JP5136708B1 - スタンド型輻射装置及び輻射空調システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】スタンド型輻射装置1は、パネル本体20、及びパネル本体30の裏面側に配置され、熱媒体が流れるパイプを有する輻射パネル部3と、床面から輻射パネル部3を支持するスタンド部2とを備える。
【選択図】図1
Description
図1及び図2は、本発明の第1の実施の形態に係るスタンド型輻射装置をベッドと組み合わせた状態を示し、図1(a)は上方から見た斜視図、図1(b)は下方から見た斜視図、図1(c)はロール式カーテンでベッドの周囲を覆った状態を上方から見た斜視図である。図2(a)は、側面図、図2(b)は正面図である。
スタンド部2は、床面FLから輻射パネル部3を支持するものであり、図2(a)に示すように、側方から見て全体としてコ字状を有し、床面FLに置かれるベース部20と、ベース部20にほぼ垂直に接続された柱部21と、床面FLに対向するように、例えば、床面FLにほぼ平行(例えば、床面FLに対して±5°以内の傾き)になるように柱部21に接続され、輻射パネル部3が取り付けられるアーム部22とを備える。スタンド部2は、例えばアルミニウム等の金属を主な材料として形成される。スタンド部2は、床面FLから輻射パネル部3までの距離は、例えば1700〜2000mmとしている。
輻射パネル部3は、薄型の長方形状を有し、アーム部22の下面22a側に取り付けられる。輻射パネル部3は、4つの側壁30a、30b、30c、30d及び下壁30eを有するパネル本体30と、パネル本体30の下壁30eの裏面に接するように設けられ、水等の熱媒体が流れるパイプ31とを備える。パネル本体30は、例えばアルミニウム等の金属を主な材料として形成される。なお、パイプ31は、下壁30eの裏面に接して配置されている。
ロール式カーテン4は、アーム部22の柱部21側の周縁を除く3つの周縁側にそれぞれ取り付けられている。なお、ロール式カーテン4は、輻射パネル部3のパネル本体30の3つの側壁30a、30b、30cに設けてもよい。このロール式カーテン4は、気流遮蔽部材の一例である。
図3は、本発明の第1の実施の形態に係る輻射空調システムの配管系を模式的に示す図である。輻射空調システム10は、スタンド型輻射装置1と、スタンド型輻射装置1に対して水等の熱媒体を循環させる熱源装置50とを備える。
次に、本スタンド型輻射装置1を設置する方法の一例を説明する。スタンド型輻射装置1を室内に設置する場合は、スタンド型輻射装置1を室内の床面FLの所定の位置に配置し、ベース部20をアンカーボルト等を用いて床面FLに固定する。ベッド100をベース部20の先端側からアーム部22側に向かって移動させる。第1のカップリング23Aに供給側外部配管5を接続し、第6のカップリング23Fに戻り側外部配管6を接続する。以上のようにしてスタンド型輻射装置1が室内に設置される。なお、ベース部20、柱部21及びアーム部22を組み立てずに別々にベッド100の近傍まで運び、そこで組み立ててもよい。また、スタンド部2と輻射パネル部3とを組み立てずに別々にベッド100の近傍まで運び、スタンド部2を床面FLに固定した後、輻射パネル部3を組み立ててもよい。また、ベース部20にキャスターを取り付けて、スタンド型輻射装置1全体、又はスタンド部2のみを移動可能にしてもよい。
次に、輻射空調システム10の動作の一例を説明する。熱源装置50から温度及び流量が制御された熱媒体としての水(例えば16℃の水)が供給側外部配管5に供給されると、水等の熱媒体は第1のカップリング23A、供給側内部配管25A、第2のカップリング23B、短絡用配管26、第3のカップリング23C及び供給側内部配管25B、25Cを流れて、供給側メインパイプ310に流入する。
第1の実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
(ア)本スタンド型輻射装置1を用いることで、従来のように既存の天井を解体して新たに輻射パネルによる天井を形成しなくても輻射空調環境を作ることができるので、個人毎に快適な空調環境を簡易に作り出すことが可能となる。
(イ)エアーコンディショナーや天井の吹出口からの風をロール式カーテン4によって遮ることができるので、風の無い快適な空調空間を提供することができ、ベッド100の上に快適に寝ていられる。
(ウ)本スタンド型輻射装置1は、自立型であるので、既存のベッド100に取り付けたり、並設することを容易にできる。
(エ)ロール式カーテン4でエアーコンディショナーからの風を遮蔽した環境内において、ベッド100に寝ている患者からの熱のやり取りは輻射パネル部3で行うため、風のない快適な空調環境を作り出すことができ、夏は冷房、冬は暖房の環境を作り出すことができる。
図4及び図5は、本発明の第2の実施の形態に係る輻射空調システムを示し、図4(a)は、輻射空調システムを上方から見た斜視図、図4(b)は図4(a)のA部拡大図、図5は、輻射空調システムの配管系を模式的に示す図である。
次に、本輻射空調システム10の動作の一例を説明する。熱源装置50から温度及び流量が制御された熱媒体としての水が供給側外部配管5に供給されると、水等の熱媒体は各スタンド型輻射装置1の供給側内部配管25Aを順次通って、図5において最も右(下流側)に位置するスタンド型輻射装置1の短絡用配管26で折り返した後、上流側に向かって各スタンド型輻射装置1の供給側内部配管25Bを順次通る。水等の熱媒体は、上流側に向かって供給側内部配管25Bを通る際に供給側内部配管25Cで分岐してそれぞれの輻射パネル部3のパイプ31を循環し、戻り側内部配管27Aを介して戻り側内部配管27Bに戻り、戻り側外部配管6を流れて熱源装置50に戻る。
第2の実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
(イ)図6に示すように、吹出口8から吹き出した空気流8aが拡散しないので、ベッド100が配置されている患者ゾーン以外のスタッフゾーン内は比較的早い空気流速を維持でき、医療スタッフはロール式カーテン4を設けない場合よりも涼しく感じることができる。
(ウ)各スタンド型輻射装置1に設けられている流量調整バルブ28によってパイプ31を流れる水等の熱媒体の流量を調整できるので、各患者に応じた輻射環境を提供することができる。
(エ)病室全体にも輻射効果を付与するために、ベッドとベッドの間にスタンド型輻射装置1を設置して、輻射空調の範囲を広げることも可能である。
(オ)メインの供給側内部配管25A、25Bにより構成されたリバース回路により、複数のスタンド型輻射装置を接続しても温度ムラを抑制することができる。
Claims (6)
- パネル本体、及び前記パネル本体の裏面側に配置され、熱媒体が流れるパイプを有する輻射パネル部と、
患者用のベッドの下に入る幅を有して前記床面に置かれるベース部、前記ベース部に接続された柱部、及び前記床面に対向するように前記柱部に接続され、前記輻射パネル部が取り付けられるアーム部を有して前記輻射パネル部に対向する床面側に前記患者用のベッドを収容する空間が形成されるように構成され、前記床面から前記輻射パネル部を支持するスタンド部と、
前記輻射パネル部の前記パイプを流れる前記熱媒体の流量を調整する操作部と、
前記輻射パネル部の周辺に設けられ、天井の吹出口から吹き出された空気流が前記空間に収容された前記ベッド上に流れ込むのを抑制する横引き式又はロール式のカーテンとを備え、
前記ベッドに寝る患者に対応した輻射環境を提供することが可能なスタンド型輻射装置。 - 前記スタンド部は、前記熱媒体を前記輻射パネル部が有する前記パイプに循環させる内部配管と、前記内部配管の上流側及び下流側にそれぞれ接続された一対のカップリングとを有し、
前記一対のカップリングは、他のスタンド型輻射装置のカップリングに接続用配管を介して接続可能な請求項1に記載のスタンド型輻射装置。 - 前記スタンド部の幅方向に互いに離れて設けられた第1及び第2のカップリングと、
前記第1及び第2のカップリング間を接続し、前記熱媒体の供給源から前記第1又は第2のカップリングを介して供給された前記熱媒体を前記第2又は第1のカップリングに流す第1の供給側内部配管と、
前記スタンド部の幅方向に互いに離れて設けられた第3及び第4のカップリングと、
前記第3及び第4のカップリング間を接続するとともに、途中から分岐して前記パイプの供給側に接続され、前記第1の供給側内部配管を経由して前記第3又は第4のカップリングを介して供給された前記熱媒体を前記パイプの供給側に供給する第2の供給側内部配管と、
前記スタンド部の幅方向に互いに離れて設けられた第5及び第6のカップリングと、
前記第5及び第6のカップリング間を接続するとともに、途中から分岐して前記パイプの戻り側に接続され、前記パイプを循環した前記熱媒体を前記第6又は第5のカップリングを介して前記供給源に戻す戻り側内部配管とを、さらに備えた請求項1に記載のスタンド型輻射装置。 - 複数の請求項1に記載のスタンド型輻射装置と、
前記熱媒体を、供給側外部配管を介して前記複数のスタンド型輻射装置の前記パイプを通り、戻り側外部配管を介して循環させる熱源装置とを備えた輻射空調システム。 - 前記複数のスタンド型輻射装置の前記スタンド部は、前記熱媒体を前記輻射パネル部が有する前記パイプに循環させる内部配管と、前記内部配管の上流側及び下流側にそれぞれ接続された一対のカップリングとを有し、
前記複数のスタンド型輻射装置間は、前記カップリング及び接続用配管を介して接続された請求項4に記載の輻射空調システム。 - 前記複数のスタンド型輻射装置は、
前記スタンド部の幅方向に互いに離れて設けられた第1及び第2のカップリングと、
前記第1及び第2のカップリング間を接続し、前記熱源装置から前記第1又は第2のカップリングを介して供給された前記熱媒体を前記第2又は第1のカップリングに流す第1の供給側内部配管と、
前記スタンド部の幅方向に互いに離れて設けられた第3及び第4のカップリングと、
前記第3及び第4のカップリング間を接続するとともに、途中から分岐して前記パイプの供給側に接続され、前記第1の供給側内部配管を経由して前記第3又は第4のカップリングを介して供給された前記熱媒体を前記パイプの供給側に供給する第2の供給側内部配管と、
前記スタンド部の幅方向に互いに離れて設けられた第5及び第6のカップリングと、
前記第5及び第6のカップリング間を接続するとともに、途中から分岐して前記パイプの戻り側に接続され、前記パイプを循環した前記熱媒体を前記第6又は第5のカップリングを介して前記熱源装置に戻す戻り側内部配管とを備え、
並んで配置された前記複数のスタンド型輻射装置のうち最も一方の端に配置された前記スタンド型輻射装置は、前記供給側外部配管が前記第1又は第2のカップリングに接続され、前記第4又は第3のカップリングが栓で塞がれ、
前記複数のスタンド型輻射装置間は、前記第2又は第1のカップリングと前記第1又第2のカップリング、前記第3又は第4のカップリングと前記第4又は第3のカップリング、前記第5又は第6のカップリングと前記第6又は第5のカップリングがそれぞれ接続用配管で接続され、
前記並んで配置された前記複数のスタンド型輻射装置のうち最も他方の端に配置された前記スタンド型輻射装置は、前記第2又は第1のカップリングと前記第3又は第4のカップリングとが短絡用配管によって接続され、前記第5又は第6のカップリングが栓で塞がれた請求項4に記載された輻射空調システム。
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