以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施の形態について説明する。なお、各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
[撮像装置の構成]
図1は、本発明の一側面としての撮像装置100を示す概略外観図である。図2は、撮像装置100の構成を示す概略ブロック図である。撮像装置100は、動画像の記録中に静止画像の撮像が可能な(即ち、被写体の静止画像及び動画像を撮像する)撮像装置であって、本実施形態では、デジタルカメラとして具現化される。また、撮像装置100は、撮像した画像に対する画像データ(画像ファイル)を、撮像装置100に接続された記録媒体200に記録すると共に、記録媒体200に記録された画像データ(画像ファイル)に対応する画像を表示(再生)する。なお、撮像装置100は、撮像した画像データに処理を施す画像処理装置としても機能する。
撮像装置100は、図1及び図2に示すように、撮像レンズ102と、シャッター部104と、撮像部106と、バリア部108と、A/D変換器110と、タイミング発生部112と、画像処理部114と、メモリ116と、圧縮/伸張部118とを備える。また、撮像装置100は、D/A変換器120と、画像表示部122と、マイク124と、音声制御部126と、スピーカー128と、メモリ制御部130と、システム制御部132と、不揮発性メモリ134と、システムメモリ136とを備える。また、撮像装置100は、モード切替スイッチ138と、シャッターボタン140と、操作部142と、電源スイッチ144と、電源制御部146と、電源部148と、コネクタ150とを備える。また、撮像装置100は、リアルタイムクロック(RTC:Real Time Clock)152と、検出部154と、通信部156と、コネクタ158とを備える。更に、撮像装置100は、インタフェース(I/F)160と、コネクタ162と、スロット164と、スロット蓋166とを備える。
撮像レンズ102は、被写体からの光を撮像部106の上に結像する(即ち、撮像部106の上に光学像を形成する)レンズである。
シャッター部104は、本実施形態では、絞り機能を有する。
撮像部106は、撮像レンズ102によって形成された光学像を電気信号に変換するCCDやCMOS素子(光電変換素子)などで構成される。
バリア部108は、撮像レンズ102、シャッター部104及び撮像部106を含む撮像系をカバーして、撮像系への汚れの付着や撮像系の破損を防止する。
A/D変換器110は、アナログ信号(アナログデータ)をデジタル信号(デジタルデータ)に変換する。A/D変換器110は、本実施形態では、撮像部106から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換したり、音声制御部126から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換したりする。
タイミング発生部112は、メモリ制御部130及びシステム制御部132に制御され、撮像部106、A/D変換器110、音声制御部126及びD/A変換器120にクロック信号や制御信号を供給する。
画像処理部114は、A/D変換器110から入力されるデータ又はメモリ制御部130から入力されるデータに対して、画素補間や縮小などのリサイズ処理や色変換処理を実行する。
また、画像処理部114は、撮像した画像を用いて所定の演算処理を実行して、演算結果をシステム制御部132に出力する。システム制御部132は、画像処理部114からの演算結果に基づいて、露光制御及び焦点検出制御を実行する。これにより、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理及びEF(フラッシュプリ発光)処理が実行される。
更に、画像処理部114は、撮像した画像を用いて所定の演算処理を実行し、かかる演算結果に基づいて、TTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理も実行する。
メモリ116は、画像処理部114及びメモリ制御部130を介して、或いは、メモリ制御部130を介して、A/D変換器110から出力されるデータを格納する。例えば、メモリ116は、撮像部106から出力されてA/D変換器110でデジタルデータに変換された画像データ(動画像データや静止画像データ)や画像表示部122に表示するため(即ち、画像表示用)の画像データを格納する。また、メモリ116は、マイク124において録音された音声データや画像ファイルを構成する際のファイルヘッダを格納する。従って、メモリ116は、所定数の静止画像データや所定時間の動画像データ及び音声データを格納することが可能な(十分な)記憶容量を有する。なお、メモリ116は、画像表示用のメモリ(ビデオメモリ)としても機能する。
圧縮/伸張部118は、適応離散コサイン変換(ADCT)などを用いて、画像データを圧縮又は伸張する。圧縮/伸張部118は、シャッター部104をトリガーとして、メモリ116に格納された画像データ(撮像画像)を読み込んで圧縮処理を施し、かかる圧縮処理を施した画像データをメモリ116に格納する。また、圧縮/伸張部118は、記録媒体200(記録部202)などからメモリ116に読み込まれた画像データ(圧縮画像)に伸張処理を施し、かかる伸張処理を施した画像データをメモリ116に格納する。なお、圧縮/伸張部118からメモリ116に格納された画像データは、システム制御部132(ファイル部)においてファイル化され、インタフェース160を介して、記録媒体200に記録される。
D/A変換器120は、メモリ116に格納されている画像表示用の画像データをアナログ信号(アナログデータ)に変換して、画像表示部122に供給する。
画像表示部122は、LCD等の表示素子を含み、D/A変換器120から供給されるアナログ信号に応じた画像や撮像装置100に関する各種情報を表示する。
マイク124は、音声を録音して音声データ(音声信号)を生成する。
音声制御部126は、アンプなどで構成され、マイク124から出力される音声データをA/D変換器110に供給する。なお、音声制御部126からA/D変換器110に供給された音声データはデジタル信号に変換され、メモリ制御部130を介して、メモリ116に格納される。また、記録媒体200に記録されている音声データは、メモリ116に読み込まれた後、D/A変換器120でアナログ信号に変換され、音声制御部126に供給される。音声制御部126は、D/A変換器120から供給されるアナログ信号に基づいて、スピーカー128を制御する。
スピーカー128は、音声制御部126に制御され、D/A変換器120から供給されるアナログ信号に応じた音声を出力する。
メモリ制御部130は、メモリ116に格納されるデータ(画像データ及び音声データ)、及び、メモリ116から読み出されるデータ(画像データ及び音声データ)を制御する。
システム制御部132は、撮像装置100の全体を制御する。システム制御部132は、不揮発性メモリ134に格納(記録)されたプログラムを実行して、本実施形態の各処理を実現する。
不揮発性メモリ134は、電気的に消去及び記録可能なメモリであって、例えば、EEPROMなどを含む。不揮発性メモリ134は、システム制御部132の動作用の定数やプログラム(後述する種々のフローチャートを実行するためのプログラム)などを記録(格納)する。
システムメモリ136は、例えば、RAMで構成され、システム制御部132の動作用の定数や変数、不揮発性メモリ134から読み出したプログラム等を展開する。
モード切替スイッチ138は、撮像装置100(システム制御部132)における動作モードを切り替えるためのスイッチであって、本実施形態では、動作モードを静止画像撮像モード、動画像撮像モード、再生モードのいずれかに切り替えることが可能である。
シャッターボタン140は、第1のシャッタースイッチ140aと、第2のシャッタースイッチ140bとを含む。
第1のシャッタースイッチ140aは、シャッターボタン140の操作途中(半押し)でON状態となり、第1のシャッタースイッチ信号SW1を生成して、システム制御部132に供給する。なお、システム制御部132は、第1のシャッタースイッチ140aから供給される第1のシャッタースイッチ信号SW1によって、AF処理、AE処理、EF処理などを開始する。
第2のシャッタースイッチ140bは、シャッターボタン140の操作完了(全押し)でON状態となり、第2のシャッタースイッチ信号SW2を生成して、システム制御部132に供給する。なお、システム制御部132は、第2のシャッタースイッチ140bから供給される第2のシャッタースイッチ信号SW2によって、撮像部106からの信号読み出しから記録媒体200に画像データを記録するまでの一連の撮像処理を開始する。
操作部142は、各種の操作ボタンや画像表示部122に設けられたタッチパネルを含み、ユーザからの操作(指示)を受け付ける。なお、操作ボタンは、例えば、消去ボタン、メニューボタン、セットボタン、十字状に配置された4方向ボタン(上ボタン、下ボタン、右ボタン、左ボタン)、ホイールなどを含む。また、タッチパネルには、画像表示部122に表示される種々の機能アイコンを選択(操作)することによって、適宜機能が割り当てられる。換言すれば、タッチパネルは、終了ボタン、戻るボタン、画像送りボタン、ジャンプボタン、絞り込みボタン、属性変更ボタンなどの各種機能ボタンとして機能する。例えば、メニューボタンが押された場合、各種設定を可能とするメニュー画面が画像表示部122に表示され、ユーザは、画像表示部122に表示されたメニュー画面と、4方向ボタンやセットボタンとを用いて、直感的に各種設定を行うことができる。
また、本実施形態において、モード切替スイッチ138及びシャッターボタン140(第1のシャッタースイッチ140a及び第2のシャッタースイッチ140b)は、システム制御部132に各種の指示を入力する操作部142としての側面も有する。
電源スイッチ144は、撮像装置100の電源状態を電源ONの状態又は電源OFFの状態に切り替えるためのスイッチである。
電源制御部146は、電池検出回路、DC−DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路などを含み、電源部148における電池の装着の有無、電池の種類、電池の残容量を検出する。また、電源制御部146は、電源部148における検出結果及びシステム制御部132の制御に基づいてDC−DCコンバータを制御して、必要な電圧を必要な期間、記録媒体200を含む撮像装置100の各部に供給する。
電源部148は、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池、NiCd電池、NiMH電池やLi電池等の二次電池、ACアダプターなどを着脱可能に保持して、電圧(直流電圧)を出力する。
コネクタ150は、電源制御部146と電源部148とを接続する。
RTC152は、日付及び時刻を計時する。RTC152は、電源制御部146及び電源部148とは別に電源制御部及び電源部を有し、撮像装置100が電源OFFになった場合や電源部148における電池の残容量がなくなった場合であっても、日付及び時刻を計時することができる。なお、システム制御部132は、起動時にRTC152から取得した日付及び時刻を用いてシステムタイマを設定すると共に、タイマ制御を実行する。
検出部154は、撮像装置100に記録媒体200が接続(装着)されているかどうかを検出する。
通信部156は、RS232C、USB、IEEE1394、P1284、SCSI、モデム、LAN、無線通信などを用いて、各種通信処理を実行する。
コネクタ158は、通信部156を介して、撮像装置100と外部機器(他の機器)とを接続する。なお、通信部156が無線通信を用いる場合には、コネクタ158は、アンテナに置換される。
インタフェース160は、記録媒体200とのインタフェースである。
コネクタ162は、インタフェース160と記録媒体200とを接続する。
スロット164は、記録媒体200を収納するためのスロットである。
スロット蓋166は、スロット164に収納された記録媒体200を保持及び固定し、スロット164から脱落することを防止する機能を有する。
記録媒体200は、メモリカードやハードディスクなどで構成され、各種データを記録する。記録媒体200は、スロット164に収納されることで、撮像装置100との通信が可能となる。記録媒体200は、半導体メモリや磁気ディスクなどで構成される記録部202と、撮像装置100とのインタフェース(I/F)204と、インタフェース204と撮像装置100とを接続するコネクタ206とを備えている。
なお、本実施形態では、システムメモリ136は、ファイルヘッダ生成処理で説明するように、被写体を撮像する複数の撮像モードのうち1つ以上の撮像モードからなるグループと、属性情報(分類情報)とを対応付けて記憶する記憶部として機能する。
また、本実施形態では、システム制御部132は、ファイルヘッダ生成処理で説明するように、動画像の記録中に撮影した静止画像から特定の被写体情報(例えば、顔の数、顔の大きさ、顔の信頼度、及び、顔の位置などの顔情報)を検出する。この際、システム制御部132は、撮像装置100の撮像モードも検出する。そして、かかる特定の被写体情報が検出された場合、システム制御部132は、記録中の動画像に対して所定の属性情報を付与する、或いは、記録中の動画像に対して所定の属性情報を付与すると共に、当該静止画像に対して当該所定の属性情報を付与する。
[撮像装置の動作]
以下、撮像装置100の全体的な動作について説明する。図3は、撮像装置100の動作を説明するためのフローチャートである。電源スイッチ144が操作されて撮像装置100の電源状態が電源OFFの状態から電源ONの状態になると、撮像装置100は動作を開始する。
まず、ステップS302において、システム制御部132は、フラグや制御変数等を初期化する。
次いで、ステップS304において、システム制御部132は、記録媒体200に記録されているファイルに関する管理処理(ファイル管理処理)を実行する。
次に、ステップS306乃至S310において、システム制御部132は、撮像装置100の動作モード(即ち、モード切替スイッチ138によって設定された動作モード)を判別する。
例えば、ステップS306において、システム制御部132は、撮像装置100の動作モードが静止画像撮像モードであるかどうかを判別する。撮像装置100の動作モードが静止画像撮像モードであると判別された場合には、ステップS312に進み、静止画像撮像処理を実行する。なお、ステップS312の静止画像撮像処理については、後で詳細に説明する。一方、撮像装置100の動作モードが静止画像撮像モードではないと判別された場合には、ステップS308に進む。
ステップS308において、システム制御部132は、撮像装置100の動作モードが動画像撮像モードであるかどうかを判別する。撮像装置100の動作モードが動画像撮像モードであると判別された場合には、ステップS314に進み、動画像撮像処理を実行する。なお、ステップS314の動画像撮像処理については、後で詳細に説明する。一方、撮像装置100の動作モードが動画像撮像モードではないと判別された場合には、ステップS310に進む。
ステップS310において、システム制御部132は、撮像装置100の動作モードが再生モードであるかどうかを判別する。撮像装置100の動作モードが再生モードであると判別された場合には、ステップS316に進み、撮像した静止画像又は動画像を再生する再生処理を実行する。一方、撮像装置100の動作モードが再生モードではない(即ち、静止画像撮像モード、動画像撮像モード及び再生モード以外のその他のモードである)と判別された場合には、ステップS318に進み、その他のモードに応じた処理を実行する。ここで、その他のモードとしては、例えば、記録媒体200に記録されたファイルを送信する送信モード、外部機器からファイルを受信して記録媒体200に記録する受信モードなどがある。
モード切替スイッチ138によって設定された動作モードに対応した処理(ステップS312、S314、S316又はS318の処理)を実行した後、ステップS320に進む。
ステップS320において、システム制御部132は、電源スイッチ144が操作されて撮像装置100の電源状態が電源ONの状態から電源OFFの状態になったかどうかを判別する。撮像装置100の電源状態が電源OFFの状態になっていない(電源ONの状態を維持している)と判別された場合、ステップS306(即ち、ステップS306乃至S310における撮像モード100の動作モードの判別)に戻る。一方、撮像装置100の電源状態が電源OFFの状態になったと判別された場合、ステップS322に進む。
ステップS322において、システム制御部132は、終了処理を実行する。終了処理は、例えば、画像表示部122の表示を終了する処理、バリア部108で撮像系を保護する処理、フラグや制御変数などを含むパラメータや設定値を不揮発性メモリ134に記録する処理、電源供給が不要な構成要素への電源供給を停止する処理を含む。
ステップS322の終了処理が完了すると、撮像装置100は動作を終了する。
[静止画像撮像処理]
図4を参照して、図3のステップS312で実行される静止画像撮像処理について詳細に説明する。図4は、図3のステップS312で実行される静止画像撮像処理を説明するためのフローチャートである。なお、静止画像撮像処理は、モード切替スイッチ138の操作によって静止画像撮像モードから他のモードに切り替えられた場合や電源スイッチ144の操作によって撮像装置100の電源状態がOFF状態になった場合には、割り込み処理などによって終了する。
静止画像撮像処理が開始されると、ステップS402において、システム制御部132は、撮像モードを決定する。例えば、システム制御部132は、不揮発性メモリ134に記録された前回の静止画像撮像モードの終了時における撮像モードを取得してシステムメモリ136に格納することで、撮像モードを決定する。また、ユーザが操作部142を操作して撮像モードを入力した場合には、かかる撮像モードをシステムメモリ136に格納することで、撮像モードを決定してもよい。ここで、撮像モードとは、撮像シーンに適したシャッター速度や絞り値、ストロボ発光状態及び感度設定などを組み合わせて実現されるモードである。本実施形態では、撮像装置100は、以下の(A)乃至(C)の撮像モードを有する。
(A)オートカメラモード:撮像装置100に組み込まれたプログラムが、計測された露出値に基づいて、撮像装置100の各種パラメータを自動的に決定するモードである。
(B)マニュアルモード:ユーザが、撮像装置100の各種パラメータを自由に変更することができるモードである。
(C)シーンモード:撮像シーンに適したシャッター速度や絞り値、ストロボ発光状態及び感度などが自動で設定されるモードである。
なお、シーンモードは、以下の(C−1)乃至(C−12)のモードを含む。
(C−1)ポートレートモード:背景をぼかして人物を浮き立たせて撮像する人物の撮像に特化したモードである。
(C−2)夜景モード:人物にストロボ光を照射して背景を遅いシャッター速度で撮像する夜景の撮像に特化したモードである。
(C−3)風景モード:広がりのある風景の撮像に特化したモードである。
(C−4)ナイト&スナップモード:三脚を使用せずに夜景及び人物をきれいに撮像する際に適したモードである。
(C−5)キッズ&ペットモード:よく動き回る子供やペットをシャッターチャンスを逃さずに撮像可能なモードである。
(C−6)新緑&紅葉モード:新緑や紅葉などの木々の葉を色鮮やかに撮像する際に適したモードである。
(C−7)パーティーモード:蛍光灯や電球のもとで、手ぶれを抑えて被写体に忠実な色味で撮像するモードである。
(C−8)スノーモード:背景が雪景色であっても人物が暗くならず、青みも残さずに撮像するモードである。
(C−9)ビーチモード:太陽光の反射の強い海面や砂浜であっても、人物などが暗くならずに撮像可能なモードである。
(C−10)花火モード:打ち上げ花火を最適な露出で鮮やかに撮像するためのモードである。
(C−11)水族館モード:屋内の水槽内の魚などを撮像する際に適した感度、ホワイトバランス、色味を設定するモードである。
(C−12)水中モード:水中で撮像する際に適したホワイトバランスを設定し、青みを抑えた色合いで撮像するモードである。
撮像モードが決定すると、ステップS404において、システム制御部132は、撮像部106からの画像データに対応する画像を画像表示部122に表示(スルー表示)する。
次いで、ステップS406において、システム制御部132は、撮像装置100が撮像可能であるかどうかを判定する。例えば、システム制御部132は、電源制御部146を介して検出される電源部148における電池の残容量、検出部154を介して検出される記録媒体200の接続状態及び記録媒体200の記録可能容量などに基づいて、撮像可能であるかどうかを判定する。
撮像装置100が撮像可能ではないと判定された場合には、ステップS408において、システム制御部132は、撮像装置100が撮像可能ではない旨を示す警告画像を画像表示部122に表示(警告表示)して、ステップS402に戻る。また、撮像装置100が撮像可能ではない旨を示す警告音をスピーカー128から出力してもよい。
一方、撮像装置100が撮像可能であると判定された場合には、ステップS410において、システム制御部132は、撮像した画像(画像データ)を分類するための属性情報を自動的に付与する自動付与機能を動作させるか、或いは、動作させないかを設定する。自動付与機能は、操作部142に含まれるメニューボタンを押すことで画像表示部122に表示されるメニュー画面を操作することで、ユーザが任意に設定することができる。自動付与機能の設定は、被写体の特徴を表す被写体情報及び撮像モードの少なくとも一方に基づいて属性情報を自動的に付与するかどうかのフラグの設定であって、設定値(フラグのON又はOFF)はシステムメモリ136に格納される。このように、自動付与機能を動作させるか、或いは、動作させないかを設定することで、ユーザが属性情報の付与を望まない場合には、自動付与機能を動作させないように設定することが可能となる。なお、属性情報については、後で詳細に説明する。
次に、ステップS412において、システム制御部132は、画像表示部122に表示(スルー表示)されている画像(画像データ)中に人の顔が存在するかどうかを検出する顔検出処理を実行する。顔検出処理において人の顔が検出された場合には、画像(画像データ)における顔の位置座標(顔の位置)、顔の大きさ(幅、高さ)、検出個数(顔の数)、信頼性係数(顔の信頼度)などの顔情報をシステムメモリ136に格納する。一方、顔検出処理において人の顔が検出されなかった場合には、画像(画像データ)における顔の位置座標、顔の大きさ(幅、高さ)、検出個数、信頼性係数などの顔情報を0(「なし」)とする。なお、ステップS412の顔検出処理については、後で詳細に説明する。
次いで、ステップS414において、システム制御部132は、第1のシャッタースイッチ140aから第1のシャッタースイッチ信号SW1が供給されているかどうか(即ち、第1のシャッタースイッチ140aがON状態であるかどうか)を判断する。
ステップS414で第1のシャッタースイッチ信号SW1が供給されていないと判断された場合には、ステップS410に戻る。一方、ステップS414で第1のシャッタースイッチ信号SW1が供給されていると判断された場合には、ステップS416に進む。
ステップS416において、システム制御部132は、焦点検出処理を実行して撮像レンズ102の焦点を被写体に合わせると共に、測光処理を実行して絞り値及びシャッター速度(シャッター時間)を決定する。なお、測光処理では、必要に応じて、フラッシュの設定も行われる。また、ステップS412の顔検出処理で人の顔が検出されている場合には、検出された顔の範囲で焦点検出処理を実行してもよい。
次に、ステップS418において、システム制御部132は、第2のシャッタースイッチ140bから第2のシャッタースイッチ信号SW2が供給されているかどうか(即ち、第2のシャッタースイッチ140bがON状態であるかどうか)を判断する。
ステップS418で第2のシャッタースイッチ信号SW2が供給されていないと判断された場合には、ステップS420に進む。一方、ステップS418で第2のシャッタースイッチ信号SW2が供給されていると判断された場合には、ステップS422に進む。
ステップS420において、システム制御部132は、第1のシャッタースイッチ140aから第1のシャッタースイッチ信号SW1が供給されているかどうかを判断する。
ステップS420で第1のシャッタースイッチ信号SW1が供給されていないと判断された場合には、ステップS410に戻る。一方、ステップS420で第1のシャッタースイッチ信号SW1が供給されていると判断された場合には、ステップS418に戻る。
このように、第2のシャッタースイッチ140bがOFF状態で、第1のシャッタースイッチ140aもOFF状態になると、ステップS410に戻る。第2のシャッタースイッチ140bがOFF状態で、第1のシャッタースイッチ140aがON状態である間は、ステップS418及びS420が繰り返される。第1のシャッタースイッチ140aがON状態で、第2のシャッタースイッチ140bもON状態になると、ステップS422に進む。
ステップS422において、システム制御部132は、画像表示部122の表示状態をスルー表示から固定色表示にする。
次に、ステップS424において、システム制御部132は、露光処理や現像処理を含む撮像処理を実行する。露光処理では、撮像部106及びA/D変換器110を経て得られた画像データが、画像処理部114及びメモリ制御部130を介して、或いは、メモリ制御部130を介して、メモリ116に格納される。また、現像処理では、システム制御部132は、メモリ制御部130(及び画像処理部114)を介して、メモリ116に格納された画像データを読み出して各種処理を実行する。なお、ステップS424の撮像処理については、後で詳細に説明する。
次いで、ステップS426において、システム制御部132は、ステップS424の撮像処理で得られた画像データに対応する画像(即ち、ステップS424の撮像処理で撮像した画像)を画像表示部122に表示(レックレビュー表示)する。ここで、レックレビュー表示とは、撮像した画像を確認するために、撮像した画像を記録媒体200に記録する前に、予め定められた時間(レビュー時間)の間、撮像した画像を画像表示部122に表示することである。
次に、ステップS428において、システム制御部132は、ステップS424の撮像処理で得られた画像データを画像ファイルとして記録媒体に記録する記録処理を実行する。なお、ステップS428の記録処理については、後で詳細に説明する。
次いで、ステップS430において、システム制御部132は、第2のシャッタースイッチ140bから第2のシャッタースイッチ信号SW2が供給されているかどうか(即ち、第2のシャッタースイッチ140bがON状態であるかどうか)を判断する。
ステップS430で第2のシャッタースイッチ信号SW2が供給されていると判断された場合には、第2のシャッタースイッチ信号SW2が供給されなくなるまで、ステップS430の判断を繰り返す。この間、ステップS426のレックレビュー表示を継続する。換言すれば、ステップS428の記録処理が完了し、第2のシャッタースイッチ140bがOFF状態になるまで、画像表示部122におけるレックレビュー表示は継続される。これにより、ユーザは、シャッターボタン140の全押しを継続することで、撮像した画像を入念に確認することが可能となる。
一方、ステップS430で第2のシャッタースイッチ信号SW2が供給されていないと判断された場合には、ステップS432において、システム制御部132は、予め定められたレビュー時間が経過したかどうかを判定する。
予め定められたレビュー時間が経過していないと判定された場合には、予め定められたレビュー時間が経過するまで、ステップS430の判定を繰り返す。一方、予め定められたレビュー時間が経過していると判定された場合には、ステップS434に進む。
ステップS434において、システム制御部132は、画像表示部122の表示状態をレックレビュー表示からスルー表示にする。これにより、画像表示部122の表示状態は、撮像した画像を確認するためのレックレビュー表示から、次の撮像のために画像を逐次表示するスルー表示に自動的に切り替わる。
次に、ステップS436において、システム制御部132は、第1のシャッタースイッチ140aから第1のシャッタースイッチ信号SW1が供給されているかどうかを判断する。
ステップS436で第1のシャッタースイッチ信号SW1が供給されていると判断された場合には、ステップS418に戻る。一方、ステップS436で第1のシャッタースイッチ信号SW1が供給されていないと判断された場合には、ステップS410に戻る。
このように、シャッターボタン140の半押しが継続している(第1のシャッタースイッチ140aがON状態である)場合には、システム制御部132は、次の撮像の準備を行う。また、シャッターボタン140の半押しが解除された(第1のシャッタースイッチ140aがOFF状態である)場合には、システム制御部132は、一連の撮像動作を終えて撮像待機状態に戻る。
[顔検出処理]
図5を参照して、図4のステップS412で実行される顔検出処理について詳細に説明する。図5は、図4のステップS412で実行される顔検出処理を説明するためのフローチャートである。
まず、ステップS502において、システム制御部132は、顔検出処理を実行する画像データを画像処理部114に送信する。
次いで、ステップS504において、画像処理部114は、システム制御部132の制御下で、ステップS502でシステム制御部132から送信された画像データに水平方向バンドパスフィルタ(BPF)を作用させる。
また、ステップS506において、画像処理部114は、システム制御部132の制御下で、ステップS504を経た画像データに垂直方向バンドパスフィルタ(BPF)を作用させる。
ステップS504及びS506において、画像データに水平方向BPF及び垂直方向BPFを作用させることで、かかる画像データからエッジ成分が検出される。
次に、ステップS508において、システム制御部132は、ステップS504及びS506を経て検出されたエッジ成分に関してパターンマッチングを実行して、目、鼻、口及び耳の候補群を抽出する。
次いで、ステップS510において、システム制御部132は、ステップS508で抽出された目の候補群のうち、予め定められた条件(例えば、2つの目の距離や傾きなど)を満たすものを目の候補群として特定する。
次に、ステップS512において、システム制御部132は、ステップS510で特定した目の候補群と、顔を形成する他のパーツ(鼻、口、耳)とを対応付けし、予め設定された非顔条件フィルタを作用させて、顔を検出する。
次いで、ステップS514において、システム制御部132は、ステップS512における検出結果に応じて顔情報を出力して、顔検出処理を終了する。
このように、画像表示部122に表示(スルー表示)されている画像の画像データから特徴量を抽出することで、被写体の特徴を表す被写体情報として顔情報を検出することができる。なお、本実施形態では、被写体情報として顔情報を検出する場合を例に説明した。但し、被写体情報は、被写体の特徴を表す情報であればどのような情報であってもよく、例えば、赤目情報であってもよい。
[撮像処理]
図6を参照して、図4のステップS424で実行される撮像処理について詳細に説明する。図6は、図4のステップS424で実行される撮像処理を説明するためのフローチャートである。なお、図6に示す撮像処理において、ステップS602乃至S612が露光処理に相当し、ステップS614及びS616が現像処理に相当する。
まず、ステップS602において、システム制御部132は、撮像開始時の日時(撮像日時)をシステムタイマから取得して、システムメモリ136に格納する。
次に、ステップS604において、システム制御部132は、システムメモリ136に格納されている測光データに基づいて、絞り機能を有するシャッター部104の絞り値を算出する。
次いで、ステップS606において、システム制御部132は、ステップS604で算出した絞り値に応じてシャッター部104を開放する。これにより、撮像部106の露光が開始される。
次に、ステップS608において、システム制御部132は、撮像部106の露光が終了したかどうかを判定する。
撮像部106の露光が終了していないと判定された場合には、撮像部106の露光が終了するまで、ステップS608の判定を繰り返す。
一方、撮像部106の露光が終了していると判定された場合には、ステップS610において、システム制御部132は、シャッター部104の開放を終了する。
次いで、ステップS612において、システム制御部132は、撮像部106から電荷信号を読み出し、A/D変換器110、画像処理部114及びメモリ制御部130を介して、画像データをメモリ116に格納する。なお、システム制御部132は、A/D変換器110及びメモリ制御部130を介して(即ち、画像処理部114を介さずに)、画像データをメモリ116に格納してもよい。
次に、ステップS614において、システム制御部132は、メモリ制御部130及び画像処理部114を制御し、ステップS612でメモリ116に格納された画像データを読み出して画像処理を実行する。かかる画像処理は、ホワイトバランス処理や圧縮処理などを含む。なお、画像処理が施された画像データは、メモリ116に格納される。
次いで、ステップS616において、システム制御部132は、ステップS614で画像処理が施された画像データをメモリ116から読み出して伸張し、かかる画像データをD/A変換器120に転送して、撮像処理を終了する。具体的には、システム制御部132は、圧縮/伸張部118を制御して、画像データを画像表示部122の表示用にリサイズ(伸張)する。また、リサイズされた画像データは、画像表示部122に表示するために、D/A変換器120に転送される。
[記録処理]
図7を参照して、図4のステップS428で実行される記録処理について詳細に説明する。図7は、図4のステップS428で実行される記録処理を説明するためのフローチャートである。
まず、ステップS702において、システム制御部132は、後述するファイル名の生成ルールに基づいて、記録媒体200に記録する画像データに対するファイル名を生成する。
次いで、ステップS704において、システム制御部132は、図6に示す撮像処理のステップS602でシステムメモリ136に格納した撮像日時を取得する。
次に、ステップS706において、システム制御部132は、記録媒体200に記録する画像データのデータサイズを取得する。
次に、ステップS707において、システム制御部132は、図4に示す静止画像撮像処理のステップS402で決定した撮像モード及びステップS412で実行した顔検出処理による顔情報に基づいて顔判定処理を実行する。なお、顔判定処理については、後で詳細に説明する。
次いで、ステップS708において、システム制御部132は、画像データから生成される画像ファイルを格納することができるディレクトリが記録媒体200に存在するかどうかを判定する。
画像ファイルを格納することができるディレクトリが存在しないと判定された場合には、ステップS710に進む。一方、画像ファイルを格納することができるディレクトリが存在すると判定された場合には、ステップS712に進む。
ステップS710において、システム制御部132は、画像ファイルを格納するディレクトリを作成する。なお、ステップS710で作成されるディレクトリのディレクトリ名は、後述するディレクトリ名の生成ルールに基づいて生成される。
ステップS712において、システム制御部132は、図6に示す撮像処理のステップS614でメモリ116に格納された画像データに対して、撮像日時や撮像条件等から構成されるファイルヘッダを生成する(即ち、ファイルヘッダ生成処理を実行する)。なお、ステップS712のファイルヘッダ生成処理については、後で詳細に説明する。
次に、ステップS714において、システム制御部132は、ステップS702で生成したファイル名及びステップS704で取得した撮像日時からディレクトリエントリを生成し、画像ファイルを記録媒体200に記録して、記録処理を終了する。
[ファイルヘッダ生成処理]
図8を参照して、図7のステップS712で実行されるファイルヘッダ生成処理について詳細に説明する。図8は、図7のステップS712で実行されるファイルヘッダ生成処理を説明するためのフローチャートである。ここでは、システムメモリ136には、被写体を撮像する複数の撮像モードのうち1つ以上の撮像モードからなるグループと、属性情報とを対応付けて記憶されているものとする。本実施形態では、撮像モードが「ポートレートモード」、「ナイト&スナップモード」及び「キッズ&ペットモード」であるグループには、属性情報として「人物」が対応付けられている。また、撮像モードが「新緑&紅葉モード」、「風景モード」又は「花火モード」であるグループには、属性情報として「風景」が対応付けられている。更に、撮像モードが「パーティーモード」、「スノーモード」、「ビーチモード」、「花火モード」、「水族館モード」及び「水中モード」であるグループには、属性情報として「イベント」が対応付けられている。システム制御部132は、システムメモリ136に記憶されている撮像モードと属性情報との対応付けに基づいて、属性情報を付与する。
まず、ステップS802において、システム制御部132は、図4に示す静止画像撮像処理のステップS410で設定した属性情報の自動付与機能の設定値をシステムメモリ136から取得し、属性情報を画像データに自動的に付与するかどうかを判定する。
属性情報を画像データに自動的に付与しない(即ち、属性情報の自動付与機能の設定値(フラグ)がOFFである)と判定された場合には、ステップS820に進む。一方、属性情報を画像データに自動的に付与する(即ち、属性情報の自動付与機能の設定値(フラグ)がONである)と判定された場合には、ステップS806に進む。
次いで、ステップS806において、システム制御部132は、図7に示す記録処理のステップS707で実行した顔判定処理によって、顔情報が検出されたかどうかを判定する。
顔情報が検出されたと判定された場合には、ステップS808において、システム制御部132は、属性情報として「人物」を画像データに付与する。
一方、顔情報が検出されていないと判定された場合には、ステップS810に進む。
ステップS810において、システム制御部132は、システムメモリ136に格納された撮像モードを取得して、撮像モードが「ポートレートモード」、「ナイト&スナップモード」又は「キッズ&ペットモード」であるかどうかを判定する。ここで、「ポートレートモード」、「ナイト&スナップモード」及び「キッズ&ペットモード」は、被写体として人物を撮像していると類推される撮像モードである。
撮像モードが「ポートレートモード」、「ナイト&スナップモード」又は「キッズ&ペットモード」であると判定された場合には、ステップS808において、システム制御部132は、属性情報として「人物」を画像データに付与する。
一方、撮像モードが「ポートレートモード」、「ナイト&スナップモード」又は「キッズ&ペットモード」ではないと判定された場合には、ステップS812に進む。
このように、ステップS802乃至S810では、被写体の特徴を表す被写体情報(本実施形態では、被写体に人物が含まれるかどうかを表す顔情報)及び被写体を撮像したときの撮像モードから同一の属性情報である「人物」が画像データに付与される。被写体情報と撮像モードとは、被写体を撮像する際には異なるパラメータであるが、被写体を撮像した後には同じような意味合いを有することがある。本実施形態では、被写体情報としての顔情報と「ポートレートモード」、「ナイト&スナップモード」及び「キッズ&ペットモード」の撮像モードとは、「人物を撮像したと類推される」という同一の意味合いを有する。従って、顔情報が検出された画像データ及び「ポートレートモード」、「ナイト&スナップモード」又は「キッズ&ペットモード」の撮像モードで撮像された画像データに同一の属性情報を付与することで、画像データを効率的に分類及び検索することが可能となる。換言すれば、被写体の特徴を表す被写体情報及び被写体を撮像したときの撮像モードの少なくとも一方に基づいて属性情報を付与することで、撮像後の操作(分類及び検索)に適した属性情報を画像データに付与し、ユーザの利便性を向上させることができる。
また、本実施形態では、「ポートレートモード」、「ナイト&スナップモード」及び「キッズ&ペットモード」など互いに異なる撮像モードであっても、同一の属性情報が画像データに付与される。異なる撮像モードでは、撮像装置100におけるシャッター速度や絞り値などの設定条件が異なるが、被写体を撮像した後には同じような意味合いを有することがある。上述したように、「ポートレートモード」、「ナイト&スナップモード」及び「キッズ&ペットモード」の撮像モードとは、「人物を撮像したと類推される」という同一の意味合いを有する。従って、複数の撮像モードのうち、同一の意味合いを有する特定の撮像モードで撮像された画像データに同一の属性情報を付与することで、かかる画像データを効率的に分類及び検索することが可能となり、ユーザの利便性を向上させることができる。
次に、ステップS812において、システム制御部132は、撮像モードが「新緑&紅葉モード」、「風景モード」又は「花火モード」であるかどうかを判定する。ここで、「新緑&紅葉モード」、「風景モード」及び「花火モード」は、被写体として風景を撮像していると類推される撮像モードである。
撮像モードが「新緑&紅葉モード」、「風景モード」又は「花火モード」であると判定された場合には、ステップS814において、システム制御部132は、属性情報として「風景」を画像データに付与する。
一方、撮像モードが「新緑&紅葉モード」、「風景モード」又は「花火モード」ではないと判定された場合には、ステップS816に進む。
ステップS816において、システム制御部132は、撮像モードが「パーティーモード」、「スノーモード」、「ビーチモード」、「花火モード」、「水族館モード」又は「水中モード」であるかどうかを判定する。ここで、「パーティーモード」、「スノーモード」、「ビーチモード」、「花火モード」、「水族館モード」及び「水中モード」は、イベントを撮像していると類推される撮像モードである。
撮像モードが「パーティーモード」、「スノーモード」、「ビーチモード」、「花火モード」、「水族館モード」又は「水中モード」であると判定された場合には、ステップS818に進む。
ステップS818において、システム制御部132は、属性情報として「イベント」を画像データに付与する。
ステップS812乃至S818では、「花火モード」の撮像モードで撮像された画像データに、「風景」及び「イベント」の2つの属性情報が付与される。換言すれば、1つの撮像シーンから複数の属性情報が付与されることになる。被写体を撮像したときの撮像モード(撮像シーン)が同一であっても、被写体を撮像した後には複数の意味合いを有することがある。このような場合(例えば、「花火モード」)、システム制御部132は、被写体を撮像した後の意味合いに応じて複数の属性情報を付与する。これにより、撮像後の操作(分類及び検索)に適した属性情報を画像データに付与することが可能となり、ユーザの利便性を向上させることができる。
一方、撮像モードが「パーティーモード」、「スノーモード」、「ビーチモード」、「花火モード」、「水族館モード」又は「水中モード」ではないと判定された場合には、ステップS820に進む。なお、ステップS810、S812及びS816の全ての判定において否定される「オートカメラモード」や「マニュアルモード」などのその他の撮像モードでは、属性情報は付与されない。
ステップS820において、システム制御部132は、ステップS808、S814及びS818で付与された属性情報や撮像日時などを用いてファイルヘッダを生成して、ファイルヘッダ生成処理を終了する。但し、ステップS802で属性情報を画像データに自動的に付与しないと判定された場合や撮像モードがステップS810、S812及びS816の全ての判定において否定される撮像モードである場合には、属性情報を含まないファイルヘッダが生成される。
このように、本実施形態では、被写体を撮像したときに、被写体の特徴を表す被写体情報及び撮像モードの少なくとも一方に基づいて、画像データを分類するための属性情報を画像データに自動的に付与する。これにより、再生モードにおいて、撮像した画像データ(画像)を表示させながら画像データを分類及び検索する必要がなくなる。また、画像データに付与される属性情報は、撮像後の操作(分類及び検索)に適した属性情報であるため、画像データを効率的に分類及び検索することができる。
なお、本実施形態では、属性情報を付与する条件として幾つかの撮像モードを例に説明したが、これに限定するものではない。例えば、マニュアルモードで被写体を撮像した場合であっても、被写体が遠景であれば、属性情報として「風景」を付与してもよい。また、セルフタイマーを用いて被写体を撮像した場合には、属性情報として「人物」及び「イベント」の少なくとも一方を付与してもよい。また、属性情報は、撮像後の操作(分類及び検索)に適した属性情報であればよく、「人物」、「風景」及び「イベント」の3つに限定されるものではない。
[ディレクトリ構成]
図9は、図7に示す記録処理を実行することで記録媒体200に記録されるディレクトリの構成例を示す図である。以下、図9を参照して、ファイル名の生成ルール及びディレクトリ名の生成ルールについて説明する。
図9に示すように、ルートディレクトリにDCIMディレクトリ210が記録される。また、DCIMディレクトリ210には、8文字から生成されるサブディレクトリが生成される。サブディレクトリが保持するサブディレクトリ名は、先頭の3文字が数字で構成される。かかる先頭の3文字は100から始まり、サブディレクトリを生成するたびに1ずつインクリメントされる。図9では、サブディレクトリ(サブディレクトリ名)として、100XYZ212及び101XYZ214が示されている。
サブディレクトリ100XYZ212及び101XYZ214には、撮像装置100が作成するファイルが格納される。かかるファイルのファイル名は、8文字の名前及びファイルの種類を表す3文字の拡張子で構成される。8文字の名前のうち、後ろの4文字は0001から始まる数字で構成され、静止画像撮像モードでは、撮像ごとに1ずつインクリメントされる。また、静止画像撮像モードでは、拡張子としてJPGが付与される。
一方、動画像撮像モードでは、拡張子としてAVIが付与される。また、管理情報を記録するサムネイルファイルには拡張子としてTHMが付与される。
[動画像撮像処理]
次に、図10を参照して、図3のステップS314で実行される動画像撮像処理について詳細に説明する。図10は、図3のステップS314で実行される動画像撮像処理を説明するためのフローチャートである。なお、動画像撮像処理は、撮像装置100の動作モードが動画像撮像モードである場合ではなく、撮像装置100の動作モードが静止画像撮像モードであって、図示しない動画像撮像スイッチが押された場合にも実行される。
まず、ステップS1002において、システム制御部132は、撮像モードを決定する。本実施形態では、動画像撮像モードにおける撮像モードは、静止画像撮像モードにおける撮像モードと同様である(即ち、(A)乃至(C−12)に示す撮像モード)ものとして説明する。但し、撮像装置100は、動画像の撮像に特化した撮像モードを有することも可能である。
次いで、ステップS1004において、システム制御部132は、撮像部106からの画像データに対応する画像を画像表示部122に表示(スルー表示)する。
次に、ステップS1006において、システム制御部132は、画像表示部122に表示(スルー表示)されている画像(画像データ)中に人の顔が存在するかどうかを検出する顔検出処理を実行する。
次いで、ステップS1008において、システム制御部132は、撮像部106からの画像データを所定のフレームレートでメモリ116に順次格納する。また、システム制御部132は、音声制御部126及びA/D変換器110を介して取得された音声データをメモリ116に格納する。ここで、音声データは、本実施形態では、PCM形式のデジタルデータである。
次に、ステップS1010において、システム制御部132は、画像処理部114を制御し、ステップS1008でメモリ116に格納された画像データに対して、画像サイズの変換などの画像処理を実行する。
次いで、ステップS1012において、システム制御部132は、圧縮/伸張部118を制御し、画像データに圧縮処理を実行してメモリ116に格納する。
次に、ステップS1014において、システム制御部132は、メモリ116に格納された画像データを動画像ファイルとして記録媒体200に記録する記録処理を実行する。
ここで、ステップS1014を経て記録媒体200に記録される動画像ファイルの構成例を図11に示す。図11を参照するに、動画像ファイルの先頭部には、画像のフレームレートや音声のサンプリングレートなどのデータで構成される固定長のヘッダ領域242が配置される。また、ヘッダ領域242の直後には、所定の記録単位(本実施形態では、1秒間)の音声データを格納する固定長の音声データ領域244が配置される。音声データは、マイク124に入力された音声を、音声制御部126及びA/D変換器110を介して、デジタルデータにサンプリングして取得され、上述したように、メモリ116に格納されている。音声データ領域244の直後には、所定のフレームレートで記録されたフレームデータを格納するデータ領域246乃至252が配置される。このように、所定の記録単位で、音声データとフレームデータが順次生成及び格納される。
図10に戻って、ステップS1016において、システム制御部132は、第2のシャッタースイッチ140bから第2のシャッタースイッチ信号SW2が供給されているかどうか(即ち、第2のシャッタースイッチ140bがON状態であるかどうか)を判断する。
第2のシャッタースイッチ信号SW2が供給されていると判断された場合には、ステップS1018において、システム制御部132は、静止画像撮像処理を実行して、動画像の撮像を再開する。
一方、第2のシャッタースイッチ信号SW2が供給されていないと判断された場合には、ステップS1020に進む。
ステップS1020において、システム制御部132は、動画像の撮像の停止が指示されたかどうかを判定する。動画像の撮像の停止は、例えば、操作部142における撮像停止スイッチの操作、メモリ116や記録媒体200の記録可能容量の不足などによって指示される。
動画像の撮像の停止が指示されていないと判定された場合には、ステップS1022において、システム制御部132は、動画像の撮像時の顔情報をシステムメモリ136に格納する。これは、例えば、所定の基準で検出された動画の各フレームに対応する顔情報、若しくは、S1016の第2のシャッタースイッチ信号SW2の供給等のトリガー毎の顔情報等である。
一方、動画像の撮像の停止が指示されていると判定された場合には、ステップS1024に進む。
ステップS1024において、システム制御部132は、メモリ116に格納されている(残っている)画像データ及び音声データを記録媒体200に記録し、画像データ及び音声データのオフセットやサイズを格納したインデックス情報を記録する。
次に、ステップS1026において、システム制御部132は、トータルフレーム数などのヘッダ情報を生成する。
次いで、ステップS1028において、システム制御部132は、トータルのデータサイズをディレクトリエントリに記載して、かかる情報を記録媒体200に記録する。
次に、ステップS1030において、システム制御部132は、ステップS1002で決定した撮像モード及びステップS1022でシステムメモリ136に格納した顔情報に基づいて顔判定処理を実行する。
次いで、ステップS1032において、システム制御部132は、サムネイル記録処理を実行して、動画像撮像処理を終了する。例えば、システム制御部132は、動画像ファイルの管理情報を、動画像のファイル名と同一番号を有し、拡張子にTHMを有するサムネイルファイル(例えば、図9に示すMVI_0005.THM)に記録する。なお、ステップS1032のサムネイル記録処理については、後で詳細に説明する。
[顔判定処理]
図12を参照して、図8のステップS804又は図10のステップS1030で実行される顔判定処理について詳細に説明する。図12は、図8のステップS804又は図10のステップS1030で実行される顔判定処理を説明するためのフローチャートである。
まず、ステップS1202において、システム制御部132は、顔検出処理を実行してシステムメモリ136に格納された顔情報を読み出し、顔が検出されたかどうかを判定する。
ステップS1202で顔が検出されていないと判定された場合には、顔判定処理を終了する。
一方、ステップS1202で顔が検出されていると判定された場合には、ステップS1204において、システム制御部132は、撮像装置100の動作モードが動画像撮像モードであるかどうかを判定する。
撮像装置100の動作モードが動画像撮像モードであると判定された場合には、ステップS1205に進む。
ステップS1205において、システム制御部132は、動画像撮像モード中に静止画像の撮像の指示があったかどうかを判定する。
動画像撮像モード中に静止画像の撮像の指示があったと判定された場合には、ステップS1208に進み、動画像撮像モード中に撮像した静止画像に対して、ステップS1208以降の処理を行う。
動画像撮像モード中に静止画像の撮像の指示がないと判定された場合には、ステップS1206に進む。
ステップS1206において、システム制御部132は、動画像撮像モードに対応した顔情報(顔の位置座標、顔の大きさ(幅、高さ)、検出個数、信頼性係数)の閾値を設定する。
一方、撮像装置100の動作モードが動画像撮像モードではない(静止画像撮像モードである)と判定された場合には、ステップS1208に進む。
ステップS1208において、システム制御部132は、静止画像撮像モードに対応した顔情報(顔の位置座標、顔の大きさ(幅、高さ)、検出個数、信頼性係数)の閾値を設定する。
次いで、ステップS1210において、システム制御部132は、システムメモリ136に格納された顔の位置座標と、ステップS1206又はステップS1208で設定された顔の位置座標の閾値とを比較する。
次に、ステップS1212において、システム制御部132は、システムメモリ136に格納された顔の大きさと、ステップS1206又はステップS1208で設定された顔の大きさの閾値とを比較する。
次いで、ステップS1214において、システム制御部132は、システムメモリ136に格納された顔の検出個数と、ステップS1206又はステップS1208で設定された顔の検出個数の閾値とを比較する。
次に、ステップS1216において、システム制御部132は、システムメモリ136に格納された信頼性係数と、ステップS1206又はステップS1208で設定された信頼性係数の閾値とを比較する。
次に、ステップS1217において、システム制御部132は、システムメモリ136に格納された顔情報から顔の検出頻度係数を算出し、ステップS1206又はステップS1208で設定された検出頻度係数の閾値とを比較する。
次いで、ステップS1218において、システム制御部132は、ステップS1210乃至S1218での比較結果からシステムメモリ136に格納された顔情報を検討し、新たな顔情報を出力して、顔判定処理を終了する。
[サムネイル記録処理]
図13を参照して、図10のステップS1032で実行されるサムネイル記録処理について詳細に説明する。図13は、図10のステップS1032で実行されるサムネイル記録処理を説明するためのフローチャートである。
まず、ステップS1302において、システム制御部132は、画像処理部114を制御して、サムネイル用画像を生成する。本実施形態では、メモリ116に格納されている動画像データの先頭フレームを所定の画像サイズに変換するなどの画像処理を実行してサムネイル用画像を生成する。
次に、ステップS1304において、システム制御部132は、圧縮/伸張部118を制御して、ステップS1302で生成されたサムネイル用画像に圧縮処理を実行する。
次いで、ステップS1306において、システム制御部132は、ヘッダを生成する。
次に、ステップS1308において、システム制御部132は、サムネイル画像及びヘッダを含むサムネイルファイルを記録媒体200に記録して、サムネイル記録処理を終了する。
このように、本実施形態の撮像装置100によれば、撮像した画像に対して、分類に適した分類情報を付与し、ユーザの利便性を向上させることができる。
上述した実施形態は、システム或は装置のコンピュータ(CPUやMPUなど)によりソフトウエア的に実現することも可能である。
従って、上述した実施形態をコンピュータで実現するために、かかるコンピュータに供給されるコンピュータプログラム自体も本発明を実現するものである。換言すれば、上述した実施形態の機能を実現するためのコンピュータプログラム自体も本発明の一側面を構成する。
なお、上述した実施形態を実現するためのコンピュータプログラムは、コンピュータで読み取り可能であれば、どのような形態であってもよい。例えば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等で構成することができるが、これらに限るものではない。
上述した実施形態を実現するためのコンピュータプログラムは、記録媒体又は有線/無線通信によりコンピュータに供給される。プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ等の磁気記録媒体、MO、CD、DVD等の光/光磁気記録媒体、不揮発性の半導体メモリなどがある。
有線/無線通信を用いたコンピュータプログラムの供給方法としては、コンピュータネットワーク上のサーバを利用する方法がある。この場合、本発明を形成するコンピュータプログラムとなりうるデータファイル(プログラムファイル)をサーバに記憶しておく。プログラムファイルとしては、実行形式のものであっても、ソースコードであってもよい。
そして、サーバにアクセスしたクライアントコンピュータに、プログラムファイルをダウンロードすることによって供給する。この場合、プログラムファイルを複数のセグメントファイルに分割し、セグメントファイルを異なるサーバに分散して配置することも可能である。
このように、上述した実施形態を実現するためのプログラムファイルをクライアントコンピュータに提供するサーバ装置も本発明の一側面を構成する。
また、上述した実施形態を実現するためのコンピュータプログラムを暗号化して格納した記憶媒体を配布し、所定の条件を満たしたユーザに、暗号化を解く鍵情報を供給し、ユーザの有するコンピュータへのインストールを許可してもよい。鍵情報は、例えば、インターネットを介してホームページからダウンロードさせることによって供給することができる。
また、上述した実施形態を実現するためのコンピュータプログラムは、コンピュータ上で稼働するOS(オペレーティングシステム)の機能を利用するものであってもよい。
更に、上述した実施形態を実現するためのコンピュータプログラムは、その一部をコンピュータに装着される拡張ボード等のファームウェアで構成してもよいし、拡張ボード等が備えるCPUで実行するようにしてもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、本発明は、デジタルカメラなどの撮像装置に限定されるものではなく、携帯電話や携帯端末などの画像を再生可能な装置に適用することができる。