JP5197435B2 - 電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、携帯電話機等の電子機器に関する。
従来、携帯電話機等の電子機器における筐体には、CPUや送受信部等の複数の電子部品が実装された回路基板が内蔵されている。この回路基板に実装される電子部品には、例えば、無線通信用の高周波回路部品のように、電磁波等のノイズの影響を受けやすいものも多い。また、これらの電子部品は、作動時に電子部品自体がノイズを放射する。そのため、電子部品から放射されるノイズが筐体内の他の電子部品に影響を及ぼさないように、回路基板の電子部品が実装された側の面に、これらの電子部品を覆うカバー部材(ケース部材)が配置された電子機器が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、回路基板における電子部品の実装効率を向上させるために、回路基板の一方の面及び他方の面にそれぞれ電子部品が搭載された電子機器も提案されている。このような電子機器では、回路基板の両面にそれぞれケース部材が配置されている。
このような電子機器では、ケース部材は、半田付けやネジ留めにより回路基板に固定されている。また、回路基板の表面にコの字状の金属クランプを実装させて、この金属クランプにケース部材を挟み込ませて固定する手法も提案されている。
特開2006−238204号公報
しかしながら、回路基板の一方の面及び他方の面にそれぞれケース部材を配置する場合には、回路基板のそれぞれの面において、別個にケース部材を固定する必要があり、回路基板にケース部材を固定する場合の組み立て工数が増加してしまう。
従って、本発明は、回路基板の一方の面及び他方の面にそれぞれケース部材を固定する場合の組み立て工数を低減できる電子機器を提供することを目的とする。
本発明は、筐体と、前記筐体の内部に配置され、一方の面に形成された第1基準電位パターン層、他方の面に形成された第2基準電位パターン層、並びに該第1基準電位パターン層及び該第2基準電位パターン層の近傍に形成された貫通穴を有する回路基板と、前記回路基板における前記一方の面に配置され、第1板状部、該第1板状部の周縁部から突出する第1リブ部、及び該第1リブ部の先端側に連設され連設部を有する導電性の第1ケース部材と、前記回路基板における前記他方の面に配置され、第2板状部、及び該第2板状部の周縁部から突出する第2リブ部を有する導電性の第2ケース部材と、を備え、前記連設部は、前記第1基準電位パターン層に当接し、かつ前記貫通穴に挿通されて前記第2基準電位パターン層に当接し、前記第2リブ部は、前記連設部に係合する電子機器に関する。
また、前記連設部は、前記第1基準電位パターン層に当接し、かつ前記貫通穴に挿通されて前記第2基準電位パターン層に当接し、前記第2リブ部は、前記連設部に係合することが好ましい。
また、前記連設部は、前記第1リブ部に接続され該第1リブ部の外面側に凸となるように湾曲する湾曲部と、該湾曲部の先端側に接続され前記第2リブ部に係合する係合部と、を備えることが好ましい。
また、前記第2リブ部と前記係合部とは、該第2リブ部が外側に位置し該係合部が内側に位置するように係合すると共に、前記係合部には外面側に突出する凸部が設けられ、前記第2リブ部の内面には該第2リブ部と前記係合部とが係合した状態で前記凸部が係合される凹部が設けられることが好ましい
本発明の電子機器によれば、回路基板にケース部材を固定する場合の組み立て工数を低減できる。
本発明の一実施形態に係る携帯電話機を、操作部側筐体と表示部側筐体とを開いた状態で示す斜視図である。 図1に示す携帯電話機の操作部側筐体の分解斜視図である。 回路基板に第1ケース部材及び第2ケース部材を固定した状態を図2に示す第2方向D2から視た模式図である。 回路基板に第1ケース部材を組み付けた状態を示す部分拡大図である。 回路基板に第1ケース部材を組み付ける様子を示す部分拡大図である。 第1ケース部材に第2ケース部材を係合させた状態を示す部分拡大図である。 図4に示す携帯電話機の変形例を示す図である。
以下、本発明の電子機器の好ましい一実施形態について、図面を参照しながら説明する。まず、本発明の電子機器の一実施形態としての携帯電話機1の基本構造について、図1を参照しながら説明する。図1は、携帯電話機1を、操作部側筐体2と表示部側筐体3とを開いた状態で示す斜視図である。
携帯電話機1は、折り畳み型の携帯電話機1であって、略直方体形状の操作部側筐体2と、略直方体形状の表示部側筐体3と、操作部側筐体2と表示部側筐体3とを連結する連結部4と、を備える。
操作部側筐体2は、その外面が、フロントケース21及びリアケース22を主体として構成されている。フロントケース21は、操作部側筐体2の前面2a側を構成する。操作部側筐体2の前面2aは、携帯電話機1を折り畳んだ状態で表示部側筐体3と向かい合う面である。リアケース22は、前面2aと反対側の面である背面2b側を構成する。
フロントケース21は、操作キー群11が前面2aに露出するように構成されている。操作キー群11は、各種設定、電話帳機能、メール機能等の各種機能を作動させるための機能設定操作キー13と、電話番号の数字、メール等の文字等を入力するためのテンキー等の入力操作キー14と、各種操作における決定、上下左右方向のスクロール等を行う決定操作キー15と、から構成されている。
操作キー群11を構成する各キーそれぞれには、操作部側筐体2と表示部側筐体3との開閉状態や、起動されているアプリケーションの種類に応じて所定の機能が割り当てられる(キー・アサイン)。携帯電話機1は、操作キー群11を構成する各キーが使用者により押圧されることで、各キーに割り当てられている機能に応じた動作が実行される。
操作部側筐体2の前面2aには、携帯電話機1の使用者が通話時に発した音声が入力される音声入力部12が形成されている。音声入力部12は、操作部側筐体2の長手方向における連結部4とは反対側の端部近傍に配置される。つまり、音声入力部12は、携帯電話機1の開状態において長手方向の一方の端部側に配置される。
操作部側筐体2の側面2cには、例えば、外部機器(例えば、ホスト装置)とデータの送受信を行うためのインターフェース、ヘッドホン/マイク端子、着脱可能な外部メモリのインターフェース、バッテリを充電するための充電端子が設けられている。
操作部側筐体2の内部構造については、後述する。
次に、表示部側筐体3について説明する。表示部側筐体3は、図1に示すように、その外面が、フロントケース30a、カバー部材33及びリアケース30bを主体として構成されている。また、表示部側筐体3の前面3aは、フロントケース30a及びカバー部材33を主体として構成されている。前面3aは、携帯電話機1を折り畳んだ状態で操作部側筐体2と向かい合う面である。表示部側筐体3の背面3bは、リアケース30bを主体として構成されている。表示部側筐体3の背面3bは、前面3aとは反対側の面である。
表示部側筐体3内には、各種情報を表示させる液晶モジュール(図示せず)が配置されており、液晶モジュールは、その一方の面に設けられた表示部が、透明部分を主体とするカバー部材33を介して、フロントケース30aに形成された開口部から表示部側筐体3の前面3aに露出するように配置されている。
また、フロントケース30aには、通話の相手側の音声を出力する音声出力部31が形成されている。音声出力部31は、表示部側筐体3の長手方向における連結部4とは反対の端部側に配置される。つまり、音声出力部31は、携帯電話機1の開状態における表示部側筐体3側の端部近傍に配置される。
以上の操作部側筐体2と表示部側筐体3とは、図1に示すように、操作部側筐体2の上端部と表示部側筐体3の下端部とが連結部4を介して開閉可能に連結されている。つまり、連結部4は、表示部側筐体3と操作部側筐体2とを開閉軸Iを中心に開閉可能に連結している。
携帯電話機1は、連結部4を介して連結された操作部側筐体2と表示部側筐体3とを相対的に回転(回動)することにより、操作部側筐体2と表示部側筐体3とを互いに開いた状態(開放状態)にしたり、操作部側筐体2と表示部側筐体3とを折り畳んだ状態(折畳み状態)にしたりできる。
次に、操作部側筐体2の内部構造について、図2から図6を参照しながら説明する。図2は、操作部側筐体2の分解斜視図である。図3は、回路基板70を第2方向D2から視た状態を示す斜視図、図4は回路基板70に第1ケース部材60を組み付けた状態を示す部分拡大図、図5は回路基板70に第1ケース部材60を組み付ける様子を示す部分拡大図、図6は第1ケース部材60に第2ケース部材80を係合させた状態を示す部分拡大図である。
操作部側筐体2は、フロントケース21と、上述した操作キー群11を構成するキーシート40と、フレキシブル配線基板50と、第1ケース部材60と、回路基板70と、第2ケース部材80と、リアケース22と、バッテリ90と、バッテリカバー91と、を備える。
フロントケース21とリアケース22とは、互いの凹状の内側面が向き合うように配置され、互いの外周縁が重なり合うようにして結合される。フロントケース21とリアケース22との間には、キーシート40と、フレキシブル配線基板50と、第1ケース部材60と、回路基板70と、第2ケース部材80とが挟まれるようにして内蔵される。つまり、回路基板70の一方の面70a、すなわち、操作部側筐体2の前面2a側の面の一部を覆うように第1ケース部材60が積層配置され、この第1ケース部材60の上面側にフレキシブル配線基板50が積層配置され、このフレキシブル配線基板50の上面にキーシート40が積層配置される。また、回路基板70の他方の面70b、すなわち、操作部側筐体2の背面2b側の面の一部を覆うように第2ケース部材80が積層配置される。
リアケース22の外側には、開口22aが設けられており、この開口22aには、バッテリ90が装脱可能に収納される。バッテリ90の外側は、バッテリカバー91に覆われる。
フレキシブル配線基板50は、図2に示すように、フロントケース21側の面に複数のキースイッチ51,52,53を有し、後述の第1ケース部材60の第1板状部61上に載置される。フレキシブル配線基板50のキースイッチ51,52,53は、椀状に湾曲して立体的に形成された金属板のメタルドームを有する構造になっている。メタルドームは、その椀状形状の頂点が押圧されると、フレキシブル配線基板50の表面に印刷された不図示の電気回路に形成されるスイッチ端子に接触して電気的に導通する。なお、フレキシブル配線基板50は、複数の絶縁フィルムの間に配線を挟み込んだものである。
キーシート40は、シリコンゴム製のシート41の表面に複数のキートップ42,43,44が接着剤により貼り付けられて構成される。キーシート40における複数のキートップ42,43,44は、フレキシブル配線基板50のキースイッチ51,52,53とそれぞれ重なり合う位置に配置されると共に、フロントケース30に形成されるキー孔21a,21b,21cからそれぞれ露出するように配置される。
次に、回路基板70、第1ケース部材60及び第2ケース部材80について説明する。なお、本実施形態の回路基板70の説明において、操作部側筐体2の前面2a側から視た方向を第1方向D1、操作部側筐体2の長手方向に沿う側面側から視た方向を第2方向D2という(図2参照)。
回路基板70は、表面に電極配線が形成された絶縁層が複数積み重ねられて形成される多層構造を有している。回路基板70は一方の面70a側に露出する第1の層75と、他方の面70b側に露出する第2の層76と、第1の層75と第2の層76との間に位置する内層77と、を備える。また、第1の層75、第2の層76及び内層77のそれぞれに電極配線が形成されている。さらに、第1の層75と、第2の層76と、内層77とはスルーホール71により接続される。
絶縁層は、硬質の絶縁体基材により構成される。絶縁体基材としては、例えば、ガラス織布にエポキシ樹脂を含浸させたものが挙げられる。電極配線は、絶縁層の表面に所定の配線パターンを印刷することで形成される。
図3に示すように、回路基板70上には、複数の電子部品72、72・・・が搭載される。回路基板70に搭載される電子部品72としては、例えば、RF(Radio Frequency)回路72a、CPU回路72b及びアンテナ72cが挙げられる。
本実施形態において、電子部品72は、ノイズとの関係でまとめられて配置されている。例えば、CPU回路72bのようなノイズを放射する回路(ノイズ放射回路72b)は、図3において右側の第1の層75上の右側に集中的に配置される。また、例えば、RF(Radio Frequency)回路72aのような高周波を発生する回路や、アンテナ72c等のノイズの影響を受ける電子部品72は、図3において第1の層75上の左側に集中的に配置される。
これら複数の電子部品72は、回路基板70上及び回路基板70内部に設けられた図示しない配線等により電気的に接続される。
回路基板70の第1の層75(一方の面70a)には、図2に示すように、上述したノイズ放射回路72bを包囲するように、第1基準電位パターン層73aが形成される。この第1基準電位パターン層73aは、第1方向D1から視て略矩形形状に形成される。
また、第1基準電位パターン層73aの四隅部の外側には、それぞれ回路基板70を貫通する貫通穴74が第1基準電位パターン層73aに沿って設けられる。すなわち、貫通穴74は、第1方向D1から視た状態で略L字形状を有している。
回路基板70の第2の層76(他方の面70b)にも、第1の層75と同様にノイズ放射回路72bが形成される(図4参照)。また、貫通穴74の内側には、第1基準電位パターン層73aと重なり合う位置に、第1基準電位パターン層73aと同形状の第2基準電位パターン層73bが形成される。
第1ケース部材60は、金属部材により形成され、導電性を有する。第1ケース部材60は、回路基板70側が開放された箱形状であり、図4に示すように、第1板状部61と、第1リブ部62と、足部63とを備える。
第1板状部61は、図2に示すように、第1方向D1から視た状態で略矩形状に形成される。また、第1板状部61は、第1基準電位パターン層73aの外周の形状と略同形状を有している。
第1リブ部62は、弾性変形可能な薄板状に形成される。第1リブ部62は、第1板状部61の周縁部から略垂直に突出して形成される。また、第1リブ部62は、第1板状部61に対し略垂直に突出して設けられ、回路基板70への固定状態において、第1板状部61と第1の層75上のノイズ放射回路72b等の電子部品72とが接触しない高さに形成される。さらに、第1リブ部62の先端側には、回路基板70への固定状態において、第1基準電位パターン層73aと当接する当接部621が設けられる。
足部63は、第1リブ部62の先端側に設けられる。足部63は、第1リブ部62の四隅部に回路基板70への固定状態において、貫通穴74に対応する位置にそれぞれ配置される。
また、足部63は、弾性変形可能な薄板状に形成され、湾曲部631と、係合部632とを備える。湾曲部631は、一端が第1リブ部62の先端側に連設され、第1リブ部62の外側面に凸となるように略U字状に湾曲して形成される。また、湾曲部631は、回路基板70への固定状態において、回路基板70を挟み込み、かつ、回路基板70の貫通穴74に通過可能に形成される。
係合部632は、湾曲部631の他端側に形成され、基端部には回路基板70への固定状態において、第2基準電位パターン層73bと当接する当接部633を有する。また、係合部632の先端部には、第1リブ部62の外面側に突出する凸部634を有する。
第2ケース部材80について説明する。図2から図6に示すように、第2ケース部材80は、金属部材により形成され、導電性を有する。また、第2ケース部材80は、第2板状部81と、第2リブ部82とを備え、回路基板70側が開放された箱形状である。
第2板状部81は、第1方向D1から視た状態で略矩形状で、第2基準電位パターン層73bと略同じ大きさに形成される。第2リブ部82は、第2板状部81の周縁部から略垂直に突出し、第1ケース部材60の第2ケース部材80への固定状態において、足部63の外側に位置するように形成される。また、第2リブ部82には、凹部821が設けられる。この凹部821は、係合部632の凸部634に対応する位置に配置される。
次に、第1ケース部材60及び第2ケース部材80の回路基板70への組み付けを図4から図6を参照して説明する。
図5に示すように、第1の層75側から第1ケース部材60の足部63を対応する貫通穴74に押し込むことにより、第1リブ部62が弾性変形し、第1の層75側の角が湾曲部631の内部に入り込む。
次いで、第1ケース部材60への押し込みを解除することにより、第1リブ部62の弾性力が復元するために、第2の層76側の角が湾曲部631内部に入り込む。つまり、押し込み操作だけで、図4に示すように、第1ケース部材60を回路基板70に取り付けることができる。
第1ケース部材60が回路基板70に取り付けられることで、第1ケース部材60の湾曲部631が回路基板70を挟み込んで回路基板70が第1ケース部材60に保持される。この保持状態で、第1ケース部材60は、第1リブ部62の当接部621及び足部63の当接部633が第1基準電位パターン層73a及び第2基準電位パターン層73bに電気的に接続される(図4参照)。
次いで、第2ケース部材80の凹部821を対応する係合部632の凸部634上に配置して、第2ケース部材80を第2の層76側から各隅部に押し込む。すると、対応する足部63が弾性変形し、凸部634と凹部821が係合する。これにより、第1ケース部材60に第2ケース部材80が取り付けられて、第1ケース部材60及び第2ケース部材80の回路基板70への組み付けが完了する。
第1ケース部材60及び第2ケース部材80の回路基板70への組み付けにより、係合部632と第2リブ部82とが接触するために、第1ケース部材60と第2ケース部材80との電気的な接続がなされる。つまり、第1ケース部材60と第2ケース部材80とが係合することで、第1基準電位パターン層73a及び第2基準電位パターン層73bと、第1ケース部材60及び第2ケース部材80とが同じ大きさの電位を有するようになり、シールドケースとして機能する。
また、回路基板70からの第1ケース部材60及び第2ケース部材80の取り外しはまず、第2ケース部材80を第1ケース部材60から取り外し、次いで、第1ケース部材60を回路基板70から取り外すことにより行われる。
具体的には、湾曲部631と第2リブ部82との間の係合部632の露出部分638(図6参照)を工具等で押し込むことで、係合部632が弾性変形し、第1ケース部材60と第2ケース部材80との係合が解除される。次いで、第1ケース部材60から第2ケース部材80を取り外す。
次いで、図5に示すように、第1ケース部材60の係合部632を足部63の外側方向、つまり回路基板70からの挟み込み解除方向に移動させることにより、湾曲部631が弾性変形し、回路基板70から第1ケース部材60を取り外すことができる。
本実施形態の携帯電話機1によれば、以下のような効果が奏される。
導電性の第1ケース部材60を、第1基準電位パターン層73aに当接させる共に、第1ケース部材60の足部63を回路基板70の貫通穴74に挿通させ、足部63に第2ケース部材80の第2リブ部82を係合させた。
このことにより、第1ケース部材60により覆われたノイズ放射回路72bから放射されるノイズを第1基準電位パターン層73aに確実に逃がすことができる上に、回路基板70への組み付けは、第2ケース部材80を足部63へ係合させることにより容易に行うことができる。
また、回路基板70の一方の面70a及び他方の面70bのそれぞれにおいて、第1ケース部材60及び第2ケース部材80を半田付けやねじ止めにより取り付ける必要がない。よって、ノイズ遮蔽機能を損なうことなく、第1ケース部材60及び第2ケース部材80を回路基板70に固定する場合の組み立て工数を低減できる。
また、内層77から発生するノイズが高周波回路72a等の電子部品72に影響を及ぼすことが問題になっていた。そこで、本発明では、回路基板70に設けられた貫通穴74に足部63が挿通させた。よって、回路基板70の内層77から発生したノイズも確実に足部63で遮断できる。
また、足部63を、第1リブ部62の外面側に凸となるように湾曲して形成することにより、湾曲部631の内部曲面により回路基板70が挟み込まれる。その結果、回路基板70から容易に脱落することなく、回路基板70の取り付け部分のぐらつき等がなくなるために、第1ケース部材60及び第2ケース部材80を回路基板70に安定的に固定できる。
また、第2リブ部82を、係合部632を外側から囲うように位置させ、係合部632に設けられる凸部634と第2リブ部82に設けられる凹部821とを係合させた。これにより、回路基板70から第1ケース部材60の足部63に回路基板70から外れるような負荷がかかっても、その負荷を第2リブ部82で受けることができる。よって、第2ケース部材80により安定して第1ケース部材60の固定を維持できる。
また、第1ケース部材60と第2ケース部材80とを、凹部821と凸部634により係合しているために、第1ケース部材60と第2ケース部材80とを容易に着脱できる。よって、第1ケース部材60及び第2ケース部材80に覆われていた電子部品72等の保守を容易に行うことができる。この際、凹部821を無底状態に形成すれば、ピン状の工具により容易に凸部634と凹部821との係合状態を解除できる。
また、第2の層76においては、第1ケース部材60の足部63に第2基準電位パターン層73bに当接する当接部633を設けた。その結果、第2の層76側で発生したノイズを、第2の層76のノイズ放射回路72bを覆う第2ケース部材80を介して足部63から第1基準電位パターン層73aや第2基準電位パターン層73bへ逃がすことができるために、ノイズのさらなる低減を図ることができる。
また、第2ケース部材80を導電性の部材で形成したことにより、第2基板上のノイズ放射回路72bを足部63、第2ケース部材80の第2板状部81及び第2リブ部82により覆うために、第2の層76上のノイズを確実に遮断できる。また、第1ケース部材60と第2ケース部材80とが同一電位となり、ノイズ発生部位を全周に覆うこととなり、内部にシールド空間を形成することになるため、ノイズ遮蔽空間毎の電位差によるノイズの発生は生じない。このようにノイズ空間全体を一体的に遮蔽することで、筐体内の電位を低く抑えることができ、高電位時に生じるシールド体がノイズ放射体になるような事態を避けることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく種々の形態で実施することができる。
例えば、本実施形態では、第1ケース部材60の回路基板70の挟み込み部分を湾曲部631により構成されていたが、図7に示すように、回路基板70の形状に沿うように上面部635と、側壁部636と、底面部637とを備えて、略コ字状になるように構成してもよい。
また、本実施形態では、第2ケース部材80を金属部材で構成したが、これに限らない。即ち、第2ケース部材80の少なくとも一部を、導電性を有するように構成すればよい。また、第2の層76にノイズ放射回路72bがない場合には、第2ケース部材80を合成樹脂等の非導電性の部材で構成してもよい。
また、本実施形態では、足部63を第1基準電位パターン層73aの四隅部の外側に形成された貫通穴74にそれぞれ配置したが、ノイズの影響を受ける高周波回路72aの電子部品72との関係等により所望の位置に貫通穴74を設けて、配置してもよい。
また、本実施形態では、操作部側筐体2に配置された回路基板70を第1ケース部材60及び第2ケース部材80により覆ったが、これに限られない。すなわち、第1ケース部材60及び第2ケース部材80により表示部側筐体3に配置された回路基板を覆ってもよい。
また、本実施形態においては、連結部4により折り畳み可能な携帯電話機1の説明をしているが、このような折り畳み式ではなく、操作部側筐体と表示部側筐体との重ね合わせた状態から一方の筐体を一方向にスライドさせるようにしたスライド式や、操作部側筐体と表示部側筐体との重ね合せ方向に沿う軸線を中心に一方の筐体を回転させるようにした回転(ターン)式や、操作部側筐体と表示部側筐体とが一つの筐体に配置され連結部を有さない型式(ストレートタイプ)でもよい。
また、本発明は、携帯電話機1以外の携帯電子機器に適用でき、また、携帯電子機器以外の電子機器にも適用することができる。
携帯電話機以外の携帯電子機器としては、例えば、PHS(登録商標:Personal Handy phone System)、ポータブルゲーム機、ポータブルナビゲーション装置、PDA(Personal Digital Assistant)、ノートパソコン、操作部を備えるELディスプレイ又は液晶ディスプレイが挙げられる。
携帯電子機器以外の電子機器としては、例えば、電子辞書、電卓、電子手帳、デジタルカメラ、ビデオカメラ、ラジオ等が挙げられる。
1 携帯電話機(電子機器)
2 操作部側筐体(筐体)
60 第1ケース部材
61 第1板状部
62 第1リブ部
63 足部
70 回路基板
70a 一方の面
70b 他方の面
71 電子部品
73a 第1基準電位パターン層
73b 第2基準電位パターン層
74 貫通穴
80 第2ケース部材
81 第2板状部
82 第2リブ部
631 湾曲部
632 係合部
633 当接部
634 凸部
821 凹部

Claims (4)

  1. 筐体と、
    前記筐体の内部に配置され、一方の面に形成された第1基準電位パターン層、他方の面に形成された第2基準電位パターン層、並びに該第1基準電位パターン層及び該第2基準電位パターン層の近傍に形成された貫通穴を有する回路基板と、
    前記回路基板における前記一方の面に配置され、第1板状部、該第1板状部の周縁部から突出する第1リブ部、及び該第1リブ部の先端側に連設され連設部を有する導電性の第1ケース部材と、
    前記回路基板における前記他方の面に配置され、第2板状部、及び該第2板状部の周縁部から突出する第2リブ部を有する導電性の第2ケース部材と、を備え
    前記連設部は、前記第1基準電位パターン層に当接し、かつ前記貫通穴に挿通されて前記第2基準電位パターン層に当接し、
    前記第2リブ部は、前記連設部に係合する電子機器。
  2. 前記連設部は、弾性変形可能であり、弾性力によって前記第1基準電位パターン層及び前記第2基準電位パターン層を挟み込む請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記連設部は、前記第1リブ部に接続され該第1リブ部の外面側に凸となるように湾曲する湾曲部と、該湾曲部の先端側に接続され前記第2リブ部に係合する係合部と、を備える請求項1又は請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記第2リブ部と前記係合部とは、該第2リブ部が外側に位置し該係合部が内側に位置するように係合すると共に、前記係合部には外面側に突出する凸部が設けられ、前記第2リブ部の内面には該第2リブ部と前記係合部とが係合した状態で前記凸部が係合される凹部が設けられる請求項に記載の電子機器。
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