JP5189546B2 - 中路式アーチ橋の架設方法 - Google Patents

中路式アーチ橋の架設方法 Download PDF

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本願発明は、アーチリブの上下方向中間位置に補剛桁が配置されてなる中路式アーチ橋の架設方法に関するものである。
中路式アーチ橋は、例えば「特許文献1」に記載されているように、アーチリブの上下方向中間位置に補剛桁が配置された構成となっている。
そして、この中路式アーチ橋においては、上記「特許文献1」にも記載されているように、そのアーチリブにより補剛桁の大半を吊り支持するように構成されている。
特開2003−213619号公報
従来の中路式アーチ橋においては、そのアーチリブにより補剛桁の大半を吊り支持する構成となっているので、軸力部材としてのアーチリブは、その断面形状をかなり大きなものとする必要がある。
このため、従来の中路式アーチ橋においては、その架設のための施工コストが高くついてしまう、という問題がある。
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、低コストで中路式アーチ橋を架設することができる中路式アーチ橋の架設方法を提供することを目的とするものである。
本願発明は、施工手順に工夫を施すことにより、アーチリブの軸力成分の一部を補剛桁に負担させるような橋梁構造とし、これによりアーチリブの断面形状を小さくすることを可能とし、もって上記目的達成を図るようにしたものである。
すなわち、本願発明に係る中路式アーチ橋の架設方法は、
アーチリブの上下方向中間位置に補剛桁が配置されてなる中路式アーチ橋を架設する方法において、
上記アーチリブにおける、架設径間両側に設置された1対のアーチアバットの位置から上記補剛桁の高さ位置までの1対のアーチリブ下部領域を施工するとともに、上記補剛桁における、架設径間両側に設置された1対の橋台の位置から上記1対のアーチリブ下部領域の先端部の位置までの1対の補剛桁端部領域を施工して、これら各アーチリブ下部領域の先端部と各補剛桁端部領域の先端部とをそれぞれ剛結し、
次に、上記補剛桁における、上記1対の補剛桁端部領域の間に位置する補剛桁中央領域を施工し、
次に、上記アーチリブにおける、上記1対のアーチリブ下部領域の間に位置するアーチリブ上部領域を施工する、ことを特徴とするものである。
上記「補剛桁」は、アーチリブの上下方向中間位置に配置されていれば、その上下方向の具体的な位置は特に限定されるものではない。
上記「アーチリブ」の材質や設置本数等の具体的な構成は特に限定されるものではない。
上記「補剛桁」の材質や設置本数等の具体的な構成は特に限定されるものではない。
上記構成に示すように、本願発明に係る中路式アーチ橋の架設方法においては、1対のアーチリブ下部領域を施工するとともに1対の補剛桁端部領域を施工して、これら各アーチリブ下部領域の先端部と各補剛桁端部領域の先端部とをそれぞれ剛結した後に、補剛桁中央領域を施工するようになっているので、この補剛桁中央領域の施工を容易に行うことができる。
また、この補剛桁中央領域の施工が完了した時点で(すなわちアーチリブ上部領域を施工する前の段階で)、方杖ラーメン構造体を構築することができるので、アーチリブの軸力成分の一部を補剛桁中央領域に負担させることができる。そしてこれにより、その後に施工されるアーチリブ上部領域の断面形状を、通常の中路式アーチ橋の場合に比して大幅に小さいものとすることができる。
しかも、このようにして架設された中路式アーチ橋は、アーチ橋の機能および方杖ラーメン橋の機能を兼ね備えたものとなるので、そのアーチリブ下部領域の断面形状についても、通常の中路式アーチ橋の場合に比して小さいものとすることができる。
このように本願発明に係る中路式アーチ橋の架設方法によれば、アーチリブの断面形状を小さくすることができ、これにより低コストで中路式アーチ橋を架設することができる。
上記構成において、架設対象となる中路式アーチ橋として、アーチリブ上部領域の高さが各アーチリブ下部領域の高さの1/3以下の値に設定された構成とすれば、補剛桁中央領域の長さが方杖ラーメン構造体を構築するのに適した範囲内の比較的短い値とすることができる。
上記構成において、架設対象となる中路式アーチ橋として、補剛桁における各補剛桁端部領域の先端部に横桁が配置された構成とした上で、各補剛桁端部領域の先端部に対する各アーチリブ下部領域の先端部の剛結を、上記横桁に対して行うようにすれば、両者の剛結を確実に行うことが容易に可能となる。
上記構成において、架設対象となる中路式アーチ橋として、補剛桁が、橋軸直交方向に所定間隔をおいて橋軸方向に延びる1対の箱桁部を有するとともに、アーチリブが、1対の箱桁部の間に配置された単一のアーチリブである構成とすれば、アーチリブの構成を簡素化することができる。その際、補剛桁は、その1対の箱桁部の橋軸方向両端部が、架設径間両側に設置された1対の橋台の各々に対して橋軸直交方向の2箇所において支持されることとなるので、大規模地震時等にアーチリブが橋軸直交方向へ倒れてしまうおそれを最小限に抑えることができる。
上記構成において、各アーチリブ下部領域の施工を、各アーチアバットに設置された回転支承から該アーチリブ下部領域を略鉛直方向上方へ向けて構築した後、該アーチリブ下部領域を架設径間側へ所定角度回動させることにより行うようにすれば(すなわちロアリング工法により行うようにすれば)、各アーチリブ下部領域が比較的長尺である場合においても、その施工を容易に行うことができる。
このロアリング工法を採用した場合において、各アーチリブ下部領域を構築する際、各補剛桁端部領域の先端部も同時に施工しておくようにすれば、各アーチリブ下部領域の先端部と各補剛桁端部領域の先端部との剛結を、良好な作業環境下で精度良く行うことができる。
上記構成において、アーチリブ上部領域の施工完了後、補剛桁中央領域に橋軸方向の軸圧縮力を導入するようにすれば、方杖ラーメン構造体の応力改善を図ることができる。
本願発明の一実施形態に係る架設方法の対象となる中路式アーチ橋を示す側面図 図1のII−II線断面詳細図 上記中路式アーチ橋の架設工程を示す図 図3(a)の詳細図 図3(c)の詳細図 図3(f)の詳細図
以下、図面を用いて、本願発明の実施の形態について説明する。
図1は、本願発明の一実施形態に係る架設方法の対象となる中路式アーチ橋10を示す側面図である。また、図2は、図1のII−II線断面詳細図である。
これらの図に示すように、この中路式アーチ橋10は、アーチリブ20の上下方向中間位置に補剛桁30が配置された構成となっている。その際、この中路式アーチ橋10は、その補剛桁30がアーチリブ20の頂点に近い高さ位置にあり、上路式アーチ橋に近い中路式アーチ橋となっている。
具体的には、この中路式アーチ橋10においては、補剛桁30の橋面30aからアーチリブ20のアーチ軸(図1において1点鎖線で示す曲線)Axの頂点Aまでの高さh1が、アーチ軸Axの基点B、C(本実施形態において、これら1対の基点B、Cは同じ高さ位置に設定されている)から補剛桁30の橋面30aまでの高さh2に対して、1/3以下の値(例えば1/4程度の値)に設定されている。
アーチリブ20は、鉄筋コンクリート製であって、架設径間両側の地盤2に設置された1対のアーチアバット40の間に架設されている。その際、このアーチリブ20は、その1対の基端部が1対のアーチアバット40に対して回転支承42を介してそれぞれ支持された2ヒンジアーチとして構成されている。
このアーチリブ20は、1対のアーチアバット40の位置から補剛桁30の高さ位置までの1対のアーチリブ下部領域22と、これらの間に位置するアーチリブ上部領域24とからなっているが、そのアーチリブ上部領域24の断面形状は、各アーチリブ下部領域22を延長形成した場合の断面形状に比してひと回り小さくなっている。
すなわち、このアーチリブ20は、一般的なアーチリブと同様、各基点B、Cから頂点Aに近づくに従って徐々に上下幅が狭くなるように形成されているが、アーチリブ上部領域24の上下幅は、各アーチリブ下部領域22を延長形成した場合の上下幅に比して小さい値に設定されている。また、このアーチリブ20においては、各アーチリブ下部領域22の左右幅も、アーチリブ上部領域24の左右幅も、それぞれ一定となっているが、アーチリブ上部領域24の左右幅は、各アーチリブ下部領域22の左右幅に比して小さい値に設定されている。
補剛桁30は、鉄筋コンクリート製であって、架設径間両側の地盤2における1対のアーチアバット40の背後の斜め上方位置に設置された1対の橋台50の間に、直線状に延びるようにして架設されている。
この補剛桁30は、橋軸方向に延びる1対の箱桁部30Aが橋軸直交方向に所定間隔をおいて配置された2主桁箱桁構造を有している。その際、この補剛桁30においては、1対の橋台50の位置から1対のアーチリブ下部領域22の先端部の位置までの1対の補剛桁端部領域32と、これら1対の補剛桁端部領域32の間に位置する補剛桁中央領域34とが、互いに同一の断面形状で形成されている。そして、この補剛桁30における各アーチリブ下部領域22の先端部には、横桁30Bが配置されている。
アーチリブ20は、補剛桁30における1対の箱桁部30Aの間に配置された単一のアーチリブとして構成されている。そして、このアーチリブ20は、その各アーチリブ下部領域22の先端部において、補剛桁30の横桁30Bにおける1対の箱桁部30Aの間の部分に剛結されている。なお、この横桁30Bは、各箱桁部30Aの内部にも配置されている。
補剛桁30は、その1対の補剛桁端部領域32が、1対のアーチアバット40に設置された1対の鉛直部材12によって下方から支持されており、また、その補剛桁中央領域34が、アーチリブ上部領域24から下方へ延びる4本の吊り材14によって吊り支持されている。
次に、本実施形態に係る中路式アーチ橋10の架設方法について説明する。
図3は、この中路式アーチ橋10の架設工程を示す図である。
この架設工程の概要は以下のとおりである。
すなわち、まず、同図(a)、(b)に示すように、アーチリブ20における1対のアーチリブ下部領域22を、補剛桁30における1対の補剛桁端部領域32の先端部32Aと共に施工した後(STEP1、2)、同図(c)、(d)に示すように、補剛桁30における1対の補剛桁端部領域32の一般部32B(すなわち先端部32A以外の部分)を施工して、これら各補剛桁端部領域32の一般部32Bをその先端部32Aと連結し(STEP3、4)、次に、同図(e)に示すように、補剛桁30の補剛桁中央領域34を施工し(STEP5)、最後に、同図(f)に示すように、アーチリブ上部領域24を施工する(STEP6)ようになっている。
次に、この架設工程の詳細について説明する。
STEP1、2における各アーチリブ下部領域22の施工は、ロアリング工法により行う。
すなわち、図3(a)およびその詳細図である図4に示すように、アーチアバット40に鉛直部材12を設置するとともに回転支承42を設置する。そして、この回転支承42から、アーチリブ下部領域22を略鉛直方向上方へ向けて構築する。その際、補剛桁端部領域32の先端部32Aの施工も同時に行う。この先端部32Aを施工する際、その横桁30Bにアーチリブ下部領域22の先端部を剛結する。
また、このアーチリブ下部領域22および補剛桁端部領域32の先端部32Aを、橋台50の左右両側に配置された1対の支持ケーブル100により構築状態に保持する。その際、これら1対の支持ケーブル100は、その先端部を、補剛桁端部領域32の先端部32Aの左右両側に設置されたケーブル支持ブラケット(図示せず)に固定するとともに、その基端部を、橋台50の背後の斜め上方位置に設置されたケーブル支持体(図示せず)に固定しておく。
そして、これらアーチリブ下部領域22の構築および補剛桁端部領域32の先端部32Aの施工完了後、これらを架設径間側へ所定角度回動させる。その際、図3(b)に示すように、これらアーチリブ下部領域22および補剛桁端部領域32の先端部32Aを架設位置まで回動させた状態で、これらを1対の支持ケーブル100の緊張により架設位置に保持する。
STEP3、4における各補剛桁端部領域32の施工は、次のようにして行う。
すなわち、図3(c)およびその詳細図である図5に示すように、補剛桁端部領域32における先端部32A以外の一般部32Bを、橋台50の背後の施工ヤードで予め製作しておき、この一般部32Bを、架設径間へ向けて押し出して、図3(d)に示すように、架設完了位置にある先端部32Aと連結し、補剛桁端部領域32の施工を完了させる。
その後、橋台50の上半部の施工を行う。その際、この橋台50を支持するアンカ52を、背後の地盤2に打ち込んで設置する。
STEP5における補剛桁中央領域34の施工は、次のようにして行う。
すなわち、図3(e)に示すように、移動作業車102を用いて、各補剛桁端部領域32の先端面から架設径間中央へ向けて、補剛桁中央領域34の張出し施工を行い、その中央閉合を行う。
STEP6におけるアーチリブ上部領域24の施工は、次のようにして行う。
すなわち、図3(f)およびその詳細図である図6に示すように、施工済みの補剛桁中央領域34の橋面30aに支保工104を設置して、アーチ軸Axに沿ってコンクリートを打設し、アーチリブ上部領域24の施工を行う。
このアーチリブ上部領域24の施工完了後、各支持ケーブル100の緊張を解放して、補剛桁中央領域34に橋軸方向の軸圧縮力を導入する。そして、これら各支持ケーブル100を撤去する。その後、アーチリブ上部領域24と補剛桁中央領域34との間に、4本の吊り材14を橋軸方向に所定間隔をおいて設置する。
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態においては、1対のアーチリブ下部領域22を施工するとともに1対の補剛桁端部領域32を施工して、これら各アーチリブ下部領域22の先端部と各補剛桁端部領域32の先端部32Aとをそれぞれ剛結した後に、補剛桁中央領域34を施工するようになっているので、この補剛桁中央領域32の施工を容易に行うことができる。
また、この補剛桁中央領域32の施工が完了した時点で(すなわちアーチリブ上部領域24を施工する前の段階で)、方杖ラーメン構造体を構築することができるので、アーチリブ20の軸力成分の一部を補剛桁中央領域34に負担させることができる。そしてこれにより、その後に施工されるアーチリブ上部領域24の断面形状を、通常の中路式アーチ橋の場合に比して大幅に小さいものとすることができる。
しかも、このようにして架設された中路式アーチ橋10は、アーチ橋の機能および方杖ラーメン橋の機能を兼ね備えたものとなるので、そのアーチリブ下部領域22の断面形状についても、通常の中路式アーチ橋の場合に比して小さいものとすることができる。
このように本実施形態に係る中路式アーチ橋の架設方法によれば、アーチリブ20の断面形状を小さくすることができ、これにより低コストで中路式アーチ橋10を架設することができる。
その際、本実施形態においては、架設対象となる中路式アーチ橋10として、アーチリブ上部領域24の高さh1が各アーチリブ下部領域22の高さh2の1/3以下の値に設定された構成となっているので、補剛桁中央領域34の長さを方杖ラーメン構造体を構築するのに適した範囲内の比較的短い値とすることができる。
また本実施形態においては、架設対象となる中路式アーチ橋10として、補剛桁30における各補剛桁端部領域32の先端部32Aに横桁30Bが配置された構成とした上で、各補剛桁端部領域32の先端部32Aに対する各アーチリブ下部領域22の先端部の剛結を、その横桁30Bに対して行うようになっているので、両者の剛結を確実に行うことが容易に可能となる。
さらに本実施形態においては、架設対象となる中路式アーチ橋10として、補剛桁30が、橋軸直交方向に所定間隔をおいて橋軸方向に延びる1対の箱桁部30Aを有するとともに、アーチリブ20が、1対の箱桁部30Aの間に配置された単一のアーチリブである構成となっているので、アーチリブ20の構成を簡素化することができる。その際、補剛桁30は、その1対の箱桁部30Aの橋軸方向両端部が、架設径間両側に設置された1対の橋台50の各々に対して橋軸直交方向の2箇所において支持されることとなるので、大規模地震時等にアーチリブ20が橋軸直交方向へ倒れてしまうおそれを最小限に抑えることができる。
特に本実施形態においては、各アーチリブ下部領域22の施工を、各アーチアバット40に設置された回転支承42から該アーチリブ下部領域22を略鉛直方向上方へ向けて構築した後、該アーチリブ下部領域22を架設径間側へ所定角度回動させる、ロアリング工法により行うようになっているので、各アーチリブ下部領域22が比較的長尺に設定されているにもかかわらず、その施工を容易に行うことができる。
しかも本実施形態においては、上記ロアリング工法により各アーチリブ下部領域22を構築する際、各補剛桁端部領域32の先端部32Aも同時に施工しておくようになっているので、各アーチリブ下部領域22の先端部と各補剛桁端部領域32の先端部32Aとの剛結を、良好な作業環境下で精度良く行うことができる。また、このようにすることにより、本実施形態のように、補剛桁端部領域32の一般部32Bを橋台50の背後の施工ヤードで予め製作しておき、これを架設径間へ向けて押し出して先端部32Aと連結するだけで、補剛桁端部領域32の施工を完了させることができ、これにより施工効率を高めることができる。
そして本実施形態においては、アーチリブ上部領域24の施工完了後、各支持ケーブル100の緊張を解放して、補剛桁中央領域32に橋軸方向の軸圧縮力を導入するようになっているので、方杖ラーメン構造体の応力改善を図ることができる。その際、本実施形態においては、補剛桁中央領域32に対する軸圧縮力の導入を、上記ロアリング工法の際に用いた支持ケーブル100の緊張解放により行うことができる。
上記実施形態においては、架設対象となる中路式アーチ橋10として、アーチ軸Axの基点B、Cが同じ高さ位置に設定されているものとして説明したが、これら基点B、Cが異なる高さ位置に設定されている場合においても、これら各基点B、Cから補剛桁30の橋面30aまでの高さh2の平均値に対して、アーチリブ上部領域24の高さh1が1/3以下の値となるように設定すれば、補剛桁中央領域34の長さを方杖ラーメン構造体を構築するのに適した範囲内の比較的短い値とすることができる。
上記実施形態においては、ロアリング工法により各アーチリブ下部領域22を構築する際、各補剛桁端部領域32の先端部32Aの施工も同時に行うものとして説明したが、各アーチリブ下部領域22のみを構築して、これらを架設位置まで回動させた後に、各補剛桁端部領域32の施工を行うようにすることも可能である。
上記実施形態においては、各アーチリブ下部領域22の施工をロアリング工法により行うものとして説明したが、他の工法(例えば張出し工法等)により施工を行うことも可能である。
上記実施形態においては、架設対象となる中路式アーチ橋10として、アーチリブ20が、2ヒンジアーチとして構成されているものとして説明したが、固定アーチ等として構成されている場合においても、本願発明に係る架設方法を採用することが可能である。
上記実施形態においては、架設対象となる中路式アーチ橋10として、アーチリブ20が、鉄筋コンクリート製であるものとして説明したが、その一部(例えば各アーチリブ下部領域22)または全部が、鋼製である場合あるいは鋼製のアーチリブ本体にコンクリート22Bが巻き立てられた複合構造となっている場合等においても、本願発明に係る架設方法を採用することが可能である。
上記実施形態においては、架設対象となる中路式アーチ橋10として、補剛桁30が、鉄筋コンクリート製であるものとして説明したが、その一部または全部が、鋼製である場合あるいは波形鋼鈑製である場合等においても、本願発明に係る架設方法を採用することが可能である。
なお、上記実施形態において諸元として示した数値は一例にすぎず、これらを適宜異なる値に設定してもよいことはもちろんである。
2 地盤
10 中路式アーチ橋
12 鉛直部材
14 吊り材
20 アーチリブ
22 アーチリブ下部領域
24 アーチリブ上部領域
30 補剛桁
30A 箱桁部
30B 横桁
30a 橋面
32 補剛桁端部領域
32A 先端部
32B 一般部
34 補剛桁中央領域
40 アーチアバット
42 回転支承
50 橋台
52 アンカ
100 支持ケーブル
102 移動作業車
104 支保工
A 頂点
Ax アーチ軸
B、C 基点

Claims (7)

  1. アーチリブの上下方向中間位置に補剛桁が配置されてなる中路式アーチ橋を架設する方法において、
    上記アーチリブにおける、架設径間両側に設置された1対のアーチアバットの位置から上記補剛桁の高さ位置までの1対のアーチリブ下部領域を施工するとともに、上記補剛桁における、架設径間両側に設置された1対の橋台の位置から上記1対のアーチリブ下部領域の先端部の位置までの1対の補剛桁端部領域を施工して、これら各アーチリブ下部領域の先端部と各補剛桁端部領域の先端部とをそれぞれ剛結し、
    次に、上記補剛桁における、上記1対の補剛桁端部領域の間に位置する補剛桁中央領域を施工し、
    次に、上記アーチリブにおける、上記1対のアーチリブ下部領域の間に位置するアーチリブ上部領域を施工する、ことを特徴とする中路式アーチ橋の架設方法。
  2. 上記中路式アーチ橋として、上記アーチリブ上部領域の高さが上記各アーチリブ下部領域の高さの1/3以下の値に設定された構成としておく、ことを特徴とする請求項1記載の中路式アーチ橋の架設方法。
  3. 上記中路式アーチ橋として、上記補剛桁における各補剛桁端部領域の先端部に横桁が配置された構成としておき、
    上記各補剛桁端部領域の先端部に対する上記各アーチリブ下部領域の先端部の剛結を、上記横桁に対して行う、ことを特徴とする請求項1または2記載の中路式アーチ橋の架設方法。
  4. 上記中路式アーチ橋として、上記補剛桁が、橋軸直交方向に所定間隔をおいて橋軸方向に延びる1対の箱桁部を有するとともに、上記アーチリブが、上記1対の箱桁部の間に配置された単一のアーチリブである構成としておく、ことを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の中路式アーチ橋の架設方法。
  5. 上記各アーチリブ下部領域の施工を、上記各アーチアバットに設置された回転支承から該アーチリブ下部領域を略鉛直方向上方へ向けて構築した後、該アーチリブ下部領域を上記架設径間側へ所定角度回動させることにより行う、ことを特徴とする請求項1〜4いずれか1記載の中路式アーチ橋の架設方法。
  6. 上記各アーチリブ下部領域を構築する際、上記各補剛桁端部領域の先端部も同時に施工しておく、ことを特徴とする請求項5記載の中路式アーチ橋の架設方法。
  7. 上記アーチリブ上部領域の施工完了後、上記補剛桁中央領域に橋軸方向の軸圧縮力を導入する、ことを特徴とする請求項1〜6いずれか中路式アーチ橋の架設方法。
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