JP5091889B2 - 動物固定装置及び動物固定方法 - Google Patents
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Description
まず、ケージ2内に動物を入れ、動物固定システム1を実験衛星10に搭載する。
続いて、実験衛星10を地上から宇宙に打ち上げる。実験衛星10は、宇宙における軌道上に投入され、微小重力環境下に置かれる。ケージ2内に入れられた動物は、微小重力環境下で飼育される。このとき、制御装置9により、換気機構5における換気ポート51は、開状態にされている。また、排気ライン7に設けられたリリーフ弁8は、閉じられている。また、内ケージ24の複数のドライアイス受け入れ口21は、ドライアイス供給口用シャッタ22により閉じられる。また、GCO2供給ポート62も閉じられている。
微小重力環境下での飼育が終了すると、制御装置9により、安楽死処理及び固定処理が行われる。具体的には、まず、換気ポート51が換気ポート用シャッタ52により閉じられる。そして、GGO2ポート62が開かれる。これにより、二酸化炭素ボンベから、ケージ2内に、二酸化炭素ガスが供給される。これにより、動物は、窒息し、安楽死する。この際、既述のように、二酸化炭素がケージ2内を周方向に沿って流れる。従って、ケージ2の内部は、速やかに、二酸化炭素ガスが行き渡る。その結果、動物を確実に且つ速やかに安楽死させることができる。
動物が安楽死すると、回転機構3により、ケージ2が回転させられる。具体的には、ケージ2の内ケージ24だけが回転させられる。
ケージ2が回転している状態で、内ケージ24に設けられた複数のドライアイス受け入れ口21が、開放される。これにより、ドライアイス供給機構4から、各ドライアイス受け入れ口21を介して、ケージ2内にドライアイスが供給される。この際、既述のように、複数のドライアイス受け入れ口21が順番にドライアイスを受け入れる。従って、ドライアイスによる閉塞が防止され、十分な量のドライアイスをケージ2内に投入することができる。これにより、安楽死した動物は、すぐさま冷凍(生物学的に固定)される。
動物が固定された後、制御装置9は、ケージ2内を密封する。すなわち、ドライアイス受け入れ口用シャッタ22により、複数のドライアイス受け入れ口21を閉じ、GGO2供給ポートを閉じる。また、換気ポート51も閉状態に維持される。この状態で、実験衛星10が地上に帰還する。この際、動物は、過重力環境下にさらされる。しかし、動物は固定されているため、過重力環境が動物の生態状態に影響を及ぼすことはない。
2 ケージ
21 ドライアイス受け入れ口
22 ドライアイス受け入れ口用シャッタ
23 外筒
24 内筒
25 GCO2受け入れ口
26 換気用開口
27 GCO2供給ライン接続口
28 換気ライン接続口
29 ドライアイス供給ライン接続口
3 回転機構
4 ドライアイス供給機構
41 トライアイス供給ライン
42 圧縮バネ
43 板
5 換気機構
51 換気ポート
52 換気ポート用シャッタ
53 換気ライン
6 安楽死用ガス供給機構
61 GCO2マニホールド
62 GCO2ポート
7 排気ライン
8 リリーフ弁
9 制御装置
10 実験衛星
11 動物固定システム
101 液体窒素ボンベ
102 二酸化炭素ボンベ
103 断熱保冷機構
104 リリーフ弁
105 排気ライン
106 ケージ
Claims (11)
- 動物が入れられる円柱型のケージと、
前記ケージを回転させる回転機構と、
安楽死用ガスを前記ケージ内に供給する、安楽死用ガス供給機構と、
前記ケージ内に、固形冷媒を供給する、固形冷媒供給機構と、
を具備し、
前記安楽死用ガス供給機構は、前記安楽死用ガスが前記ケージの内壁を周方向に沿って流れるように、前記ケージに接続された、安楽死用ガスマニホールドを備え、
前記固形冷媒供給機構は、前記ケージが回転しているときに、前記ケージ内に固形冷媒を供給可能となるように前記ケージに接続された、固形冷媒供給ラインを備えている
動物固定装置。 - 請求項1に記載された動物固定装置であって、
前記ケージは、
円柱型であり、前記固形冷媒供給ラインに対して固定された外ケージと、
前記外ケージの内部に配置され、前記外ケージの側面内壁を覆う円筒部を有する、内ケージとを備え、
前記回転機構は、前記内ケージを回転させるように構成されている
動物固定装置。 - 請求項2に記載された動物固定装置であって、
前記外ケージには、前記固形冷媒供給ラインが接続される、固形冷媒接続口が設けられており、
前記内ケージにおける前記固形冷媒接続口に対応する位置には、周方向に沿って複数の複数の固形冷媒受け入れ口が形成されており、
前記複数の固形冷媒受け入れ口は、前記内ケージが回転することにより、順番に前記固形冷媒を受け入れる
動物固定装置。 - 請求項1乃至3の何れかに記載された動物固定装置であって、
前記安楽死用ガス供給マニホールドは、前記ケージの長さ方向に沿って配置される複数のガス供給ラインを有しており、
前記複数のガス供給ラインの各々は、前記安楽死用ガスが前記ケージの内壁を周方向に沿って流れるように、前記ケージに接続されている
動物固定装置。 - 請求項1乃至4の何れかに記載された動物固定装置であって、
更に
実験時に前記ケージ内の換気を行う、換気機構
を具備する
動物固定装置。 - 請求項1乃至5の何れかに記載された動物固定装置であって、
前記安楽死用ガス供給機構は、前記安楽死用ガスとして、二酸化炭素を供給するように構成されている
動物固定装置。 - 請求項1乃至6の何れかに記載された動物固定装置であって、
前記固形冷媒供給機構は、前記固形冷媒として、ドライアイスを供給するように構成されている
動物固定装置。 - 請求項1乃至7の何れかに記載された動物固定装置であって、
前記回転機構は、前記安楽死用ガス供給機構により前記安楽死用ガスが供給された後に、前記ケージを回転させ、
前記固形冷媒供給機構は、前記ケージが回転しているときに、前記固形冷媒を供給する
動物固定装置。 - 請求項1乃至8の何れかに記載された動物固定装置であって、
前記ケージ、前記回転機構、前記固形冷媒供給機構、及び前記安楽死用ガス供給機構は、地上と宇宙とを往復移動する実験衛星内に搭載されており、
前記安楽死用ガス供給機構は、前記実験衛星が宇宙に存在するときに前記安楽死用ガスを供給し、
前記回転機構は、前記実験衛星が宇宙に存在するときに、前記ケージを回転させ、
前記固形冷媒供給機構は、前記実験衛星が宇宙に存在するときに、前記固形冷媒を供給する
動物固定装置。 - 動物が入れられる円柱型のケージ内に、前記安楽死用ガスが前記ケージの内壁を周方向に沿って流れるように、安楽死用ガスを供給するステップと、
前記安楽死用ガスを供給するステップの後に、前記ケージを回転させるステップと、
前記ケージが回転しているときに、前記ケージ内に、固形冷媒を供給するステップと、
を具備する
動物固定方法。 - 請求項10に記載された動物固定方法であって、
更に、
前記ケージを実験衛星内に搭載するステップと、
前記搭載するステップの後に、前記実験衛星を宇宙に移動させるステップと、
を具備し、
前記安楽死用ガスを供給するステップは、前記移動させるステップの後に実行される
動物固定方法。
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