ここでWはチャネル幅、Lはチャネル長、μlinは線形移動度、Ciはゲート絶縁膜容量(F・cm−2)である。
μlinがμsatに等しいとしてt=0からのVthの変化量ΔVthを求めた結果を図11に示す。例えばIdsが徐々に増加する条件(2−3)では、Vthは時間とともに減少している。
(6)閾値電圧変化が生じる期間の後での半導体素子への光照射による特性回復
電気的ストレスによる閾値電圧変化が生じる期間の後に光照射を行うことにより、閾値電圧を変化させることができる。
上記と同様のTFTについて、以下の手順で連続して伝達特性(3−1)〜(3−4)を測定した。
イ)暗所でVds=+20Vにて伝達特性(3−1)を測定した。
ロ)暗所で電気的ストレスとしてVds=+20V、Vgs=+20Vの電圧を3600秒間印加した。
ハ)暗所で同様に伝達特性(3−2)を測定した。
ニ)(400nm、0.02mW・cm−2、100s)の条件で単色光を照射した。
ホ)暗所で伝達特性(3−3)を測定した。
ヘ)(400nm、0.2mW・cm−2、100s)の条件で単色光を照射した。
ト)暗所で伝達特性(3−4)を測定した。
それぞれの伝達特性から求めたVth、Von、μsat、S値を図12に示す。
Vth、Vonとも電気的ストレスにより増加したが、その後の光照射によりこれを減少させることができた。その間、移動度とS値の各変化はそれぞれ2%未満、4%未満であった。
このように、半導体素子の閾値電圧を変化させることができた。また、(3−1)〜(3−3)のように、電気的ストレスによる閾値電圧変化を生じる該半導体素子において、該閾値電圧変化を抑制することができた。また、(3−1)〜(3−4)のように、電気的ストレスによる閾値電圧変化を生じる該半導体素子において、該閾値電圧変化の影響を相対的に小さくすることができた。また、上記の間の条件を適切に選ぶことにより、電気的ストレスによる閾値電圧変化を生じる該半導体素子において、該閾値電圧変化を補償することができることは言うまでもない。
また、以上のすべての例において、該半導体素子の閾値電圧以外の特性(電荷移動度やS値など)は電気的ストレスの印加とその後の光照射を行う前と同等に保つことができた。
(7)閾値電圧変化が生じる期間の前での半導体素子への光照射による特性回復
電気的ストレスによる閾値電圧変化が生じる期間の前に光照射を行うことにより、閾値電圧を変化させることができる。
上記と同様のTFTについて、暗所でVds=+20Vにて伝達特性を測定した。次に図13の(4−2)に示す波長と強度で単色光を照射した後、同様に暗所で伝達特性を測定した。その後、暗所で電気的ストレスとして図13の(4−3)に示す条件で電圧Vds、Vgsを印加した後に、再び暗所で伝達特性を測定した。これらの測定によって求められたTFT特性を図13中に示す。
このように、半導体素子の閾値電圧を変化させることができた。また、電気的ストレスによる閾値電圧変化を生じる該半導体素子において、該閾値電圧変化を抑制することができた。また、該半導体素子の閾値電圧以外の特性(電荷移動度やS値など)は処理前と同等に保つことができた。
最後に、以上のような半導体を用いた本発明の半導体装置の実施形態について、図を参照しながら詳細に説明する。
(第1の実施形態)
まず、半導体装置の第1の実施形態として、画像表示装置、ここでは液晶ディスプレイ(LCD)に本発明を用いた実施形態を以下に示す。LCDはその内部にバックライト光源を有する。これを本実施形態の光源として用いることが可能である。他の画像表示装置においても、ほとんどの装置が光源を有するので、その光源を本発明の光源に利用することができる。例えば、有機ELディスプレイであれば有機EL層からの発光を本発明の光源に利用できる。もちろん、それら光源を本発明の光源と併用せずに、本発明の光源を別途設けてもよいし、環境からの光を光源にするなどの方法をとることもできる。光源を有しない反射型ディスプレイ装置並びに他の装置などに関しては、光源の別途設置又は環境からの光の利用が望ましい。
図14に本発明を用いたLCDの概略構造を示す。ガラス基板930上にアモルファスIGZO半導体薄膜をチャネル層130に用いたトップゲート型TFT139を作製する。このときのTFT構造はトップゲート構造に限るものではなく、ボトムゲート型構造でもよいし、他の構造でもよい。ソース131又はドレイン132のいずれかが、TFTに隣接して設けられた透明電極630に接続される。チャネル層上にゲート絶縁膜133、さらにその上にゲート電極134を設け、さらにその上方に保護膜135を設けて、TFT139を構成する。TFT139の上方にはTFTを覆うように遮光膜430が配置される。遮光膜430は環境からの光、又は後に説明するバックライトユニット230からの散乱光などの外部光がTFT上部からTFT内に進入してTFT特性を変化させることを防ぐものである。遮光膜430は金属膜あるいはシリコン膜から成るものが望ましい。又は、着色した樹脂などを遮光膜430に用いることも可能である。
透明電極630及びTFT139が形成されたガラス基板の上方には、スペーサなどにより空間を確保した上でカラーフィルター基板839が設置される。カラーフィルター基板839はガラス基板830、カラーフィルター831、透明電極832、配向膜833などからなる。カラーフィルター基板839と透明電極630及びTFT139の間の空間には液晶が充填され、空間は液晶層530となる。
TFT139が形成されるガラス基板の下方には、バックライトユニット230が併設され、ガラス基板930とバックライトユニットの間には偏光板730が配置される。さらにバックライトユニット230とTFT139の間に調光機構としてカラーフィルター330を設置する。カラーフィルター330の位置は、TFT139とバックライトユニット230との間で、かつバックライトユニット230からTFT139に照射される光の光路の一部であればよい。すなわちTFT139が形成されたガラス基板930と偏光板730の間か、又は偏光板730とバックライトユニット230の間でよい。このカラーフィルター330により、バックライトユニット230からのTFT139に照射される光の大部分はカラーフィルター330を透過した光となる。
カラーフィルター330は、例えば有機色素などによる吸収を利用したローパスフィルターを用いることができる。これにより、バックライトユニット230から発した光のうち、チャネル層130に用いたアモルファスIGZO半導体薄膜の吸収端波長である約350nm以下の短い波長の光を取り除き、350nmより長い波長の光のみをチャネル層130に照射する。
LCD装置を動作させている間、それぞれの画素のTFTは動作しており、その動作によるゲート電圧印加ストレスあるいはLCD装置内部環境温度上昇による熱ストレスによりTFT特性は変化する。同時にLCD装置を動作させている間は、バックライトユニット230は点灯しており、バックライトユニットからの光がカラーフィルター330を透過することで、TFT動作中には半導体の吸収端波長より長波長の光がTFTに照射されている。このように、LCD装置動作中に半導体の吸収端波長より長波長の光を半導体に照射することにより、装置駆動時のTFT特性変化を抑制又は補償、あるいは駆動前の特性に近い状態まで回復させることができる。
また、LCD装置の駆動を終了した際に、TFT139をオフとした状態でバックライトユニット230を暫くの間点灯状態に保ち、その間に半導体の吸収端波長より長波長の光をTFTに照射することもできる。これによりLCD装置動作時に変化したTFT特性を変化前の状態に近い状態まで回復させることが可能である。
さらに、LCD装置の駆動を開始する以前にあらかじめTFT139をオフとした状態でバックライトユニット230は暫くの間点灯状態に保ち、その間に半導体の吸収端波長より長波長の光をTFTに照射することもできる。こうすることで、TFT特性に装置動作中での変化とは逆の変化を生じさせる。その後、LCD装置を動作させることにより、電気的ストレス又は熱ストレス等によってTFT特性を光照射前の特性に近い状態にすることが可能である。これによって、装置動作中のストレスがあっても、良好な特性のままでTFTを駆動させることが可能である。
(第2の実施形態)
次に、半導体装置の第2の実施形態として、液晶ディスプレイ(LCD)に本発明を用いた別の実施形態を以下に示す。本実施形態では、装置が有する光源の強度が目的に対して強過ぎる場合、光源から光を直接的に半導体に照射せずに、散乱光を半導体に照射することを特徴としている。
図15に本発明を用いたLCDの概略構造を示す。ガラス基板940上に遮光膜440及びその上方に絶縁膜441を形成し、遮光膜を設置した部分の上方にアモルファスIGZO半導体薄膜をチャネル層140に用いたTFT149を作製する。ソース141又はドレイン142のいずれかが、TFTに隣接して設けられた透明電極640に接続される。チャネル層上にゲート絶縁膜143がさらにその上にゲート電極144が設置され、さらにその上方に保護膜145を設置してTFT149となる。TFT149上方にはTFTを覆うようにカラーフィルター340が配置される。
さらに第1の実施形態と同様にガラス基板840、カラーフィルター841、透明電極842、配向膜843などからなるカラーフィルター基板849、透明電極640、液晶層540、バックライトユニット240、偏光板740などが設置される。
バックライトユニット240からの直接光は遮光膜440にさえぎられ、チャネル層140には直接照射されない。また、バックライトユニットからの散乱光はTFT上方に設けたカラーフィルター340を通ることで、半導体の吸収端波長より長い波長に調整された状態でチャネル層140に照射される。これにより、装置駆動時のTFT特性変化を抑制、補償、あるいは駆動前の特性に近い状態まで回復させることができる。
(第3の実施形態)
次に、半導体装置の第3の実施形態として、液晶ディスプレイ(LCD)に本発明を用いたさらに別の実施形態を以下に示す。本実施形態では、半導体素子の駆動時の特性変化を検知しつつ、その特性変化量に応じて照射光の強度、時間、波長を変化させて光を照射し、半導体素子の特性を変化以前の状態に近い状態まで回復させることができる。
図16に本発明を用いたLCDの概略構造を示す。ガラス基板950上にアモルファスIGZO半導体薄膜をチャネル層150に用いたTFT159を作製する。ソース151又はドレイン152のいずれかが、TFTに隣接して設けられた透明電極650に接続される。チャネル層上にゲート絶縁膜153がさらにその上にゲート電極154が設置され、さらにその上方に保護膜155を設置してTFT159となる。TFT159上方にはTFTを覆うように遮光膜450が配置される。
透明電極650及びTFT159が形成されたガラス基板の上方には、スペーサなどにより空間を確保した上でガラス基板850、カラーフィルター851、透明電極852、配向膜853などからなるカラーフィルター基板859が設置される。カラーフィルター基板859と透明電極650及びTFT159の間の空間には液晶が充填され、空間は液晶層550となる。
TFT159が形成されるガラス基板の下方には、バックライトユニット250が設置され、ガラス基板950とバックライトユニットの間には偏光板750が配置される。さらにバックライトユニット250とTFT159の間に調光機構359として透明電極351、352にはさまれた液晶層350を設置する。調光機構の前後には通常の有機材料からなるハイカットフィルターなどのカラーフィルターを設置してもよい。調光機構359としては、液晶層350の代わりにエレクトロクロミック素子、又は電気光学効果を有する誘電体素子を用いることができる。これらはすべて透明電極351と352間に印加する電圧により、透過光強度、偏光状態、波長を変化させることができる。偏光状態変化は偏光板750との組み合わせにより、透過光強度変化と同等の変化となる。調光機構359による透過光強度の調整は、強度を連続的に変化させて適度な強度の光を照射させるように制御することが可能である。また、透過光をほぼ遮断してしまい光シャッターの開閉のように制御することも可能である。
調光機構359の位置は、TFT159とバックライトユニット250との間で、かつバックライトユニット250からTFT159に照射される光の光路の一部であればよい。すなわちTFT159が形成されたガラス基板950と偏光板750の間でもよく、又は偏光板750とバックライトユニット250の間でもよい。
図17に示すように、TFT159はTFT特性を検知する機構160に接続されており、検知されたTFT特性を基に演算機構170は調光機構への電圧出力値を決定する。そして、出力機構180が調光機構359の透明電極351、352に電圧を印加して、半導体特性を回復させるに適した光を半導体に照射する。これにより、装置駆動時のTFT特性変化を抑制、補償、あるいは駆動前の特性に近い状態まで回復させることができる。
以上、LCDを例にして本発明を用いた半導体装置の実施形態を説明してきたが、本発明を適用可能な半導体装置は以上の構成に限られない。
本発明は、さまざまな半導体装置に適用できる。具体的には、LCDや有機ELディスプレイや無機ELディスプレイなどの表示装置や、メモリ、電子タグなどの半導体装置に適用することができる。
本発明の特徴を概略的に説明する図である。 本発明を適用できるTFTの断面図である。 本発明を適用できるTFTの伝達特性への光照射の影響を説明する図である。 本発明を適用できるTFTの伝達特性における立ち上がり電圧の照射光波長依存性を説明する図である。 本発明を適用できるTFTの伝達特性におけるS値の照射光波長依存性を説明する図である。 本発明を適用できるTFTにおいて、固定電荷放出に関与した局在準位の面密度の照射光波長依存性を説明する図である。 半導体素子への光照射による特性変化を示す図である。 半導体素子への光照射による特性変化を示す図である。 閾値電圧変化が生じている期間での半導体素子への光照射による特性回復を示す図である。 閾値電圧変化が生じている期間での半導体素子への光照射による特性回復を示す図である。 閾値電圧変化が生じている期間での半導体素子への光照射による特性回復を示す図である。 閾値電圧変化が生じる期間の後での半導体素子への光照射による特性回復を示す図である。 閾値電圧変化が生じる期間の前での半導体素子への光照射による特性回復を示す図である。 本発明の第1の実施形態の概略図である。 本発明の第2の実施形態の概略図である。 本発明の第3の実施形態の概略図である。 TFT特性変化の検知とそれに基づく光照射の調整の概念を示す図である。
符号の説明
100 半導体
120、130、140、150 チャネル層
121、131、141、151 ソース
122、132、142、152 ドレイン
123、133、143、153 ゲート絶縁膜
124、134、144、154 ゲート電極
135、145、155 保護膜
129、139、149、159 TFT
160 TFT特性を検知する機構
170 演算機構
180 出力機構
200 光源
210 光
230、240、250 バックライトユニット
300、359 調光機構
330、340 カラーフィルター
350 液晶層(又はエレクトロクロミック材料又は電気光学効果を示す誘電体材料)
351、352 透明電極
430、440、450 遮光膜
530、540、550 液晶層
630、640、650 透明電極
730、740、750 偏光板
830、840、850 ガラス基板
831、841、851 カラーフィルター
832、842、852 透明電極
833、843、853 配向膜
839、849、859 カラーフィルター基板
930、940、950 ガラス基板

Claims (18)

  1. 少なくとも半導体を構成要素として有する半導体素子を備えた半導体装置であって、
    前記半導体の吸収端波長より長波長の光を該半導体に照射する機構と、
    前記光が通過する光路の一部に設けられた、光の強度、照射時間又は波長から選択される少なくとも1つを調節する調光機構と、
    を有し、
    前記調光機構は、前記半導体素子の閾値電圧の変化を検知し、検知した変化に基づいて前記光を調節し、
    前記調光機構によって調節された前記光により、前記半導体素子の閾値電圧を変化させることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記調光機構は、前記半導体の吸収端波長よりも短波長の光を吸収又は遮断することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記調光機構は、光を照射するための光源と半導体との間に設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
  4. 前記調光機構は、液晶素子を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の半導体装置。
  5. 前記調光機構は、エレクトロクロミック素子を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の半導体装置。
  6. 前記調光機構は、カラーフィルターを含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の半導体装置。
  7. 前記調光機構は、電気光学効果素子を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の半導体装置。
  8. 前記半導体素子は、ゲート電極、ソース電極、ドレイン電極、チャネル層、ゲート絶縁膜から少なくともなり、前記半導体は該チャネル層であることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の半導体装置。
  9. 前記半導体のギャップ内準位の面密度は、10 13 cm −2 eV −1 以下であることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の半導体装置。
  10. 前記半導体は、バンドギャップが1.55eV以上の半導体であることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の半導体装置。
  11. 前記半導体は、バンドギャップが2eV以上の半導体であることを特徴とする請求項10に記載の半導体装置。
  12. 前記半導体は、In、Ga、Zn、Snから選択される少なくとも1つの元素を含むことを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の半導体装置。
  13. 前記半導体は、少なくとも一部が非晶質であることを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載の半導体装置。
  14. 前記半導体は、アモルファスIn−Ga−Zn−O(IGZO)、アモルファスIn−Zn−O(IZO)又はアモルファスZn−Sn−O(ZTO)であることを特徴とする請求項13に記載の半導体装置。
  15. 前記半導体は、周期律表の1族から14族に属する元素及びアンチモン及びビスマスから選択される少なくとも1種類の元素を含み、かつ、前記元素の総原子数以上の酸素原子を含むことを特徴とする請求項9から14のいずれか1項に記載の半導体装置。
  16. 画像表示装置であることを特徴とする請求項1から15のいずれか1項に記載の半導体装置。
  17. バックライト光源を有する画像表示装置であり、前記半導体の吸収端波長より長波長の光を該半導体に照射する機構は、該バックライト光源であることを特徴とする請求項16に記載の半導体装置。
  18. 前記半導体素子は薄膜トランジスタであり、該薄膜トランジスタは該薄膜トランジスタのTFT特性を検知する機構に接続され、該TFT特性を検知する機構によって検知されたTFT特性を基に前記調光機構は前記光を調節することを特徴とする請求項16又は17に記載の半導体装置。
JP2008124858A 2008-05-12 2008-05-12 半導体装置 Expired - Fee Related JP5202094B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008124858A JP5202094B2 (ja) 2008-05-12 2008-05-12 半導体装置
US12/992,071 US8513662B2 (en) 2008-05-12 2009-05-11 Semiconductor device and display apparatus
PCT/JP2009/059104 WO2009139483A1 (en) 2008-05-12 2009-05-11 Semiconductor device and display apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008124858A JP5202094B2 (ja) 2008-05-12 2008-05-12 半導体装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009276387A JP2009276387A (ja) 2009-11-26
JP5202094B2 true JP5202094B2 (ja) 2013-06-05

Family

ID=40804014

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008124858A Expired - Fee Related JP5202094B2 (ja) 2008-05-12 2008-05-12 半導体装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8513662B2 (ja)
JP (1) JP5202094B2 (ja)
WO (1) WO2009139483A1 (ja)

Families Citing this family (29)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5511157B2 (ja) * 2008-07-03 2014-06-04 キヤノン株式会社 発光表示装置
KR101801540B1 (ko) * 2009-10-16 2017-11-27 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 액정 표시 장치 및 액정 표시 장치를 포함한 전자 기기
WO2011052351A1 (en) * 2009-10-29 2011-05-05 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device
WO2011065258A1 (en) * 2009-11-27 2011-06-03 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device
WO2011070928A1 (en) 2009-12-11 2011-06-16 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device
CN104700890B (zh) 2009-12-18 2017-10-17 株式会社半导体能源研究所 非易失性锁存电路和逻辑电路以及使用它们的半导体器件
WO2011077916A1 (en) * 2009-12-24 2011-06-30 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device
WO2011080999A1 (en) 2009-12-28 2011-07-07 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device
KR101842413B1 (ko) 2009-12-28 2018-03-26 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 반도체 장치
US8780629B2 (en) * 2010-01-15 2014-07-15 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device and driving method thereof
KR102248998B1 (ko) * 2010-01-20 2021-05-07 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 전자 기기
US8879010B2 (en) 2010-01-24 2014-11-04 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device
KR101791713B1 (ko) * 2010-02-05 2017-10-30 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 전계 효과 트랜지스터 및 반도체 장치
US8947337B2 (en) 2010-02-11 2015-02-03 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device
KR20180001594A (ko) 2010-02-12 2018-01-04 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 표시 장치 및 구동 방법
US8617920B2 (en) * 2010-02-12 2013-12-31 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device and manufacturing method thereof
WO2011102183A1 (en) * 2010-02-19 2011-08-25 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device
CN102754163B (zh) * 2010-02-19 2015-11-25 株式会社半导体能源研究所 半导体器件
KR101812467B1 (ko) * 2010-03-08 2017-12-27 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 반도체 장치
KR20110124530A (ko) * 2010-05-11 2011-11-17 삼성전자주식회사 산화물 반도체, 이를 포함하는 박막 트랜지스터 및 박막 트랜지스터 표시판
US8664658B2 (en) * 2010-05-14 2014-03-04 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device
JP5304731B2 (ja) * 2010-06-04 2013-10-02 コニカミノルタ株式会社 立体画像表示装置
US8422272B2 (en) * 2010-08-06 2013-04-16 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device and driving method thereof
JP2012103683A (ja) * 2010-10-14 2012-05-31 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 表示装置及び表示装置の駆動方法
WO2012121265A1 (en) * 2011-03-10 2012-09-13 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Memory device and method for manufacturing the same
US8686486B2 (en) * 2011-03-31 2014-04-01 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Memory device
JP6045176B2 (ja) * 2011-04-15 2016-12-14 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体装置
TWI477867B (zh) * 2012-07-16 2015-03-21 E Ink Holdings Inc 畫素結構及其製造方法
CN105469771A (zh) * 2016-02-02 2016-04-06 京东方科技集团股份有限公司 一种车载后视显示系统及显示方法

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5079606A (en) 1989-01-26 1992-01-07 Casio Computer Co., Ltd. Thin-film memory element
JPH09213965A (ja) 1996-01-31 1997-08-15 Sharp Corp 半導体装置の製造方法
JPH10209460A (ja) * 1997-01-27 1998-08-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 液晶表示装置
US6573161B1 (en) 1999-03-05 2003-06-03 Seiko Epson Corporation Thin film semiconductor device fabrication process
US7189992B2 (en) 2002-05-21 2007-03-13 State Of Oregon Acting By And Through The Oregon State Board Of Higher Education On Behalf Of Oregon State University Transistor structures having a transparent channel
CN102856390B (zh) 2004-03-12 2015-11-25 独立行政法人科学技术振兴机构 包含薄膜晶体管的lcd或有机el显示器的转换组件
US7242039B2 (en) 2004-03-12 2007-07-10 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Semiconductor device
US7297977B2 (en) 2004-03-12 2007-11-20 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Semiconductor device
US7282782B2 (en) 2004-03-12 2007-10-16 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Combined binary oxide semiconductor device
JP2006024862A (ja) 2004-07-09 2006-01-26 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 有機トランジスタおよび有機トランジスタの製造方法
US20120211741A1 (en) * 2009-10-30 2012-08-23 Takehito Kato Organic photovoltaic cell

Also Published As

Publication number Publication date
US20110062441A1 (en) 2011-03-17
JP2009276387A (ja) 2009-11-26
US8513662B2 (en) 2013-08-20
WO2009139483A1 (en) 2009-11-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5202094B2 (ja) 半導体装置
JP5305696B2 (ja) 半導体素子の処理方法
US11205689B2 (en) Light emitting display apparatus
Matsuda et al. Rare-metal-free high-performance Ga-Sn-O thin film transistor
Lee et al. Nanocrystalline ZnON; High mobility and low band gap semiconductor material for high performance switch transistor and image sensor application
JP5305731B2 (ja) 半導体素子の閾値電圧の制御方法
TWI392060B (zh) 反向器製造方法及反向器
US8216879B2 (en) Method for manufacturing semiconductor device or apparatus, and apparatus for manufacturing the same
JP5995504B2 (ja) 電界効果型トランジスタ及びその製造方法、表示装置、イメージセンサ並びにx線センサ
JP2015032655A (ja) 薄膜トランジスタ
KR20130065243A (ko) 산화물 반도체 트랜지스터 및 그의 제조방법
Liu Amorphous indium gallium zinc oxide thin film transistor and memory device for future device applications

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20100201

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20100630

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110414

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120605

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120803

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130115

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130212

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5202094

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160222

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees