JP5046264B2 - 板型放電セル - Google Patents

板型放電セル Download PDF

Info

Publication number
JP5046264B2
JP5046264B2 JP2005198712A JP2005198712A JP5046264B2 JP 5046264 B2 JP5046264 B2 JP 5046264B2 JP 2005198712 A JP2005198712 A JP 2005198712A JP 2005198712 A JP2005198712 A JP 2005198712A JP 5046264 B2 JP5046264 B2 JP 5046264B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
pair
holes
discharge cell
dielectric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005198712A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007015888A (ja
Inventor
敬 松野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Precision Products Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Precision Products Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Precision Products Co Ltd filed Critical Sumitomo Precision Products Co Ltd
Priority to JP2005198712A priority Critical patent/JP5046264B2/ja
Publication of JP2007015888A publication Critical patent/JP2007015888A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5046264B2 publication Critical patent/JP5046264B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Oxygen, Ozone, And Oxides In General (AREA)

Description

本発明はオゾン発生装置に使用される放電セルに関し、特に板状の誘電体を用いた板型放電セルに関する。
オゾン発生装置に使用される放電セルは板型と管型に大別され、板型はさらに円板型と角板型に細分される。板型放電セルは、1対の誘電板の間の放電空隙を狭くしやすいこと、その放電空隙寸法を均等化しやすいことなどから、高濃度オゾンの生成に多用されている。板型放電セルの典型的な構造を以下に説明する。
四角形のセラミック板などからなる誘電板を所定の隙間をあけて対向配置して、その間に放電空隙を形成する。1対の誘電板は、背面側の各表面に被覆形成された電極層を有している。一対の誘電板の間の放電空隙で放電を発生させるべく、各背面側に設けられた電極層の間に所定の高周波高電圧を印加する。この状態で一対の誘電板の間に酸素ガスなどの原料ガスを流通させる。これにより原料ガスがオゾン化する。
放電空隙は一対の誘電板の背面側から強制的に冷却されるのが通例である。一対の誘電板の背面側に冷却部を形成するために、その背面側に誘電板と同様のセラミック系板材が積層される。つまり、板型放電セルの典型的な構造の一つは、セラミック板を積層したセラミック積層構造であり、その一つが特許文献1に記載されたセラミックブロック構造である。
特開平11−268902号公報
特許文献1に記載された放電セルでは、ほぼ正方形をした複数枚のセラミック板が板厚方向に積層される。中間の2枚は誘電板であり、放電空隙を形成するためのスペーサーを間に挟む。各セラミック板は、平行な2つの側縁部にその側縁に沿ったガス流通用の貫通孔を有し、他の2つの平行な側縁部に冷媒流通用の貫通孔を有する。1組のガス流通用貫通孔は板厚方向に合体して1組の縦向きガス流路を形成し、1組の冷媒流通用貫通孔は板厚方向に合体して1組の縦向き冷媒流路を形成する。電極層は、ガス流通用貫通孔及び冷媒流通用貫通孔に囲まれた四角形の領域に形成されている。
運転中は、1組の縦向きガス流路の一方に原料ガスが導入される。その原料ガスは2枚の誘電板間に形成された放電空隙を誘電板に平行な方向に流通し、この間にオゾン化して他方の縦向きガス流路から排出される。冷媒としては冷却水が使用され、これが1組の縦向き冷媒流路の一方に導入される。その冷却水は、1組の誘電板の背面側を誘電板に沿って流通して奪熱を行い、他方の縦向き冷媒流路から排出される。
複数枚のセラミック板は焼成により一体化されているが、オゾンガスの汚染防止のためにセラミック板の純度を高めると、焼成による一体化が困難になる。このため、高純度のセラミック板を用いる場合は、焼成による一体化に代えて、ガラス系封止材などによる接合が採用される。
このようなセラミック積層構造の板型放電セルでは、2枚の誘電板の各背面側に被覆形成された電極層への電圧印加のために、各電極層の一部をリード端子として積層体の外へ引き出す必要があり、このリード端子は、特許文献1に記載された放電セルでは、誘電板の側縁部、特に冷媒流通孔が設けられた側縁部を横切って積層体の外に引き出されている。この結果、冷媒流通孔は2分されることになり、その長さが、電極層の1辺の長さに対して制限され、冷却能力の低下を余儀なくされる。貫通孔の長さの不足を孔幅の増大で補おうとすると、内側に形成される電極層が狭くなり、放電面積が犠牲になる。
電極層及びリード端子は短絡防止(絶縁性確保)のために冷媒流通孔から十分に離反させる必要がある。このため、リード端子が通過する部分が広くなり、その分、貫通孔の長さは短くなり、貫通孔の内側に設けられる電極層の面積も狭くなる。
一方、リード端子をガス流通孔のところに設けた場合は、ガス流通孔が分断されることになり、放電空隙における均一なガス流通が困難になる。
本発明の目的は、冷却能力やガス流通を犠牲にすることなく、また放電面積を犠牲にすることなく、電極層への安定な高電圧印加を可能にする板型放電セルを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の板型放電セルは、対向面間に放電空隙を形成するべく対向配置された1対の誘電板と、1対の誘電板の背面側の各表面上に配置された一対の電極層とを備えている。そして、前記1対の誘電板は、各誘電板の外縁部に、交差する2方向おいて中心を挟んで対設されており、それぞれが外縁に沿った長孔形状に形成されると共に、一方の組がガス流通用、他方の組が冷媒流通用とされた2組の流体流通用貫通孔を有しており、前記一対の電極層は、各誘電板の外縁部に形成された2組の貫通孔に囲まれた領域に設けられると共に、隣接する貫通孔が突き合わされる少なくとも1つの突き合わせ部で、且つ一対の電極層の間で干渉しない突き合わせ部に、電極層から延出し且つ両方の貫通孔から離れて形成された端子部を有している。
本発明の板型放電セルにおいては、1対の誘電板の外縁部にその外縁に沿って2組の長孔形状の貫通孔が設けられており、これらに囲まれた領域に電極層が設けられている。そして、隣接する貫通孔が突き合わされる少なくとも1つの突き合わせ部に、電極層から延出した端子部が両方の貫通孔から離れて形成されている。すなわち、端子部はガス流通用貫通孔にも冷媒流通用貫通孔にも影響を与えない、両貫通孔の突き合わせ部に設けられているのである。このため、両方の貫通孔は端から端まで連続し、十分な長さをもつものになる。また、貫通孔が長く連続したものになるため、貫通孔を狭く長くできる。このために、貫通孔に囲まれる電極層を広くすることができる。
一対の誘電板については、1組のガス流通用貫通孔の一方から他方へ向かうガス流通路を残して、無機系で且つ非金属の接合材により接合されると共に、電極層を封入するべく背面側に絶縁板が前記接合材により接合された構造が好ましい。この電極封入構造により絶縁性が上がり、冷媒流通用貫通孔から電極層までの距離を小さく抑制することができる。また、両貫通孔から端子部までの距離を小さく抑制することができる。ここにおける接合材としてはガラス系封止材が好ましい。
端子部に関しては、前記突き合わせ部において一対の誘電板を板厚方向に貫通し、その突き合わせ部に形成された端子部と導通する給電用の棒状リードを設けるのがよい。この構造により、端子部を積層体の側面から引き出す必要がなくなり、積層方向の端面からの給電により、放電セルの小型化が可能になる。
誘電板の形状に関しては四角形でもよいし円形でもよく、特にその形状を問わない。誘電板の形状が四角形の場合は、平行な1組の側縁部にその側縁に沿った直線状のガス流通用貫通孔が設けられ、他の平行な1組の側縁部にその側縁に沿った直線状の冷媒流通用貫通孔が設けられる。
誘電板の形状が四角形の場合の電極層は、四角形の誘電板の4つの側縁部に各形成された貫通孔より内側に位置する四角形の領域に形成されることになり、且つ隣接する貫通孔が突き合わされる少なくとも1つのコーナー部に端子部を有する構造となる。これらの貫通孔、特に冷媒流通用の貫通孔は、隣接並行する角形電極層の側縁より長く形成することが、冷却性を高める点から好ましい。一方、ガス流通用貫通孔の長さについてもオゾン発生効率の点から、隣接並行する角形電極層の側縁の長さと同等もしくはこれより大きくすることが好ましい。
誘電板の材質としては、アルミナなどのセラミック、サファイア、ガラス、石英等を挙げることができる。誘電板の厚みは剛性、強度を確保し電圧降下を低減するために0.1〜2.0mmが好ましい。誘電板中の不純物を低減すると、オゾン濃度の低下が問題になる。この問題を解決するために、誘電板の少なくとも放電空隙と接する表層部分に酸化チタンを含有させるのがよく、アルミナ基板中に酸化チタンをTi元素量比率で0.006〜6重量%含有させたバルク材が、オゾン発生特性及びクリーン度の両面から特に好ましい。
本発明の板型放電セルは、1対の誘電板の外縁部にその外縁に沿って2組の長孔形状の貫通孔を設けると共に、これらに囲まれた領域に電極層を設け、隣接する貫通孔が突き合わされる少なくとも1つの突き合わせ部に、電極層から延出した端子部を形成することにより、各貫通孔を長く連続した形状にできる。これにより、高電圧印加に支障をきたすとなく、高度の冷却能力を確保でき、且つ良好なガス流通を確保できる。また、放電面積を最大限まで拡大でき、オゾン発生効率を高めることができる。
以下に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の一実施形態を示す板型放電セルの分解斜視図、図2は同板型放電セルに使用されている誘電板の拡大斜視図、図3は同板型放電セルの模式断面図である。
本実施形態の板型放電セルは、図1及び図3に示すように、正方形をした複数枚の板材を板厚方向に積層した構成になっている。複数枚の板材は高純度のアルミナ板であり、ガラス系の接合層50を介して接合されている。各板材の四隅部には位置決め用の貫通孔が設けられており、その角部は丸みを付与されている。
中間の2枚は誘電板10A,10Bである。その厚みは例えば0.2mmである。各誘電板10の平行な両側縁部には、各側縁に沿った長孔形状の貫通孔11,11が設けられている。貫通孔11,11はガス流通用であり、両側縁部の両端部を除くほぼ全域に連続的、直線的に設けられている。各誘電板10の他の平行な両側縁部、すなわち前記貫通孔11,11に直角な両側縁部には、各側縁に沿った長孔形状の貫通孔12,12が設けられている。貫通孔12,12は冷媒流通用であり、両側縁部の両端部を除くほぼ全域に連続的、直線的に設けられている。
各誘電板10の対向面には、図2及び図3に示すように、貫通孔11,11の一方から他方に至る多数の並列したガス流路13を形成するために、ガス流路13の部分を除いてセラミックス層14が積層されている。セラミックス層14は、アルミナ粉末とガラス粉末とで製造したペーストを対向面のガス流路以外の部分に印刷し、これを所定厚(例えば50μm)まで繰り返した後、ガラス粉末の融点以上の温度で焼成することにより形成されている。
各誘電板10の背面側の表面には電極層15が被覆形成されている。電極層15は、例えば銀ペーストの印刷塗布・焼成により形成される厚みが5μmの金属薄膜であり、貫通孔11,11,12,12に囲まれた正方形の領域に設けられている。貫通孔11,11,12,12、特に冷媒流通用の貫通孔12,12の長さLは、隣接する電極層15の1辺の長さより大きく設定されている。また、冷媒流通用の貫通孔12,12から電極層15までの距離Sは2mm以上あればよく、2mm以上の範囲で出来るだけ小さく設定されている。
電極層15の隣り合う2つのコーナー部は誘電板10のコーナー部に張り出しており、その先端部は円形の端子部16になっている。円形の端子部16は、コーナー部で突き合わされる2つの貫通孔11,12から等距離の位置にあり、誘電板10の隅部に設けられた位置決め用の貫通孔17は端子部16の中心部に設けられている。貫通孔11,12から端子部16までの距離も2mm以上の範囲で出来るだけ小さく設定されている。
そして、一方の誘電板10Aにおける端子部16,16は、誘電板10Aの隣り合う2つのコーナー部に設けられており、他方の誘電板10Bにおける端子部16,16は、誘電板10Aにおける端子部16,16と重ならないように、誘電板10Bの別の隣り合う2つのコーナー部に設けられている。
誘電板10A,10Bの外側に配置される板材は絶縁板20A,20Bである。その厚みは例えば2mmである。各絶縁板20の平行な両側縁部には、貫通孔11,11に対応する長孔形状のガス流通用の貫通孔21,21が設けられている。各絶縁板20の他の平行な両側縁部には、貫通孔12,12に対応する長孔形状の冷媒流通用の貫通孔22,22が設けられている。
絶縁板20A,20Bの外側に配置される板材は冷媒流路を形成するためのスリット板30A,30Bである。その厚みは例えば0.5mmである。各スリット板30の平行な両側縁部には、貫通孔11,11,21,21に対応する長孔形状のガス流通用の貫通孔31,31が設けられている。貫通孔31,31の間には、冷媒流路を形成するために多数のスリット33,33・・が平行に設けられている。スリット33,33・・の両端部は、冷媒流通用の貫通孔22,22とオーバーラップするように、各スリット板30の他の平行な両側縁部に到達している。
スリット板30A,30Bの更に外側に配置される板材は蓋板40A,40Bである。一方の蓋板40Aの厚みは例えば5mm、他方の蓋板40Bの厚みは例えば2mmである。一方の蓋板40Aには、内側のスリット板30Aの貫通孔31,31にそれぞれ連通するガス供給孔41a及びガス排出孔41bが設けられている。蓋板40Aの裏面には、スリット33,33・・の両端部、すなわち貫通孔12,12,22,22に対応するように1対の凹部が設けられている。そして蓋板40Aには、裏面側の1対の凹部に各連通する冷媒供給孔42a及び冷媒排出孔42bが設けられている。
これらの板材は次のようにして接合されている。各板材の接合面にガラス系の接合用ペーストを例えば30μm程度の厚みに塗布する。接合用ペーストは、ガラス粉末をバインダーと混練して所定粘度に調整したものである。接合用ペーストの塗布が終わると、板材を加熱炉に装入し、接合用ペーストをガラス粉末の融点である例えば850℃以上の温度で焼成する。接合用ペーストの焼成が終わると、各板材を重ね合せ、四隅部の貫通孔に位置決めピン60を刺し通す。4本の位置決めピン60は棒状リードを兼ねており、そのうちの2本は、誘電板10Aの裏面に設けられた2つの端子部16,16と導通し、残りの2本は、誘電板10Bの裏面に設けられた2つの端子部16,16と導通する。最後に、重ね合わせた板材を加熱炉に装入し、接合用ペーストをガラス粉末の融点である例えば850℃以上の温度で焼成する。
この焼成により、誘電板10A,10B、その外側の絶縁板20A,20B、その外側のスリット板30A,30B、更にその外側の蓋板40A,40Bが、ガラス系の接合層50を介して接合されることになり、本実施形態の板型放電セルが完成する。完成した板型放電セルの特徴は以下のとおりである。
誘電板10A,10Bの間でガス流路13,13が合体することにより、誘電板10A,10Bの間に放電空隙70が形成される。ガス流路13,13を形成するセラミック層14,14の各厚みは例えば50μmである。このため、放電空隙70のギャップ量は例えば100μmとなる。誘電板10の背面側の表面に被覆形成された電極層15は、端子部16,16と共に、誘電板10とその外側に接合された絶縁板20との間に封入され絶縁される。
誘電板10Aの背面側に設けられた電極層15は高圧電極である。電極層15の端子部16,16は2本の棒状リード60,60により蓋板40Aの外側に引き出される。一方、誘電板10Bの背面側に設けられた電極層15は接地電極である。この電極層15の端子部16,16は別の2本の棒状リード60,60により蓋板40Aの外側に引き出される。
誘電板10の貫通孔11,11、絶縁板20の貫通孔21,21、スリット板30の貫通孔31,31が板材積層方向に連続することにより、放電空隙70に連通する縦向きのガス流路80,80が積層体内に形成される。また、誘電板10の貫通孔12,12、絶縁板20の貫通孔22,22が板材積層方向に連続することにより、スリット板30におけるスリット33,33・・の両端部に連通する縦向きの冷媒流路が積層体内に形成される。
板型放電セルの運転では、2本の棒状リード60,60を介して、誘電板10Aの背面側に設けられた電極層15に所定の高電圧を印加し、残りの2本の棒状リード60,60を介して、誘電板10Bの背面側に設けられた電極層15を接地する。これと共に、積層方向に形成された2つの縦向きガス流路80,80の一方に、蓋板40Aのガス供給孔41aから原料ガスを導入し、積層方向に形成された2つの縦向き冷媒流路の一方に、蓋板40Aの冷媒供給孔42aから冷却水を導入する。
ガス流路80,80の一方に導入された原料ガスは、誘電板10A,10Bの間に形成された放電空隙70を一端部から他端部へ向かい、この間にオゾン化されてガス流路80,80の他方に至り、蓋板40Aのガス排出孔41bから外部へ排出される。2つの冷媒流路の一方に導入された冷却水は、スリット板30A,30Bの各スリット33,33・・を長手方向に流通し、2つの冷媒流路の他方を通って蓋板40Aの冷媒排出孔42bから排出される。これにより、誘電板10A,10Bの間に形成された放電空隙70が両面側から冷却される。
ここで、積層方向の縦向きガス流路80を形成する貫通孔11,21,31、例えば誘電板10の貫通孔11、11は、誘電板10の平行な2辺に沿って細く連続して設けられている。また、積層方向の縦向き冷媒流路を形成する貫通孔12,22、例えば誘電板10の貫通孔12,12は、誘電板10の他の平行な2辺に沿って細く連続して設けられている。すなわち、電極層15の端子部16,16を、貫通孔11,12が突き合わされるコーナー部に配置したことにより、誘電板10の貫通孔11,12は、誘電板10の側縁部に側縁に沿って細く切れ目なく形成されることが可能となった。
このため、縦向きガス流路80,80の間に形成された放電空隙70をガスが幅方向全域で均等な分布で流通する。スリット板30A,30Bの各スリット33,33・・を冷却水が幅方向全域で均等な分布で流通する。特に、誘電板10の貫通孔12,12、絶縁板20の貫通孔22,22の長さLは、貫通孔12,12に隣接平行する電極層15の1辺の長さより大きい。このため、電極層15,15及び放電空隙70が全幅にわたり効率的に冷却される。
また、電極層15が誘電板10と絶縁板20の間に封入され絶縁性が高いために、電極層15及び端子部16,16から縦向きガス流路80,80及び縦向き冷媒流路までの距離を小さくできる。具体的には、異常放電防止のために空気中だと30mm以上必要なこの距離が、ここでは2mm以上となる。このため、電極層15を周囲の貫通孔近傍まで広げることでき、高効率なオゾン発生が可能となる。また、貫通孔11,12の突き合わせ部に端子部16を設けるにもかかわらず、貫通孔11,12を端子部16に接近させることができ、貫通孔11,12の延長も可能になる。貫通孔11,12の延長はガス流通効率、冷媒流通効率の向上に寄与するだけでなく、孔幅の縮小につながり、電極層15の拡大に寄与する。
かくして、本実施形態の板型放電セルでは冷却能の向上、電極面積の拡大により、高効率のオゾン発生が可能になる。また、下記の二次的な理由により、クリーン度の高いオゾンガスが生成される。
原料ガス及びオゾンガスは縦向きガス流路80,80の一方から誘電板10A,10B間の放電空隙70を通り縦向きガス流路80,80の一方に至る。ここで、縦向きガス流路80,80は高純度アルミナの板材をガラス接合層50で接合した積層体内に形成されており、両者は汚染源を含まないクリーンな無機系の非金属材料である。また、放電空隙70は、高純度アルミナ板からなる誘電板10A,10Bの間にリブ構造のセラミック層14及びガラス接合層50により形成されており、セラミック層14もガラス接合層50と同じくクリーンな無機系の非金属材料である。
すりなわち、原料ガス及びオゾンガスは、金属に直接接触しないことはもとより、汚染源を含まないクリーンな無機系の非金属材料により形成されたクリーンな流通経路をのみを通過するのである。換言すれば、接ガス部は全てクリーン材料により構成されている。したがって 原料ガス及びオゾンガスの汚染の危険がなく、クリーン度の高いオゾンガスが得られる。
なお、上記実施形態は角板型放電セルであるが、円板型放電セルでもよい。その場合、誘電板10は、交差する2方向(通常は直角な2方向)において誘電板10の中心を挟んで対設されるガス流通用の貫通孔11,11及び冷媒流通用の貫通孔12,12を有する。貫通孔11,11の間の領域と貫通孔12,12の間の領域が重なる四角形の領域に電極層15が設けられる。各貫通孔は誘電板10の外周に沿った円弧状でもよいが、外側が該誘電板10の外周に沿った円弧、内側が電極層15に沿った直線かなる半月状の貫通孔の方が孔面積を大きくできる。
本発明の一実施形態を示す板型放電セルの分解斜視図である。 同板型放電セルに使用されている誘電板の拡大斜視図である。 同板型放電セルの模式断面図である。
符号の説明
10 誘電板
11,12 貫通孔
13 ガス流路
14 セラミック層
15 電極層
16 端子部
20 絶縁板
21,22 貫通孔
30 スリット板
31 貫通孔
33 スリット
40 蓋板
41 ガス孔
42 冷媒孔
50 ガラス接合層
60 棒状リード
70 放電空隙
80 縦向きガス流路

Claims (7)

  1. 対向面間に放電空隙を形成するべく対向配置された1対の誘電板と、1対の誘電板の背面側の各表面上に設けられた一対の電極層とを備えており、
    前記1対の誘電板は、各誘電板の外縁部に、交差する2方向おいて中心を挟んで対設され、それぞれが外縁に沿った長孔形状に形成されると共に、一方の組がガス流通用、他方の組が冷媒流通用とされた2組の流体流通用貫通孔を有しており、
    前記一対の電極層は、各誘電板の外縁部に形成された2組の貫通孔に囲まれた領域に設けられると共に、隣接する貫通孔が突き合わされる少なくとも1つの突き合わせ部で、且つ一対の電極層の間で干渉しない突き合わせ部に、電極層から延出し且つ両方の貫通孔から離れて形成された端子部を有することを特徴とする板型放電セル。
  2. 前記突き合わせ部において一対の誘電板を板厚方向に貫通し、その突き合わせ部に形成された端子部と導通する給電用の棒状リードを備える請求項1に記載の板型放電セル。
  3. 前記1対の誘電板は四角形であり、平行な1組の側縁部にその側縁に沿った直線状のガス流通用貫通孔を有すると共に、他の平行な1組の側縁部にその側縁に沿った直線状の冷媒流通用貫通孔を有しており、前記一対の電極層は、四角形の誘電板の4つの側縁部に各形成された直線状の貫通孔に囲まれた四角形の領域に形成されている請求項1に記載の板型放電セル。
  4. 前記一対の電極層は、隣接する貫通孔が突き合わされる少なくとも1つのコーナー部で、且つ一対の電極層の間で干渉しないコーナー部に端子部を有する請求項3に記載の板型放電セル。
  5. 前記貫通孔は、隣接並行する角形の電極層の側縁より長く形成されている請求項3に記載の板型放電セル。
  6. 前記一対の誘電板は、1組のガス流通用貫通孔の一方から他方へ向かうガス流通路を残して、無機系で且つ非金属の接合材により接合されると共に、背面側の電極層を封入するべくその背面側に絶縁板が前記接合材により接合されている請求項1に記載の板型放電セル。
  7. 前記貫通孔からその内側の電極層までの離間距離が最小で2mmである請求項6に記載の板型放電セル。
JP2005198712A 2005-07-07 2005-07-07 板型放電セル Active JP5046264B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005198712A JP5046264B2 (ja) 2005-07-07 2005-07-07 板型放電セル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005198712A JP5046264B2 (ja) 2005-07-07 2005-07-07 板型放電セル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007015888A JP2007015888A (ja) 2007-01-25
JP5046264B2 true JP5046264B2 (ja) 2012-10-10

Family

ID=37753376

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005198712A Active JP5046264B2 (ja) 2005-07-07 2005-07-07 板型放電セル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5046264B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5952039B2 (ja) * 2012-03-15 2016-07-13 住友精密工業株式会社 放電セル及びオゾンガス発生装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3544018B2 (ja) * 1994-11-30 2004-07-21 日本特殊陶業株式会社 オゾン発生器
JP3900662B2 (ja) * 1998-04-03 2007-04-04 石川島播磨重工業株式会社 オゾン発生装置
JP4180179B2 (ja) * 1999-02-26 2008-11-12 住友精密工業株式会社 オゾン発生装置用放電セル
JP2002234708A (ja) * 2001-02-06 2002-08-23 Meidensha Corp オゾン発生装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007015888A (ja) 2007-01-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20070154365A1 (en) Discharge cell for ozonizer
JP5663282B2 (ja) 組電池
JP2006147532A (ja) 固体電解質型燃料電池及びスタック構造体
JP2011513948A5 (ja)
EP0952108B1 (en) Ozonizer discharge cell and its manufacturing method
JP5046264B2 (ja) 板型放電セル
JP4180179B2 (ja) オゾン発生装置用放電セル
JP5545776B2 (ja) オゾン発生装置用放電セル
JP3513134B2 (ja) オゾン発生器
JP2007045671A (ja) オゾン発生装置用板型放電セル
JPH11297341A (ja) 固体電解質型燃料電池
JP5008170B2 (ja) オゾン発生装置用放電セル
JP2004071308A (ja) 燃料電池
JP4925087B2 (ja) オゾン発生器
JP3113885B2 (ja) オゾン発生装置用放電セル
JPH0349160A (ja) 積層式燃料電池
JP2007176723A (ja) オゾン発生装置用放電セル
JPS58150276A (ja) 燃料電池
JP2009019236A (ja) 水蒸気電解セルユニット
JP2705720B2 (ja) オゾナイザ用沿面放電ユニットおよびその製法
JP2006173056A (ja) 固体電解質型燃料電池及びスタック構造体
JP4515856B2 (ja) 放電セル用冷却器
JP2006019333A (ja) 端子接続構造
JPH04298967A (ja) 燃料電池
JP3708948B2 (ja) オゾン発生装置用放電セル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080616

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100930

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110929

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120711

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120711

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150727

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5046264

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150727

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250