JP5028306B2 - シーソー型ノブの照明構造 - Google Patents
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このような構成では、ノブの操作に伴い、ノブを押した側は沈み込み、反対側は浮き上がるため、該ノブの左右に形成された識別表示部と光源との距離が異なってしまい、左右の識別表示に輝度差が発生し、表示が見苦しくなってしまう。
ノブ3の左右表面には、文字や図形からなる識別表示部6が形成されている。通常、この識別表示部6は、アクリル樹脂やポリカーボネート樹脂などの透明樹脂からなる成形体の表面に、白色(あるいは、アルミ粉が混合されたシルバー色)のアンダー塗装を施し、更にその上に黒の遮光塗装が施されたうえで、該黒の遮光塗装をレーザーカット加工によって削除し、文字抜きするなどの周知な方法によって、形成される。
更に、上記揺動支点4の下の基板1上には、該識別表示部6を照明するための小型のランプやLEDからなる光源7が設けられている。
識別表示部6以外の部分は白あるいはシルバーのアンダー塗装の上に更に黒の遮光塗装が施されているため、ここに放射された光線は下方に反射され、反射された光は、ノブ裏面に対し全反射しない角度で入射するので、そのまま基板方向へ抜け出ることとなる(光線方向B)。
しかしながら、揺動支点4と光源を一致させることは設計上、困難であることも多く、この輝度差を解消するのは困難であった。
これまで、ノブの内部に光源を有するスイッチでは、輝度の不均一を解消するため、該ノブの内面に傾斜部を設けたり(下記特許文献1)、あるいは突起部を設けたり(下記特許文献2)する工夫がなされている。
しかしながら、シーソー型ノブにおいては、輝度の不均一を解消する手段は取られていなかった。
図3は、本発明の実施の形態における全体図を示す側断面図、
図4、5は、本発明の実施の形態における識別表示部周辺の拡大図、
図6〜8は、本発明の実施の形態における突起部の説明図、
図9は、本発明の他の実施の形態における説明図、
である。
本発明の実施の形態におけるシーソー型ノブは、従来のものと同様に、基板1上の左右にスイッチ部2が設けられ、基板1上部には、ノブ3が揺動支点4を支点として上下にシーソー動作するように設けられている。
ノブ3は、アクリル樹脂やポリカーボネート樹脂などの透明樹脂等の導光体からなり、その天面9には、白色(あるいは、アルミ粉が混合されたシルバー色)のアンダー塗装膜と、更にその上に黒の遮光塗装膜が施されている。
ノブ3の天面9の左右には、文字や図形からなる識別表示部6L、6Rが形成されている。この識別表示部6L、Rは、前記黒の遮光塗装膜をレーザーカット加工などの周知な方法で削除することによって形成された抜き文字であり、ノブ3の内側に設けられた光源7からの光が透過することによって照明される。
該識別表示部6L、Rを照明するための前記光源7は、前記揺動支点と同様に基板中央部であって、該揺動支点4の真下の基板1上に設けられる。
さらに、本発明では、ノブ3の裏面10であって、光源7から左右に等距離の位置に、断面略三角形状の光取り込み用の突起部8L、8Rが、光源7に対し左右対称に設けられる。
そして、このようなシーソー状態における光源7と、前記突起部8Lの光取り込み面およびノブ3との角度を、ノブ3の左側部分の突起部8Lから取り込まれた光がノブ3の天面9で全反射すると共に、ノブの右側部分の突起部8Rから取り込まれた光がノブ天面10で全反射しない角度に設定する。
したがって、該突起部8Lの光取り込み面から取り込まれた光は、光線cのように、ノブ3内部で天面9および裏面10で全反射しつつ左方に伝播していく。
他方、該突起部8Rから取り込まれた光は、光線dのように、天面9から上方へ射出される角度で天面9に当たるが、前記塗装面のために天面9から出ていかずに反射され、光線d2で示す裏面10の方向に戻される。戻される光は、裏面10で全反射しない角度で戻されるので、該裏面からノブ内側の空間へ抜け出ていく。
例えば、識別表示部6が形成されている範囲のノブ3の部分において、その裏面10を伝搬してきた光が該裏面で全反射する範囲内で傾斜させ、その傾斜角を、裏面10により全反射した光が天面9側では全反射しない角度とすることで、突起部8Lから伝搬してきた光を識別表示部6Lから外方へ射出させる。(図4)
また、これと反対に、天面9側を傾斜させ、その傾斜角を天面9で全反射しない角度とすることで、突起部8Lから伝搬してきた光を識別表示部6Lから射出させることもできる。(図5)
あるいはまた、識別表示部6Lが形成されている範囲のノブ3の部分において、裏面10をブラスト加工や、ローレット加工することで、突起部8Lから伝搬してきた光を該裏面10で天面側に散乱させ、該識別表示部6Lから射出させることもできる。
図6〜8は、図3と同様に、識別表示部6Lが上方に位置した状態を示している。
図6〜8において、突起部8L上の光取り込み面eに光が入射する点をT、ノブ3内部に入射した光がノブ天面9と反射する点をRとし、このときの入射角をαとする。該αは、ノブ3の材料の屈折率によって決められ、「該材料の臨界角+0.5°」程度に設定する(したがって、このように入射角が臨界角以上に設定されるので、ノブ3内に取り込まれた光は天面9の内面で全反射することとなる。)。
また、光源7の中心点をSとし、∠ROS=90°となるような点O、OS上に∠TQS=90°となる点Qを設ける。更に、OR上に∠RPT=90°となるような点Pを設け、PT=x、PR=yとする(つまり、tanα=x/y)。
図7に示すように、T1においては、yがノブ3の肉厚tと等しくなるため、y=t、x=t・tanα となる。
また、突起部8Lに入射した光を最大限に活用するには、T1で入射した光が天面9で全反射して裏面10に戻る位置をT2とすることが望ましい。
したがって、T1T2=2・t・tanα とすることが望ましい。
図8は図6における突起部8Lの細部の拡大図であり、図8において更に、突起部8Lの光取り入れ面e上の点Tにおける入射角、屈折角をそれぞれA、Bとし、接線、法線をそれぞれl、mとする。また、lとQTとのなす角をθとし、l、mとORの交点をそれぞれU、Vとする。
したがって、突起部8Lの光源中心Sとの角度が定義されるθは、
θ=∠VUT=180°―∠TVU―90°=90°―α―B・・・・式(1)
となり、αは上記のように、例えば(臨界角+0.5°)程度に設定される一定値であるから、θは屈折角Bの値に応じて定義される。
なお、上記式(1)からも明らかなように、角度θはRの位置に応じて変化するため、突起部8Lの光取り込み面eの理想的な形状は光源S側に突出する曲率を有するものである。
入射角αを48°に設定した場合、ノブ3の上がった方だけ光量が増す設定となるが、反対に押されて下側に行ったときだけ光を遮るように設計することもできる。しかしノブ3を押し込んで行く操作では識別表示部が指で押し込まれて見えにくくなっているため、むしろ、ノブ3が上がったときに光量が増す設定にすることが好ましい。
例えば、臨界角48°として、図2の突起部8L、8Rが上方にある場合には、α=48.5°に設定して入射光を全反射させ、下方にある場合には、α=47.5°として入射光を裏面10から放射させ、さらに上方位置にある識別表示部6L、6Rにおいては、α=46.5°程度に角度を設定して天面から射出させる構成とすることが好ましい。
実際、ノブ3の厚さを1.5〜2mmとし、識別表示部6L、6Rの範囲6.3mm、突起部8L、8Rの幅1.3mmで形成したところ、約20%の輝度アップの効果が得られた。これにより、シーソー型ノブが揺動しても、左右の識別表示部6L、6Rには輝度差が殆ど生じなかった。
複数の突起部で構成すると、輝度不均一を解消することができると共に、突起部8L、
8Rの大きさ(特に、裏面からの高さ)を制限することができるので、設計の自由度が向上し、好ましい。
また、複数の突起部を設ける場合、突起部の設置位置については、既に取り入れた光を別の箇所に設けた突起部によってノブ裏面10から射出してしまわないように、配慮する必要がある。
このため、図9に示すように、先に取り入れた光が天面9に反射して裏面10に再度反射する場所を避けて、別の箇所の突起部8を設けることが好ましい。
このように設置することにより、取り込んだ光が識別表示部から射出する際にまばらにならずに射出されるので、比較的均一な輝度分布が得られ、好ましい。
2 スイッチ部
3 ノブ
4 揺動支点
5 スイッチ押しノブ
6 識別表示部(6L、6R)
7 光源
8 突起部(8L、8R)
9 天面
10 裏面
S 光源中心
Claims (5)
- 基板の中央上部に配置される光源と、前記光源の真上に揺動支点が設けられた導光体からなるノブと、前記ノブの天面の左右に設けられ、上方に光透過可能に形成された識別表示部とからなるシーソー型ノブの照明構造であって、
前記ノブの裏面であって前記揺動支点から等距離の左右の所定位置に前記光源からの光を取り込む断面略三角形状の突起部を設け、前記ノブが揺動することに伴って生じる前記光源から左右の前記識別表示部に直接入射する光量の不均衡を、前記突起部の前記光源から取り込む光量により補償したことを特徴とするシーソー型ノブの照明構造。 - 請求項1に記載の発明において、前記ノブが揺動した位置において、左右のうちの上方に位置する前記突起部から取り込まれた光が前記ノブの内部で全反射するとともに、左右のうちの下方に位置する前記突起部から取り込まれた光が前記ノブの内部で全反射しないように、前記光源と前記突起部の光取り込み面とがなす角度、および前記光源と前記ノブの天面および裏面とがなす角度をそれぞれ設定したことを特徴とするシーソー型ノブの照明構造。
- 請求項2に記載の発明において、前記突起部の前記光取り込み面の形状を、前記ノブが揺動した上方位置において、該面から入射する光が前記天面で全反射する形状に形成したことを特徴とするシーソー型ノブの照明構造。
- 請求項1または3に記載の発明において、前記識別表示部が形成されているノブの端部において、前記天面あるいは裏面と前記光源とがなす角度を、前記突起部から取り込まれた光が前記天面で全反射しない角度に形成することにより、前記突起部から取り込まれた光が前記識別表示部から放出されるように構成したことを特徴とするシーソー型ノブの照明構造。
- 請求項1または4に記載の発明において、前記突起部の前記裏面における突起幅を、前記ノブが揺動した位置において、前記突起部から取り込まれた光が前記天面で全反射して前記裏面に戻る際に、前記裏面で再度全反射することを妨げない幅としたことを特徴とするシーソー型ノブの照明構造。
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