JP5192856B2 - オセルタミビル及びその類縁化合物の製造方法 - Google Patents
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Description
で示される化合物を出発化合物として用いることを特徴とする下記一般式(2):
で示される化合物の製造方法を提供することによって解決される。
で示される化合物を得る工程を有することが好適である。
で示される化合物を得る工程を有することが好適である。
で示されるアリルアルコール化合物を中間体として得て、ジョンソン−クライゼン転位反応により下記一般式(7):
で示されるエステル化合物を得て、該得られた一般式(7)で示されるエステル化合物から前記一般式(1)で示される化合物を得る工程を有することも好適である。
で示される化合物を出発化合物として用いることを特徴とする下記一般式(2):
で示される化合物の製造方法を提供することによっても解決される。
で示される化合物を提供することによって解決される。
で示される化合物を提供することによって解決される。
合成1[式(5a)で示されるアルデヒドの合成]
D-マンニトール(45.1g、247 mmol)及び10-カンファースルホン酸(1.72 g、7.4 mmol)のDMF懸濁液(100 ml)に40 ℃で3,3-ジメトキシペンタン(71.9 g、544 mmol)を75分かけてゆっくりと滴下した。滴下終了後さらに2.5時間、同温度で攪拌した後に反応液を室温に冷却し、トリエチルアミン(15 ml)を加えて反応を停止した。減圧下で溶媒を留去し、残渣に飽和食塩水(50 ml)及び、水(50 ml)を加え、酢酸エチル(100 ml)で抽出した。有機層をさらに飽和食塩水(50 ml x 2)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後、溶媒を減圧下に留去し、白色の固体(92.0 g)を得た。このうち46.0 gをTHF(100 ml)に溶かし、過ヨウ素酸カリウム(36.6 g、159 mmol)及び炭酸水素カリウム(1.45 g、14.5 mmol)をイオン交換水(230 ml)に懸濁した液中に氷冷下で40分かけて滴下した。室温下でさらに4時間攪拌した後、過ヨウ素酸カリウム(3.33 g、14.5 mmol)を追加し、さらに1時間攪拌した。不溶物を濾過して除き、濾液を食塩で飽和した後に酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後に溶媒を減圧下に留去し、得られた油状物質を減圧下で蒸留精製して、式(5a)で示されるアルデヒド(23.7 g、150 mmol、D-マンニトールからの収率60.7%)を得た。化学反応式を以下に示す。
1H NMR (500 MHz) (CDCl3) δ: 0.93 (t, J=7.5 Hz, 3H), 0.95 (t, J=7.5 Hz, 3H), 1.65-1.75 (m, 4H), 4.06 (ddd, J=0.6, 5.5, 8.5 Hz, 1H), 4.18 (dd, J=8.0, 8.5 Hz, 1H), 4.38 (ddd, J=1.8, 5.5, 8.0 Hz, 1H), 9.74 (dd, J=0.6, 1.8 Hz, 1H);
bp: 54.5-55.5 ℃ (1.5 mmHg)
マグネシウム (4.813 g, 0.198 g-atom)のTHF懸濁液(20 ml)に、1,2-ジブロモエタン(0.13 ml, 0.286 g, 1.52 mmol)を室温で一挙に加えた。発熱を伴いながら反応液の色が黄色から灰色に変わった後、THF (40 ml)に溶かした臭化ビニル(12.9 ml, 19.6 g, 182.4 mmol)を、反応液の温度を45-55度に保ちながら約1時間かけて滴下した。滴下の途中にTHF(30 ml)を2回に分けて反応液を希釈した。滴下終了後、さらに30分攪拌を続けた。生成したグリニヤール試薬をトルエン(20 ml)で希釈したあと、トルエン(30 ml)に溶かしたD-(R)-グリセルアルデヒド(24 g, 152 mmol)を氷冷下に1時間かけて滴下した。氷冷下、飽和塩化アンモニウム水溶液(100 ml)を滴下して反応を停止し、1時間攪拌した。酢酸エチル(80 ml)で抽出した後、さらに水層を酢酸エチル(50 ml)で抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水(50 ml x 2)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥、続いて濾過、溶媒を減圧下に留去して油状物質を得た。減圧下に蒸留して式(6a)で示されるアリル型アルコール(24.8 g, 87.6%)を得た。化学反応式を以下に示す。
1H NMR (500 MHz) (CDCl3) δ: 0.88-0.99 (m, 6H), 1.60-1.75 (m, 4H), 2.11 (m, 0.6H), 2.38 (m, 0.4H), 3.70-4.38 (m, 4H), 5.23-5.43 (m, 2H), 5.76-5.88 (m, 1H);
13C NMR (125 MHz) (CDCl3) δ: 7.9, 8.1, 28.8, 29.1, 29.4, 29.6, 63.0, 65.1, 65.2, 66.2, 71.8, 74.3, 78.3, 78.9, 113.1, 113.7, 116.6, 117.6, 135.8, 136.0;
bp: 74-75 ℃ (0.5 mmHg)
式(6a)で示されるアリル型アルコール (24.2 g, 129.9 mmol)、オルト酢酸エチル(119 ml, 105.4 g, 650 mmol)、プロピオン酸 (0.192 g, 2.59 mmol)の混合物を生成するエタノールを除きながら132 度で14時間攪拌した。過剰のオルト酢酸エチルを減圧下(約20 mmHg)で蒸留して回収した。残渣の油状物質を減圧蒸留し、無色の式(7a)で示されるエチルエステル(31.7 g, 95.2%)を得た。化学反応式を以下に示す。
1H NMR (500 MHz) (CDCl3) δ: 0.88-0.95 (m, 6H), 1.25 (t, J=7.0 Hz, 3H), 1.60-1.68 (m, 4H), 2.36-2.43 (m, 4H), 3.51 (dd, J=8.25 HZ, 7.95 Hz, 1H), 4.10 (dd, J=7.95 Hz, 6.1 Hz, 1H), 4.13 (q, J=7.0 Hz, 2H), 4.45 (ddd, J=8.25 Hz, 7.95 Hz, 6.1 Hz, 1H), 5.48 (dd, J=15.3 Hz, 7.9 Hz, 1H), 5.80 (dt, J=15.3 Hz, 6.4 Hz, 1H);
13C NMR (125 MHz) (CDCl3) δ: 8.0, 8.1, 27.4, 29.8, 29.9, 33.5, 60.3, 69.9, 77.3, 113.0,128.5, 133.3, 172.7;
比旋光度 [α]D 21.6 +24.0(c 1.23, CHCl3)
氷冷したDIBAL-H (水素化ジイソブチルアルミニウム(iBu2AlH), 0.95 M, ヘキサン溶液, 153.6 ml, 145.9 mmol)にトルエン (30 ml)に溶解した式(7a)で示されるエステル化合物(7.48 g, 29.2 mmol)を25分かけて滴下した。反応混合物を氷冷下で2時間、室温で3時間攪拌した後、氷(約200 g)と6M HCl (100 ml)の混合物の中にゆっくりと注ぎ込んだ。約30分攪拌した後、減圧下に約半分の量になるまで濃縮した。水相を酢酸エチル (30 ml x 3)で抽出し、合わせた有機相を1M HCl (30 ml)、飽和NaHCO3 水溶液 (30 ml)、飽和食塩水 ( 30 ml)で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥、濾過した後、減圧下に溶媒を留去して透明な油状物 (5.80 g)を得た。減圧蒸留し、無色の式(1a)で示されるジオール5.34 g (84.6%)を得た。
Aldrich社のAD-mix-β(30.4 g, 1.5 g/1 mmol)にt-ブチルアルコール(tBuOH, 80 ml)と水 (100 ml)を加えて溶かし、続いてメタンスルホン酸アミド(2.12 g, 22.3 mmol)を室温で加えた。この混合物を氷冷し、t-ブチルアルコール(20 ml)に溶かしたオレフィン (7.80 g, 20.3 mmol)を加えて、氷冷下で8時間、室温で13時間攪拌した。氷冷下に飽和Na2SO3水溶液 (100 ml)を加え、1時間攪拌した後、酢酸エチル(100 ml)とトルエン(30 ml)の混合溶媒で抽出した。有機相を飽和食塩水(100 ml x 2) で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濾過し、減圧下に溶媒を留去して式(8a)で示されるジオールの油状物 (8.32 g)を得た。
式(9a)で示されるジメシラート(11.0 g, 約19.14 mmol)を無水DMSO(30 ml)に溶解し、アジ化ナトリウム(7.47 g, 114.9 mmol)を加えて85度で48時間攪拌した。室温に冷やし、水(100 ml)、トルエン(60 ml)を加えて有機相を分離し、続いて飽和食塩水(30 ml x 2)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過し、減圧下に溶媒を留去して式(10a)で示されるジアジド(7.07 g、約15.1 mmol)を得た。化学反応式を以下に示す。
LiAlH4(860 mg, 22.6 mmol)のTHF懸濁液(20 ml)に、式(10a)で示されるジアジド(7.07 g, 15.1 mmol)をTHF(25 ml)に溶解した液を氷冷下に15分かけて滴下した。氷冷下で1時間、室温下で12時間攪拌した。氷冷下で3M NaOH(100 ml)を注意深く加えてヒドリドを分解した。続いて減圧下にTHFを留去した後、水(200 ml)及びt-ブチルメチルエーテル(100 ml)で希釈した。抽出液を3M NaOH (50 ml)、続いて飽和食塩水(30 ml)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥、減圧下に溶媒を留去して式(11a)で示されるジアミン(5.80 g, 約13.9 mmol)を得た。化学反応式を以下に示す。
式(11a)で示されるジアミン(5.80 g, 約13.9 mmol)をTHF(40 ml)に溶かし、N-エトキシカルボニルフタルイミド(2.746 g, 12.53 mmol)を30分ごとに3回に分けて室温下に加えた。さらに30分攪拌した後、ピリジン(5 ml)、無水酢酸(5 ml)及び触媒量の4-ジメチルアミノピリジンを加えて、4時間攪拌した。トルエン(100 ml)及び水(100 ml)を加えて抽出した。分離した有機相を水(100 ml x 2)、飽和NaHCO3水溶液(100 ml x 2)、3M HCl (100 ml)、飽和食塩水(50 ml)で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥、濾過し、減圧下に溶媒を留去して、アミノ基がそれぞれフタロイル基とアセチル基で保護された式(3b)で示される油状物(8.27 g)を得た。
1H NMR (500 MHz) (CDCl3) δ: 0.72-0.80 (m, 6H), 0.98-1.13 (m, 2H), 1.30-1.60 (m, 5H), 1.75 (bs, 1H), 1.85-1.96 (m, 1H), 1.97 (s, 3H), 2.20-2.30 (m, 1H), 3.15-3.27 (m, 2H), 3.60-3.80 (m, 5H), 4.54-4.60 (m, 1H), 4.73-4.78 (m, 1H), 6.79 (d, J=9.45 Hz, 1H), 7.72-7.86 (m, 4H);
13C NMR (125 MHz) (CDCl3) δ: 9.37, 9.39, 22.9, 25.3, 25.5, 26.1, 29.2, 51.1, 52.5, 60.4, 61.8, 75.3, 79.2, 123.3, 131.6, 134.2, 169.2,171.7;
Mp: 142.1-143.5 ℃, Calcd. C; 62.84, H; 7.67, N; 6.66, Found; C; 62.70, H; 7.85, N; 6.65;
比旋光度 [α]D 21.5 -19.2(C 1.07, CHCl3)
式(3c)で示されるジオール(1.19 g, 2.83 mmol)、2,2,6,6-テトラメチル-1-ピペリジニルオキシラジカル(TEMPO, 22.1 mg, 0.141 mmol)、臭化カリウム(34 mg, 0.28 mmol)をジクロロメタン(30 ml)と水(10 ml)の混合溶媒中に分散させ、氷冷して激しく攪拌しておいた。次亜塩素酸ナトリウム溶液(13% 含有、3.89 g, 506 mg, 6.79 mmol)を水(5 ml)で希釈した溶液にNaHCO3(571 mg, 6.79 mmol)を溶かしたものを反応温度を3-8度に保ちながら約20分かけて滴下した。飽和Na2S2O3水溶液(10 ml)と水(20 ml)を加えて反応を停止した後、ジクロロメタン(30 ml)で抽出した。抽出液は飽和食塩水(30 ml)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥、濾過した後、減圧下に溶媒を留去し、式(12a)で示されるジアルデヒド(1.07 g, 90.8%)を得た。化学反応式を以下に示す。
1H NMR (500 MHz) (CDCl3) δ: 0.83 (t, J=7.65 Hz, 3H), 0.88 (t, J=7.65 Hz, 3H), 1.22-1.31 (m, 1H), 1.32-1.42 (m, 1H), 1.45-1.56 (m, 2H), 1.92 (s, 3H), 2.05-2.15 (m, 1H), 2.43-2.52 (m, 3H), 3.37-3.42 (m, 1H), 4.08 (bs, 1H), 4.58-4.64 (m, 1H), 4.85-4.91 (m, 1H), 6.78 (d, J=9.75 Hz, 1H), 7.73-7.88 (m, 4H), 9.55 (s, 1H), 9.70 (s, 1H);
13C NMR (125 MHz) (CDCl3) δ: 9.20, 21.0, 22.9, 24.6, 25.8, 40.3, 51.5, 51.7, 80.4, 81.9, 123.4, 131.3, 134.3, 168.7, 169.8, 199.9, 201.6
式(12a)で示される未精製のジアルデヒド(416 mg, 約1.0 mmol)とジベンジルアミン・トリフルオロ酢酸塩(342 mg, 1.1 mmol)をベンゼン(20 ml)中で50 度で2時間反応させた。水(54 mg, 3 mmol)を添加してさらに50 度で3時間攪拌を続けた。溶媒を減圧下留去し、残渣をクロロホルム(30 ml)に溶かし、1M HCl (30 ml)、続いて飽和NaHCO3水溶液(20 ml)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥、濾過し、減圧下に溶媒を留去して黄色がかった式(4a)で示されるアルデヒドの固体(410 mg)を得た。トルエンとヘキサン(10mlずつ)の熱い混合液に分散させて室温に静置した。約12時間後に濾過によって上記固体を集め、式(4a)で示されるアルデヒド(319 mg, 式(3c)で示されるジオールからの通算収率80 %)を得た。化学反応式を以下に示す。
1H NMR (500 MHz) (CDCl3) δ: 0.85-1.00 (m, 6H), 1.50-1.60 (m, 4H), 1.78 (s, 2.6H), 2.05 (s, 0.4H), 2.65-2.75 (m, 1H), 2.98-3.05 (m, 1H), 3.37-3.46 (m, 1H), 4.18-4.20 (m, 0.13H), 4.38-4.45 (m, 1.13H), 4.71-4.75 (m, 0.87H), 4.90-4.95 (m, 0.87H), 5.26 (d, J=7.6 Hz, 0.13H), 5.53 (d, J=7.6 Hz, 0.87H), 6.67 (s, 0.87H), 6.69 (s, 0.13H), 7.72-7.86 (m, 4H), 9.54 (s, 0.87H), 9.56 (s, 0.13H);
13C NMR (125 MHz) (CDCl3) δ: 9.36, 9.65, 23.3, 25.5, 25.7, 26.3, 47.8, 54.3, 74.6, 82.5, 123.5, 128.5, 131.6, 134.2, 138.8, 147.6, 168.1, 170.3, 192.3;
Mp: 186.2-187.0 ℃;
比旋光度 [α]D 21.9 -40.9 (C 1.0, CHCl3)
得られた式(4a)で示されるアルデヒド(200 mg, 0.5 mmol)をエタノール(10 ml)に溶かし、粉砕したシアン化ナトリウム(NaCN, 150 mg, 3.0 mmol)、続いて酢酸(AcOH, 90mg, 1.5 mmol)を入れ、2時間室温で攪拌した。薄層クロマトでシアンヒドリンの生成を確かめた後、反応系中に活性二酸化マンガン(MnO2, 869 mg, 10 mmol)を加え、24時間攪拌を続けた。反応混合物をセライト545で濾過し、黒い固体を酢酸エチル(30 ml)で洗浄した。ろ液を減圧下濃縮した後、酢酸エチル(30 ml)と飽和NaHCO3水溶液(20 ml)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥、減圧下溶媒を留去した。得られた薄黄色の固体をトルエンとヘキサンの混合溶媒から再結晶し、式(13a)で示されるエチルエステル化合物(168 mg, 76%)を得た。化学反応式を以下に示す。
1H NMR (500 MHz) (CDCl3) δ: 0.81-1.00 (m, 6H), 1.25-1.33 (m, 3H), 1.46-1.65 (m, 4H), 1.75 (s, 2.41H), 2.05 (s, 0.59H), 2.66-2.78 (m, 1H), 3.15-3.28 (m, 1H), 3.33-3.46 (m, 1H), 4.06-4.10 (m, 0.2H), 4.18-4.26 (m, 2H), 4.38-4.46 (m, 1H), 4.47-4.54 (m, 1H), 4.78-4.87 (m, 1H), 5.50 (d, J=7.95 Hz, 0.2H), 5.70 (d, J=7.95 Hz, 0.8H), 6.86 (bs, 0.8H), 6.90 (bs, 0.2H), 7.70-7.87 (m, 4H);
13C NMR (125 MHz) (CDCl3) δ: 9.0, 9.3, 9.5, 9.6, 14.2, 20.5, 23.3, 25.0, 25.6, 26.0, 26.3, 28.3, 28.8, 48.3, 53.7, 55.3, 60.9, 61.1, 74.7, 77.9, 81.6, 81.8, 123.4, 129.1, 131.7, 134.1, 134.4, 137.1, 138.1, 165.9, 168.2, 170.3;
比旋光度 [α]D 25.6 -46.3 (C 1.22, CHCl3)
式(13a)で示されるエチルエステル化合物(59.7 mg,0.135 mmol)をエタノール(3 ml)に溶かし、ヒドラジン1水和物(NH2NH2・H2O, 0.079 ml, 1.6 mmol)を入れて、室温で21時間攪拌した。クロロホルム(50 ml)で希釈した後、不溶物をろ過して除いた。有機相を水及び飽和食塩水で順次洗浄し、乾燥、濾過、減圧下に溶媒を留去して泡状の式(2a)で示されるオセルタミビル(20 mg, 0.064 mmol, 47%,タミフル遊離塩基)を得た。化学反応式を以下に示す。
1H NMR (500 MHz) (CDCl3) δ: 0.83-0.95 (m, 6H), 1.29 (t, J=7.0 Hz, 3H), 1.46-1.56 (m, 4H), 2.04 (s, 3H), 2.10-2.20 (m, 1H), 2.72-2.80 (m, 1H), 3.18-3.27 (m, 1H), 3.32-3.39 (m, 1H), 3.49-3.57 (m, 1H), 4.16-4.26 (m, 3H), 5.79 (d, J=7.9 Hz, 1H), 6.79 (bs, 1H);
13C NMR (125 MHz) (CDCl3) δ: 9.3, 9.5, 14.1, 23.6, 25.0, 25.7, 26.2, 33.6, 49.2, 59.0, 60.8, 74.8, 81.6, 129.5, 137.5, 166.3, 170.9
Claims (10)
- D−マンニトールを出発化合物として前記一般式(5)で示される化合物を得て、該得られた一般式(5)で示される化合物から前記一般式(1)で示される化合物を得る工程を有する請求項1〜4のいずれか記載の一般式(2)で示される化合物の製造方法。
- 下記一般式(3):
で示される化合物を出発化合物として用いることを特徴とする下記一般式(2):
で示される化合物の製造方法。
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