JP5027094B2 - フライ乾燥処理食品 - Google Patents
フライ乾燥処理食品 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5027094B2 JP5027094B2 JP2008289906A JP2008289906A JP5027094B2 JP 5027094 B2 JP5027094 B2 JP 5027094B2 JP 2008289906 A JP2008289906 A JP 2008289906A JP 2008289906 A JP2008289906 A JP 2008289906A JP 5027094 B2 JP5027094 B2 JP 5027094B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- food
- beans
- fried
- nuts
- potato
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
- Storage Of Fruits Or Vegetables (AREA)
- Preparation Of Fruits And Vegetables (AREA)
Description
また、従来、豆類やナッツ類は、乾燥すると表面ばかりか内部まで非常に硬くなりやすく、短時間の熱水復元性が得られ難くなるため、即席食品の素材として適用性が充分でなかった。
また、豆類やナッツ類は、スナック菓子としてフライ乾燥品を利用する場合は、あまりにも硬すぎるので、噛む力の弱い幼児や老人には容易に食することができなかった。
そのため、芋類または豆類を食材として処理する際、剥皮や切断によって壊された細胞や、細胞内の液体が流出して空気中の酸素に触れると、褐変現象が起こり、褐変した芋類は、フライ乾燥処理しても製品に好ましい外観が得られない。
さらにまた、上述したフライ乾燥処理食品の製造方法において、緩慢凍結前またはフライ乾燥前に、フライ時の加熱により褐変反応をする糖質を、水晒しや酵素分解または微生物により資化させて減少させるフライ乾燥処理食品の製造方法を採用してもよい。
フライ乾燥処理食品の製造方法においては、フライ乾燥前に、フライ時の加熱により褐変反応をする糖質を、水晒しや酵素分解または微生物により資化させて減少させても上記同様の利点がある。
代表的な豆類としては、ダイズ、アズキ、インゲン豆、ソラマメ、ヒヨコ豆、緑豆、レンズ豆、イナゴ豆などが挙げられる。
このような状態の細胞およびそれらが集合した組織内の水分は、肥大結晶化して氷晶となって凍結し、通常、細胞の集団である組織内の水分が氷結晶となって成長し、細胞間隙を細胞内の氷晶により多孔質化させまたは細胞膜を破壊したような多孔質化した凍結状態になる。
このように、この発明でいう「厚みのあるポテトまたは芋類」とは、肉厚が3〜50mmのポテトまたは芋類が好ましいものであると言える。
IQFがコンタクトフリーザーで行うのに対し、緩慢凍結は、通常の冷凍庫の中で冷却されることにより行なわれる。その温度低下速度は、凍結し始めるまでは20℃/時間以下程度のものが望ましい。これによって素材内部の氷の結晶を成長させて部分的に貯蔵組織を破壊し、フライ処理の際の水と油の置換による水分の除去を容易にする。
このポテトを2日間冷凍した後、流水にて解凍し、150℃のパーム油5kgで10分間フライ処理を行なった後、取り出して脱油し、フライドポテトを得た。得られたフライドポテトの水分量は3.0%であった。
ポテト(品種:男爵薯)を厚さ5mmで1×2cm程度の大きさにカットした。この芋1kgを沸騰したお湯2リットル中で5分間ボイルし、ポテトの酵素を失活させて変色を防止し、次いで、このポテトを熱湯から取り出してコンタクトフリーザーで急速冷凍10℃/分で凍結した。
ポテト(品種:トヨシロ)を厚さ5mmで1×2cm程度の大きさにカットした後、5%のイースト懸濁液(オリエンタル酵母工業社製:オリエンタルイースト)に3時間浸漬した。この芋1kgを沸騰したお湯2リットル中で5分間ボイルしてポテトの酵素を失活させて変色を防止した。
ポテト(品種:トヨシロ)を厚さ35mmで3.5×3.5cm程度の大きさにカットした。この芋1kgを沸騰したお湯2リットル中で15分間ボイルし、ポテトの酵素を失活させて変色を防止し、次いで、このポテトを熱湯から取り出してから−20℃の冷凍庫に入れて凍結した。このときのポテトの温度の低下は20℃/時間であった。
このポテトを1日間冷凍した後、流水にて解凍し160℃のパーム油5kgで70分間フライ処理を行った後、取り出して脱油し、フライドポテトを得た。
ソラマメの皮を除き、140℃のパーム油で12分間フライを行ない、その後脱油してフライ乾燥処理食品を得た。
ピーナツを150℃のパーム油で3分間フライを行ない、その後、脱油してフライ乾燥処理食品を得た。
フライ後のイモの色を目視で確認し、イモ本来の色を5とし、焦げてしまい、色が茶色になっているものを1とし、その中間色を主に明度で3段階に等分して5段階評価を行なった。
カップにフライドポテトを入れ、熱水をかけて3分間放置した後、試食した。その際、食感がボイル後のイモに近いものを5とし、表面が固くなりシャリシャリした状態を1とし、その中間評価を3段階に等分して5段階評価を行なった。
カップにフライドポテトを入れ、熱水をかけて3分間放置した後、軽くかき混ぜ、ポテトの状態を目視で確認した。形がそのまましっかりしているものを5として、潰れているものを1とし、その中間評価を3段階に等分して5段階評価を行なった。
カップにフライドポテトを入れ、熱水をかけて3分間放置した後、軽くかき混ぜてから試食した。その際、芋の風味が強くでているものを5とし、味が抜けて風味がないものを1とし、その中間評価を3段階に等分して5段階評価を行った。
これに対して、条件を満足する実施例1〜2は、熱水復元した際に、特有の柔らかいフライドポテトの食感を充分に復元されていることがわかる。
Claims (9)
- 食用で肉厚が3〜30mmの芋類、豆類またはナッツ類の植物貯蔵組織内の水分を緩慢凍結により肥大結晶化させることにより、この貯蔵組織内に隙間を生じさせ、または貯蔵組織の細胞内の氷晶により細胞膜を破壊して食品素材とし、この食品素材を解凍し、120〜200℃で常圧フライ乾燥処理したものからなるフライ乾燥処理食品。
- 芋類が、馬鈴薯、薩摩芋、里芋および山芋から選ばれる一種以上の芋類である請求項1に記載のフライ乾燥処理食品。
- 豆類が、エンドウ、ソラマメおよび大豆から選ばれる一種以上の豆類である請求項1に記載のフライ乾燥処理食品。
- ナッツ類が、カシューナッツ、アーモンドおよびピーナッツから選ばれる一種以上のナッツ類である請求項1に記載のフライ乾燥処理食品。
- 食用で肉厚が3〜30mmの芋類、豆類もしくはナッツ類の水分を緩慢凍結により肥大結晶化させることにより、この貯蔵組織内に隙間を生じさせ、または貯蔵組織の細胞内の氷晶により細胞膜を破壊し、次いで解凍し、120〜200℃で常圧フライ乾燥することからなるフライ乾燥処理食品の製造方法。
- 緩慢凍結の方法が、凍結時に20℃/時間以下の温度低下速度による緩慢凍結である請求項5に記載のフライ乾燥処理食品の製造方法。
- 請求項5、6のいずれかに記載のフライ乾燥処理食品の製造方法において、芋類または豆類の水分を肥大結晶化させる前に、芋類または豆類の褐変化酵素を失活処理することを特徴とするフライ乾燥処理食品の製造方法。
- 褐変化酵素の失活処理が、蛋白質を変性させる酸処理か、もしくは熱水を接触させる加熱処理または両者併用した失活処理である請求項7に記載のフライ乾燥処理食品の製造方法。
- 請求項5、6のいずれかに記載のフライ乾燥処理食品の製造方法において、緩慢凍結前またはフライ乾燥前に、フライ時の加熱により褐変反応をする糖質を、水晒し、酵素分解または微生物に資化させることにより減少させることを特徴とするフライ乾燥処理食品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008289906A JP5027094B2 (ja) | 2007-12-18 | 2008-11-12 | フライ乾燥処理食品 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007325694 | 2007-12-18 | ||
JP2007325694 | 2007-12-18 | ||
JP2008289906A JP5027094B2 (ja) | 2007-12-18 | 2008-11-12 | フライ乾燥処理食品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009165463A JP2009165463A (ja) | 2009-07-30 |
JP5027094B2 true JP5027094B2 (ja) | 2012-09-19 |
Family
ID=40967391
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008289906A Expired - Fee Related JP5027094B2 (ja) | 2007-12-18 | 2008-11-12 | フライ乾燥処理食品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5027094B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6073534B1 (ja) * | 2015-03-30 | 2017-02-01 | サンヨー食品株式会社 | 即席食肉加工品及びその製造方法 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4948609A (en) * | 1988-02-12 | 1990-08-14 | Nabisco Brands, Inc. | Fruit and vegetable dried food product |
JPH06217683A (ja) * | 1993-01-25 | 1994-08-09 | Fine Foods Kk | 乾燥青果物の製造方法 |
JP3182110B2 (ja) * | 1997-03-03 | 2001-07-03 | 毛利食品株式会社 | 枝豆とその製造方法 |
JP2006101861A (ja) * | 2004-10-07 | 2006-04-20 | Hiroyasu Yamazaki | 冷凍乾燥法による切干大根の製造方法 |
-
2008
- 2008-11-12 JP JP2008289906A patent/JP5027094B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009165463A (ja) | 2009-07-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TWI469740B (zh) | 軟質植物質素材之製造方法 | |
JP5801544B2 (ja) | 軟質化された植物性素材の製造方法 | |
JPS60500797A (ja) | フライドポテトとその加工法 | |
CN108056417A (zh) | 一种鲜脆冻干枣及枣片的加工方法 | |
CN104770759A (zh) | 一种调味海参的加工方法 | |
KR100662014B1 (ko) | 전복 장조림의 제조방법 및 그에 의해 제조된 전복 장조림 | |
WO2002080690A1 (fr) | Legumes congeles conservant leur texture suite a la congelation et a la decongelation | |
JPS59187750A (ja) | 乾燥食品の製造方法 | |
CN112401194A (zh) | 藕脆片的加工方法 | |
JP5027094B2 (ja) | フライ乾燥処理食品 | |
KR101915708B1 (ko) | 기능성 김치의 제조방법 | |
KR20100021296A (ko) | 동결건조 즉석식품의 제조방법 | |
JP2000125799A (ja) | 焙焼野菜や焙焼果実の冷凍品の製造方法 | |
KR101642343B1 (ko) | 황태 통조림 가공을 위한 황태 전처리 방법 및 그로부터 제조된 황태 통조림 | |
JP3318864B2 (ja) | ビートなど塊根類のスナック食品の製法 | |
JP6051140B2 (ja) | 軟質レトルト大豆の製造方法 | |
JPS61265046A (ja) | 果実、野菜のスナツクの製造法 | |
KR910005287B1 (ko) | 스낵형 인삼 제품의 제조 방법 | |
Frîncu et al. | Processing methods used for organic vegetable chips-review. | |
KR20060021849A (ko) | 린토나이징™ 가공에 의해 저압, 저온 조리법 | |
KR102602101B1 (ko) | 게살 와사비, 이의 제조방법 및 포장방법 | |
KR20190127307A (ko) | 블루베리를 첨가한 김치 및 그 제조방법 | |
JP6332935B2 (ja) | 酵素剤及び該酵素剤を用いた軟化食品の製造方法 | |
CN114586955B (zh) | 一种降低薯条血糖生成指数及含油率的方法及应用 | |
JP2000308456A (ja) | 野菜類の凍結前処理液及び凍結前処理方法並びに凍結前処理済み野菜類など |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110708 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20111208 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20111220 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120220 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120313 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120511 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120605 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120621 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150629 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |