JP5034708B2 - 鍵盤装置 - Google Patents

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Description

本発明は、鍵に慣性を与える質量体を有する鍵盤装置に関する。
従来、鍵盤装置において、鍵に慣性を与える質量体を備えないもの(例えば、下記特許文献1)と備えたもの(例えば、下記特許文献2)とが知られている。鍵盤装置においては、回動(揺動)する鍵の非押鍵状態に対応する回動開始位置と押鍵終了状態に対応する回動終了位置とを規制する必要がある。
例えば、下記特許文献1の鍵盤装置では、鍵の鍵本体部から下方にストッパ片としての垂下部が垂下され、該垂下部の下端部からは後方に延設部が延設されて、これら垂下部及び延設部が、全体として側面視L字状を呈するL字垂設部となっている。また、鍵フレームには、鍵上限ストッパ及び鍵下限ストッパが設けられ、上記L字垂設部の延設部が、これら鍵上限ストッパ及び鍵下限ストッパに当接することで、当該鍵の回動開始位置と回動終了位置とがそれぞれ規制されるようになっている。
一方、下記特許文献2の鍵盤装置では、各鍵に対応して設けられる質量体が、質量体回動支点を中心に、非押鍵状態に対応する回動開始位置と押鍵終了状態に対応する回動終了位置との間で回動可能にされている。また、鍵の鍵本体部からは、下方に垂下した係合片としての垂下部が垂下され、該垂下部の下端部である係合部が、質量体の被係合部と常時係合している。これにより、押鍵操作されると、鍵の垂下部の係合部と質量体の被係合部との係合を介して質量体が鍵に連動して回動(揺動)するようになっている。
また、下記特許文献2の鍵盤装置では、鍵フレームには、質量体用の質量体上限ストッパ及び質量体下限ストッパが設けられる。そして、質量体の自由端部が、これら質量体下限ストッパ及び質量体上限ストッパに当接することで、質量体の回動位置の規制を介して、対応する鍵の回動開始位置と回動終了位置とがそれぞれ規制されるようになっている。
特許3082696号公報 特許2929994号公報
しかしながら、上記特許文献1の鍵盤装置と上記特許文献2の鍵盤装置とでは、鍵本体部から垂下した部分の機能が異なることから、その形状も自ずと異なり、両鍵盤装置間で鍵を共用することは事実上できず、別々に設計せざるを得なかった。
本発明は上記従来技術の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、質量体を有する鍵盤装置に適用される鍵を、質量体を有さない鍵盤装置に流用可能にすることができる鍵盤装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の請求項1の鍵盤装置は、フレーム(10)と、鍵本体部(23)を有し、前記フレームに並列的に配設され、前記鍵本体部が、非押鍵状態に対応する回動開始位置と押鍵終了状態に対応する回動終了位置との間で回動可能にされた複数の鍵(20)と、前記各鍵に設けられ、前記鍵本体部から下方に垂下した垂下部(25)、及び該下方垂下部の下端部から前後いずれかの方向に延設された延設部(26)を有して、側面視L字状を呈する部分を有するL字垂設部(24)と、前記鍵本体部に対して固定的な部分であって、前記L字垂設部の前記延設部の上方に位置して該延設部に対向する延設部対向部(23a、25aa)と、前記鍵によって駆動される被駆動部(33)を有し、前記鍵に対応して前記フレームに配設され、質量体回動支点(30)を中心に非押鍵状態に対応する回動開始位置と押鍵終了状態に対応する回動終了位置との間で回動可能にされた複数の質量体(HM)とを有し、前記質量体の前記被駆動部は、前記L字垂設部の前記延設部と前記延設部対向部との間に挟装嵌合され、前記鍵の前記延設部及び前記延設部対向部と前記質量体の前記被駆動部との係合を介して、前記鍵と前記質量体とが、それぞれの前記回動開始位置から前記回動終了位置まで双方向に連動して回動するように構成されたことを特徴とする。
好ましくは、前記被駆動部の上面(33a)及び下面(33b)は、側面視において凸型の弧状に形成されている(請求項2)。
上記目的を達成するために本発明の請求項3の鍵盤装置は、フレームと、鍵本体部を有し、前記フレームに並列的に配設され、前記鍵本体部が、非押鍵状態に対応する回動開始位置と押鍵終了状態に対応する回動終了位置との間で回動可能にされた複数の鍵と、前記各鍵に設けられ、前記鍵本体部から下方に垂下した垂下部(25)、及び該垂下部の下端部から前後いずれかの方向に延設された延設部(26)を有して、側面視L字状を呈する部分を有するL字垂設部(24)と、前記鍵によって駆動される被駆動部(40、50)を有し、前記鍵に対応して前記フレームに配設され、質量体回動支点を中心に非押鍵状態に対応する回動開始位置と押鍵終了状態に対応する回動終了位置との間で回動可能にされた複数の質量体(HM2)とを有し、前記質量体の前記被駆動部は上側係合部(42)及び下側係合部(43)を有し、該上側係合部と前記下側係合部との間に前記L字垂設部の前記延設部が上下から挟装嵌合され、前記鍵の前記延設部と前記質量体の前記上側係合部及び前記下側係合部との係合を介して、前記鍵と前記質量体とが、それぞれの前記回動開始位置から前記回動終了位置まで双方向に連動して回動するように構成され、前記質量体が前記回動開始位置にあるときには、前記被駆動部の前記上側係合部は、前記下側係合部よりも、前後方向における前記質量体回動支点寄りに位置すると共に、前記質量体が前記回動終了位置にあるときには、前記被駆動部の前記上側係合部よりも前記下側係合部の方が、前後方向における前記質量体回動支点寄りに位置することを特徴とする。
上記目的を達成するために本発明の請求項4の鍵盤装置は、フレームと、鍵本体部を有し、前記フレームに並列的に配設され、前記鍵本体部が、非押鍵状態に対応する回動開始位置と押鍵終了状態に対応する回動終了位置との間で回動可能にされた複数の鍵と、前記各鍵に設けられ、前記鍵本体部から下方に垂下した垂下部、及び該垂下部の下端部から前後いずれかの方向に延設された延設部を有して、側面視L字状を呈する部分を有するL字垂設部と、前記鍵によって駆動される被駆動部を有し、前記鍵に対応して前記フレームに配設され、質量体回動支点を中心に非押鍵状態に対応する回動開始位置と押鍵終了状態に対応する回動終了位置との間で回動可能にされた複数の質量体とを有し、前記質量体の前記被駆動部は上側係合部及び下側係合部を有し、該上側係合部と前記下側係合部との間に前記L字垂設部の前記延設部が上下から挟装嵌合され、前記鍵の前記延設部と前記質量体の前記上側係合部及び前記下側係合部との係合を介して、前記鍵と前記質量体とが、それぞれの前記回動終了位置から前記回動終了位置まで双方向に連動して回動するように構成され、前記質量体が前記回動開始位置にあるときにおいて、前記被駆動部の前記上側係合部は、前記下側係合部よりも、前後方向における前記質量体回動支点寄りに位置し、前記質量体の前記被駆動部の前記上側係合部及び前記下側係合部の互いに対向する側の部分であって、それぞれ前記鍵の前記延設部の上面(26a)及び下面(26c)に接する部分には、側面視において凸曲面形状を有する凸部(44、45)が設けられたことを特徴とする。
好ましくは、前記鍵の並び方向及び前記延設部の延設方向の双方に垂直な方向における、前記上側係合部の前記凸部と前記下側係合部の前記凸部との間隔(H5)が、前記質量体の回動全行程において一定である(請求項)。
好ましくは、前記上側係合部の前記凸部及び前記下側係合部の前記凸部は、それぞれ前記鍵の前記延設部の上面及び下面に常時接するような形状に形成されている(請求項)。
好ましくは、前記質量体の前記被駆動部に、対応する鍵と当接して、該鍵に対する鍵並び方向の位置を回動全行程において規制する位置規制部(34a、35a、41a)が設けられる(請求項)。
なお、上記括弧内の符号は例示である。
本発明の請求項1によれば、質量体を有する鍵盤装置に適用される鍵を、質量体を有さない鍵盤装置に流用可能にすることができる。
請求項2によれば、鍵の回動行程における鍵の延設部及び延設部対向部と質量体の被駆動部との隙間の変化を小さくして、メカノイズの抑制及び質量体の回動の精度向上を図ることができる。
本発明の請求項3によれば、質量体を有する鍵盤装置に適用される鍵を、質量体を有さない鍵盤装置に流用可能にすることができる。また、延設部の前後長が短くて済み、設計の自由度を高めることができると共に、延設部と上側係合部及び下側係合部とのがたつきを少なくでき、被駆動部と延設部との係合状態をより円滑にすることができる。
本発明の請求項によれば、質量体を有する鍵盤装置に適用される鍵を、質量体を有さない鍵盤装置に流用可能にすることができる。また、延設部の前後長が短くて済み、設計の自由度を高めることができる。さらに、鍵の回動行程における鍵の延設部と質量体の被駆動部との隙間の変化を小さくして、メカノイズの抑制及び質量体の回動の精度向上を図ることができる。
請求項によれば、鍵の回動行程における鍵の延設部と質量体の被駆動部の上側係合部及び下側係合部との隙間の変化を最小限にして、一層、メカノイズの抑制及び質量体の回動の精度向上を図ることができる。
請求項によれば、鍵の延設部と質量体の被駆動部とを往復回動全行程において上下共に常時接するようにして、メカノイズの抑制及び質量体の回動の精度向上を一層確実に図ることができる。
請求項によれば、鍵と被駆動部との鍵並び方向の位置ずれを常時防止して、鍵並び方向における互いの係合外れを防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1(a)、(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る鍵盤装置の模式的な断面図である。同図(a)は非押鍵状態を示し、同図(b)は押鍵終了状態を示す。この鍵盤装置は、例えば、電子鍵盤楽器に適用される。
フレーム10には、それぞれ並列的に複数配列された、鍵20及び各鍵20に対応するハンマ体HMが個々に支持される。鍵20には白鍵及び黒鍵が存在するが、同図では、代表して1つの白鍵及びそれに対応する1つのハンマ体HMのみが表されている。以降、本装置の奏者側(図1(a)の左方)を「前方」と呼称する。
鍵20は、基端部21にヒンジ部22を介して鍵本体部23が接続されてなり、樹脂で一体に形成される。鍵20は、単独で個性されていてもよいが、上記特許文献1の鍵盤装置のように、複数鍵(例えば、1オクターブ)分が共通の基端部で連結されたユニット型に構成されていてもよく、また、鍵ユニットが、共通の基端部で2層または3層に積層される構成であってもよい。
フレーム10の後部上部に、鍵20の基端部21が不図示の締結具等によって固定され、鍵20は、ヒンジ部22を介して鍵本体部23が上下方向(鍵20の並び方向に垂直な面内で)に回動(揺動)自在にされている。フレーム10の後部の上部及び下部には、それぞれ、フェルト等でなる上限ハンマストッパ12、下限ハンマストッパ11が設けられている。
鍵本体部23からは、側面視L字状を呈するL字垂設部24が設けられる。鍵並び方向(左右方向)におけるL字垂設部24の外側面は、鍵本体部23の外側面と面一である。L字垂設部24は、非押鍵状態において鍵本体部23から下方に真っ直ぐ垂下した垂下部25と、非押鍵状態において垂下部25の下端部から後方に水平に延設された延設部26とを有する。このL字垂設部24の形状は、上記特許文献1のようなハンマ体(乃至質量体)を有さない鍵盤装置(特許文献1の図8)の鍵に設けられたストッパ片と同様である。他の白鍵の構成は鍵20と同様である。黒鍵についても、L字垂設部の構成は鍵20のものと同様である。
質量体であるハンマ体HMは、各鍵20の下方に配置される。ハンマ体HMは、棒状部31と、棒状部31の前端部に設けられた硬質樹脂等でなる被駆動部33と、棒状部31の後端部である自由端部31aに設けられた質量集中部32とを有する。フレーム10の前後方向中間部において、ハンマ体回動軸30が、各ハンマ体HM毎に設けられる。各ハンマ体HMは、対応するハンマ体回動軸30を中心に上下方向に回動(揺動)自在になっている。各ハンマ体HMの構成は同様である。
図2(a)は、図1(a)のA−A線に沿う断面図である。図2(b)〜(d)は変形例を示すが、これらについては後述する。
ハンマ体HMの被駆動部33は、鍵本体部23と延設部26との間に挟まれる形で嵌合されて常時係合し、鍵20とハンマ体HMとが回動往方向及び復方向の双方向に連動して回動するようになっている。
すなわち、ハンマ体HMの被駆動部33は、側面視、俵型を呈し(図1参照)、上面33a及び下面33bは、側面視において凸型の弧状面に形成され、特に、いずれも、棒状部31の長手方向の点P0を中心とした同一円に沿った弧状に形成される。被駆動部33は、L字垂設部24の延設部26の上面26aと、鍵本体部23のうち延設部26の上面26aに対向する対向下面23aとの間に挟装嵌合されている(図1(a)、(b)、図2(a)参照)。
点P0を通る、上下方向における上面33aと下面33bとの距離は、延設部26の上下方向の幅と同じになっている。図1に示すように、上面33a及び下面33bが上記のような弧状であることから、常に、上面33aと対向下面23aとの当接点Paと、下面33bと上面26aとの当接点Pbとの中間に、点P0が位置する。従って、非押鍵状態から押鍵終了状態までの鍵20の全回動行程において、上面33aと対向下面23a、及び、下面33bと上面26aとが、それぞれ隙間なく常時当接(摺接)する。
奏者による押鍵操作に応じて、鍵20の鍵本体部23により被駆動部33が駆動され、ハンマ体HMがハンマ体回動軸30を中心に図1の反時計方向(押鍵方向に対応する方向)に回動することで、適切な慣性が付与され、良好な押鍵感触が得られる。ハンマ体HMは、往方向に回動すると、やがて、自由端部31aが上限ハンマストッパ12に当接し、回動終了となる。これにより、鍵20も往方向(押鍵方向)の回動終了となる。
ハンマ体HMは、主に質量集中部32の自重によって、同図時計方向(離鍵方向に対応する方向)に常に付勢されている。従って、鍵20を離鍵操作すると、ハンマ体HMが図1の時計方向に回動し、被駆動部33によって鍵本体部23が駆動されて、鍵20が離鍵方向(復方向)に回動する。やがて、ハンマ体HMの自由端部31aの質量集中部32が下限ハンマストッパ11に当接して、ハンマ体HMと共に鍵20の復方向への回動が終了する。鍵20は、ヒンジ部22による弾性によっても、復方向への復帰力を得ているが、ハンマ体HMの自重による復帰力が主である。
従って、下限ハンマストッパ11及び上限ハンマストッパ12によって、鍵20及びハンマ体HMの、非押鍵状態に対応する回動開始位置と押鍵終了状態に対応する回動終了位置がそれぞれ規制される。なお、ハンマ体HMを非押鍵位置に戻すための復帰力を発生させる補助手段として、復帰バネを設けてもよい。
図3(a)、(b)は、本実施の形態における鍵20を、ハンマ体HMを有さないタイプの鍵盤装置に適用した例を示す模式的な側面図である。同図(a)は非押鍵状態を示し、同図(b)は、押鍵終了状態を示す。
この例では、フレーム10の、鍵本体部23とL字垂設部24の延設部26の間に位置する水平部10aの下部に、フェルト等でなる鍵用上限ストッパ13を貼着等により固定すると共に(図3(a)参照)、フレーム10の底部10bの上部に、鍵用下限ストッパ14を固定する(図3(b)参照)。上記特許文献1の図8に示される鍵盤装置と同様に、鍵用上限ストッパ13、鍵用下限ストッパ14に対して、鍵20の延設部26が当接することで、鍵20の非押鍵状態に対応する回動開始位置と押鍵終了状態に対応する回動終了位置がそれぞれ規制される。このように、鍵20は、ハンマ体HMを有する鍵盤装置と有さない鍵盤装置のいずれにも適用可能である。
本実施の形態によれば、鍵20のL字垂設部24が、ハンマ体を有さない鍵盤装置における鍵のものと同じ構成であり、該L字垂設部24と鍵本体部23との間に被駆動部33が挟装嵌合されたので、ハンマ体を有する本鍵盤装置の鍵20を、ハンマ体を有さない鍵盤装置に流用することができる。これにより、両タイプの鍵盤装置間で鍵20を共用化でき、部品点数の削減を図ることができる。
また、ハンマ体HMの被駆動部33の上面33a及び下面33bが凸型の弧状面であることで、上面33aと対向下面23aとの隙間、及び、下面33bと上面26aとの隙間の、鍵20の回動行程における変化を小さくすることができる。それに加えて、上下方向における上面33aと下面33bとの距離が、延設部26の上下方向の幅と同じであるので、上記両隙間は常時生じず、被駆動部33がL字垂設部24と鍵本体部23とに常時係合する。これにより、押離鍵操作時にがたつくことがなく、メカノイズを抑制することができる。それだけでなく、鍵20の操作に伴うハンマ体HMの回動の精度向上を図り、高速演奏時の追従性も高めることができる。
本実施の形態では、鍵20のうち、被駆動部33に摺接する部分は、図2(a)に示すように、鍵本体部23においてはその側壁の下面(対向下面23a)、延設部26においてはその側壁の上面(上面26a)であったが、これに限られない。例えば、図2(b)に示す構成であってもよい。図2(b)は、図2(a)に相当する断面図である。すなわち、対向下面23aに代えて、鍵本体部23の側壁に対して段差を有する部分の下面23aaであってもよい。また、上面26aに代えて、延設部26の側壁に対して段差を有する部分の上面26aaであってもよい。
図2(c)は、被駆動部33の変形例を示す側面図、図2(d)は、図2(c)のB−B線に沿う断面図である。この変形例では、被駆動部33の上部及び下部に、位置規制部34、35が一体または別体に設けられる。図2(d)に示すように、位置規制部34は、鍵本体部23に嵌合され、位置規制部34の左右両側の当接部34aが鍵本体部23の内側面23bに摺接するようになっている。また、位置規制部35は、延設部26に嵌合され、位置規制部35の左右両側の当接部35aが延設部26の内側面26bに摺接するようになっている。
鍵20及びハンマ体HMの回動の全行程において、当接部34a、35aが内側面23b、26bに摺接することで、鍵並び方向における被駆動部33の鍵20に対するずれが防止される。なお、構成を簡単にする観点からは、位置規制部34、35のいずれか一方を廃止してもよい。また、ずれ防止のために鍵20と被駆動部33とが摺接する箇所として図2(d)に示したものは一例であり、他の箇所で摺接するように構成してもよい。
本実施の形態では、ハンマ体HMの自由端部31aがハンマ体回動軸30よりも後方に延び、且つ、押鍵に伴い自由端部31aが上昇する構成を示したが(図1(a)、(b)参照)、この組合せに限定されない。例えば、図4(a)、(b)に示すような変形例を採用してもよい。
すなわち、図4(a)に示すように、鍵20のL字垂設部24を、垂下部25の下端部から延設部26が後方ではなく前方に延設した形状とする。一方、ハンマ体HMについては、L字垂設部24に係合する被駆動部33がハンマ体回動軸30の後側に位置し、自由端部31aがハンマ体回動軸30よりも前方に延びる。下限ハンマストッパ11は、フレーム10の前部に配置される。フレーム10の前部に設けられた口棒部17の上部に、上限ハンマストッパ18が設けられる。ハンマ体HMの回動開始位置は、自由端部31aが下限ハンマストッパ11に当接することで規制される。一方、ハンマ体HMの回動終了位置は、自由端部31aが上昇して上限ハンマストッパ18に当接することで規制される。自由端部31aの上側には、緩衝材を設けてもよい。
あるいは、図4(b)に示すように、L字垂設部24における延設部26の延設方向は図1の例と同じであるが、ハンマ体HMについては、後方から、ハンマ体回動軸30、被駆動部33、自由端部31aの順に位置させた構成とする。なおかつ、押鍵に伴い自由端部31aが下降する構成とする。この例では、上限ハンマストッパ12(図1参照)に相当するハンマストッパ15を、フレーム10の前部に配置する。また、フレーム10に、下限ハンマストッパ11(図1参照)に相当する棒状体でなるハンマストッパ19が固定される。ハンマ体HMの回動開始位置は、自由端部31aがハンマストッパ19に当接することで規制される。自由端部31aの上側には、緩衝材を設けてもよい。一方、ハンマ体HMの回動終了位置は、自由端部31aが下降してハンマストッパ15に当接することで規制される。なお、強押鍵時に鍵20を保護するため、図4(b)に示すように、L字垂設部24の下端と当接するストッパ16をフレーム10に設けてもよい。ストッパ16は、図1の例、図4(a)の例にも適用可能である。
なお、本実施の形態において、L字垂設部24は、鍵本体部23と一体であるが、別体でもよい。L字垂設部24はまた、L字状を呈する部分を有していればよく、図4(a)、(b)に例示するように、垂下部25に、鍵本体部23に連接する上部25aが含まれる形状であってもよい。また、被駆動部33の上面33aと摺接する部分は、鍵本体部23の側壁の下面(対向下面23a)に限られず、鍵本体部23に対して固定的であって、延設部26の上面26aに対向する部分であればよい。例えば、図4(a)、(b)に例示するような、L字垂設部24の一部(上部25aの下面25aa)であってもよい。
図5(a)、(b)は、図4(a)、(b)に示す変形例における鍵20を、ハンマ体HMを有さないタイプの鍵盤装置に適用した例を示す、非押鍵状態の模式的な側面図である。これらの例では、図3(a)、(b)で説明したのと同様に、フレーム10の水平部10aの下部に、鍵用上限ストッパ13を固定すると共に、フレーム10の底部10bの上部に、鍵用下限ストッパ14を固定する。図1に示す鍵20と同様に、図4(a)、(b)に示す鍵20は、ハンマ体HMを有する鍵盤装置と有さない鍵盤装置のいずれにも適用可能である。
(第2の実施の形態)
図6(a)、(b)は、本発明の第2の実施の形態に係る鍵盤装置の模式的な断面図である。同図(a)は非押鍵状態を示し、同図(b)は、押鍵終了状態を示す。ただし、フレーム10、下限ハンマストッパ11及び上限ハンマストッパ12の構成は、第1の実施の形態と同様であるので、図示を省略し、鍵20及びハンマ体HM2のみを示してある。図6(c)は、図6(a)のC−C線に沿う断面図である。
本第2の実施の形態では、鍵20の構成は、第1の実施の形態のもの(図1参照)と同一であり、L字垂設部24の構成も同一である。従って、ハンマ体無しの鍵盤装置にも流用可能なものである。ハンマ体HM2については、第1の実施の形態におけるハンマ体HMに比し、被駆動部33に代えて被駆動部40を設けた点だけが異なり、その他の部分の構成は同様である。
図6(c)に示すように、被駆動部40は、上側係合部42及び下側係合部43が連結部41で連結されて構成される。これらは、硬質樹脂等で一体に形成されるが、別体に形成してから固定してもよい。上側係合部42と下側係合部43との間に、L字垂設部24の延設部26が上下から挟装嵌合されている。
ハンマ体HM2の被駆動部40は、延設部26と常時係合し、鍵20とハンマ体HM2とが回動往方向及び復方向の双方向に連動して回動するようになっている。すなわち、鍵20が往方向に回動するときは、延設部26の下面26cによって下側係合部43が駆動されることで、ハンマ体HMが連動して往方向に回動する。一方、鍵20を離鍵操作すると、下側係合部43によって延設部26の下面26cが駆動されて、鍵20が離鍵方向に回動する。上側係合部42については、回動行程途中において延設部26の上面26aに対して僅かに離間することがあるが、回動全行程において、下側係合部43と延設部26の下面26cとが離間し過ぎないようにする役割を果たす。
また、被駆動部40の連結部41の左右両側端面は当接部41aを有して、位置規制部として機能する。すなわち、連結部41は、延設部26の左右両壁に嵌合され、左右の当接部41aが延設部26の内側面26bに摺接するようになっている。鍵20及びハンマ体HM2の回動の全行程において、当接部41aが内側面26bに摺接することで、鍵並び方向における被駆動部40の鍵20に対する位置ずれが常時防止され、鍵並び方向における互いの係合外れが防止される。
また、図6(a)に示すように、非押鍵状態において、被駆動部40の上側係合部42は、下側係合部43よりも、ハンマ体回動軸30寄りに位置している。このような配置による効果を図7を用いて説明する。
図7(a)は、非押鍵状態における上側係合部42及び下側係合部43のハンマ体回動軸30に対する距離を同一に設定した場合の被駆動部40の側面図である。図7(b)は、本実施の形態で採用した、図6(a)、(b)に示す構成の被駆動部40の側面図である。同図(a)、(b)では、非押鍵状態、押鍵終了状態における被駆動部40の、L字垂設部24に対する相対的な回転変位の位置を、それぞれ実線、2点差線で示してある。これらの図では、延設部26は水平のままとみたてて被駆動部40の回転位置を把握すればよい。
押鍵による往行程において、被駆動部40は、ハンマ体回動軸30を中心に図6の反時計方向に回動するから、被駆動部40自体としても、L字垂設部24に対して相対的に反時計方向に決まった角度だけ回転変位することになる。延設部26を基準とする、非押鍵状態から押鍵終了状態までの、被駆動部40の最前端位置と最後端位置との間隔は、図7(a)の例ではL1、図7(b)の例ではL2となる。ただし、回転角度については少し誇張してある。ここで、L1>L2が成立する。これは、上側係合部42または下側係合部43が接触する延設部26の前後方向の範囲が、図7(a)の例では前後にずれているが、図7(b)の例ではほとんど重複しているためである。
従って、仮に、図7(a)の構成を採用したとすると、本実施の形態における図7(b)の構成に比し、上側係合部42または下側係合部43との係合を確保するために延設部26に最低限確保しておくべき前後方向の長さが長くなってしまう。このことから、本実施の形態の構成(図7(b))では、延設部26の前後長が短くて済み、設計の自由度を高めることができ、鍵20を流用できる鍵盤装置の範囲も広がりやすい。
さらに、上下方向、厳密には鍵20の並び方向及び延設部26の延設方向の双方に垂直な方向における上側係合部42と下側係合部43との間隔を考える。この間隔は、非押鍵状態と押鍵終了状態とで、図7(a)の例では、H1からH2に変化し、図7(b)の例では、H3からH4に変化する。ここで、間隔H3は間隔H4とほぼ等しく、間隔H2は間隔H1より明らかに小さい。図7(b)の例でも、回動行程途中においては間隔H3よりも一旦大きくなるが、間隔H2と間隔H1との差異ほどの大きな差異は生じない。よって、延設部26を上下から挟む上側係合部42と下側係合部43との間隔の変化が、図7(b)の例の方が小さくて済むことから、延設部26と上側係合部42及び下側係合部43とのがたつきが少なく、被駆動部40と延設部26との係合状態がより円滑である。
本実施の形態によれば、鍵20のL字垂設部24が、ハンマ体HM2の被駆動部40の上側係合部42と下側係合部43との間に挟装嵌合されたので、鍵20を、ハンマ体を有さない鍵盤装置に流用することに関し、第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
また、非押鍵状態において、被駆動部40の上側係合部42を下側係合部43よりもハンマ体回動軸30寄りに位置させたので、L字垂設部24の延設部26の前後長が短くて済み、設計の自由度を高めることができる。また、被駆動部40と延設部26とのがたつきを小さく押さえて係合を円滑にすることができる。
また、被駆動部40の当接部41aが延設部26の内側面26bに摺接するので(図6(c)参照)、鍵並び方向における被駆動部40の鍵20に対する位置ずれを常時防止して互いの係合外れを防止することに関し、図2(c)、(d)の例と同様の効果を奏することができる。
ここで、本実施の形態の、第1の実施の形態に対する優位性を考える。第1の実施の形態では、鍵20をハンマ体無しの鍵盤装置に流用可能にする上で、押鍵時における鍵用上限ストッパ13(図3(a)参照)等との干渉を避ける等のために、L字垂設部24の延設部26と鍵本体部23との間隔をどうしても大きく確保する必要がある。そのため、ハンマ体HMの被駆動部33も上下方向に大きくなり、ハンマ体HMの重量増加に繋がるという不利がある。
さらに、仮に、第1、第2の実施の形態間で、ハンマ体回動軸30の位置を同じとすると、前後方向におけるL字垂設部24と被駆動部との軌跡の前後方向における差異は、第2の実施の形態における被駆動部40よりも第1の実施の形態における被駆動部33の方が大きくなる。従って、係合確保のために必要な延設部26の前後長は、第1の実施の形態の方が多く必要となるという不利がある。
従って、ハンマ体HMの軽量化、及び延設部26の設計の自由度向上の点で、第1の実施の形態に比し第2の実施の形態の方が有利となる。
なお、第2の実施の形態では、回動行程において、被駆動部40と延設部26とのがたつきが多少は生じる構成であったが、図8に示す変形例を採用して、がたつきを抑制するのが望ましい。
図8(a)〜(c)は、被駆動部40の変形例を示す模式的な側面図である。同図(a)は、非押鍵状態、同図(b)は押鍵行程途中状態、同図(c)は押鍵終了状態を示す。被駆動部40及びL字垂設部24の回転角度については、少し誇張してある。
この変形例では、被駆動部40の上側係合部42及び下側係合部43の互いに対向する側の部分に、それぞれ、側面視凸曲面形状を有する凸部44、45を設けた点が、図6の例に対して異なり、その他の構成は同様である。
凸曲面形状の凸部を設けただけでも、ハンマ体HM2の回動行程における延設部26と上側係合部42及び下側係合部43との隙間の変化は小さくなる。しかしそれだけでなく、凸部44、45は、ハンマ体HM2の回動全行程において、それぞれ、延設部26の上面26a、下面26cに常時接するような形状に形成されている。すなわち、垂下部25の延設方向(鍵20の並び方向及び延設部26の延設方向の双方に垂直な方向)における、凸部44、45間の間隔H5は、ハンマ体HM2の回動全行程において一定である。これにより、被駆動部40と延設部26とのがたつきを回動全行程において最小限にすることができる。
図8に示す変形例によれば、第1の実施の形態と同様に、メカノイズの抑制及びハンマ体HM2の回動の精度向上を確実に図ることができ、高速演奏時の追従性も高めることができる。
なお、第2の実施の形態においても、押鍵操作に伴うハンマ体HM2の自由端部31aの変位方向、並びに、ハンマ体回動軸30、被駆動部40及び自由端部31aの前後方向における配置順序については、図4(a)、(b)に示す変形例を適用可能である。また、L字垂設部24の形状についても、図4(a)、(b)に示すような、上部25aが含まれる形状を採用可能である。
なお、上記第1の実施の形態において、高速連打性能を重視せず、構成を簡単にする観点からは、図9(a)に示すように、ハンマ体HMの被駆動部33が鍵本体部23の側壁の下面によってのみ駆動される構成としてもよい。
なお、上記第2の実施の形態において、構成は複雑になるが、ハンマ体HM2の被駆動部40に代えて、上記特許文献2と同様に、ハンマ体HMの前部に蟹のハサミ状の係合部51、52を備える被駆動部50を設ける構成としてもよい(図9(b)参照)。この構成では、鍵20の延設部26に設けた弧状面を有する駆動部27と係合部51、52とを常時係合状態にして、ハンマ体HMが鍵20に連動して回動するように構成される。
なお、第1、第2の実施の形態において、鍵20の鍵本体部23は、ヒンジ部22を介して回動自在とされたが、これに限られない。例えば、上記特許文献2と同様に、ヒンジ部を設けることなく、フレーム10に設けられた鍵支点を中心に鍵が回動自在な構成であってもよい。
本発明の第1の実施の形態に係る鍵盤装置の非押鍵状態(図(a))及び押鍵終了状態(図(b))の模式的な断面図である。 図1(a)のA−A線に沿う断面図(図(a))、鍵の変形例を示す断面図(図(b))、被駆動部の変形例を示す側面図(図(c))、同図(c)のB−B線に沿う断面図(図(d))である。 鍵を、ハンマ体を有さないタイプの鍵盤装置に適用した例を示す非押鍵状態(図(a))及び押鍵終了状態(図(b))の鍵の模式的な側面図である。 鍵のL字垂設部及びハンマ体の変形例を示す模式的な断面図である。 図4(a)、(b)に示す変形例における鍵を、ハンマ体を有さないタイプの鍵盤装置に適用した例を示す、非押鍵状態の鍵の模式的な側面図(図(a)、(b))である。 本発明の第2の実施の形態に係る鍵盤装置の非押鍵状態(図(a))及び押鍵終了状態(図(b))の模式的な断面図、図6(a)のC−C線に沿う断面図(図(c))である。 非押鍵状態における上側係合部及び下側係合部のハンマ体回動軸に対する距離を同一に設定した場合の被駆動部の側面図(図(a))、図6(a)、(b)に示す構成の被駆動部の側面図(図(b))である。 変形例の被駆動部の非押鍵状態(図(a))、押鍵行程途中状態(図(b))、押鍵終了状態(図(c))を示す模式的な側面図である。 第1、第2の実施の形態における鍵及びハンマ体の変形例を示す模式的な側面図(図(a)、(b))である。
符号の説明
10 フレーム、 20 鍵、 23 鍵本体部、 23a 対向下面(延設部対向部)、 24 L字垂設部、 25 垂下部、 25aa 下面(延設部対向部)、 26 延設部、 26a 上面、 26c 下面、 30 ハンマ体回動軸(質量体回動支点)、 33、40、50 被駆動部、 33a 上面、 33b 下面、 34a、35a、41a 当接部(位置規制部)、 42 上側係合部、 43 下側係合部、 44、45 凸部、 H5 間隔、 HM、HM2 ハンマ体(質量体)

Claims (7)

  1. フレームと、
    鍵本体部を有し、前記フレームに並列的に配設され、前記鍵本体部が、非押鍵状態に対応する回動開始位置と押鍵終了状態に対応する回動終了位置との間で回動可能にされた複数の鍵と、
    前記各鍵に設けられ、前記鍵本体部から下方に垂下した垂下部、及び該下方垂下部の下端部から前後いずれかの方向に延設された延設部を有して、側面視L字状を呈する部分を有するL字垂設部と、
    前記鍵本体部に対して固定的な部分であって、前記L字垂設部の前記延設部の上方に位置して該延設部に対向する延設部対向部と、
    前記鍵によって駆動される被駆動部を有し、前記鍵に対応して前記フレームに配設され、質量体回動支点を中心に非押鍵状態に対応する回動開始位置と押鍵終了状態に対応する回動終了位置との間で回動可能にされた複数の質量体とを有し、
    前記質量体の前記被駆動部は、前記L字垂設部の前記延設部と前記延設部対向部との間に挟装嵌合され、
    前記鍵の前記延設部及び前記延設部対向部と前記質量体の前記被駆動部との係合を介して、前記鍵と前記質量体とが、それぞれの前記回動開始位置から前記回動終了位置まで双方向に連動して回動するように構成されたことを特徴とする鍵盤装置。
  2. 前記被駆動部の上面及び下面は、側面視において凸型の弧状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の鍵盤装置。
  3. フレームと、
    鍵本体部を有し、前記フレームに並列的に配設され、前記鍵本体部が、非押鍵状態に対応する回動開始位置と押鍵終了状態に対応する回動終了位置との間で回動可能にされた複数の鍵と、
    前記各鍵に設けられ、前記鍵本体部から下方に垂下した垂下部、及び該垂下部の下端部から前後いずれかの方向に延設された延設部を有して、側面視L字状を呈する部分を有するL字垂設部と、
    前記鍵によって駆動される被駆動部を有し、前記鍵に対応して前記フレームに配設され、質量体回動支点を中心に非押鍵状態に対応する回動開始位置と押鍵終了状態に対応する回動終了位置との間で回動可能にされた複数の質量体とを有し、
    前記質量体の前記被駆動部は上側係合部及び下側係合部を有し、該上側係合部と前記下側係合部との間に前記L字垂設部の前記延設部が上下から挟装嵌合され、
    前記鍵の前記延設部と前記質量体の前記上側係合部及び前記下側係合部との係合を介して、前記鍵と前記質量体とが、それぞれの前記回動開始位置から前記回動終了位置まで双方向に連動して回動するように構成され
    前記質量体が前記回動開始位置にあるときには、前記被駆動部の前記上側係合部は、前記下側係合部よりも、前後方向における前記質量体回動支点寄りに位置すると共に、
    前記質量体が前記回動終了位置にあるときには、前記被駆動部の前記上側係合部よりも前記下側係合部の方が、前後方向における前記質量体回動支点寄りに位置することを特徴とする鍵盤装置。
  4. フレームと、
    鍵本体部を有し、前記フレームに並列的に配設され、前記鍵本体部が、非押鍵状態に対応する回動開始位置と押鍵終了状態に対応する回動終了位置との間で回動可能にされた複数の鍵と、
    前記各鍵に設けられ、前記鍵本体部から下方に垂下した垂下部、及び該垂下部の下端部から前後いずれかの方向に延設された延設部を有して、側面視L字状を呈する部分を有するL字垂設部と、
    前記鍵によって駆動される被駆動部を有し、前記鍵に対応して前記フレームに配設され、質量体回動支点を中心に非押鍵状態に対応する回動開始位置と押鍵終了状態に対応する回動終了位置との間で回動可能にされた複数の質量体とを有し、
    前記質量体の前記被駆動部は上側係合部及び下側係合部を有し、該上側係合部と前記下側係合部との間に前記L字垂設部の前記延設部が上下から挟装嵌合され、
    前記鍵の前記延設部と前記質量体の前記上側係合部及び前記下側係合部との係合を介して、前記鍵と前記質量体とが、それぞれの前記回動終了位置から前記回動終了位置まで双方向に連動して回動するように構成され、
    前記質量体が前記回動開始位置にあるときにおいて、前記被駆動部の前記上側係合部は、前記下側係合部よりも、前後方向における前記質量体回動支点寄りに位置し、
    前記質量体の前記被駆動部の前記上側係合部及び前記下側係合部の互いに対向する側の部分であって、それぞれ前記鍵の前記延設部の上面及び下面に接する部分には、側面視において凸曲面形状を有する凸部が設けられたことを特徴とする鍵盤装置。
  5. 前記鍵の並び方向及び前記延設部の延設方向の双方に垂直な方向における、前記上側係合部の前記凸部と前記下側係合部の前記凸部との間隔が、前記質量体の回動全行程において一定であることを特徴とする請求項記載の鍵盤装置。
  6. 前記上側係合部の前記凸部及び前記下側係合部の前記凸部は、それぞれ前記鍵の前記延設部の上面及び下面に常時接するような形状に形成されていることを特徴とする請求項4または5記載の鍵盤装置。
  7. 前記質量体の前記被駆動部に、対応する鍵と当接して、該鍵に対する鍵並び方向の位置を回動全行程において規制する位置規制部が設けられたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の鍵盤装置。
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