JP5063763B2 - 電気加熱式のバウムクーヘン焼成機 - Google Patents

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Description

本発明は電気加熱式バウムクーヘン焼成機の改良に関する。
本発明者はガス供給源との接続配管工事や消防上の安全工事などを要さず、階上の店内フロアーに据え付け使用して、即席的に実演販売することもできる便利な電気加熱式のバウムクーヘン焼成機を、先に特願2009−182571号として提案した。
この先願発明は1本焼きの往復円弧運動式であり、その麺棒(18)の円弧運動軌跡(R)を遮断する如く進退作動される仕切りシャッター(57)を具備している点や、麺棒(18)が生地塗布位置(P1)から生地焼成位置(P3)まで往動する時に限って、その中間点である生地予熱位置(P2)に一旦停止し、その停止中に麺棒(18)上の生地M)を低温にて予熱するようになっている点で、本発明に最も近似するものであると考えられる。
特願2009−182571号の明細書と図面
ところが、その後も鋭意検討を重ねた結果、上記先願発明の構成でも未だ改良すべき下記諸問題のあることが判明した。
即ち、先ず第1に麺棒保持アーム(18)の往動終点である生地焼成位置(P3)に存在する麺棒(18)と、その加熱源となるシーズヒーター(11)との向かい合う前後相互間に、遠赤外線放射パネル(54)が遮断壁となる介挿状態に横架されているため、生地焼成位置(P3)に到達した麺棒(18)上の生地(M)を焼成した時、その遠赤外線放射パネル(54)からの輻射熱がシーズヒーター(11)の対流熱よりも勝って、生地(M)が中芯のみならず表面までも湿潤した全体的な蒸し焼き状態となり、乾燥した焼成状態の表皮を得られないのである。
そうすると、第1層目として焼成された生地(M)の表面へ、第2層目の生地(M)を巻き付ける際、その第2層目の生地(M)が第1層目の湿潤状態にある生地(M)の表面を、言わば一緒にズリ落ちる(地滑りする)こととなり、瞬時に安定良く密着一体化しない。遠赤外線放射パネル(54)からの輻射熱により、湿気を生地(M)の中芯に封じ込め、表面だけはシーズヒーター(11)の対流熱により、乾燥した状態に焼成することができないのである。
又、第2に生地焼成位置(P3)にある麺棒(18)上の生地(M)を、ヒーター取付ベース(10)から起立する多数のシーズヒーター(11)により焼成するとしても、その加熱エネルギーを上記生地(M)へ集中作用させることができず、未だ熱効率と作業能率が悪い。
第3に、焼成炉(B)内の下部位置にはヒーター取付ベース(10)が、据え立て状態に固定されており、その焼成炉(B)の底面(据付け機筐の水平な仕切り壁)には、仕切りシャッター(57)の進退作動を許す逃し口が開設されているため、生地焼成位置(P3)や生地予熱位置(P2)にある麺棒(18)上から生地(M)の破片が垂れ落ちた場合、その焼成炉(B)の内部を隅々まで簡便に清掃することができず、生地(M)の破片が燃えて、シーズヒーター(11)の故障などを招来するおそれもある。
第4に、上記生地焼成位置(P3)にある麺棒(18)と、そのシーズヒーター(11)との向かい合う前後相互間へ、遮断壁となる介挿状態に横架された遠赤外線放射パネル(54)は、溶岩や軽石、セラミックスなどから一例として、幅が約400mm×背丈が約250mm×厚みが約15mmの長方形に作成されたものであるため、未だ重く、しかも割れやすく、たとえパネルホルダー(50)のチャンネル溝へ上方から抜き差し操作できるとしても、非常に取り扱い難い問題がある。
更に、第5に焼成炉(B)の内部から排熱する排熱ダクト(煙突)(7)が、その焼成炉(B)の中央部をなす正面作業口(6)の真上位置にあるため、その正面作業口(6)の前に立つ作業者にとって、排熱の影響を直かに受ける悪環境となり、夏期での作業を快適に行なえない問題もある。
本発明はこのような課題の改良を目的としており、その目的を達成するために、請求項1では据付け機筐の中央部に区画形成された焼成炉と、
その焼成炉の左右両サイド仕切り壁を貫通する水平な回転アーム軸の左右両端部へ、間歇的な往復円弧運動可能に支架された一対の平行な麺棒保持アームと、
その両麺棒保持アームの張り出し先端部へ上記サイド仕切り壁を貫通する着脱操作自在として、自転運動も行なえるように軸架された水平な1本の麺棒と、
その麺棒へ生地を塗布すべく、上記焼成炉の入口側をなす生地塗布ゾーンへ、下方から昇降作動自在に設置された生地皿と、
同じく焼成炉の内奥側を占める生地焼成ゾーンと、上記入口側の生地塗布ゾーンとを区分すべく、上記麺棒保持アームの間歇的な往復円弧運動と同期して、その円弧運動軌跡を遮断する如く進退作動される仕切りシャッターとを備え、
上記麺棒保持アームが生地塗布ゾーンの生地皿から麺棒へ生地を塗布する生地塗布位置と、その往動終点である生地焼成ゾーンの生地焼成位置とに、各々停止中は上記仕切りシャッターの進出によって生地焼成ゾーンを閉鎖する一方、
同じく麺棒保持アームがその往復円弧運動軌跡に沿って円弧運動する時には、上記生地焼成ゾーンを生地塗布ゾーンとの連通状態に開放するバウムクーヘン焼成機において、
上記麺棒保持アームを生地塗布ゾーンの生地塗布位置から生地焼成位置まで往動する時に限っては、その往動中間点ある生地焼成ゾーンの生地予熱位置にも一旦停止させて、その停止中上記仕切りシャッターの進出により生地焼成ゾーンを閉鎖するように定める一方、
加熱源である複数の下シーズヒーターを上記麺棒の直径方向に沿い起立する竪型として、又同じく複数の上シーズヒーターを上記麺棒の軸線方向に沿い延在する横型として、その何れも上記生地焼成ゾーンの背後面へ並列設置すると共に、
上記麺棒保持アームの往動終点である生地焼成位置に存在する麺棒と、その下シーズヒーターとの向かい合う前後相互間へ、遮断壁となる遠赤外線放射パネルを介挿状態に横架させて、
上記麺棒保持アームの往動中間点である生地予熱位置に存在する麺棒上の生地を、上・下シーズヒーターの比較的低い対流熱によって予備的に温め、
その後麺棒保持アームの往動終点である生地焼成位置に到達した麺棒上の生地を、同じく上・下シーズヒーターの高い対流熱と遠赤外線放射パネルからの輻射熱により焼成して、
その焼成終了後麺棒保持アームを上記生地予熱位置に一旦停止させることなく、生地塗布ゾーンの生地塗布位置まで一挙に早く復動するように定めたことを特徴とする。
又、請求項2では遠赤外線放射パネルをセラミックコーティングが施された一定帯幅のスチールプレートとして、その左右両端部を焼成炉のサイド仕切り壁へ着脱・交換自在に取り付け固定したことを特徴とする。
請求項3では上シーズヒーターの金属パイプを波形に蛇行させて、その左右両端部の接続端子を各々焼成炉のサイド仕切り壁へ差し込み固定すると共に、
下シーズヒーターの金属パイプを蛇行したほぼ倒立U字形に折り曲げて、その下部両端の接続端子を各々焼成炉の円弧胴壁へ差し込み固定したことを特徴とする。
請求項4では焼成炉を時計に譬えたとき、3時から6時の位置における約90度だけ切り欠き開口する側断面の円弧形状に巻き曲げられたステンレス鋼板の円弧胴壁と、その6時の位置にある開口下端縁部に連結一体化された側断面ほぼL字形の滴下生地受け底とから形作ったことを特徴とする。
請求項5では複数の上シーズヒーターを焼成炉における10時から11時までの位置へ、ほぼ等間隔を保つ平行な設置状態に横架させて、その左右両端部を各々焼成炉のサイド仕切り壁へ締め付け固定する一方、
複数の下シーズヒーターを同じく焼成炉における6時30分の位置から9時30分の位置まで背高く起立させて、その下端部を各々焼成炉の円弧胴壁へ締め付け固定すると共に、
遠赤外線放射パネルを上記下シーズヒーターにおける中央部の直前位置に横架する一定帯幅として、その左右両端部を各々焼成炉のサイド仕切り壁に取り付け固定したことを特徴とする。
請求項6では生地焼成ゾーンの生地焼成位置を焼成炉における円弧胴壁の内部中心付近に位置決め設定すると共に、同じく生地焼成ゾーンの生地予熱位置を焼成炉における円弧胴壁の切り欠き開口幅を2等分する5時の位置に設定したことを特徴とする。
更に、請求項7では焼成炉の排熱ダクトをその円弧胴壁における4時の位置付近から一体的に立設すると共に、その排熱ダクトの前面を据付け機筐の正面断熱カバーによって被覆したことを特徴とする。
請求項1の上記構成によれぱ、冒頭に述べた先願発明の問題点を改良することができ、生地の表面だけは乾燥焼き状態にあるも、その生地の中芯はシットリ(湿潤)感と膨張度(ソフト感)に富む蒸し焼き状態として、焼成度と色調などの全体的に均一なバウムクーヘンを得られる効果がある。
即ち、生地焼成位置にある麺棒上の生地に対して、その加熱源である複数の上シーズヒーターは言わば裸状態として直かに臨む一方、同じく複数の下シーズヒーターと生地との向かい合う前後(正背)相互間には、遮断壁となる遠赤外線放射パネルが介挿状態に設置されているため、上シーズヒーターにより生地の表面だけを一早く乾燥状態に焼成し乍ら、同じく生地の中芯を上・下シーズヒーターによる高温の対流熱(焼成炉内の雰囲気温度)と遠赤外線放射パネルからの浸透する遠赤外線(輻射熱)とにより、シットリ感とソフト感に富む状態に焼成できるのである。
しかも、生地焼成位置にある麺棒との配列関係上、複数の下シーズヒーターが竪型として、麺棒の自転方向(生地の直径方向)に沿って一定の背丈だけ起立しているに比し、複数の上シーズヒーターはその下シーズヒーターと言わば直交する関係の横型として、麺棒の軸線方向(生地の長手方向)に沿い一定長さだけ延在しているため、バウムクーヘンの焼成度や色調などのムラが起生せず、その全体の均一な焼成状態を得られることになる。
又、上記麺棒の保持アームは生地塗布ゾーンの生地塗布位置と生地焼成ゾーンの生地焼成位置との2個所だけでなく、その生地塗布位置(往動始点)から生地焼成位置(往動終点)まで往動する中間点である生地焼成ゾーンの生地予熱位置にも一旦停止され、その停止中仕切りシャッターにより閉鎖された生地焼成ゾーンの生地予熱位置において、その麺棒上の生地が上・下シーズヒーターの比較的低い対流熱(焼成炉内の雰囲気温度)により、一定時間だけ予備的に温められるようになっているため、その後生地焼成位置において焼成される生地の不正な生焼けや膨張度の不足が予防され、その生地の膨軟度(ソフト感)や湿潤度(シットリ感)が著しく促進される結果となる。
その場合、請求項2の構成を採用するならば、遠赤外線放射パネルがセラミックコーティングされたスチールプレートから成るため、冒頭に述べた先願発明の遠赤外線放射パネルと異なって、割れるおそれがなく、しかも軽量であり、その焼成炉の左右両サイド仕切り壁に対する着脱操作や交換、その他の取り扱いを容易に便利良く行なえる。
請求項3の構成を採用するならば、上シーズヒーターと下シーズヒーターとの何れについても、その表面積(加熱有効面積)を効果的に拡大させることができ、しかもその上シーズヒーターにおける左右両端部の接続端子を焼成炉のサイド仕切り壁へ、下シーズヒーターにおける下部両端の接続端子を同じく焼成炉の円弧胴壁へ、各々安定良く差し込み固定し得る効果がある。
請求項4の構成を採用するならば、焼成炉がステンレス鋼板から側断面の約270度だけ巻き曲げられた円弧胴壁と、その開口下端縁部に連結一体化された側断面ほぼL字形の滴下生地受け底とから造形されているため、その焼成炉の円弧胴壁によって麺棒上の生地を包囲することができ、しかも生地焼成ゾーンの生地焼成位置や特に生地予熱位置にある麺棒上の生地から滴下する(垂れ落ちる)破片を、その真下位置の滴下生地受け底へ受け入れ捕集し得るのであり、焼成炉の内部を清掃作業する困難性や、上記破片の燃えるおそれなどが無くなる。
請求項5の構成を採用するならば、上記焼成炉におけるステンレス鋼板から側断面の円弧形状に巻き曲げ形成された円弧胴壁の内部へ、加熱源である複数づつの上シーズヒーターと下シーズヒーター並びに下シーズヒーターの直前位置に横架する遠赤外線放射パネルを、その麺棒上の生地に対する加熱作用上の合理的なレイアウトとして配列設置することができ、電気加熱式バウムクーヘン焼成機の小型化にも役立つ。
特に、請求項6の構成を採用するならば、請求項5の上記効果をますます向上させることができ、生地焼成位置にある麺棒上の生地へ加熱エネルギーをロスなく集中作用させ得るのであり、熱効率と作業能率に著しく優れる。
更に、請求項7の構成を採用するならば、焼成炉の中央部にある排熱ダクト(煙突)の前面が、据付け機筐の正面断熱カバーによって被覆されているため、その据付け機筐における正面作業口の前に立ち合う作業者が、その排熱の悪影響を受けるおそれはなく、夏期でも良好な作業環境を提供することができる。
本発明に係る電気加熱式バウムクーヘン焼成機の正面図である。 図1の拡大左側面図である。 図1の拡大右側面図である。 図1の4−4線拡大断面図である。 図4の5−5線断面図である。 図2の6−6線断面図である。 麺棒保持アームに対する麺棒の取付部分を示す断面図である。 麺棒の連結鞘軸を抽出して示す分解図である。 焼成炉のサイド仕切り壁に対する温度センサーの取付状態を抽出して示す側断面図である。 仕切りシャッターの進退(昇降)作動機構を抽出して示す正面図である。 生地塗布ゾーンの生地塗布位置(往動始点)に停止中の麺棒保持アームを示す断面図である。 生地焼成ゾーンの生地予熱位置(往動中間点)に一旦停止中の麺棒保持アームを示す断面図である。 同じく生地焼成ゾーンの生地焼成位置(往動終点)に停止中の麺棒保持アームを示す断面図である。
以下、図示の実施形態に基いて本発明の具体的構成を詳述すると、図1〜13は1本焼きの往復円弧運動式バウムクーヘン焼成機に係り、(F)は一定な大きさ(例えば幅が約1,300mm×高さが約1,480mm×奥行が約875mm)のほぼ直方体をなす据付け機筐であって、後述の生地塗布ゾーンではテーブルになる水平の仕切り台(1)を介して、上下に2分されており、その下側が仕切りシャッター進退(昇降)作動機構(A)と生地皿昇降作動機構(T)との集中的な格納室(2)をなす一方、上側の幅:約830mmを占める中央部が焼成炉(B)として区画形成されている。
茲に、焼成炉(B)は一定厚み(例えば約2mm)のステンレス鋼板(SUS304)から、時計に譬えて言えば、図4や図11〜13のような3時から6時の位置における約90度だけ切り欠き開口する側断面の円弧形状に巻き曲げられており、後述の生地焼成位置に停止する麺棒上の生地(M)を、残る約270度の円弧胴壁(3)によって包み込むことができるようになっている。
しかも、このような焼成炉(B)の円弧胴壁(3)における3時の位置にある開口上端縁部と、6時の位置にある開口下端縁部は、何れも補強フック片(4a)(4b)として折り曲げられており、更にその開口下端縁部の補強フック片(4b)には、同じくステンレス鋼板から成る側断面ほぼL字形の滴下生地受け底(5)が、複数のビス(図示省略)を介して連結一体化されている。後述の生地予熱位置や生地焼成位置にある麺棒から滴下する(垂れ落ちる)生地(M)の破片を、その滴下生地受け底(5)へ受け入れることができるようになっている。(6)は上記焼成炉(B)を形作る円弧胴壁(3)の周囲に被着一体化された断熱材であり、好ましくはセラミックファイバーウールから成る。
そして、図1や図6から明白なように、据付け機筐(1)における上側の中央部が上記のような焼成炉(B)として区画形成されているに比し、その焼成炉(B)と垂直な両サイド仕切り壁(7)を介して並列する左右何れか一方(図例では正面から見て右側)が、麺棒円弧運動機構(C)と麺棒回転(自転)駆動機構(D)との集中的な格納室(8)をなし、残る他方(図例では同じく左側)がセンサー格納室又は予備室(9)になっている。
但し、上記焼成炉(B)の両サイド部を麺棒円弧運動機構(C)の格納室(8)と、麺棒回転(自転)駆動機構(D)の格納室(9)との左右一対に重量バランス良く振り分けることも考えられる。(10)は上記格納室(8)と予備室(9)との正面(前面)に設置された操作パネルであり、その操作パネル(10)上には運転ボタンや停止ボタン、運転準備ボタン、非常停止ボタン、上シーズヒーターと下シーズヒーターのオン・オフスイッチ並びに加熱力の調整ボリューム、生地塗布時間タイマー、生地予熱時間タイマー、生地焼成時間タイマー、仕切りシャッター進退(昇降)スイッチ、生地皿昇降スイッチ、麺棒円弧運動スイッチ、麺棒回転(自転)スイッチ、電源ランプ等々が配置されているが、その図示符号は省略してある。尚、電源コンセント(AC200V)に接続使用される差込みプラグも、図示省略してある。
(11)は上記焼成炉(B)の円弧胴壁(3)における4時の位置付近から一体的に立設されることにより、その焼成炉(B)の上記切り欠き開口を約90度から約60度だけの開口幅(W1)に狭めた排熱ダクト(煙突)であって、焼成炉(B)の内部から図4の矢印で示す如く、据付け機筐(F)の屋根上(斜め後方)に向かって排熱する。
(12)は据付け機筐(F)の正面断熱カバーであって、上記排熱ダクト(11)の正面(前面)を被覆しており、後述する正面作業口の前に立つ作業者が、その排熱の悪影響を受けない快適な環境に保つ。その場合、正面断熱カバー(12)の下端縁部は後述の仕切りシャッター用受け止めストッパー(13)として機能し得るようになっている。(14)は正面断熱カバー(12)の真下位置に開設された据付け機筐(F)の正面作業口であって、上記焼成炉(B)の切り欠き開口と連通しており、ここから焼成炉(B)の内部を覗くことができる。(15)は上記据付け機筐(F)の四隅部に軸支されたキャスターの複数であり、これによってフロアーを移動することができる。
又、(16)は上記焼成炉(B)の円弧胴壁(3)における6時30分の位置から図4、5のように、背後面に沿って9時30分の位置まで背高く円弧状に立設された複数(図例では1.2KW×9本)の竪型下シーズヒーターであり、後述の生地焼成位置にある麺棒上の生地(M)へ斜め下方から臨み、その生地(M)へ加熱力を集中作用させ得るようになっている。
しかも、竪型下シーズヒーター(16)の電熱線を通す金属パイプは、図1、5のような表面積(加熱有効面積)を拡大するための蛇行したほぼ倒立U字形に折り曲げ加工されており、その起立する各金属パイプの下部両端が接続端子(17)として、上記焼成炉(B)の円弧胴壁(3)に差し込まれた上、裏側(下方)から固定ナット(18)によって各々締め付けられている。(19)はその下シーズヒーター(16)に接続された通電線を示している。
(20)は同じく焼成炉(B)の円弧胴壁(3)における10時から11時までの位置へ、図4、5のようなほぼ等間隔を保つ水平設置状態に横架された複数(図例では1.0KW×3本)の横型上シーズヒーターであり、やはり後述の生地焼成位置にある麺棒上の生地(M)へ斜め上方から臨み、その生地(M)へ加熱力を集中作用させ得るようになっている。
茲に、横型上シーズヒーター(20)の電熱線を通す金属パイプも、図1、5のような表面積(加熱有効面積)を拡大する波形に蛇行しているが、あくまでも上記竪型下シーズヒーター(16)を引き伸ばし展開した非折り曲げ状態にあり、その水平に並列する各金属パイプの左右両端部がやはり接続端子(21)として、上記焼成炉(B)を区画している両サイド仕切り壁(7)に差し込まれた上、裏側(左右横方向)から固定ナット(22)によって各々締め付けられている。(23)はその上シーズヒーター(20)に接続された通電線を示している。
そして、図4、5から確認できるように、上記竪型の下シーズヒーター(16)が後述の麺棒上にある生地(M)との配列関係上、その生地(M)の直径方向(麺棒の自転方向)に沿って悉く起立しているに比し、横型の上シーズヒーター(20)はその生地(M)の長手方向(麺棒の軸線方向)に沿って悉く延在しており、その下シーズヒーター(16)と上シーズヒーター(20)との互いに直交する関係状態にある。
そのため、隣り合う竪型の下シーズヒーター(16)から照射される加熱作用の重複部分が、後述の回転(自転)運動する麺棒上の生地(M)に、リング状(縦縞模様)の濃い焼け色を表出させることとなり、その焼成度や色調などのムラを生ずるおそれがあるが、このようなおそれを横型上シーズヒーター(20)の加熱作用により自づと均平化して、全体の均一な焼成状態を得られるのである。
更に、(24)は上記据付け機筐(F)における正面断熱カバー(12)の中途高さ位置に横架された水平な回転アーム軸であって、図1、6のように焼成炉(B)の垂直な両サイド仕切り壁(7)を貫通しており、その左右両端部が上記予備室(9)と格納室(8)との内部において、各々ピローブロック(図示省略)などにより軸受けされている。(25)はその両サイド仕切り壁(7)の対応的な上部位置に切り抜かれた回転アーム軸逃し入れ口である。
(26)は上記回転アーム軸(24)上へボス(27)を介して、各々嵌め付け一体化された左右一対の平行な麺棒保持アームであり、上記予備室(9)と格納室(8)との内部に延在している。しかも、その両麺棒保持アーム(26)が回転アーム軸(24)上から一定長さ(L)だけ張り出す先端部(後端部)に、1本の麺棒(28)が水平の横架状態として着脱・交換自在に取り付けられるようになっている。
つまり、図6〜8から明白なように、両麺棒保持アーム(26)のうち、その何れか一方(図例では左側)の先端部にはピローユニット(29)が付属一体化されており、これによって麺棒(28)の対応的な一端部(左端部)を回転自在に軸受けする。残る他方(図例では右側)の先端部にはベアリングケース(30)が付属一体化されており、そのベアリング(31)によって軸受けされた連結鞘軸(32)が上記格納室(8)内へ臨む軸端部には、後述する麺棒回転(自転)用の径大な従動スプロケット(33)が差し込み套嵌されている。
又、同じく連結鞘軸(32)が上記焼成炉(B)のサイド仕切り壁(7)を通じて炉内へ張り出す径大なヘッド部には、麺棒(28)の対応的な他端部(右端部)から径方向へ突出するキーピン(ノックピン)(34)を、抜き差し自在に差し込み係止できるキー溝(35)がほぼL字形又はフック状に切り欠かれており、そのキーピン(34)とキー溝(35)との係止を介して、麺棒(28)が回転(自転)することになる。(36)は上記焼成炉(B)の両サイド仕切り壁(7)に切り抜かれた麺棒逃し入れ口であり、円弧状に弯曲している。
(37)は上記連結鞘軸(32)の中空内部に貫通されたロックピン(芯軸)であり、そのネジ端部に締結された固定ナット(38)によって、上記従動スプロケット(33)を抜け止め状態に組み付けている。(39)は同じく連結鞘軸(32)の中空内部に封入された圧縮コイルバネであり、上記ロックピン(37)の径大なヘッド部を常時麺棒(28)の存在方向(焼成炉の内側方向)へ押圧付勢することによって、その麺棒(28)側のキーピン(34)が連結鞘軸(32)側のキー溝(35)から離脱しないロック状態に保っている。
そのため、上記麺棒(28)をその両麺棒保持アーム(26)へ取り付け使用する場合には、その麺棒(28)の一端部(左端部)を先にピローユニット(29)へ通し込み移動させて、その後麺棒(28)における他端部(右端部)のキーピン(34)を連結鞘軸(32)のキー溝(35)へ、そのロックピン(37)の押し込み弾圧状態のもとで差し込み係止させれば良い。
他方、上記麺棒(28)をその両麺棒保持アーム(26)から取りはずす場合には、同じくロックピン(37)を押し込み沈没させ乍ら、麺棒(28)側のキーピン(34)を連結鞘軸(32)側のキー溝(35)から抜き出して、その麺棒(28)を上記ピローユニット(39)の存在方向へ移動させれば良い。尚、麺棒(28)における生地(M)の巻き付け塗布される中央部だけは木製として、残る左右両端の取付軸部よりも径大な円柱形に造形されている。
上記した1本の麺棒(28)は、その回転(自転)駆動機構(D)によって正・逆方向へ回転(自転)駆動されるが、これとは別な麺棒円弧運動機構(C)により、左右一対の麺棒保持アーム(26)を介してその回転アーム軸(24)の枢支軸線廻りに、上記麺棒逃し入れ口(36)に沿い一定角度(例えば約100度)(θ)だけ往復(昇降)円弧運動することもできるようになっている。(R)はその麺棒(28)の上記麺棒逃し入れ口(36)に沿う円弧運動軌跡を示しており、上記麺棒保持アーム(26)の一定長さ(L)がその円弧運動の半径になる。
そこで、麺棒回転(自転)駆動機構(D)を説明すると、その駆動機構(D)用格納室(8)内の中途高さ位置には図3、6のように、駆動源となるブレーキ付きのギヤードモーター(40)が支架されている一方、上記回転アーム軸(24)が同じく麺棒回転(自転)駆動機構(D)の格納室(8)内まで張り出し延長した途上には、直径の大小相違する麺棒回転(自転)用の原動スプロケット(41)(42)が並列状態に嵌め付け一体化されている。(43)はその回転アーム軸(24)上の径大な原動スプロケット(41)と、上記ギヤードモーター(40)の径小な出力スプロケット(44)との相互間に巻き掛けられた無端な1次伝動チエンである。
又、上記麺棒(28)の一端部(右端部)と係止される連結鞘軸(32)が麺棒回転(自転)駆動機構(D)の格納室(8)内へ臨む軸端部には、径大な従動スプロケット(33)が嵌め付け一体化されている旨を上記したが、その従動スプロケット(33)と上記回転アーム軸(24)上の残る径小な原動スプロケット(42)との向かい合う相互間には、無端な2次伝動チエン(45)が巻き掛けられている。
そのため、上記麺棒(28)はそのブレーキ付きのギヤードモーター(40)により、1、2次伝動チエン(43)(45)を介して正・逆方向へ回転(自転)駆動されることになる。その回転(自転)駆動源のギヤードモーター(40)は操作パネル(10)上の麺棒回転速度調整ボリュームにより設定された回転速度として、インバーター制御されるのである。尚、麺棒(28)の回転(自転)方向性については、作業者が麺棒(28)に対する生地(M)の巻き付け状態などを考慮して、正・逆切り換え操作できるようになっている。
他方、麺棒円弧運動機構(C)について言えば、その駆動源となるブレーキモーター(46)が図3、6のように、麺棒円弧運動機構(C)をも格納する上記格納室(8)内の中途高さ位置へ、上記麺棒回転(自転)用の駆動源であるギヤードモーター(40)と並列する状態に支架されていると共に、上記回転アーム軸(24)が同じく麺棒円弧運動機構(C)の格納室(8)内まで張り出し延長した途上には、麺棒円弧運動用の従動スプロケット(47)が嵌め付け一体化されている。その回転アーム軸(24)上の従動スプロケット(47)は、上記麺棒回転(自転)用原動スプロケット(41)(42)の一対と並列する設置状態にある。
又、(48)は上記ブレーキモーター(46)のほぼ真上位置に支架された直交軸型のギヤードモーター又は減速機であり、そのギヤ軸上の径大な伝動スプロケット(49)と上記ブレーキモーター(46)の径小な出力スプロケット(50)とが、無端な1次伝動チエン(51)を介して連繋されている一方、同じく直交軸型のギヤードモーター(減速機)(48)におけるモーター軸上の径小な原動スプロケット(52)と、上記回転アーム軸(24)上の麺棒円弧運動用従動スプロケット(47)とが、やはり無端な2次伝動チエン(53)によって連繋されている。
そのため、上記回転アーム軸(24)がそのブレーキモーター(46)によって正・逆方向へ回転駆動されると、その回転アーム軸(24)上から一定長さ(L)だけ後方へ張り出す麺棒保持アーム(26)は一定角度(θ)だけ円弧運動され、その両麺棒保持アーム(26)に保持された1本の麺棒(28)が、焼成炉(B)における内奥側(背後側)の生地焼成ゾーン(Z2)と、同じく入口側(正面側)の生地塗布ゾーン(Z1)との相互間を自動間歇的に往復(昇降)することとなる。
更に、回転アーム軸(24)が焼成炉(B)のサイド仕切り壁(7)を貫通して、上記予備室(9)の内部へ張り出す他端部(図例では左端部)には、複数(図例では3個)の第1〜3ストライカー(カム)(54)(55)(56)が図1、6のような並列状態に嵌め付け一体化されているほか、これらの第1〜3ストライカー(カム)(54)(55)(56)と各々接触し得る麺棒円弧運動用の第1〜3停止位置検知センサー(近接スイッチ又はリミットスイッチ)(57)(58)(59)も、上記予備室(9)の内部に対応設置されており、その第1〜3停止位置検知センサー(57)(58)(59)からの検知出力信号を受けるたび毎に、上記麺棒円弧運動機構(C)の駆動源であるブレーキモーター(46)が停止するようになっている。
つまり、1本の麺棒(28)を保持した両保持アーム(26)が図11〜13のように、上記焼成炉(B)における生地塗布ゾーン(Z1)の生地塗布位置(往動始点/下限位置)(P1)と、生地焼成ゾーン(Z2)の生地焼成位置(往動終点/上限位置)(P3)との相互間を一定角度(θ)だけ往復(昇降)円弧運動するように、しかもその生地塗布ゾーン(Z1)から生地焼成ゾーン(Z2)へ向かう往動(上昇)時に限っては、上記麺棒保持アーム(26)が生地焼成ゾーン(Z2)の生地予熱位置(往動中間点)(P2)において一旦停止することとなるように、その回転アーム軸(24)をブレーキモーター(46)により自動間歇的に回転駆動して、上記麺棒保持アーム(26)が生地塗布ゾーン(Z1)の生地塗布位置(P1)に停止中、その麺棒(28)に対する生地(M)の巻き付け塗布を行ない、同じく麺棒保持アーム(26)が生地焼成ゾーン(Z2)の生地予熱位置(P2)に一旦停止中、その麺棒(28)上の生地(M)を低い炉内雰囲気温度(対流熱)により予熱して、その後の焼成時における生地(M)の生焼けを防ぐと共に、生地(M)の膨張度を促進できるように定め、更に麺棒保持アーム(26)が同じく生地焼成ゾーン(Z2)の生地焼成位置(P3)に停止中、上記麺棒(28)上にある生地(M)の表面を横型上シーズヒーター(20)の高い間接抵抗加熱(対流熱)により、乾燥した状態に速く焼成する一方、竪型下シーズヒーター(16)の同じく対流熱と後述する遠赤外線放射パネルの遠赤外線(輻射熱)により、同じく生地(M)の中芯までシットリと均一に焼成できるようになっている。
その場合、上記麺棒保持アーム(26)の一定長さ(L)を半径として往復(昇降)運動する麺棒(28)の円弧運動軌跡(R)は、図4の側断面図に示す如く、焼成炉(B)における円弧胴壁(3)の内部中心上を通過する位置関係にあり、上記生地焼成ゾーン(Z2)の生地焼成位置(往動終点/上限位置)(P3)がその焼成炉(B)を形作っている円弧胴壁(3)の内部中心付近となるように位置決め設定されている。又、同じく生地焼成ゾーン(Z2)の生地予熱位置(往動中間点)(P2 )は上記円弧胴壁(3)における切り欠き開口の幅(W1)をほぼ2等分する5時の位置となるように設定されている。
尚、生地焼成ゾーン(Z2)の生地焼成位置(往動終点/上限位置)(P3)から生地塗布ゾーン(Z1)へ向かう復動(下降)時、上記麺棒保持アーム(26)はその生地塗布ゾーン(Z1)の生地予熱位置(往動中間点)(P2)に一旦停止せず、生地塗布ゾーン(Z1)の生地塗布位置(往動始点/下限位置)(P1)まで一挙に早く戻ることとなる。その生地塗布位置(P1)は麺棒保持アーム(26)の復動終点/下限位置と換言することもできる。
何れにしても、上記麺棒保持アーム(26)が往復(昇降)円弧運動の一旦停止中にも、その麺棒(28)が回転(自転)運動を行なうことは勿論である。その麺棒保持アーム(26)の停止時間(生地塗布位置での生地巻き付け塗布時間や生地予熱位置での予備的な生地温め時間、生地焼成位置での生地焼成時間)は、操作パネル(10)上のタイマーによって各々適当に調整・設定することができ、その設定を押ボタンによって手動解除することも可能である。上記ブレーキモーター(46)の回転速度もインバーター制御されるようになっている。
(60)は上記生地焼成ゾーン(Z2)の生地焼成位置(往動終点/上限位置)(P3)にある麺棒(28)と、これに斜め下方から臨む上記竪型下シーズヒーター(16)との前後(正背)相互間へ、図4のような介挿状態に横架する遠赤外線放射パネルであって、好ましくはセラミックコーティングが施された一定厚み(例えば約4.2mm)のスチールプレートから成り、上記焼成炉(B)の円弧胴壁(3)における7時の位置から9時の位置に至る一定の帯幅(W2)(例えば約200mm)だけ、その円弧胴壁(3)に沿って円弧状に弯曲している。
そして、その遠赤外線放射パネル(60)の左右両端部から一体的に張り出す複数の取付アングル(61)が、図5、6のように上記焼成炉(B)の両サイド仕切り壁(7)へ、その焼成炉(B)の内側から各々ボルト(62)と図外のナットによって取り付け固定されているが、その取りはずし交換することも可能である。
このような一定帯幅(W2)の遠赤外線放射パネル(60)が上記竪型下シーズヒーター(16)における中央部の直前位置を遮断しているため、生地焼成位置(往動終点/上限位置)(P3)にある麺棒(28)上の生地(M)を、その遠赤外線放射パネル(60)からの輻射熱(遠赤外線)により、その中芯まで効果的に焼成して、充分な膨張度とシットリ(湿潤)感を与えることができる。
その場合、上記遠赤外線放射パネル(60)は図4や図11〜13から確認できるように、横型上シーズヒーター(20)の直前位置を全然遮断しておらず、その意味から言わば裸状態にある麺棒(28)上の生地(M)へ、その斜め上方から横型上シーズヒーター(20)での高い間接抵抗加熱(対流熱)を直かに照射させることができ、その結果麺棒(28)の回転(自転)作用とも相俟って、上記生地(M)の表面を乾燥した状態にすばやく焼成し得るのである。
又、(63)は上記焼成炉(B)の円弧胴壁(3)における1時の位置に横架する非接触式の温度センサーであって、例えば約300mmの長さと約5mmの直径を有する放射温度計から成り、これを支持するセンサーホルダー(64)が図9のように、焼成炉(B)における左右何れか一方のサイド仕切り壁(7)へ、ボルト(65)を介して着脱自在に取り付け固定されている。
このような温度センサー(63)は上記生地焼成位置(往動終点/上限位置)(P3)にある麺棒(28)上の生地(M)へ、最上段位置にある1本の上シーズヒーター(20)と図4のような言わば前後対称となる位置での斜め上方から臨み、その焼成炉(B)の内部温度(雰囲気温度)を検知する。焼成炉(B)の内部温度(雰囲気温度)は作業者の経験に基いて、予じめ最適に設定しておくことができ、そのバウムクーヘン焼成機の運転中、上記温度センサー(63)により検知された現在温度は、操作パネル(10)上に見やすく表示されることになる。
又、(66)は上記据付け機筐(F)の正面断熱カバー(12)における下端部の仕切りシャッター用受け止めストッパー(13)を目指して、上記麺棒(28)の円弧運動軌跡(R)と交叉する如く、その焼成炉(B)の両サイド仕切り壁(7)へ前上がり傾斜状態に列設された左右一対の平行な仕切りシャッター用上進退(昇降)ガイドレール、(67)はこれらと合致連通する同じく仕切りシャッター用下進退(昇降)ガイドレールであって、上記据付け機筐(F)における下側の格納室(2)に内蔵設置されており、その上・下進退(昇降)ガイドレール(66)(67)に沿って仕切りシャッター(68)が一定ストローク(S)だけ進退(昇降)作動されるようになっている。
つまり、仕切りシャッター(68)が麺棒(28)の円弧運動軌跡(R)を遮断する如く進出(上昇)されることにより、上記焼成炉(B)を図4、12、13のように、後述の生地皿が存在する入口側(正面側)の生地塗布ゾーン(Z1)と、加熱源の上・下シーズヒーター(20)(16)や遠赤外線放射パネル(60)、温度センサー(63)が存在する内奥側(背後側)の生地焼成ゾーン(Z2)とに仕切り区分して、その生地焼成ゾーン(Z2)を高温状態に閉鎖でき、生地焼成ゾーン(Z2)から生地塗布ゾーン(Z1)への放熱を防止し得るようになっているのである。
尚、仕切りシャッター(68)が図11のように退動(下降)されると、焼成炉(B)の生地焼成ゾーン(Z2)と生地塗布ゾーン(Z1)は連通状態に開放するため、上記麺棒(28)が円弧運動軌跡(R)に沿って、その生地塗布ゾーン(Z1)と生地焼成ゾーン(Z2)との前後相互間を支障なく通過(往復)し得ることは、言うまでもてない。
図10は上記仕切りシャッター(68)の進退(昇降)作動機構(A)を示しており、(69)はその専用の駆動源となるブレーキ付きのギヤードモーターであって、上記据付け機筐(F)における下側の格納室(2)に内蔵設置されている。(70)はその格納室(2)内の底部から一体的に立設された枠フレームであって、正面視のほぼU字形をなし、その左右両サイド部の上段位置に回転従動軸(71)が横架されている。
(72)はその水平な回転従動軸(71)の途上に嵌め付け一体化された従動スプロケットであり、上記ギヤードモーター(69)の出力スプロケット(73)と無端な伝動チエン(74)を介して連繋されている。しかも、上記回転従動軸(71)の左右両端部付近には一対のピニオンギヤ(75)も嵌め付け一体化されている一方、これらのピニオンギヤ(75)と噛合するラックギヤ(76)の左右一対が、上記仕切りシャッター(68)の前上がり傾斜面に沿って敷設一体化されている。その仕切りシャッター(68)が上記ギヤードモーター(69)により、ラックギヤ(76)とピニオンギヤ(75)との噛合を介して、その上・下進退(昇降)ガイドレール(66)(67)に沿い進退(昇降)作動されるようになっているわけである。
尚、図示の実施形態では仕切りシャッター(68)の左右両サイド部に一対づつとして軸支された複数のコロ(遊転ローラー)(77)が、チャンネル溝形の鋼板やアルミ板などから成る上・下進退(昇降)ガイドレール(66)(67)のチャンネル溝内を円滑に転動するようになっている。
(78)(79)は上記仕切りシャッター(68)の進出(上昇)限度位置検知センサーと退動(下降)限度位置検知センサーであって、何れも近接スイッチ又はリミットスイッチから成り、これらの検知出力信号を受けるたび毎に、その駆動源のギヤードモーター69)が停止するようになっている。但し、このような位置検知センサー(78)(79)と接触し得る一対のストライカー(カム)を、上記回転従動軸(71)の途上へ並列状態に嵌め付け一体化してもさしつかえない。
そして、上記仕切りシャッター(68)を進退(昇降)作動させる駆動源のギヤードモター(69)と、上記麺棒(28)の両保持アーム(26)を往復円弧運動させる駆動源のブレーキモーター(46)とは、同期して自動間歇的に回転駆動され、仕切りシャッター(68)を上記麺棒保持アーム(26)が往復円弧運動時には、生地焼成ゾーン(Z2)の開放状態に保ち、同じく麺棒保持アーム(26)が生地塗布ゾーン(Z1)の生地塗布位置(P1)や、生地焼成ゾーン(Z2)の生地予熱位置(P2)並びに生地焼成位置(P3)に各々一旦停止した時には、その生地焼成ゾーン(Z2)の閉鎖状態に保つことができるようになっている。
更に、(80)は小麦粉や砂糖、油脂、卵、水などから溶解されたバウムクーヘンの生地(M)を収容する生地皿であって、上記焼成炉(B)の入口側(正面側)をなす生地塗布ゾーン(Z1)に横架しており、これからは左右一対の支持ロッド(81)が水平な上記仕切り台(1)を通じて、一体的に垂下されている。
上記据付け機筐(F)における仕切り台(1)よりも下側の格納室(2)に内蔵設置された生地皿昇降作動機構(T)は、上記仕切りシャッター(68)の進退(昇降)作動機構(A)と類似しており、その専用の駆動源となるブレーキ付きのギヤードモーター(82)が図4や図11〜13のように、仕切りシャッター進退(昇降)作動機構(A)の駆動源であるギヤードモーター(69)と同じく、上記格納室(2)内の底部に据え付け固定されている。
(83)は同じく据付け機筐(F)における上記格納室(2)内の底部から一体的に立設された枠フレームであって、正面視のほぼ門字形を呈しており、その左右両サイド部の下段位置に回転中間軸(84)が横架されている。
(85)はその水平な回転中間軸(84)上の中央部に嵌め付け一体化された原動スプロケットであり、無端な1次伝動チエン(86)を介して上記ギヤードモーター(82)の出力スプロケット(87)と連繋されている。(88)は同じく回転中間軸(84)上の左右両端部付近に並列する一対の中間スプロケット、(89)は上記枠フレーム(83)における左右両サイド部の上段位置に横架された水平な回転従動軸であり、その回転従動軸(89)上の左右両端部付近に並列する一対の従動スプロケット(90)と、上記回転中間軸(84)上の中間スプロケット(88)との上下相互間には、無端な2次伝動チエン(91)が巻き掛けられている。
そして、その2次伝動チエン(91)の中途高さ位置と上記生地皿(80)を支持する支持ロッド(81)の下端部とが、左右一対の継手(92)を介して連結一体化されている。その結果、上記生地皿(80)はその駆動源のギヤードモーター(82)により、1、2次転動チエン(86)(91)を介して一定ストローク(H)だけ昇降作動されることとなる。
その場合、焼成炉(B)の生地塗布ゾーン(Z1)に存在する生地皿(80)は、その生地塗布ゾーン(Z1)の生地塗布位置(P1)へ上記麺棒保持アーム(26)が一旦停止した時に、これと同期して上昇作動されることにより、上記麺棒(28)が回転(自転)することとも相俟って、その麺棒(28)へ生地(M)を自づと巻き付け状態に塗布する一方、上記麺棒保持アーム(26)が往復円弧運動中にはやはりこれと同期して、その麺棒(28)の円弧運動軌跡(R)から退避する如く、下降作動されるようになっている。
しかも、その生地皿(80)の上昇限度位置は主にバウムクーヘンの太さを微調整するため、上記据付け機筐(F)における下側の格納室(2)から前向きに張り出された手動回転操作ハンドル(93)によって、適当に変更することができる。又、バウムクーヘンにおける生地(M)の積層厚みを変えたり、表面を体裁良く整形したりするため、その麺棒(28)に対する生地(M)の巻き付け塗布時間も、操作パネル(10)上のタイマーによって調整できるようになっている。
本発明の上記バウムクーヘン焼成機を使用して、バウムクーヘンを焼成するに当り、予じめ操作パネル(10)上の運転準備ボタンを押せば、作業者の手動操作により麺棒(28)の回転(自転)と円弧運動、生地皿(80)の昇降並びに仕切りシャッター(68)の進退(昇降)を行なえるため、タイマーによる生地塗布時間と生地予熱時間並びに生地焼成時間の設定や、ボリュームによる加熱力の調整なども行ない、加熱源の上・下シーズヒーター(20)(16)をスイッチオン操作すると共に、焼成炉(B)の生地焼成ゾーン(Z2)を仕切りシャッター(68)により閉鎖して、上記麺棒(28)を空焼きすることが好ましい。
その麺棒(28)の左右両端部が麺棒保持アーム(26)の張り出し先端部(後端部)をなす一対の連結鞘軸(32)へ、一体回転し得る連結状態に差し込み横架されていることは言うまでもない。
このような準備を経て、上記焼成炉(B)の内部温度(雰囲気温度)が目標の設定温度(例えば約400℃〜約500℃)まで上昇したならば、同じく操作パネル(10)上の運転ボタンを押して、生地(M)の焼成作業を開始する。その生地(M)が小麦粉や油脂、砂糖、卵などからの溶解状態として、予じめ生地皿(80)に収容されていることは勿論である。
即ち、麺棒保持アーム(26)が焼成炉(B)の入口側(正面側)をなす生地塗布ゾーン(Z1)の生地塗布位置(P1)に停止中、これに応じて上昇作動した生地皿(80)から、その回転(自転)運動中にある麺棒(28)の中央部へ、生地(M)の第1層目が巻き付け状態に塗布されることとなる。その生地塗布位置(P1)に停止中の雰囲気温度は一例として約30℃〜約35℃、所要時間は同じく約15秒〜約30秒である。
その後、焼成炉(B)の仕切りシャッター(68)が図11のように退動(下降)する一方、上記麺棒保持アーム(26)は円弧運動軌跡(R)に沿って焼成炉(B)の生地焼成ゾーン(Z2)へ往動(上昇)し、図12のような生地焼成ゾーン(Z2)内の生地予熱位置(P2)に一旦停止すると、その生地焼成ゾーン(Z2)は上記仕切りシャッター(68)の進出(上昇)により閉鎖されるのである。
そこで、麺棒(28)に巻き付いている第1層目の生地(M)が、予じめ設定された時間(例えば約30秒〜約60秒)だけ焼成炉内の雰囲気温度(例えば約150℃〜約200℃)により、予備的に温められることとなる。その麺棒(28)上の生地(M)は生地焼成ゾーン(Z2)内に存在するも、上・下シーズヒーター(20)(16)から最も遠く離れた位置での言わば低い間接抵抗加熱(対流熱)によって、温められるに過ぎず、その1次的にも焼成することはしない。低い雰囲気温度での予熱を与えられることにより、引き続く高温での焼成時における生地(M)の所謂生焼けや膨張度(ソフト感)の不足などを防ぐようになっている。その際、生地予熱位置(P2)にある麺棒(28)上の生地(M)から垂れ落ちる破片は、その真下位置の滴下生地受け底(5)に受け入れ捕集され、燃えるおそれはない。
このような予熱の一定時間が経過すると、上記麺棒保持アーム(26)は図12から図13のように、引き続き生地焼成ゾーン(Z2)内の生地焼成位置(P3)まで往動(上昇)し、上・下シーズヒーター(20)(16)とその下シーズヒーター(16)の直前位置にある遠赤外線放射パネル(60)へ接近する。その場合、焼成炉(B)の生地焼成ゾーン(Z2)は上記仕切りシャッター(68)により、依然として閉鎖された状態を保っている。
そして、上記麺棒保持アーム(26)が生地焼成位置(P3)に停止中、その麺棒(28)上にある第1層目の生地(M)はやはり予じめ設定された時間(例えば約30秒〜約40秒)だけ、上・下シーズヒーター(20)(16)の高い間接抵抗加熱(対流熱)により目標の設定温度(例えば約400℃〜約500℃)まで焼成されるのである。
その際、上・下シーズヒーター(20)(16)は短時間での高温に赤熱し、そのうちの上シーズヒーター(20)は生地(M)への言わば裸状態にあって、斜め上方から直かに臨んでいるため、その上シーズヒーター(20)が生地(M)の長手方向(麺棒の軸線方向)沿い悉く延在していることとも相俟って、生地(M)の表面を一早く焼き固める(乾燥焼きする)ことができる。
他方、下シーズヒーター(16)と上記生地(M)との前後(正背)相互間には、言わば邪魔板となる遠赤外線放射パネル(60)が介在しているため、上記表面の乾燥焼きと同時進行的に、その生地(M)の中芯を遠赤外線放射パネル(60)からの浸透する遠赤外線(輻射熱)によって、シットリ(湿潤)感と膨張度(ソフト感)に富む均一状態に焼成することができるのである。
殊更、生地焼成ゾーン(Z2)内の生地焼成位置(P3)はステンレス鋼板から巻き曲げ形成された円弧胴壁(3)の内部中心付近にあるため、上シーズヒーター(20)の高い対流熱と、遠赤外線放射パネル(60)の高い遠赤外線(輻射熱)とを、麺棒(28)上にある生地(M)の中心に向かって、ロスなく集中作用させることができるのであり、熱効率と作業能率に著しく優れる。
その生地焼成中の加熱温度(焼成炉の内部温度)は温度検知センサー(63)によって検知・表示され、予じめ設定された目標温度に達して、第1層目の生地(M)を焼成し終えると、上記焼成炉(B)の仕切りシャッター(68)が図11のように退動(下降)して、生地焼成ゾーン(Z2)を生地塗布ゾーン(Z1)との連通状態に開放する一方、上記麺棒保持アーム(26)がその円弧運動軌跡(R)に沿って、図13から図11のように復動(下降)し、生地塗布ゾーン(Z1)まで一挙に早く戻ることとなる。
そのため、上記したような1サイクルを繰り返すことにより、第2層目以降の生地(M)も順次焼成して、その生地(M)が樹木の年輪状に積層したバウムクーヘンを得られるのである。その場合、第1層目の生地(M)は上記したとおり、その表皮の乾燥状態に焼成されているため、第2層目の生地(M)が地滑りする(ズリ落ちる)ことなく、瞬時に安定良く密着一体化し、その後も同様な確固とした積層状態を保てるのである。
尚、目標太さの製品は据付け機筐(F)の正面作業口(14)において、作業者がその麺棒(28)を上記麺棒保持アーム(26)から引き抜くことにより、取り出せば良い。
上記生地(M)の1層づつを焼成作業中、焼成炉(B)の仕切りシャッター(68)が麺棒保持アーム(26)の往復(昇降)円弧運動と同期して、その生地塗布ゾーン(Z1)の生地塗布位置(P1)に一旦停止中、焼成炉(B)の生地焼成ゾーン(Z2)を閉鎖するため、作業者は生地焼成ゾーン(Z2)からの放熱に晒されることなく、正面作業口(14)に立ち合って、生地皿(80)への生地補給や麺棒(28)の着脱操作などを快適に行なうことができる。
又、同じく焼成炉(B)の仕切りシャッター(68)が麺棒保持アーム(26)の往復(昇降)円弧運動と同期して、生地焼成ゾーン(Z2)の生地予熱位置(P2)と生地焼成位置(P3)に各々停止中、その生地焼成ゾーン(Z2)を閉鎖するため、先ず生地予熱位置(P2)にある麺棒(28)上の生地(M)を焼成炉内の雰囲気温度(比較的低温の対流熱)により、追って膨張しやすく安定裡に予熱することができ、その後生地焼成位置(P3)に達した麺棒(28)上の生地(M)へ、次に上・下シーズヒーター(20)(16)が赤熱した高温の間接抵抗加熱(対流熱)と、遠赤外線放射パネル(60)からの輻射熱とを短時間での集中的に与えることにより、全体的な膨張度(ソフト感)とシットリ(湿潤)感に富む焼成状態のバウムクーヘンを熱効率良く得られるのである。
何れにしても、上記生地塗布ゾーン(Z1)の生地塗布位置(P1)と生地焼成ゾーン(Z2)の生地予熱位置(P2)並びに生地焼成位置(P3)に各々停止された麺棒保持アーム(26)上の麺棒(28)は、回転(自転)運動しているため、その麺棒(28)に対する生地(M)の巻き付け塗布とその生地(M)の予熱並びに焼成を、自づと能率良く行なえるのであり、高品質なバウムクーヘンの焼成に役立つ。
(1)・仕切り台
(2)・格納室
(3)・円弧胴壁
(4a)(4b)・補強フック片
(5)・滴下生地受け底
(6)・断熱材
(7)・サイド仕切り壁
(8)・格納室
(9)・予備室
(10)・操作パネル
(11)・排熱ダクト(煙突)
(12)・正面断熱カバー
(13)・受け止めストッパー
(14)・正面作業口
(15)・キャスター
(16)・下シーズヒーター
(17)(21)・接続端子
(18)(22)(38)・固定ナット
(19)(23)・通電線
(24)・回転アーム軸
(25)・回転アーム軸逃し入れ口
(26)・麺棒保持アーム
(27)・ボス
(28)・麺棒
(29)・ピローユニット
(30)・ベアリングケース
(31)・ベアリング
(32)・連結鞘軸
(33)(47)(72)(90)・従動スプロケット
(34)・キーピン
(35)・キー溝
(36)・麺棒逃し入れ口
(37)・ロックピン
(39)・圧縮コイルバネ
(40)(82)・ギヤードモーター
(41)(42)(52)(85)・原動スプロケット
(43)(51)(86)・1次伝動チエン
(44)(50)(73)(87)・出力スプロケット
(45)(53)(91)・2次伝動チエン
(46)(69)・ブレーキモーター
(48)・減速機
(49)・伝動スプロケット
(54)・第1ストライカー
(55)・第2ストライカー
(56)・第3ストライカー
(57)・第1停止位置検知センサー
(58)・第2停止位置検知センサー
(59)・第3停止位置検知センサー
(60)・遠赤外線放射パネル
(61)・取付アングル
(62)(65)・ボルト
(63)・温度センサー
(64)・センサーホルダー
(66)(67)・進退ガイドレール
(68)・仕切りシャッター
(70)(83)・枠フレーム
(71)(89)・回転従動軸
(74)・伝動チエン
(75)・ピニオンギヤ
(76)・ラックギヤ
(77)・コロ
(78)・進出限度位置検知センサー
(79)・退動限度位置検知センサー
(80)・生地皿
(81)・支持ロッド
(84)・回転中間軸
(88)・中間スプロケット
(92)・継手
(93)・手動回転操作ハンドル
(A)・仕切りシャッター進退(昇降)作動機構
(B)・焼成炉
(C)・麺棒円弧運動機構
(D)・麺棒回転(自転)駆動機構
(F)・据付け機筐
(M)・生地
(R)・往復円弧運動軌跡
(T)・生地皿昇降作動機構
(H)(S)・一定ストローク
(L)・一定長さ
(P1)・生地塗布位置
(P2)・生地予熱位置
(P3)・生地焼成位置
(Z1)・生地塗布ゾーン
(Z2)・生地焼成ゾーン
(W1)・開口幅
(W2)・帯幅
(θ)・円弧運動角度

Claims (7)

  1. 据付け機筐(F)の中央部に区画形成された焼成炉(B)と、
    その焼成炉(B)の左右両サイド仕切り壁(7)を貫通する水平な回転アーム軸(24)の左右両端部へ、間歇的な往復円弧運動可能に支架された一対の平行な麺棒保持アーム(26)と、
    その両麺棒保持アーム(26)の張り出し先端部へ上記サイド仕切り壁(7)を貫通する着脱操作自在として、自転運動も行なえるように軸架された水平な1本の麺棒(28)と、
    その麺棒(28)へ生地(M)を塗布すべく、上記焼成炉(B)の入口側をなす生地塗布ゾーン(Z1)へ、下方から昇降作動自在に設置された生地皿(80)と、
    同じく焼成炉(B)の内奥側を占める生地焼成ゾーン(Z2)と、上記入口側の生地塗布ゾーン(Z1)とを区分すべく、上記麺棒保持アーム(26)の間歇的な往復円弧運動と同期して、その円弧運動軌跡(R)を遮断する如く進退作動される仕切りシャッター(68)とを備え、
    上記麺棒保持アーム(26)が生地塗布ゾーン(Z1)の生地皿(80)から麺棒(28)へ生地(M)を塗布する生地塗布位置(P1)と、その往動終点である生地焼成ゾーン(Z2)の生地焼成位置(P3)とに、各々停止中は上記仕切りシャッター(68)の進出によって生地焼成ゾーン(Z2)を閉鎖する一方、
    同じく麺棒保持アーム(26)がその往復円弧運動軌跡(R)に沿って円弧運動する時には、上記生地焼成ゾーン(Z2)を生地塗布ゾーン(Z1)との連通状態に開放するバウムクーヘン焼成機において、
    上記麺棒保持アーム(26)を生地塗布ゾーン(Z1)の生地塗布位置(P1)から生地焼成位置(P3)まで往動する時に限っては、その往動中間点ある生地焼成ゾーン(Z2)の生地予熱位置(P2)にも一旦停止させて、その停止中上記仕切りシャッター(68)の進出により生地焼成ゾーン(Z2)を閉鎖するように定める一方、
    加熱源である複数の下シーズヒーター(16)を上記麺棒(28)の直径方向に沿い起立する竪型として、又同じく複数の上シーズヒーター(20)を上記麺棒(28)の軸線方向に沿い延在する横型として、その何れも上記生地焼成ゾーン(Z2)の背後面へ並列設置すると共に、
    上記麺棒保持アーム(26)の往動終点である生地焼成位置(P3)に存在する麺棒(28)と、その下シーズヒーター(16)との向かい合う前後相互間へ、遮断壁となる遠赤外線放射パネル(60)を介挿状態に横架させて、
    上記麺棒保持アーム(26)の往動中間点である生地予熱位置(P2)に存在する麺棒(28)上の生地(M)を、上・下シーズヒーター(20)(16)の比較的低い対流熱によって予備的に温め、
    その後麺棒保持アーム(26)の往動終点である生地焼成位置(P3)に到達した麺棒(28)上の生地(M)を、同じく上・下シーズヒーター(20)(16)の高い対流熱と遠赤外線放射パネル(60)からの輻射熱により焼成して、
    その焼成終了後麺棒保持アーム(26)を上記生地予熱位置(P2)に一旦停止させることなく、生地塗布ゾーン(Z1)の生地塗布位置(P1)まで一挙に早く復動するように定めたことを特徴とする電気加熱式のバウムクーヘン焼成機。
  2. 遠赤外線放射パネル(60)をセラミックコーティングが施された一定帯幅(W2)のスチールプレートとして、その左右両端部を焼成炉(B)のサイド仕切り壁(7)へ着脱・交換自在に取り付け固定したことを特徴とする請求項1記載の電気加熱式のバウムクーヘン焼成機。
  3. 上シーズヒーター(20)の金属パイプを波形に蛇行させて、その左右両端部の接続端子(21)を各々焼成炉(B)のサイド仕切り壁(7)へ差し込み固定すると共に、
    下シーズヒーター(16)の金属パイプを蛇行したほぼ倒立U字形に折り曲げて、その下部両端の接続端子(17)を各々焼成炉(B)の円弧胴壁(3)へ差し込み固定したことを特徴とする請求項1記載の電気加熱式のバウムクーヘン焼成機。
  4. 焼成炉(B)を時計に譬えたとき、3時から6時の位置における約90度だけ切り欠き開口する側断面の円弧形状に巻き曲げられたステンレス鋼板の円弧胴壁(3)と、その6時の位置にある開口下端縁部に連結一体化された側断面ほぼL字形の滴下生地受け底(5)とから形作ったことを特徴とする請求項1記載の電気加熱式のバウムクーヘン焼成機。
  5. 複数の上シーズヒーター(20)を焼成炉(B)における10時から11時までの位置へ、ほぼ等間隔を保つ平行な設置状態に横架させて、その左右両端部を各々焼成炉(B)のサイド仕切り壁(7)へ締め付け固定する一方、
    複数の下シーズヒーター(16)を同じく焼成炉(B)における6時30分の位置から9時30分の位置まで背高く起立させて、その下端部を各々焼成炉(B)の円弧胴壁(3)へ締め付け固定すると共に、
    遠赤外線放射パネル(60)を上記下シーズヒーター(16)における中央部の直前位置に横架する一定帯幅(W2)として、その左右両端部を各々焼成炉(B)のサイド仕切り壁(7)に取り付け固定したことを特徴とする請求項4記載の電気加熱式のバウムクーヘン焼成機。
  6. 生地焼成ゾーン(Z2)の生地焼成位置(P3)を焼成炉(B)における円弧胴壁(3)の内部中心付近に位置決め設定すると共に、同じく生地焼成ゾーン(Z2)の生地予熱位置(P2)を焼成炉(B)における円弧胴壁(3)の切り欠き開口幅(W1)を2等分する5時の位置に設定したことを特徴とする請求項4記載の電気加熱式のバウムクーヘン焼成機。
  7. 焼成炉(B)の排熱ダクト(11)をその円弧胴壁(3)における4時の位置付近から一体的に立設すると共に、その排熱ダクト(11)の前面を据付け機筐(F)の正面断熱カバー(12)によって被覆したことを特徴とする請求項4記載の電気加熱式のバウムクーヘン焼成機。
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