JP5114978B2 - 圧電素子の駆動回路 - Google Patents

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Description

本発明は、駆動電圧を印加することにより圧電素子を振動させる圧電素子の駆動回路に関するものである。
記録ヘッドのインク吐出口からインクを吐出して画像を記録する、いわゆるインクジェットプリンタでは、記録ヘッドにピエゾ素子等の圧電素子を設け、この圧電素子の変形を利用してインクタンクの圧力を制御し、インクを吐出させるインクジェットプリンタがある。
上記圧電素子の振動エネルギー(電圧印加)を利用するインクジェットプリンタは、インクタンクにつながる流路に設けられた圧電素子を画像情報に応じて振動させ、この圧電素子の歪みによってインク滴を形成する。このとき、圧電素子にかかる電圧の波形を細やかに制御することで、インク吐出口の液面(メニスカス)や吐出後のインクの再供給を制御することができる。すなわち、圧電素子へ印加する電圧の波形パターンにより、階調表現を含め、インク滴の量を細やかに制御可能である。
圧電素子に振動エネルギー(電圧印加)を与える駆動に関する従来技術として、出力ドライバのオンオフに応じて高電圧出力が行なわれる矩形波駆動(デジタル駆動)の技術(特許文献1参照)や、吐出する液滴に応じて電圧を増幅させるアナログ駆動の技術(特許文献2参照)が開示されている。
特開2004−274665公報 特開2005−125804公報
しかしながら、従来の特許文献1では、簡易な回路構成であるが、波形パターンの自由度が低い。一方、特許文献2では、波形パターンの自由度が高く、安定した吐出量で高画質な画像を形成できるが、回路構成が複雑となる。
言い換えれば、両者は二律背反の関係にあり、設計のコンセプトに応じて、何れか選択する必要があった。参考として、アナログ駆動とデジタル駆動の双方の長所及び短所を列挙する(表1参照)。
Figure 0005114978
本発明は上記事実を考慮し、複雑な駆動波形を生成することができる圧電素子の駆動回路を得ることが目的である。
本発明は、段階的なレベルで電圧を変化させ第1の駆動電圧を生成する第1の駆動電圧生成回路と、所定の周波数及び振幅を有する交流電圧である第2の駆動電圧を生成する第2の駆動電圧生成回路と、前記第1の駆動電圧生成回路で生成された第1の駆動電圧と、前記第2の駆動電圧生成回路で生成された第2の駆動電圧とのいずれかの電圧、又は前記第1の駆動電圧と前記第2の駆動電圧とを重畳した電圧を圧電素子へ印加する印加制御手段と、を有している。
本発明によれば、段階的なレベルで駆動電圧を変化させる第1の駆動電圧生成回路と、所定の周波数及び振幅を有する交流電圧である第2の駆動電圧生成回路とを印加制御手段により切り替えることにより、第1の駆動電圧と、第2の駆動電圧とのいずれかの電圧、又は第1の駆動電圧と第2の駆動電圧とを重畳した電圧を圧電素子へ印加することにより、第1の駆動電圧生成回路と第2の駆動電圧生成回路との長所を備える駆動電圧を生成することができる。
また、上記発明において、前記印加制御手段は、前記第1の駆動電圧と前記第2の駆動電圧とのいずれかの電圧を時分割で選択して前記圧電素子へ印加することを特徴としている。
時分割で切替制御することにより、第1の駆動電圧生成回路と第2の駆動電圧生成回路とを独立して制御しやすくなる。
また、上記発明において、前記第1の駆動電圧生成回路が、基準ベース電圧に対して高電圧の電源部と、前記印加制御手段からの制御信号に基づいて、前記電源部からの電圧を前記圧電素子へ印加するか、又は前記基準ベース電圧を印加するかを切り替える切替スイッチと、を備えたデジタル型駆動電圧生成回路であることを特徴としている。
圧電素子へ電圧を印加する第1の駆動電圧生成回路が、デジタル型駆動電圧生成回路であることから、駆動波形の構成をシンプルにすることができる。
さらに、上記発明において、前記第2の駆動電圧生成回路が、前記所定の周波数及び振幅を有する交流電圧を出力する増幅器と、前記印加制御手段からの制御信号に基づいて、前記増幅器からの交流電圧を前記圧電素子へ印加するか否かを切り替える切替スイッチと、を備えたアナログ型駆動電圧生成回路であることを特徴としている。
圧電素子へ電圧を印加する第2の駆動電圧生成回路が、増幅器を備えるアナログ型駆動電圧生成回路であることから、波形パターンの自由度を高くすることができる。
また、前記増幅器から出力される交流電圧の波形パターンが、正弦波、又は矩形波であることを特徴としている。
増幅器から出力される波形パターンが正弦波、又は矩形波であることから、増幅器を備えているアナログ型駆動電圧生成回路の構成を小さくすることができる。
以上説明した如く本発明では、複雑な駆動波形を生成することができる圧電素子の駆動回路を得ることができるという優れた効果を有する。
「第1の実施の形態」
図1は、第1の実施の形態に係るインクジェット式の画像形成装置10の全体構成を示す概略図である。
画像形成装置10は、記録ヘッドアレイ12を備える。記録ヘッドアレイ12は、シアン色のインク液(C)、マゼンタ色のインク液(M)、イエロー色のインク液(Y)、ブラック色のインク液(K)に対応して4つの記録ヘッド14C、14M、14Y、14Kを備える。なお、これ以降、YMCKを区別する場合は、符号の後にY、M、C、Kのいずれかを付して説明し、YMCKを区別しない場合は、Y、M、C、Kを省略する。
記録ヘッド14は、その幅が記録媒体である記録用紙16の幅にほぼ等しいFWA(Full Width Array)と称される長尺状の記録ヘッドである。当該記録ヘッド14は、搬送されてくる記録用紙16へ各色のインク液滴をノズルから吐出し、画像形成装置10に入力された画像データに基づいて画像を形成する。
記録ヘッド14C、14M、14Y、14Kは、それぞれCMYKの各インク液を各々貯蔵したインクカートリッジ18C、18M、18Y、18Kと図示しない配管で接続され、インク液が記録ヘッド14C、14M、14Y、14Kに供給される。インクとしては、水性インク、油性インク、溶剤系インク等、公知の各種インクを使用できる。
図1に示す画像形成装置10の一部を構成する記録ヘッドアレイ12の下方には、無端ベルトである搬送ベルト19が備えられる。搬送ベルト19は、駆動ロール20A、20Bに巻き掛けられ、この駆動ロール20A、20Bの回転力によって図1の反時計回り方向であるA方向に周回駆動する。記録ヘッドアレイ12と対向するときの搬送ベルト19は平坦とされ、この平坦状態の領域に記録用紙16が搬送される。すなわち、搬送ベルト19は、記録用紙16と記録ヘッドアレイ12とを相対的に移動させる。そして、記録用紙16に対して記録ヘッド14からインク液滴が吐出され、画像が形成される。このとき、記録ヘッド14は、各々時間差を持ってノズル56(図2参照)から記録用紙16へ液滴を吐出する。これにより、各色のインク液滴が記録用紙16上で重ね合わせされ、画像は形成される。
図1の搬送ベルト19の記録ヘッドアレイ12と対向する領域よりも駆動方向上流側には、帯電ロール22が配置される。帯電ロール22は、所定の電圧が印加されており、駆動ロール20Aとの間で搬送ベルト19及び記録用紙16を挟みつつ従動することで、記録用紙16に電荷を与える。帯電ロール22によって電荷を与えられた記録用紙16は、搬送ベルト19に静電吸着し、搬送ベルト19の周回駆動と共に搬送される。
記録用紙16は、図1の画像形成装置10の内部下部に備えられた給紙トレイ24に蓄積される。記録用紙16は、ピックアップロール26によって給紙トレイ24から一枚ずつ取り出され、複数の搬送ローラ28を備える搬送部30によって搬送ベルト19へ搬送される。
記録ヘッドアレイ12と対向する部分から図1の搬送ベルト19の駆動方向下流側には、剥離プレート32が配置されている。剥離プレート32は、記録用紙16を搬送ベルト19から剥離させる。搬送ベルト19から剥離された記録用紙16は、排出搬送部34を構成する複数の排出ローラ36で搬送され、画像形成装置10の上部に設けられた排紙トレイ38に排出される。
剥離プレート32から図1の搬送ベルト19の回転方向下流側には、駆動ロール20Bとの間で搬送ベルト19を挟持可能なクリーニングロール40が配置される。クリーニングロール40は、搬送ベルト19の表面をクリーニングする。
また、片面に画像が形成された記録用紙16は、複数の反転用ローラ42で構成された反転搬送部44によって、再び搬送ベルト19へ搬送され、もう一方の面に画像を形成させることができる。反転搬送部44は、排出搬送部34から分岐し、搬送部30へ記録用紙16を搬送できるように配置される。
記録ヘッドアレイ12の近傍には、各記録ヘッド14のインクの詰まりを防止するための清掃や、インクの詰まりが発生した際に吸引回復動作等を行うメンテナンスユニット46が、各色の記録ヘッド14に対応して設けられている。メンテナンスユニット46を使用する場合は、記録ヘッド14が図1の上方に移動し、メンテナンスユニット46が図1の左右からスライドして各色の記録ヘッドアレイ12の各ノズルに対向する位置に移動する。メンテナンスユニット46の構成はこれに限るものではなく、メンテナンス時に、記録ヘッドアレイ12の各ノズルに対向可能に配置できればよく、他の構成とすることもできる。
なお、第1の実施の形態においては、画像形成装置10をFWA式の記録ヘッド14を備えるものとして説明するが、画像形成装置10の記録ヘッド14をPWA(Partial Width Array)式としてもよい。
次に、図2に、記録ヘッド14の内部構造を示す。
記録ヘッド14は、インクタンク50、供給路52、圧力室54、ノズル56、及び圧電素子58を有している。これらは、1組となり記録ヘッド14に複数備えられる。
インクタンク50には、前述のインクカートリッジ18(図1参照)からのインクが蓄えられ、インクタンク50は、供給路52を介して圧力室54と連通し、さらに圧力室54はノズル56を介して外部と連通している。
圧力室54の一部の壁面(図2の下面)は振動板60からなり、該振動板60に圧電素子58が取り付けられており、圧電素子58が駆動(伸縮)することによって振動板60を振動させ、圧力室54内のインク液に圧力波が発生する。すなわち、圧電素子58の振動によって発生する圧力波によって、インクタンク50に蓄えられたインクが供給路52、圧力室54を介してノズル56から吐出されるようになっている。
図3は、第1の実施の形態に係る圧電素子58を駆動するための駆動回路図である。
図3に示すように、駆動回路は、デジタル型駆動電圧生成回路としてのデジタル駆動回路62とアナログ型駆動電圧生成回路としてのアナログ駆動回路64とによって構成されている。
デジタル駆動回路62は、PチャネルMOS FET(Metal Oxide Semiconductor Field effect transistor、以下、「PMOS」という。)62AとNチャネルMOS FET(以下、「NMOS」という。)62Bとで構成されている。
デジタル駆動回路62では、信号線61に2個のスイッチング素子(PMOS62A、NMOS62B)が直列接続され、この信号線61の一端には電源電圧HVが供給され、他端はアース接地され、これらのスイッチング素子の中間点を前記圧電素子58の電圧印加点としている。これにより、PMOS62Aに入力される制御信号TPの信号レベルがローレベルの場合、PMOS62Aはオンとなり、圧電素子58への印加電圧レベルがHVとなる。NMOS62Bに入力される制御信号TNの信号レベルがハイレベルの場合、NMOS62Bはオンとなり、圧電素子58の印加電圧がグランド(GND)レベルとなる。
アナログ駆動回路64は、PMOS64AとNMOS64Bとで構成されている。
アナログ駆動回路64では、信号線63に2個のスイッチング素子(PMOS64A、NMOS64B)が並列接続され、この信号線63の一端にはアンプからの交流(脈流)電圧(図4又は図5参照)が供給され、他端を圧電素子58の電圧印加点としている。
なお、前記デジタル駆動回路62の圧電素子58の電圧印加点と、このアナログ駆動回路64の圧電素子58の電圧印加点とは、点65で接続され、時分割でデジタル駆動回路62又は、デジタル駆動回路62とアナログ駆動回路64とからの電圧が印加されるようになっている。
PMOS64Aに入力される制御信号APと、NMOS64Bに入力される制御信号ANの信号レベルにより、AMPから出力される正弦波の駆動電圧を圧電素子58へ印加する。
第1の実施の形態では、主にデジタル駆動回路62のPMOS62Aへの制御信号TPと、NMOS62Bへの制御信号TNとを用いて、圧電素子58への電圧の印加をHVレベルとグランドレベルとへ変化させる。このデジタル駆動回路62への制御に、アナログ駆動回路64のPMOS64Aへの制御信号APと、NMOS64Bへの制御信号ANとを時分割で組み合わせることにより、自由に駆動波形の形状を生成できる。
以下、第1の実施の形態の作用を説明する。
上述のような回路構成に基づき、駆動波形の生成について説明する。
図4は、増粘防止のためのシェーク波形の一例である。
圧力室内の液体は、インク液を吐出するノズルの液面が空気等に接触することで、粘度が増すことがある。この粘度が増すことを防止するために、印刷を実行していない待機時に、増粘防止のためのシェーク駆動をする。
図4に示すように、アンプから記録ヘッド14の固有振動周波数fの正弦波が出力され、HVとGNDとは一定レベルの電圧となっている。この3種類の電圧レベルを、制御信号TP、TN、AP、ANを印字周期内において時分割で組み合わせることにより、図4に示すようなシェーク波形が生成される。
波形パターン1は、まず、デジタル駆動回路62のPMOS62Aがオン、つまり、ローレベルの制御信号TPがPMOS62Aに入力され、電圧レベルがHVとなる。PMOS62Aがオンの状態で固有振動周波数fの1周期経過後に、アナログ駆動回路64のAMPから出力される固有振動周波数fの1周期分の正弦波が組み合わされる。その後、デジタル駆動回路62のPMOS62Aのみがオンの状態となり、電圧レベルがHVとなる。
波形パターン2は、まず、デジタル駆動回路62のPMOS62Aのオンの状態が固有振動周波数fの1周期経過後に、アナログ駆動回路64のAMPから出力される正側の1/2周期分の正弦波が組み合わされる。その後、デジタル駆動回路62のPMOS62Aのみがオンの状態となり、電圧レベルがHVとなる。
波形パターン3は、まず、デジタル駆動回路62のPMOS62Aがオンの状態で、固有振動周波数fの1周期と、正側の1/2周期とが経過後に、アナログ駆動回路64のAMPから出力される負側の1/2周期分の正弦波が組み合わされる。その後、デジタル駆動回路62のPMOS62Aのみがオンの状態となり、電圧レベルがHVとなる。
図5は、インク液滴を吐出するための駆動波形の一例である。
駆動波形は、主にデジタル駆動回路62で生成し、デジタル駆動回路62で生成された駆動波形に、時分割にアナログ駆動回路64で生成した駆動波形を組み合わせることにより、液滴吐出を自由に制御することができる。
図5は、図4のシェーク波形と同様に、AMPから記録ヘッド14の固有振動周波数fの正弦波が出力され、HVとGNDとは一定レベルの電圧となっている。この3種類の電圧レベルと、制御信号TP、TN、AP、ANを印字周期内において時分割で組み合わせることにより、図5に示すような駆動波形が生成される。
波形パターン4は、まず、デジタル駆動回路62のPMOS62がオンの状態から、固有振動周波数fの1周期分デジタル駆動回路62のNMOSがオンの状態となり、電圧がGNDレベルとなる。次に、デジタル駆動回路62のPMOS62Aがオンの状態となり、更にアナログ駆動回路64のAMPから出力される固有振動周波数fの正側の1/2周期分の正弦波が組み合わされる。その後、デジタル駆動回路62のPMOS62Aのみがオンの状態となり、電圧レベルがHVとなる。
波形パターン5は、まず、デジタル駆動回路62のPMOS62がオンの状態で、固有振動周波数fの1/2周期経過後に、アナログ駆動回路のAMPから出力される負側の1/2周期分の正弦波が組み合わされる。次に、デジタル駆動回路62のNMOS62Bがオンの状態となり、電圧レベルがGNDとなる。その後、デジタル駆動回路62のPMOS62Aがオンの状態となり、電圧レベルがHVとなる。
波形パターン6は、まず、デジタル駆動回路62のPMOS62Aがオンの状態で、アナログ駆動回路64のAMPから出力される正側の1/2周期分の正弦波が組み合わされる。次に、固有振動周波数fの1/2周期分のデジタル駆動回路62のNMOS62Bがオンの状態となり、電圧レベルがGNDとなる。その後、デジタル駆動回路62のPMOS62Aがオンの状態となり、電圧レベルがHVとなる。
「第2の実施の形態」
以下に本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、この第2の実施の形態において、前記第1の実施の形態と同一構成部分について、同一の符号を付してその構成の説明を省略する。
第2の実施の形態の特徴は、第1の実施の形態で、アンプから出力される駆動波形が正弦波であることに対し、波形を構成する要素パラメータを変化させることにより矩形波が出力されることである。
図6は、増粘防止のためのシェーク波形の一例である。
図6に示すように、アンプから記録ヘッド14の固有振動周波数fの矩形波が出力され、HVとGNDとは一定レベルの電圧となっている。この3種類の電圧レベルと、制御信号TP、TN、AP、ANを印字周期内において時分割で組み合わせることにより、図6に示すようなシェーク波形が生成される。
波形パターン1は、まず、デジタル駆動回路62のPMOS62Aがオン、つまり、制御信号TPがPMOS62Aのゲートに入力され、電圧レベルがHVとなる。PMOS62Aがオンの状態で固有振動周波数fの1周期経過後に、アナログ駆動回路64のAMPから出力される固有振動周波数fの1周期分の矩形波が組み合わされる。その後、デジタル駆動回路62のPMOS62Aのみがオンの状態となり、電圧レベルがHVとなる。
波形パターン2は、まず、デジタル駆動回路62のPMOS62Aがオンの状態で、固有振動周波数fの1周期経過後に、アナログ駆動回路64のAMPから出力される正側の1/2周期分の矩形波が組み合わされる。その後、デジタル駆動回路62のPMOS62Aのみがオンの状態となり、電圧レベルがHVとなる。
波形パターン3は、まず、デジタル駆動回路62のPMOS62Aがオンの状態で、固有振動周波数fの1周期と、正側の1/2周期とが経過後に、アナログ駆動回路64のAMPから出力される負側の1/2周期分の矩形波が組み合わされる。その後、デジタル駆動回路62のPMOS62Aのみがオンの状態となり、電圧レベルがHVとなる。
図7は、インク液滴を吐出するための駆動波形の一例である。
図7は、図6のシェーク波形と同様に、AMPから記録ヘッド14の固有振動周波数fの矩形波が出力され、HVとGNDとは一定レベルの電圧となっている。この3種類の電圧レベルと、制御信号TP、TN、AP、ANを印字周期内において時分割で組み合わせることにより、図7に示すような駆動波形が生成される。
波形パターン4は、まず、デジタル駆動回路62のPMOS62がオンの状態から、固有振動周波数fの1周期分デジタル駆動回路62のNMOSがオンの状態となり、電圧がGNDレベルとなる。次に、デジタル駆動回路62のPMOS62Aがオンの状態となり、更にアナログ駆動回路64のAMPから出力される固有振動周波数fの正側の1/2周期分の矩形波が組み合わされる。その後、デジタル駆動回路62のPMOS62Aのみがオンの状態となり、電圧レベルがHVとなる。
波形パターン5は、まず、デジタル駆動回路62のPMOS62がオンの状態で、固有振動周波数fの1/2周期経過後に、アナログ駆動回路のAMPから出力される負側の1/2周期分の矩形波が組み合わされる。次に、デジタル駆動回路62のNMOS62Bがオンの状態となり、電圧レベルがGNDとなる。その後、デジタル駆動回路62のPMOS62Aがオンの状態となり、電圧レベルがHVとなる。
波形パターン6は、まず、デジタル駆動回路62のPMOS62Aがオンの状態で、アナログ駆動回路64のAMPから出力される正側の1/2周期分の矩形波が組み合わされる。次に、固有振動周波数fの1/2周期分のデジタル駆動回路62のNMOS62Bがオンの状態となり、電圧レベルがGNDとなる。その後、デジタル駆動回路62のPMOS62Aがオンの状態となり、電圧レベルがHVとなる。
なお、第1の実施の形態では、1つの圧電素子58へ印加する駆動波形を生成するための駆動回路は、1つのデジタル駆動回路62と、1つのアナログ駆動回路64とで構成されているが、これに限ったものではない。例えば、図8に示すように、デジタル駆動回路62、68の2つ、アナログ駆動回路64、70の2つを備える各2系列構成のような複数系列の構成にしてもよい。
図8に示すように、各2系列の構成や複数系列の構成にした場合でも、各矩形波駆動回路、各アナログ駆動回路を構成する各PMOS、NMOSのゲートに独立した制御信号を入力することで、より複雑な駆動波形を生成することができる。
また、アナログ駆動回路64を配設することにより、製造時にアナログ駆動回路64を介してインピーダンスアナライザ等を用いて圧電素子58の測定が容易に行なうことができる。
さらに、固有振動周波数fを、正側の1/2周期と負側の1/2周期とを合わせた所謂正弦波や矩形波の1周期としたが、これに限ったものではない。例えば、正弦波、矩形波の正側の1/2の範囲又は、負側の1/2の範囲を、それぞれ固有振動周波数fとしてもよい。
第1の実施の形態に係るインクジェット式の画像形成装置10の全体構成を示す概略図である。 第1の実施の形態に係る記録ヘッドの内部構造を示す断面図である。 第1の実施の形態に係る圧電素子を駆動するための駆動回路図である。 第1の実施の形態に係る増粘防止のためのシェーク波形の一例を示す図である。 第1の実施の形態に係るインク液滴を吐出するための駆動波形の一例を示す図である。 第2の実施の形態に係る増粘防止のためのシェーク波形の一例を示す図である。 第2の実施の形態に係るインク液滴を吐出するための駆動波形の一例を示す図である。 圧電素子を駆動するための各2系列構成の回路構成図である。
符号の説明
58 圧電素子
62 デジタル駆動回路(第1の駆動電圧生成手段)
64 アナログ駆動回路(第2の駆動電圧生成手段)
66 制御部(印加制御手段、切替スイッチ)
68 AMP(増幅器)
HV 電源部

Claims (5)

  1. 段階的なレベルで電圧を変化させ第1の駆動電圧を生成する第1の駆動電圧生成回路と、
    所定の周波数及び振幅を有する交流電圧である第2の駆動電圧を生成する第2の駆動電圧生成回路と、
    前記第1の駆動電圧生成回路で生成された第1の駆動電圧と、前記第2の駆動電圧生成回路で生成された第2の駆動電圧とのいずれかの電圧、又は前記第1の駆動電圧と前記第2の駆動電圧とを重畳した電圧を圧電素子へ印加する印加制御手段と、
    を有する圧電素子の駆動回路。
  2. 前記印加制御手段は、前記第1の駆動電圧と前記第2の駆動電圧とのいずれかの電圧を時分割で選択して前記圧電素子へ印加することを特徴とする請求項1記載の圧電素子の駆動回路。
  3. 前記第1の駆動電圧生成回路が、基準ベース電圧に対して高電圧の電源部と、前記印加制御手段からの制御信号に基づいて、前記電源部からの電圧を前記圧電素子へ印加するか、又は前記基準ベース電圧を印加するかを切り替える切替スイッチと、を備えたデジタル型駆動電圧生成回路であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の圧電素子の駆動回路。
  4. 前記第2の駆動電圧生成回路が、前記所定の周波数及び振幅を有する交流電圧を出力する増幅器と、前記印加制御手段からの制御信号に基づいて、前記増幅器からの交流電圧を前記圧電素子へ印加するか否かを切り替える切替スイッチと、を備えたアナログ型駆動電圧生成回路であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の圧電素子の駆動回路。
  5. 前記増幅器から出力される交流電圧の波形パターンが、正弦波、又は矩形波であることを特徴とする請求項4記載の圧電素子の駆動回路。

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