JP5172296B2 - ドアモジュール - Google Patents

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Description

本発明は、自動車のサイドドアのウインドガラスを昇降させるウインドレギュレータ装置が組み付けられたドアモジュールに関する。
特許文献1に記載された自動車のドアモジュールでは、ドアインナパネルに形成された開口部に嵌着されるキャリアパネルにガイドレールをボルトにより締結し、ウインドガラスが取り付けられたガラスブラケットを上記ガイドレールに係合させている。また、上記ガラスブラケットはワイヤ部材に接続されていて、モータの作動により上記ワイヤ部材を走行させて上記ガラスブラケット、つまりウインドガラスを昇降させるようになっている。
特開2003−104052号公報
しかし、上記特許文献1では、ガイドレールをキャリアパネルにボルト締めによって取り付けているため、取付けに手間がかかるとともに、別部品としてのガイドレールやボルトが必要な分だけ部品点数が多くなり、ドアモジュールの重量増加及び製造コストの高騰を招く。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ガイドレールの取付け作業をなくすとともに、部品点数を減らしてドアモジュールの軽量化及び製造コストの削減化を図ることである。
上記の目的を達成するため、本発明は、キャリアパネルにガイドレールを一体に設けたことを特徴とする。
具体的には、本発明は、自動車のサイドドアのドアインナパネルに形成された開口部に嵌着されるキャリアパネルと、該キャリアパネルに設けられ、車体前後方向に間隔をあけて上下方向に延びる前側及び後側ガラスレールに沿ってウインドガラスを昇降作動させるウインドレギュレータ装置とを備えたドアモジュールを対象とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、請求項1に記載の発明は、上記ウインドレギュレータ装置は、上記ウインドガラスの下端近傍が取り付けられ、裏面に少なくとも2個の凹溝部を有するガラスブラケットと、上記キャリアパネルの外側面に上下方向に平行に延びるように一体に突設され、上記ガラスブラケットの各凹溝部に係合して該ガラスブラケットを車体前後方向及び車室内方向への移動を規制しながら昇降案内する少なくとも2条のガイドレールと、上記ガラスブラケットに隣り合うガイドレール間に位置するように接続されたワイヤ部材と、上記キャリアパネルに上記各ガイドレールの上下方向外側でかつ上記ガイドレールの先端部よりも車幅方向内側に位置するように取付座を介して設けられ、上記ワイヤ部材を上記ガラスブラケットが各ガイドレールに押し付けられるように該各ガイドレールに沿って張架するワイヤガイド部材と、上記ワイヤ部材を走行させて上記ガラスブラケットを昇降作動させる作動装置とを備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、上記キャリアパネルには、該キャリアパネルを上記ドアインナパネルに締結する締結部が、各ガイドレールの上下方向外側でかつ各ワイヤガイド部材を上下方向から上記各ガイドレールとで挟むように設けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のドアモジュールにおいて、上記前側及び後側ガラスレールの下端は、上記各ガイドレールの下端より上に位置し、上記キャリアパネルには、上記ガラスブラケットに係合して該ガラスブラケットの車体外方向への移動を規制する1対の補助ガイドレールが、上記各ガラスレールの下端より下の部位で該各ガイドレールの外側方に位置するように車体外方向に向かって突設されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、上記キャリアパネルの各ガイドレールの両外側方には、ガラスブラケットへのウインドガラス取付け作業孔が形成され、上記1対の補助ガイドレールは、上記作業孔の上下方向に延びる端縁から車体外方向に一体に突出し、該突出端部に上記ガラスブラケットと係合する係合片部が上記作業孔の内側に向かって延出形成された断面略L字形状をなしていることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、キャリアパネルにガイドレールが一体に設けられているので、ガイドレールをキャリアパネルに取り付ける手間が必要ない。また、別部品としてのガイドレールや締結用のボルトが不要でその分だけ部品点数を減らすことができ、これにより、ドアモジュールを軽量化できるとともにコストを削減できる。さらに、ワイヤ部材がワイヤガイド部材によって張架されることによりガラスブラケットがガイドレールに押し付けられているので、ガラスブラケット、つまりウインドガラスがガタ付きなく安定して昇降案内される。
また、ワイヤガイド部材はキャリアパネルに一体に突設されたガイドレールの上下方向外側に位置するよう設けられた取付座を介してキャリアパネルに取り付けられているため、ワイヤガイド部材近傍のキャリアパネルが上記ガイドレールと取付座によって補強されて剛性が高まっている。したがって、ワイヤガイド部材近傍のキャリアパネルにワイヤガイド部材を介してワイヤ部材のテンションが大きく作用しても、このワイヤガイド部材近傍のキャリアパネルは上記テンションに耐え得て変形しない。
請求項2に係る発明によれば、キャリアパネルは、ワイヤ部材のテンションが大きく作用するワイヤガイド部材の上下方向外側でドアインナパネルに締結されているので、上記テンションをドアインナパネルで受けることでキャリアパネルの変形が効果的に抑制され、ウインドレギュレータ装置の動作が安定する。
請求項3に係る発明によれば、一般に、ウインドガラスは、サイドドアのウインド開口部より前側及び後側ガラスレールに対して斜めに傾けた状態で両側縁下端が両ガラスレールに挿入され、その後、両側縁が両ガラスレールに沿わされてサイドドアに組み付けられる。この際、両ガラスレールがサイドドアの下端近傍まで延びていると、ウインドガラスの両側縁下端が両ガラスレールに干渉してウインドガラスの組付け作業が困難になるので、両ガラスレールがガイドレールの下端より上までしか延ばさず、下方におけるウインドガラスの昇降は主にガイドレールにガイドされて行われる。したがって、ウインドガラスを両ガラスレールに取り付ける際、ウインドガラスの両端縁下端が両ガラスレールに干渉せず、ウインドガラスが両ガラスレールに容易に取り付けられると共に、ウインドガラスが下降してその両側縁下端が両ガラスレール下端から大きく外れてウインドガラスの両ガラスレールに対する挿入部分が少なくなっても、ウインドガラスの下端がガラスブラケットを介して補助ガイドレールに支持されてウインドガラスの車体外方向への移動が規制され、ウインドガラスがぐらつくことなく安定して昇降する。
請求項4に係る発明によれば、キャリアパネルを成形する際、ガラスブラケットへのウインドガラス取付け作業孔を利用することによって、アンダーカット部を設けることなく係合片部を形成できるので、アンダーカット回避のためのスライド型を用いずに、補助ガイドレールをキャリアパネルに形成でき、成形型の型構造が簡素になる。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
図1は、自動車のサイドドア1を示す。このサイドドア1は、自動車の右側前方のサイドドアであり、該サイドドア1は、ドアインナパネル3と図示しないドアアウタパネルとからなるドア本体5を備えている。上記ドア本体5の上部には、ガラスサッシュ7が組み付けられており、該ガラスサッシュ7の内側にウインド開口部9が形成されている。また、このガラスサッシュ7の両端には、前側及び後側ガラスレール(ガラスガイドレール)11,13が車体前後方向に互いに間隔をあけて接続されており、該前側及び後側ガラスレール11,13は上端が下端よりも車体後方に位置するように若干傾斜していて、各下端がサイドドア1の上下方向中程に位置している。
上記ドアインナパネル3には、略矩形の開口部15がドアインナパネル3の外周近傍を除く領域に形成されており、該開口部15の周縁には、ドアトリムを組み付けるための複数のネジ穴17が間隔をあけて形成されている。上記開口部15には、本発明の実施形態1に係るドアモジュール19が嵌着されている。このドアモジュール19は、図2に示すように、開口部15よりも一回り大きい略矩形のキャリアパネル21と、該キャリアパネル21に設けられたウインドレギュレータ装置23とを備えている。上記キャリアパネル21の上端部には、組付け時にドアインナパネル3の車体外側に開口部15上端から差し込まれる差込み部25が一体に形成されている。上記キャリアパネル21の車体外側の面(外側面)における上記差込み部25を除く外周縁には、シール剤載置溝27が連続して形成されている。また、該シール剤載置溝27の近くには、複数のボルト孔29a〜kが周方向に所定の間隔をあけて形成されている。
これらボルト孔29a〜kにドアモジュール取付ボルト31を締結することにより、キャリアパネル21がドアインナパネル3の上記開口部15に嵌着されている。また、キャリアパネル21のほぼ中央部でかつ上記前側及び後側ガラスレール11,13の下端から下方に離れた位置には、2つの矩形状のガラスブラケットへのウインドガラス取付け作業孔33が形成されている。該作業孔33の上方近傍には、プルハンドル部取付座35が一体に形成されている。該作業孔33の車体前方側には、スピーカ取付孔37が形成されており、該スピーカ取付孔37にスピーカ39が装着される(図1参照)。
一方、上記ウインドレギュレータ装置23は、上記キャリアパネル21の車体外側の面に上記前側及び後側ガラスレール11,13に対して平行に延びるように一体に突設された2条のガイドレール41を備えている。両ガイドレール41は、上記前側及び後側ガラスレール11,13の下端が両ガイドレール41の下端より上に位置するように形成されている。該ガイドレール41は、上記2つの作業孔33の間に設けられており、キャリアパネル21からの突出高さが上下方向中央部から両端に行くに従って徐々に低くなるよう弓状に湾曲している。また、キャリアパネル21には、図3及び図4にも示すように、これら2条のガイドレール41を連結する第1リブ43aと、および各ガイドレール41の外側方から各ガイドレール41を補強する第2リブ43bとによって構成された補強リブ43が、両ガイドレール41の長手方向に沿って複数突設されている。上記第1リブ43aの先端中程には、金属又は樹脂からなる滑材43cが取り付けられている。
上記ガイドレール41には、ウインドガラス45の下端近傍が取り付けられるガラスブラケット47が上下方向にスライド可能に取り付けられている。このガラスブラケット47は、図3、図4、及び図5にも示すように、裏面に上下方向に延びる2個の突部47bが形成され、各突部47bに凹溝部47a(凹条部)が形成されている。この各凹溝部47aに各ガイドレール41が係合することによりガラスブラケット47の車体前後方向および車室内方向への移動が規制された状態で、上記ガイドレール41により昇降案内される。また、上記突部47bの上端には、上記突部47bを互いに連結する連結壁47cが一体に形成されている。
また、上記ガラスブラケット47は、ウインドガラス45の車室内側の面に当接する矩形状の当接部47dを有する。この当接部47dには2つのボルト挿入孔47eが形成されており、一方のボルト挿入孔47eは長孔であり、この長孔によりウインドガラス45のボルト挿通孔との間隔誤差を吸収してウインドガラス45をガラスブラケット47に取り付けるようになっている。また、ガラスブラケット47は、上記当接部47dの下端縁から車体外側方向に突出するガラス受け部47fを有し、該ガラス受け部47fには、ウインドガラス45下端の車体外側の面に当接する突出片47gが上方に突設されているとともに、2つのインサートナット47hが埋設されている。そして、図4に示すように、クリップナット49をウインドガラス45のボルト挿通孔に対応するようにウインドガラス45の下端に取り付け、ウインド開口部9より上記ウインドガラス45を両ガラスレール11,13に沿わせて挿入し、ウインドガラス45の下端をガラスブラケット47のガラス受け部47fに突き当て、クリップナット49がボルト挿入孔47eに対応するように上記当接部47dと上記突出片47gとによりウインドガラス45下端を挟んだ状態で、上記作業孔33より上記当接部47d裏側からボルト51をボルト挿入孔47eに挿入して上記2つのクリップナット49に螺合連結することによって、ガラスブラケット47にウインドガラス45を固定できる。
また、上記連結壁47cの中央にはワイヤ溝47jが形成されている。そして、このワイヤ溝47jにワイヤ部材53が上記2条のガイドレール41間に位置するように挿入され、該ワイヤ部材53が該ガラスブラケット47にワイヤ固定具55によって接続される。詳しくは、ワイヤ固定具55は、図5に示すように、2本のボルト55aと、該ボルト55aを挿通させる2個の孔55d、55eを有する第1および第2の板状部材55b,55cとによって構成されており、上記第2の板状部材55cには、該2個の孔55eの間にU字状に屈曲した屈曲部55fが形成されている。上記第1および第2の板状部材55b,55cで上記ワイヤ部材53を屈曲部55fに嵌った状態に挟み込み、この状態で上記2本のボルト55aを第1および第2の板状部材55b,55cの孔55d、55eに挿通して上記2つのインサートナット47hに締結することにより、ガラスブラケット47にワイヤ部材53を接続できる。
また、上記当接部47dの左右両端には、車室内側方向に突出してその突出端が左右外側方向に延びる略L字形状の補助ガイド47iが一体に形成されている。この補助ガイド47iは、後述する補助ガイドレール73に係合する。
また、キャリアパネル21には、上記ガイドレール41から上側に離れた位置、すなわち差込み部25に取付座57が一体に形成されており、また、ガイドレール41から下側に離れた位置に取付座57が一体に形成されている。そしてこれら取付座57を介して、滑車からなる2つのワイヤガイド部材59がその間のガイドレール41の先端部よりも車幅方向内側に位置するように取り付けられている。図6に示すように、各ワイヤガイド部材59は、樹脂カラー61、樹脂ワッシャ63、ピン65、およびCリング67を用いて取付座57に回転自在に取り付けられる。上記取付座57は中央にボス57aを有し、該ボス57aには貫通孔57bが形成されている。また、樹脂カラー61は中央部分に軸部61aを有し、該軸部61aには貫通孔61bが形成され、該貫通孔61bに上記取付座57のボス57aが嵌り込んでいる。上記ワイヤガイド部材59には、軸孔59aが形成され、該軸孔59aに上記樹脂カラー61の軸部61aが嵌り込んでいる。このワイヤガイド部材59上に樹脂ワッシャ63を載置し、該樹脂ワッシャ63、上記ワイヤガイド部材59、上記樹脂カラー61、上記取付座57、およびキャリアパネル21に、上記ピン65を串刺し状に挿通させ、該ピン65の先端にキャリアパネル21の車室内側の面からCリング67を係止させることでワイヤガイド部材59が取付座57に取り付けられる。
上記上側のワイヤガイド部材59の近傍には、該ワイヤガイド部材59を各ガイドレール41とで挟むように締結部69aが設けられている。一方下側のワイヤガイド部材59の近傍には、該ワイヤガイド部材59を各ガイドレール41とで挟むように締結部69bが設けられている。これら締結部69a、69bにおいて上記ボルト孔29a、29gにドアモジュール取付ボルト31を締結することにより、キャリアパネル21がドアインナパネル3に締結されている。
また、キャリアパネル21の上記スピーカ取付孔37の斜め上近傍には、上記ワイヤ部材53を走行させる作動装置としてのモータ71が設けられている。該モータ71と上記2つのワイヤガイド部材59によってエンドレス状のワイヤ部材53が張架されている。該モータ71の作動によりワイヤ部材53が走行すると、ガラスブラケット47が昇降し、該ガラスブラケット47に取り付けられたウインドガラス45が前側及び後側ガラスレール11,13に沿って昇降案内される。このとき、上下のワイヤガイド部材59がその間のガイドレール41の先端部よりも車幅方向内側にあるので、上記ワイヤ部材53が接続されたガラスブラケット47が、各ガイドレール41に押し付けられた状態でガタ付きなく安定して昇降案内される。
また、図7に示すように、上記各作業孔33の反ガイドレール41側のキャリアパネル21には、1対の補助ガイドレール73が、車体外方向に略L字形状をなすように一体に突設されている。該1対の補助ガイドレール73の突出端部には、係合片部73aが上記作業孔33の内側(上記各ガイドレール41側)に向かって延出形成され、これら係合片部73aに上記ガラスブラケット47の両側縁(補助ガイド47i)が係合してガラスブラケット47の車体外方向への移動が規制されるようになっている。各係合片部73aの上下方向両端には、端に近付く程上記キャリアパネル21から離れるようにテーパー状に傾斜する傾斜部73bが形成されている。これら傾斜部73bにより、上記ガラスブラケット47の補助ガイド47iが昇降案内される。なお、作業孔33は、車室内側からキャップ75によって塞がれるようになっている。
本実施形態においては、キャリアパネル21にガイドレール41が一体に設けられているので、ガイドレール41をキャリアパネル21に取り付ける手間が必要ない。また、別部品としてのガイドレールや締結用のボルトが不要でその分だけ部品点数を減らすことができ、これにより、ドアモジュール19を軽量化できるとともにコストを削減できる。
また、本実施形態においては、ワイヤガイド部材59が、キャリアパネル21に一体に突設されたガイドレール41の上下方向外側に位置するよう設けられた取付座57を介してキャリアパネル21に取り付けられているため、ワイヤガイド部材59近傍のキャリアパネル21がガイドレール41と取付座57によって補強されて剛性が高まっている。したがって、ワイヤガイド部材59近傍のキャリアパネル21に、ワイヤガイド部材59を介してワイヤ部材53からのテンションが大きく作用しても、ワイヤガイド部材59近傍のキャリアパネル21は上記テンションに耐え得て変形しない。
また、本実施形態においては、キャリアパネル21は、ワイヤ部材53のテンションが大きく作用するワイヤガイド部材59の上下方向外側でドアインナパネル3に締結されているので、上記テンションがドアインナパネル3に吸収され、キャリアパネル21の上記テンションによる変形が効果的に抑制される。したがって、ワイヤガイド部材59がキャリアパネル21上でぐらつくことなく安定し、その結果、ウインドレギュレータ装置23の動作も安定する。
また、一般に、ウインドガラス45は、サイドドア1のウインド開口部9より前側及び後側ガラスレール11,13に対して斜めに傾けた状態で両側縁下端が両ガラスレール11,13に挿入され、その後、ウインドガラス45の両側縁が両ガラスレール11,13に沿わされてサイドドア1に組み付けられる。この際、両ガラスレール11,13がサイドドア1の下端近傍やガイドレール41の下端まで延びていると、ウインドガラス45の両側縁下端が両ガラスレール11,13に干渉してウインドガラス45の組付け作業が困難になるので、本実施形態においては、両ガラスレール11,13がサイドドア1の上下方向中程、すなわちガイドレール41の下端より上までしか延ばさず、下方におけるウインドガラス45の昇降は主にガイドレール41にガイドされて行われる。したがって、ウインドガラス45の下端部が両ガラスレール11,13に干渉せず、ウインドガラス45が両ガラスレール11,13に容易に取り付けられると共に、ウインドガラス45が下降してその両側縁下端が両ガラスレール11,13下端から大きく外れてウインドガラス45の両ガラスレール11,13に対する挿入部分が少なくなっても、ガラスブラケット47が該補助ガイドレール73に沿って昇降する間、ウインドガラス45の下端がガラスブラケット47を介して補助ガイドレール73に支持されてウインドガラス45の車体外方向への移動が規制され、ウインドガラス45がぐらつくことなく安定して昇降する。
また、本実施形態においてば、キャリアパネル21を成形する際、作業孔33を利用することによって、アンダーカット部を設けることなく係合片部73aを形成できるので、アンダーカット回避のためのスライド型を用いずに、補助ガイドレール73をキャリアパネル21に形成でき、成形型の型構造が簡素になる。
(実施形態2)
図8は、本発明の実施形態2に係るドアモジュール19を示す。この実施形態2では、図8および図9に示すように、補助ガイドレール73がガイドレール41の中程から下端近傍まで延びており、各補助ガイドレール73の外側方に、各補助ガイドレール73を補強する補強リブ77が2箇所ずつ設けられている。また、2条のガイドレール41を補強する補強リブ43のうちの下の2つの補強リブ43が、第2リブ43bを備えていない。そのほかの構成は実施形態1と同じであるので、同一の構成箇所には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
本実施形態においては、補助ガイドレール73がガイドレール41の中程から下端近傍まで延びているので、ガラスブラケット47がガイドレール41の中程と下端の間を昇降する間、ウインドガラス45の下端がガラスブラケット47を介して補助ガイドレール73に支持されてウインドガラス45の車体外方向への移動が規制され、ウインドガラス45がぐらつくことなく安定して昇降する。補助ガイドレール73の作業孔33から外れる部分は、キャリアパネル21の成形型に一部スライド型を設けることで形成される。
なお、上記実施形態1及び実施形態2では、キャリアパネル21にガイドレール41が2条突設される例を示したが、3条以上設けられ、そのうちのいずれかの2条の隣り合うガイドレール41間にワイヤ部材53が位置するようにガラスブラケット47に接続されるようにしてもよい。また、ガラスブラケット47の凹溝部47aも、ガイドレール41の数に応じて設ければよい。
また、上記実施形態1及び実施形態2では、補助ガイドレール73が、各ガラスブラケット取付け作業孔33の反ガイドレール41側の端縁から突設されていたが、各ガラスブラケット取付け作業孔33のガイドレール41側の端縁から突設されるようにしてもよい。この場合、係合片部73aを上記反ガイドレール41側に向かって突出させることになる。
本発明は、例えば、自動車のサイドドアのウインドガラスを昇降させるウインドレギュレータ装置が組み付けられたドアモジュールとして有用である。
実施形態1に係るドアモジュールを適用した自動車のサイドドアを車室内側から見た図である。 実施形態1に係るドアモジュールを車体外側から見た平面図である。 図1のA−A線に相当する断面図である。 図1のB−B線に相当する断面図である。 実施形態1においてガラスブラケットにワイヤ部材を取り付ける前の分解斜視図である。 実施形態1においてワイヤガイド部材をキャリアパネルの取付座に取り付ける前の分解斜視図である。 実施形態1において補助ガイドレール周りを拡大して示す斜視図である。 実施形態2に係るドアモジュールを車体外側から見た図である。 実施形態2の図3相当図である。
1 サイドドア
3 ドアインナパネル
11 前側ガラスレール
13 後側ガラスレール
15 開口部
19 ドアモジュール
21 キャリアパネル
23 ウインドレギュレータ装置
33 ガラスブラケットへのウインドガラス取付け作業孔
41 ガイドレール
45 ウインドガラス
47 ガラスブラケット
47a 凹溝部
53 ワイヤ部材
57 取付座
59 ワイヤガイド部材
69a,b 締結部
71 モータ(作動装置)
73 補助ガイドレール
73a 係合片部

Claims (4)

  1. 自動車のサイドドア(1)のドアインナパネル(3)に形成された開口部(15)に嵌着されるキャリアパネル(21)と、
    該キャリアパネル(21)に設けられ、車体前後方向に間隔をあけて上下方向に延びる前側及び後側ガラスレール(11,13)に沿ってウインドガラス(45)を昇降作動させるウインドレギュレータ装置(23)とを備えたドアモジュールであって、
    上記ウインドレギュレータ装置(23)は、上記ウインドガラス(45)の下端近傍が取り付けられ、裏面に少なくとも2個の凹溝部(47a)を有するガラスブラケット(47)と、
    上記キャリアパネル(21)の外側面に上下方向に平行に延びるように一体に突設され、上記ガラスブラケット(47)の各凹溝部(47a)に係合して該ガラスブラケット(47)を車体前後方向及び車室内方向への移動を規制しながら昇降案内する少なくとも2条のガイドレール(41)と、
    上記ガラスブラケット(47)に隣り合うガイドレール(41)間に位置するように接続されたワイヤ部材(53)と、
    上記キャリアパネル(21)に上記各ガイドレール(41)の上下方向外側でかつ上記ガイドレール(41)の先端部よりも車幅方向内側に位置するように取付座(57)を介して設けられ、上記ワイヤ部材(53)を上記ガラスブラケット(47)が各ガイドレール(41)に押し付けられるように該各ガイドレール(41)に沿って張架するワイヤガイド部材(59)と、
    上記ワイヤ部材(53)を走行させて上記ガラスブラケット(47)を昇降作動させる作動装置(71)とを備えたことを特徴とするドアモジュール。
  2. 請求項1に記載のドアモジュールにおいて、
    上記キャリアパネル(21)には、該キャリアパネル(21)を上記ドアインナパネル(3)に締結する締結部(69a,69b)が、各ガイドレール(41)の上下方向外側でかつ各ワイヤガイド部材(59)を上下方向から上記各ガイドレール(41)とで挟むように設けられていることを特徴とするドアモジュール。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のドアモジュールにおいて、
    上記前側及び後側ガラスレール(11,13)の下端は、上記各ガイドレール(41)の下端より上に位置し、
    上記キャリアパネル(21)には、上記ガラスブラケット(47)に係合して該ガラスブラケット(47)の車体外方向への移動を規制する1対の補助ガイドレール(73)が、上記各ガラスレール(11,13)の下端より下の部位で該各ガイドレール(41)の外側方に位置するように車体外方向に向かって突設されていることを特徴とするドアモジュール。
  4. 請求項3に記載のドアモジュールにおいて、
    上記キャリアパネル(21)の各ガイドレール(41)の両外側方には、ガラスブラケット(47)へのウインドガラス取付け作業孔(33)が形成され、
    上記1対の補助ガイドレール(73)は、上記作業孔(33)の上下方向に延びる端縁から車体外方向に一体に突出し、該突出端部に上記ガラスブラケット(47)と係合する係合片部(73a)が上記作業孔(33)の内側に向かって延出形成された断面略L字形状をなしていることを特徴とするドアモジュール。
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