JP5145096B2 - バリア機構、レンズ装置および撮像装置 - Google Patents

バリア機構、レンズ装置および撮像装置 Download PDF

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Description

この発明は、非撮像時におけるカメラの対物レンズを覆うことで、外部からの衝撃や汚損などから対物レンズを保護するバリア機構、レンズ装置および撮像装置に関する。
光軸上に配置されたレンズなどの光学部材を備えたレンズ装置には、たとえば光路を横切る方向に変位可能に設けられたバリア羽根を備え、光路を開く位置または光路を閉じる位置にバリア羽根を変位させるバリア機構を備えたものがあった。このようなレンズ装置において、バリア機構は、鏡筒における対物側の端部に設けられている。
従来、閉じる位置(バリアー閉状態時)ではもっとも対物側に配置されたレンズよりも対物側に位置し、開く位置(バリアー開状態時)では対物側に配置されたレンズよりも接眼側に位置するように移動するバリア羽根を備えたバリア機構があった(たとえば、下記特許文献1を参照。)。
また、従来、レンズ鏡筒本体の軸心上の点を中心とする部分球殻状で上下に2分割されたバリア部を、中心を通り軸心と直交する軸の回りに回動させることによってレンズの対物側を開閉するようにしたバリア付きレンズ鏡筒があった(たとえば、下記特許文献2を参照。)。
特開平7−225409号公報 特開2002−258133号公報
しかしながら、上述した特許文献1の技術では、開く位置(バリアー開状態時)においてバリア羽根が光軸方向においてレンズよりも接眼側に位置するように移動するが、鏡筒の対物側の端部の位置は固定であるために光軸方向における寸法を小さくすることができず、光学装置の小型化を図りきれていないという問題があった。
また、上述した特許文献2の技術においては、バリア羽根をラジアル方向にのみ動かす構造とは異なり、バリア羽根をラジアル方向に変位させるとともにスラスト方向に変位させるための構造が必要であるため装置が大型化する傾向にあり、小型化を図ることができないという問題があった。
上述した特許文献2の技術においては、具体的には、たとえば、光軸に直交する方向を軸心方向とする軸を支持する構造を光路から退避した位置に設けるとともに、バリア羽根がラジアル方向およびスラスト方向に円弧を描くように変位するための空間を確保しなくてはならず、小型化を図ることができないという問題があった。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、大型化することなくレンズ装置における広角化を図ることができるバリア機構、レンズ装置および撮像装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかるバリア機構は、対物側に配置されたレンズの光路から退避した位置に設けられた回動軸を中心として前記光路を横切る方向に回動可能に設けられ、回動することによって前記光路を開く位置または前記光路を閉じる位置に変位するバリア羽根を備えたバリア機構であって、前記回動軸に設けられて外周面に前記回動軸を中心とする螺旋をなすネジ山と、前記バリア羽根に設けられて内周面に前記ネジ山と螺合するネジ山を備えた孔と、を備え、前記バリア羽根は、前記ネジ山どうしの螺合により前記回動軸に連結され、回動にともなって、前記閉じる位置では光軸方向における対物側から前記レンズを覆い、前記開く位置では前記光軸方向における前記閉じる位置よりも像面側に退避するように前記ネジ山どうしの螺合状態を変化させることを特徴とする。この発明によれば、レンズに対する外光の入射角を広くすることができる。
また、この発明にかかるバリア機構は、上記の発明において、前記バリア羽根が、前記開く位置では前記光軸方向における前記レンズの前記対物側の端面よりも像面側に退避するようにしたことを特徴とする。この発明によれば、レンズに対する外光の入射角を確実に広くすることができる。
また、この発明にかかるバリア機構は、上記の発明において、前記光路を開放する開口を有する環形状からなり、前記光軸方向における前記対物側から前記回動軸に対向する前板を備え、前記バリア羽根は、前記開く位置では前記光軸方向における前記前板よりも像面側に退避することを特徴とする。この発明によれば、バリア羽根の脱離を防止するとともに、光軸方向における前板の位置を、閉じる位置でのバリア羽根の位置と同等とすることができる。
また、この発明にかかるレンズ鏡筒は、開口部を有する環形状からなるベース部材と、対物側に配置されたレンズの光路から退避した位置に設けられた回動軸を中心として前記光路を横切る方向に回動可能に設けられ、回動することによって前記ベース部材と重なって前記光路を開く位置または前記開口部を塞いで前記光路を閉じる位置に変位する複数のバリア羽根と、を備えたバリア機構を有する略円筒形状のレンズ鏡筒であって、前記バリア羽根に設けられて前記回動軸に係合する基部を備え、前記バリア羽根は、前記基部が前記回動軸に連結され、回動にともなって、光軸方向において前記レンズに対して相対的に変位するように前記基部を移動させることによって、前記光路を閉じる位置では前記光軸方向における対物側から前記レンズを覆い、前記光路を開く位置では前記光軸方向における前記レンズの前記対物側の端面よりも像面側に退避するように構成したことを特徴とする。この発明によれば、光路長を変更することなくレンズに対する外光の入射角を広くすることができる。
また、この発明にかかるレンズ鏡筒は、上記の発明において、前記光路を開く位置では、前記バリア羽根の対物側に配置され、前記光路を閉じる位置では、光軸と略直交する方向において、前記バリア羽根の少なくとも一部が重なるように配置されたバリアカバー部材を備えたことを特徴とする。
また、この発明にかかるレンズ装置は、光軸方向に移動可能に設けられた対物レンズを備え、当該対物レンズを移動することによって光路長の変更が可能なレンズ装置であって、前記対物レンズの光路から退避した位置に設けられた回動軸を中心として前記光路を横切る方向に回動可能に設けられ、回動することによって前記光路を開く位置または前記光路を閉じる位置に変位するバリア羽根と、前記光路から退避した位置で前記バリア羽根に連結され、前記対物レンズの移動にともなって前記光軸を中心として回転することによって前記バリア羽根を回動させる回転環と、前記回動軸に設けられて外周面に前記回動軸を中心とする螺旋をなすネジ山と、前記バリア羽根に設けられて内周面に前記ネジ山と螺合するネジ山を備えた孔と、を備え、前記バリア羽根は、前記ネジ山どうしの螺合により前記回動軸に連結され、回動にともなって、前記閉じる位置では前記光軸方向における対物側から前記レンズを覆い、前記開く位置では前記光軸方向における前記レンズの前記対物側の端面よりも接眼側に退避するように前記ネジ山どうしの螺合状態を変化させることを特徴とする。
この発明によれば、バリア羽根が開く位置にあるときにレンズに対する外光の入射角を広くすることができ、レンズ装置の光路長を長くすることなくレンズ装置の広角化を図ることができる。
また、この発明にかかる撮像装置は、撮像素子と、前記撮像素子に外光を入射させる光路を形成する上記のレンズ装置と、を備えたことを特徴とする。この発明によれば、大型化することなく広角化を図ったレンズ装置を備えた撮像装置を提供することができる。
本発明にかかるバリア機構、レンズ装置および撮像装置によれば、バリア羽根の支持および回動にかかるレンズに対する外光の入射角を広くすることができるという効果を奏する。これによって、レンズを広角化することができる。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるバリア機構、レンズ装置および撮像装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
まず、この発明にかかる実施の形態のバリア機構、レンズ装置および撮像装置について説明する。図1、図2、図3、図4および図5は、この発明にかかる実施の形態のバリア機構を示す説明図である。図1、図2、図3、図4および図5においては、この発明にかかる実施の形態のバリア機構および当該バリア機構を備えたレンズ装置におけるバリア機構の周辺が示されている。
図1においては開き状態にあるバリア機構を対物側から見た状態を示し、図2においては閉じ状態にあるバリア機構を対物側から見た状態を示している。図3においては、閉じ状態にあるバリア機構を接眼(像面)側から見た状態を示している。図4および図5は、バリア機構を備えたレンズ装置を光軸を通る平面で切断した断面を示している。
図4および図5においては、バリア機構およびバリア機構の近傍における断面を、当該断面に直交し光軸を通る平面で切断した断面を示している。図4においては開き状態にあるバリア機構およびバリア機構の近傍における断面を示し、図5においては閉じ状態にあるバリア機構およびバリア機構の近傍における断面を示している。
図1、図2、図3、図4および図5において、この発明にかかる実施の形態のバリア機構100は、レンズ装置が備える鏡筒400に設けられる。鏡筒400は、複数の円筒形状部材を光軸を中心として重ね合わせることによって構成されている。鏡筒400における複数の円筒形状部材は、光軸方向に相対的に変位可能に設けられている。レンズ装置においては、複数の円筒形状部材を光軸方向に相対的に変位させることによって、光路長を変更することが可能である。
レンズ装置は、たとえば電源ON時に光路長が伸長し、電源OFF時に光路長が最短となるように収縮することによって、光路長を変更することが可能とされている。この実施の形態のレンズ装置およびバリア機構100は、電源ON時に図4に示した撮像状態となり、電源OFF時に図5に示した非撮像状態をとる。
鏡筒400内には、1または複数のレンズが設けられており、各レンズ間の距離は撮像状態と非撮像状態とで異なる。また、各レンズ間の距離は、撮像対象までの距離などに応じて適宜調整可能としてもよい。このようなレンズ装置としては、具体的には、たとえばズームレンズ装置やバリフォーカルレンズ装置などが挙げられる。ズームレンズ装置およびバリフォーカルレンズ装置については、公知の各種の技術を用いて容易に実現可能であるため説明を省略する。
この発明のバリア機構100を備えたレンズ装置は、図示を省略する撮像素子を備えた撮像装置に適用することが可能である。撮像素子としては、たとえばCCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complement Metal Oxide Semiconductor)などを用いることが可能である。このような撮像装置は、この発明のバリア機構100を備えたレンズ装置(ズームレンズ装置)によって、撮像素子に外光を入射させる光路を形成する。撮像装置については公知の各種の技術を用いて容易に実現可能であるため説明を省略する。
レンズ装置が備える鏡筒400における複数の円筒形状部材のうち、もっとも対物側まで変位する円筒形状部材401の内周側には、レンズ(以下、「対物レンズ」という)402が設けられている。対物レンズ402は、レンズ保持枠403を介して円筒形状部材401の光軸方向における対物側の端部に設けられている。レンズ保持枠403は、円筒形状部材401に対する位置が固定されている。また、レンズ保持枠403は、駆動レバーの変位位置を案内するスリットを備えている。スリットは、光軸を中心とする円弧をなす。
この発明にかかる実施の形態のバリア機構100は、円筒形状部材401に設けられている。バリア機構100は、2枚のバリア羽根101を備えている。2枚のバリア羽根101は、それぞれ駆動レバー301を備えている。駆動レバー301は、バリア羽根101の接眼側に設けられており、各バリア羽根101から光軸に平行に突出している。駆動レバー301は、光路から退避した位置に設けられている。
バリア羽根101は、回動軸102を中心として光路(光軸)を横切る方向に回動可能とされている。回動軸102は、対物レンズ402を含むレンズ装置の光路から退避した位置に設けられている。バリア羽根101は、回動軸102を中心として回動することによって、光路を開く位置(以下、「開き位置」という)または光路を閉じる位置(以下、「閉じ位置」という)に変位する。
バリア羽根101は、レンズ装置の状態に応じて、開き位置または閉じ位置のいずれか一方に選択的に位置付けられる。この実施の形態においては、バリア羽根101は、電源ONによってレンズ装置が撮像状態にある場合に開き位置に位置付けられ、電源OFFによってレンズ装置が非撮像状態にある場合に閉じ位置に位置付けられる。
回動軸102は、ベース板103に設けられている。回動軸102は、ベース板103の対物側に設けられており、ベース板103から光軸に平行に突出している。これにより、バリア羽根101は、ベース板103の対物側において回動軸102を中心として回動することとなる。ベース板103は、鏡筒400に対する位置が固定されている。このため、回動軸102の位置は、鏡筒400に対して固定されている。
ベース板103は、レンズ装置における光路を開放する開口104を有する環形状からなる。開口104は、バリア機構100が開き状態にある場合にレンズを外部に開放し、レンズ装置の正面側に対するレンズの有効光路を確保する。また、ベース板103は、ベース板103を光軸方向に貫通する切り欠き部105を備えている。切り欠き部105の内側には、駆動レバー301が位置付けられる。切り欠き部105は、駆動レバー301の変位範囲を規定する。
駆動レバー301は、バリア羽根101に設けられており、バリア羽根101から光軸に平行に突出している。駆動レバー301は、光路から退避した位置に設けられており、この実施の形態においては回動軸102を間にして光軸とは反対側に設けられている。駆動レバー301は、ベース板103に設けられたスリット、レンズ保持枠403に設けられたスリットを貫通して回転環に連結されている。
光軸方向においてベース板103よりも対物側には、前板106が設けられている。前板106は、光軸を中心とする環形状からなり、バリア羽根101よりも対物側に設けられて回動軸102を対物側から覆っている。回動軸102の先端と前板106との光軸方向における距離は、バリア羽根101の光軸方向における寸法(バリア羽根101の板厚)よりも小さい。前板106によって、バリア羽根101の回動軸102からの脱落を防止することができる。前板106は、固定環404によって鏡筒400に固定されている。
ベース板103の接眼側には、回転環302が設けられている。回転環302は、光軸を中心として回転可能に設けられている。回転環302は、キャンセル用バネ303によって連結された2枚の回転部材304によって構成されている。キャンセル用バネ303は、2枚の回転部材304に設けられた係止部304aにそれぞれ係止されることによって、2枚の回転部材304を連結している。
回転環302は、2枚の回転部材304によって上述した駆動レバー301を狭持している。これにより、駆動レバー301は、回転環302の回転にともなって光軸を中心として回転する。そして、これによって、2枚のバリア羽根101は、回転環302の回転にともなって光軸を中心として回転する。
回転環302は、駆動力伝達片305を備えている。駆動力伝達片305は、2枚の回転部材304の接眼側にそれぞれ設けられており、回転環302の接眼側から光軸に平行に突出している。駆動力伝達片305は、回転環302よりも接眼側に設けられた回転筒405に係合する。
回転筒405は、鏡筒400における複数の円筒形状部材の一部をなし、光軸を中心として回転可能に設けられている。また、回転筒405は、駆動力伝達片305と係合するように切り欠かれた被係合部405aを備えている。回転筒405は、図示を省略するモータなどの回転駆動力が伝達されることによって回転する。
動力伝達片と回転筒405とは、鏡筒400および複数の鏡筒400が非撮像位置に位置付けられている場合に係合する。すなわち、2枚のバリア羽根101の開閉は、鏡筒400および複数の鏡筒400が非撮像位置に位置付けられている場合におこなうことが可能になる。
ベース板103の接眼側には、2つの開閉用バネ306が設けられている。2つの開閉用バネ306の一端は、ベース板103の背面に設けられた2つの突起307のうち該当する突起307にそれぞれ係合している。2つの開閉用バネ306の他端は、2枚の回転部材304に設けられた爪部308のうち該当する爪部308にそれぞれ係合している。
2つの開閉用バネ306は、それぞれに係合された回転部材304を開き位置に位置付ける方向に付勢する。2つの開閉用バネ306は、2枚の回転部材304が開き位置側から閉じ位置側に回転する際に伸長し、それぞれに係合された回転部材304を開き位置に位置付ける方向に付勢する。図3においては、2つの開閉用バネ306が伸長した状態を示している。これによって、バリア羽根101は、開き位置に位置付けられるように付勢される。
つぎに、バリア羽根101と回動軸102との連結構造について説明する。図6および図7は、バリア羽根101と回動軸102との連結構造を示す説明図である。図6においては、回動軸102および回動軸102の周辺の構造が示されている。図7においては、バリア羽根101と回動軸102との位置関係を分解した斜視状態が示されている。
図6および図7において、回動軸102の外周面には、光軸方向を軸心方向とするネジ山(雄ねじ)が設けられている。バリア羽根101は、回動軸102が挿入される孔601を備えている。孔601の内周面には、回動軸102に設けられたネジ山と同ピッチのネジ山(雌ねじ)が設けられている。バリア羽根101は、ネジ山(雄ねじ)にネジ山(雌ねじ)を螺合させることによって回動軸102に連結され、回動軸102を中心として回転可能とされている。
バリア羽根101が回動軸102を中心として回転する際には、ネジ山(雄ねじ)に対するネジ山(雌ねじ)の螺合位置が変化する。すなわち、バリア羽根101が回動軸102を中心として回転することによって、バリア羽根101の光軸方向における位置が変化する。
ネジ山(雄ねじ)およびネジ山(雌ねじ)は、閉じ位置側から開き位置側に向かって回転するバリア羽根101が対物側から接眼側に変位し、開き位置側から閉じ位置側に向かって回転するバリア羽根101が接眼側から対物側に変位するような向きに設けられている。
バリア羽根101は、閉じ位置にある場合に、光軸方向におけるレンズよりも対物側に位置付けられる。また、バリア羽根101は、開き位置にある場合に、光軸方向におけるレンズの対物側の端面位置あるいは当該端面位置よりも接眼側に位置付けられる。すなわち、バリア羽根101は、閉じ状態にある場合と開き状態にある場合とで光軸方向におけるレンズに対する相対的な位置が変化する。
このように、バリア羽根101は、ネジ山(雄ねじ)およびネジ山(雌ねじ)の螺合により回動軸102に連結され、回動にともなって、閉じ位置では光軸方向における対物側から対物レンズ402を覆い、開き位置では光軸方向における対物レンズ402の対物側の端面よりも接眼側に退避するようにネジ山(雄ねじ)およびネジ山(雌ねじ)の螺合状態を変化させる。また、バリア羽根101は、開き位置では光軸方向において前板106よりも接眼側に退避する。
つぎに、レンズ装置の光軸方向における寸法について説明する。図8は、レンズ装置の光軸方向における各部の位置関係を概略的に示す説明図である。図8において、符号801は従来のバリア機構800が備えたバリア羽根を示している。従来のバリア機構800においては、バリア羽根801が光軸方向における定位置で回転する。このため、光軸方向における前板106の位置は、バリア羽根101が閉じ位置にあるか開き位置にあるかにかかわらず、光軸方向におけるバリア羽根101の回転位置よりも対物側とされている。
これに対して、この発明の実施の形態のレンズ装置においては、光軸方向におけるバリア羽根101の位置が、バリア羽根101が閉じ位置にあるか開き位置にあるかによって変化し、開き位置にある場合には光軸方向において前板106に重複する位置に位置付けられ、閉じ位置にある場合には光軸方向においてレンズに重複する位置に位置付けられる。
すなわち、この発明の実施の形態のレンズ装置においては、光軸方向において閉じ位置にあるバリア羽根101に重複する位置に前板106を設け、前板106によって円筒形状部材401からのバリア羽根101の脱落を防止しているため、従来のレンズ装置と比較して閉じ位置にあるバリア羽根101の位置が光軸方向において接眼(像面)側に移動することによって光軸方向における寸法を、前板106の移動した距離Dだけ短くすることができる。
これによって、バリア機構800を備えた従来のレンズ装置と比較して、光軸方向における寸法を短くすることができる。また、これによって、バリア機構800を備えた従来のレンズ装置と比較して、バリア羽根101が開き位置にあるときに対物レンズ402に対する外光の入射角を広くすることができ、レンズ装置の光路長を長くすることなくレンズ装置の広角化を図ることができる。
上述したように、この発明にかかる実施の形態のバリア機構100によれば、対物側に配置されたレンズの一例としての対物レンズ402の光路から退避した位置に設けられた回動軸102を中心として光路を横切る方向に回動可能に設けられ、回動することによって開き位置または閉じ位置に変位するバリア羽根101を備えたバリア機構100であって、回動軸102に設けられて外周面に光軸を軸心とする螺旋をなすネジ山と、バリア羽根101に設けられて内周面にネジ山と螺合するネジ山を備えた孔601と、を備え、バリア羽根101は、ネジ山どうしの螺合により回動軸102に連結され、回動にともなって、閉じ位置では光軸方向における対物側から対物レンズ402を覆い、開き位置では光軸方向における対物レンズ402の対物側の端面よりも接眼側に退避するようにネジ山どうしの螺合状態を変化させることを特徴とするため、レンズに対する外光の入射角を広くすることができる。これによって、対物レンズ402の広角化を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態のバリア機構100によれば、バリア羽根101が、開き位置では光軸方向における対物レンズ402の対物側の端面よりも像面側に退避するようにしたことを特徴とするため、レンズに対する外光の入射角を確実に広くすることができる。これによって、大型化することなくレンズ装置の広角化を図る、すなわち、広角化を図ったレンズ装置の小型化を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態のバリア機構100によれば、光路を開放する開口103を有する環形状からなり、光軸方向における対物側から回動軸102に対向する前板106を備え、バリア羽根101は、開き位置では光軸方向において前板106よりも接眼側に退避することを特徴とするため、バリア羽根101の脱離を防止するとともに、光軸方向における前板106の位置を、閉じ位置でのバリア羽根101の位置と同等とすることができる。これによって、バリア機構100を搭載するレンズ装置の光軸方向における寸法を小さくし、レンズ装置およびレンズ装置を搭載する撮像装置の小型化を図ることができる。
なお、バリア羽根101は、ネジ山どうしの螺合により回動軸102に連結されているものに限らない。図示を省略するが、たとえば、対物レンズ402の光路から退避した位置に設けられた回動軸102を中心として光路を横切る方向に回動可能に設けられ、回動することによって開き位置または閉じ位置に変位するバリア羽根101を備えたバリア機構であって、バリア羽根に設けられて回動軸に係合する基部を備え、バリア羽根は、基部が回動軸に連結され、回動にともなって、光軸方向においてレンズに対して相対的に変位するように基部を移動させることを特徴とする。この発明によれば、光路長を変更することなくレンズに対する外光の入射角を広くすることができる。
また、この発明にかかるバリア機構は、上記の発明において、バリア羽根が、閉じる位置では光軸方向における対物側から対物レンズを覆い、前記開く位置では前記光軸方向における前記レンズの前記対物側の端面よりも像面側に退避するように構成したことを特徴とする。この発明によれば、レンズに対する外光の入射角を広くすることができる。
また、この発明にかかる実施の形態のバリア機構100によれば、光軸方向に移動可能に設けられた対物レンズ402を備え、対物レンズ402を移動することによって光路長の変更が可能なレンズ装置であって、対物レンズ402の光路から退避した位置に設けられた回動軸102を中心として光路を横切る方向に回動可能に設けられ、回動することによって開き位置または閉じ位置に変位するバリア羽根101と、光路から退避した位置でバリア羽根101に連結され、対物レンズ402の移動にともなって光軸を中心として回転することによってバリア羽根101を回動させる回転環302と、回動軸102に設けられて外周面に光軸を軸心とする螺旋をなすネジ山と、バリア羽根101に設けられて内周面にネジ山と螺合するネジ山を備えた孔601と、を備え、バリア羽根101は、ネジ山どうしの螺合により回動軸102に連結され、回動にともなって、閉じ位置では光軸方向における対物側から対物レンズ402を覆い、開き位置では光軸方向におけるよりも接眼側に退避するようにネジ山どうしの螺合状態を変化させることを特徴とするため、バリア羽根101が開き位置にあるときに対物レンズ402に対する外光の入射角を広くすることができ、レンズ装置の光路長を長くすることなくレンズ装置の広角化を図ることができる。これによって、大型化することなくレンズ装置の広角化を図る、すなわち、広角化を図ったレンズ装置の小型化を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の撮像装置は、撮像素子と、撮像素子に外光を入射させる光路を形成するレンズ装置と、を備えたことを特徴とするため、大型化することなく広角化を図ったレンズ装置を備えた撮像装置を提供することができる。
以上説明したように、この実施の形態によれば、大型化することなくレンズ装置における広角化を図ることができる。
以上のように、本発明にかかるバリア機構、レンズ装置および撮像装置は、非撮像時におけるカメラの対物レンズを覆うことで、外部からの衝撃や汚損などから対物レンズを保護する際に有用であり、特に、コンパクトカメラなどの小型の撮像装置に搭載するバリア機構、レンズ装置およびこれらのバリア機構あるいはレンズ装置を搭載した撮像装置に適している。
この発明にかかる実施の形態のバリア機構を示す説明図(その1)である。 この発明にかかる実施の形態のバリア機構を示す説明図(その2)である。 この発明にかかる実施の形態のバリア機構を示す説明図(その3)である。 この発明にかかる実施の形態のバリア機構を示す説明図(その4)である。 この発明にかかる実施の形態のバリア機構を示す説明図(その5)である。 バリア羽根と回動軸との連結構造を示す説明図(その1)である。 バリア羽根と回動軸との連結構造を示す説明図(その2)である。 レンズ装置の光軸方向における各部の位置関係を概略的に示す説明図である。
符号の説明
100 バリア機構
101 バリア羽根
102 回動軸
103 ベース板
104 開口
106 前板
301 駆動レバー
302 回転環
304 回転部材
402 対物レンズ

Claims (7)

  1. 対物側に配置されたレンズの光路から退避した位置に設けられた回動軸を中心として前記光路を横切る方向に回動可能に設けられ、回動することによって前記光路を開く位置または前記光路を閉じる位置に変位するバリア羽根を備えたバリア機構であって、
    前記回動軸に設けられて外周面に前記回動軸を中心とする螺旋をなすネジ山と、
    前記バリア羽根に設けられて内周面に前記ネジ山と螺合するネジ山を備えた孔と、
    を備え、
    前記バリア羽根は、前記ネジ山どうしの螺合により前記回動軸に連結され、回動にともなって、前記閉じる位置では光軸方向における対物側から前記レンズを覆い、前記開く位置では前記光軸方向における前記閉じる位置よりも像面側に退避するように前記ネジ山どうしの螺合状態を変化させることを特徴とするバリア機構。
  2. 前記バリア羽根は、前記開く位置では前記光軸方向における前記レンズの前記対物側の端面よりも像面側に退避するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のバリア機構。
  3. 前記光路を開放する開口を有する環形状からなり、前記光軸方向における前記対物側から前記回動軸に対向する前板を備え、
    前記バリア羽根は、前記開く位置では前記光軸方向における前記前板よりも像面側に退避することを特徴とする請求項1または2に記載のバリア機構。
  4. 開口部を有する環形状からなるベース部材と、対物側に配置されたレンズの光路から退避した位置に設けられた回動軸を中心として前記光路を横切る方向に回動可能に設けられ、回動することによって前記ベース部材と重なって前記光路を開く位置または前記開口部を塞いで前記光路を閉じる位置に変位する複数のバリア羽根と、を備えたバリア機構を有する略円筒形状のレンズ鏡筒であって、
    前記バリア羽根に設けられて前記回動軸に係合する基部を備え、
    前記バリア羽根は、前記基部が前記回動軸に連結され、回動にともなって、光軸方向において前記レンズに対して相対的に変位するように前記基部を移動させることによって、前記光路を閉じる位置では前記光軸方向における対物側から前記レンズを覆い、前記光路を開く位置では前記光軸方向における前記レンズの前記対物側の端面よりも像面側に退避するように構成したことを特徴とするレンズ鏡筒
  5. 前記光路を開く位置では、前記バリア羽根の対物側に配置され、前記光路を閉じる位置では、光軸と略直交する方向において、前記バリア羽根の少なくとも一部が重なるように配置されたバリアカバー部材を備えたことを特徴とする請求項4に記載のレンズ鏡筒
  6. 光軸方向に移動可能に設けられた対物レンズを備え、当該対物レンズを移動することによって光路長の変更が可能なレンズ装置であって、
    前記対物レンズの光路から退避した位置に設けられた回動軸を中心として前記光路を横切る方向に回動可能に設けられ、回動することによって前記光路を開く位置または前記光路を閉じる位置に変位するバリア羽根と、
    前記光路から退避した位置で前記バリア羽根に連結され、前記対物レンズの移動にともなって前記光軸を中心として回転することによって前記バリア羽根を回動させる回転環と、
    前記回動軸に設けられて外周面に前記回動軸を中心とする螺旋をなすネジ山と、
    前記バリア羽根に設けられて内周面に前記ネジ山と螺合するネジ山を備えた孔と、
    を備え、
    前記バリア羽根は、前記ネジ山どうしの螺合により前記回動軸に連結され、回動にともなって、前記閉じる位置では前記光軸方向における対物側から前記レンズを覆い、前記開く位置では前記光軸方向における前記レンズの前記対物側の端面よりも接眼側に退避するように前記ネジ山どうしの螺合状態を変化させることを特徴とするレンズ装置。
  7. 撮像素子と、
    前記撮像素子に外光を入射させる光路を形成する請求項6に記載のレンズ装置と、
    を備えたことを特徴とする撮像装置。
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