JP5007246B2 - 有機電界発光型表示装置及びその製造方法 - Google Patents

有機電界発光型表示装置及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、有機電界発光型表示装置及びその製造方法に関し、特に薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor:TFT)が形成されたアクティブマトリックス型基板上に、電気光学素子として有機電界発光型(Electro-Luminescence:EL)素子(以後、有機EL素子と呼ぶ)を形成してなる有機電界発光型表示装置及びその製造方法に関する。
近年、電気光学素子として有機EL素子のような発光体を用いた有機電界発光型表示装置が、表示パネルのひとつとして一般に用いられるようになってきた。有機EL素子は、陽極電極(アノードともいう)と陰極電極(カソードともいう)の間に、有機EL層を含む電界発光層を挟んだ構造を基本構成とする。アノードとカソードの間に電圧を加えることで、アノード側から正孔(ホール)が、カソード側からは電子が注入されることによって有機EL層の発光が得られる(例えば、特許文献1参照)。
このような有機EL素子を用いた表示装置である有機電界発光型表示装置は、スイッチング素子として薄膜トランジスタ(以後、TFTと呼ぶ)が配置されたTFTアクティブマトリックス基板を有している。アノード、電界発光層、カソードがこの順に積層された有機EL素子が、アクティブマトリクス基板上の表示パネル領域の各画素に形成されている。
従来からの一般的な有機電界発光型表示装置には、下面発光型(ボトムエミッション型)と呼ばれるものがある。ボトムエミッション型の有機電界発光型表示装置では、ガラスのような透明絶縁性基板上にTFTや有機EL素子が形成されている。有機EL素子の有機EL層から発生した光を透明絶縁性基板のTFTが形成されていない裏側へ放射させるため、アノードは、酸化インジウムIn+酸化スズSnO(以後、ITOと呼ぶ)のような透光性を有する導電性材料で構成されている。
有機EL層へのホール注入効率をあげるために、アノードには仕事関数値の高い導電性材料が好ましいとされている。例えば、特許文献1では、アノードの好ましい仕事関数値の値は、4.0eV以上であることが述べられている。ITOは仕事関数値が4.7eV前後であり、アノードとして好ましい材料である。
しかしながら、ボトムエミッション型では、基板に形成されたTFTパターンや配線パターン、あるいは信号駆動用回路パターンなどが形成された領域では光を透過させることができない。このため、有効な発光面積が狭くなってしまうという問題がある。この問題を解決するため、発光面積を広く取ることができる上面発光型(トップエミッション型)と呼ばれる構造のものが開発されている。
トップエミッション型の有機電界発光型表示装置では、上述のアノードが光反射性を有する金属材料で形成されている。このため、有機EL層で発生した光を、カソードを透過させて基板の上部へ放射させる際に、この金属材料からなるアノードで反射された反射光も同時に基板の上部へ放射させることができ、明るい表示画像を得ることができる。
トップエミッション型の有機電界発光型表示装置において、発光効率が高く明るい画像を得るために、アノードには高い仕事関数値と高い光反射率が求められる。パターンニング加工性を考慮した上で、高い仕事関数値を有する金属材料として、例えば、Cr(約4.5eV)やMo(約4.6eV)を選択することができる。しかしながら、これらの金属膜は光反射率が低く、アノードに適用した場合には反射光の損失が大きいという問題がある。本発明者らの測定によれば、波長550nmにおける光反射率は、Crは67%、Moは60%である。また、これらの材料は、比抵抗値が10μΩ・cm以上と高く、ホール注入効率が低くなるため、発光効率が低くなってしまうという問題がある。
一方で、光反射率が90%以上と高く、比抵抗値が10μΩ・cm以下と低い値を示す金属材料として、例えば、AlやAg及びこれらの合金を選択することができる。しかしながら、これらの金属膜は、仕事関数値が好ましい4.0eVよりも低いため、有機EL素子の発光効率が上げられないという問題がある。
以上の問題を解決するために、光反射率が高く、比抵抗値が低いAg、Al及びこれらの合金の上層に、仕事関数が高い導電性材料を積層させた少なくとも二層構造として、高い反射率と、高いホール注入効率とを両立させた構成のアノードが開示されている(例えば、特許文献2〜5参照。)仕事関数の高い導電性材料としては、金属の酸化物薄膜が挙げられる。これらの多くは透光性を有しており、下層の金属による光反射率を大きく低下させることがないという利点がある。
しかしながら、高反射率材料として、Ag膜又はAg合金膜を用いた場合、これらの材料は化学的に非常に活性で、大気中での表面酸化による反射率の経時劣化が大きく、実際のプロセス適用時に難があった。
また、下層である光反射膜を構成する金属膜や合金膜の上に、上層として透光性導電酸化膜を形成した場合、下層の金属膜の金属原子と上層に含まれる酸素との新たな酸化物反応層が、上層と下層との界面に形成される。この酸化物反応膜は電気的絶縁物であり、特許文献6〜8にも記載されている通り、デバイスとしての抵抗値を異常に高くしてしまうという公知の問題を引き起こす。
図7に、金属膜と透光性導電酸化膜とのコンタクト抵抗における金属膜の材質依存性についての本発明者らの実験結果を示す。図7に示すグラフからも明らかなように、従来例として示したAl膜と透光性導電酸化膜であるITO膜を積層した場合の界面における電気的コンタクト抵抗値は、比較例1として示しているCrとITO膜を積層した場合を1とすると、10倍という非常に大きな値となってしまう結果が得られている。
アノードが、下層であるAl合金膜上にITO膜を単に積層しただけの構成からなる場合にも同様に、電気的絶縁体である酸化物反応層が界面に形成される。このため、有機EL層へのホール注入効率を著しく低下されてしまうという問題点がある。さらに、Al膜の場合には、ヒロックをはじめとする表面凹凸が発生しやすく、有機EL層を挟んだ対向のカソードとのショートモード故障や、ダークスポットと呼ばれる表示不良が発生しやすいという問題点もある。上述の特許文献においては、これらの問題点の対策についてはなんら記載されておらず、実際のデバイスへの適用は実質的に不可能であった。
それらを解決する方法として、例えば、特許文献9、10には、AlにFe、Co、Niなどを添加することによって、透明導電膜との電気的コンタクト抵抗を低減させる方法が開示されている。
特許第2597377号公報 特開2001−291595号公報 特開2003−77681号公報 特開2003−288993号公報 特開2004−31324号公報 特開平4−253342号公報 特開平6−196736号公報 特開2000−77666号公報 特開2004−214606号公報 特開2004−363556号公報
特許文献9、10に記載されている方法、例えば、AlにNiを添加したAlNi合金では、Alの界面にAlの酸化物形成を防止することによって透明導電膜との良好なコンタクト抵抗を得ることができる。しかしながら、本発明者らの実験によれば、透明導電膜、例えばITOの酸化インジウムが還元されて金属Inが部分的に析出し、この部分がダークスポットとなって表示不良を起こすという問題点が発生することが明らかになった。
本発明はこのような事情を背景としてなされたものであり、本発明の目的は、発光効率を高め、明るい表示画像を得ることができる有機電界発光型表示装置及びその製造方法を提供することである。
本発明の一態様に係る有機電界発光型表示装置は、基板上に形成された薄膜トランジスタと、前記薄膜トランジスタに接続され、少なくともアノード、電界発光層、カソードがこの順に積層されて形成された有機EL素子とを備え、前記アノードは、アルミニウムにNi、Fe、Coから選ばれる1種以上の不純物と酸素とを含み、導電性を有するAl合金膜と、前記Al合金膜の上に形成された透明導電膜とを有し、前記Al合金膜は、酸素が含まれる混合ガス中において形成されるか、又は、酸素が含まれるスパッタリングターゲットを用いて形成されるものである。
本発明の一態様に係る有機電界発光型表示装置の製造方法は、基板上に形成された薄膜トランジスタと、前記薄膜トランジスタに接続され、少なくともアノード、電界発光層、カソードがこの順に積層されて形成された有機EL素子とを備える有機電界発光型表示装置の製造方法であって、前記アノードの形成工程は、アルミニウムにNi、Fe、Coから選ばれる1種以上の不純物と酸素とを含み、導電性を有するAl合金膜を形成する工程と、前記Al合金膜の上に透明導電膜を形成する工程とを含み、前記Al合金膜を、アルゴンガスに酸素を混合した混合ガスを用いたスパッタリング方により形成するか、又は、アルミニウムに前記不純物と酸素とを含むAl合金スパッタリングターゲットを用いたスパッタリング法で形成することを特徴とする
本発明によれば、発光効率を高め、明るい表示画像を得ることができる有機電界発光型表示装置及びその製造方法を提供することができる。
上記のような問題点を改善するために本発明者らが検討した結果、AlNi合金に窒素や酸素を添加すれば、透明導電膜、例えば、ITOの酸化インジウムの還元が防止されることが明らかとなった。これは、NやOを添加したことによって、Niによる透明導電膜の還元が抑制されたためであると考えられる。
図1は、本発明者らの実験によるAl−2at%NiにN又はOを添加した場合の反射率の低下を示すグラフである。図1において、黒丸がOを添加した場合を示し、黒四角がNを添加した場合を示している。図1から明らかなように、Al−2at%NiにN又はOを添加した場合、添加量が増加するにつれて反射率は低下していく。しかし、Nを添加した場合に比べ、Oを添加した場合は反射率の低下を大きく抑制できることが分かった。
さらに、図2は、AlNiにN又はOを添加した場合の比抵抗値の変化を表すグラフである。図2において、黒丸がOを添加した場合を示し、黒四角がNを添加した場合を示している。図2を見ると明らかなように、Nを添加した場合には、添加量が増加するにつれて比抵抗値は単調に増加していく。これに対し、Oを添加した場合には、添加量を増加しても比抵抗値が低下する領域があることが判った。本発明は、以上から得られた知見をもとになされたものである。
以下、本発明を適用可能な実施の形態について説明する。以下の説明は、本発明の実施形態を説明するものであり、本発明が以下の実施形態に限定されるものではない。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略及び簡略化がなされている。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1に係る有機電界発光型表示装置について、図3を参照して説明する。図3は、本実施の形態に係る有機電界発光型表示装置の構成を示す断面図である。なお、図3においては、説明のため有機電界発光型表示装置構成するTFT基板とその上部に形成されている有機EL素子を含む画素部について図示している。図3に示すように、本実施の形態に係る有機電界発光型表示装置100は、絶縁性基板1、SiN層2、SiO層3、ポリシリコン膜4、ゲート絶縁膜5、ゲート電極6、第1層間絶縁膜7、ソース電極10、ドレイン電極11、第2層間絶縁膜12、平坦化膜13、アノード15、分離膜16、電界発光層17、カソード18、封止層19、対向基板20を有している。
絶縁性基板1は、ガラス基板や石英基板等の透光性を有する基板である。絶縁性基板1上には、透光性絶縁膜であるSiN層2、SiO層3が順次積層して形成されている。SiN層2、SiO層3は、絶縁性基板1から流出する不純物から後述するTFTを保護するバッファ層としての役割を果たす。
SiO層3上には、半導体膜であるポリシリコン膜4が設けられる。ポリシリコン膜4は、SiO層3上に島状に形成されている。ポリシリコン膜4は、ソース領域4a、ドレイン領域4b、チャネル領域4cとなる領域を含む。SiO層3、ポリシリコン膜4を覆うようにして、ゲート絶縁膜5が形成されている。ゲート絶縁膜5上には、ゲート電極6が形成されている。
ゲート電極6の上には、SiO等からなる第1層間絶縁膜7が形成されている。第1層間絶縁膜7及びゲート絶縁膜5には、これらの膜を貫通して設けられたコンタクトホール8、9が設けられている。コンタクトホール8は、下層に形成されたソース領域4aを露出するように開口されている。コンタクトホール9は、下層に形成されたドレイン領域4bを露出するように開口されている。
第1層間絶縁膜7上には、ソース電極10、ドレイン電極11が形成されている。ソース電極10は、第1層間絶縁膜7及びゲート絶縁膜5に形成されたコンタクトホール8を介して、ソース領域4aと接続されている。また、ドレイン電極11は、第1層間絶縁膜7及びゲート絶縁膜5に形成されたコンタクトホール9を介して、ドレイン領域4bと接続されている。ソース電極10、ドレイン電極11、第1層間絶縁膜7上には、SiNやSiO等からなる第2層間絶縁膜12が設けられている。また、第2層間絶縁膜12の上には、表面を平坦化するため、有機樹脂からなる平坦化膜13が設けられている。
第2層間絶縁膜12、平坦化膜13には、下層のドレイン電極11を露出させるコンタクトホール14、開口部がそれぞれ形成されている。平坦化膜13上には、アノード15が設けられている。アノード15は、第2層間絶縁膜12、平坦化膜13にそれぞれ形成されたコンタクトホール14、開口部を介して、下層のドレイン電極11と接続されている。アノード15は、第1アノードであるAl合金膜15aと、その上層に形成された第2アノードであるアモルファスITO膜15bとを積層してなる。Al合金膜15aは、8族3d遷移金属の1種以上と酸素とを含み、導電性を有する。アモルファスITO膜15bは、金属の酸化物を主成分とする透光性導電酸化膜(透明導電膜)である。アノード15の構成については、後に詳述する。
アノード15及び平坦化膜13の上には、分離膜16が設けられている。分離膜16は、隣接する画素間を分離するために、画素周囲に額縁のように土手状に形成されている。分離膜16には、アノード15を露出する開口部が設けられている。分離膜16の開口部には、アノード15に接触するように、有機EL材料からなる電界発光層17が設けられている。電界発光層17は、図4に示すように、ホール輸送層17a、有機EL層17b、電子輸送層17cの順に積層される3層構造からなる。なお、ホール輸送層17aとアノード15との間に挟まれるホール注入層(不図示)、あるいは電子輸送層17cの直上に形成される電子注入層(不図示)の、いずれか少なくとも1層を追加した公知の構造でもよい。その場合、電界発光層17は、4層あるいは5層構造で形成される。
分離膜16、電界発光層17上には、カソード18が設けられている。アノード15、電界発光層17、カソード18が積層されて、EL素子が形成される。有機電界発光型表示装置には、複数の有機EL素子がマトリクス状に形成されている。カソード18は、ITO等で形成されている。アノード15とカソード18との間の電位差により、電界発光層17に電流を流す。カソード18の上には、封止層19が設けられている。封止層19は、電界発光層17を水分や不純物から遮断するために設けられている。封止層19上には、絶縁性基板1と対向するように対向基板20が設けられている。
図3に示す有機電界発光型表示装置においては、ソース電極10から伝わる信号電圧がドレイン電極11を介してアノード15に印加される。アノード15とカソード18との電位差により電界発光層17に電流が流れることにより有機EL層が発光するため、表示に必要な光を得ることができる。
本実施の形態においては、アノード15の第1アノードであるAl合金膜15aは、光反射率の高いAlに、少なくとも8族3d遷移金属の1種以上を不純物として含み、反応性スパッタにより酸素が添加されており、導電性を有するものである。アノード15は、Al合金膜15aの上層にアモルファスITO膜15bを積層した、少なくとも2層膜として形成されている。このため、Al合金膜15aと、アモルファスITO膜15bとの界面においては、例えばアルミナ等の電気的絶縁性の界面反応物が存在しないと同時に、酸化インジウムの還元による金属Inの析出物が発生しない。
さらに、Al合金膜15aにおける、8族3d遷移元素から選ばれる1種以上の元素からなる不純物の組成比を0.1at%以上15at%以下とし、酸素の組成比を0.1at%以上8at%以下とする。これにより、光反射率が高く、透明導電膜であるアモルファスITO膜15bの還元によるダークスポットが発生しないアノード15を得ることができる。そのため、有機EL素子から発生する光の反射率が高いうえに、電界発光層17へのホール注入効率を高めることができる。従って、発光効率が高く、明るい表示画像を表示することができる有機電界発光型表示装置を得ることが可能となる。
次に、本実施の形態に係る有機電界発光装置の製造方法について、図5、6を参照して説明する。図5、6は、本実施の形態に係る有機電界発光型表示装置の製造方法を説明するための製造工程断面図である。なお、説明を簡単にするため、図5、6においては、p型のトランジスタのみを示している。
図5(A)に示すように、まず、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法を用いて、絶縁性基板1の主表面上に、SiN膜2、SiO膜3、及びアモルファスシリコン膜40を順に形成する。
なお、アモルファスシリコン膜40を形成した後、アモルファスシリコン膜40に含まれるH(水素)濃度を低減するために熱処理を実施しても良い。この場合、後に続くレーザアニール工程において、アモルファスシリコン膜40中の水素突沸によるクラックが発生することを防止することができる。
その後、図5(B)に示すように、エキシマレーザ(Excimer laser)から波長308nmのレーザ光をアモルファスシリコン膜40に向けて照射する。この際、レーザ光は、所定の光学系を通過して線状のビームプロファイルに変換された後、アモルファスシリコン膜40に向けて照射される。このレーザアニール工程によって、アモルファスシリコン膜40を多結晶化し、ポリシリコン膜4が形成される。
なお、本実施の形態では、アモルファスシリコン膜40を多結晶化する手段としてパルス型のエキシマレーザを用いたが、これに限定されるものではない。例えば、YAGレーザやCWレーザ(Continuous-wave laser)を用いてもよい。また、熱アニールを実施して、アモルファスシリコン膜40を多結晶化することも可能である。熱アニールを実施する場合、Ni(ニッケル)などの触媒を使用すれば、より大きい粒径のポリシリコン膜4を得ることができる。
次に、ポリシリコン膜4の上に、所定の開口パターンを有する図示しないレジスト膜を形成する。このレジスト膜をマスクとして、ポリシリコン膜4をエッチングし、ポリシリコン膜4を所定の形状とする。その後、レジスト膜を除去する。
次に、プラズマCVD法を用いて、ポリシリコン膜4を覆うゲート絶縁膜5を形成する。そして、スパッタリング法を用いて、ゲート絶縁膜5上にゲート電極6となる金属膜を形成する。この金属膜上に所定の開口パターンを有する図示しないレジスト膜を形成する。このレジスト膜をマスクとして、金属膜をエッチングし、ゲート電極6を形成する。その後レジスト膜を除去する。
その後、イオンドーピング法を用いて、ポリシリコン膜4に所定のドーズ量でボロンを注入する。このとき、ゲート電極6がマスクとなり、ボロンがポリシリコン膜4の両端に形成される。これにより、ポリシリコン膜4にソース領域4a、ドレイン領域4bが形成される。また、ボロンが注入されなかった箇所は、チャネル領域4cとなる。
次に、図5(C)に示すように、ゲート絶縁膜5上にゲート電極6を覆う第1層間絶縁膜7を形成する。そして、第1層間絶縁膜7上に所定の開口パターンを有する図示しないレジスト膜を形成する。このレジスト膜をマスクとして第1層間絶縁膜7及びゲート絶縁膜5にエッチングを行うことにより、ソース領域4a、ドレイン領域4bにそれぞれ到達するコンタクトホール8、9を形成する。その後、レジスト膜を除去する。
次に、図5(D)に示すように、第1層間絶縁膜7上に、所定の形状を有するソース電極10、ドレイン電極11を形成し、コンタクトホール8を介してソース電極10とソース領域4aとを接続し、コンタクトホール9を介してドレイン電極11とドレイン領域4bとを接続する。ソース電極10、ドレイン電極11を形成した後、水素プラズマ雰囲気中に30分間、晒した状態とする。この工程により、ポリシリコン膜4に存在する欠陥をH(水素)で終端することができ、信頼性が高く、性能の高いトランジスタを形成することができる。
次に、プラズマCVD法を用いて、第1層間絶縁膜7上に、ソース電極10、ドレイン電極11を覆う第2層間絶縁膜12を形成する。この第2層間絶縁膜12上に、所定の開口パターンを有する図示しないレジスト膜を形成する。このレジスト膜をマスクとして第2層間絶縁膜12をエッチングし、ドレイン電極11に到達するコンタクトホール14を形成する。その後、レジスト膜を除去する。
次に、図5(E)に示すように、第2層間絶縁膜12上に、コンタクトホール14の一部又は全部と重なるようにドレイン電極11に到達する開口部を有する平坦化膜13を形成する。平坦化膜13としては、有機樹脂膜、例えば、透光性のアクリル系観光樹脂膜であるJSR社製の製品名PC335を用いることができる。有機樹脂膜を約2μmの膜厚となるようにスピンコート法を用いて塗布形成し、フォトリソグラフィ法を用いてドレイン電極11に到達する開口部を形成する。その後、平坦化膜13をキュアするために、220℃のアニールを施す。これにより、所定の開口部を有する平坦化膜13が形成される。このように平坦化膜13を形成することにより、ゲート電極6やソース電極10、ドレイン電極11などの表面凹凸を被覆し、アレイ表面を平坦にすることができる。
次に、平坦化膜13の上に、アノード15を形成する。具体的には、まず、アノード15の第1アノードとして、Al合金膜15aを形成する。
本実施例では、アルミニウム(Al)にニッケル(Ni)を添加したターゲットを用い、アルゴン(Ar)に酸素(O)を不純物として混合した成膜ガスを用い、反応性スパッタリング法により、アルミニウムにニッケルを不純物として2at%、酸素を2at%添加した導電性を有するAl合金膜15aを50nmの厚さで成膜した。続いて、Al合金膜15aの上に、アノード15の第2アノードとして、透光性導電酸化膜であるアモルファスITO膜15bを20nmの厚さで成膜した。
その後、写真製版工程により、アノード15上に所定の開口パターンを有するレジスト膜を形成する。そのレジスト膜をマスクとして、アノード15をエッチングする。まずシュウ酸を含む溶液を用い、続いて燐酸+硝酸+酢酸を含む溶液を用いて、順次アモルファスITO膜15b、酸素を含み導電性を有するAl合金膜15aをエッチングする。その後、レジスト膜を除去する。これにより、所望のパターンのAl合金膜15a、アモルファスITO膜15bの2層構造のアノード15が形成される。
なお、本実施の形態においては、Alに不純物としてNiを添加したが、これに限定されるものではない。例えば、他の8族3d遷移金属であるFe、Coのいずれかを1種以上添加していれば良い。Alに8族3d遷移金属を1種以上添加することにより、上層に積層される透光性導電酸化膜との界面に絶縁性酸化物反応層が形成されるのを抑制することができ、ホール注入効率の低下を防止することができる。
図7に、金属膜と透光性導電酸化膜とのコンタクト抵抗値における、金属膜の材質依存性の結果を示す。図7から、AlにNiが添加されているAl合金膜にITO膜を積層した本実施例のコンタクト抵抗は、Niを添加していないAl膜とITO膜とを積層した従来例のコンタクト抵抗と比較すると、大幅に低減されていることがわかる。また、本実施例のコンタクト抵抗値は、比較例1、比較例2で示される、高融点金属であるMoやCrとITO膜を積層した場合のコンタクト抵抗値とほぼ同程度である。
このように、AlにNiを0.1at%以上添加することにより、Al合金膜と透光性導電酸化膜であるITO膜との間に形成される絶縁性酸化物反応層の生成を抑制することができる。これにより、良好な電気的コンタクト特性を得ることができる。
図8に、波長550nmにおけるAl合金膜の光反射率のNi組成依存性を示す。図8に示すように、Niの添加量が増加するにつれて、Al合金膜の反射率が低下することが分かる。Niの添加量を15at%以下とした場合には、Al合金膜の光反射率を比較例1のCrや、比較例2のMoの光反射率と同等以上にすることができる。これにより、電界発光層17からの光をAl合金膜で反射させ、表示光として寄与させることができる。従って、Al合金膜15aの、Alに添加するNiの組成比は、0.1at%以上15at%以下であることが好ましい。
また、本実施の形態では、Al合金膜15aとして、Niのほかにさらに不純物としてOを2at%添加したAl合金膜を用いたが、これに限定されない。Oの添加量は、0.1at%以上8at%以下にすることが望ましい。Oを0.1at%以上添加することにより、透明導電膜であるアモルファスITO膜15bの、Niによる還元を抑制することができる。このため、ダークスポットによる表示不良を防ぐことができる。
図1に、波長550nmにおけるAl合金膜の光反射率のO組成依存性を示す。図1に示すように、Oの添加量が増加するにつれて、Al合金膜の反射率が低下することが分かる。Oの添加量を8at%以下とした場合には、Al合金膜の光反射率をNを添加した場合の光反射率と同等以上にすることができる。これにより、電界発光層17からの光をAl合金膜で反射させ、表示光として寄与させることができる。従って、Al合金膜15aとしては、Alに添加するOの組成比は、0.1at%以上8at%以下であることが好ましい。
さらに、Al合金膜15aに、希土類元素であるY、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Gd、Tb、Dy、Ho、Erの1種以上をさらに添加することが望ましい。これらの不純物を添加することにより、Al合金膜15aの耐熱性を向上することができ、ヒロックを初めとする表面凹凸の発生を抑制することができる。このため、表面凹凸によるカソードとの電気的ショートを防止することができるため、所謂ダークスポットなどの表示不良の発生を抑制することができ、表示品位を向上させることができる。また、Al合金膜15aに添加する希土類元素であるY、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Gd、Tb、Dy、Ho、Erの1種以上の元素の組成比率は、0.1at%以上15at%未満とし、前記8族3d遷移金属と合わせた組成比率の合計が15at%以下であることが好ましい。
本実施の形態においては、Al合金膜15aの膜厚を50nmとしたが、10nm以上200nm以下であれば良い。図9に、波長550nmにおけるAl合金膜の光反射率と光透過率に対するAlの膜厚依存性を示す。図9から分かるように、Al合金膜の膜厚が10nm以上の場合、光透過率を十分低減でき、Al合金膜の光反射率を比較例1、2で示されたCrやMoと同等以上にすることができる。これにより、電界発光層17からの光をAl合金膜で反射させ、表示光として寄与させることができる。また、Al合金膜の膜厚が厚くなると、グレインサイズが大きくなり表面凹凸が粗くなる。このため、有機電界発光型表示装置のアノードとして用いる場合には、電界発光層17による被覆不良を引き起こし、カソード18とのショートモード故障等の要因となる。従って、アノード15の表面平滑性の指針としては、平均粗さRaが、1.0nm以下とすることが好ましい。この点を考慮すると、Al合金膜15aの膜厚は、200nm以下とすることが好ましい。
また、アモルファスITO膜15bの膜厚を20nmとしたが、これに限らず、3.5nm以上の膜厚であればよい。3.5nmの膜厚であれば、層上に成長した均一な膜を形成することが可能であり、膜欠損による表示不良を防止できるという効果がある。
アモルファスITO膜15bは、ホール注入効率を高めるという作用のほかに、電界発光層17からの光が、アノード15のAl合金膜15aの表面で反射した場合の、光学経路要素のひとつとして作用することになる。従って、発光層である有機EL層17bからの光のうち、直接カソード18側へ放射される成分と、アノード15のAl合金膜15aで反射されてカソード18側へ放射される成分との干渉効果を考慮して、高い発光効率が得られるように、アモルファスITO膜15bの膜厚を設定することが好ましい。さらに、後述するように、電界発光層17における有機EL層17bの下層にホール輸送層17a等の膜が形成される場合には、これらの膜と、アモルファスITO膜15bとの積層構造による光学経路に基づいて、これらの層の厚みをそれぞれ設定することが好ましい。
以上のような、好ましい膜厚で成膜された透光性導電膜であるアモルファスITO膜15b、酸素を含んだ導電性を有するAl合金膜15aとの積層膜を、上述したように、写真製版工程により形成した所定のパターンを有するレジスト膜をマスクとして、エッチングする。まずシュウ酸を含む溶液を用い、続いて燐酸+硝酸+酢酸を含む溶液を用いて、順次エッチングすることより、アノード15を所望のパターンに加工した。燐酸+硝酸+酢酸を含む溶液を用いたエッチングにおいては、アモルファスITO膜15bは、Al合金膜15aよりもエッチング速度が遅い。このため、アノード15のパターンの断面は、Al合金膜15aの下層部のほうが狭く、アモルファスITO膜15bの上層のほうが広い庇形状となる。すなわち、アモルファスITO膜15bのパターンは、下層のAl合金膜15aのパターンから庇の分だけ飛び出している。つまり、アモルファスITO膜15bのパターンは、Al合金膜15aのパターンを内包した形となる。
このような庇形状を残したまま、図6(F)に示すように、アノード15の上に、分離膜16を形成すると、アノード15の庇の下部に空洞が形成されるため、そこに内包された水分や気泡等の不純物が、電界発光層17の劣化を引き起こす可能性がある。従って、レジスト膜を除去する前に、さらにシュウ酸を含む溶液でエッチングを追加しても良い。シュウ酸は、アモルファスITO膜15bをエッチングするが、酸素を含んだ導電性を有するAl合金膜15aをエッチングしないという選択性を有する。このような処理をすることにより、アノード15のパターンのエッジ部において、通常形成されるアモルファスITO膜15bの庇形状が改善され、略直線状又は図5(E)に示すように、順階段状に形成することができる。このため、この後に形成する分離膜16の被覆性を向上させることができ、電界発光層17の劣化を引き起こすおそれのある不純物の内包も防止できる。
本実施の形態においては、透光性導電酸化膜としてアモルファスITO膜15bを用いたが、これに限らず、酸化インジウム(In)、酸化スズ(SnO)酸化亜鉛(ZnO)及びこれら酸化物を混合した材料であれば良い。これらは、燐酸+硝酸+酢酸でのエッチングが可能であるため、Al合金膜15aとの一括エッチングが可能であり、プロセスの簡略化ができるという効果を奏する。さらに、ZnO膜は、ITO膜やIn膜、SnO膜と比較して、Al合金膜15aとの界面反応性が低く、界面の凝集物の発生が少なくなる。この界面凝集物は、パネルの表示不良を引き起こすとともに、パネルの連続点灯によりさらにその生成に新構成を有するものである。従って、このような界面凝集物の生成を抑制できることは、パネルの高い表品質並びに高い信頼性を得るといった点で大きな利点がある。
さらに、透光性導電酸化膜として酸化インジウム、酸化スズ、酸化亜鉛を混合した材料(ITZO)でもよい。ITZO膜の場合、ZnO膜の場合と同様に、Al合金膜15aとの界面反応性が低く、界面の凝集物の生成の抑制効果が大きい、さらに、ITZO膜の場合、アモルファスITO膜と同様に、熱処理によって結晶化するため、化学的安定性が向上するという効果も奏する。
次に、図6(F)に示すように、図3で示した電界発光層17を各画素部に分離して形成するための領域を確保するために、平坦化膜13及びアノード15の上に、ポリイミド等からなる有機樹脂膜を塗布形成し、写真製版工程により、分離膜16を形成する。分離膜16は、それぞれの画素領域を取り囲むように、額縁形状となるように設けられ、隣接する画素(不図示)間を分離するような土手状の凸部として形成される。分離膜16を形成する有機樹脂膜は、有機EL層17bの特性や信頼性に悪影響を及ぼす吸着水分の少ないポリイミド系の材料を用いることが望ましい。本実施の形態では、東レ社製の製品名DL100を約2μmの膜厚で塗布し、写真製版工程により額縁形状の分離膜16を形成した。
次に、図6(G)に示すように、蒸着等の方法を用いて、電界発光層17となる有機材料を画素領域に形成する。本実施の形態では、電界発光層17として、図4に示すように、ホール輸送層17a、有機EL層17b、電子輸送層17cをこの順に積層して形成した。ホール輸送層17aとしては、公知のトリアリールアミン類、芳香族ヒドラゾン類、芳香族置換ピラゾリン類、スチルベン類等の有機系材料から幅広く選択することができる。例えば、N,N−ジフェニル−N,N−ビス(3−メチルフェニル)−1,1'−ジフェニル−4,4'ジアミン(TPD)等を1〜200nmの膜厚で形成する。
有機EL層17bとしては、公知のジシアノメチレンピラン誘導体(赤色発光)、クマリン系(緑色発光)、キナクリドン系(緑色発光)、テトラフェニルブタジエン系(青色発光)、ジスチリルベンゼン系(青色発光)等の材料を1〜200nmの厚さで形成する。電子輸送層17cとしては公知のオキサジアゾール誘導体、トリアゾール誘導体、クマリン誘導体等から選ばれる材料を0.1〜200nmの膜厚で形成する。
上記の実施の形態では、電界発光層17をホール輸送層17a、有機EL層17b、電子輸送層17cを順次積層した構成としたが、これに限定されるものではない。電界発光層17の発光効率を上げるために、ホール輸送層17aとアノード15との間に、さらにホール注入層を設けてもよく、また電子輸送層17cと後述するカソード18との間に電子注入層を設ける公知の構成としてもよい。
次に、図6(G)に示すように、カソード18として、透明導電膜であるITO膜をスパッタリング法を用いて、100nmの厚さに形成する。カソード18は、画素領域において、下層の電界発光層17に接続される。また、カソード18は、図示しないコンタクトホールを介して、下層の陰極接地用電極(不図示)を接続される。カソード18は、膜面が高い平坦性を有することが好ましい。従って、膜組織に結晶粒界がない、アモルファスITO膜を形成することが好ましい。アモルファスITO膜は、例えば、ArガスにHOガスを混合させたガス中でのスパッタリングにより形成することができる。また、酸化インジウムと酸化亜鉛を混合させたIZO膜、あるいは、ITO膜に酸化亜鉛を混合させたITZO膜を用いることも可能である。
最後に、図6(H)に示すように、水分や不純物による電界発光層17の発光特性の劣化を防止するため、電界発光層17が形成されている画素領域全体を封止層19で覆い、その上に、対向基板20を配置する。これにより、本実施の形態に係る有機電界発光型表示装置が完成する。
なお、上記の実施の形態においては、画素を駆動するスイッチング素子となるTFTの半導体膜として、ポリシリコン膜4を用いたが、これに限らず、アモルファスシリコン膜を用いてもよい。また、TFTの構造も、本実施の形態1で示したようなトップゲート型に限らず、例えば、ボトムゲート逆スタッガード型等の構造としてもよい。また、本実施の形態1においては、TFTを1個しか図示しなかったが、画素ごとにTFTが複数個あってもよい。
実施の形態1では、アノード15の第1アノードであるAl合金膜15aを、アルミニウムにニッケルを添加したターゲットを用い、アルゴンに酸素を不純物として混合した成膜ガスを用いた反応性スパッタリング法を用いて形成したが、これに限定されない。例えば、Alに8族3d遷移金属と酸素を添加したターゲットを用いて、Arを成膜ガスとして用いたスパッタリング法により形成しても、同様の効果を得ることができる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2に係る有機電界発光型表示装置について、図10を参照して説明する。図10は、本実施の形態に係る有機電界発光型表示装置の構成を示す断面図である。本実施の形態において、実施の形態1と異なる点は、アノード21を第1Al合金膜21a、第2Al合金膜21b、アモルファスITO膜21cの3層構造とした点である。なお、図10において、図3と同一の構成要素には同一の符号を付し説明を省略する。
図10に示すように、本実施の形態では、アノード21は、第1アノードである第1Al合金膜21aと、その上層に形成された第2アノードである第2Al合金膜21bと、さらに上層に形成された第3アノードであるアモルファスITO膜21cとを積層した、少なくとも3層膜として形成されている。
第1Al合金膜21aは、光反射率の高いAlに、少なくとも8族3d遷移元素から選ばれる1種以上の元素を不純物として含む。また、第2Al合金膜21bは、Alに少なくとも8族3d遷移金属の1種以上を不純物として含み、反応性スパッタにより酸素が添加されており、導電性を有するものである。このため、第2Al合金膜21bと、アモルファスITO膜21cとの界面においては、例えばアルミナ等の電気的絶縁性の界面反応物が存在しない。
さらに、第1Al合金膜21aにおける、8族3d遷移元素から選ばれる1種以上の元素からなる不純物の組成比を、0.1at%以上15at%以下とする。また、第2Al合金膜21bにおける、8族3d遷移元素から選ばれる1種以上の元素からなる不純物の組成比を0.1at%以上15at%以下とし、酸素の組成比を0.1at%以上8at%以下とする。これにより、実施の形態1で説明したように、光反射率が高く、アモルファスITO膜21cの還元によるダークスポットが発生しない。
このようなアノード21の製造方法としては、まず、アノード21の第1アノードとして、第1Al合金膜21aを形成する。本実施例では、アルミニウム(Al)にニッケル(Ni)を添加したターゲットを用い、アルゴン(Ar)を成膜ガスとして用いたスパッタリング法により、アルミニウムにニッケルを不純物として2at%添加した第1Al合金膜21aを50nmの厚さで成膜した。
次に、第1Al合金膜21aの上に、アノード21の第2アノードとして、第2Al合金膜21bを形成する。本実施例では、アルミニウム(Al)にニッケル(Ni)を添加したターゲットを用い、アルゴン(Ar)に酸素(O)を不純物として混合した成膜ガスを用い、反応性スパッタリング法により、アルミニウムにニッケルを不純物として2at%、酸素を2at%添加した導電性を有する第2Al合金膜21bを10nmの厚さで成膜した。続いて、第2Al合金膜21bの上に、アノード21の第3アノードとして、透光性導電酸化膜であるアモルファスITO膜21cを20nmの厚さで成膜した。
その後、写真製版工程により、アノード21上に所定の開口パターンを有するレジスト膜を形成する。そのレジスト膜をマスクとして、アノード21をエッチングし、所望のパターンの第1Al合金膜21a、第2Al合金膜21b、アモルファスITO膜21cの3層構造のアノード21が形成される。
実施の形態1では、アノード15の第1アノードをAl合金膜15aの単層構造としたが、実施の形態2のように、Alに少なくとも8族3d遷移金属の1種以上を不純物として含み、反応性スパッタにより酸素が添加されており、導電性を有する第2Al合金膜21bを上層とした積層構造としても、同様の効果を得ることができる。
なお、酸素を含む導電性を有する第2Al合金膜21bの膜厚を10nmとしたが、これに限らず、3.5nm以上200nm以下であればよい。3.5nm以上の膜厚であれば、透明導電膜であるアモルファスITO膜21cの、Niによる還元を抑制することができ、ダークスポットによる表示不良の発生を防ぐことができる。また、Al合金膜の膜厚が厚くなると、グレインサイズが大きくなり表面凹凸が粗くなる。このため、有機電界発光型表示装置のアノードとして用いる場合には、電界発光層17による被覆不良を引き起こし、カソード18とのショートモード故障等の要因となる。従って、アノード21の表面平滑性の指針としては、平均粗さRaが、1.0nm以下とすることが好ましい。この点を考慮すると、第2Al合金膜21bの膜厚は、200nm以下とすることが好ましい。
また、上記の実施の形態では、第2Al合金膜21bを、アルミニウムにニッケルを添加したターゲットを用い、アルゴンに酸素を不純物として混合した成膜ガスを用いた反応性スパッタリング法を用いて形成したが、これに限定されない。例えば、Alに8族3d遷移金属と酸素を添加したターゲットを用いて、Arを成膜ガスとして用いたスパッタリング法により形成しても、同様の効果を得ることができる。
なお、その場合には、第1アノードである第1Al合金膜21a、第2アノードである第2Al合金膜21bのそれぞれにターゲットが必要となる。反応性スパッタを用いた場合には、第1アノードと第2アノードを同一のターゲットによる形成することができるため、生産性を向上させることができる。
AlO膜及びAlN膜の反射率のO、N組成依存性を示すグラフである。 AlNiにNとOを添加した場合の比抵抗値の変化を示すグラフである。 実施の形態1に係る有機電界発光型表示装置の構成を示す図である。 実施の形態1に係る有機EL層の構成例を示す図である。 実施の形態1に係る有機電界発光型表示装置の製造方法を説明するための製造工程断面図である。 実施の形態1に係る有機電界発光型表示装置の製造方法を説明するための製造工程断面図である。 透光性導電酸化膜とアノード金属膜とのコンタクト抵抗値を示すグラフである。 AlNi膜の反射率のNi組成依存性を示すグラフである。 Al膜の反射理知及び透過率と膜厚の関係を示す図である。 実施の形態2に係る有機電界発光型表示装置の構成を示す図である。
符号の説明
1 絶縁性基板
2 SiN膜
3 SiO
4 多結晶シリコン膜
4a ソース領域
4b ドレイン領域
4c チャネル領域
5 ゲート絶縁膜
6 ゲート電極
7 第1層間絶縁膜
8、9 コンタクトホール
10 ソース電極
11 ドレイン電極
12 第2層間絶縁膜
13 平坦化膜
14 コンタクトホール
15、21 アノード
15a Al合金膜
15b、21c アモルファスITO膜
16 分離膜
17 電界発光層
17a ホール輸送層
17b 有機EL層
17c 電子輸送層
18 カソード
19 封止層
20 対向基板
21a 第1Al合金膜
21b 第2Al合金膜
40 アモルファスシリコン膜

Claims (14)

  1. 基板上に形成された薄膜トランジスタと、
    前記薄膜トランジスタに接続され、少なくともアノード、電界発光層、カソードがこの順に積層されて形成された有機EL素子とを備え、
    前記アノードは、
    アルミニウムにNi、Fe、Coから選ばれる1種以上の不純物と酸素とを含み、導電性を有するAl合金膜と、
    前記Al合金膜の上に形成された透明導電膜と、
    を有し、
    前記Al合金膜は、酸素が含まれる混合ガス中において形成されるか、又は、酸素が含まれるスパッタリングターゲットを用いて形成される有機電界発光型表示装置。
  2. 前記Al合金膜に添加する前記不純物の組成比率は、0.1at%以上15at%以下であり、
    前記透明導電膜は、金属の酸化物を主成分とするものであることを特徴とする請求項1に記載の有機電界発光型表示装置。
  3. 前記Al合金膜に添加する酸素の組成比率は、0.1at%以上8at%以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の有機電界発光型表示装置。
  4. 前記Al合金膜は、希土類元素であるY、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Gd、Tb、Dy、Ho、Erの1種以上をさらに含む請求項1〜3のいずれか1項に記載の有機電界発光型表示装置。
  5. 前記Al合金膜に添加する希土類元素であるY、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Gd、Tb、Dy、Ho、Erの1種以上の元素の組成比率の合計は、0.1at%以上15at%未満であることを特徴とする請求項4に記載の有機電界発光型表示装置。
  6. 前記Al合金膜の膜厚は、10nm以上200nm以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の有機電界発光型表示装置。
  7. 基板上に形成された薄膜トランジスタと、前記薄膜トランジスタに接続され、少なくともアノード、電界発光層、カソードがこの順に積層されて形成された有機EL素子とを備える有機電界発光型表示装置の製造方法であって、
    前記アノードの形成工程は、
    アルミニウムにNi、Fe、Coから選ばれる1種以上の不純物と酸素とを含み、導電性を有するAl合金膜を形成する工程と、
    前記Al合金膜の上に透明導電膜を形成する工程と、
    を含み、
    前記Al合金膜を、アルゴンガスに酸素を混合した混合ガスを用いたスパッタリング方により形成するか、又は、アルミニウムに前記不純物と酸素とを含むAl合金スパッタリングターゲットを用いたスパッタリング法で形成することを特徴とする有機電界発光型表示装置の製造方法。
  8. 前記Al合金膜をアルミニウムに前記不純物を0.1at%以上15at%以下の組成比率で添加したAl合金スパッタリングターゲットを用いたスパッタリング法により形成し、
    前記透明導電膜を、金属の酸化物を主成分とするもので形成することを特徴とする請求項に記載の有機電界発光型表示装置の製造方法。
  9. 前記Al合金膜に添加する酸素の組成比率が、0.1at%以上8at%以下となるように形成することを特徴とする請求項7又は8に記載の有機電界型表示装置の製造方法。
  10. 前記Al合金スパッタリングターゲットとして、酸素を0.1at%以上8at%以下の組成比率で添加したものを用いることを特徴とする請求項7〜9のいずれか1項に記載の有機電界発光型表示装置の製造方法。
  11. 前記Al合金膜を、アルミニウムにNi、Fe、Coから選ばれる1種以上の不純物と、希土類元素であるY、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Gd、Tb、Dy、Ho、Erの1種以上をさらに含むAl合金スパッタリングターゲットを用いて形成することを特徴とする請求項7〜11のいずれか1項に記載の有機電界発光型表示装置の製造方法。
  12. 前記Al合金膜に添加する希土類元素であるY、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Gd、Tb、Dy、Ho、Erの1種以上の元素の組成比率の合計が、0.1at%以上15at%未満となるように形成することを特徴とする請求項11に記載の有機電界発光型表示装置の製造方法。
  13. 前記Al合金膜の膜厚が、10nm以上200nm以下となるように形成することを特徴とする請求項7〜12のいずれか1項に記載の有機電界発光型表示装置の製造方法。
  14. 前記アノードは、前記Al合金膜の下に形成され、アルミニウムにNi、Fe、Coから選ばれる1種以上の不純物を含むAl合金膜をさらに備える請求項1〜6のいずれか1項に記載の有機電界発光型表示装置。
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