JP5125594B2 - ワイヤハーネス用プロテクタ - Google Patents

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Description

本発明は、ワイヤハーネス用プロテクタに関し、特に、自動車にワイヤハーネスを配索する際に、車体パネルに設けた取付穴に挿入され、該取付穴の周辺に係止されるものである。
自動車に配索ワイヤハーネスには、ワイヤハーネスの経路規制とワイヤハーネスの保護を予て樹脂成形品からなるプロテクタに挿通している場合が多い。
この種のプロテクタは、筒体を長さ方向に分割し、または、本体部と蓋部とに分割し、分割端の一方を薄肉ヒンジ部を介して連結すると共に、他端側にロック部と被ロック部とを設けて、ワイヤハーネス挿通後に閉鎖してロック結合している。
例えば、特開2006−210015号(特許文献1)は、図7に示すように、ヒンジ部2cの撓み動作に伴って半割体2a、2bを開閉自在に連結するヒンジ構造において、ヒンジ部2cの幅方向両側外方に一対のガイド片2dを配置し、該ガイド片2dがヒンジ部2cの前記撓み動作を案内すると共にねじれ変形を防止することによって、該ヒンジ部2cの切れを防止できるものとしている。
前記特許文献1のヒンジ構造では、ガイド片2dはヒンジ部2cの両側に2つ配置されているため、半割体2a、2bを閉鎖するとき、半割体2bのヒンジ側端縁2eがガイド片2dの外側から先端を乗り越えて内側に入り込めるように、作業者はヒンジ部2cを強く引っ張って撓みを伸ばす必要があり、閉鎖しづらい点に難点がある。
一方、プロテクタとして、図8に示すように、プロテクタ1を車体パネルの取付穴(図示せず)に図中矢印で示すヒンジ部1cの延在方向(長さ方向)に挿入する場合、該ヒンジ部1cの長さ方向先端面1eに取付穴のエッジが当たり易く、該ヒンジ部1cに亀裂、さらには破断が生じやすい点に問題があった。
前記特許文献1のプロテクタに設ける前記ガイド片2dで、ヒンジ部2cの幅方向(延在方向)端面に外部材が干渉すること防止できるが、前記のように、ロック作業自体に係止力を必要とする等の問題がある。
特開2006−210015号公報
本発明は前記問題に鑑みてなされたもので、ヒンジ部を介した開閉自在の連結構造を備えたワイヤハーネス用プロテクタにおいて、車体パネルに設けた取付穴への挿入時に、該取付穴のエッジが前記ヒンジ部の延在方向先端面に接触することに起因する該ヒンジ部の亀裂や破断を防止すると共に、閉鎖したプロテクタが簡単に開いてしまうことを防ぎ、かつ、プロテクタ閉鎖時の作業者の負担を軽減してワイヤハーネス組立の作業性を高めることを課題としている。
前記課題を解決するために、本発明は、樹脂成形品からなり、断面コ字形状の下部ケース部と上部ケース部の一側壁を、該長さ方向に延在する薄肉ヒンジ部を介して連結すると共に、対向する他側壁に設けたロック枠とロック爪とを結合して四角筒形状とし、その長さ方向の両端開口をワイヤハーネス挿通用の開口としており、ワイヤハーネスを挿通した状態で車体パネルに設けた取付穴から該車体パネル内に挿入されるワイヤハーネス用プロテクタであって、
前記薄肉ヒンジ部の前記取付穴への挿入方向先端と2.0mm〜3.0mmの隙間をあけた位置にのみ、前記下部ケース部と上部ケース部とのいずれか一方の側壁先端側の外面から他方の側壁先端側の外面に向けてヒンジガード部を突設していることを特徴とするワイヤハーネス用プロテクタを提供している。
前記構成からなる本発明のプロテクタは、前記ヒンジガード部を設けることにより、薄肉ヒンジ部の挿入方向先端面への取付穴のエッジの接触を防止すると共に、閉鎖状態の上下ケース部を開きにくくすることを特徴としている。
即ち、車体パネルの取付穴に挿入するときに、前記ヒンジガード部が薄肉ヒンジ部よりも先に前記取付穴内に挿入されて該薄肉ヒンジ部の挿入経路を確保するため、薄肉ヒンジ部を取付穴内にスムーズに挿入することができる。また、前記ヒンジガード部は、薄肉ヒンジ部の挿入方向先端面を前方からの外部材の衝突から保護することができる。従って、プロテクタを取付穴内に挿入するときに、薄肉ヒンジ部の挿入方向先端面に取付穴のエッジが接触することを防止でき、該薄肉ヒンジ部の亀裂や破断を効果的に防ぐことができる。
また、前記ヒンジガード部は、一方の側壁先端側から他方の側壁先端側の外面に向けて突設し、閉鎖状態の上下両ケース部のヒンジ側側壁を外面側から押さえて閉鎖方向に付勢する構造となるため、いったん閉鎖された上下両ケース部は開きにくくなり、車両走行時の振動等によりロックが外れてしまった場合でもプロテクタが大きく開いてワイヤハーネスが抜け外れることを防止できる。
さらに、上下両ケース部を閉鎖するときは、前記ヒンジガード部を設けていない方のケース部の側壁が、前記ヒンジガード部の先端部を乗り越えて外側から内側に入り込めるように、前記薄肉ヒンジ部の撓みを伸ばしたり前記側壁を内側に押し込む等の作業が必要となるが、ヒンジガード部は薄肉ヒンジ部を挟んだ両側ではなく片側に1つあるにすぎないため、薄肉ヒンジ部を伸ばしたり前記側壁を押し込むときの作業者の負担を軽減でき、作業性を向上できるうえ、該薄肉ヒンジ部にかかる応力も軽減できる。
前記ヒンジガード部は、薄肉ヒンジ部の挿入方向先端から2.0mm〜3.0mmの隙間をあけた位置に設けているが、これは、該隙間を2.0mm未満とすると金型成形が困難となり、3.0mmより大きくすると、取付穴のエッジがヒンジガード部を過ぎた後に該隙間に入り込み余地が生まれ、薄肉ヒンジ部の端面保護が不十分となることに因る。
前記ヒンジガード部は、挿入方向先端部を傾斜面としてテーパー部を形成することが好ましい。これにより、プロテクタを取付穴に挿入するときに、外側に突出したヒンジガード部を取付穴内にスムーズに案内することができ、ヒンジガード部の先端面が取付穴の周縁に引っ掛かって作業性が悪化することを防止できる。
前記ヒンジガード部は、薄肉ヒンジ部の先端面を確実に保護するために、上下ケース部の側壁から外方への突出高さを薄肉ヒンジ部の突出高さ以上とし、上下方向の幅を薄肉ヒンジ部の上下幅以上に設定することが好ましい。ただし、前記突出高さを大寸に設定しすぎるとヒンジガード部が取付穴の周縁に引っ掛かってプロテクタを挿入できなくなるため、該突出高さは、薄肉ヒンジ部の突出高さと同寸あるいは僅かに大寸とすることが好ましい。
前記ヒンジガード部は前記側壁の外面から突出した基部と、該基部に連続して側壁の先端より突出する干渉部を備え、該干渉部の内面側に先端に向けて切り欠いた傾斜面を設け、かつ、該干渉部の基部側内面を、前記上下ケース部の閉鎖状態において前記他方の側壁先端の外面に当接させている。
このように、前記干渉部の先端側内面を傾斜面とすることにより、上下両ケース部の閉鎖作業において、ヒンジガード部を設けていない方の側壁が前記ヒンジガード部の干渉部の先端を乗り越えるときに、前記傾斜面が前記側壁を干渉部内側へと案内して滑り込ませるため、上下両ケース部の閉鎖作業をスムーズに行うことができると共に、該側壁が干渉部の内側に入り込んでいない状態にもかかわらず誤って閉鎖してしまうことによる薄肉ヒンジ部やヒンジガード部の破損を防止できる。
前記干渉部の基部からの突出高さは、上下両ケース部のヒンジ側側壁の先端面間の隙間に応じて設定し、前記側壁先端面間の隙間が0.5mm〜1.0mmの場合は、干渉部の突出高さを2.0mm〜2.5mmとすることが好ましい。
前記下部ケース部の長さ方向の一端に前記上部ケース部側へ上側部が突出する四角枠状とした車体取付枠部を設けている一方、前記上部ケース部の長さ方向の一端の端面は閉鎖状態で前記車体取付枠部の上側部の端面に接合すると共に、該端面は前記薄肉ヒンジ部に向けた側壁端面に向けて円弧状を介して連続し、
前記下部ケース部に前記ロック枠を設けると共に上部ケース部に前記ロック爪を突設したロック片を突設し、かつ、前記ヒンジガード部は前記下部ケース部に設けていると共に前記車体取付枠部と反対側に設けている。
上述したように、本発明によれば、前記薄肉ヒンジ部の挿入方向先端側に前記ヒンジガード部を設けているため、薄肉ヒンジ部はヒンジガード部によって予め確保された取付穴内への挿入経路をスムーズに通過していくことができ、かつ、該薄肉ヒンジ部の挿入方向先端面に前方から外部材が衝突することもヒンジガード部によって阻止されるため、該薄肉ヒンジ部の挿入方向先端面に取付穴のエッジが接触、衝突して該薄肉ヒンジ部に亀裂や破断が生じることを防止できる。
また、本発明のプロテクタは、閉鎖状態の上下両ケース部のヒンジ側側壁の外面にヒンジガード部が当接して常に閉鎖方向に付勢するため、何らかの原因によりロックが解除された場合でも開きにくく、ワイヤハーネスの抜け外れを防止できる。
さらに、前記ヒンジガード部は、薄肉ヒンジ部を挟んだ長さ方向両側でなく、隙間をあけて一方側にのみ形成しているため、上下両ケース部の閉鎖作業において、ヒンジガード部を設けていない方の側壁を、ヒンジガード部の先端を乗り越えて内側に入り込ませる際に必要となる作業者の引っ張り力や押し込み力を軽減でき、作業性を高めることができると共に、薄肉ヒンジ部にかかる応力も軽減することができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図6に、本発明の第一実施形態に係るプロテクタ10を示す。
前記プロテクタ10は、自動車のパネル50間に配索するワイヤハーネスW/Hに取り付けるものである。
即ち、図1(A)(B)に示すように、対向する一方のパネル51の貫通穴53から他方のパネル52の取付穴54へと連通するワイヤハーネスW/Hを、パネル51と52の間でプロテクタ10の内部に挿通している。プロテクタ10はパネル52の取付穴54から挿入すると共に取付穴54に固定するものである。
前記プロテクタ10は、四角筒形状のプロテクタ本体部11と四角枠形状の車体取付枠部12とを樹脂で連続一体に成形しており、車体取付枠部12からプロテクタ本体部11を左斜め下方に突出させた三次元屈曲形状よりなる。
プロテクタ10は、プロテクタ本体部11から車体取付枠部12にかけて連続する筒状空間にワイヤハーネスW/Hを挿通するとともに、該プロテクタ10の両端のワイヤハーネス挿通用開口13、14からワイヤハーネスW/Hを引き出している。
前記プロテクタ本体部11は、図2(A)〜(C)に示すように、四角筒形状の略半割体からなり断面コ字形状を長さ方向に連続させてなる下部ケース部21と上部ケース部22とを備え、該上下ケース部22、21の一方の側壁を、前記長さ方向に延在する薄肉ヒンジ部23を介して開閉自在に連結している。
上部ケース部22のヒンジ側側壁22aと対向する開閉側側壁22bの外面には、図2(A)および図3に示すように、ロック爪24aを突設した一対のロック片24を突設している。下部ケース部21のヒンジ側側壁21aと対向する開閉側側壁21bには、図2(A)に示すように、一対のロック片24を挿入する横長のロック穴26を設け、図3に示すように、該ロック穴26を囲むロック枠25に前記ロック爪24aを係止して上下ケース部22、21をロック閉鎖できる構成としている。
前記薄肉ヒンジ部23は、図1および図2(B)に示すように、下部ケース部21と上部ケース部22の対向する側壁21a、22aの、長さ方向の中央部にのみ設けている。また、図4および図5(A)に示すように、薄肉ヒンジ部23の上下幅方向の一端23aは下部ケース部21の前記側壁21aの上端部外面に結合し、他端23bは、上部ケース部22の前記側壁22aの下端部外面に結合している。
本実施形態においては、プロテクタ本体部11の閉鎖状態における前記薄肉ヒンジ部23の、上下ケース部22、21のヒンジ側側壁22a、21aの外面からの突出高さH1を1.9mmとし、上下方向の外幅W1を3.0mmとしている。
前記薄肉ヒンジ部23の前記取付穴54への挿入方向の先端23cから2.0mm離隔した位置には、図4および図5に示すように、下部ケース部21のヒンジ側側壁21aの上端部外面から上部ケース部22のヒンジ側側壁22aの下端部外面に向けて突出するヒンジガード部31を設けている。
前記ヒンジガード部31は、図5(A)に示すように、下部ケース部21のヒンジ側側壁21aの上端部外面から突出した基部32と、該基部32に連続して前記ヒンジ側側壁21aの上端面21cより上方に突出する干渉部33とからなる。該干渉部33は、内面側上部を先端に向けて切り欠いて傾斜面34を形成すると共に、内面側下部は、図5(C)に示すように、閉鎖状態における上部ケース部22のヒンジ側側壁22aの外面に当接する干渉面35としている。
前記ヒンジガード部31の外面側は、図4に示すように、挿入方向先端に向けて切り欠いてテーパー部36を形成している。
前記ヒンジガード部31の、上下ケース部22、21のヒンジ側側壁22a、21aの外面からの突出高さH2は、前記薄肉ヒンジ部23の突出高さH1より僅かに大きい2.0mmとし、上下方向の幅W2は、薄肉ヒンジ部23の前記幅W1よりも大きい5.0mmとしている。
また、図5(A)に示すように、ヒンジ側側壁21aの上端面21cからの前記干渉部33の突出高さH3は2.0mmとしている。なお、図5(C)に示すように、閉鎖状態における上下ケース部22、21のヒンジ側側壁22a、21aの先端面間の幅W3は0.5mmとしている。
前記車体取付枠部12は、断面四角形状の枠本体部41と、該枠本体部41の一方の先端から外方に突設したフランジ部42とを備えている。
枠本体部41のフランジ部42と反対側の下半部には、プロテクタ本体部11の下部ケース部21の前記取付穴54への挿入方向と反対側の一端が連続一体に結合し、図6(A)に示すように、枠本体部41のフランジ部42と反対側の上半部端面41aは、前記下部ケース部21のヒンジ側側壁21aの上端面21cと開閉側側壁21bの上端面21dに向けて円弧状を介して連続している。
前記枠本体部41の上半部端面41aには、図1(B)に示すようにプロテクタ本体部11の上部ケース部22の長さ方向一端の端面22eが閉鎖状態において接合する。該上部ケース部22の長さ方向一端の端面22eは、図6(B)に示すように、該上部ケース部22のヒンジ側側壁21aの下端面22cと開閉側側壁21bの下端面22dに向けて円弧状を介して連続している。
車体取付枠部12の前記枠本体部41の対向する側壁の外面には、図1(A)(B)および図2(B)(C)に示すように、前記取付穴54に設けた一対の凹部54aに内嵌する嵌合凸部43を突設すると共に、該嵌合凸部43の外面には、フランジ部42に向かって断面L形状に突出する係止片44を突設し、車体取付枠部12を取付穴54に装着したときに、係止片44がインナーパネル52の内面側に係止され、前記フランジ部42がインナーパネル52の外面側に係止されることにより、車体取付枠部12の抜けはずれを規制できる構成としている。
前記構成のプロテクタ10は、薄肉ヒンジ部23の延在方向(長さ方向)と取付穴54への挿入方向とが一致するが、該薄肉ヒンジ部23の挿入方向先端側にヒンジガード部31を設け、かつ、該ヒンジガード部31の前記突出高さH2と上下幅W2を、薄肉ヒンジ部23の突出高さH1と上下方向外幅W1よりも大寸に設定しているため、薄肉ヒンジ部23の挿入方向先端面23cに取付穴54のエッジが衝突したり引っ掛かることに起因する該薄肉ヒンジ部23の亀裂や破断を防止できる。
また、インナーパネル52の取付穴54にプロテクタ本体部11を挿入するとき、図4に示すように、薄肉ヒンジ部23よりも先に前記ヒンジガード部31が取付穴54内に挿入されて、該ヒンジガード部31によって薄肉ヒンジ部23の挿入経路を確保することができる。よって、薄肉ヒンジ部23を取付穴54の周縁に引っ掛けることなくパネル50内にスムーズに挿入することができる。さらに、ヒンジガード部31の挿入方向先端部にはテーパー部36を形成しているため、ヒンジガード部31も、取付穴54の周縁に引っ掛かることなくスムーズにインナーパネル51内へと案内され、作業者はプロテクタ10を取付穴54に容易に装着することができる。
また、プロテクタ本体部11を閉鎖するとき、図5(A)〜(C)に示すように、上部ケース部22のヒンジ側側壁22aをヒンジガード部31の外側から干渉部33の上端33aを乗り越えて内側に入り込ませることにより、前記ヒンジ側側壁22aの外面に干渉部33の前記干渉面35が当接して、上部ケース部22を閉鎖方向に付勢することができる。よって、図5(C)中の矢印で示す開き方向の力が加わっても、上部ケース部22が開いてしまうことを防止できる。
さらに、本実施形態では、上下ケース部22、21のヒンジ側側壁22a、21aの先端面間の幅W3が0.5mmであるのに対し、干渉部33の基部32からの突出高さH3を2.0mmに設定しているため、該干渉部33は上部ケース部22のヒンジ側側壁22aの外面側に向けて十分な突出量を確保でき、上部ケース部22の開き規制機能を有効に発揮することができる。
さらにまた、前記ヒンジガード部31は、薄肉ヒンジ部23の長さ方向両側にではなく、一方側にのみ形成しているため、プロテクタ本体部11の閉鎖作業において、図5(A)〜(C)に示すように上部ケース部21のヒンジ側側壁22aがヒンジガード部31の上端33aを乗り越えて内側に入り込むために必要な、薄肉ヒンジ部23を引っ張る、あるいは前記ヒンジ側側壁22aを内側に押し込む等の力を軽減でき、作業性を向上させることができる。
また、ヒンジガード部31の干渉部33の内側先端部には前記傾斜面34を形成しているため、干渉部33の上端33aに到達した前記ヒンジ側側壁22aの下端面22cが前記傾斜面34上を滑ってヒンジ側側壁22aを干渉部33の内側へ引き込むことができるため、上部ケース部22の閉鎖作業を一層容易に行うことができると共に、ヒンジ側側壁22aがうまく干渉部33の内側に入っていない状態のまま無理に上部ケース部22を閉鎖してしまうことに起因する、ヒンジガード部31や薄肉ヒンジ部23の変形や破損も防止できる。
(A)(B)は本発明の第一実施形態に係るプロテクタをドアパネルに取り付けてワイヤハーネスを配索した状態を示す斜視図である。 図1に示すプロテクタの開放状態を示し、(A)は正面図、(B)は下面図、(C)は斜視図である。 図1に示すプロテクタの閉鎖状態を開閉端側から見た斜視図である。 図1に示すプロテクタの閉鎖状態における薄肉ヒンジ部とヒンジガード部を示す要部拡大斜視図である。 (A)(B)(C)は、プロテクタ閉鎖作業における薄肉ヒンジ部と上部ケース部のヒンジ側側壁の変位を示す概略説明図である。 (A)(B)は、図1に示すプロテクタの開放状態を示す部分斜視図である。 従来例を示す図である。 他の従来例を示す図である。
符号の説明
10 プロテクタ
11 プロテクタ本体部
12 車体取付枠部
21 下部ケース部
21a ヒンジ側側壁
22 上部ケース部
22a ヒンジ側側壁
23 薄肉ヒンジ部
31 ヒンジガード部
50 ドアパネル
54 取付穴
W/H ワイヤハーネス

Claims (3)

  1. 樹脂成形品からなり、断面コ字形状の下部ケース部と上部ケース部の一側壁を、該長さ方向に延在する薄肉ヒンジ部を介して連結すると共に、対向する他側壁に設けたロック枠とロック爪とを結合して四角筒形状とし、その長さ方向の両端開口をワイヤハーネス挿通用の開口としており、
    ワイヤハーネスを挿通した状態で車体パネルに設けた取付穴から該車体パネル内に挿入されるワイヤハーネス用プロテクタであって、
    前記薄肉ヒンジ部の前記取付穴への挿入方向先端と2.0mm〜3.0mmの隙間をあけた位置にのみ、前記下部ケース部と上部ケース部とのいずれか一方の側壁先端側の外面から他方の側壁先端側の外面に向けてヒンジガード部を突設していることを特徴とするワイヤハーネス用プロテクタ。
  2. 前記ヒンジガード部は前記側壁の外面から突出した基部と、該基部に連続して側壁の先端より突出する干渉部を備え、該干渉部の内面側に先端に向けて切り欠いた傾斜面を設け、かつ、該干渉部の基部側内面を、前記上下ケース部の閉鎖状態において前記他方の側壁先端の外面に当接させている請求項1にワイヤハーネス用プロテクタ。
  3. 前記下部ケース部の長さ方向の一端に前記上部ケース部側へ上側部が突出する四角枠状とした車体取付枠部を設けている一方、前記上部ケース部の長さ方向の一端の端面は閉鎖状態で前記車体取付枠部の上側部の端面に接合すると共に、該端面は前記薄肉ヒンジ部に向けた側壁端面に向けて円弧状を介して連続し、
    前記下部ケース部に前記ロック枠を設けると共に上部ケース部に前記ロック爪を突設したロック片を突設し、かつ、前記ヒンジガード部は前記下部ケース部に設けていると共に前記車体取付枠部と反対側に設けている請求項1または請求項2に記載のワイヤハーネス用プロテクタ。
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