JP5038794B2 - 梁材、組合せ梁材及び柱梁仕口構造 - Google Patents

梁材、組合せ梁材及び柱梁仕口構造 Download PDF

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本発明は、鉄骨構造における梁材、組合せ梁材及び柱梁仕口構造に関する。
従来の架構システムを構成する鉄骨構造においては、梁材に生じる曲げモーメントを効率的に柱材に伝達する仕口部として、柱材と梁材との接合部を溶接接合する接合方法が多く使用されている。この溶接接合では、梁材のフランジを柱材の側面の接合部に直接突き合せ、直接突き合せた状態で、柱材と梁材(フランジ)が一体になるように接合している。
しかし、溶接接合で良好な接合強度を得るためには、溶接接合に適した鋼材の選択、溶接接合のための良好な作業環境の確保、溶接部の品質を管理するための検査体制の充実などの制約を伴うという問題がある。
更に、一般的に、強度の高い鋼材(高強度鋼)は溶接性が劣るという問題もある。このため、特に高強度鋼を必要とする建物において、溶接接合に代わる接合技術、接合ディテールの開発が望まれている。
溶接接合に代わる接合技術の一例として、角形鋼管製柱とH形鋼製梁との接合において、L字状断面の梁連結部材を用いてボルト接合する方法が開示されている(特許文献1)。しかし、この梁連結部材を用いた接合方法は、溶接接合に比べ、接合部の剛性が低下するなどの問題がある。
特開平7−109769号公報
本発明は上記事実に鑑み、溶接接合を必要とせず、鋼材の種類を問わず、架構を構成する柱材と梁材とを接合することを課題とする。
請求項1に記載の発明に係る梁材は、請求項1に記載の発明は、ウェブとフランジとからなるチャンネル形鋼の前記フランジを外側へねじって展開し、柱の仕口部との接合面が前記ウェブと同一平面となる仕口部を形成したことを特徴としている。
請求項1に記載の発明では、梁材の仕口部がチャンネル形鋼のフランジを、外側へねじって押し広げ、柱の仕口部との接合面がウェブと同一平面となるように形成されている。
ここに、フランジは、ウェブと同一平面に展開された仕口部から、ねじりの影響のないフランジの位置まで、梁材の長さ方向に沿って、連続した曲面でつなげられている。
この結果、ウェブが負担するせん断力とフランジが負担する曲げモーメントを、仕口部で、柱材に効果的に伝えることができる。
また、切断することなく梁材の任意の位置に仕口部を加工できるため、複数の仕口部を備えた長尺な通し梁を構成できる。複数の仕口部を有する長尺な通し梁とすることで、一部の仕口部において接合部にすべり変形が生じても、他の仕口部によって、梁材から柱材へ曲げモーメントが伝達される。
また、仕口部の成は、ウェブよりも大きいため、柱材と梁材とを固定する固定部材の取り付けスペースが確保でき、確実な固定が可能となる。
更に、広く梁材として使用されているチャンネル形鋼を用いて、簡単な加工処理で製造できるため、安価な梁材を提供できる。
請求項2に記載の発明は、ウェブとフランジとからなるチャンネル形鋼の、前記ウェブと前記フランジを押し潰し、前記ウェブとフランジが平行平面となる仕口部を形成したことを特徴としている。
請求項2に記載の発明では、ウェブとフランジとからなるチャンネル形鋼のウェブとフランジを、押し潰し、ウェブとフランジで仕口部が形成されている。なお、仕口部はチャンネル形鋼のウェブと平行に平面状に形成されている。
ここに、ウェブは、ウェブと平行平面となる仕口部から、押し曲げの影響のないウェブの位置まで、徐々に幅を狭められ、フランジは、ウェブと平行平面となる仕口部から、押し曲げの影響のないフランジの位置まで、徐々に幅を広げられている。
この結果、上記、請求項1に記載の発明と同じ効果を得ることができる。
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の梁材において、前記仕口部同士を重ね合わせて接合し、1つの組合せ梁材としたことを特徴としている。
請求項に記載の発明では、2つの梁材の仕口部同士を重ね合わせて接合し、1つの組合せ梁材としている。ここに、組合せ梁材の接合手段は問わない。溶接接合でもよいし、ボルト接合でもよい。
2つの梁材同士を接合して、1つの組合せ梁材とすることで、それぞれの梁材におけるウェブが負担するせん断力と、フランジが負担する曲げモーメントのいずれも減少させることができる。また、組合せ梁材の仕口部は、仕口部同士を重ね合わせてできた新たな仕口部としてあるので、仕口部の剛性が上る。
請求項に記載の発明は、請求項1又はに記載の梁材において、前記ウェブ同士を重ね合わせて接合し、1つの組合せ梁材としたことを特徴としている。
請求項に記載の発明では、2つの梁材のウェブ同士を重ね合わせて接合し、1つの組合せ梁材を構成している。
これにより、組合せ梁材の仕口部には、柱材を挿入し、柱材を両側から挟む開口部が形成される。この開口部で、柱材を両側から固定することができる。
請求項に記載の発明は、請求項1又は3に記載の梁材において、前記フランジの端面同士を重ね合わせて固定し、1つの組合せ梁材としたことを特徴としている。
請求項に記載の発明では、2つの梁材のフランジの端面同士を重ね合わせて接合し、1つの組合せ梁材を構成している。これにより、組合せ梁材の仕口部には、柱材を挿入し、柱材を両側から挟む開口部が形成され、柱材の両側に仕口部を固定することができる。
請求項に記載の発明は、柱梁仕口構造において、形鋼からなる柱材と、請求項1又は2に記載の梁材と、前記柱材の側面に前記梁材の前記仕口部を固定する固定手段と、を有することを特徴としている。
請求項に記載の柱梁仕口構造の発明では、梁材の仕口部若しくは組合せ梁材の仕口部が、形鋼からなる柱材、例えばボックス形鋼、H形鋼、チャンネル形鋼からなる柱材の一側面と固定手段で固定される。
ここに、固定手段には、支圧ボルト接合(以下単にボルト接合という)や高力ボルト接合(摩擦接合)などがある。
梁材若しくは組合せ梁材の仕口部は、ウェブの上下にフランジを展開した形状で大きく形成されており、ウェブとフランジを区別することなく、1つの仕口部で、複数のボルトの組(群ボルト)により、梁の曲げ、せん断力を柱材に伝えることができる。
このとき、高力ボルト接合、又はボルト孔のクリアランスが十分小さなボルト接合とすることにより、溶接を使わずに、柱梁間のせん断力及び曲げモーメントの伝達率が高い、「剛接合」に近い接合が実現できる。
即ち、梁連結部材を用いずに、ボルトだけで柱材と梁材とを一体的に固定できるため、溶接接合を必要とせず、鋼材の種類も問わない。特に高強度鋼の接合に適している。
請求項に記載の発明に係る柱梁仕口構造は、ボックス形鋼又はH形鋼からなる柱材と、請求項3〜5のいずれか1項に記載の組合せ梁材と、前記柱材の側面に、前記組合せ梁材の前記仕口部を固定する固定手段と、を有することを特徴としている。
請求項に記載の柱梁仕口構造の発明では、ボックス形鋼又はH形鋼からなる柱材が、請求項3〜5のいずれか1項に記載の組合せ梁材の開口部で両側を挟まれ、固定手段で両側から固定される。このため、柱材と仕口部の強固な固定が実現できる。
ここに、固定手段には、ボルト接合や高力ボルト接合などがある。
固定部材を利用して柱材と梁材とを接合できるため、溶接接合を必要とせず、鋼材の種類も問わない。特に高強度鋼の接合に適している。
請求項に記載の発明は、柱梁仕口構造において、2個のチャンネル形鋼のウェブ同士を、所定の隙間部を開けて対向配置した組合せ柱材と、前記組合せ柱材の前記隙間部へ前記仕口部が挿入される、請求項3〜5のいずれか1項に記載の組合せ梁材と、前記組合せ柱材のウェブに前記組合せ梁材の前記仕口部を固定する固定手段と、を有することを特徴としている。
請求項に記載の柱梁仕口構造の発明では、請求項3〜5のいずれか1項に記載の梁材の仕口部が、2個のチャンネル形鋼からなる組合せ柱材の隙間部に挿入され、固定手段で固定される。
梁材の仕口部が、組合せ柱材の隙間部に挿入されて、固定手段で固定されるため、溶接作業なしで固定ができる。このため、鋼材の種類を問わない。
また、梁材の仕口部を、柱材の中心線上に設けられた隙間部を通すこととなり、柱材の中心線上で荷重を支える安定した柱梁仕口構造を提供できる。
請求項に記載の発明は、柱梁仕口構造において、山形鋼を2つ対向配置してボックス形状の小柱材を構成し、十字状の隙間部が形成されるように、前記小柱材4つを矩形に配置し、ボックス形状に構成した組合せ柱材と、前記組合せ柱材の前記十字状の隙間部へ前記仕口部が挿入される、請求項3〜5のいずれか1項に記載の組合せ梁材と、前記組合せ柱材に前記組合せ梁材の前記仕口部を固定する固定手段と、を有することを特徴としている。
請求項に記載の発明は、柱梁仕口構造において、山形鋼を2つ対向配置してボックス形状の小柱材を構成し、十字状の隙間部が形成されるように、前記小柱材4つを矩形に配置し、ボックス形状に構成した組合せ柱材と、前記組合せ柱材の前記十字状の隙間部へ前記仕口部が挿入される、請求項3〜5のいずれか1項に記載の組合せ梁材と、前記組合せ柱材に前記組合せ梁材の前記仕口部を固定する固定手段と、を有することを特徴としている。
ここに、組合せ柱材は十字状の隙間部を有しており、組合せ柱材の中央に梁材の荷重を作用させることができる。更に、X方向に梁材を通すのみならず、梁材を通す位置を高さ方向に1階層分ずらせば、同じ組合せ柱材に、X方向と直交するY方向にも梁材を通すことができる。
このため、柱材の中心線上で直交するX−Y方向の荷重を支えることができる、安定した柱梁仕口構造となる。
請求項10に記載の発明に係る梁材は、ウェブとフランジとからなるチャンネル形鋼と、前記チャンネル形鋼の前記ウェブと同一面上に、徐々に幅を広げる可変平面部と、前記可変平面部と同一面で2つの前記フランジを外側に押し倒したときと同一幅の仕口面部と、前記可変平面部の外形に沿って、前記フランジの端部と前記仕口面部の角部に渡る曲面部と、を有することを特徴としている。
請求項10に記載の発明では、ウェブとフランジとからなるチャンネル形鋼において、チャンネル形鋼のウェブと同一面上に、徐々に幅を広げる可変平面部と、可変平面部と同一面で2つのフランジを外側に押し倒したときと同一幅の仕口面部と、可変平面部の外形に沿って、フランジの端部と仕口面部の角部に渡る曲面部と、が形成されている。
これにより、請求項1に記載の発明と同じ効果を得ることができる。
請求項11に記載の発明に係る梁材は、ウェブとフランジとからなるチャンネル形鋼と、前記チャンネル形鋼の前記ウェブから、前記フランジの成方向に傾斜し、徐々に幅を広げる傾斜可変平面部と、前記傾斜可変平面部から前記ウェブと平行に形成され、2つの前記フランジを外側に押し倒したときと同一幅の仕口面部と、前記傾斜可変平面部の外形に沿って、前記フランジの端部と、前記仕口面部の角部に渡る三角部と、を有することを特徴としている。
請求項11に記載の発明では、ウェブとフランジとからなるチャンネル形鋼において、チャンネル形鋼のウェブから、フランジの成方向に傾斜し、徐々に幅を広げる傾斜可変平面部と、傾斜可変平面部からウェブと平行に形成され、2つのフランジを外側に押し倒したときと同一幅の仕口面部と、傾斜可変平面部の外形に沿って、フランジの端部と、仕口面部の角部に渡る三角部と、が形成されている。
これにより、請求項1に記載の発明と同じ効果を得ることができる。
本発明は上記構成としてあるので、溶接接合を必要とせず、鋼材の種類を問わず、架構を構成する柱材と梁材とを接合できる。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態に係る梁材10は、図1(A)に示すように、チャンネル形鋼18で形成され、柱材と接合される位置に仕口部16を備えている。
チャンネル形鋼18は、鋼材で形成され、ウェブ18Wと、ウェブ18Wの両端部から立ち上がるフランジ18Fを有している。
仕口部16は、図1(B)に示すように、フランジ18Fの一部で、仕口部16となる展開部Aを、展開部Aの平面を保ったままで外側(RA方向)へねじって展開させ、形成されている。このとき、ねじりの影響が及ばない部分である、周辺部Aは、ねじる前のフランジ18Fの形状を維持している。
また、展開部Aと周辺部Aとの間に位置するフランジ18Fの変形部Aは、周辺部Aの端部と展開部Aの端部との間を、徐々にねじり変形されながら滑らかに接続されている。
この変形部Aは、ねじり変形により亀裂や損傷が生じた場合、所要の強度を確保できなくなるため、梁材10の伸展性を考慮して、梁材10の長手方向に十分な距離を設けて変形されている。
この結果、仕口部16は、梁材10の中心線Xと直交する中心線Yの方向(ウェブ18Wの成方向)に仕口平面部17(網かけ部)が形成される。
仕口平面部17は、仕口幅寸法Lは柱材の幅L(図3参照)と接合できる寸法とされ、仕口成寸法Lは、ウェブ18W、フランジ18Fのそれぞれの成を合計した寸法とされている。また、仕口平面部17には、ボルト接合用のボルト孔15が複数個設けられている。
なお、図1(A)では、仕口部16は、梁材10の長手方向に1箇所のみ記載しているが、柱材の位置に対応させて、同一の梁材10に複数個設けることもできる。
また、図1(A)は、仕口部16を梁材10の長手方向の途中位置に設ける例を示しているが、図2(A)に示すように、梁材10の端部に端部仕口部19を設けることもできる。
即ち、図2(B)に示すように、フランジ18Fの端部に設けられた、平面仕口部8(網かけ部)となる展開部Aを、展開部Aの平面を保ったままで外側(RA方向)へねじって展開させて成形している。端部仕口部19は、梁材10の端部に位置しているため、変形部Aは展開部Aの片側にしか存在しない。他の要素である、ねじり加工方法、仕口幅寸法L、仕口成寸法L、ボルト孔15等は、梁材10の途中に位置している仕口部16と同じであり、説明は省略する。
次に、柱材(ボックス形鋼)との接合について説明する。
図3に示すように、梁材10の平面仕口部17には、柱材の仕口側面30Fが当接されている。
柱材はボックス形鋼柱材30とされ、仕口側面30Fの幅は寸法Lで、仕口側面30Fには、平面仕口部17のボルト孔15に対応する位置に、ボルト孔31(図示せず)が複数個設けられている。
仕口側面30Fのボルト孔31と、仕口平面部17のボルト孔15とを一致させ、ボルト34で接合することにより、梁材10とボックス形鋼柱材30を固定する。
この結果、成を高くし、接合スペースを広くした仕口部16で、ウェブ18Wが負担するせん断力と、フランジ18Fが負担する曲げモーメントを、ボックス形鋼柱材30に効果的かつ簡易な方法で伝えることができる。
また、仕口部16が成方向に大きく形成されているため、ボックス形鋼柱材30と梁材10とを固定するボルト34の取り付けスペースが確保でき、複数のボルトの組(群ボルト)により確実な固定が可能となる。
この結果、溶接接合を必要とせず、鋼材の種類を問わず、ボックス形鋼柱材30と梁材10とを接合できる。
なお、本実施の形態においては、一例として、ボックス形鋼柱材30との接合について説明した。他の柱材との接合については説明を省略するが、後述する他の梁材と同じ要領で行えば、接合できる。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態に係る組合せ梁材20は、図4に示すごとく、2つの梁材10同士を接合して1つの組合せ梁材20としている。
組合せ梁材20は、梁材10のウェブ18W同士を一致させ、一致させた状態でそれぞれのウェブ18Wにボルト孔21を設け、ボルト22で接合している。
このとき、2つの仕口部16同士を一致させ、仕口部16を重ね合わせた組合せ仕口部26としている。仕口部16の中央部には平面状に仕口平面部27が形成されており、仕口平面部27には、2つの仕口部16を重ねた状態で、複数のボルト孔25が設けられている。
なお、梁材10同士の接合手段はボルト接合で説明したが、接合手段に特に制約はなく、十分な接合強度が得られれば溶接接合等その他の方法でもよい。
このように、2つの梁材10を組み合わせて1つの組合せ梁材20とすることにより、個々の梁材10が負担する荷重が低減されるため、1つの梁材10で荷重を受ける場合に比べ、より大きなせん断力と、より大きな曲げ応力に耐えることができる。
次に、形鋼からなる柱材(ボックス形鋼)との接合について説明する。
図5に示すように、組合せ梁材20の組合せ仕口部26には、ボックス形鋼柱材30の仕口側面30Fが当接されている。
ボックス形鋼柱材30は、仕口側面30Fの幅が寸法Lとされ、仕口側面30Fには、仕口平面部27のボルト孔25に対応する位置に、図示しない複数のボルト孔31が設けられている。
仕口平面部27のボルト孔25と仕口側面30Fのボルト孔31を一致させ、ボルト34でボックス形鋼柱材30に組合せ梁材20を固定する。
このとき、仕口平面部27の成は、ウェブ18Wの成より高く成形されているため接合のためのスペースが広くなり、複数のボルトの組(群ボルト)によりボックス形鋼柱材30に固定できる。この結果、溶接接合が不要となると共に、組合せ梁材20の受けるせん断力及び曲げモーメントを、ボックス形鋼柱材30に効率良く伝えることができる。
次に、柱材(H形鋼)との接合について説明する。
図6に示すように、組合せ梁材20の組合せ仕口部26には、H形鋼柱材40のフランジ40Fが当接されている。
フランジ40Fは、組合せ梁材20と接合されるフランジ幅が寸法Lとされ、当接される仕口平面部27のボルト孔25と対応する位置に、図示しない複数のボルト孔42が設けられている。
仕口平面部27のボルト孔25と、フランジ40Fのボルト孔42を一致させ、ボルト34でH形鋼柱材40に組合せ梁材20を固定する。
このとき、仕口平面部27の成は、ウェブ18Wの成より高く成形されているため、複数のボルトの組(群ボルト)により接合できる。この結果、溶接接合が不要となると共に、鋼材の種類を問わず、組合せ梁材20が受けるせん断力及び曲げモーメントを、H形鋼柱材40に効率よく伝えることができる。
次に、柱材(チャンネル形鋼組合せ)との接合について説明する。
図7に示すように、組合せ梁材20の仕口平面部27は、チャンネル形鋼組合せ柱材50の隙間部Dに挿入されている。
チャンネル形鋼組合せ柱材50は、2つのチャンネル形鋼52のウェブ52W同士を向かい合わせ、所定の隙間Dを開けた状態で固定されている。所定の隙間Dは、所定の間隔で隙間Dに配置した隙間部材(図示せず)により、一定に維持されている。
チャンネル形鋼52の、2つのフランジ52F間の幅は寸法Lとされ、ウェブ52Wには、仕口平面部27のボルト孔25と対応する位置に、複数のボルト孔53が設けられている。
組合せ梁材20は、仕口平面部27を隙間部Dに挿入し、両側からチャンネル形鋼組合せ柱材50の2つのウェブ52Wで挟まれた状態で、ボルト孔25とボルト孔53とを一致させ、ボルト34で固定される。
この結果、チャンネル形鋼組合せ柱材50の中心線Xと組合せ梁材20の中心線Xとを一致させて接合できる。これにより、偏りのない荷重をチャンネル形鋼組合せ柱材50が受けることができ、安定した柱梁仕口構造となる。
次に、柱材(山形鋼組合せ)との接合について説明する。
図8に示すように、組合せ梁材20の仕口平面部27は、山形鋼組合せ柱材60の十字状の隙間部Dの1つに挿入されている。
山形鋼組合せ柱材60は、山形鋼62を2つ対向配置してボックス形状の小柱材63を構成し、十字状の隙間部Dが形成されるように、小柱材63を4つ矩形に配置したボックス形状に構成されている。
また、山形鋼組合せ柱材60の幅は、一辺が寸法Lとされ、中央部には十字状の隙間部Dが設けられている。また、十字状の隙間部Dには、厚さ寸法Dで十字状に形成されたフィラー66が所定の間隔で挿入されている。
フィラー66は、4つの小柱材63を矩形にまとめ、十字状の隙間部Dを維持するものである。更に、フィラー66は、山形鋼組合せ柱材60を一体に維持し、曲げモーメントやせん断力の伝達機構を形成する機能も有する。
山形鋼組合せ柱材60を構成する8つの山形鋼62には、それぞれの仕口平面部27のボルト孔25と対応する位置に、図示しない複数のボルト孔63が設けられている。
組合せ梁材20は、山形鋼組合せ柱材60の十字状の隙間部Dに、仕口平面部27が挿入された状態で、仕口平面部27のボルト孔25と、山形鋼に設けられたボルト孔63とを一致させ、ボルト34で固定される。
この結果、組合せ梁材20の受けるせん断力及び曲げモーメントを、山形鋼組合せ柱材60に伝えることができる。
また、山形鋼組合せ柱材60の中心線Xと組合せ梁材20の中心線Xとを一致させて接合することができる。このため、偏りのない荷重を山形鋼組合せ柱材60で受けることができ、安定した柱梁仕口構造となる。
なお、山形鋼組合せ柱材60の十字状に開口した隙間部Dは、中心線Xと直交する中心線Y方向の隙間部Dにも、組合せ梁材20の仕口平面部27を挿入することができる。この結果、Y方向においても、偏りのない荷重を、山形鋼組合せ柱材60で受けることができ、安定した柱梁仕口構造となる。
即ち、1つの山形鋼組合せ柱材60で、直交するX方向及びY方向の2方向に、それぞれ組合せ梁材20を接合することができる。ただし、この時には、山形鋼組合せ柱材60の上下方向において、1階分の階高に相当する距離(H寸法)を開ける必要がある。
このことから、図9に示すように、柱材を山形鋼組合せ柱材60とし、通し梁材を組合せ梁材20とし、山形鋼組合せ柱材60に組合せ梁材20を、梁方向及び桁方向に順次配置し、組合せ梁材20の仕口平面部27を山形鋼組合せ柱材60の十字状の隙間Dに挿入しボルト接合する。この構成により、溶接接合を必要とせず、鋼材の種類を問わず、架構を構成する柱材と梁材の接合ができる。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態に係るボックス状組合せ梁材24は、図10に示すように、梁材10を2つ組み合わせ、2つの仕口部16で1つのボックス状の開口部を構成している。
組合せ梁材24は、梁材10の2つのフランジ18Fの端部同士をそれぞれ一致させて突合せ、突合せ位置でそれぞれの端部を溶接接合している。
この結果、組合せ梁材24の梁部の断面はボックス状となる。更に、向かい合わせた2つの仕口部16により、ボックス状に開口した仕口部37が形成される。この、仕口部37を構成する2つの仕口部16には、それぞれにボルト孔15が複数個設けられている。
ボックス状組合せ梁材24は、溶接接合としている。しかし、十分な接合強度が得られれば、ボルト接合、若しくは他の方法で接合してもよい。
次に、柱材(ボックス形鋼)との接合について説明する。
図11に示すように、ボックス状組合せ梁材24のボックス状に開口した仕口部37には、ボックス形鋼柱材30が挿入されている。
ボックス形鋼柱材30の、側面30F及び側面30Rの幅は寸法Lで形成され、側面30F及び側面30Rには、図示しないボルト孔31が、平面仕口部17のボルト孔15と対応する位置に複数個設けられている。
仕口部16に設けられたボルト孔15と、ボックス形鋼柱材30の側面31F及び側面31Rに設けられたボルト孔31とを一致させ、ボルト34で接合している。このとき、仕口部16の成は、ウェブ18Wの成より高く成形されているため接合スペースが広くなり、溶接接合でなくても、周囲からしっかりとボックス形鋼柱材30に接合できる。
また、ボックス形鋼柱材30の中心線Xと、梁材24の中心線Yを一致させることができ、ボックス形鋼柱材30が、偏りなく荷重を受けることができ、安定した柱梁仕口構造となる。
次に、柱材(H形鋼)との接合について説明する。
図12に示すように、ボックス状に開口した仕口部37には、H形鋼柱材40のフランジ40Fが、ボックス状の平面仕口部17と当接する向きに挿入されている。
H形鋼柱材40のフランジ40Fには、それぞれ平面仕口部17のボルト孔15と対応する位置に、図示しないボルト孔41が設けられている。
平面仕口部17のボルト孔15を、フランジ40Fのボルト孔41に一致させ、ボルト34で接合する。これにより、ボックス状組合せ梁材24をH形鋼柱材40に固定できる。
このとき、仕口部16の成は、ウェブ18Wの成より高く成形されているため接合スペースが広くなり、溶接接合でなくても、仕口部16でボックス形鋼柱材30を周囲からしっかりと接合できる。
また、H形鋼柱材40の中心線Xと、梁材24の中心線Yを一致させることができ、H形鋼柱材40で偏りなく荷重を受けることができる。このため、安定した柱梁の仕口構造となる。
(第4の実施の形態)
第4の実施の形態に係る梁材70は、図13に示すように、チャンネル形鋼18の一部に仕口部72を備えている。
仕口部72は、梁材70が柱材と接合される位置に形成され、梁材70の中心線Xと直交する方向Yに設けられている。また、仕口部72は、柱材と接合される平面状の仕口平面部73(網かけ部)を有し、仕口平面部73はウェブ18Wの成方向に、ウェブ18Wと平行平面に形成されている。
仕口部72は、図13(B)に示すように、ウェブ18Wの一部で仕口平面部73となる仕口部Cを、フランジ18Fの成方向(PC方向)へ平面を保った状態で押し下げて移動させている。このとき同時に、フランジ18Fの一部で仕口平面部73となる仕口部Aも、平面を保った状態で外側(PA方向)へ押し広げられている。
このとき、押し広げる力が及ばない周辺部Cには変化はないが、周辺部Cと仕口平面部73との間に位置する変形部Cは、位置により変形量が異なり、周辺部Cからウェブ仕口平面部73に向けて徐々に傾斜しながら広げられる。
一方、フランジ18Fの変形部Aは、周辺部Aから仕口面部73へ向けて三角状に、徐々に押し出されながら高さを減じている。
このとき、押し広げられて展開する仕口平面部73の幅寸法は、柱材の幅Lと接合できる寸法Lとされ、成方向の寸法は、ウェブ18Wの成にフランジ18Fの成を加えた寸法Lとされている。
また、フランジ18Fの変形部Aは、押し広げられて変形されても、亀裂や損傷が生じず、所要の強度を確保できるよう、梁材70の伸展性を考慮した、長手方向に十分な距離が確保されている。
なお、図13(A)では、仕口部72は梁材70の長手方向に1箇所のみ示しているが、柱材の位置に対応させて、複数個設けることもできる。
また、仕口部72は、梁材10の途中の位置に設けてあるが、図14に示すように、梁材70の端部に端部仕口部74を設けることもできる。
このとき、端部仕口部74は梁材70の端部に位置しているため、変形部A及び変形部Cは、端部仕口部74の片側にのみ存在する。端部仕口部74の他の要素である、加工方法、仕口幅の寸法L、仕口成の寸法L等は仕口部72と同じである。
また、端部仕口部74の中心に平面状に形成された平面仕口部76には、ボルト接合用の複数のボルト孔75が設けられている。
成を高くした仕口部72及び端部仕口部74とすることにより、梁材のウェブ18Wが負担するせん断力と、フランジ18Fが負担する曲げモーメントを、ウェブで、柱材に効果的かつ簡易な方法で伝えることができる。
また、仕口部16の成が大きく形成されているため、柱材に梁材70を固定する接合スペースが広く確保でき、確実な固定が可能となる。
なお、柱材との接合については、前述した梁材10と同じであり、説明は省略する。
(第5の実施の形態)
第5の実施の形態に係る組合せ梁材80は、図15に示すように、梁材70を2つ組み合わせている。
梁材80は、梁材70のフランジ18Fの端部同士を一致させ、断面がボックス状の梁材を形成する。更に、仕口部72同士を一致させ、一致させた状態でフランジ18Fの端部同士を溶接接合している。
このとき、仕口部72同士を一致させ、重ねられて形成された仕口平面部83には、複数のボルト孔85が設けられている。なお、端部仕口部84も同様に溶接接合で形成され、複数のボルト孔85が設けられている。
このとき、フランジ18Fの端部同士の接合手段は、溶接接合としたが、十分な接合強度が得られれば、ボルト接続、その他の方法でもよい。
このように、2つの梁材70を組み合わせ、断面がボックス状の組合せ梁材80とすることにより、組み合わされたウェブ18Wは梁材70の単体より大きなせん断力に対抗でき、組み合わされたフランジ18Fはより大きな曲げ応力に対抗できる。
次に、柱材(チャンネル形鋼組合せ)との接合について説明する。
図16に示すように、組合せ梁材80の仕口平面部83は、チャンネル形鋼組合せ柱材50の隙間部Dに挿入されている。
チャンネル形鋼組合せ柱材50は、2つのチャンネル形鋼52のウェブ同士を対向させ、所定の隙間Dを開けて組み合わされている。隙間Dは、所定の間隔で配置された隙間部材(図示せず)で一定に維持されている。
2つのチャンネル形鋼52のウェブ52Wには、組合せ梁材80のボルト孔85に対応する位置に、それぞれ複数のボルト孔53が設けられている。
この結果、組合せ梁材80の仕口平面部83を、チャンネル形鋼組合せ柱材50の隙間部Dに挿入させ、組合せ梁材80の両側から、ボルト34で固定できる。
このとき、仕口平面部83の成は、ウェブ18Wより高く成形されているため接合スペースが広くなり、チャンネル形鋼組合せ柱材50に群ボルトでしっかりと固定でき、溶接接合が不要となる。また、柱材50の中心線Xと梁材の中心線Yとを一致させることができ、組合せ梁材80の荷重を偏りなくチャンネル形鋼組合せ柱材50で受けることができ、安定した柱梁仕口となる。
なお、組合せ梁材80を、チャンネル形鋼組合せ柱材50以外の柱材に取り付けることも可能である。取り付け方法は、既述した梁材における取り付け方法と同じであり、説明は省略する。
(第6の実施の形態)
第6の実施の形態に係る組合せ梁材86は、図17に示すように、梁材70を2つ組み合わせ、2つの仕口部72でボックス状に開口した仕口部71を有している。
組合せ梁材86は、梁材70の2つのウェブ18W同士を一致させ、ウェブ18Wに設けたボルト孔77を利用してボルト78で接合してある。このとき、それぞれの仕口部72で、ボックス形状に開口した仕口部71が形成される。また、仕口平面部73には、複数のボルト孔75が設けられている。
なお、組合せ梁材86の接合手段は、ボルト接合に限定されることはなく、十分な接合強度が得られれば、溶接接合やその他の方法でもよい。
次に、柱材(ボックス形鋼)との接合について説明する。
図18に示すように、組合せ梁材86のボックス形状に開口した仕口部71には、ボックス形鋼30が挿入されている。
ボックス形鋼30は、側面30F及び側面30Rの幅が寸法Lとされ、側面30Fと側面30Rには、組合せ梁材86のボルト孔75に対応する位置に、図示しない複数のボルト孔31が設けられている。
仕口部71でボックス形鋼柱材30の側面30Fと側面30Rを挟み、挟んだ状態で平面仕口部73に設けたボルト孔75と、側面30F及び側面30Rのボルト孔31を一致させ、ボルト34で固定する。
このとき、仕口部71の成は、ウェブ18Wより高く成形されているため、接合スペースが広くなり、群ボルトでしっかりとボックス形鋼30に固定できる。
また、ボックス形鋼30の中心線Xと、組合せ梁材84の中心線Yとを一致させて接合することができる。このため、ボックス形鋼30で組合せ梁材86の荷重を偏りなく受けることができ、安定した仕口構造となる。
なお、図は省略するが、組合せ梁材84は、仕口部71にH形鋼の柱材を挿入し、H形鋼のフランジをボックス状の開口部で両側から挟み、接合させることもできる。
(第7の実施の形態)
第7の実施の形態に係るツーピースA梁材90は、図19(C)に示すように、2つの梁材91で構成されている。梁材91は平板状の仕口部材92を有している。
図19(A)に示すように、仕口部材92の長手方向の両端には、外方へ延出し、梁部材94のウェブ94Wと接合される連結片92Dが形成されている。また、仕口部材92の中央部には、柱材に接合される平板状の仕口平面部92Cが形成されている。
一方、図19(B)に示すように、仕口部材92に接合される梁部材94は、ウェブ94Wと、ウェブ94Wの両端部から立ち上がるフランジ94Fとを有するチャンネル形鋼とされている。フランジ94Fの端部からは、斜め外形へ張り出す接合片94Aが突出している。
仕口平面部92Cの4つの角部には、梁部材94の接合片94Aと接合される、立ち上り片92Aがそれぞれ2つずつ形成されている。
これらの接合は、先ず、仕口部材92から、立ち上り片92Aを立ち上げて起こし、連結片92Dを梁部材94のウェブ94Wの取り付け位置に一致させる。続いて、連結片92Dと梁部材94のウェブ94Wを接合する。更に、仕口部材92の連結片92Aと梁部材94のフランジの接合片94Aとを接合し、1つの梁材91を形成する。
更に、図19(C)に示すように、2つの梁材91のウェブ94W同士を向き合わせ、梁材91のウェブ94W、仕口部92を一致させる。この状態で、ウェブ94Wに設けたボルト孔102を利用してボルト104で接合し、1つのツーピースA梁材90を形成する。また、2つの仕口部92を重ねた仕口平面部92Cには、複数のボルト孔106が設けられている。
ツーピースA梁材90は、構造上、直線状の折り曲げプレスによる折り曲げ加工のみで製作可能であり、製作が容易であるという特徴を有する。更に、多様な板厚、多様な形状への要求に対しても対応できる。
次に、柱材(チャンネル形鋼組合せ)との接合について説明する。
図20に示すように、ツーピースA梁材90は、仕口平面部92Cを、チャンネル形鋼組合せ柱材50の隙間部Dに挿入している。
チャンネル形鋼組合せ柱材50は、第2の実施の形態で説明したものと同一である。それぞれのウェブ52Wには、仕口平面部92Cに設けられた複数のボルト孔106と対応する位置に、複数のボルト孔32が設けられている。
チャンネル形鋼組合せ柱材50のボルト孔32と、仕口平面部92Cのボルト孔106とを一致させ、ボルト34で接合し、ツーピースA梁材90をチャンネル形鋼組合せ柱材50に接合する。
他の柱材への接合方法は、既に説明した実施の形態と同様であるので、省略する。
(第8の実施の形態)
第8の実施の形態に係るツーピースB梁材95は、図21(C)に示すように、2つの梁材100で構成されている。また梁材100は、平板状の仕口部材97を有している。
図21(A)に示すように仕口部材97の中央部には、柱材に接合される平板状の仕口平面部96Cが形成されている。仕口平面部96Cは8角形とされ、仕口平面部96Cの4つの角部には、梁部材98のフランジ98Fと接合される立ち上り片96Aが、両端に2つずつ設けられている。
仕口部材97と梁部材98との接合は、図21(B)に示すように、仕口部材97の角部に設けられた立ち上り片96Aをそれぞれ立ち上げる。次に、立ち上り片96Aの接合部を、それぞれフランジ98Fに平行に折り曲げる。
次に、仕口平面部96Cの端部と梁部材98のウェブ98Wの端部とを突き合せ、立ち上り片96Aと梁部材98のフランジ98Fを重ね合わせて接合する。
なお、補助連結片99は、仕口平面部96Cと梁部材98のウェブ98Wとの突き合せ部に上から当てて固定し、突き合せ部の接合部を補強する。
この結果、梁部材98と仕口平面部96Cとが強固に接合される。これにより仕口平面部96Cを有する1つの梁材100が構成される。
ツーピースB梁材95は、図21(C)に示すように、2つの梁材100を接合し、1つの梁材としている。
ツーピースB梁材95は、梁材100のウェブ98W同士を一致させ、同時に、仕口部96同士を一致させ、ウェブ98Wのボルト孔102を利用してボルト104で接合している。
このため、ツーピースB梁材95の仕口部105は、仕口部96を2つ重ねて形成され、複数のボルト孔106が設けられている。
この結果、ツーピースB梁材95は、直線状の折り曲げプレスによる折り曲げ加工のみで製作可能であり、製作が容易であるという特徴を有する。更に、多様な板厚、形状に対応できるという特徴も有する。
ツーピースB梁材95と柱材との取り付けは、既に説明した各実施の形態と同様であるので、省略する。
(第9の実施の形態)
第9の実施の形態に係る大仕口梁材110は、図22(A)に示すように、チャンネル形鋼118の一部に大仕口部116を有している。
チャンネル形鋼118は、ウェブ118Wとウェブ118Wの両端から立ち上がるフランジ118Fを有している。
大仕口梁材110のフランジ118Fは、フランジ118Fの周辺部Aの成より、成の高い展開部Aを有している。また、フランジ118Fは、展開部Aの両側に、展開部Aと周辺部Aを滑らかにつなぐ高さの成の変形部Aを有している。
この成を高くした展開部Aを、展開部Aの平面を保ったままで外側(RA方向)へねじって展開させて、大仕口部116を形成する。
この結果、柱材との接合面となる大仕口平面部117(網かけ部)の成を、今まで説明したどの仕口平面部より高くできる。大仕口平面部117には、複数のボルト孔115が設けられている。
成をより大きくした結果、結合スペースをより広く確保でき、多くのボルト孔115を大仕口平面部117設けることができる。このため、溶接接合を必要としない仕口となる。更に、ウェブ118Wが負担するせん断力と、フランジ118Fが負担する曲げモーメントを、成をより高くした大仕口部116で柱材に伝えることができ、耐加重性が増大する。
梁材110における上述以外の他の要素は、第1の実施の形態で説明した梁材10と同じであり、説明は省略する。また、梁材110の柱材への取り付けについても、第1の実施の形態で説明した梁材10と同じであり、説明は省略する。
組合せ梁材120は、図22(C)に示すように、2つの梁材110を対向させて接合している。
組合せ梁材120は、梁材110の2つのウェブ118W同士、大仕口部116同士を一致させ、ウェブ118Wに設けたボルト孔121を利用してボルト122で接合する。
大仕口部126は、大仕口部116を2つ重ねて形成され、大仕口平面部117にはボルト孔125が複数個設けられている。
大仕口部126は、接合スペースを大きく確保でき、より多くのボルト孔125を設けることができる。この結果、溶接接合を必要としない仕口となる。更に、ウェブ118Wが負担するせん断力と、フランジ118F及びフランジ118Gが負担する曲げモーメントを、成をより高くした大仕口部116で柱材に伝えることができ、耐加重性が増大する。
梁材120における上述以外の他の要素は、第2の実施の形態で説明した組合せ梁材20と同じであり説明は省略する。また、組合せ梁材120の柱材への取り付け方法についても、第2の実施の形態で説明した組合せ梁材20と同じであり、説明は省略する。
(第10の実施の形態)
第10の実施の形態に係る梁材130は、図23に示すように、Z形鋼131で形成され、柱材と接合される位置に仕口部138を備えている。
Z形鋼131は、鋼材で形成され、ウェブ131Wと、ウェブ132の両端からそれぞれ異なる方向に立ち上がるフランジ131Fを有している。
仕口部138は、フランジ131Fを外側に押し広げ、ウェブ131Wと同一平面にして形成される。フランジ131Fを押し広げる方法は、第1の実施の形態と同様であり、説明は省略する。
また、仕口部138の平面部である仕口平面部137の形状及び寸法は、第1の実施の形態と同じである。仕口平面部137には、複数のボルト孔135が設けられている。
次に、柱材(ボックス形鋼)との接合について説明する。
図24に示すように、梁材130の仕口部138には、ボックス形鋼柱材30の仕口側面30Fが当接されている。
ボックス形鋼柱材30は、仕口側面30Fの幅が寸法Lとされ、仕口側面30Fには、仕口平面部137のボルト孔135に対応する位置に、図示しない複数のボルト孔31が設けられている。
仕口平面部137のボルト孔135と仕口側面30Fのボルト孔31を一致させ、ボルト34でボックス形鋼柱材30に梁材130を固定する。
このとき、仕口平面部137の成は、ウェブ132の成より高く成形されているため接合のためのスペースが広くなり、複数のボルトの組(群ボルト)によりボックス形鋼柱材30に固定できる。この結果、溶接接合が不要となると共に、梁材130の受けるせん断力及び曲げモーメントを、ボックス形鋼柱材30に効率良く伝えることができる。
(第11の実施の形態)
第11の実施の形態に係る梁材140は、図25に示すように、チャンネル形鋼18で形成され、柱材と接合される位置に仕口部148を備えている。
チャンネル形鋼18は、鋼材で形成され、ウェブ18Wと、ウェブ18Wの両端部から立ち上がるフランジ18Fを有している。
仕口部148は、図25に示すように、片側のフランジ18Fを外側にねじって展開させ、形成されている。
フランジ18Fを外側にねじって展開させ、ウェブ18Wと同一平面に仕口部148を形成する方法は、第1の実施の形態と同様であり、説明は省略する。なお、他方のフランジ18Fには、何ら加工は施されていない。
また、仕口部148の平面部である仕口平面部147の仕口幅寸法Lは柱材の幅Lと接合できる寸法とされ、仕口成寸法Lはウェブ18Wの成と片方のフランジ18Fの成を合計した寸法とされている。
また、仕口平面部147には、複数のボルト孔145が設けられている。
次に、柱材(ボックス形鋼)との接合について説明する。
図26に示すように、梁材140はボックス形鋼柱材30の上部に設けられ、梁材140のフランジ18Fがボックス形鋼柱材30の上部を覆い、仕口部148は、ボックス形鋼柱材30の仕口側面30Fに当接されている。
ボックス形鋼柱材30は、仕口側面30Fの幅が寸法Lとされ、仕口側面30Fには、仕口平面部147のボルト孔145に対応する位置に、図示しない複数のボルト孔31が設けられている。
仕口平面部147のボルト孔145と仕口側面30Fのボルト孔31を一致させ、ボルト34でボックス形鋼柱材30に梁材130を固定する。
このことにより、ボックス形鋼柱材30の先端部を梁材140で接合できる。
(第12の実施の形態)
第12の実施の形態に係る梁材150は、図27に示すように、2つの梁材140同士を接合して1つの組合せ梁材150としている。
組合せ梁材150は、梁材140のウェブ18W同士を一致させ、一致させた状態でそれぞれのウェブ18Wにボルト孔151を設け、ボルト152で接合している。梁材150の組合せ方法は、第2の実施の形態と同様であり、説明は省略する。
次に、柱材(ボックス形鋼)との接合について説明する。
図28に示すように、梁材150はボックス形鋼柱材30の上部に設けられ、梁材150のフランジ18Fがボックス形鋼柱材30の上部を覆い、仕口部158は、ボックス形鋼柱材30の仕口側面30Fに当接されている。
仕口平面部157のボルト孔155と仕口側面30Fのボルト孔31を一致させ、ボルト34でボックス形鋼柱材30に梁材130を固定する。
このことにより、ボックス形鋼柱材30の先端部を梁材140で接合できる。
本発明の第1の実施の形態に係る梁材の構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る梁材の構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る梁材とボックス形鋼柱材の仕口構造を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る組合せ梁材の構成を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る組合せ梁材とボックス形鋼柱材の仕口構造を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る組合せ梁材とH形鋼柱材の仕口構造を示す説明図である。 本発明の第2の実施の形態に係る組合せ梁材とチャンネル形鋼柱材の仕口構造を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る組合せ梁材と山形鋼組合せ柱材の仕口構造を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る組合せ梁材と山形鋼組合せ柱材を使用した架構構成を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る組合せ梁材の構成を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る組合せ梁材とボックス形鋼柱材の仕口構造を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る組合せ梁材とH形鋼柱材の仕口構造を示す図である。 本発明の第4の実施の形態に係る梁材の構成を示す図である。 本発明の第4の実施の形態に係る梁材の構成を示す図である。 本発明の第5の実施の形態に係る組合せ梁材の構成を示す図である。 本発明の第5の実施の形態に係る組合せ梁材とチャンネル形鋼柱材の仕口構造を示す図である。 本発明の第6の実施の形態に係る組合せ梁材の構成を示す図である。 本発明の第6の実施の形態に係る組合せ梁材とボックス形鋼柱材の仕口構造を示す図である。 本発明の第7の実施の形態に係る梁材の構成を示す図である。 本発明の第7の実施の形態に係る梁材とチャンネル形鋼柱材の仕口構造を示す図である。 本発明の第8の実施の形態に係る梁材の構成を示す図である。 本発明の第9の実施の形態に係る梁材の構成を示す図である。 本発明の第10の実施の形態に係る梁材の構成を示す図である。 本発明の第10の実施の形態に係る梁材とボックス形鋼柱材の仕口構造を示す図である。 本発明の第11の実施の形態に係る梁材の構成を示す図である。 本発明の第11の実施の形態に係る梁材とボックス形鋼柱材の仕口構造を示す図である。 本発明の第12の実施の形態に係る梁材の構成を示す図である。 本発明の第12の実施の形態に係る梁材とボックス形鋼柱材の仕口構造を示す図である。
符号の説明
10 梁材
16 仕口部
18 チャンネル形鋼(梁材)
18F フランジ
18W ウェブ
20 組合せ梁材
30 ボックス形鋼(柱材)
34 固定手段(ボルト接合)
40 H形鋼(柱材)
50 チャンネル形鋼組合せ柱材
60 山形鋼組合せ柱材
70 梁材
72 仕口部
80 組合せ梁材
86 組合せ梁材
90 組合せ梁材
93 仕口部材
92A 立ち上り片
92C 仕口平面部
92D 連結片
94 梁部材
94A 接合片

Claims (11)

  1. ウェブとフランジとからなるチャンネル形鋼の前記フランジを外側へねじって展開し、柱の仕口部との接合面が前記ウェブと同一平面となる仕口部を形成したことを特徴とする梁材。
  2. ウェブとフランジとからなるチャンネル形鋼の、前記ウェブと前記フランジを押し潰し、前記ウェブと前記フランジが平行平面となる仕口部を形成したことを特徴とする梁材。
  3. 請求項1又は2に記載の梁材において、前記仕口部同士を重ね合わせて接合し、1つの梁材としたことを特徴とする組合せ梁材。
  4. 請求項1又は2に記載の梁材において、前記ウェブ同士を重ね合わせて接合し、1つの梁材としたことを特徴とする組合せ梁材。
  5. 請求項1又は2に記載の梁材において、前記フランジの端面同士を重ね合わせて接合し、1つの梁材としたことを特徴とする組合せ梁材。
  6. 形鋼からなる柱材と、
    請求項1又は2に記載の梁材と、
    前記柱材の側面に前記梁材の前記仕口部を固定する固定手段と、
    を有することを特徴とする柱梁仕口構造。
  7. ボックス形鋼又はH形鋼からなる柱材と、
    請求項3〜5のいずれか1項に記載の組合せ梁材と、
    前記柱材の側面に前記組合せ梁材の前記仕口部を固定する固定手段と、
    を有することを特徴とする柱梁仕口構造。
  8. 2個のチャンネル形鋼のウェブ同士を、所定の隙間部を開けて対向配置した組合せ柱材と、
    前記組合せ柱材の前記隙間部へ前記仕口部が挿入される、請求項3〜5のいずれか1項に記載の組合せ梁材と、
    前記組合せ柱材のウェブに前記組合せ梁材の前記仕口部を固定する固定手段と、
    を有することを特徴とする柱梁仕口構造。
  9. 山形鋼を2つ対向配置してボックス形状の小柱材を構成し、十字状の隙間部が形成されるように、前記小柱材4つを矩形に配置し、ボックス形状に構成した組合せ柱材と、
    前記組合せ柱材の前記十字状の隙間部へ前記仕口部が挿入される、請求項3〜5のいずれか1項に記載の組合せ梁材と、
    前記組合せ柱材に前記組合せ梁材の前記仕口部を固定する固定手段と、
    を有することを特徴とする柱梁仕口構造。
  10. ウェブとフランジとからなるチャンネル形鋼と、
    前記チャンネル形鋼の前記ウェブと同一面上に、徐々に幅を広げる可変平面部と、
    前記可変平面部と同一面で2つの前記フランジを外側に押し倒したときと同一幅の仕口面部と、
    前記可変平面部の外形に沿って、前記フランジの端部と前記仕口面部の角部に渡る曲面部と、
    を有することを特徴とする梁材。
  11. ウェブとフランジとからなるチャンネル形鋼と、
    前記チャンネル形鋼の前記ウェブから、前記フランジの成方向に傾斜し、徐々に幅を広げる傾斜可変平面部と、
    前記傾斜可変平面部から前記ウェブと平行に形成され、2つの前記フランジを外側に押し倒したときと同一幅の仕口面部と、
    前記傾斜可変平面部の外形に沿って、前記フランジの端部と、前記仕口面部の角部に渡る三角部と、
    を有することを特徴とする梁材。
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