JP5161533B2 - バッテリモジュール及びバッテリパック - Google Patents

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Description

本発明は、簡易な構成で高い放熱効果を有するバッテリモジュール及び当該バッテリモジュールを複数内蔵して構成されるバッテリパックに関する。
従来から、二次電池等のセルを内蔵するバッテリが様々な場面において利用されている。例えば、ノートパソコン等の携帯型電子機器は、内蔵したバッテリを電源に用いることで、商用電源が近距離に存在しない場合においても使用することができ、携帯性、可搬性に優れる。また、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関を不要とし、バッテリの電力によりモータを駆動させる電気自動車は、環境負荷の低い自動車として注目されている。近年では、エンジンと電気モータを併用し、回転域に応じて出力配分を調整してエネルギー消費を最適化するハイブリッドカーも普及している。このようなハイブリッドカーに使用されるバッテリは、回生ブレーキやエンジンにより発電された電力を利用して充電するため、利用者が意識して充電する必要が無いという利点を有する。
鉄道車両の分野においても、ディーゼルエンジンとモータ、バッテリシステムを組み合わせたハイブリッド鉄道車両が導入され、電力によるモータ駆動に利用されている。また、従来からバッテリの電力のみによる鉄道車両の走行が検討されており、架線施設が不要となるため景観やコストの面でメリットが生ずると考えられるが、走行距離が短く、充電時間の確保が必要であるため、実現は困難であった。しかしながら、エネルギー密度が高く、高出力で、急速充電可能なリチウムイオン二次電池を利用することにより、バッテリのみによる架線不要の鉄道車両は、現実に実現可能なものとして実用化が検討されている。
鉄道のような大型車両の動力源として二次電池を用いる場合には、高出力を得るために多数の二次電池セルを直列に接続する必要があり、充電時や車両の加速時に過熱することが考えられる。したがって、バッテリの効果的な放熱は重要な課題であり、様々な対策が考えられている。
特許文献1には、多数の蓄電池を薄いフィルムで一体にパッケージ包装することにより軽量化を図り、且つ反応熱を外部に効率的に放散させ、さらに防滴性を向上させて高耐久性を有するバッテリーパックが記載されている。このバッテリーパックは、多数の蓄電池を、蓄電池間に放熱材を介在させて束ね、これをシュリンクフィルムにより一体にシュリンク包装するとともに、該シュリンクフィルムの放熱材端部に対応する箇所に放熱穴を開設し、さらに該放熱穴部分に、これを覆う防滴・通気性フィルムを貼り付けてなる。
したがって、特許文献1に記載のバッテリーパックによれば、従来のように防滴性を有する電槽防護ケースが不要となり軽量化を図ることができるとともに、バッテリーの使用によりバッテリーパック内に反応熱を生じても、放熱材が熱を吸収してシュリンクフィルムの放熱穴から防滴・通気性フィルムを通過して外部に放散させることができる。さらに、雨等の外部からの水分は、防滴・通気性フィルムにより阻止され、バッテリーパック内に入り込むことができないので、漏電や腐食を防止してバッテリーの長寿命化を図ることができる。
特開平11−86811号公報
しかしながら、特許文献1に記載のバッテリーパックは、多数の蓄電池を放熱材を介在させて束ねるため、二次電池セルを多数直列に接続して高出力を得る必要がある場合に適した形状ではない。さらに、全ての蓄電池が放熱材に触れるように蓄電池を束ねることが困難であるため、放熱材に直接触れていない蓄電池に対する放熱効率が良いとは言いがたい。また、放熱材は、柱状あるいは管状となるため、放熱材と蓄電池が互いに接触する面積は小さいものと考えられ、放熱材による放熱効果が最大限に発揮されていない。
また近年では、円筒型のセルと比較して放熱性に優れる箱型のラミネートセルが用いられる場面が多く、ラミネートセルをさらに効率良く放熱するためのバッテリ構造が必要とされている。さらに、鉄道のような大型車両の動力源として二次電池を用いる場合には、必然的にバッテリの過熱が問題となるため、特に高い放熱効果を有するバッテリが必須である。
本発明は上述した従来技術の問題点を解決するもので、簡易な構成で高い放熱効果を有し、鉄道車両等の大型車両を駆動させるために多数の箱型ラミネートセルを直列に接続して高出力化したバッテリによる過熱にも対応可能な形状を有するバッテリモジュール及びバッテリパックを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るバッテリモジュールは、内部に設けられた複数の放熱フィンの両端に対向して設けられた2枚の取り付けベースを有するヒートシンクと、前記ヒートシンクの2枚の取り付けベースの少なくとも一方に密着して設けられた1以上のセルと、前記1以上のセルの各々を前記取り付けベースに押圧して固定する1以上のセルケースとを備えることを特徴とする。
また、本発明に係るバッテリパックは、請求項1乃至請求項6のいずれか1項記載のバッテリモジュールを複数備えたバッテリパックであって、前記複数のバッテリモジュールの各々が有する前記取り付けベース同士を所定の間隔離間して固定する固定具を備えることを特徴とする。
本発明によれば、簡易な構成で高い放熱効果を有し、鉄道車両等の大型車両を駆動させるために多数の箱型ラミネートセルを直列に接続して高出力化したバッテリによる過熱にも対応することができる。
以下、本発明のバッテリモジュール及びバッテリパックの実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1のバッテリモジュールの構成を示すブロック図である。まず、本実施の形態の構成を説明する。このバッテリモジュールは、ヒートシンク1、セル2、セルケース3、取り付けベース4a,4b、及び放熱フィン5で構成されている。
ヒートシンク1は、内部に設けられた複数の放熱フィン5及び当該複数の放熱フィン5の両端に対向して設けられた2枚の取り付けベース4a,4bを有し、セル2に生じた熱を吸収するとともに、取り付けベース4a(又は4b)及び放熱フィン5を介して空気中に放熱する。ヒートシンク1は、図1に示すように、全体として直方体を成す形状が考えられる。ヒートシンク1において対向し、放熱フィン5を視認できる2つの面は、互いに直結した空気の流入出口になっており、ヒートシンク1の内部に空気を流通させることができる。また、ヒートシンク1の厚み(取り付けベース4aと4bとの間の距離)は薄型に形成され、バッテリモジュール全体の薄型化、小型化に寄与している。
セル2は、ヒートシンク1の2枚の取り付けベース4a,4bの少なくとも一方に密着して設けられており、1つのバッテリモジュールに対して1以上のセル2が設けられている。本実施例においては、図1に示すように、1枚の取り付けベース4aの表面に対して10個のセル2が設けられている。また、図示されない逆側の取り付けベース4bの表面にも10個のセル2が設けられているものとする。
個々のセル2は、例えばリチウムイオン電池等の二次電池である。また、取り付けベース4aの表面に設けられた10個のセル2は、直列に接続されており、高圧電力を出力することができる。さらに、1以上のセル2の各々は、箱型のラミネートセルであり、最も広い面積を有する面を取り付けベース4a(又は4b)に密着する。このラミネートセルは、箱型であるために薄型・小型化が可能であるとともに、最も広い面積を有する面を取り付けベース4aに密着させることにより高効率の放熱が可能となる。なお、セル2は、最も広い面積を有する面が2面存在するが、いずれの面を取り付けベース4に密着させてもよい。
セルケース3は、1以上のセル2の各々を取り付けベース4a(又は4b)に押圧して固定する。本発明のバッテリモジュールは、1以上のセルケース3を備える。本実施例におけるセルケース3は、セル2と同数だけ用意され、個々のセル2に対して1対1で取り付けベース4a,4bに密着させ固定しているが、例えば図5に示すように、1つの大きなセルケース3aが複数のセル2を固定してもよい。
取り付けベース4a,4bは、ヒートシンク1の最も広い面積を有する面を構成し、1以上のセル2を表面に設けている。取り付けベース4a,4bの各々は、複数の放熱フィン5の両端に対向して設けられ、いずれも複数の放熱フィン5の各々に熱を伝えやすいように接触している。
放熱フィン5は、ヒートシンク1の2枚の取り付けベース4a,4bの間に平行に複数設けられ、1以上のセル2において生じた熱を取り付けベース4a(あるいは4b)を介して吸収し、ヒートシンク1の内部を流通する空気により放熱する。
次に、上述のように構成された本実施の形態の作用を説明する。ここで、本実施例のバッテリモジュールは、鉄道車両を駆動するものとする。
鉄道車両の駆動用電源を構成するバッテリモジュールは、ヒートシンク1を構成する2枚の取り付けベース4a,4bの表面に複数の箱型のラミネートセル(セル2)を備えている。本実施例において、セル2は、1枚の取り付けベース4aに対して10個直列に接続され、最も広い面積を有する面を取り付けベースに密着させて設けられている。これら1以上のセル2の各々は、当該鉄道車両を加速させる場合や充電時に過熱することが考えられる。過熱された複数のセル2の各々は、生じた熱が放熱されないとすると、膨張による変形や電解液の液漏れを起こす可能性があるため、放熱を行う必要がある。
1以上のセルケース3の各々は、取り付けベース4a,4bの表面に設けられたセル2の各々を取り付けベース4a,4bに押圧して固定する。したがって、個々のセル2とヒートシンク1の取り付けベース4a,4bとの密着性が良くなり、放熱効果が向上する。また、セルケース3は、過熱によるセル2の膨張・変形を抑える効果も有する。
取り付けベース4a,4bは、密着した1以上のセル2の各々から熱を吸収して放熱フィン5に伝える。この際、セル2の最も広い面積を有する面が取り付けベース4a,4bに密着しているため、取り付けベース4a,4bは、容易に熱をセル2から吸収することができる。
ヒートシンク1は、対向する2面に空気の流入出口を有し、内部でつながっている。この流入出口から空気がヒートシンク1の内部(取り付けベース4aと4bとの間の空間)を流通する。
放熱フィン5は、ヒートシンク1の内部を流通する空気の流れに沿って複数平行に設けられており、1以上のセル2において生じた熱を取り付けベース4a(あるいは4b)を介して吸収し、ヒートシンク1の内部を流通する空気の冷却効果により放熱する。この放熱フィン5は、複数枚備えることにより放熱効果を高めることができるが、ヒートシンク1内部を流通する空気の流れを阻害しない程度の枚数がよいと考えられる。
上述のとおり、本発明の実施例1の形態に係るバッテリモジュールによれば、簡易な構成で高い放熱効果を有し、鉄道車両等の大型車両を駆動させるために多数の箱型ラミネートセルを直列に接続して高出力化したバッテリによる過熱にも対応することができる。
従来放熱フィン5は、櫛形すなわち放熱フィン5の片側にのみ熱源を有する場合が多かったが、本実施例において、放熱フィン5は、両側に取り付けベース4a及び4bを備えているため、両取り付けベースから伝わる熱を効率よく放熱することができる。
また、箱型のラミネートセルである1以上のセル2の各々が最も広い面積を有する面を取り付けベース4a,4bに密着させるので、各セル2で発生した熱がヒートシンク1に伝熱しやすくなり、放熱効果を向上できる。
また、セルケース3がセル2を押圧するので、セル2とヒートシンク1(取り付けベース4a,4b)との密着性が良くなり、放熱効果を向上させることができる。
さらに、ヒートシンク1にセル2の片面のみを密着させ、セルケース3で固定する構造であるため、例えば、セル2の両側をヒートシンク1で挟むような構造に比して製造時の組立性が良いという利点を有する。
図2は、本発明の実施例2のバッテリモジュールの構成を示すブロック図である。実施例1のバッテリモジュールの構成と異なる点は、弾力性のある弾性部材6を備えた点である。
弾性部材6は、1以上のセル2の各々と1以上のセルケース3の各々との間に備えられている。
1以上のセルケース3の各々は、弾性部材6を介して1以上のセル2の各々を取り付けベース4a,4bに押圧する。
その他の構成は、実施例1と同様であり、重複した説明を省略する。
次に、上述のように構成された本実施の形態の作用を説明する。ここで、本実施例のバッテリモジュールも、実施例1と同様に鉄道車両を駆動するものとする。
1以上のセル2の各々が、当該鉄道車両を加速させる場合や充電時に過熱するところまでは、実施例1と同様である。1以上のセルケース3の各々は、取り付けベース4a,4bの表面に設けられたセル2の各々を弾性部材6を介して取り付けベース4a,4bに押圧して固定する。したがって、セルケース3は、セル2の面に対して均等に圧力をかけることとなる。さらに、過熱によりセル2が膨張・変形した場合であっても、弾性部材6は、セル2の変形を吸収する。
また、鉄道車両の走行時に、振動等が生じた場合でも、弾性部材6が振動を吸収するため、セル2とセルケース3との間の擦れ等を防止し、セル2の破損及びそれに起因する電解液漏れ等を防ぐことができる。
その他の作用は実施例1と同様であり、重複した説明を省略する。
上述のとおり、本発明の実施例2の形態に係るバッテリモジュールによれば、実施例1の効果に加え、セルケース3がセル2の面に対して均等に圧力をかけるので、セル2とヒートシンク1(取り付けベース4a,4b)との密着性が良くなり、放熱効果を向上させることができる。
また、弾性部材6が、過熱によりセル2が膨張・変形した場合であっても、セル2の変形を吸収するので、セルケース3は、安定してセル2の面に対して均等に圧力をかけることができ、放熱効果を向上させることができる。
さらに、振動等が生じた場合でも、弾性部材6が振動を吸収するため、セル2とセルケース3との間の擦れ等を防止し、セル2の破損及びそれに起因する電解液漏れ等を防ぐことができる。
図3は、本発明の実施例3のバッテリモジュールの構成を示すブロック図である。実施例1のバッテリモジュールの構成と異なる点は、熱伝導性を有するシート7を備えた点である。
シート7は、1以上のセル2の各々と取り付けベース4a(又は4b)との間に設けられている。さらに、本実施例において、シート7は、絶縁物である。
1以上のセル2の各々は、シート7を介して取り付けベース4a(又は4b)に密着する。その他の構成は、実施例1と同様であり、重複した説明を省略する。
次に、上述のように構成された本実施の形態の作用を説明する。ここで、本実施例のバッテリモジュールも、実施例1と同様に鉄道車両を駆動するものとする。
1以上のセル2の各々が、当該鉄道車両を加速させる場合や充電時に過熱するところまでは、実施例1と同様である。1以上のセル2の各々は、シート7を介して取り付けベース4a,4bに密着する。したがって、セル2は、取り付けベース4a,4bに効率よく放熱することができる。
また、鉄道車両の走行時に、振動等が生じた場合でも、シート7が振動を吸収するため、セル2と取り付けベース4a,4bとの間の擦れ等を防止し、セル2の破損及びそれに起因する電解液漏れを防ぐことができる。
また、シート7は絶縁物であり、セル2の有する電力がヒートシンク1に対して短絡するのを防止する。
その他の作用は実施例1と同様であり、重複した説明を省略する。
上述のとおり、本発明の実施例3の形態に係るバッテリモジュールによれば、実施例1の効果に加え、1以上のセル2の各々がシート7を介して取り付けベース4a,4bに密着するので、セル2は、取り付けベース4a,4bに効率よく放熱することができる。
また、振動等が生じた場合でも、シート7が振動を吸収するため、セル2と取り付けベース4a,4bとの間の擦れ等を防止し、セル2の破損及びそれに起因する電解液漏れを防ぐことができる。
さらに、シート7が絶縁物であるため、セル2とヒートシンク1とを電気的に絶縁し、セル2の有する電力がヒートシンク1に対して短絡して不具合等が発生するのを防止することができる。
図4(a)は、本発明の実施例4のバッテリパックの構成を示す斜視図である。また、図4(b)は、図4(a)に示すバッテリパックを上方から見た場合の構成図である。
このバッテリパックは、実施例1乃至実施例3のいずれかに示したバッテリモジュールを複数備えたものである。本実施例において、このバッテリパックは、図4(a)に示すように、バッテリモジュールを12個備えるものとする。各バッテリモジュールは、2枚の取り付けベースに合計20個のセル2を備える。したがって、このバッテリパックは、合計240個のセル2を備えることになる。例えば、バッテリパック内のセル2が全て直列に接続されるように配線することにより、このバッテリパックは、非常に高圧の電力を出力することができる。
図4(b)に示すように、このバッテリパックは、各バッテリモジュール間に固定具8及び固定具9を備える。なお、図4(b)に示される各バッテリモジュール間にある柱状の物体は、数字が示されていないものも全て固定具9であるとする。
固定具8及び固定具9は、複数のバッテリモジュールの各々が有する取り付けベース同士を所定の間隔離間して固定する。すなわち、固定具9は、図4(b)においてあたかもセル2同士を接続しているかのように見えるが、実際には、ヒートシンク1の取り付けベース同士に接続され固定している。
次に、上述のように構成された本実施の形態の作用を説明する。このバッテリパックは、12個のバッテリモジュール全体が略直方体のカバーで覆われているが、例えば各バッテリモジュールが有するヒートシンク1の空気の流入出口に相対するカバーの面を大きく開ける等、バッテリパック内部に対する空気の流入出は自由にされるように設計されている。
ここで、本実施例のバッテリパックも、実施例1乃至実施例3と同様に鉄道車両を駆動するものとする。当該鉄道車両を加速させる場合や充電時にセル2に発生した熱を放熱フィン5により放熱するのは、実施例1乃至実施例3と同様である。
また、鉄道車両の走行時に、振動等が生じた場合でも、固定具8及び固定具9は、各バッテリモジュールの位置を固定し、バッテリモジュール同士の衝突による破損等を防止する。
上述のとおり、本発明の実施例4の形態に係るバッテリパックによれば、実施例1乃至実施例3の効果に加え、各バッテリモジュールのヒートシンク間を固定具8及び固定具9で固定し、寸法を精度よく決めることができる。仮に、固定具8,9が無く、単に複数のバッテリモジュールを重ねてバッテリパックを構成したとすると、柔軟性を有するセル2や弾性部材6の影響で寸法にばらつきが出るという問題点があり、固定具8及び固定具9は、この問題点を解決するものである。
さらに、固定具8,9は、各バッテリモジュールの有するセル2同士を所定の間隔で離間させるため、セル2が発熱により膨張した場合であっても、隣接するバッテリモジュールのセル2に対して影響を与えるのを防ぐことができる。
また、固定具8,9は、各バッテリモジュールの有するセル2同士を所定の間隔で離間させるため、いずれかのセル2が発熱した場合であっても、隣接するバッテリモジュールのセル2に対して温度上昇等の影響を与えるのを防ぐことができる。
図5は、本発明の実施例5のバッテリパックの構成を示す斜視図である。実施例4のバッテリパックの構成と異なる点は、保護ケース10及び冷却ファン11を備える点と、各バッテリモジュールのセルケース3aが補強用突起部12を有する点である。
保護ケース10は、複数のバッテリモジュールの各々が有するヒートシンク1の外部に対する外気の流入を遮断し、ヒートシンク1の内部にのみ空気を流入出させる。
図5に示すように、基本的に12個のバッテリモジュールは、保護ケース10を含むカバーにより覆われている。保護ケース10は、各バッテリモジュールのヒートシンク1が有する空気の流入出口に相対する位置にスリット状の穴が設けられており、そのスリット状の穴を通して空気をヒートシンク1内部に流通させる。スリット状の穴以外の部分は密閉されており、保護ケース10は、スリット状の穴以外の部分からバッテリパック内部に空気を流入させることはない。したがって、保護ケース10は、ヒートシンク1の外部(セル2やセルケース3aが設けられている空間)に対する外気の流入を遮断する。
冷却ファン11は、ヒートシンク1内部に対する空気の流入口又は空気の流出口に備えられており、空気の流速を速めてヒートシンク1内部に対する空気の流入出を促進させる。本発明を実施するに際し、バッテリパックは、1以上の冷却ファンを備えていればよく、本実施例におけるバッテリパックは、6個の冷却ファン11を備えている。
各バッテリモジュールが備える1以上のセルケース3aの各々は、1以上のセル2の各々に対して押圧する部分に補強用突起部12を形成してなる。本実施例において、補強用突起部12は、略バツ印状の形状を有しているが、必ずしもこの形状に限るものではなく、例えば米印状の形状でもよい。
なお、図5に示すバッテリパック内のバッテリモジュールは、1枚の取り付けベースに対して1枚のセルケース3aが設けられ、各セルケース3aは、複数の補強用突起部12を形成している。しかしながら、実施例1乃至実施例3で説明したように、1つのセル2に対して1つのセルケース3を設け、各セルケース3が1つの補強用突起部12を形成する構成でもよい。
その他の構成は、実施例4と同様であり、重複した説明を省略する。
次に、上述のように構成された本実施の形態の作用を説明する。このバッテリパックは、12個のバッテリモジュール全体が保護ケース10を含むカバーで覆われており、バッテリパックの内部に対する空気の流入出は保護ケース10に設けられたスリットを通してのみ可能である。
ここで、本実施例のバッテリパックも、実施例4と同様に鉄道車両を駆動するものとする。当該鉄道車両を加速させる場合や充電時にセル2に発生した熱を放熱フィン5により放熱するのは、実施例4と同様である。その際、冷却ファン11は、回転動作により各バッテリモジュール内部に対する空気の流通を促進させる。また、保護ケース10は、スリット部分以外における空気の流通を阻止し、ヒートシンク1の外部に対する外気の流入を遮断する。
略バツ印状の補強用突起部12は、1以上のセル2の各々に対して押圧する部分を補強し、セルケース3aの強度を増すとともに、セル2の面全体を均等に押圧する。
その他の作用は、実施例4と同様であり、重複した説明を省略する。
上述のとおり、本発明の実施例5の形態に係るバッテリパックによれば、保護ケース10がバッテリモジュール内部にのみ空気を流通させ、バッテリモジュール外部(特にセル2の周辺)に外気を流入させないので、塵埃の進入による短絡等の事故を防止する。
また、塵埃が詰まった場合であっても、ヒートシンク1内部のみを清掃すればよいため、メンテナンス性が良い。
また、必要時に冷却ファン11を廻すことにより、ヒートシンク1内部に対する空気の流通を促進させ、放熱効果を向上することができる。
さらに、略バツ印状の補強用突起部12が1以上のセル2の各々に対して押圧する部分を補強するので、セルケース3aの強度を増すとともに、セル2の面全体を均等に押圧し、放熱効果を高めることができる。また、セルケース3a自体の表面積も増すため、セルケース3aによる放熱効果も向上させることができる。
本発明に係るバッテリモジュール及びバッテリパックは、鉄道等の大型車両を駆動する駆動用電源等のように、高熱を生ずることが予め想定されるバッテリモジュール及びバッテリパックに利用可能である。
本発明の実施例1の形態のバッテリモジュールの構成を示すブロック図である。 本発明の実施例2の形態のバッテリモジュールの構成を示すブロック図である。 本発明の実施例3の形態のバッテリモジュールの構成を示すブロック図である。 本発明の実施例4の形態のバッテリパックの構成を示す図である。 本発明の実施例5の形態のバッテリパックの構成を示す斜視図である。
符号の説明
1 ヒートシンク
2 セル
3,3a セルケース
4a,4b 取り付けベース
5 放熱フィン
6 弾性部材
7 シート
8,9 固定具
10 保護ケース
11 冷却ファン
12 補強用突起部

Claims (9)

  1. 内部に設けられた複数の放熱フィンの両端に対向して設けられた2枚の取り付けベースを有するヒートシンクと、
    前記ヒートシンクの2枚の取り付けベースの少なくとも一方に密着して設けられた1以上のセルと、
    前記1以上のセルの各々を前記取り付けベースに押圧して固定する1以上のセルケースと、
    を備えることを特徴とするバッテリモジュール。
  2. 前記1以上のセルの各々は、箱型のラミネートセルであり、最も広い面積を有する面を前記取り付けベースに密着することを特徴とする請求項1記載のバッテリモジュール。
  3. 前記1以上のセルの各々と前記1以上のセルケースの各々との間に弾力性のある弾性部材を備え、
    前記1以上のセルケースの各々は、前記弾性部材を介して前記1以上のセルの各々を前記取り付けベースに押圧することを特徴とする請求項1又は請求項2記載のバッテリモジュール。
  4. 前記1以上のセルの各々と前記取り付けベースとの間に熱伝導性を有するシートを備え、
    前記1以上のセルの各々は、前記シートを介して前記取り付けベースに密着することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載のバッテリモジュール。
  5. 前記シートは、絶縁物であることを特徴とする請求項4記載のバッテリモジュール。
  6. 前記1以上のセルケースの各々は、前記1以上のセルの各々に対して押圧する部分に補強用突起部を形成してなることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載のバッテリモジュール。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか1項記載のバッテリモジュールを複数備えたバッテリパックであって、
    前記複数のバッテリモジュールの各々が有する前記取り付けベース同士を所定の間隔離間して固定する固定具を備えることを特徴とするバッテリパック。
  8. 前記複数のバッテリモジュールの各々が有する前記ヒートシンクの外部に対する外気の流入を遮断し、前記ヒートシンクの内部にのみ空気を流入出させる保護ケースを備えることを特徴とする請求項7記載のバッテリパック。
  9. 前記ヒートシンク内部に対する空気の流入口又は流出口に1以上の冷却ファンを備えることを特徴とする請求項7又は請求項8記載のバッテリパック。
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