JP5098136B2 - 光走査装置 - Google Patents

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本発明は、光走査装置、特に、画像データに基づいて変調された複数のビームを単一の偏向器を用いてそれぞれの被走査面上を走査する光走査装置に関する。
近年、フルカラーの複写機やプリンタなどの画像形成装置にあっては、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色に対応して四つの感光体を並置し、各感光体上に形成された各色の画像を中間転写ベルトに転写して合成するタンデム方式が主流となっている。
そして、この種のタンデム方式の画像形成装置の光走査装置としては、Aタイプ(一つの光走査装置で、光源系1、偏向器1、走査系1)、Bタイプ(四つの光走査装置で、それぞれに、光源系1、偏向器1、走査系1)、Cタイプ(一つの光走査装置で、光源系4、偏向器1、走査系1〜4)に大別される。
前記Aタイプは、光走査装置によって書込みが可能なのは1箇所のみであるから、感光体を順次書込み位置に移動させなければならず、画像形成の高速化は困難である。前記Bタイプは、光走査装置と感光体の数が同じであるから、画像形成の高速化が可能であるが、四つの光走査装置(特に高価な偏向器を4個)を設けるのはコスト面、スペース面で不利である。前記Cタイプは、高速化と低コストを実現でき、本発明の対象でもある。
ところで、前記Cタイプでは、四つの光源部からのビームをどのようにして一つの偏向器に入射させるかという問題と、偏向器で偏向した後のビームをどのようにして分離し、四つの感光体に導くかが問題となる。さらに、Cタイプでは、偏向器の両側に走査系を配置するC1タイプと、片側のみに走査系を配置するC2タイプとに分けられる。
本発明では前記C1タイプを対象とするが、それでも片側ずつで2ビームを走査する必要があり、2ビームを異なる位置の感光体上に導くためには走査系内に光路分離手段を配置できるように副走査方向断面で2ビームの間隔を確保する必要がある。特許文献1には、2ビームを偏向面に対して副走査方向に異なる角度で入射させ、走査レンズ系の光軸を中心に対称な光路を構成した光走査装置が開示されている。
しかし、上下の光学系に1組のレンズ系を用いると、副走査方向に対称な面形状にする必要があり、ビームを偏向器へ副走査方向に傾斜角度をもって入射させると被走査面上での描画ラインの副走査方向の湾曲(以下、ボウと称する)が顕著になる。このようなボウは、上下の光学系で湾曲方向が異なるために副走査方向に色ずれした画像となってしまう。特許文献1では前段に配置した第1光学系と後段に配置した第2光学系との間の光路折返しミラーの枚数の差を1とすることによりボウの湾曲方向を揃えている。
また、四つの光路のうち偏向器の両側であって分離ミラーの前段に配置された第1光学系を副走査方向にほぼ同じ位置で透過するビームについても、それぞれ1枚のミラーで偏向面に対して同じ側に配置された被走査面に光路を折り曲げると、偏向器の片側の二つのビームの場合と同様に湾曲方向が対称形状のボウが発生する。
一方、主走査方向の光学性能を向上させるために、分離ミラーの後段に配置された第2光学系を光軸に対して主走査方向に非対称な形状にしたり、ボウなど副走査方向の光学性能を向上させるために、副走査方向にも非対称な形状にすることが考えられる。この場合は、設計上の性能は向上するが、偏向器の回転軸に対して同じ側に配置された二つの第2光学系が偏向器の回転軸に垂直な平面に対して対称形な別部品となるため、加工誤差の量が異なってしまう。
特許文献2では、前記ボウの湾曲を抑えるために第2光学系の副走査方向の偏芯量を規定しているが、ボウの湾曲方向を揃えることまでも想定していない。
タンデム方式で四つの画像を合成してカラー画像を形成するプリンタでは、ボウなどの副走査方向のずれは“色ずれ”として目立ちやすく、モノクロプリンタ以上に副走査方向に高い精度が要求される。
特開昭64−909号公報 特開2003−57585号公報
そこで、本発明の目的は、低コストなレンズ構成であってもビーム性能を維持でき、被走査面上での色ずれを抑えることのできる光走査装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、前記目的を達成するとともに、被走査面上でのボウの湾曲方向を揃えて副走査方向の色ずれをより抑えることのできる光走査装置を提供することにある。
以上の目的を達成するため、本発明は、複数の光源と、該光源からのビームを主走査方向に偏向する偏向器と、該偏向器にて偏向されたビームを被走査面上に結像する第1光学系と、該第1光学系を透過したビームをそれぞれの被走査面に分離して導くための光路折返しミラーと、分離された各ビームを被走査面上に結像する第2光学系とを備えた光走査装置において、
偏向器は各光源に対して共通に設置されており、第1光学系は偏向器の左右両側にそれぞれ配置され、それぞれの第1光学系に対して第2光学系及び被走査面がそれぞれ配置され、第2光学系を構成するレンズは全ての光路に関して同じ構成であり、かつ、レンズの少なくとも1面が副走査方向及び主走査方向ともに非対称であり、前記ビームのうち少なくとも二つの、二つの第2光学系への入射面における副走査方向の湾曲が、主走査方向軸に対して対称な形状となり、前記二つのビームのそれぞれが入射する二つの第2光学系が、ビームの進行方向に対して互いに主走査方向軸を中心に180°回転して配置されていること、
を特徴とする。
本発明に係る光走査装置において、偏向器の左右両側とは、偏向器の回転軸を中心とする左右対称な両側をいう。また、下側光路とは偏向器にて偏向されたビームが前記レンズの光軸を中心として被走査面側を進行する光路をいい、上側光路とは被走査面とは反対側を進行する光路をいう。
本発明に係る光走査装置によれば、第2光学系を構成するレンズは四つの光路に関して同じ構成であるため、低コストなる。しかも、第2光学系の少なくとも1面が副走査方向及び主走査方向ともに非対称であり、かつ、ビームのうち少なくとも二つの、二つの第2光学系への入射面における副走査方向の湾曲が、主走査方向軸に対して対称な形状となり、前記二つのビームのそれぞれが入射する二つの第2光学系が、ビームの進行方向に対して互いに主走査方向軸を中心に180°回転して配置されているため、設計上のボウの湾曲を小さくすることができ、副走査方向の色ずれを効果的に抑えることができる。
本発明に係る光走査装置においては、第2光学系が1枚のレンズで構成されており、入射側及び出射側の面形状が主走査方向及び副走査方向ともに非対称であり、かつ、光軸に垂直な平面に対して対称であることが好ましい。
ところで、偏向器の片側に配置された二つの第2光学系がビームの進行方向に対して互いに主走査方向軸を中心に180°回転して配置されている場合、該第2光学系と第1光学系の間に配置された光路折返しミラーの枚数の差は偶数である。
また、偏向器の左右にそれぞれ配置され、第1光学系に入射する副走査方向のビームの位置がほぼ同じである二つの第2光学系においては、該第2光学系がビームの進行方向に対して互いに主走査方向軸を中心に180°回転して配置されている場合、該第2光学系と第1光学系の間に配置された光路折返しミラーの枚数の差は偶数である。
また、偏向器の左右にそれぞれ配置され、第1光学系に入射する副走査方向のビームの位置が異なる二つの第2光学系においては、該第2光学系がビームの進行方向に対して互いに主走査方向軸を中心に180°回転して配置されている場合、該第2光学系と第1光学系の間に配置された光路折返しミラーの枚数の差は奇数である。
そして、偏向器の片側に配置された二つの第2光学系が、該第2光学系と被走査面の間に配置された光路折返しミラーの枚数の差が奇数であることにより、被走査面上でのボウの湾曲方向を揃えることができ、副走査方向の色ずれをより抑えることができる。
以下、本発明に係る光走査装置の実施例について、添付図面を参照して説明する。
(第1実施例、図1〜図3参照)
本発明に係る光走査装置の第1実施例について、図1に立体配置概念を示し、図2に光源部から偏向器までの光路構成を示し、図3に副走査断面を示す。
この光走査装置は、タンデム方式の電子写真法による画像形成装置の露光走査ユニットとして構成され、図3に示すように、四つの感光体ドラム50(50Y,50M,50C,50K)上にそれぞれの色の画像を形成するように構成されている。なお、感光体ドラム50上に形成された4色の画像(静電潜像)はトナーにて現像された後、図示しない中間転写ベルト上に1次転写/合成され、記録材上に2次転写される。この種の画像形成プロセスは周知であり、その説明は省略する。
この光走査装置において、図2に示すように、光源部は四つのレーザダイオード1(1Y,1M,1C,1K)、コリメータレンズ2、シリンダレンズ3、ハーフミラー4から構成され、単一のポリゴンミラー5に入射する。即ち、各レーザダイオード1から放射されたビーム(拡散光)はコリメータレンズ2により平行光とされ、シリンダレンズ3により副走査方向Zにポリゴンミラー5の偏向面上で線状になるように変換される。その後、ビームはハーフミラー4により主走査方向Yでは合成され、ポリゴンミラー5に導かれる。
それぞれの光源部は、図2(B)に示すように、副走査方向Zにおいてポリゴンミラー5の主走査方向軸Y’に対して所定の傾斜角度θ/2で配置されている。即ち、各ビームはポリゴンミラー5の偏向面に副走査方向Zの面内で傾斜角度θ/2をもって斜入射している。
レーザダイオード1からの放射波長は780nmであり、入射開角θ1は80°、斜入射角θ/2は1.5°とされている。また、ポリゴンミラー5は内接円径40mm、面数6である。
なお、光源部からのビームは必ずしもポリゴンミラー5に対して斜入射させる必要はないが、斜入射させるとポリゴンミラー5の厚みを増すことなく上側光路及び下側光路へのビームの分離が可能となる。
図1及び図3に示すように、ポリゴンミラー5で主走査方向Yに偏向された各ビームを各感光体ドラム50上に結像するための第1光学系を構成する第1レンズ11及び第2レンズ12と、該レンズ11,12を透過したビームを各感光体ドラム50に導くための複数枚の光路折返しミラー31〜38と、分離されたビームを各感光体ドラム50上に結像するための第2光学系を構成する第3レンズ13(13Y,13M,13C,13K)と、防塵用のウインドウガラス29Y,29M,29C,29Kが配置されている。
第1及び第2レンズ11,12は、単一のポリゴンミラー5の回転軸5a(図3参照)を中心とする左右両側に光路折返しミラー31〜38の前段に同じ構成のものが配置されている。なお、面形状のデータに関しては後に説明する(表3〜表5参照)。
第3レンズ13Y,13M,13C,13Kは、全て同じ構成のものであり、その第1面(ビーム入射側)及び第2面(ビーム出射側)の面形状は副走査方向Zに非対称である。そして、片側ずつのレンズ13Y,13M、レンズ13C,13KはそれぞれY軸を中心として180°回転させて配置されている。なお、面形状のデータに関しては後に説明する(表6及び表7参照)。
(本発明の前提構成、図4〜図6参照)
ここで、本発明が成立する前提となる光走査装置について説明する。図4に、ポリゴンミラー5にビームが斜入射し、偏向された状態での軌跡51を示す。偏向されたビームは偏向角ごとに異なる角度で反射され、第2光学系(第3レンズ14)の入射面上に円弧状の軌跡51を描く。第3レンズ14がこの円弧状軌跡51を補正する機能を持たない場合、被走査面上でも同様の軌跡(ボウ)を描くことになる。
図5に、第2光学系(第3レンズ14Y,14M,14C,14K)がボウ補正機能を持たず、かつ、四つの光路の全てにレンズ11,12とレンズ14との間に折り返しミラー41〜44が1枚ずつ、レンズ14と被走査面50との間に折り返しミラーが配置されていない光走査装置を示す。
この光走査装置において、図6に示すように、ビームは、それぞれ光路で第3レンズ14Y,14M,14C,14Kの入射面上ではボウ51Y,51M,51C,51Kを描き、被走査面50Y,50M,50C,50K上ではボウ52Y,52M,52C,52Kを描く。ここでは、ポリゴンミラー5の回転軸に対して同じ側に配置された二つの第3レンズ14Y,14Mと14C,14Kでのボウ51Y,51Mとが及びボウ51C,51Kとがそれぞれ主走査方向Y軸に対して対称な形状となる。また、被走査面50Y,50Mと50C,50K上でのボウ52Y,52Mとの及びボウ52C,52Kとの形状も同様にそれぞれ対称となる。
(第2実施例、図7及び図8参照)
図7に、折返しミラー41〜44の配置が図5と同じで、本発明で使用される第2光学系(第3レンズ13Y,13M,13C,13K)を配置した第2実施例である光走査装置を示す。それぞれの第3レンズ13を副走査方向Zに非対称な面形状とすることで、ボウの補正機能を持たせている。これにて、ポリゴンミラー5に対して同じ側に配置された二つの第3レンズ13Y,13Mと13C,13K上でのボウ51Y,51Mとが及びボウ51C,51Kとがそれぞれ主走査方向Y軸に対称な形状で、いずれもY軸に平行な直線に補正することになるので、第3レンズ13の副走査方向Zの屈折力もY軸に対して対称となる。
そこで、第2光学系(第3レンズ13)をY軸に対称な2種類の形状ではなく、1種類の形状で構成し、Y軸を中心として180°回転させて配置することとした。即ち、ポリゴンミラー5に対して同じ側において、一の光路では入射側に配置した面を他の光路では出射側となるように配置する。これにて、図8に示すように、第3レンズ13Y,13M,13C,13K上のボウ51Y,51M,51C,51Kがほぼ円弧形状であっても、被走査面50Y,50M,50C,50K上ではボウ52Y,52M,52C,52Kの湾曲を抑えることができ、設計上では副走査方向Zの位置ずれを1μm以下にすることも可能である。
このように、第2光学系(第3レンズ13)を片側の2光路ずつで共通の形状としたことは、第3レンズ13の加工(樹脂製レンズの場合は成形)上の誤差の影響も2ビームで揃えることができる。但し、この加工上の誤差の影響は、図7に示した第2実施例の場合、被走査面50上では逆向き(Y軸に対称)に作用する。つまり、図8の被走査面50Y,50M,50C,50K上のボウ52Y,52M,52C,52Kのうち、実線で示した直線は設計上の軌跡であり、点線で示した曲線は第3レンズ13の加工誤差の影響を受けた軌跡である。
(第1実施例の効果、図9参照)
点線で示したボウ52Y,52M,52C,52Kが小さい場合はこのままの状態でも画質への悪影響はほとんどない。しかし、要求精度が非常に高い場合には、この影響も極力抑える必要がある。そのために、第1実施例では、図1及び図3に示したように、第3レンズ13M,13Cと感光体ドラム50M、50Cとの間に折り返しミラー33,37を配置し、ボウの湾曲方向を反転させる。配置の都合でさらにミラーを追加する場合には、片側ずつの光路間でミラーの配置枚数の差を奇数にすればよい。図9には、第1実施例において、被走査面50Y,50M,50C,50K上で点線で示すそれぞれのボウ52Y,52M,52C,52Kの湾曲方向が揃っている様子を示す。これにて、副走査方向Zの色ずれがほとんど解消される。
(折返しミラーの枚数)
次に、折返しミラーの枚数について考察する。ここで、ブラック露光光路における枚数をA、シアン露光光路における枚数をB、マゼンタ露光光路における枚数をC、イエロー露光光路における枚数をDとする。
第1及び第2実施例ともに、ポリゴンミラー5の両側に位置する二つずつの光路における枚数A,B及びC,Dのそれぞれについて、レンズ11,12とレンズ13との間に配置された折返しミラーの枚数の差は、A−B=0、C−D=0であり、それぞれ偶数である。また、レンズ13と被走査面50の間に配置された折返しミラーの枚数の差は、A−B=−1、C−D=−1であり、それぞれ奇数である。
図7に示す第2実施例において、第3レンズ13上ではボウ51K,51Mが同じ方向に湾曲し、ボウ51C,51Yが同じ方向に湾曲し、ボウ51K,51Mとボウ51C,51Yの湾曲方向は逆向きになる。この場合、レンズ11,12とレンズ13との間に配置された折返しミラーの枚数の差は、B−C=0、A−D=0であり、それぞれ偶数である。
即ち、ポリゴンミラー5の両側に位置するレンズ11,12に関して副走査方向Zの同じ位置を透過する二つずつのビーム(シアン露光光路とマゼンタ露光光路、ブラック露光光路とイエロー露光光路)が第3レンズ13の入射面上で描く軌跡が、図8に示したように、Y軸に対称に湾曲する。従って、前記と同様に、第3レンズ13の向きを一方の光路で入射側である面を他方の光路では出射側になるように配置すれば、被走査面50上ではボウの湾曲が小さくなる。
一方、図1及び図3に示す第1実施例において、第3レンズ13上ではボウ51K,51Yが同じ方向に湾曲し、ボウ51C,51Mが同じ方向に湾曲し、ボウ51K,51Yとボウ51C,51Mの湾曲方向は逆向きになる。この場合、レンズ11,12とレンズ13との間に配置された折返しミラーの枚数の差は、C−A=1、D−B=1であり、それぞれ奇数である。
即ち、ポリゴンミラー5の両側に位置するレンズ11,12に関して副走査方向Zに異なる位置を透過する二つずつのビーム(シアン露光光路とイエロー露光光路、ブラック露光光路とマゼンタ露光光路)が第3レンズ13の入射面上で描く軌跡が、図9に示したように、Y軸に対称に湾曲する。従って、前記と同様に、第3レンズ13の向きを一方の光路で入射側である面を他方の光路では出射側になるように配置すれば、被走査面50上ではボウの湾曲が小さくなる。
さらに、第1及び第2実施例において、四つの光路において光学性能の差をなくすには、第3レンズ13の形状を光軸に垂直な平面に対して対称とすればよい。また、第3レンズ13は各実施例において主走査方向Yに屈折力を持たないが、持っていてもよい。そして、第3レンズ13は片側ずつではY軸を中心に180°回転させて配置されているため、主走査方向Yに非対称形状としてもよく、主走査方向Yの像面性を良好にする効果を持たせることができる。
(光学素子の配置、構成データ)
以下に示す表1に、前記実施例での光学素子の配置を示し、表2に第8面及び第9面の偏芯データを示す。また、表3に第2面(第1レンズ11の第1面)の自由曲面係数データ、表4に第3面(第1レンズ11の第2面)の自由曲面係数データ、表5に第5面(第2レンズ12の第2面)の自由曲面係数データ、表6に第6面(第3レンズ13の第1面)の自由曲面係数データ、表7に第7面(第3レンズ13の第2面)の自由曲面係数データをそれぞれ示す。これらの自由曲面は式(1)に示す自由曲面式にて算出される。
そして、表5から分かるように、第5面は副走査方向Zには偶数字の係数しか使用しておらず、第1及び第2レンズ11,12は副走査方向Zに対称な面形状を有している。これにて、上側光路と下側光路とで共通のレンズを使用することができ、低コストになる。
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(他の実施例)
なお、本発明に係る光走査装置は前記実施例に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更できることは勿論である。
本発明に係る光走査装置の第1実施例を示す立体配置概念図である。 前記第1実施例の光源部から偏向器までの光路構成を示し、(A)はX−Y平面図、(B)はX−Z側面図である。 前記第1実施例の偏向器から被走査面までの光路構成を示すX−Z側面図である。 偏向器で偏向されたビームの軌跡を示す説明図である。 比較例としての光走査装置の光路構成を示すX−Z側面図である。 図5に示した光走査装置において、第2光学系上及び被走査面上でのボウの湾曲方向を示す概念図である。 本発明に係る光走査装置の第2実施例での光路構成を示すX−Z側面図である。 前記第2実施例において、第2光学系上及び被走査面上でのボウの湾曲方向を示す概念図である。 前記第1実施例において、第2光学系上及び被走査面上でのボウの湾曲方向を示す概念図である。
符号の説明
1…レーザダイオード
5…ポリゴンミラー
11,12…第1及び第2レンズ(第1光学系)
13…第3レンズ(第2光学系)
29…ウインドウガラス
31〜38…折返しミラー
50…感光体ドラム(被走査面)
51Y,51M,51C,51K…第2光学系上でのボウ
52Y,52M,52C,52K…被走査面上でのボウ

Claims (6)

  1. 複数の光源と、該光源からのビームを主走査方向に偏向する偏向器と、該偏向器にて偏向されたビームを被走査面上に結像する第1光学系と、該第1光学系を透過したビームをそれぞれの被走査面に分離して導くための光路折返しミラーと、分離された各ビームを被走査面上に結像する第2光学系とを備えた光走査装置において、
    前記偏向器は各光源に対して共通に設置されており、
    前記第1光学系は前記偏向器の左右両側にそれぞれ配置され、それぞれの第1光学系に対して前記第2光学系及び被走査面がそれぞれ配置され、
    前記第2光学系を構成するレンズは全ての光路に関して同じ構成であり、かつ、レンズの少なくとも1面が副走査方向及び主走査方向ともに非対称であり、
    前記ビームのうち少なくとも二つの、前記二つの第2光学系への入射面における副走査方向の湾曲が、主走査方向軸に対して対称な形状となり、
    前記二つのビームのそれぞれが入射する二つの第2光学系が、ビームの進行方向に対して互いに主走査方向軸を中心に180°回転して配置されていること、
    を特徴とする光走査装置。
  2. 前記第2光学系が1枚のレンズで構成されており、入射側及び出射側の面形状が主走査方向及び副走査方向ともに非対称であり、かつ、光軸に垂直な平面に対して対称であることを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記偏向器の片側に配置された二つの第2光学系は、前記ビームの進行方向に対して互いに主走査方向軸を中心に180°回転して配置されており、かつ、該第2光学系と前記第1光学系の間に配置された光路折返しミラーの枚数の差が偶数であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光走査装置。
  4. 前記偏向器の左右にそれぞれ配置され、前記第1光学系に入射する副走査方向のビームの位置がほぼ同じである二つの第2光学系において、該第2光学系が前記ビームの進行方向に対して互いに主走査方向軸を中心に180°回転して配置されており、かつ、該第2光学系と前記第1光学系の間に配置された光路折返しミラーの枚数の差が偶数であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光走査装置。
  5. 前記偏向器の左右にそれぞれ配置され、前記第1光学系に入射する副走査方向のビームの位置が異なる二つの第2光学系において、該第2光学系がビームの進行方向に対して互いに主走査方向軸を中心に180°回転して配置されており、かつ、該第2光学系と前記第1光学系の間に配置された光路折返しミラーの枚数の差が奇数であることを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  6. 前記偏向器の片側に配置された二つの第2光学系は、該第2光学系と前記被走査面の間に配置された光路折返しミラーの枚数の差が奇数であることを特徴とする請求項3、請求項4又は請求項5に記載の光走査装置。
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