JP5031402B2 - Transfer device having a plurality of load transmission paths and heavy load transfer method - Google Patents
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Description
本発明は、重量物を吊り上げあるいは吊り降ろす場合またはケーソン等の被圧入物を地中に圧入する場合等に使用する移送用ロッドを備えた移送装置に関し、特に、複数の荷重伝達経路を備えた移送装置および重量物の移送工法に関する。 The present invention relates to a transfer device including a transfer rod that is used when lifting or hanging heavy objects, or when pressing an object to be pressed such as caisson into the ground, and in particular, has a plurality of load transmission paths. The present invention relates to a transfer device and a heavy material transfer method.
従来、重量物を吊り上げあるいは吊り降ろす場合、またはケーソン等の被圧入物を地中に圧入する場合等に使用する移送装置として、図13に示すように、長手方向に間隔をおいて膨出部33を備えた1本の移送用ロッド36とセンターホールジャッキ16とを使用し、1本の移送用ロッド36を荷重伝達経路として使用した移送装置が知られている。(例えば、特許文献1参照)。
図13に示す装置は、クレーンでは吊り上げ困難な重量物の吊上げ装置として、あるいはケーソン等の地下構造物を地盤に圧入するための圧入装置として、図13に示す装置が使用されている。
Conventionally, as a transfer device used when lifting or unloading heavy objects, or when pressing an object to be pressed such as a caisson into the ground, as shown in FIG. A transfer device using one
The device shown in FIG. 13 is used as a lifting device for heavy objects that are difficult to lift with a crane, or as a press-fitting device for press-fitting an underground structure such as a caisson into the ground.
この装置は、ベース37に固定したセンターホールジャッキ16の油圧シリンダ38、油圧シリンダの下部に設けた下グリッパ39、センターホールジャッキ16のピストン40に設けられ、ピストン40によって昇降する上グリッパ41と、センターホールジャッキ16に挿通した鋼製のグリッパロッドからなり、膨出部33を短ピッチで配置された短ピッチ移送用ロッド36から構成され、両グリッパ39、41に装備された係合片42、43がグリッパロッド36に係合するように構成されている。前記の短ピッチ移送用ロッド36は、長手方向の膨出部33の配置間隔が短ピッチのロッドである。
This device includes a
短ピッチ移送用ロッド36は、膨出部33の上部には下方に向かって拡径したテーパ案内面としての截頭円錐状外面34が形成され、下部には係合片42、43と係合する段状の係合面44が形成されている。
膨出部33の截頭円錐状外面34と係合面44との間は大径膨出部33であり、截頭円錐状外面34とその上段の膨出部33の係合面44との間には、小径部35が形成されている。
The short
A large-
図13Aに示すように、上グリッパ41の係合片43を短ピッチ移送用ロッド36の係合面に係合させ、上グリッパ41で短ピッチ移送用ロッド36を支持した状態で、油圧シリンダ38の油室45に作動油を供給すると、ピストン40が上昇し、上グリッパ41が上昇する。したがって、上グリッパ41に係合している短ピッチ移送用ロッド36も上昇する。下グリッパ39は、截頭円錐状外面34によって外方に押し広げられており、大径膨出部33上を滑る。
図13Bに示すように、ピストン40が上側のストロークエンドに達した時、下グリッパ39はロッドの小径部35と対向し、係合片42が図示省略のばねによる付勢力により内方に復帰し、この係合片42がロッド36の係合面44と係合する位置に移動する。
図13Cに示すように、油室45の作動油を排出してピストン40を降下させると、ロッド36が降下し、下グリッパ39に支持される。上グリッパ41はピストン40の降下に伴って降下し、係合片9が截頭円錐状外面34を滑りながら外方にスライド移動させられ、大径膨出部33上を滑る。
図13Dに示すように、ピストン40が下側のストロークエンドに達した時、上グリッパ41はロッド36の小径部35に対向してその係合片43が内方に復帰し、ロッド36と係合する位置に戻る。この工程を繰り返すことにより、短ピッチ移送用ロッド36を隣接する上下の係合面44間の距離を1ピッチとして間欠的に上昇させることが可能となる。
この装置のベース37を適当な支持桁で支持すれば、短ピッチ移送用ロッド36の下端に吊り下げた重量物を吊り上げることができる。また、短ピッチ移送用ロッド36の下端を地中アンカーに連結すれば、短ピッチ移送用ロッド36を押し上げる際の反力により、ベース37の下方に配置したケーソン等の地下構造物を地中に圧入することができる。
なお、前記文献にはさらにジャッキの動作に連動させて、グリッパにおける係合片を自動的に開閉させる連動機構も開示されている。
As shown in FIG. 13A, the
As shown in FIG. 13B, when the
As shown in FIG. 13C, when the hydraulic oil in the
As shown in FIG. 13D, when the
If the
The document further discloses an interlocking mechanism that automatically opens and closes the engagement piece in the gripper in conjunction with the operation of the jack.
また、従来油圧ジャッキとPC鋼線(またはPC鋼撚り線)を組み合わせて、重量物の移送を行う方法において、図15に示すように、PC鋼線を保持するのにウェッジ(クサビ55)を打ち込み、PC光線により重量物の負荷を保持して、ピストンを有するジャッキへ伝達し、ジャッキの伸縮動作により重量物を移送している。ジャッキのピストンの伸縮動作に同調して、間歇的に負荷をPC鋼線へ導入、または解放を繰り返して重量物を移送する方法である。この方法で使用されているクサビ55はPC鋼線外周ををクサビ55で締め込み、“くさび効果”を利用して負荷を担うためにPC鋼線に圧着力を導入している。PC鋼線への負荷を解放するには、クサビ55をPC鋼線から引き抜いてPC鋼線を負荷より解放する。ピストンの伸縮動作距離が重量物の移送長さとなるが、一般的にジャッキピストンの昇降長さは、250mm前後である。
クサビ55をPC鋼線の外周面に対して圧力をかけて挿入する工程で生じる多数のPC鋼線間の微小な圧着差、また、引き抜く時点でのPC鋼線の変動、それに伴うPC鋼線が受ける負荷・無負荷の反復繰り返しは、多数のPC鋼線間を締め込むクサビと締め込まれるPC鋼線の位置の設定部位が変わり、負荷を均等にPC鋼線へ配分することができなくなる。換言すると、いわゆるスリップを生じていることである。
Small crimping differences between a number of PC steel wires that occur during the process of inserting the
前記従来の場合は、1本の移送用ロッド36を荷重伝達経路として使用し、ジャッキの伸縮反復による反復移送装置46であるので、荷重伝達経路が1本の移送用ロッド36による1系統であり、ジャッキ等が故障した場合には、施工の中断を余儀なくされ、また、施工時にセンターのジャッキ内のロッドに故障が生じた場合の交換作業が困難であるなどの問題があった。
PC鋼線(またはPC鋼より線などのPC鋼材)を、クサビを圧入することで締め込む場合の前記の課題を避けて、PC鋼線(またはPCより線などのPC鋼材)に付属させた大径あるいは小径の金物をグリッパまたはチャックの開閉により、把持または分離して、負荷を保持し、固定すると、PC鋼線を損傷することなく重量物の移送ができるようになる利点がある。
また、本発明は、前記の課題を解消することができ、前記の利点を利用した、複数の荷重伝達経路を備えた移送装置を提供することを目的とする。
In the conventional case, since one
PC steel wire (or PC steel material such as PC stranded wire) was attached to PC steel wire (or PC steel material such as PC stranded wire) avoiding the above-mentioned problems when tightening by press-fitting wedges. If a large or small diameter metal object is gripped or separated by opening and closing the gripper or chuck to hold and fix a load, there is an advantage that a heavy object can be transferred without damaging the PC steel wire.
It is another object of the present invention to provide a transfer apparatus having a plurality of load transmission paths that can solve the above-described problems and utilize the above-described advantages.
前記の課題を有利に解決するために、第1発明の複数の荷重伝達機構を備えた移送装置においては、長手方向に間隔をおいて複数の膨出部を有する移送用ロッドを備えた移送装置において、支圧桁の上方および下方に、それぞれ上床版および下床版が配置され、前記支圧桁に第1グリッパおよびジャッキが設置され、前記上床版を支承する第2グリッパを備えていると共に下床版に第3グリッパが設置され、第1〜第3グリッパに挿通されると共に前記ジャッキにより昇降移動される第1移送用ロッドを介した第1荷重伝達機構を備え、前記支圧桁と上床版および下床版に渡って第2移送用ロッドが配置され、第2移送用ロッドを介した第2荷重伝達機構を備えていることを特徴とする。
また、第2発明では、第1発明の複数の荷重伝達機構を備えた移送装置において、第1移送用ロッドによる第1荷重伝達機構と、第2移送用ロッドを介した第2荷重伝達機構との間で、ジャッキの伸縮とグリッパとチャック装置の開閉動作の組合せにより、一方の荷重伝達機構から他方の荷重伝達機構へ荷重の転換が可能にされていることを特徴とする。
また、第3発明では、第1または第2発明の複数の荷重伝達経路を備えた移送装置において、第1移送用ロッドは、ジャッキストロ−クよりも長い間隔でロッド長手方向に間隔をおいて膨出部を備えていることを特徴とする。
また、第4発明では、第1〜3発明のいずれかの複数の荷重伝達経路を備えた移送装置において、ジャッキは、1台のセンターホールジャッキであり、第1荷重伝達機構と第2荷重伝達機構の複数の荷重伝達機構により、複数の荷重伝達経路を備えていることを特徴とする。
また、第5発明では、第1〜4発明のいずれかの複数の荷重伝達経路を備えた移送装置において、第1移送用ロッドは、長手方向に間隔をおいて直列に隣り合う膨出部の間において中空管を同心状に備えている同軸型移送用ロッドを備えていることを特徴とする。
また、第6発明では、第1〜5発明のいずれかの複数の荷重伝達経路を備えた移送装置において、各グリッパと、各チャック装置は、膨出部の下面に係合する係合片を備えていて荷重を支持するようにされていることを特徴とする。
また、第7発明では、第1〜第6発明のいずれかの複数の荷重伝達経路を備えた移送装置において、第1移送用ロッド側と第2移送用ロッド側との負荷の変換・移送は、ジャッキの伸縮、グリッパおよびチャック装置の開閉動作と同調していることを特徴とする。
また、第8発明の重量物の移送工法では、長手方向に間隔をおいて膨出部を備えた移送用ロッドおよびジャッキを用いた重量物の移送工法において、第1〜第6発明の複数の荷重伝達経路を備えた移送装置を用いて重量物を移送することを特徴とする。
第9発明では、第8発明の重量物の移送方法において、PC鋼材とジャッキを組み合わせて、重量物を移送する方法において、重量物による負荷をクサビを用いてPC鋼材へ荷重伝達させることなく、PC鋼材に付属するように金属部材を装着して重量物を移送することを特徴とする。
In order to advantageously solve the above-described problem, in the transfer device having a plurality of load transmission mechanisms according to the first aspect of the invention, the transfer device having a transfer rod having a plurality of bulging portions spaced in the longitudinal direction. The upper floor slab and the lower floor slab are respectively disposed above and below the bearing girder, the first gripper and the jack are installed on the bearing girder, and the second gripper for supporting the upper floor slab is provided. A third gripper is installed in the lower floor slab, and includes a first load transmission mechanism through a first transfer rod that is inserted into the first to third grippers and moved up and down by the jack. A second transfer rod is disposed across the upper floor slab and the lower floor slab, and a second load transmission mechanism is provided via the second transfer rod.
In the second invention, in the transfer device including the plurality of load transmission mechanisms according to the first invention, a first load transmission mechanism using the first transfer rod, and a second load transmission mechanism via the second transfer rod; The load can be changed from one load transmission mechanism to the other by a combination of expansion / contraction of the jack and opening / closing operations of the gripper and the chuck device.
In the third invention, in the transfer device having the plurality of load transmission paths according to the first or second invention, the first transfer rods are spaced apart in the longitudinal direction of the rod at intervals longer than the jack stroke. A bulging portion is provided.
In the fourth invention, in the transfer device including the plurality of load transmission paths according to any one of the first to third inventions, the jack is a single center hole jack, and the first load transmission mechanism and the second load transmission. A plurality of load transmission paths are provided by a plurality of load transmission mechanisms of the mechanism.
According to a fifth aspect of the present invention, in the transfer device including the plurality of load transmission paths according to any of the first to fourth aspects, the first transfer rod is formed of the bulging portions adjacent in series at intervals in the longitudinal direction. A coaxial transfer rod having concentric hollow tubes in between is provided.
In the sixth invention, in the transfer device including the plurality of load transmission paths according to any one of the first to fifth inventions, each gripper and each chuck device have an engagement piece that engages with the lower surface of the bulging portion. It is equipped and it is characterized by supporting a load.
Further, in the seventh invention, in the transfer device having a plurality of load transmission paths according to any one of the first to sixth inventions, load conversion and transfer between the first transfer rod side and the second transfer rod side is performed. It is characterized by being synchronized with the expansion / contraction of the jack and the opening / closing operation of the gripper and the chuck device.
Further, in the heavy material transfer method according to the eighth aspect of the present invention, in the heavy material transfer method using the transfer rod and jack provided with the bulging portion at intervals in the longitudinal direction, the plurality of the first to sixth aspects of the present invention are provided. A heavy object is transferred using a transfer device having a load transmission path.
In the ninth invention, in the method for transferring a heavy article according to the eighth invention, in the method for transferring a heavy article by combining the PC steel and the jack, without transmitting the load due to the heavy article to the PC steel using a wedge, A metal member is attached so as to be attached to the PC steel material, and a heavy object is transferred.
本発明によると、重量物の荷重をセンターホールジャッキと第1移送用ロッドを介した第1荷重伝達機構と、第2移送用ロッドを介した第2荷重伝達機構との間で、下床版より上部の荷重の負荷を荷重転換ができる。
そのため、第2移送用ロッドを介した第2荷重伝達機構により重量物の荷重を支承した状態では、センターホールジャッキ等のジャッキ付近の第1移送用ロッドの部品を無負荷状態で、取り外したり、挿入設置することができる。
また、ジャッキが故障した場合には、第2移送用ロッドを利用して重量物を支持すると、ジャッキを無負荷状態にしてその交換も可能になる。
第1移送用ロッドに、膨出部間が長ピッチのロッドを使用することも可能になり、重量物を吊り下げ支持する場合に、PC鋼線を使用することも可能になり、第1移送用ロッドの柔軟性が向上する。
また、第2移送用ロッドを重量物に直接接続することで、センターホールジャッキ内を貫通する第1移送用ロッドにトラブルが生じても、第2移送用ロッドを経由して重量物の荷重を保持できる。すなわち、第1および第2移送用ロッドによる2重吊りが可能であり、安全性が向上する。
第1移送用ロッドまたは第2移送用ロッドの膨出部下面を支持する形態のグリッパまたはチャック装置であるので、従来のようにクサビを圧入しないので、第1移送用ロッドがPC鋼線などを使用した場合にも、鋼線に損傷を与える恐れがない。
センターホールジャッキ以外の普通のジャッキも使用して、重量物に移送をすることができる。
また、第1移送用ロッド側と第2移送用ロッド側との負荷の変換・移送は、ジャッキの伸縮、グリッパおよびチャック装置の開閉動作と同調しているので、ジャッキの伸縮動作の可動状態で、第1移送用ロッド側と第2移送用ロッド側との負荷の変換移送を行うことができる。
また、PC鋼材とジャッキを組み合わせて、重量物を移送する方法において、重量物による負荷をクサビを用いてPC鋼材へ荷重伝達させることなく、PC鋼材に付属するように金属部材を装着して重量物を移送する工法であるので、PC鋼材が損傷する恐れがない。
According to the present invention, the lower floor slab is used to load a heavy load between the first load transmission mechanism via the center hole jack and the first transfer rod and the second load transmission mechanism via the second transfer rod. It is possible to change the load of the upper load.
Therefore, in a state where a heavy load is supported by the second load transmission mechanism via the second transfer rod, the parts of the first transfer rod near the jack such as the center hole jack can be removed in an unloaded state, Insertion can be installed.
Further, when the jack fails, if the heavy load is supported using the second transfer rod, the jack can be placed in a no-load state and replaced.
It is also possible to use a rod with a long pitch between the bulging parts as the first transfer rod, and it is also possible to use a PC steel wire when supporting a heavy load by hanging. The flexibility of the rod is improved.
In addition, by connecting the second transfer rod directly to the heavy load, even if a trouble occurs in the first transfer rod penetrating the center hole jack, the load of the heavy load is transferred via the second transfer rod. Can hold. That is, double suspension by the first and second transfer rods is possible, and safety is improved.
Since the gripper or chuck device is configured to support the lower surface of the bulging portion of the first transfer rod or the second transfer rod, since the wedge is not press-fitted as in the prior art, the first transfer rod is made of PC steel wire or the like. Even when used, there is no risk of damaging the steel wire.
An ordinary jack other than the center hole jack can also be used to transfer a heavy object.
Also, the load conversion and transfer between the first transfer rod side and the second transfer rod side is synchronized with the expansion / contraction of the jack and the opening / closing operation of the gripper and chuck device. The conversion transfer of the load between the first transfer rod side and the second transfer rod side can be performed.
In addition, in the method of transferring heavy objects by combining PC steel and jack, the weight of heavy metal attached to the PC steel without attaching the load due to heavy objects to the PC steel using wedges. Since it is a construction method for transferring objects, there is no risk of damage to PC steel.
次に、本発明を図示の実施形態に基づいて詳細に説明する。 Next, the present invention will be described in detail based on the illustrated embodiment.
図1および図2は、本発明の重量物の移送装置として使用可能な複数の荷重伝達機構を備えた移送装置20の一実施形態を示すものであって、中央部に第1移送用ロッド挿通部を備えた支圧桁19(または支持桁)の上方および下方に、それぞれ上床版15および下床版18が間隔をおいて配置され、前記支圧桁19上に、ロッド挿通部を備えた第1グリッパ21が設置され、その第1グリッパ21のフレーム上に、液圧式のセンターホールジャッキ16が立設されて、前記支圧桁19にセンターホールジャッキからなるジャッキおよび第1グリッパ21が設置されている。
FIGS. 1 and 2 show an embodiment of a
前記センターホールジャッキ16の中空ピストン40の先端部に第2グリッパ22が設けられ、中央部にロッド挿通孔を有する前記下床版18の下側に、第1ロッド用挿通部を備えた第3グリッパ27が設置されている。図示の状態では、前記上床版15は、センターホールジャッキ16で昇降される第2グリッパ22に支承される。
A
前記センターホールジャッキ16の中空ピストン40上の第2グリッパ22に、ロッド挿通孔を有する上床版15が載置されている。前記第1グリッパ21、第2グリッパ22および第3グリッパ27の上下方向の中心軸線は、同じ中心軸線上に位置するように配置され、これらの各グリッパに渡って、第1移送用ロッド23が挿通配置されている。
前記第1移送用ロッド23の上端雄ねじ部には、トップナット24が着脱可能に設けられている。前記のトップナット24は、これを上床版15に支持させて重量物Wの荷重を負担させる場合には、負担上床版15の上面に設けられた第1移送用ロッド挿通孔よりも平面外形寸法が大きい大径の部品が使用され、上床版15に係合可能なものに適宜交換にされる。
前記第1〜第3グリッパ27の第1ロッド用挿通部に挿通された第1移送用ロッド23の下端部には、適宜連結部材25を介して重量物Wが連結されている。
An
A
A heavy object W is appropriately connected to a lower end portion of the
前記第1〜第3グリッパに挿通されると共に前記ジャッキ16により昇降移動される第1移送用ロッド23により第1荷重伝達機構Aが構成されている。前記の第1荷重伝達機構Aは、ジャッキ16における第2グリッパ22を介して第1移送用ロッド23により重量物Wを昇降させる機構である。第1移送用ロッド23の上端部の雄ねじ部には、前記のように支承用のトップナット24が固定されている。
A first load transmission mechanism A is constituted by the
前記の第1移送用ロッド23から横方向に変位した位置において、支圧桁19と上床版15と下床版18には、それぞれ等角度間隔をおいて対称に複数の第2ロッド用挿通孔が設けられ、支圧桁19上には複数の第2チャック装置48が、上床版15上には、複数の第1チャック装置47が同じ中心軸線上に設けられている。
At the position displaced laterally from the
前記支圧桁19と上床版15および下床版18とに渡って第2移送用ロッド49が挿通配置され、かつ前記第2移送用ロッド49は、上床版15に設けられた第1チャック装置47と支圧桁19に設けられた第2チャック装置48に挿通配置されると共に下床版18に係合または連結されて、第2移送用ロッド49を介した第2荷重伝達機構Bを備えている。下床版18の下側において、前記の第2移送用ロッド49の下端には、外側に雄ねじ部を有し、内側に雌ねじ部を有する部材が配置され、下床版18の下側で第2移送用ロッド49の下端に装着された支承用ナット63により下床版18は支承されている。
A
また、第2移送用ロッド49の下端部と重量物Wを連結して、第2移送用ロッド49が重量物Wの荷重を負担する場合には、図1あるいは図14に示すように、各第2移送用ロッドの下端部の雌ねじ部に、継ぎ足し用ロッド等の吊り材51を接続すると共に、吊り材51の下端部を重量物Wに連結して、第2移送用ロッド49を利用して、重量物Wを、第1移送用ロッドと、第2移送用ロッド49とを使用した二重吊りにすることもできる。このような二重吊り状態では、長期にわたる施工の中断に対応できるばかりでなく、第1移送用ロッド23側あるいは第2移送用ロッド49側のいずれか一方で重量物Wの荷重を負担した状態で、他方の補修あるいは部品の組み換えも容易に可能になり、第1移送用ロッド23上端部の部品の取り外しあるいは組み込みも容易に行うことができる。
Further, when the lower end of the
また、図1あるいは図4(c)に点線で示すように、センターホールジャッキ16のシリンダ38に中床版17を固定した形態では、前記の中床版17に第4グリッパ50を設け、前記第4グリッパ50に移送用ロッドと同様な仮支持用ロッド62を支持させ、その仮支持用ロッド51を重量物Wに連結させることで、重量物Wの荷重を中床版17で支持させ、センターホールジャッキ16内の第1移送用ロッドの構成を組み替え変化させることも可能である。
Further, as shown by a dotted line in FIG. 1 or FIG. 4 (c), in the form in which the
第2荷重伝達機構Bは、ジャッキ16の昇降に伴い、上床版15上の第1チャック装置47に支持された第2移送用ロッド49を介して下床版18を昇降させる機構、あるいは支圧桁19上の第2チャック装置48により支持された第2移送用ロッド49を介して下床版18を支持する機構でもあり、下床版18に設置の第3グリッパ27により支持される第1移送用ロッド23の荷重は、第2移送用ロッド49を介して伝達される。したがって、下床版18に設置の第3グリッパ27は、第1荷重伝達機構Aと第2荷重伝達機構Bとの両方の荷重伝達系統に関与している。
The second load transmission mechanism B is a mechanism that lifts or lowers the
前記の第1グリッパ21、第2グリッパ22、第3グリッパ27は、第1移送用ロッド23における膨出部13(33)の軸方向下面に係合して、第1移送用ロッド23を支承する装置であり、第1移送用ロッド23のPC鋼線の側面をクサビ55により継手に圧着固定する形態(図15参照)では、第1移送用ロッド23におけるPC鋼線に傷が付く恐れがあるので、本発明では、クサビ固定構造は利用しない。
The
同様に、前記の第1チャック装置47および第2チャック装置48は、第2移送用ロッド49における膨出部13(33)の軸方向下面に係合して、第2移送用ロッド49を支承する公知の装置であり、第2移送用ロッド49の側面をクサビによる圧着する形態では、第2移送用ロッド49に傷が付く恐れがあるので、本発明では使用しない。
前記の第1グリッパ21、第2グリッパ22、第3グリッパ27および後記の第4グリッパ50と、第1チャック装置47および第2チャック装置48は、いずれも係合片を備えた図13に示すような装置であり、係合片を機械式あるいは電気式に開閉動作させる形態でもよい。
Similarly, the
The
第1移送用ロッド23および第2移送用ロッド49は、図11に示すような同軸型移送用ロッドあるいは図12に示すような移送用ロッド36でもよく、また、第1移送用ロッド23の上部を、図11に示すような同軸型移送用ロッドあるいは図12に示すような移送用ロッド36を使用した短ピッチ移送用ロッド52とし、第1移送用ロッド23の下部を図9に示すような長ピッチ移送用ロッド53としてもよい。図9(a)に示す長ピッチ移送用ロッド53は、図11に示す小径芯線部材7を長くして、第1大径継手部材5間を長くした形態であり、図9(b)に示す形態は、第2中空大径部材10を同心状に配置し、長尺とされた第1小径中空管8および第2小径中空管11を同心状に配置した形態である。
図1に示す図示の形態では、前記の第1移送用ロッド23は、長短2種類の移送用ロッドを連結している複合型移送用ロッドとされている。より具体的には、複合型移送用ロッドは、ロッドの構造が異なると共にロッド長手方向の膨出部13,33の配置ピッチが異なる2種類の移送用ロッド、すなわち、前記センターホールジャッキ16の伸縮ストロークが短いために、この部分に配置される短ピッチ移送用ロッド52と、前記短ピッチ移送用ロッド52の下部に連結される長ピッチ移送用ロッド53との長短2種類の移送用ロッドを連結して構成されている。
The
In the illustrated form shown in FIG. 1, the
前記の短ピッチ移送用ロッド52は図11あるいは図12に示すような形態のものが使用され、例えば、図12に示すように、一端部に雄ねじ部31を有すると共に他端側に雌ねじ部32を有する横断面円形の中実のロッドユニット30と、そのロッドユニット30の長手方向に間隔をおいて一体に設けられた断面円形の係合用の膨出部33とにより構成され、その膨出部33の上端部には、截頭円錐状のガイド面34が設けられ、さらに前記移送用ロッドユニット30の下端部には、直列に連結して一体化される次の移送用ロッドユニット30が螺合連結されて構成され、他端部に連結用の雌ねじ部32を備えている。
前記の短ピッチ移送用ロッド52は、長手方向の膨出部33(13)の配置ピッチがジャッキストロークよりも短くされ、第1移送用ロッド23上部に配置される場合は全長の長さが一定の長さとされている。
前記の第2移送用ロッド49はこの形態のもの、あるいは、図11に示す形態のものが使用される。
前記短ピッチ移送用ロッド52は、これに連結される長ピッチ移送用ロッド53における膨出部13間のピッチ長と、第1グリッパ22から突出して支承用トップナット24を取付ける長さを有した定尺長のロッドである。
11 or 12 is used as the short-
The short
The
The short
短ピッチ移送用ロッド52に連結される長ピッチ移送用ロッド53(図9に示す)は、PC鋼線からなる小径芯線部材7の両端部に雄ねじ部を設けて、大径横断面の大径継手部材5(13)にねじ接合して構成されている。小径芯線部材7の両端部に雄ねじ部を設ける形態としては、図9(a)に示すように、小径芯線部材7の両端部に、鋼製スリーブ54を圧着固定し、そのスリーブの外周面に雄ねじを設けて、大径継手部材5に連結するようにするとよい。なお、図9(a)に示す長ピッチ移送用ロッド53は、大径継手部材5間に、図11に示すような第2中空大径部材10と第1小径中空管8と第2小径中空管11を小径芯線部材7に嵌合配置した、長ピッチ移送用ロッド53とすることも可能である。
A long pitch transfer rod 53 (shown in FIG. 9) connected to the short
前記のような複数の荷重伝達機構を備えた移送装置20では、第1移送用ロッド23による第1荷重伝達機構Aと、第2移送用ロッド49を介した第2荷重伝達機構Bとの間で、ジャッキ16の伸縮と各グリッパと各チャック装置の開閉動作を組合せると、一方の荷重伝達機構から他方の荷重伝達機構へ重量物Wの荷重の転換が可能になる装置となっている。
この場合、ジャッキはセンターホールジャッキ16あるいはセンターホール式ではない普通のジャッキでも可能であるが、センターホールジャッキ16を使用した場合には、1台のセンターホールジャッキで、第1荷重伝達機構Aと第2荷重伝達機構Bの複数の荷重伝達機構により、複数の荷重伝達回路(経路)を備えている複数の荷重伝達経路を備えた移送装置20とすることができる。
前記の第1移送用ロッド23を介した第1荷重伝達機構Aは、センターホールジャッキ16等の伸縮動作による第1移送用ロッド23を介して、重量物Wを支持する荷重伝達回路を主にし、また、第2移送用ロッド49を介した第2荷重伝達機構Bは、上床版15、第2移送用ロッド49、下床版18、第3グリッパ27に係合する第1移送用ロッドの大径継手部材5を支持する経路を主にする。
In the
In this case, the jack can be a
The first load transmission mechanism A via the
次に、図1から図6を参照しながら、本発明の複数の荷重伝達機構を備えた移送装置20を使用して、重量物Wを吊り上げる場合を一例にして説明する。
Next, with reference to FIG. 1 to FIG. 6, a case where a heavy object W is lifted using the
先ず図1と実質的に同じ状態の図3(a)に示す状態、すなわち、上床版15上の第1チャック装置47は閉状態で、この第1チャック装置47により第2移送用ロッド49は支持され、支圧桁19上の第2チャック装置48は開状態である。この状態からセンターホールジャッキ16を伸長すると、中空ピストン40上端部の第2グリッパ22における係合片43により、短ピッチ移送用ロッド52の膨出部下面を支持しながら、第1移送用ロッド23が上昇移動し、同時に上床版15が上昇し、上床版15上の第1チャック装置47に支持された第2移送用ロッド49は、下床版18を上昇移動させ、下床版18に設置の第3グリッパ27は、長ピッチ移送用ロッド53の大径継手部材5下面を支承した状態で上昇移動する。センターホールジャッキ16などのジャッキの伸縮動作に伴い、第1移送用ロッド23を上昇移動させる共に、上床版15の上昇させ、これに支承された第2移送用ロッド49が同調して上昇移動する。センターホールジャッキ16が短縮する場合には、支圧桁19上の第2チャック装置48は閉状態とし、第2移送用ロッド49を支圧桁19に支持させ、第2移送用ロッド49に対して上床版15および第1チャック装置47が降下可能にする。また、第2移送用ロッド49の膨出部間のピッチと第1移送用ロッドの膨出部間のピッチとに差があるため、支圧桁19上の第2チャック装置48に支持された第2移送用ロッド49を介して、下床版18が支持され、この下床版18に設置の第3グリッパ27により重量物Wを支持可能にされている。このように本発明では、第1移送用ロッド側と第2移送用ロッド側との負荷の変換・移送は、ジャッキの伸縮、グリッパおよびチャック装置の開閉動作と同調しているので、ジャッキの伸縮動作の可動状態で、第1移送用ロッド側と第2移送用ロッド側との負荷の変換移送を行うことができる。
支圧桁19上の第1グリッパ21の係合片42は、短ピッチ移送用ロッド52の上昇にともないその截頭円錐状のガイド面により横方向に変位しながら自動的に逃げ、ロッドの膨出部13(5,10)が上昇通過した後、元の位置に復帰する。
センターホールジャッキ16が短縮する場合は、前記の支圧桁19上の第1グリッパ21の係合片42が、第1移送用ロッド23を膨出部13(5,10)下面を支持して、第1移送用ロッド23を支持し、重量物Wの負荷を負担する。
前記のセンターホールジャッキ16の伸縮動作の繰り返しにより、下床版18および第3グリッパ27は上昇移動し、図3(b)あるいは図4(c)に示すように、支圧桁19に近接した直下に到達する。さらにセンターホールジャッキ16を短縮して、図4(d)に示すように、長ピッチ移送用ロッド53はセンターホールジャッキ16を貫通し、その長ピッチ移送用ロッド53の最上端の大径継手部は、センターホールジャッキ16の上方に突出する。そしてトップナット24を含む短ピッチ移送用ロッド52を取り外す。
First, the state shown in FIG. 3A in substantially the same state as FIG. 1, that is, the
The
When the
By repeating the expansion / contraction operation of the
前記の状態、すなわち、第1グリッパ21とセンターホールジャッキ16内と第2グリッパまでの間に膨出部がない長ピッチ移送用ロッド53では、グリッパにより長ピッチ移送用ロッド53を支持することができない。そのため、前記の状態で、中床版17に設けた第4グリッパ50を利用して、第4グリッパ50に支持された仮支持用ロッド51を重量物Wに連結して、重量物Wの荷重を支持させた状態で、第1移送用ロッド23上部の短ピッチ移送用ロッド52部分および最上位の長ピッチ移送用ロッド53のPC鋼芯線部材7を取り外し、下位に位置する小径芯線部材7に、大径継手部材5(同軸移送用ロッド14の場合には、これに第2小径中空管と第2中空大径管10と第1小径中空管8)等を含む短ピッチ移送用ロッド52を再挿入して接続するともに、センターホールジャッキ16を介して支圧桁19に重量物Wの荷重を負担できるようにセットし、重量物Wの負荷は芯線7が負担するように移し換えされる。これにより、負荷より解放された第2移送用ロッド49を介した第2荷重伝達機構Bは、センターホールジャッキ16の伸長動作により、下床版18が再び第3グリッパ27を介して第1移送用ロッド23を保持するようになるので、これに同調して第2移送ロッド49も上昇動作するようになる。このような動作の繰り返しになる。
In the above state, that is, in the long
この場合、重量物Wの荷重は、第3グリッパ27およびその係合片56に係合する大径継手部から下床版18および第2移送用ロッド49を介して支持される。
前記の第4グリッパ50に支持された仮支持用ロッド51を重量物Wに連結して、重量物Wの荷重を支持させた状態で無負荷状態となっている短ピッチ移送用ロッド52部分と、その直下の長ピッチ移送用ロッド53上部の1本の構成部品を取り除き、図5に示すように、短ピッチ移送用ロッド52を下位の長ピッチ移送用ロッド53に接続する。この状態では、図3(a)に示す状態に復帰した状態で前記と同じ動作を繰り返して重量物Wの吊り上げ動作を行う。
In this case, the load of the heavy load W is supported via the
The
しかし、図1に示すように、第1移送用ロッド23の構成が、芯線部材7と第1大径継手部材5の繰り返しとなるような構成の場合では、第2移送用ロッド49を使用した第2荷重伝達機構Bが主に作用する。この場合には、センターホールジャッキ16のピストンの伸縮動作により、第1グリッパ21と第2グリッパ2とを交互に開閉動作させて、上昇する上床版15および第2移送用ロッド49を介して間歇的に重量物Wを上昇させ、所定レベルまで上昇した後は、前記と同様に中床版17における第4グリッパ50および仮支持用ロッド51を利用して負荷を保持する。この場合には、第2移送用ロッド49は重量物Wを吊り上げている形態であり、第1移送用ロッド23と第2移送用ロッド49の両方を使用した2重安全吊り上げ方法になる。
However, as shown in FIG. 1, in the case where the configuration of the
なお、上床版15と第2移送用ロッド49と下床版18を同時に降下させる場合、支圧桁19上に小型ウィンチ61を設置し、下床版18を前記小型ウインチから繰り出される吊りロープ等の条体62先端部の連結金具で支持した状態で、上床版15の第1チャック装置47と支圧桁19上の第2チャック装置48における係合片を開いた状態で、小型ウインチ61を巻き下げ運転して、第2移送用ロッド49および下床版18を支持しながら長ピッチ移送用ロッドの長さ程度降下させて、下位の長ピッチ移送用ロッド53の大径継手部下面に第3グリッパ27の係合片が係合するまで下降すると共に、上床版15の第1チャック装置47および支圧桁19の第2チャック装置48における係合片を閉状態にして、第3グリッパ27と下床版18と第2移送用ロッド49を経由して、上床版15あるいは支圧桁19で重量物Wの荷重を負担する。
When the
前記のような場合以外にも、例えば、第1移送用ロッド23における小径芯線部材7を上床版15上に突出した状態として、その小径芯線部材7に、上床版15上に載置して支承される外径の大きいトップナット24に連結して、トップナット24を介して第1移送用ロッドを支承するようにし、上床版15とその下側の大径継手部材5との間を埋めるように、同心状に2分割型の小径中空管8,11等に相当する厚肉スペーサを介在させて一体化させてもよい。前記の厚肉スペーサは、大径継手部材5と小径中空部材8,11との間の外径寸法差を利用して、大径継手部材5の上下の係合面に厚肉スペーサが当接するように配置される。前記の状態にするために、長ピッチ移送用ロッド53の継手間の長さは、センターホールジャッキ16が短縮した状態において、下床版18から上床版15を超える長さ寸法とされている。
このような状態で、センターホールジャッキ16のピストンを下降させるためには、第1移送用ロッド23の負荷を、第2移送用ロッド49側に移し変える。第1グリッパ21の下降により、第3グリッパ27に重量物Wの負荷が変換されると、センターホールジャッキ16のピストンを伸長して、負荷をピストンからスペーサ、トップナット、小径芯線部材7へ順に移動する。この時点で第3グリッパ27における係合片56を開いて負荷を解放する。再度ピストンを降下させると、ピストンが担っていた負荷は、センターホールジャッキ16からスペーサ、トップナット24、小径芯線部材7に順に伝達される。小径芯線部材7およびその継手以外の中空部材(8、11)に相当するスペーサと第2移送用ロッド49は、負荷より完全に解放される。なお、前記の場合、スペーサは、圧縮力を負担するため、厚肉の部材が使用される。
In addition to the above case, for example, the small-diameter
In order to lower the piston of the
前記のように、長手方向に間隔をおいて膨出部を備えた移送用ロッドおよびジャッキを用いた重量物の移送工法において、前記のような複数の荷重伝達機構を備えた移送装置20を用いて重量物を移送すると、容易に重量物Wを吊り上げ移送したり、吊り降ろし移送することができる。
As described above, in the heavy load transfer method using the transfer rod and the jack provided with the bulging portions at intervals in the longitudinal direction, the
また、図示を省略するが、支圧桁19をケーソン等の被圧入物を加圧する加圧桁として、被圧入物に設置し、第1移送用ロッド23の下端を、重量物Wに代えて、地中に埋め込み固定されたアンカー部材に連結した状態で、センターホールジャッキ16等のジャッキを作動すると、被圧入物を地中に圧入する装置として使用することもできる。
Although not shown in the drawings, the
(変形形態1)
図6およびその要部を拡大して示す図8(b)には、本発明の複数の荷重伝達機構を備えた移送装置20の変形形態が示されている。この形態では、上床版15の中央部に、センターホールジャッキ16の外形よりも大きな大径孔57を設け、センターホールジャッキ16と上床版15との間に、第1移送用ロッド挿通孔を備えたリング状鋼板58を介在させた形態である。リング状鋼板58は、上床版15の下部にボルト(図示を省略した)等により着脱可能に配置される。この形態では、センターホールジャッキ16と上床版15との間に、着脱可能なリング状鋼板58が介在されている場合には、鉛直荷重の伝達が可能なように連結され、リング状鋼板58が取り外された状態では、鉛直荷重の伝達ができない状態になる。したがって、センターホールジャッキ16のピストン40により直接、上床版15を支持しない形態でもよい。
(Modification 1)
FIG. 6 and FIG. 8 (b) showing an enlarged view of a main part thereof show a modified form of the
(変形形態2)
前記実施形態では、センターホールジャッキ16を使用した形態を示したが、センターホールジャッキ16を使用しないでも、重量の大きい重量物Wを移送する場合には、図7に示すように、ベースプレート59の中央部に第1移送用ロッド挿通孔60を設け、その第1移送用ロッド挿通孔60の回りに等角度間隔をおいて通常の液圧式伸縮式ジャッキ16aを、間隔をおいて対称に配置し、ベースプレート59下部に支圧桁19の桁高内に第1グリッパ21を設け、上床版15の上部または下部に、第2グリッパ22を設け、このような装置を、支圧桁19に設置するようにした複数の荷重伝達機構を備えた移送装置20としてもよい。このような形態でも、センターホールジャッキ16を使用した場合と同様に機能させることができる。このような形態では、複数のジャッキによる全体の揚重容量を大きくすることができる。
(Modification 2)
In the above-described embodiment, the
図10は、第1移送用ロッド23または第2移送用ロッド49として使用可能な同軸型移送用ロッド1を示し、(a)には組み立てた状態が、(b)には分離した状態が示されている。
FIG. 10 shows the
軸方向の一端側に継手部としての連結用雌ねじ孔2を有すると共に、軸方向他端側に、継手部としての連結用雌ねじ孔3に有し、これらは同じ中心軸線となるように設けられ、さらに先端側の外周面が先端側に向かって漸次縮径するように傾斜する截頭円錐状外面4を備えている第1大径継手部材5が、軸方向に間隔をおいて配置され、前記第1大径継手部材5相互は、両端部に雄ねじ軸部6を有する小径芯線部材7により連結され、さらに前記小径芯線部材7の外側には、前記第1大径継手部材5の外径寸法Dよりも外径寸法の小さい寸法の第1小径中空管8と、前記第1大径継手部材5の外形寸法と同じ寸法で、先端側に、先端部に向かって漸次縮径するように傾斜する截頭円錐状外面9を有すると共に小径芯線部材7の外径寸法よりも大きな内径寸法の貫通孔を有する第2大径中空部材10と、前記第1小径中空管8と同じ形状の第2小径中空管11とが、小径芯線部材7の外側に間隙Gを介して嵌合配置され、前記間隙Gにより、第2大径中空部材10,前記第1小径中空管8および第2小径中空管11と、小径芯線部材7との間で、荷重を伝達しないように絶縁分離した状態とされている。
A connecting
第1大径継手部材5と、第1小径中空管8と第2大径中空部材10と第2小径中空管11とは、順次直列に配置されて圧着された状態で連結されている。第1大径継手部材5と第1小径中空管8とは外径差を有することで、第1大径継手部材5の軸方向端部に環状の係合面が形成され、第2大径中空部材10と第2小径中空管11とは外径差を有することで、第2大径中空部材10の軸方向端部に環状の係合面が形成され、前記の外径差を有することにより、各第1大径継手部材5および第2大径中空部材10に膨出部13が形成される。
The first large-diameter
前記の小径芯線部材7に、第2大径中空部材10あるいは第1または第2小径中空管11を同軸状に配置して組み立てる場合には、第1大径継手部材5の雌ねじ孔2に、小径芯線部材7の一端をねじ込み連結した後、前記の小径芯線部材7に順次、第2小径中空管11と第2大径中空部材10を直列に順次同軸状に嵌設し、上位の小径芯線部材7の雄ねじ軸部6に、上位に位置する第1大径継手部材5の雌ねじ孔3をねじ込むことにより、図10(a)に示すような実施形態の同軸型移送用ロッド1が構成されている。
When the second large-diameter
第2大径中空部材10に直列に隣り合う第1小径中空管8の端部には、前記の截頭円錐状外面9に当接するための截頭円錐状内側傾斜面12が設けられ、同様に、第1大径継手部材5に直列に隣り合う第2小径中空管11の端部には、截頭円錐状外面9に当接するための截頭円錐状内側傾斜面12が設けられ、傾斜面相互が面接触されて当接されるように構成されている。
At the end of the first small-diameter
前記のように組み立てられて、移送用ロッドユニット1が構成されている。前記のような移送用ロッドユニット1に、新たに移送用ロッドユニット1を継ぎ足し連結する場合には、小径芯線部材7を下位に位置する第1大径継手部材5に小径芯線部材7をねじ込み接続し、前記と同様に、第2小径中空管11と、第2大径中空管10と、第1小径中空管8とを順次嵌設し、最後に第1大径継手部材5を小径芯線部材7にねじ接合して、順次継ぎ足すことにより、図11に示すような長尺の同軸型移送用ロッド14とされる。
The
移送用ロッドユニット1を構成する前記の各部材は、鋼製材料により製作され、第2大径中空部材10、第1および第2小径中空管8,11は、市販の管体を切断し、端部に截頭円錐状外面あるいは截頭円錐状内側傾斜面を設けることにより第2大径中空部材10を製作することができ、また、市販の小径管を短く切断すると共に、一端側の短管内面に截頭円錐状内側傾斜面12を形成することで、第1小径中空管8あるいは第2小径中空管11を製作することができ、安価な部材構成とすることができる。
また、第1大径継手部材5のみ、鋼棒から切削加工等により製作すればよいので、全体として安価な部材構成とすることができ、小径芯線部材7の外側に間隙を介在させて、中空部材を用いる構成であるので、軽量化を図ることができる。
Each member constituting the
Further, since only the first large-diameter
間隔をおいて直列に隣り合う第1大径継手部材5の間に、前記の実施形態では、一つの第2大径中空部材10を設けるようにしているが、間隔をおいて複数の第2大径中空部材10を設ける構成としてもよい。このような場合は、第2大径中空部材10間に、小径中空管8,11を介在させればよい。
In the above-described embodiment, one second large-diameter
前記のように、第2大径中空部材10あるいは第1および第2小径中空管8,11は、小径芯線部材7に間隙Gを有している状態で嵌設するだけであるので、同軸型移送用ロッドユニット1あるいは同軸型移送用ロッド14の組立が容易であり、現場施工が短時間ですむ。
なお、同軸型移送用ロッド14に、軸方向の圧縮力が作用した場合には、小径芯線部材7およびその外側の第2大径中空部材10と、第1小径中空管8と、第2小径中空管11とは、同時に圧縮力を伝達する部材となり、第1大径継手部材5に対して伝達するようにして、軸方向に伝達される。
As described above, since the second large-diameter
When an axial compressive force is applied to the
前記の小径芯線部材7としては、例えば、鋼棒あるいはPC鋼線を使用し、他の部材はPC鋼材を使用するようにしてもよい。
As the small-diameter
小径芯線部材7は、例えば、PC鋼線などにより構成すると、軽量であると共に取り扱いが容易であり、柔軟性に優れているので、重量物Wの吊り上げあるいは吊り下げ、または被圧入構造物の圧入施工時における沈下に追随して、自動的に柔軟に対応することができる同軸型移送用ロッドを構成することができる。
When the small-diameter
第1小径中空管8および第2中空小径管11の長さを変えることで、センターホールジャッキ16の可動ピストンの1ストローク内において作動長を自由に選択することができ、設計および施工の自由度を向上させることができる。
By changing the lengths of the first small
前記の第1移送用ロッド23としては、ジャッキ16により駆動して昇降移動させる上部側のロッドとして、短尺ピッチ移送用ロッドを配置し、ジャッキ16により短ピッチで駆動されない下部には、長ピッチの移送用ロッドを配置する形態であると、第2移送用ロッド49を介して重量物Wの荷重を支持した状態で、センターホールジャッキ16付近の第1移送用ロッド23を分解して、長ピッチ移送用ロッド53における最上位の芯材7を撤去して、下位の長ピッチ移送用ロッド53に、短ピッチ移送用ロッド52を連結することができる(重量物Wを吊り上げる場合)。また、逆に、新たな長ピッチ移送用ロッドを下位に位置する長ピッチ移送用ロッド53に連結し、その新たな長ピッチ移送用ロッドに短ピッチ移送用ロッドを連結することができる(重量物Wを吊り降ろす場合)。前記のいずれの場合も、ジャッキ16の伸縮動作を繰り返して作動させるようにすると、重量物Wを吊り上げたり、吊り降ろしたりすることができる。
As the
このように長ピッチ移送用ロッド53を第1移送用ロッド23の下部に組み込む形態では、重量物Wの吊り上げ、吊り降ろしを容易に行うことができると共に、短尺ピッチ移送用ロッド52のみの場合に比べて、単位長さあたりの組み立て工数が少なく施工期間を大幅に短縮することができる。
As described above, in the form in which the long
前記のような装置を使用しない重量物Wの移送作業中で、ジャッキが故障した場合には、ジャッキを取り替えることになるが、本発明のように第2移送用ロッドを使用しないピアノ線を移送芯材とする従来工法では、ジャッキを取り替えるために、地上から足場を組立て重量物Wを仮受けしているが、このような工法では時間とコスト面の負担が大きくなる。また、都心部での作業時間帯の制約、海上作業での天候への配慮など、時間、施工スペースに制約がある工事では、前記の点で課題となっているが、本発明のように第2移送用ロッドを用いる作業では、移送用ロッドにおける大径部と小径部との間をスペーサ等を介在させて支圧桁19等に保持することで、比較的容易になる。
しかし、保持するための役割で、第2移送用ロッドを使用した仮受け装置の設置を作るために、センターホールジャッキ16の設置台数が多い場合には効率的でない。本発明の複数の荷重伝達機構を備えた移送装置の第2移送用ロッド側による仮受けは、前記のように他の重要な役割を担い有用であると共に、吊り上げ作業進行中、吊り上げと同調して、常時第1移送用ロッド23あるいは長ピッチ移送用ロッド53が負担する荷重を、第2移送用ロッド等に持ち変えることができる。重要で安全性が多く要求される工事では、本発明の装置における第2移送用ロッド49上端を増設の上床版(または支圧桁)で受け、第2移送用ロッド49の下端に、ロッド等を継ぎ足して、重量物Wと直接接続すれば、1台のセンターホールジャッキ16により、2系統の吊り上げるための荷重伝達回路になる特性を有している。
If the jack breaks during the transfer work of the heavy object W without using the device as described above, the jack will be replaced, but the piano wire not using the second transfer rod as in the present invention is transferred. In the conventional construction method using a core material, a scaffold is assembled from the ground to temporarily receive a heavy object W in order to replace the jack. However, such a construction method increases time and cost burden. Also, in construction where there are restrictions on time and construction space, such as restrictions on the working time zone in the city center and consideration of the weather during marine work, there are problems in the above points. In the operation using the two transfer rods, it is relatively easy to hold the supporting
However, it is not efficient when a large number of center hole jacks 16 are installed in order to hold the provisional receiving device using the second transfer rod. The provisional support on the second transfer rod side of the transfer device having a plurality of load transmission mechanisms according to the present invention plays an important role as described above and is useful in synchronization with the lifting during the lifting operation. Thus, the load always borne by the
なお、第1移送用ロッド23部の吊り上げでは、センターホールジャッキ16を第2移送用ロッド49使用時と同様の仕様とすることができ、第2グリッパ22および第1グリッパ21がセンターホールジャッキ16から分離した形態となる(但し、この場合は荷重伝達系統は1系統となる)。
また、本発明の複数の荷重伝達機構を備えた移送装置20は、地中への圧入工法あるいは、推進工法にも当然適用するようにしてもよい。
本発明のでは、複数の荷重伝達機構を備えた移送装置では、大径継手部材間の長さの選択をすることはなく、短ピッチ移送用ロッド52を併用すれば、単一のジャッキで、多様な移送ロッドを使用することができる。
In the lifting of the
Moreover, you may make it naturally apply the
In the present invention, in the transfer device having a plurality of load transmission mechanisms, the length between the large-diameter joint members is not selected, and if the short
本発明を実施する場合、図14に点線で示すセンターホールジャッキ16を使用しない場合には、2点鎖線で示す位置に、通常のジャッキ16aを配置しても、センターホールジャッキを使用した場合と同様に作用させることができる。この場合、第1グリッパ21のフレームを上床版15の下側に設置したり、図7に示すように、上床版15の上側に配置するようにすればよい。
When the present invention is implemented, when the
なお、第1移送用ロッド23または第2移送用ロッドに圧縮力が作用するように使用する形態では、上床版15または支圧桁19とこれよりも上位に位置する第1移送用ロッド23における大径継手部材などの膨出部との間にスペーサを介在させる。
In the form used so that a compressive force acts on the
本発明を実施する場合、第1移送用ロッド23としては、全長に渡って、図11あるいは図12に示すような移送用ロッドを使用するようにしてもよい。これらの場合には、ジャッキストロークよりも短いピッチで、膨出部を備えているため、センターホールジャッキ16等のジャッキ付近において、ロッド構成部品の取り外し(吊り上げの場合)、継ぎ足し(吊り降ろしの場合)等の作業をすればよい。もちろん重量物Wの負荷は、第2荷重伝達機構Bを介して仮受けされている状態である。
When carrying out the present invention, as the
なお、第1チャック装置47あるいは第2チャック装置48は、第4グリッパ等は、第1グリッパから第3グリッパ等と同様な装置であるので、概略図としている。
The
(他の変形形態)
図16〜図18は、本発明の複数の荷重伝達機構を備えた移送装置の一部の変形形態を示す図である。いずれも前記実施形態と同様に、センターホールジャッキ16などのジャッキの伸縮動作に伴い、第1移送用ロッド23を上昇移動させる共に、上床版15の上昇させ、これに支承された第2移送用ロッド49が同調して上昇移動する。センターホールジャッキ16が短縮する場合には、第2チャック装置48を閉状態とし(この状態では、第2移送用ロッド49により下床版18が支持され、第3グリッパ27を介して重量物Wを支持することになる。したがって、第1移送用ロッド23と第2移送用ロッド49は、第3グリッパ27を分岐点として、交互に荷重を支持していることになる)と、第2移送用ロッド49は下床版18を支持し、下床版18に設置された第3グリッパ23の係合片が第1移送用ロッド23を保持する。または、第2グリッパ22に第1移送用ロッド23における膨出部(大径継手部材5)が係合すると共に、第3グリッパ27に膨出部(第1大径継ぎ手部材)重量物Wの負荷は支承される。
(Other variations)
FIGS. 16-18 is a figure which shows the one part deformation | transformation form of the transfer apparatus provided with the some load transmission mechanism of this invention. In any case, as in the above-described embodiment, the
また、図16の場合は、第1移送用ロッド23が、図12に示すグリッパロッドの形態の場合であり、第2チャック装置48を開状態として、第2グリッパのフレーム等に支持された上床版15をセンターホールジャッキ16により伸長する場合、第1移送用ロッド23の上昇動作に同調して、上床版15に支持された第2移送用ロッド49は上昇移動する。第1移送用ロッド23が重量物W付近までの長尺の部材である形態であり、このような形態では、単に、センターホールジャッキ16の伸縮により、重量物Wを吊り上げ移送することができる。なお、第1移送用ロッド23の膨出部間のピッチは、第2移送用ロッド49の膨出部間のピッチよりも大きくされ、また、両移送用ロッド23,49では、上下方向に位相差を設けて、交互に荷重の転換が可能にされている。
In the case of FIG. 16, the
図17に示す形態は、前記の第1移送用ロッド23が、長尺の小径芯線部材7とし、これに第2小径中空管11、第2中空大径部材10、第1小径中空管8の順に多数、小径芯線部材7に同軸状に嵌合配置して同軸型移送用ロッド14からなる第1移送用ロッド23とした形態である(長尺の小径芯線部材7の上部にトップナット24が装着されて嵌合される前記各部品と小径芯線部材7との一体化を図っている)。このように第1移送用ロッド23としては長尺の1本ものでもよい。前記と同様にセンターホールジャッキ等のジャッキの伸縮動作により第2移送用ロッド49を同調させて、重量物Wの移送を図ることができる。
In the embodiment shown in FIG. 17, the
図18に示す形態は、芯線部材7と第1大径継手部材5とを交互に連結した、ストレート形の長ピッチ移送用ロッド53による第1移送用ロッド23とした形態であり、最上位の芯線部材7は第2グリッパ22上に配置されて支承されるトップナット24により係止されている(なお、上床版15はピストン40に連結した形態でもよく、点線で示すように第2グリッパ22のフレーム22に支承される形態でもよい)。また、支圧桁19の下側に桁下床版68が配置され、その桁下床版68は第5グリッパ68を備えており、最上位の第1大径継手部材5は、第5グリッパ68により支承されている。また、桁下床版68は支圧桁19に設けた第3チャック装置66に支承された第3ロッド65の下部雄ねじ部に装着されたナットからなる支承部材67により一定位置に保持される。この状態から、ジャッキ16の伸縮動作を行うと、ピストン40に連結して支承された上床版15を介して第2移送用ロッド49を上昇させるようにしておくり、下床版18に設けた第3グリッパ27により第1大径継手部材5を支承して、重量物Wの負荷を支承しながら、吊り上げ移送することができる。また、下床版18が最上位に到達後、降下させる場合には、桁下床版68の第5グリッパ64により、第1移送用ロッド23の第1大径継手部材5を支承した状態では、第2移送用ロッド49を無負荷にすることができるので、このように第2移送用ロッド49を無負荷にした状態で、適宜支圧桁19上にウインチを設置しこれから繰り出されるワイヤーロープ等の条体の端部の連結金具を、第2移送用ロッド49および第3グリッパ27付きの下床版18に連結してこれらを支持するようにして下降移動して(第1チャック装置47および第2チャック装置48は開状態)、下位に位置する第1大径継手部材5を支承できる位置まで第3グリッパ27を降下し、第1チャック装置47を閉状態とし、第2チャック装置48の開閉動作を適宜行って、再び第2移送用ロッド49により、重量物Wの荷重を負担できるようにし、センターホールジャッキ16の伸縮動作により第2移送用ロッド49を間歇的に上昇移動させることで、第3グリッパ27を介して第1移送用ロッド23を上昇させると共に、重量物Wを吊り上げる。このような工程を繰り返して、重量物Wを所定の位置に吊り上げ移送することができる。
前記のように、第5グリッパ64は、下床版18を降下して再セット時に仮受けする作用を有し、また、第3ロッド65の下端に2点鎖線で示す支持ロッド69を接続して重量物Wを支持ロッド69に連結しその下端に設けた支承部材により重量物Wを直接支持すると、第5グリッパ64部分での支持との確実な二重吊り状態となり、安全性が向上する。このように第5グリッパ64は2つの目的に利用される。この場合、支承部材67を取り除いた状態で支持ロッド69を設け、ジャッキ16の伸縮動作に伴い第3ロッド65および支持ロッド69を上昇させると共に、第3チャック装置65から上昇に伴い順次突出する第3ロッド65あるいは支持ロッド69の構成部品を順次取り除くようにしてもよい。支承部材67を取り除かないで、支持ロッド69を設ける場合は、長期の施工中断の場合に、重量物Wの確実な二重吊り状態となり、安全性が向上する。
The form shown in FIG. 18 is a form in which the
As described above, the
前記の第3ロッド65およびこれに接続する支持ロッド69は、前記の第1移送用ロッド23あるいは第2移送用ロッド49に使用される図11および図12に示すロッドと同様な部材を使用するとよい。前記桁下床版には、第1移送用ロッド挿通孔、第3ロッド挿通孔等が設けられている。なお、前記実施形態と同様な部分には同様な符号を付けた。
When the
1 同軸型移送用ロッドユニット
2 連結用雌ねじ部
3 連結用雌ねじ部
4 截頭円錐状外面
5 第1大径継手部材
6 雄ねじ軸部
7 小径芯線部材
8 第1小径中空管
9 截頭円錐状外面
10 第2中空大径部材
11 第2小径中空管
12 截頭円錐状内側傾斜面
13 膨出部
14 同軸型移送用ロッド
15 上床版
16 センターホールジャッキ
17 中床版
18 下床版
19 支圧桁
20 複数の荷重伝達機構を備えた移送装置
21 第1グリッパ
22 第2グリッパ
23 第1移送用ロッド
24 トップナット
25 連結部材
27 第3グリッパ
30 移送用ロッドユニット
31 雄ねじ部
32 雌ねじ部
33 係合用膨出部
34 ガイド面
35 小径軸部
36 移送用ロッド
37 ベース
38 油圧シリンダ
39 下グリッパ
40 ピストン
41 上グリッパ
42 係合片
43 係合片
44 係合面
45 油室
46 反復移送装置
47 第1チャック装置
48 第2チャック装置
49 第2移送用ロッド
50 第4グリッパ
51 仮支持用ロッド
52 短ピッチ移送用ロッド
53 長ピッチ移送用ロッド
54 鋼製スリーブ
55 クサビ
56 係合片(第3グリッパ)
57 大径孔
58 リング状鋼板
59 ベースプレート
60 第1移送用ロッド挿通孔
61 小型ウインチ
62 条体
63 支承用ナット
64 第5グリッパ
65 第3ロッド
66 第3チャック装置
67 支承部材
68 桁下床版
69 支持ロッド
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