JP5157695B2 - ドラム用シェル及びドラム並びにドラム用シェルの製造方法 - Google Patents

ドラム用シェル及びドラム並びにドラム用シェルの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ドラム用のシェル及びドラム並びにドラム用シェルの製造方法に関するものであり、特に、音質の改善が可能なドラム用のシェルに関するものである。
膜鳴楽器として区分されるドラムは、各種ドラム、タンバリン、コンガ、ボンゴ、和太鼓等の種々のタイプがあり、人気を博している。このようなドラム類は、いずれも人間による外部からの打撃により膜(振動膜)を膜鳴させて楽音を発生するものである。
このようなドラムは、一般に、筒状または枠状のシェルの一端または両端に、ヘッド膜を張ることで構成される。シェルは、木製と金属製のものがあるが、木製のシェルの場合は、例えば、合板を円筒状に曲げ加工することで製造される。
下記特許文献1には、ポリエステルからなる第1のシート材料層と、硬質フェノール等からなる第2のシート材料層と、各シート材料層を接着する接着性材料または接着ウエブからなり、第1のシート材料層の弾性係数が第2のシート材料層に分与された音楽用シェルが開示されている。
しかし、特許文献1に記載の音楽用シェルは、第1、第2シート材料層の材質が相互に異なっているため、構造及び製造工程が複雑になる問題がある。また、接着性材料または接着ウエブによるせん断損失が大きく、音質がぼける問題がある。
また、下記特許文献2には、複数枚の木材単板の間に、縮合系樹脂をマトリックスとする複数枚の炭素繊維強化樹脂シートを介在させ、これらを一体的に接合した楽器用響板が開示されている。
しかし、特許文献2に記載の楽器用響板は、平板で使用することを前提としており、2〜4mm程度の厚みの木材単板を2枚と、1〜4mm程度の厚みの木材単板を1枚とを重ね合わせて構成するので、少なくとも5mm以上の厚みになるが、厚みが5mm程度になると、曲げ加工して円筒状のシェルとするのはほぼ不可能になる。また、打楽器として使用する場合に比べて、求める音質が異なるという事情がある。
更に、下記特許文献3には、繊維強化合成樹脂層と、ウッドチップを繊維強化合成樹脂層の樹脂によって結合したウッドチップ層とを、胴の肉厚方向に交互に積層した打楽器の共鳴胴が開示されている。
しかし、特許文献3に記載の共鳴胴を製造する際には、成型型の内周面に、繊維強化合成樹脂層とウッドチップ層とを交互に積層するが、このウッドチップ層は、繊維強化合成樹脂層の上にウッドチップ散布してから樹脂を塗布することで形成されるので、その表面が凹凸面になりやすく、外観上の平滑性が得られないという問題がある。また、ウッドチップ層には木目が存在しないために、木材単板を表面に配置した場合に比べて美観性が劣るという問題がある。また、ウッドチップは繊維が断裂しているため、音の減衰率も高く、成形時に使用する樹脂量が多くなることから、木の本来の性質を利用できない。
特開2003−316349号公報 特開昭60−98490号公報 特開平6−43857号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、せん断損失が制御可能で音質の改善を図ることが可能であり、外観の美観性にも優れたドラム用シェル及びドラム並びにドラム用シェルの製造方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は以下の構成を採用した。
本発明のドラム用シェルは、第1の木材単板と第2の木材単板との間に、少なくとも1層の強化繊維層が接着剤を介して積層されてなる単位合板を、少なくとも1以上積層させてなることを特徴とする。
本発明のドラム用シェルにおいては、前記強化繊維層が繊維布からなることが好ましい。
また、本発明のドラム用シェルにおいては、前記強化繊維層の目付量が5g/m以上75g/m以下の範囲であることが好ましい。
また、本発明のドラム用シェルにおいては、複数の単位合板が、積層用接着剤を介して積層されていることが好ましい。
次に、本発明のドラムは、先の何れかに記載のドラム用シェルと、ドラムヘッドとが備えられてなることを特徴とする。
また、本発明のドラム用シェルの製造方法は、第1の木材単板と第2の木材単板との間に、少なくとも1層の強化繊維層が接着剤を介して積層されてなる単位合板を少なくとも1以上用意し、中空筒状の外型の中空部に前記単位合板を挿入して筒状に仮成形し、前記単位合板の内側に円筒状の内型を挿入し、前記内型と前記外型とによって前記単位合板を挟んで加熱成形することを特徴とする。
上記のドラム用シェルは、第1の木材単板と第2の木材単板との間に強化繊維層が接着剤を介して挿入されてなる単位合板から構成されているので、単位合板の比弾性率が高められ、せん断損失が低下し、音質の改善が図られる。また、単位合板の外面が木材単板となり、これによりドラム用シェルの外面に木材単板が露出されるので、木材単板の木目が現れ、ドラム用シェルの美観性を高めることができる。
また、上記のドラム用シェルによれば、強化繊維層が繊維布から構成されるので、単位合板の強度を高めることができ、曲げ応力に対する耐久性を向上できる。
更に、上記のドラム用シェルによれば、強化繊維層の目付量が5g/m以上75g/m以下の範囲なので、せん断損失を低下させながら強化繊維層内部における剥離を防止することができる。
また、上記のドラムによれば、上記のドラム用シェルが備えられているので、せん断損失が少なく、音質の改善がなされたドラムを構成できる。
本発明によれば、せん断損失が制御可能で音質の改善を図ることが可能であり、外観の美観性にも優れたドラム用シェル及びドラム並びにドラム用シェルの製造方法を提供できる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、本実施形態のドラムの一例を示す斜視図である。また、図2は、本実施形態のドラム用シェルを構成する単位合板の一例を示す斜視図である。更に、図3は、本実施形態のドラム用シェルの一例を示す断面模式図であり、図4は、ドラム用シェルの別の例を示す断面模式図である。
図1に示すように、本実施形態のドラム1は、本発明に係るドラム用シェル2と、ドラムヘッド(ヘッド膜)3とが備えられて構成されている。ドラム用シェル2は、本発明に係る一枚の単位合板が中空筒状に成形されて構成されるか、または、複数枚の単位合板が積層され、かつ中空筒状に成形されて構成されている。そして、中空筒状のドラム用シェル2の両端に、ヘッド膜3が張られている。人間の素手若しくはドラム用スティック等によってヘッド膜3を外部から打撃することで、ヘッド膜3が膜鳴されて楽音を発生するようになっている。
ヘッド膜3の材質は特に限定されず、樹脂、皮等からなるものを用いることができる。
また、本発明に係るドラム1は、図1に示す構成に限定されるものではなく、タンバリン、コンガ、ボンゴ、和太鼓等の種々なタイプのドラムに適用できる。
次に、図2に、ドラム用シェル2を構成する単位合板の一例を示す。図2に示す単位合板11は、第1の木材単板12と第2の木材単板16との間に、強化繊維層14が第1の接着剤層13(接着剤)及び第2の接着剤層15(接着剤)を介して積層されて構成されている。言い換えると、図2に示す単位合板11は、第1の木材単板12と、第1の接着剤層13と、強化繊維層14と、第2の接着剤層15と、第2の木材単板16とがこの順に積層されて構成されている。ドラム用シェル2は、この単位合板11が一枚または2枚以上が積層されて構成されている。図2に示す単位合板を2枚以上積層して積層体とする場合は、単位合板11同士を重ね合わせ、各単位合板11同士を後述する積層用接着剤によって接合することが好ましい。
単位合板11を構成する第1、第2の木材単板12,16は、例えば、樺、スプルース、カエデ、ナラ、メランティ、タモ、ポプラ、ブビンガ、マホガニー、けやき、カポール、ブナ等の単板が好ましく用いられる。第1、第2の木材単板12,16は、同一の木材を用いてもよく、異なる木材を用いてもよい。また、第1、第2の木材単板12,16の厚みは、0.5〜1.5mmの範囲がよい。第1、第2の木材単板12,16の厚みが厚すぎるとドラム用シェル2に加工する際に曲げ加工が困難になり、またせん断損失が過大になるので好ましくない。一方、厚みが薄すぎるとドラム用シェル2の強度を確保するために単位合板11を何層にも積層する必要が生じ、製造工程が煩雑になるとともに、単位単板11同士の間で、接着不良の発生の虞が増大する。
また、第1、第2の木材単板12,16は、強化繊維層14を挟んで対向配置された際に、その木材の繊維方向が相互に直交するように配置してもよく、相互に平行になるように配置してもよい。第1、第2の木材単板12,16の繊維方向を調整することで、ドラムの音質を制御できる。特に本実施形態においては、第1、第2の木材単板12,16の繊維方向を相互に平行に配置した場合でも、強化繊維層14が挿入されていることから、円筒状に曲げ加工する際に単位合板11が割れる恐れがない。従って、従来の木材単板が積層されてなるドラム用シェルでは得られない、今までにない音質を実現できる。
次に、単位合板11を構成する第1,第2の接着剤層13,15は、例えば、エポキシ系接着剤を用いることができ、より具体的には例えば、ナガセケムテックス(株)製の二液性エポキシ樹脂接着剤AW136・HY994を用いることができる。第1、第2の接着剤層13,15の塗布量はそれぞれ、180g/m前後にすることが好ましく、90g/m以上270g/m以下の範囲がよい。第1、第2の接着剤層13,15の塗布量が90g/m未満では、単位合板11を筒状に成形したときに強化繊維層14内で破壊が起こり、270g/mを超えると、第1、第2の接着剤層13,15による単位合板11の比弾性率E/ρの増加効果が鈍化し、音質改善効果が著しく低下してしまうので好ましくない。
また、単位合板11を構成する強化繊維層14は、例えば、繊維布を用いることが好ましく、炭素繊維布を用いることがより好ましい。また強化繊維層14は、炭素繊維等の強化繊維が集合して構成されるが、強化繊維は一方向に配向したものでもよく、等方的に配向したものでもよい。特に等方向になるように織ったものが好ましい。強化繊維の長さは例えば、12mm程度が良く、太さは0.01mm程度がよい。
また、強化繊維層14の目付量は、5g/m以上75g/m以下の範囲にすることが好ましい。強化繊維層14の目付量を増やすと、強化繊維層14の内部での剥離を防止するために第1、第2の接着剤層13、15の塗布量を増やさねばならないが、これら接着剤層の塗布量の増大はせん断損失の増大につながる。接着剤層の塗布量の増大を防止するためにも、強化繊維層14の目付量は75g/m以下にする必要がある。また、強化繊維層14の目付量が少なくなると、単位合板11の比弾性率E/ρ(E:ヤング率、ρ:密度)を高める効果が損なわれ、接着剤によるせん断損失を制御できなくなるので好ましくない。
次に、単位合板11、11同士を積層する際に使用する積層用接着剤としては例えば、ユリア系接着剤、酢酸ビニル系接着剤、ビニルウレタン系接着剤を用いることができる。ユリア系接着剤としては例えば、群栄化学(株)製のUL−3300S.Wを例示できる。また、酢酸ビニル系接着剤としては例えば、日本エヌエスシー(株)製のコアロックを例示できる。この場合の積層用接着剤の塗布量は、例えば120g/m前後にすることが好ましい。積層用接着剤の塗布量が不十分だと、単位合板11同士が剥がれやすくなるので好ましくない。また、塗布量が過大になると、積層用接着剤によるせん断損失が大きくなって、音質が低下するので好ましくない。従って塗布量としては例えば、80g/m以上160g/m以下の範囲がよい。なお、上記の塗布量は、各単位合板11、11に塗布する量であり、積層用接着剤の全体の塗布量としてはこの2倍の値になり、約240g/mが好ましく、160g/m以上320g/m以下の範囲がよい。
以上のように、図2に示す単位合板11は、強化繊維層14が第1,第2の接着剤層13,15を介して第1,第2の木材単板12,16の間に挿入される形となる。この構成によって、単位合板11の比弾性率E/ρ(E:ヤング率、ρ:密度)がそれぞれ高められ、各接着剤によるせん断損失を制御でき、減衰率を低くできる。
図3には、1枚の単位合板11を中空筒状に加工して構成したドラム用シェル2a(2)の断面構造を示す。図3では、第1、第2の接着剤層13、15の図示を省略している。単位合板11を筒状に加工する場合は、単位合板11の一方の端部と他方の端部とを相互に突き合わせて接合することが望ましい。図3には、各端部の突合せ部を符号Tで示している。なお、図3の場合には、突合せ部Tが1カ所になるので、内側に木材単板を1枚以上突合せ部Tをずらせて積層しておくことが、強度を確保できる点で望ましい。
また、図4には、3枚の単位合板11a〜11cを重ねて中空筒状に加工して構成したドラム用シェル2b(2)の断面構造を示す。図4では、図3と同様に、第1、第2の接着剤層13、15の図示を省略している。図4において、単位合板同士の間には、積層用接着剤17が配置されている。図4には、各単位合板11a〜11cの突合せ部を符号Ta〜Tcでそれぞれ示している。図4の場合、の突合せ部Ta〜Tcは、相互に位置をずらせることがドラムシェル2bの強度を向上できる点で好ましい。
図3および図4に示すドラム用シェル2は、その外周面2dおよび内周面2eに木材単板12,16が必ず露出することになるので、ドラム用シェルの2の外観を木材調の外観にすることができる。
次に、本発明に係る単位合板として、図2に示すもの以外に、強化繊維層を2層含む単位合板を用いても良い。
図5には、強化繊維層を2層含む単位合板31を示す。図5に示す単位合板31は、第1の木材単板32と第2の木材単板40との間に、2層の強化繊維層34、38が接着剤層33、35、37、39(接着剤)を介して積層されて構成されている。言い換えると、図5に示す単位合板31は、第1の木材単板32、第1の接着剤層33、第1の強化繊維層34、第2の接着剤層35、第3の木材単板36、第3の接着剤層37、第2の強化繊維層38、第4の接着剤層39及び第2の木材単板40がこの順に積層されて構成されている。
単位合板31を構成する第1〜第3の木材単板32、36、40は、図2に示す第1、第2の木材単板と同じものでよい。また、第1〜第3の木材単板32,36、40は、強化繊維層34、38を挟んでそれぞれ対向配置された際に、その木材の繊維方向が相互に直交するように配置してもよく、相互に平行になるように配置してもよい。
第1〜第4の接着剤層33、35、37、39の材質、塗布量は、図2に示す第1,第2の接着層13、15と同じでよい。
また、単位合板31を構成する第1,第2の強化繊維層34、38の材質、強化繊維の配向方向、目付量は、図2に示す強化繊維層14と同じでよい。
この単位合板31は、一枚が中空筒状に成形されてドラム用シェルを構成してもよい。また、複数枚の単位合板31が積層され、かつ中空筒状に成形されてドラム用シェルを構成してもよい。複数枚の単位合板31を積層する際には、図4の場合と同様に、単位合板31同士を積層用接着剤で接合すればよい。
以上のように、図5に示す単位合板31は、第1、第2の木材単板32、40の間に、2層の強化繊維層34、38が接着剤層を介して挿入される形となる。この構成によって、単位合板11の比弾性率E/ρ(E:ヤング率、ρ:密度)が高められ、各接着剤によるせん断損失を制御でき、減衰率を低くできる。
次に、図2に示す単位合板11を例にして、単位合板の製造方法について説明する。まず、第1,第2の木材単板12、16を用意し、各木材単板12、16の片面にそれぞれ、第1,第2の接着剤層13、15を形成する。第1、第2の接着剤層13、15は例えばエポキシ系接着剤を塗布量が約180g/mとなるように塗布することで形成する。
次に、いずれか一方の接着剤層13、15の上に、強化繊維層14を重ね合わせる。強化繊維層14には、例えば、目付量が5g/m以上75g/m以下の炭素繊維布を用いる。
そして、第1、第2の接着剤層13、15が形成された面を相互に合わせるようにして各木材単板12、16を重ね合わせる。そして、例えば1.0MPaの圧力で加圧しながら80℃、15分の条件で第1,第2の接着剤層13、15を熱硬化させる。このようにして、図2に示す単位合板11が製造される。
次に、図6乃至図8を参照して、図4に示すドラム用シェルの製造方法について説明する。この製造方法は、単位合板を少なくとも1以上用意し、中空筒状の外型の中空部に単位合板を挿入して筒状に仮成形し、単位合板の内側に内型を挿入し、内型と外型とによって単位合板を挟んで成形する、というものである。
まず、図2に示す単位合板11(11a〜11c)を3枚用意し、これらを図6に示すように、相互に重なり合って丸められた状態になるように、成型用の外型41に挿入する。なお、図6では、3枚の単位合板11a〜11cを重ね合わせて筒状にしているが、1枚以上の単位合板11が含まれていれば、他の合板と組み合わせてもよい。
具体的には、まず成形用の外型41を用意する。この外型41は、中空部41aを有する中空円筒状の型であり、中空部41aの内周面が成形面41bになっている。
最も外周側に位置する単位合板11aを丸めた状態で、外型41の中空部41aに挿入する。なお、単位合板11aは、突合せ部Taが高さ方向に対して傾斜した方向に沿うように、平行四辺形の形状にしておくことが好ましい。
次に、単位合板11aの内周面に積層用接着剤を塗布する。また、次に重ねる単位合板11bを用意し、この単位合板11bの外周側となる面にも積層用接着剤を塗布する。積層用接着剤は、ユリア系接着剤、酢酸ビニル系接着剤、ビニルウレタン系接着剤等を用いることができる。積層用接着剤の塗布量は、例えば120g/mにする。
そして、単位合板11bを丸めた状態で、中空部41a内の単位合板11aの内側に挿入する。単位合板11bは、単位合板11aと同様に平行四辺形の形状にしておくことが好ましい。
次に、単位合板11bの内周面と、次に重ねる単位合板11cの外周側となる面にそれぞれ、積層用接着剤を塗布する。そして、単位合板11cを丸めた状態で、中空部41a内の単位合板11bの内側に挿入する。このようにして、各単位合板11a〜11cを仮成形する。
次に、図7示すように、成形用の内型51を用意する。この内型51は、内型本体52と、ゴム等の弾性膜からなるバルーン部53とから構成されている。内型本体52は、一対の円盤状のフランジ部52aと、フランジ部52aより直径が小さな円筒筒状の中間部42bとからなり、中間部52bの外周側にバルーン部53が配置されている。そして、フランジ部52a、中間部52bおよびバルーン部53によって空気室54が形成されている。空気室54は、図示しない配管によって空気供給源に接続されている。そして空気供給源から空気を供給することによってバルーン部53を構成する弾性膜を膨張できるようになっている。内型51においては、バルーン部53を構成する弾性膜の表面が成形型になっている。
このような内型51を、図7に示すように外型41の中空部41aに挿入し、内型51と外型41によって単位合板11a〜11cを挟み込む。
次に、図8に示すように、外型41の外周にヒータ55を取り付けて、外型41とともに単位合板11a〜11cを加熱しつつ、内型51の空気室54に圧縮空気を供給してバルーン部53を膨張させる。バルーン部53の押圧力によって単位合板11a〜11cが外型41の成形面41bに向けて均等に押し付けられる。同時に、単位合板11a〜11cにヒータ55からの熱が加えられて、積層用接着剤が硬化する。また、この熱によって単位合板11a〜11c自体も変形する。バルーン部53に供給する圧縮空気の圧力は例えば、0.5MPa程度がよい。また、加熱温度は例えば100℃程度がよく、加熱時間は例えば1時間程度がよい。これにより、単位合板11a〜11cが相互に接着されて一体化される。
最後に、一体化された単位合板11a〜11cを取り出し、上下にはみ出た耳部を切断する。その後、必要に応じて外周面および内周面に塗装を施す。このようにして、ドラム用シェル2が製造される。
さらに、ドラム用シェル2にヘッド膜3を取り付けることでドラム1が製造される。
本実施形態のドラム用シェル2によれば、第1,第2の木材単板12、16同士を接合する第1,第2の接着剤層13、15同士の間に、炭素繊維布等からなる強化繊維層14が挿入されているので、ドラムシェル2の比弾性率E/ρ(E:ヤング率、ρ:密度)を高めることができ、これら接着剤によるせん断損失を制御でき、音質の改善を図ることができる。
また、本実施形態のドラム用シェル2によれば、強化繊維層14が繊維布から構成されるので、強化繊維層14が緻密な層となり、ドラムシェル2の比弾性率E/ρを高めることができる。また、単位合板11の強度を高めることができ、曲げ応力に対する耐久性を向上できる。
更に、本実施形態のドラム用シェル2によれば、強化繊維層14の目付量が5g/m以上75g/m以下の範囲なので、第1,第2の接着剤層13,15が強化繊維層14の内部に浸透する。これにより強化繊維層14の内部における剥離を防止できる。
また、本実施形態のドラム用シェル2によれば、強化繊維層14を挟んで対向する木材単板同士の材質を相互に変更しなくても、ドラム用シェル全体の比弾性率E/ρ、せん断損失を制御することができる。
また、本実施形態においては、第1,第2の木材単板12、16に強化繊維層14が狭持された単位合板11によってドラム用シェル2を構成することが可能であり、これによりドラム用シェル2の厚みを薄くして成形性を向上することができ、どのようなサイズのドラム用シェルも容易に構成できる。
更に、本実施形態のドラム用シェル2によれば、外周面に木材単板を配置することができ、これによりドラム用シェル2の外観が木目調になるとともに外周面が平滑面となり、美観性を高めることができる。
また、本実施形態のドラム1によれば、上記のドラム用シェル2が備えられているので、せん断損失が少なく、音質の改善がなされたドラム1を構成できる。
また、本実施形態のドラム用シェルの製造方法によれば、従来のように強化繊維に予め樹脂を含浸させる工程が不要となり、工程の短縮が図られる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
図9には、ドラム用シェルの別の例を示す。このドラム用シェル20は、強化繊維布を含む少なくとも1層の単位合板と、強化繊維布を含まない合板とが積層されて構成されたものである。以下、詳細に説明する。
図10には、ドラムシェル20Aの一例を部分拡大図で示す。図10に示すドラムシェル20Aは、強化繊維布を含む2層の単位合板11(21A)、11(21C)の間に、強化繊維布を含まない合板61(21B)が挟まれた状態で、相互に積層されて構成されている。
強化繊維布を含む単位合板11(21A、21C)は、図2に示した単位合板であって、第1の木材単板12と、第1の接着剤層13と、強化繊維層14と、第2の接着剤層15と、第2の木材単板16とがこの順に積層されて構成されている。
また、強化繊維布を含まない合板61(21B)は、木材単板62と、接着剤層63と、木材単板64とがこの順に積層されて構成されている。
木材単板62,64は、先に説明した木材単板12、16と同様に、樺、スプルース等で構成され、厚みが0.5〜1.5mmの範囲のものである。
接着剤層63は例えば、上述の積層用接着剤と同一のものを用いることができ、ユリア系接着剤、酢酸ビニル系接着剤、ビニルウレタン系接着剤を用いることができる。接着剤層63の塗布量は、120g/m程度にすることが好ましい。接着剤層63の塗布量が不十分だと、木材単板62、64同士が剥がれやすくなる。塗布量が過大になると、接着剤層63によるせん断損失が大きくなる。従って塗布量としては例えば、80g/m以上160g/m以下の範囲がよい。なお、上記の塗布量は、各木材単板62、64に塗布する量であり、接着剤層63の全体の塗布量としてはこの2倍の値になり、240g/m程度が好ましく、160g/m以上320g/m以下の範囲がよい。
また、強化繊維布を含む単位合板11(21A、21C)と、強化繊維布を含まない合板61(21B)とは、図4の場合と同様に、積層用接着剤17で接合すればよい。接着剤の種類及び塗布量は、図4の場合と同じでよい。
次に、図11には、ドラムシェル20Bの別の例を部分拡大図で示す。図11に示すドラムシェル20Bは、強化繊維布を含む単位合板11(21A)、強化繊維布を含まない合板61(21B)及び強化繊維布を含まない別の合板61(21C)がこの順で積層されて構成されている。
強化繊維布を含む単位合板11(21A)、強化繊維布を含まない合板61(21B、21C)は、図10で説明したものと同じである。また、単位合板11及び合板61、61は、図4の場合と同様に、積層用接着剤17で接合されている。
次に、図12には、ドラムシェル20Cの別の例を部分拡大図で示す。図12に示すドラムシェル20Cは、強化繊維布を含む単位合板11(21A)、強化繊維布を含まない別の合板71(21B)、強化繊維布を含む単位合板11(21C)がこの順で積層されて構成されている。
強化繊維布を含む単位合板11(21A、21C)は、図10及び図11で説明したものと同じである。また、各単位合板11及び合板71を接合する積層用接着剤は、図4に示す積層用接着剤17と同じである。
図12における強化繊維布を含まない別の合板71は、木材単板72、接着剤層73、木材単板74、接着剤層75及び木材単板76がこの順に積層されて構成されている。
木材単板72,74、76は、先に説明した木材単板12、16と同様に、樺、スプルース等で構成され、厚みが0.5〜1.5mmの範囲のものである。
また、接着剤層73、75は、図11における接着剤層63と同一の材料、塗布量のものを用いることができる。
上記のドラム用シェル20A〜20Cはいずれも、先に説明したドラム用シェル2と同一の効果が得られる。
(実験例1の単位合板)
先ず、樺からなる縦430mm、横2160mm、厚み1mmの2枚の木材単板を用意した。一方の木材単板は、繊維方向が縦方向となるように、また、他方の木材単板は、繊維方向が横方向となるように積層した。
次に、各木材単板の片面にそれぞれ、エポキシ系接着剤(ナガセケムテックス(株)製、二液性エポキシ樹脂接着剤AW136・HY994)を90g/mの塗布量で塗布した。
次に、一方の木材単板の接着剤層の上に、炭素繊維布を重ね合わせた。炭素繊維布としては、目付量30g/m、平均繊維径が0.01mm、平均繊維長が12mm、繊維配向が等方性のもの(東レ(株)製、トレカマットBO030)を用いた。
そして、接着剤層が形成された面を相互に合わせるようにして各木材単板を重ね合わせ、1.0MPaの圧力で加圧しながら80℃、15分の条件でエポキシ系接着剤を熱硬化させた。このようにして、実施例1の単位合板を製造した。
(実験例2〜4の単位合板)
炭素繊維布として、目付量が60g/m、90g/mのもの(東レ(株)製、トレカマットBO030)を用いたこと以外は実験例1と同様にして、実施例2〜3の単位合板を製造した。
また、炭素繊維布を省略したこと以外は実験例1と同様にして、実験例4の単位合板を製造した。
(実験例1〜4のドラム用シェル)
次に、得られた実験例1〜4の単位合板を用いて、ドラム用シェルを製造した。
まず、実験例1〜4の単位合板をそれぞれ3枚用意し、これらを重なり合うようにして筒状に丸めた。単位合板11の丸められて重ね合わされる部分には、あらかじめ積層用接着剤を塗布した。積層用接着剤は、ユリア系接着剤(群栄化学(株)製、UL−3300S.W)を用い、塗布量は120g/mとした。
また、このとき、ドラム用シェルの外周面及び内周面に露出される木材単板の繊維方向が、ドラム用シェルの円周方向に沿うように、単位合板を組み合わせた。
そして、図6に示すような成形用の外型を用意し、外型の中空部に丸めた単位合板を挿入した。次いで、図7に示すような成形用の内型を用意し、これを外型の中空部に挿入して、内型と外型によって単位合板を挟み込んだ。
そして、図8に示すように、外型の外周にヒータを取り付けて、外型とともに3層に積層した単位合板を加熱しつつ、内型の空気室に圧縮空気を供給してバルーン部を膨張させた。バルーン部に供給する圧縮空気の圧力を0.5MPaとし、内圧をかけながら、加熱温度100℃、加熱時間1時間の条件で加熱圧着した。
最後に、成形後の単位合板11を取り出し、上下にはみ出た耳部を切断した。このようにして、直径450mm、高さ400mm、厚み6mmの実験例1〜4のドラム用シェルを製造した。さらに、ドラム用シェルにヘッド膜を取り付けてドラムとした。
得られたドラム用シェルについて、比弾性率の平方根(音速)((E/ρ)1/2)と減衰率(tanδ)との関係を、ドラム用シェルの円周方向と高さ方向についてそれぞれ測定した。結果を図13及び表1に示す。尚、音速と減衰率とは、曲げ共振法を用いて測定した。また、測定は、各実験例についてそれぞれ、4つのサンプルを用意し、各サンプルについて測定した。図13には、全てのサンプルの結果を示し、表1には代表値のみを示す。
図13及び表1に示すように、炭素繊維布を挿入しない実験例4と、実験例1及び2とを比べると、減衰率(tanδ)が大幅に低下しており、立ち上がりが明確で締まった音質を実現できていることが判る。また、実験例1及び2から明らかなように、炭素繊維布の目付量が増加するに従って、減衰率(tanδ)が低下するとともに音速が速くなり、音質が改善されていることが判る。但し、炭素繊維布の目付量が90g/mである実験例3では、炭素繊維布の内部において剥離が発生してしまい、破損が起きてしまった。
Figure 0005157695
図1は、本発明の実施形態であるドラムの一例を示す斜視図である。 図2は、本発明の実施形態であるドラム用シェルを構成する単位合板の一例を示す斜視図である。 図3は、本発明の実施形態であるドラム用シェルの一例を示す断面模式図である。 図4は、本発明の実施形態であるドラム用シェルの別の例を示す断面模式図である。 図5は、本発明の実施形態であるドラム用シェルを構成する単位合板の別の例を示す斜視図である。 図6は、本発明の実施形態であるドラム用シェルの製造工程を示す斜視図である。 図7は、本発明の実施形態であるドラム用シェルの製造工程を示す斜視図である。 図8は、本発明の実施形態であるドラム用シェルの製造工程を示す断面模式図である。 図9は、本発明の実施形態であるドラム用シェルの更に別の例を示す断面模式図である。 図10は、図9に示すドラム用シェルの拡大断面の一例を示す図である。 図11は、図9に示すドラム用シェルの拡大断面の別の例を示す図である。 図12は、図9に示すドラム用シェルの拡大断面の更に別の例を示す図である。 図13は、実験例1〜4のドラムの音速((E/ρ)1/2)と減衰率(tanδ)とを示すグラフである。
符号の説明
1…ドラム、2、2a、2b、20A〜20C…ドラム用シェル、3…ヘッド膜(ドラムヘッド)、11、31…単位合板、12、32…第1の木材単板、13、33…第1の接着剤層(接着剤)、14、34、38…強化繊維層、15、35…第2の接着剤層(接着剤)、16、40…第2の木材単板、37…第3の接着剤層(接着剤)、39…第4の接着剤層(接着剤)。

Claims (6)

  1. 第1の木材単板と第2の木材単板との間に、少なくとも1層の強化繊維層が接着剤を介して積層されてなる単位合板を、少なくとも1以上積層させてなることを特徴とするドラム用シェル。
  2. 前記強化繊維層が繊維布からなることを特徴とする請求項1に記載のドラム用シェル。
  3. 前記強化繊維層の目付量が5g/m以上75g/m以下の範囲であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のドラム用シェル。
  4. 複数の単位合板が、積層用接着剤を介して積層されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載のドラム用シェル。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れかに記載のドラム用シェルと、ドラムヘッドとが備えられてなることを特徴とするドラム。
  6. 第1の木材単板と第2の木材単板との間に、少なくとも1層の強化繊維層が接着剤を介して積層されてなる単位合板を少なくとも1以上用意し、中空筒状の外型の中空部に前記単位合板を挿入して筒状に仮成形し、前記単位合板の内側に円筒状の内型を挿入し、前記内型と前記外型とによって前記単位合板を挟んで加熱成形することを特徴とするドラム用シェルの製造方法。
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