JP5102020B2 - データ信号を生成するための装置および方法 - Google Patents

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Description

本発明は、データ入力用の人間コンピュータ・インタフェースに関し、特に、コンピュータ・デバイスへデータ信号を生成する及び/またはデータ入力する際の人間の手、手首、さらに腕の構造および機能に関係する人間工学に基づき設計されたデバイスに関する。
人間工学に基づいて設計されたキーボードの開発は、従来のタイプライター類似のキーボード使用に関連した物理的障害に対する認識と意識の高まりに起因している。人間工学に基づいて設計されたキーボードは、指の移動と疲労とを低減するキー・レイアウトの作成、デザインとサポート構造による、手、手首、さらに腕の、より自然なタイピング姿勢の促進、あるいはタイピング・パフォーマンス向上のためのキー起動スキーマの採用を試みている。
コンピュータ・システムの急増および有用性により、キーボード・デバイスの利用には動的成長がある。この「コンピュータ・システム」という用語は一般的に、例えばパソコン、マッキントッシュ、パーム・パイロット(登録商標)、ソニー・プレイステーション、任天堂ゲームボーイ(登録商標)、ゲームステーション、マイクロソフトXボックスあるいは他のビデオゲーム・ステーションなどの、あらゆるマイクロプロセッサベースの装置を指すために用いられる。従来のタイプライター類似のキーボードには手、腕、さらに指の反復的で疲れる動作が要求されることから、様々な苛立ちや衰弱性筋肉症候群が、この成長に伴った。事務職員、ジャーナリスト、コンピュータプログラマ、さらにはコンピュータあるいはタイプライターを広範囲にわたって使用する人々の中で、神経筋の損傷に対する懸念が高まっている。広く公表されたものの一つは手根管症候群であるが、これらの損傷は、冒されたユーザーの苦痛および潜在的な障害になるだけでなく、深刻な金銭的、時間的、そしてビジネスにおける生産力の損失に形を変える。革新的なキーボード・レイアウトおよび構造設計を通じて、キーボード使用による「損傷」を緩和しようという真剣な試みは多く、そのため、これらの問題への配慮は技術的に新しいものという事でないのは明らかである。
力、反復、姿勢、休息、およびストレスは、キーボード関連の被害(KRIs:Keyboard−Related Injuries)を抑制し排除する上で考慮される主な要因である。各要因の分析を別々に及び相互に関連させてする事は、人間工学に基づいて設計されたキーボードの開発において恐らく最も重要な、KRIs、力さらに反復を排除または低減するキーボード設計では、不可欠である。力は、指と手の筋肉組織および構成に関係し、与えられた作業を行なうそれらの能力に制限を課す。様々な筋骨格障害に頻繁に悩まされる人々は、標準的なキーボードを使用したパソコンへのデータ入力などの定型業務を行なうため、特別のニーズを持っている。
多数のヒューマン・コンピュータ・インタラクション文献は、最近高度に発展した英数字入力デバイスのうちのいくつかが、従来のタイプライター類似のキーボードより、効率的で、習得が容易で、さらに身体外傷を引き起こしにくいであろうことを、示唆した。これらの最近設計されたキーボードの大半には、タイピングパフォーマンスを向上させ、疲労あるいは負傷を低減または排除する1つまたは複数の設計特微が組込まれている。これらの設計特微は以下のものを含んでいる:
(1)手首の屈曲を最小限にするためのキーボードの分割、
(2)指の移動を最小限にするためのキーの輪郭削りおよび融通性のあるキーマッピング、
(3)備えつけの手および腕の支持部、
(4)タイプをするのにキーが前後に揺れ動く、ターナリ・ケーパビリティ、
(5)いくつものポジションへデバイスを回転・傾斜する事が出来る性能、
(6)一文字を出力するのに、1個以上のキーを押さなければならない調和的な性能。
力と反復の疲労因子の排除または低減に関して、3つの方法が、アインバインダに与えられた米国特許第4,332,493号、ドレンクに与えられた米国特許第4,849,732号、及びガンバロに与えられた米国特許第5,178,477号で例証されている。アインバインダは、人間の手の「手跡」に一致するように、キーが配列されたタイプライター型キーボードを示している。キーの配置は、手と指の動作全般を最小限にするために局所的に高さと角度を分化した操作パッドを用いて設計されている。アインバインダのデバイスは、指を置く元となる指先の「ホームポジション」を有する事の重要性を強調しており、それ故に手は、典型的なタイピング作業を行なうためには、かなり移動しなければならない。したがってアインバインダデバイスは、従来のキーボードが直面した動作障害の解決において、その問題の一部だけしか排除していない。
同じく安全性関連への配慮を動機として、ドレンクは、長方形の並びの中に分配され扇状配置された複数キーを有し、手の指による独特の操作のために構成された片手キー・レイアウトを示した。ドレンクのデバイスは、指の動作ではなく手の動作を最小限にする事に配慮がなされている。事実ドレンクは、このような型の配列にキーを構成することに関して、「手のそれぞれの指の動作および範囲」を考慮に入れたと述べる。このようにドレンクは明らかに各キーの指先の操作を考えている。ドレンクは手の動作を最小限にする問題に取り組んだが、示されたシステムは指動作あるいは関連する手首動作の最小限化にあまり貢献していない。さらに、このデバイスは、アインバインダの特許に述べられたもののような、個々のキーの角度・局所的な区別に取り組んでいない。加えてドレンクは、アインバインダが行ったような、指先の「ホームポジション」を確立していない。
ガンバロは、概して「ユーザーの広げられた手下面の構造を補足する」ように配置されたキー配列で構成され、人間工学に基づいて設計されたキーボードを示す。その内部に、各配列が「向かい合う各手の指の一部のわずかなジェスチャ」による相対的開閉のみによってキー操作が可能なように配置された各指の入力キー群を有する、両手用のインプリメンテーションが開示されている。さらにこの設計では、調整可能な「手の形」に形作られたくぼみ内に配列されたキーセットによって、人間工学の問題を解決しようとしている。指先からすぐ下の第一関節までの、指の大きな動作は必要ではなく、各指が、中指、薬指、および小指用の各4個のキー、人差し指用の8個のキー、および親指用の多くのキーにアクセス可能である。これもまた、たとえ大幅に低減されたと言っても、指の動きはまだ必要であり、また全ての指がフルキー一式の操作には必要となる。
データ信号に応答するコンピュータ及び他のデバイスは、年齢および能力に関わらず、全ての人々に比較的長期に渡り繰り返し使用される。従って、デバイスを長期の使用に適応させ、物理的にそれを要求されている又は身体的に障害を持っている人々の、特別の必要性を考慮に入れることが、ますます重要になっている。先行技術のデバイスには、概して操作において相当なマニュアル及び指先の器用さが要求され、それらの広範囲の使用、および一部の人々の効率的及び効果的な使用を、比較的困難なものとする。
米国特許第4,332,493号 米国特許第4,849,732号 米国特許第5,178,477号
本発明は、上記背景に鑑みてなされてものであり、指摘した困難性、欠点又は問題等を解決することを課題とする。
キーボード関連の指および手の動作に関する問題に対し高まる懸念から、本発明の側面は、手、手首、さらに指の動作全体に主な焦点をおき、過度の使用から生ずる傷害を回避するための、人間工学に基づいた人間コンピュータ・インタフェース装置を備える。出願人は、以前に人間工学に基づいて設計されたデータ入力デバイスにおいて、米国特許第5,638,062号および第5,473,325号を得た。これらの特許は両方とも、ドーム型部材の異なる円セクタへのスライドによる、データ入力信号生成のため使用可能な、手あるいは手の平で操作するデバイスを明示している。タイピングあるいは他の英数字生成に、そのような部材二つを用いることも可能で、それが各手でコントロールされることにより、2つの信号が生成および結合され、従来のタイプライター型キーボードによって生成されるのと同数のキーストローク入力が生成される。
本発明の側面に従った装置の典型的な実施形態では、各手に一つずつの、1組の入力デバイスを有してもよい。本機器は、基部と、リラックス状態にあるユーザーの手の掌の構造と密接な補完関係にある各々がドーム形状の、2つの掌の係合支持材とを、有してもよい。それにより、ユーザーの手および手首は最もリラックスした位置に維持されることが可能で、典型的な実施形態では、その半球体は、ユーザーの左右中央面から下方及び遠方に傾斜される。各半球体は移動手段を通じて、各半球体を収用するための1組の浅い凹部が形作られている装置基部へ連結することが可能であり、それにより各半球体の下小口が、各凹部を定める周端部上に位置できる。典型的な実施形態では、応力を受けていない状態時には、半球体はそれぞれ「ホーム」あるいは「センター」姿勢で維持される。半球体に滑動が課される場合、例えばコイルばねなどのような付勢手段を、半球体の位置または動作を感知するために用いてもよい。この感知手段は、「ホーム」ポジションから所定方向に移動する半球体の動作および(または)位置を感知するために備えてもよい。典型的な実施形態では、付勢手段は、各半球体の動作を1対1で相関させる動作および(または)位置の感知手段に、切線分力を出すことが可能な8脚のスプリングである。下記でより詳しく述べられる、花ペダル形圧痕のような各半球体の誘導手段を備えてもよい。
典型的な実施形態では、人間工学に基づいたハンドピース(または半球体)は、上部に位置し動作電機子と連結する運動学的マップ・プレートと、連結してもよい。運動学的マップ・プレートは、深さ調整可能な運動学的花形圧痕などの、半球体の誘導手段を有してもよく、その花ペダル形圧痕には多くの離散ペダルがある。典型的な実施形態では、運動学的マップ・プレートが、上部管理プレート上の1組のガイドポストに沿って垂直に始動または移動する4本の支柱スパイダ構造と、結合ができるよう考慮がなされている。半球体の8つの基本移動位置への誘導手段を与えるため、4本のスパイダ支柱のそれぞれが、運動学的マップ・プレートの花ペダル形圧痕のそれぞれの中央に連結しうる。半球体が線形距離を充分に移動した場合、花ペダル形圧痕の末端を明示する花ポイントの一つまで移動することができる。半球体の移動を記録するための手段は、順番に位置信号を生成する、花ペダル形ポイントとそれぞれのスパイダ支柱の連結を通じて行われうる。位置信号が、各入力デバイスあるいは半球体によって、連続または同時に生成されると、一組の位置信号は固有の「キーストローク」信号に変換されうる。有効な固有キーストローク信号の可能数が、各入力デバイスの花ペダルの数に関係しているということが認識できるであろう。すなわち、それは、右手の入力デバイスの花ペダル数×左手の入力デバイスの花ペダル数と、少なくとも同等であるということである。固有キーストロークを生成する信号の本組み合わせを以下「コーディング」とする。コーディングは、例えば一連のユーザ定義可能な英数字あるいは機能で、例えばその後コンピュータやその他の電子デバイスへの伝送に適した形に処理されるものを、生成するために用いることができる。
典型的な実施形態では、単独あるいは連帯使用される各入力デバイスまたは半球体の、位置あるいは動作を示す信号を生成することにより、一連のキーストロークへのアクセスが可能である。色分けされた環帯は、本発明の側面に従って各半球体に設置可能で、各環帯が、半球体姿勢とキーストロークの一致を示すしるしを有することができる。各環帯はそれぞれ装置基盤表面の上端に備え付けることができる。他の典型的な実施例では、「ナンバーロック」モード、「シフト」モード、「シフトロックおよび(または)キャップスロック」モードなどの様々なオペレーティング・モード間の装置の切り替えによる、1つまたは複数の半球体の動作の結合によって、キーストロークを示すデータ信号生成ができるよう考慮がなされている。様々なモードと、片方あるいは両方の半球体の動作または姿勢を組み合わせて使用することにより、英数字あるいは他の特殊文字または機能の生成を可能とするキーストローク数を増加させる。
ここに述べられた発明の様々な実施形態では、手や手首の大きな動作、および指の動作を必要としない。代わりに必要とされる動作は比較的小さく、ユーザーの腕のわずかな動作だけが、所望するキーストロークを出力するのに必要とされる。具体的には、様々な実施形態の使用には、休息ポジションからのわずかな手の移動しか必要とせず、従来のキーボード上で行なわれる指による技術的操作のための手首の回転を必要としない。タイピングにおける技術的操作が指に必要とされないので、指先の起動に焦点を置く代わりに、本発明の様々な実施形態では、キーストローク動作における腕および(または)手のわずかな動作を必要とする。さらに典型的な実施形態では、左手および右手の半球体は、様々なキーボード機能を起動するため、異なるスイッチを有しうる。例えば、左手半球体では、スイッチは上部管理プレートの天面部の位置に備えられてもよい。半球体に垂直の圧力を加えることでスイッチを起動することができる。スイッチがプレスされていないと、前記に記述されているように、固有キーストローク信号の第1セットが有効となりうる。半球体のシングルプレス及びリリースにより、第1セットと数が等しいであろうキーストローク信号の第2セットへのアクセスが可能となる。例えば、左半球体をプレスしホールドすることにより「シフト」機能にアクセスすることが可能で、リリースすることにより「シフトロック」機能を起動させることが可能である。
本発明の他の側面では、切替手段は、半球体の一つを「マウス」モードに入れることにより、カーソルの位置を選択的に変更あるいはコントロールするため行われる。例えば、右手半球体のシングル順次プレス及びリリースは、その半球体が位置決めカーソルあるいは「マウス」として働くことを可能にする。カーソル移動制御のための半球体の自由動作を可能とするため、この垂直動作は半球体からスパイダ機構を解放しうる。この点から、スパイダ機構は右手半球体により、垂直動作における二つの位置の一つに、垂直に移動することが可能となる。係合位置では、半球体誘導を補助するため、スパイダ部材は花ペダル形圧痕に堅く固定されうる。非係合位置では、花ペダル形圧痕に固定されない位置にスパイダ機構は置かれうる。該非係合位置では、運動学的マップ・プレートがカーソル移動制御のために約360度自由になることが可能である。この性能を果たすため、典型的な実施形態では、反対のランプ・ジオメトリあるいはカミング機構がスパイダ機構の中心開孔部内に固定されうる。典型的な実施形態では、スパイダ機構が半球体にプレスされるとともに、開孔部内の複数のカミング突出部はランプあるいはカミング表面に係合可能で、結果として運動学的マップ・プレートからスパイダ機構を解放させ、およそ45度回転させることになる。半球体をプレスすることにより、さらにマウスモードの作動スイッチも起動されうる。スパイダ機構は、半球体の回転およびリリースの後、運動学的マップ・プレート下面の花ペダル形圧痕がなされていないポイントで係合しうる。凹面圧痕は、半球体の自由動作を可能にするスパイダ機構の支柱を受けるために、運動学的マップ・プレートの下面で形成してもよい。半球体が再びプレスされリリースされると、スパイダ機構は回転し、そして再度花ペダル圧痕と係合し、キーボードモードの作動が可能となる。
他の典型的な実施形態では、スパイダ機構は、半球体のプレスにより運動学的マップ・プレートより下の位置へ、回転せずに引き下げられ、その位置に保持されうる。この点において、半球体が「フリーフォーム」ポジションに位置出来るようマウスモードを起動しスパイダ機構を運動学的マップ・プレート下に保持するため、カミング機構はカミング突起および表面によって運動学的マップ・プレートに形成された開孔部内部で回転することできる。カミング機構が回転し、マウス・スイッチが起動されると、マウスモードが始動する。一旦始動されると、コントロール処理モジュールの電子ロジックが該モードを感知し、右手半球体を用いたマウス・カーソルの移動が可能となる。典型的な実施形態では、その後、左手半球体は左、右、および中間クリックに用いられ、またある実施形態では16の異なるクリックを装置にプログラムすることが可能である。この種の内蔵型カーソルあるいは「マウス」起動およびコントロールは、ユーザーが、両手でのオンボード・タイピングおよびカーソル移動制御のため、それぞれの手を半球体に置き続けることを可能としてくれる。典型的な実施形態では、右スイッチは右手半球体アセンブリー上の上部管理プレート天面に付設が可能である。半球体に垂直の圧力を加えることにより、このスイッチは起動できる。スイッチがプレスされていないと、固有キーストローク信号の第1セットが有効となりうる。半球体のシングルプレスおよびリリースにより、マウスナビゲーション信号へのアクセスが可能である。
本発明の他の典型的な側面では、単に静止中の手の形に合った輪郭をとるだけではなく、片方あるいは両方の半球体上に、それぞれの半球体を移動させる際の動作中の手と接触しサポートする手のひら及び指の台あるいはパッドを備えることも可能である。本発明の様々な側面が装置の、文字位置の指定、アクティベーションフォース、アクティベーションディスプレイスメントおよび身体的方位の最大自在性を可能にする。例えば、個人固有の肉体的必要条件に適応することが可能なので、身体障害がある者でも用いることができる。さらに、指の動きが全く不要になったので、部分的に手が、または指が、麻痺あるいは欠如した者でも今までどおり機器を操作することができる。さらなる適応性としては、あらゆるユーザーに適応するよう、可変的な半球体サイズが作られる点がある。「フリーサイズ」アプローチの認識では、標準的なサイズよりはるかに大きい、または小さい手を持つユーザーに対処するには完全に適切であるとはいえず、本発明の様々な実施形態においては、様々な手のサイズおよび指の長さに適応するための異なる半球体サイズが可能となっている。加えて、例えば球体あるいは水平ボードのような、半球体輪郭以外の人間工学的に申し分のない形が利用可能であることは、当業者によって十分に識別することが可能であろう。
従来のキーボードの小型化は、人間の指に適応させる必要があることから、困難な課題だった。ここに述べられた本発明の典型的な実施形態は、小型化が容易にでき、機器の操作には、各手の親指など指1本しか使用する必要がない。例えば、ここに示された親指でコントロールする機構の典型的な実施形態は、パーム・パイロットあるいはゲームボーイなどの手動操作ユニットのように、コンピュータデバイスの目の前で一組の親指で操作出来るエレメントのように実施することができる。さらに本発明の様々な実施形態が、独立した移動を必要とする単一のキーを有していないので、不良環境に対応しうる耐候性をつけるための完全密閉された装置を作ることが可能である。そのデザインにより、完全密閉された筐体となることが可能なので、水、汚れ、ほこりなどからの保護が可能としうる。
本発明の他の代替実施形態が、片手操作について前述したように、一体型入力装置を有しえることは認識出来る。キーストロークのいくつかのセットは、半球体を有効な信号生成セクタへ動かすことによりアクセス可能であり、有効なキーストロークの数は、セクタの数と等しくなっている。さらに、コーディングは上記切替手段で使用可能である。この典型的な実施形態では、ユーザーは切替手段を起動するため、半球体を十分にプレスするのと同時に、1つのセクタへ半球体を動かしてもよい。半球体に対する垂直の圧力を維持している間に、半球体は「ホーム」ポジションに戻ることができ、次に、別のセクタへ移動する。それから、半球体の動作によって生成された信号は、デュアルインプットデバイス実施形態の中で利用されたものと同様の方法でコーディングされる。
図1および図2では、参照数字10により、人間のオペレータがコンピュータなどの適当な電子装置(示されない)へデータあるいは情報入力するための、人間工学に基づいて設計されたインターフェース機器が概して示される。継手方式は電子英数字デバイスを備えた電子装置を必要とし、装置あるいはキーボード10と従来のコンピュータとのそれは、当業者に広く知られており、ケーブル、赤外線、無線送信機/レシーバーあるいは別の適切な手段を用いた通信リンクでありうる。
本発明の側面に従って、キーボード10は、休息中の人間の手の、典型的な掌の構造を厳密に補うよう意図して形作られてもよい。それに伴い、キーボード10は、使用者の左手に一致する左手デバイスあるいはコントローラ102、および使用者の右手に一致する右手デバイスあるいはコントローラ104を、図2にあるように左右相称に有してもよい。典型的な実施形態では、様々な手型の半球体または起伏が、位置調整及び快適さの向上を支援するため各デバイス102および104に形成可能である。デバイス102および104は、筺体28に動作可能に固定してもよく、またこれらの構造は成型プラスチックで作られてもよい。
簡易化のため、インターフェース・キーボード10の構造および操作は主として右手用の入力デバイス104に関連して以下に述べられ、デバイス102については本発明の側面に従ってここに述べられるいくつかの例外と、構造上及び動作上、同一ではないかと考えられている。キーボード10は、図2Aでより明確に示されるように、上半分29および下半分31で作られた筺体28を有しうる。筺体28は曲線状の側壁294及び曲線状の隣接端296から形成されうる。筺体28の下半分31は、下記で十分に述べられる各コントローラあるいは半球体102、104の下に取り付けられたベースプレートの下部部分を受けるために寸法を測られた、1組の浅い凹部33を有しうる。筺体28の上半分29は、ベースプレートを受け入れ、かつ図2Bで示された上部管理プレート135の下面周辺端37を、それぞれの環状リム36に合致させられるよう寸法を測られた2つの開口部35を有しうる。典型的な実施形態では、環状リム36が下方へ傾斜し、それぞれの側壁294に向かい左右相称に相互から離れることができるような開口部35の形成が可能である。この点から、筺体28の上半分29の中央近くの開口部35の周辺端は、側壁294近くのそれらの周辺端より高くなっている。これによりユーザーの手および腕が実質的に休んでいる状態のポジションに、半球体102および104が人間工学的に一致することが可能である。
本発明の側面は、各半球体102および104それぞれの基準または「固有の北」方向を選択するための手段を備えており、そのため各半球体がそのエンド・ユーザーのニーズまたは選好に合うように「固有の北」方向を選択することが可能である。例えば、ユーザーの手が半球体に置かれた場合、「固有の北」または基準方向は、エンド・ユーザーがそれぞれの半球体を移動させる最も容易な方向でありえる。半球体102および104はそれぞれ、エンド・ユーザーによって選択された「固有の北」位置へ向かって、異なった方向に移動されてもよい。上部の管理プレート135は、半球体102および104それぞれの動きに応じて、それぞれの「固有の北」位置へ移動してもよく、後に詳しく述べられるように、相応して動作電機子を移動することも可能である。選択の手段には、環状リム36に形成された対向くぼみ39一式に噛合する、上部管理プレート135下面の対向歯38一式が含まれてもよい。この点から、それぞれの上部管理プレート135が、ユーザーに選択された「固有の北」位置にある筺体28の上半分29に取り付けられた場合に、歯38およびくぼみ39の対応するものが係合しうる。この選択の手段は、各半球体が、それぞれの上部管理プレート135に取り付けられた時に、「固有の北」位置にスライドさせる方向を個人ユーザが別々に調節できる自由度を与えるという点で、効果的である。この自由度が、各半球体のスライドにユーザーの特定の手および腕の位置を適応させる。代替手段は当業者に見分けられるであろう。
本発明の側面では、ユーザーの半球体102および104それぞれのスライドまたは動作に対して、別の自由度を与えることが可能である。図3および図6は、エンド・ユーザーが、半球体が移動しうる方向と関連して半球体の位置を選択できるよう、各運動学的マップ・プレート127と関連して各半球体の回転位置を調節する手段を示す。この調節の手段には、各運動学的マップ・プレート127上面に形成され、対応する歯車歯125と噛合する、半球体102および104それぞれの下面内部に形成された複数の歯車歯112を含んでもよい。この点から、ユーザーは、データ信号生成のため半球体が移動しうる方向に関連して、各半球体の回転アライメントを調節することができる。これは、後で詳しく述べられるように、「固有の北」位置など様々なコンパス位置にその半球体をスライドさせるために特定のユーザーが半球体102および104それぞれに手を置く時の掌の構造および(または)腕アライメントに適応する。「固有の北」方向の選択と、半球体102および104それぞれの回転位置調整の選択の、この組み合わせは、エンド・ユーザーに人間工学的利点を提供する。
不良環境に適応する典型的な実施形態では、キーボード10は完全に密閉および気密にしてもよい。これは、半球体102および104それぞれの下小口のまわりでゴム引きされた拡張可能な括帆索(示されない)の1つの端と、括帆索の別の端を、筺体28の天面部へ取り付けることにより、可能となる。括帆索は半球体を動かすのに十分な融通性を持ちえており、例えば、アコーディオンプリーツ括帆索などの使用により達成しうる。
図5および半球体104(示されない)に関して、典型的な実施形態では、半球体104が、突起した上部端108を含む隆起された環帯106を通して、筺体28と連結することが可能である。半球体102および104それぞれが筺体28から取り除かれ、共にあるいは独立して使用できるよう、図5および図5 Aの典型的な実施形態は、筺体28と可撤性結合が可能な単一制御装置を成形可能であると考えられる。環帯と半球体を嵌合するため、半球体104下面は突起した上部端108に連結してもよい。典型的な実施形態では、突起した上部端108は、半球体104下面114にある歯112(図6を参照)の内側反対のレセプタクルパターンと噛合する、円周配置された複数の歯(示されない)を有してもよい。上蓋プレート105は、軸体あるいは中央支柱142上端部に係合し、中央ポスト142上部端に形成された周溝部に留められた保持環103(図3に示される)によって適所に保持されてもよい。図5に示されるように、スプリング111のような付勢手段は、環帯106下面と上部管理プレート124の上面との間に位置してもよい。これにより環帯106に取り付けられた場合の半球体104の鉛直変位に応じて、環帯106、その結果として典型的な運動学的マップ・プレート126と、図3Cおよび3Dでより明確に典型的な実施形態が示されるスパイダ機構130とをプレス及びリリースができる。スプリング111は、運動学的マップ・プレート126に対するスパイダ機構130の付勢手段として機能してもよい。この点から、半球体104がプレスされた場合、環帯106に形成された開口113は、図5 Aで示されるようなアクチュエーター電機子110の典型的な実施形態の対応支柱115をその内部に受け入れることが可能である。半球体104がプレスされるとともに、スパイダ機構130が回転でき、それによりスパイダ機構130の各支柱131が運動学的マップ・プレート126下面に形成された複数の圧痕128から遊離できる。半球体104の360°内の自由な移動を可能にさせる手段が備えられてもよい。この手段によりスパイダ機構130を圧痕128から遊離させることが可能で、典型的な実施形態は、中央の支柱142と係合するランプあるいは歯車配列107を含んでいてもよい。この点から、半球体104を一度プレスしリリースすることで、スパイダ機構130をほぼ45°回転させることが可能で、それにより、半球体104がリリースされると、圧痕128内の非係合位置で、支柱131は運動学的マップ・プレート下面126に突き当たることが可能となる。再度、半球体104をプレスしリリースすることで、スパイダ機構をほぼ45°回転させることが可能で、それにより半球体の移動を誘導するため運動学的マップ・プレート126下面で支柱131の先端が各圧痕128と再度係合できる。半球体104のプレスおよびリリースに従い、該半球体の機能の、以下に詳細を述べる「マウス」モードおよび「キーボード」モード間の切り替えを行うため、スパイダ機構130はスイッチ・ボタン120に突き当たることが可能となる。
半球体104の滑り運動に関係するテンションパラメータは、図5及び図5Aで示されるスプリング116のような付勢手段を用いてアクチュエーター電機子110内で修正可能である。スプリング116は、図3に示される本発明の他の典型的な実施形態でより明確に示される電機子110の基部内中央に形成された穴118に留めても、あるいは嵌合してもよい。スプリング116は、位置感知手段122上のスプリング116にはまり留め置かれる中央に位置した凹部あるいはレセプタクルを、有していてもよい。この点から、アクチュエーター電機子110が半球体104の動作に応じて移動するとともに、スプリング116は位置感知手段122に対して圧力をかける。より重い付勢手段あるいはスプリングの取り付けにより、微動アクチュエータ電機子110および結果的に半球体104のスライドに関係する引張力が増加可能であると認められる。この点について、スプリング116の引張力を増加または減少させることは、位置感知手段122を起動するのに必要な力の変更にはつながらない。典型的な実施形態では、図3に示されるようにスプリング116がコイルスプリングであってもよい。別の典型的な実施形態では、スプリング116が、全部あるいは一部分が市販のプラスチックダーリン、あるいはダーリンの合成物、ポリテトラフルオロエチレン(「PTFE」)、テトラフロオルエチレン(「テフロン(登録商標)」)、および(または)他の適当な合金あるいはポリマーから形造可能な多重脚スプリングとして、形成されることが可能である。図2Cは、ホイールスポーク型に対称的に配置された8体の曲線脚体117を有する典型的なスプリング116を示す。この8脚スプリングは、花ペダル配列あるいは圧痕128によって誘導された半球体の8つの動作に1対1で相関する位置感知手段への接線分力と圧縮力を出す。この点から、各半球体102および104が圧痕128によって定められた8つの位置の1つへ移動した場合、3体の脚体117の各グループが位置感知手段122上で作動しうる。これらの位置および対応する脚体117はコンパスのポイントと呼ばれてもよい。例えば、各半球体102および104が、エンドユーザによって選択可能な、その「固有の北部」位置へ移動されると、脚体119は位置感知手段122に圧縮力を出し、脚体119に隣接しているそれぞれの脚体117は位置感知手段122に接線力を出すことができる。これらの脚体によって位置感知手段に出された合力は、各半球体102および104の動作及び位置に関して、正確な指示を与えることができる。スプリング116が、各半球体が移動可能なポジションの数に相当する分、例えばスプリング116を形成する材料の感応性および(または)各脚体117の剛性に応じて、8以外の脚を有していてもよいことは、当業者によって見分けられるであろう。典型的な実施形態では、位置感知手段122は、セムテックからピクシーポイントとして市販されているもののような変換器あるいは歪みゲージ、またはIBMのトラックポイントデバイスのようなポインター杖装置であってもよい。例えばスプリング116が、半球体104の位置変更を示す位置感知手段122に力を加えると、該当データ信号は、半球体の位置を示すキーボード10の制御処理装置あるいは回路基板のような処理手段に送信されうる。位置感知手段122が、物理的に移動しているコントローラあるいは半球体104を必要とせずに、手段122への圧力に応じてデータ信号を生成可能なよう、代替実施形態は構成されてもよい。この側面では、半球体104は手段122と直接結合可能で、それにより、半球体104に対して相応の圧力をかけるユーザーによってなされた、手段122にかけられた圧力に応じ、データ信号が生成できる。この側面も、以下に詳細が述べられる携帯コンピュータ・デバイスのオペレーションをコントロールするよう構成された本発明の様々な実施形態に使用可能である。
図5について、半球体104が筺体28と連結された場合に、それをスライドするためユーザーの手がその上に置かれると、中央支柱142に対し実質上垂直な水平面における半球体の動作は、環帯106の相応する動作を引き起こすであろう。これは、典型的な上部管理プレート124下のスプリング116を介して位置感知手段122に取り付けられるアクチュエーター電機子110の相応する動作を引き起こすように見える。アクチュエーター電機子110は、位置感知手段122に連結される変換器構造の一部を形成しうる。位置感知手段122あるいは半球体104移動の感知手段は、ベースプレート299の底部298に取り付けられてもよい。典型的な実施形態では、運動学的マップ・プレート126は図5に示されるように環帯106下に配置されてもよい。運動学的マップ・プレート126下面は複数の圧痕128を有してもよい。各圧痕128は、8つの対称的に整列された小穴を有してもよく、例えばそれは、図3Bで示される運動学的マップ・プレート127の代替実施形態の下面図で最もよく示される花ペダルに類似している。典型的な実施形態では、運動学的マップ・プレート126下面は、図3Bに示されるように配置された4つの花ペダル形圧痕128を有している。スパイダ機構130が運動学的マップ・プレート126に係合する場合に、4つの圧痕128それぞれがスパイダ機構130の4つの支柱131それぞれと噛合できるよう、運動学的マップ・プレート126はスパイダ機構130上に配置されてもよい。この点から、半球体104が、その中央休止位置あるいはニュートラル・ポジションにある場合、4つのポスト131は各圧痕の中央欠刻に嵌合しうる。スプリング111は、図5および図5Aに示される実施形態の運動学的マップ・プレート126に対するスパイダ機構130を付勢するための手段として機能する。中央欠刻は、半球体104がそのニュートラル・ポジションにあるユーザーに、触覚フィードバックを提供するため花ペダル圧痕よりわずかに深くてもよい。
典型的な実施形態では、8つの花ペダル形圧痕128が、半球体104の可能な平面動作を定める。この点から、半球体104が、中央支柱142に垂直な平面の中央休止位置から直線的にあるいは横に移動された場合、対応する置換が運動学的マップ・プレート126内で起きる。代替実施形態において、半球体104が中央支柱142に傾いた面に移動可能であることは、当業者には見分けられるであろう。花ペダル形圧痕128は、スパイダ機構130と嵌合した時の半球体104の動作が、圧痕128に許容された動作のみに制限されるよう、誘導手段として機能してもよい。圧痕128の代替実施形態は、以下に詳細が述べられる「マウス」モードにおいて、ユーザーが運動学的マップ・プレート126から半球体104を遊離させ移動可能となるように、より浅くしてもよい。圧痕128は、静的に位置付けられたスパイダ先端131に係合し、ともに移動あるいは誘導されうる。例えばこれは、圧痕128に定められた8つの位置の1つへの半球体104の誘導を行う。運動学的マップ・プレート126の直線変位は、スパイダ支柱あるいは先端131が、圧痕128の各小穴末端に定められるポイント132に達するまでの範囲で生じうる。このように、各ポイント132は、運動学的マップ・プレート126動作に「停止」を与える。これらの「停止」の1つに達するのに必要とされる運動学的マップ・プレート126の移動範囲により、位置感知手段122が、各半球体104の位置を示す位置信号を出力可能なポイントの範囲が決まる。代替実施形態では、例えば、八位置圧痕128を、0から12までのポイント132を持つ開孔部に取り替えることが可能であり、サイズにおいては当業者に認められるものに変更してもよい。位置信号への直線変位の導入はソフトウェアにより制御されているので、このシステムには実質的に無制限の固有適応性がある。
典型的な実施形態では、運動学的マップ・プレート126が、上部管理プレート124に関連して、垂直および水平方向両方に移動することが可能である。図5および図5Aについて、運動学的マップ・プレート126の垂直移動は、スパイダ機構130を媒介として、スイッチ・ボタン120の起動を可能にする。スイッチ・ボタン120は、例えば各半球体102および(または)104を「マウス」モードおよび「キーボード」モードに切り替えたり、あるいは他の操作信号の生成ができうる。水平方向への半球体104の移動は、半球体104が「キーボード」モードである場合に英数字をタイプし、半球体104が「マウス」モードである場合にはカーソルをコントロールすることができうる。スイッチ・ボタン120は、上部管理プレート124の上に、およびスパイダ機構130のすぐ下に取り付けられてもよいが、スパイダ機構の底面と接触してはならない。運動学的プレート126が、下方に押圧される半球体104によってプレスされると、スパイダ機構130は下方へ移動し、上部管理プレート124に付設されたボタン120をプレスすることができる。続いて、ボタン120は「マウス」あるいは「キーボード」モードの起動登録をなしえる。スパイダ機構130が「マウス」モードを起動し、半球体104がリリースされると、スパイダ機構130の支柱131は、半球体104がカーソル動作のコントロールのため自由に全方向移動できるよう、運動学的マップ・プレート126の下面に形成された圧痕128と係合しない。半球体104が再びプレスされリリースされると、スイッチ120は「キーボード」モードを起動、支柱131は再度圧痕128と係合することができ、それにより半球体104が本発明の側面に従い英数字及び他の文字生成に使用可能となる。典型的な実施形態では、半球体104は「マウス」及び「キーボード」モードの切り替えに使用されてもよく、半球体102については、スパイダ機構130を回転させることなく使用可能で、スイッチ・ボタン120のシングルプレスにより「シフト」機能起動のための制御処理装置への信号を出力でき、シングルクリック(プレス後にリリース)起動では「シフトロック」機能を作動させ、ダブルクリックでは「ナンバーロック」機能を起動させることが可能である。例えば片手用手動操作デバイスなどのシングル入力デバイス実施形態では、スイッチ・ボタン120のような切替手段は、後で詳細が述べられるように、ユーザーが、キーストロークをするため、1つの入力デバイスから二つの位置信号を「コード」することを可能にしうる。
本発明の他の典型的な実施形態は図3に示される。この点において、図5と図5Aの中で示される環帯106および運動学的マップ・プレート126は、単一部品、あるいは図3と図3Aの中で示されるような運動学的マップ・プレート127として構成されてもよい。図3の典型的な実施形態は、筺体28と可撤性結合が可能な単一制御装置を形成しており、結果として各半球体102および104が、筺体28から取り外し可能であるとともに、併用あるいは独立して使用できると認識される。図3Aは、図3に示される運動学的マップ・プレート127の典型的な実施形態の下部透視図を示す。運動学的マップ・プレート127は、その底面に形成された複数の圧痕128を有してもよく、また、ある実施形態では、4つの対称的に配置された圧痕128がそこに形成される。また運動学的マップ・プレート127は、上部管理プレート135の対応開孔部133に遊挿され、アクチュエーター電機子139上に形成された複数の対応レセプタクル137内部に連結する、複数の支柱129を有してもよい。支柱129が各レセプタクル137に内挿された場合に付勢関係が確立されるよう、各支柱には上部にスプリング(示されない)が挿入されており、それにより例えば運動学的マップ・プレート127が、上あるいは休息位置と下あるいは半球体104にプレスされる位置のあいだで、垂直に移動しうる。半球体104は、図6に示されるその歯112をプレート127の上部側面に形成された円周歯125に挿入することにより、運動学的マップ・プレート127に噛合することが可能である。
図3の実施形態は、次の方法で「マウス」モードと「キーボード」モードを切り替えることが可能なスイッチ85を有していてもよい。これはどちらかの半球体によって遂行されうる。ランピングまたはカミング機構86はスパイダ機構130の中心開孔部内部に挿入されてもよく、それによりスパイダの中心開孔部内の複数のカミング突起88が、カミング機構86に形成されている各カミング表面あるいはランプ89と係合しうる。図3Eは、カミング機構86の正面図を示す。図3の実施形態が組み立てられる際、カミング機構86の下部は、上部管理プレート135の中央部90に設置されてもよく、それにより中央支柱142がカミング機構86の中心開孔部を貫通して挿入されうる。上部管理プレート135は、スパイダ機構130に形成された対応開孔部92に係合する2本のばね仕掛けの支柱91を有してもよく、それにより、スパイダ機構130が支柱91上に設置された時に、上向付勢がなされうる。スイッチ85は上部管理プレート135の基部に取り付けられてもよく、それによりカミング機構86がセンター部90に設置された場合に、カミング機構86が中央支柱142を中心として回転すると、カミング機構86下部に取り付けられたそれぞれのスイッチ起動部93は、「マウス」モードと「キーボード」モード間のスイッチ85を切り替えうる。この点から、図3の実施形態が組み立てられると、例えば半球体104の下方への或いは垂直移動により、カミング突起88がカミング表面89に係合し、カミング機構86が中央ポスト142を中心として回転することとなる。
図3Eで示されるカミング表面89の形状から識別することができるように、カミング機構86の回転により、スパイダ機構130は下部位置と解除位置の間を移動することとなる。スパイダ機構130は、カミング表面89の各ポイント94で留められているカミング突起88、およびバネ仕掛けの支柱91によってスパイダ機構130に形成された上向付勢により、その下部位置で保持されることとなる。カミング機構86がその下部位置に向かい回転すると、スイッチ起動部93はエンゲージ・スイッチ85に係合し、半球体104を「マウス」モードへ切り替えることができる。このモードでは、スパイダ機構130は運動学的マップ・プレート127下に保持され、それにより半球体104がカーソルのコントロールのため自由に全方向に移動可能となる。半球体104が再度プレスされリリースされると、カミング機構86が回転し、それによりカミング突起88は、上部チャネル95内に向けてカミング表面89に追随できる。これにより、スパイダ機構130上にある上向付勢が、スパイダ支柱131の先端と運動学的マップ・プレート127の下面に形成された圧痕128とを、再度係合することが可能となる。この位置では、スイッチ起動部93はスイッチ85から遊離することとなり、それにより半球体104は、本発明の側面に従って英数字および他の文字を生成するため、「キーボード」モードになりえる。図3はさらに、典型的なアクチュエーター電機子97に係合する典型的なガイド板96を示す。レセプタクル98はベースプレート83内部に取り付けられてもよく、それにより各制御装置または「ポッド」は、例えば車椅子の各アームを掴みっぱなしの状態などのユーザーのニーズに適応するために、筺体28から取り外され様々な位置に置かれることが可能となる。例えば、特定のエンド・ユーザーのニーズに適応するために、例えば各半球体102および104を互いから離隔し、異なった位置で別々に固定できるよう、多様な筺体が使用されてもよいことは、当業者には認識されるであろう。
図4に関して、文字定義リング138には、単独あるいは左手用入力デバイス102上の文字定義リング140と併用された場合、半球体姿勢あるいは位置と生成されたキーボードストロークとの一致を示すしるしを有した右手用入力デバイス104が備えられてもよい。
リング138および140はそれぞれ、図1に示されるキーボード10上のそれぞれの半球体102および104にかぶせてもよい。これらのリングは、図10に示される典型的な実施形態と共に使用されてもよいと考えられる。典型的な実施形態では、文字定義リング138および140はそれぞれ、圧痕128または346の8つの花ペダル形ポイント132に対応する、8つの放射状のセクタに分けられてもよい。この点から、文字定義リング140は8つのラジアルセクタ47、48、49、50、51、52、53および54を有してもよく、各セクタは文字定義リング138の色分けあるいはパターニングに相応するため色識別あるいはパターン化されてもよい。リング138は、英数字のしるしを有する8つの放射状に伸びた列と(または)、放射状に伸びた各列が8つの花ペダル形ポイント132の1つに対応するキーボード機能とを備えていてもよい。放射状に伸びた列の各文字および(または)機能はさらに、ユーザーのキーストローク生成を支援するため文字定義リング140のラジアルセクタの色分けあるいはパターニングに対応するよう色分けまたはパターン化された、例えば5つのコンセントリック・リング144、146、148、150および152などの複数のコンセントリック・リングの1つにあってもよい。典型的な実施形態では、リング138に8つのコンセントリック・リングがあってもよく、そこでは各リングが、文字定義リング140の8つのラジアル・セクタ47、48、49、50、51、52、53、および54の1つに対応するよう色分けされる。この色分けとリング138および140のしるしとの併用とともに、2つの動作が、例えば英数字を生成するあるいはキーボード機能を実行するシングル・キーストロークの生成のために、使われうる。これは、キーボードの通常操作において、手が腕に対してオフセットの関係にあらなければならない従来のキーボードと対照的である。本発明の様々な実施形態の1つの使用により、手首、及び手首、腕、手の相互連結する筋骨部に対する圧力およびストレスを最小限にすること、または完全に排除してしまうことが可能である。さらに、半球体操作技術と同様に、円形のキー・レイアウトを習得することもより容易になり、その正確さも時間が経てば増すだろうと予想することができる。半球体102および104を使用して、デュアル入力デバイス実施形態が利用されると、2つの方法(例えば、圧痕128に沿った半球体の移動に応じて、各デバイスから有効な8つのキーストロークの1つにアクセスする、シングル半球体の使用、あるいは調和的な動作の使用)の少なくとも1つで、キーストロークあるいは英数字の生成のためのデータ信号を生成することが可能である。2つの信号の組み合わせを「コーディング」する際に、各デバイス102および104からの信号1つは、1組のキーストローク信号の信号1つと固有に一致する単一信号に変換されうる。例えば、処理モジュールには、該データ信号を解釈し、それらを関連する英数字に変換するためのファームウェアおよび(または)ソフトウェアを組み込むことが可能である。処理モジュールが、ユーザーが必要に応じて特別な文字組または直接デジタル制御信号の形成ができるよう、文字位置および定義に関してプログラム可能であることは、当業者によって見分けられるだろう。
キーストローク信号を出すためのデータ信号生成については図1および4に関連して述べられる。そのようなデータ信号を生成する方法は、使用デバイス102および104の連続または同時の使用、つまり「コーディング」によって達成されうる。文字定義リングあるいはセレクター・リング140の8つの色分けされたセクタの1つに半球体102をスライドさせることにより、キーストローク信号を出力するために必要とされる「コード」の半分が与えられ、文字定義リングあるいはセレクター・リング138上の、相応して色づけあるいはパターン化されたコンセントリック・リングの、どの文字組がアクセス可能あるいは生成可能であるかを、色分けまたはパターン化された様式でユーザーに示す。例えば、図4の文字セレクターリング140の赤セクタ(斜交平行)53によって示された赤色が、左手半球体102で選択されると、右手半球体の赤いコンセントリック・リング(斜交平行)143に示される文字組142が有効になる。動作の順序を反対にして同じ文字を生成してもよい。しかしながら、希望により、半球体移動の順序を反対にすることで、異なった文字および(または)キーボード機能を生成することも可能であることは、当業者によって見分けられるだろう。リング140上に8つのセクタを、そしてリング138上に8つの同心円(実例の簡易化のため5つだけが図4に示される)を有する典型的な実施形態には、64個の使用可能な固有キーストロークがあり、例えば「シフト」機能が有効となった場合には128個まであることが認識されるであろう。代替実施形態では、片方をその「ホーム」位置に残し、半球体102および104の一つを花ペダル形ポイント132にスライドさせることにより、半球体102および104の単体を使用するだけで、キーストロークの生成が可能である。位置感知手段122は、上記で論じたように半球体102および(または)104の移動に応じてデータ信号の生成が可能であり、その信号はコントロール処理モジュールに送信され、そこから各データ信号が対応するキーストローク生成のためにコンピュータ・デバイスに送信されうる。
このデザインの利点の一つは、ユーザーが、他のものに比べて高い精度を必要とせずに、片手でキーボード10を上手に活用できることである。この点から、もしユーザーの左手が右手と比べて不器用であれば、図4に示された実施形態は、左手半球体102をリング140の1つのラジアル位置に一度滑り込ませるだけで、右手でリング138の対応するコンセントリック・リング内に8つの文字を生成可能なようにできる。本発明の様々な実施形態で、活字生成用の半球体102および104の連続または同時の動作が可能なように、考慮がなされている。さらに、文字定義(ファームウェアおよび(または)ソフトウェアにコントロールされているもの)については、例えば右手と比べ左手の精度が必要とされない位置など、最も頻繁に使用される文字を適当な位置に配置することにより、ユーザーの左利きあるいは右利きへの配慮がなされていることが見てとれる。8つのラジアル・セクタを備えた文字定義リング140と、8つの対応するコンセントリック・リングおよび8つの文字ラジアル列を備えた文字定義リング138との併用は、64の固有キーストロークを可能にする。典型的な実施形態では、この数を2倍の128までにしうるスイッチ120を起動可能で、この点から文字定義リング138および140にあるしるしは、例えば「シフト」モード状態のキーボード10で生成されるキーストロークを示す第2文字セットをさらに備えることが可能である。典型的な実施形態では、大文字をタイプ入力するコーディングは、半球体102および104の2つの連続または同時の直線運動によって実施可能で、さらにスイッチ・ボタン120も伴いうる。例えば、頭文字「E」を示すデータ信号を生成するには、スイッチ・ボタン120起動のため半球体102をプレスし、スイッチ120への垂直圧力を開放しないまま、その半球体をセレクター・リング140にある斜めセクタ49に直線的に移動させてもよい。それから半球体104は、頭文字「E」を「タイプ入力する」ため、斜め同心円146にある文字「e」に向かって、左または「西」へ移動してもよい。
図7では、本発明の代替実施形態の透視図が示されており、それは半球体あるいは手のひら制御機器102および104が親指コントローラ160および162の形で実施可能な携帯デバイス159でありうる。このタイプのキーボード10は一般的に、例えばPC、パルムパイロット、あるいはゲームボーイなどの、ユーザーが両手で機器を握り締め、かつ各手の親指を使用して各親指コントローラ160および162をコントロールすることが可能な携帯用コンピュータ・デバイスと共に使用されうる。親指コントローラの基礎となる構造は本発明の様々な実施形態の小型化したバージョンでもよい。
図8は、図7の実施形態で使用される親指制御機器の典型的な実施形態の断面図であり、図9は、図7の実施形態で使用される親指制御機器の典型的な実施形態の分解組立図である。図9では、露出した親指コントロール160が、上部筺体部164を貫通して、スイッチング装置166に係合することが見て取れる。切替デバイス166には、スイッチ166のプレスの感知を可能にするため取り付けられる起動スイッチを有してもよく、その感知方法は図5および5Aのスイッチ120あるいは図10のスイッチ334に関するそれと類似している。歪みゲージ圧力スイッチ168などの位置感知手段は、下部弾力板172の凹部170に嵌合しうる。プレート172は、スイッチ166の底部に係合可能で、スイッチ166の並進動作を感知する。歪みゲージ168は、位置感知手段122に関して前述されているように、例えばいくつかのノートパソコンでカーソル移動のコントロールに使用されているもののような、市販のタイプでもよい。弾力板172が親指コントロール160の動きに応じて揺れ動いた場合に、センサは電気信号を記録し、プレート172の移動方向を検知するロジック・ボードへ送信することが可能である。前述の花ペダル形模様128および346は、上部筐体164の1つまたは複数の場所165に圧印されてもよい。親指コントロール160のガイド機構を提供するために、これらの圧痕はそれぞれのナブ167に係合してもよい。これにより、例えば本発明の様々な側面に従った活字生成シーケンスを実施するためのデータ信号を生成するため、親指コントローラ160が花ペダル形圧痕によって定められた8つの位置に誘導されることが可能となりうる。この典型的な実施形態の代替側面では、例えばコンピュータゲームなどの携帯用コンピュータ・デバイスの動作コントロールなどのような、広範囲の用途に適合するデータ信号を生成することが可能である。
図9Aでは、第1そして第2コントローラ204および206を収容可能な上部筺体200および下部筺体202を有する、携帯デバイス159の他の典型的な実施形態が示される。上部筺体200の下面は、本発明の側面に従って、複数位置の各コントローラを誘導するため各コントローラ基片212の上部側面に付設された各ナブ210と、係合しうる各花ペダル形圧痕208を有してもよい。上部筺体200およびコントローラ基片212は、デバイス159が組み立てられる際、噛合するように形成されてもよく、また、典型的な実施形態では、図9Bで示されるように、上部筺体200は、適合する曲線または半球面で形成された基片212に係合する、曲線または半球面で形成されてもよい。機器159は、図9Aで示される円盤のような別の形で形成されてもよい。コントローラ204および206は、各軸体216によって、ベースプレート215に取り付けられた各感知手段214に動作可能なように係合されてもよい。感知手段214は、本発明の側面に従う動作検知のための適切な感知手段を有する、例えば「ジョイスティック」アッセンブラージュのような市販のデバイスでもよい。コントローラ204および206は下面に、各軸体216を受けるため中央に整列した凹部を有してもよく、それにより軸体216はコントローラの動作または「揺れ動き」に連動可能となる。感知手段214は、各コントローラ204および206の動作記録のために1組の電位差計を有してもよく、また本発明の様々な側面に従って、データ信号を生成するためのロジック・ボードに電子データ信号を送信することも可能である。さらに感知手段214は、コントローラ204および206それぞれをプレスすることにより起動、停止される、軸体216の下に位置する、内設のスイッチ(示されない)を有してもよい。該スイッチは、本発明の様々な側面に従ってモード間の切り替えができるように、デバイス159の制御論理を変更するよう設定可能である。例えばこのスイッチにより、デバイス159は、例えば「ナンバーロック」、「キャップスロック」および「シフト」モードを切り替えることが可能となる。図9Bは、実例の簡易化のため、各コントローラ204および206から離れて設置された上部筺体200を示す。デバイス159が組み立てられる際、圧痕208は、図9Cで最もよく示される各ナブ210に係合してもよい。
図9Dは、下部筺体219及び上部筺体222内部に設置されたコントローラ220を有する、デバイス159の制御装置の別の典型的な実施形態を示しており、それによりコントローラ220が、本発明の様々な側面に従って、ホームポジションから放射状に伸びる複数の方向であって花ペダル形圧痕230によって定められる、ホームあるいはニュートラル・ポジションから移動可能となる。図9Dでは1台の制御装置を示しており、そのデバイス159が、図示されてはいない同等の機能を持つ別制御装置を包含していることは認識されるであろう。コントローラ220は、前述した下部筺体219に付設されている感知手段214から、動作可能なように伸びている軸体228の上に位置した、ボール226を受けるために中央に設置された、凹部224を有してもよい。コントローラ220の下面は、下部筺体219に取り付けられた、ばね仕掛けボール・プランジャ336上部に取り付けられた、玉軸受338と係合する花ペダル形圧痕230を有してもよい。コントローラ220の下面は、下部筺体219に取り付けられた、上記の止め輪配列を含むことが可能なばね仕掛けボール・プランジャ336上部に取り付けられた、玉軸受338と係合するくぼみの凹部232をさらに有してもよい。この点から、コントローラ220は、圧痕230によって定められたホームポジションおよび放射状に伸びた位置の、実質的に平らな表面内をスライドすることが可能であり、それにより、本発明の側面に従って、感知手段214がコントローラ220の位置を検知し、例えば英数字を表示可能なデータ信号を生成しうる。さらにコントローラ220は、感知手段214内のスイッチを起動及び停止し、上述のデバイス159に様々なモード間の切り替えを行わせるため、プレスされうる。一組の摩擦低減ナブ234は、上部筺体222の下面と係合するようコントローラ220に付設されてもよい。
図9Eは、コントローラ220が、上部筺体244の実質的に平らな表面内を複数方向に移動できるよう、下部筺体240と、上部筺体244に内設されたコントローラ242とを有するデバイス159の、別の典型的な実施形態を示している。図9Eは1台の制御装置を示し、そのデバイス159が、図示されてはいない同等の機能を持つ第2制御装置を包含していることは認識されるであろう。上部筺体244および下部筺体240が組み立てられる際、コントローラ242は内部に、ボール248を受ける挿入部246を有してもよい。典型的な実施形態では、コントローラ242が使用された場合に挿入部246が回転するのを防ぐため、挿入部が立方体として形成されるか、あるいはコントローラ242の中央に設置された環部250の内側表面に形成され、対応する平坦面に隣接する少なくとも1つの平坦面を有することが可能である。挿入部246は、内部に花ペダル形圧痕254など複数の圧痕の形成が可能な、半球性の内面252を有してもよい。この点から、花ペダル形圧痕254は半球性の内面252の曲線から成る表面内部に形成され、ガイドボール258の上に形成されたガイド・ノブ256と係合可能である。上部筺体244は、実例の簡易化のため下部筺体240からの切り欠きで示されており、図9Eのデバイス159が組み立てられる際、花ペダル形圧痕254によって定められた方向へのコントローラ242の誘導のため、及びコントローラ242の動作に相応する方向にガイドボール258を動かすため、ガイド・ノブ256およびボール258を花ペダル形圧痕254内に嵌合可能であると考えられる。ガイドボール258は、下部筺体240に付設された上述の感知手段214から伸びる軸体260に取り付け可能である。コントローラ242が移動するに従って、ガイドボール258の相応する動作により、および結果として軸体260により、感知手段214がコントローラ242の移動方向を示すデータ信号を生成する。
図9Eで示されるデバイス159の典型的な実施形態では、挿入部246で下方付勢を形成するため、挿入部246を内部に設置する前に、圧縮バネなど付勢手段をコントローラ242の環部分250内部に挿入することが可能で、結果として、デバイス159が組み立てられる際、それはガイド・ノブ256およびガイドボール258とともに係合部分に保持される。ベースプレート262は、接着のような方法によりコントローラ242に付設され、そしてコントローラ242の環部250と並び、内部に挿入部246が収まる、中央に設置された開孔部264を有していてもよい。例えばコントローラ242およびベースプレート262は実質的に円形でもよいし、当業者によって認められる他の形でもよい。図9Eの典型的な実施形態では、上部筺体244の上側面および下側面で、各摩擦低減ナブを通じ定着されるコントローラ242およびベースプレート262を示す。代替実施形態では、ガイド・ノブ256およびボール258が花ペダル圧痕254に係合した際、コントローラ242は上部筐体244上部表面の十分上方に位置することが可能で、その結果、コントローラ242のプレスおよびリリースが可能となり、本発明の側面に従いデバイス159のモード切り替えを行う感知手段214内設のスイッチを起動できる。典型的な実施形態では、コントローラ242の移動を記録するため、コントローラ242の移動距離を定める円周ギャップ266は、コントローラ242の環部250まわりに形成されてもよい。ギャップ266は、コントローラ242周囲に広がる、コントローラ242周端部から突起した隆起部268への距離よりも、わずかに小さいサイズにされてもよい。ギャップ266はユーザーに、コントローラ242が、その動作を記録するために十分な距離移動されたという触覚フィードバックを提供する。突起した隆起部268は、使用中のコントローラ242の回転を防ぐ手段または提供されうる代替手段として機能してもよい。
図9Fでは、図9Eのデバイス159の別の典型的な配置が示されており、その配置は、その下側面から下方へ伸びる複数の拡張部分270を有するコントローラ242を含んでもよい。圧縮バネ272など付勢手段は中心に配置された拡張270によってその上部端で捕らえられ、デバイス159が組み立てられる際、挿入部246の上に置かれてもてもよい。挿入部246は、デバイス159が組み立てられる際または組み立て中に、挿入部246が、ベースプレート262の中央開孔部264を貫通するのを防ぐため、対応する隆起部276に突き当たる隆起部274を有してもよい。コントローラ242は、外部拡張部270により下部筺体240と連結されてもよい。コントローラ242および下部筺体240がデバイス159内部で連結され組み立てられる場合、挿入部246内部に形成された圧痕254は、図9Eに示されるガイド・ノブ256およびガイドボール258に噛合させてもよい。図9A−9Fで示す典型的な実施形態の様々な側面が、例えば携帯型のコンピュータゲーム筺体のような、広範囲の電子デバイス筺体に合うよう改造または変更されてもよく、また、他のデバイスにおいて特定のデバイスあるいはインターフェースを作動させる固有特性を持つデータ信号を生成することも可能であることは、当業者に見分けられるであろう。
図10は、本発明の別の典型的な実施形態の分解組立図を示す。キーボード10の典型的な実施形態の筺体を形成するため、上部筺体300は下部筺体302と接合されてもよい。図10の典型的な実施形態の構造および機能性は、キーボード10の右手側面に関して述べられ、左手側面の構造および機能性については、ここに述べられる違いを除いては同一であると考えられる。キーボード10の左手側面は、右手側面のために記述された特定の相応する構造で、示される。ユーザーの実際に休息中の右手掌の構造に合うよう形成可能な、右半球体304が提供される。右半球体304は、ユーザーが使用中に小指などを休ませられる溝部または欠刻306を有してもよい。半球体304は、上部筺体300と連結した場合に「スプリングバック」効果を生み出すため、複数の対称的に配列された片持梁310などの付勢手段を有しうる、図11で明確に示される半球体プレート308に取り付けられてもよい。後に詳細が述べられるように、制御回路基板312へのデータ信号を生成中、この「スプリングバック」効果はユーザーに触覚フィードバックを与える。この触覚フィードバックは、データ信号生成のため半球体304が十分にプレスされたことをユーザーに示す。複数の片持梁310の各遠位端部の下面は、半球体304が上部筺体300と連結される際に、上部筺体300の表面311に支えらうる1つまたは複数の突起またはナブ309を有してもよい。ナブ309は、半球体304が様々な方向に移動する際の、片持梁310の遠位端部と表面311の間の摩擦を低減することが可能である。
管理プレート314は、半球体プレート308と係合し上部筺体300に半球体304を連結するための、アーチ形片持梁318上で支持された支柱316を有してもよい。この点から管理プレート314は、半球体プレート308の下面に付設された図11に示される各係止タブ321を受け取るための、オフセット幅を持つ少なくとも1つのスロット320を有してもよい。各係止タブ321は、その遠位端部上に形成されるフランジ323を有してもよく、それは図12に最もよく示される対応スロット320のより広い部分を通じて差し込まれ、その結果、半球体プレート308が管理プレートに関連して回転すると、係止タブ321が対応スロット320のより狭い部分へスライドし、関連するフランジ323が管理プレート314の底部真下にスライドする。この方法で管理プレート314を半球体プレート308に連結する場合、係止タブ321が各スロット320のより広い部分に最初に挿入されると、支柱316は管理プレート314下面に突き当たる。この位置で、半球体プレート308が管理プレート314に関連して回転するとともに、支柱316の上部端が管理プレート314下面に沿ってスライドし、管理者プレート314に形成された各開孔部322内に向かって上方に押されるよう、片持梁318は上向付勢を生み出す。支柱316が各開孔部322内に留まると、半球体304は上部筺体300と連結される。
各ガイド壁326に支えられうるガイド板324が提供され、それにより半球体304は上部筺体300と接合された場合に横あるいは「東」および「西」にスライド可能となる。対応するガイドレール(示されない)はガイド板324下面に形成可能で、それぞれのガイド壁326に係合する。ボタン・プランジャ328が対応するプランジャ支柱332に取り付けられる場合、ボタン・プランジャ328はその先端中央に取り付けられる玉軸受330を有してもよい。圧縮バネ(示されない)は、プランジャ・ボタン328に上向付勢を生み出すため、プランジャ支柱332に挿入されてもよく、それにより半球体304のプレス及びリリースに応じて、スイッチ334を起動するプレスおよびリリースがされうる。1組のボール・プランジャ336は、下部筺体302と連結される際、先端にそれぞれの玉軸受を取り付けて提供されてもよい。後で詳細が述べられるように、キーボード10が組み立てられる際、玉軸受338は、管理プレート314下面に係合させてもよい。ボール・プランジャ336は、各筺体340内部に設置されてもよく、ボール・プランジャ336に上向付勢を生み出すため、それぞれが内部に圧縮バネ342を有する。ボール・プランジャ336のうちの1つは、各ボール・プランジャ336上方から設置されうるスナップリテーナ341および止め輪342を有してもよく、プランジャ336の一部は、筺体340に挿入されると、スナップリテーナ341上部を越える。スナップリテーナーと止め輪は、本発明の側面に従って半球体304がキーストロークの終わりを示すに十分な距離移動されたことの、聴覚および(または)触覚フィードバックをユーザーに提供可能である。この点から、図12に関連して、管理プレート314の下面は、キーボード10が組み立てられる際に、スナップリテーナ及び止め輪配列を有するプランジャ336を、中央に受け取る凹面圧痕344を有してもよい。プランジャ336は半球体304の移動に応じて、圧痕344の湾曲によってプレスされる。プランジャ336は、スナップリテーナと止め輪がユーザーへフィードバックの「急速」提供をする時点でデータ信号を生成をするため、例えばその全移動の約四分の三を移動する半球体304と一致する距離を下方へ移動させてもよい。凹面圧痕344と関連するプランジャ336の係合は、さらに、データ信号生成後に再度半球体304を中央に置く支援をする。
半球体304を誘導するための手段は、もう一つのボール・プランジャ336を受けるため管理プレート314下面で形成された、パターン化された圧痕346として提供されてもよい。圧痕346は、本発明の側面に従って、英数字生成のため複数方向に半球体304を誘導するために、内部で各玉軸受338を受けうる8つの溝を有する花ペダル形配列でもよい。例えば管理プレート314の同様にパターン化された開孔部などのような、半球体304を誘導するための代替手段は、当業者によって見分けられるであろう。開孔部348および関連する円筒拡張部349は、キーボード10が組み立てられる際、位置感知手段352から垂直に伸びるアーム上部に取り付けられたガイドボール350を受けるために、管理プレート314に形成されてもよく、この点から、ガイドボール350は円筒拡張部349内に係合可能で、それゆえ、半球体304の動作に応じて移動することができる。ガイドボール350は、位置感知手段352内部で基部に枢軸的に連結する、垂直に伸びるアームあるいは軸体を順番に動かす。位置感知手段352は、半球体304の移動および(または)位置を示す垂直に伸びるアームの動作に応じて、制御回路基板312へのデータ信号を生成することが可能である。制御回路基板312は、生成される英数字および(または)実行されるキーボード機能を示す該当データ信号を生成するため、位置感知手段352から受信したデータ信号を解釈するようにプログラム可能である。管理プレート314下面はさらに、キーボード10が組み立てられる際、「北」および「南」方向に半球体304を誘導することを可能にするガイド板324の、各スロット356内部に嵌合する1組のガイドポスト354を有してもよい、
図13および図14は、本発明の側面に従ったキーボード・レイアウトの典型的な実施形態を示す。典型的な実施形態では、レイアウトは、半球体303と304の動作間の関連性、同様に本発明のもう1つの実施形態の半球体、及び従来のクワーティ・レイアウトで使用される手の動作に、少なくとも一部分基づくことが可能である。クワーティ・キーボード・レイアウト以外のキーボード・レイアウトと、本発明の典型的な実施形態との間で、本発明の側面に従って、関連性が持たれてもよいことは当業者に見分けられるであろう。例えば本発明の側面は、カスタマイズされた及び(または)ユーザーに定義されたアルファベット、および(または)英数字のレイアウト、どれにでも使用が可能である。クワーティ・キーボードにおいては、キャラクター出力係数への1:1入力が採用されており、1キャラクターが、押されている1個のキーによって生成される。本発明の典型的な実施形態では、各手から一つずつ生じる二つの入力が、1キャラクタの出力を生成するデータ信号生成に使用されうるような、キャラクタ出力係数への2:1入力をすることが可能である。クワーティ・レイアウトを本配置の典型的な実施形態へ関連させるために、半球体303および304の移動は、一部分が、クワーティ・キーボード・レイアウトのタイピング運動感覚に基づいている。この方法は、従来のタイピング方法論に従ったクワーティ・キーボード・レイアウトの使用に関連した指動作と、本発明の典型的な実施形態との間に、運動感覚の高相関性があるという点で効果的である。この点から、各レイアウトの文字生成に使用される手と指の動作は関連づけられる。これにより、クワーティ・キーボードを使用することに精通しているユーザーが、ここに示された典型的なレイアウトを速く習得することが可能となり、トレーニング時間が最小限のものとなる。この2つのキーボード・レイアウトの総運動感覚の多くは維持され、それによりユーザーがクワーティ・レイアウトの使用に戻っても、この運動感覚関係を保つことが可能である。
従来のタイピング方法論に従うクワーティ・キーボードの「ホーム列」キーは、左手の指では「a、s、dおよびf」であり、右手の指では「j、k、l、および;」である。これらの「ホーム列」キーを除けば、クワーティ・ユーザーは、キーボードの他のキーにアクセスするためとして、特定方向に各指を動かすことになる。本発明の側面に従って、クワーティ・ユーザーが指を動かす各方向は方位点に関連付けられてもよい。例えば、クワーティ・キーボードで文字「q」をタイプする場合、左の小指は「北西」に移動する。図13および図14の典型的なレイアウトで同文字をタイプする際に、左の半球体、結果として左手もまた、「北西」方向に動いてもよい。この点から本発明の典型的なレイアウトを使用する場合には、クワーティ・キーボード上で指が移動する方向を熟知しているユーザーの感覚が保持される。同様に、クワーティ・キーボードの「ホーム列」キー上のユーザーの手の位置を基準点として使用すると、すべてのキーが該キーボードの相対的位置を有しており、そしてユーザーの片手または両手から離れた方向に位置される。例えば、たとえ左手が「h」を打つために使用されなくても、文字「h」は、ユーザーの左手の右または「東」に位置する。本発明の側面では、半球体を動かすその手はクワーティ・キーボード上では文字生成に使用されないとしても、キーストロークを生成するデータ信号生成のために、半球体をクワーティ・キーボード・レイアウト上の文字位置の方向に移動しうる。例えば、図13および図14の典型的なレイアウトを使用して、文字「h」のキーストロークを生成するには、左の半球体は右または「東」に移動し、また右の半球体は左または「西」に移動してもよい。それはユーザーがクワーティ配列の「h」をタイプする「人指し」指を移動させる方向なのである。さらに、左の半球体の「東」への、そして右の半球体の「西」への移動は、「H」の水平棒を作るようにエンド・ユーザーには視覚化される可能性があり、それはユーザーに対して、半球体移動と文字生成との間で別の運動感覚連関を作る。左の半球体を「南東」に、そして右の半球体を「南西」に移動させ、文字「v」を示すデータ信号を生成することは、ユーザーに同様の運動感覚連関を作る。また半球体は、クワーティ・キーボードのキーの相対的位置に基づいた方向に移動されてもよい。パソコンに或いはパソコンのインタフェイス・デバイスとして使用される、通常クワーティ・レイアウトセクションを含む標準キーボード・レイアウトの、いかなるキーにおいても、データ信号生成のための1つまたは複数の半球体303および304の移動に関連付ける場合には、同じ事が言える。
本発明の別の側面では、クワーティ・レイアウトにおける文字の一般的なコンパス方位への第1半球体303および304の移動と、少なくとも半球体移動の簡便性および(または)その文字の使用頻度に関する機能の方向への第2半球体の移動とにより、キーストロークの生成が可能である。この点から、高い使用相対度数がある文字のキーストロークを生成する場合、1つの側面では、半球体の1つを、ユーザーが使用するのに比較的より簡単なコンパス方位へ移動させることが可能である。ユーザーにとっては、半球体を「北西」、「北東」、「南東」、または「南西」方向へ移動あるいは指示することよりも、半球体を「北」、「南」、「東」、あるいは「西」方向の1つへ移動または指示することのほうが、通常簡単であることは分かっている。低い使用相対度数しかない英数字を生成するためのデータ信号を生成する場合、半球体は、「北西」、「北東」、「南東」、または「南西」方向の1つに移動または指示されてもよい。これらの4つの位置または方向は、ユーザーが半球体を移動するのが通常さほど容易でなく、それ故に、より少ない頻度で使用されてもよい。例えば、文字「e」は、英語のアルファベットの中で、最も一般的にまたは頻繁に使用される文字である。図13および図14の典型的なレイアウトでは、上または「北」への左手動作、および上または「北」への右手動作により、文字「e」を生成するキーストロークを生成することが可能である。この点から、左半球体の移動は、それがクワーティ・キーボード上で「e」キーを起動するために行われるかのように、ユーザーの左手の運動感覚に対応付けられる。すなわち、左半球体は、「e」キーを起動するためにユーザーの中指が移動するであろう方向に動くということである。これは通常、上または「北」方向である。右半球体の移動もまた上あるいは「北」にであり、これはユーザーが「北」、「南」、「東」、あるいは「西」方向の半球体を移動させるのに、「北」位置あるいは方向は一般的に最も簡単であり、および「e」は、高い使用相対度数がある文字であると考えられているからである。
文字「a」もまた高い使用相対度数を持つ文字である。文字「a」生成のためのデータ信号あるいはキーストロークを生成するために、典型的なレイアウトでは、左手は左または「西」へ動き、そして右手は上あるいは「北」方向へ動きうる。文字「a」が「ホーム列」キーであるため、クワーティ・キーボードでそれを生成するには、ユーザーの左手小指で「a」を押すこと以外、ユーザーの指の動きは必要とされない。この点から、左半球体の移動とクワーティ・キーボード・レイアウトの関連性は、クワーティ・キーボード上における文字「a」のこの相対的位置、つまり「a」がクワーティ・キーボード上で位置する、左側ということになる。結果的に、文字「a」は高い使用相対度数があり、「北」方向はユーザーが半球体を移動させるのに比較的容易であることから、半球体の左手の動きは左または「西」方向となり、右手の動きまたは動作は上または「北」方向となるのである。
図13および図14の典型的なレイアウトの側面では、左手と左半球体を「南西」方向に移動させ、右手と右半球体を同方向あるいは「南西」方向に移動させることにより、文字「z」生成のためのキーストロークを生成することが可能である。この点においては、それがクワーティ・キーボードのその文字位置の相対方向であることから、半球体の片方1つは「南西」方向に移動しうる。つまり、文字「z」がクワーティ・キーボードの「南西」隅に位置しているからである。また、文字「z」が低い使用相対度数を持ち、「南西」方向がユーザーが半球体を移動させるのに比較的容易でない方向であることから、もう一つの半球体も「南西」方向に移動しうるのである。例えば、図13と図14の典型的なレイアウトから認識されるであろうが、例えば標準パソコンのインタフェース・デバイスとして使用される標準コンピュータキーボードに見られるような、英数字文字生成のためのキーストロークを生成するため、本発明の側面に従って半球体動作の組み合わせが決定された。この典型的なレイアウトではさらに、例えば「シフト」モード、「マウス」モード、「キャップスロック」モード、「ナンバーロック」モードのような、標準コンピュータキーボードに見られる機能の実行が可能である。典型的なレイアウトで示されるように、これらの機能のいくつかは、さらに半球体303および304の1つをプレスあるいは「クリック」することを必要としうる。この点から、本発明の実施形態に従い、これらの機能を起動、停止するには、半球体303および304がプレスされうる。
図13と図14に示された典型的なキーボード・レイアウトは、ユーザー参照の容易化のため左向矢印を黄色に、および右向矢印を青色にコード化するなど、該レイアウトの各キーに関連した矢印の色コーディングを含んでいてもよい。相応して色づけしたマーキングは、各半球体303および304が移動可能な8つの方位点またはコンパス方位であり、各外面311の周囲に有されてもよい。この色コーディングは、ユーザーが、それぞれの半球体303および304と、英数字生成のための所望データ信号を生成するために、それが移動されられることになっている方向とを、容易に関連づけることを可能にする。図10に例証され、図13および14に示された機器の典型的な実施形態では、半球体303は「ナンバーロック」モードに入るためのスイッチ334を起動可能であり、それをダブルクリックすることにより、該モードに入りうる。制御回路基板312は、機器の制御論理の「ナンバーロック」モードへの切り替え、および該モードからの切り替えを行うスイッチ334から、データ信号を受け取るようプログラム可能である。「ナンバーロック」モードでは、右半球体304など1つの半球体だけを移動させることにより、テンキーの英数字生成のためのデータ信号を生成することが可能である。「シフト」モードは左半球体303を押圧し、そのまま保持することにより起動が可能であり、「キャップス・ロック」モードは左半球体303をシングルクリックすることで起動が可能であり、「マウス」モードは右半球体304をシングルクリックすることで起動が可能である。これらの各動作により各スイッチ334を起動することが可能であり、該スイッチは、これらの機能の制御論理切替のため順番に制御回路基板312と情報をやりとりすることが可能である。代替実施形態では、例えば「キャプス・ロック」モードへ入るための各半球体303および304のシングルクリックなどのように、様々な機能を起動および停止する半球体「クリック」の様々な組み合わせが可能である。「マウス」モードが起動されると、制御回路基板312は制御論理を切り替え、それにより半球体303および304がカーソル移動制御のため機能可能となる。この点から、一方の半球体は、カーソルの移動をコントロールし、また、もう一方は、図13および図14の典型的な配置で示されるような従来のマウスの中央、左、右クリックを実行することが可能である。カーソル移動制御に関して、自由にカーソルの動作をコントロールするため、ユーザーが圧痕の外または上にそれぞれの玉軸受338を「ジャンプ」させられるよう、管理プレート314下面に形成された圧痕346は、十分に浅くてもよい。これにより、位置感知手段352から垂直に伸びるアームが、カーソル移動をコントロールするため自由に360°回転することができる。
パソコンに使用される当技術分野で周知の特定のキーボードおよび関連するソフトウェアは、一般に「複合キー」と呼ばれる機能を採用している。「複合キー」機能の作動により、それらのキーを同時にプレスしホールドするといった、関節炎の手を持つようなユーザーにとっては困難であろう作業ではなく、ユーザーが機能を実行するキーの組み合わせを順次にプレスすることが可能となる。いくつかのバージョンのウィンドウズ(登録商標)のオペレーティングシステムでは、例えば標準キーボードの「Ctrl」、「アルト」、および「デリート」キーをプレスしホールドすることにより、タスクマネージャーが呼び出されるであろう。「複合キー」起動中は、ユーザーは、タスクマネージャーの呼び出しのために、順にこれらのキーを押し、リリースすることが可能である。本発明の典型的な実施形態はこの「複合キー」機能を有しうる。この点から、図11または図12に関連して、「複合キー」機能は、「Ctrl」および(または)「アルト」機能のため提供されてもよい。典型的な実施形態では、コントローラを各ホームポジションへ戻りうる状態にして、半球体303などの第1コントローラを「南東」に、半球体304などの第2コントローラを「北」に移動させることにより、「Ctrl」機能の起動が可能である。「Ctrl」機能が起動されると、ユーザーはそれから、図11または図12の典型的なレイアウトで示された、コマンドあるいは他の指示など実行可能な機能を表わす方向に、それぞれのコントローラを移動させることにより、一連の英数字入力が可能となる。これらの英数字を入力後、前述の各方向に第1および第2コントローラを移動させて「Ctrl」機能を停止することにより、ユーザーは機能の実行が可能となる。「アルト」機能も同様に実行することが可能である。他の機能と同様に「Ctrl」および「アルト」機能がこの方法で作動すると、各「複合キー」機能の起動をユーザーに示すため、それぞれのLEDはデバイス10の表面で照明する。
図15から図18は、ユーザーが各親指で、第1親指コントローラ402および第2親指コントローラ404それぞれを操縦できるように、ユーザーの手に握られやすく曲線を付けて作られた本体400を有する、典型的な携帯デバイス390の様々な透視図を示す。第1および第2親指コントローラ402および404は、以下で詳細が述べられるように、ユーザーの各親指コントローラへの接触により電子信号を生成する様々な手段と結合しうる。図19および図20は、組み立てられる際に本体400(図15から18)を形成する上部筺体410および下部筺体412を備える、デバイス390の典型的な実施形態の分解斜視図である。
上部筺体410は、各親指コントローラ402および404を内設可能な、1組の環状カラー414を備えてもよい。各環状カラー414の内部周面には、各親指コントローラ402および404の下部周面に形成可能な各複数突起418を受ける、複数凹部416が形成されてもよい。典型的な実施形態では、親指コントローラ402および404の8つの各突起418に対応する各カラー414内部に、デバイス390の機能性の側面に関する説明簡易化のため、8つの位置が主要方位点すなわちコンパス位置を表わす8つの凹部416があってもよい。ここに示された全ての典型的な実施形態に対する機能性が、別の典型的な実施形態に使用されてもよいことは理解されるであろう。
凹部416は上方部が下部部分より広い先細でもよく、各突起418の端部分419(図21)は、各凹部416の内表面に定められた曲率半径に実質的に一致する曲率半径に定めてもよい。先細りの凹部416および(または)実質的に一致する曲率は、親指コントローラ402および404が、八方位点すなわち8つのコンパス位置の1つの中に正確に誘導されることを可能にする。下部より上部のほうが広い凹部416を形成することにより、ユーザーが親指コントローラ402および404の移動を開始した時の、方向性の変化に適応することができる。親指コントローラ402および404が開始経路を取り続けると、その経路に関連づけられた各突起418は、各先細りの凹部416によって捕らえられ、関連づけられたコンパス位置の方へ誘導される。この関係は、親指コントローラ402および404をあるコンパス位置へ最初に移動させる際、毎回全く同じ向きである必要がないという点で、ユーザーに移動における触覚的な自由を提供する。代わりに、ユーザーがおおまかな方向で所望コンパス位置に親指コントローラ402および404の移動を開始すると、各先細りの凹部416および突起418は、当該位置に親指コントローラを正確に誘導する。
図19および図20に再度関連して、プラットフォーム420は、各親指コントローラ402および404のポジションの位置あるいは動作を感知する1組の手段424および426を付設可能な、回路基板422を有していてもよい。典型的な実施形態では、424および426の感知手段は、発明の側面に従い回路基板422に作動的に連結された、各1組の電位差計あるいはディジタル・ジョイスティックでもよい。代替手段は当業者に見分けられるであろうし、例えばそれは、モメンタリまたはタクトスイッチ、粘着テープタッチパッドおよびタッチスクリーン、磁気リードスイッチおよびセンサ、電気コンタクトポイント、フォトトランスミッタ、フォトインターラプタ、受光センサ、歪みゲージ、マウスあるいはトラックボールなど光学または機械的なエンコーダがある光学ウィール、電子ボール・プランジャ、ホール効果センサ、レーザー、電気光学センサ、電気機械的センサ、加速度計、反射オブジェクト・センサ、反射オブジェクト・フォトインターラプタ、およびロータリーとスライドスイッチなどを有していてもよい。
プラットフォーム420には、オン・オフスイッチ423の起動に応じて電力を回路基板422に供給するバッテリを収納する、筺体421を組み込むことが可能である。ユーザーに対して、デバイス390が1つまたは複数の運転モードにあることを示すか、あるいは他の情報を伝えるために、発光ダイオード(LED)などの一連のインディケータ426が、プラットフォーム420に設置されてもよい。424と426の感知手段は、各ジョイスティックが各支柱430および432を有する部分に、回路基板422と作動的に連結された、各1組の電位差計あるいはディジタル・ジョイスティックでもよい。親指コントローラ402および404は、例えば、ユーザーの親指を用いてある方位点位置へ各親指コントローラ402および404移動させるなど、ユーザーによる親指コントローラ402および404操縦に応じてユーザーが支柱を移動できるよう、各支柱430および432に連結されてもよい。例えば、各凹部416および突起418は、8つの方位点位置のような複数のポジションの位置の1つに、各親指コントローラ402および404を誘導するための手段として機能する。データ信号は、このポジションの位置あるいはある方向における各支柱430および432のしきい値での動き解析に応じて、感知手段424および426により生成される。これらの信号は、英数字を生成したり様々な機能を実行するために、本発明の側面に従って処理されてもよい。
ユーザーが人差し指でそれらを起動できるように、デバイスの正面両側に置かれるような、1個以上のスイッチ(示されない)が、運転モードの切り替えに必要な親指コントローラ402および404のパターンの変更のため、あるいは実行する機能の信号生成のために、デバイス390には不可欠であろう。例えば、そのようなスイッチは、プレスやリリースのようなコントローラ402および404の軸方向移動によって決定される運転モードを、変更しうる。
図21−図24に関連して、デバイス390の代替実施形態は、親指コントローラとの接触を容易にするための、ユーザーの親指を適応させる圧こん440あるいは凹面部分を有する、親指コントローラ402および404を有してもよい。デバイス390の他の実施形態は、図23および24に示されるように突起418なく形成された1つまたは2つの親指コントローラ442を有してもよい。この実施形態では、その中に凹部416を形成するカラー414と共に使用されてもよく、該カラー414の内部の周面は平滑でもよい。デバイス390の実施形態は、動力がデバイス390に供給されている間、連続的に各電気信号を生成する各感知手段424および426に、動作可能なように連結する1組の典型的な親指コントローラ442を採用してもよい。代替実施形態は、使用される感知手段に応じて、電気信号あるいは別のデータ・ストリームを生成する別の感知手段を備えてもよい。
そのような信号またはデータ・ストリームは、各ジョイスティックの電位差計を起動させるために支柱430および432を移動させるような、ユーザーによる1組の親指コントローラ442の各々の操縦を示すことが可能である。他の典型的な実施形態では、各1組のタッチパッド上で親指をスライドさせるユーザーは、電気的信号の各ストリームを生成することが可能である。この点において、電気信号は、3動作度を示す感知手段424および426のそれぞれに対して連続的に生成される。例えばジョイスティックに対して、支柱430および432の移動により、各ジョイスティックの電位差計から、それぞれの支柱に対する「XY」面の動作または位置を示す電気信号の生成がなされる。例えば支柱をプレスホールドするような、支柱430および432の軸方向移動は、z軸に沿った動作または位置を示すデータ信号を生成するであろう。デバイス390の実施形態は、コントローラをプレスリリースする、あるいはプレスホールドするような、親指コントローラ442によって起動または停止可能な切替手段を含んでもよい。これは、キーボードモードからマウスモードへの切り替え、例えば「Ctrl」または「アルト」機能のような機能、もしくは、機能の組み合わせ起動および停止するような、デバイス390のオペレーションモードの切り替え、あるいはカーソルの制御を可能にする。
標準PCおよび他のキーボードは、キーの起動を感知するため、一般的にスイッチ、伝導性膜、および様々な他の2進法手段を使用する。そのような2進法手段は、電源が入っている或いは起動している時には信号を生成するが、電源が切れている或いは終了している時には信号を生成しない。発明の側面は、各感知手段424および426からの電気信号または他のデータ信号ストリームを連続的に生成し、監視し、分析することを可能にする。これは、以下に詳細が述べられる広範囲のタスクあるいはアクションを実行するための、意思決定基準、条件またはルックアップテーブルを用いて相関信号を増加させ、信号セットを識別なおかつ、信号またはデータ・ストリームを解析あるいは調整することを可能にする。これらの信号は、英数字、または、様々なデバイスと互換性をもつ実行可能な機能を示すデータ信号生成するために解析されうる。これは、標準のキーボードまたは既知の携帯用デバイスと比べて、キーボード・レイアウト、モード切り替え、および実行可能な機能に関してデバイス390をプログラムおよび再プログラムする融通性を、著しく拡張する。回路基板422に内蔵されているもののような、制御あるいは処理モジュールは、新しいハードウェアの追加なく再プログラムし、デバイス390の機能性および特性を変更することが可能である。
デバイス390の使用中、発明のさらなる側面は、各「XY」面の支柱430および432の移動を示す連続的なデータ収集を可能にし、該面では該データは各z軸に沿った支柱の移動あるいは位置を示すデータにより解析されうる。デバイス390の典型的な実施形態では、親指コントローラ434は4つのモード:
(1)プレスとホールド、
(2)「オン」を示すためのプレスとリリース(「クリックする」)、
(3)「オフ」を示すためのクリック、
(4)そのz軸の周りのねじり又は回転、
を示すために軸方向に移動させてもよい。この点から、デバイス390の制御論理は、生成される英数字または実行される機能を決定するため、1つまたは複数の各z軸信号を持った1組のコントローラ434からの、各「XY」平面信号、すなわち座標データ解析することが可能である。信号処理の別の側面により、支柱430と432を移動させて、特定の文字を生成または入力するためにどれくらいかかるかを示す、信号伝達のタイミングを決定することが可能である。デバイス390の使用中、信号処理連続的に実行するためこのデバイスの制御論理は、英数字の生成、モード切替、あるいは実行可能な機能のため、親指コントローラ434が取る物理パスを決定してもよい。これにより、ベクトル方向および長さとコントローラ434の移動との予め決定された関連づけを修正するため、ユーザーの経時的なアクションを示す回路基板422のデータベースのデータの保存、及び、線形回帰のようなアルゴリズムの適用も可能となる。連続的なデータ収集により、デバイス390の実施形態において、ユーザーについて収集および分析されたヒストリカル信号データに基づいた、人工知能決定および論理決定が可能となる。収集されたデータは、ユーザーのコントローラ434の移動あるいは操縦に対するパターンを検知するため、分析されうる。これらのパターンは、デバイス390から他のデバイスへの、英数字を生成するか運転モードを変更するか機能またはコマンドを実行するための出力信号の生成に、ユーザーの選好を適合させるため、デバイス390の制御論理を再プログラムするために使用されてもよい。
デバイス390の実施形態には、信号プロセッサあるいはプロセッサが、電気的信号を分析し、それらの信号のどの部分が監視され、マッチされ、そしてマッチした英数字あるいは機能的な出力に変換されるかの決定を、可能にする制御論理がプログラムされてもよい。信号は、例えば、英数字を生成するASCIIテーブル、あるいはユーザーの習慣を判定するユーザーの一連のヒストリカルデータなどの、レファレンスにマッチしうる。他のレファレンスは所望出力の程度によって使用されてもよい。回路基板422は、収集されたデータのパターンを、そのデータをデバイス390から出力される所望データ信号に変換するための、様々なレファレンスにマッチするように設定された制御処理装置を有していてもよい。該データは、デバイス390が使用されているあいだ、連続的に監視および収集され、あるいは周期的にサンプリングされる。この機能性はすべて、デバイス390に内蔵された回路基板422に存してもよい。上位システムの信号伝達要求事項(コンピュータ用のASCIIなど)が認識されると、デバイス390の制御論理には、ホスト・システムへ入力される際に、英数字、オペレーション機能またはモードに変換されるデータ信号を生成するための、適合するレファレンスあるいは一連の変換指示がプログラムされうる。方向あるいはベクトルデータ信号、ジョイスティック振れ角データ信号、および様々なモード感知データは、デバイス390の実施形態の中で絶えず獲得され、コンピュータ、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、ゲーム機、家庭用装置、テレビ、または電気データ信号を受け取るように構成された他のデバイスを含む、様々なデバイスへの英数字およびコントロール出力を可能にするため、モデル化されうる。
発明の側面は、凹部416および突起418などの機械的なガイド手段を有していない1組の親指コントローラ442を使用する実施形態など、デバイス390の様々な実施形態で使用可能な、親指コントローラの移動方向を解析する手段を、提供する。コントローラ442は、デバイス390内部に収容された、1組の感知手段424および426(ジョイスティック)の各支柱432および430に連結が可能である。ジョイスティックは、90度対向する2つの電位差計の使用を通じて電圧(抵抗)信号を生成する。これらの電圧は、各親指コントローラ434が移動する方向を決定または予測するため、線形回復モデルに取り込まれ、記録され、そして使用されうる。
図28から図30に関連して、典型的な実施形態で親指コントローラ434が移動する8つの方向は、各ジョイスティックから生成された特定電圧によって導き出し定めることが可能である。図30は、各スロープが、文字を記録するために電圧に対してどうあれば最適であるかを示す。回帰モデルは、ユーザーに移動されたときのジョイスティックによって生成される一連の信号と、プロットされたときの各八分円を二分する既知等式とから決定される、第1ラインの等式比較に使用されてもよい。回帰分析は、既知の八分円分割のスロープを、ユーザー入力から派生した回帰線のそれと比較することにより、直線性の測定を可能とする。各ユーザー入力は、8つの定義されたスロープと比較またはマッチされてもよい。ユーザーの入力が最もマッチするスロープは、文字入力のためそのゾーンを起動しうる。図28から図30に示された8つのゾーンは、8つの主な方位点位置と一致しうる。
各コントローラ434の動作または方向性を決定する他の側面では、北「N」位置にジョイスティックを移動すると耐電圧が記録される。例えば、10オームと30オームの間の値は、図29に示される典型的な電圧に記録されるであろう。この値は、親指コントローラ434と、各支柱430、432とが移動するのに従って変わりうる。なぜなら特定のゾーンに動作を誘導するガイダンス機構がないことにより、ユーザーのコントローラのコントロールは、直線的に移動することができないからである。例えば一旦電圧が1000Hzで取り込まれ記録されれば、回帰分析は電圧データを介して最良適合するラインを決定しうる。この点において、例えば22オームの親指コントローラ動作の平均電圧と、親指コントローラ434がその中央点から北位置のその停止点まで移動した際のデータ点を経由する直線のスロープとが分かる。この情報は、ユーザーがコントローラ434を移動しようとしていたゾーンを決定するか予測するために使用されうる。平均値22オームは、電圧入力が親指コントローラ434の動作を北八分円内に置くことを示す。さらに、電圧データの回帰は、スロープが+100、あるいは図30の垂直線(北)のわずかに右であることを示す。これらの2つのデータは共に、北へ親指コントローラ434を移動させるつもりだったユーザーに、許容できる信頼水準を提供する。スロープと平均電圧が同一の八分円の動作を予測しなければ、直線回帰は、意図した入力として使用される値でありうる。収集された信号に基づいて、コントローラ434の意図された動作を決定または予測するために、ニューラル・ネットワーク、ファジイ論理、多変量回帰および他の既知の統計的方法などの他の手段が使用可能であることは、認識されるであろう。
携帯型キーボード・デバイス390の様々な実施形態は、個人ユーザの一連の選好を適合させるようプログラム及び再プログラム可能である。例えばユーザーの快適度、および、(a)所望出力生成のためのデータ信号を入力するため、キーボードの使用を早く(つまり可能なかぎり最短時間で)学ぶことと、(b)所望された速さを満たすか越えるタイピングスピードあるいは長期処理能力を習得することとの、どちらかの必要度である。親指コントローラ402、404、または442を操縦する、または「タイプ入力」をする場合、選好する快適さ、学習の簡便性、および処理能力、これらの3つのパラメーターは、多くの場合相反する。例えば、学びやすい入力方法は、多くの場合最速のスピードまたは処理能力を可能にするものではない。同じく、高速の処理能力またはタイピングスピードを達成する方法は、習得するのが最も簡単なものではないかもしれない。これらの3つのユーザーの選好の最適化は数学的なアルゴリズムを使用して達成可能である。
従来のキーボードはそのキー各々に文字が印刷されている。キーはその固有配置の形成のため、キーボードの一定位置に位置付けられている。該キーボード内のハードコーディングは、その特定キーのロジックである。キーボード・レイアウトは、特定キーの交換か追加、あるいはウィンドウズ(登録商標)・オペレーティングシステムのコントロールパネルなどのソフトウェア制御により、または他の同様の手段を通じて、物理的および機能的に変更が可能である。これらの方法は、キーボードが、PCなどコンピュータ・システムへの操作可能な接続なくして、プログラムされた配置ロジックを保持することを許さない。コンピュータ・システムは、そのメモリ内のキーボード再マッピングをコントロールしなければならず、またキーボードは、作動のためコードおよびチップレベルでプログラムされなければならない。これらの方法は困難であり、通常ユーザーには遂行されない。このように、標準キーボードを再プログラムし、個人ユーザのニーズまたは選好に適応させる融通性というものは、制限されている。
キーボード・デバイス390の実施形態は、英数字および機能を生成するためのカスタム・キーボード・レイアウトあるいは接触パターンを形成するため、複数のユーザー主観および客観的な選好を評価するように設定された、キーボード制御論理を備えてもよい。実施形態では、物理的な動作に対するユーザーの快適さレベルは、ユーザーが、出力スピードが制限されても速く習得することを望むか、あるいは習得時間にかかわらず出力を最大限にするかに相応して最適化されてもよい。簡単に学習することの相関としての最大出力は数学的なアルゴリズムあるいはモデル、または他の適切な手段を用いて決定可能である。
平均的なユーザーの親指の生体力学は、ユーザーが親指コントローラ402、404または424を、デバイス390にデータ信号を生成するために必要とされる全方向に移動させることを可能にする動作範囲を有している。しかしながら、どの特定ユーザーにも、選好する特定方向への動作というものがありがちである。これらの選好は、他の活動における親指使用、手の器用さ、遺伝学、または障害で作られるであろう。発明の側面は、ユーザーに定められた一連の選好に適合するようキーボード・レイアウトをカスタマイズし、カスタマイズされたレイアウトにデバイス390が対応するよう再プログラムすることが可能である。キーボード・レイアウトは特定のユーザーに関連してではなく独自のテストを通じてでも、決定および配置可能である。
指示された処理能力を達成するためにユーザーにどれだけの時間がかかるかによって示されうる学習の簡便性とは、ユーザーがデバイス390の実施形態の使用を、どれくらい速く学ぶことができるかによって決めることができる。習得には、図25から27に示される典型的なキーボード・レイアウトまたはテンプレートなどのキーボード・レイアウトの認知および熟知が必要であり、それはデバイス390に付けられてもよいし、個別のユーザーガイド・カードに表示されてもよい。ユーザーが知っている文字パターン、数パターン、および色パターンは、そのユーザーの習得が容易になるよう支援しうる。キーボード・レイアウトは、より見分けやすく、親しみ深く、理解しやすく、論理的であればあるほど、習得が簡単になる。例えば、アルファベットは見分けやすく親しみ深いため、初めてのタイピストはアルファベットの配置は習得しやすいと感じるであろう。
デバイス390の処理速度を最大限にすることは文字配置を最適化する機能でありうる。「e」、「t」、「n」、「o」、「a」、あるいは他の文字など、一般的に最もタイプ入力される文字は、方位点位置と一致するキーボード・レイアウトに位置づけされてもよく、特定のユーザーにとってそこは、右の親指を最も速く移動させられるのと同時に左の親指に必要とされる動作数を最小限にする位置である。この側面、および右親指コントローラ402あるいは442を有するデバイス390では、右の親指で親指コントローラ404または442に相応の接触をすることにより、左の親指の位置2つで、16の最も頻繁に用いられている文字をタイプ入力することが可能である。これらの16文字は、タイプされる文字の大部分を占める。
発明の側面は、特定のユーザーにキーボード・レイアウトのカスタマイズを決定する手段を提供する。これは、特定のユーザーの親指が、各親指コントローラの8つの各方位点位置など、親指コントローラ402、404または442の1つまたは複数の位置に、どれくらい速くまたはどれくらいの速度の割合で移動するかの決定を含みうる。ユーザーが選好する、デバイス390の親指コントローラを移動あるいは操縦する際の、最も簡単な、最も速い、最も快適な位置に関して、データセットが収集されうる。これらのデータセットはユーザーの選好に従ってランク付けされうる。データセットは、PCモニターとインターフェース・デバイス390などによって、一連のオンスクリーン操作を通じて収集が可能である。ユーザーにとって最も簡単な位置と最も快適な位置は、主観的で、非常に相関している。ユーザーは、多くの親指コントローラ動作を実行し、それから、それらをランク付けるように要求される。ユーザーにとっての最も速い位置は、ユーザーが様々な位置に親指コントローラ402、404または424を複数回移動あるいは操縦するようにデザインされた様々なテストを用いて、コンピュータが入力時間を取り込み、それによって客観的に測定されうる。ユーザーにとって、最も速く、最も簡単で、最も快適な位置が相関していない場合、より大きな重みづけは、ユーザーが最優先と考えるユーザー選好のどれに割り当てられてもよい。例えば、速度が最重要事項あるいは最優先事項であるとしてユーザーが選択した場合、そのユーザーのキーボード・レイアウトをカスタマイズまたは最適化するときに、「最も速い」変数あるいは選好が、高く重みづけされてもよい。
ユーザーの学習の簡便性、速度、およびユーザーが親指コントローラ402、404または424を移動または操縦する快適さに関して、データセットを収集した後、ユーザーにマッチした、あるいはカスタマイズされたキーボード・レイアウトが決定されうる。1つの側面では、5段階リッカートスケールが、ユーザーが、タイピングの簡便性およびタイピングスピードに対して持つ、相対的重要度あるいは優先度を決定するために使用されてもよい。ユーザーは、これら2つの変数または選好1から5をそれぞれ、1は重要でなく、3は中間、5は非常に重要であるというようにランク付けしてもよい。例えば、学習の簡便性を1に位置付け、速度を5に位置付けた場合には、親指コントローラ434が最も速く置かれる場所で文字あるいはキーボード・レイアウトが形成可能で、それによりユーザーは、その配置への認識度あるいは熟知度にかかわらず、そこに関連付けられた最も頻繁に使用される文字を得る。学習の簡便性を5に位置付け、速度を1に位置付けた場合には、親指コントローラ434の移動位置用に最適化された均一色のアルファベット順レイアウトを使用して、文字あるいはキーボード・レイアウトが形成されてもよく、それに応じて速度に影響が生じる。一般に、タイピング速度のランクが1から5へ上がるにつれて、文字あるいはキーボード・レイアウトは、頻度に基づいた文字配置と同様、急速にコントローラ434移動の快適さとスピードにかかわるデザインになりうる。
文字またはキーボード・レイアウトをカスタマイズする他の典型的な手段は、ユーザーが選好する学習の簡便性およびタイピングスピードのランキングに基づいてもよい。例えば、ユーザーが学習の簡便性あるいはタイピングスピードに関心がなければ、ランキングは1対1となり、広範囲のレイアウトを作り出しうる。5対5のランキングは、学習の簡便性およびタイピングスピード両方のために文字が最適化されているレイアウトを作り出しうる。このレイアウトは、特定のユーザーによって部分的にでも認識可能なパターンあるいは順序に配置された文字を有してもよい。文字は、ユーザーにとって最適な文字パターンおよび親指コントローラの最も速い動作に基づいた使用に従って、最適化されうる。
ユーザーにより文字配置あるいはキーボード・レイアウトが決定された後、ユーザーデバイスのレイアウトを実施するのに必要なコードまたは指示は、様々なメディア上に電子的に送信され、ユーザーデバイスの各回路基板に内蔵されていたメモリに充填される。例えばUSBまたは他のケーブル接続、ワイヤレスまたはリムーバブルメモリカードが使用されてもよい。ユーザーの能力が変わるか、ユーザーにより再評価が必要とされた場合、分析は再び実行されてもよく、該カードあるいはユニットはいかなる変更にも対応し再プログラムされる。
図25は、左親指コントローラ402など、デバイス390の親指コントローラで使用可能な、典型的なキーボード・レイアウトテンプレート450を示す。テンプレート450は、選択された方位点位置に対応して色分け及び配置可能な、複数のインジケータ452から462を有していてもよい。典型的な実施形態では、インジケータ452は「南西」位置に、454は「北東」位置に、456は「北」位置に、458は「北東」位置に、460は「南東」位置に、462は「南」位置にあってもよい。インディケータ452から460は、それぞれが他と異なる色を有していてもよく、それによりユーザーは、左親指コントローラ402の移動を右親指コントローラ404の移動に関連づけて、英数字、運転モード、あるいは機能の実行を示すデータ信号を生成することが可能となる。インジケータ452から460の位置は、一般のユーザーがそれらの位置にコントローラ402を移動できる簡便性に基づいて、ランク付けられてもよい。位置456は最も容易であり、458は2番目に容易であり、454は3番目に容易であり、460は4番目に容易であり、そして452は5番目に容易である。
図26は、典型的なキーボード・レイアウトテンプレート470を示しており、それは8つの主な方位点位置に配列された八分円472から486に分割しうる。典型的な実施形態では、八分円はそれぞれ、外リング490の各部周囲に配置された5つの英数字ポジションを含んでもよい。1つまたは複数の八分円が、内リング500に同じく配置された「スペース」、「メニュー」、「エンター」および「bスペース」などの実行可能な機能のしるしを有していてもよい。インジケータ452から460の色分けかつ連続した配列には、各八分円内の5つの英数字位置を関連付けてもよい。例えば、インジケータはそれぞれ異なった色でもよく、それによりユーザーが「南西」位置のインジケータ452から「南東」位置のインジケータ460に時計回りに移動するに従って、インジケータからインジケータに順次に色が変わることが可能になる。また、この色の時計回り配列は、各八分円内の機能ポジションの5つの英数字を示してもよい。このように、各八分円472から486内の5つのポジションに関連づけた5つのインジケータ452から460がある。
この点から、八分円484は、5つの英数字または機能ポシションに、時計回りの配列で「A」、「B」、「C」、「D」および「E」を有していてもよく、これら5つのポジションには、インジケータ452から460と同じように、時計回りで、色分けされ、かつ、連続している。例えば、452から460までのインジケータは、それぞれオレンジ、黄色、赤、青、および緑に色分けされてもよい。同様に、各八分円内の5つのポジションは、第1のポジションから5番目のポジションへ右回りにオレンジ、黄色、赤、青および緑と色分けされてもよい。左右の親指コントローラ402および404における、この時計回りの動作、および、色分けの関連づけは、ユーザーが、テンプレート470に含まれる英数字生成に必要なパターンを習得するのに有益である。図26に示される典型的な実施形態では、アルファベットの文字は、八分円484から八分円478の最初の英数字ポジションまで、時計回りにアルファベット順で配列され、数字の1から0は八分円478から482に同様に配列される。インジケータ462は、八分円472、476、480および484が内リング500に示された機能を生成する際に、用いられてもよい。
テンプレート450および470の代替実施形態は、例えばコントローラの移動の簡便性及び文字の使用頻度、または他のユーザーの特定の選好など他の集団に基づいてもよい。例えば、インジケータ456は位置を移動させるのに最も容易なところ(北)にあるため、5つの最も頻繁に使用されている文字は、5つの連続した八分円の最初の英数字ポジションにあると推測できる。さらにテンプレート450および470は、デバイス390の実施形態によるコントローラ402、404、または434の動作とデータ信号生成との、別の色分けされた連係を示し、それは様々なデバイスへの接続に使用可能である。該動作は、最新のキーボード・レイアウト、または英数字、機能、あるいはコマンドを表わす別のレイアウトにある、クワーティ、ドヴォラク、チューボン、フィタリに関連付け或いはマッピングされてもよい。テンプレート450および470は、上部筺体410の表面にエンボス加工されてもよいし、そうでなければそのイラストが入れられてもよく、これは、ユーザーが例えば装飾挿入物と、テンプレート450および470を備える指示挿入物との間で挿入物を交換できるよう、取外し可能な挿入物として形成可能である。
図27は、左親指コントローラ402、テンプレート510、および右親指コントローラ520の、別の典型的な実施形態を示しており、これはコントローラ動作および色分けに基づいて、標準のクワーティ・キーボード配置530にマッピング可能である。この側面では、少なくとも片方一つのコントローラ402および404の動作を、クワーティ・キーボード上の、英数字あるいは機能の位置、またはそのグループに関連付けることが可能である。例えば、数字の1から5、および「q」、「w」および「e」が、グループとして同じ色に色分けされてもよい。このグループのキーは、クワーティ・キーボードの「北西」部位に位置する。これらの文字のうちの1つを生成するために、ユーザーは、このグループが位置するのと同じ方向、つまりこの文字グループと同一色で色分けされた、テンプレート510に示された「北西」方向または八分円に、左親指コントローラ402を移動させる。右親指コントローラ404は、ユーザーが生成することを所望する特定文字に示された方向に移動する。図27に示されるように、数字の「1」を生成するのに、ユーザーは「北東」方向に右親指コントローラ404を移動させてもよい。コントローラ402および404は、これらの方向に連続的にまたは同時に移動させてもよい。
図27は、数字の「1」から「5」に対する右親指コントローラ404移動の方向が、「北東」方向から「南西」方向への時計回りのパターンを作ることを示す。同様に、数字の「6」から「0」に対しては、「南」方向から「北西」方向への反時計回りのパターンが形成される。このようなパターンは、所望する文字や機能などを生成するための、ユーザーのコントローラ02および404動作の学習および記憶の促進に、有益である。コントローラ402および404の動作とクワーティなどのキーボード・レイアウトの関連付け又はマッピングは、例えばユーザー選好、文字の使用頻度、コントローラ動作の簡便性およびキー位置に基づいてもよいことは、認識されるであろう。
デバイス390の様々な実施形態は、ブルートゥースが使用可能で、デバイス390から受信デバイスにデータ信号を送信するシングルアンテナが組み込まれてもよい。これらのデータ信号は、デバイス390がキーボードモードおよびマウスモードにおいて、単一ユニットとして受信デバイスと共同で作業することを可能にする。デバイス390の実施形態はまた、ディスプレイ・デバイスと接続された場合に、ユーザーのコントローラ402、404、または434の移動、あるいはそれへの接触に応じて、オンスクリーンガイドが表示されるよう、設定が可能である。例えば、図25および図26に関連して、左親指コントローラ402がインジケータ454の方向に移動すると、オンスクリーンガイドは、472から486までの各八分円の第2文字ポジションからの英数字あるいは機能と、各々を生成するのに右親指コントローラ404が移動すべき方向とを示すことが可能である。表示された英数字あるいは機能は、右親指コントローラ404を必要な方向へ移動させることにより、ユーザーが選択して生成できるものである。
キーボード10およびデバイス390などのインターフェース・デバイスの様々な実施形態は、様々な機能の実行に使用可能な電子データ信号を生成するために用いることができ、生成される英数字、および/または標準キーボード機能を実行するために使用されるデータ信号に限られないことは、当業者によって見分けられるだろう。例えば、ソフトウェアおよび(または)ファームウェアは、本発明の側面に従って生成されたデータ信号を解析、および/またはコンピュータ・ゲーム、シミュレータ、ロボット、通信機器または電子データ信号に反応する他のデバイスなど様々な電子装置をコントロールするように設定されてもよい。キーボード10の実施形態は、当業者によって見分けられるであろうが、無線通信メディアにデータ信号を送信するようにも構成可能である。
本発明の典型的な実施形態が、データ信号および/またはコンピュータあるいは通信環境の英数字または特殊文字の形成、または様々な電子、電気機械、または他のデバイスの操縦装置への、および/またはそのための入力データ信号などの、様々な用途での使用が求められるような、指定された特性を持つ指示を生成可能であることは、さらに当業者によって見分けられるだろう。例えば、典型的な実施形態では、親指コントローラを特定方向に移動あるいは操縦することにより、音素が選択されるように設定されてもよい。例えば、親指コントローラを移動あるいは接触させることと、選択された音素との連係は、エンド・ユーザーの物理的な能力または制限の機能でありうる。代替実施形態は、自動車システムなどを通じて、携帯電話のダイヤル、ラジオ機能、ACコントロール、ラジオ・チューナーなどのような様々な機能をコントロールするため、例えば自動車のハンドルなどと一体となっていてもよい。様々な他の実施形態は、産業、航空機またはロボットコントロール、電動車椅子のコントロール、電気を点けたり消したりするなどオートメーション化した住宅の管理機能、英数字に対する画像通信用の文字またはアイコンの生成などに使用可能で、また声合成した実施形態は、例えば、音素とアイコンを組み合わせて読出するのに使用されてもよい。LCDパネルは、タイピング指導、トラブルシューティングの指示、音声プログラミングまたは他の設定のため、本発明の様々な実施形態の筺体に組み込まれてもよい。代替実施形態は例えば、インスタント・メッセージング機能またはウエブブラウザーの一番上のボタンをコントロールするために使用されてもよい。
本発明の典型的な実施形態は具体例を通じて示され述べられたので、多数のバリエーション、変形および代替がここに記載された本発明から離れることなく、当業者に思い浮かぶであろう。従って、本発明は、添付された特許請求の範囲の精神および範囲によってのみ限定されることが意図されている。
図1は、休息中の手の自然な形に合うように形作られた2つの半球体を使用した、本発明の典型的な実施形態を示すキーボードの透視図である。 図2は、キーボードの全体的な形を示す図1のキーボードの平面視である。 図2Aは、図1および図2のキーボード筐体の上半分および下半分の典型的な実施形態の透視画法による分解組立図である。図2Bは典型的な上部管理プレートの透視画法による底面図である。図2Cは、本発明の側面に従った典型的なスプリングの平面図を示す。 図3は、基礎的な構造を組織する構成要素の典型的な配置を示す、図1のキーボードの一部の分解組立図である。 図3Aは、図1のキーボードの上部管理プレートと連結した運動学的マップ・プレートの典型的な実施形態の平面図である。 図3Bは、図3 Aの運動学的マップ・プレートの透視画法による底面図を示す。図3Cは、図3に示されるスパイダ機構の典型的な実施形態の平面図を示す。図3Dは、図3Cのスパイダ機構の側面視を示す。図3Eは、本発明の側面に従った典型的なランプまたはカミング機構の正面図を示す。 図4は、キーボードの典型的な文字定義リング一組を示す。 図5(と図5A)は、本発明の側面に従った2つの各位置の制御装置の典型的な実施形態の、断面図詳細かつ筐体からの切り欠を示す図面である。 (図5と)図5Aは、本発明の側面に従った2つの各位置の制御装置の典型的な実施形態の、断面図詳細かつ筐体からの切り欠を示す図面である。 図6は、1つの半球体下面の典型的な実施形態を示す。 図7は、本発明の側面に従った携帯可能な装置の典型的な実施形態を示す。 図8は、図7の装置の断面図を示す。 図9は、図7の装置の分解組立図をそれぞれ示す。 図9Aは、本発明の側面に従った携帯可能な装置の典型的な実施形態の透視図を示す。図9Bは、図9Aの実施形態の断面視を異なる形の筺体で示す;図9Cは、図9Aの装置の典型的なコントローラの正面図を示す。 図9Dは、本発明の側面に従った携帯可能な機器の典型的な実施形態の断面図を示す。図9Eは、本発明の側面に従った携帯可能な機器の他の典型的な実施形態を示す。図9Fは、本発明の様々な実施形態と共に使用可能なアッセンブラージュの典型的な実施形態の断面図を示す。 図10は、本発明の他の典型的な実施形態の分解組立図を示す。 図11は、図10の半球体プレートの典型的な実施形態を示す。 図12は、図10に示される管理プレートの典型的な実施形態の下部透視図を示す。 図13は、本発明の側面に従ったキーボード・レイアウトの典型的な実施形態を示す。 図14は、図13のキーボード・レイアウトの他の実施形態を示す。 図15は、本発明の携帯型の実施形態の側面透視図を示す。 図16は、図15の携帯型の実施形態の上部透視図を示す。 図17は、図15の携帯型の実施形態の上部透視図を示す。 図18は、図15の携帯型の実施形態の下部透視図を示す。 図19(および図20)は、図15の携帯型の実施形態の各部の関連を示す透視図である。 (図19および)図20は、図15の携帯型の実施形態の各部の関連を示す透視図である。 図21は、親指コントローラの典型的な実施形態を示す。 図22は、親指コントローラの典型的な実施形態を示す。 図23は、親指コントローラの典型的な実施形態を示す。 図24は、親指コントローラの典型的な実施形態を示す。 図25は、英数字配置の典型的な実施形態を示す。 図26は、英数字配置の典型的な実施形態を示す。 図27は、英数字配置の典型的な実施形態を示す。 図28は、線形回復モデルに関連した典型的な概略図を示す。 図29は、線形回復モデルに関連した典型的な概略図を示す。 図30は、線形回復モデルに関連した典型的な概略図を示す。
符号の説明
102 第1手段(半球体)
104 第2手段(半球体)
140 第1パターン(文字定義リング)
152 第2パターン(コンセントリック・リング)
204 第1親指コントローラ
206 第2親指コントローラ
216 第1及び第2ジョイスティック(軸体)
214 処理モジュール(感知手段)
400 本体
402、404 親指コントローラ
414 環状カラー
416 複数の凹部
418 複数の突起
422 処理モジュール(回路基盤)
424、426 感知手段
430 第1ジョイスティック
432 第2ジョイスティック
450 第1テンプレート(キーボード・レイアウトテンプレート)
470 第2テンプレート(キーボード・レイアウトテンプレート)

Claims (15)

  1. 携帯用デバイスであって、
    本体と、
    該本体と一体となった1組の親指コントローラであって、該1組の親指コントローラのそれぞれが携帯用デバイスを持つユーザーの各親指で操縦されるように互いに対して配置された1組の親指コントローラと、
    該1組の親指コントローラの各々作動的に連結される1組の感知手段であって、該1組の感知手段の各々は、該ユーザーによる該1組の親指コントローラの各々の操縦に応じて、電気信号を生成する1組の感知手段と、
    生成される英数字を決定するために、該1組の感知手段の一方の親指コントローラの操縦に応じて該感知手段により生成された第1の電気信号セット、および他方の親指コントローラの操縦に応じて該感知手段により生成された第2の電気信号セット解析する手段をプログラムされた処理モジュールと、
    該処理モジュールにより解析された該英数字を示す第1のデータ信号セットを生成する手段と、
    携帯用デバイスから該第1のデータ信号セットを送信し、受信デバイスに受信されるようにする手段と、
    を備え
    該1組の感知手段は、第1および第2ジョイスティックを備え、該第1および第2ジョイスティックの少なくとも1つは、各ジョイスティックの軸方向の移動に応じて電気信号を生成し、
    該処理モジュールは、受信デバイスが実行可能な機能の決定のため、ジョイスティックの軸方向の移動に応じて生成された第3の電気信号セットにより、該第1の電気信号セットおよび該第2の電気信号セットの少なくとも1つを解析する手段がプログラムされていることを特徴とする携帯用デバイス。
  2. 該1組の親指コントローラの少なくとも1つを複数の方向へ誘導する手段を、さらに備えることを特徴とする請求項1記載のデバイス。
  3. 該誘導する手段は、
    本体の環状カラー内部に形成された複数の凹部と、
    該複数の凹部と噛み合う、親指コントローラの下部部分から周囲に伸びる複数の突起と、
    を備えることを特徴とする請求項記載のデバイス
  4. 携帯用デバイスの左親指コントローラに隣接して取り付けられた第1テンプレートであって、該第1テンプレートは、該左親指コントローラの操縦に応じた英数字生成に対して、ユーザーにとって有益なしるしを有する第1テンプレートと、
    携帯用デバイスの右親指コントローラに隣接して取り付けられた第2テンプレートであって、該第2テンプレートは、該右親指コントローラの操縦に応じた英数字生成に対して、ユーザーにとって有益なしるしを有する第2テンプレートと、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1記載のデバイス。
  5. 該第1テンプレートの該しるしが該ユーザーに、左親指コントローラの、5つの色分けされた方向のうちの1つへの移動に関して指示し、かつ該第2テンプレートの該しるしが、各八分円が5つの色分けされた英数字ポジションを備える八分円に分割されることを特徴とする請求項記載のデバイス。
  6. 該第1テンプレートの5つに色分けされた方向の時計回りかつ連続した配列が、5つの色分けされた英数字ポジションの時計回りかつ連続した配列と同じであることを特徴とする請求項記載のデバイス。
  7. 該第2テンプレートが、時計回りかつアルファベット順にアルファベットの文字を備えることを特徴とする請求項記載のデバイス。
  8. 該第1の電気信号セットおよび該第2の電気信号セット解析する手段は、線形回帰モデルを備えることを特徴とする請求項1記載のデバイス。
  9. 解析する手段は感知手段の角度の変位を決定することを特徴とする請求項1記載のデバイス。
  10. 学習の簡便性、処理速度、および快適度に関する一連の利用者選好に基づいて再プログラムが可能な再プログラム可能モジュールを、さらに備える請求項1記載のデバイス。
  11. アスキー文字コードおよびマウス機能を示すコードの少なくとも1つを決定するため、該第1の電気信号セットおよび該第2の電気信号セット解析する手段が該処理モジュールにプログラムされており、
    該アスキー文字コードおよび該マウス機能を示すコードを示す第2のデータ信号セットを生成する手段と、
    受信デバイスに受信されるように携帯用デバイスから該第2のデータ信号セットを送信するための手段と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1記載のデバイス。
  12. データ信号を生成する装置であって、
    本体と、
    ユーザーが該本体と一体となった第1信号を触覚的に生成するための第1手段と、
    ユーザーが該本体と一体となった第2信号を触覚的に生成するための第2手段と、
    該第1信号に関連づけられた第1の参照位置、および該第2信号に関連づけられた第2の参照位置を解析するために組み込まれた処理手段と、
    該第1の参照位置および該第2の参照位置の少なくとも1つを英数字に関連づけ、かつ英数字を示すデータ信号を生成するために組み込まれた処理手段と、
    該装置から該データ信号を送信し、受信デバイスに受信されるように構成される処理手段と、
    該ユーザーが英数字を触覚的に生成するのに有益な第1パターンであって、該第1信号を生成する手段に隣接した第パターンと、
    該ユーザーが英数字を触覚的に生成するのに有益な第2パターンであって、該第2信号を生成する手段に隣接した第パターンと、
    を備え
    該第1の手段および該第2の手段は、ユーザーが該本体と一体となった第3の信号を触覚的に生成するための第3の手段を備え、該第1の手段および該第2の手段の少なくとも1つは、該第3の手段のしきい値での動きに応じて電気信号を生成し、
    該解析するために組み込まれた処理手段は、受信デバイスが実行可能な機能の決定のため、該第3の手段のしきい値での動きに応じて生成された該第3の信号により、該第1の信号および該第2の信号の少なくとも1つを解析する手段がプログラムされていることを特徴とするデータ信号を生成する装置。
  13. 前記該第1信号に関連づけられた第1の参照位置、および該第2信号に関連づけられた第2の参照位置を解析するために組み込まれた処理手段は、取り得る8つの位置セットから該第1の参照位置を解析するよう、かつ取り得る8つの位置セットから該第2の参照位置を解析するよう組み込まれた線形回帰モジュールを備えることを特徴とする請求項12記載の装置。
  14. 携帯用キーボード・デバイスであって、
    本体と、
    自らの動作に応じ、第1の連続的な電気信号セットを生成する1組の電位差計を備える第1ジョイスティックと、
    自らの動作に応じ、第2の連続的な電気信号セットを生成する1組の電位差計を備える第2ジョイスティックと、
    該第1のジョイスティックを複数の方向へ移動させるために該第1のジョイスティックに連結された第1親指コントローラと、
    該第2のジョイスティックを複数の方向へ移動させるために該第2ジョイスティックに連結された第2親指コントローラと、
    携帯用デバイスにより生成される英数字を決定するため所定の意思決定レファレンスと該第1の連続的な電気信号セット及び該2の連続的な電気信号セットを相関させる手段を用いて構成される処理モジュールであって、該所定の意思決定レファレンスが電気信号の定義済みパターン英数字関連づけることを特徴とする処理モジュールと、
    該決定された英数字を示す連続的なデータ信号セットを生成する手段と、
    該携帯用キーボード・デバイスから該連続的なデータ信号セットを送信し、受信デバイスに受信されるようにする手段と、
    を備え
    該第1のジョイスティックおよび該第2のジョイスティックの少なくとも1つは、各ジョイスティックの軸方向の移動に応じて連続的な電気信号を生成し、
    該処理モジュールは、受信デバイスが実行可能な機能の決定のため、ジョイスティックの軸方向の移動に応じて生成された第3の連続的な電気信号セットにより、該第1の連続的な電気信号セットおよび該第2の連続的な電気信号セットの少なくとも1つを解析する手段がプログラムされていることを特徴とする携帯用キーボード・デバイス。
  15. 左親指コントローラに隣接して該デバイスに取り付けられた第1テンプレートであって、該第1テンプレートは、第1方向への該左親指コントローラの移動に応じた英数字生成に対して、該ユーザーにとって有益なしるしを有する第1テンプレートと、
    右親指コントローラに隣接して該デバイスに取り付けられた第2テンプレートであって、該第2テンプレートは、第2方向への該右親指コントローラの移動に応じた英数字生成に対して、該ユーザーにとって有益なしるしを有する第2テンプレートと、
    をさらに備えることを特徴とする請求項14記載のデバイス。
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