JP5074952B2 - パチンコ遊技機の入賞装置 - Google Patents

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本発明は、パチンコ遊技機の遊技盤面内に設置される入賞装置に関する。
パチンコ遊技機において、遊技盤前面の遊技領域内に打ち出される打球は、重量によって落下し、落下の途中で障害釘、或は打球を誘導するガイドに衝突することによって任意に、或は所定の方向に誘導され、振分けられる。
この振分けの原理は、遊技領域内に設置される入賞装置においても全く同じである。遊技領域を落下する過程で入賞装置に受けられた打球は、装置の中に組入れられた振り分け通路等を通ることで更に振り分けられ、或は動力で駆動される振り分け装置によって通路を変更する等、様々な流路の変更が加えられ、最終的に入賞装置の中で振分けの結果から入賞球の放出数に差を付ける等の処理が行われるものとなる。
つまり、パチンコ遊技機において打球は、動力によって振り分けが行われる場合を除いて遊技盤面内、更に言えば遊技領域内に打ち出された打球は、この遊技領域内を落下する場合も、また入賞装置に入賞した場合も、球の自重による落下を通して振り分けられることになる。この間、落下した打球はその落下した位置から上方に戻ることはなく、常に下方に向けて引き続き落下し、その過程において振り分けが行われるものとなる。
そして、入賞装置にあっては動力を使って振り分ける場合においても、例えば特許文献1に見られるように誘導回転体40に乗せてその回転に合せて振り分ける場合でも、最大打球が上昇できる領域は、この誘導回転体40の回転範囲に止るものであり、しかもこの誘導回転体40自体が設置される空間の中での移動に止まるものであり、従って、その移動は定形化されたものとなる。
特開2002−159665号公報。
本発明は、一つの目的として遊技領域に打ち出された打球が常に落下を通して流路を変更し、振り分けられることの単純さと、仮に動力を得て落下する過程で多少の位置の上昇があったとしても、全体的には下方に向けての移動の中でしか振り分けの変化を示すことができない従来のパチンコ遊技機に鑑み、これを改善すべく研究開発されたもので、その特徴とするところは遊技領域内部において、一旦落下した打球がその位置から再上昇を果して、上昇位置から再度の落下に挑むことができるパチンコ遊技機、更に言えばその様な機能を有したパチンコ遊技機の遊技領域内に一体に組込まれる入賞装置を提案しようとするものである。
本発明における1つの特徴は、遊技盤前面の遊技領域の一部を入賞装置に組入れるとにある。そして、この入賞装置内に入賞した球の移動を自由にする移動装置を組入れたことにある。更に言えばこの移動装置により入賞した打球の移動について、入賞位置から上昇移動することは固より、更に下方に向っても、また左右方向にも、斜め上下の方向にも自由に移動送球して、送球した位置から遊技盤前面にこの球を放球し、再度遊技に復帰させ、或は最終的な入賞球とすることを可能にしたパチンコ遊技機の入賞装置を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために、遊技盤前面の遊技領域内の一部に入賞装置となる入賞域を設定し、前記遊技領域若しくは入賞域内に打球を受け入れる打球受口を設けると共に、更に前記入賞域内に受け入れた打球、つまり前記飛入球を前面に向かって放出する飛入球の放出口を複数開設して、その一方、前記入賞域の背後に前記飛入口において受取った飛入球を前記それぞれの放出口に移送する移送装置を組入れて、予め設定する条件に従っていずれかの放出口に運び、ここから入賞口の直前に放出して遊技領域内における遊技に復帰させ、或るものは放出口の直下に設置する入賞口に、また或るものはそのまま放出することによって遊技を楽しめるようにしたパチンコ遊技機の入賞装置を提供しようとするものである。
更に詳述すれば、本発明は遊技盤の遊技領域内に入賞域を区画設定し、前記遊技領域若しくは前記入賞域内に打球受口を設けると共に、前記入賞域内には複数個の飛入球の放出口を開設し、その一方前記遊技領域の背後には前記入賞域を背後から囲むように上下及び左右にそれぞれ並行するガイドを付設し、それぞれのガイドに摺動体を摺動自由に滑合してこれら上下及び左右の各摺動体間に縦軸と横軸を渡架して前記入賞域の背後において縦横直交状に配置し、且つ該縦、横軸の交差部に前記飛入球を吸着保持する球受部を備える移動体を滑合させて前記ガイドに沿って上下及び左右に移動する各摺動体の移動に伴って移動する縦、横軸の上下、左右の移動、そしてこの移動に伴う前記交差部の上下、左右方向の移動によって前記移動体を前記打球受口の背後から前記いずれかの放出口との間を移動させ、これによって、前記打球受口を通して前記球受部に吸着した球を前記入賞域の背後に沿って前記いずれかの放出口に移送し、該放出口を通して再び前記入賞域の前面側に放出して前記入賞域若しくは遊技領域に設ける入賞口に対して入賞の機会を与えるようにしたことを特徴とするパチンコ遊技機の入賞装置を提供することにある。
また、本発明は、前記移動体の球受部には永久磁石を埋設し、打球受口に受けられた飛入球を吸着保持する一方、放出口の背後には球切り板を設備して前記移動体によって移送される飛入球を切離し、入賞域の前面に向け放出することを特徴としたパチンコ遊技機の入賞装置を提供することにある。
また本発明は、前記遊技領域内に区画設定される入賞域は透明板によって構成し、縦、横軸の移動に伴って移動する移動体を遊技盤の前面側から透視できるようにしたことを特徴とするパチンコ遊技機の入賞装置を提供することにある。
また本発明は、前記遊技領域内には遊技盤を切欠いて窓を開設し、該窓の内部に蓋板を嵌め込み固定することにより入賞域を形成するようにしたことを特徴とするパチンコ遊技機の入賞装置を提供することにある。
また本発明は、前記入賞域内に開設される放出口の少なくとも1つは打球受口の設置位置より上方に開設されることを特徴とするパチンコ遊技機の入賞装置を提供することにある。
また本発明は、前記入賞域内に開設される放出口の少なくとも1つの放出口には直下に放出球を受ける入賞口を設置することを特徴としたパチンコ遊技機の入賞装置を提供することにある。
そしてまた本発明は、前記上下、左右のガイドに各滑合する上下及び、左右の摺動体間にはそれぞれ同期軸を渡して連動させる一方、上下、左右のそれぞれ一方のガイドには駆動用のモータを装備し、該モータの駆動により上下及び左右の摺動体を個別に摺動させて縦、横軸を個別に移動さ、その交差部に滑合する移動体を入賞域の背面の全域に亘り移動可能にしたことを特徴とするパチンコ遊技機の入賞装置を提供することにある。
上記本発明に係る入賞装置は、遊技領域内に設定する入賞域を入賞装置の一部にすることによって遊技盤の遊技領域と入賞装置とを一体化するものである。そして、遊技領域内を落下する球と、一旦打球受口に受けられ、入賞装置内に取り込まれた飛入球とを同様に取り扱いながら入賞装置に飛入した球は、放出口に臨ませる入賞口に有利に飛入するように設定して差別化し、入賞装置としての機能を果たすようにしている。
更に本発明は、入賞装置の一部を構成する入賞域の背後にガイドによって誘導される縦及び横の軸の移動、そしてこの移動に伴って移動する両軸の交差部の移動を、この交差部に滑合する移動体に置き換えて、この移動体に備える球受部により前記入賞域の一定位置に備える打球受口に飛入した飛入球をこれから任意の位置に設ける放出口のいずれかに送り届け、再び入賞域の前面に放出することができる移送手段を組み込むことによって上記飛入球を上下方向に、また左右方向に、そして斜め上下方向に自由に移送し、放出できるようにしたのである。
上記本発明における移送手段については、前述したことから明らかなように、入賞域の背後にあって直交する2軸、即ち縦方向の縦軸と横方向の横軸とが個別に各軸において並行移動することにより、両軸の交点、つまり交差部が移動するのを利用するものであり、上記交点の移動と共にこれに滑合する移動体を追随させて移動させるものであり、これによって、前記上下、左右のガイドによって囲まれる中で縦横斜めの全方向の移動を可能にし、これに伴わせて移動体に付設する球受部で飛入した球を上下を含む任意の方向に移送することを可能にしている。
尚、上記移送手段において、縦横の2軸はその交差部が移動するとき、この移動と共に移動体がこの移動に円滑に追随して移動するもにしている。更に言えば、移動体の移動は縦横の2軸に同時に滑合することによって縦軸が左右方向に横移動するとき、横軸をガイドにして横移動し、また横軸が上下方向に移動するとき縦軸をガイドに上下移動することにして、移動する力と移動方向へのガイドとを交錯する2軸に分担させ、これによって移動体は自動的に2軸の交点の移動と共に移動することになっているのである。
前記遊技領域内に設定される入賞域は、遊技盤の一部を使って不透明な板によって構成してもよいが、前述したように当該部分を透明板とすると、前記移送手段を構成する縦横の軸や移動体の位置や移動の状況を遊技盤の前面側から覗くことができる。そして、このことから飛入口から打球が飛入した場合には、この飛入球を移動体が目的の放出口に移送する姿を確認することができることになる。
遊技領域若しくは入賞域の前面に設けられる打球の受口には検出器を設置し、打球の飛入を検出する。そして、この検出器において飛入を検出したとき、遊技制御装置に予め設定しておく遊技機能に合わせて前記移送手段の摺動体を駆動するモータを起動し、縦軸又は横軸を個別に、または同時に移動させて両軸の交差部の移動により前記移動体を移動させて飛入した球を予め設定する目的の放出口へ運び、入賞域の前面に放出することになる。
この飛入球の移送は、前記遊技制御装置における遊技の設定により自由である。打球受口に打球を受ける度に順次放出口を変えて送っても、また制御装置内部に抽選手段を組み込んでランダムに放出口を選択し、これに従って送り届けるようにしてもよい。
尚、移送手段による打球受口から各放出口への移送には所要の時間を要することから飛入口には複数個の飛入球を受け入れ待機させる部所を設け、連続して受入れた場合は順次送り出すことになる。
放出口は、入賞域の範囲のいずれに設けてもよく、その個数も限定されない。放出の変化を演出するためには上下、左右に分散した状態で設置するとよい。
この放出口は、出口の直下に入賞口を設置するものと、これらの入賞口を備えないものとを適宜組合せて設置すると、遊技に変化を付けることができる。
つまり、放出口から放出された球は、入賞域の前面に飛び出すだけであり、遊技盤前面における遊技に復帰するだけであるが、特定の放出口に入賞口を対峙させてこの放出口から放出された球について高い確率で入賞するようにすると、遊技者に高い関心を持たせることができ、入賞装置としての効果を高めることができる。
ところで、前記移動体の球受部には打球受口を通して受けられた飛入球を吸着する永久磁石が装備され、また放出口の背後には上記永久磁石に吸着され、持ち込まれる飛入球を掻き落す球切り板が設備される。
前記永久磁石は球受部の前面に設けられ、前記打球受口の背後に臨んだとき飛入した打球を吸着して保持し、次に移送装置による移動体の移動によって前記放出口の背後に達したとき、前記球切り板を吸着した球と永久磁石との間に割り込ませて吸着状態を強制的に外し、放出口を通してこの球を前面側に放出することになる。
上述のように構成される本発明によれば、遊技領域内に入賞域を設定して遊技盤と入賞装置とを一体の構造とすることから従来に無い全く新規な入賞装置を提供することができると共に、上記入賞域を不透明にした場合には飛入口から飛入した球がどの放出口から放出されるかの神秘性を遊技者に与えることができ、またこの入賞域を透明にした場合は、飛入口において移動体の球受部に吸着された打球がいずれかの放出口に移送される状態を追跡視認させることができるため、遊技者はこの変化を遊技をしながら楽しむことができることになる。
しかも、上記移送は遊技制御装置に設定する移送のプログラムによって自由に決めておくことができ、遊技者が予測できない移送を実行することができるので遊技者において予定しておくことができない一種の期待感を持たせることができ、またこれに併せて飛入球を追跡する楽しみを与えることができる。
そして、本発明は打球受口に飛入した打球を移送するに当って移動体の球受部に備える永久磁石で飛入球を吸着することで保持し、移動に備えることから確実にキャッチすることができ、目的の放出口まで送り届けることができると共に、放出口においては切離し板によって上記吸着状態を解放し、前面に向けて放出できることから簡易な構造にして確実に移送することができる。
また一方、本発明の入賞装置は、前記移送手段の縦軸と横軸の交差部の移動、そしてこの交差部の移動に伴う移動体の移動が入賞域の全域に及ぶことから、飛入球を上下、左右に移送することができる。この結果、下に設ける飛入口から上の設ける放出口に移送して飛入球を放出することができるものとなることから、遊技盤を落下した打球を下に設ける飛入口に受け、これを上方に設ける放出口に揚送して再度上方から放出すると言った従来入賞装置においては見ることができなかった球の動きを遊技者に見せること、そしてその変化を楽しませることができる。
次に、本発明を実施の形態に基づき具体的に説明し、その特徴を明らかにする。
添付の図面は、本発明に係る入賞装置の一実施形態を示したものであり、図1は本発明の使用状態を示す遊技盤の斜視図、図2は図1の遊技盤を背面側から見た斜視図、図3は遊技盤に対する移送手段の取付状態を説明する斜視図、図4は図3の背面側から見た斜視図、図5は図4に示した移送手段からカバーを取り除いた斜視図、図6は移送手段からカバー及び取付台を取除いた構造部分のみにした拡大斜視図である。
ここに示した遊技盤1は、所謂分離式パチンコ遊技機における遊技盤であり、前面には発射装置からの打球Pを誘導する打球誘導路2を形成すると共に、遊技盤の前面中央部を囲んで遊技領域3を形成するバンド4が取付けてある。
上記バンド4の内側に沿って左右に入賞口5,5、6,6を配置し、更に装飾用のランプ7,7を設け、内側下縁部には開閉する扉8を備えた大入賞口9を、更にその下方にアウト球口10を開口している。
前記遊技領域3の中央部には大きく開口する矩形の穴11を設け、この穴11を遊技盤の前面と面一になる蓋板12aで被い、穴11の背後に後述する移送装置13を設備している。
上記穴11を塞ぐ蓋板12aは、実質的に閉塞した状態において遊技領域3の中に入賞域12を形成するものであり、この入賞域12の前面部には打球Pを受け入れる打球受口14を設け、更に複数個の球の排出口15,16,17を開設する。
入賞域12を含む遊技領域3の全面には図示しない多数の障害釘が適宜配置され、前記打球誘導路2を通して打ち出される打球Pを左右に振り分けるものとなっている。そして、前記打球受口14に打球Pが飛入すると、この球を受れ入れ孔を通して背後に誘導し、背面側において待機する前記移送装置13の球受移動体となる球受部18に受け取り、この打球Pを予め設定する球の振分け制御手段によって前記上部に配置する上部排出口15や、下部の外れゾーンに配置する左右の排出口16,16、或は又下部の中央部に配置する当りゾーンの排出口17に送り届けることになる。
前記移送装置13について説明すると、直交状に交差する縦軸19と横軸20を有し、更に上記縦軸19を左右方向に往復移動させる上下のガイド、つまりガイド手段21,21と、横軸20を上下方向に往復移動させる左右のガイドたるガイド手段22,22を有し、これら4つのガイド手段21と22の組合せによって矩形の枠形を構成するようにしてある。尚、この移送装置13を構成する上下、左右のガイドは、前記入賞域12の背面部を囲んで、言い換えれば、遊技盤1に形成する前記矩形の穴11を背面側において取り囲むように形成し、矩形に組立てゝいる。
上記各ガイド手段21,22は、それぞれカバー23,24によって被い、矩形に形成した取付台25にこのカバー23,24をねじ26,26で固定し、移送装置13を構成し、上記取付枠25を遊技盤1の背面にねじ27,27で止め付けることで一体に組付けるようにしている。
移送装置13における上下及び左右のガイド手段21,21及び22,22は、共に上下及び左右のものが対になっている。
これを、カバー23,24を外した図5と図6に従って説明すると、先ず、上下のガイド手段21,21は、対称形に作られ、それぞれガイドを構成する並行する2本のガイドバー28,28を有し、このガイドバーの各両端部を前記カバー23の端部に支持させると共に、この両ガイドバー28,28の間にそれぞれ摺動体29,29を滑合し、支持するようにしてある。
ガイドバー28,28の両端部にはガイドバー同士の中間位置にプーリー30,30を配置し、これらに無端のベルト31を張設している。そして、一方のプーリー30に設けるギヤ32を駆動モータ33の駆動軸に設けるギヤ34に噛合させ、更に上記ベルト31に前記摺動体29をベルト止め35を介して固定している。
従って、駆動モータ33が駆動し、プーリー30,30が走行すると、これに伴って摺動体29がガイドバー28,28に沿って左右に移動し、更に上記駆動モータ33が正逆に回転を変えると、これに伴ってこの摺動体29は左右方向に移動方向を変えることになる。
図中、36は上下のガイド手段21,21を同期連動させるための同期軸である。この同期軸36は、上下において向い合うプーリー30,30(図5,6において左方のプーリー)間に渡り、上方のガイド手段21におけるプーリ30ーが駆動モータ33によって回転すると、同時に回転し、下方のガイド手段21のベルト31を走行させ、下方の摺動体29を前記上方の摺動体29と同一方向に移動させる。
そして、この上下において同一方向に移動する上下の摺動体29,29に伴って両者間に渡る前記縦軸19は、この摺動体29,29の左右方向の移動に伴って縦の姿勢を維持した状態で移動することになる。
図中、37は駆動モータ33の駆動によって運行されるベルト31に従って左右方向に移動することになる摺動体29の位置、つまりは上下の摺動体29,29の間に渡って共に左右に移動する縦軸19の移動位置を回転によって電気信号に変換し、図示しない遊技制御回路に絶対位置信号として発信するポテンショメータであり、前記駆動モータ33のギヤ34に回転ギヤ38を噛合させることで同時回転するようにしてある。
上記縦軸19を左右方向にガイドする上下のガイド手段21,21は、摺動体29の駆動源となる駆動モータ33,ポテンショメータ37を除いて並行するガイドバー28,28、プーリー30,30、プーリー間に張架した無端のベルト31によってガイドバー28に沿って走行する摺動体29、等の機構部品を全て共通に保有し、上下において対称形をなすように設備されている。そして、この上下のガイド手段21,21は前記同期軸36によって連動し、上下の摺動体29,29を同時に摺動させることによって1本の縦軸19を常時垂直に起立した姿勢を保持して左右方向に自在に移動することができるようにしている。
一方、左右に設備される縦のガイド手段22,22もカバー24,24に被われる内部には前記上下のガイド手段21,21と同様のガイドを構成する機構部品を組込むことで同様に構成されている。
つまり、左右のガイド手段22,22は、それぞれ縦に揃えた並行する2本のガイドバー39,39をカバー24に両端部を固定することで備え、このガイドバー39,39に摺動体40を摺動自由に滑合支持している。そして、ガイドバー39,39の両端部の間にそれぞれプーリー41,41を回転自由に軸承し、このプーリー間にベルト42を張架して前記摺動体40のベルト止め43を介してこのベルト42と連結し、ベルトの走行に伴わせて摺動体40を前記ガイドバー39に沿って上下方向に移動できるように構成しているのである。
そして、上部において向い合せになる上部のプーリー41,41間に同期軸44を渡し、左右のガイド手段21,21が同時連動するようにしてある。
ここでも同じように、遊技盤1の前面側から見て右方のガイド手段21(図5,6を参照)にモータ45を配置し、ギヤ46,47を介して上部のプーリー41を回転させ、前記ベルト42を運行すると同時に、同期軸44によって左方のガイド手段22のベルト42を運行できるようにしてある。そして更に、この右方のガイド手段21にギヤ48によってモータ45の回転を受けるポテンショメータ49を設備し、摺動体40,40の移動によって上下に移動する横軸20の移動位置を電気信号として前記図示しない遊技制御回路に発信するようにしてある。
ところで、上下のガイド手段21,21に備えられる摺動体29,29間に渡り、縦方向(図面において垂直方向)に支持される縦軸19と、左右のガイド手段22,22の摺動体40,40間に渡って横方向(図面において水平方向)に支持される横軸20とは相互が直接接触しないように同一平面上に位置するのを避けて前後に位相させてある。ここでは、横軸20が前に、縦軸19が後に位置して互いに上下、左右のガイド手段21,22に囲まれる矩形の枠形の空間内で直交状に交差するように支持されている。
この様に、上方のガイド手段21と右方のガイド手段22にそれぞれ備えるモータ33,45からの動力を受けることによって縦軸19は左右方向に、つまりX軸方向に移動し、また横軸20は上下方向に、つまりY軸方向に移動して両軸の交点、つまり交差部50を上下、左右に移動させることになる。そして、この交差部50に滑合支持する前記移動体である球受部18をこの交差部50の移動に伴わせ、これに追随させるのである。
図7乃至図16は上記球受部18の構造、並びに上下、左右方向に交錯する縦軸19と横軸20との関係を示した拡大斜視図である。次に、これらの図面に従って説明することにする。
移動体である上記球受部18は、前方に向けてパチンコ球Pを吸着し、受け取ることができる永久磁石51を埋設する短尺な円柱形の本体部52と、この本体部52の背後にあって縦軸19に滑合する縦のスライダ53及び横軸20に滑合する横のスライダ54とからなる滑合体55によって構成されている。
図9から図16は、前記球受部18の滑合体55の構造の全体及び部分を説明する斜視図であり、これらに基づいて説明すると、縦及び横のスライダ53,54はここでは共に断面コ字形の金属枠によって形成してあり、それぞれの枠の内部には両端部の近くにそれぞれ滑合部となる一対の回転ローラー56が備えてある。
上記回転ローラー56は周面に溝を備えた溝付きのローラーになっており、各スライダ53,54に植設する滑合軸57によって支持されるようにしてある。
滑合軸57は、スライダ53,54の両端部の内側に設ける軸孔58に軸端57aを圧入して固着し、立ち上げた状態で回転ローラー56を回転自由に軸承するようにしてある。
図中、59,60は上記縦横のスライダ53,54と組合って双方のスライダ同士を連結する連結部材である。この2つの連結部材59,60は同一形状に形成してあり、ここではスライダの背中を跨ぐようにコの字形に形成して両端部から鍔59a,60aをそれぞれ延設し、この鍔59a,60aに前記滑合軸57の他方の軸端57aを受ける軸孔58を形成する。
上記連結部材59,60は、スライダ53,54を跨ぐコ字形部分の内幅をスライダの横幅より広く形成し、このスライダを跨いだとき、両者の間に所要の空隙wが形成されるようにしてある。そして、この連結部材59,60は両端の鍔59a,59a,60a,60aを含む全長をスライダ53,54の長さに合せて形成し、それぞれスライダと向き合わせたときスライダの端部と両端の鍔とが一致するようにして前記スライダに植設した滑合軸57の他方の軸端57aをこの鍔59a,60aに形成する前記軸孔58に受け入れ固着できるようにしてある。
各スライダと連結部材との結合は、例えば横スライダ54を跨ぐ連結部材60に対して縦スライダ53に組付ける滑合部たる回転ローラー56を鍔60aに対して先付けし、この状態で縦スライダ53と組合せることで回転ローラー56を組込むことができる。尚、このとき、連結部材60には鍔60aに穿つ軸孔58に滑合軸57の軸端57aを圧入して立ち上げ、次にこの軸57に回転ローラー56を嵌めて回転自由に軸承させる。この回転ローラー56の軸承は両端の鍔60a,60aに2本づつ立ち上げる滑合軸57について行うことになる。
図9は、4つの回転ローラー58を組付けた連結部材60を球受部18の本体部52に組付ける場合を示したものである。連結部材60に穿つ透孔61を通して皿ねじ62を本体部52の背面に形成するねじ孔63にねじ込むことによって両体の結合が行われる。
図10,11は、上記連結部材60と本体部52との結合を示す背面側及び前面側から見たそれぞれの斜視図である。尚、図中64は連結部材60と横スライダ54とを回転可能な状態に連結する支軸であり、この支軸については後述する。
一方、前記縦スライダ53を跨ぐもう一方の連結部材59は、前記本体部52を連結する透孔61を穿つことを除いて前記連結部材60と全く同一に形成され、且つ前記横スライダ54との組合せと全く同一にして組立られる。つまり、連結部材59の両端の鍔59a,59aにはそれぞれ滑合軸57,57が植設され、それぞれの軸に回転ローラー56,56が回転自由に軸承される。
尚、この連結において縦スライダ53の横幅を連結部財59の凹部の内幅より小さくして両者の間に間隙wを設け、連結の支軸(横スライダ54と連結部材60とを連結した支軸64と同一の支軸)を支点にして縦スライダ53が回転可能に結合されることは、前記連結部材62と横スライダ54との関係と全く同じである。
図12は、連結部材59に縦のスライダ53を組入れ、支軸64を連結穴65に回転自由に軸着して結合させた後、その前面から横スライダ54を臨ませて縦スライダ53と交差するように合せ、連結部材61に向き合わせた状態の図である。
この連結部材59と横のスライダ54の向き合わせにおいて連結部材59の鍔59a,59aに2つづつ軸着する回転ローラー56の各滑合軸57の軸端57aを横スライダ54の両端に設ける軸孔58に各圧入して両者間に挟み込み、横スライダ54に4つの滑合体を組込むことになる。
その一方、上記横スライダ54の背面側から前記本体部52を固定した連結部材60を臨ませ、この連結部材に植設した支軸64を横スライダ54の連結穴65に回転自由に軸着してこの両者を結合すると共に、この連結部材60の両鍔60a,60aに2つづつ設けた前記回転ローラー56の各滑合軸57の軸端57aを縦スライダ53に設ける軸孔58に圧入して同じく縦スライダ53の両端に2つづつの滑合部たる回転ローラー56を組込むことになる。
図13は、この様にして組込みを完成した滑合体55を示す斜視図である。縦のスライダ53は横のスライダ54を跨ぐ連結部材60と組合うことで両端部に2個づつの回転ローラー56を備えることになり、また横のスライダ54は縦のスライダ53を跨ぐ連結部材59と組合うことで両端部に2個づつの回転ローラー56を備えることになる。そして、両スライダ53,54は共に連結部材59,60と組合って対象の形を形成することになる。
この両スライダ53,54は、それぞれを跨ぐ連結部材59、60と支軸64、64を介して回動自由に軸着連結されることからこの両軸を支点に連結部材59,60とのそれぞれの間隙wを利用して僅かではあるが回転が可能になり、直交状に連結した向きの角度を変えることができるものとなっている。尚、上記スライダ53,54と連結部材59,60とを連結するそれぞれの支軸64、64は共に各スライダ53,54の中央部を貫くことによって同一軸心上に位置し、後述するように前記縦横の軸19,20の交点を通る直線上に位置することになる。
この様にして構成された滑合体55には縦のスライダ53に対して縦軸19が通され、横のスライダ54に対して横軸20が通される。
図16は、それぞれのスライダに対する縦軸19と横軸20の滑合関係を図示したものであり、縦軸19は縦のスライダ53の両端に備える2個づつの回転ローラー56,56間を貫いて2箇所で滑合支持され、また横軸20も同様に横スライダ54の両端に備える回転ローラー56,56間を貫くことで2箇所で滑合支持されるものとなる。
そして、この縦軸19と横軸20は両スライダ53,54を通過する中で交差し、その交点、つまり交差部50を前記スライダ53,54の支軸64,64の軸心に一致させることになる。
尚、図16は、滑合体55から横スライダ54と連結部材60を取り除き、縦、横の軸19,20と滑合部たる回転ローラー56との関係を明らかにしたものであるが、ここに示されるように、縦軸19は前記交差部50を間にして対向状に位置する縦スライダ53の両端に備える2個づつの回転ローラー56,56によって2点支持され、また同様に横軸20も交差部50を間にして2組の回転ローラー56,56によって(ここでは、縦スライダ53に代って連結部材60に支持された回転ローラーが示されている。)2点支持されることになる。
さて、図7及び図8は、球受部18となる滑合体55と縦横の軸19,20との組合を完成した状態の斜視図を示したものであり、次に打球Pの移送を通してパチンコ遊技機の入賞装置の一手段となっていることに併せて更に説明することにする。
図17から図24は、遊技領域3の中央部に形成する入賞域12に沿って開設した穴11に装着した蓋板12aの前面に設置した打球受口14に飛入したとき、この飛入球Pが次にどの様に操作されるかを順を追って説明したそれぞれの斜視図である。
蓋板12aは、前述したように遊技領域3に開設する矩形の穴11を前面側から塞ぎ、遊技盤1と一体をなすものであり、4隅に揉み込む止めねじ66によって固定され、その前面を遊技盤1の前面に一致させることになる。図示していないが前面部の適宜の位置に障害釘を植設配置し、打球の流れを左右に振り分け、誘導するものとなっており、この障害釘に誘導された打球Pが打球受口14に飛入したとき、移動装置13が作動を開始することになる。
打球受口14には図示しない検出用の近接スイッチを内蔵し、打球Pが飛入すると、これを検出して図示しない遊技制御回路に打球到着信号を発信し、この制御回路に組込む抽選回路を起動して蓋板12aに開設する放出口15,16,17のいずれに転送すべきかの抽選に入り、その結果に基づき、決定した放出口に向けて上記飛入球Pを送り届けることになる。
打球受口14は図示する如く上方に向けて開口部を有するポケット型に形成してあり、飛入した打球Pは前記近接スイッチを作動させると共に蓋板12aを貫通する穴通路を通して背面側に抜け出し、この穴通路に後方から臨む移動装置13の球受部18の永久磁石51に吸着保持される。
図20は、正に上述した打球受口14の背後に球受部18が臨んでいる状態を示すものである。移動装置13の縦,横の軸19,20はこの打球受口14の真後に交点、即ち交差部50を置くことになる。
打球受口14に打球が飛入し、検出スイッチが検出することによって前記抽選が開始され、抽選の結果が確定すると、この確定に従って予め設定するプログラムにより前記縦軸19を駆動するモータ33が作動し、この縦軸19を左右方向に移動させて所定の位置に移し、また一方、前記横軸20を駆動するモータ45を作動して横軸20を上下に移動させ所定の位置に移し、この両軸19,20の移動の合成によって交点50を予め定める位置に移動させ、これにより球受部18を所定の位置に移すことになる。
図20は、入賞口67の直上に開口する放出口17に遊技制御回路の指示に従って飛入球Pを受け取った球受部18を臨ませた状態を示したものである。
球受部18の打球受口14からこの放出口17までの移動経路は、前記縦,横軸19,20の移動順序によって異なることになるが、遊技盤面において左方に位置する打球受口14から中央部下方にある放出口17に異動するには、始めに縦軸19を右方に移動させ、中央部まで達した時点で、次に横軸20を下降させ、排出口17背後に送り届ける経路、つまり直線的に直角に交差部50を移動させて送り届けるものと、縦軸19と横軸20の移動順序を逆にして交差部50を下降させたのち、右方に移動させて排出口17の背後に至るようにする場合があり、更にこの両軸19,20を同時に移動させて受け入れ口14から直接排出口17に向けて直線的に、又場合によっては曲線的に移動させる場合がある。
これらの移動経路の違いは、全て縦,横軸19,20の移動順序によって起るもので、制御回路のプログラムによって自由に移動経路を設定することができる。
尚、この実施形態では蓋板12aが不透明な合成樹脂板にしてあることから、この蓋板12aの背面側で実行される縦,横軸19,20の移動、そしてその交差部50の移動は前方から視認できないものとなるが、この蓋板12aを透明板とした場合にはこれらの移動が視認できるものとなるため、この移動時の変化、そしてこの変化に伴う飛入球Pの移送状態、更には遊技者において移送先を予想すること等を楽しむことができる。
さて、放出口17に運ばれた飛入球Pはこの放出口を通して前方に送り出され、ここでは放出口前面の下方に開口する前記入賞口67に放出され入賞の機会に恵まれることになる。つまり、この実施形態においては、放出口17は「当りゾーン」となっており、極めて入賞確率の高い放出口となっているのである。
ところで、前記打球受口14を通して球受部18の永久磁石51に吸着保持された飛入球Pは、吸着された状態で打球受口14から放出口17に移動し、放出口17に達した時点でこの放出口の背後に突き出す樋状の受部17aの後端部に設ける球切り板68によって引き離され、受部17aを通して遊技盤の前方に転り出るものとなる。
図22は、飛入球を保持した球受部18が放出口17の直上に達した状態を示し、図23は、この状態から球受部18が下降して永久磁石51に吸着された飛入球Pが球切り板58によって切り離されようとした状態を示す。そして、図24は、飛入球Pが永久磁石51から離され、受部17aから放出口17の前方に転がり出た状態を示したものである。
上記放出口17における受部17a、球切り板68は、その他の放出口15,16についても同様に受部15a,16a、そして球切り板68が設備され、それぞれの放出口に飛入球Pが運ばれたとき、これらの球切り板68によって永久磁石51との吸着が外されて放出口に送り出されることになる。
図18は、球受部18に受け取った飛入球Pを中央部の放出口17に対して左右に位置をずらして設置した放出口16に移送する場合を示したものである。
この移送は入賞口に直接関りをもたない放出口16に飛入球Pを運ぶことから「外れゾーン」に運ぶものとなり、入賞の機会は少なく、遊技領域3の最下部に設置される入賞口5乃至6に入賞することのみが期待されるものとなる。
次に、図19は、上記放出口16,17に飛入球Pを移送する場合、打球受口14に対してそれより下方に位置する所に運ぶのに対してこれとは逆に打球受口14の位置より高い位置の放出口15に飛入球Pを持ち上げ、放出するようにした場合を示す。
この飛入球Pの上昇は、移送装置13の縦,横の軸19,20の上下,左右方向の移動により球受部18が上昇することに伴って行われるもので、放出位置が球の受け取り位置、つまり打球受口14より高い位置となるため放出口15から放出された飛入球Pは再入賞のチャンスを含め、入賞のチャンスを拡大することになり、遊技者の期待感を高めることになる。
尚、図面には省略しているが、遊技領域3及びこの領域内に位置する蓋板12aの前面部には適宜障害釘が植設され、打出された打球Pはこれら障害釘の間を縫って落下し、この間に打球受口14乃至入賞口5,6,67等に飛入した球が飛入球となり、入賞球となる。
以上説明したように、本発明の入賞装置は、遊技盤と同一平面上に設置することによって一体的な装置とすることができるもので、ことに打球が遊技盤面を落下する間に入賞装置に組込まれると同時に再び遊技盤面上に戻されると言った遊技が可能であり、その中に組込む移送装置によって更に変化のある入賞装置となる。
即ち、本発明の入賞装置における移送装置は、縦,横の軸19、20を上下、左右に動かすことに伴って両軸の交差部50が自由に動くのを利用してこの交差部50に移動体となる球受部18を組付け、交差部50の移動に追随してこの球受部18を移動する構造としたことから、縦,横の軸19、20の移動に伴って両軸の交差部50が移動する全ての範囲に亘り上記球受部18を移動させることができるものとなる。そして、この球受部18の移動は左右方向、上下方向のみならず、斜め方向にも移動が自由であり、更にはこれらの移動に当って縦,横の軸19、20の移動順序を操作することで、直線的な移動の他に、両軸19、20の移動速度を緩急操作することで曲線的な移動軌跡を描いて移動させることもできるので極めて変化に富んだ球の移動を可能にしている。
そして、上記球受部18の移動に当って打球受部14で受けた飛入球Pは、球受部18の永久磁石51によって確実に吸着保持され、指定の放出口に送り届けることができると共に、放出口に達した飛入球Pは球切り板58によって確実且つ簡単に切り離し、放出することができるため複雑な構造を要することなく装置を組立てることができるものとなっている。
その一方、本発明では球受部18を下方から上方に向けて、つまり打球受口14から上方に位置する放出口15に向けて上昇させ、受け取った飛入球Pを揚送した上で放出し、再入賞の機会を与える如く、従来の遊技盤面を落下する場合のみ視覚させて来た従来のパチンコ遊技機には見られなかった球の動きを遊技者に与えることから極めて新鮮な印象を与えるものとなり、一層興趣の高い入賞装置を提供することができるのである。
また、本発明においては蓋板12aを不透明な板にして移送装置13を視認できないようにした場合は、遊技者は飛入した打球Pが放出口15〜17を通して再度遊技盤面に現れると言った現われ方の意外性に驚くことになり、また蓋板12aを透明板にして移送装置13の動き、ことに縦,横の軸19、20の動き、そしてこれに伴う移動体となる球受部18の動きを直接遊技者に視認させる構造とした場合は、その変化を直接楽しむことができるため遊技性を一層向上させることができる。
本発明に係る入賞装置の使用状態を説明する斜視図。 図1の背面側から見た斜視図。 遊技盤の遊技領域から入賞域を形成する蓋板を外した状態の斜視図。 図3の背面側から見た斜視図。 移送手段たる移送装置を被うカバーを取り除いた状態の背面側からの斜視図。 移送装置のカバーを取り除いた状態の前面側からの斜視図。 飛入球を吸着した状態の移送装置の移動体たる球受部の拡大斜視図。 図7の背面側から見た斜視図。 球受部の一部の分解拡大斜視図。 球受部の一部の拡大斜視図。 図10の背面側から見た斜視図。 球受部の分解拡大斜視図。 球受部の拡大斜視図。 球受部と縦、横軸との関係を説明する斜視図。 図14の背面側から見た斜視図。 図14の球受部から縦スライダを取り除いた形態の斜視図。 入賞域に形成する打球受口と移送装置の球受部との関係を説明する斜視図。 入賞域に形成する放出口と移送装置の球受部との関係を説明する斜視図。 入賞域に形成する放出口と移送装置の球受部との関係を説明する斜視図。 入賞域に形成する打球受口と移送装置の球受部との関係を説明する斜視図。 入賞域に形成する打球受口と移送装置の球受部との関係を説明する斜視図。 入賞域に形成する放出口と移送装置の球受部との関係を説明する斜視図。 入賞域に形成する放出口と移送装置の球受部との関係を説明する斜視図。 入賞域に形成する放出口と移送装置の球受部との関係を説明する斜視図である。
符号の説明
1 遊技盤
3 遊技領域
5,6 入賞口
11 遊技盤に開設した穴
12 入賞域
12a 蓋板
13 移送装置
14 打球受口
15,16,17 放出口
18 移動体たる球受部
19 縦軸
20 横軸
21 ガイドたる上下のガイド手段
22 ガイドたる左右のガイド手段
23 上下のカバー
24 左右のカバー
28,39 ガイドバー
29,40 摺動体
30,41 プーリー
31,42 ベルト
32,46 ギヤ
33,45 モータ
36,44 同期軸
50 縦軸と横軸の交差部
51 球受部の永久磁石
52 球受部の本体部
53 縦スライダ
54 横スライダ
55 滑合体
56 滑合軸
57 溝付きローラー
58,60 連結部材
67 入賞口
68 球切り板

Claims (7)

  1. 遊技盤の遊技領域内に入賞域を区画設定し、前記遊技領域若しくは前記入賞域内に打球受口を設けると共に、前記入賞域内には複数個の飛入球の放出口を開設し、その一方前記遊技領域の背後には前記入賞域を背後から囲むように上下及び左右にそれぞれ並行するガイドを付設し、それぞれのガイドに摺動体を摺動自由に滑合してこれら上下及び左右の各摺動体間に縦軸と横軸を渡架して前記入賞域の背後において縦横直交状に配置し、且つ該縦、横軸の交差部に前記飛入球を吸着保持する球受部を備える移動体を滑合させて前記ガイドに沿って上下及び左右に移動する各摺動体の移動に伴って移動する縦、横軸の上下、左右の移動、そしてこの移動に伴う前記交差部の上下、左右方向の移動によって前記移動体を前記打球受口の背後から前記いずれかの放出口との間を移動させ、これによって、前記打球受口を通して前記球受部に吸着した球を前記入賞域の背後に沿って前記いずれかの放出口に移送し、該放出口を通して再び前記入賞域の前面側に放出して前記入賞域若しくは遊技領域に設ける入賞口に対して入賞の機会を与えるようにしたことを特徴とするパチンコ遊技機の入賞装置。
  2. 移動体の球受部には永久磁石を埋設し、打球受口に受けられた飛入球を吸着保持する一方、放出口の背後には球切り板を設備し、前記移動体によって移送される飛入球を切離して入賞域の前面に向け放出することを特徴とした請求項1に記載のパチンコ遊技機の入賞装置。
  3. 遊技領域内に区画設定される入賞域は透明板によって構成し、縦、横軸の移動に伴って移動する移動体を遊技盤の前面側から透視できるようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載のパチンコ遊技機の入賞装置。
  4. 遊技領域内には遊技盤を切欠いて窓を開設し、該窓の内部に蓋板を嵌め込み固定することにより入賞域を形成するようにしたことを特徴とする請求項1又は2又は3に記載のパチンコ遊技機の入賞装置。
  5. 入賞域内に開設される放出口の少なくとも1つは打球受口の設置位置より上方に開設されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかの請求項に記載のパチンコ遊技機の入賞装置。
  6. 入賞域内に開設される放出口の少なくとも1つの放出口には直下に放出球を受ける入賞口を設置することを特徴とした請求項1乃至5のいずれかの請求項に記載のパチンコ遊技機の入賞装置。
  7. 上下、左右のガイドに各滑合する上下及び左右の摺動体間にはそれぞれ同期軸を渡して連動させる一方、上下、左右のそれぞれ一方のガイドには駆動用のモータを装備し、該モータの駆動により上下及び左右の摺動体を個別に摺動させて縦、横軸を個別に移動させその交差部に滑合する移動体を入賞域の背面の全域に亘り移動可能にしたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかの請求項に記載のパチンコ遊技機の入賞装置。
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