JP5172905B2 - 車両用シートスライド位置検出装置 - Google Patents

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Description

この発明は、車両用シートスライド位置検出装置に関するものである。
自動車には、車両の衝突時に乗員を保護するために、運転席や助手席等にエアバッグ装置が装備されている。エアバッグ装置は、通常、ハンドルやインストルメントパネル内に格納されている。車両が衝突した時の衝撃を感知することにより、インフレータが爆発してエアバッグをバルーン状に膨張させる。これにより、車両の衝突時に、乗員がハンドルやインストルメントパネルにぶつかるのを防止している。
ところで、エアバッグを一定の作動力で全展開させたとき、乗員の体格によっては好適なエアバッグの効果が得られないことがある。そこで、近年、車両のシート位置を乗員の体格の目安とし、車両のシート位置に応じてエアバッグを段階的に展開させて、エアバックの効果を得るエアバッグ装置が開発されている。そして、このエアバッグ装置に必要なシート位置を検出するために、磁気センサを用いた様々な車両用シートスライド位置検出装置が開発されている。
例えば、特許文献1では、車両のフロアに固定されたロアレールに、シートに固定されたアッパーレールがスライド自在に組み付けられ、前記ロアレールは上部が開口する略コ字形状に屈曲形成される一方、前記アッパーレールは下部が開口する略コ字形状に屈曲形成されており、位置検出手段として、前記アッパーレールの内部に近接センサ(本願のポジションセンサに相当)を設けている。そして、近接センサの検出面をロアレール内部のロックプレートの側面に臨ませ、ロックプレートの側面を近接センサで検出することによりシート位置を検出している。
ここで、電動スライドシート装置の場合、アッパーレールやロアレールの内部に、シートをスライドさせるためのモータやボールネジ機構等を内蔵することがある。そのため、電動スライドシート装置において、特許文献1のようにアッパーレールの内部に近接センサを配置した場合、アッパーレールの内部に内蔵されたモータやボールネジ機構等と干渉するおそれがある。したがって、特許文献1の車両用シートスライド位置検出装置は、電動スライドシート装置に適用できない場合がある。
そこで、特許文献2では、アッパーレールの外側に、車両の前後方向におけるシート位置を検出するためのシートスライドセンサ(本願のポジションセンサに相当)が設けられている。このシートスライドセンサは、その下面(本願のセンサ検出面に相当)がロアレール(本願の被検出部に相当)の上方に所定距離だけ離隔されて配置される態様でアッパーレールに搭載されている。また、シートスライドセンサには、これを包囲する保護カバーが取り付けられている。保護カバーは、シートスライドセンサの上方に第1の所定距離だけ離隔されて位置決めされる第1壁部と、シートスライドセンサの側方に第2の所定距離だけ離隔されて位置決めされシートスライドセンサよりも下方に延出する第2壁部とを備えている。そして、シートスライドセンサの検出面をロアレールの上面に臨ませ、ロアレールの有無をシートスライドセンサで検出することによりシート位置を検出している。
特許文献2のように、アッパーレールおよびロアレールの外部にシートスライドセンサを配置した車両用シートスライド位置検出装置であれば、電動スライドシート装置に適用できると考えられる。
特開2006−281813号公報 特開2005−41245号公報
ところで、特許文献2のシートスライドセンサの検出面は下方に面している。さらに、シートスライドセンサを覆っている保護カバーは下方に開口している。したがって、シートスライドセンサ内の磁石が、保護カバーの開口部から車両フロアの表面に放置された異物を吸引するおそれがある。これにより、シートスライドセンサの検出面とロアレール(被検出部)との間に異物が入り込み、シートスライドセンサがシート位置を誤検出するおそれがある。
そこで本発明は、ポジションセンサのセンサ検出面と被検出部との間に異物が混入するのを防止できる車両用シートスライド位置検出装置の提供を課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明の車両用シートスライド位置検出装置(例えば、実施形態におけるスライド位置検出装置30)は、車両フロア(例えば、実施形態における車両フロア7)に取り付けられるロアレール(例えば、実施形態におけるロアレール25)と、前記ロアレールに対し、前記ロアレールの長手方向(例えば、実施形態におけるT方向)に摺動可能に支持されたアッパーレール(例えば、実施形態におけるアッパーレール21)と、前記ロアレールの前記長手方向の所定範囲に配置された被検出部(例えば、実施形態における被検出部36a)と、前記アッパーレール側に配置され、前記被検出部と対向する面にセンサ検出面(例えば、実施形態におけるセンサ検出面41a)を有するポジションセンサ(例えば、実施形態におけるポジションセンサ40)と、を備えた車両用シートスライド位置検出装置において、前記被検出部は、前記ロアレールの幅方向(例えば、実施形態におけるB方向)の一方側に配置され、前記ロアレールの前記一方側の側面(例えば、実施形態における−B側壁部27b)に沿って上方に延びる縦壁部(例えば、実施形態における縦壁部36)に設けられ、前記ポジションセンサは、前記ロアレールの前記幅方向において前記アッパーレールと前記縦壁部の間に配置され、前記センサ検出面は、前記被検出部と対向する高さに配置され、前記アッパーレール側に設けられ、前記縦壁部の前記一方側において、前記縦壁部の側面に沿って下方に延びる保護プレート(例えば、実施形態における第1保護プレート33a)を備え、所定の高さ断面において、前記センサ検出面、前記縦壁部、前記保護プレートが重なるように配置され、前記ポジションセンサは、磁気式のセンサであり、前記被検出部の前記長手方向における長さは、前記アッパーレールの前記長手方向における最大移動距離(例えば、実施形態における最大移動距離L)よりも短く形成され、前記保護プレートは、前記センサ検出面を覆うとともに、前記ポジションセンサの検出可能位置よりも前記幅方向に離間して配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、ポジションセンサはアッパーレールの前記幅方向において前記アッパーレールと前記縦壁部の間に配置されている。また、縦壁部はロアレールの一方側の側面に沿って上方に延びている。したがって、ポジションセンサのセンサ検出面は、ロアレールおよび縦壁部によって下方から覆われる。これにより、ポジションセンサが下方の車両フロアの表面から異物を吸引することがなくなるので、ポジションセンサに異物が付着するのを防止できる。したがって、センサ検出面と被検出部との間に異物が混入するのを防止できる。
また、センサ検出面は、縦壁部の被検出部と対向する高さに配置されている。縦壁部の被検出部により、前記幅方向の外力からポジションセンサのセンサ検出面を保護することができる。
また、所定の高さ断面においてセンサ検出面、縦壁部、保護プレートが重なるように配置されている。したがって、ポジションセンサのセンサ検出面を、縦壁部および保護プレートで保護することができる。これにより、ポジションセンサのセンサ検出面を、前記幅方向の外力から確実に保護することができる。さらに、センサ検出面は、保護プレートによって上方から覆われる。したがって、センサ検出面と被検出部との間に異物が混入するのを確実に防止できる。
また、前記アッパーレールに取付けられて前記ポジションセンサを垂設する支持プレート(例えば、実施形態における支持プレート32)を備え、前記保護プレートは、前記支持プレートの前記一方側の端部を下方に屈曲して形成されていることが望ましい。
本発明によれば、支持プレートと保護プレートとが一体形成されている。したがって、支持プレートおよび保護プレートを別部品で形成する場合よりも低コストである。また、保護プレートを容易に位置決めすることができる。
また、前記長手方向における前記支持プレートの少なくとも一方側の端部から下方に延びて前記センサ検出面を覆う第2の保護プレート(例えば、実施形態における第2保護プレート33b)を備えていることが望ましい。
本発明によれば、前記長手方向から異物が混入し、ポジションセンサに異物が付着するのを防止できる。したがって、センサ検出面と被検出部との間に異物が混入するのを確実に防止できる。
本発明によれば、ポジションセンサはアッパーレールの前記幅方向において前記アッパーレールと前記縦壁部の間に配置されている。また、縦壁部はロアレールの一方側の側面に沿って上方に延びている。したがって、ポジションセンサのセンサ検出面は、ロアレールおよび縦壁部によって下方から覆われる。これにより、ポジションセンサが下方の車両フロアの表面から異物を吸引することがなくなるので、ポジションセンサに異物が付着するのを防止できる。したがって、センサ検出面と被検出部との間に異物が混入するのを防止できる。
また、センサ検出面は、縦壁部の被検出部と対向する高さに配置されている。これにより、前記幅方向の外力からポジションセンサのセンサ検出面を保護することができる。
車両用シートスライド位置検出装置を備えた車両の説明図である。 スライド機構および車両用シートスライド位置検出装置の斜視図である。 スライド機構および車両用シートスライド位置検出装置の説明図であり、図3(a)は図2のA−A線における断面図であり、図3(b)は図2のB−B線における断面図である。 シート装置が最も車両の前側の位置にあるときの説明図である。
以下に、本発明の実施形態の車両用シートスライド位置調節装置(以下「スライド位置検出装置」という。)につき図面を参照して説明する。
図1は、スライド位置検出装置30を備えた車両1の説明図である。
なお、以下の説明では、車両1の前後方向(請求項のロアレールの長手方向に相当)をT方向とし、前側を+T側とし、後側を−T側とする。車両1の左右方向(請求項のロアレールの幅方向に相当)をB方向とし、右側(請求項の他方側に相当)を+B側とし、左側(請求項の一方側に相当)を−B側とする。車両1の高さ方向をH方向とし、上側を+H側とし、下側を−H側とする。
また、本実施形態では、車両1の左側に運転席が配置され、車両1の右側に助手席が配置された車両1について説明する。また、運転席側にスライド位置検出装置30を備えた場合について説明する。
(シート装置)
図1に示すように、本実施形態の車両1は、運転席側および助手席側に一対のシート装置10を有している。なお、一対のシート装置10は、共に構造が同一であるため、以下では運転席側のシート装置10について説明し、助手席側のシート装置10の説明は省略する。
図1に示すように、シート装置10は、主に、シートクッション13と、シートバック11と、ヘッドレスト12とにより構成されている。
シートクッション13は、使用者が着座したときに、使用者の尻部および腿部を支持する部材である。シートクッション13の内部にはシートフレーム(不図示)が設けられており、後述するスライド機構20のアッパーレール21(図2参照)と連結されている。アッパーレール21と連結されたシートクッション13は、後述のスライド機構20を介して車両フロア7のT方向に移動可能に取り付けられる。
シートバック11は、使用者が着座したときに、使用者の腰部および背部を支持する部材である。シートバック11は、シートクッション13の−T側において、+H側に立設されている。シートバック11の−H側は、不図示のリクライニング機構を介してシートクッション13の−T側に結合されている。そして、シートバック11は、リクライニング機構のB方向に沿った回動軸周りに傾動する。
ヘッドレスト12は、使用者が着座したときに、使用者の首部および頭部を支持する部材である。ヘッドレスト12は、シートバック11の+H側において、シートバック11に対して近接および離間するように昇降可能に支持される。
(センタコンソール)
一対のシート装置10の間には、センタコンソール8が配置されている。センタコンソール8は、センタトンネル(不図示)の+H側の車室内に形成される。センタコンソール8は、車両フロア7のB方向における略中央において、T方向に沿って伸び、+H側に突出して形成されている。
(スライド機構)
本実施形態のスライド位置検出装置30は、主に、ロアレール25(図3参照)、アッパーレール21(図3参照)および電動スライド装置60(図3参照)を備えたスライド機構20と、ポジションセンサ40(図3参照)と、被検出部36a(図3参照)および縦壁部36を備えたL字部材35とで構成される。
まず、スライド機構20について説明する。
図1に示すように、本実施形態の車両1は、シート装置10をT方向に摺動可能に支持する左右一対のスライド機構20(+B側のインナスライド機構20aおよびの−B側のアウタスライド機構20b)を有している。なお、本実施形態のインナスライド機構20aおよびアウタスライド機構20bは、スライド位置検出装置30を除いて主な構造は同一である。したがって、以下ではインナスライド機構20aについて説明し、アウタスライド機構20bの説明は省略する。
図2は、インナスライド機構20aおよびスライド位置検出装置30の斜視図である。
図3は、インナスライド機構20aおよびスライド位置検出装置30の説明図であり、図3(a)は図2のA−A線における断面図であり、図3(b)は図2のB−B線における断面図である。
図4は、シート装置が最も車両の前側の位置にあるときのインナスライド機構20aおよびスライド位置検出装置30の説明図である。
図2から図4に示すように、インナスライド機構20aは、主に車両フロア7に取り付けられるロアレール25と、ロアレール25に対しT方向に摺動可能に支持されたアッパーレール21と、ロアレール25およびアッパーレール21の内部に配置された電動スライド装置60とを備えている。
(スライド機構、ロアレール)
ロアレール25は、T方向に延設された鉄等の金属からなる部材であり、プレス等により成型される。図3(a)に示すように、ロアレール25は、T方向から見て+H側が開口する略C字形状をしている。また、ロアレール25の−H側には平板状の底部26が配置されている。底部26には、後述する前側マウントブラケット51aおよび後側マウントブラケット51b(図1参照)が接続される。また、底部26の+H側面には、後述するアッパーレール21に設けられたローラ(不図示)が摺接する。
ロアレール25は、底部26の+B側から+H方向に立設された+B側壁部27aと、底部26の−B側から+H方向に立設された−B側壁部27bとを有している。+B側壁部27aは、後述するアッパーレール21の上壁部22の高さと略同一の高さになるように立設されている。一方、−B側壁部27bは、アッパーレール21の上壁部22の高さの略半分の高さになるように立設されている。なお、本実施形態のように、底部26と+B側壁部27aおよび−B側壁部27bとの間に屈曲部26a,26bを形成してもよい。屈曲部26a,26bを形成することで、ロアレール25の断面係数を上げることができ、ロアレール25の強度を向上させることができる。
ロアレール25は、+B側壁部27aの+H側から対向する−B側壁部27bに向かって内方に延びる+B側上壁部28aと、−B側壁部27bの+H側から対向する+B側壁部27aに向かって内方に延びる−B側上壁部28bとを有している。
前述のとおり、ロアレール25の+B側壁部27aは、アッパーレール21の上壁部22の高さと略同一の高さになるように立設されている。したがって、ロアレール25の+B側上壁部28aの+H側面と、アッパーレール21の上壁部22の+H側面とは略面一となる。
これに対して、ロアレール25の−B側壁部27bは、アッパーレール21の上壁部22の高さの略半分の高さになるように立設されている。したがって、ロアレール25の−B側上壁部28bの+H側には、−B側上壁部28bと後述する支持プレート32との間にスペースが形成される。このスペースに、後述するポジションセンサ40のセンサ部41およびセンサ検出面41aを配置することができる。
ロアレール25は、+B側上壁部28aの内端から−H側に延びる+B側規制部29aと、−B側上壁部28bの内端から−H側に延びる−B側規制部29bとを有している。
+B側規制部29aおよび−B側規制部29bは、B方向において互いに離間して配置される。これにより、ロアレール25のB方向における略中央には、T方向に沿って伸びるスリット状の開口部25aが形成される。+B側規制部29aおよび−B側規制部29bのB方向における離間距離は、後述するアッパーレール21の本体部21aのB方向における幅よりも若干広く設定されている。したがって、+B側規制部29aと−B側規制部29bとの間に、アッパーレール21の本体部21aを配置することができる。これにより、アッパーレール21は、ロアレール25の開口部25aに沿ってT方向に移動することができるとともに、B方向への移動が規制される。
また、+B側規制部29aおよび−B側規制部29bは、H方向において底部26と所定距離だけ離間するように形成される。これにより、+B側規制部29aおよび−B側規制部29bと底部26との間に、後述するアッパーレール21の+B側摺動部24aおよび−B側摺動部24bを配置することができる。したがって、アッパーレール21のH方向への移動を規制することができる。なお、+B側規制部29aおよび−B側規制部29bと底部26との離間距離は、+B側摺動部24aおよび−B側摺動部24bの形状に応じて適宜設定される。
(スライド機構、アッパーレール)
アッパーレール21は、T方向に延設された鉄等の金属からなる部材であり、プレス等により成型される。図3(a)に示すように、アッパーレール21の本体部21aは、T方向から見て−H側が開口する略U字形状をしており、上壁部22と、上壁部22のB方向の両端から−H側に立設された+B側壁部23aおよび−B側壁部23bとを有している。+B側壁部23aと−B側壁部23bとは、所定距離だけ離間して形成される。+B側壁部23aと−B側壁部23bとの離間距離は、ロアレール25およびアッパーレール21に内蔵される電動スライド装置60のB方向における幅に対応して適宜設定される。電動スライド装置60の詳細については後述する。
+B側壁部23aの−H側には、+B側および+H側に屈曲する+B側摺動部24aが形成されている。また、−B側壁部23bの−H側には、−B側および+H側に屈曲する−B側摺動部24bが形成されている。+B側摺動部24aおよび−B側摺動部24bと、ロアレール25の底部26との間には不図示のローラが配置されている。ローラがロアレール25の底部26と、+B側摺動部24aおよび−B側摺動部24bとの間を転動することにより、アッパーレール21がT方向に摺動可能となっている。
アッパーレール21は、シート装置10に取り付けられる。具体的には、アッパーレール21は、上壁部22の+H側に設けられたシート取付部材31を介して、シートクッション13内部に設けられたシートフレーム15に取り付けられる。
シート取付部材31は、T方向に延設された鉄等の金属からなる部材であり、プレス等により成型される。図3に示すように、シート取付部材31は、T方向から見て略L字状をしており、−H側に配置されたアッパーレール取付部31aと、アッパーレール取付部31aの+B側から+H方向に立設されたシート取付部31bとを有している。
シート取付部材31は、アッパーレール21の上壁部22に取り付けられる。具体的には、シート取付部材31のアッパーレール取付部31aをアッパーレール21の上壁部22に重ねて配置する。そして、アッパーレール取付部31aに形成された取付孔にボルト91を挿通し、アッパーレール21の上壁部22に設けられたナット92にボルト91を締結する。これにより、アッパーレール取付部31aと上壁部22とを共締めすることができるので、シート取付部材31をアッパーレール21の上壁部22に取り付けることができる。なお、溶接等によりシート取付部材31をアッパーレール21の上壁部22に取り付けてもよい。
また、シート取付部材31のシート取付部31bには、取付孔31cが形成されている。シート取付部材31は、この取付孔31cにボルト(不図示)を挿通し、シート装置10のシートフレーム(不図示)とシート取付部31bとを固定することにより取り付けられる。なお、本実施形態では、上述したシート取付部材31、後述するスライド位置検出装置30の支持プレート32、第1保護プレート33aおよび第2保護プレート33bが一体的に形成されている。
(スライド機構、電動スライド装置)
図3(b)に示すように、上述したロアレール25およびアッパーレール21の内部には、アッパーレール21を介してシート装置10をT方向に移動させる電動スライド装置60が配置されている。
電動スライド装置60は、主にモータ61と、ボールネジ63およびナット64からなるボールネジ機構65とにより構成されている。
モータ61は、モータブラケット62によってロアレール25およびアッパーレール21の内部に配置される。図1および図2に示すように、モータブラケット62は、ロアレール25の−T側に配置されており、車両フロア7側に固定される。モータ61は、例えばステッピングモータやDCサーボモータ等が用いられている。シート装置10に設けられたシート調整スイッチ(不図示)を操作することで、モータ61が駆動され、シャフト61aが回動する。
ボールネジ63は、モータ61のシャフト61aの回転軸と同軸上に配置されている。ボールネジ63は、カップリング61bを用いてシャフト61aと結合されており、T方向に沿って延在している。
ナット64は、アッパーレール21の上壁部22に溶接等により固定される。ナット64の挿通穴64aには、ボールネジ63が挿通されている。ボールネジ63の+T側端部とナット64との離間距離は、シート装置10のT方向における最大移動距離L(図4参照)よりも長くなるように設定される。これにより、シート装置10の最大移動距離Lを確保することができる。
上述のとおり、モータ61は車両フロア7側に固定されている。したがって、モータ61を駆動させてボールネジ63を回転駆動することにより、ナット64をT方向に移動させることができる。また、ナット64に連動して、アッパーレール21もT方向に沿って移動させることができる。このようにして、アッパーレール21をT方向に移動させることができるので、アッパーレール21に接続されたシート装置10もT方向に移動させることができる。
上述したスライド機構20は、前側マウントブラケット51aおよび後側マウントブラケット51bを介して車両フロア7に固定される。前側マウントブラケット51aおよび後側マウントブラケット51bは、鉄等の金属からなる板状部材であり、プレス等により成型される。本実施形態の前側マウントブラケット51aは、B方向から見て略L字状に形成されている。本実施形態の後側マウントブラケット51bは、B方向から見て略クランク形状に形成されている。前側マウントブラケット51aおよび後側マウントブラケット51bの形状は、各車種の車両フロア7の形状に対応して適宜選択される。
(スライド位置検出装置、ポジションセンサ)
次に、上述したスライド機構20に設けられるスライド位置検出装置30について説明する。
図2および図3に示すように、本実施形態のスライド位置検出装置30は、アッパーレール21側に配置されるポジションセンサ40を備えている。
ポジションセンサ40は、例えばホールICを用いた磁気式のセンサであり、主にセンサ部41と本体部42とを有している。
センサ部41は例えば筒状に形成されており、−H側端部には−B側に面したセンサ検出面41aが配置されている。センサ検出面41aの+B側のセンサ部41にはホール素子(不図示)が内蔵されている。また、ホール素子の+B側には、ホール素子を通過する磁束を発生するバイアス磁石(不図示)が内蔵されている。ポジションセンサ40のセンサ検出面41aに、磁性材料が近接・離間すると、ホール素子を通過する磁束密度が変化し、磁束密度の変化に応じてホール素子の出力が変化する。したがって、ホール素子の出力から、センサ検出面41aの−B側に、磁性材料からなる被検出部36aが有るかどうかを検出することができる。なお、本実施形態におけるシート装置10の位置の具体的な検出方法については後述する。
本体部42は、H方向から見て例えば略矩形状をしており、ホール素子の信号を増幅する集積回路等が内蔵されている。また、本体部42にはセンサ取付部42aが形成されている。センサ取付部42aには、ポジションセンサ40をH方向に貫通する取付孔(不図示)が形成されている。ボルト94を取付孔に挿通し、後述する支持プレート32に締結することで、ポジションセンサ40を支持プレート32に固定することができる。
本体部42には、不図示のコネクタが設けられている。コネクタからは、増幅されたホール素子の信号が出力される。この信号を不図示のコントローラに出力することで、コントローラはシート位置を認識し、シート位置に応じてエアバッグの展開を調節することができる。
(スライド位置検出装置、被検出部)
図2および図3に示すように、本実施形態のスライド位置検出装置30は、ロアレール25に取り付けられ、ポジションセンサ40の被検出部36aを有するL字部材35を備えている。
L字部材35は、鉄等の磁性材料からなる部材であり、プレス等により成型される。前述のとおり、ポジションセンサ40に磁性材料が近接・離間すると、ホール素子を通過する磁束密度が変化し、磁束密度の変化に応じてホール素子の出力が変化する。したがって、L字部材35を磁性材料により形成することにより、ホール素子の出力の変化からポジションセンサ40とL字部材35との位置関係を検出できる。
L字部材35は、平板状のロアレール取付部37と、ロアレール取付部37の−B側において、+H側に立設されて形成された縦壁部36と、縦壁部36に設けられた被検出部36aとを有している。
ロアレール取付部37は、ロアレール25の底部26の−H側面に、例えばスポット溶接等により接続される。本実施形態では、ロアレール取付部37は、ロアレール25と前側マウントブラケット51aとの間に配置されている。
縦壁部36は、ロアレール取付部37の−B側から、ロアレール25の−B側壁部27bに沿って+H側に立設されている。ここで、縦壁部36の+H側端部は、ポジションセンサ40のセンサ検出面41aよりも高い位置に配置されている。このように、ポジションセンサ40のセンサ検出面41aよりも高い位置に縦壁部36の+H側端部を配置することにより、センサ検出面41aで確実に被検出部36aを検出するとともに、B方向の外力からセンサ検出面41aを保護することができる。このように、縦壁部36で、センサ検出面41aを−H側から覆っている。これにより、車両フロア7の表面から異物を吸引することがなくなるので、ポジションセンサに異物が付着するのを防止できる。さらに、縦壁部36の+H側端部は、支持プレート32の−H側面と若干の間隙をあけるように形成される。したがって、センサ検出面41aと被検出部36aとの間に異物が混入するのを確実に防止できる。
縦壁部36のうち、ポジションセンサ40のセンサ検出面41aと対向した部分が、被検出部36aとなる。被検出部36aのT方向における+T側端部から−T側端部までの長さは、シート装置10のT方向の最大移動距離Lよりも短くなるように形成される。したがって、シート装置10の−T側から+T側へ最大移動距離Lだけ移動したとき、センサ検出面41aの−B側には被検出部36a存在しない状態となる。ここで、センサ検出面41aの−B側に被検出部36aが存在する場合と存在しない場合とでは、ホール素子を透過する磁束密度が異なるためホール素子の信号の出力も異なる。
具体的には、センサ検出面41aの−B側に被検出部36aが存在する場合には、センサ検出面41aと被検出部36aとは所定距離離間して対向している。したがって、ホール素子を通過する磁束密度は一定値を保持するので、ポジションセンサ40の出力は所定値に保たれる。これに対し、センサ検出面41aの−B側に被検出部36aが存在しない場合には、ホール素子を通過する磁束密度が変化し、磁束密度の変化に応じてホール素子の出力が前記所定値から変化する。このように、ポジションセンサ40の出力が前記所定値から変化するので、コントローラはシート装置10が最も+T側に配置されているかどうかを判断することができる。
(スライド位置検出装置、支持プレート)
図2および図3に示すように、上述したポジションセンサ40は、支持プレート32に取り付けられている。本実施形態の支持プレート32は、シート取付部材31と一体的に形成されている。具体的には、支持プレート32はH方向から見て略矩形状をしており、シート取付部材31のアッパーレール取付部31aの一部を−B側に突出させて形成している。
シート装置10を最も−T側に位置した場合において、ロアレール25の+T側端部から支持プレート32の−T側端部までの長さは、シート装置10のT方向の最大移動距離Lと略同一か、それよりも若干短くなるように形成される。これにより、後述するようにシート装置10が+T側に最大移動距離Lだけ移動して、シート装置10が最も+T側に位置したとき、センサ検出面41aの−B側には被検出部36aが存在しない状態となる。したがって、コントローラはシート装置10が最も+T側に配置されているかどうかを判断することができる。
(スライド位置検出装置、第1保護プレート)
また、本実施形態の支持プレート32の−B側には、第1保護プレート33aが形成されている。本実施形態では、第1保護プレート33aは、支持プレート32と一体的に形成されており、支持プレート32の−B側端部を−H側に屈曲させることにより形成される。第1保護プレート33aは、B方向から見て略矩形状をしており、ポジションセンサ40のセンサ検出面41aを覆うように形成されている。具体的には、第1保護プレート33aのT方向の長さは、ポジションセンサ40のセンサ部41のT方向の長さよりも長く形成されている。第1保護プレート33aのH方向の長さは、支持プレート32の+H側面からポジションセンサ40の−H側端部までの距離と略同一か若干長く形成されている。そして、第1保護プレート33aの−H側端部は、ポジションセンサ40のセンサ検出面41aよりも−H側に配置されている。これにより、H方向からの異物の混入を防止しつつセンサ検出面41aを保護することができる。
第1保護プレート33aは、ポジションセンサ40の検出可能位置よりも−B側に配置されるように形成される。これにより、ポジションセンサ40が第1保護プレート33aを検出するのを防止できる。また、B方向における第1保護プレート33aとポジションセンサ40のセンサ検出面41aとの離間距離は、L字部材35の被検出部36aのB方向の板厚よりも広くなるように形成される。これにより、第1保護プレート33aとポジションセンサ40のセンサ検出面41aとの間に、L字部材35の被検出部36aを配置することができる。
図3(a)に示すように、本実施形態のスライド位置検出装置30は、−B側から+B側に向かって、第1保護プレート33a、縦壁部36、センサ検出面41aの順に並んでいる。したがって、ポジションセンサ40のセンサ検出面41aを、第1保護プレート33aおよび縦壁部36で保護することができる。これにより、ポジションセンサ40のセンサ検出面41aを、B方向の外力から確実に保護することができる。また、センサ検出面41aは、第1保護プレート33aによって+H側から覆われる。したがって、センサ検出面と被検出部との間に異物が+H側から混入するのを防止できる。
(スライド位置検出装置、第2保護プレート)
さらに、本実施形態の支持プレート32の+T側には、第2保護プレート33bが形成されている。第2保護プレート33bも第1保護プレート33aと同様に、支持プレート32と一体的に形成されている。第2保護プレート33bは、支持プレート32の+T側端部を−H側に屈曲させることにより形成される。第2保護プレート33bは、T方向から見て略矩形状をしており、ポジションセンサ40のセンサ検出面41aを覆うように形成されている。具体的には、第2保護プレート33bのB方向の幅は、ポジションセンサ40のセンサ部41のB方向の幅よりも広く形成され、L字部材35の縦壁部36とアッパーレール21の本体部21aとの離間距離よりも若干狭く形成されている。
また、第2保護プレート33bのH方向の長さは、支持プレート32の+H側面からポジションセンサ40の−H側端部までの距離よりも若干長く形成される。さらに、第2保護プレート33bのH方向の長さは、支持プレート32の+H側面とロアレール25の−B側上壁部28bの+H側面との離間距離よりも若干短く形成される。これにより、第2保護プレート33bとアッパーレール21との間隙、第2保護プレート33bと縦壁部36との間隙および第2保護プレート33bとロアレール25との間隙は微少となる。したがって、T方向から異物が混入し、ポジションセンサ40に異物が付着するのを防止できる。これにより、センサ検出面41aと被検出部36aとの間に異物が混入するのを防止できる。
(スライド位置検出装置によるシート位置の検出)
以下に、上述したスライド位置検出装置30によるシート位置の検出について、図2から図4を用いて説明する。
なお、前出の図2および図3(a)はシート装置10が最も車両1の後側(−T側)に位置している状態を示している。図4は、図2の状態からシート装置10を+T側に最大移動距離Lだけ移動させ、シート装置10が最も車両1の前側(+T側)に位置している状態を示している。
図2および図3(a)に示すように、シート装置10の−T側から+T側への移動距離が最大移動距離Lよりも少ないときには、センサ検出面41aの−B側に縦壁部36の被検出部36aが存在している。このとき、センサ検出面41aと被検出部36aとは所定距離離間して対向しているので、ホール素子を通過する磁束密度は所定値を保持する。したがって、ポジションセンサ40の出力は所定値に保たれる。
これに対して、図4に示すように、シート装置10の−T側から+T側への移動距離が最大移動距離Lとなり、シート装置10が最も+T側に配置されたときには、センサ検出面41aの−B側に縦壁部36の被検出部36aが存在しない。ここで、センサ検出面41aの−B側に被検出部36aが存在する場合と存在しない場合とでは、ホール素子を透過する磁束密度が異なる。したがって、シート装置10が−T側から+T側へ最大移動距離Lだけ移動し、シート装置10が最も+T側に配置されたとき、ホール素子の信号の出力が変化し、ポジションセンサ40の出力が前記所定値から変化する。したがって、シート装置10が最も+T側に配置されているかどうかを判断することができる。
上述のように、ポジションセンサ40の出力からシート装置10が最も+T側に配置されているかどうかを判断し、乗員の体格を推定する。具体的には、シート位置と乗員の体格の関係は以下のように推定している。
乗員の体格が大きいほど、ハンドル3(図1参照)から離れた位置に体を配置する必要がある。そのため、乗員の体格が大きいほど、シート装置10が−T側に配置される傾向がある。したがって、シート装置10の位置が−T側にあるほど、乗員の体格は大柄であると推定できる。
また、乗員の体格が小さいほど、ハンドル3に近い位置に体を配置する必要がある。そのため、乗員の体格が小さいほど、シート装置10が+T側に配置される傾向がある。したがって、シート装置10の位置が+T側にあるほど、乗員の体格は小柄であると推定できる。特に、シート装置10が最も+T側に配置されているときには乗員の体格は非常に小柄であると推定できる。
このように乗員の体格を推定して、乗員の体格に応じて衝突時にエアバッグ装置のエアバッグを段階的に展開させている。これにより、乗員の体格に応じてエアバックを効果的に展開させることができる。
本実施形態によれば、図3に示すようにポジションセンサ40はアッパーレール21の+B側かつ縦壁部36の+B側に配置されている。また、縦壁部36はロアレール25の−B側壁部27bに沿って+H側に延びている。したがって、ポジションセンサ40のセンサ検出面41aは、ロアレール25および縦壁部36によって−H側から覆われる。これにより、ポジションセンサが車両フロア7の表面から異物を吸引することがなくなるので、ロアレール25および縦壁部36によりポジションセンサ40に異物が付着するのを防止できる。したがって、センサ検出面41aと被検出部36aとの間に異物が混入するのを防止できる。
また、縦壁部36の+H側端部は、ポジションセンサ40のセンサ検出面41aより高い位置に配置されている。これにより、ポジションセンサ40のセンサ検出面41aを、B方向の外力から保護することができる。特に、被検出部36aを有する縦壁部36は鉄等の磁性材料で形成される。したがって、ポジションセンサ40のセンサ検出面41aを、B方向の外力から強固に保護することができる。
なお、この発明は上述した実施の形態に限られるものではない。
本実施形態のスライド位置検出装置は、運転席側シートに設けられている。しかし、助手席側シートに設けてもよい。これにより、助手席の使用者の体格を推定して、衝突時にエアバッグ装置のエアバッグを段階的に展開させることができる。
本実施形態のスライド位置検出装置は、インナスライド機構に設けられている。しかし、アウタスライド機構に設けてもよい。ただし、インナスライド機構側近傍は、アウタスライド機構側と比較して異物が少ない。したがって、センサ検出面と被検出部との間に異物が混入するのを効果的に防止できる点で本実施形態に優位性がある。
本実施形態のスライド位置検出装置は、一対のスライド機構の内側にポジションセンサを配置している。しかし、一対のスライド機構の外側にポジションセンサを配置してもよい。ただし、一対のスライド機構の内側は、シートクッションの下方となるため異物が少ないと考えられる。したがって、センサ検出面と被検出部の間に異物が混入するのを効果的に防止できる点で本実施形態に優位性がある。
本実施形態のスライド位置検出装置は、シート装置が最も+T側にあるときに、センサ検出面41aから被検出部36aを離間させて、シート装置の位置が最も+T側に配置されたことを認識している。しかし、シート装置が最も+T側に配置されたときに、センサ検出面41aに被検出部36aを対向させて、シート装置の位置が最も+T側にあることを認識してもよい。この場合は、縦壁部の+T側端部にのみ被検出部が形成される。しかし、本実施形態の縦壁部がより広い範囲に形成されるので、センサ検出面を広い範囲で保護できる点で本実施形態に優位性がある。
本実施形態のポジションセンサは、ホール素子を用いた磁気センサである。しかし、ポジションセンサはホール素子を用いた磁気センサに限られず、例えば磁気抵抗素子を用いた磁気センサであってもよい。
実施形態の支持プレートおよび保護プレートは、アッパーレールの上方に設けられたシート取付部材と一体的に形成されている。しかし、支持プレートおよび保護プレートをシート取付部材とは別部品として形成してもよい。ただし、一体的に形成することで低コストに支持プレートおよび保護プレートを形成できる点で、本実施形態に優位性がある。
実施形態の第2保護プレートは支持プレートの+T側に形成されている。これに加えて第3保護プレートを支持プレートの−T側に形成してもよい。
実施形態のアッパーレールやロアレール、ポジションセンサ、第1保護プレート、第2保護プレート、被検出部等の形状は、実施形態の形状に限られず、種々の形状に変更が可能である。
7・・・車両フロア 10・・・シート装置 21・・・アッパーレール 25・・・ロアレール 32・・・支持プレート 33a・・・第1保護プレート(保護プレート) 33b・・・第2保護プレート(第2の保護プレート) 36・・・縦壁部 36a・・・被検出部 40・・・ポジションセンサ 41a・・・センサ検出面

Claims (3)

  1. 車両フロアに取り付けられるロアレールと、
    前記ロアレールに対し、前記ロアレールの長手方向に摺動可能に支持されたアッパーレールと、
    前記ロアレールの前記長手方向の所定範囲に配置された被検出部と、
    前記アッパーレール側に配置され、前記被検出部と対向する面にセンサ検出面を有するポジションセンサと、
    を備えた車両用シートスライド位置検出装置において、
    前記被検出部は、前記ロアレールの幅方向の一方側に配置され、前記ロアレールの前記一方側の側面に沿って上方に延びる縦壁部に設けられ、
    前記ポジションセンサは、前記ロアレールの前記幅方向において前記アッパーレールと前記縦壁部の間に配置され、
    前記センサ検出面は、前記被検出部と対向する高さに配置され、
    前記アッパーレール側に設けられ、前記縦壁部の前記一方側において、前記縦壁部の側面に沿って下方に延びる保護プレートを備え、
    所定の高さ断面において、前記センサ検出面、前記縦壁部、前記保護プレートが重なるように配置され、
    前記ポジションセンサは、磁気式のセンサであり、
    前記被検出部の前記長手方向における長さは、前記アッパーレールの前記長手方向における最大移動距離よりも短く形成され、
    前記保護プレートは、前記センサ検出面を覆うとともに、前記ポジションセンサの検出可能位置よりも前記幅方向に離間して配置されていることを特徴とする車両用シートスライド位置検出装置。
  2. 請求項1に記載の車両用シートスライド位置検出装置であって、
    前記アッパーレールに取付けられて前記ポジションセンサを垂設する支持プレートを備え、
    前記保護プレートは、前記支持プレートの前記一方側の端部を下方に屈曲して形成されていることを特徴とする車両用シートスライド位置検出装置。
  3. 請求項2に記載の車両用シートスライド位置検出装置であって、
    前記長手方向における前記支持プレートの少なくとも一方側の端部から下方に延びて、前記センサ検出面を覆う第2の保護プレートを備えていることを特徴とする車両用シートスライド位置検出装置。
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