JP5191150B2 - ミチヤナギを有効成分とする固形製剤形態を有する食品組成物 - Google Patents

ミチヤナギを有効成分とする固形製剤形態を有する食品組成物 Download PDF

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Description

本発明は、固形製剤形態を有する食品組成物に関する。より具体的には、本発明は、機能性成分を体内に補助的に供給するためのサプリメントとして用いられる固形製剤形態を有する食品組成物、特に保湿などの美容効果を有する食品組成物に関する。
近年、老化が注目され、多くの研究が精力的に進められている。老化の原因は、加齢が主な要因であるが、例えば皮膚老化の具体的な現象としては、ヒアルロン酸をはじめとするムコ多糖類の減少、コラーゲンの架橋反応、紫外線による細胞の損傷などを挙げることができる。
ヒアルロン酸は、β−D−N−アセチルグルコサミンとβ−D−グルクロン酸が交互に結合してできた直鎖状の高分子多糖である。当該ヒアルロン酸は、哺乳類の結合組織等に広く分布し、細胞間隙の水分保持、組織の弾力性、潤滑性、柔軟性及び保湿性の保持、機械的障害などの外力に対する抵抗、および細菌感染の防止など、多くの機能を有している(非特許文献1)。また、皮膚のヒアルロン酸の量は加齢とともに減少し、それに伴って小じわやかさつき等の皮膚老化が現れると言われている。これを改善する方法としてヒアルロン酸を配合した化粧料や食品が数多く提案されている。しかしながら、生体には、皮膚を始め広くヒアルロン酸を分解する酵素(ヒアルロニダーゼ)が存在しており、このためヒアルロン酸を配合した化粧料や食品は、期待されるほど抗老化効果や美肌などの美容効果をあげていないのが実情である。特に皮膚中でのヒアルロン酸の分解速度は速く、その半減期はおよそ一日であるとの報告もある(非特許文献2)。
このため、抗老化効果や美肌効果をより高く得るためには、積極的に体内にヒアルロン酸を供給する方法に加えて、または当該ヒアルロン酸の供給とは別に、生体内におけるヒアルロニダーゼの活性を抑制してやることが必要である。すなわち、生体内におけるヒアルロニダーゼの活性を抑制することによって、生体内に本来的に存在するヒアルロン酸が安定化し、また化粧料や食品として外から投与したヒアルロン酸の分解を抑制することができるため、体内のヒアルロン酸またはヒアルロン酸を配合した化粧料や食品の抗老化または美肌などの美容効果をより実効あるものにすることができる。
また、ヒアルロニダーゼは、炎症酵素として、またアレルギー誘引酵素として知られている。このため、ヒアルロニダーゼの活性を抑制することによって、炎症を抑制することができ、また花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー性疾患を改善することもできる。
こうした理由から、ヒアルロニダーゼ阻害剤を配合することによって優れた抗老化効果や美肌などの美容効果を発揮する化粧料や食品の開発が求められている。
なお、ヒアルロニダーゼ阻害活性を有する天然由来成分として、例えばブドウの種子、ひじき、モロヘイヤ、ハマスゲ、豆,米および麦などの穀類、ミルラ、シソならびにホップなどの植物またはその抽出物が知られている(特許文献1〜7等参照)。
Bio Industry, Vol.8, p.346 (1991) J.Invest. Dermatol. Invest. Dermatol, ,97, 1260-130, 1991 特開2000−26306号公報 特開2002−293740号公報 特開2003−238434号公報 特開2003−137726号公報 特開2003−252778号公報 特開2005−263730号公報 特開平11−318387号公報
本発明は、ヒアルロニダーゼ阻害作用を有する食品組成物、具体的にはヒアルロニダーゼ阻害作用に基づいて、特に抗老化や美肌(特に保湿)などの美容効果が期待できる食品組成物を提供することを目的とする。特に本発明は、上記効果を期待して、ヒアルロニダーゼ阻害作用を有する成分をサプリメントとして、通常の食事とは別に体内に補助的に供給するための固形製剤形態を有する食品組成物を提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討していたところ、タデ科ミチヤナギ属に属するミチヤナギ(学名:Polygonum aviculare)に、ヒアルロン酸の分解を抑制するヒアルロニダーゼ阻害活性があることを見出し、さらにこれにアサ科カラハナソウ属に属するホップまたはシソ科シソ属に属するシソの少なくとも一方を組み合わせることによって、当該ヒアルロニダーゼ阻害活性が有意に増強することを確認した。このミチヤナギは、その開花時の全草を乾燥したものが漢方の分野では「扁蓄」または「扁竹」と称されて、利尿薬として黄疸や腎臓病などに使われており、また民間では腹痛あるいは駆虫薬に使われているなど、シソやホップと同様に、長年の食経験によって安全性が確認されている植物である。
本発明はかかる知見に基づいて完成したものであり、下記の態様を包含するものである。
(I)食品組成物
I-1.ミチヤナギの加工物、またはミチヤナギの加工物とホップまたはシソのいずれか少なくとも一方の加工物との混合物を、有効成分として含有する、固形製剤形態を有する食品組成物。
I-2.上記ミチヤナギ、ホップまたはシソの加工物が、ミチヤナギ、ホップまたはシソの溶媒抽出物またはその乾燥物である、I-1に記載する食品組成物。
I-3.錠剤、丸剤、粉末剤、顆粒剤、軟カプセル剤または硬カプセル剤の固形製剤形態を有するものである、I-1またはI-2に記載する食品組成物。
I-4.ヒアルロニダーゼ阻害作用を有する食品組成物であって、ミチヤナギの加工物、またはミチヤナギの加工物とホップまたはシソのいずれか少なくとも一方の加工物との混合物を、上記作用を発揮する有効量の割合で含有する、I-1乃至I-3のいずれかに記載する食品組成物。
I-5.1日摂取量あたり、ミチヤナギの加工物を0.1mg〜5000mgの割合で含有する固形製剤である、I-1乃至I-4のいずれかに記載する食品組成物。
I-6.1日摂取量あたり、ホップの加工物を0.1mg〜5000mg、または/および、シソの加工物を0.1mg〜5000mgの割合で含有する固形製剤である、I-5に記載する食品組成物。
I-7.サプリメントである、I-1乃至I-6のいずれかに記載する食品組成物。
「サプリメント」とは、日常の食生活では不足しがちな栄養素(例えばビタミンやミネラル)や日常の食生活では十分に補給することができない機能性成分を、通常の食事とは別に体内に補給するために摂取されるものであり、錠剤、丸剤、粉末剤、顆粒剤、軟カプセル剤または硬カプセル剤の固形製剤や、ドリンクやシロップなどのような液状製剤など、一般の食品とは異なる製剤形態を有するものをいう。なお、日本では「栄養補助食品」または「健康補助食品」と、また米国では「dietary supplement」とも称される。当該「サプリメント」は、一般の食品より積極的な意味での保健、健康維持・増進等の目的をもった食品である。本発明が対象とするサプリメントには、包装容器などに当該食品の機能や効果を具体的に示すことが可能な特定保健用食品(条件付き特定保健用食品を含む)も含まれるが、これに限らず、具体的な機能や効果の記載に代えて、その機能や効果が消費者にイメージされるような表示を付した食品も含まれる。
(II)ホップまたはシソのヒアルロニダーゼ阻害活性の増強方法
また、後述する実験例で示すように、本発明者の研究により、ホップまたはシソのいずれか少なくとも1種にミチヤナギを組み合わせて用いることによって、ホップまたはシソが有するヒアルロニダーゼ阻害活性が増強されることが判明した。従って本発明はかかる知見に基づいて下記の方法を提供するものでもある。
II-1.ミチヤナギの加工物に、ホップまたはシソのいずれか少なくとも一方の加工物を組み合わせて用いることを特徴とする、ホップまたはシソが有するヒアルロニダーゼ阻害活性を増強する方法。
II-2.ホップの加工物100重量部に対してミチヤナギの加工物を5重量部以上、好ましくは5〜3000重量部、またはシソの加工物100重量部に対してミチヤナギの加工物を5重量部以上、好ましくは5〜3000重量部の割合で組み合わせて用いる、II-1記載の方法。
本発明によれば、ヒアルロニダーゼ阻害活性に優れ、抗老化や美肌(特に保湿)などの美容効果を有する食品組成物を提供することができる。特に、本発明によれば、体内でのヒアルロン酸の分解を抑制することができ、その結果、生体内でのヒアルロン酸の機能を保持することによって、組織や皮膚の弾力や張りを維持し、肌の小皺やかさつきを防ぎ、潤いのある若々しい肌の状態に保つことが可能になる。
また本発明の食品組成物は、生薬として食経験のあるミチヤナギ、並びに広く食用に使用されているシソやホップを有効成分とするものであるため安全性が高く、食事とは別に補助食品として日常的に摂取されるサプリメントとして、特に固形製剤形態を有するサプリメントとして有効に用いることができる。
なお、ホップは、通常苦味や渋味が強く食品として摂取しにくい食品素材であるが、当該ホップにミチヤナギとシソとを組み合わせることによって、その苦味や渋味が顕著にマスキングされ、しかも良好な香味を有する食品組成物となる。即ち、本発明の食品組成物は、ホップを成分として含む場合であっても、これにミチヤナギとシソを組み合わせることによって、嗜好性良好な食品として提供することができる。
(1)食品組成物
本発明の食品組成物は、有効成分としてタデ科ミチヤナギ属に属するミチヤナギ(学名:Polygonum aviculare)の加工物を含むことを特徴とする。
(1-1) ミチヤナギ加工物
ミチヤナギ(Polygonum aviculare)は、前述するように、その開花時の全草を乾燥したものが漢方の分野では「扁蓄」または「扁竹」と称されて、利尿薬として黄疸や腎臓病などに、また民間では腹痛あるいは駆虫薬に使われていることからわかるように、長年食経験のある植物である。なお、ミチヤナギとして、同属のオオミチヤナギ(Polygonum aviculare var. vegetum)、オクミチヤナギ(P. aviculare var. platycarpum)、ヤンバルミチヤナギ(P. plebeium)、アキノミチヤナギ(P. polyneuron)、P. heterophyllumP. mandshuricumなどを用いることもできる。
本発明においてその適用部位は特に制限されず、従来より生薬として使用されている部位、例えば全草、またはその一部(枝、葉、茎、花、果実、樹皮、根および種子など)を広く用いることができるが、好ましくは葉や枝、またはこれらを含む部位である。
ミチヤナギのこれらの部位は、通常、乾燥後、本発明の形態や目的とする剤型に応じて種々の加工処理〔粉砕処理、抽出処理、濃縮処理、乾燥処理(スプレードライ処理、凍結乾燥処理を含む)、造粒処理など〕に供され、加工物として調製される(以下、本発明が対象とするミチヤナギの加工物を、単に「ミチヤナギ加工物」ともいう)。また、本発明においては予め発酵処理や酵素処理したものを使用することもできる。
本発明が対象とするミチヤナギ加工物としては、例えば、粉砕加工物(粗粉末、細粉末のいずれを含む)、溶媒で抽出した抽出エキス、その乾燥物(乾燥抽出エキス)、さらにこれを粉末にした粉末乾燥抽出エキスなどを挙げることができる。好ましくは抽出エキス、またはその乾燥物(乾燥抽出エキスまたは粉末乾燥抽出エキス)である。
なお、抽出エキスは、ミチヤナギの抽出対象部位を、そのまま或いは必要に応じて、乾燥、細切、破砕、圧搾または煮沸処理したものを冷水、熱水若しくは有機溶媒、あるいは水と有機溶媒の混合液等の抽出溶媒で抽出することにより取得することができる。この抽出に使用される有機溶媒としては、例えばメタノール、エタノール、イソプロパノール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、アセトン、酢酸エチル、クロロホルム、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン等の単独或いは2種以上の組み合わせを挙げることができる。上記抽出溶媒の中で、好ましくは水、メタノール、エタノールおよびイソプロパノール等の低級アルコール(より好ましくはエタノール)、あるいは水とこれらの低級アルコールとの混合液を挙げることができる。
また、抽出温度としては、室温以上であることが好ましく、例えば室温〜200℃程度で行うことがより好ましい。
かかる抽出エキスの調製方法は、特に制限されるものではなく、常法に従って行うことができる。一例として、ミチヤナギの葉や枝を含む部位の乾燥粉砕物1重量部に対して2〜500重量部、好ましくは50〜200重量部の水を加え、室温〜100℃程度、好ましくは50〜80℃程度で撹拌しながら1〜300分程度、好ましくは10〜90分程度抽出を行った後、濾過により固形分を取り除く方法を挙げることができる。
かくして得られる抽出エキスは、ミチヤナギの可溶性成分が抽出溶媒に溶解した液状物である。これを乾燥して乾燥抽出エキスを得る方法としては、減圧蒸留等により抽出溶媒を除去する方法、または減圧乾燥や凍結乾燥等の乾燥処理を施して抽出溶媒を除去する方法、ドライスプレーや噴霧乾燥処理などを挙げることができる。
また、ミチヤナギ加工物としては、例えば乾燥葉の形態のもの、または乾燥粉末葉の形態のものが、株式会社龍榮総研より市販されており、誰でも商業的に入手することができる。
これらのミチヤナギ加工物は、本発明の食品組成物の一日摂取量中に0.1mg〜5000mg、好ましくは1mg〜1000mg、より好ましくは5mg〜500mg、さらに好ましくは5mg〜100mg(乾燥物相当量)となるような割合で含まれていることが望ましい。また本発明の食品組成物100重量%中に含まれる上記ミチヤナギ加工物の割合は、上記の範囲となるものであればよく、0.2〜100重量%の範囲から適宜調整することができる。
本発明の食品組成物は、かかるミチヤナギ加工物に加えて、さらにホップ加工物またはシソの加工物のいずれか一方、またはこれら両方を含有することもでき、斯くしてより高いヒアルロニダーゼ阻害活性を有する組成物として調製することができる(実験例参照)。この組み合わせは、特に制限されず、ミチヤナギ加工物とホップ加工物との組み合わせ、ミチヤナギ加工物とシソの加工物との組み合わせ、またはミチヤナギ加工物とホップ加工物とシソの加工物との組み合わせのいずれでもよいが、より高いヒアルロニダーゼ阻害活性が得られるという点で、好ましくはミチヤナギ加工物とホップ加工物との組み合わせ、およびミチヤナギ加工物とホップ加工物とシソの加工物との組み合わせである。
(1-2) ホップ加工物とその併用
ホップ(Humulus lupulus)は、アサ科カラハナソウ属に属する植物である。その球果(毬花ともいわれる)はビールの原料として使用されるとともに、健胃、静菌、睡眠、食欲増進、消化促進、および利尿作用などの薬理作用を有することから、古くから薬用植物として利用されている植物である。本発明においてその適用部位は特に制限されず、例えば全草、またはその一部(枝、葉、茎、花、球果、果実、樹皮、根および種子など)を広く用いることができるが、好ましくは球果(毬花)またはそれを含む部位である。
ホップのこれらの部位は、ミチヤナギと同様に、通常、乾燥後、その形態や目的とする剤型に応じて種々の加工処理〔粉砕処理、抽出処理、濃縮処理、乾燥処理(スプレードライ処理、凍結乾燥処理を含む)、造粒処理など〕に供され、加工物として調製される(以下、本発明が対象とするホップの加工物を、単に「ホップ加工物」ともいう)。また、本発明においては予め発酵処理や酵素処理したものを使用することもできる。
本発明が対象とするホップ加工物としては、例えば、粉砕加工物(粗粉末、細粉末のいずれを含む)、有機溶媒、水またはこれらの混合液などの溶媒で抽出した抽出エキス、その乾燥物(乾燥抽出エキス)、さらにこれを粉末にした粉末乾燥抽出エキスなどを挙げることができる。好ましくは抽出エキス、またはその乾燥物(乾燥抽出エキスまたは粉末乾燥抽出エキス)である。なお、抽出エキスの調製方法は、前述するミチヤナギの抽出エキスの調製方法に準じて行うことができる。
一例として、ホップの球果を含む部位の乾燥粉砕物1重量部に対して2〜700重量部、好ましくは50〜300重量部の水を加え、室温〜100℃程度、好ましくは50〜80℃程度で撹拌しながら1〜300分程度、好ましくは10〜90分程度抽出を行った後、濾過により固形分を取り除く方法を挙げることができる。
ホップ加工物としては、例えば乾燥葉の形態のもの、または乾燥粉末葉の形態のものが、アスク薬品株式会社、龍榮総研より市販されており、誰でも商業的に入手することができる。
本発明の食品組成物が、ミチヤナギ加工物に加えてホップ加工物を含む場合、その配合割合としては、本発明の食品組成物の一日摂取量中に0.01mg〜5000mg、好ましくは0.1mg〜1000mg、より好ましくは0.5mg〜500mg、さらに好ましくは0.5〜80mg(乾燥物相当量)となるような割合を挙げることができる。本発明の食品組成物100重量%中に含まれる上記ホップ加工物の割合(%)は、上記の範囲となるものであればよく、0.2〜97重量%の範囲から適宜調整することができる。
また、食品組成物におけるミチヤナギ加工物との配合比率としては、お互いのヒアルロニダーゼ阻害活性を損なうことなく、併用することによって当該活性が増強される比率を挙げることができる。具体的には、ミチヤナギ加工物100重量部に対してホップ加工物1重量部以上、好ましくは1〜2000重量部、より好ましくは1〜1000重量部、さらに好ましくは5〜700重量部の割合をあげることができる。
(1-3) シソ加工物とその併用
シソ(Perilla frutescens)は、シソ科シソ属に属する植物である。通常食用にするシソには、青シソ(P. frutescens var.crispa f. viridis)と赤シソ(P. frutescens var. crispa f. purpurea)の2種類がある。またこの他にちりめん紫蘇なども知られている。本発明ではこの別を問わず、いずれのシソをも使用することができるが、好ましくは、赤シソまたはちりめん紫蘇である。
これらのシソの葉や穂は広く食用に使用されるとともに、漢方の分野でも、赤シソの葉は「蘇葉」(そよう)または「紫蘇葉」(しそよう)と称され、理気薬(気が停滞している状態を改善する薬物、精神を安定させる作用もある)として半夏厚朴湯や香蘇散に配合して使用されている。また成熟した果実は、「蘇子」(そし)と称され、咳、喘息、便秘などの治療にも使用されている。本発明においてその適用部位は特に制限されず、例えば全草、またはその一部(枝、葉、茎、花、穂、果実、種子、樹皮および根など)を広く用いることができる。好ましくは葉またはそれを含む部位である。
シソのこれらの部位は、ミチヤナギやホップと同様に、通常、乾燥後、その形態や目的とする剤型に応じて種々の加工処理〔粉砕処理、抽出処理、濃縮処理、乾燥処理(スプレードライ処理、凍結乾燥処理を含む)、造粒処理など〕に供され、加工物として調製される(以下、本発明が対象とするシソの加工物を、単に「シソ加工物」ともいう)。また、本発明においては予め発酵処理や酵素処理したものを使用することもできる。
本発明が対象とするシソ加工物としては、例えば、粉砕加工物(粗粉末、細粉末のいずれを含む)、有機溶媒、水またはこれらの混合液などの溶媒で抽出した抽出エキス、その乾燥物(乾燥抽出エキス)、さらにこれを粉末にした粉末乾燥抽出エキスなどを挙げることができる。好ましくは抽出エキス、またはその乾燥物(乾燥抽出エキスまたは粉末乾燥抽出エキス)である。なお、抽出エキスの調製方法は、前述するミチヤナギの抽出エキスの調製方法に準じて行うことができる。
一例として、シソの葉を含む部位の乾燥粉砕物1重量部に対して2〜500重量部、好ましくは50〜200重量部の水を加え、室温〜100℃程度、好ましくは50〜80℃程度で撹拌しながら1〜300分程度、好ましくは10〜90分程度抽出を行った後、濾過により固形分を取り除く方法を挙げることができる。
シソ加工物としては、例えば乾燥葉の形態のもの、または乾燥粉末葉の形態のものが、株式会社龍榮総研、丸善製薬株式会社より市販されており、誰でも商業的に入手することができる。
本発明の食品組成物がミチヤナギ加工物に加えてシソ加工物を含む場合、その配合割合としては、本発明の食品組成物の一日摂取量中に0.01mg〜5000mg、好ましくは0.1mg〜1000mg、より好ましくは0.5mg〜500mg、さらに好ましくは0.5〜80mg(乾燥物相当量)となるような割合を挙げることができる。本発明の食品組成物100重量%中に含まれる上記シソ加工物の割合(%)は、上記の範囲となるものであればよく、0.2〜97重量%の範囲から適宜調整することができる。
また、食品組成物におけるミチヤナギ加工物との配合比率としては、お互いのヒアルロニダーゼ阻害活性を損なうことなく、併用することによって当該活性が増強される比率を挙げることができる。具体的には、ミチヤナギ加工物100重量部に対してシソ加工物1重量部以上、好ましくは1〜2000重量部、より好ましくは1〜1000重量部、さらに好ましくは5〜700重量部の割合をあげることができる。
(1-4) 植物加工物3種の併用
なお、後述の実験例で示すように、ミチヤナギ加工物にホップ加工物とシソ加工物の両方を組み合わせて用いることによって、より一層高いヒアルロニダーゼ阻害活性が得られ、しかもホップに由来する強い苦味や渋味、ならびにミチヤナギやシソに由来する若干の苦味、渋味または酸味が顕著にマスキングされ、良好な香味を有する組成物を調製することができる。よって、本発明の好適な態様としては、ミチヤナギ加工物、ホップ加工物およびシソ加工物を含む食品組成物を挙げることができる。
この場合の各植物加工物(ミチヤナギ加工物、ホップ加工物およびシソ加工物を総称して「植物加工物」という)の配合割合としては、前述した割合と同様な割合をそれぞれ例示することができる。具体的には、本発明の食品組成物の一日摂取量中に含まれるミチヤナギ加工物の量0.01mg〜3000mg、好ましくは0.1mg〜300mg、より好ましくは1mg〜50mg(乾燥物相当量);ホップ加工物の量0.01mg〜5000mg、好ましくは0.1mg〜500mg、より好ましくは0.5mg〜80mg(乾燥物相当量);およびシソ加工物の量0.01mg〜5000mg、好ましくは0.1mg〜500mg、より好ましくは0.5mg〜80mg(乾燥物相当量)を挙げることができる。
また、食品組成物におけるミチヤナギ加工物と、他のホップ加工物およびシソ加工物との配合比率としては、お互いのヒアルロニダーゼ阻害活性を損なうことなく、併用することによって当該活性が増強される比率を挙げることができる。具体的には、前述するように、ミチヤナギ加工物100重量部に対してホップ加工物1重量部以上、好ましくは1〜2000重量部、より好ましくは1〜1000重量部;シソ加工物1重量部以上、好ましくは1〜2000重量部、より好ましくは5〜1000重量部の割合をあげることができる。なお、本発明の食品組成物(100重量%)中に含まれるミチヤナギ加工物、ホップ加工物およびシソ加工物の総割合は、0.05〜100重量%、好ましくは0.5〜100重量%の範囲から適宜調整することができる。
(1-5) 食品組成物
本発明の食品組成物は、上記の植物加工物そのものからなるものであってもよいし、それを有効成分として薬学上又は食品衛生上許容される担体又は添加物等の他の成分を配合されているものであってもよい。かかる担体又は添加物の種類及び配合量は、本発明の効果を損なわないことを限度として、本発明の食品組成物の剤型又は使用目的に応じて、適宜選択調整することができる。
これらの植物加工物を含む本発明の食品組成物は、含有する植物加工物のヒアルロニダーゼ阻害作用に基づいて高いヒアルロニダーゼ阻害活性を発揮し、その結果、体内のヒアロニン酸や体外から投与されたヒアロニン酸の生体内での分解を抑制し、ヒアロニン酸の効果(例えば、抗老化や保湿などの美容効果)を安定的に得ることができる。また本発明の食品組成物は、その高いヒアルロニダーゼ阻害活性に基づいて抗炎症作用や抗アレルギー作用を有し、花粉症やアトピー症などの改善にも有効に使用することができる。
かかる本発明の食品組成物は、本発明の効果を妨げない限り、上記植物加工物に加えてさらに他の植物加工物、機能性成分、または薬効成分を配合することができる。なお、これらの成分は、1種単独で上記植物加工物と組み合わせて使用してもよいし、また2種以上を任意に組み合わせて、上記植物加工物と併用することもできる。
他の植物加工物としては、本発明で使用するミチヤナギ加工物等と同様に、ヒアルロニダーゼ阻害活性を有する、例えばブドウの種子、ひじき、モロヘイヤ、ハマスゲ、豆、米および麦などの穀類、ならびにミルラなどの植物抽出物、バジル、タイムなどのハーブ類、カカオエキス、コーヒーエキス、梅肉エキス、サンザシエキス、クロレラなど(特許文献1〜7等参照)を挙げることができる。
機能性成分としては、保湿剤、抗酸化剤、血糖降下剤、抗コレステロール剤、免疫賦活剤などを挙げることができる。
ここで、保湿剤としては、ヒアルロン酸またはその塩、コンドロイチン硫酸またはその塩、グルコサミン、コラーゲン、セラミド、ベタインを挙げることができる。
ここで、抗酸化剤としては、制限されないが、乾燥酵母、グルタチオン、リポ酸、ケルセチン、カテキン、コエンザイムQ10、エンゾジノール、プロアントシアニジン類、アントシアニジン、アントシアニン、カロチン類、リコピン、フラボノイド、リザベラトロール、イソフラボン類、亜鉛、イチョウ葉、月桃葉、ハイビスカス、メラトニンを挙げることができる。なかでも、抗酸化剤として知られるグルタチオンを比較的多く含み、かつそれ以外のミネラルも多様に含んでいることから、乾燥酵母が好ましい。
血糖降下剤としては、制限されないが、難消化性デキストリン、グアバ葉、小麦アルブミン、L-アラビノース、豆鼓エキス、桑葉、しょうが、サラシア、α-リノレン酸、アマチャヅル、オオムギ、オタネニンジン、キダチアロエ、セイヨウタンポポ、ダイダイ、チョウセンアザミ、ニンニク、ハトムギ、バナバ、ビルベリー、ブラックコホシュ、マコモ、コタラヒム、杜仲葉を挙げることができる。
抗コレステロール剤としては、制限されないが、大豆タンパク質、リン脂質結合大豆ペプチド、キトサン、植物ステロールエステル、植物ステロール、植物スタノールエステル、難消化性デキストリン、アルギン酸ナトリウム、サイリウム種皮、アスタキサンチン、イノシトール、コエンザイムA、カルシウム、マグネシウム、カルニチン、シルクプロテイン、タウリン、メチオニン、α-リノレン酸、グアガム、コンドロイチン硫酸、アマチャヅル、アルファルファ、イチョウ、オオバコ、オオムギ、オタネニンジン、オーツ麦、オリーブ、ガジュツ、ギムネマ、キャッツクロー、クコ、クロレラ、スピルリナ、西洋サンザシ、大豆サポニン、唐辛子、ニンニク、ビルベリー、ベニバナ、ユッカ、ラフマ、アガリクス、冬中夏虫、紅麹、レイシを挙げることができる。
免疫賦活剤としては、アガリクス、ラクトフェリン、冬中夏虫、アルギニン、トリプトファン、バリン、ロイシン、キチン、キトサン、アロエ、キダチアロエ、エキナセア、オウギ、キャッツクロー、クコ、スピルリナ、ハトムギ、紅花、マカ、マコモ、ラフマを挙げることができる。
その他の薬効成分としては、ビタミン、アミノ酸、ペプチド、タンパク質、ミネラル分(鉄、亜鉛、マグネシム、ヨードなど)、脂肪酸(EPA、DHAなど)を挙げることができる。ここでビタミンとしては、ビタミンA群に属するビタミン〔例えば、レチナール、レチノール、レチノイン酸、カロチン、デヒドロレチナール、リコピン及びそれらの薬理学的に許容される塩類(例えば、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノールなど)など〕、ビタミンB群に属するビタミン〔例えば、チアミン、チアミンジスルフィド、ジセチアミン、オクトチアミン、シコチアミン、ビスイブチアミン、ビスベンチアミン、プロスルチアミン、ベンフォチアミン、フルスルチアミン、リボフラビン、フラビンアデニンジヌクレオチド、ピリドキシン、ピリドキサール、ヒドロキソコバラミン、シアノコバラミン、メチルコバラミン、デオキシアデノコバラミン、葉酸、テトラヒドロ葉酸、ジヒドロ葉酸、ニコチン酸、ニコチン酸アミド、ニコチニックアルコール、パントテン酸、パンテノール、ビオチン、コリン、イノシトール、パンガミン酸及びそれらの薬理学的に許容されるこれらの塩類(例えば、塩酸チアミン、硝酸チアミン、塩酸ジセチアミン、塩酸フルスルチアミン、酪酸リボフラビン、フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム、塩酸ピリドキシン、リン酸ピリドキサール、リン酸ピリドキサールカルシウム、塩酸ヒドロキソコバラミン、酢酸ヒドロキソコバラミン、パントテン酸カルシウム、パントテン酸ナトリウムなど)など〕、ビタミンC群に属するビタミン〔アスコルビン酸及びその誘導体、エリソルビン酸及びその誘導体及びそれらの薬理学的に許容される塩類(例えば、アスコルビン酸ナトリウム、エリソルビン酸ナトリウムなど)など〕、ビタミンD群に属するビタミン〔例えば、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール、ヒドロキシコレカルシフェロール、ジヒドロキシコレカルシフェロール、ジヒドロタキステロール及びそれらの薬理学的に許容される塩類など)など〕、ビタミンE群に属するビタミン〔例えば、トコフェロール及びその誘導体、ユビキノン誘導体及びそれらの薬理学的に許容される塩類(酢酸トコフェロール、ニコチン酸トコフェロール、コハク酸トコフェロール、コハク酸トコフェロールカルシウムなど)など〕、その他のビタミン[例えば、カルニチン、フェルラ酸、γ−オリザノール、オロチン酸、ルチン(ビタミンP)、エリオシトリン、ヘスペリジン及びそれらの薬理学的に許容される塩類(塩化カルニチンなど)など〕を挙げることができる。
またアミノ酸としては、ロイシン、イソイロイシン、バリン、メチオニン、トレオニン、アラニン、フェニルアラニン、トリプトファン、リジン、グリシン、アスパラギン、アスパラギン酸、セリン、グルタミン、グルタミン酸、プロリン、チロシン、システイン、ヒスチジン、オルニチン、ヒドロキシプロリン、ヒドロキシリジン、グリシルグリシン、アミノエチルスルホン酸(タウリン)、シスチンまたはこれらの薬理学的に許容される塩類(例えばアスパラギン酸カリウム、アスパラギン酸マグネシウム、塩酸システインなど)、などを挙げることができる。好ましくは、バリン、ロイシンおよびイソロイシン等の分岐鎖アミノ酸、グルタチオン、システイン、グルタミン酸、グリシン、セリン、トリプトファン、チロシン、フェニルアラニン、ヒスチジン、メチオニン、スレオニン、リジン、シスチン、アルギニン、アラニン、アスパラギン酸、プロリン、アミノエチルスルホン酸である。
本発明の食品組成物は、上記の配合物をそのまま経口組成物として使用してもよいし、また必要に応じて、錠剤、丸剤、カプセル剤(軟カプセル剤、硬カプセル剤)、散剤(粉末剤)、および顆粒剤(ドライシロップを含む)などの各種の固形製剤、または内服用液剤(液剤、懸濁剤、シロップ剤を含む)などの液状製剤などの、通常の剤型にすることができる。各成分の安定性から、好ましくは固形製剤の形態(剤型)である。
製剤化は、医薬や食品(特にサプリメント)の分野で採用されている通常の製剤化手法を適用することができる。例えば、錠剤は、各成分を処方に従って添加配合し、粉砕、造粒、乾燥、整粒および混合を行い、得られた調製混合物を打錠することによって調製することができる。
さらに、必要に応じて、製剤化のための添加物、例えば、賦形剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤、流動化剤、分散剤、湿潤剤、防腐剤、粘稠剤、pH調整剤、着色剤、矯味矯臭剤、界面活性剤、溶解補助剤などを配合することができ、また、コーティング剤を用いてコーティング錠剤にすることもできる。ペースト状の膠剤とすることもできる。
本発明の食品組成物の1日の目安摂取量は、対象者の年齢、性別、体重、症状に応じて、適宜設定調整することができるが、例えば、成人(体重60kg)を対象とする場合、ミチヤナギ加工物の1日摂取量が0.01mg〜5000mg、好ましくは1〜500mg、より好ましくは5〜50mgの範囲(乾燥重量)となるように、通常10〜10000mgの量を挙げることができる。なお、かかる摂取量を1日に1〜数回に分けて摂取することもできる。
以下、調製例、実施例および実験例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例等に限定されるものではない。
調製例1 ミチヤナギエキスの調製
ミチヤナギの葉と茎の混合物の乾燥粉末5gを、精製水500mLに加え、60〜70℃になるように加温しながら30分間攪拌抽出した。得られた抽出物を濾過して、抽出液約400mLを回収し、これをミチヤナギエキス(液状)とした。さらに、これをスプレードライヤーで乾燥させて粉末状のミチヤナギエキスを調製した。スプレードライヤーによる乾燥は、上記抽出液を回転数10000rpmのアトマイザーに落下させ、150℃の空気の熱風を供給して行った。
調製例2 ホップエキスの調製
ホップの球果の乾燥粉末5gを、精製水500mLに加え、60〜70℃になるように加温しながら30分間攪拌抽出した。得られた抽出物を濾過して、抽出液約400mLを回収し、これをホップエキス(液状)とした。さらに、これをスプレードライヤーで乾燥させて粉末状のホップエキスを調製した。スプレードライヤーによる乾燥は、上記抽出液を回転数10000rpmのアトマイザーに落下させ、150℃の空気の熱風を供給して行った。
調製例3 シソエキスの調製
赤シソの葉の乾燥粉末5gを、精製水500mLに加え、60〜70℃になるように加温しながら30分間攪拌抽出した。得られた抽出物を濾過して、抽出液約400mLを回収し、これをシソの葉エキス(液状)とした。さらに、これをスプレードライヤーで乾燥させて粉末状のシソの葉エキスを調製した。スプレードライヤーによる乾燥は、上記抽出液を回転数10000rpmのアトマイザーに落下させ、150℃の空気の熱風を供給して行った。
調製例4 ミチヤナギとホップの混合エキスの調製
ミチヤナギの葉と茎の混合物の乾燥粉末2.5gとホップの球果の乾燥粉末2.5gを、精製水500mLに加え、60〜70℃になるように加温しながら30分間攪拌抽出した。得られた抽出物を濾過して、抽出液約400mLを回収し、これをミチヤナギとホップの混合エキス(液状)とした。さらに、これをスプレードライヤーで乾燥させて、粉末状のミチヤナギおよびホップの混合エキスを調製した。スプレードライヤーによる乾燥は、上記抽出液を回転数10000rpmのアトマイザーに落下させ、150℃の空気の熱風を供給して行った。
調製例5 ミチヤナギとシソの混合エキスの調製
ミチヤナギの葉と茎の混合物の乾燥粉末2.5g と赤シソの葉の乾燥粉末2.5g を、精製水500mLに加え、60〜70℃になるように加温しながら30分間攪拌抽出した。得られた抽出物を濾過して、抽出液約400mLを回収し、これをミチヤナギとシソの混合エキス(液状)とした。さらに、これをスプレードライヤーで乾燥させて粉末状のミチヤナギとシソの混合エキスを調製した。スプレードライヤーによる乾燥は、上記抽出液を回転数10000rpmのアトマイザーに落下させ、150℃の空気の熱風を供給して行った。
調製例6 ミチヤナギとホップとシソの混合エキスの調製
ミチヤナギの葉と茎の混合物の乾燥粉末0.33gとホップの球果の乾燥粉末0.33gと赤シソの葉の乾燥粉末0.33gを、精製水500mLに加え、60〜70℃になるように加温しながら30分間攪拌抽出した。得られた抽出物を濾過して、抽出液約400 mLを回収し、これをミチヤナギとホップとシソの混合エキス(液状)とした。さらに、これをスプレードライヤーで乾燥させて粉末状のミチヤナギとホップとシソの混合エキスを調製した。スプレードライヤーによる乾燥は、上記抽出液を回転数10000rpmのアトマイザーに落下させ、150℃の空気の熱風を供給して行った。
実験例
上記調製例1〜3で調製したミチヤナギエキス、ホップエキスおよびシソエキス、並びにこれらを混合したエキスについて、下記の方法に従って、(1)ヒアルロニダーゼ阻害作用、および(2)呈味を調べた。なお、(1)ヒアルロニダーゼ阻害作用の実験には、上記調製例1〜3で調製した各植物エキス5μlを0.1Mアセテート溶液1mLで溶解した被験試料を、表1に示す割合で使用した(被験試料1〜13)。また、(2)呈味評価実験には、ミチヤナギエキスとシソエキスはそれぞれ上記調製例1と3で調製したエキスを、またホップエキスは調製例2で調製したエキスを精製水で5倍に希釈したものを、表1に示す割合で混合した試料を用いた。
Figure 0005191150
(1)ヒアルロニダーゼ阻害作用
<試験方法>
(1)表1に従って調製した被験試料0.2mLとヒアルロニダーゼ溶液0.2mL(ヒアルロニダーゼ0.6mgを0.1Mアセテート溶液1mLで溶解したもの)を37℃で20分混和した。なお、対照試験として、上記被験試料のかわりに0.1Mアセテート(対照試料)を、0.2mLを用いる以外は、同様に試験を行った。
(2)反応後、上記混和溶液に、ヒアルロン酸溶液1.4mL(ヒアルロン酸5mgを0.1Mアセテート溶液1mLに溶解したもの)と25mM塩化カルシウム水溶液0.2mLを添加して混和し、37℃で40分間反応させた後、4N水酸化ナトリウム溶液を20μL加えて反応を停止させた。
(3)精製水100mLに4ホウ酸2カリウム4水和物6.1gを混合して調製した溶液50μLを、(2)で得られた反応停止溶液250μLに加え、100℃で3分間反応させて、次いで室温まで冷却した。
(4)あらかじめ、濃塩酸11mLに精製水1.5mLおよび氷酢酸87.5mLを混合し、4(N,N−ジメチルアミノ)−ベンズアルデヒド10gを溶解した溶液10mLに氷酢酸90mLを加えて調製した溶液を、上記の(3)で得られた反応溶液に2.5mL加え、37℃で20分間反応させた後、2000rpmで2分間遠心した。
(5)上記(4)で得られた反応液200μLを96穴プレートに移し、プレートリーダー(製品名:GENIOS Spectra FLUOR plus、製造元:TECAN)を用いて測定波長585nmで吸光度を測定し、下式に従って、ヒアルロニダーゼ活性阻害率を測定した。
Figure 0005191150
<結果>
結果を表2に示す。
Figure 0005191150
なお、表2は各被験試料1〜13について測定したヒアルロニダーゼ活性阻害率(%)(測定値)を示すとともに、2種以上の植物エキスを混合して調製した被験試料1〜10については、2種以上の混合による影響を評価するため、単品の被験試料11〜13のヒアルロニダーゼ活性阻害率(%)(測定値)(これを理論値1とする)から算出した理論値に対する比(測定値/理論値)を算出した。その結果を図1に示す。
今までミチヤナギにヒアルロニダーゼ活性を阻害する作用があることは知られていない。上記表2及び図1に示す実験結果は、ミチヤナギそのものにヒアルロニダーゼの活性を阻害する作用があることを示している(被験試料11)。また、ホップおよびシソがそれぞれ有するヒアルロニダーゼの阻害作用(特開平11-318387号公報)が、ミチヤナギを併用することによって増強されること(被験試料1〜10)、またその増強効果は、ホップまたはシソに対するミチヤナギの配合割合が増加するに伴って、濃度依存的に高まることがわかった(被験試料5〜7,8〜10)。また、ホップまたはシソとミチヤナギとの併用による増強は、ホップとミチヤナギの組み合わせ(実施例2、実施例5〜7)、またはホップとシソとミチヤナギの組み合わせ(実施例4)でより高い効果が得られた。
(2)呈味評価試験
<試験方法>
モニター被験者15名に各被験試料(表1)を摂取してもらい、各呈味(甘味、酸味、苦味、渋味、塩味、うま味、香味)を評価してもらうとともに、それらの結果から総合評価をだしてもらった。各評価は、各自下記の5段階で評価してもらい、15名の平均点数を算出し、小数点第一位を四捨五入した。
(i)各呈味について
5点:各呈味を感じる
4点: 〃 やや感じる
3点:どちらともいえない
2点: 〃 あまり感じない
1点: 〃 感じない。
(ii)総合評価について
◎:好ましい
○:やや好ましい
△:どちらともいえない
▲:あまり好ましくない
×:好ましくない。
<結果>
総合評価の結果を上記表2に併せて示す。また、被験試料1〜4および11〜13について検討した各呈味と総合評価を表3に示す。
Figure 0005191150
この結果からわかるように、ホップエキスが有する強い苦味と渋味は、ホップエキスにシソエキスまたはミチヤナギエキスの一方だけを組み合わせることによって低減したものの、若干苦味と渋味が残った。一方、ホップエキスにシソエキスとミチヤナギエキスの両方を組み合わせると、ホップエキスが有する強い苦味と渋味に加えて、シソエキスがやや有する苦みやミチヤナギエキスがやや有する酸味、苦味および渋味までもが完全に抑えられて(マスキング)、しかも良好な香味を有するエキスとなった。
実施例1
表4に記載する処方からなる組成物(処方例1〜35)を、慣用法に従って錠剤として調製した。具体的には、各成分を処方に従って配合し、粉砕、造粒、乾燥、整粒および混合を行い、それを定法に従って打錠して錠剤の形態に調製した。
Figure 0005191150
実施例2
表5に記載する処方からなる組成物(処方例36〜91)を、慣用法に従って顆粒剤として調製した。具体的には、各成分を処方に従って配合し、定法に従って混合、造粒、乾燥および整粒して顆粒剤の形態に調製した。
Figure 0005191150
被験試料1〜13のヒアルロニダーゼ活性阻害作用を、「測定値/理論値」として評価比較した結果を示す(実験例)。なお、「測定値/理論値」とは、2種以上の植物エキスを混合して調製した被験試料1〜10について、2種以上のエキス混合による影響を評価するための便宜上の値であり、単品の被験試料11〜13のヒアルロニダーゼ活性阻害率(%)(測定値)を理論値1として算出した。

Claims (4)

  1. ミチヤナギの加工物とホップの加工物との混合物、またはミチヤナギの加工物、ホップの加工物、及びシソの加工物の混合物を有効成分として含有する、固形製剤形態を有する食品組成物。
  2. ヒアルロニダーゼ阻害作用を有する食品組成物であって、ミチヤナギの加工物とホップの加工物との混合物、またはミチヤナギの加工物、ホップの加工物、及びシソの加工物の混合物を、上記作用を発揮する有効量の割合で含有する、請求項1に記載する食品組成物。
  3. 1日摂取量あたり、ミチヤナギの加工物を0.1mg〜5000mgの割合で含有する固形製剤である請求項1または2に記載する食品組成物。
  4. 1日摂取量あたり、ホップの加工物を0.1mg〜5000mg、または/および、シソの加工物を0.1mg〜5000mgの割合で含有する固形製剤である請求項3に記載する食品組成物。
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