JP5136708B1 - スタンド型輻射装置及び輻射空調システム - Google Patents

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Abstract

【課題】個人毎に快適な空調環境を簡易に作り出すことが可能なスタンド型輻射装置及び輻射空調システムを提供する。
【解決手段】スタンド型輻射装置1は、パネル本体20、及びパネル本体30の裏面側に配置され、熱媒体が流れるパイプを有する輻射パネル部3と、床面から輻射パネル部3を支持するスタンド部2とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、スタンド型輻射装置及び輻射空調システムに関する。
従来、病室等で採用されている対流式空調システムは、熱交換により冷やされた空気(冷風)を吹出口から吹き出すことにより室内を冷やし、熱交換により温められた空気(温風)を吹出口から吹き出すことにより室内を暖めていた。このような対流式空調システムでは、冷風あるいは温風の空気対流により、温度分布によるムラが生じるとともに、人体に気流が当たって過度の温冷感を与えることがある。
病室で長時間ベッドに寝ていなければならない環境下では、夏はエアーコンディショナーの冷風が直接体に当ると、患者は急激に熱を奪われ不快になる。このため、エアーコンディショナーの設定温度を上げると、病室内で作業する看護士や医師が暑く感じる。一方冬は、エアーコンディショナーの設定温度を病室内で作業する看護士や医師に合わせた場合、ベッドで寝ている患者は寒く感じる。
特に人工透析の現場では、患者は4時間〜8時間の長期間ベッドでの治療となる。透析治療においては病状による血行の悪さと血液透析で機械的に行われる温度調整によって体温調整や温度の感じ方が健常者と異なり、体表面に少しの風が当っても寒さや痛みを感じている。透析患者は現在主流のエアーコンディショナーが設置されている病室では、夏の冷房、冬の暖房に関わらず「風」による苦痛や不快を受けていることとなる。
そこで、近年、パネル本体の裏面にパイプを設けた輻射パネルを天井に配設し、パイプに冷水又は温水を流すことで、輻射パネルからの輻射熱によって室内を空調する輻射空調システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−139767号公報
しかし、このような輻射空調システムを、例えば大空間の病室に設置した場合、均一な温・湿度により均一な輻射環境が得られるかもしれないが、動き回っている医療スタッフと寝た状態の患者とでは、代謝の差が大きく体感温度が大きく異なる。すなわち、例えば冷房では、代謝の低い患者は寒く感じ、代謝の高いスタッフは暑く感じ、双方が不快を感じてしまうという欠点がある。また、病院で広く使われるベッドの周囲を覆う横引き式のカーテンは、プライバシー保護を目的としているものであるため、このカーテンでは天井との間にすき間があるため、冷風を十分に遮蔽することはできない。
従って、本発明の目的は、個人毎に快適な空調環境を簡易に作り出すことが可能なスタンド型輻射装置及び輻射空調システムを提供することにある。
本発明の一態様は、上記目的を達成するために、パネル本体、及び前記パネル本体の裏面側に配置され、熱媒体が流れるパイプを有する輻射パネル部と、患者用のベッドの下に入る幅を有して前記床面に置かれるベース部、前記ベース部に接続された柱部、及び前記床面に対向するように前記柱部に接続され、前記輻射パネル部が取り付けられるアーム部を有して前記輻射パネル部に対向する床面側に前記患者用のベッドを収容する空間が形成されるように構成され、前記床面から前記輻射パネル部を支持するスタンド部と、前記輻射パネル部の前記パイプを流れる前記熱媒体の流量を調整する操作部と、前記輻射パネル部の周辺に設けられ、天井の吹出口から吹き出された空気流が前記空間に収容された前記ベッド上に流れ込むのを抑制する横引き式又はロール式のカーテンとを備え、前記ベッドに寝る患者に対応した輻射環境を提供することが可能なスタンド型輻射装置を提供する。
また、本発明の他の態様は、上記目的を達成するために、複数の請求項1に記載のスタンド型輻射装置と、前記熱媒体を、供給側外部配管を介して前記複数のスタンド型輻射装置の前記パイプを通り、戻り側外部配管を介して循環させる熱源装置とを備えた輻射空調システムを提供する。
本発明によれば、個人毎に快適な空調環境を簡易に作り出すことが可能となる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るスタンド型輻射装置をベッドと組み合わせた状態を示し、図1(a)は上方から見た斜視図、図1(b)は下方から見た斜視図、図1(c)はロール式カーテンでベッドの周囲を覆った状態を上方から見た斜視図である。 図2は、本発明の第1の実施の形態に係るスタンド型輻射装置をベッドと組み合わせた状態を示し、図2(a)は、側面図、図2(b)は正面図である。 図3は、本発明の第1の実施の形態に係る輻射空調システムの配管系を模式的に示す図である。 図4(a)は、本発明の第2の実施の形態に係る輻射空調システムを上方から見た斜視図、図4(b)は図4(a)のA部拡大図である。 図5は、本発明の第2の実施の形態に係る輻射空調システムの配管系を模式的に示す図である。 図6(a)、(b)、(c)は、本発明の第2の実施の形態に係る輻射空調システムの効果を説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、各図中、実質的に同一の機能を有する構成要素については、同一の符号を付してその重複した説明を省略する。
[第1の実施の形態]
図1及び図2は、本発明の第1の実施の形態に係るスタンド型輻射装置をベッドと組み合わせた状態を示し、図1(a)は上方から見た斜視図、図1(b)は下方から見た斜視図、図1(c)はロール式カーテンでベッドの周囲を覆った状態を上方から見た斜視図である。図2(a)は、側面図、図2(b)は正面図である。
このスタンド型輻射装置1は、スタンド部2と、輻射パネル部3と、ロール式カーテン4とを備え、例えばベッド100と組み合わされて使用される。なお、ベッド100を組み合わせる他に、マットレス、布団等の寝具、机や椅子等の家具等と組み合わせてもよい。また、本実施の形態では、スタンド型輻射装置1を病院の個室に設置する場合について説明するが、これに限られない。
(スタンド部)
スタンド部2は、床面FLから輻射パネル部3を支持するものであり、図2(a)に示すように、側方から見て全体としてコ字状を有し、床面FLに置かれるベース部20と、ベース部20にほぼ垂直に接続された柱部21と、床面FLに対向するように、例えば、床面FLにほぼ平行(例えば、床面FLに対して±5°以内の傾き)になるように柱部21に接続され、輻射パネル部3が取り付けられるアーム部22とを備える。スタンド部2は、例えばアルミニウム等の金属を主な材料として形成される。スタンド部2は、床面FLから輻射パネル部3までの距離は、例えば1700〜2000mmとしている。
ベース部20は、ベッド100の下に入るような幅(例えば500〜700mm)を有する。ベース部20は、床面FLにアンカーボルト等の固定手段で固定するのが好ましい。
アーム部22は、必ずしも床面FLに平行になっていなくてもよく、例えば先端を予め持ち上げておき、輻射パネル部3をアーム部22に取り付けたときに床面FLに平行になるようにしてもよい。また、アーム部22は、天井からワイヤー等により支持してもよい。これにより、地震等による大きな外力が加わってもアーム部22や輻射パネル部3が外れたり落ちたりするのを防止することが可能となり、アーム部22を薄型化、軽量化することができる。アーム部22のサイズは、例えば、幅900〜1100mm、長さ2000〜2300mmである。
スタンド部2は、種々な周辺機器、付属品等を備えることができる。例えば、図1、2に示すように、柱部21、アーム部22、輻射パネル部3等に照度を調整可能なLED照明29A、29Bを設けてもよい。また、柱部21に、手すり、荷物を吊り下げるためのフック、テレビ台等を設けてもよい。また、アーム部22又は輻射パネル部3等の露出している部分に、患者の状態、治療プラン等が分かるランプサイン等を設けてもよい。これにより、病室内のベッド100から離れた場所からでも患者の状態が把握できる。
(輻射パネル部)
輻射パネル部3は、薄型の長方形状を有し、アーム部22の下面22a側に取り付けられる。輻射パネル部3は、4つの側壁30a、30b、30c、30d及び下壁30eを有するパネル本体30と、パネル本体30の下壁30eの裏面に接するように設けられ、水等の熱媒体が流れるパイプ31とを備える。パネル本体30は、例えばアルミニウム等の金属を主な材料として形成される。なお、パイプ31は、下壁30eの裏面に接して配置されている。
(ロール式カーテン)
ロール式カーテン4は、アーム部22の柱部21側の周縁を除く3つの周縁側にそれぞれ取り付けられている。なお、ロール式カーテン4は、輻射パネル部3のパネル本体30の3つの側壁30a、30b、30cに設けてもよい。このロール式カーテン4は、気流遮蔽部材の一例である。
ロール式カーテン4は、例えば、巻き取り軸40にカーテン41を巻き取り及び引出し可能に連結して構成されている。カーテン41は、エアーコンディショナーや天井に設けられた吹出口からの空気流がベッド100に寝ている患者に当たるのを抑制することができるものであれば、材質やサイズ等は問わない。カーテン41は、例えば、完全に気流を遮断するものでもよく、エアーコンディショナーの風を患者が感じない程度で微風を通すことのできる通気性を有する布目の粗い素材でもよい。また、カーテン41は、患者のプライバシー保護のために中が見えないようにするものや、看護士が患者の状態や機器の状態を監視することのできるレース素材など外側からベッド100上に居る者のシルエットがぼんやり視認可能な程度の光透過性を有するのが好ましい。ロール式カーテン4の巻き取り軸40をアーム部22に取り付ければ、高い気流遮蔽効果が得られ、気流遮蔽量を調節できる点で好ましい。
なお、気流遮蔽部材としては、ロール式カーテン4の他に、横引き式のカーテンでもよく、板部材でもよい。カーテン41は、複数の種類のカーテンを組み合わせて通気性を調整できるようにしてもよい。横引き式のカーテンの場合、アーム部22の柱部21側の周縁を除く3つの周縁側に設ける。なお、アーム部22の柱部21側に気流遮蔽部材を設けてもよい。
(配管系)
図3は、本発明の第1の実施の形態に係る輻射空調システムの配管系を模式的に示す図である。輻射空調システム10は、スタンド型輻射装置1と、スタンド型輻射装置1に対して水等の熱媒体を循環させる熱源装置50とを備える。
輻射パネル部3のパネル本体30内に配置されるパイプ31は、水等の熱媒体が供給される側に配置される供給側メインパイプ310と、水等の熱媒体が戻る側に配置される戻り側メインパイプ311と、供給側メインパイプ310と戻り側メインパイプ311とを接続する複数の熱交換パイプ312とを備える。パイプ31は、例えば樹脂により形成されるが、銅等の金属により形成されてもよい。供給側メインパイプ310及び戻り側メインパイプ311は、熱交換パイプ312の内径よりも大きい内径を有する。
柱部21の側面には、第1乃至第6のカップリング23A〜23Fが設けられている。柱部21の内部には、第1及び第2のカップリング23A、23B間を接続する供給側内部配管25Aと、第3及び第4のカップリング23C、23D間を接続する供給側内部配管25Bと、供給側内部配管25Bから分岐して供給側メインパイプ310に接続された供給側内部配管25Cと、戻り側メインパイプ311に接続された戻り側内部配管27Aと、戻り側内部配管27Aが途中に接続されるとともに、第5及び第6のカップリング23E、23F間を接続する戻り側内部配管27Bとが設けられている。
第1及び第2のカップリング23A、23B、第3及び第4のカップリング23C、23D、第5及び第6のカップリング23E、23Fは、それぞれスタンド部2の幅方向に互いに離れて設けられている。これらのカップリング23A〜23Fは、ベース部20に設けられていてもよい。
なお、図3に示すスタンド型輻射装置1は、複数のスタンド型輻射装置1を接続可能としているため、供給側内部配管25Aを設けているが、1台専用とする場合には、供給側内部配管25A、第1及び第2のカップリング23A、23Bを省いてもよい。この場合、供給側外部配管5を第4のカップリング23Dに接続し、第3のカップリング23Cに止水栓24で塞ぐ。
また、スタンド型輻射装置1の右側に熱源装置50を配置してもよい。スタンド型輻射装置1を上記のように1台専用とした場合、供給側外部配管5を第3のカップリング23Cに接続し、戻り側外部配管6を第5のカップリング23Eに接続し、第4及び第6のカップリング23D、23Fに止水栓24で塞げばよい。このように本実施の形態のスタンド型輻射装置1は、レイアウトに応じて左右どちらでも熱源装置50を接続することができる。
第2及び第3のカップリング23B、23C間は、短絡用配管26によって接続されている。第4及び第5のカップリング23D、23Eは、止水栓24で塞がれている。なお、他のスタンド型輻射装置1と接続するときは、短絡用配管26及び止水栓24の代わりに後述する接続用配管が接続される。
内部配管のうちメインの供給側内部配管25A、25B及び戻り側内部配管27Bの管径は、接続するスタンド型輻射装置1の数によって決めることができる。
第1乃至第6のカップリング23A〜23Fは、接続が容易なカプラ方式を採用することで、配管の着脱が容易となり、専門業者でなくても接続作業が可能となる。また、バルブ付きカプラを採用することで、配管の着脱の際に水等の熱媒体が漏れないため病室や手を汚さなくて済む。
第1のカップリング23Aには、供給側外部配管5が接続され、第6のカップリング23Fには、戻り側外部配管6が接続される。供給側外部配管5及び戻り側外部配管6は、熱源装置50に接続される。熱源装置50は、温度及び流量が制御された熱媒体としての水(例えば16℃の水)が供給側外部配管5に供給され、輻射パネル部3内のパイプ31を循環した後、戻り側外部配管6を介して熱源装置50に戻るように構成されている。熱源装置50は、熱媒体の供給源の一例である。
戻り側内部配管27Aには、水等の熱媒体の流量を調整する流量調整バルブ28を設けている。流量調整バルブ28は、看護士、患者、見舞い人等が操作可能なように柱部21や柱部21の近くに設けられてもよい。流量調整バルブ28を操作してパイプ31を流れる水等の熱媒体の量を変えることで、患者の代謝に応じた輻射空調を行うことができる。なお、流量調整バルブ28として電動バルブを用い、柱部21等に設けた調整ボタンによりパイプ31を流れる水等の熱媒体の流量を調整できるようにしてもよく、柱部21等に設けた選択ボタンにより段階的に選択できるようにしてもよい。流量調整バルブ28、調整ボタン及び選択ボタンは、操作部の一例である。
本実施の形態の配管系は、メインの供給側内部配管25A、25B及び戻り側内部配管27Bからそれぞれ輻射パネル部3のパイプ31へ分岐する構成(並列系統)としたが、接続するスタンド型輻射装置1の数が少ないときには、メインの供給側内部配管25A、25B及び戻り側内部配管27Bを用いないで、直接パイプ31に接続する直列系統でもよい。
(スタンド型輻射装置の設置)
次に、本スタンド型輻射装置1を設置する方法の一例を説明する。スタンド型輻射装置1を室内に設置する場合は、スタンド型輻射装置1を室内の床面FLの所定の位置に配置し、ベース部20をアンカーボルト等を用いて床面FLに固定する。ベッド100をベース部20の先端側からアーム部22側に向かって移動させる。第1のカップリング23Aに供給側外部配管5を接続し、第6のカップリング23Fに戻り側外部配管6を接続する。以上のようにしてスタンド型輻射装置1が室内に設置される。なお、ベース部20、柱部21及びアーム部22を組み立てずに別々にベッド100の近傍まで運び、そこで組み立ててもよい。また、スタンド部2と輻射パネル部3とを組み立てずに別々にベッド100の近傍まで運び、スタンド部2を床面FLに固定した後、輻射パネル部3を組み立ててもよい。また、ベース部20にキャスターを取り付けて、スタンド型輻射装置1全体、又はスタンド部2のみを移動可能にしてもよい。
(第1の実施の形態の動作)
次に、輻射空調システム10の動作の一例を説明する。熱源装置50から温度及び流量が制御された熱媒体としての水(例えば16℃の水)が供給側外部配管5に供給されると、水等の熱媒体は第1のカップリング23A、供給側内部配管25A、第2のカップリング23B、短絡用配管26、第3のカップリング23C及び供給側内部配管25B、25Cを流れて、供給側メインパイプ310に流入する。
供給側メインパイプ310に流入した水等の熱媒体(例えば16℃)は、供給側メインパイプ310内を流れて各熱交換パイプ312に流入し、戻り側メインパイプ311に流入する。水等の熱媒体が熱交換パイプ312を通過するとき、パネル本体30で熱交換される。パネル本体30で熱交換された水等の熱媒体(例えば18℃)は、戻り側メインパイプ311に流入し、戻り側内部配管27A、27B、第6のカップリング23F及び戻り側外部配管6を流れて熱源装置50に戻る。
(第1の実施の形態の効果)
第1の実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
(ア)本スタンド型輻射装置1を用いることで、従来のように既存の天井を解体して新たに輻射パネルによる天井を形成しなくても輻射空調環境を作ることができるので、個人毎に快適な空調環境を簡易に作り出すことが可能となる。
(イ)エアーコンディショナーや天井の吹出口からの風をロール式カーテン4によって遮ることができるので、風の無い快適な空調空間を提供することができ、ベッド100の上に快適に寝ていられる。
(ウ)本スタンド型輻射装置1は、自立型であるので、既存のベッド100に取り付けたり、並設することを容易にできる。
(エ)ロール式カーテン4でエアーコンディショナーからの風を遮蔽した環境内において、ベッド100に寝ている患者からの熱のやり取りは輻射パネル部3で行うため、風のない快適な空調環境を作り出すことができ、夏は冷房、冬は暖房の環境を作り出すことができる。
[第2の実施の形態]
図4及び図5は、本発明の第2の実施の形態に係る輻射空調システムを示し、図4(a)は、輻射空調システムを上方から見た斜視図、図4(b)は図4(a)のA部拡大図、図5は、輻射空調システムの配管系を模式的に示す図である。
第1の実施の形態では、熱源装置50に1つのスタンド型輻射装置1を接続したが、本実施の形態は、熱源装置50に複数のスタンド型輻射装置1を接続したものである。また、本実施の形態は、例えば複数のスタンド型輻射装置1を病室に設置した場合を示す。
この輻射空調システム10は、第1の実施の形態のスタンド型輻射装置1を複数台接続したものである。図5に示すように、同図において最も左側に位置するスタンド型輻射装置1と熱源装置50とが供給側外部配管5及び戻り側外部配管6により接続される。各スタンド型輻射装置1間は、接続用配管7によって熱源装置50側(上流側)のスタンド型輻射装置1の第2、第3、第5のカップリング23B、23C、23Eと熱源装置50と反対側(下流側)のスタンド型輻射装置1の第1、第4、第6のカップリング23A、23D、23Fとがそれぞれ接続される。なお、病室は、2人部屋、4人部屋、6人部屋等の個室以外の部屋でもよい。また、本輻射空調システム10が適用される対象は、病室に限られず、老人ホーム等の介護施設等でもよい。
(第2の実施の形態の動作)
次に、本輻射空調システム10の動作の一例を説明する。熱源装置50から温度及び流量が制御された熱媒体としての水が供給側外部配管5に供給されると、水等の熱媒体は各スタンド型輻射装置1の供給側内部配管25Aを順次通って、図5において最も右(下流側)に位置するスタンド型輻射装置1の短絡用配管26で折り返した後、上流側に向かって各スタンド型輻射装置1の供給側内部配管25Bを順次通る。水等の熱媒体は、上流側に向かって供給側内部配管25Bを通る際に供給側内部配管25Cで分岐してそれぞれの輻射パネル部3のパイプ31を循環し、戻り側内部配管27Aを介して戻り側内部配管27Bに戻り、戻り側外部配管6を流れて熱源装置50に戻る。
各スタンド型輻射装置1のパイプ31に供給された水は、パネル本体30で熱交換された後、戻り側外部配管6を介して熱源装置50に戻る。水がパイプ31を通過する間にパネル本体30による輻射が行われる。なお、図5において、第1の実施の形態で説明したように、並んで配置された複数のスタンド型輻射装置1の左側に接続した熱源装置50を右側から接続するように変更してもよい。
(第2の実施の形態の効果)
第2の実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
図6(a)、(b)、(c)は、第2の実施の形態の効果を説明するための図である。図6(a)、(b)に示すように、例えば人工透析室等の病室に2列に複数のベッドが配置されており、それぞれスタンド型輻射装置1が2列に並んで設置されている。ベッド100の近くの天井面CLには、対流式空調を行うための複数の吹出口8が配置されている。各吹出口8は、吹出ダクトを介して外気処理空調機(外調機)が接続されている。
(ア)第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様に上方の吹出口8から吹き出した空気流8aが、ロール式カーテン4のカーテン41によって患者の所に流れ込みにくくなるので、患者は空気流8aによる寒さを感じることが少なくなり、ベッド100の上で快適に寝ることができる。
(イ)図6に示すように、吹出口8から吹き出した空気流8aが拡散しないので、ベッド100が配置されている患者ゾーン以外のスタッフゾーン内は比較的早い空気流速を維持でき、医療スタッフはロール式カーテン4を設けない場合よりも涼しく感じることができる。
(ウ)各スタンド型輻射装置1に設けられている流量調整バルブ28によってパイプ31を流れる水等の熱媒体の流量を調整できるので、各患者に応じた輻射環境を提供することができる。
(エ)病室全体にも輻射効果を付与するために、ベッドとベッドの間にスタンド型輻射装置1を設置して、輻射空調の範囲を広げることも可能である。
(オ)メインの供給側内部配管25A、25Bにより構成されたリバース回路により、複数のスタンド型輻射装置を接続しても温度ムラを抑制することができる。
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されず、その要旨を変更しない範囲内で種々に変形実施が可能である。例えば、寝ている患者に圧迫感を与えないように輻射パネル部の高さ方向の位置を調整可能にしてもよい。また、パイプ内を流れる水等の熱媒体の温度を検出する温度センサを設け、温度センサの検出する温度に基づいてパイプに流す水等の熱媒体の流量を電動バルブ等により調整してもよく、水等の熱媒体の温度を制御してもよい。
また、本発明の要旨を変更しない範囲内で上記各実施の形態の構成要素のうち一部を除くことも可能である。例えば、ロール式カーテン4は、遮蔽等が不要の場合は、設けなくてもよい。
1…スタンド型輻射装置、2…スタンド部、3…輻射パネル部、4…ロール式カーテン、5…供給側外部配管、6…戻り側外部配管、7…接続用配管、8…吹出口、8a…空気流、10…輻射空調システム、20…ベース部、21…柱部、22…アーム部、22a…下面、23A〜23F…カップリング、24…止水栓、25A〜25C…供給側内部配管、26…短絡用配管、27A、27B…戻り側内部配管、28…流量調整バルブ、29A、29B…LED照明、30…パネル本体、30a〜30d…側壁、30e…下壁、31…パイプ、40…巻き取り軸、41…カーテン、50…熱源装置、100…ベッド、310…供給側メインパイプ、311…戻り側メインパイプ、312…熱交換パイプ、CL…天井面、FL…床面

Claims (6)

  1. パネル本体、及び前記パネル本体の裏面側に配置され、熱媒体が流れるパイプを有する輻射パネル部と、
    患者用のベッドの下に入る幅を有して前記床面に置かれるベース部、前記ベース部に接続された柱部、及び前記床面に対向するように前記柱部に接続され、前記輻射パネル部が取り付けられるアーム部を有して前記輻射パネル部に対向する床面側に前記患者用のベッドを収容する空間が形成されるように構成され、前記床面から前記輻射パネル部を支持するスタンド部と、
    前記輻射パネル部の前記パイプを流れる前記熱媒体の流量を調整する操作部と、
    前記輻射パネル部の周辺に設けられ、天井の吹出口から吹き出された空気流が前記空間に収容された前記ベッド上に流れ込むのを抑制する横引き式又はロール式のカーテンとを備え、
    前記ベッドに寝る患者に対応した輻射環境を提供することが可能なスタンド型輻射装置。
  2. 前記スタンド部は、前記熱媒体を前記輻射パネル部が有する前記パイプに循環させる内部配管と、前記内部配管の上流側及び下流側にそれぞれ接続された一対のカップリングとを有し、
    前記一対のカップリングは、他のスタンド型輻射装置のカップリングに接続用配管を介して接続可能な請求項1に記載のスタンド型輻射装置。
  3. 前記スタンド部の幅方向に互いに離れて設けられた第1及び第2のカップリングと、
    前記第1及び第2のカップリング間を接続し、前記熱媒体の供給源から前記第1又は第2のカップリングを介して供給された前記熱媒体を前記第2又は第1のカップリングに流す第1の供給側内部配管と、
    前記スタンド部の幅方向に互いに離れて設けられた第3及び第4のカップリングと、
    前記第3及び第4のカップリング間を接続するとともに、途中から分岐して前記パイプの供給側に接続され、前記第1の供給側内部配管を経由して前記第3又は第4のカップリングを介して供給された前記熱媒体を前記パイプの供給側に供給する第2の供給側内部配管と、
    前記スタンド部の幅方向に互いに離れて設けられた第5及び第6のカップリングと、
    前記第5及び第6のカップリング間を接続するとともに、途中から分岐して前記パイプの戻り側に接続され、前記パイプを循環した前記熱媒体を前記第6又は第5のカップリングを介して前記供給源に戻す戻り側内部配管とを、さらに備えた請求項1に記載のスタンド型輻射装置。
  4. 複数の請求項1に記載のスタンド型輻射装置と、
    前記熱媒体を、供給側外部配管を介して前記複数のスタンド型輻射装置の前記パイプを通り、戻り側外部配管を介して循環させる熱源装置とを備えた輻射空調システム。
  5. 前記複数のスタンド型輻射装置の前記スタンド部は、前記熱媒体を前記輻射パネル部が有する前記パイプに循環させる内部配管と、前記内部配管の上流側及び下流側にそれぞれ接続された一対のカップリングとを有し、
    前記複数のスタンド型輻射装置間は、前記カップリング及び接続用配管を介して接続された請求項4に記載の輻射空調システム。
  6. 前記複数のスタンド型輻射装置は、
    前記スタンド部の幅方向に互いに離れて設けられた第1及び第2のカップリングと、
    前記第1及び第2のカップリング間を接続し、前記熱源装置から前記第1又は第2のカップリングを介して供給された前記熱媒体を前記第2又は第1のカップリングに流す第1の供給側内部配管と、
    前記スタンド部の幅方向に互いに離れて設けられた第3及び第4のカップリングと、
    前記第3及び第4のカップリング間を接続するとともに、途中から分岐して前記パイプの供給側に接続され、前記第1の供給側内部配管を経由して前記第3又は第4のカップリングを介して供給された前記熱媒体を前記パイプの供給側に供給する第2の供給側内部配管と、
    前記スタンド部の幅方向に互いに離れて設けられた第5及び第6のカップリングと、
    前記第5及び第6のカップリング間を接続するとともに、途中から分岐して前記パイプの戻り側に接続され、前記パイプを循環した前記熱媒体を前記第6又は第5のカップリングを介して前記熱源装置に戻す戻り側内部配管とを備え、
    並んで配置された前記複数のスタンド型輻射装置のうち最も一方の端に配置された前記スタンド型輻射装置は、前記供給側外部配管が前記第1又は第2のカップリングに接続され、前記第4又は第3のカップリングが栓で塞がれ、
    前記複数のスタンド型輻射装置間は、前記第2又は第1のカップリングと前記第1又第2のカップリング、前記第3又は第4のカップリングと前記第4又は第3のカップリング、前記第5又は第6のカップリングと前記第6又は第5のカップリングがそれぞれ接続用配管で接続され、
    前記並んで配置された前記複数のスタンド型輻射装置のうち最も他方の端に配置された前記スタンド型輻射装置は、前記第2又は第1のカップリングと前記第3又は第4のカップリングとが短絡用配管によって接続され、前記第5又は第6のカップリングが栓で塞がれた請求項に記載された輻射空調システム。
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