JP5068825B2 - バイオセンサ - Google Patents

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Description

本発明は、試料中の物質を簡易に測定するためのバイオセンサに関する。
本願は、2007年11月5日に、日本に出願された特願2007−287880号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
近年、糖尿病患者の血糖コントロール状態を把握するためのマーカーとして、1,5−アンヒドログルシトール(以下、「1,5−AG」と称する。)が注目されている。1,5−AGは、食事の影響を受けにくい、過去1週間程度の比較的短期間の血糖コントロール状態を反映する等の利点を有している。
一方、患者が自己管理の指標とするために、家庭で血液等の試料を採取し、検査機器にセットして血糖値等を自分で測定するためのバイオセンサが知られている(例えば、特許文献1参照)。このバイオセンサは、絶縁基板上に検査機器と接続される電極が設けられており、試料液供給口から試料を供給すると、試料は試料液供給路を通って電極に到達し、測定可能な状態となる。
特許第3267933号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたバイオセンサを用いて上述の1,5−AG等の血液の生化学測定項目の自己測定を行おうとすると、以下の問題がある。
血液の生化学測定の項目には、まず採取した血液に対して前処理反応を行って検出反応の妨げとなる血液中の妨害物質を除去し、その後、検出反応を行うという2段階の反応を行う項目が多くある。例えば、血清中の総ビリルビン量の測定では、界面活性剤で前処理を行った後に、ジアゾ反応により検出反応を行う。また、クレアチニンの測定では、クレアチンを前処理で除去した後に、クレアチニンの検出を行う方法が知られている。上述の1,5−AGの測定では、グルコースを除去した後に、1,5−AGの検出反応を行う。
上述したそれぞれの前処理反応には一定の時間が必要となるが、特許文献1に記載のバイオセンサでは、試料液供給口から試料を供給すると直ちに電極に到達してしまうので、前処理反応を必要とする項目の測定は困難である。
本発明は上記事情に鑑みて成されたものであり、採取した試料を測定部位に移動させるタイミングを簡便に制御することが可能なバイオセンサを提供することである。
本発明は、試料に対して電気化学的測定を行うためのバイオセンサであって、絶縁性材料からなる第1部材と、前記第1部材上に形成された作用極及び対極を含む電極系と、前記電極系の少なくとも一部を被覆するように前記第1部材上に固定された第2部材と、前記第1部材と前記第2部材との間に設けられ、前記第2部材に被覆された前記電極系の一部を外部と連通させる試料流路と、前記第1部材若しくは前記第2部材又は前記第1部材と前記第2部材との間であって前記電極系を間に挟んで前記試料流路と反対側に配された脱気用の開口と、前記試料流路の内面の少なくとも一部に、前記電極系側の第1端部から反対側の第2端部にわたって設けられた親水部と、前記第1部材上の前記第2端部に隣接する部位又は前記試料流路の内面に設けられ、前記試料の前記電極系への流れを一旦停止させる流動停止部とを備えることを特徴とする。
本発明のバイオセンサによれば、試料が流動停止部で一旦停止するため、試料を測定部位である電極系に到達させるタイミングを制御することが可能となる。
本発明のバイオセンサは、前記第1部材上に設けられ、前記試料が滴下されて停留する試料停留部をさらに備えてもよい。この場合、試料を安定した状態で第1部材上に留置することができる。
前記流動停止部は、前記試料流路の内面に、前記親水部を前記試料流路の幅方向に分断するように設けられた線状又は帯状の疎水部であってもよい。この場合、流動停止部を容易に形成することができる。
また、前記流動停止部は、前記試料が前記試料流路に接触しない状態で停止するように、前記試料停留部と前記第2端部との間に設けられた線状又は帯状の疎水部であってもよい。この場合、試料停留部を前処理反応の場として利用することができる。
前記試料停留部は、親水面を有して構成されてもよいし、前記第1部材上に、前記第1部材の他の領域よりも高くなるように段差を有して形成されてもよい。この場合、試料をより安定に保持することができる。
前記疎水部は、前記電極系に向かって凸となる凸部を有してもよい。この場合、試料が凸部に向かって収束し、疎水部を乗り越えやすくなるので、試料の流動のタイミング制御の操作が容易となる。
本発明のバイオセンサは、前記第2部材の、前記試料流路の前記第2端部側から延出して設けられた導入舌片と、前記導入舌片の前記第1部材に対向する側の面に、前記親水部と連続するように設けられた第2親水部とをさらに備えてもよい。この場合、より容易に試料を試料流路に導入することができる。
前記導入舌片は、弾性を有する材料で形成されており、前記第1部材から離間するように折り曲げられていてもよい。この場合、試料を導入舌片の下方に配置しやすくすることができる。
また、前記導入舌片と対向する部分の前記第1部材は、前記導入舌片と同一の形状に形成されており、前記試料を前記導入舌片に接触させることにより、前記試料が前記流動停止部まで流入するものでもよい。この場合、導入舌片を患者の皮膚上や反応容器内等にある試料に接触させて試料流路に導入することができる。
前記電極系は前記第1部材上に複数設けられ、各々の前記電極系に対して前記試料流路が設けられてもよい。この場合、差動法による測定を行うことが可能なバイオセンサを構成することができる。
前記第2部材は、前記第1部材と前記第2部材との間に配置された介装部材を介して前記第1部材に固定されており、前記試料流路の側壁は、前記介装部材によって形成されていてもよい。この場合、第2部材の固定及び試料流路の形状設定を容易に行うことができる。
なお、「側壁」とは、試料流路の壁面のうち、第1部材と第2部材との間に設けられた壁面を指す。
前記流動停止部より前記第2端部側の前記試料流路又は前記第2部材に被覆されていない前記第1部材上の少なくとも一方には、前記電気化学的測定の妨げとなる妨害物質を除去、捕捉若しくは前記電気化学的測定に影響しない別の物質に変換するための前記試料の前処理反応に使用される前処理試薬が配置されていてもよい。
この場合、流動停止部より手前の部位で試料を停止させた状態で、前処理試薬によって試料の前処理を行うことができ、試料中に妨害物質が存在するような測定項目であっても正確に測定することができるバイオセンサを構成することができる。
なお、「前処理試薬」には、化学反応を起こす試薬に加えて、特定の物質をイオン吸着、アフィニティ吸着、又はホウ酸複合体として吸着して捕捉する、マイクロビーズのような物質も含まれる。
前記電極系の前記作用極には、酸化還元酵素及びレドックスメディエータが配置されていてもよい。
前記レドックスメディエータは、ルテニウム誘導体、オスミウム誘導体、フェリシアン誘導体、フェロセン誘導体、キノン誘導体、フェノチアジン誘導体、フェノキサジン誘導体、フェナジン誘導体、インドフェノール誘導体、ジフェニルアミン誘導体又はフェノール誘導体のうち少なくとも1つを含むものでもよい。
前記酸化還元酵素は、ピラノースオキシダーゼ、L−ソルボースオキシダーゼ、1,5−AGデヒドロゲナーゼ、L−ソルボースデヒドロゲナーゼのうち少なくとも1つを含むものでもよい。
前記前処理試薬は、グルコースを除去、捕捉若しくは前記電気化学的測定に影響しない別の物質に変換するための試薬を含むものでもよい。
これらの場合、1,5−AGの測定を好適に行うことができる1,5−AG測定用バイオセンサを構成することができる。
本発明のバイオセンサによれば、採取した試料を測定部位に移動させるタイミングを簡便に制御することができる。
本発明の第1実施形態のバイオセンサの斜視図である。 図1のA−A線における断面図である。 第1実施形態のバイオセンサ上で試料の流れが停止した状態を示す図である。 第1実施形態のバイオセンサ上で試料を電極系まで導入させた状態を示す図である。 第1実施形態のバイオセンサの変形例を示す平面図である。 本発明の第2実施形態のバイオセンサの斜視図である。 第2実施形態のバイオセンサの使用時の状態を示す図である。 本発明の第3実施形態のバイオセンサの斜視図である。 図7のC−C線における断面図である。 本発明の第4実施形態のバイオセンサの斜視図である。 第4実施形態のバイオセンサに試料が導入される状態を示す図である。 第4実施形態のバイオセンサの変形例を示す斜視図である。
符号の説明
1、21、31、41、51 バイオセンサ
2、32 基板(第1部材)
3 電極系
3A、52B、53B 対極
3B、52A、53A 作用極
4、57 カバー部材(第2部材)
5、42 試料停留部
7、56 両面テープ(介装部材)
8、44 試料流路
9、61 導入舌片
10 第1親水部(親水部)
11 第2親水部
12、45、60、60A、60B 疎水部(流動停止部)
13 前処理試薬
本発明の第1実施形態のバイオセンサについて、図1から図3を参照して説明する。本実施形態を含む以下の各実施例におけるバイオセンサは、1,5−AGを測定するための1,5−AG測定用バイオセンサである。図1に示すように、バイオセンサ1は絶縁性材料からなる基板(第1部材)2と、基板2の一面に設けられた電極系3と、電極系3の一部を覆うように基板2上に固定されたカバー部材(第2部材)4とを備えている。
基板2は、板状の部材であり、一方の端部が検査機器に挿入される挿入部2Aとなっている。基板2を形成する絶縁性材料としては、絶縁性と必要な強度を有する素材であれば特に限定されず、例えば、プラスチックフィルム等を使用することができる。プラスチックフィルムは、高分子化合物を主成分としてフィルム状に成形したものであれば特に制限はないが、好ましい高分子化合物としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリカーボネート(PC)、ポリアリレート、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリイミド、ポリアミド、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、シクロオレフィンポリマー(COP)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリジメチルシロキサン(PDMS)、トリアセチルセルロース(TAC)、ジアセチルセルロース(DAC)、ポリスチレン(PS)、ポリウレタン、ポリビニルアルコール(PVA)、エバール(エチレン−ビニルアルコール共重合体)、ポリ塩化ビニル(PVC)等が挙げられる。この他、ガラス等を用いることもできるが、その中でもPETは扱いが容易で好ましい。
基板2上には、略円形の凹部が形成されており、試料を滴下して測定前に一時的に停留させるための試料停留部5が設けられている。本実施形態の試料停留部5及びその周辺は疎水性を有する疎水面を有している。基板2が疎水性を有さない材料で形成される場合は、後述する被覆層によって疎水性が付与されてもよい。なお、試料停留部5に疎水性を付与するのに代えて、親水処理等により親水性を付与させてもよい。
試料停留部5の大きさ、形状、深さ等は、使用される試料に応じて適宜設定されてよい。また、試料停留部5を設ける位置は、任意に設定可能であるが、後述する試料流路の付近に設けると、使用時に都合がよい。また、試料が試料停留部5に存在することをバイオセンサ1が挿入される検査機器が検知するために、試料停留部5内から挿入部2Aまで延設されて当該検査機器に接続される試料検知用電極が必要に応じて設けられてもよい。
電極系3は、対極3A、作用極3B、及び参照極3Cの3本の電極を有している。各電極3A,3B、及び3Cは、導電性カーボンインクを用いて、基板2上にスクリーン印刷法によって形成されている。電極系3は、挿入部2Aまで延設されており、挿入部2Aが検査機器に挿入された際に、検査機器と接続される。
電極系3を形成する材料としては、カーボンのほかに、金、白金、パラジウム又は銀、銀/塩化銀、ニッケル、銅、チタン、イリジウム、鉛、酸化錫、白金黒等を用いることができ、スクリーン印刷法に代えて、真空法やエレクトロレス法等の各種蒸着法、スパッタリング法、箔貼り付け法、メッキ法等によって形成されてもよい。また、基板2上に直接電極系3を形成するのに代えて、別の基材上に金属薄膜等を成膜して電極部材を作成し、接着等によって基板2上に固定することによって電極系が構成されてもよい。なお、電極系3の動作については後述する。
電極系3の各電極3A,3B、及び3Cの挿入部2Aと反対側の端部を含む略四角形の領域は、試料と接触する測定領域6となっている。測定領域6上には、試料と反応して電気化学的測定を可能にするための図示しない測定試薬がディッピングやスピンコート等の方法によって配置されている。
なお測定領域6は略四角形である必要はなく、採取した試料を簡便に測定できれば、円形、楕円形など、どのような形状であってもよい。
測定試薬の内容は、測定領域6で発生させるべき反応によって適宜決定されてよい。例えば、過酸化水素を直接検出する測定等では酸化酵素のみが配置されていてもよい。また、測定対象の物質が特に反応を必要とせずに測定可能なナトリウムイオンやカリウムイオン等の測定の場合は配置されなくてもよい。本実施形態のバイオセンサ1においては、1,5−AG酸化能を有する酸化還元酵素及び酸化還元反応に関与する電子の授受の仲立ちを担うレドックスメディエータが配置されている。
1,5−AGの酸化還元酵素としては、ピラノースオキシダーゼ、L−ソルボースオキシダーゼ、1,5−AGデヒドロゲナーゼ、L−ソルボースデヒドロゲナーゼ等を採用できる。
レドックスメディエータとしては、ルテニウム誘導体、オスミウム誘導体、フェリシアン誘導体、フェロセン誘導体、キノン誘導体、フェノチアジン誘導体、フェノキサジン誘導体、フェナジン誘導体、インドフェノール誘導体、ジフェニルアミン誘導体又はフェノール誘導体等を使用できる。具体的には、 [ルテニウム(ビピリジル)イミダゾイルCl]Cl、ポリビニルイミダゾイルと錯化した[ルテニウム(ビピリジル)イミダゾイルCl]、[オスミウム(ビピリジル)イミダゾイルCl]Cl、ポリビニルイミダゾイルと錯化した[オスミウム(ビピリジル)Cl]、フェリシアン化カリウム、フェリシアン化ナトリウム、フェロセン、フェロセンメタノール、フェロセンPEG、ベンゾキノン、2,6−ジメチルベンゾキノン、チオニン、メチレンブルー、トルイジンブルーO、アズールI、アズールC、アズールA、1−メトキシフェナジンメトサルフェート、サフラニン、フェノサフラニン、2−ジクロロフェノール−インドフェノール(DCIP)、4,4’−ビス(ジメチルアミノ)ジフェニルアミン、p−アミノフェノールなどが使用可能である。
図2は、図1のA−A線における断面図である。カバー部材4は、弾性を有する樹脂等の材料で形成されており、電極系3の一部を含む測定領域6を被覆するように、両面テープ(介装部材)7を介して基板2上に接着されている。両面テープ7は、測定領域6上の部分と、測定領域6からカバー部材4の端部4Aに至る一定幅の部分が切り取られている。このようにして、カバー部材4で被覆された測定領域6を外部と連通し、試料を電極系3の測定領域6まで導入する試料流路8が両面テープ7、基板2、及びカバー部材4によって形成されている。すなわち、図1及び図2に示す状態において、試料流路8の下面は基板2によって形成され、上面はカバー部材4によって形成され、基板2及びカバー部材4と略直交するその他の壁面(側壁)は両面テープ7によって形成されている。
なお、試料流路8は、第1端部8Aが測定領域6と連通し、反対側の第2端部8Bがカバー部材4で被覆されない外部に連通している。
また、両面テープ7は、測定領域6の試料流路8と反対側の端部6Aからカバー部材の端部4Bまで達する部分が線状に切り取られており、脱気路15が形成されている。脱気路15は、試料が試料流路8内を測定領域6に向かって移動する際に、試料流路8及び測定領域6内の空気を外部に逃がす役割を果たす。
さらに、カバー部材4には、試料流路8が開口する側の端部4Aから略四角形の導入舌片9が延出して設けられている。導入舌片9の長さは、先端9Aが試料停留部5の上方に達する程度に設定されており、先端9Aは、基板2から離間するように略上方に折り曲げられている。
試料流路8上部のカバー部材4の基板2に対向する面には、カバー部材4の端部4A側の試料流路8の第2端部8Bから電極系3側の第1端部8Aを通過し、測定領域6内まで達する、親水性を有する第1親水部(親水部)10が設けられている。
第1親水部10は、樹脂等で形成されたカバー部材4に親水性ポリマーや親水性塗料等の親水性物質を塗布等の方法により固定して形成してもよいし、カバー部材4の表面にプラズマ処理を施して親水性を付与することによって形成してもよい。さらに、カバー部材4を、ゲルボンドフィルム(Cambrex社製)、ハイドロテクトフィルム(TOTO株式会社製)、ARcare8877(Adhesives research社製)等の親水性プラスチックシートで形成することによって設けられてもよい。
なお、第1親水部10は、線状又は帯状等の連続した形状として設けられるのが好ましいが、試料が問題なく測定領域6に導入されれば、僅かな間隙を有する破線状等に設けられていてもよい。
導入舌片9の基板2に対向する面には、試料流路8に設けられた第1親水部10と連続するように第2親水部11が設けられている。第2親水部11は、上述の第1親水部10と同様の方法で形成することができる。
第1親水部10の導入舌片9側の端部10A付近には、疎水性を有する帯状の疎水部(流動停止部)12が、試料流路8の幅方向にわたって第1親水部10を分断するように設けられている。疎水部12は後述するように、測定領域6に向かう試料の流れを一旦停止させる機能を有する。
疎水部12は、第1親水部10の上にさらに疎水性物質が塗布等の方法で固定されて設けられてもよいし、第1親水部10を部分的に除去して疎水性を有するカバー部材4を露出させることによって設けられてもよい。また疎水部12は、試料の流れを停止することができれば、線状に形成されてもよい。
試料流路8の疎水部12より導入舌片9側には、1,5−AG測定の妨害物質である試料中のグルコースを分解、除去、捕捉若しくは電気化学的測定に影響しない別の物質に変換するための前処理反応のための前処理試薬13が、塗布乾燥やスクリーン印刷法等によって固定配置されている。本実施形態の前処理試薬13には、グルコースを分解又は変換する活性を有する酵素が含まれている。
具体的には、グルコースを酸化させる場合は、グルコースオキシダーゼや、グルコースデヒドロゲナーゼと補酵素であるニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD)、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(NADP)、ピロロキノリンキノン(PQQ)等との混合物等を含むものが挙げられる。グルコースをリン酸化させる場合は、ヘキソキナーゼやグルコキナーゼとATP、等を含むものが挙げられる。
なお、前処理試薬13の内容は、必要とされる前処理反応に応じて適宜変更しても良い。前処理反応の内容も特に限定されず、分解、除去、変換等の各種反応に加えて、イオン吸着、アフィニティ吸着、又はホウ酸複合体を利用したマイクロビーズによる吸着等のトラップ(捕捉)など、バイオセンサ上で可能な反応であればあらゆる前処理反応が行われてよい。
電極系3のうち、カバー部材4に被覆されていない部分は、基板2の挿入部2A付近を残して、絶縁性を有する被覆層14で被覆されている。被覆層14は、熱硬化性または紫外線硬化性の絶縁性塗料をスクリーン印刷により基板2及び電極系3上に塗ることで形成できる。
上記のように構成されたバイオセンサ1を用いて1,5−AGの測定を行う際の動作について、図2及び図3を参照して説明する。
まず、ユーザはバイオセンサ1の挿入部2Aを検査機器に挿入してセットする。
次に、図2に示すように、ユーザは指先等から採取した全血試料(試料)CSを試料停留部5に滴下する。基板2は疎水性を有するため、滴下された全血試料CSは、表面張力によって略球形となる。
この状態で、ユーザが導入舌片9の端部9Aを上方から押圧すると、図3Aに示すように、導入舌片9に設けられた第2親水部11と全血試料CSとが接触する。そして、全血試料CSは、第2親水部11及び第2親水部11と連続する第1親水部10を伝って測定領域6に向かって流れるが、疎水性を有する疎水部12に阻まれて一旦その流れが停止する。
この流れと並行して、全血試料CSは、試料流路8に固定された前処理試薬13と接触し、全血試料CS中のグルコースの分解又は変換等の反応が開始される。全血試料CSが疎水部12で停止した状態のまま所定の時間が経過すると、全血試料CS中のグルコースの分解、除去、捕捉若しくは電気化学的測定に影響しない別の物質への変換が完了し、全血試料CSは測定準備の整った測定試料(試料)Sとなる。
図3Bに示すように、ユーザが続いて測定試料Sを試料流路8内に押し込む、あるいは検査機器が吸入や押圧等によって自動的に測定試料Sを試料流路8内に進入させることによって、疎水部12を乗り越えて測定領域6側の第1親水部10と接触する。そして、第1親水部10を伝って測定領域6に到達する。
測定領域6に導入された測定試料Sは、測定領域6に配置された測定試薬と酸化還元反応等の公知の反応を起こす。そして、検査機器からバイオセンサ1の電極系3に対して電圧を印加して電流値を測定することにより、1,5−AGの濃度が測定される。
本実施形態のバイオセンサ1によれば、導入舌片9を上方から押圧して試料停留部5の試料に接触させるだけで、試料が導入舌片9に設けられた第2親水部11を伝って試料流路8に導入されるので、より容易に試料を試料流路8に導入できる。
また、試料流路8内の試料の流れが疎水部12によって一旦停止して前処理試薬13と反応し、次いで疎水部12を押圧し離すことで、試料が試料流路8の第1親水部10と接触することによって当該停止状態を解除できるので、試料が測定領域6に到達するタイミングをより簡便な操作で調節して測定領域6に送り込むことができる。
さらに、導入舌片9が、基板2から離間するように折り曲げられているので、導入舌片9の下方に試料を配置しやすく、試料の試料流路への導入が行いやすい。
加えて、疎水部12より導入舌片9側に前処理試薬13が配置されているので、処理前の全血試料CSを疎水部12の上流側で停止させた状態で、全血試料CSと前処理試薬13を反応させて、試料の前処理反応を行うことができる。従って、バイオセンサ1に滴下する前に別の反応容器等を用いて試料の前処理を行う必要がなくなる。また、前処理反応以外にバイオセンサ外での検体処理が必要な場合でも、前処理反応と前記検体処理を分離して当該処理をシンプルにすることができるので、測定に伴う労力を節減してより簡便に1,5−AGの測定を行うことができる。
また、カバー部材4が、両面テープ7によって基板2に接着されているので、カバー部材4を容易に基板2上に固定できる。また、両面テープ7の形状を変更するだけで、測定領域6や試料流路8の形状を容易に変更できるので、様々な測定条件に対応したバイオセンサを容易に形成できる。さらに、基板2及び試料停留部5が疎水性を有しているので、滴下された全血試料CSが自然に流れて試料流路8に接触することがない。従って、試料がユーザの意図しないタイミングで測定領域6に導入されるのを防ぐことができる。
なお、本実施形態においては、前処理試薬13が試料流路8に固定されている例を説明したが、これに代えて、前処理試薬13をディッピングやスピンコート等の方法によって試料停留部5に固定したり、前処理試薬13を含浸させて乾燥させたろ紙を接着したり、前処理試薬を可溶性フィルム化して配置したり、活性基を導入したマイクロビーズ等の担体を配置したりする等の方法によって前処理試薬13が試料停留部5に固定されてもよい。この場合は、全血試料CSを試料停留部5に滴下して所定の時間留置することで、全血試料CSの前処理反応を行うことができる。なお、前処理試薬13が試料流路8に固定される場合は試料流路8内にイオン交換基を導入する等の方法で固定されてもよい。
また、本実施形態においては、疎水部12が試料流路8内に設けられている例を説明したが、これに代えて、図4に示す変形例のバイオセンサ21のように、試料流路8の第2端部8Bに隣接する基板2(あるいは基板2上に設けられた被覆層14等)を試料停留部22から測定領域6に向かう試料の流れを一旦停止させる疎水部23として機能させてもよい。このようにすると、試料流路8の外部に流動停止部を設けることができるので、カバー部材4の加工を容易にしてバイオセンサの製造効率を向上できる。
また、本実施形態では、被覆層14が電極系3の上面及びその周辺のみに設けられている例を説明したが、これに代えて、カバー部材4に被覆されていない部分全体が、挿入部2A付近を残して被覆層14で被覆されてもよい。この場合、試料停留部5及びその周辺の疎水性を確保するために、疎水性を有する材料で被覆層14を形成するのが好ましい。
さらに、本実施形態では、基板2上に凹部を設けて試料停留部5が形成される例を説明したが、これに代えて、一部の領域を残して基板2の上面全体を被覆層14で被覆し、当該領域に基板2を疎水面として露出させて試料停留部5を形成してもよい。
加えて、本実施形態においては、1,5−AG測定用のバイオセンサとして説明したが、必要とされる前処理の反応内容に応じて前処理試薬13の構成及び電極系に配置される測定試薬を変更することによって、試料の前処理が必要な他の測定項目にも、本実施形態のバイオセンサを広く適用できる。
続いて、本発明の第2実施形態について、1,5−AG測定を例として、図5及び図6を参照して説明する。本実施形態のバイオセンサ31と上述のバイオセンサ1との異なるところは、基板の形状である。
なお、上述した第1実施形態のバイオセンサ1と同様の構成要素には同一符号を付すとともに重複する説明を省略する。
図5は、バイオセンサ31の斜視図である。図5に示すように、バイオセンサ31の基板32には試料停留部5は設けられておらず、試料流路8の第2端部8B側が、導入舌片9と略同一形状の導入基板32Aを残して切り取られている。すなわち、導入舌片9に対向する基板32の一部である導入基板32Aは、試料流路8の第2端部8Bから突出する導入舌片9と略同一の形状に形成されている。
図6は、バイオセンサ31の使用時の状態を示す図である。図6に示すように、ユーザが全血試料CSに対して、導入舌片9及び導入基板32Aを接近させて接触させると、導入舌片9の第2親水部11(不図示)を伝う力と、導入舌片9と導入基板32Aとの間に生じる毛細管現象とによって、全血試料CSが導入舌片9と導入基板32Aとの間に吸い上げられる。
吸い上げられた全血試料CSは、疎水部12で一旦停止され、前処理試薬13(不図示)と全血試料CSとが反応してグルコース濃度が低下し、全血試料CSが測定試料Sとなる。
本実施形態のバイオセンサ31によれば、導入舌片9及び導入基板32Aを、ユーザの皮膚上や他の反応容器内等にある試料に接触させて、試料流路8内への取り込みを容易に行うことができる。従って、より簡便に使用できるバイオセンサを構成することができる。
また、基板32に試料停留部を設ける必要がないため、基板32の加工工程がシンプルになり、簡便に作製することができる。
本実施形態においては、導入舌片9及び導入基板32Aが略四角形に形成されている例を説明したが、これに代えて、導入舌片9及び導入基板32Aの先端(試料流路8の第2端部8Bと反対側の端部)が細くなるように、導入舌片9及び導入基板32Aが略五角形又は略三角形に形成されてもよい。このようにすると、導入舌片9及び導入基板32Aをより試料に接触させやすくできる。
続いて、本発明の第3実施形態について、1,5−AG測定を例として、図7及び図8を参照して説明する。本実施形態のバイオセンサ41と上述のバイオセンサ1との異なるところは、試料停留部及び流動停止部の形状である。
なお、上述した各実施形態のバイオセンサと同様の構成要素には同一符号を付すとともに重複する説明を省略する。
図7は、バイオセンサ41の斜視図、図8は、図7のC−C線における断面図である。
図7に示すように、バイオセンサ41の試料停留部42は、導入舌片9の下方の基板2上に、表面が親水性を有する板状の停留部材43が接着や熱溶着等の方法によって固定されている。停留部材43の表面に親水面を形成する方法は、上述の試料流路に親水部を形成するのと同様の方法を採用することができる。停留部材43が設置されることによって、図8に示すように、周囲の基板2より一段高い試料停留部42が導入舌片9の下方に形成されている。
また、試料流路44に設けられた疎水部45は、凸部45Aを有する略V字状に形成されており、測定領域6に向かって凸となっている。
上記のように構成されたバイオセンサ41の使用時の動作について説明する。試料停留部42は親水性で周囲の基板2は疎水性であるため、滴下された全血試料は試料停留部42の面積の形に広がって、かつ試料停留部42からはみ出さない状態で停留される。
導入舌片9を試料に接触させると、全血試料は、第1実施形態のバイオセンサ1におけるのと同様に、疎水部45の手前で一旦停止し、前処理試薬13と反応する。
反応終了後、ユーザが導入舌片9を押圧、又は疎水部45を押圧してからゆるめると、反応後の測定試料は疎水部45に向かって進むが、このとき、測定試料は、疎水部45のうち測定領域6にむかって凸となっている凸部45Aに向かって収束するように移動する。そして、凸部45Aにおいて、疎水部45を乗り越えて測定領域6に向かって移動する。
本実施形態のバイオセンサ41によれば、試料停留部42が周囲の基板より一段高く形成されているので、より容易に導入舌片9を試料停留部42上に停留した試料に接触させることができる。また、試料停留部42は親水性で周囲の基板2は疎水性であるので試料が安定して試料停留部42全体に広がる。これによって、試料を試料流路44に容易に移動させることができる。また、試料停留部42が親水性であるので、前処理試薬13を試料停留部42の上面に一様に配置して全血試料に対して前処理を行うことも可能となる。
また、疎水部45が凸部45Aを有しているので、疎水部45の手前で停止した試料は、導入舌片9を押圧、又は疎水部45を押圧してからゆるめたときに凸部45Aに向かって収束する。従って、少ない押圧によって試料が容易に疎水部45を乗り越えることができ、操作の容易なバイオセンサを構成することができる。
さらに、基板2に停留部材43を取付けるだけで試料停留部42を形成できるので、基板2に対する加工が簡素になり、製造の容易なバイオセンサができる。
続いて、本発明の第4実施形態について、1,5−AG測定を例として、図9から図11を参照して説明する。本実施形態のバイオセンサ51と第1実施形態のバイオセンサ1との異なるところは、電極系の構成と、電極系が複数設けられている点である。
なお、上述した各実施形態のバイオセンサと同様の構成要素には同一符号を付すとともに重複する説明を省略する。
図9は、バイオセンサ51の斜視図である。図9に示すように、バイオセンサ51には、第1電極系52と第2電極系53との2つの電極系が設けられており、公知の差動法によって測定が行われる構成を備えている。
第1電極系52及び第2電極系53は、それぞれ作用極52A、53Aと対極52B、53Bとの2本の電極から構成されており、参照極を有しない構成である。第1電極系52及び第2電極系53の挿入部2Aと反対側の端部には、それぞれ第1測定領域54及び第2測定領域55が設けられている。
第1測定領域54には、第1実施形態の測定領域6と同様に1,5−AGの酸化還元酵素及びレドックスメディエータを含む、図示しない第1測定試薬(測定試薬)が配置されている。第2測定領域55には、上記酸化還元酵素を含まず、レドックスメディエータを含む図示しない第2測定試薬が配置されている。両測定領域54、55の上方には、両面テープ56を介してカバー部材57が接着されており、両面テープ56の形状によって、第1測定領域54と連通する第1試料流路58、及び第2測定領域55と連通する第2試料流路59が形成されている。また、両測定領域54、55の上方のカバー部材57には、第1実施形態の脱気路15と同様の機能を有する脱気孔62が設けられている。
各試料流路58、59の挿入部2Aと反対側の端部(第2端部)58A、59A付近には、両試料流路58、59を横断するように疎水部60が設けられている。そして、両端部58A、59Aにまたがるように導入舌片61が設けられている。導入舌片61の下方には、第1実施形態と同様の試料停留部5が設けられている。
上記のように構成されたバイオセンサ51の使用時の動作について説明する。
まず、バイオセンサ51の挿入部2Aを検査機器(不図示)に挿入して、全血試料CS(不図示)を導入舌片61の下方の試料停留部5に滴下する。そして、全血試料CSを図示しない前処理試薬と反応させて、グルコースを分解、変換又は捕捉等によって除去し、測定試料Sを得る。
前処理試薬は、上述のものと同様のものを使用することができ、試料停留部5に配置されてもよいし、疎水部60の上流側(導入舌片61側)に配置されてもよい。前処理試薬が疎水部60の上流側の各試料流路58、59に配置される場合は、導入舌片61を押圧して導入舌片61裏側の第2親水部11(不図示)と全血試料CSとを接触させることによって、全血試料CSを疎水部60の手前まで移動させて停止させる。
ユーザが疎水部60を押圧して離すことで、図10に示すように、測定試料Sは疎水部60を乗り越えて第1試料流路58及び第2試料流路59に流れ込み、それぞれ第1測定領域54及び第2測定領域55に移動する。
第1測定領域54に到達した測定試料Sは第1測定試薬と接触して反応し、測定試料S中の1,5−AGに由来する応答電流と測定試料S中のアスコルビン酸や尿酸などによるバックグランド電流との総和の電流が第1電極系52において測定される。一方、第2測定領域55に到達した測定試料Sは第2測定試薬と接触して反応し、上述のバックグランド電流のみが第2電極系53において測定される。検査機器は、第1電極系52の電流値から第2電極系53の電流値を差し引いた値を1,5−AGに由来する電流値として、1,5−AGの濃度を測定する(差動法)。
本実施形態のバイオセンサ51によれば、第1電極系52及び第2電極系53の2つの電極系が基板2上に設けられ、それぞれの電極系に対応する試料流路58、59が設けられているので、差動法によって、1,5−AGの濃度をより正確に測定できる。
また、導入舌片61が第1試料流路58及び第2試料流路59にまたがるように設けられているので、疎水部60を押圧して離すことで、第1試料流路58及び第2試料流路59の両方に試料を送り込むことができる。従って、操作の容易なバイオセンサができる。
なお、本実施形態では、試料の量が多いと、一方の試料流路から導入舌片61の下方を通って、他方の試料流路に逆流することによって測定誤差が生じる可能性があるので、各電極系52、53に配置する第1及び第2測定試薬を、共有結合等の化学結合や担体を利用する等の方法で固定しておくことが好ましい。このようにすれば、各測定試薬が電極系の表面から流れることがないので、万一逆流が起こっても測定誤差等は発生しない。
本実施形態においては、第1試料流路58及び第2試料流路59の試料が、共通する疎水部60によって制御される例を説明したが、これに代えて、図11に示す変形例のように、カバー部材57の導入舌片61が延出する付近に切欠き57Aを設けて、疎水部を60A及び60Bの2箇所に分けてもよい。このようにすると、各試料流路内の試料は、それぞれ別々の疎水部60A及び60Bによって制御されるので、上述の逆流がより発生しにくくなる。なお、切欠き57Aの形状は、図11のような略四角形のほか、その先端が導入舌片61側に細くなるように略五角形又は略三角形に形成されてもよい。
以上、本発明の各実施形態について説明したが、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上述した各実施形態では、流動停止部が1箇所のみ設けられている例を説明したが、これに代えて、流動停止部を複数設け、試料の流れが電極系に到達するまでに複数回停止するように構成されてもよい。この場合、各流動停止部より上流側に異なる前処理試薬を配置し、複数種類の前処理反応をそれぞれの流動停止部で停止させて順次行ってから、試料が電極系に送り込まれるようにバイオセンサを構成できる。
また、上述した各実施形態では、カバー部材が両面テープを介して基板上に接着されることで試料流路が形成される例を説明したが、これに代えて、カバー部材の基板に対向する面にレーザー加工等によって測定領域及び試料流路となる溝状の凹部を形成し、基板に接着や熱融着等の方法で固定することによって試料流路が形成されていてもよい。逆に、基板側に上述の凹部が形成されて試料流路が形成されていてもよい。
また、上述した各実施形態では、試料流路が第2端部に開口する例を説明したが、これに代えて、カバー部材の上面の一部を切除して試料流路と連通する試料供給口を形成し、当該試料供給口によって測定領域と外部が連通されるように試料流路を構成してもよい。
このようにすると、試料供給口がカバー部材の上面に開口するので、親水部及び流動停止部と組み合わせることによって、直接試料流路に試料を滴下でき、かつ電極系の測定領域への試料の移動タイミングを制御できるバイオセンサを構成できる。
また、上述した各実施形態では、カバー部材の基板に対向する面に親水部及び流動停止部が設けられた例を説明したが、これに代えて、親水部や流動停止部が基板側に設けられてもよい。また、上述のようにカバー部材に凹部が形成される場合は、当該凹部の基板に接する面に親水部や流動停止部が設けられてもよい。さらには、介装部材として上述の親水性フィルム等を使用することによって親水部が形成されてもよい。親水部は必ずしも面全体に設けられる必要はなく、例えば、試料の流れる方向に沿って線状に設けられてもよい。
さらに、電極系を作用極、対極、参照極の3本で構成するか、参照極を除く2本で構成するかは、測定する物質の特性等に応じて適宜決定されてよい。例えば、バイオセンサ1のように電極系を1組設ける場合に、2本の電極で電極系を構成してもよいし、バイオセンサ51のように差動法を用いる場合に、各電極系を3本の電極で構成してもよい。
さらに、上述の実施形態では、2組の電極系で差動法による測定を行う例を説明したが、これに代えて、複数の電極系にそれぞれ異なる物質の電気的測定に必要な測定試薬を配置固定すれば、2種類以上の物質濃度を測定できるバイオセンサを構成できる。
また、上述の各実施形態においては、試料が手動で測定領域に移動される例を説明したが、これに代えて、バイオセンサが検査機器に装着された後で、当該検査機器によってバイオセンサに押圧、吸引、加熱、磁気・振動、電圧等を加えることによって試料が測定領域内の電極に自動的に移動されるように構成されると、検査プロセスの自動化をさらに進めることができるので、より好ましい。
加えて、試料停留部及び前処理試薬も本発明には必須の構成ではなく、測定する物質や使用する試料に応じて、配置の有無及びその内容が決定されてよい。
例えば、前処理反応が1種類のみで、必要な前処理試薬の量も比較的少ない場合は、流動停止部を試料流路内に設けるとともに、前処理試薬を流路内に配置し、試料停留部を有さない構成としてもよい。このようにすると、試料流路内で試料が停止した状態で前処理反応が行われるので、検査機器等によって自動的に試料を測定領域に移動させるのに好適な構成となる。
一方、前処理反応が2種類ある場合や、必要な前処理試薬の量が多い場合等は、試料停留部を設けると、その後の工程が行ないやすくなる。
さらに、前処理反応が必要ない場合でも、流動停止部を試料流路内に設けて、前処理試薬が配置されていない試料流路内で試料が一旦停止する状態にしておくと、検査機器等によるプロセスの自動化を容易に行うことができる。

Claims (17)

  1. 試料に対して電気化学的測定を行うためのバイオセンサであって、
    絶縁性材料からなる第1部材と、
    前記第1部材上に形成された作用極及び対極を含む電極系と、
    前記電極系の少なくとも一部を被覆するように前記第1部材上に固定された第2部材と、
    前記第1部材と前記第2部材との間に設けられ、前記第2部材に被覆された前記電極系の一部を外部と連通させる試料流路と、
    前記第1部材若しくは前記第2部材又は前記第1部材と前記第2部材との間であって前記電極系を間に挟んで前記試料流路と反対側に配された脱気用の開口と、
    前記試料流路の内面の少なくとも一部に、前記電極系側の第1端部から反対側の第2端部にわたって設けられた親水部と、
    前記第1部材上の前記第2端部に隣接する部位又は前記試料流路の内面に設けられ、前記試料の前記電極系への流れを一旦停止させる流動停止部と、を備えるバイオセンサ。
  2. 前記第1部材上に設けられ、前記試料が滴下されて停留する試料停留部をさらに備える請求項1に記載のバイオセンサ。
  3. 前記流動停止部は、前記試料流路の内面に、前記親水部を前記試料流路の幅方向に分断するように設けられた線状又は帯状の疎水部である請求項1又は2に記載のバイオセンサ。
  4. 前記流動停止部は、前記試料が前記試料流路に接触しない状態で停止するように、前記試料停留部と前記第2端部との間に設けられた線状又は帯状の疎水部である請求項2に記載のバイオセンサ。
  5. 前記試料停留部は、親水面を有して構成されている請求項2又は4に記載のバイオセンサ。
  6. 前記試料停留部は、前記第1部材上に、前記第1部材の他の領域よりも高くなるように段差を有して形成されている請求項2に記載のバイオセンサ。
  7. 前記疎水部は、前記電極系に向かって凸となる凸部を有する請求項3又は4に記載のバイオセンサ。
  8. 前記第2部材の、前記試料流路の前記第2端部側から延出して設けられた導入舌片と、
    前記導入舌片の前記第1部材に対向する側の面に、前記親水部と連続するように設けられた第2親水部と、
    をさらに備える請求項1から7のいずれか1項に記載のバイオセンサ。
  9. 前記導入舌片は、弾性を有する材料で形成されており、前記第1部材から離間するように折り曲げられている請求項8に記載のバイオセンサ。
  10. 前記導入舌片と対向する部分の前記第1部材は、前記導入舌片と同一の形状に形成されており、前記試料を前記導入舌片に接触させることにより、前記試料が前記流動停止部まで流入する請求項8又は9に記載のバイオセンサ。
  11. 前記電極系は前記第1部材上に複数設けられており、各々の前記電極系に対して前記試料流路が設けられている請求項1から10のいずれか1項に記載のバイオセンサ。
  12. 前記第2部材は、前記第1部材と前記第2部材との間に配置された介装部材を介して前記第1部材に固定されており、前記試料流路の側壁は、前記介装部材によって形成されている請求項1から11のいずれか1項に記載のバイオセンサ。
  13. 前記流動停止部より前記第2端部側の前記試料流路又は前記第2部材に被覆されていない前記第1部材上の少なくとも一方には、前記電気化学的測定の妨げとなる妨害物質を除去、捕捉若しくは前記電気化学的測定に影響しない別の物質に変換するための前記試料の前処理反応に使用される前処理試薬が配置されている1から12のいずれか1項に記載のバイオセンサ。
  14. 前記電極系の少なくとも前記作用極には、酸化還元酵素及びレドックスメディエータが配置されている請求項1から13のいずれか1項に記載のバイオセンサ。
  15. 前記レドックスメディエータは、ルテニウム誘導体、オスミウム誘導体、フェリシアン誘導体、フェロセン誘導体、キノン誘導体、フェノチアジン誘導体、フェノキサジン誘導体、フェナジン誘導体、インドフェノール誘導体、ジフェニルアミン誘導体又はフェノール誘導体のうち少なくとも1つを含む請求項14に記載のバイオセンサ。
  16. 前記酸化還元酵素は、ピラノースオキシダーゼ、L−ソルボースオキシダーゼ、1,5−アンヒドログルシトールデヒドロゲナーゼ、L−ソルボースデヒドロゲナーゼのうち少なくとも1つを含む請求項14に記載のバイオセンサ。
  17. 前記前処理試薬は、グルコースを除去、捕捉若しくは前記電気化学的測定に影響しない別の物質に変換するための試薬を含む請求項13に記載のバイオセンサ。
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