JP5149323B2 - フッ素含有水の処理方法 - Google Patents

フッ素含有水の処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5149323B2
JP5149323B2 JP2010073688A JP2010073688A JP5149323B2 JP 5149323 B2 JP5149323 B2 JP 5149323B2 JP 2010073688 A JP2010073688 A JP 2010073688A JP 2010073688 A JP2010073688 A JP 2010073688A JP 5149323 B2 JP5149323 B2 JP 5149323B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluorine
containing water
tank
water
aqueous solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010073688A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011200852A (ja
Inventor
和哉 島田
典生 山口
真一郎 淵上
礼子 有冨
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2010073688A priority Critical patent/JP5149323B2/ja
Publication of JP2011200852A publication Critical patent/JP2011200852A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5149323B2 publication Critical patent/JP5149323B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/30Wastewater or sewage treatment systems using renewable energies
    • Y02W10/37Wastewater or sewage treatment systems using renewable energies using solar energy

Landscapes

  • Removal Of Specific Substances (AREA)

Description

本発明は、フッ素含有水の処理方法に関する。
太陽電池の製造工程、半導体素子の製造におけるシリコンのエッチング工程、製鋼および各種の表面処理工程などから、フッ素を含む排水が排出される。フッ素を含む排水は、環境保護のため、フッ素濃度を排水基準以下に低減させる処理を経なければ放流できない。
従来、フッ素を含む水(フッ素含有水)の処理方法として、フッ化カルシウム法が知られている。フッ化カルシウム法は、フッ素含有水にカルシウム化合物を混合し、中性域のpHにおいて、難溶性のフッ化カルシウムを析出させる方法である。しかし、この方法では、水に対するフッ化カルシウムの溶解度(常温で約8mg/L)以下にフッ素濃度を低減できない。
このため、カルシウム化合物に加えてアルミニウム化合物を使用した二段処理法が広く採用されている。当該方法では、一段目の処理として、フッ化カルシウム法によりフッ素を除去する。次に、二段目の処理として、アルミニウム化合物を水酸化アルミニウムとして沈殿させ、その際に形成される沈殿物にフッ素を吸着させる。これにより、フッ化カルシウム法のみを用いた場合よりも低いフッ素濃度に、フッ素含有水が処理される。
これとは別に、特許文献1(特開2003-62582号公報)には、フッ素を含有する排水に、カルシウムを含む物質、アルミニウムを含む物質、および硫酸根を含む物質を添加するとともに、当該排水のpHを9〜12とする処理方法が開示されている。特許文献1の技術は、フッ素除去効果を確保しながら、二段処理法で利用されていた水酸化アルミニウムの生成を積極的に抑え、含水スラッジの発生量を低減させることを課題としている。
特許文献2(特開2007-125510号公報)には、アルミニウム塩が共存するフッ素含有水にカルシウム化合物を添加するとともにpHを8〜10に調整する第1工程と、第1工程の流出液に酸を添加してpHを6〜6.5に調整する第2工程と、第2工程の流出液を固液分離する第3工程とを含む処理方法が開示されている。特許文献2は、アルミニウム塩を含むフッ素含有水(アルミニウム塩の含有量が数〜数十mg/L程度)の処理方法を開示する。特許文献2の技術においては、フッ素含有水に対して、当該水に含まれるフッ素の除去を目的としてアルミニウム化合物が添加されていない。
特開2003-62582号公報 特開2007-125510号公報
しかし、高いフッ素濃度を有するフッ素含有水を処理する場合、特許文献1,2に開示の方法では、当該水に含まれるフッ素を必ずしも十分に除去できない。
本発明は、これら従来の方法よりも水中のフッ素を効率よく除去でき、高いフッ素濃度を有するフッ素含有水を処理する場合においても、従来の方法に比べてフッ素濃度をさらに低減できる、フッ素含有水の処理方法の提供を目的とする。
本発明のフッ素含有水の処理方法は、フッ素含有水に含まれるフッ素(フッ素イオン)を除去して、当該水のフッ素濃度(フッ素イオン濃度)を低下させる方法であって、フッ素含有水にカルシウム化合物として硫酸カルシウム、およびアルミニウム化合物を添加し、当該水のpHを10を超え12以下としてエトリンガイトを析出させる第1工程と、前記第1工程を経た前記水のpHを6以上8以下とする第2工程と、前記第2工程を経た前記水を固液分離する第3工程と、を含む。
本発明の処理方法は、従来の処理方法よりも水中のフッ素を効率よく除去できる。本発明の処理方法は、高いフッ素濃度を有するフッ素含有水を処理する場合においても、従来の方法に比べて当該水のフッ素濃度をさらに低減できる。
本発明の処理方法の一例を示すフロー図である。 図1に示す本発明の処理方法が実施される装置の一例を示す模式図である。 本発明の処理方法の別の一例を示すフロー図である。 図3に示す本発明の処理方法が実施される装置の一例を示す模式図である。 実施例1の第1工程において生成した析出物に対する、粉末エックス線回折測定の結果を示す図である。 比較例3において生成した析出物に対する、粉末エックス線回折測定の結果を示す図である。 比較例4において生成した析出物に対する、粉末エックス線回折測定の結果を示す図である。
図1に、本発明の処理方法の一例を示す。
図1に示す処理方法では、最初に、フッ素含有水に対して、カルシウム化合物およびアルミニウム化合物の添加と、当該水のpH調整とが行われる(第1工程)。第1工程において、フッ素含有水のpHは10を超え12以下に調整される。
次に、第1工程を経たフッ素含有水のpHを6以上8以下に調整する(第2工程)。
次に、第2工程を経たフッ素含有水を固液分離する(第3工程)。第1および第2工程を経たフッ素含有水には、フッ素を含む物質が析出している。第3工程では、このフッ素を含む析出物がフッ素含有水から除去される。これら各工程により、第1工程に供給されたフッ素含有水はフッ素濃度が低減された処理水となり、フッ素含有水に対するフッ素除去処理が終了する。
図2に、図1に示す処理方法が実施される装置(フッ素含有水の処理装置)の一例を示す。図2に示す装置51は、フッ素含有水1を処理前に一時的に貯留する貯留槽11と、第1および第2工程が実施される処理槽12と、第3工程が実施される沈殿槽18とを備える。沈殿槽18では、処理槽12において生成したフッ素を含む析出物5,7を、凝集物9として沈殿させる。処理槽12の内部は、区画壁によって、第1反応槽12a、第2反応槽12bおよび凝集槽12cに仕切られている。貯留槽11と第1反応槽12aと、凝集槽12cと沈殿槽18と、は、それぞれ配管で接続されており、フッ素含有水1は、貯留槽11から沈殿槽18へ、順次流れ込むことができる。第1反応槽12aには、当該槽12aの内部に、カルシウム化合物2を供給するカルシウム供給槽13、アルミニウム化合物3を供給するアルミニウム供給槽14およびpH調整剤4を供給するpH調整剤供給槽15が接続されている。第2反応槽12bには、当該槽12bの内部にpH調整剤6を供給するpH調整剤槽16が接続されている。凝集槽12cには、当該槽12cの内部に凝集剤8を供給する凝集剤供給槽17が接続されている。第1反応槽12a、第2反応槽12bおよび凝集槽12cを仕切る区画壁の高さは、処理槽12におけるフッ素含有水1の液面以下であり、貯留槽11から第1反応槽12aに送られたフッ素含有水1は、順次、第2反応槽12bおよび凝集槽12cに流れ込むことができる。
装置51では、貯留槽11からのフッ素含有水1が第1反応槽12aに送られ、当該槽12aにおいて第1工程が実施される。第1工程を経た水1は、次に、第2反応槽12bに送られ、第1反応槽12aとは異なる当該槽12bにおいて第2工程が実施される。第2工程を経た水1は、次に、凝集槽12cに送られた後、沈殿槽18に送られ、当該槽18において第3工程が実施される。
装置51では、第2工程が処理槽12内で実施される。このような装置51の構成により、本発明の処理方法によるフッ素除去の効果(フッ素濃度低減の効果)がさらに高くなる。
より具体的には、装置51では、第1および第2の各工程が、同一の処理槽12内において区分される互いに異なる反応槽12a,12b内で実施される。このような装置51の構成により、フッ素含有水1の連続的な処理がより容易となる。
以下、図2を参照しながら、第1〜第3の各工程について説明する。
[第1工程]
第1反応槽12aにおいて、フッ素含有水1にカルシウム化合物2、アルミニウム化合物3およびpH調整剤4を添加する。これにより、フッ素含有水1に対する、カルシウム化合物2およびアルミニウム化合物3の添加と、当該水1のpH調整とが行われる。
カルシウム化合物2、アルミニウム化合物3およびpH調整剤4の添加のタイミングは限定されない。第1反応槽12aでは、フッ素含有水1とカルシウム化合物2とアルミニウム化合物3との混合物が、pHにして10を超え12以下の塩基性の状態となることが重要である。したがって、第1の反応槽12aにおけるフッ素含有水1のpHを10を超え12以下に調整した後に、カルシウム化合物2およびアルミニウム化合物3を添加してもよい。第1の反応槽12aにおけるフッ素含有水1に双方の化合物2,3を添加した後に、当該水1のpHを10を超え12以下に調整してもよい。双方の化合物2,3を添加する順序も限定されず、同時に添加することも可能である。
当該塩基性の状態では、アルミニウム化合物3に由来するアルミニウムは、アルミン酸イオン[Al(OH)4 -]となる。このとき、カルシウムイオンとフッ素イオンとが同時に存在すると、カルシウムアルミネート化合物(xCaO・yAl23・zH2O)が析出するとともに、当該化合物にフッ素が固定される。すなわち、フッ素含有水1に含まれるフッ素は、カルシウムアルミネート化合物を含む析出物に固定される。これとともに、カルシウムイオンとフッ素イオンとが反応してフッ化カルシウム(CaF2)が生成することによるフッ素の固定も進行する。つまり、第1工程では、カルシウムアルミネート化合物およびフッ化カルシウムを析出させ、これによりフッ素含有水1中のフッ素を固定し、当該水1のフッ素濃度を低減させる。第1工程で生成する析出物5は、カルシウムアルミネート化合物およびフッ化カルシウムの双方を含む。
第1工程において析出するカルシウムアルミネート化合物は、例えば、モノサルフェート(3CaO・Al23・CaSO4・12H2O)、フリーデル氏塩(3CaO・Al23・CaCl2・10H2O)、エトリンガイト(3CaO・Al23・3CaSO4・12H2O)である。これらのなかでは、エトリンガイトが最もフッ素を固溶し、固定する能力が高いことが知られている。析出するカルシウムアルミネート化合物の種類は、第1工程において、カルシウムイオンおよびアルミニウムイオン以外にどのようなイオンがフッ素含有水1中に存在するかに依存する。
カルシウム化合物2は限定されない。カルシウム化合物2は、硫酸カルシウムが好ましい。この場合、硫酸カルシウムに由来する硫酸イオンの存在によって、フッ素を固定する能力に特に優れるエトリンガイトの析出が促進され、本発明の処理方法によるフッ素濃度低減の効果がより高くなる。
アルミニウム化合物3は限定されない。アルミニウム化合物3は、水酸化アルミニウム、硫酸アルミニウムn水和物およびポリ塩化アルミニウムから選ばれる少なくとも1種が好ましい。これらのアルミニウム化合物は、pHが10を超え12以下の領域における溶解度が高く、当該化合物の使用によって、第1工程におけるカルシウムアルミネート化合物の析出が促進される。さらに、これらのアルミニウム化合物は排水処理の分野において無機凝集剤として幅広く使用されており、当該分野において非常に扱いやすい化合物である。
カルシウム化合物2およびアルミニウム化合物3は、任意の形態で第1反応槽12aに供給できる。当該化合物が水溶性の場合、水溶液として供給してもよいし、固体として供給し、第1反応槽12a内で溶解させてもよい。当該化合物が難溶性である場合、例えば、スラリーとしての供給が考えられる。
カルシウム化合物2の添加量は、例えば、二水石膏換算で、フッ素含有水に対して0.02〜1.0重量%が好ましい。
アルミニウム化合物3の添加量は、例えば、水酸化アルミニウム(Al(OH)3)換算で、フッ素含有水に対して0.008〜0.05重量%が好ましく、0.01〜0.05重量%がより好ましい。
pH調整剤4は、第1工程においてフッ素含有水1のpHを10を超え12以下に調整できる限り限定されない。pH調整剤4は塩基性物質であり、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、酸化カルシウム(生石灰)、水酸化カルシウム(消石灰)である。pH調整剤4は生石灰または消石灰が好ましい。この場合、pH調整剤4はカルシウム供給源ともなる。すなわち、第1工程において、消石灰または生石灰を含む塩基性物質を用いてフッ素含有水1のpHを10を超え12以下とすることが好ましい。
pH調整剤4の添加量および添加のタイミングは、例えば、第1反応槽12aにおけるフッ素含有水1のpHを連続してあるいは断続的にモニターし、得られたモニター結果に合わせて制御する。
pH調整剤4は、任意の形態で第1反応槽12aに供給できる。pH調整剤4が水溶性の場合、水溶液として供給してもよいし、固体として供給し、第1反応槽12a内で溶解させてもよい。当該化合物が難溶性である場合、例えば、スラリーとしての供給が考えられる。ただし、第一反応槽12a内部のpHを均一に調整するためには、任意の濃度に希釈された水溶液、またはスラリーでのpH調整剤4の供給が好ましい。
第1工程は、カルシウム化合物2およびアルミニウム化合物3を添加したフッ素含有水1を攪拌しながら実施することが好ましい。これにより、第1反応層12a内部のpHがより均一となる。このために装置51は、例えば、第1反応槽12aに攪拌装置を備える。
[第2工程]
第1工程を経たフッ素含有水1は、析出物5とともに、第1反応槽12aから第2反応槽12bに流れ込む。第2反応槽12bにおいて、フッ素含有水1にpH調整剤6が添加される。これにより、フッ素含有水1のpHが6以上8以下に調整される。
第1工程で析出したカルシウムアルミネート化合物は、pHが10を超え12以下の領域において、水中のアルミン酸イオン[Al(OH)4 -](濃度数十ppm)と平衡状態にある。これを中和してpH6以上8以下とすると、アルミン酸イオンは水酸化アルミニウム[Al(OH)3]として析出し、その際、析出物にフッ素が吸着され、フッ素含有水1からさらにフッ素が除去される。すなわち、第2工程において、フッ素が吸着した水酸化アルミニウムを析出させている。第2工程で生成する析出物7は、水酸化アルミニウムを含む。なお、フッ素含有水1のpHを6以上8以下とすることによって、第1工程で析出したカルシウムアルミネート化合物の一部が溶解し、当該化合物に固定されていたフッ素の一部が再放出される。しかし、再放出されたフッ素は、水酸化アルミニウムへの吸着により再び水中から除去される。
pH調整剤6は、第2工程におけるフッ素含有水1のpHを6以上8以下に調整できる限り限定されない。pH調整剤6は、第1工程におけるフッ素含有水1のpHが10を超え12以下であることから、酸性物質である。pH調整剤6は、塩酸、硫酸および硝酸から選ばれる少なくとも1種が好ましく、この場合、フッ素含有水1中に残留するカルシウムイオンとの間で塩が形成されたとしても当該塩は水溶性であり、反応槽12にスケールが付着しにくい。すなわち、第2工程において、塩酸、硫酸および硝酸から選ばれる少なくとも1種を含む酸性物質を用いて、第1工程を経たフッ素含有水1のpHを6以上8以下とすることが好ましい。
pH調整剤6の添加量および添加のタイミングは、例えば、第2反応槽12bにおけるフッ素含有水1のpHを連続してあるいは断続的にモニターし、得られたモニター結果に併せて制御する。
pH調整剤6は、任意の形態で第2反応槽12bに供給できる。pH調整剤6が水溶性の場合、水溶液として供給してもよいし、固体として供給し、第2反応槽12b内で溶解させてもよい。当該化合物が難溶性である場合、例えば、スラリーとしての供給が考えられる。ただし、第2反応槽12b内部のpHを均一に調整するためには、任意の濃度に希釈された水溶液、またはスラリーでの供給が好ましい。
第2工程は、フッ素含有水1を攪拌しながら実施することが好ましい。これにより、第2反応層12b内部のpHがより均一となる。このために装置51は、例えば、第2反応槽12bに攪拌装置を備える。
第2工程を経たフッ素含有水1は、第1工程における析出物5および第2工程における析出物7とともに、第2反応槽12bから凝集槽12cに流れ込む。凝集槽12cでは、フッ素含有水1に凝集剤8が添加される。これにより、析出物5,7が凝集して凝集物9となる。
凝集剤8を添加して凝集物9とすることにより、後の第3工程における析出物5,7の水中からの除去が容易となる。要求されるレベルの固液分離が第3工程において実現できるのであれば、凝集剤8の添加は省略できる。
凝集剤8は限定されず、例えば、アクリル酸、アクリルアミドなどからなるアニオン系ポリマー;メタクリル酸ジメチルアミノメチル、アクリル酸ジメチルアミノエチル、アミジンなどからなるカチオン系ポリマー;ならびにアニオン系ポリマーとカチオン系ポリマーとを任意の比で混合したノニオン系ポリマーである。凝集剤8は、処理すべきフッ素含有水に対する適用性試験を行って選択することが好ましい。
[第3工程]
凝集槽12cにおいて凝集物9が生成したフッ素含有水1は、処理槽12から沈殿槽18に送られ、沈殿槽18において凝集物9が沈殿する。このようにして、第1および第2工程で生成したフッ素を含む析出物がフッ素含有水1から除去され、当該水1のフッ素除去処理が終了する。
装置51では、第3工程において、第2工程で析出させた水酸化アルミニウムを、沈殿槽18内で沈殿させてフッ素含有水1から分離している。このような装置51の構成により、本発明の処理方法によるフッ素濃度低減の効果がさらに高くなる。
図2に示す装置における第3工程は、析出物5,7(凝集物9)の沈殿を利用している。本発明の処理方法では、処理槽12において生成したフッ素を含む析出物5,7を除去するために、図2に示す以外の固液分離方法を採用できる。当該方法は,例えば、膜分離法、遠心分離法である。当業者は、各固液分離方法を採用した装置を、適宜、構築できる。
図2に示す装置51では、沈殿による析出物の除去回数を一回のみとすることができるため、フッ素含有水1の処理を連続的に実施できる。そのためには、例えば、各反応槽においてフッ素含有水1に所定の工程が実施されるように、フッ素含有水1を貯留槽11から処理槽12へ連続的に送り出せばよい。もちろん装置51では、断続的にフッ素含有水1の処理を行うことも可能である。
[第4工程をさらに含む処理方法]
本発明の処理方法は、第1工程および第2工程の間に、第1工程を経たフッ素含有水を固液分離する第4工程をさらに含んでもよい。この場合、水中のフッ素を除去する効率がさらに高くなる。第4工程をさらに含む本発明の処理方法は、高いフッ素濃度を有するフッ素含有水を処理する場合に、特に効果的である。
図3に、第4工程をさらに含む本発明の処理方法の一例を示す。
図3に示す処理方法では、最初に、フッ素含有水に対して、上述した第1工程が実施される。
次に、第1工程を経たフッ素含有水を固液分離する(第4工程)。第1工程を経たフッ素含有水には、フッ素を含む物質(上述の析出物5)が析出している。第4工程では、当該析出物がフッ素含有水から除去される。
次に、第4工程を経たフッ素含有水1に対して、上述した第2工程が実施される。
次に、第2工程を経たフッ素含有水1を固液分離する(第3工程)。第2工程を経たフッ素含有水には、フッ素を含む物質(上述の析出物7)が析出している。第3工程では、当該析出物がフッ素含有水から除去される。これら各工程により、第1工程に供給されたフッ素含有水のフッ素濃度が低減し、フッ素含有水に対するフッ素除去処理が終了する。
図4に、図3に示す処理方法が実施される装置(フッ素含有水の処理装置)の一例を示す。図4に示す装置61は、フッ素含有水1を処理前に一時的に貯留する貯留槽11と、第1工程が実施される第1処理槽12Aと、第1処理槽12Aにおいて生成した、フッ素を含む析出物5の凝集物9Aを沈殿させる(第4工程が実施される)第1沈殿槽18Aと、第2工程が実施される第2処理槽12Bと、第2処理槽12Bにおいて生成した、フッ素を含む析出物7の凝集物9Bを沈殿させる(第3工程が実施される)第2沈殿槽18Bと、を備える。第1処理槽12Aの内部は、区画壁によって、第1反応槽12aおよび第1凝集槽12dに仕切られている。第2処理槽12Bの内部は、区画壁によって、第2反応槽12bおよび第2凝集槽12eに仕切られている。貯留槽11と第1反応槽12aと、第1凝集槽12dと第1沈殿槽18Aと、第1沈殿槽18Aと第2反応槽12bと、第2凝集槽12eと第2沈殿槽18Bと、は、それぞれ配管で接続されており、フッ素含有水1は、貯留槽11から第2沈殿槽18Bへ、順次流れ込むことができる。第1反応槽12aには、当該槽12aの内部に、カルシウム化合物2を供給するカルシウム供給槽13、アルミニウム化合物3を供給するアルミニウム供給槽14およびpH調整剤4を供給するpH調整剤供給槽15が接続されている。第2反応槽12bには、当該槽12bの内部にpH調整剤6を供給するpH調整剤槽16が接続されている。第1凝集槽12dおよび第2凝集槽12eには、それぞれ、当該槽12d,12eの内部に凝集剤8を供給する凝集剤供給槽17A,17Bが接続されている。第1反応槽12aおよび第1凝集槽12dを仕切る区画壁、ならびに第2反応槽12bおよび第2凝集槽12eを仕切る区画壁の高さは、それぞれ、第1および第2処理槽12A,12Bにおけるフッ素含有水1の液面以下であり、貯留槽11から第1反応槽12aに送られたフッ素含有水1は第1凝集槽12dに流れ込むことができ、第1沈殿槽18Aから第2反応槽12bに送られたフッ素含有水1は第2凝集槽12eに流れ込むことができる。
装置61では、貯留槽11からのフッ素含有水1が第1反応槽12aに送られ、当該槽12aにおいて第1工程が実施される。第1工程を経た水1は、次に、第1凝集槽12dに送られた後、第1沈殿槽18Aに送られ、当該槽18Aにおいて第4工程が実施される。第4工程を経た水1は、次に、第2反応槽12bに送られ、当該槽12bにおいて第2工程が実施される。第2工程を経た水1は、次に、第2凝集槽12eに送られた後、第2沈殿槽18Bに送られ、当該槽18Bにおいて第3工程が実施される。
装置61では、第2工程が第2処理槽12B内で実施される。このような装置61の構成により、本発明の処理方法によるフッ素濃度低減の効果がさらに高くなる。
より具体的には、装置61では、第1および第2の各工程が、第4工程を挟み、互いに異なる処理槽12A,12B内で実施される。このような装置61の構成により、本発明の処理方法によるフッ素濃度低減の効果がさらに高くなる。
以下、図4を参照しながら、装置61における第1〜第4の各工程について説明する。
第1反応槽12aでは、図2に示す装置51の第1反応槽12aと同じ工程(第1工程)が実施される。すなわち、フッ素含有水1へのカルシウム化合物2およびアルミニウム化合物3の添加ならびに当該水1のpH調整によって、カルシウムアルミネート化合物およびフッ化カルシウムにフッ素が固定され、双方の化合物を含む析出物5が生成する。第1工程の詳細は、上述したとおりである。
第1工程を経たフッ素含有水1は、析出物5とともに、第1反応槽12aから第1凝集槽12dに流れ込む。第1凝集槽12dにおいて、フッ素含有水1に凝集剤8が添加される。これにより、析出物5が凝集して凝集物9Aとなる。凝集物9Aが生成したフッ素含有水1は、第1処理槽12Aから第1沈殿槽18Aに送られ、第1沈殿槽18Aにおいて凝集物9Aが沈殿する。凝集剤8の添加は、要求されるレベルの固液分離が後の第4工程において実現できるのであれば、省略可能である。
第4工程は、上述した第3工程と同様に実施すればよい。装置61では、第4工程において、第1工程で析出させたカルシウムアルミネート化合物およびフッ化カルシウムを、沈殿槽18A内で沈殿させてフッ素含有水1から除去している。このような装置61の構成により、本発明の処理方法によるフッ素濃度低減の効果がさらに高くなる。
第4工程を経たフッ素含有水1は、第1沈殿槽18Aから、第2処理槽12Bの第2反応槽12bに流れ込む。第2反応槽12bでは、図2に示す装置51の第2反応槽12bと同じ工程(第2工程)が実施される。すなわち、フッ素含有水のpHを6以上8以下に調整することによって、フッ素が吸着した、水酸化アルミニウムを含む析出物7が生成する。第2工程の詳細は、上述したとおりである。ただし、装置51における第2工程とは異なり、第4工程において析出物5が既に分離されているため、第1工程で固定されたフッ素の再放出量が大幅に減少している。これにより、第4工程をさらに含む本発明の処理方法において、さらなるフッ素濃度の低減が実現される。
第2工程を経たフッ素含有水1は、析出物7とともに、第2反応槽12bから第2凝集槽12eに流れ込む。第2凝集槽12eにおいて、フッ素含有水1に凝集剤8が添加される。これにより、析出物7が凝集して凝集物9Bとなる。凝集物9Bが生成したフッ素含有水1は、第2処理槽12Bから第2沈殿槽18Bに流れ込み、第2沈殿槽18Bにおいて凝集物9Bが沈殿する。このようにして、フッ素を含む析出物がフッ素含有水1から除去され、当該水1のフッ素除去処理が終了する。
図4に示す装置61では、沈殿による析出物の除去が二回行われる。しかし、第3および第4工程において実施される固液分離の方法を適切に選択することによって、第4工程をさらに含む本発明の処理方法を連続的に実施することも可能である。
本発明の処理方法によってフッ素濃度を低減可能なフッ素含有水の種類は限定されない。フッ素含有水は、典型的には、太陽電池の製造工程、半導体素子の製造におけるシリコンのエッチング工程、製鋼および各種の表面処理工程から排出される排水である。当該排水がpH1〜3程度の強酸性である場合にも、本発明の処理方法を適用できる。
本発明の処理方法では、当該方法に用いる各化合物の種類および添加量ならびに当該方法が実施される具体的な装置の構成などにもよるが、数百ppmのフッ素濃度を有するフッ素含有水を、数ppmのフッ素濃度の水に処理できる。さらに、このような処理を、連続的に実施することが可能である。
当業者は、図2,4に示す装置に限られず、第1〜第4工程を実施する装置を適宜構築可能である。
本発明の処理方法は、本発明の効果が得られる限り、第1〜第4工程以外の任意の工程を含んでいてもよい。
以下、実施例により、本発明をさらに詳細に説明する。本発明は、以下の実施例に限定されない。
(実施例1)
フッ素含有水として、塩酸の添加によりpHを2.5としたフッ化ナトリウム水溶液を準備した。当該水溶液のフッ素イオン濃度は、20mM(380ppm)とした。
次に、当該水溶液に、カルシウム化合物として二水石膏(硫酸カルシウム二水和物)を、アルミニウム化合物として水酸化アルミニウムを加えた後、消石灰(水酸化カルシウム)を用いて、当該水溶液のpHを11に調整した(第1工程)。石膏の添加量は、添加前の水溶液の重量に対して0.022重量%、水酸化アルミニウムの添加量は、添加前の水溶液の重量に対して0.008重量%とした。水溶液のpHを11に調整した時点を第1工程の開始時点として、当該時点から所定の時間が経過する毎に、水溶液のフッ素濃度を評価した。実施例1および以降の実施例および比較例におけるフッ素濃度の評価方法は、JIS K0102に従った。第1工程におけるフッ素濃度の変化を、以下の表1に示す。表1および以降の各表におけるフッ素濃度の単位はppm(重量基準)である。なお、全ての実施例および比較例における各工程は、室温で実施した。
Figure 0005149323
表1に示すように、第1工程の開始後すぐに、水溶液のフッ素濃度が大きく低下し、その後、フッ素濃度は時間の経過に伴って緩やかに低下した。フッ素濃度は、およそ20分が経過した時点で、ほぼ一定となった。
第1工程開始から30分が経過した時点における水溶液のカルシウム濃度およびアルミニウム濃度を、ICP発光分析装置により評価したところ、いずれも最初に添加した量から大きく減少していた。この減少は、第1工程において、フッ化カルシウムおよびカルシウムアルミネート化合物が生成したことに対応する。
これとは別に、当該時点における水溶液中の析出物を取り出し、取り出した当該析出物を超純水で3回洗浄および遠心分離した後、凍結乾燥して得たサンプルの組成を、粉末エックス線回折により分析した。その結果、図5に示すように、フッ化カルシウム、エトリンガイトおよび溶け残った石膏が検出され、第1工程によって、これらの化合物を含む析出物が生じたことがわかった。
次に、第1工程開始から30分経過後の水溶液のpHを、塩酸を用いて、pH6〜8の範囲に調整した(第2工程)。比較のために、pH9および10に調整したサンプルも併せて準備した。続いて、pH調整後の水溶液を10分間攪拌した後、当該水溶液のフッ素濃度を評価した。評価結果を以下の表2に示す。表2および以降の各表における「−」は、未測定であることを示す。
Figure 0005149323
表2に示すように、第2工程を経ることにより、水溶液のフッ素濃度はさらに低下した。特に、第2工程のpHが6〜7の場合、水溶液のフッ素濃度は6.5ppmを下回った。
(比較例1)
第1工程において上記水溶液のpHを10に調整した以外は、実施例1と同様の実験を行った。水溶液のpHを10に調整した時点を開始時点として、当該時点から所定の時間が経過したときの水溶液のフッ素濃度の変化を、以下の表3に示す。
Figure 0005149323
表3に示すように、実施例1に比べて、フッ素濃度低減の程度が低くなった。
次に、pHを10に調整した時点から30分経過後の水溶液のpHを、塩酸を用いて7に調整した。続いて、pH調整後の水溶液を10分間攪拌した後、当該水溶液のフッ素濃度を評価したところ6.8ppmであり、実施例1に比べてフッ素濃度低減の程度が低かった。
(実施例2)
実施例1における第1工程終了時の水溶液にアニオン系凝集剤をフッ素含有水に対して0.2重量%加え、第1工程において生成した析出物を凝集させた。次に、遠心分離により、当該析出物の凝集物と水溶液とを固液分離して、凝集物を水溶液から除去した(第4工程)。
次に、凝集物を除去した後の水溶液のpHを、塩酸を用いて、pH6.5〜7.5の範囲に調整した(第2工程)。比較のために、pHを9および10に調整したサンプルも併せて準備した。続いて、pH調整後の水溶液を10分間攪拌した後、当該水溶液のフッ素濃度を評価した。評価結果を以下の表4に示す。
Figure 0005149323
表4に示すように、第4工程を経ることにより、水溶液のフッ素濃度はさらに低下した。特に、第2工程のpHが6.5〜7.5の場合、水溶液のフッ素濃度は3ppm以下となった。
(比較例2)
比較例1においてpHを10に調整した時点から30分が経過した後の水溶液に、実施例2と同様に凝集剤を加えた。次に、遠心分離により、析出物の凝集物と水溶液とを固液分離して、凝集物を水溶液から除去した。
次に、凝集物を除去した後の水溶液のpHを、塩酸を用いて7に調整した。続いて、pH調整後の水溶液を10分間攪拌した後、当該水溶液のフッ素濃度を評価したところ6.5ppmであった。
(比較例3)
フッ素含有水として、塩酸の添加によりpHを2.5としたフッ化ナトリウム水溶液を準備した。当該水溶液のフッ素イオン濃度は、20mM(380ppm)とした。
次に、当該水溶液に、カルシウム化合物として二水石膏を、アルミニウム化合物として水酸化アルミニウムを加えた後、消石灰を用いて、当該水溶液のpHを7または8に調整した。石膏の添加量は、添加前の水溶液の重量に対して0.022重量%、水酸化アルミニウムの添加量は、添加前の水溶液の重量に対して0.008重量%とした。水溶液のpHを7または8に調整した時点を開始時点として、当該時点から所定の時間が経過する毎に、水溶液のフッ素濃度を評価した。評価結果を、以下の表5に示す。
Figure 0005149323
表5に示すように、水溶液におけるフッ素濃度の低減の程度は、実施例に比べて低かった。
水溶液のpHを7に調整したときから30分が経過した時点における水溶液中の析出物を取りだし、取り出した当該析出物を超純水で3回洗浄および遠心分離した後、凍結乾燥して得たサンプルの組成を、粉末エックス線回折により分析した。その結果、図6に示すように、フッ化カルシウムが検出された。なお、水酸化アルミニウムも析出していると考えられるが、水酸化アルミニウムがアモルファス構造を有するため、エックス線回折では同定できなかった。
(比較例4)
フッ素含有水として、塩酸の添加によりpHを2.5としたフッ化ナトリウム水溶液を準備した。当該水溶液のフッ素イオン濃度は、20mM(380ppm)とした。
次に、当該水溶液に、カルシウム化合物として二水石膏を、アルミニウム化合物として水酸化アルミニウムを加えた後、消石灰を用いて、当該水溶液のpHを8または9に調整した。石膏の添加量は、添加前の水溶液の重量に対して0.022重量%、水酸化アルミニウムの添加量は、添加前の水溶液の重量に対して0.008重量%とした。水溶液のpHを8または9に調整した時点を開始時点として、当該時点から所定の時間が経過する毎に、水溶液のフッ素濃度を評価した。評価結果を、以下の表6に示す。
次に、当該開始時点から30分経過後の水溶液のpHを、塩酸を用いて、pH6.5に調整した。続いて、pH調整後の水溶液を10分間攪拌した後、当該水溶液のフッ素濃度を評価した。評価結果を、以下の表6に併せて示す。
Figure 0005149323
表6に示すように、水溶液におけるフッ素濃度の低減の程度は、実施例に比べて低かった。
水溶液のpHを9に調整したときから30分が経過した時点における水溶液中の析出物を取りだし、取り出した当該析出物を超純水で3回洗浄および遠心分離した後、凍結乾燥して得たサンプルの組成を、粉末エックス線回折により分析した。その結果、図7に示すように、フッ化カルシウムが検出された。なお、水酸化アルミニウムも析出していると考えられるが、水酸化アルミニウムがアモルファス構造を有するため、エックス線回折では同定できなかった。
本発明の処理方法は、太陽電池の製造工程、半導体素子の製造におけるシリコンのエッチング工程、製鋼および各種の表面処理工程などから排出された、フッ素を含有する排水の処理に好適である。本発明の処理方法をこれらの排水処理に適用することによって、当該排水のフッ素濃度が高い場合においても、従来の処理方法に比べてフッ素濃度を低減できる。
1 フッ素含有水
2 カルシウム化合物
3 アルミニウム化合物
4 pH調整剤
5 析出物
6 pH調整剤
7 析出物
8 凝集剤
9、9A、9B 凝集物
11 貯留槽
12 処理槽
12A 第1処理槽
12B 第2処理槽
13 カルシウム供給槽
14 アルミニウム供給槽
15 pH調整剤供給槽
16 pH調整剤供給槽
17 凝集剤供給槽
18 沈殿槽
18A 第1沈殿槽
18B 第2沈殿槽
12a 第1反応槽
12b 第2反応槽
12c 凝集槽
12d 第1凝集槽
12e 第2凝集槽
51、61 (フッ素含有水の処理)装置

Claims (10)

  1. フッ素含有水に含まれるフッ素を除去して、当該水のフッ素濃度を低下させるフッ素含有水の処理方法であって、
    フッ素含有水にカルシウム化合物として硫酸カルシウム、およびアルミニウム化合物を添加し、当該水のpHを10を超え12以下としてエトリンガイトを析出させる第1工程と、
    前記第1工程を経た前記水のpHを6以上8以下とする第2工程と、
    前記第2工程を経た前記水を固液分離する第3工程と、を含む、フッ素含有水の処理方法。
  2. 前記第2工程において、フッ素が吸着した水酸化アルミニウムを析出させる、請求項1に記載のフッ素含有水の処理方法。
  3. 前記第3工程において、
    前記第2工程で析出させた水酸化アルミニウムを、沈殿槽内で沈殿させて前記水から分離する請求項2に記載のフッ素含有水の処理方法。
  4. 前記第2工程を処理槽内で実施する、請求項1に記載のフッ素含有水の処理方法。
  5. 前記第1および第2の各工程を、同一の処理槽内において区分される互いに異なる反応槽内で実施する、請求項1に記載のフッ素含有水の処理方法。
  6. 前記第1工程と前記第2工程との間に、
    前記第1工程を経た前記水を固液分離する第4工程をさらに含む、請求項1に記載のフッ素含有水の処理方法。
  7. 前記第1および第2の各工程を、互いに異なる処理槽内で実施する、請求項6に記載のフッ素含有水の処理方法。
  8. 前記アルミニウム化合物が、水酸化アルミニウム、硫酸アルミニウムn水和物およびポリ塩化アルミニウムから選ばれる少なくとも1種である請求項1に記載のフッ素含有水の処理方法。
  9. 前記第1工程において、消石灰または生石灰を含む塩基性物質を用いて前記水のpHを10を超え12以下とする、請求項1に記載のフッ素含有水の処理方法。
  10. 前記第2工程において、塩酸、硫酸および硝酸から選ばれる少なくとも1種を含む酸性物質を用いて前記水のpHを6以上8以下とする、請求項1に記載のフッ素含有水の処理方法。
JP2010073688A 2010-03-26 2010-03-26 フッ素含有水の処理方法 Expired - Fee Related JP5149323B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010073688A JP5149323B2 (ja) 2010-03-26 2010-03-26 フッ素含有水の処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010073688A JP5149323B2 (ja) 2010-03-26 2010-03-26 フッ素含有水の処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011200852A JP2011200852A (ja) 2011-10-13
JP5149323B2 true JP5149323B2 (ja) 2013-02-20

Family

ID=44878150

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010073688A Expired - Fee Related JP5149323B2 (ja) 2010-03-26 2010-03-26 フッ素含有水の処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5149323B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103102027B (zh) * 2013-02-26 2015-07-01 宏大中源太阳能股份有限公司 太阳能电池生产的污水处理系统及方法
JP2014184370A (ja) * 2013-03-22 2014-10-02 Ube Ind Ltd フッ素含有排水の処理方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4964252A (ja) * 1972-10-21 1974-06-21
JPS49122880A (ja) * 1973-03-28 1974-11-25
JPS51131160A (en) * 1975-05-08 1976-11-15 Nippon Light Metal Co Ltd Method of treating waste water
JPS59373A (ja) * 1982-06-25 1984-01-05 Hitachi Plant Eng & Constr Co Ltd フツ素含有廃水の処理方法
JP4661132B2 (ja) * 2004-08-19 2011-03-30 パナソニック株式会社 フッ素含有排水の処理方法及び処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011200852A (ja) 2011-10-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20010071946A (ko) 불소 함유 폐수의 처리방법 및 처리장치
JP5560094B2 (ja) フッ素含有水を処理するための処理剤の製造方法およびこれを用いたフッ素含有水の処理方法
JP4661132B2 (ja) フッ素含有排水の処理方法及び処理装置
JP5157040B2 (ja) フッ素含有排水の処理方法及び処理装置
JP5149323B2 (ja) フッ素含有水の処理方法
JP2000084570A (ja) フッ素含有廃水の処理方法及び処理装置
JP4905397B2 (ja) フッ素含有水の処理方法及び処理装置
JP4508600B2 (ja) フッ素含有排水の処理方法及び処理装置
KR20150120971A (ko) 붕불화물 함유수의 처리 방법 및 처리 장치
JP4631425B2 (ja) リン酸を含むフッ素含有排水の処理方法及び処理装置
JP2927255B2 (ja) フッ素含有廃水の処理方法
JP2912237B2 (ja) フッ素含有排水の処理方法
JP5046250B2 (ja) 廃水の処理方法
JP2004000846A (ja) フッ素含有水の処理方法
JP2003260472A (ja) フッ素含有水の処理方法
JP2010075928A (ja) フッ素含有排水の処理方法及び処理装置
KR101802859B1 (ko) 불소 폐수 처리 방법 및 장치
JP4210509B2 (ja) ホウ素含有水の処理方法
JP6826806B2 (ja) 排水処理装置及び排水処理方法
JP2008149222A (ja) 温泉水中のフッ素イオン除去方法
JP4956905B2 (ja) Toc成分を含むフッ素含有水の処理方法および処理装置
JP3349637B2 (ja) フッ素含有排水処理装置及び方法
JP2014184370A (ja) フッ素含有排水の処理方法
JP2003117564A (ja) フッ素含有排水の処理方法
JP4140050B2 (ja) フッ素含有水の処理方法及びフッ素含有水処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120904

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121031

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121120

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121129

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5149323

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151207

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees