JP5142784B2 - レーザ加工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、積層コンデンサやセラミック配線基板等の電子部品の製造工程において用いられ、セラミックグリーンシート等の被加工物にレーザ光により微小な孔開け加工を行なうレーザ加工装置に関するものである。
近年、電子機器の小型化に伴い、積層セラミックコンデンサや積層セラミック配線基板のようなセラミックスを用いた電子部品において、上下の層間の導体層同士を接続するためのビアホール導体やスルーホール導体等に用いる貫通孔の形成方法として、赤外光(1.06μmの波長)を用いたCOレーザや紫外光(355nmの波長)を用いたUV−YAGレーザなどのレーザ加工装置が多用されるようになっている。
このようなレーザ加工装置は、一般的に被穿孔物が搭載されるステージとステージを保持する保持台、レーザビーム発振用のレーザ発振器、発振されたレーザビームを導く光学系などを備えている。
例えば、レーザ加工装置のステージ上にセラミックグリーンシート載置し、このセラミックグリーンシートに貫通孔を穿孔する際、レーザ光は、被穿孔物を穿孔した後、被穿孔物を搭載したステージにも照射され、ステージ表面に損傷を与えてしまうので、ステージ表面における面精度が低下し、レーザ光の焦点深度の精度に影響を及ぼし、結果的に孔形状にも影響が生じる。
このような不具合の対策としてステージの表面をレーザ光を散乱する擦りガラスなどの素材で覆う方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、図6の断面図に示すような、レーザ光が照射される被穿孔物21の直下のステージ24位置に、複数の貫通孔24aを設けておくレーザ加工装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2000−225485号公報 特開2003−71585号公報
しかしながら、特許文献1のように被穿孔物を搭載するステージの表面に擦りガラスを使用した場合、被穿孔物を照射した後に、被穿孔物とステージとの間に熱が蓄積し、被穿孔物に熱影響が発生するという問題があった。
また、特許文献2のように被穿孔物21の穿孔位置に対応するステージ24位置に貫通孔24aを設けた場合、ステージ24の貫通孔24aを貫通したレーザ光がステージ24を保持する保持台25に照射され、このレーザ光が反射して、再び被穿孔物21に熱影響を与えたり、ステージ24へ熱影響を与えたりして、不具合を発生させてしまっていた。
本発明は、上記従来の問題点を解決するために案出されたものであり、その目的は、レーザ反射光の影響を低減し、穿孔加工を精度良く行なうことができるレーザ加工装置を提供することにある。
本発明のレーザ加工装置は、レーザ加工によって穿孔される被穿孔物が搭載され、被穿孔物の穿孔位置に貫通孔を有するステージと、このステージを保持する保持台とを備え、前記貫通孔の外側の、レーザ光が入射する側と反対側の前記レーザ光が照射される位置にレーザ光吸収材が設置されており、該レーザ光吸収材は、粉末状であることを特徴とするものである。
また、好ましくは、本発明のレーザ加工装置において、前記レーザ光吸収材は、前記レーザ光に対する吸収率が70%以上であることを特徴とするものである。
また、好ましくは、本発明のレーザ加工装置において、前記レーザ光は、紫外光であることを特徴とするものである。
また、好ましくは、本発明のレーザ加工装置において、前記ステージの中央部を支持する支持台を有することを特徴とするものである。
また、好ましくは、本発明のレーザ加工装置において、前記支持台と前記レーザ光吸収材とは一体で成ることを特徴とするものである。
また、好ましくは、本発明のレーザ加工装置において、前記ステージに設けられる前記貫通孔の直径は、前記被穿孔物の穿孔の直径よりも10μm乃至100μm大きいことを特徴とするものである。
また、好ましくは、本発明のレーザ加工装置において、前記ステージは、前記貫通孔が設けられるエリアを除く箇所に、被穿孔物を吸着するための吸着孔を有することを特徴とするものである。
また、好ましくは、本発明のレーザ加工装置において、前記ステージを保持する保持台の内側に、凹凸形状が設けられていることを特徴とするものである。
本発明のレーザ加工装置によれば、レーザ加工によって穿孔される被穿孔物が搭載され、被穿孔物の穿孔位置に貫通孔を有するステージと、このステージを保持する保持台とを備え、貫通孔の外側の、レーザ光が入射する側と反対側のレーザ光が照射される位置にレーザ光吸収材が設置されているため、レーザ光の反射が低減され、被穿孔物に及ぼす熱影響が少なくなり、高精度な穿孔が可能となる。
また、本発明のレーザ加工装置によれば、レーザ光吸収材は、レーザ光に対する吸収率が70%以上である場合、レーザ光が吸収されて被穿孔物への熱影響が少なくなり、高精度な穿孔が可能となる。
また、本発明のレーザ加工装置によれば、レーザ光が、紫外光である場合、レーザの照射スポット径を30μm程度に小さくすることができ、穿孔の直径を30μm程度まで小径にすることができる。
また、本発明のレーザ加工装置によれば、レーザ光吸収材が、粉末状であるため、レーザ光吸収材の表面でレーザ光を吸収するとともに、僅かに反射されるレーザ光は散乱されるので、被穿孔物に及ぼす熱影響を少なくすることが可能となる。
また、本発明のレーザ加工装置によれば、ステージの中央部を支持する支持台を有する場合、被穿孔物を搭載するステージの撓みが少なくなり、安定したステージの平坦度が保たれるので、レーザ光の焦点深度の精度が上がる。これにより、高精度な穿孔が可能となる。
また、本発明のレーザ加工装置によれば、支持台と光吸収材とが一体である場合、レーザ光吸収材と支持台とによってレーザ光を吸収することができ、被穿孔物に及ぼす熱影響を少なくすることができる。また、レーザ光吸収材と支持台との設置が容易になる。
また、本発明のレーザ加工装置によれば、ステージに設けられる貫通孔の直径が、被穿孔物の穿孔の直径よりも10μm乃至100μm大きい場合、レーザ光の熱影響による被穿孔物の溶融部のエリア外にステージの貫通孔が配置されるため、被穿孔物のステージへの溶着、加工屑の付着を避けることができ、高精度で信頼性の高い穿孔が可能となる。
また、本発明のレーザ加工装置によれば、ステージは、貫通孔が設けられるエリアを除く箇所に、被穿孔物を吸着するための吸着孔を有する場合、貫通孔が穿孔された場合でも被穿孔物の吸着力が保たれ、高精度な穿孔が可能となる。
また、本発明のレーザ加工装置によれば、ステージを保持する保持台の内側に、凹凸形状が設けられているため、保持台内の反射されたレーザ光が照射される位置にてレーザ光を散乱させることができ、被穿孔物への熱影響を少なくして、高精度な穿孔が可能となる。
本発明のレーザ加工装置を添付図面に基づいて以下に詳細に説明する。
図1は本発明のレーザ加工装置の実施の形態の一例を示す断面図であり、1はセラミックグリーンシート1a等の被穿孔物、1bはセラミックグリーンシート1a等が載置される支持体、3はレーザ光によってセラミックグリーンシートおよび支持体に加工された穿孔、4はステージ、4aはステージ4の被穿孔物1の穿孔3位置に設けられた貫通孔、4bはステージ4の貫通孔4aが設けられるエリアを除く箇所に、被穿孔物を吸着するために設けられた吸着孔、5はステージ4を保持する保持台、6は貫通孔4aの外側のレーザ光が入射する側と反対側のレーザ光が照射される位置に設置されたレーザ光吸収材、7は真空ポンプ、8は吸引ホース、9は集光レンズ、10はレーザ光、11はステージ4吸着用孔である。
本発明のレーザ加工装置は、まず図1に示すように、支持体1b上にセラミックグリーンシート1aを形成した被穿孔物1を吸着ステージ4上に搭載する。ついで真空ポンプ7によって保持台5内の空気を吸引し、吸着孔4bを介して、被穿孔物1をステージ4に吸着させる。ついで集光レンズ7を通して照射されるレーザ光10によって、被穿孔物1としてのセラミックグリーンシート1aおよび支持体1bに穿孔3を形成する。
セラミックグリーンシート1aは、セラミック粉末、有機バインダーからなるものであり、セラミック粉末,有機バインダーに溶剤および必要に応じて所定量の分散剤を加えてスラリーを得、これを支持体1b上にドクターブレード法,リップコーター法,ダイコーター法等によりシート状に成形して乾燥することにより形成されたものである。
支持体1bは、溶剤の浸透しない樹脂製のフィルム状のものであり、従来から用いられているポリエチレンテレフタレート(PET)やポリブチレンテレフタレート−イソフタレート共重合体等のポリエステル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン等のポリオレフィン樹脂、ポリフッ化エチレン系樹脂、セルロース系樹脂、アクリル樹脂等の樹脂から成る厚みが10〜100μmのプラスチックフィルム等から成り、セラミックグリーンシート1aを支持する。なかでも、PETフィルムは、支持体1bとして十分な強度を有しているのでセラミックグリーンシート1aの補強材として好適であり、また安価で入手しやすいので好ましい。
なお、セラミックグリーンシート1aに用いられるセラミック粉末としては、製造する電子部品に要求される特性に合わせて適宜選択される。例えば、積層コンデンサの場合であればBaTiO系,PbTiO系等の複合ペロブスカイト系セラミック粉末等が用いられる。一方、セラミック配線基板を製造する場合であれば、Al,AlN,ガラスセラミック粉末(ガラス粉末とフィラー粉末との混合物)等が用いられるが、なかでも低抵抗の配線導体と同時焼成することが可能で、誘電損失が低いガラスセラミック粉末からなるガラスセラミックグリーンシートが高周波用途に好適に多用される。
ガラス粉末としては、例えばSiO−B系、SiO−B−Al系,SiO−B−Al−MO系(ただし、MはCa,Sr,Mg,BaまたはZnを示す),SiO−Al−MO−MO系(ただし、MおよびMは同一または異なってCa,Sr,Mg,BaまたはZnを示す),SiO−B−Al−MO−MO系(ただし、MおよびMは上記と同じである),SiO−B−M O系(ただし、MはLi、NaまたはKを示す,SiO−B−Al−M O系(ただし、Mは上記と同じである),Pb系ガラス,Bi系ガラス等が用いられる。
フィラー粉末としては、例えばAl,SiO,ZrOとアルカリ土類金属酸化物との複合酸化物,TiOとアルカリ土類金属酸化物との複合酸化物,AlおよびSiOから選ばれる少なくとも1種を含む複合酸化物(例えばスピネル,ムライト,コージェライト)等のセラミック粉末が用いられる。
これらガラス粉末とフィラー粉末とに、例えばアクリル系(アクリル酸,メタクリル酸またはそれらのエステルの単独重合体または共重合体,具体的にはアクリル酸エステル共重合体,メタクリル酸エステル共重合体,アクリル酸エステル−メタクリル酸エステル共重合体等),ポリビニルブチラール系,ポリビニルアルコール系,アクリル−スチレン系,ポリプロピレンカーボネート系,セルロース系等の単独重合体または共重合体等の有機バインダーと、トルエン、ケトン類、アルコール類の有機溶媒や水等の溶剤とを加えてセラミックスラリーが得られる。
穿孔3を形成するために用いるレーザは、COレーザ、UV−YAGレーザ、エキシマレーザ等が挙げられる。なかでも、孔径が50μm以下の小径の穿孔3を高精度に形成する場合などには、UV−YAGレーザを用いることが好ましい。この場合、支持体1bにUV吸収材を含有させておくと、支持体1bの孔加工の効率を高くすることができる。
なお、上記支持体1b上に形成されたセラミックグリーンシート1aは被穿孔物1の例として挙げたもので、本発明のレーザ加工装置は、その他にも、ポリイミド樹脂,シリコーン樹脂,Cu板等の被穿孔物1にも同様に用いることができる。
本発明のレーザ加工装置のステージ4は、被穿孔物1を搭載する面内に、例えば図2(a)のステージ4の平面図に示すように、被穿孔物1を吸着して固定するための吸着孔4bと被穿孔物1の穿孔位置に対応する部分に設けられた貫通孔4aとを有する。すなわち、図2(a)において、吸着孔4bはステージ4の外周部と中央に十字状に配置され、貫通孔4aは吸着孔4bより少し大きな直径で吸着孔4が形成されていない中央部の領域4箇所に設けられている。
貫通孔4aは、レーザ加工装置にて照射されるレーザ光10による被穿孔物1への熱影響を少なくするために設けられている。この貫通孔4aを設けずに加工した場合には、被穿孔物1の例えば支持体1bとステージ4との間にレーザ光10による熱影響が発生し、支持体1bとステージ4とが溶着する可能性がある。溶着が発生した場合、穿孔後にステージ4から支持体1bを剥がす際、支持体1bが変形してしまう可能性がある。そのため、予めステージ4側の穿孔位置に貫通孔4aを設けて、この溶着を防止するために設けられている。
この貫通孔4aの直径は、被穿孔物1の穿孔3におけるレーザ光出射側の直径よりも10μm乃至100μm大きい直径で設けられる。これは、被穿孔物1のレーザ光照射後の穿孔3の開口付近に生じる溶融部等、熱を生じる部分よりも大きい直径にしておくためである。
また、ステージ4の材料としては、被穿孔物1を吸着するための吸着孔4b、穿孔位置にてステージ4と支持体1aとの溶着を防止する貫通孔4aの加工性を考慮して、レーザ光に対する吸収率(レーザ光を被照射物に照射した際のレーザ光の透過率、反射率をセンサーにて測定し、透過率と反射率とを加算した値を1から引いたときの値)が高いものを使用するのがよい。
本発明のレーザ加工装置のステージ4を保持するステージ保持台1の材料としては、SUS、アルミニウムなどがあるが、レーザ加工を行なう際、高速にステージ4を動かす必要があるため、アルミニウムのように可能な限り軽量な材料にすることが望ましい。
本発明のレーザ加工装置内には、被穿孔物1の穿孔3の外側で、レーザ光10が入射する側と反対側のレーザ光10が照射される位置にレーザ光吸収材6が設置されている。すなわち、例えば図1においては、被穿孔物1の上方からレーザ光10が照射されるが、この被穿孔物の穿孔3の下側の保持台1の底面にレーザ光吸収材6が設置されている。
このレーザ光吸収材6は、レーザ光10に対する吸収率が70%以上である材料を使用するのが好ましい。70%未満になると照射されたレーザ光10の反射光により、被穿孔物1に対して熱影響を与え、支持体1bの溶融、ステージ4の溶融、被穿孔物1に加工屑の付着が発生し、穿孔した孔3の形状、信頼性に影響を及ぼす可能性がある。また、このときの吸収率の値は、使用するレーザ光が、紫外光(355nmの波長)のときは紫外光を用いて計測した値である。
例えば、レーザ光吸収材6に用いる好ましい材料としては、紙フェノール、布フェノール、UV吸収材入りのアクリル樹脂板、Cu板、ポリイミド樹脂、ポリカーボネイト樹脂等があるが、安価で溶融点が比較的に高い紙フェノールが望ましい。なお、ステージ4にもこれら材料を用いるとよい。
なお、図3に示す実施形態の例のように、このレーザ光吸収材6として、Cu粉末、Ti粉末などの粉末状のレーザ光吸収材13をガラス板14上に散布したものとしてもよい。
レーザ光吸収材6は、例えば、図2(b)に示す平面視形状を有している。すなわち、ステージ4より少し小さい外径を有し、ステージ4の吸着孔4bが形成される位置には同様に空気を引くための開口が設けられている。また、ステージ4の貫通孔4aが形成される位置には開口はなく、これら貫通孔4aに対応する領域6aに貫通孔4aを透過したレーザ光10が照射される。
また、図4に示す実施形態の例に示すように、ステージ4の中央部を下面から支持する支持台12を設けておくと、被穿孔物1を搭載するステージ4が保持台1に吸着された際に起こるステージ4の撓みが少なくなり、安定したステージ4の平坦度が保たれるので、レーザ光10の焦点深度の精度があがることになり、高精度な穿孔3の形成が可能となる。
支持台12は、例えば図2(c)に示す平面視形状を有したものである。すなわち、レーザ光吸収材6の領域6aに対応する領域およびステージ4の吸引孔4bに対応する位置に開口12a,12bが設けられた板状のものである。レーザ光10の反射を低減する観点から、支持台12にもレーザ光吸収材6と同じ材料を用いるのが好ましい。
また、支持台12とレーザ光吸収材6とを一体のものとして形成すると、レーザ光吸収材6と支持台12との設置が容易になるので好ましい。この支持台12とレーザ光吸収材6とが一体になったものは、図2(c)の形状のレーザ光吸収材6を底面に持ち、その上に図12(c)の支持台12が一体に積み重ねられた形状を有する。当然、支持台12にはレーザ光吸収材6と同じ材料で形成され、レーザ光吸収材6と支持台12とによってレーザ光を吸収することができる。
また、図5の実施形態の例のように、保持台1の内側は、レーザ光10の反射光を散乱させるために、波状または三角形状の凹凸面形状15に仕上げておくのが好ましい。さらに、レーザ光吸収材6のレーザ光10が照射される位置にも、レーザ光10の反射光を散乱させるために、波状または三角形上の凹凸面形状15が設けられていてもよい。この凹凸形状15により、照射されたレーザ光10が散乱され、被穿孔物1へ与える熱影響を少なくできる。
以上の本発明のレーザ加工装置によれば、被穿孔物1にレーザ光10の反射光による熱影響がなく、高精度で信頼性の高い穿孔加工を提供することができる。
以下、本発明による実施例とその結果について説明する。
先ず被穿孔物1として、SiO−B−Al系ガラス粉末60質量%およびアルミナ粉末40質量%の無機粉末に、有機バインダーおよび溶剤を添加し、ボールミルにて24時間混合して、セラミックスラリーを作製し、このセラミックスラリーを、支持体1bとしての厚み50μmで紫外光(355nmの波長)での吸収率が96%の透光性を有するPET製のフィルム上にリップコーター法で塗布してシート状に成形し、熱風乾燥機で乾燥することにより、厚み129μmのセラミックグリーンシート1aを形成した。また、セラミックグリーンシート1aおよび支持体1bを200mm×200mmの大きさに切断した。
ついで、セラミックグリーンシート1aが支持体1bに支持された状態で、UV−YAGレーザ加工機(日立ビアメカニクス製 LU−1F21)を用いて、レーザ光10のビーム径25μm、アパーチャ径0.95mm、出力2.75W、周波数40KHz、18ショット、3サイクルの条件下でセラミックグリーンシート1aおよび支持体1bに穿孔3を形成した。
ステージ4には、厚み1mmの紙フェノール(日光化成製FL−1065N)の基板を使用した。また、ステージ4保持台5内の底面に、レーザ光吸収材6として厚み1mmの紙フェノール製の板を載置した。また、ステージ4の中央部を下面から支持する厚み1mmの紙フェノール製の板を支持台12として設置した。
その結果、セラミックグリーンシート1a上に形成された支持体1bとこれを搭載したステージ4との溶着はみられず、加工屑の付着も見られなかった。また、穿孔した55個の孔3の直径を、クイックビジョン(株式会社ミツトヨ製QV202)にて測定した結果、平均で42.7μm、3σで2.3μmであった。
なお、本発明は上述の実施の形態および実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内であれば種々の変更は可能である。例えば、上述の実施の形態の一例では紙フェノール製の板を使用したが、ポリイミド樹脂フィルムを使用しても同様の結果が得られた。
また、上記実施の形態の説明において上下左右という用語は、単に図面上の位置関係を説明するために用いたものであり、実際の使用時における位置関係を意味するものではない。
本発明のレーザ加工装置の実施の形態の一例を示す断面図である。 (a)は本発明のレーザ加工装置に用いられるステージの平面図、(b)はレーザ光吸収材の平面図、(c)は支持台の平面図である。 本発明のレーザ加工装置の実施の形態の他の例を示す断面図である。 本発明のレーザ加工装置の実施の形態の他の例を示す断面図である。 本発明のレーザ加工装置の実施の形態の他の例を示す断面図である。 従来のレーザ加工装置の例を示す断面図である。
符号の説明
1:被穿孔物
1a:セラミックグリーンシート
1b:支持体
3:穿孔
4:ステージ
4a:貫通孔
4b:吸着孔
5:保持台
6:レーザ光吸収材
10:レーザ光
12:支持台
15:凹凸形状

Claims (8)

  1. レーザ加工によって穿孔される被穿孔物が搭載され、被穿孔物の穿孔位置に貫通孔を有するステージと、該ステージを保持する保持台とを備え、前記貫通孔の外側の、レーザ光が入射する側と反対側の前記レーザ光が照射される位置にレーザ光吸収材が設置されており、該レーザ光吸収材は、粉末状であることを特徴とするレーザ加工装置。
  2. 前記レーザ光吸収材は、前記レーザ光に対する吸収率が70%以上であることを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工装置。
  3. 前記レーザ光は、紫外光であることを特徴とする請求項1または2記載のレーザ加工装置。
  4. 前記ステージの中央部を支持する支持台を有することを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のレーザ加工装置。
  5. 前記支持台と前記レーザ光吸収材とは一体で成ることを特徴とする請求項記載のレーザ加工装置。
  6. 前記ステージに設けられる前記貫通孔の直径は、前記被穿孔物の穿孔の直径よりも10μm乃至100μm大きいことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のレーザ加工装置。
  7. 前記ステージは、前記貫通孔が設けられるエリアを除く箇所に、被穿孔物を吸着するための吸着孔を有することを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のレーザ加工装置。
  8. 前記ステージを保持する保持台の内側に、凹凸形状が設けられていることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のレーザ加工装置。
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