JP5009719B2 - スクロール表示装置、情報処理装置、情報処理方法、プログラムおよび記憶媒体 - Google Patents
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Description
なお、先行技術としては、特許文献1として、ウィンドウ・システムを備えたコンピュータ・システムにおいて、操作対象のターゲット・ウィンドウに含まれるユーザ・インターフェイス部品を検出し、検出されたユーザ・インターフェイス部品の全部または一部に対応するユーザ・インターフェイス部品イメージを含むウィンドウ・イメージを生成し、生成されたウィンドウ・イメージを表示し、ウィンドウ・イメージを操作することにより、前記ターゲット・ウィンドウを操作する技術が開示されている。
また、スクロールボックス移動による移動距離はプログラム毎に違いがあり、一定のドラッグ移動距離毎に1回のスクロールを実行するとドラッグ操作開始点の画像がドラッグ座標と異なるところに移動し、目的の箇所を表示するのが面倒となる問題があった。
本発明は、上記従来の問題点を解決しようとするものであり、その目的は、ドラッグスクロール機能を持たないプログラムのドラッグスクロールを実現することができる上書情報処理装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、ドラッグ座標とドラッグ開始時の画像の違いを最小にすることができる上書情報処理装置を提供することにある。
また、請求項4記載の発明は、前記文書位置情報検出手段が、垂直スクロールボックス移動時に、直線描画および直線の移動距離を検出して垂直スクロール長を検出することを特徴とする。
また、請求項6記載の発明は、前記文書位置情報検出手段が、垂直スクロール時の垂直スクロール長により、スクロール基点座標を更新することを特徴とする。
また、請求項8記載の発明は、前記文書位置情報検出手段が、垂直方向スクロール実行条件となった時、揺れ基点座標とドラッグ座標から垂直揺れ距離を算出し、垂直揺れ率<垂直揺れ基準値である場合、垂直スクロールを実行しないことを特徴とする。
また、請求項11記載の発明は、請求項に10記載のプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を特徴とする。
また、ドラッグ座標とドラッグ開始座標下画像の距離が最小となり、円滑な目的箇所表示操作が可能となるので、会議、プレゼンテーション等の効率化を図ることができる。
また、水平方向のみスクロール表示したい時、水平に近いドラッグ操作で、垂直方向のスクロール表示が実行されなくなるため、文書が頻繁に水平方向、垂直方向に動くのを防ぎ、不快感を与えずに済むので、会議、プレゼンテーション等の効率化を図ることができる。
また、垂直方向のみスクロール表示したい時、垂直に近いドラッグ操作で、水平方向へのスクロール表示が実行されなくなるため、文書が頻繁に水平方向、垂直方向に動くのを防ぎ、不快感を与えずに済むので、会議、プレゼンテーション等の効率化を図ることができる。
本発明は、様々な表示装置において、Windows(登録商標)等の汎用OS上で動作する任意のアプリケーションプログラムが表示する文書(画像)のスクロールライン数、スクロールライン長をスクロールボックスの移動により検出する文書位置検出装置である。
図1は、本発明が適用される様々な表示装置例を示す説明図である。図1(a)は、PC(パソコン)へタブレットを接続して、任意のアプリケーションプログラムが作成する文書上へ手書きにより文書の修正、変更内容を文字描画する表示装置例を示し、図1(b)は、タブレットPCのペンにより任意のアプリケーションプログラムが作成する文書上へ手書きにより文書の修正、変更内容を文字描画する表示装置例を示し、図1(c)は、PDP、リアプロジェクタ等の大型のディスプレイにタッチパネルを装着し、指等により任意のアプリケーションプログラムにより作成した資料上へ上書きすることにより講義や講演の効率化を図る表示装置例を示し、図1(d)は、タブレットPC(ノートPC)へプロジェクタを接続し、任意のアプリケーションプログラムにより作成した資料上へ上書きすることにより会議の効率化を図る表示装置例を示す。
図2に示すように、この表示装置1は、大型(50インチ、60インチ等)のPDP、液晶リアプロジェクタからなり、タッチパネル3がディスプレイの前面に配設された表示一体型座標検知装置となっており、タッチパネル3はディスプレイ面に触れた指、ペン等の座標指示物を検知するようになっている。この表示装置1には、表示画像を提供するパソコン(PC)5が接続されていると共に、タッチパネル3が検知する情報により位置を算出し、座標データとしてRS232C、USB等のPCI/Fを介してPC5へ通知する座標算出制御装置7が接続されている。また、パソコン5は、データ等を記憶するRAMとプログラムを記憶したROMとプログラムを実行するCPUとを有している。
図3に示すように、この光遮断検知方式のタッチパネルは、X軸、Y軸方向に検知精度に応じて一列に複数個(図においてはXGAディスプレイの解像度である1024x768ピクセルと同じ個数としている)配置され赤外光を発光する発光ダイオード(LED)9と、LED9が発光する赤外光を受光、電気信号を変換タッチパネル制御装置へ送信するフォトトランジスタ11とを有しており、座標算出制御装置7は、X軸方向、Y軸方向のLEDを順次発光、フォトトランジスタから送信される電気信号が特定量以下である場合、座標指示物が存在するものとして発光LEDから座標位置を算出する。
ここで、座標指示物13が図3に示す位置にある場合、X軸の第2LEDAから発光される赤外光が座標指示物に遮られフォトランジスタにより受光されずX座標「2」が検知され、同様にY軸第3LEDBから発光される赤外光が座標指示物に遮られ、フォトランジスタにより受光されずY座標「3」が検知されることになる。
上書情報の座標検知の方式は、他に、図4に示すように、タブレットPC15があり、タブレットPC15はキーボードとマウス操作を前提とする既存のPCに代わり、電子ペン16で画面上をタッチすることによりマウスの代わりに操作、キーボードに代わりテキスト入力を手書き文字描画、あるいは文字認識により行えるようタッチパネル17が備えられている。これは、タッチパネルをペンなど押圧したり、静電気によりタッチパネル側で電界等の変化を検知して、座標に置き換えるため、強化ガラス19と液晶ディスプレイユニット21と電磁誘導センサーユニット23とが重ねられた構造となっている。図4は、上書情報の座標検知の方式の他の例の説明図である。
図5(a)に示すように、共振回路25が電子ペン16に内蔵され、電磁誘導センサーユニット23のセンサーコイル27に流れる電流による磁界により、コイル27に誘導起電圧が生じ、コンデンサー等からなる共振回路25が励振され共振電流が流れる。図5(a)は、電磁誘導センサーユニット23による電磁誘導座標検知方式の説明図である。
センサーコイル27は、座標検知精度に比例した密度に設置される。なお、図ではX軸方向を検知するためのセンサーコイルの1部を示す。図示はないがこれと直角の方向にY軸方向を検知するためのセンサーコイルが設置される。
座標検知制御装置29は、送受切替スイッチ31を制御、送受切替スイッチ31を交流電源33に接続し、交流電源33からセンサーコイル27に電流を流し、X軸コイル切替スイッチ35を制御、高速にスイッチを切替え順次センサーコイル27へ電流を流す。これによりセンサーコイル27上に順次磁界が発生する。この磁界により電子ペン16が共振することになる。
次に、送受切替スイッチ31を交流電源33に接続、X軸コイル切替スイッチ35を順次高速に切り替える。この時、電子ペン16の共振電流により発する磁界によりセンサーコイル27に誘導起電圧が発生する。そして、センサーコイル27に発生する誘導起電圧を増幅し、測定(V)する。
そして、検知した電子ペン16の座標はPC5へI/F(RS232C、USBなど汎用I/F、または専用I/F)により通知される。
図6(a)に示すように、「座標データ」はディスプレイ面に接触する座標指示物をタッチパネル3が検知し、座標算出制御装置7が位置を算出してPC5へ送信される。そして、タッチパネルドライバ41は、RS232C、USB等の通信手段により座標算出制御装置7が送信する「座標データ」を受信し、OSが定義する「マウスデータ」へ変換し、OSが提供するマウスI/F43へ出力する。
「マウスデータ」は、PC5に接続されるマウスにより出力されるデータと同一の形式であり、「アプリケーションプログラム」はマウス操作と同一となる。
即ち、通常マウスは右ボタン、左ボタンを有し中ボタンを有するマウスも存在するがタッチパネルには存在しないことからタッチ操作をボタンON、デタッチ操作をボタンOFFとして扱い、ボタン種別(右、中、左)についてはタッチパネルドライバが提供するプロパティによりユーザー選択されるものとする。
OSにより実行権が与えられている「アプリケーションプログラム」がマウスI/F43から「マウスデータ」を受け取る。マウス座標下の情報(メニュー、ボタン等)に定義されている機能を実行する。実行結果として画面表示が変更され「画像データ」が更新され、RGB信号に変換されディスプレイに画像として表示される。図6(b)および(c)に、座標データおよびマウスデータの概略構造を示す。
図7のAに示すように、表示中の全てのウィンドウ情報(左上原点座標、幅、高さ、ハンドル、クラス、スタイル)を取得できる。
ウィンドウハンドルは表示中のウィンドウにユニークに割り当てられるウィンドウの識別子でこれによりウィンドウ情報取得、設定が行なわれる。
図7のBに示すように、垂直スクロールバーがウィンドウとして作成される場合、ウィンドウ情報が取得され、ウィンドウクラス「ScrollBar(Windows(登録商標)における値)」、ウィンドウ幅<ウィンドウ高さとなり、文書領域右端、または左端に近接して表示される。
ウィンドウに付属する場合、ウィンドウスタイル「WS_VSCROLL(Windows(登録商標)における値)」から識別される。
図7のDに示すように、水平スクロールバーがウィンドウとして作成される場合、ウィンドウクラス「ScrollBar(Windows(登録商標)における値)」、ウィンドウ幅>ウィンドウ高さとなり、文書領域下端に近接して表示される。
ウィンドウに付属する場合、ウィンドウスタイル「WS_HSCROLL(Windows(登録商標)における値)」から識別される。
図7のEに示すように、水平スクロールボックスを示し、OSが提供するI/Fにより右方向(LINERIGHT)、左方向(LINELEFT)へ移動可能となっている。
一般的に、スクロール時スクロールにより残る領域の再描画は行なわれず画像移動が行なわれ、新たに現れる部分のみ描画が行なわれる。また、透明ウィンドウの文書領域上画像もスクロール時、同時に移動する。
図8(a)のAに示すように、文書上へ全画面サイズの透明ウィンドウ(背景が透過される)を表示する。
図8(a)のBに示すように、文書領域の左上端座標(WX,WY)、幅(WW)、高さ(WH)をOSが提供するI/Fにより取得する。
X=WX+WW−1
Y0=WY+WH/2−L/2
図8(a)のDに示すように、OSが提供するI/Fにより、垂直スクロールボックスを下方(LINEDOWN)、または上方(LINEUP)へ移動する。
図8(a)のEに示すように、LINEDOWNの場合、垂直線は上方へ移動する(LINEUPの場合下方へ移動する)。
始点座標(X,Y(WY<Y<Y0))、高さ(L)、幅(1)の表示画像を順次取得、描画線と取得画像色が全て一致する座標(X,Y1)を検出、垂直スクロール長を算出する。
垂直スクロール長=Y1−Y0
X0=WX+WW/2−L/2
Y=WY+WH−1
図8(b)のGに示すように、OSが提供するI/Fにより、水平スクロールボックスを右方(LINERIGHT)、または左方(LINELEFT)へ移動する。
図8(b)のHに示すように、LINERIGHTの場合、水平線は左方へ移動する(LINELEFTの場合右方へ移動する)。
始点座標(X(WX<X<X0),Y)、高さ(1)、幅(L)の表示画像を順次取得、描画線と取得画像色が全て一致する座標(X1,Y)を検出、水平スクロール長を算出する。
水平スクロール長=X1−X0
図9のAに示すように、スクロール基点座標(X0,Y0)を示す。(ドラッグスクロール開始時はドラッグ開始座標)
図9のBは、ドラッグ直前座標(X1,Y1)を示す。
図9のCは、ドラッグ現在座標(X2,Y2)を示す。
図9のDに示すように、水平移動方向=(ドラッグ現在X座標(X2)−ドラッグ直前X座標(X1))の「+」、「−」値。
図9のEに示すように、垂直移動方向=(ドラッグ現在Y座標(Y2)−ドラッグ直前Y座標(Y1))の「+」、「−」値。
図9のFに示すように、水平基点方向=(ドラッグ現在X座標(X2)−スクロール基点X座標(X0))の「+」、「−」値。
水平基点距離=(ドラッグ現在X座標(X2)−スクロール基点X座標(X0))の絶対値。
図9のGに示すように、垂直基点方向=(ドラッグ現在Y座標(Y2)−スクロール基点Y座標(Y0))の「+」、「−」値。
垂直基点距離=(ドラッグ現在Y座標(Y2)−スクロール基点Y座標(Y0))の絶対値。
水平移動方向(−):右スクロール(LINERIGHT)
水平移動方向(+):左スクロール(LINELEFT)
B垂直基点距離>垂直基準長(VL:実験値により5程度)に達した時、垂直移動方向、垂直基点方向が同一である場合、垂直スクロールを実行する。
垂直移動方向(−):下スクロール(LINEDOWN)
垂直移動方向(+):上スクロール(LINEUP)
図9のHは、(X2,Y2)の点でスクロール条件を満たし、スクロールが実行された場合を示す。
図9のIに示すように、スクロール実行時スクロール長(SL)を検出、スクロール基点座標(Xα,Yα)を更新する。
水平スクロール時:(Xα=X0+SL,Yα=Y0)
垂直スクロール時:(Xα=X0,Yα=Y0+SL)
図9のJに示すように、以降更新されたスクロール基点座標により水平基点方向、水平基点距離、垂直基点方向、垂直基点距離を算出、スクロール条件を満たしたら同様にスクロール実行、スクロール基点座標を更新する。
図10のAは、ドラッグ直前座標、図10のBは、ドラッグ現在座標、図10のCは、スクロール基点座標、図10のDは、水平移動方向を示す。
図10のEは、水平基点距離>水平基準長(HL)に達した時、水平基点方向が水平移動方向と同一である場合を示す。
この場合、水平スクロールが実行される。
図10のFは、水平基点距離>水平基準長(HL)に達した時、水平基点方向が水平移動方向と異なる場合を示す。
この場合、水平スクロールは実行されない。
図11のAは、ドラッグ直前座標、図11のBは、ドラッグ現在座標、図11のCは、スクロール基点座標、図11のDは、垂直移動方向を示す。
図11のEは、垂直基点距離>垂直基準長(VL)に達した時、垂直基点方向が垂直移動方向と同一である場合を示す。
この場合、垂直スクロールが実行される。
図11のFは、垂直基点距離>垂直基準長(VL)に達した時、垂直基点方向が垂直移動方向と異なる場合を示す。
この場合、垂直スクロールは実行されない。
図12のAは、水平スクロール、図12のBは、垂直スクロール、図12のCは、水平スクロール、図12のDは、水平スクロール、図12のEは、水平スクロールが実行されたドラッグ座標を示す。
I揺れ基点座標=スクロール方向が変化したドラッグ座標(水平スクロール→垂直スクロール、垂直スクロール→水平スクロール)。
水平揺れ距離(HSL)=(ドラッグ現在X座標−揺れ基点X座標)の絶対値
垂直揺れ距離(VSL)=(ドラッグ現在Y座標−揺れ基点Y座標)の絶対値
垂直揺れ率=垂直揺れ距離/水平揺れ距離
図12のFに示すように、垂直揺れ率<垂直揺れ基準値(VY:実験値により「1/8」程度)である限り、垂直スクロール条件が満たされても垂直スクロールを実行しない。
図13のAは、垂直スクロール、図13のBは、水平スクロール、図13のCは、垂直スクロール、図13のDは、垂直スクロール、図13のEは、垂直スクロールが実行されたドラッグ座標を示す。
II揺れ基点座標=スクロール方向が変化したドラッグ座標(垂直スクロール→水平スクロール、水平スクロール→垂直スクロール)
水平揺れ距離(HSL)=(ドラッグ現在X座標−揺れ基点X座標)の絶対値
垂直揺れ距離(VSL)=(ドラッグ現在Y座標−揺れ基点Y座標)の絶対値
水平揺れ率=水平揺れ距離/垂直揺れ距離
図13のFに示すように、水平揺れ率<水平揺れ基準値(HY:実験値により「1/8」程度)である限り、水平スクロール条件が満たされても水平スクロールを実行しない。
図14に示すように、応用部51は、Aに示すように、全画面サイズ透明ウィンドウを表示、目的に即したツールバーBを表示する。
図14に示すように、ドラッグスクロール制御部52は応用部51からドラッグ操作にようマウス座標を受け取り、ドラッグ方向へ文書をスクロール表示する。
図14のCに示すように、応用部51は「上書き」ボタンが押下されている場合、ドラッグ軌跡間を線描画することにより手書き文字(図形)を描画する。
図14のDに示すように、応用部51は「スクロール」ボタンが押下されている場合、ドラッグ軌跡による座標をドラッグスクロール制御部へ渡し文書をすくロール表示する。
図14のEに示すように、ドラッグスクロール制御部52はドラッグ開始点(タッチ座標、マウスボタンON時座標)の画像がドラッグ座標点となるように水平スクロールボックス、垂直スクロールボックスを移動、スクロール表示する。
図15に示すように、スクロール開始制御部53は、ドラッグスクロール制御対象となる文書領域上のマウス座標を入力、文書領域、垂直スクロールバー、水平スクロールバー情報を取得する。
ドラッグ開始制御部55は、ドラッグ開始座標を入力、ドラッグスクロール制御を初期化する。
スクロール制御部57は、ドラッグ座標を順次入力、上スクロール制御、下スクロール制御、右スクロール制御、左スクロール制御を実行、文書をスクロール表示する。
上スクロール制御部59は、垂直スクロールボックスを上方へ移動(LINEUP)、スクロール長(移動量)を検出する。
下スクロール制御部61は、垂直スクロールボックスを下方へ移動(LINEDOWN)、スクロール長(移動量)を検出する。
右スクロール制御部63は、水平スクロールボックスを右方へ移動(LINERIGHT)、スクロール長(移動量)を検出する。
左スクロール制御部65は、水平スクロールボックスを左方へ移動(LINELEFT)、スクロール長(移動量)を検出する。
まず、スクロール制御開始時、対象となる文書領域のマウス座標(X,Y)を入力値として文書領域、スクロールバーに割り付けられている識別子(Windows(登録商標)の場合ウィンドウハンドル)を取得する。
図16のステップS101において、マウス座標(X,Y)のウィンドウ情報(左上端座標、幅、高さ、ウィンドウスタイル、ウィンドウハンドル)をOSが提供するI/Fにより取得する。
図16のステップS103において、取得ウィンドウハンドルをスクロール制御テーブル「文書領域識別」へ設定する。
図16のステップS105、107において、文書領域ウィンドウが水平スクロールバーを付属している場合(ウィンドウスタイル「WS_HSCROLL」)、水平スクロールバー識別に文書領域識別を設定する。
図16のステップS111、113、115において、文書領域ウィンドウが垂直スクロールバーを付属している場合(ウィンドウスタイル「WS_VSCROLL」)、垂直スクロールバー識別に文書領域識別を設定する。
図16のステップS117、119において、表示中のウィンドウ情報を検索、文書領域に近接する垂直スクロールバーのウィンドウ情報(ウィンドウハンドル)を取得、ウィンドウハンドルをスクロール制御テーブル「垂直スクロールバー識別」へ設定する。
なお、図17(a)、(b)は、スクロール開始制御フローにおける入力値、スクロール制御テーブルの状態を示す説明図である。
まず、ドラッグ開始座標(左ボタンON時)を入力値としてスクロール制御を初期化する。
図18のステップS201において、ドラッグ開始座標を基本座標テーブル、スクロール基点座標へ設定する。
図18のステップS203において、ドラッグ開始座標を基本座標テーブル、揺れ基点座標へ設定する。
図18のステップS205において、ドラッグ開始座標を基本座標テーブル、直前座標へ設定する。
図18のステップS207において、基本座標テーブル、直前スクロール方向をNULL(0)に設定する。
なお、図19(a)、(b)は、ドラッグ開始制御フローにおける入力値、基本座標テーブルの状態を示す説明図である。
ここでは、ドラッグ座標を入力値としてドラッグ方向へスクロール表示制御する。
図20のステップS301において、水平移動方向を算出する。
水平移動方向(+,−値)=ドラッグX座標−直前X座標
図20のステップS303において、垂直移動方向を算出する。
垂直移動方向(+,−値)=ドラッグY座標−直前Y座標
図20のステップS305において、水平基点方向を算出する。
水平基点方向(+,−値)=ドラッグX座標−スクロール基点X座標
図20のステップS307において、垂直基点方向を算出する。
垂直基点方向(+,−値)=ドラッグY座標−スクロール基点Y座標
図20のステップS309において、水平基点距離を算出する。
水平基点距離=(ドラッグX座標−スクロール基点X座標)の絶対値
図20のステップS311において、垂直基点距離を算出する。
垂直基点距離=(ドラッグY座標−スクロール基点Y座標)の絶対値
水平揺れ距離=(ドラッグX座標−揺れ基点X座標)の絶対値
図20のステップS315において、垂直揺れ距離を算出する。
垂直揺れ距離=(ドラッグY座標−揺れ基点Y座標)の絶対値
図20のステップS317、319において、水平基点距離>水平基準長(実験による最適値「5」程度)である場合、水平揺れ率を算出する。
水平揺れ率=水平揺れ距離/垂直揺れ距離
図20のステップS321、323において、水平揺れ率<水平揺れ基準値(実験による最適値「1/8」程度)である場合、水平基点距離を「0」に設定する。(これにより水平スクロールが実行されなくなる)
図20のステップS325、327において、垂直基点距離>垂直基準長(実験による最適値「5」程度)である場合、垂直揺れ率を算出する。
垂直揺れ率=垂直揺れ距離/水平揺れ距離
図20のステップS333において、水平基点距離>水平基準長、かつ水平移動方向、水平基点方向が同じである場合に水平スクロールを実行する。
図20のステップS335、337、339において、水平移動方向「−」である場合、「右スクロール制御」を実行、右方へスクロール表示する。
図20のステップS341において、水平移動方向「+」である場合、「左スクロール制御」を実行、左方へスクロール表示する。
図20のステップS343において、スクロール基点X座標を更新する。
スクロール基点X座標=スクロール基点X座標+水平スクロール長(右スクロール「−値」、左スクロール「+値」)
図21のステップS349において、揺れ基点座標を入力ドラッグ座標で更新する。
図21のステップS351において、垂直基点距離>垂直基準長、かつ垂直移動方向、垂直基点方向が同じである場合に垂直スクロールを実行する。
図21のステップS353、355、357において、垂直移動方向「−」である場合、「下スクロール制御」を実行、下方へスクロール表示する。
図21のステップS359において、垂直移動方向「+」である場合、「上スクロール制御」を実行、上方へスクロール表示する。
図21のステップS361において、スクロール基点Y座標を更新する。
スクロール基点Y座標=スクロール基点Y座標+垂直スクロール長(下スクロール「−値」、上スクロール「+値」)
図21のステップS363、365において、直前スクロール方向が「垂直」でない場合、直前スクロール方向を「垂直」に設定する。
図21のステップS367において、揺れ基点座標を入力ドラッグ座標で更新する。
図21のステップS369において、直前座標を入力ドラッグ座標で更新する。なお、図22(a)、(b)は、スクロール制御フローにおける入力値、基本座標テーブルの状態を示す説明図である。
ここでは、垂直スクロールボックスを上方へ移動することにより文書を上方へスクロール表示する。
図23のステップS401において、OSが提供するI/Fを介して文書領域識別の文書領域左上端座標(WX,WY)を取得する。
図23のステップS403において、OSが提供するI/Fを介して文書領域識別の文書領域幅(WW)、高さ(WH)を取得する。
図23のステップS405において、垂直線描画の始点座標(X0,Y0)を算出する。
X0=WX+WW−1
Y0=WY+WH/2−L/2
図23のステップS409において、OSが提供するI/Fを介して垂直スクロールバー識別の垂直スクロールボックスを上方(LINEUP)へ移動する。
図23のステップS411、413、415において、(X=X0)、(Y0<Y<WY+WH)の範囲内において、始点座標(X、Y)、幅(1)、高さ(L)の文書領域画像を取得、垂直線色(R:254、G:1、B:2)と全て一致する画像を検索する。
図23のステップS417、419、421において、検出できない場合、垂直スクロール長を「0」に設定する。
図23のステップS423において、垂直線のY方向移動量(Y−Y0)を垂直スクロール長とする。
図23のステップS425において、要求元へ垂直スクロール長を渡す。
なお、図24は、上スクロール制御フローにおけるスクロール制御テーブルの状態を示す説明図である。
垂直スクロールボックスを下方へ移動することにより文書を下方へスクロール表示する。
図25のステップS501において、OSが提供するI/Fを介して文書領域識別の文書領域左上端座標(WX,WY)を取得する。
図25のステップS503において、OSが提供するI/Fを介して文書領域識別の文書領域幅(WW)、高さ(WH)を取得する。
図25のステップS505において、垂直線描画の始点座標(X0,Y0)を算出する。
X0=WX+WW−1
Y0=WY+WH/2−L/2
図25のステップS509において、OSが提供するI/Fを介して垂直スクロールバー識別の垂直スクロールボックスを下方(LINEDOWN)へ移動する。
図25のステップS511、513、515において、(X=X0)、(Y0>Y>WY)の範囲内において、始点座標(X、Y)、幅(1)、高さ(L)の文書領域画像を取得、垂直線色(R:254、G:1、B:2)と全て一致する画像を検索する。
図25のステップS517、519、521において、検出できない場合、垂直スクロール長を「0」に設定する。
図25のステップS523において、垂直線のY方向移動量(Y−Y0)を垂直スクロール長とする。
図25のステップS525において、要求元へ垂直スクロール長を渡す。
なお、図26は、下スクロール制御フローにおけるスクロール制御テーブルの状態を示す説明図である。
ここでは、水平スクロールボックスを左方へ移動することにより文書を左方へスクロール表示する。
図27のステップS601において、OSが提供するI/Fを介して文書領域識別の文書領域左上端座標(WX,WY)を取得する。
図27のステップS603において、OSが提供するI/Fを介して文書領域識別の文書領域幅(WW)、高さ(WH)を取得する。
図27のステップS605において、水平線描画の始点座標(X0,Y0)を算出する。
X0=WX+WW/2−L/2
Y0=WY+WH−1
図27のステップS609において、OSが提供するI/Fを介して水平スクロールバー識別の水平スクロールボックスを左方(LINELEFT)へ移動する。
図27のステップS611、613、615において、(X0<X<WX+WW)、(Y=Y0)の範囲内において、始点座標(X,Y)、幅(L)、高さ(1)の文書領域画像を取得、水平線色(R:254、G:1、B:2)と全て一致する画像を検索する。
図27のステップS617、619、621において、検出できない場合、水平スクロール長を「0」に設定する。
図27のステップS623において、水平線のX方向移動量(X−X0)を水平スクロール長とする。
図27のステップS625において、要求元へ水平スクロール長を渡す。
なお、図28は、左スクロール制御フローにおけるスクロール制御テーブルの状態を示す説明図である。
ここでは、水平スクロールボックスを右方へ移動することにより文書を右方へスクロール表示する。
図29のステップS701において、OSが提供するI/Fを介して文書領域識別の文書領域左上端座標(WX,WY)を取得する。
図29のステップS703において、OSが提供するI/Fを介して文書領域識別の文書領域幅(WW)、高さ(WH)を取得する。
図29のステップS705において、水平線描画の始点座標(X0,Y0)を算出する。
X0=WX+WW/2−L/2
Y0=WY+WH−1
図29のステップS709において、OSが提供するI/Fを介して水平スクロールバー識別の水平スクロールボックスを右方(LINERIGHT)へ移動する。
図29のステップS711、713、715において、(WX<X<X0)、(Y=Y0)の範囲内において、始点座標(X,Y)、幅(L)、高さ(1)の文書表示領域画像を取得、水平線色(R:254、G:1、B:2)と全て一致する画像を検索する。
図29のステップS717、719、721において、検出できない場合、水平スクロール長を「0」に設定する。
図29のステップS723において、水平線のX方向移動量(X−X0)を水平スクロール長とする。
図29のステップS725において、要求元へ水平スクロール長を渡す。
なお、図30は、右スクロール制御フローにおけるスクロール制御テーブルの状態を示す説明図である。
Claims (11)
- アプリケーションが表示する表示文書上へ全画面サイズのウィンドウを表示し、当該ウィンドウ上でのドラッグ操作により、前記アプリケーションプログラムのスクロールボックスをドラッグ方向へ移動させてスクロール表示させるスクロール表示手段と、
前記アプリケーションプログラムが表示する表示文書の移動量をスクロールボックスの移動により検出する文書位置情報検出手段と、を備え、
前記スクロール表示手段が、直前座標とドラッグ座標から移動方向、スクロール基点座標とドラッグ座標から基点方向、基点距離を算出し、基点距離>基準長であり、かつ基点方向、移動方向が同一である場合、スクロールボックスを移動させることによりスクロール表示させることを特徴とするスクロール表示装置。 - 文書表示を行なうアプリケーションが実行されている情報処理装置であって、
前記アプリケーションが実行されている表示画面の情報を取得する表示画面取得手段と、
前記アプリケーションが実行されている表示画面から、当該表示画面に表示されている文書表示領域の文書における座標を特定する座標特定手段と、
前記文書表示領域への描画を検知する入力検知手段と、
前記座標と前記描画とを対応づけ記憶させる記憶制御手段と、を備え、
前記表示画面取得手段が、
前記アプリケーションが表示する表示文書上へ全画面サイズのウィンドウを表示し、当該ウィンドウ上でのドラッグ操作により、前記アプリケーションプログラムのスクロールボックスをドラッグ方向へ移動させてスクロール表示させるスクロール表示手段と、
前記アプリケーションのプログラムが表示する表示文書の移動量をスクロールボックスの移動により検出する文書位置情報検出手段と、を有し、
前記スクロール表示手段が、直前座標とドラッグ座標から移動方向、スクロール基点座標とドラッグ座標から基点方向、基点距離を算出し、基点距離>基準長であり、かつ基点方向、移動方向が同一である場合、スクロールボックスを移動させることによりスクロール表示させることを特徴とする情報処理装置。 - 前記文書位置情報検出手段が、水平スクロールボックス移動時に、直線描画および直線の移動距離を検出して水平スクロール長を検出することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
- 前記文書位置情報検出手段が、垂直スクロールボックス移動時に、直線描画および直線の移動距離を検出して垂直スクロール長を検出することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
- 前記文書位置情報検出手段が、水平スクロール時の水平スクロール長により、スクロール基点座標を更新することを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
- 前記文書位置情報検出手段が、垂直スクロール時の垂直スクロール長により、スクロール基点座標を更新することを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
- 前記文書位置情報検出手段が、水平方向スクロール実行条件となった時、揺れ基点座標とドラッグ座標から水平揺れ距離を算出し、水平揺れ率<水平揺れ基準値である場合、水平スクロールを実行しないことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
- 前記文書位置情報検出手段が、垂直方向スクロール実行条件となった時、揺れ基点座標とドラッグ座標から垂直揺れ距離を算出し、垂直揺れ率<垂直揺れ基準値である場合、垂直スクロールを実行しないことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
- 文書表示を行なうアプリケーションを実行する情報処理方法であって、
表示画面取得手段により前記アプリケーションが実行されている表示画面の情報を取得するステップと、
座標特定手段により前記アプリケーションが実行されている表示画面から、当該表示画面に表示されている文書表示領域の文書における座標を特定するステップと、
入力検知手段により前記文書表示領域への描画を検知するステップと、
記憶制御手段により前記座標と前記描画とを対応づけて記憶させるステップと、を備え、
前記表示画面の情報を取得するステップが、前記アプリケーションが表示する表示文書上へ全画面サイズのウィンドウを表示し、当該ウィンドウ上でのドラッグ操作により、前記アプリケーションプログラムのスクロールボックスをドラッグ方向へ移動させてスクロール表示するスクロール表示ステップと、
前記アプリケーションのプログラムが表示する表示文書の移動量をスクロールボックスの移動により検出する文書位置情報検出ステップと、を有し、
前記スクロール表示ステップが、直前座標とドラッグ座標から移動方向、スクロール基点座標とドラッグ座標から基点方向、基点距離を算出し、基点距離>基準長であり、かつ基点方向、移動方向が同一である場合、スクロールボックスを移動させることによりスクロール表示させることを特徴とする情報処理方法。 - コンピュータに、請求項9に記載の情報処理方法を実行させるためのプログラム。
- 請求項10に記載のプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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