JP5059185B2 - エンジン駆動機械、エンジン駆動機械の制御装置、及びエンジンの最大出力特性の制御方法 - Google Patents

エンジン駆動機械、エンジン駆動機械の制御装置、及びエンジンの最大出力特性の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、エンジンの最大出力特性の制御に関する。
エンジンによって駆動される複数種類の負荷装置を有する機械として、例えば、パワーショベルやホイールローダなどの作業車両がある。作業車両は、通常、走行装置と作業装置とを備えている。
作業車両のエンジンの出力制御に関する技術として、例えば特許文献1に開示の技術が知られている。この技術によれば、各時点で、走行装置と作業装置のそれぞれの消費馬力を測定し、オペレータが作業装置の速度を要求している場合には、その速度で作業装置を動かせるようなエンジン回転数とし、一方、オペレータが作業装置の速度を要求していない場合には、走行装置と作業装置のそれぞれの消費馬力において燃費の最も良いエンジン回転数とする。
特開昭61−14447号公報
特許文献1の技術によれば、測定された消費馬力に関して、最も燃費の良いエンジン回転数とするか、或いは、オペレータ所望の速度で作業装置を動かせるエンジン回転数とするかが決定される。このため、消費馬力に変動が無くても、オペレータの意図に反してエンジン回転数が変動することがある。
オペレータの意図に反したエンジン回転数変動は、作業車両が停止した状態で作業する場合には、あまり問題とならないかもしれない。なぜなら、作業装置の速度が変わるぐらいであると考えられるからである。
しかし、オペレータの意図に反したエンジン回転数変動は、作業車両が走行と作業とを並行して行う場合には、作業車両が停止した状態で作業する場合に比べて大きな問題である。なぜなら、オペレータ所望の速度で作業車両を走行させ続けることが望ましいところ、オペレータの意図に反してエンジン回転数が変動してしまうと、作業車両の速度が、オペレータの意図に反して変動してしまうためである。
従って、本発明の目的は、オペレータの意図に反したエンジン回転数変動を生じることなく、所望されるパワーを出せるようにすることにある。具体的には、例えば、走行と作業とを並行して行う場合に、オペレータの意図に反した走行速度の変化を生じることなく、作業に応じたパワーを出せるようにすることにある。
本発明の他の目的は、後の説明から明らかになるであろう。
この欄の記述において、カッコ内の符号は、添付の図面に記載の要素との対応関係を例示するものであるが、これは、単なる説明のための例示にすぎず、本発明の技術的範囲を限定する趣旨ではない。
本発明の第一の観点に従うエンジン駆動機械は、少なくとも一種類の負荷装置からエンジン(101)に負荷される現在の負荷トルクを算出する負荷トルク算出部(1201)と、現在のエンジン回転数においてエンジン(101)が出力可能な最大出力トルクが、前記算出された負荷トルク以上の最大出力トルクとなるように、前記算出された負荷トルクに応じて前記エンジン(101)の最大出力特性を可変制御する制御部(1203)とを備える。
これにより、オペレータの意図に反したエンジン回転数変動を生じることなく、所望されるパワーを出せる。
第二の観点では、第一の観点において、前記制御部(1203)が、第一と第二のモードを有し、前記第一のモードでは、前記エンジン(101)の最大出力特性を第一の最大出力特性に一致させるように制御し、前記第二のモードでは、前記エンジン(101)の最大出力特性を第二の最大出力特性に一致させるように制御するよう構成されている。前記制御部(1203)は、前記算出された負荷トルクが第一の負荷トルク条件に適合すれば、前記エンジン(101)の最大出力特性を第一の最大出力特性とし、前記算出された負荷トルクが第二の負荷トルク条件に適合すれば、前記エンジン(101)の最大出力特性を第二の最大出力特性とする。前記第一の最大出力特性は、所定のエンジン回転数範囲における最大出力トルクが前記第二の最大出力特性よりも低い。
第三の観点では、前記第二の観点において、前記第一の負荷トルク条件は、前記算出された負荷トルクが第一の負荷トルク閾値以下であることである。前記第二の負荷トルク条件は、前記算出された負荷トルクが第二の負荷トルク閾値以上であることである。前記第一の負荷トルク閾値は、前記第二の負荷トルク閾値よりも低い値である。
第四の観点では、前記第三の観点において、前記第一の負荷トルク閾値及び/又は前記第二の負荷トルク閾値が、エンジン回転数及び/又はアクセル開度に関わらず一定である。
第五の観点では、前記第三の観点において、前記第一の負荷トルク閾値及び/又は前記第二の負荷トルク閾値が、エンジン回転数及び/又はアクセル開度の関数である。
第六の観点では、前記第二乃至第五のいずれかの観点において、前記エンジン駆動機械は、走行系(103)と油圧装置系(104)とを備えた作業車両(1)である。前記算出された負荷トルクとは、前記走行系(103)に属する種類の負荷装置からかかる第一種の負荷トルクと、前記油圧装置系(104)に属する種類の負荷装置(例えば一又は複数の油圧ポンプ)からかかる第二種の負荷トルクと、前記第一種の負荷トルク及び前記第二種の負荷トルクに基づいて算出された第三種の負荷トルクとのうちの少なくとも一種類である。
第七の観点では、前記第六の観点において、前記第一の負荷トルク条件及び前記第二の負荷トルク条件が、それぞれ、負荷トルクの種類毎に設けられている。
第八の観点では、前記第六又は第七の観点において、前記算出された負荷トルクとは、前記第一種乃至第三種の負荷トルクのうちの少なくとも二種類の負荷トルクである。前記制御部(1203)は、前記少なくとも二種類の負荷トルクのうちの半数未満の所定種類数の負荷トルクが、それぞれ、前記第二の負荷トルク条件に適合していれば、前記エンジン(101)の最大出力特性を前記第二の最大出力特性とする。
第九の観点では、前記第六又は第七の観点において、前記算出された負荷トルクとは、前記第一種乃至第三種の負荷トルクのうちの少なくとも二種類の負荷トルクである。前記制御部(1203)は、前記少なくとも二種類の負荷トルクのうちの半数未満の所定種類数の負荷トルクが、それぞれ、前記第一の負荷トルク条件に適合していれば、前記エンジン(101)の最大出力特性を前記第一の最大出力特性とする。
第十の観点では、前記第二乃至第九のいずれかの観点において、前記制御部(1203)は、前記算出された負荷トルクが前記第一の負荷トルク条件に非適合でも、現在のエンジン回転数が第一の回転数条件に適合するならば、前記エンジン(101)の最大出力特性を前記第一の最大出力特性とし、及び/又は、前記算出された負荷トルクが前記第二の負荷トルク条件に非適合でも、現在のエンジン回転数が第二の回転数条件に適合するならば、前記エンジン(101)の最大出力特性を前記第二の最大出力特性とする。
第十一の観点では、前記第十の観点において、前記第一の回転数条件は、現在のエンジン回転数が第一の回転数閾値以下であることである。前記第二の回転数条件は、現在のエンジン回転数が第二の回転数閾値以上であることである。前記第一の回転数閾値は、前記第二の回転数閾値よりも低い値である。
第十二の観点では、前記第十一の観点において、前記第一の回転数閾値及び/又は前記第二の回転数閾値が、前記エンジン(101)に負荷される負荷トルク及び/又はアクセル開度に関わらず一定である。
第十三の観点では、前記第十一の観点において、前記第一の回転数閾値及び/又は前記第二の回転数閾値が、前記エンジン(101)に負荷される負荷トルク及び/又はアクセル開度の関数である。
第十四の観点では、前記第一の観点において、余裕トルク算出部(1205)が更に備えられる。前記余裕トルク算出部(1205)が、前記算出された負荷トルクと現在のエンジン回転数における最大出力トルクとの差分である余裕トルクを算出する。前記制御部(1203)が、前記算出された余裕トルクに応じて、前記エンジン(101)の最大出力特性を可変制御する。
第十五の観点では、前記第十四の観点において、前記制御部(1203)が、第一と第二のモードを有し、前記第一のモードでは、前記エンジン(101)の最大出力特性を第一の最大出力特性に一致させるように制御し、前記第二のモードでは、前記エンジン(101)の最大出力特性を第二の最大出力特性に一致させるように制御するよう構成されている。前記制御部(1203)が、前記算出された余裕トルクが第一の余裕トルク条件に適合すれば、前記エンジン(101)の最大出力特性を第一の最大出力特性とし、前記算出された余裕トルクが第二の余裕トルク条件に適合すれば、前記エンジン(101)の最大出力特性を第二の最大出力特性とする。前記第一の最大出力特性は、所定のエンジン回転数範囲における最大出力トルクが前記第二の最大出力特性よりも低い。
第十六の観点では、前記十五の観点において、前記第一の余裕トルク条件は、前記算出された負荷トルクが第一の余裕トルク閾値以上であることである。前記第二の余裕トルク条件は、前記算出された余裕トルクが第二の余裕トルク閾値以下であることである。前記第一の余裕トルク閾値は、前記第二の余裕トルク閾値よりも高い値である。前記第一の余裕トルク閾値及び/又は前記第二の余裕トルク閾値が、エンジン回転数及び/又はアクセル開度に関わらず一定であっても良いし、或いは、エンジン回転数及び/又はアクセル開度の関数であっても良い。
第十七の観点では、前記第十四乃至第十六のいずれかの観点において、前記余裕トルクは、現在のエンジン回転数及び現在のアクセル開度における最大出力トルクと前記算出された負荷トルクとの差分である。
第十八の観点では、前記第一乃至第十七のいずれかの観点において、前記制御部(1203)が、現在のエンジン回転数でエンジン(101)から出力されて前記少なくとも一種類の負荷装置に配分され得る最大配分トルクが、前記算出された負荷トルク以上になるように、前記エンジン(101)の最大出力特性を可変制御する。
第十九の観点では、前記第一乃至第十八のいずれかの観点において、前記算出された負荷トルク以上とは、前記算出された負荷トルクと所定サイズのトルクとの合計以上である。
本発明の第二十の観点に従う制御装置は、エンジン(101)によって駆動される複数種類の負荷装置を有するエンジン駆動機械の制御装置であって、前記負荷トルク算出部(1201)と、前記制御部(1203)とを備える。
本発明の第二十一の観点に従う方法は、エンジン(101)の最大出力特性を制御する方法であって、エンジン(101)によって駆動される複数種類の負荷装置のうちの少なくとも一種類の負荷装置から前記エンジン(101)に負荷される現在の負荷トルクを算出するステップと、現在のエンジン回転数においてエンジン(101)が出力可能な最大出力トルクが、前記算出された負荷トルク以上の最大出力トルクとなるように、前記算出された負荷トルクに応じて前記エンジン(101)の最大出力特性を可変制御するステップとを有する。
本発明の第二十二の観点に従うエンジン駆動機械は、現在のエンジン回転数を検出する回転数検出部(11)と、前記検出されたエンジン回転数に応じてエンジン(101)の最大出力特性を可変制御する制御部(1203)とを備える。
第二十三の観点では、前記第二十二の観点において、前記制御部(1203)が、第一と第二のモードを有し、前記第一のモードでは、前記エンジン(101)の最大出力特性を第一の最大出力特性に一致させるように制御し、前記第二のモードでは、前記エンジン(101)の最大出力特性を第二の最大出力特性に一致させるように制御するよう構成されている。前記制御部(1203)が、前記検出されたエンジン回転数が第一の回転数条件に適合すれば、前記エンジン(101)の最大出力特性を第一の最大出力特性とし、前記検出されたエンジン回転数が第二の回転数条件に適合すれば、前記エンジン(101)の最大出力特性を第二の最大出力特性とする。前記第一の最大出力特性は、所定のエンジン回転数範囲における最大出力トルクが前記第二の最大出力特性よりも低い。
第二十四の観点では、前記第二十三の観点において、前記第一の回転数条件は、前記検出されたエンジン回転数が第一の回転数閾値以下であることである。前記第二の回転数条件は、前記算出されたエンジン回転数が第二の回転数閾値以上であることである。前記第一の回転数閾値は、前記第二の回転数閾値よりも低い値である。
第二十五の観点では、前記二十四の観点において、前記第一の回転数閾値及び/又は前記回転数閾値が、前記エンジン(101)に負荷される負荷トルク及び/又はアクセル開度に関わらず一定である。
第二十六の観点では、前記第二十四の観点において、前記第一の回転数閾値及び/又は前記第二の回転数閾値が、前記エンジン(101)に負荷される負荷トルク及び/又はアクセル開度の関数である。
第二十七の観点では、前記第二十三乃至第二十六のいずれかの観点において、前記制御部(1203)は、前記検出されたエンジン回転数が前記第一の回転数条件に非適合でも、前記エンジン(101)によって駆動される複数種類の負荷装置のうちの少なくとも一種類の負荷装置から前記エンジン(101)に係る負荷トルクが第一の負荷トルク条件に適合するならば、前記エンジン(101)の最大出力特性を前記第一の最大出力特性とし、前記検出されたエンジン回転数が前記第二の回転数条件に非適合でも、前記負荷トルクが第二の負荷トルク条件に適合するならば、前記エンジン(101)の最大出力特性を前記第二の最大出力特性とする。
第二十八の観点では、前記第二十七の観点において、前記第一の負荷トルク条件は、前記負荷トルクが第一の負荷トルク閾値以下であることである。前記第二の負荷トルク条件は、前記負荷トルクが第二の負荷トルク閾値以上であることである。前記第一の負荷トルク閾値は、前記第二の負荷トルク閾値よりも低い値である。
第二十九の観点では、前記第二十八の観点において、前記第一の負荷トルク閾値及び/又は前記第二の負荷トルク閾値が、現在のエンジン回転数及び/又はアクセル開度に関わらず一定である。
第三十の観点では、前記第二十八の観点において、前記第一の負荷トルク閾値及び/又は前記第二の負荷トルク閾値が、現在のエンジン回転数やアクセル開度の関数である。
本発明の第三十一の観点に従う制御装置は、前記回転数検出部(11)と、前記検出されたエンジン回転数に応じてエンジン(101)の最大出力特性を可変制御する制御部(1203)とを備える。
本発明の第三十二の観点に従う方法は、エンジン(101)の最大出力特性を制御する方法であって、現在のエンジン回転数を検出するステップと、前記検出されたエンジン回転数に応じてエンジン(101)の最大出力特性を可変制御するステップとを有する。
前述したエンジン駆動機械は、例えば、車両である。車両は、油圧装置系が無く走行系を備えた乗用車であっても良いし、油圧装置系と走行系との両方を備えた作業車両であっても良い。
前述した各部は、手段でも良く、ハードウェア、コンピュータプログラム又はそれらの組み合わせ(例えば一部をコンピュータプログラムにより実現し残りをハードウェアで実現すること)により構築することができる。コンピュータプログラムは、所定のプロセッサに読み込まれて実行される。また、コンピュータプログラムがプロセッサに読み込まれて行われる情報処理の際、適宜に、メモリ等のハードウェア資源上に存在する記憶域が使用されてもよい。また、コンピュータプログラムは、CD−ROM等の記録媒体から計算機にインストールされてもよいし、通信ネットワークを介して計算機にダウンロードされてもよい。
図1は、本発明の第1実施例に係る作業車両が適用されたホイールローダの全体構成を示す。 図2Aは、コントローラの機能を模式的に示す。図2Bは、プログラム221の構成例を示す。 図3は、第1実施例での油圧側負荷トルク(ローダポンプ負荷トルク)の算出手順を示す。 図4Aは、Pモード最大出力特性とEモード最大出力特性とをそれぞれ表す線図である。図4Bは、走行側負荷トルクと制御モード範囲との関係を示す図である。 図5Aは、或るエンジン回転数の場合に算出された油圧側負荷トルクと制御モード範囲との関係を示す。図5Bは、同エンジン回転数の場合に算出された合計トルク(走行側負荷トルクと油圧側負荷トルクとの和)と制御モード範囲との関係を示す。 図6Aは、制御モード選択の流れを示す。図6Bは、本発明の第1実施例の第1変形例でのモード選択の説明図である。 図7Aは、本発明の第1実施例の第2変形例での走行側負荷トルク閾値の説明図である。図7Bは、本発明の第2実施例における、エンジン回転数と制御モード範囲との関係を示す図である。 図8Aは、或る負荷トルクの場合でのエンジン回転数と制御モード範囲との関係を示す。図8Bは、本発明の第2実施例の第1変形例でのエンジン回転数閾値の説明図である。 図9Aは、本発明の第2実施例の第2変形例での制御モード選択の説明図である。図9Bは、本発明の第3実施例でのプログラムの構成例を示す。 図10Aは、アクセル開度に従う出力リミットの一例を示す。図10Bは、アクセル開度に従う出力リミットとEモード出力最大特性とに基づいて決定された現在の最大出力特性を示す。 図11Aは、余裕トルクの算出の説明図である。図11Bは、余裕トルクと制御モード範囲との関係を示す図である。
符号の説明
1:ホイールローダ、101:エンジン、102:出力分配器、103:走行系、104:油圧装置系、110:クラッチ、111:トルクコンバータ、112:トランスミッション、113:アクスル、120:ローダポンプ、121:スイッチポンプ、122:ステアリングポンプ、123:メインバルブ、124:ロードセンシングバルブ、128:ブームシリンダ、129:バケットシリンダ、130:ステアリングシリンダ、200:コントローラ
以下、図を参照しながら、本発明の幾つかの実施例を詳細に説明する。
以下、本発明の第1実施例を、作業車両としてのホイールローダに適用した場合を例に挙げて説明する。但し、本実施例は、ホイールローダ以外の他の作業車両にも適用することができる。
図1は、ホイールローダの全体構成を模式的に示す説明図である。
ホイールローダ1は、エンジン101と、エンジン101の出力を走行系103及び油圧装置系104に分配する出力分配器(PTO:Power Take Off)102と、ホイールローダ1を走行させるための走行系103と、主に作業機(例えばブームやバケット)を駆動するための油圧装置系104とを備えている。
走行系103は、例えば、モジュレーションクラッチ(以下、「クラッチ」と呼ぶ)110と、トルクコンバータ111と、トランスミッション112と、アクスル113とを備えている。クラッチ110の接続や切離しは、例えば、油圧によって制御される。具体的には、例えば、コントローラ200からのクラッチ指令圧(クラッチ110に対する油圧を指定した制御信号)で指定されている油圧で、クラッチ110が制御される。以下、クラッチ13に対する圧力を、「クラッチ圧」と言う。説明の便宜上、図中では、クラッチを「MOD/C」、トルクコンバータを「T/C」、トランスミッションを「T/M」とそれぞれ略記する。エンジン101から出力された動力は、クラッチ110、トルクコンバータ111、トランスミッション112及びアクスル113を介して、図示しない車輪に伝達される。
油圧装置系104は、例えば、ローダポンプ120と、スイッチポンプ121と、ステアリングポンプ122と、メインバルブ123と、ロードセンシング(ステアリング)バルブ(図中、CLSS:Closed Center Load Sensing System)124と、ブームシリンダ128と、バケットシリンダ129と、ステアリングシリンダ130とを備える。
ローダポンプ120は、ブームシリンダ128及びバケットシリンダ129に作動油を供給するためのポンプである。ステアリングポンプ122は、ステアリングシリンダ130に作動油を供給するためのポンプである。スイッチポンプ121は、ステアリングシリンダ130、または、ブームシリンダ128及びバケットシリンダ129のいずれかに、作動油を供給するためのポンプである。各ポンプ120,121は、例えば、それぞれ斜板型油圧ポンプとして構成され、それぞれの斜板の角度は、コントローラ200からの制御信号により制御される。
ロードセンシングバルブ124は、負荷に応じて、スイッチポンプ121から吐出される作動油の供給先及び供給量を機械的に制御する。ロードセンシングバルブ124は、ステアリングバルブと呼ぶこともできる。通常の走行時には、スイッチポンプ121から吐出される作動油は、ロードセンシングバルブ124を介して、ステアリングシリンダ130に供給される。即ち、走行時において、スイッチポンプ121は、ステアリングポンプ122を支援し、ステアリングシリンダ130の作動のために働く。なお、本実施例では、ロードセンシングバルブ(あるいはステアリングバルブ)124の一例として、CLSSバルブを採用しているが、CLSSバルブ以外の他のバルブも適用することができる。
これに対し、作業時には、スイッチポンプ121から吐出される作動油は、ロードセンシングバルブ124及びメインバルブ123を介して、ブームシリンダ128に供給されるようになっている。
メインバルブ123は、バケットレバーまたはブームレバーから入力されるパイロット圧に応じて、ローダポンプ120(または、ローダポンプ120及びスイッチポンプ121の両方)から吐出される作動油を、ブームシリンダ128やバケットシリンダ129に供給する。
油圧装置系104には、上述したポンプ120、121及び122の少なくとも一つに代えて又は加えて、別のポンプが備えられても良い。例えば、ホイールローダ1には、冷却ファンを駆動するためのポンプや、トランスミッション112の潤滑のためのポンプや、ブレーキ圧を生成するためのポンプなどが備えられても良い。
ホイールローダ1には、種々のセンサとして、例えば、エンジン回転数を検出するエンジン回転数センサ11、クラッチ圧を検出するクラッチ圧センサ12、クラッチ110の出力軸回転数を検出するクラッチ出力軸回転数センサ13、トランスミッション112の出力軸回転数を検出するT/M出力回転数センサ14、ローダポンプ油圧を検出するローダポンプ油圧センサ15、及び、アクセルペダル2001の操作量(以下、「アクセル開度」と言う)を検出するアクセル開度センサ16が設けられている。各種センサ11〜16により検出された各種状態は、点線矢印1001〜1006にそれぞれ示すように、電気信号としてコントローラ200に入力される。
また、コントローラ200(例えば、後述の制御プログラム1203)は、一点鎖線矢印1021に示すように、ローダポンプ120の斜板角度を指定した制御信号をローダポンプ120に送信したり、一点鎖線矢印1022に示すように、スイッチポンプ121の斜板角度を指定した制御信号をスイッチポンプ121に送信したり、一点鎖線1023に示すように、クラッチ指令圧をクラッチ110に送信したり、一点鎖線1024に示すように、速度段を指定した制御信号をトランスミッション112に送信したり、一点鎖線1025に示すように、後述する最大出力特性におけるアクセル開度に応じた燃料噴射量信号をエンジン101に指令したりする。
図2Aは、コントローラ200の構成例を示す。
コントローラ200は、例えば、演算部(例えばCPU(Central Processing Unit))210と、記憶部(例えばメモリ)220と、入出力インターフェース部230とを備えた電子回路として構成される。
記憶部220は、例えば、演算部210に読み込まれて実行されるプログラム221や、演算部210によって使用されるパラメータ222及びテーブル223を記憶する。
プログラム221には、図2Bに示すように、例えば、負荷トルク算出プログラム1201と、制御プログラム1203とが含まれている。演算部210は、記憶部220から負荷トルク算出プログラム1201を読み込み実行することにより、後述する負荷トルクの算出を実行する。また、演算部210は、記憶部220から制御プログラム1203を読み込み実行することにより、最大出力特性を選択したり、エンジン101の最大出力特性を選択された最大出力特性に一致させるように制御したりする。以下の説明において、コンピュータプログラムが主語になる場合は、実際にはそのコンピュータプログラムを実行する演算部210によって処理が行われるものとする。
入出力インターフェース部230は、各種センサ11〜16、クラッチ110、トランスミッション112、各ポンプ120〜122等の間で電気信号を送受するための回路である。演算部210は、入出力インターフェース部230を介して、各種センサ11〜16からの信号を受領する。また、演算部210は、入出力インターフェース部230を介して、クラッチ110や各ポンプ120〜122に制御信号を出力する。
なお、上述したコントローラ200の構成は、本発明の理解及び実施に必要な程度で構造を簡素化して示しており、本発明は、上述の構成に限定されない。
本実施例では、定期的に又は不定期的に、コントローラ200が、走行側負荷トルク、油圧側負荷トルク及びそれらの合計(以下、「合計トルク」と言う)を算出し、算出された走行側負荷トルク、油圧側負荷トルク及び合計トルクに基づいて、検出されたエンジン回転数においてエンジン101が出力可能な最大出力トルクが算出されたエンジン負荷トルク以上の最大出力トルクとなる最大出力特性を選択する。以下、コントローラ200が行うそれぞれの処理を詳細に説明する。
<走行側負荷トルクの算出>。
「走行側負荷トルク」とは、走行系103に属する種類の負荷装置からエンジン101にかかる負荷トルクのことである。走行側負荷トルクは、負荷トルク算出プログラム1201によって算出される。走行側負荷トルクT4[kgm]は、一例として、以下の(式1)乃至(式4)、
T1=(プライマリトルク係数)×(T/C入力回転数)×Q1・・・・(式1)
T2=(クラッチ圧)×Q2・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(式2)
T3=MIN(T1,T2)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(式3)
T4=T3÷(PTOにおける走行系ギア比)・・・・・・・・・・・・・・(式4)
を計算することで、算出される。
T1は、トルクコンバータ111に入力されるトルク(以下、「T/C入力トルク」と言う)である。「プライマリトルク係数」とは、トルクコンバータ111の性能に関する固有の係数である。(式1)におけるプライマリトルク係数は、例えば、速度比とプライマリトルク係数との関係が記録されたテーブルを、速度比をキーに参照することにより得られた値である。「速度比」とは、トルクコンバータ111の出力回転数(T/C出力回転数)と入力回転数(T/C入力回転数)との比(具体的には、(T/C出力回転数)/(T/C入力回転数))である。T/C出力回転数は、例えば、T/M出力軸回転数センサ14によって検出された出力軸回転数に現在の速度段(コントローラ200から指定される速度段又は計測された速度段)の減速比を乗じた値である。(式1)におけるT/C入力回転数は、クラッチ出力軸回転数センサ13によって検出されたクラッチ出力軸回転数である。(式1)におけるQ1は、単位換算のための定数(例えば10−6)である。
T2は、クラッチトルク容量[kgm]である。(式2)におけるクラッチ圧は、クラッチ圧センサ12によって検出されたクラッチ圧[kg/cm2]である。(式2)におけるQ2は、或るクラッチ圧(例えば25[kg/cm2])のときのトルク容量(例えば370[kgm])をそのクラッチ圧で割ることにより算出される値である。
(式3)によれば、T3は、上述したT1とT2のうち小さい方の値である。
(式4)によれば、T3を、PTO102における走行系のギア比で割ることにより、走行側負荷トルクT4が算出される。
<油圧側負荷トルクの算出>。
「油圧側負荷トルク」とは、油圧装置系104に属する種類の負荷装置からエンジン101にかかる負荷トルクのことである。本実施例では、油圧装置系104に属する種類の負荷装置とは、複数のポンプのうちの一つのポンプ、具体的には、ローダポンプ120である。従って、本実施例での油圧側負荷トルクとは、ローダポンプ120からエンジン101にかかる負荷トルク(以下、「ローダポンプ負荷トルク」と言う)である。ローダポンプ負荷トルクも、負荷トルク算出プログラム1201によって算出される。ローダポンプ負荷トルク[kgm]は、例えば、図3に示す手順で算出される(なお、以下、この<油圧側負荷トルクの算出>での説明において、「ポンプ」は、「ローダポンプ」のことである)。
すなわち、まず、ポンプ流量[l/min]が算出される。ポンプ流量は、例えば、下記(式5)、
ポンプ流量=エンジン回転数[rpm]×ポンプ容量[cc/rev]×ポンプ斜板[%]・・・・(式5)
を計算することにより算出される。(式5)におけるエンジン回転数は、エンジン回転数センサ11によって検出されたエンジン回転数である。(式5)におけるポンプ容量は、例えば、予め定められている値、又は、計測された値である。(式5)におけるポンプ斜板は、例えば、レバー操作量に従って作業に必要とされる油量を得るためにコントローラ200からの制御信号で指定される値である。(式5)の計算では、更に、単位換算等のための値が乗じられても良い。
次に、ポンプ馬力[PS]が算出される。ポンプ馬力は、例えば、下記(式6)、
ポンプ馬力
=ポンプ流量[l/min]×ポンプ圧[kg/cm2]×ポンプ容量効率[%]×ポンプトルク効率[%]
・・・・(式6)
を計算することにより算出される。(式6)におけるポンプ流量は、(式5)の計算により算出された値である。(式6)におけるポンプ圧は、ローダポンプ油圧センサ15によって検出されたローダポンプ油圧である。(式6)におけるポンプ容量効率及びポンプトルク効率は、例えば、それぞれ、予め定められた値である。(式6)の計算でも、更に、単位換算等のための値が乗じられても良い。
最後に、ローダポンプ負荷トルクが算出される。ローダポンプ負荷トルクT5は、例えば、下記(式7)、
T5=ポンプ馬力[PS]÷エンジン回転数[rpm]・・・・・・・・・・・・(式7)
を計算することにより算出される。(式7)におけるポンプ馬力は、(式6)を計算することにより算出された値である。(式7)におけるエンジン回転数は、(式5)で使用されたエンジン回転数(エンジン回転数センサ11によって検出されたエンジン回転数)である。(式7)の計算でも、更に、単位換算(例えばラジアン換算)等のための値(例えば1/2π)が乗じられても良い。
<合計トルクの算出>。
合計トルク(T6)は、負荷トルク算出プログラム1201によって算出される負荷トルクであって、走行側負荷トルク(T4)と油圧側負荷トルク(ローダポンプ負荷トルク)(T5)と和である。
<最大出力特性の選択>。
最大出力特性は、言い換えれば、各エンジン回転数での各エンジン最大出力トルクで定義されるエンジン性能である。本実施例では、選択可能な最大出力特性として、例えば、Pモード最大出力特性とEモード最大出力特性との2種類がある。
図4Aは、Pモード最大出力特性とEモード最大出力特性とをそれぞれ表す線図である。
Pモード最大出力特性は、図4Aにおいて実線で示されており、Pモードおいて出力可能な各エンジン回転数での各エンジン最大出力トルクで定義される。なお、「Pモード」とは、パワーモードのことであり、燃費よりもパワーを優先した制御モードである。
Eモード最大出力特性は、図4Aにおいて実線と点線の組合せで示されており、Eモードにおいて出力可能な各エンジン回転数での各エンジン最大出力トルクで定義される。図4Aから分かるように、Eモード最大出力特性は、所定のエンジン回転数範囲(図4に記載のR1からR2の範囲)における最大出力トルクが、Pモード最大出力特性よりも低い。また、Eモード最大出力特性によれば、Eモードにおいて出力可能な最大エンジン回転数は、Pモードにおいて出力可能な最大エンジン回転数よりも低い。なお、「Eモード」とは、エコノミーモードのことであり、パワーよりも燃費を優先した制御モードである。
この例では、選択可能な最大出力特性は、Pモード最大出力特性とEモード最大出力特性の2つであるが、3つ以上であっても良い。また、一つの最大出力特性が多段階又は無段階に変わることにより、複数の最大出力特性が得られても良い。また、最大出力特性は、図4Aに例示したような折れ線に限らず、全部又は一部が曲線であっても良い。
さて、本実施例では、算出されたT4、T5及びT6、すなわち、走行系負荷トルク、油圧系負荷トルク(ローダポンプ負荷トルク)、及び合計トルクに基づいて、制御プログラム1203によって、PモードとEモードのいずれかが選択される。制御プログラム1203は、選択した制御モードに対応した最大出力特性にエンジン101の最大出力特性が一致するような制御を実行する。具体的には、例えば、制御プログラム1203は、センサ11で検出されたエンジン回転数におけるエンジン出力トルクを、選択した最大出力性能におけるそのエンジン回転数での最大出力トルクを超えないよう、燃料噴射量を制御する。
従って、制御モードを選択するということは、選択可能な複数の最大出力特性から一つの最大出力特性を選択するということである。具体的には、Pモードを選択するということは、Pモード最大出力特性を選択するということであり、Eモードを選択するということは、Eモード最大出力特性を選択するということである。
以下、どのような場合にPモード最大出力特性を選択し、どのような場合にEモード最大出力特性を選択するかについて、詳細に説明する。
本実施例では、算出された各種負荷トルク(T4、T5及びT6)について、一以上の負荷トルク閾値、例えば、二つの負荷トルク閾値が設けられる。
図4Bは、T4と制御モード範囲との関係を示す。
第一のT4閾値(Th41)と、第一のT4閾値よりも大きい第二のT4閾値(Th42)とが設けられる。Th41もTh42も、エンジン回転数の大きさに関わらず一定である。
図4Bによれば、エンジン出力トルクが0からTh41未満までの範囲が、Eモード範囲であり、Th41以上Th42以下までの範囲が、不感帯であり、Th42より大きな範囲が、Pモード範囲である。T4は、Th42を超えていれば、Pモード範囲に属し、Th41未満であれば、Eモード範囲に属し、それ以外の場合であれば、不感帯に属する。例えば、T4が、Th42を超えている値からTh42未満に下がっても、Th41以上であれば、Pモード範囲に属する状態が維持されるが、Th41未満に更に下がれば、Pモード範囲に属する状態からEモード範囲に属する状態に遷移する。逆に、T4が、Th41未満の値から、Th41を超える値に上がっても、Th42以下であれば、Eモード範囲に属する状態が維持されるが、Th42を超える値に更に上がれば、Eモード範囲に属する状態からPモード範囲に属する状態に遷移する。T4がPモードの範囲に属する状態の場合、例えば、制御プログラム1203が、そのことを意味する情報(例えば、フラグ、以下、「Pモードフラグ」と言う)を書き込み(例えば記憶部220又は演算部210内のレジスタに書き込み)、一方、T4がEモードの範囲に属する状態の場合、例えば、そのことを意味する情報(例えば、フラグ、以下、「Eモードフラグ」と言う)を書き込む。
T5及びT6のそれぞれについても、T4と同様である。すなわち、T5及びT6も、一以上の負荷トルク閾値、例えば、図5Aや図5Bに示すように、2つの負荷トルク閾値が設けられる。T5に関する2つの負荷トルク閾値Th51及びTh52や、T6に関する2つの負荷トルク閾値Th61及びTh62は、エンジン回転数に関わらず一定である。
図5Aは、或るエンジン回転数の場合に算出されたT5と制御モード範囲との関係を示し、図5Bは、同エンジン回転数の場合に算出されたT6と制御モード範囲との関係を示す(但し、本実施例では、T5及びT6は、それぞれ、どのエンジン回転数でも値は同じであるため、どのエンジン回転数でも図示の関係となる)。
図5Aによれば、或るエンジン回転数において、T5が、第二のT5閾値(Th52)を超えている値からTh52未満に下がっても、Th52より低い第一のT5閾値(Th51)以上であれば、Pモード範囲に属する状態が維持されるが、Th51未満に更に下がれば、Pモード範囲に属する状態からEモード範囲に属する状態に遷移する(例えば、Pモードフラグが解除されEモードフラグが書き込まれる)。逆に、T5が、Th51未満の値から、Th51を超える値に上がっても、Th52以下であれば、Eモード範囲に属する状態が維持されるが、Th52を超える値に更に上がれば、Eモード範囲に属する状態からPモード範囲に属する状態に遷移する(例えば、Eモードフラグが解除されPモードフラグが書き込まれる)。
同様に、図5Bによれば、同エンジン回転数において、T6が、第二のT6閾値(Th62)を超えている値からTh62未満に下がっても、Th62より低い第一のT6閾値(Th61)以上であれば、Pモード範囲に属する状態が維持されるが、Th61未満に更に下がれば、Pモード範囲に属する状態からEモード範囲に属する状態に遷移する(例えば、Pモードフラグが解除されEモードフラグが書き込まれる)。逆に、T6が、Th61未満の値から、Th61を超える値に上がっても、Th62以下であれば、Eモード範囲に属する状態が維持されるが、Th62を超える値に更に上がれば、Eモード範囲に属する状態からPモード範囲に属する状態に遷移する(例えば、Eモードフラグが解除されPモードフラグが書き込まれる)。
図6Aは、制御モード選択の流れを示す。
制御プログラム1203は、T4、T5及びT6のいずれかでPモードフラグが書き込まれている場合には(ステップS3011でYES)、Pモードを選択する(つまり、Pモード最大出力特性を選択する)(S3012)。一方、制御プログラム1203は、T4、T5及びT6のいずれについてもPモードフラグが書き込まれていない場合には(言い換えれば、T4、T5及びT6の全てについてEモードフラグが書き込まれている場合には)(ステップS3011でNO)、Eモードを選択する(つまり、Eモード最大出力特性を選択する)(S3013)。
以上が、第1実施例についての説明である。
本実施例によれば、走行側負荷トルク、油圧側負荷トルク(ローダポンプ負荷トルク)及び合計トルクが算出され、算出される各種負荷トルクについて、Pモード範囲とEモード範囲とが用意されている。そして、走行側負荷トルク、油圧側負荷トルク及び合計トルクのうちのいずれか一つでもPモード範囲に属している状態であれば、Pモード最大出力特性が選択される。
エンジン101には、走行側負荷トルクや油圧側負荷トルク(ローダポンプ負荷トルク)以外の負荷トルクがかかっている。例えば、本実施例では、油圧側負荷トルクとして、複数のポンプのうちの一つであるローダポンプからの負荷トルクが算出されるが、それ以外のポンプからもエンジン101に負荷がかかる。また、ポンプ以外の負荷装置からもエンジン101に負荷がかかる。このため、走行側負荷トルクや油圧側負荷トルク(ローダポンプ負荷トルク)の合計(つまり合計トルク)よりも高い負荷トルクがエンジン101にかかっていることが考えられ、それ故、現在のエンジン回転数(検出されたエンジン回転数)におけるエンジン最大出力トルクが、合計トルクよりも高い負荷トルク以上となるようにすることが望ましい。
そこで、本実施例では、上述の通り、走行側負荷トルク、油圧側負荷トルク及び合計トルクのうちのいずれか一つでもPモード範囲に属している状態であれば、Pモード最大出力特性が選択される。このため、エンジン101に実際にかかっている負荷トルク以上のトルクを最大出力トルクとすることの確実性を高めることが期待できる。言い換えれば、現在のエンジン回転数でエンジン101から出力されて走行系103とローダポンプ120に配分され得る最大配分トルクが、算出された走行側負荷トルクやローダポンプ負荷トルク以上になるようにすることの確実性が期待できる。
ところで、第1実施例では、以下の幾つかの変形例が考えられる。
第1の変形例では、図6Bに示すように、現在のエンジン回転数において特定種の負荷トルクTkと所定の加算トルクTaとの合計以上のトルクが最大出力トルクとなるようPモード最大出力特性が選択される。図6Bによれば、特定種の負荷トルクTk以上のトルクを最大出力トルクとなるようにするのであれば、Eモード出力特性が選択されても良いが、前述したように、エンジン101には特定種の負荷トルクTk以外の負荷トルクもあるため、特定種の負荷トルクTkに所定の加算トルクTaを加算した値以上のトルクが最大出力トルクとなるようPモード最大出力特性を選択する。それ故、加算トルクTaは、現在のエンジン回転数(検出されたエンジン回転数)と特定種の負荷トルクTkとから実際にエンジン101にかかっている負荷トルク以上のトルクが最大出力トルクとなるような値に調整されている。加算トルクTaは、エンジン回転数の関数であっても良い(つまりエンジン回転数によって値が異なるようになっていても良い)。また、特定種の負荷トルクTkは、例えば、複数種の負荷トルクのうちの一又は二種以上の負荷トルクの合計である。
第2の変形例では、T4、T5及びT6のうちの少なくとも一つに関する一又は複数の負荷トルク閾値が、エンジン回転数の関数でも良い。図7Aに、T4に関する二つの負荷トルク閾値Th41及びTh42が、エンジン回転数の関数となっている一例を示す。負荷トルク閾値を表す線は、図7Aに例示したように、全てが曲線である必要はなく、一部又は全部が直線であっても良い。
第3の変形例では、燃費優先として、複数種類の負荷トルクのうちの半数未満の所定数の負荷トルクについて(前述の例によれば、T4、T5及びT6のうちの一種類の負荷トルクについて)、Eモード範囲に属している状態であれば、Eモード最大出力特性が選択されてもよい。
第4の変形例では、ローダポンプ120に代えて又は加えて、一又は複数の別のポンプ(例えばスイッチポンプ121)からの負荷トルクが算出される。ローダポンプ120を含む又は含まない複数のポンプを考慮する場合、油圧側負荷トルクは、一例として、以下のようにして算出される。すなわち、ポンプ毎に、ポンプ流量を算出し、算出されたポンプ流量を基に、ポンプ馬力を算出する。そして、複数のポンプに対応した複数のポンプ馬力を合計することで総ポンプ馬力を算出し、算出した総ポンプ馬力を現在のエンジン回転数で割る等により、油圧側負荷トルク(T5)が算出される。
第5変形例では、Pモード最大出力特性とEモード最大出力特性のいずれを選択するかの判断に考慮される負荷トルクの種類は、前述の3種類に限らず、3種類未満であっても3種類より多くても良い。具体的には、例えば、T4のみ、T5のみ、T6のみ、或いはそれらのうちの2つのみが考慮されても良い。
以下、本発明の第2実施例を説明する。その際、第1実施例との相違点を主に説明し、第1実施例との共通点については、説明を省略或いは簡略する(これは、後の第3実施例の説明でも同様である)。
第二実施例では、算出された負荷トルクに代えて、検出されたエンジン回転数に基づいて、最大出力特性が選択される。
図7Bは、エンジン回転数と制御モード範囲との関係を示す図である。
図7Bに示すように、一以上の回転数閾値、例えば、2つの回転数閾値Rh及びRhが設けられる。本実施例では、回転数閾値Rh及びRhは、いずれも、エンジン101にかかる負荷トルク(以下、「エンジン負荷トルク」と言う)に関わらず一定である。
図8Aは、或るエンジン負荷トルクの場合でのエンジン回転数と制御モード範囲との関係を示す(但し、本実施例では、前述したように、Rh及びRhは、それぞれ、どのエンジン負荷トルクでも値は同じであるため、どのエンジン負荷トルクでも図示の関係となる)。
図7B及び図8Aによれば、エンジン回転数が、Rhを超えている値からRh未満に下がっても、Rh以上であれば、Pモード範囲に属する状態が維持されるが、Rh未満に更に下がれば、Pモード範囲に属する状態からEモード範囲に属する状態に遷移する(例えば、Pモードフラグが解除されEモードフラグが書き込まれる)。逆に、エンジン回転数が、Rh未満の値から、Rhを超える値に上がっても、Rh以下であれば、Eモード範囲に属する状態が維持されるが、Rhを超える値に更に上がれば、Eモード範囲に属する状態からPモード範囲に属する状態に遷移する(例えば、Eモードフラグが解除されPモードフラグが書き込まれる)。
本実施例では、制御プログラム1203は、エンジン回転数がPモード範囲に属する場合に、Pモードを選択し(Pモード最大出力特性を選択し)、エンジン回転数がEモード範囲に属する場合に、Eモードを選択する(Eモード最大出力特性を選択する)。
以上が、第2実施例についての説明である。
本実施例は、例えば、要求されるトルクが低くても速い走行速度の確保が重視される用途(例えば乗用車)において有用であると考えられる。それに対し、前述した第1実施例は、エンジン回転が低くても要求されるトルクが高い用途において有用であると考えられる。
ところで、第2実施例では、以下の幾つかの変形例が考えられる。
第1変形例では、一又は複数の回転数閾値(例えば前述したRh及びRh)が、図8Bに例示するように、エンジン負荷トルクの関数である。
第2変形例は、第2実施例と前述した第1実施例との組合せである。具体的には、例えば、図9Aに示すように、制御プログラム1203は、負荷トルクとエンジン回転数の両方に関してPモードを選択することになるのであれば(S4011でYES)、Pモードを選択し(S4012)、負荷トルクとエンジン回転数の少なくとも一方に関してEモードを選択することになるのであれば(S4011でNO)、Eモードを選択する。これは、例えば、なるべくPモードにしたくない用途(例えば作業性能よりも燃費を重視する用途)に有用であると考えられる。
なお、それに代えて、制御プログラム1203は、負荷トルクに関してPモードを選択することになり、且つ、制御プログラム1203は、負荷トルクとエンジン回転数のいずれかに関してPモードを選択することになるのであれば、Pモードを選択し、負荷トルクとエンジン回転数の両方に関してEモードを選択することになるのであれば、Eモードを選択しても良い。
図9Bは、第3実施例におけるプログラム221´の構成例を示す。
プログラム221´には、前述した制御プログラム1203に代えて又は加えて、後述の余裕トルクに基づいて制御モード選択を行う制御プログラム1203´が含まれる。また、プログラム221´には、更に、余裕トルク算出プログラム1205が含まれる。余裕トルク算出プログラム1205は、後述する余裕トルクを算出する。
以下、第3実施例で行われる処理を説明する。
図10Aに二点鎖線で示す、アクセル開度に従う出力リミットが、図10Aに点線矢印で示すように、アクセル開度の大きさによって変化する。ここで言う「出力リミット」とは、どのエンジン回転数で最大でどのぐらいのトルクを出力可能かである。アクセル開度の指令はアクセルペダル2001によるものに限らず、ダイヤルやボタン(図示せず)で指令するものであってもよい。
制御プログラム1203´が、選択されている最大出力特性と、現在のアクセル開度に従う出力リミットとに基づいて、現在の最大出力特性を定義する。具体的には、例えば、選択されている最大出力特性がEモード出力特性である場合、図10Bに示すように、Eモード最大出力特性と現在のアクセル開度に従う出力リミットとのうち各エンジン回転数において最大出力トルクが小さい方が採用された最大出力特性が、現在の最大出力特性となる。従って、図10Bによれば、太い実線が、現在の最大出力特性である。例えば、Eモード最大出力特性で、或るエンジン回転数で作業している際に、アクセル開度が変更されると、アクセル開度に応じた最大出力特性に変更されることになる。
図11Aに示すように、余裕トルク算出プログラム1205が、現在の最大出力特性から、現在のエンジン回転数(検出されたエンジン回転数)Rcでの現在の最大出力トルク(Tcx)を求める。そして、余裕トルク算出プログラム1205は、Tcxと現在の負荷トルク(Tc)との差分を算出する。この差分が、余裕トルク(Tcm)である。ちなみに、前述のTcは、例えば、上述したT4、T5及びT6のうちのいずれか一つである。もし、Tcが複数個ある場合(例えば、上述したT4、T5及びT6のうちの二種類以上の負荷トルクがそれぞれTcである場合)、算出されるTcmも複数個ある。
制御プログラム1203´は、算出されたTcmに基づいて、制御モードを選択する。例えば、制御プログラム1203´は、Tcmが、第一のTcm閾値(Thcm1)未満であれば、Pモードを選択し、Thcm1より大きい第二のTcm閾値(Thcm2)を超えていれば、Eモードを選択する。具体的には、例えば、図11Bに示すように、Tcmが、Thcm2を超えている値からThcm2未満に下がっても、Thcm1以上であれば、Eモード範囲に属する状態が維持されるが、Thcm1未満に更に下がれば、Eモード範囲に属する状態からPモード範囲に属する状態に遷移する(例えば、Eモードフラグが解除されPモードフラグが書き込まれる)。逆に、Tcmが、Thcm1未満の値から、Thcm1を超える値に上がっても、Thcm2以下であれば、Pモード範囲に属する状態が維持されるが、Thcm2を超える値に更に上がれば、Pモード範囲に属する状態からEモード範囲に属する状態に遷移する(例えば、Pモードフラグが解除されEモードフラグが書き込まれる)。
以上が、第3実施例についての説明である。なお、Tcmが複数個算出された場合には、それぞれのTcmについて、図11Bを参照して説明したような処理が実行され、その結果、複数個のTcmのうちの半数未満(例えば一つ)についてPモードフラグがあれば、Pモードが選択されても良いし、或いは、複数個のTcmのうちの半数未満(例えば一つ)についてEモードフラグがあれば、Eモードが選択されても良い。また、少なくとも一つの余裕トルク閾値は、エンジン回転数及び/又はアクセル開度の関数であっても良い。
以上、本発明の幾つかの実施例を説明したが、これらの実施例は本発明の説明のための例示にすぎず、本発明の範囲をこれらの実施例にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨を逸脱することなく、その他の様々な態様でも実施することができる。
例えば、第1実施例乃至第3実施例の少なくとも一つにおいて、負荷トルク閾値が、エンジン回転数に代えて又は加えて、アクセル開度の関数であっても良い。また、第2実施例において、回転数閾値が、負荷トルクに代えて又は加えてアクセル開度の関数であっても良い。
また、例えば、PモードとEモードのどちらを選択するかが、負荷トルク、エンジン回転数或いは余裕トルクと閾値との関係に基づいて行われたが、それ以外の条件に適合するか否かに基づいて行われても良い。
また、例えば、上述した複数の実施例や変形例のうちの二以上の実施例及び/又は変形例が組み合わされても良い。
また、例えば、或る実施例、変形例又は二以上の実施例及び/又は変形例の組合せが、オペレータによる手動で或いは作業状況等に基づいて自動で選択されて、選択された実施例、変形例或いは組合せを実施しても良い。具体的には、例えば、作業優先モード、速度優先モード、燃費優先モードなどのように複数種類のモードが選択可能に用意されており、作業優先モードが選択された場合、例えば、図4B乃至図6Aを参照して説明した処理が実行され、速度優先モードが選択された場合、図7B及び図8Aを参照して説明した処理が実行され、作業優先モードが選択された場合、図9Aを参照して説明した処理が行われても良い。

Claims (19)

  1. エンジン(101)によって駆動される複数種類の負荷装置を有するエンジン駆動機械であって、
    少なくとも一種類の負荷装置から検出された検出値に基づき、エンジン(101)に負荷される負荷トルクを算出する負荷トルク算出部(1201)と、
    現在のエンジン回転数においてエンジン(101)が出力可能な最大出力トルクが、前記算出された負荷トルク以上の最大出力トルクとなるように、前記算出された負荷トルクに応じて前記エンジン(101)の最大出力トルクを可変制御する制御部(1203)と
    を備えるエンジン駆動機械。
  2. 前記制御部(1203)が、第一と第二のモードを有し、前記第一のモードでは、前記エンジン(101)の最大出力トルクを第一の最大出力トルクに一致させるように制御し、前記第二のモードでは、前記エンジン(101)の最大出力トルクを第二の最大出力トルクに一致させるように制御するよう構成されており、前記算出された負荷トルクが第一の負荷トルク条件に適合すれば、前記エンジン(101)の最大出力トルクを第一の最大出力トルクとし、前記算出された負荷トルクが第二の負荷トルク条件に適合すれば、前記エンジン(101)の最大出力トルクを第二の最大出力トルクとし、
    前記第一の最大出力トルクは、所定のエンジン回転数範囲における最大出力トルクが前記第二の最大出力トルクよりも低い、
    請求項1記載のエンジン駆動機械。
  3. 前記第一の負荷トルク条件は、前記算出された負荷トルクが第一の負荷トルク閾値以下であることであり、
    前記第二の負荷トルク条件は、前記算出された負荷トルクが第二の負荷トルク閾値以上であることであり、
    前記第一の負荷トルク閾値は、前記第二の負荷トルク閾値よりも低い値である、
    請求項2記載のエンジン駆動機械。
  4. 前記第一の負荷トルク閾値及び/又は前記第二の負荷トルク閾値が、エンジン回転数及び/又はアクセル開度に関わらず一定である、
    請求項3記載のエンジン駆動機械。
  5. 前記第一の負荷トルク閾値及び/又は前記第二の負荷トルク閾値が、エンジン回転数及び/又はアクセル開度の関数である、
    請求項3記載のエンジン駆動機械。
  6. 前記エンジン駆動機械は、走行系(103)と油圧装置系(104)とを備えた作業車両(1)であり、
    前記算出された負荷トルクとは、前記走行系(103)に属する種類の負荷装置からかかる第一種の負荷トルクと、前記油圧装置系(104)に属する種類の負荷装置からかかる第二種の負荷トルクと、前記第一種の負荷トルク及び前記第二種の負荷トルクに基づいて算出された第三種の負荷トルクとのうちの少なくとも一種類である、
    請求項2乃至5のうちのいずれか一項に記載のエンジン駆動機械。
  7. 前記第一の負荷トルク条件及び前記第二の負荷トルク条件が、それぞれ、負荷トルクの種類毎に設けられている、
    請求項6記載のエンジン駆動機械。
  8. 前記算出された負荷トルクとは、前記第一種乃至第三種の負荷トルクのうちの少なくとも二種類の負荷トルクであり、
    前記制御部(1203)は、前記少なくとも二種類の負荷トルクのうちの半数未満の所定種類数の負荷トルクが、それぞれ、前記第二の負荷トルク条件に適合していれば、前記エンジン(101)の最大出力トルクを前記第二の最大出力トルクとする、
    請求項6又は7記載のエンジン駆動機械。
  9. 前記算出された負荷トルクとは、前記第一種乃至第三種の負荷トルクのうちの少なくとも二種類の負荷トルクであり、
    前記制御部(1203)は、前記少なくとも二種類の負荷トルクのうちの半数未満の所定種類数の負荷トルクが、それぞれ、前記第一の負荷トルク条件に適合していれば、前記エンジン(101)の最大出力トルクを前記第一の最大出力トルクとする、
    請求項6又は7記載のエンジン駆動機械。
  10. 前記制御部(1203)は、前記算出された負荷トルクが前記第一の負荷トルク条件に非適合でも、現在のエンジン回転数が第一の回転数条件に適合するならば、前記エンジン(101)の最大出力トルクを前記第一の最大出力トルクとし、及び/又は、前記算出された負荷トルクが前記第二の負荷トルク条件に非適合でも、現在のエンジン回転数が第二の回転数条件に適合するならば、前記エンジン(101)の最大出力トルクを前記第二の最大出力トルクとする、
    請求項2乃至9のうちのいずれか一項に記載のエンジン駆動機械。
  11. 前記第一の回転数条件は、現在のエンジン回転数が第一の回転数閾値以下であることであり、
    前記第二の回転数条件は、現在のエンジン回転数が第二の回転数閾値以上であることであり、
    前記第一の回転数閾値は、前記第二の回転数閾値よりも低い値である、
    請求項10記載のエンジン駆動機械。
  12. 前記第一の回転数閾値及び/又は前記第二の回転数閾値が、前記エンジン(101)に負荷される負荷トルクに関わらず一定である、
    請求項11記載のエンジン駆動機械。
  13. 前記第一の回転数閾値及び/又は前記第二の回転数閾値が、前記エンジン(101)に負荷される負荷トルクの関数である、
    請求項11記載のエンジン駆動機械。
  14. 前記算出された負荷トルクと現在のエンジン回転数における最大出力トルクとの差分である余裕トルクを算出する余裕トルク算出部(1205)を更に有し、
    前記制御部(1203)が、前記算出された余裕トルクに応じて、前記エンジン(101)の最大出力トルクを可変制御する、
    請求項1記載のエンジン駆動機械。
  15. 前記制御部(1203)が、第一と第二のモードを有し、前記第一のモードでは、前記エンジン(101)の最大出力トルクを第一の最大出力トルクに一致させるように制御し、前記第二のモードでは、前記エンジン(101)の最大出力トルクを第二の最大出力トルクに一致させるように制御するよう構成されており、前記算出された余裕トルクが第一の余裕トルク条件に適合すれば、前記エンジン(101)の最大出力トルクを第一の最大出力トルクとし、前記算出された余裕トルクが第二の余裕トルク条件に適合すれば、前記エンジン(101)の最大出力トルクを第二の最大出力トルクとし、
    前記第一の最大出力トルクは、所定のエンジン回転数範囲における最大出力トルクが前記第二の最大出力トルクよりも低い、
    請求項14記載のエンジン駆動機械。
  16. 前記第一の余裕トルク条件は、前記算出された余裕トルクが第一の余裕トルク閾値以上であることであり、
    前記第二の余裕トルク条件は、前記算出された余裕トルクが第二の余裕トルク閾値以下であることであり、
    前記第一の余裕トルク閾値は、前記第二の余裕トルク閾値よりも高い値である、
    請求項15記載のエンジン駆動機械。
  17. 前記余裕トルクは、現在のエンジン回転数及び現在のアクセル開度における最大出力トルクと前記算出された負荷トルクとの差分である、
    請求項14乃至16のうちのいずれか一項に記載のエンジン駆動機械。
  18. 前記制御部(1203)が、現在のエンジン回転数でエンジン(101)から出力されて前記少なくとも一種類の負荷装置に配分され得る最大配分トルクが、前記算出された負荷トルク以上になるように、前記エンジン(101)の最大出力トルクを可変制御する、
    請求項1乃至17のうちのいずれか一項に記載のエンジン駆動機械。
  19. 前記算出された負荷トルク以上とは、前記算出された負荷トルクと所定サイズのトルクとの合計以上である、
    請求項1乃至18のうちのいずれか一項に記載のエンジン駆動機械。
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