JP5055562B2 - 遊技機 - Google Patents
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また、通常状態又は確変状態には、例えば大当たり終了後に特定回数(例えば、100回)発生する時短が付加される場合もある。時短では、普通図柄の変動表示時間が短縮され、かつ所定停止態様となった場合に通常よりも普通電動役物が長く開放されたり、普通図柄が高確率で当たるようにされたりしている。
本明細書では、時短なしの遊技状態を単に通常状態又は確変状態として表記し、時短ありの遊技状態を通常状態(時短)又は確変状態(時短)として表すこととする。なお、時短に係る特定回数が複数(例えば、100回又は次回大当たりまで)ある場合は、時短1、時短2として表す。
遊技状態を明確に報知しないステージ・モード演出を有している機種では、確変の第2当たり(例えば、2R確変当たり(通称:突確))と小当たり、さらには通常の第2当たり(例えば、2R通常当たり(通称:突通))を搭載し、これらの当たりを各ステージやモード移行の契機としている場合が多い(例えば、特許文献1、2)。
また、小当たり時には、確変の第2当たりや通常の第2当たりと同様の挙動(大入賞口が2R開放)が示される。つまり、確変の第2当たり、通常の第2当たり又は小当りの何れの当たりに当選したのかを大入賞口の開放パターンから判別するのは困難となっている。
なお、第2当たりは、15Rよりも小さいラウンドで大入賞口の開放時間を短くした(例えば、0.2秒)、いわゆる短時間開放当たりの1つであり、この短時間開放当たりには大入賞口の開放ラウンドが2R以外となっている場合もある。ここでは、短時間開放当たりの一例として2Rの場合について示している。
そこで、特許文献1、2では、このような当たり発生後のステージ・モード演出を曖昧にして遊技状態を明確に報知しないようにすることで、遊技者に有利な状態(例えば、確変状態)でないことを完全に否定しないようにしている。これにより、例えば、通常状態から確変状態に移行しない小当たりや通常の第2当たりが発生したときにも、遊技者に確変状態に移行したかもしれないという期待を持たせることができるので、次回の大当たりに当選するまで期待感を高く維持しながら遊技を継続させることができる。
以下において、ステージ・モード演出により遊技状態が明確に報知されていない状態のことを曖昧報知状態と称する。
始動入賞により発生した始動権利が保留される場合でも、この始動権利に基づく大当たり抽選は、遊技球が始動口に入賞したタイミングで実行される。そして、その抽選結果(大当たり又はハズレ)は始動記憶に対応付けて記憶される。
また、曖昧報知状態となっている場合、それが所定ゲーム数までであれば、遊技者に確変状態かどうかを期待させて楽しませることができるが、その状態があまりに長く続くと大当たり確率がわからないために遊技者を不安にさせてしまうこともある。
始動入賞により発生する始動権利に基づいて当たり抽選を実行する抽選手段と、
前記抽選手段の抽選結果が特定結果となる場合に、大入賞口を所定の態様で開放する特別遊技状態を発生させることにより遊技者に利益を付与する利益付与手段と、
前記始動権利に基づく変動表示ゲームを実行する変動表示装置と、
前記当たり抽選の当選確率を相対的に低く設定した第1遊技状態と、この第1遊技状態よりも当選確率を高く設定した第2遊技状態とを、前記当たり抽選に当選したことを条件に変更可能な遊技状態設定手段と、
前記第1遊技状態又は第2遊技状態の何れに滞在しているかを認識可能とする確定モードと、前記第1遊技状態又は第2遊技状態の何れにも滞在している可能性があることを認識可能とする曖昧モードと、により遊技状態を遊技者に報知可能な遊技状態報知手段と、を備えた遊技機であって、
前記利益付与手段は、
前記当たり抽選において第1当たりに当選した場合に、遊技球が容易に入賞可能な第1態様で前記大入賞口を開放することにより遊技者に第1の利益を付与する第1利益付与手段と、
前記当たり抽選において第2当たりに当選した場合に、前記第1態様よりも前記大入賞口の開放時間が短い第2態様で前記大入賞口を開放することにより遊技者に前記第1の利益よりも価値の低い第2の利益を付与する第2利益付与手段と、を有し、
前記遊技状態設定手段は、
前記第2利益付与手段により前記第2の利益が付与された後、遊技状態を前記第2遊技状態に設定可能であり、
前記遊技状態報知手段は、
前記第1遊技状態において、前記第2利益付与手段により前記第2の利益が付与された後、遊技状態が前記第2遊技状態に変更されたか否かに拘らず前記曖昧モードにより遊技者に報知可能に構成され、
前記曖昧モード中に、再び前記第2利益付与手段により前記第2の利益が付与された後、遊技状態が、前記第2遊技状態に設定される、或いは、前記第2遊技状態のまま継続される場合には、前記確定モードにより前記第2遊技状態に滞在していることを遊技者に報知することを特徴とする。
したがって、第2当たり発生時に、遊技者の遊技意欲が減退するのを効果的に防止できる。
ここでは、本発明に係る遊技機の適例としてのパチンコ遊技機について説明を行う。
すなわち、遊技盤1は、前面枠本体130に嵌め込まれることで前面枠120に取り付けられている。
クリア部材保持枠140には、前面枠本体130の開口部をほぼ閉塞するように、該開口部に嵌め込まれた遊技盤1との間に遊技球が流下可能な遊技領域1aとなる間隔を開けて二重のガラス板が固定されている。そして、クリア部材保持枠140において、遊技機100の前側からガラス板を介して遊技盤1の前面側の少なくとも遊技領域1aの部分が視認可能となっている。
鍵穴143は、前面枠本体130の施錠装置の一部であるとともに、クリア部材保持枠140の施錠装置の一部でもあって、鍵穴143に鍵を入れて一方(例えば、左回り)に回すと前面枠本体130の施錠が解除され、他方(例えば、右回り)に回すとクリア部材保持枠140の施錠が解除されるようになっている。
発射操作ユニット150は、左右側部のうちの一側部となる左側部を前面枠本体130に軸着されて、左右方向に回動して開閉自在な開閉パネル151とその下の下部パネル152とからなる。
開閉パネル151は、排出された遊技球を貯留するとともに、遊技球を発射する発射装置(図示略)に遊技球を送る上皿153を有している。上皿153の周囲には、遊技者が操作可能な演出用ボタン(図示略)が設けられている。
また、遊技領域1aの最下端部中央にはアウト球を回収するためのアウト穴29が設けられており、センターケース200の右上方には遊技領域1aに発射された遊技球の発射勢を吸収する発射勢吸収部28がガイドレール2の内側面に沿って設けられている。
この遊技状態表示装置160には、普図変動表示ゲームを表示する普図表示器23、特図1変動表示ゲームを表示する特図1表示器22A、特図2変動表示ゲームを表示する特図2表示器22B、普図変動表示ゲームの未処理回数(普図始動記憶数)を表示する普図記憶表示器20、特図1変動表示ゲームの未処理回数(特図1始動記憶数)を表示する特図1記憶表示器12、特図2変動表示ゲームの未処理回数(特図2始動記憶数)を表示する特図2記憶表示器13、特図1/特図2変動表示ゲームにおける結果が2R当たりか15R当たりかを表示する決定ラウンド数表示器14が設けられている(図3参照)。
なお、普図記憶表示器20、普図表示器23、特図1表示器22A、特図2表示器22B、特図1記憶表示器12、特図2記憶表示器13、決定ラウンド数表示器14は、セグメントLEDとして一体に設けられている。
液晶表示装置50は、例えば、液晶ディスプレイからなる表示部を備え、センターケース200の窓部10aを介して遊技盤1の前面側から表示内容を視認可能となっている。
なお、液晶表示装置50の代わりに、ELやCRT等のディスプレイを表示装置として用いるようにしてもよい。
鎧部230は、その上端部から左下側に傾斜して形成された傾斜面部231を具備し、その傾斜面部231の中途部に第2大入賞口61を開閉する可動部材(特別電動役物)61bが設けられている。第2大入賞口61の内部(入賞領域)には、当該第2大入賞口61に入った遊技球を検出する第2大入賞口センサ61a(図3参照)が配設されている。
また、傾斜面部231の下端部に連続して左側面部232が形成され、その左側面部232の略中央やや下側部分に、ワープ入口を具備するワープ流路構成部材240が設けられている。
例えば、4つの発光部71a〜71dが、何ゲームにわたって保留先読み予告を実行するかを示す保留先読み予告に係る連続変動数に対応して点灯/消灯するようなっている。また、擬似連続予告が何回連続して実行されているかを示す擬似連数に対応して点灯/消灯するようになっている。
普図始動ゲート21内には、普図始動ゲート21を通過した遊技球を検出するための普図ゲートセンサ21a(図3参照)が設けられている。遊技領域1a内に打ち込まれた遊技球が普図始動ゲート21を通過して普図ゲートセンサ21aにより検出されると、普図変動表示ゲームが普図表示器23で行われる。
そして、普図変動表示ゲームにおいて特別結果態様が導出されると、普図当たりとなり、後述する可動部材25bの開閉動作により、特図2始動口25が開放される。
一方、普図当たりとなった場合には、駆動装置としての普電SOL25c(図3参照)によって逆「ハ」の字状に所定時間(例えば、0.5秒間)開放され、遊技球を受け入れ
可能な状態となる。これにより、特図2始動口25に遊技球が入賞し易くなるので、特図2変動表示ゲームの始動が容易となる。
液晶表示装置50では、各特図変動表示ゲームに対応させて複数種類の識別情報(例えば、数字、記号、キャラクタ図柄など)を変動表示させる飾り特図変動表示ゲームが実行される。すなわち、液晶表示装置50は、変動表示装置として、複数の図柄による変動表示ゲームを表示する。
なお、遊技機100に特図1表示器22A及び特図2表示器22Bを備えずに、液晶表示装置50のみで特図変動表示ゲームを実行するようにしてもよい。
第1大入賞口26は、上端側が手前側に倒れる方向に回動可能なアタッカー形式の開閉扉(特別電動役物)26aを具備している。開閉扉26bは、例えば、駆動装置としての第1大入賞口SOL26c(図3参照)により駆動される。第1大入賞口26の内部(入賞領域)には、当該第1大入賞口26に入った遊技球を検出する第1大入賞口センサ26c(図3参照)が配設されている。
特別遊技状態中は、開閉扉26bの開閉動作により、第1大入賞口26は閉じた状態(遊技者にとって不利な状態)から開いた状態(遊技者にとって有利な状態)に変換され、遊技球の流入が容易となる。
遊技を開始することにより遊技領域1a内に打ち込まれた遊技球が、一般入賞口27、・・・、特図2始動口25、特図1始動口24、第1大入賞口26、第2大入賞口61等の入賞口の何れかに入賞すると、それぞれの入賞口に対応した賞球に関する情報が排出制御装置(図示略)に出力されるようになっている。排出制御装置は、排出装置を制御し、所定数の遊技球を排出する(払い出す)ようになっている。
また、特図1変動表示ゲームと特図2変動表示ゲームは同時に実行されることはなく、特図2変動表示ゲームは特図1変動表示ゲームに優先して実行されるようになっている。すなわち、特図1始動記憶と特図2始動記憶の両方がある場合に、特図変動表示ゲームの実行が可能になると、特図2変動表示ゲームが実行されるようになっている。
図3に示すように、遊技機100は、その制御系として遊技の進行を制御するメイン制御装置としての遊技制御装置30、この遊技制御装置30の制御下で各種の演出に関する制御を行うサブ制御装置としての演出制御装置40とを備えている。
このうち、CPU31aは、制御部、演算部を備え、演算制御を行う他、特図や普図の変動表示ゲームに関連する各種乱数なども生成している。
各種乱数には、特図変動表示ゲームの特図当たり判定用乱数、普図変動表示ゲームの普図当たり判定用乱数、特図変動表示ゲームの停止図柄の決定に用いられる図柄決定用乱数、特図変動表示ゲームにおける変動パターン(各種リーチやリーチなしの変動表示における変動表示ゲームの実行時間等を含む)の決定に用いられる変動パターン決定用乱数などが含まれる。
また、CPU31aから出力された制御信号は、入出力I/F33を介して、特図1表示器22A、特図2表示器22B、特図1記憶表示器12、特図2記憶表示器13、決定ラウンド数表示器14、普図表示器23、普図記憶表示器20などにも出力される。
CPU41aは、制御部、演算部を備え、遊技制御装置30から送信された演出制御コマンドを受信して、当該演出制御コマンドの振り分け、スピーカ145からの効果音の出力制御、装飾ランプ・LED161の発光制御、下桃用モータ441aの駆動制御、第1上桃用ソレノイド(SOL)431aの駆動制御、第2上桃用ソレノイド(SOL)431bの駆動制御、第1上桃用モータ433aの駆動制御、第2上桃用モータ433bの駆動制御、液晶表示装置50における画像の表示制御等を行う。
ROM41cは、CPU41aにより実行される各種制御プログラムや制御データが記憶されている。また、ROM41cは、音声ROMとして、スピーカ145から出力される効果音等に係る音データを記憶している。また、ROM41cは、図柄ROMとして、液晶表示装置50に表示される画像等に係る画像データを記憶している。
なお、RAM41bとROM41cは、別部材として設けられているが、一体となって第1メモリ(図示略)として設けられてもよい。さらに、第1メモリとCPU41aが一体となって1チップ化されたものであってもよい。
図4に示すように、メイン処理では、はじめにプログラム開始時の処理として、電源投入時の初期化処理を行い(ステップS1)、停電復旧処理を行う(ステップS2)。
一方、ステップS7において、停電が発生したと判定した場合は、停電発生時の処理を行う(ステップS8)。停電発生の直後は、バックアップ電源により停電発生時の処理を実行可能な電力が供給されるようになっている。
このように、停電復旧検査領域に停電復旧検査領域チェックデータをセーブするとともに、電源遮断時のチェックサムを算出することで、電源の遮断の前にRAM31bに記憶されていた情報が正しくバックアップされているかを電源投入時に判断することができる。
図5に示すように、ステップS11では、タイマ割込要求が発生したとき(割込許可がなされたとき)に、レジスタに格納されているデータをRAM31bに待避する。
ステップS12では、各種センサ(特図1始動口センサ24a、特図2始動口センサ25a、普図ゲートセンサ21a、一般入賞口センサ27aなど)からの検出信号を、入出力I/F33を介して入力する。また、各種処理でセットされた出力データをソレノイド(第1大入賞口SOL26c、第2大入賞口SOL61c、普電SOL25c)や表示器22A、22B、23等に出力する。
ステップS14では、特図変動表示ゲームにおける特図当たり(大当たり)の当否を判定するための特図当たり判定用乱数、特図変動表示ゲームの停止図柄を決定するための図柄決定用乱数、普図変動表示ゲームにおける普図当たりの当否を判定するための普図当たり判定用乱数を更新する(乱数更新処理1)。
ステップS15では、乱数の時間的な規則性を崩すために乱数の初期値を更新する(初期値乱数更新処理)。
ステップS17では、特図1始動口センサ24a、特図2始動口センサ25a、普図ゲートセンサ21a、一般入賞口センサ27a等から検出信号の入力があるか否かを監視する(入賞口SW監視処理)。
ステップS18では、各入賞口に対応して設けられたセンサ、球切れセンサ、払出球検出センサ、オーバーフローセンサ、枠開放検出センサ(何れも図示略)等からの検出信号に基づいて、異常状態が発生していないかを監視する(エラー監視処理)。
ステップS20では、普図変動表示ゲームに関する処理を行う(普図ゲーム処理)。
主として、ステップS19の特図ゲーム処理及びステップS20の普図ゲーム処理により、ステップS13において演出制御装置40等に送信される演出制御コマンドが生成される。
ステップS22では、外部の管理装置に出力する信号を出力バッファにセットする処理を行う(外部情報編集処理)。
ステップS23では、タイマ割込処理が終了したことを宣言する処理を行う。
ステップS24では、ステップS11でRAM31bに待避しておいたレジスタのデータを復帰する処理を行う。
ステップS25では、タイマ割込処理が完了し、割込要求を受け付け可能な状態となったことを設定する処理を行う。
図7に示すように、ステップS111では、図5のステップS17(入賞口SW監視処理)における監視結果(検出信号の有無)に基づいて、特図1始動口24への入賞(特図1始動入賞)があるか否かを判定する。そして、特図1始動入賞がないと判定した場合はステップS117に移行し、特図1始動入賞があると判定した場合はステップS112に移行する。
ステップS113では、特図1始動記憶数が4以上であるか否かを判定する。そして、特図1始動記憶数が4以上であると判定した場合、すなわち、特図1始動記憶数の上限数を超えている場合(保留4)はステップS117に移行し、特図1始動記憶数が4以上でない(保留0〜3)と判定した場合はステップS114に移行する。
ステップS115では、更新された始動記憶に係る始動権利に基づいて、特図当たり判定用乱数を取得し、この特図当たり判定用乱数が大当たり判定値又は小当たり判定値と一致するか否かを判定する(当たり抽選)。また、図柄決定用乱数と変動パターン決定用乱数を取得する。そして、当たりの当否を示す判定結果及び各種乱数値を、当該始動記憶に対応付けて記憶する。
例えば、保留先読み予告を実行するか否かの抽選が実行され、この抽選に当選した場合に保留先読み予告フラグがセットされる(保留先読み予告フラグセット処理)。保留先読み予告抽選では、大当たり抽選に当選した場合の当選確率が、はずれた場合の当選確率より高く設定されているため、保留先読み予告が実行されると大当たりに対する期待感が高まる。
また、大当たりに当選した場合には、大当たり状態を発生させ、特別電動役物としての開閉扉26a又は可動部材61aを連続して作動させるための大当たりフラグがセットされる(条件装置が作動する)。これに対して、小当たりに当選しても大当たりフラグはセットされない(条件装置は作動しない)。
ステップS118では、ステップS117で取得した特図ゲーム処理番号に基づき特図ゲーム分岐処理を行う。この特図ゲーム分岐処理の詳細については後述する。
ステップS119において特図変動制御処理を実行し、特図1ゲーム処理を終了する。
図8に示すように、ステップS121では、図5のステップS17(入賞口SW監視処理)における監視結果(検出信号の有無)に基づいて、特図2始動口25への入賞(特図2始動入賞)があるか否かを判定する。そして、特図2始動入賞がないと判定した場合はステップS127に移行し、特図2始動入賞があると判定した場合はステップS122に移行する。
ステップS123では、特図2始動記憶数が4以上であるか否かを判定する。そして、特図2始動記憶数が4以上であると判定した場合、すなわち、特図2始動記憶数の上限数を超えている場合(保留4)はステップS127に移行し、特図2始動記憶数が4以上でない(保留0〜3)と判定した場合はステップS124に移行する。
ステップS125では、更新された始動記憶に係る始動権利に基づいて、当たり判定用乱数を取得し、この当たり判定用乱数が大当たり判定値又は小当たり判定値と一致するか否かを判定する(当たり抽選)。また、図柄決定用乱数と変動パターン決定用乱数を取得する。そして、当たりの当否を示す判定結果及び各種乱数値を、当該始動記憶に対応付けて記憶する。
例えば、保留先読み予告を実行するか否かの抽選が実行され、この抽選に当選した場合に保留先読み予告フラグがセットされる(保留先読み予告フラグセット処理)。保留先読み予告抽選では、大当たり抽選に当選した場合の当選確率が、はずれた場合の当選確率より高く設定されているため、保留先読み予告が実行されると大当たりに対する期待感が高まる。
また、大当たり抽選に当選した場合には、大当たり状態を発生させ、特別電動役物としての開閉扉26a又は可動部材61aを連続して作動させるための大当たりフラグがセットされる(条件装置が作動する)。これに対して、小当たり抽選に当選しても大当たりフラグはセットされない(条件装置は作動しない)。
ステップS128では、ステップS127で取得した特図ゲーム処理番号に基づき特図ゲーム分岐処理を行う。この特図ゲーム分岐処理の詳細については後述する。
ステップS129において特図変動制御処理を実行し、特図2ゲーム処理を終了する。
この特図ゲーム分岐処理は、始動記憶(始動権利)に基づき特図変動表示ゲームの実行を制御するための処理であり、特図1変動表示ゲームおよび特図2変動表示ゲームの両方に共通の処理である。
例えば、図8のステップS125で取得された図柄決定用乱数に基づいて停止図柄を設定したり、変動パターン決定用乱数に基づいて変動パターンを設定したりする。さらに、保留先読み予告フラグが設定されているときは、連続変動パターンを設定する。また、特図変動中処理を行うために必要な情報の設定を行う。
例えば、図7のステップS115で取得された図柄決定用乱数に基づいて停止図柄を設定したり、変動パターン決定用乱数に基づいて変動パターンを設定したりする。さらに、保留先読み予告フラグが設定されているときは、連続変動パターンを設定する。また、特図変動中処理を行うために必要な情報の設定を行う。
また、特図変動表示ゲームの結果が大当たりの場合にはファンファーレ/インターバル中処理を行うために必要な情報の設定を行い、特別変動表示ゲームの結果がハズレの場合には、特図普段処理を行うために必要な情報の設定を行う。
また、特別遊技状態が最終ラウンドでなければファンファーレ/インターバル中処理を行うために必要な情報の設定を行い、特別遊技状態が最終ラウンドであれば特別遊技状態の終了画面のコマンドの設定や大入賞口残存球処理を行うために必要な情報の設定を行う。
以上のようにして特図ゲーム分岐処理を実行した後、図7又は図8のフローチャートに復帰し、特別変動制御処理を実行する。
そして、これらの判定結果を、始動入賞に基づいて発生する始動権利の記憶(始動記憶)に対応付けて記憶させる。この始動記憶に係る始動権利に基づいて特図変動表示ゲームを実行可能な場合には、特図1表示器22Aや特図2表示器22Bに識別図柄を所定時間変動表示した後、停止表示する特図変動表示ゲームを表示する処理を行う。
特別遊技状態を発生させる処理においては、遊技制御装置30は、例えば、第1大入賞口SOL26cにより第1大入賞口26の開閉扉26bを開放させ、第1大入賞口26への遊技球の流入を可能とする制御を行う。または、第2大入賞口SOL61cにより第2大入賞口61を開放状態とするように可動部材61bを回動させ、第2大入賞口61への遊技球の流入を可能とする制御を行う。
一方、特図変動表示ゲームの結果がハズレの場合は、特図1表示器22Aや特図2表示器22Bにハズレの結果態様を表示する制御を行う。
演出制御装置40では、遊技制御装置30からの演出制御コマンドに基づき、液晶表示装置50で特図変動表示ゲームに対応する飾り特図変動表示ゲームや始動記憶に対応する飾り特図始動記憶を表示する処理が行われる。連続変動パターンが設定されていれば、保留先読み予告に関する処理が行われることとなる。
また、スピーカ145からの音の出力、装飾ランプ・LED161の発光を制御する処理、下桃用モータ441aの回転駆動を制御する処理、第1上桃用ソレノイドの駆動を制御する処理、第2上桃用ソレノイドの駆動を制御する処理、第1上桃用モータ433aの回転駆動を制御する処理、第2上桃用モータ433bの回転駆動を制御する処理等が行われる。
ここで、始動記憶に係る変動パターンとは、始動記憶に対応付けて記憶されている変動パターン決定用乱数に基づいて設定される変動パターンのことである。
図10において、客待ち状態ST1は、特図変動表示ゲームが実行されず所定時間放置されている状態であり、始動入賞に基づいて始動権利が発生するのを待機している状態である。この客待ち状態ST1において、特図1始動口24や特図2始動口25に遊技球が入賞して始動権利が発生すると、変動状態ST2に移行する。
変動状態ST2において大当たり抽選に当選すると、特図変動表示ゲームで特別結果態様が導出され、大当たり状態ST3に移行する。
変動状態ST2において大当たり抽選にはずれると、特図変動表示ゲームでハズレに対応する結果態様が導出される。その後、特図始動記憶があれば(保留1〜4)、次回の特図変動表示ゲームが開始される。一方、特図始動記憶がなければ(保留0)、所定時間の経過とともに客待ち状態ST1に移行する。
2R確変当たりとは、大当たり発生時に可動部材61bの開閉動作により第2大入賞口61が1秒×2R開放され、大当たり終了後の大当たり確率が第1当選確率より高い第2当選確率(例えば、第1当選確率の約10倍)に設定される大当たりである。
15R確変当たりとは、大当たり発生時に開閉扉26bの開閉動作により第1大入賞口26が25秒又は10個入賞×15R開放され、大当たり終了後の大当たり確率が第2当選確率に設定される大当たりである。
これに対して、時短ありの状態(例えば、通常状態(時短1))における普図変動表示ゲームの変動表示時間は時短なしの場合に比較して短時間(例えば、2〜5秒)に設定されている。そして、普図変動表示ゲームにおいて普図当たりとなったときの特図2始動口25の開放時間は時短なしの場合に比較して長時間(例えば、1秒)に設定され、1回の普図当たりに対する特図2始動口25の開放回数も時短なしの場合に比較して多く設定されている(例えば3R)。
なお、図13では、通常状態Dにおいて当たり抽選に当選した場合について示しているが、遊技状態E〜Hにおいて当たり抽選に当選した場合もほぼ同様である。
また、大当たりに当選することを契機とする遊技状態の移行は、遊技制御装置30により制御される。具体的には、特図ゲーム処理(図5のステップS19)内で行われる。
No.2の2R通常当たり(時短100回付き)に当選すると、2R当たり状態Bが発生し、第2大入賞口61が1秒×2R開放される。そして、大当たり終了後に通常状態(時短1)Fに移行する。特図変動表示ゲームが100回消化されると通常状態(時短1)Fから通常状態Dに移行する。
No.4の2R確変当たり(時短なし)に当選すると、2R当たり状態Bが発生し、第2大入賞口61が1秒×2R開放される。そして、大当たり終了後に確変状態Eに移行する。
No.6の15R確変当たり(時短100回付き)に当選すると、15R当たり状態Cが発生し、第1大入賞口26が25秒又は10個入賞×15R開放される。そして、大当たり終了後に確変状態(時短1)Gに移行する。特図変動表示ゲームが100回消化されると確変状態(時短1)Gから確変状態Eに移行する。
No.8の15R確変当たり(次回大当たりまで時短付き)に当選すると、15R当たり状態Cが発生し、第1大入賞口26が25秒又は10個入賞×15R開放される。そして、大当たり終了後に確変状態(時短2)Hに移行する。次回大当たりが発生するまでこの状態Hが継続される。
図13に示すように、通常状態Dにおいて小当たりに当選すると、小当たり状態Aが発生し、2R当たり状態Bと同様に第2大入賞口61が1秒×2R開放される。そして、小当たり終了後に通常状態Dに戻る。
なお、通常状態Dとは異なる遊技状態E〜Hのいずれかにおいて小当たり抽選に当選した場合は、小当たり終了後には元の遊技状態に戻ることとなる。つまり、例えば、確変状態Eにおいて小当たり抽選に当選した場合は、小当たり終了後も確変状態Eは継続される。
本実施形態では、大当たり抽選に当選することにより発生する2R当たり状態B、15R当たり状態Aだけでなく、小当たり抽選に当選することにより発生する小当たり状態Aも特別遊技状態に含む。
例えば、通常状態に対応するモードと確変状態に対応するモードが設けられ、液晶表示装置50における背景表示や演出内容により滞在している遊技状態を遊技者が認識可能となっている。
なお、時短のあり/なしは特図2始動口25の挙動により明白なので、通常状態か確変常態かを報知されれば、遊技者は上述した遊技状態D〜Hを区別できることとなる。
そこで、これらの当たり終了後には、同じステージ・モード演出(グレーゾーン1、図14(b))を実行することにより、何れの遊技状態に滞在しているかを明確に報知しないようにしている。これにより、2R確変当たりであったことが完全に否定されないので、遊技者に確変状態に移行しているかもしれないと期待させることができる。
そこで、これらの当たり終了後には、同じステージ・モード演出(グレーゾーン2、図14(c))を実行することにより、何れの遊技状態に滞在しているかを明確に報知しないようにしている。これにより、2R確変当たりであったことが完全に否定されないので、遊技者に確変状態に移行しているかもしれないと期待させることができる。
なお、特図変動表示ゲームが100回消化された後は、上述したグレーゾーン1に移行し、なおも確変状態であることを完全に否定しないようにしてもよい。
また、第1遊技状態又は第2遊技状態の何れに滞在しているかを確定モードにより遊技者に報知可能な遊技状態報知手段(遊技制御装置30、演出制御装置40)を備えている。この遊技状態報知手段は、第1遊技状態又は第2遊技状態の何れにも滞在している可能性があることを曖昧モードにより遊技者に報知可能(遊技状態を明確に報知しない)に構成されている。
この保留先読み予告は、図7のステップS116又は図8のステップS126において保留先読み予告フラグが設定され、ステップS134の特図2変動開始処理又はステップS136の特図1変動開始処理において連続変動パターンが設定されたときに実行される。
図15(c)に示すように、保留1に係る特図1変動表示ゲームが終了すると、ハズレを示す結果態様(例えば、「765」)が表示される。
図15(e)に示すように、保留2に係る特図1変動表示ゲームが終了すると、ハズレを示す結果態様(例えば、「776」)が表示される。
図15(f)に示すように、飾り特図始動記憶表示が1減算され、保留3に係る特図1変動表示ゲームが開始される。このとき、盤側連続予告表示装置71の1つ(発光部71a)が消灯するとともに、消灯した発光部71aから画面内に光が射すような保留先読み予告が表示され、ストーリー性のある演出表示が展開される。
図15(g)に示すように、保留3に係る特図1変動表示ゲームが終了すると、大当たりを示す結果態様(例えば、「777」)が表示される。このとき、演出表示においては、プレイヤー側のキャラクタが勝利する結果となる。
この保留先読み予告では、保留された始動権利に基づく大当たり抽選の結果が当たりであること、すなわち保留された始動権利(保留玉)に係る変動表示ゲームにおいて大当たりとなることが予告されるので、保留内での大当たりに対する期待感を段階的に増幅させることができる。
例えば、変動表示ゲーム中に始動記憶(保留玉)が2個ある場合に、新たに1個の始動入賞があると始動記憶は3個となる。そして、この始動入賞に基づいて連続変動パターンが設定されると、保留1〜3に係る3回の保留先読み予告が行われることとなる。
ここで、さらに1個の始動入賞があると始動記憶は4個となる。そして、この始動記憶が4個の状態で保留3で当選した保留先読み予告が開始されると、遊技者は4回の保留先読み予告を期待する(4回目の変動表示ゲームに期待する)が、実際には保留先読み予告は3回で終了する。
3回目の変動表示ゲーム(保留先読み予告の最終ゲーム)の結果が大当たりであればまだしも、ハズレだった場合(いわゆるガセ予告)は4回目の変動表示ゲームに期待していただけに、遊技意欲を減退させることとなりかねない。
さらに、遊技機100は、ステージ・モード演出により曖昧モードで遊技状態(確率状態)が報知されているときに、2R当たり(2R通常/2R確変)に当選すると、曖昧モードから確定モードに移行して遊技状態を報知するようにしている。具体的には、遊技制御装置30が以下の処理を実行することにより実現される。
ステップS202では、当該始動入賞に基づいて保留先読み予告フラグが設定されているか否かを判定する。そして、保留先読み予告フラグが設定されていると判定した場合はステップS203に移行し、保留先読み予告フラグが設定されていないと判定した場合は確率状態明確化フラグセット処理を終了する。
ステップS204では、ステージ・モード演出を曖昧モードから確定モードに移行させるための確率状態明確化フラグをセットする。
すなわち、ステージ・モード演出により曖昧モードで遊技状態が報知されているときに、保留先読み予告を伴って大当たりに当選すると確率状態明確化フラグがセットされる。
ステップS211では、当該大当たりが2R当たり(2R通常当たり/2R確変当たり)であるかを判定する。そして、2R当たりであると判定した場合はステップS212に移行し、2R当たりでない(15R当たり)と判定した場合は曖昧報知解消処理を終了する。
なお、15R当たりの場合は、この曖昧報知解消処理によらなくても、大当たり状態の終了後には確定モードで遊技状態が報知される(図13参照)。
ステップS213では、ステージ・モード演出により確定モードで遊技状態を報知するための確率状態明確化処理を行う。すなわち、曖昧モード中に2R当たり(図11のNo.7の2R確変当たりを除く)となった場合には、図13に示すように大当たり終了後に曖昧モードが継続されるようにステージ・モード演出がなされるが、この確率状態明確化処理により強制的にステージ・モード演出を確定モードとしている。
図19は、図18に対応するタイミングチャートである。図19中の(a)〜(e)は図18(a)〜(e)のそれぞれに対応している。
状態(b)では、ステージ・モード演出により曖昧モードで遊技状態が報知されている。また、4回目の保留先読み予告を伴って、保留4に係る特図変動表示ゲームが実行されている。この特図変動表示ゲームが終了すると、状態(c)に示すように、2R当たりを示す結果態様(例えば、「357」)が導出される。
曖昧モード中に保留先読み予告を伴って2R当たりが発生したので、その後の遊技状態が確定モードで明確に報知される。すなわち、2R通常当たりであったときには通常状態であることを示す確定モードとなり(図18(d))、2R確変当たりであったときには確変状態であることを示す確定モードとなる(図18(e))。
なお、小当たりは保留先読み予告の対象ではないが、小当たりに当選したときに偶然に保留先読み予告の実行が設定されることもあるので、この場合に確定モードにより遊技状態を報知するようにしてもよい。
したがって、2R当たり発生時や保留先読み予告時に遊技者の遊技意欲が減退するのを効果的に防止できる。
一方で、複数の始動権利が保留されている場合、この保留内で複数の大当たりが発生する可能性がある。そして、後から発生した始動権利に基づく大当たり抽選に当選するとともに、保留先読み予告フラグが設定された場合、先に当選した大当たりによる特別遊技状態を跨いで保留先読み予告が行われることとなる。
図20には、保留1に係る抽選結果が2R当たり、保留2に係る抽選結果がハズレ、保留3に係る抽選結果が2R当たりで、かつ、保留先読み予告フラグが設定された場合について示している。
この場合、保留3で設定された保留先読み予告は、保留1〜3に係る変動表示ゲームで行われる。しかし、保留1に係る変動表示ゲームで2R当たりとなるので、一端2R当たり状態(第2大入賞口61の2R開放、ファンファーレの出力等)が発生する。そして、この2R当たり状態が終了した後、継続して保留先読み予告が行われ、保留3に係る変動表示ゲームにおいて再度2R当たりとなる。
そこで、本実施形態の遊技機100では、一連の保留先読み予告において複数の大当たりが発生する場合であって、先に発生する大当たりが2R当たりの場合には、この2R当たりに係る演出(ファンファーレの出力等)を省略するようにしている。具体的には、遊技制御装置30が以下の処理を実行することにより実現される。
ステップS303では、先に発生する2R当たり状態に係る演出を省略するための複数当たりフラグをセットする。すなわち、保留先読み予告を伴って大当たりに当選するときに、それ以前の始動記憶に係る抽選結果に2R当たりが含まれている場合に複数当たりフラグがセットされる。
ステップS311では、当該変動表示ゲームに係る抽選結果が2R当たりか否かを判定する。そして、2R当たりであると判定した場合はステップS312に移行し、2R当たりでない(15R当たり)と判定した場合はファンファーレ非報知処理を終了する。
ステップS312では、複数当たりフラグがセットされているか否かを判定する。そして、複数当たりフラグがセットされていると判定した場合はステップS313に移行し、複数当たりフラグがセットされていないと判定した場合はファンファーレ非報知処理を終了する。
図24は、図23に対応するタイミングチャートである。図24中の(a)〜(g)は図23(a)〜(g)のそれぞれに対応している。
状態(b)では、2R当たり状態が発生しているが、ファンファーレ等の2R当たり状態に係る演出は実行されない。なお、図24に示すように、第2大入賞口SOL(アタッカーSOL)61が作動して第2大入賞口61が1秒×2R開放する制御は、液晶表示装置50における飾り特図変動表示ゲーム中に行う(飾り特図変動表示ゲームの終了タイミングと、特図表示器における特図変動表示ゲームの終了タイミングをずらす)ようにしてもよい。
この特図変動表示ゲームが終了すると、図23(d)に示すようにハズレを示す結果態様(例えば、「685」)が導出される。
状態(g)では、その後の遊技状態が確定モードで明確に報知される。
これにより、遊技者は賞球のない2R当たりにより実行される煩わしい演出を視聴しなくてもすむので、不快感を残すことなくその後の変動表示ゲームに期待することができる。
上記実施形態では、2R当たり(図11のNo.7の大当たりを除く)の後にはステージ・モード演出により必ず曖昧モードで遊技状態が報知されるようにしているが、2R当たりの後に曖昧モードと確定モードの振り分けが行われることも考えられる。このような場合、確変状態の確定モード中に、保留先読み予告を伴って2R当たりとなったときに、必ず曖昧モードで遊技状態を報知するのが望ましい。また、2R当たり時だけでなく、小当たり時に曖昧モードで遊技状態を報知するようにしてもよい。
図25に示すように、状態(a)では、ステージ・モード演出により確定モード(高確率ゾーン)で遊技状態が報知されている。また、3回目の保留先読み予告を伴って、保留3に係る特図変動表示ゲームが実行されている。この特図変動表示ゲームが終了すると、ハズレを示す結果態様が導出される。
状態(b)では、ステージ・モード演出により確定モードで遊技状態が報知されている。また、4回目の保留先読み予告を伴って、保留4に係る特図変動表示ゲームが実行されている。この特図変動表示ゲームが終了すると、状態(c)に示すように、2R当たりを示す結果態様(例えば、「357」)が導出される。
確変状態の確定モード中に保留先読み予告を伴って2R当たりが発生したので、図25(d)に示すように、その後の遊技状態が曖昧モードで報知される。
確変状態(確定モード)中に2R通常当たりに当選し、すぐに通常状態に転落すると、遊技者は不満に感じるが、上述した制御を行うことで、これを解消できる。
この場合、盤側連続予告表示装置71において、疑似連続ゲーム数を表示させるようにしてもよい。例えば、保留先読み予告では、連続変動数分だけ発光部71a〜71dが点灯され、保留先読み予告の進行に伴い上から順に消灯させるようにしているので、擬似連続予告では、擬似連続予告の進行に伴い下から順に点灯させるようにすればよい。
図26(a)では、変動表示中の特図変動表示ゲームが一端停止され、ハズレを示す結果態様(例えば、「556」)が表示されている。また、擬似連続予告が実行されるので、擬似連続予告1回目に対応する盤側連続予告表示装置71(発光部71a)が点灯されている。これにより、遊技者は擬似連続予告が実行されることを知得できる。なお、擬似連続予告が行われない場合には、盤側連続予告表示装置71は点灯されない。
図26(c)では、再度ハズレを示す結果態様(例えば、「765」)が表示されている。また、擬似連続予告2回目に対応する発光部71bが点灯されている。
図26(d)では、特図1変動表示ゲームが再始動され、擬似連2回目(最初から数えて3変動目)の特図変動表示ゲームが行われている。
図26(e)では、大当たりを示す結果態様(例えば、「777」)が表示されている。
盤側連続予告表示装置71は、4つの発光部71a〜71dを有しているので、擬似連4回目まで表示することができる。そして、この擬似連が4回又はそれ以上継続した場合、つまり最初から数えて5変動目以降の変動表示ゲームでは、必ず大当たりを示す結果態様が導出されるようにしてもよい。
また、保留先読み予告に係る点灯色と、擬似連続予告に係る点灯色を異ならせた上で、点灯/消灯態様を上述した保留先読み予告と同様にすれば、液晶表示装置50で行われている予告演出が何れなのかを遊技者に容易に認識させることができる。そして、遊技者に擬似連が何回続くかを認識させることで、大当たりに対する期待感を段階的に高めることができる。遊技者にとっては、期待度の高い変動表示ゲームまでに心の準備をすることができるので、遊技に対する興趣が向上する。
24 特図1始動口
25 特図2始動口
26 第1大入賞口(大入賞口)
61 第2第入賞口(大入賞口)
30 遊技制御装置(抽選手段、利益付与手段、変動パターン設定手段、保留手段、変動表示指示手段、遊技状態設定手段、遊技状態報知手段)
40 演出制御装置(変動パターン設定手段、遊技状態報知手段)
50 液晶表示装置(変動表示装置)
Claims (1)
- 始動入賞により発生する始動権利に基づいて当たり抽選を実行する抽選手段と、
前記抽選手段の抽選結果が特定結果となる場合に、大入賞口を所定の態様で開放する特別遊技状態を発生させることにより遊技者に利益を付与する利益付与手段と、
前記始動権利に基づく変動表示ゲームを実行する変動表示装置と、
前記当たり抽選の当選確率を相対的に低く設定した第1遊技状態と、この第1遊技状態よりも当選確率を高く設定した第2遊技状態とを、前記当たり抽選に当選したことを条件に変更可能な遊技状態設定手段と、
前記第1遊技状態又は第2遊技状態の何れに滞在しているかを認識可能とする確定モードと、前記第1遊技状態又は第2遊技状態の何れにも滞在している可能性があることを認識可能とする曖昧モードと、により遊技状態を遊技者に報知可能な遊技状態報知手段と、を備えた遊技機であって、
前記利益付与手段は、
前記当たり抽選において第1当たりに当選した場合に、遊技球が容易に入賞可能な第1態様で前記大入賞口を開放することにより遊技者に第1の利益を付与する第1利益付与手段と、
前記当たり抽選において第2当たりに当選した場合に、前記第1態様よりも前記大入賞口の開放時間が短い第2態様で前記大入賞口を開放することにより遊技者に前記第1の利益よりも価値の低い第2の利益を付与する第2利益付与手段と、を有し、
前記遊技状態設定手段は、
前記第2利益付与手段により前記第2の利益が付与された後、遊技状態を前記第2遊技状態に設定可能であり、
前記遊技状態報知手段は、
前記第1遊技状態において、前記第2利益付与手段により前記第2の利益が付与された後、遊技状態が前記第2遊技状態に変更されたか否かに拘らず前記曖昧モードにより遊技者に報知可能に構成され、
前記曖昧モード中に、再び前記第2利益付与手段により前記第2の利益が付与された後、遊技状態が、前記第2遊技状態に設定される、或いは、前記第2遊技状態のまま継続される場合には、前記確定モードにより前記第2遊技状態に滞在していることを遊技者に報知することを特徴とする遊技機。
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