上記各特許文献よって開示される技術では、例えば、スケジュール管理システムを有する者が企業であった場合に、自己に属する作業者(従業員)に対して作業の割当てを行うものか、外部作業者(委託を受けて仕事を行う外部の作業者など)に対して作業の割当てを行うもの、の何れかであり、社内作業者と外部作業者との双方に対して同一のシステムによって作業を割当てる(作業を振分ける)ことを考慮したものはなく、従って、社内作業者と外部作業者の相違に起因した“作業の振分け”(社内作業者と外部作業者の何れかに作業を振分けること)に対応可能なシステムではなかった。
また、一般的に、作業者は、同様の作業若しくは同一の装置に対する作業を行った回数が増加すれば、当該作業内容や装置に対する熟練度が上がっていくものであるため、作業実績(作業度数)によってある程度その作業者のスキルを評価することが可能である。しかしながら、従来のスケジュール割当てシステムにおいては、作業実績を蓄積していくことで、これを作業者のスキル評価に反映し、これによって次回以降の作業割当ての精度を高めていく(逐一変化する作業者の能力を迅速に評価・適用する)というようなものは存在しなかった。
本発明は、上述した点に鑑み、作業を各作業者に割当てるためのスケジュール管理システムであって、社内作業者と社外作業者の双方に作業の割当てを行い、且つ、それぞれの属性の相違に起因して必要となる“作業の振分け”を自動的に実行可能であると共に、各作業者の作業実績が反映されることでより的確な作業割当てが可能となるスケジュール管理システムを提供することを主な目的とする。
請求項1のスケジュール管理システムは、特定のグループ内において、作業を各作業者に割当てるためのスケジュール管理システムであって、制御装置と、ユーザに対する入力インターフェースである入力装置と、ユーザに対する出力インターフェースである出力装置と、記憶装置と、を備え、前記各作業者に、前記特定グループに属する作業者であるか特定グループに属さない作業者であるかの属性を付与して前記記憶装置に記憶させ、且つ、前記記憶装置に、前記各作業者に前記各作業が対応付けられて格納される作業テーブルと、前記各作業が有する情報が格納される作業内容テーブルと、前記作業が有する情報に応じて前記特定グループに属する作業者若しくは属さない作業者の何れに優先して作業を割当てるかの条件が格納された内外割当条件テーブルと、を備えさせることにより、前記入力装置に対して前記作業の割当要求があった場合には、前記制御装置によって、前記内外割当条件テーブルを参照して、前記割当要求作業を、前記特定グループに属する作業者若しくは属さない作業者の何れかに優先して割当てることを特徴とする。
上記構成によれば、特定グループに属する作業者(例えば企業に属する従業員)若しくは属さない作業者(例えば前記企業とは異なる企業)に対しての作業の割当てが行われ、当該作業の割当てにおいて、内外割当条件テーブルに格納された条件に従って、割当要求作業を、特定グループに属する作業者若しくは属さない作業者の何れかに優先して割当てる処理が、システムによって自動的に実行される。なお、「作業者」とは、個人に限らず、グループ(例えば企業)も含む概念である。「各作業が有する情報」とは、例えば、割当てられる作業の内容を示す情報や、作業を実施する指定日時若しくは指定期間情報に関する情報や、作業対象に関する情報などである。「スケジュール管理システム」とは、制御装置や記憶装置などがそれぞれ異なるハードとして構成され、これらが相互に接続されることによって形成される“システム”に限定するものではなく、制御装置や記憶装置などが一つのハードとして構成された(一つの筐体内に制御装置や記憶装置などの構成要素が収められている)ものであっても構わない(請求項2、請求項3も同様である)。
請求項2のスケジュール管理システムは、特定のグループ内において、作業時間と指定日時若しくは指定期間の属性を有する作業を各作業者に割当てるためのスケジュール管理システムであって、制御装置と、ユーザに対する入力インターフェースである入力装置と、ユーザに対する出力インターフェースである出力装置と、記憶装置と、を備え、前記記憶装置に、前記各作業者に前記各作業が対応付けられて格納される作業テーブルと、前記各作業が有する情報が格納される作業内容テーブルと、を備えさせ、且つ、前記各作業者に、前記特定グループに属する作業者であるか特定グループに属さない作業者であるかの属性を付与して前記記憶装置に記憶させることにより、前記入力装置に対して前記作業の割当要求があった場合には、前記制御装置によって、前記作業テーブルを参照して前記特定グループに属する各作業者の空き時間を取得し、前記割当要求があった作業が有する指定日時若しくは指定期間情報及び作業時間情報とから当該割当要求作業を割当てるべき時間帯を取得し、前記空き時間と、前記割当てるべき時間帯と、を比較することによって前記割当要求作業を割当て可能な前記特定グループに属する作業者が存在するか否かを判別し、割当て可能である場合には当該割当て可能な作業者に前記割当要求作業を対応付けて前記作業テーブルに格納し、一方、前記特定グループに属する作業者の中に割当て可能な作業者が存在しなかったと判断された場合には、前記制御装置によって、前記作業テーブルを参照して前記特定グループに属さない各作業者の空き時間を取得し、当該空き時間と、前記割当てるべき時間帯と、を比較することによって前記割当要求作業を割当て可能な前記特定グループに属さない作業者が存在するか否かを判別し、割当て可能である場合には当該割当て可能な作業者に前記割当要求作業を対応付けて前記作業テーブルに格納することを特徴とする。
上記構成によれば、特定グループに属する作業者(例えば企業に属する従業員)若しくは属さない作業者(例えば前記企業とは異なる企業)に対しての作業の割当てが行われ、当該作業の割当てにおいて、割当要求作業を特定グループに属する作業者に優先的に割当て、特定グループに属する作業者のスケジュールが埋まっていること等により割当要求作業を特定グループに属する作業者に割当てることができないと判断された場合に、特定グループに属さない作業者に対して割当要求作業を割当てる処理が、システムによって自動的に実行される。なお、「指定日時若しくは指定期間情報」とは、作業開始(若しくは終了)時間などを直接的に指定する情報の他、ある期間を指定する(例えば“3月中に作業実施”など)ものや、日時指定の無いもの等を含む概念である。
請求項3のスケジュール管理システムは、請求項2に記載のスケジュール管理システムであって、前記記憶装置に所定期間作業量基準値を記憶させることにより、前記入力装置に対して前記作業の割当要求があった場合には、前記制御装置によって、前記作業テーブルを参照して前記特定グループに属する各作業者の所定期間における総作業時間を算出し、当該所定期間作業時間量が前記所定期間作業量基準値を超えると判断された場合には、当該作業者を前記割当要求作業の割当対象者から除くことを特徴とする。
上記構成によれば、割当要求作業を特定グループに属する作業者に優先的に割当てる処理の際に、特定グループに属する作業者の作業量が基準値(所定期間作業量基準値)を超えることとなるか否かが判断され、超えると判断された場合には、当該特定グループに属する作業者に対しては、割当要求作業の割当てが行われないこととなる。なお「所定期間」とは、例えば、月単位や、週単位などであり、予め記憶装置内に保持されている若しくはユーザによって選択されること等により定められるものである。
請求項4のスケジュール管理システムは、請求項1乃至請求項3の何れか1つに記載のスケジュール管理システムであって、前記スケジュール管理システムが、前記特定グループである特定企業の管理下にある内部ネットワークシステムによって構成され、前記特定企業に属さない作業者である外部作業者が管理する情報処理装置と、前記特定企業内部ネットワークシステムとがネットワークによって接続され、前記特定企業内部ネットワークシステム内に、主に前記制御装置として動作するスケジュール管理情報処理装置と、主に前記入力装置若しくは出力装置として動作する情報処理端末装置と、前記記億装置と、を備えさせ、前記特定企業内部ネットワーク側の非武装セグメント上に公開情報処理装置を備えさせることにより、前記情報処理端末装置を使用して前記特定グループに属する作業者である企業内作業者から、割当てられている作業内容に関する照会要求があった場合には、前記スケジュール管理情報処理装置によって、前記作業テーブルと作業内容テーブルを参照して前記企業内作業者に割当てられている作業の内容を取得し、これを応答として前記情報処理端末装置へと送信し、これを受信した前記情報処理端末装置において当該作業内容を表示する、又は、前記外部作業者情報処理装置を使用して前記外部作業者から、割当てられている作業内容に関する照会要求があった場合には、前記公開情報処理装置によって、若しくは、前記公開情報処理装置を介して前記照会要求を受信した前記スケジュール管理情報処理装置によって、前記作業テーブルと作業内容テーブルを参照して前記外部作業者に割当てられている作業の内容を取得し、これを応答として前記外部作業者情報処理装置へと送信し、これを受信した前記外部作業者情報処理装置において当該作業内容を表示する、ことを特徴とする。
上記構成によれば、特定企業に属する作業者若しくは属さない作業者に対する作業の割当てがシステムによって自動的に行われ、当該割当てられた作業の内容を、特定企業に属する作業者は当該特定企業のシステム(内部ネットワーク)に備えられる情報処理端末装置を利用することにより参照でき、外部作業者は自己が有する情報処理端末装置を使用して公開情報処理装置にアクセスすることによって参照できる。
請求項5のスケジュール管理システムは、請求項4記載のスケジュール管理システムであって、前記外部作業者に関する情報が格納されるテーブルであって少なくとも各外部作業者のアドレスに関する情報が格納される外部作業者テーブルを前記記憶装置に備えさせることにより、前記作業割当処理時に、前記外部作業者に対して作業の割当がなされた場合には、前記外部作業者テーブルを参照して、前記作業割当がなされた外部作業者のアドレスに関する情報を取得し、当該アドレス情報を使用して、作業の割当がなされたことを前記作業割当がなされた外部作業者に通知する、又は、前記作業テーブル若しくは前記作業内容テーブルを参照することにより、前記外部作業者に対して割当済みの作業の内容に変更があったと判断された場合には、前記外部作業者テーブルを参照して、前記外部作業者のアドレスに関する情報を取得し、当該アドレス情報を使用して、割当作業に変更があったことを前記外部作業者に通知する、ことを特徴とする。
上記構成によれば、外部作業者に対して作業の割当てがなされた場合には、当該外部作業者に対する「作業の割当てがなされた」旨の通知がシステムによって自動的に行われ、又は、作業内容に変更があったとシステムによって判断された場合には、当該作業が割当てられている外部作業者に対する「割当済みの作業の内容に変更があった」旨の通知がシステムによって自動的に行われる。
請求項6のスケジュール管理システムは、請求項1乃至請求項5の何れか1つに記載のスケジュール管理システムであって、前記作業割当処理時に、作業割当対象者が前記外部作業者であった場合には、前記作業テーブル若しくは前記作業内容テーブルに、仮割当である旨を示す情報を対応付けて格納し、前記制御装置若しくは前記スケジュール管理情報処理装置によって割当確認の情報が得られた場合に、前記仮割当である旨を示す情報を本割当である旨を示す情報に更新することを特徴とする。
上記構成によれば、外部作業者に対して作業の割当てを行う際には、一旦“仮割当て”がなされ、その後に“割当て確認”の情報が得られた場合には、外部作業者に対する作業割当のステータスが“本割当て”とされる。なお、「割当確認の情報」とは、例えば、仮割当てによって作業予告を得た“外部作業者”と、“特定企業”の担当者との間の人的折衝によって、作業の実施を“外部作業者”に依頼することが決定した際に、“特定企業”の担当者によってシステムに入力される情報であってもよいし、仮割当てによって作業予告を得た“外部作業者”が、自己が有する情報処理装置を利用して、“特定企業”の公開情報処理装置にアクセスするなどして、作業受注承認の旨の情報をシステムに送信し、当該情報を「割当確認の情報」として、システム内で自動的に処理するもの等であってもよい。
請求項7のスケジュール管理システムは、請求項6記載のスケジュール管理システムであって、前記仮割当処理時に、前記割当要求作業を割当てることが可能な前記外部作業者が複数存在した場合には、当該複数の外部作業者に対して、仮割当処理を行うと共に前記作業割当てされた旨を通知する処理を当該複数の外部作業者に対して行うことを特徴とする。
上記構成によれば、割当要求作業を割当てることが可能な外部作業者が複数存在した場合には、これらの者に対して一旦“仮割当て”がなされると共に、その旨が通知される。
請求項8のスケジュール管理システムは、請求項1乃至請求項7の何れか1つに記載のスケジュール管理システムであって、前記作業は、当該作業を遂行するために必要なスキルを示すスキル情報の属性を備え、前記各作業者と当該作業者のスキル情報が対応付けられて格納されるスキル情報テーブルを前記記憶装置に記憶させることにより、前記作業割当要求があった際には、当該割当要求があった作業が有するスキル情報と、前記スキル情報テーブルから得られる各作業者のスキル情報とを比較することにより、必要なスキルを有する作業者にのみ作業の割当てを行うことを特徴とする。
上記構成によれば、割当要求があった作業が有するスキル情報と、スキル情報テーブルが有する各作業者のスキル情報と、を基に、割当要求があった作業を遂行する為に必要なスキルを有する作業者にのみ作業の割当てが行われる。なお、「作業者」とは、“特定グループ(企業)に属する作業者”と“特定グループ(企業)に属さない作業者”の双方を含む概念(上位概念)である。
請求項9のスケジュール管理システムは、請求項8記載のスケジュール管理システムであって、前記作業が作業対象装置に関する属性と作業対象装置を有する顧客に関する属性とを備え、前記スキル情報テーブルに格納される前記スキル情報が前記作業対象装置に関する属性を有し、前記各作業者と当該作業者の前記各作業対象装置に対する作業を行った実績と前記各顧客を担当した実績とが格納される作業実績テーブルを前記記憶装置に記憶させることにより、前記必要なスキルを有する作業者の判別処理において前記作業対象装置に対するスキルを有するか否かの判別も行い、前記作業割当て処理時に、割当て可能な作業者が複数存在した場合には、これらの作業者に該当する、前記作業対象装置の作業実績、若しくは、前記作業対象装置を有する顧客を担当した実績を、前記作業実績テーブルから前記制御装置若しくはスケジュール管理情報処理装置によって取得し、当該取得した作業実績若しくは担当実績を利用して、前記割当要求作業を割当てる作業者を選択することを特徴とする。
上記構成によれば、作業割当要求に対して割当て可能な作業者が複数存在した場合には、例えば、当該作業の作業対象装置の作業実績が多い者若しくは作業対象装置を有する顧客を担当した実績が多い者が、作業実績テーブルの有する情報を基に判別され、実績が多い者に対して作業割当てが行われる。なお、作業対象装置の作業実績が少ない者若しくは作業対象装置を有する顧客を担当した実績が少ない者に対して優先して作業を割当てるようなものであってもよい。
請求項10のスケジュール管理システムは、請求項9記載のスケジュール管理システムであって、前記入力装置若しくは前記情報処理端末装置若しくは前記外部作業者情報処理装置に対する、前記各作業者に対して割当てられた前記各作業の作業終了情報の入力を受付け、これがあった場合には、当該作業に作業終了情報を対応付けて前記作業内容テーブルに格納することにより、当該作業内容テーブルの更新処理があった際若しくは所定時期の到来時に、前記制御装置若しくは前記スケジュール管理情報処理装置によって、前記作業内容テーブルの前記作業終了情報を使用して前記作業実績テーブルを更新することを特徴とする。
上記構成によれば、作業者からの入力により、作業が終了したものに対しては「作業終了情報」が対応付けられて作業内容テーブルに格納され、当該作業内容テーブルが有する情報を基に、作業実績テーブルの更新処理が行われる。
請求項11のスケジュール管理システムは、請求項9又は請求項10に記載のスケジュール管理システムであって、作業実績とスキル情報補正値とが対応付けられて格納される実績スキル判断テーブルを前記記憶装置に格納することにより、前記制御装置若しくは前記スケジュール管理情報処理装置によって、前記作業実績テーブルから各作業者の前記各作業対象装置に対する作業を行った実績を取得し、当該取得した作業実績に対応するスキル情報補正値を前記実績スキル判断テーブルから取得し、当該取得したスキル情報補正値によって前記スキル情報テーブルの該当スキル情報を補正することを特徴とする。
上記構成によれば、作業実績テーブルに格納されている「各作業者の各作業対象装置に対する作業を行った実績」が取得され、これに対応する「スキル情報補正値」を使用して、スキル情報テーブルの該当スキル情報が補正される。
請求項12のスケジュール管理システムは、請求項9乃至請求項11の何れか1つに記載のスケジュール管理システムであって、前記顧客からの、前記各作業者が行った作業に対する評価情報が格納される評価情報テーブルと、評価情報とスキル情報補正値とが対応付けられて格納される評価スキル判断テーブルを前記記憶装置に格納することにより、前記制御装置若しくは前記スケジュール管理情報処理装置によって、前記評価情報テーブルから各作業者の前記各作業対象装置に行った作業に対する評価情報を取得し、当該取得した評価情報に対応するスキル情報補正値を前記評価スキル判断テーブルから取得し、当該取得したスキル情報補正値によって前記スキル情報テーブルの該当スキル情報を更新することを特徴とする。
上記構成によれば、評価情報テーブルに格納されている「各作業者の各作業対象装置に行った作業に対する顧客による評価情報」が取得され、これに対応する「スキル情報補正値」を使用して、スキル情報テーブルの該当スキル情報が補正される。
請求項13のスケジュール管理情報処理装置は、請求項4記載のスケジュール管理システムに備えられるスケジュール管理情報処理装置であって、前記情報処理端末装置から前記企業内作業者に割当てられている作業内容に関する照会要求があった場合には、前記作業テーブルと前記作業内容テーブルを参照して前記企業内作業者に割当てられている作業の内容を取得し、これを応答として前記情報処理端末装置へと送信する、又は、前記公開情報処理装置から前記外部作業者に割当てられている作業内容に関する照会要求があった場合には、前記作業テーブルと前記作業内容テーブルを参照して前記外部作業者に割当てられている作業の内容を取得し、これを応答として前記公開情報処理装置へと送信する、ことを特徴とする。
請求項14のスケジュール管理情報処理装置は、請求項5記載のスケジュール管理システムに備えられるスケジュール管理情報処理装置であって、前記作業割当処理時に前記外部作業者に対して作業の割当がなされた場合には、前記外部作業者テーブルを参照して前記作業割当がなされた外部作業者のアドレスに関する情報を取得し、当該アドレス情報を使用して作業の割当がなされたことを前記作業割当がなされた外部作業者に通知する、又は、前記作業テーブル若しくは前記作業内容テーブルを参照することにより、前記外部作業者に対して割当済みの作業の内容に変更があったと判断された場合には、前記外部作業者テーブルを参照して前記外部作業者のアドレスに関する情報を取得し、当該アドレス情報を使用して割当作業に変更があったことを前記外部作業者に通知する、ことを特徴とする。
請求項15のスケジュール管理情報処理装置は、請求項6記載のスケジュール管理システムに備えられるスケジュール管理情報処理装置であって、前記作業割当処理時に、作業割当対象者が前記外部作業者であった場合には、前記作業テーブル若しくは前記作業内容テーブルに仮割当である旨を示す情報を対応付けて格納しておき、割当確認の情報が得られた場合には前記作業テーブル若しくは前記作業内容テーブルの前記仮割当である旨を示す情報を本割当である旨を示す情報に更新することを特徴とする。
請求項16のスケジュール管理情報処理装置は、請求項15記載のスケジュール管理情報処理装置であって、前記仮割当処理時に、前記割当要求作業を割当てることが可能な前記外部作業者が複数存在した場合には、当該複数の外部作業者に対して前記仮割当処理を行うと共に前記外部作業者テーブルを参照して当該複数の外部作業者のアドレスに関する情報を取得し当該アドレス情報を使用して仮割当てされた旨を通知する処理を当該複数の外部作業者に対して行うことを特徴とする。
請求項17のスケジュール管理情報処理装置は、請求項8記載のスケジュール管理システムに備えられるスケジュール管理情報処理装置であって、前記作業割当要求があった際には、当該割当要求があった作業が有するスキル情報と、前記スキル情報テーブルから得られる各作業者のスキル情報とを比較することにより、必要なスキルを有する作業者にのみ作業の割当てを行うことを特徴とする。
請求項18のスケジュール管理情報処理装置は、請求項9記載のスケジュール管理システムに備えられるスケジュール管理情報処理装置であって、前記必要なスキルを有する作業者の判別処理において前記作業対象装置に対するスキルを有するか否かの判別も行い、前記作業割当て処理時に、割当て可能な作業者が複数存在した場合には、これらの作業者に該当する前記作業対象装置の作業実績若しくは前記作業対象装置を有する顧客を担当した実績を、前記作業実績テーブルから取得し、当該取得した作業実績若しくは担当実績を利用して、前記割当要求作業を割当てる作業者を選択することを特徴とする。
請求項19のスケジュール管理情報処理装置は、請求項10記載のスケジュール管理システムに備えられるスケジュール管理情報処理装置であって、前記作業終了情報の入力要求があった場合には、当該作業に作業終了情報を対応付けて前記作業内容テーブルに格納することにより、当該作業内容テーブルの更新処理があった際若しくは所定時期の到来時に、前記作業内容テーブルの前記作業終了情報を使用して前記作業実績テーブルを更新することを特徴とする。
請求項20のスケジュール管理情報処理装置は、請求項11記載のスケジュール管理システムに備えられるスケジュール管理情報処理装置であって、前記作業実績テーブルから各作業者の前記各作業対象装置に対する作業を行った実績を取得し、当該取得した作業実績に対応するスキル情報補正値を前記実績スキル判断テーブルから取得し、当該取得したスキル情報補正値によって前記スキル情報テーブルの該当スキル情報を補正することを特徴とする。
請求項21のスケジュール管理情報処理装置は、請求項12記載のスケジュール管理システムに備えられるスケジュール管理情報処理装置であって、前記評価情報テーブルから各作業者の前記各作業対象装置に行った作業に対する評価情報を取得し、当該取得した評価情報に対応するスキル情報補正値を前記評価スキル判断テーブルから取得し、当該取得したスキル情報補正値によって前記スキル情報テーブルの該当スキル情報を更新することを特徴とする。
請求項22のスケジュール管理プログラムは、請求項1記載のスケジュール管理システムに備えられる制御装置に、前記入力装置に対する前記作業の割当要求の有無を判別するステップと、これがあった場合に前記内外割当条件テーブルを参照して、前記割当要求作業が有する情報と、前記特定グループに属する作業者若しくは属さない作業者の何れに優先して作業を割当てるかの条件と、を比較して前記割当要求作業を前記特定グループに属する作業者若しくは属さない作業者の何れに割当てるかを判断するステップと、を実行させることを特徴とする。
請求項23のスケジュール管理プログラムは、請求項2記載のスケジュール管理システムに備えられる制御装置に、前記入力装置に対する前記作業の割当要求の有無を判別するステップと、これがあった場合に前記作業テーブルを参照して前記特定グループに属する各作業者の空き時間を取得するステップと、前記割当要求があった作業が有する指定日時若しくは指定期間情報及び作業時間情報とから当該割当要求作業を割当てるべき時間帯を取得するステップと、前記空き時間と前記割当てるべき時間帯とを比較することによって前記割当要求作業を割当て可能な前記特定グループに属する作業者が存在するか否かを判別するステップと、割当て可能と判断された場合には当該割当て可能な作業者に前記割当要求作業を対応付けて前記作業テーブルに格納するステップと、前記特定グループに属する作業者の中に割当て可能な作業者が存在しなかったと判断された場合に、前記作業テーブルを参照して前記特定グループに属さない各作業者の空き時間を取得するステップと、当該空き時間と前記割当てるべき時間帯とを比較することによって前記割当要求作業を割当て可能な前記特定グループに属さない作業者が存在するか否かを判別するステップと、割当て可能である場合には当該割当て可能な作業者に前記割当要求作業を対応付けて前記作業テーブルに格納するステップと、を実行させることを特徴とする。
請求項24のスケジュール管理プログラムは、請求項3記載のスケジュール管理システムに備えられる制御装置に、前記入力装置に対する前記作業の割当要求の有無を判別するステップと、これがあった場合に前記作業テーブルを参照して前記特定グループに属する各作業者の所定期間における総作業時間を算出するステップと、当該所定期間作業時間量が前記所定期間作業量基準値を超えるか否かを判別するステップと、これが超えると判断された場合に当該作業者を前記割当要求作業の割当対象者から除くステップと、を実行させることを特徴とする。
請求項25のスケジュール管理プログラムは、請求項13記載のスケジュール管理情報処理装置に、前記情報処理端末装置からの前記企業内作業者に割当てられている作業内容に関する照会要求の有無を判別するステップと、これがあった場合に前記作業テーブルと前記作業内容テーブルを参照して前記企業内作業者に割当てられている作業の内容に関する情報を取得するステップと、当該取得した情報を応答として前記情報処理端末装置へと送信するステップと、又は、前記公開情報処理装置からの前記外部作業者に割当てられている作業内容に関する照会要求の有無を判別するステップと、これがあった場合に前記作業テーブルと前記作業内容テーブルを参照して前記外部作業者に割当てられている作業の内容に関する情報を取得するステップと、当該取得した情報を応答として前記公開情報処理装置へと送信するステップと、を実行させることを特徴とする。
請求項26のスケジュール管理プログラムは、請求項14記載のスケジュール管理情報処理装置に、前記作業割当処理時に前記外部作業者に対して作業の割当がなされた場合に前記外部作業者テーブルを参照して前記作業割当がなされた外部作業者のアドレスに関する情報を取得するステップと、当該アドレス情報を使用して作業の割当がなされたことを前記作業割当がなされた外部作業者に通知するステップと、又は、前記作業テーブル若しくは前記作業内容テーブルを参照することにより前記外部作業者に対して割当済みの作業の内容に変更があったか否かを判別するステップと、変更があったと判断された場合に前記外部作業者テーブルを参照して前記外部作業者のアドレスに関する情報を取得するステップと、当該アドレス情報を使用して割当作業に変更があったことを前記外部作業者に通知するステップと、を実行させることを特徴とする。
請求項27のスケジュール管理プログラムは、請求項15記載のスケジュール管理情報処理装置に、前記作業割当処理時の作業割当対象者が前記外部作業者であった場合に前記作業テーブル若しくは前記作業内容テーブルに仮割当である旨を示す情報を対応付けて格納するステップと、割当確認の情報が得られたか否かを判別するステップと、これが得られた場合に前記作業テーブル若しくは前記作業内容テーブルの前記仮割当である旨を示す情報を本割当である旨を示す情報に更新するステップと、を実行させることを特徴とする。
請求項28のスケジュール管理プログラムは、請求項16記載のスケジュール管理情報処理装置に、前記仮割当処理時の前記割当要求作業を割当てることが可能な前記外部作業者が複数存在した場合に当該複数の外部作業者に対して前記仮割当処理を行うステップと、前記外部作業者テーブルを参照して当該複数の外部作業者のアドレスに関する情報を取得し当該アドレス情報を使用して仮割当てされた旨を通知する処理を当該複数の外部作業者に対して行うステップと、を実行させることを特徴とする。
請求項29のスケジュール管理プログラムは、請求項17記載のスケジュール管理情報処理装置に、前記作業割当要求があった際には、当該割当要求があった作業が有するスキル情報と前記スキル情報テーブルから得られる各作業者のスキル情報とを比較することにより必要なスキルを有する作業者を判別するステップを実行させ、これによって得られた必要スキルを有する作業者に対してのみ前記割当要求作業の割当て処理を実行させることを特徴とする。
請求項30のスケジュール管理プログラムは、請求項18記載のスケジュール管理情報処理装置に、前記必要なスキルを有する作業者の判別処理において前記作業対象装置に対するスキルを有するか否かの判別も行うステップと、前記作業割当て処理時に割当て可能な作業者が複数存在した場合には、これらの作業者に該当する前記作業対象装置の作業実績若しくは前記作業対象装置を有する顧客を担当した実績を前記作業実績テーブルから取得するステップと、当該取得した作業実績若しくは担当実績を利用して前記割当要求作業を割当てる作業者を選択するステップと、を実行させることを特徴とする。
請求項31のスケジュール管理プログラムは、請求項19記載のスケジュール管理情報処理装置に、前記作業終了情報の入力要求があった場合に当該作業に作業終了情報を対応付けて前記作業内容テーブルに格納するステップと、当該作業内容テーブルの更新処理があった際若しくは所定時期の到来時に前記作業内容テーブルの前記作業終了情報を使用して前記作業実績テーブルを更新するステップと、を実行させることを特徴とする。
請求項32のスケジュール管理プログラムは、請求項20記載のスケジュール管理情報処理装置に、前記作業実績テーブルから各作業者の前記各作業対象装置に対する作業を行った実績を取得するステップと、当該取得した作業実績に対応するスキル情報補正値を前記実績スキル判断テーブルから取得するステップと、当該取得したスキル情報補正値によって前記スキル情報テーブルの該当スキル情報を補正するステップと、を実行させることを特徴とする。
請求項33のスケジュール管理プログラムは、請求項21記載のスケジュール管理情報処理装置に、前記評価情報テーブルから各作業者の前記各作業対象装置に行った作業に対する評価情報を取得するステップと、当該取得した評価情報に対応するスキル情報補正値を前記評価スキル判断テーブルから取得するステップと、当該取得したスキル情報補正値によって前記スキル情報テーブルの該当スキル情報を更新するステップと、を実行させることを特徴とする。
請求項34のスケジュール管理方法は、特定のグループ内において、作業を各作業者に割当てるためのスケジュール管理システムにおけるスケジュール管理方法であって、前記各作業者に、前記特定グループに属する作業者であるか特定グループに属さない作業者であるかの属性を付与して管理し、前記各作業者に前記各作業を対応付けて管理すると共に前記各作業が有する情報を管理し、且つ、前記作業が有する情報に応じて前記特定グループに属する作業者若しくは属さない作業者の何れに優先して作業を割当てるかの条件を定めておくことにより、前記作業の割当要求があった場合には、前記条件に従って、当該割当要求作業を、前記特定グループに属する作業者若しくは属さない作業者の何れかに優先して割当てることを特徴とする。
請求項35のスケジュール管理方法は、特定のグループ内において、作業時間と指定日時若しくは指定期間の属性を有する作業を各作業者に割当てるためのスケジュール管理システムにおけるスケジュール管理方法であって、前記各作業者に、前記特定グループに属する作業者であるか特定グループに属さない作業者であるかの属性を付与して管理し、前記各作業者に前記各作業を対応付けて管理すると共に前記各作業が有する情報を管理することにより、前記作業の割当要求があった場合には、前記特定グループに属する各作業者の空き時間を取得し、前記割当要求があった作業が有する指定日時若しくは指定期間情報及び作業時間情報とから当該割当要求作業を割当てるべき時間帯を取得し、前記空き時間と、前記割当てるべき時間帯と、を比較することによって前記割当要求作業を割当て可能な前記特定グループに属する作業者が存在するか否かを判別し、割当て可能である場合には当該割当て可能な作業者に前記割当要求作業を割当て、一方、前記特定グループに属する作業者の中に割当て可能な作業者が存在しなかったと判断された場合には、前記特定グループに属さない各作業者の空き時間を取得し、当該空き時間と、前記割当てるべき時間帯と、を比較することによって前記割当要求作業を割当て可能な前記特定グループに属さない作業者が存在するか否かを判別し、割当て可能である場合には当該割当て可能な作業者に前記割当要求作業を割当てることを特徴とする。
請求項36のスケジュール管理方法は、請求項35に記載のスケジュール管理方法であって、所定期間作業量基準値を管理することにより、前記作業の割当要求があった場合には、前記特定グループに属する各作業者の所定期間における総作業時間を算出し、当該所定期間作業時間量が前記所定期間作業量基準値を超えると判断された場合には、当該作業者を前記割当要求作業の割当対象者から除くことを特徴とする。
請求項37のスケジュール管理方法は、請求項34乃至請求項36の何れか1つに記載のスケジュール管理方法であって、前記スケジュール管理システムが、前記特定グループである特定企業の管理下にある内部ネットワークシステムによって構成され、前記特定企業に属さない作業者である外部作業者が管理する情報処理装置と、前記特定企業内部ネットワークシステムとがネットワークによって接続され、前記特定企業内部ネットワークシステム内に、スケジュール管理情報処理装置と、情報処理端末装置と、記億装置と、を備えさせ、前記特定企業内部ネットワーク側の非武装セグメント上に公開情報処理装置を備えさせることにより、前記情報処理端末装置を使用して前記特定グループに属する作業者である企業内作業者から、割当てられている作業内容に関する照会要求があった場合には、前記スケジュール管理情報処理装置によって、前記企業内作業者に割当てられている作業の内容を取得し、これを応答として前記情報処理端末装置へと送信し、これを受信した前記情報処理端末装置において当該作業内容を表示する、又は、前記外部作業者情報処理装置を使用して前記外部作業者から、割当てられている作業内容に関する照会要求があった場合には、前記公開情報処理装置によって、若しくは、前記公開情報処理装置を介して前記照会要求を受信した前記スケジュール管理情報処理装置によって、前記外部作業者に割当てられている作業の内容を取得し、これを応答として前記外部作業者情報処理装置へと送信し、これを受信した前記外部作業者情報処理装置において当該作業内容を表示する、ことを特徴とする。
請求項38のスケジュール管理方法は、請求項37記載のスケジュール管理方法であって、前記外部作業者に関する情報であって少なくとも各外部作業者のアドレスに関する情報を管理することにより、前記作業割当処理時に、前記外部作業者に対して作業の割当がなされた場合には、前記作業割当がなされた外部作業者のアドレスに関する情報を取得し、当該アドレス情報を使用して、作業の割当がなされたことを前記作業割当がなされた外部作業者に通知する、又は、前記外部作業者に対して割当済みの作業の内容に変更があったと判断された場合には、前記外部作業者のアドレスに関する情報を取得し、当該アドレス情報を使用して、割当作業に変更があったことを前記外部作業者に通知することを特徴とする。
請求項39のスケジュール管理方法は、請求項34乃至請求項38の何れか1つに記載のスケジュール管理方法であって、前記作業割当処理時に、作業割当対象者が前記外部作業者であった場合には、当該外部作業者に仮割当である旨を示す情報を対応付けて管理し、割当確認の情報が得られた場合には、前記仮割当である旨を示す情報を本割当である旨を示す情報に更新することを特徴とする。
請求項40のスケジュール管理方法は、請求項39記載のスケジュール管理方法であって、前記仮割当処理時に、前記割当要求作業を割当てることが可能な前記外部作業者が複数存在した場合には、当該複数の外部作業者に対して前記仮割当処理を行うと共に、当該複数の外部作業者のアドレスに関する情報を取得し当該アドレス情報を使用して仮割当てされた旨を通知する処理を当該複数の外部作業者に対して行うことを特徴とする。
請求項41のスケジュール管理方法は、請求項34乃至請求項40の何れか1つに記載のスケジュール管理方法であって、前記作業は、当該作業を遂行するために必要なスキルを示すスキル情報の属性を備え、前記各作業者と当該作業者のスキル情報とを対応付けて管理することにより、前記作業割当要求があった際には、当該割当要求があった作業が有するスキル情報と、各作業者のスキル情報とを比較することにより、必要なスキルを有する作業者にのみ作業の割当てを行うことを特徴とする。
請求項42のスケジュール管理方法は、請求項41記載のスケジュール管理方法であって、前記作業が作業対象装置に関する属性と作業対象装置を有する顧客に関する属性とを備え、前記スキル情報が前記作業対象装置に関する属性を有し、前記各作業者と当該作業者の前記各作業対象装置に対する作業を行った実績と前記各顧客を担当した実績とを対応付けて管理することにより、前記必要なスキルを有する作業者の判別処理において前記作業対象装置に対するスキルを有するか否かの判別も行い、前記作業割当て処理時に、割当て可能な作業者が複数存在した場合には、これらの作業者に該当する、前記作業対象装置の作業実績、若しくは、前記作業対象装置を有する顧客を担当した実績を取得し、当該取得した作業実績若しくは担当実績を利用して、前記割当要求作業を割当てる作業者を選択することを特徴とする。
請求項43のスケジュール管理方法は、請求項42記載のスケジュール管理方法であって、前記各作業者に対して割当てられた前記各作業の作業終了情報の入力を受付け、これがあった場合には、当該作業に作業終了情報を対応付けて管理することにより、当該作業終了情報の入力があった際若しくは所定時期の到来時に、前記作業終了情報が対応づけられた前記作業が有する情報を利用して前記各作業者の該当する作業実績を更新することを特徴とする。
請求項44のスケジュール管理方法は、請求項42又は請求項43に記載のスケジュール管理方法であって、作業実績とスキル情報補正値とを対応付けて管理することにより、各作業者の前記各作業対象装置に対する作業を行った実績を取得し、当該取得した作業実績に対応するスキル情報補正値を取得し、当該取得したスキル情報補正値によって前記各作業者の該当するスキル情報を補正することを特徴とする。
請求項45のスケジュール管理方法は、請求項42乃至請求項44の何れか1つに記載のスケジュール管理方法であって、前記顧客からの、前記各作業者が行った作業に対する評価情報を管理し、評価情報とスキル情報補正値とを対応付けて管理することにより、各作業者の前記各作業対象装置に行った作業に対する評価情報を取得し、当該取得した評価情報に対応するスキル情報補正値を取得し、当該取得したスキル情報補正値によって前記各作業者の該当するスキル情報を更新することを特徴とする。
本発明の請求項1の、スケジュール管理システムによれば、特定グループに属する作業者(例えば企業に属する従業員)若しくは属さない作業者(例えば前記企業とは異なる企業)に対しての作業の割当てが行われ、当該作業の割当てにおいて、内外割当条件テーブルに格納された条件に従って、割当要求作業を、特定グループに属する作業者若しくは属さない作業者の何れかに優先して割当てる処理が、システムによって自動的に実行されるため、企業の実態に即したスケジュール割当てを自動的に行わせることが可能となり、利便性に優れる。即ち、例えば、内外割当条件テーブルに“特定グループに属さない作業者”に優先させて実行させたい種類の作業を予め定めておくことにより、作業の割当要求時に入力される割当要求作業の作業種別を、内外割当条件テーブルと比較し、所定の作業であった場合には、“特定グループに属さない作業者”に優先して割当てることや、内外割当条件テーブルに所定の金額情報を定めておくことにより、割当要求作業が一定金額に満たない作業であると判断された場合には、“特定グループに属する作業者”に優先して割当てるといった処理を実行させることが可能であるため、企業の実態に即したスケジュール割当てを自動的に行わせることが可能となり、利便性に優れるのである。
本発明の請求項2の、スケジュール管理システムによれば、特定グループに属する作業者若しくは属さない作業者に対する割当要求作業の割当てにおいて、作業を特定グループに属する作業者に優先的に割当て、特定グループに属する作業者のスケジュールが埋まっていること等により割当要求作業を特定グループに属する作業者に割当てることができないと判断された場合に、特定グループに属さない作業者に対して割当要求作業を割当てる処理が、システムによって自動的に実行されるため、例えば、「可能な限り従業員に作業を実行させ、社内で実行できない作業の実施を社外に依頼する」というような処理をシステムによって自動的に実行させることが可能となるため有用である。
本発明の請求項3の、スケジュール管理システムによれば、割当要求作業を特定グループに属する作業者に優先的に割当てる処理の際に、特定グループに属する作業者の作業量が基準値(所定期間作業量基準値)を超えることとなるか否かが判断され、超えると判断された場合には、当該特定グループに属する作業者に対しては、割当要求作業の割当てが行われないため、“特定グループに属する作業者”にかかる負荷(作業量)をコントロールしつつ作業割当てを自動的に行うことが可能となる。
本発明の請求項4の、スケジュール管理システムによれば、特定企業に属する作業者若しくは属さない作業者に対する作業の割当てがシステムによって自動的に行われ、当該割当てられた作業の内容を、特定企業に属する作業者は当該特定企業のシステム(内部ネットワーク)に備えられる情報処理端末装置を利用することにより参照でき、外部作業者は自己が有する情報処理端末装置を使用して公開情報処理装置にアクセスすることによって参照できるため、利便性に優れると共に、システムの一元化がなされ、“特定企業”内の業務の効率化も図られる。
本発明の請求項5の、スケジュール管理システムによれば、外部作業者に対して作業の割当てがなされた場合には、当該外部作業者に対する「作業の割当てがなされた」旨の通知がシステムによって自動的に行われ、又は、作業内容に変更があったとシステムによって判断された場合には、当該作業が割当てられている外部作業者に対する「割当て済みの作業の内容に変更があった」旨の通知がシステムによって自動的に行われるため、利便性に優れ、業務の効率化が図られる。
本発明の請求項7の、スケジュール管理システムによれば、割当要求作業を割当てることが可能な外部作業者が複数存在した場合には、これらの者に対して一旦“仮割当て”がなされると共に、その旨が通知されるため、業務の効率化を図ることが可能となる。即ち、外部作業者は、従業者とは異なり、必ずしも作業の実施を引き受けてくれるとは限らないため、“一社に作業を依頼(仮割当て)し⇒作業受注を断られ⇒次の企業に作業を依頼し⇒作業受注を断られ”というような処理となると、非常に効率に劣ることとなるのに対し、“最初に全ての企業に対して作業の依頼を打診(仮割当て)し、その後受注が決定した企業に対して作業実施の発注(本割当て)を行う”という処理とすることで、効率に優れるものとなるのである。
本発明の請求項10の、スケジュール管理システムによれば、当該スケジュール管理システムに対する作業者からの「作業終了」の旨の入力に基づいて、作業実績テーブルの更新処理が行われるため、消化されたスケジュールに対して作業者が“作業済み”の入力を行うことのみによって、各作業者の作業実績のデータが蓄積されていく(スケジューリングされた「作業」が有する情報(例えば、作業対象装置やこれを有する顧客に関する情報など)が蓄積される)ため、利便性に優れる。
本発明の請求項11の、スケジュール管理システムによれば、「各作業者の各作業対象装置に対する作業を行った実績」に対応する「スキル情報補正値」を使用してスキル情報テーブルの該当スキル情報が補正されるため、逐一変化する作業者の能力を迅速に評価・適用させることが可能となる。
本発明の請求項12の、スケジュール管理システムによれば、顧客から得られる「各作業者の各作業対象装置に行った作業に対する評価情報」に、対応する「スキル情報補正値」を使用してスキル情報テーブルの該当スキル情報が補正されるため、作業者のスキルレベルに、客観的な判断要素(スケジュール管理システムを有する企業による判断ではなく、顧客による判断)を反映させることが可能となる。
図1は本実施例のスケジュール管理システムを有する企業のシステムの構成の概略を示すブロック図であり、図2は企業を構成する本社センタ内のシステムの構成の一部(スケジュール管理システム)を示したブロック図である。図7〜図14は、本実施例のスケジュール管理システムの動作のうち、本発明に関する部分の概略を示したフローチャートである。
システム1は、企業内に構築されるシステムであり、本社センタ11と各支店12とがネットワーク(プライベートネットワーク13)を介して相互に接続されることにより構成され、各所に配置される内部サーバやデータベース(以下単にDB)及びクライアントとなるPC等により、各種の業務処理が行われるものである。ここでは、本発明(スケジュール割当て)の概念を説明するために、サポート事業を営む企業の本社センタ11において、各支店12の各作業者若しくは社外の作業者への作業の割当てを行う処理を実行するための構成・処理動作を例として用いる。なお、“作業”とは、顧客の装置(本システムを有する企業と保守契約を結んでいる顧客の装置)に対する定期点検作業や、顧客の装置で障害が発生した際の障害対策、顧客への装置納入作業などである。また、“社外の作業者”とは、システム1を備える企業に属さない作業者であり、“社外の作業者”は別の企業であってもいいし、個人であっても構わない。
図2に示されるように、本実施例のスケジュール管理システム2(本社センタ11内に構成されるシステム)は、内部サーバ21(主に制御装置として動作するものであり、同時に入力装置や出力装置としても動作する)と、クライアントとなるPC22(主に入力装置や出力装置として動作する)と、DB23(主に記憶装置として動作する)とが、ネットワークセグメント24を介して相互に接続されることによって構成される。内部サーバ21には、各部の制御処理や各種演算処理等を行う制御部211、記憶部212、ユーザに対する出力インターフェース(モニタなど)である出力部213、入力インターフェース(キーボードやマウスなど)である入力部214、ネットワークセグメント24へのデータの送受信を行う通信部215などが備えられる。PC22にも同様に、制御部221、記憶部222、出力部223、入力部224、通信部225などが備えられる。
DB23には、作業テーブル、作業者情報テーブル、スキル情報テーブル、作業実績テーブル、作業内容テーブルなどの各種のテーブルが格納される。
図3にはスキル情報テーブル(図3(a))と作業実績テーブル(図3(b)及び(c))の構成の一例を示した。図3(a)は、装置A(保守対象等となる装置の内の1つ)に対するスキル情報テーブル310を示したものであり、各作業者の各作業内容(装置Aに対して実施する作業)に対するスキルレベル(本実施例では10段階の数値情報としている)が対応付けられて格納される。スキル情報テーブル310は、保守対象等である各装置ごとに生成される。作業実績テーブル320は、装置作業実績テーブル321(図3(b))と顧客担当実績テーブル322(図3(c))とから構成され、装置作業実績テーブル321には、各作業者の各装置に対する作業実績(本実施例では作業度数を示す数値情報としている)が各作業内容ごとに格納される(図3(b)には、装置Aに対する各作業者の作業実績が格納される装置作業実績テーブルを示しており、このようなテーブルが各装置ごとに生成されることで、装置作業実績テーブルが構成される)。顧客担当実績テーブル322には、各作業者の各顧客に対する担当実績(本実施例では担当度数を示す数値情報としている)が格納される。なお、上記各テーブルにおける“作業者”は、社内作業者と社外作業者の両者を含むものとする。
図4には作業者情報テーブル410の構成の一例を示した。作業者情報テーブル410は、社内作業者情報テーブル411(図4(a))と社外作業者情報テーブル412(図3(b))とから構成される。図では、本発明に必要な情報(作業者が社内作業者であるか社外作業者であるかの別と、所属する支店や、所在地の情報)のみを記載しているが、その他の情報(作業者に関する詳細な情報等)が格納されているものであってよい。
図5には作業内容テーブル510の構成の一例を示した。作業内容テーブル510は、本実施例のスケジュール管理システムによって各作業者に割当てられる各作業に関する情報が格納されるテーブルであり、図に示されるように、各作業を識別する作業コードに、作業対象の装置(保守対象等となる装置)と、当該装置を有する顧客と、作業内容と、当該作業を実行する為に必要となるスキルと、作業を実施する指定時間と、当該作業に関する作業指示書(作業の手順に関する情報などが記載された文書ファイル)と、作業者指定情報(作業を実施させる者を指定する情報であり、社内/外の別を定める情報や、支店の指定、作業者の特定など)と、等を示す情報が対応付けられて格納され、また、以下に説明する処理において作業者が割当てられた際には、担当作業者(単数とは限らない)が対応付けられて格納される。
図6には作業テーブルの概念の一例を示した。同図の作業テーブル610は、特定の1日分のデータを示している。作業テーブル610は各作業者に割当てられる作業の作業コードが時間情報と共に対応付けられて格納されるものである(図では、例えば、作業者CCCに作業4444が午前8時から午前11時まで割当てられていることを示している)。上記した作業テーブル610・作業内容テーブル510の各テーブルは、以下で説明する作業割当処理において生成・更新され、DB23に蓄積されるものである。
また、DB23には、図15に示されるような、評価情報テーブル1510と、図16に示されるような、実績スキル判断テーブル1610(図16(a))、評価スキル判断テーブル1620(図16(b))が、格納されているものとする。評価情報テーブル1510(図15)は、各作業者が行った作業に対する顧客からの評価が蓄積・格納されるテーブルであり、当該テーブルへの情報の収集・蓄積は、例えば、アンケートハガキのようなものを用意して顧客に記入・投函してもらい、これによって得られた情報を本社センタ11内のPC22等からオペレータが入力することによって、評価情報テーブル1510に蓄積するものや、電子メールやWebサイトの入力フォームを利用するなどして、顧客に各作業者が行った作業に対する評価を送信して貰い、これによって(インターネットを介して)得られた情報を評価情報テーブル1510に自動的に蓄積するもの等による。本実施例における評価情報テーブル1510は、各作業者の各装置に対する各作業内容についての顧客による評価情報(本実施例では、5段階評価の数値情報であって、各顧客から得られた評価情報を平均したもの)が格納されるものである。評価スキル判断テーブル1620(図16(b))は、顧客による評価情報に対応した補正値が格納されるテーブルであり、実績スキル判断テーブル1610(図16(a))は、作業実績に対応した補正値が格納されるテーブルである。
なお、上記各テーブルを示した各図は、理解の容易のために示したものであって本発明をこれらの構成に限るというものではなく、以下で説明する本発明の概念に沿って、各情報の関連付けがなされて保持されるものであればよい。また、各テーブル内に格納される各情報は、以下で説明する本発明の概念に沿った属性を備えているものであればよく、各情報の形式の違い(例えば、「作業者」を示す情報として、具体的な作業者名を使用するのか作業者コードを使用するのかの違いなど)によって本発明の技術的範囲が変動するものではない。
以上の構成を有するスケジュール管理システム2の、本発明に関する動作の概略を、図7〜図14を参照しつつ説明する。
図7はスケジュール割当て処理の動作の概略を示したフローチャートである。ステップ701では、所定時刻(予め内部サーバ21の記憶部に格納されている情報であり、例えば、午前0時)が到来したか否かを判別し、所定時刻である場合には、“作業実績収集・蓄積処理”を行う(ステップ703)。
図8は、図7のステップ703で実行される“作業実績収集・蓄積処理”の動作の概略を示したフローチャートである。なお、DB23に格納されている装置作業実績テーブル321(図3(b))は、後に説明する“作業実績入力処理”により、各作業者の作業実績が随時蓄積されていくものである。“作業実績収集・蓄積処理”(図8)が実行された際には、DB23に格納されている装置作業実績テーブル321(図3(b))から、各作業者の各装置・各作業内容に対する作業実績を取得し、これに対応する補正値を実績スキル判断テーブル1610(図16(a))から取得し、当該補正値によって、スキル情報テーブル310(図3(a))の該当値を補正する処理を行う(ステップ801)。当該処理は、例えば、作業者AAAの装置Aに対する作業XXXの作業実績を装置作業実績テーブル321(図3(b))から取得し(図3(b)では“70”)、これに該当する補正値を実績スキル判断テーブル1610(図16(a))から取得して(図16(a)では“1.3”)、当該補正値によってスキル情報テーブル310の、作業者AAAの装置Aに対する作業XXXのスキル情報(10)を補正する(スキル情報に補正値を乗じる等。なお、スキル情報が最大値(10)である場合には、1.3を乗じて13にするのではなく、10のままとする。)ことによって行う。
続くステップ802では、評価情報テーブル1510(図15)から、各作業者の各装置・各作業に対する評価情報を取得し、対応する補正値を評価スキル判断テーブル1620(図16(b))から取得し、当該補正値によって、スキル情報テーブル310(図3(a))の該当値を補正する処理を行う。当該処理は、例えば、作業者AAAの装置Aに対する作業YYYの評価情報を評価情報テーブル1510(図15)から取得し(図15では“4”)、これに該当する補正値を評価スキル判断テーブル1620(図16(b))から取得して(図16(b)では“1.1”)、当該補正値によってスキル情報テーブル310の、作業者AAAの装置Aに対する作業YYYのスキル情報(8)を補正する(スキル情報に補正値を乗じる等)ことによって行う。なお、補正の方法(補正値の定め方や、補正の計算方法など)を、上記したものに限定するものではなく、適宜選択することが可能である。
当該“作業実績収集・蓄積処理”が定期的に実行されることにより、各作業者の作業実績や作業に対する顧客の評価が、各作業者のスキル情報に反映されて、スキル情報テーブル310に格納されることとなる。なお、内部サーバ21やPC22等における各処理動作は、入力されたデータ(入力部や通信部、記憶部から得られるデータ)を、記憶部に保存する等しつつ制御部によって演算処理し、これによって得られた演算結果を記憶部に保存若しくは出力部に出力若しくは通信部から(DBへの格納要求等として)送出することによって行う。以下の各処理を実行する主体についても基本的に同様の概念である。
図7の“スケジュール割当て処理”に戻って説明を続ける。ステップ704以降は、作業の割当要求があった際に内部サーバ21において自動的に作業を割当てる処理であり、当該処理は、PC22の入力部224(若しくはサーバ21の入力部214)に対して、作業割当要求があった際に実行されるものである。作業割当要求は、前述した作業内容テーブル510(図5)が有する情報と同様の情報が入力されることによって行われる。即ち、作業対象の装置と、当該装置を有する顧客と、作業内容と、当該作業を実行する為に必要となるスキルと、作業を実施する指定時間と、作業指示書と、担当者の指示(例えば、特定の社外作業者や、特定の支店に行わせたい作業である場合に入力される情報)と、等を示す情報が作業割当要求時に入力される。なお、作業によっては必要のない情報も存在する(例えば、作業時間の指定が無い作業については、指定時間に関する情報はない。なお、作業時間の指定が無いことを示す情報を付与するものであってもよい)。また、作業コードは、作業割当要求の入力があった際にシステム側で割当てるものであってもよいし、入力者が入力するものであっても構わない。各作業は、“作業を実施するのに必要な時間(例えば2時間)”の属性も有しているが、当該作業実施時間は、作業割当要求時に上記情報と共に入力者によって入力され、作業内容テーブル114に格納されるものであっても構わないし、各作業(作業コード)と各作業に要する標準的な作業実施時間情報とを対応付けて格納したテーブルを備えさせることにより、必要に応じて当該“作業実施標準時間テーブル”から作業実施時間を得るようにしてもよい。また、“作業を実施するのに必要な時間”は、作業者の人数と対応付けられて管理されるもの(例えば、作業者1人の場合には2時間、作業者を2人割当てる場合には1時間とするなど)であってもよく、作業割当要求時に、実施させる作業者の人数も指定されるものであっても構わない。
上記した作業割当要求があった際には(ステップ702)、ステップ704において、割当てる作業内容の条件を取得すると共に入力された情報を作業内容テーブル510(図5)に格納する。
ステップ705では、割当要求作業を担当させる者として、社外作業者が指定(特定の社外担当者を指示する情報であっても構わないし、社外に行わせる旨の指示(任意の社外担当者)であってもよい)されているか否かを判別し、社外作業者の指定があった場合には、ステップ715の“社外作業者割当処理”へ移行し、指定が無かった場合には、ステップ706の“作業担当支店選択処理”へと移行する。
図9は、当該“作業担当支店選択処理”の動作の概略を示したフローチャートである。
“作業担当支店選択処理”が実行されると、割当要求作業に支店の指定があるか否かを判別し(ステップ901)、これがあった場合には、当該指定された支店を結果として出力する(ステップ908)。一方、支店の指定が無かった場合には、割当要求作業が有するスキル情報(作業割当要求時に入力されたスキル情報)をスキル情報テーブル310(図3)と比較することで割当要求作業を実行可能な社内作業者を取得し、当該作業者が属する支店の中から、顧客(割当要求作業が有する顧客情報)に最も近い支店を取得する(ステップ902)。当該処理における、「割当要求作業を実行可能」か否かの判別は、例えば、割当要求作業が、装置Aに対する作業XXXであって必要スキルレベルが8であった場合には、装置Aに該当するスキル情報テーブル310(図3(a))を参照して、作業XXXのスキルレベルが8以上の社内作業者が存在するか否かを判別することによって行われる。また、「顧客に最も近い支店を取得」する処理は、各支店の所在地情報が格納されるテーブル(図17(a))、顧客の所在地情報が格納されるテーブル(図17(b))などを、DB33若しくは内部サーバ21の記憶部等に格納しておき、これらの情報と、社内作業者情報テーブル411(図4(a))の情報などを、比較・演算すること等によって行う。
続くステップ903では、ステップ902で取得された支店に所属する全作業者の当月分の総作業量(即ち当該支店に割当てられて総作業量)を、作業テーブル610を参照することによって算出し、当該支店の総作業量が基準値(予め定められて内部サーバ21の記憶部等に格納されている)を超えていないかを判別する(ステップ904)。総作業量が基準値以下であった場合には、当該支店を結果として出力する(ステップ908)。一方、総作業量が基準値を越えていた場合には、スキル所有者のいる支店の中から次に顧客に近い支店を取得する(ステップ905)。ステップ904〜ステップ905の処理を支店の取得ができなくなるまで繰返し(ステップ906)、支店の取得ができなかった場合(スキル所有者のいる支店がなくなった場合)には、担当支店を選択できなかった旨を出力して(ステップ907)、“作業担当支店選択処理”を終了する。なお、“支店の総作業量”とは、単純に「支店に所属する全作業者の当月分の作業量」を合算したものであっても構わないが、本実施例では、これを支店に所属する作業者数で割ることにより“当該支店における作業者1人あたりの総作業量”としたものとする。また、“支店の取得”(ステップ902や、ステップ905)の際には、顧客からの距離(移動所要時間情報など)が一定値(予め定められて記憶部に格納されている)以下の支店のみを対象とする等としてもよい。
当該“作業担当支店選択処理”によって、顧客に近い支店であって、且つ、総作業量が基準値を超えていない支店が、割当要求作業を担当させる支店の候補として選択される。
図7の“スケジュール割当て処理”に戻って説明を続ける。ステップ707では、“作業担当支店選択処理”によって支店が取得されたか否かを判別し、支店が取得されていた場合には、割当要求作業に作業日時の指定があるか否かを判別する(ステップ708)。当該判別の結果、作業日時の指定があると判断された場合には、ステップ709へと移行して、選択された担当支店に所属する必要スキル保持者(割当要求作業を実施する為のスキルを有する作業者)の中で、指定日時にスケジュールが空いており、且つ、所定期間における作業量が基準値以下となる作業者が存在するか否かを、作業テーブル610(図6)を参照することによって判別する。なお、「指定日時にスケジュールが空いているか否か」の判別は、割当要求作業が有する指定日時情報と、前記した作業実施時間とから得られる“必要な時間帯”にスケジュールの空きがあるか否かを判別することによって行われる(例えば、指定日時が「3月22日17:00までに作業完了」というものであり、作業実施時間が「2時間」とされている場合には、3月22日の17:00までに、2時間の空き時間があるか否かによって判別され、指定日時が「3月24日13:00から作業開始」というものであり、作業実施時間が「1時間」とされている場合には、3月24日の13:00〜14:00に空きがあるか否かによって判別される)。“作業実施時間”は前述のごとく、割当要求時に入力されるものや、予め作業ごとに定められているものであってよく、又、顧客の所在地によって“作業実施時間”を補正(移動時間を考慮)したり、各作業者のスキルレベルによって“作業実施時間”を補正する(熟練者である場合には“標準的な作業実施時間”より短い時間とする等)などしてもよい。また、“所定期間”とは例えば、一月や一週間といった単位であり、“基準値”と共に記憶部212に予め設定されて記憶されているものとする。「所定期間における作業量が基準値以下」とは、割当要求作業を割当てても“所定期間”における作業量が“基準値”を超えることが無いかを、作業テーブル610を参照することによって判別するものである。
作業日時の指定が無かった場合(ステップ708)、若しくはスケジュールが空いている必要スキル保持者がいた場合には(ステップ709)、ステップ710へと移行して“作業者の選択・作業割当処理”を実行する。図10は、“作業者の選択・作業割当処理”の動作の概略を示したフローチャートである。
ステップ1001では、割当要求作業に対する必要スキル保持者(選択された担当支店に所属する作業者の中で、割当要求作業を実行するスキルと時間(スケジュールの空き)を有する者)が複数いるか否かを判別し、1人しかいない場合には以降のステップ1002〜ステップ1006における処理をスキップして、当該作業者に割当要求作業を割当てる処理(作業テーブル610(図6)に、割当要求作業の作業コードを、該当作業者と時間とに対応付けて格納すると共に、作業内容テーブル510(図5)の割当要求作業に作業者を対応付けて格納する処理)を行って(ステップ1007)、“作業者の選択・作業割当処理”を終了する。
必要スキル保持者(作業割当可能な作業者)が複数存在した場合には、作業テーブル610(図6)から各必要スキル保持者の当月分の作業量を算出して(ステップ1002)、当月分の作業量が最小の必要スキル保持者を取得する。当月分の作業量が最小の必要スキル保持者が複数いた場合には(ステップ1003)、これらの作業者の当日(割当要求作業の作業日)分の作業量を算出して(ステップ1004)、当日分の作業量が最小の必要スキル保持者を取得する。当日分の作業量が最小の必要スキル保持者が複数いた場合には、これらの作業者の中から割当要求作業を割当てる作業者を選択する処理(装置作業実績テーブル321(図3(b))を参照することによって割当要求作業の作業対象装置に対する作業実績が最も多い者を取得する処理、又は、顧客担当実績テーブル322(図3(c))を参照することによって割当要求作業の作業対象装置を有する顧客に対する担当実績が最も多い者を取得する処理、又は、スキル情報テーブル310(図3(a))を参照することによって割当要求作業の作業内容に対するスキルレベルが最も高い者を取得する処理)を行う(ステップ1006)。なお、ステップ1006において、上記した判断要素のうち、何れを重視するかは各企業若しくは各支店の方針などにより適宜選択される。又、ここでは実績やスキルレベルの高い作業者(即ち能力の高い者)から作業割当対象者を選択するものを例示したが、能力の低い者から優先して選択するものであってもよい(能力の高い者はこなせる作業も多い為、直ぐにスケジュールが埋まってしまい、作業割当が効率的にできなくなる事態が生じ得るためこれを抑止する趣旨、又は、能力の低い者に積極的に作業を割り振ることで、経験を積ませ、能力を向上させるという趣旨による)。
ステップ1002〜ステップ1003、若しくは、ステップ1004〜ステップ1005、若しくは、ステップ1006の各処理によって、割当要求作業を割当てる作業者が選択された場合には、当該作業者に割当要求作業を割当てる処理を行って(ステップ1007)、“作業者の選択・作業割当処理”を終了する。
当該“作業者の選択・作業割当処理”によって、作業割当可能な作業者(図9の“担当支店選択処理”によって選択された支店に属する社内作業者であって、スケジュールに空きのある作業者)が複数いた場合には、当月分の作業量が少ない順に、次いで、当日分の作業量が少ない順に、作業の割当が行われる事となる。
図7の“スケジュール割当て処理”に戻って説明を続ける。“作業者の選択・作業割当処理”(ステップ710)によって、割当要求作業の割当処理が行われた後は、ステップ701へと戻って、以下処理を繰返す。
一方、ステップ709において、選択された担当支店に所属する必要スキル保持者の中で指定日時にスケジュールが空いている作業者が存在しないと判断された場合には、ステップ711へと移行して“再割当処理”を実行する。
図11は、“再割当処理”の動作の概略を示したフローチャートである。
ステップ1101では、割当対象者に必要スキル保持者(割当要求作業を実行可能な作業者)が存在するか否かを、スキル情報テーブル310(図3(a))を参照して判別する。「割当対象者」とは、図7のステップ706(図9の処理)で選択された作業担当支店に所属する作業者であって、以下で説明するステップ1108で対象外とされた作業者を除いたものである(従って、最初に“再割当処理”が実行された際には、「割当対象者」は、作業担当支店に所属する全作業者を示す)。
割当対象者に必要スキル保持者が存在した場合には、当該必要スキル保持者を抽出して格納したスキル所持者テーブルを生成する(ステップ1102)。図18にスキル所持者テーブルの一例を示した。続くステップ1103では、当該抽出されたスキル所持者の数を変数nに代入して内部サーバ21の記憶部212に記憶させる。
続くループ1内の処理は、各スキル所持者(ステップ1102で抽出されたスキル所持者であり、即ち、スキル所持者テーブル180(図18)に格納された作業者)に対して、割当要求作業を割当てることが可能であるか否か(割当要求作業の指定日時に既に割当てられている作業を移動可能であるか否か)を判別し、可能であった場合には割当てられていた作業の移動と割当要求作業の割当処理を行うものである。
ループ1内のステップ1104では、スキル所持者i(スキル所持者テーブル180(図18)のi番目の作業者)に対して、割当要求作業の指定日時に既に割当てられている作業に、指定日時の指定があるか否かを、作業テーブル610(図6)と作業内容テーブル510(図5)を参照して判別し、割当要求作業の指定日時に既に割当てられている作業に指定日時の指定が無く、これを移動することによって(若しくは指定日時にスケジュールの空きがあることにより)割当要求作業をスキル所持者iに割当てることが可能である場合には、ステップ1112へと移行する。
ステップ1112では、割当要求作業をスキル所持者iに割当てても、スキル所持者iの所定期間の作業量が基準値を超えないかを判別し(前述した図7のステップ709と同様の概念)、基準値以下となる場合には、ループ1の処理を終了して、割当要求作業をスキル所持者iに割当てると共に、割当てられていた作業の再割当てを行う処理(必要ない場合もある)を行う(ステップ1113)。当該再割当てを行う処理は、“割当てられていた作業”を“割当要求作業”とした上で、図7のステップ706〜ステップ713の処理を実行させるのと同様の概念である。ステップ1113によって作業の割当てができた後には、「割当完了」を出力して(ステップ1114)、“再割当処理”を終了する。一方、ステップ1112における判別で、基準値を超えてしまうと判別された場合には、iをインクリメントしてループ1の処理を続行する(スキル所持者テーブル180(図18)の次の作業者に対する処理へ移行する)。
ステップ1104における判断結果が肯定であった場合(スキル所持者iに対して、割当要求作業の指定日時に既に割当てられている作業が、指定日時作業であった場合)には、ステップ1105において、当該既に割当てられている指定日時作業を、割当要求作業と入れ替えたとした場合に、スキル所持者iの所定期間の作業量が基準値を超えないかを判別し(前述したステップ1112と同様の概念)、基準値を超えてしまうと判別された場合には、iをインクリメントしてループ1の処理を続行する。一方、基準値以下と判断される場合には、割当要求作業をスタックに格納する(ステップ1106)。続くステップ1107では、スキル所持者iに対して割当要求作業の指定日時に既に割当てられている作業を新たな“割当要求作業”とし、ステップ1108では「割当対象者」からスキル所持者iを除いた上で新たな“割当要求作業”に対する“再割当処理”(図11の処理)を実行させる(即ち再帰呼び出し処理となる)。
続くステップ1109では、ステップ1108における再帰呼び出し処理によって、「割当完了」が得られたか否かを判別し、「割当完了」が得られた場合には、スタックに格納されている作業を取り出して作業を割当てる処理を行い(ステップ1110)、「割当完了」を出力して(ステップ1114)、“再割当処理”を終了する。一方、ステップ1109における判断結果が否定であった場合(即ち、再帰呼び出し処理によって「割当完了」が得られなかった場合)には、iをインクリメントして、ループ1の処理を繰返す。スキル所持者テーブル180(図18)の全てのスキル所持者に対する処理を実行しても「割当完了」が得られなかった場合には、ループ1の処理を終了し、「割当候補者不在」を出力して(ステップ1111)、“再割当処理”を終了する。
以上の“再割当処理”の動作の概略を具体例によって補足する。図6の作業テーブル610を用いて説明すると、例えば、割当要求作業(以下作業7777)が09:00〜11:00の作業時間(ここでは“日”に関する情報は省略する)を指定されていて、スキルレベルの条件から、作業者AAAのみが行える作業であり、作業者AAAに既に割当てられている作業1111が09:00〜12:00の作業時間を指定されていて、スキルレベルの条件から、作業者BBBには行えない作業であり、作業者CCCに既に割当てられている作業4444が08:00〜11:00の作業時間を指定されていて、スキルレベルの条件から、作業者AAA〜作業者CCCの何れも行える作業であったとした場合(作業者AAA〜作業者CCCは同一支店に所属している社内作業者とする)に、“再割当処理”が実行されると、作業7777に対するスキル所持者テーブル180(上記条件から、作業者AAAのみのテーブルとなる)が生成されて(ステップ1102)、ループ1の処理に移行する。
ステップ1104の判断では、作業1111が日時指定作業であるため、“Yes”となり、続くステップ1105で「基準値を超える」と判断された場合には、ループ1の処理を終了(作業7777に対するスキル所持者テーブル180が、作業者AAAのみのテーブル(n=1)であるため)し、「割当候補者不在」を出力して(ステップ1111)、“再割当処理”を終了することとなる。
一方、ステップ1105で、「基準値を超えない」と判断された場合には、ステップ1106へ移行して作業7777がスタックに格納される。続くステップ1107で作業1111が新たな“割当要求作業”とされ、割当対象者から作業者AAAが除かれた上で“再割当処理”が再帰呼び出し(以下、再帰呼び出し1)される(ステップ1108)。
呼び出された“再割当処理”(再帰呼び出し1)において、作業1111に対するスキル所持者テーブル180(作業者AAAが割当対象者から除かれているため、作業者CCCのみのテーブルとなる)が生成されて(ステップ1102)、ループ1の処理に移行する。ステップ1104における判断では、作業4444が日時指定作業であるため、“Yes”となり、続くステップ1105で、「基準値を超えない」と判断された場合には、ステップ1106で作業1111がスタックに格納される。続くステップ1107で作業4444が新たな“割当要求作業”とされ、割当対象者から作業者CCCが除かれた上で“再割当処理”が再帰呼び出し(以下、再帰呼び出し2)される(ステップ1108)。
呼び出された“再割当処理”(再帰呼び出し2)において、作業4444に対するスキル所持者テーブル180(作業者AAAと作業者CCCが割当対象者から除かれているため、作業者BBBのみのテーブルとなる)が生成されて(ステップ1102)、ループ1の処理に移行する。ステップ1104の判断では、作業者BBBのスケジュールが空いているため、“No”となり、ステップ1112において、作業4444を割当てることにより作業者BBBの作業量が基準値を超えるか否かの判別を行う。「基準値を超える」と判断された場合には、ループ1の処理を終了し(作業4444に対するスキル所持者テーブル180が、作業者BBBのみのテーブル(n=1)であるため)、「割当候補者不在」を出力して(ステップ1111)、再帰呼び出し2を終了する。再帰呼び出し2から「割当候補者不在」を得た再帰呼び出し1では、ステップ1109の判別が否定となるため、ループ1の処理を終了し(作業1111に対するスキル所持者テーブル180が、作業者CCCのみのテーブル(n=1)であるため)、「割当候補者不在」を出力して(ステップ1111)、再帰呼び出し1を終了する。再帰呼び出し1から「割当候補者不在」を得た“最初に実行された再割当処理”では、ステップ1109の判別が否定となるため、ループ1の処理を終了し、「割当候補者不在」を出力して(ステップ1111)、“再割当処理”を終了する。
一方、再帰呼び出し2のステップ1112において「基準値を超えない」と判断された場合には、ステップ1113へと移行して、作業者BBBに対して作業4444が割当てられ(これにより作業者CCCのスケジュールが空く)、「割当完了」を出力して(ステップ1114)、再帰呼び出し2を終了する。
再帰呼び出し1では、再帰呼び出し2から「割当完了」が出力されたことにより、ステップ1110へと移行し(ステップ1109)、スタックから作業1111を取り出してこれを作業者CCCに割当てる(再帰呼び出し1では、割当対象者から作業者AAAが除かれているため、作業1111を割当てることができるのは作業者CCCとなる)処理を行い(これにより作業者AAAのスケジュールが空く)、「割当完了」を出力して(ステップ1114)、再帰呼び出し1を終了する。
最初に実行された“再割当処理”では、再帰呼び出し1から「割当完了」が出力されたことにより、ステップ1110へと移行し(ステップ1109)、スタックから作業7777を取り出してこれを作業者AAAに割当てる処理を行い、「割当完了」を出力して(ステップ1114)、“再割当処理”を終了する。当該処理後の作業テーブル610を図19に示した。
なお、作業者BBBにも既に日時指定作業(以下、作業5555とする)が割当済みであった場合には、再帰呼び出し2のステップ1104の判断で、作業5555が日時指定作業であるため、“Yes”となり、ステップ1105において「基準値を超えない」と判断された場合には、続くステップ1106で、作業4444がスタックに格納される。続くステップ1107で作業5555が新たな“割当要求作業”とされ、割当対象者から作業者BBBが除かれた上で“再割当処理”が再帰呼び出し(以下、再帰呼び出し3)される(ステップ1108)。呼び出された“再割当処理”(再帰呼び出し3)では、ステップ1101の判断が“No”となり(作業担当支店に、作業者AAA〜作業者CCCしか存在しないとした場合、割当対象者が存在しない為)、「割当候補者不在」を出力して(ステップ1111)、再帰呼び出し3を終了する。再帰呼び出し2では、再帰呼び出し3から「割当候補者不在」が出力されたことにより、ステップ1109における判別が“No”となり、ループ1を終了し、「割当候補者不在」を出力して(ステップ1111)、再帰呼び出し2を終了する。再帰呼び出し1では、再帰呼び出し2から「割当候補者不在」が出力されたことにより、ステップ1109における判別が“No”となり、ループ1を終了し、「割当候補者不在」を出力して(ステップ1111)、再帰呼び出し1を終了する。最初に実行された“再割当処理”では、再帰呼び出し1から「割当候補者不在」が出力されたことにより、ステップ1109における判別が“No”となり、ループ1を終了し、「割当候補者不在」を出力して(ステップ1111)、“再割当処理”を終了することとなる。
図7の“スケジュール割当て処理”に戻って説明を続ける。“再割当処理”によって、「割当完了」が出力された場合には(ステップ712)、ステップ701へと戻って以下の処理を繰返す。一方、“再割当処理”によって、「割当完了」が得られなかった(「割当候補者不在」が出力された)場合には(ステップ712)、ステップ706で取得されていた作業担当支店を、担当支店の候補から除外した上で、ステップ706へと戻って、担当支店の選択処理を再度実行(次の担当支店候補を取得)させる(ステップ713)。
ステップ706の“作業担当支店選択処理”(図9の処理)によって支店が取得されなかった場合には(ステップ707)、ステップ714へと移行して、割当要求作業が、社内作業者によって実施するように指定されているか否かを判別し、そのような指定が無かった場合(若しくは、ステップ705における判別で、割当要求作業が社外作業者によって実施するように指定されていると判断された場合)には、ステップ715における“社外作業者割当処理”を実行する。以上の説明からわかるように、“社外作業者割当処理”は、割当要求作業が社外作業者によって実施するように指定されている場合か、若しくは、社内作業者に対して割当要求作業を割り当てようとしたが割当てることができなかった場合、に実行されるものである。
図12は、“社外作業者割当処理”の動作の概略を示したフローチャートである。
ステップ1201では、特定の社外作業者を指定されているか否かを判別し、指定があると判断された場合には、ステップ1205へと移行して、社外作業者作業テーブルの当該「特定の社外作業者」に、割当要求作業の作業コードを対応付けて格納することで、「特定の社外作業者」に作業を割当てる処理を行う。なお、“社外作業者作業テーブル”は、作業テーブル610(図6)と同様の構成であり、社内作業者と社外作業者の作業テーブルを別にせずに、作業テーブル610で社内作業者と社外作業者の双方を管理するものであっても構わない。
特定の社外作業者の指定がなかった場合には(ステップ1201)、社外作業者情報テーブル412(図4(b))とスキル情報テーブル310(図3(a))とを参照して、割当要求作業を実施できるスキルを有する社外作業者(スキル保持者)が存在するか否かを判別する(ステップ1202)。スキル保持者がいなかった場合には、「割当不能」を出力して(ステップ1206)、“社外作業者割当処理”を終了する。
一方、スキル保持者が存在した場合には、これが複数いるか否かを判別し(ステップ1203)、複数であった場合には、これらの社外作業者の中から割当要求作業を割当てる社外作業者を選択する処理(前述した図10のステップ1006と同様の概念)を行う(ステップ1204)。なお、ステップ1202〜ステップ1204の「割当要求作業を割当てる社外作業者を選択する処理」において、顧客と社外者業者との距離を考慮して、顧客に近い社外者業者を取得するもの(図9のステップ905と同様の概念)や、顧客との距離が一定距離以上(到達所要時間が一定値以上)である場合には割当対象から除外するような処理としてもよい。
ステップ1204の処理によって、割当要求作業を割当てる社外作業者が選択された場合には、当該社外作業者に割当要求作業を割当てる処理を行って(ステップ1205)、“社外作業者割当処理”を終了する。なお、「社外作業者に割当要求作業を割当てる処理」の際に、社外作業者が個人である場合には、同一の時間帯に複数の作業を割当てることができないと考えられるため、図7のステップ708〜ステップ712及びステップ717(以下で説明)の処理と同様の概念の処理を行うようにしてもよい。一方、社外作業者が企業である場合には、同一の時間帯に複数の作業を割当てても構わないと考えられる為、特に上記のような処理を行わずに、重複して作業を割当てるようにしてもよい(社外作業者情報テーブル412(図4(b))に、個人か企業かの種別を対応付けて格納しておき、当該種別に応じて処理を振り分けるものとしてもよい)。また、作業量の限度値を定めておき、これを超えない限りにおいて割当てるような処理にしてもよい。
当該“社外作業者割当処理”によって、社外作業者に対する作業の割当がなされる。
図7の“スケジュール割当て処理”に戻って説明を続ける。ステップ715における“社外作業者割当処理”によって、社外作業者に対する作業の割当がなされた場合には(ステップ716)、ステップ701へと戻って処理を繰返す。一方、“社外作業者割当処理”によって「割当不能」が出力された場合(若しくは、ステップ714の判別が肯定だった場合)には、ステップ717へと移行して“手動割当処理”を実行させる。
“社外作業者割当処理”(ステップ715)によって「割当不能」が出力された、若しくは、“作業担当支店選択処理”(ステップ706)によって支店が取得されず且つ割当要求作業が社内指定作業であったということは、本“スケジュール割当て処理”によって自動的に作業を割当てることができなかった場合であり、“手動割当処理”は、システムによって自動的に割当てることができなかった作業を手動(オペレータの判断によって)で割当てさせるものである。
図13は、“手動割当処理”の動作の概略を示したフローチャートである。
ステップ1301では、図20に示されるような「手動割当処理画面」を表示する。「手動割当処理画面」は、負荷グラフ表示エリア2010と、割当要求作業表示エリア2020と、作業者検索・割当エリア2030と、から構成される。当該画面は、内部サーバ21によって必要情報を各テーブルから取得して作業割当要求を送信してきたPC22に送信し、これを受信したPC22の制御部によって必要な画面構成処理が行なわれた上で、出力部に出力されるものである。
負荷グラフ表示エリア2010には、各支店の当月分の負荷(各支店に属する作業者の総作業量)を示す月別負荷グラフと、当日分の負荷(作業量)を示す日別負荷グラフとが、作業テーブル610(図6)から算出された情報を基に表示される(ステップ1302)。グラフ中の支店をクリックすることなどにより、支店の指定があった場合には(ステップ1303)、当該指定された支店に属する各社内作業者の当月分の負荷(作業量)を示す月別負荷グラフと、当日分の負荷(作業量)を示す日別負荷グラフとを、作業テーブル610(図6)から算出された情報を基に表示する(ステップ1307)。全体(各支店)の負荷グラフ表示指示があった場合には(ステップ1304)、ステップ1302へと戻って、各グラフを再表示する。なお、ここにおける“当日”や“当月”とは、作業割当要求の作業指定日時に該当する日付である。
オペレータは、割当要求作業に関する情報(割当要求作業表示エリア2020)や、各支店若しくは各作業者の負荷(負荷グラフ表示エリア2010)を参照することによって、割当要求作業を割当てるべき作業者の条件(例えば、必要なスキル情報や、顧客担当実績や、作業実績や、スケジュールが空いている時間、社内/外の別等)を定め、これを条件入力ボックスに入力して検索ボタン2031を入力する。当該入力があった際には(ステップ1305)、各テーブル(作業テーブル等)を参照して条件に該当する作業者を取得し、当該作業者の作業テーブル610(図6)の内容を、検索結果として表示する(ステップ1308)。
オペレータは、表示された内容を参照して、割当要求作業を割当てるべき作業者を決定し、作業者や作業日時等の条件を入力ボックスに入力して割当ボタン2032を入力する。当該入力があった際には(ステップ1306)、作業の割当処理を行って(ステップ1309)、“手動割当処理”を終了する。
“手動割当処理”によって、割当要求作業のオペレータによる手動の割当処理が行われた後は(図7:ステップ717)、ステップ701へと戻って、以下処理を繰返す。
以上の、“スケジュール割当て処理”によって、割当要求作業の割当処理が行われる。図14は、スケジュール管理システム2によってスケジューリングされた各作業の、作業実績を入力させるための処理の概略を示したフローチャートである。なお、作業内容テーブル510(図5)には、各作業(作業コード)に対応付けられて作業履歴情報(“0”である場合には終了していない作業であることを示し、“1”である場合には作業済みであることを示す。作業割当要求時に新たな作業が作業内容テーブルに格納される際には、作業履歴情報として“0”が割当てられる)が格納されているものとする。
“作業実績入力処理”は、各社内作業者が各支店内のPC32を利用して、自己が実施した作業が終了したことを入力する、若しくは、社外作業者(若しくは顧客)から作業終了の旨の通知を受けた各支店内の担当者などが各支店内のPC32を利用する等して、社外作業者に依頼した作業について、作業が終了したことを入力する処理である。ステップ1401では、図21に示されるような作業実績入力画面を表示し(PC32の出力部に表示される)、これに対する自己(若しくは社外作業者)の名前の入力(パスワードの入力を求めるようにする等してもよい)と検索ボタン2101の入力があった場合には(ステップ1402)、該当する作業者の、既にスケジュール日時が経過している作業であって作業履歴が0である作業を、作業テーブル610(図6)と作業内容テーブル510(図5)とを参照して取得し、これらの作業を表示する(ステップ1403)。
作業者(若しくは担当者)は、終了した作業の作業コードを入力し、OKボタン2102を入力する。当該入力があった場合には(ステップ1404)、作業内容テーブル510(図5)の当該作業コードに該当する作業履歴を1として、装置作業実績テーブル321(図3(b))と、顧客担当実績テーブル322(図3(c))の該当する作業実績をインクリメントする。ステップ1406では、終了ボタン2103の入力の有無を判別し、これが無い場合には、ステップ1403へと戻って「既にスケジュール日時が経過している作業であって作業履歴が0である作業の表示」を更新する。終了ボタン2103の入力があった場合には、“作業実績入力処理”を終了する(ステップ1406)。なお、装置作業実績テーブル321(図3(b))と、顧客担当実績テーブル322(図3(c))を更新する際に、該当する作業実績を単にインクリメントするのではなく、作業内容等に応じて、作業実績を増加させる量を増減させるようにしてもよい。例えば、作業時間と補正値を対応付けたテーブル(作業時間が長い場合には大きな補正値が、短い場合には小さな補正値が対応付けられたテーブルなど)を予め格納しておくことにより、装置作業実績テーブル321や顧客担当実績テーブル322の作業実績を更新する際には、実施した作業の作業時間に応じて(前記テーブルの補正値を利用して)作業実績を増加させる量を増減させたり、作業内容と補正値を対応付けたテーブル(高度な作業である場合には大きな補正値が、容易な作業である場合には小さな補正値が対応付けられたテーブル)を予め格納しておくことにより、装置作業実績テーブル321や顧客担当実績テーブル322の作業実績を更新する際には、実施した作業内容に応じて(前記テーブルの補正値を利用して)作業実績を増加させる量を増減させるなど。
以上のごとく、本実施例のスケジュール管理システム2によれば、同一のシステムによって、社内の作業者と社外の作業者に対する作業の割当処理ができ、且つ、所定条件に従って(社内作業者の作業量が所定量を超えない限り)、社内の作業者に対する作業の割当てを優先し、社内の作業者に割当てることができなかった作業を社外作業者に割当てる処理が、自動的になされるため、企業の実態に即したスケジュール割当を自動的に行わせることができ、利便性に優れる。
本実施例では、特に社外作業者を指定されていない場合には、社内作業者に可能な限り(作業量が基準値を超えない限り)作業を割当てるような処理としているが、“作業が有する情報に応じて社内作業者若しくは社外作業者の何れに優先して作業を割当てるかの条件”を予め定めておく(内外割当条件テーブル)ことにより、各企業や各支店の方針に応じた種々の条件による社内作業者と社外作業者への作業の振分けを、システムによって自動的に行わせることが可能となる。例えば、社内作業者若しくは社外作業者の何れに優先して作業を割当てるかを、作業の種別に応じて予め定めて(本実施例のようなサポート事業で言えば、「“顧客装置の保守作業”は社内作業者に実施させる」など)内部サーバの記憶部に(内外割当条件テーブルに)格納しておくことにより、社内作業者と社外作業者への作業の振分けを、システムによって自動的に行わせることや、“作業日猶予期間”を予め定めて内部サーバの記憶部に(内外割当条件テーブルに)格納しておくことにより、作業の指定日時までの有余が一定期間(作業日猶予期間)以下となる場合には、社内作業者に対して作業を割当てるようにする(社外作業者の場合には、発注や見積もり処理等が必要となる場合があるため一定の猶予期間が必要であることや、社外作業者も、あまりに短納期である場合には作業を引き受けてくれないという場合も考えられるため)こと、又は、社外に発注(若しくは社内で作業)したのではコスト的に割のあわない作業を予め定めて(内外割当条件テーブルに格納して)おくことで、割当要求作業を社内作業者(若しくは社外作業者)に優先的に割当てるようにする、又は、“損益分岐基準値”を予め定めて内部サーバの記憶部に(内外割当条件テーブルに)格納しておき、割当要求作業による収益(顧客から得られる収益であって作業割当要求時などに入力される情報を利用して取得する)が一定値(損益分岐基準値)以下であると判断された場合には、社内作業者に対して作業を割当てるようにする等してよい。
また、本実施例のスケジュール管理システム2によれば、作業時間に指定がある作業の割当要求があった場合であって、当該作業を割当て可能な(指定時間帯に空きがある)作業者が存在しなかった場合には、指定時間帯に既に割当てられている作業の中に移動可能な作業があるか否かが判別され(指定時間がある作業についても移動の可否が判断される)、移動可能な作業があった場合には当該作業の移動処理がされるため、スケジュール割当を効率的に行うことが可能となる。即ち、例えば、作業者Aに作業1(作業日時が指定されていない作業)を割当てた後に、作業日時が指定された作業2(作業1が割当てられた時間と重なる日時に指定されている作業)が発生したような場合に、一旦、作業1の作業者Aに対する割当てを解除した上で、作業2を作業者Aに割当てる処理が行われるため、突発(後発)的に作業日時に指定のある作業が発生しても、柔軟且つ効率的に対応することができるのである。また、当該スケジュール管理システムに対する作業者(若しくは担当者)からの「作業終了」の旨の入力に基づいて、作業実績テーブルの更新処理が行われるため、消化されたスケジュールに対して作業者が“作業済み”の入力を行うことのみによって、各作業者の作業実績のデータが蓄積されていくため、利便性に優れる。
さらに、上記によって蓄積される「各作業者の各作業対象装置に対する作業を行った実績」に対応する「スキル情報補正値」を使用してスキル情報テーブルの該当スキル情報が補正されるため、逐一変化する作業者の能力を迅速に評価・適用させることが可能となると共に、顧客から得られる「各作業者の各作業対象装置に行った作業に対する評価情報」に、対応する「スキル情報補正値」を使用してスキル情報テーブルの該当スキル情報が補正されるため、作業者のスキルレベルに、客観的な判断要素(“作業者”が属する企業による判断ではなく、顧客の判断)を反映させることが可能となる。これと、“割当て済みの作業を移動(再割当)する処理”との相乗効果によって、より柔軟なスケジューリングを実行させることができる。即ち、例えば、作業Aを最初に割当てる処理が行われた時点では、当該作業Aを実行するだけのスキルを有しておらず、割当対象者とはならなかった者であっても、再割当処理時までの間に実績などの蓄積がなされることにより、再割当処理時には割当対象者(スキル所持者)となることができ、最初の割当処理を行った時点では割当てることができなかった作業Aを、再割当処理時には割当てることができる。といったことが可能となるため、より柔軟且つ効率的なスケジューリングを実行することができるのである。
また、本実施例のスケジュール管理システムによれば、作業割当要求があった際における、作業を担当させる支店を選択する処理において(図9)、総作業時間量が基準値を越えた支店を、担当支店から除外する処理としていることにより、各支店の負担の適正化が図られる。なお、「スキル所有者のいる支店であって、且つ、顧客へ訪問可能と判断される支店の中から、最も作業時間が少ない支店を選択する」というような処理とすること等により、より明確に各支店間の作業量の均等化を図るようにしてもよい。
また、割当処理(図10)において、割当可能な作業者が複数いた場合には、負荷の少ない者から作業の割当を行うようにしているため、各作業者間の負荷の均等化が図られる。
さらに、システムにて自動的に割当をすることができなかった作業については、図13の手動割当処理において、オペレータの判断によって作業の割当を行うことができるため、より柔軟に、スケジューリングを行うことが可能となる。即ち、システムには不可能な若しくはシステムには実行させるべきではない判断(例えば、状況に応じて、必要スキルレベルを有していない作業者に対して作業割当を行うことや、指定日時とは異なった日時に作業を割当てる等)を、人によって行わせることにより、柔軟且つ効率的にスケジューリングを行うことが可能となるのである。
なお、本実施例では、本発明のスケジュール管理システムを説明するための具体例として、サポート事業を営む企業におけるスケジュール管理システムを用いて説明したが、本発明をこれに限るというものではなく、上述した概念に沿って、種々のスケジュール割当てに対して適用することができる。また、本実施例では、本社センタ11において、各支店に属する作業者(及び社外作業者)のスケジューリングを一括して行うものとしているが、各支店ごとにスケジューリングを実行するシステムとしても構わない。加えて、「スケジュール管理システム」とは、実施例における具体例のような、サーバやクライアント(PC)、DBがネットワークを介して相互に接続されて構成されるものに限られるものではなく、例えば1台のPCのみによって構成されるもの(PCが備える記憶部に各テーブルを格納し、入力部から入力される作業割当要求などに従って、上述した処理を、制御部などによって実行させるもの)であっても構わない。
図22は本実施例のスケジュール管理システムの概略を示すブロック図であり、図23〜図28は、本実施例のスケジュール管理システムの動作のうち、本発明に関する部分の概略を示したフローチャートである。
図22に示されるように、本実施例のスケジュール管理システムは、サポート事業を営む企業の管理下にある内部ネットワークシステム(本社センタ11及びプライベートネットワーク13及び各支店12)と、前記企業に属さない作業者である外部作業者が管理する情報処理装置2201と、これらを接続するネットワークであるインターネット2202と、によって構成される。なお、サポート事業を営む企業の管理下にある内部ネットワークシステムは、実施例1と基本的に同様の構成であるため、ここでの説明を省略若しくは簡略化し、必要があるときは図1や図2を参照して説明する。
本社センタ11内には、実施例1と同様に、主に本発明に係るスケジュール管理の処理を実行する内部サーバ(スケジュール管理情報処理装置)21や、記憶装置たるDB23が備えられ、支店12には、主に入力装置若しくは出力装置として動作するPC(情報処理端末装置)22が備えられる。また、本実施例のスケジュール管理システムでは、サポート事業を営む企業の非武装セグメント26上に公開サーバ(公開情報処理装置)27が備えられる。
本社センタ11内のDB23には、実施例1と同様の各テーブルが格納されており、本実施例の“スケジュール割当て処理”の動作の概略も実施例1(図7)と同様であるが、ステップ715(図7)における“社外作業者割当処理”は、本実施例では、図23に示される処理が実行される。なお、本実施例では、社外作業者情報テーブル412(図4(b))に、各社外作業者のメールアドレス情報(若しくは各社外作業者が所有する社外作業者情報処理装置2201のアドレス情報)が格納されているものとする。
図23を参照して、本実施例における“社外作業者割当処理”の概略を説明する。なお、実施例1(図12)と同様の処理概念となるものについては、実施例1(図12)と同一の符号を使用し、ここでの説明を省略する。
割当要求作業を実施可能なスキルを有する社外作業者が複数いた場合には(ステップ1203)、社外作業者作業テーブルの各該当スキル保持者(複数)に、割当要求作業の作業コードを対応付けて格納すると共に、作業内容テーブル510(図5)に“複数仮割当”であることを示す情報を対応付けて格納(各社外作業者も対応付けて格納)することにより、複数の社外作業者(スキル保持者)に対して、割当要求作業を“仮割当て”する(ステップ2301)。
続くステップ2302では、社外作業者情報テーブル412(図4(b))を参照して各該当スキル保持者(仮割当てされた社外作業者)のアドレスを取得し、仮割当がなされたことを通知する。当該“通知”は、例えば、本“社外作業者割当処理”を実行する内部サーバ21によって、「発注作業の仮割り当てを致しました。作業内容をご確認下さい」旨の定型句(作業に関する情報(作業内容や作業実施日時などの情報)を付加するなどしてもよい。)のメールを、「仮割当てされた社外作業者」のメールアドレスを使用して自動生成させて、公開サーバ27の一つであるメールサーバへ送信し、当該メールサーバから「仮割当てされた社外作業者」宛てのメールを送信することなどによって行う。なお、社外作業者情報処理装置2201との直接的な通信が許可されているような場合(プライベートネットワークで接続されているような場合)には、社外作業者情報処理装置2201のアドレス情報を使用して直接「発注作業の仮割り当てを致しました。作業内容をご確認下さい」旨の情報を送信するようにしてもよい。
一方、割当要求作業を実施可能なスキルを有する社外作業者が単数であった場合には、社外作業者作業テーブルの該当スキル保持者に、割当要求作業の作業コードを対応付けて格納すると共に、作業内容テーブル510(図5)に“仮割当”(単数)であることを示す情報を対応付けて格納(当該社外作業者も対応付けて格納)することにより、社外作業者(スキル保持者)に対して、割当要求作業を“仮割当て”する(ステップ2303)。続くステップ2304では、ステップ2302と同様に該当スキル保持者(仮割当てされた社外作業者)に仮割当がなされたことを通知する。
以上の“社外作業者割当処理”により、社外作業者に対して、作業の“仮割当て”がなされるとともに、その旨が社外作業者に自動的に通知される(有資格者の全てに仮割当を行って通知する処理となる)。
図24は、スケジュール管理情報処理装置たる内部サーバ21における“作業内容参照処理”の動作の概略を示したフローチャートである。“作業内容参照処理”は、社内作業者が本社センタ11内のPC22(若しくは各支店内のPC32)を使用して、自己に割当てられている作業の内容の参照要求をすることにより、若しくは、社外作業者が社外作業者情報処理装置2201を使用して、自己に割当てられている作業の内容の参照要求を公開情報処理装置たる公開サーバ27へ送信し、これを受けた公開サーバ27が内部サーバ21に作業内容参照要求を送信することにより、実行される処理である。
本社センタ11内のPC22(又は各支店内のPC32)、又は、公開サーバ27から、作業内容参照要求があった場合には(ステップ2401)、作業テーブル(若しくは社外作業者テーブル)610(図6)と、作業内容テーブル510(図5)を参照して、作業内容参照要求をしてきた作業者(作業者情報はシステムへのログイン時に取得されており、PC22又は公開サーバ27から送信されてくる)に割当てられている作業を取得し、これらの作業の内容を応答として(例えば、HTML形式として)PC22(若しくは各支店内のPC32)又は公開サーバ27へと送出する(ステップ2402)。当該作業内容を受信したPC22(若しくは各支店内のPC32)、又は、公開サーバ27を介して当該作業内容を受信した社外作業者情報処理装置2201では、例えば図29に示されるような画面を表示する。当該画面に対して、さらなる“作業内容参照要求”(例えば、作業指示書をクリックすることによる、作業指示書の内容表示要求)があった場合には、該当する情報を各テーブルなどから取得し、これを応答として送出する。なお、作業内容参照要求をしてきた“作業者”の権限に応じて参照可能な内容を変化させてもよい(例えば、社内作業者からの作業内容参照要求の場合には、顧客に関するより詳細な情報や装置(作業対象装置)に関する詳細な情報なども提示する(DB24に格納されている顧客情報や装置情報などから情報を取得し応答として送出する)が、社外作業者に対しては作業指示書に関するものしか提示しないようにするなど)。
ステップ2403では、作業指示書の印刷要求があったか否かを監視し、これがあった場合には、印刷履歴を作業内容テーブル510(図5)に格納する(ステップ2404)。なお、作業指示書は更新や変更などが行われる場合があるため、印刷履歴も各作業指示書の各版ごとに管理するものであってよい。
図25は、公開サーバ27の処理のうち、社外作業者情報処理装置2201からの要求があった場合の処理動作の概略を示したフローチャートである。
社外作業者情報処理装置2201から、前述した“作業内容参照要求”があった場合には(ステップ2501)、要求を送信してきた社外作業者の情報(公開サーバ27にログインする際に社外作業者から得られる情報)と共に、”作業内容参照処理”(図24)の実行を求める要求を内部サーバへ送信し(ステップ2502)、社外作業者情報処理装置2201と内部サーバ21との間の要求と応答の送受信を中継する(ステップ2503)。なお、単なる中継ではなく、データの加工(HTML形式のデータの生成など)を公開サーバ27で行うものであってもよい。
ステップ2504では、社外作業者情報処理装置2201からの作業報告要求の有無を判別し、これがあった場合にはステップ2505へと移行する。「作業報告要求」とは、社外作業者が、自己が実施した作業について、作業が終了した旨を本システムを利用して報告するものであり、ステップ2505では、“作業実績入力処理”の実行を求める要求を内部21サーバへ送信する。“作業実績入力処理”の処理概念は実施例1(図14)と同様のものであるが、社外作業者の情報(公開サーバ27にログインする際に社外作業者から得られる情報)が、送られてくる為、ステップ1402における名前の入力は必要ない。
当該処理により、社外作業者は、インターネット2202を介して自己に割当てられている作業内容を確認できると共に、作業終了を報告することができ、当該作業報告を受けた「サポート事業を営む企業」のシステムでは、自動的に、社外作業者の作業履歴が蓄積されていく(作業実績テーブル320が更新される)と共に、これにより、社外作業者のスキル情報(スキル情報テーブル310)も更新されることとなる。なお、本実施例では、処理を内部サーバ21に依頼することで、公開サーバ27は単なる中継装置として機能するものを例示したが、公開サーバ27によって各テーブルからの情報取得・更新処理を行うことで、“作業内容参照処理”や“作業実績入力処理”を公開サーバ27に実行させるものであってもよい。
図26は、前述した“仮割当て”された作業を“本割当て”へと移行させる“仮割当作業本割当処理”の動作の概略を示したフローチャートである。本処理は、内部サーバ21に対して“本割当要求”があった際に実行される処理であり、“本割当要求”は、例えば、各種業務処理(見積もりや正式な発注処理など)を経た後に、外注先(社外作業者)が決定され、当該決定を受けてオペレータがPC22(若しくはPC32)を使用して入力するものであっても良いし、社外作業者が社外作業者情報処理装置2201を使用して、メール若しくは公開サーバ27に用意した入力フォームを利用することなどにより、「作業受注OK」の旨を公開サーバ27へと送信し、これを受けた公開サーバ27から内部サーバ21へ“本割当要求”を自動的に送信するものであってもよい。なお、前述のごとく、“仮割当て”は有資格者の全てに対して行われるため、“本割当て”させる外部作業者を選択する必要があるが、本システムによって自動的に“本割当要求”を生成する場合における、「何れの者に対して“本割当て”を行うかの判断(選択)」は、単純に、最も早く「作業受注OK」の旨を送信してきた社外作業者に対して“本割当て”するものであっても構わないし、例えば、前記メール若しくは入力フォームの情報に、見積もり情報を付加させ、最も安価な提示があった社外作業者に“本割当て”するものなどであってよい。なお、“本割当要求”には、当然に本割当を行う作業を示す情報が含まれているものである。
“本割当要求”があった際には(ステップ2601)、作業内容テーブル510(図5)を参照して、該当する作業が“複数仮割当”であるか否かを判別する(ステップ2602)。“複数仮割当”であった場合には、作業内容テーブル510(図5)を参照して、仮割当(複数仮割当)がなされている社外作業者のうち、本割当される作業者以外の作業者を取得し、社外作業者情報テーブル412(図4(b))を参照してアドレスを取得し、割当が取り消された旨を通知する(ステップ2603)と共に、社外作業者作業テーブルに対応付けられて格納されている作業コード(仮割当されていた作業)を削除し、作業内容テーブル510(図5)に対応付けられていた作業者情報も削除することで、「本割当される作業者以外の作業者」に対する作業の“仮割当て”を解除する(ステップ2604)。
上記ステップ2603及びステップ2604を経た後、若しくは、“本割当要求”があった作業が“複数仮割当”ではなかった場合(ステッ2602)には、作業内容テーブル510(図5)の“仮割当て”(複数仮割当を含む)である旨の情報を“本割当て”であることを示す情報の更新し(ステップ2605)、社外作業者情報テーブル412(図4(b))を参照してアドレスを取得し、“本割当”がされた旨(即ち作業の実施依頼)を通知する(ステップ2606)。
当該“仮割当作業本割当処理”によって、社外作業者に対する作業の割当が確定する。
図27は、内部サーバ21において実行される“作業内容変更通知処理”の動作の概略を示したフローチャートである。
ステップ2701では、作業内容テーブル510(図5)に格納されている情報に変更・更新があったか否か(新たな作業割当要求があった際に、当該割当要求作業の内容が追加されることによる更新を除く)を監視し、これがあったと判断された場合には、作業者情報テーブル410を参照して、更新があった作業が割当てられている作業者のアドレスを取得して、作業内容に変更があった旨を通知する(ステップ2702)。
作業内容の変更とは、例えば、顧客の都合により作業日時に変更があった場合や、作業指示書の内容に変更があった場合などがあり、“作業内容変更通知処理”は、これらの変更があった場合に、作業者に変更があった旨(若しくは変更内容)を通知するものである。ステップ2701における監視対象を、例えば、作業指示書のみとすることにより、作業指示書に変更が生じた場合のみ通知させる処理としたり、監視対象を社外作業者に割当てられている作業のみとすることで、社外作業者に対してのみ変更を通知する処理とする等してもよい。
以上のごとく、本実施例のスケジュール管理システムによれば、同一システムによって、社内作業者と社外作業者に作業の割当てを自動的に行うことが可能となると共に、社内作業者及び社外作業者の双方に対して割当てた作業の内容を参照させることや作業終了報告を行わせることが可能となるため、システムの一元化がなされる。また、社内作業者(即ち従業者)とは異なり、社外作業者は、作業の割当(作業実施要求)を行っても、必ずしも引き受けてくれるとは限らないため、一の社外作業者に対して作業実施要求を行い、これを断られた後に、次の社外作業者に対して作業実施要求を行うような処理とすると、スケジューリングがスムーズに行われない場合が生じ得るが、本実施例では、最初に複数の社外作業者に対して作業実施要求(仮割当て)を行い、後に本割当てが行われなかった社外作業者に対してはその旨を通知するものとしているため、スケジューリングをスムーズに行うことが可能となる。
なお、社外作業者への作業の割当(仮割当)処理(図23)において、実施例1(図12)と同様に、所定の条件に従って割当対象者を一に絞り、当該社外作業者に対して“仮割当”(単数)を行うものであっても構わない。
なお、作業日時が迫っているのに、“仮割当て”から“本割当て”にステータスが移行していない作業があるような場合には、警告を通知するような処理としてもよい。図28はこのような“警告通知処理”の処理の概略を示したフローチャートである。
ステップ2801では、社外作業者作業テーブルや作業内容テーブル510(図5)を参照することにより、“仮割当作業”(複数仮割当を含む)の中に、作業実施日時までの期間が所定期間(予め設定されて内部サーバ21の記憶部に格納されているものとする)をきった作業があるか否かを判別し、これがあった場合には、所定の担当者にこれを通知する(ステップ2802)。なお、“所定の担当者”は、例えばスケジュール担当者などであり、当該担当者のPC(当該担当者がシステムに対してログインを行ったPC)に警告を通知させるものである。
なお、ステップ2803では、作業実施日時までの期間が所定期間(前記所定期間と異なるものであっても同じものであっても構わない)をきった作業の中で、「作業指示書」の印刷がなされていないものがあるか否かを判別し、これがあった場合には、所定の担当者にこれを通知している(ステップ2804)。作業指示書の印刷がなされていないということは、作業現場において作業指示書が無いことを示すものと考えられる為、これを確認として担当者(作業者であってもよい)に通知するものである。当該印刷確認の通知は、必ず作業指示書の印刷が必要と考えられる作業に対してのみ実行させる(作業内容テーブル510(図5)などにその旨の条件を格納しておく)ものであってよく、又、“作業内容参照処理”(図24)において、印刷履歴ではなく参照履歴を残すことで、作業指示書(その他の情報でもよい)の参照がされていないと判断される場合に、その旨を確認する通知を行わせるもの等であってもよい。
なお、実施例中では、割当要求作業は作業者1人に割当てられるような説明としたが、割当要求作業は、必ずしも1人(若しくは一企業)の作業者にのみ割当てられるものではなく、複数の作業者に割当てるものであってもよい。例えば、作業の割当要求時に(図7:ステップ704の作業内容条件入力時に)、作業を実施する人数を指定して入力することにより、「複数人に実施させる作業」の割当要求があった場合には、相互に関連付け(作業コードにそのような情報を持たせるなど)られた“複数の割当要求作業”を生成して(通常は1つの割当要求作業となるところを、同一内容の複数の割当要求作業とすればよい)、作業割当て処理(図7の処理)を実行させれば、上記説明した概念をそのまま適用することができる。
さらに拡張して、作業の割当要求時に、例えば「社内作業者を1人と社外作業者」を、指定条件として入力させ、上記概念と同様に、作業者を“社内作業者”に指定した作業割当要求と、作業者を“社外作業者”とした作業割当要求と、を相互に関連付けて生成して、作業割当て処理(図7の処理)を実行させることにより、「社内作業者と社外作業者のチーム」に作業を割当てる処理とさせること等も可能である。