JP5057167B2 - 安全運転評価システム及び安全運転評価プログラム - Google Patents
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Description
また、急ブレーキ操作が行われた地点より後方の区間も減速頻度判定区間に含めることで、安全運転評価システムが有する車両の現在地情報が車両の進行方向に沿って前後に誤差を有していたとしても、車両の実際の現在地を減速頻度判定区間に含めることができる。そのため、上記のような誤差がある場合であっても、車両減速頻度が低いか否かの判定を適切に行うことができる。
その場合において、さらに、車両のブレーキアシスト装置の作動信号を検出するブレーキアシスト検出機能を前記コンピュータに実現可能に備え、前記判定機能は、前記作動信号に基づいて、前記ブレーキ操作が急ブレーキ操作であるか否かを判定する構成とすると好適である。また、前記減速頻度判定区間は、前記急ブレーキ操作が行われた地点より前方の区間が当該地点より後方の区間よりも大きく設定されている構成としても好適である。
まず、ナビゲーション装置1の構成について説明する。図1に示すナビゲーション装置1の各機能部は、互いに共通の或いはそれぞれ独立のCPU等の演算処理装置を中核部材として、入力されたデータに対して種々の処理を行うための機能部がハードウェア又はソフトウェア(プログラム)或いはその両方により実装されて構成されている。本実施形態においては、ナビゲーション装置1は、送受信部11、自車位置情報取得部12、ナビゲーション用演算部13、通知処理部16、主電源監視部28、送信処理部29、更新処理部30、車両減速頻度判定部14、ブレーキ信号検出部15、ブレーキアシスト信号検出部17、ブレーキ計数部18、急ブレーキ判定部19、割合算出部22、及び評価情報取得部23を機能部として備えている。そして、これらの各機能部は、デジタル転送バス等の通信線を介して互いに情報の受け渡しを行うことができるように構成されている。ここで、各機能部がソフトウェア(プログラム)により構成される場合には、当該ソフトウェアは、演算処理装置が参照可能なRAMやROM等の記憶手段に記憶される。また、地図データベース31は、例えば、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリ、DVD−ROMを備えたDVDドライブ、CD−ROMを備えたCDドライブ等の記録媒体(記憶手段)をハードウェア構成として備えている。また、メモリ32は、例えば、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリ等のように、情報を記憶及び書き換え可能な記録媒体をハードウェア構成として備えている。このメモリ32は、地図データベース31が書き換え可能な記録媒体で構成される場合には、地図データベース31と共通の記録媒体内に設けられても良い。以下、本実施形態に係るナビゲーション装置1の各部の構成について詳細に説明する。
地図データベース31は、地図データ34が記憶されたデータベースである。地図データ34は、複数の交差点のそれぞれに対応する複数のノードと、各ノード間を接続する道路に対応する複数のリンクとにより構成される道路ネットワークデータを含んでいる。各リンクは、その属性情報として、道路種別、地域種別、リンク長、道路幅、リンク形状を表現するための形状補間点等の情報を有している。ここで、道路種別情報は、例えば、高速道路、自動車専用道路、市街道路、細街路、山岳路等のように、道路を複数の種別に区分した際の道路種別の情報である。また、地図データ34は、道路ネットワークデータの他に、ナビゲーション用演算部13による地図表示処理に必要な描画情報や経路案内処理に必要な各種の案内情報等を含んでいる。ここで、描画情報には、道路形状、建物、河川等を表示するために必要な背景情報、市町村名や道路名等を表示するために必要な文字情報等が含まれる。また、地図データベース31に格納された地図データ34には、この他にも、信号機の設置されている地点(以下、「信号機設置地点」とする)の位置を表す情報が含まれる。信号機設置地点の位置を表す情報は、例えば、信号機が設置されている交差点に対応するノードに付加情報(例えば、信号機の有無を示すフラグ)として記憶させたり、当該ノードに接続されているリンクが有する属性情報(例えば、一方側のリンク端に信号機がある旨の情報)として記憶させることができる。
送受信部11は、無線基地局等を介して集中管理サーバ2との間で無線通信によりデータの送受信を行う通信装置を備えている。このような無線通信方法としては、例えば携帯電話網や無線LAN(Local Area Network)等の公知の通信網を用いることができる。本実施形態においては、送受信部11は、後述するように、急ブレーキ発生割合に関する情報を集中管理サーバ2へ送信する。また、送受信部11は、集中管理サーバ2から順位情報65や階級情報66等のような他の車両3との比較による評価情報61(図3及び図4を参照)を受信する他、メモリ32に記憶された補正規則40やポイント規則38、アドバイスデータ37を更新するための更新情報も受信する。これらの点については後述する。
自車位置情報取得部12は、自車両の現在位置を示す自車位置情報を取得する機能部である。ここでは、自車位置情報取得部12は、GPS受信機41、方位センサ42及び距離センサ43に接続されている。ここで、GPS受信機41は、GPS(Global Positioning System)衛星からのGPS信号を受信する装置である。このGPS信号は、通常1秒おきに受信され、自車位置情報取得部12へ出力される。自車位置情報取得部12では、GPS受信機41で受信されたGPS衛星からの信号を解析し、現在の自車位置(座標)、進行方位、移動速度等の情報を取得することができる。方位センサ42は、自車両の進行方位又はその進行方位の変化を検出するセンサである。この方位センサ42は、例えば、ジャイロスコープや、地磁気センサ等により構成される。そして、方位センサ42は、その検出結果を自車位置情報取得部12へ出力する。距離センサ43は、自車両の車速や移動距離を検出するセンサである。この距離センサ43は、例えば、車両のドライブシャフトやホイール等が一定量回転する毎にパルス信号を出力する車速パルスセンサ、自車両の加速度を検知するヨー・Gセンサ及び検知された加速度を積分する回路等により構成される。そして、距離センサ43は、その検出結果としての車速及び移動距離の情報を自車位置情報取得部12へ出力する。
ナビゲーション用演算部13は、自車位置表示、出発地から目的地までの経路計算、目的地までの経路案内、目的地検索等のナビゲーション機能を実行するためにアプリケーションプログラムに従って動作する演算処理手段である。例えば、ナビゲーション用演算部13は、地図データベース31から自車両周辺の地図データ34を取得して表示入力装置47に地図の画像を表示するとともに、当該地図の画像上に、自車位置情報に基づいて自位置マークを重ね合わせて表示する処理を行う。また、ナビゲーション用演算部13は、公知の方法により計算された出発地から目的地までの経路と自車位置情報とに基づいて、表示入力装置47及び音声出力装置48の一方又は双方を用いて進路案内を行う。また、表示入力装置47は、評価情報取得部23から入力される評価情報61(詳しくは後述する)を出力する。なお、ナビゲーション用演算部13は、この他にも、リモートコントローラや表示入力装置47と一体的に設けられたタッチパネルなどのユーザインタフェース等、ナビゲーション装置1として必要な公知の各種構成に接続されている。
ブレーキ計数部18は、車両3のブレーキ操作の回数を計数する計数手段として機能する。本実施形態においては、車両3のブレーキ操作がなされると、ブレーキ操作が行われている間、ブレーキ信号がブレーキ信号検出部15に入力されるように構成されている。そして、ブレーキ計数部18は、ブレーキ信号検出部15の検出結果に基づいて、ブレーキ操作が行われる度にブレーキ操作回数に「1」を加算してブレーキ操作回数を更新する。このブレーキ操作回数に関する情報は、ブレーキ計数部18が参照及び更新可能な形態でメモリ32に保存されている。
なお、ブレーキ操作中においてブレーキ操作量が変化する場合があるが、ブレーキ計数部18は、ブレーキ信号検出部15においてブレーキ信号が検出されてからブレーキ信号が検出されなくなるまでを、1回のブレーキ操作として計数する。
急ブレーキ判定部19は、ブレーキ操作が急ブレーキ操作であるか否かを判定する判定手段として機能する。本実施形態においては、車両3はブレーキアシスト装置を備え、運転者のブレーキペダルを踏み込む速さや強さが通常のブレーキ時より大きい場合等に、運転者のブレーキ踏力に対してブレーキの効きを強くするブレーキアシスト動作が行われる。そして、ブレーキアシスト動作が行われると、ブレーキアシスト信号がブレーキアシスト信号検出部17に入力されるように構成されている。本実施形態においては、ブレーキアシスト信号検出部17が、ブレーキアシスト信号検出手段に相当する。
急ブレーキ時には一般にブレーキアシスト動作が行われるので、急ブレーキ判定部19は、ブレーキアシスト信号検出部17の検出結果に基づいて、ブレーキ操作が急ブレーキ操作であるか否かを判定する。また、急ブレーキ判定部19は、ブレーキ操作が急ブレーキ操作であると判定された場合には、後述する割合算出部22にその情報を出力する。
また、急ブレーキ判定部19により急ブレーキ操作がなされたと判定された場合に、その情報を通知処理部16へ出力し、表示入力装置47を介した文字やアイコン表示等による運転者への注意喚起や、音声出力装置48を介した音声による運転者への注意喚起を行う構成としても良い。
車両減速頻度判定部14は、急ブレーキ操作が行われた道路の車両減速頻度が低いか否かを判定する機能部である。本実施形態においては、後述する割合算出部22から、急ブレーキ操作が行われた地点の位置に関する情報が入力されると、その入力され情報に基づいて、急ブレーキ操作が行われた道路の車両減速頻度が低いか否かの判定を行うように構成されている。そして、その判定の結果を、割合算出部22へ出力する。
なお、本実施形態においては、車両減速頻度判定部14は、道路に存在する信号機や交差点の個数を、地図データ34を参照して取得可能に構成されている。
割合算出部22は、ブレーキ計数部18にて計数されるブレーキ操作回数に占める、急ブレーキ判定部19にて急ブレーキ操作であると判定されたブレーキ操作の回数である急ブレーキ操作回数の割合に応じて急ブレーキ発生割合を算出する割合算出手段として機能するとともに、急ブレーキ操作があった際に、急ブレーキ操作が行われた道路の車両減速頻度が低いか否かを判定し、車両減速頻度が低いと判定された場合には急ブレーキ発生割合を高くするように補正する補正手段として機能する。本実施形態においては、ブレーキ操作回数、急ブレーキ操作回数、及び、急ブレーキ発生割合に関する情報は、割合算出部22が参照及び更新可能な形態でメモリ32に記憶されている。
急ブレーキ発生割合〔%〕
=(急ブレーキ操作回数)/(ブレーキ操作回数)×100
・・・(1)
このようにして算出される急ブレーキ発生割合は、運転者が行ったブレーキ操作が適切なものではなかった割合を表すものとなっている。逆に言えば、急ブレーキ発生割合をX〔%〕とすると、(100−X)〔%〕で表される割合が、ブレーキ操作が適切なものであった割合を表すものとなっている。したがって、急ブレーキ発生割合が小さいほどより安全な運転をしていると評価されることになる。
評価情報取得部23は、割合算出部22により算出された急ブレーキ発生割合に基づいて評価情報61を取得する評価情報取得手段として機能する。ここでは図1に示すように、評価情報取得部23は、ポイント算出部24、グラフ生成部25、アドバイス文取得部26及び外部情報取得部27を備えている。そして、評価情報取得部23は、評価情報61として、ポイント情報62、アドバイス文情報、評価グラフ情報64、順位情報65及び階級情報66を取得する。また、メモリ32には、評価情報取得部23により参照されるポイント規則38及びアドバイスデータ37が記憶されている。図3及び図4は、評価情報取得部23により取得された評価情報61を、表示入力装置47に表示する際の画面の一例を示している。なお、アドバイス文情報については図示を省略している。ここで、図3は、これまでの急ブレーキ発生割合に関して総合的に評価した結果を表示するための総合評価画面の一例であり、図4は、車両3の走行中における急ブレーキ発生割合の変化を逐次表すための評価グラフ情報64を表示した案内画面の一例である。なお、図4の例では、評価グラフ情報64の他に、階級情報66と経路案内のための案内地図とが表示されている。
主電源監視部28は、車両3の主電源スイッチ4の状態を監視する主電源監視手段として機能する。そして、主電源スイッチ4がオンされて車両3の各部に電力が供給されている状態を主電源のオン状態と判定し、主電源スイッチ4がオフされて車両3の各部に電力が供給されていない状態を主電源のオフ状態と判定する。
送信処理部29は、所定のタイミングで急ブレーキ発生割合に関する情報を集中管理サーバ2へ送信する処理を行う。より具体的には、送信処理部29は、ナビゲーション装置1が搭載された車両3の主電源がオフされた時に、主電源のオンからオフまでの間の急ブレーキ発生割合に関する情報を集中管理サーバ2へ送信する処理を行う。主電源のオン及びオフは、主電源監視部28により判定される。本実施形態においては、送信処理部29は、主電源のオンからオフまでの急ブレーキ発生割合に応じて付与される一走行毎のポイント情報、並びに急ブレーキ発生割合を算出する際の元情報となるブレーキ操作回数及び補正後の急ブレーキ操作回数の情報を、集中管理サーバ2へ送信する。
次に、集中管理サーバ2の構成について説明する。図2に示すように、集中管理サーバ2は、複数の車両3のそれぞれに搭載された複数のナビゲーション装置1と通信可能に設けられている。そして、集中管理サーバ2は、各ナビゲーション装置1から急ブレーキ発生割合に関する情報を収集して集計するとともに、集計した情報に基づいて各ナビゲーション装置1についての評価情報61を生成する。また、集中管理サーバ2は、各ナビゲーション装置1からの要求に従って、生成した評価情報61を配信する。
送受信部52は、無線基地局等を介して複数の車両3に搭載されたナビゲーション装置1との間で無線通信によりデータの送受信を行う通信装置を備えている。この無線通信方法には、ナビゲーション装置1の送受信部11と共通のものが使用される。上記のとおり、本実施形態においては、送受信部52は、急ブレーキ発生割合に関する情報、具体的には、急ブレーキ発生割合に応じて付与されるポイント、並びに急ブレーキ発生割合を算出する際の元情報となるブレーキ操作回数及び補正後の急ブレーキ操作回数の情報をナビゲーション装置1から受信する。また、送受信部52は、順位情報65や階級情報66等の他の車両3との比較による評価情報61、及びナビゲーション装置1のメモリ32に記憶された補正規則40やポイント規則38、アドバイスデータ37を更新するための更新情報をナビゲーション装置1へ送信する。
格納処理部53は、送受信部52により各車両3に搭載されたナビゲーション装置1から受信した急ブレーキ発生割合に関する情報を、車両3毎に区分してユーザデータベース51に格納する処理を行う。上記のとおり、本実施形態においては、急ブレーキ発生割合に関する情報には、急ブレーキ発生割合に応じて付与されるポイント、並びに急ブレーキ発生割合を算出する際の元情報となるブレーキ操作回数及び補正後の急ブレーキ操作回数の情報が含まれる。ここで、急ブレーキ発生割合に応じて付与されるポイントの情報は、具体的には、主電源のオンからオフまでの急ブレーキ発生割合に応じて付与される一走行毎のポイント情報である。また、ブレーキ操作回数及び補正後の急ブレーキ操作回数の情報についても、主電源のオンからオフまでの一走行毎の情報である。これらの情報は、各車両3において主電源がオフされた時に、当該車両3の一走行毎の情報としてナビゲーション装置1から送信され、送受信部52において受信される。格納処理部53は、受信した急ブレーキ発生割合に関する情報を、各車両3の識別情報及び受信日時の情報と関連付けた状態で、ユーザデータベース51に格納する。ここで、各車両3の識別情報としては、例えば、各車両3又は各ナビゲーション装置1の識別コードや各車両3のナンバープレートの番号等を用いることができる。
集計処理部54は、ユーザデータベース51に記憶された車両3毎の急ブレーキ発生割合に関する情報を集計し、各車両3(各ナビゲーション装置1)についての評価情報61を生成する処理を行う。具体的には、集計処理部54は、各車両3から受信した一走行毎のポイントの情報を所定期間毎に集計し、複数の車両3を比較したポイント合計の順位を表す順位情報65を生成する。本実施形態においては、集計処理部54は、各車両3が月毎に取得したポイントの合計を演算し、他車両3との比較での順位を表す順位情報65を生成する。更に、集計処理部54は、各車両3が所定期間内で取得したポイントを集計し、その集計結果に応じて付与される階級を表す階級情報66を生成する。本実施形態においては、集計処理部54は、所定期間(例えば1年間)に取得したポイント合計の順位に応じて、順位が高ければ階級を上昇させ、順位が低ければ階級を下降させることにより、各車両3の階級を決定する。なお、最初に所定期間が経過するまでの階級は、最も低い階級や中間の階級等、任意に設定することができる。生成された順位情報65及び階級情報66は、各車両3の識別情報と関連付けた状態で、ユーザデータベース51に格納される。
配信処理部55は、各ナビゲーション装置1の外部情報取得部27からの要求に応じて、集計処理部54により生成した評価情報61としての順位情報65及び階級情報66をユーザデータベース51から読み出し、各ナビゲーション装置1へ送信する処理を行う。また、配信処理部55は、図示しない更新情報生成部によりポイント規則38やアドバイスデータ37を更新するための更新情報が生成された際には、当該更新情報をナビゲーション装置1へ送信する処理を行う。
次に、本実施形態に係るナビゲーション装置1において実行される安全運転評価処理の手順(安全運転評価方法)について説明する。図5は、本実施形態に係る安全運転評価処理の全体の手順を示すフローチャートである。また、図6は、図5のステップ#05の急ブレーキ発生割合算出処理の手順を示すフローチャートである。以下、フローチャートに従って説明する。
まず、安全運転評価処理の全体の手順について説明する。図5に示すように、ナビゲーション装置1が搭載された車両3の主電源スイッチ4がオンされた場合には(ステップ#01:Yes)、外部情報取得部27により、集中管理サーバ2に対して、当該車両3に対する評価情報61としての順位情報65及び階級情報66を要求し、これらの情報を受信する(ステップ#02)。そして、総合評価画面を表示する(ステップ#03)。この総合評価画面は、図3に示すように、前回の走行により取得したポイント(前回取得ポイント)及び総ポイントを表すポイント情報62、順位情報65、及び階級情報66の表示を含んでいる。なお、図示は省略するが、上記の情報に併せてアドバイス文情報を表示するように構成されている。ここで、ポイント情報62は、ポイント算出部24により算出され、メモリ32に記憶された車両ポイントデータ39から取得される。アドバイス文情報は、アドバイス文取得部26により、メモリ32に格納されたアドバイスデータ37から、前回の走行時の急ブレーキ発生割合に応じた内容のアドバイス文情報を読み出すことにより取得される。順位情報65及び階級情報66は、ステップ#02において集中管理サーバ2から受信して取得される。総合評価画面は、これらの情報を所定の形式に従って配置して構成される。
次に、図5のステップ#05における急ブレーキ発生割合算出処理の手順について説明する。図6に示すように、ブレーキ信号検出部15にてブレーキ信号が検出されると(ステップ#11:Yes)、ブレーキ計数部18はブレーキ操作回数に「1」を加算してブレーキ操作回数を更新する(ステップ#12)。次に、ブレーキアシスト信号検出部17にてブレーキアシスト信号が検出されたか否かの判定に進む(ステップ#13)。ブレーキアシスト信号が検出されると(ステップ#13:Yes)、車両減速頻度判定部14は、急ブレーキ操作が行われた道路の車両減速頻度が低いか否かの判定を行う(ステップ#14)。そして、車両減速頻度が低いと判定された場合は(ステップ#14:Yes)、割合算出部22は補正係数を「1.2」に設定する。一方、車両減速頻度が低いと判定されなかった場合は(ステップ#14:No)、割合算出部22は補正係数を「1.0」に設定する。そして、割合算出部22は、「1」と補正係数との積を急ブレーキ操作回数に加算して、急ブレーキ操作回数の更新を行う(ステップ#17)。そして、ブレーキ信号がOFFになるまで待機し(ステップ#18:No)、ブレーキ信号がOFFになると(ステップ#18:Yes)、割合算出部22は急ブレーキ発生割合の更新を行い(ステップ#20)、処理はステップ#11に戻される。
(1)上記の実施形態においては、急ブレーキ操作が車両減速頻度の低い道路で行われた場合、急ブレーキ発生割合を求める算出式(1)の分子である急ブレーキ操作回数の更新時の増分を通常より大きくする補正を行う場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、算出式(1)の分母であるブレーキ操作回数を補正する構成とすることも、本発明の好適な実施形態の一つである。例えば、急ブレーキ操作回数の更新は、更新前の急ブレーキ操作回数に「1」を加算することで行い、ブレーキ操作回数の更新は、「1」と補正係数との積を更新前のブレーキ操作回数に加算することで行う。この場合、上記の実施例とは異なり、補正規則40は、急ブレーキ操作が車両減速頻度の低い道路で行われた場合には補正係数を「1.0」未満の値とし、急ブレーキ操作が車両減速頻度の低い道路で行われなかった場合には補正係数を「1.0」とする規則とすると好適である。このように、ブレーキ操作回数の更新時の増分が小さくなる方向の補正を行うことで、急ブレーキ発生割合を高くする補正を行うことができる。また、急ブレーキ操作回数とブレーキ操作回数の双方の増分を補正する構成とすることや、急ブレーキ操作回数とブレーキ操作回数の双方とも補正せずに、急ブレーキ操作回数及びブレーキ操作回数の双方とも、更新時の増分は「1」とする構成としても良い。さらに、急ブレーキ操作回数及びブレーキ操作回数の双方とも、更新時の増分は「1」とし、算出式(1)に基づいて算出された急ブレーキ発生割合に所定の値を加算或いは減算したり、所定の係数を乗じたりすることによって急ブレーキ発生割合を補正する構成としても良い。
2:集中管理サーバ(集中管理装置、情報収集手段)
17:ブレーキアシスト信号検出部(ブレーキアシスト検出手段)
18:ブレーキ計数部(計数手段)
19:急ブレーキ判定部(判定手段)
22:割合算出部(割合算出手段、補正手段)
23:評価情報取得部(評価情報取得手段)
Claims (9)
- 車両のブレーキ操作の回数を計数する計数手段と、
前記ブレーキ操作が急ブレーキ操作であるか否かを判定する判定手段と、
前記計数手段にて計数されるブレーキ操作回数に占める、前記判定手段にて急ブレーキ操作であると判定されたブレーキ操作の回数である急ブレーキ操作回数の割合に応じて急ブレーキ発生割合を算出する割合算出手段と、
信号機及び交差点の一方又は双方の存在箇所に関する情報を含む地図データが記憶された地図データベースと、
前記急ブレーキ操作があった際に、前記急ブレーキ操作が行われた地点を基準とする所定の減速頻度判定区間内に存在する信号機及び交差点の一方又は双方の数を前記地図データを参照して取得し、それに基づいて当該急ブレーキ操作が行われた道路におけるブレーキ操作の必要性の多少を表す車両減速頻度が低いか否かを判定し、その判定結果に基づいて設定される補正係数を用いて、当該車両減速頻度が低いと判定された場合には前記急ブレーキ発生割合を高くするように補正する補正手段と、
前記急ブレーキ発生割合に基づく評価情報を取得する評価情報取得手段と、を備えた安全運転評価システム。 - 車両のブレーキアシスト装置の作動信号を検出するブレーキアシスト検出手段を更に備え、
前記判定手段は、前記作動信号に基づいて、前記ブレーキ操作が急ブレーキ操作であるか否かを判定する請求項1に記載の安全運転評価システム。 - 前記減速頻度判定区間は、前記急ブレーキ操作が行われた地点より前方の区間が当該地点より後方の区間よりも大きく設定されている請求項1又は2に記載の安全運転評価システム。
- 前記評価情報取得手段は、前記急ブレーキ発生割合に応じて付与されるポイント、前記急ブレーキ発生割合に応じた内容のアドバイス文、及び各時点での前記急ブレーキ発生割合を視覚的に表すグラフの表示、の少なくとも一つの情報を前記評価情報として取得する請求項1から3のいずれか一項に記載の安全運転評価システム。
- 前記急ブレーキ発生割合に関する情報を、複数の車両から収集する情報収集手段を更に備え、
前記評価情報取得手段は、前記情報収集手段にて収集された情報に基づいて、他車両との比較での前記急ブレーキ発生割合に関する各車両の順位、及び他車両との比較での各車両の過去の前記急ブレーキ発生割合に基づいて付与される階級、の一方又は双方の情報を前記評価情報として取得する請求項1から4のいずれか一項に記載の安全運転評価システム。 - 車両に搭載された車載端末装置と、複数の前記車載端末装置と通信可能に設けられた集中管理装置と、を有して構成され、
前記車載端末装置は、当該車載端末装置が搭載された車両の主電源がオフされた時に、主電源のオンからオフまでの間の前記急ブレーキ発生割合に関する情報を前記集中管理装置へ送信し、
前記集中管理装置は、前記車載端末装置から受信した前記急ブレーキ発生割合に関する情報に基づいて、当該車載端末装置についての前記評価情報を生成する請求項1から5のいずれか一項に記載の安全運転評価システム。 - 車両のブレーキ操作の回数を計数する計数手段と、
前記車両のブレーキアシスト装置の作動信号を検出するブレーキアシスト検出手段と、
前記作動信号に基づいて、前記ブレーキ操作が急ブレーキ操作であるか否かを判定する判定手段と、
前記計数手段にて計数されるブレーキ操作回数に占める、前記判定手段にて急ブレーキ操作であると判定されたブレーキ操作の回数である急ブレーキ操作回数の割合に応じて急ブレーキ発生割合を算出する割合算出手段と、
信号機及び交差点の一方又は双方の存在箇所に関する情報を含む地図データが記憶された地図データベースと、
前記急ブレーキ操作があった際に、前記急ブレーキ操作が行われた地点より前方の区間が当該地点より後方の区間よりも大きく設定されている減速頻度判定区間内に存在する信号機及び交差点の一方又は双方の数を前記地図データを参照して取得し、それに基づいて当該急ブレーキ操作が行われた道路におけるブレーキ操作の必要性の多少を表す車両減速頻度が低いか否かを判定し、その判定結果に基づいて設定される補正係数を用いて、当該車両減速頻度が低いと判定された場合には前記急ブレーキ発生割合を高くするように補正する補正手段と、
前記急ブレーキ発生割合に基づく評価情報を取得する評価情報取得手段と、
を備えた安全運転評価システム。 - 車両のブレーキ操作の回数を計数する計数機能と、
前記ブレーキ操作が急ブレーキ操作であるか否かを判定する判定機能と、
前記計数機能にて計数されるブレーキ操作回数に占める、前記判定機能にて急ブレーキ操作であると判定されたブレーキ操作の回数である急ブレーキ操作回数の割合に応じて急ブレーキ発生割合を算出する割合算出機能と、
前記急ブレーキ操作があった際に、信号機及び交差点の一方又は双方の存在箇所に関する情報を含む地図データを参照して、前記急ブレーキ操作が行われた地点を基準とする所定の減速頻度判定区間内に存在する信号機及び交差点の一方又は双方の数を取得し、それに基づいて当該急ブレーキ操作が行われた道路におけるブレーキ操作の必要性の多少を表す車両減速頻度が低いか否かを判定し、その判定結果に基づいて設定される補正係数を用いて、当該車両減速頻度が低いと判定された場合には前記急ブレーキ発生割合を高くするように補正する補正機能と、
前記急ブレーキ発生割合に基づく評価情報を取得する評価情報取得機能と、
をコンピュータに実現させるための安全運転評価プログラム。 - 車両のブレーキ操作の回数を計数する計数機能と、
前記車両のブレーキアシスト装置の作動信号を検出するブレーキアシスト検出機能と、
前記作動信号に基づいて、前記ブレーキ操作が急ブレーキ操作であるか否かを判定する判定機能と、
前記計数機能にて計数されるブレーキ操作回数に占める、前記判定機能にて急ブレーキ操作であると判定されたブレーキ操作の回数である急ブレーキ操作回数の割合に応じて急ブレーキ発生割合を算出する割合算出機能と、
前記急ブレーキ操作があった際に、信号機及び交差点の一方又は双方の存在箇所に関する情報を含む地図データを参照して、前記急ブレーキ操作が行われた地点より前方の区間が当該地点より後方の区間よりも大きく設定されている減速頻度判定区間内に存在する信号機及び交差点の一方又は双方の数を取得し、それに基づいて当該急ブレーキ操作が行われた道路におけるブレーキ操作の必要性の多少を表す車両減速頻度が低いか否かを判定し、その判定結果に基づいて設定される補正係数を用いて、当該車両減速頻度が低いと判定された場合には前記急ブレーキ発生割合を高くするように補正する補正機能と、
前記急ブレーキ発生割合に基づく評価情報を取得する評価情報取得機能と、
をコンピュータに実現させるための安全運転評価プログラム。
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