JP5160175B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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本発明は、半導体装置の製造方法に関し、特に非結晶質のHfAlOを含む絶縁膜を形成する工程を有する半導体装置の製造方法に関する。
電源を切っても不揮発な記憶装置は、研究段階のものも含めれば多々あるが、現状では不揮発性半導体記憶装置(フラッシュメモリ)が最大の市場規模を得ている。中でも、ゲート絶縁膜とトンネル酸化膜の間のフローティングゲートに電荷を蓄積するフローティングゲート型フラッシュメモリが現在主流とされているが、この方式は、今後の半導体記憶装置の大容量化に伴う微細化に際し限界があると言われている。これに対し、電荷蓄積部を有するMONOS(Metal-Oxide-Nitride-Oxide-Silicon)型構造の適用が検討されている。この構造の半導体記憶記憶装置においては、シリコン基板の上に、トンネル絶縁膜、電荷蓄積部となる絶縁膜、ブロック絶縁膜、制御ゲート電極の順に積層された構造を持ち、制御ゲート電極とシリコン基板の間に挟まれる絶縁膜に電荷を蓄積することにより記憶保持が行われる。電荷蓄積部となる絶縁膜に用いる材料としては、高誘電率材料(High-k)が適している。各種の材料の中でも、HfAlOは、他の高誘電率材料と比較して、HfOの持つ高い書き込みスピード及び消去スピード並びに、AlOの持つ高い電荷保持特性を持ち合わせていることから、この電荷蓄積型の不揮発性半導体記憶装置の絶縁膜に用いられる材料として、有力な候補に挙げられている。
このHfAlOは、結晶化しやすい性質を持っている。結晶状態のHfAlO膜においては、粒界を介した電流パスによって低電界リークが起きやすくなるため、結晶状態のHfAlO膜は電荷保持特性が悪い。従って、HfAlOを上記の電荷蓄積型不揮発性半導体記憶装置の絶縁膜に用いる場合、電荷保持特性に関わる低電界リークの抑制のため、HfAlO膜の結晶化を抑制し、アモルファス状態を維持する製造方法が不可欠となる。
特許文献1には、高誘電率材料からなる金属酸化膜のリーク電流の低下のため、金属酸化膜の堆積とNH雰囲気下でのアニールを繰り返した後、酸素雰囲気下650℃以上でのアニールを行う製造方法が提案されている。しかしながら、この方法は、例えば、電荷蓄積型の不揮発性半導体記憶装置に用いられる絶縁膜には適用できない。すなわち、特許文献1に示されるNH雰囲気下でのアニールは、絶縁膜の下に配置されるトンネル絶縁膜中に水素原子が取り込まれる結果を生み、水素原子の濃度に伴ってI−V特性や閾値特性が変化してしまい、結果として電荷蓄積型の不揮発性半導体記憶装置の信頼性が低下してしまうためである。また、650℃以上という高温でのアニール中に、HfAlO膜の結晶化が進行し、結果として電荷の保持特性を劣化させてしまうためである。
特開2005−166696号公報
本発明は、上記事情を考慮してなされたものであり、非結晶質のHfAlOを含む絶縁膜の結晶化を抑制し非結晶状態を維持することにより低電界リークを防ぎ、良好な電荷保持特性を持つ電荷蓄積層を実現し、大容量・微細化を可能とする半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、基板上に非結晶質のHfAlOを含む膜を形成する成膜工程と、前記膜をアニールするアニール工程と、を複数回繰り返すことにより非結晶質のHfAlOを含む層を形成し、前記アニール工程を複数回繰り返す際に、後に実施するアニール工程におけるアニール温度は、それより前に実施するアニール工程におけるアニール温度よりも低いことを特徴とする半導体装置の製造方法が提供される。
本発明によれば、非結晶質のHfAlOを含む絶縁膜の結晶化を抑制しアモルファス状態を維持することにより低電界リークを防ぎ、良好な電荷保持特性を持つ電荷蓄積層を実現し、大容量・微細化を可能とする半導体装置の製造方法が提供される。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。
(第1の実施の形態)
まず、本発明の第1の実施形態に係わる半導体装置の製造方法を説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示すフローチャート図である。
図1に表したように、まず、基板に対して、洗浄工程S1が実施され、その後、その基板上に非結晶質のHfAlOを含む薄膜を形成する薄膜成膜工程S2が実施され、その後、薄膜を熱処理するアニール工程S4が実施される。
この薄膜成膜工程S2で成膜される膜は、半導体装置における所望の厚さより薄い膜厚で形成され、所定の厚さになるまで、上記の薄膜成膜工程S2とアニール工程S4が繰り返してn回行われる。そしてn回目の薄膜成膜とアニールにより、薄膜の合計の膜厚が、所望の膜厚になったところで、この繰り返し工程は終了される。
例えば、MONOS構造の半導体装置において、電荷蓄積層に用いられる絶縁膜の所望の膜厚は2nm〜10nmであるが、本発明の第1の実施形態における薄膜成膜工程S2で1回に成膜される膜厚が、例えば0.2nmとすると、上記の繰り返しの回数nは、10回〜50回程度となる。
このようにして得られた非結晶質のHfAlO膜は、結晶化温度が高く、アモルファス状態を維持しており、これを電荷蓄積層として用いた半導体装置は、リーク電流を低く抑えられる。なお、本願明細書において、「非結晶質」とは、短範囲の周期性も有しない完全な非晶質状態のもののみならず、短範囲の周期性を有するが全体としては結晶としての周期性を有しない非晶質状態のものや、これら非晶質状態のマトリクス中に、いわゆる微結晶(マイクロクリスタル)を含むものも、包含する。
このように、電荷蓄積層となる金属酸化絶縁膜を形成する際に、第1の実施形態で説明したように、薄い薄膜の成膜を繰り返す方法で成膜された非結晶質の金属酸化薄膜は、所望の厚さを持つ非結晶質の金属酸化膜を一度に厚く成膜した膜に比べて、結晶化温度が高くなる。
本発明者は、金属酸化薄膜における膜厚と結晶化温度の関係を分子軌道法を用いたシミュレーションにより求めた。
図9は、金属酸化薄膜における膜厚と結晶化温度の関係のシミュレーション結果を示すグラフ図であり、金属酸化膜がAlの場合を例示している。図9からわかるように、膜厚3nmの場合は結晶化温度は1000℃であるが、膜厚2nmでは結晶化温度は1100℃と、膜厚が薄い方が結晶化温度が上がることを、本発明者は見いだした。本実施形態は、この現象に基づきなされたものである。すなわち、非結晶質の金属酸化膜を成膜する際、所望の膜厚より薄い非結晶質の薄膜を複数回成膜することにより、薄い薄膜の持つ高い結晶化温度を可及的に維持したまま、所望の膜厚の非結晶質の金属酸化膜を得ることができる。
図1に表したように、薄膜成膜工程S2の後にそのまま連続して次の薄膜の成膜を行うのではなく、アニール工程S4を実施し、これを繰り返すことにより、薄膜中のダメージを除去するとともにHfとAlの偏在を解消できる。
本発明の第1の実施形態において、アニール工程S4におけるアニール温度は、非結晶質のHfAlO薄膜の結晶化を抑制するために、HfAlO薄膜の結晶化温度より低くすることができる。一般に、非結晶質のHfAlOの結晶化温度は650℃程度であるので、本実施形態におけるアニール温度は650℃より低い温度に設定することができる。
また、上に述べたように、膜厚が厚い方が結晶化温度が下がる傾向にあるので、繰り返し行われるアニール工程S4において、後に行われるアニール温度を前に行われるアニール温度より下げることで、より有効に性能の良い非結晶質のHfAlO膜を得ることができる。
一方、薄膜成膜工程S2の後、アニール工程S4を行うことなく、所望の膜厚になるまで薄膜成膜工程S2を連続して行い、所望の膜厚になった後、一度にアニール工程を行うと、結晶化してしまうことがある。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の半導体装置の製造方法の第2の実施の形態について説明する。
図2は、本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示すフローチャート図である。
図2に表したように、まず、基板に対して、洗浄工程S1が実施され、その後、その基板上に非結晶質のHfAlOを含む薄膜を形成する薄膜成膜工程S2が実施され、その後、上記HfAlO薄膜を窒素プラズマ処理する窒素プラズマ処理工程S3が実施され、その後、上記HfAlO薄膜を熱処理するアニール工程S4が実施される。
第1の実施形態と同様に、薄膜成膜工程S2で成膜される非結晶質の膜は、半導体装置における所望の厚さより薄い膜厚で形成され、所望の厚さになるまで、薄膜成膜工程S2、窒素プラズマ処理工程S3、およびアニール工程S4を繰り返してn回行う。
このようにして得られた非結晶質のHfAlO膜は、さらに結晶化温度を上げることができる。それは、HfAlO薄膜中に窒素原子が取り込まれることにより、アモルファス状態がより維持されやすくなるためである。
(第1の実施例)
次に、本発明の第1の実施形態に係る第1の実施例について説明する。
まず、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法により製造される半導体装置の構造の一例について説明する。
図3は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法により製造される半導体装置の断面模式図である。
また、図4は、図3のA−A線断面図である。
また、図5は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法により製造される半導体装置の要部構成の配置関係を例示する模式平面図である。
この半導体装置は、MONOS型(Metal-Oxide-Nitride-Oxide-Semiconductor)構造のメモリセルを有するNAND型のフラッシュメモリ(不揮発性半導体記憶装置)である。この半導体装置の例においては、メモリセルが微細化されても隣接メモリセル間の干渉が大きくならないように、各メモリセルがシリコン酸化膜などの誘電率が低いほうが好ましい絶縁膜で分離された平面型セル構造が用いられる。
この半導体装置においては、図5に例示したように、ワード線17とビット線102とがマトリクス状に配線され、これらの交差部にメモリセル103が設けられている。また、これらワード線17とビット線102には、コンタクト104が適宜設けられ、上層または下層の要素と電気的に接続されている。
メモリセル103は、NAND接続されている。図3に表すように、各メモリセル103は、半導体層2(またはウェル)の表面において互いに向かい合うように離間して形成されたソース領域4aおよびドレイン領域4bと、これらソース領域4aとドレイン領域4bとの間に設けられたチャネル5となる半導体領域と、この半導体領域上に形成されたスタック構造のゲート10と、を備えている。
このゲート10は、チャネル5の上に、トンネル絶縁膜12、電荷蓄積層13、ブロック絶縁膜14、および制御ゲート電極膜16が順次積層された構造を有している。トンネル絶縁膜12は、例えば、厚さ4nmのSiO膜で構成されている。電荷蓄積層13は、例えば厚さ5nmのHfAlO膜で構成されている。ブロック絶縁膜14は、例えば、厚さ10nmのSiO膜で構成されている。制御ゲート電極膜16は、例えば、膜厚100nmの高融点電極膜で構成されている。
また、制御ゲート電極膜16に接続するようにワード線17が設けられている。また、各メモリセル103において、ゲート10の側面と、ワード線17の上面および側面は、絶縁膜22によって覆われている。また、NAND接続されたメモリセル103のゲート10は、図4に表すように、絶縁膜6によって分離されている。また、各メモリセル103は、保護膜22及び層間絶縁膜24によって覆われている。なお、図4は、ロウ方向(行方向)、すなわちワード線17が延びる方向に沿った断面図であり、図3は、ロウ方向に直交するカラム方向(列方向)の断面図である
次に、本発明の第1の実施形態に係る第1の実施例の半導体装置の製造工程について図を用いて説明する。
図6〜図8は、第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法の各工程各段階における断面図である。
図6に表したように、まず、シリコン基板2の表面を希フッ酸処理し、自然酸化膜を剥離し、続いて、シリコン基板2の上にトンネル絶縁膜12として、例えばSiO膜を熱酸化法などにより4nm成膜する。
その上に、電荷蓄積層13を、以下のようにして成膜した。
すなわち、図1に表したように、シリコン基板2上にトンネル絶縁膜12を形成した後の基板に対し、洗浄工程S1を実施し、その後、非結晶質のHfAlOを形成する薄膜成膜工程S2を実施し、その後、この薄膜をアニールするアニール工程S4を実施した。
この薄膜成膜工程S2においては、トリメチルアルミニウム(TMA)及びHF[N(CH)]を原料ガスとして、原子膜堆積法ALD(Atomic Layer Deposition)によって非結晶質のHfAlO薄膜を形成することができる。また、本実施例では、Hfと(Hf+Al)の比率が0.8、すなわち、HfOとAlの比が8:1の濃度比で成膜した。
これに引き続いて、アニール工程S4を実施した。
上記の1回の薄膜成膜工程S2と1回のアニール工程S4を経ることにより得られるHfAlO膜の厚さは、本実施例の場合、0.2nmであり、本実施例ので半導体装置における電荷蓄積層13の厚さは5nmであるので、薄膜成膜工程S2とアニール工程は25回繰り返し行われた。
この際、アニール工程S4において、1回目〜10回目の繰り返しのアニール工程S4では、アニール温度500℃で30秒以上のアニールを実施し、11回目から18回目のアニール工程S4では、アニール温度480℃で30秒以上のアニールを実施し、19回目から25回目のアニール工程S4では、アニール温度400℃で30秒以上のアニールを実施した。なお、アニール時間は上記で例示された時間でなくても良い。
このようして、非結晶質の電荷蓄積層13が形成された。
次に、電荷蓄積層13の上に、ブロック絶縁膜14としてSiO膜を形成し、その上に制御ゲート電極膜16として、膜厚が100nmの高融点電極膜を形成する。さらに、高融点電極膜16の上に素子分離領域を加工するための、例えばSiOからなるマスク材40を形成する。この後、リソグラフィー技術および例えばRIE(Reactive Ion Etching)法により、マスク材40をマスクにして、高融点電極膜16、ブロック絶縁膜14、電荷蓄積層13、およびトンネル絶縁膜12を順次エッチングし、ロウ方向に隣接するメモリセルを分離する溝18を形成する。その後、RIE法を用いて、シリコン基板2をエッチングし、シリコン基板2に深さ100nmの素子分離トレンチ3を形成する。これにより得られた半導体装置の断面構造は、図6で表された通りである。図6(a)は、カラム方向の断面図であり、図6(b)は、図6(a)のA−A線に沿って切断したロウ方向の断面図である。
次に、図7に表したように、溝18および素子分離トレンチ3を完全に充填するシリコン酸化膜(埋め込み酸化膜)6を形成した後、マスク材40を選択的に除去し、平滑化の後、高融点電極膜16の上にワード線17として例えばタングステンからなる厚さ100nmの導電膜を、CVD法を用いて形成する。なお、図7(a)は、カラム方向の断面図であり、図7(b)は、図7(a)のA−A線で切断したロウ方向の断面図である。
この後、この上にマスク材42を形成した後、フォトリソグラフィ技術と例えばRIEなどのエッチング技術により、導電膜17、高融点電極膜16、ブロック絶縁膜14、電荷蓄積層13、およびトンネル絶縁膜12を順次エッチングし、図8に表したようなMONOS型ゲート10を形成する。なお、図8(a)は、カラム方向の断面図であり、図8(b)は、図8(a)のA−A線で切断したロウ方向の断面図である。
続いて、マスク材42を除去した後、CVD法を用いて、MONOS型ゲート10の側面にシリコン酸化膜22を形成し、その後、イオン注入法によりシリコン基板2の表面領域にn型ソース・ドレイン拡散領域4a、4bをセルフアライン的に形成し、メモリセルを完成する。続いて、CVD法を用いてメモリセルを覆う層間絶縁膜24を形成する。
以上のようにして、図3及び図4に表されたMONOS構造を有する半導体装置が形成された。
このようにして得られた非結晶質のHfAlO膜は、結晶化温度が高く、アモルファス状態を維持しており、これを電荷蓄積層として用いることにより、半導体装置のリーク電流を低く抑えることができた。
このように、電荷蓄積層となる金属酸化絶縁膜を形成する際に、所望の厚さを持つ金属酸化膜を一度に成膜する方法に対して、本実施形態のように、薄い薄膜の成膜を繰り返す方法で成膜された金属薄膜の方が結晶化温度が高くでき、結晶化を抑制できる。
なお、上記のHfAlO膜は、トリメチルアルミニウム(TMA)及びHF[N(CH)]を原料ガスとして、例えば、原子膜堆積法ALD(Atomic Layer Deposition)によって形成することができるが、この他CVD(Chemical Vapor Deposition)法などによっても形成できる。また使用ガスとして、Hf[N(CやHfClなども用いることができる。
(第2の実施例)
本発明の第2の実施形態に係わる第2の実施例について説明する。
第2の実施例においては、第1の実施例に関して説明した半導体記憶装置の製造方法において、電荷蓄積層13の成膜工程を、図2に表した、薄膜成膜工程S2とアニール工程S4の間に、窒素プラズマ処理工程を有する成膜工程に変えたものである。
すなわち、図2に表したように、シリコン基板2の上にトンネル絶縁膜12を形成した後の基板に対し、洗浄工程S1を実施し、その後、非結晶質のHfAlOを形成する薄膜成膜工程S2を実施し、その後、窒素プラズマ処理工程S3を実施し、その後、薄膜をアニールするアニール工程S4を実施した。
この薄膜成膜工程S2とアニール工程では、第1の実施例と同じ方法を用いた。
窒素プラズマ処理工程S3では、薄膜を、低パワーで基板バイアスをかけない状態で、300℃で例えば3分のプラズマ処理を行った。なお、プラズマ処理の温度や時間は、上記で例示された条件でなくても良い。例えば、300℃で5分以内としても良い。
上記の1回の薄膜成膜工程S2、1回の窒素プラズマ処理工程S3、及び1回のアニール工程S4を経ることにより得られるHfAlO膜の厚さは、本実施例の場合、0.2nmであり、本実施例ので半導体装置における非結晶質の電荷蓄積層13の所望の厚さは5nmであったので、薄膜成膜工程S2とアニール工程は25回繰り返し行われた。
このようして、電荷蓄積層13が形成された。
このようにして得られた非結晶質の電荷蓄積層13は、結晶化温度を上げることができた。それは、HfAlO薄膜中に窒素原子が取り込まれることにより、アモルファス状態がより維持されるためである。
そして、第2の実施例より得られたHfAlO膜は、結晶化温度が高く、アモルファス状態を維持しており、これを電荷蓄積層として用いることにより、半導体装置のリーク電流を低く抑えることができた。
なお、HfAlO膜中に窒素原子を取り込むために、別の方法、例えばNH雰囲気中でアニールすることも考えられるが、この場合、すでに述べたように、下地となるトンネル絶縁膜中に水素原子を取り込む結果となり、使用できない。なお、窒素プラズマとしては、Nプラズマ以外に、NOプラズマを使用しても良い。
なお、第2の実施形態においては、薄膜成膜工程S2、窒素プラズマ処理工程S3、およびアニール工程S4を連続して行うため、成膜された薄膜ごとに窒素プラズマ処理が行われる。このことにより、成膜された薄膜ごとに窒素原子が取り込まれるため、より均一で再現性良くHfAlO膜の結晶化温度を高く維持できる。
なお、各繰り返し工程の中で窒素プラズマ処理を行わず、HfAlO薄膜成膜工程S2とアニール工程S4のみを連続して繰り返し行い、最後に窒素プラズマ処理を行うこともできる。この場合、窒素プラズマ処理の後にアニール処理を行うこともできる。
なお、第1及び第2の実施例においては、HfAlO膜として、Hfと(Hf+Al)の比率が0.8程度、すなわち、HfOとAlの比が8:1程度の濃度比とした場合を述べたが、他の比率でも良い。
以上、HfAlO膜について述べたが、HfAlOを含む各種の金属酸化膜、例えば、HfAlO/SiN膜にも本実施形態は適用できる。この場合、薄膜成膜工程として、例えば、トリメチルアルミニウム(TMA)及びHF[N(CH)]を原料ガスとして、原子膜堆積法ALD(Atomic Layer Deposition)によってHfAlO膜を形成した後、HfAlO膜の構造に影響を与えない例えばCVD法によりSiN膜を形成する。この後、アニール工程S4を実施し、これらを繰り返し実施する。なお、この時、薄膜成膜工程S2とアニール工程S4の間に窒素プラズマ処理を実施しても良い。
また、トンネル絶縁膜12やブロック絶縁膜14に用いられる材料やその成膜方法は、第1及び第2の実施形態で説明された材料や成膜方法でも良い。成膜方法としては、スパッタの他、CVD(Chemical Vapor Deposition)法、PVD(Physical Vapor Deposition)法、MBE(Molecular Beam Epitaxy)法、PLD(Pulsed Laser Deposition)など、各種のもの用いることが可能である。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施形態及び実施例について説明した。しかし、本発明は、上述した各具体例に限定されるものではない。他の構造を持つ不揮発性半導体記憶装置あるいは半導体装置全般にも使うことができる。すなわち、非結晶質のHfAlOを含む金属酸化膜の結晶化温度を上げ、これを絶縁膜として使用する際のリーク電流の低下のために、各種の構造を持つ不揮発性半導体記憶装置及び半導体装置全般に、本発明の半導体装置の製造方法を使用することができる。また、第1および第2の実施形態並びに第1および第2の実施例の説明で述べられた各種の材料や製造条件に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより、本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に含まれる。
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたのも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に包含される。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示すフローチャート図である。 本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示すフローチャート図である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法により製造される半導体装置の断面模式図である。 図3のA−A線断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法により製造される半導体装置の要部構成の配置関係を例示する模式平面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の各工程段階における断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の各工程段階における断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の各工程段階における断面図である。 金属酸化膜における膜厚と結晶化温度の関係のシミュレーション結果を示すグラフ図である。
符号の説明
2 シリコン基板(半導体層)
3 素子分離トレンチ
4a ソース領域
4b ドレイン領域
5 チャネル
6 シリコン酸化膜
10 ゲート
12 トンネル絶縁膜
13 電荷蓄積層
14 ブロック絶縁膜
16 制御ゲート電極膜(高融点電極膜)
17 ワード線
18 溝
22 シリコン酸化膜(保護膜、絶縁膜)
24 層間絶縁膜

Claims (6)

  1. 基板上に非結晶質のHfAlOを含む膜を形成する成膜工程と、
    前記膜をアニールするアニール工程と、
    を複数回繰り返すことにより非結晶質のHfAlOを含む層を形成し、
    前記アニール工程を複数回繰り返す際に、後に実施するアニール工程におけるアニール温度は、それより前に実施するアニール工程におけるアニール温度よりも低いことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記成膜工程と前記アニール工程との間に、前記膜を窒素プラズマ処理する工程を実施することを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 半導体層の表面に離間して設けられたソース領域及びドレイン領域と、前記ソース領域と前記ドレイン領域との間の前記半導体層上に設けられたトンネル絶縁膜と、前記トンネル絶縁膜の上に設けられた電荷蓄積層と、前記電荷蓄積層の上に設けられたブロック絶縁膜と、前記ブロック絶縁膜の上に設けられた制御ゲート電極と、を有する半導体装置の前記電荷蓄積層を請求項1または2記載の方法により形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 前記アニール工程におけるアニール温度は、前記非結晶質のHfAlOを含む膜の結晶化温度よりも低いことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記アニール工程におけるアニール温度は、650℃未満であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記膜は、HfAlOまたは、HfAlOとSiNとの混合物からなることを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
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