JP5050756B2 - ゼンマイ装置および時計 - Google Patents
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Description
なお、内端側車と外端側車との減速比を適宜調整することにより、ゼンマイから駆動輪列等に出力されるトルクを調整できる。
一般にゼンマイの持続時間を長くするためには、ゼンマイの幅、厚み、巻数を増加させてゼンマイの体積を大きくしたり、複数のゼンマイを使用したりすることが行われるが、このような方策ではゼンマイが組み込まれる装置および機器が大型化してしまう。これに対して、本発明ではトルク返還部をスペース効率良く構成できるため、ゼンマイ装置が大型化することなくゼンマイの持続時間を向上させることができる。
なお、第二作用部と巻上規制部材とによってゼンマイの巻上げ過ぎによるゼンマイの耐久性低下などが防止され、第三作用部と駆動規制部材とによってゼンマイ出力トルク低下時の誤動作などが防止される。
ここで仮に、巻上規制部材によるロック時にトルク返還機能を働かせると、トルク返還部はゼンマイを巻上げることができず、また、ゼンマイも解けることができないため、ゼンマイ装置は停止してしまう。つまり、本発明のように巻上規制部材によるロックが解除されるまでトルク返還機能を働かせないことにより、巻上規制機能とトルク返還機能とをそれぞれ有効に両立できる。
前記巻数表示車には、前記巻数指標部と前記巻数表示車とのバックラッシを詰める付勢部材が設けられていることが好ましい。
ここで、前述のようにゼンマイの出力トルクが大きいときにはゼンマイの出力トルクの一部がゼンマイの巻上げに消費されるため、駆動輪列等に過大なトルクが掛からない。このため、歯車列や軸受などの耐久性が向上する。なお、脱進器を備える機械時計の場合、過大なトルクによる外乱が防止されることで計時精度が向上し、電子制御式機械時計の場合、過大なトルクが作用しないことで発電機の電磁ブレーキ必要量を低減できるので発電機を小型化できる。
以下、本発明の第一実施形態の時計について説明する。なお、以降の説明において、既に説明した構成と同様の構成については、同一符号を付して、説明を省略もしくは簡略化する。
なお、本実施形態の時計は、電子制御式機械時計とされ、以下にそれぞれ説明する巻数表示機構(パワーリザーブ機構)、巻上規制機構、運針停止機構、およびトルク返還機構を有している。
本実施形態の時計の基本機構に係る構成について簡略に説明する。
図1〜図3は、本実施形態の時計の縦断面図である。本実施形態の時計の時計体(ムーブメント)は、動力源としてのゼンマイを格納する香箱車1(図1)と、各番車2〜6(図1〜図3)と、ローター7を有して構成される発電機30(図3)と、発電機30からの電力供給により駆動する図示しない回路基板とを備えている。
香箱車1や各番車3〜6、ローター7は、地板100と輪列受101とに支持されている。二番車2は地板100と二番受102とに支持されている。地板100には文字板103が取り付けられている。
ゼンマイ1Aの外端は外端側車としての香箱歯車1Bに固定され、ゼンマイ1Aの内端は香箱真1Cに固定されている。香箱真1Cは、角穴ネジ111によって地板100に固定され、内端側車としての角穴車11と一体で回転する。
香箱車1に格納されるゼンマイ1Aのトルクは、香箱歯車1Bを介して二番車2に出力される。香箱歯車1Bに対する二番かな2Aの増速比は9.8とされており、香箱車1は9.8時間で一周し、二番車2は1時間で一周する。
電子回路は、発電機30からの交流出力を昇圧および整流する昇圧整流回路、整流された電力を充電するコンデンサ、時間標準を作る水晶発振回路および分周回路、発電波形からローター7の回転を検出する回転検出回路、時間標準とローター7の回転とを比較する回転数比較回路、回転数比較結果に基づいて電磁ブレーキの時間間隔を制御する電磁ブレーキ制御回路などを含んで構成されている。
以上のように、電子制御式機械時計では、ゼンマイの機械エネルギーにより駆動輪列および指針が駆動されるとともに、ゼンマイの機械エネルギーの一部が変換された電気エネルギーにより調速が行われる。
次に、図4を参照してゼンマイ1Aの巻上げ機構について説明する。
角穴車11は、図示しない巻上用部材としての竜頭に接続された巻真12の操作によって、巻真12と四角い穴で案内されるつづみ車13、つづみ車13と噛合うキチ車14、丸穴車15、角穴第一中間車16、角穴第二中間車17を介して回転する。この角穴車11の回転により香箱真1C(図1)が回転することでぜんまい1Aが巻上げられる。
角穴車11には、角穴車11を時計回り方向(文字板とは反対側から見た場合)には回転させるが反時計回り方向には回転させないこはぜ(図示せず)が設けられている。こはぜがワンウェークラッチの役目を果たすので、ゼンマイ1Aが巻き解ける方向には角穴車11が回転しない。
次に、巻数表示機構(パワーリザーブ機構)について説明する。
図5は、巻数表示機構を文字板103とは反対側から見た平面図であり、図6、図7は巻数表示機構の縦断面図である。この巻数表示機構は、ゼンマイ1Aの巻上げ量とゼンマイ1Aが解けた量とを加減算する加減算用輪列(図5〜図7)と、加減算用輪列により算出されるゼンマイ1Aの巻数を表示する巻数表示部(図9、図10)とを備えている。
図5〜図7に示した加減算用輪列は、角穴車11からのトルクを伝達する巻上部としての巻上輪列と、香箱歯車1Bからのトルクを伝達する巻解け部としての巻解け輪列とを備えている。以下、これら巻上輪列と駆動輪列とについてそれぞれ説明する。
巻上輪列は、図5、図6に示すように、角穴車11、第一遊星伝え車85、第二遊星伝え車84、第二太陽車83、遊星車82、太陽歯車810と一体に係合する巻数指標部としての太陽真81を有している。
遊星車82は、遊星中間車86に設けられたピン861に軸支されており、第二太陽車83のかな83Aと太陽歯車810とにそれぞれ噛み合っている。
太陽真81は、太陽歯車810(図6)に形成されたトラック形状の孔に挿通されており、これによって太陽真81と太陽歯車810とは一体に係合している。
太陽カム812の周面には、第一作用部812A、第二作用部812B、および第三作用部812Cが形成されている。また、太陽カム812の周面には、後述する巻数制限レバー40およびトルク伝達係脱レバー59がそれぞれ圧接されている。
巻解け輪列は、図5、図7に示すように、香箱歯車1B、第三遊星伝え車89、第四遊星伝え車88、第五遊星伝え車87、遊星中間車86を有している。
図9は巻数表示部を文字板側から見た平面図、図10は巻数表示部の縦断面図である。
巻数表示部は、図10に示すように、太陽かな813の回転を減速する巻数表示車としての巻印車80と、巻印車80に取り付けられる指示針28(図10)とを有している。
太陽真81の回転は太陽かな813によって巻印車80に伝えられ、指示針28により、ゼンマイ1Aの残りの巻数が表示される。
本実施形態では、図9に示すように、太陽かな813および巻印車80のそれぞれの歯形は減速比の異なる3種の歯形で構成されている。これら3種の歯形の減速比は、第一減速比としてのA群が15:72、B群が15:80、C群が15:90となっている。
このように減速比の異なる歯形を有する歯車同士を噛ませる場合、噛み合う箇所に隣接する歯への接触を避けるためバックラッシを大きくする必要がある。このため、本実施形態では地板100に設けられたバネ802によって巻印車ラック801を図9の反時計回り方向に付勢し、バックラッシを詰めている。これによって指示針28のふらつきを防止できる。バネ802の先端部は巻印車ラック801に固着されたピン801Aに係止されている。
ゼンマイ1Aの巻上げ操作により角穴車11(図6)が回転すると、角穴車11の回転は、順次、第一遊星伝え車85、第二遊星伝え車84、第二太陽車83に減速されて伝達される。ここで、香箱歯車1Bの回転が遅いことから、香箱歯車1Bに連動し巻解け輪列を構成する遊星中間車86は停止状態とみなせるため、第二太陽車83の回転は遊星車82から太陽歯車810に伝達される。これによって太陽真81が回転し、太陽真81に連動して指示針28が図9の矢印方向(反時計回り方向)に回動する。
一方、ゼンマイ1Aが解ける際には、巻上時に動作する角穴車11から第二太陽車83までは停止している。ゼンマイ1Aが出力するトルクは、香箱歯車1B(図7)から順次、第三遊星伝え車89、第四遊星伝え車88、第五遊星伝え車87、遊星中間車86へと減速されて伝達される。この際、遊星中間車86のピン861に設けられた遊星車82は、第二太陽車83のかな83Aの周りを自転しながら公転する。この遊星車82の遊星運動によって太陽歯車810および太陽真81が巻上時とは逆方向に回転し、指示針28が図9の時計回り方向に回動する。
次に、図11を参照し、ゼンマイ1Aの巻上を所定の上限巻数に制限する巻上規制機構について説明する。
この巻上規制機構は、巻数制限レバー40が動作することで機能する。巻数制限レバー40は、前述の太陽真81の太陽カム812によって制御される。
ここで、巻数制限レバー40は、地板100に支持される軸部40Aと、係止ピン100Aに係止されるU字状のバネ部40Bと、バネ部40Bの付勢力により太陽カム812に圧接されるカム係合部41と、ゼンマイ1Aの巻上を規制する巻上規制部42と、後述する運針規制部43とを有している。なお、本実施形態では巻上規制部42と運針規制部43とを一体に有する巻数制限レバー40が設けられているが、巻上規制部を有するレバーと運針規制部を有するレバーとがそれぞれ太陽カム812により制御されていても良い。
巻数制限レバー40に形成された長孔44には、第五遊星伝え車87の軸が挿通されている。
以上の巻上規制機構により、竜頭を回転させる操作をゼンマイ1Aが最後まで巻上げられた後も続けた際に、竜頭から伝わるそのトルクがローター7の回転周期に作用して指針が進み調速制御不能となったり、ゼンマイ1Aの耐久性が落ちたりすることを防止できる。
次に、図12を参照し、ゼンマイ1Aが解けるのを所定の下限巻数に制限する運針停止機構について説明する。
図12は、図11の状態から太陽真81が時計回り方向に約245度回転し、巻数制限レバー40のカム係合部41が太陽カム812の第三作用部812Cに係合した状態を示す。このとき、太陽真81はゼンマイ1Aの巻数が下限巻数「2.1」であることを示しており、巻数制限レバー40の運針規制部43が第三遊星伝え車89の歯形に入ることで第三遊星伝え車89の回転がロックされる。これにより、第三遊星伝え車89と輪列を構成する香箱歯車1Bの回転が停止し、各番車2〜6などの駆動輪列および指針の運針も停止する。
このような運針停止機構により、ゼンマイ1Aの出力トルクがローター7を毎秒8回転させる必要量を下回る前に運針が停止するので、指針の遅れによる時刻の誤表示を防止できる。
次に、トルク返還機構を構成するトルク返還部について説明する。
〔6−1.トルク返還機構の基本構成〕
図13は、前述の巻数制限レバー40等とトルク返還部90とを示す平面図である。また、図14は、トルク返還部90の縦断面図である。なお、図14の左右両側に同一の香箱車1を示す。
トルク返還部90は、香箱歯車1Bと角穴車11とを連結する3つの歯車からなる歯車列を有している。この歯車列は具体的に、香箱歯車1Bに噛み合うトルク返還車50、TR第一伝え車96、角穴車11に噛み合うTR第二伝え車97から構成されている。トルク返還部90を構成する歯車の数は、奇数とすることによって香箱歯車1Bと角穴車11とを同じ回転方向にする必要がある。
以下に具体的な減速比を示す。括弧内は歯数を示す。
香箱歯車(147枚) −トルク受取車(37枚) 減速比:0.25
トルク返還かな(10枚) −TR第一伝え歯車(39枚) 減速比:3.9
TR第一伝えかな(10枚)−TR第二伝え歯車(22枚) 減速比:2.2
TR第二伝え歯車(22枚)−角穴車(51枚) 減速比:2.3
香箱歯車1Bが1回転する間、角穴車11が0.2回転巻上げられる。
つまり、1/0.8=1.25から、トルク返還部90によってゼンマイ1Aの持続時間は1.25倍となる。
ここで、本実施形態では、ゼンマイ1Aのトルクを常時返還するのではなく、ゼンマイ1Aの巻数が所定の基準巻数(本実施形態では「5巻」)より大のときにのみトルク返還を実施し、ゼンマイ1Aの巻数が基準巻数よりも小のときに香箱歯車1Bと角穴車11との連結を解除するトルク伝達係脱機構を備えている。
このトルク伝達係脱機構は、前述した太陽カム812(図8)と、図13に示すトルク伝達係脱レバー59と、トルク返還車50とを有して構成されている。
トルク返還車50は、図14に示すように、香箱歯車1Bと噛み合うトルク受取車51、トルク受取車51に圧入される略角筒状の軸52、軸52に挿入される第一クラッチ部材53、第一クラッチ部材53に圧入されるクラッチ操作カム54、トルク戻し車としてのトルク戻しかな55、トルク戻しかな55に圧入される第二クラッチ部材56、第一クラッチ部材53を第二クラッチ部材56に付勢する皿状のバネ57の7体構造である。
香箱歯車1Bからトルク受取車51にトルクが伝達される際には、第一、第二クラッチ部材53,56の三角歯同士が互いに係合し、これによって香箱歯車1Bからのトルクは角穴車11に伝達される。一方、竜頭操作などによるゼンマイ1Aの巻上時、角穴車11からの回転が第一クラッチ部材53に伝達された際には、第一、第二クラッチ部材53,56の三角歯が滑り合い第一クラッチ部材53が上下するため、香箱歯車1Bと角穴車11との連結が解除される。すなわち、第一、第二クラッチ部材53,56によって巻上げ時の角穴車11からのトルク伝達を断つスリップ機構が構成されている。
図17は、クラッチ操作カム54の斜視図である。クラッチ操作カム54は360度の螺旋階段形状に形成されている。
本実施形態のトルク伝達係脱レバー59は、図13に示すように、太陽カム812に係合する太陽係合レバー部591と、クラッチ操作カム54(図14)に係合するクラッチ係合レバー部592との二体構造である。これらの太陽係合レバー部591とクラッチ係合レバー部592とはピン59Aで固定されるとともに、軸部59Bで地板100に軸支されている。
太陽係合レバー部591は、係止ピン100Aに係止されるバネ部591Cと、バネ部591Cの付勢力により太陽カム812に圧接される係合部591A,591Bとを有している。
図14を参照し、TR第一伝え車96を説明する。TR第一伝え車96は、第一軸961と、第一軸961が内部に挿入される筒状の第二軸962との二体で構成される連結軸と、第一軸961に固定されトルク戻しかな55と噛み合う第一軸側受取車としての第一軸側受取車963と、第二軸962に固定されTR第二伝え車97に噛み合う第二軸側戻し車964とを有している。
第一軸961には伝え車9610が固着されており、この伝え車9610の周方向の一部(ここでは90度の範囲)には、第二軸962側に向かって突出する突出部961Aが形成されている。一方、第二軸962の端部における周方向の一部(ここでは90度の範囲)にも、第一軸961側に向かって突出する突出部962Aが形成されている。
なお、このようなバックラッシBKは、TR第一伝え車96に設けられている必要はなく、トルク返還部90を構成するトルク返還車50、TR第一伝え車96、TR第二伝え車97のいずれかに設けられていれば良い。
そして、図18の状態からゼンマイ1Aが解けて運針される際には、トルク返還車50のトルク戻しかな55から第一軸961に回転が伝達され、第二軸962の位置はそのままで第一軸961だけが図18の時計回り方向に回転する。図18の状態から第一軸961が180度回転して、図19のように第一軸、第二軸の突出部961A,962A同士が係合するまでの4.8時間は第一軸側受取車963と第二軸側戻し車964とのトルク伝達が切離されているため、トルク返還機構は働かない。
以下、本実施形態におけるトルク返還部90によるトルク伝達の係脱について説明する。図13は、竜頭操作などでゼンマイ1Aが巻上げられ、巻数制限レバー40の巻上規制部42が第一遊星伝え車85をロックした状態を示す。この状態では、太陽カム812の第二作用部812Bに巻数制限レバー40のカム係合部41が係合している。また、太陽カム812の第一作用部812Aには、トルク伝達係脱レバー59の太陽係合レバー部591の係合部591Aが係合している。この状態では、クラッチ係合レバー部592の先端部は図13、図14に示すようにトルク返還車50から離れており、第一、第二クラッチ部材53,56は結合している。つまり、トルク返還車50はトルク伝達可能な状態にあるが、TR第一伝え車96の第一軸、第二軸961,962のバックラッシBKにより(図18参照)、トルク返還部90による香箱歯車1Bと角穴車11との連結は解除されている。
この状態からゼンマイ1Aが解けて運針が行われる際に、太陽真81は1時間で約5度、図13の時計回り方向に回転するため、巻上規制部42が約2時間で第一遊星伝え車85から外れる。このようにゼンマイ1Aの巻上げが規制されていない状態となった後、TR第一伝え車96の第一軸961と第二軸962とが係合する。これによってトルク返還部90による香箱歯車1Bと角穴車11との連結が行われる。すなわち、トルク返還部90によってゼンマイ1Aのトルクの一部がゼンマイ1Aに返還されることにより、ゼンマイ1Aが巻上げられる。
そして、図21の状態からさらに太陽カム812が時計回り方向に回転してゼンマイ1Aの巻数が下限巻数「2.1」になると、図12のように運針規制部43が第三遊星伝え車89をロックする。これによって運針が停止される。
前述のように、太陽真81が基準巻数に対して大きいとき、つまりトルク伝達係脱レバー59による切離し前、トルク返還部90によってゼンマイ1Aは香箱歯車1Bが1回転する毎に0.2巻、巻上げられる。一方、太陽真81が基準巻数に対して小さいとき、つまりトルク伝達係脱レバー59による切離し後には、ゼンマイ1Aは巻上げられない。このため、切離し前ではゼンマイ1Aを巻上げる分、太陽真81の回転が巻数が切離し後に比べて2割遅い。ここで、太陽かな813および巻印車ラック801のA群の歯形とC群の歯形(図9)とではA群の歯形の方が減速比が2割小さい。これにより、指示針28がゼンマイ1Aの持続時間において均等に運針される。
なお、本実施形態ではB群の歯形が設けられていることにより、太陽かな813と巻印車ラック801との噛み合いにおいてA群の歯形からC群の歯形へと円滑に移行する。但しこのB群の歯形は設けられていなくてもよい。
また、このように減速比が異なる歯形を設けることは必ずしも必要ではなく、例えば指示針28が示す文字板の目盛を太陽かな913の回転速度に応じて振ってもよい。
図24は、ゼンマイ1Aの巻数(横軸)とゼンマイ1Aから出力され駆動輪列(二番車2〜ローター7)に伝達されるトルク(縦軸)との関係を示す。駆動輪列を駆動するために必要なトルクは、経時劣化や衝撃等を考慮すると例えば約0.0069(N・m)であり、このトルク約0.0069(N・m)に対応する下限巻数2.1巻から、ゼンマイ1Aを最後まで巻上げきらない上限巻数7.7巻までが、本実施形態のゼンマイ1Aの使用範囲に設定されている。
図24におけるトルク約0.0118(N・m)からトルク0までの曲線(実線)は、ゼンマイ1Aを上限まで巻上げた状態(7.7巻)からトルク返還部90を機能させないで駆動輪列を駆動し、ゼンマイ1Aが解け終えるまでの巻数およびトルクを示している。ゼンマイ1Aの持続時間は、巻数と、香箱歯車1Bおよび二番車2の増速比9.8とを掛けることで求められるから、次式により、トルク返還部90を機能させない場合の持続時間は54.9時間となる。
(上限巻数(7.7)−下限巻数(2.1))×9.8=54.9時間
ゼンマイ出力トルク − ゼンマイ出力トルク/(減速比・効率)
=トルク返還機能中に駆動輪列に伝達されるトルク
なお、本実施形態では減速比5、効率70%とする。
トルク伝達係脱レバー59による切離し前(7.7巻〜5巻)の持続時間と、トルク伝達係脱レバー59による切離し後(5巻〜2.1巻)の持続時間とはそれぞれ次のようになる。
切離し前 2.7巻×1.25×9.8=33.1時間
切離し後 2.9巻×9.8=28.4時間
これらの合計時間から、本実施形態におけるゼンマイ1Aの最大持続時間は61.5時間となり、トルク返還機構を機能させていない際の持続時間54.9時間よりも6.6時間増加する。
ここで、平日に時計を装着し、土曜および日曜に時計を装着しない時計の使われ方において、ゼンマイの最大持続時間が60時間超のため、金曜日の夜7時から月曜の朝7時までの60時間、竜頭の巻上げ操作を不要にできる。つまり、週末に竜頭の巻上げ操作を行うことなく、月曜朝に時計が動作しているため、月曜朝の針合わせが不要となる。すなわち、ゼンマイの最大持続時間が60時間を越えることは、60時間以下に対して大きな有意差を持つ。
以上の本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
(1)ゼンマイ1Aの出力トルクの一部をゼンマイ1Aに戻すトルク返還部90を備える構成において、太陽真81の太陽カム812により制御されるトルク伝達係脱レバー59が設けられているので、ゼンマイ1Aの巻数が基準巻数(5巻)に対して大、つまり駆動輪列を駆動するのに必要なトルクを超える余剰のゼンマイ出力トルクがゼンマイ1Aの巻上げに利用されるとともに、巻数が基準巻数に対して小のときはトルク返還部90によるトルク伝達が中断されてゼンマイ1Aの巻上によるトルク消費が節減される。これにより、ゼンマイ1Aの解け始めから駆動輪列および指針が停止するまでの時間、つまりゼンマイ1Aの持続時間を長くすることができる。
さらに、駆動輪列に過大なトルクが作用しないことで発電機30の電磁ブレーキ必要量を低減できるので、発電機30を小型化できる。
図25は、本発明の第二実施形態に係る時計の部分平面図である。第一実施形態の時計は水晶発振回路を備える電子制御式機械時計であったが、本実施形態の時計は、駆動輪列に連動する調速器により機械的に時間標準を作る機械時計である。
本実施形態の時計体(ムーブメント)は、香箱車1と、図示を省略するが指針を駆動する駆動輪列を形成する各番車と、ガンギ車、アンクルによる脱進器、およびテンプを有する調速器とを備えている。このような機械時計において、第一実施形態と同様の巻数表示機構(パワーリザーブ機構)と、巻上規制機構と、運針停止機構と、トルク返還機構とが搭載されている。
巻数制限機構は、巻数制限レバー40を有して構成されている。
トルク返還機構は、香箱歯車1Bと角穴車11とを連結するトルク返還部90と、この香箱歯車1Bと角穴車11との連結を係脱するトルク伝達係脱レバー59とを有している。
図26は、本発明の第三実施形態に係る機械時計の部分平面図である。本実施形態では巻上規制機構および運針停止機構が設けられていない。この点を除いて、本実施形態の機械時計の構成は第二実施形態の機械時計の構成と同様である。
本実施形態では、巻上規制機構および運針停止機構に係る巻数制限レバー40(図24)と、太陽カム812´の第二作用部812Bおよび第三作用部812Cとが設けられていない。また、本実施形態では、TR第一伝え車96´の軸が第一実施形態とは異なり、一体に形成されている。
但し、ゼンマイ1Aの巻上げ過ぎによるゼンマイ1Aの耐久性低下を防止するため、機械時計においても、第二実施形態のように巻上規制機構を設ける意義は十分にある。
本発明のゼンマイ装置は、前記各実施形態で例示した時計以外にも、オルゴールや玩具等、ゼンマイを動力源にした機器に適用できる。オルゴールの場合、ゼンマイの内端が内端側車としての軸に固定されている構成のものが一般的であり、ゼンマイの内端に連動する軸とゼンマイの外端に連動する外端側車とを連結するトルク返還部と、トルク返還部による内端側車と外端側車との連結を係脱するトルク伝達係脱部とを備えることにより、前記各実施形態と同様の効果が得られる。
上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
Claims (8)
- ゼンマイの内端に連動する内端側車と、
前記ゼンマイの外端に連動する外端側車と、
前記内端側車および前記外端側車のいずれか一方から他方に向かって前記ゼンマイの出力トルクの一部を伝達するトルク返還部と、
前記内端側車と前記外端側車との両方に連動して前記ゼンマイの巻数を示す巻数指標部と、
前記ゼンマイが解けて前記巻数指標部が所定の基準巻数を示した際に前記トルク返還部による前記内端側車と前記外端側車とのトルク伝達を係脱するトルク伝達係脱部と、を備える
ことを特徴とするゼンマイ装置。 - 請求項1に記載のゼンマイ装置において、
前記トルク返還部は、前記内端側車と前記外端側車とのトルク伝達方向とは逆方向へのトルク伝達を規制している
ことを特徴とするゼンマイ装置。 - 請求項1または2に記載のゼンマイ装置において、
前記トルク返還部は、前記ゼンマイのトルクを受け取るトルク受取車と、前記トルク受取車に同軸に設けられ前記ゼンマイのトルクを前記ゼンマイに向かって戻すトルク戻し車と、前記トルク受取車および前記トルク戻し車にそれぞれ同軸に設けられ、軸方向に相対移動することで結合する一対のクラッチ部材と、前記一方のクラッチ部材に同軸に設けられ前記他方のクラッチ部材の側に螺旋階段状に立ち上がるクラッチ操作カムと、
前記一方のクラッチ部材を前記他方のクラッチ部材に向かって付勢して前記一対のクラッチ部材を結合させる付勢部材とを有し、
前記トルク伝達係脱部は、前記クラッチ操作カムに係合する係脱レバーを有し、
前記係脱レバーは、前記ゼンマイが解けて前記巻数指標部が前記基準巻数を示した際に前記クラッチ操作カムに係合し、
前記一対のクラッチ部材の結合は、前記係脱レバーが前記クラッチ操作カムに係合した状態で前記トルク受取車が回転することによって解除される
ことを特徴とするゼンマイ装置。 - 請求項1から3のいずれかに記載のゼンマイ装置において、
前記巻数指標部には、前記ゼンマイの巻上用部材による巻上時に動作する巻上部と、前記ゼンマイが解ける際に動作する巻解け部とが設けられ、
前記巻数指標部は、前記トルク伝達係脱部を構成するレバーを動作させる第一作用部と、前記ゼンマイが上限巻数まで巻上げられた際に前記巻上部をロックする巻上規制部材を動作させる第二作用部と、前記ゼンマイが下限巻数まで解けた際に前記巻解け部をロックする駆動規制部材を動作させる第三作用部とを有する
ことを特徴とするゼンマイ装置。 - 請求項1から4のいずれかに記載のゼンマイ装置において、
前記巻数指標部には、前記ゼンマイの巻上用部材による巻上時に動作する巻上部と、前記ゼンマイが上限巻数まで巻上げられた際に前記巻上部をロックする巻上規制部材とが設けられ、
前記トルク返還部は、同軸上に連結される第一軸および第二軸を有して構成される連結軸と、前記第一軸に連動し前記ゼンマイのトルクを受け取る第一軸側受取車と、前記第二軸に連動し前記ゼンマイのトルクを前記ゼンマイに向かって戻す第二軸側戻し車と、を有し、
前記第一軸は、前記ゼンマイの解け始めから前記巻上規制部材によるロックが解除されるまでの間、前記第二軸に対して相対回転可能な所定のバックラッシを有する
ことを特徴とするゼンマイ装置。 - 請求項1から5のいずれかに記載のゼンマイ装置において、
前記巻数指標部の回転を減速する巻数表示車と、前記巻数表示車に取り付けられる指示部材とを備え、
前記トルク伝達係脱部により前記内端側車と前記外端側車とのトルク伝達が係合状態にある際の前記巻数指標部と前記巻数表示車との減速比は、前記トルク伝達係脱部により前記トルク伝達が離脱状態にある際の前記巻数指標部と前記巻数表示車との減速比よりも小さい
ことを特徴とするゼンマイ装置。 - 請求項6に記載のゼンマイ装置において、
前記巻数表示車および前記巻数指標部のそれぞれは、前記トルク伝達係脱部により前記係合状態にある際に互いに噛合する第一減速比の歯形と、前記トルク伝達係脱部により前記離脱状態にある際に互いに噛合する第二減速比の歯形とを有し、
前記巻数表示車には、前記巻数指標部と前記巻数表示車とのバックラッシを詰める付勢部材が設けられている
ことを特徴とするゼンマイ装置。 - 請求項1から7のいずれかに記載のゼンマイ装置を備え、
前記ゼンマイを動力源として動作する
ことを特徴とする時計。
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