JP4997781B2 - ミックスダウン方法およびミックスダウン装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ディジタルオーディオに用いるミックスダウンのための各チャンネルのゲインを動的に決定するミックスダウン方法およびミックスダウン装置に関する。
近年、AV(オーディオ・ビジュアル)分野の音響再生においては、従来のL/Rチャンネルのステレオ信号にセンタチャンネルやサラウンドチャンネルを加えたマルチチャンネル再生方式が実現されている。このマルチチャンネル再生方式において原音場を再生する場合、視聴者の後方または側方に少なくとも1つのスピーカを配置する必要があった。
しかしながら、マルチチャンネル再生方式の音響信号をL/Rチャンネルの2つのスピーカで再生したいという視聴者の要望に対応するために、マルチチャンネルで伝送された音響信号を2チャンネルに変換する必要が生じる。
そこで、マルチチャンネルの入力音源に対して、入力側のチャンネル数よりも少ないチャンネル数に音響信号を変換して出力するというミックスダウンが必要になる。
このミックスダウンの手法の一例として、特許文献1にマルチチャンネルステレオ用ダウンミキシング装置が報告されている。
この特許文献1によれば、ミックスダウンされるマルチチャンネルの音響信号が音楽であるか音声であるかを、入力されたL/Rch信号を加算してこの加算されたL/Rch信号に基づいて判別している。そして、その判別結果に基づいて、音量調整部のゲイン係数を変更することで、音楽再生の場合には臨場感を実現できる値に、また音声の場合には明瞭感が確保できる値にそれぞれ修正されており、2チャンネルのスピーカ再生においても、それぞれのプログラムソースに最適な音響再生を実現することが可能となるという利点を有している。
特開平6−165079号公報
このように、特許文献1によれば、入力されたL/Rch信号に基づいて音楽であるか音声であるかを判別して音量調整のためのゲイン係数を変更することで、音楽再生と音声再生とで適切な音場再生を実現している。
しかしながら、特許文献1にあっては、ミックスダウンのためのゲイン係数を予め2つ用意しておき、音楽再生の場合と音声再生の場合とで切り換えるようにしていたので、様々な音響信号に最適に適応できないといった問題があった。この結果、音場再生の切り替わり時期が明確になり過ぎチャンネル間での音量バランスが悪く違和感や疲労感の要因になっていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的としては、音量バランスの良いミックスダウンを行うことができるミックスダウン方法およびミックスダウン装置を提供することにある。
請求項1記載の発明は、上記課題を解決するため、入力される複数の音響信号を混合してこの音響信号の数よりも少ない数の出力信号に変換するミックスダウン装置において、前記各音響信号のスケールファクタに基づいて、前記音響信号と前記出力信号の組み合わせごとに対応する動的ゲイン値を決定するゲイン決定手段と、前記音響信号とこの音響信号に対して決定された動的ゲイン値とを乗算した乗算結果を、対応する出力信号ごとにまとめて加算し、それぞれの加算結果に基づく信号を出力信号として出力するミックスダウン手段とを備えたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、上記課題を解決するため、入力される複数の音響信号を混合してこの音響信号の数よりも少ない数の出力信号に変換するミックスダウン方法において、前記各音響信号のスケールファクタに基づいて、前記音響信号と前記出力信号の組み合わせごとに対応する動的ゲイン値を決定するゲイン決定ステップと、前記音響信号とこの音響信号に対して決定された動的ゲイン値とを乗算し乗算結果を、対応する出力信号ごとにまとめて加算し、それぞれの加算結果に基づく信号を出力信号として出力するミックスダウンステップとを有することを特徴とする。
本発明のミックスダウン方法およびミックスダウン装置によれば、入力される音響信号のスケールファクタに基づいて動的ゲイン値を決定するので、音量バランスの良いミックスダウンを行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
MPEG−2/4 AACは、MPEG−1オーディオとの互換性を排除することで、高音質・高圧縮率を達成したマルチチャンネル対応のオーディオ符号化方式である。入力のサンプリング周波数は8kHzから96kHzと、非常に広い範囲に対応している。また最大で、48チャンネルのオーディオ信号、15個のLFE(Low Frequency Enhancement)チャンネル、カップリングチャンネル、汎用データストリームを伝送できる。
音声復号装置は、音声符号化装置に対向するものであり、音声符号化装置から出力される符号化されたビットストリームbsや、例えばDVDに記憶されているビットストリームbsや、インターネットを介して入力されるビットストリームbsを復号してオーディオ信号に再生するものである。
図1は、本発明に係る第1実施形態のミックスダウン装置に適応可能な音声復号装置について説明するための構成を示すブロック図である。図2は、ゲイン決定部19、時間周波数逆変換部21及びミックスダウン部23の相互の接続関係を示す図である。なお、ここでいうミックスダウン装置とは、入力される複数の音響信号を混合してこの音響信号の数よりも少ない数の出力信号に変換する装置のことである。
音声復号装置11は、シンタックス解読部13、ハフマン符号デコーダ部15、逆量子化部17、ゲイン決定部19、時間周波数逆変換部21、ミックスダウン部23から構成され、さらに、各部はDSP(Digital Signal Processor)やソフトウエア処理により構成されている。
シンタックス解読部13は、入力された符号化データ列bs(ビットストリーム)から高能率符号化音響ストリームと帯域信号や正規化情報及び量子化精度情報などを規定の文法に従って分離する。
なお、帯域信号は、音声符号化装置において、元データを複数の周波数帯域に分割し、帯域ごとに人間の聴覚に応じた重みつけをした後に符号化されている。また、正規化情報は、後述する逆量子化処理において用いる係数位置を揃えるための情報である。量子化精度情報は、後述する逆量子化処理において用いる階層化されたDCT係数の量子化精度(レベル)の情報である。
ハフマン符号デコーダ部15は、入力された高能率符号化音響ストリームhを副情報で得られた符号化フォーマットに従ってハフマン復号し、量子化スペクトルq1〜q6とスケールファクタを出力する。
逆量子化部17は、復号された量子化スペクトルq1〜q6、スケールファクタに基づいて、元の周波数信号f1〜f6を再生する。
なお、スケールファクタは量子化における量子化幅を示す。例えばMPEG−2/4 AACでは、ある周波数信号fに対し、量子化スペクトルqを、
q = INT((f^3/4) / 2^(sf/4) + 0.4054) (数1)
と計算し、この時の整数sfをスケールファクタと呼ぶ。スケールファクタは連続した複数の周波数信号に対し共通的に用いられ、低域側から順にsf1(1)、sf1(2)...sf1(N)と書き表すものとする。本実施形態においては、最も低域のスケールファクタsfi(1)を用いて説明する。
スケールファクタsf1(1)〜sf6(1)は、チャンネル毎に独立した値を持つ。また、ビットレート一定の符号化の場合は一般的に、小さい音量に対してスケールファクタは小さな値を、大きな音量に対してスケールファクタは大きな値を示す。なお、例えばsf1(1)は1チャンネル、sf6(1)は6チャンネルのスケールファクタを示す。ここで、チャンネルの番号は音像の位置を表しており、例えば1はセンタチャンネル、2は左前チャンネル、3は右前チャンネル、4は左後ろチャンネル、5は右後ろチャンネル、6は低音チャンネルである。
ゲイン決定部19は、スケールファクタsf1(1)〜sf6(1)に基づいて動的ゲインg11〜g61,g12〜g62を決定する。
時間周波数逆変換部21は、逆変形離散コサイン変換(IMDCT)などの時間−周波数逆変換を行う。すなわち、各帯域の周波数信号f1〜f6を逆変換することによって帯域を合成し時系列の音響信号i1〜i6を得る。
ミックスダウン部23は、音響信号i1〜i6と動的ゲインg11〜g61,g12〜g62に基づいて出力信号o1,o2を算出する。
図3はゲイン決定部19の構成を示す図である。図3において、ゲイン決定部19は、重み付け器31と正規化器33,35から構成されている。
ハフマン符号デコーダ部15から出力されたスケールファクタsf1(1)〜sf6(1)は、乗算器MP11〜MP61、乗算器MP12〜MP62にそれぞれ入力される。静的ゲインs11〜s61,s12〜s62は、予めメモリに記憶され固定的に与えられており、乗算器MP11〜MP61,MP12〜MP62にそれぞれ入力される。乗算器MP11〜MP61,MP12〜MP62では、入力されるスケールファクタsf1(1)〜sf6(1)と静的ゲインs11〜s61,s12〜s62とをそれぞれ乗算して得られた乗算値g’11〜61,g’12〜62をそれぞれ正規化器33,35に出力する。
正規化器33,35は、乗算器MP11〜MP61,MP12〜MP62から出力された乗算値g’11〜61,g’12〜62を入力し、正規化して動的ゲインg11〜61,g12〜62を算出し、ミックスダウン部23に出力する。
図4はミックスダウン部23の構成を示す図である。
ゲイン決定部19から出力された動的ゲインg11〜61は、乗算器IMP11〜61にそれぞれ入力され、かつこれらの乗算器に音響信号i1〜i6が入力されており、動的ゲインg11〜61と音響信号i1〜i6とが乗算されたそれぞれの乗算結果値が並列に加算器ADD11〜15にそれぞれ入力され、直列接続された加算器ADD11〜15が順次に加算し出力信号o1を算出する。
同様に、ゲイン決定部19から出力された動的ゲインg12〜62は、乗算器IMP12〜62にそれぞれ入力され、かつこれらの乗算器に音響信号i1〜i6が入力されており、動的ゲインg12〜62と音響信号i1〜i6とが乗算されたそれぞれの乗算結果値が並列に加算器ADD12〜52にそれぞれ入力され、直列接続された加算器ADD12〜52が順次に加算し出力信号o2を算出する。
次に、図1〜図5を参照して、第1実施形態の音声復号装置11の動作について説明する。なお、図5は正規化器33,35の動作を説明するためのフローチャートである。
シンタックス解読部13では、入力された符号化データ列bsから高能率符号化音響ストリームhと量子化精度情報及び正規化情報を規定の文法に従って分離する。
次いで、ハフマン符号デコーダ部15では、シンタックス解読13からの高能率符号化音響ストリームhを副情報で得られた符号化フォーマットに従ってハフマン復号し、複数の量子化スペクトルq1〜q6とこの量子化スペクトル毎の量子化幅を示すスケールファクタsf1(1)〜sf6(1)を出力する。
次いで、逆量子化17では、ハフマン符号デコーダ15からの複数の量子化スペクトルq1〜q6と複数のスケールファクタsf1(1)〜sf6(1)に基づいて、帯域毎の元の周波数信号f1〜f6をそれぞれ再生する。
次いで、ゲイン決定部では、ハフマン符号デコーダ部15からの複数のスケールファクタsf1(1)〜sf6(1)に基づいて出力系統毎の複数の動的ゲイン値g11〜61,g12〜62を決定する。
ここで、ゲイン決定部19では、図3に示すように、ハフマン符号デコーダ部15からの複数のスケールファクタsf1(1)〜sf6(1)に予め設定された複数の静的ゲイン値s11〜s61,s12〜s62を乗算器MP11〜MP61,MP12〜MP62でそれぞれ乗算してスケールファクタ毎に重み付けしたゲインを表す複数の乗算値g’11〜61,g’12〜62を出力する。
次いで、ゲイン決定部19では、複数の乗算値g’11〜61,g’12〜62を正規化器33、35で正規化して出力系統毎の複数の動的ゲイン値g11〜61,g12〜62を算出する。
詳しくは図5に示すように、ステップS10では、重み付け器31は、最低域のスケールファクタsf1(1)〜sf6(1)を用いて、静的ゲインs11〜s61,s12〜s62にスケールファクタsf1(1)〜sf6(1)乗算して重み付けする。ステップS10に示す数2のように、静的ゲインsijにsfi(1)を乗算することで重み付けされたゲインg'ijを記述することができる。
ここで、静的ゲインsijの設定値の一例について説明する。なお、p,qは個々のチャンネルの静的ゲインであり、o1,o2はそれぞれL/Rチャンネルのステレオの出力信号である。
p = (8 - 2 * sqrt(2)) / 14 = 0.3694 (数3)
q = (4 * sqrt(2) - 2) / 14 = 0.2612 (数4)
として、
o1 = p * i1 + p * i2 + q * i4 (数5)
o2 = p * i1 + p * i3 + q * i5 (数6)
となる。sqrt (x) 関数は x の平方根のうち負でない方の値を意味している。
静的ゲインsijを行列式で記述すると、
Figure 0004997781
となる。
次いで、ステップS20では、正規化器33,35は、重み付けされたゲインg'を正規化し、動的ゲインg11〜61,g12〜62を求める。ステップS20に示すように、まず、ゲインg'1j〜g’6jの合計値から分母の値を求め、ゲインg’ijをこの合計値で除算することで、動的ゲインgijを求めるので、正規化は出力のチャンネルi毎に行われることになる。この正規化に関する数式は数8に示すように記述することができる。なお、ステップS20で求めた動的ゲインg11〜g61の合計値は「1」になることは言うまでもない。
次いで、時間周波数逆変換部21では、逆量子化部17からの帯域毎の周波数信号f1〜f6を逆変換して帯域合成し元の時系列の複数の音響信号i1〜i6を求める。
次いで、この時間周波数逆変換部21からの複数の音響信号i1〜i6とこのゲイン決定部19からの出力系統毎の複数の動的ゲインg11〜61,g12〜62に基づいて、出力系統毎の出力信号o1,o2を算出する。
ここで、ミックスダウン部23では、時間周波数逆変換部21からの複数の音響信号i1〜i6に正規化器33からの1出力系統の複数の動的ゲインg11〜61をそれぞれ乗算器IMP11〜IMP61で乗算して重み付けし、乗算器IMP11〜IMP61からの複数の乗算値をADD11〜ADD51で加算して当該出力系統の出力信号o1を算出する。
同様に、時間周波数逆変換部21からの複数の音響信号i1〜i6に正規化器35からの1出力系統の複数の動的ゲインg12〜62をそれぞれ乗算器IMP12〜IMP62で乗算して重み付けし、乗算器IMP12〜IMP62からの複数の乗算値をADD12〜ADD52で加算して当該出力系統の出力信号o2を算出する。
この結果、ミックスダウン部23は音響信号i1〜i6に動的ゲインg11〜g62を乗算した後、この乗算結果を2系統にまとめて加算することで、L/Rチャンネルの出力信号o1,o2を得ることができ、入力される音響信号i1〜i6を線形結合することができる。
ここで、音響信号i1〜i6とゲインg11〜g62から出力信号o1,o2を求める方法を行列式で表すと数式8のようになる。
Figure 0004997781
本実施形態によれば、ミックスダウンを行うためのゲインをゲイン決定部において動的に決定しておくため、各チャンネル(1〜6)のスケールファクタがほぼ等しい場合には、動的ゲインは静的ゲインに収束する。一方、各チャンネルのスケールファクタに偏りがある場合には、音量の大きなチャンネルに大きなゲインが割当てられる。この結果として、音量バランスの良いミックスダウンを行うことができる。
また、動的ゲインを決定する過程では、ディジタルオーディオ信号の復号に用いたパラメータを流用するため、例えばDSPでの処理負荷を極めて小さくすることができる。
(第2実施形態)
図6は、本発明に係る第2実施形態のミックスダウン装置に適応可能な音声復号装置について説明するための構成を示すブロック図である。図7は、ゲイン決定部19、ミックスダウン部53及び時間周波数逆変換部55の相互の接続関係を示す図である。
音声復号装置51は、シンタックス解読部13、ハフマン符号デコーダ部15、逆量子化部17、ゲイン決定部19、ミックスダウン部53、時間周波数逆変換部55から構成されている。なお、第2実施形態の音声復号装置51において、第1実施形態の音声復号装置11において用いられている構成要件と同様のブロックについては同一の符号を付加し、その説明を省略する。
第2の実施形態の音声復号装置51の特徴は、ミックスダウン部53と時間周波数逆変換部55を有することにある。これは、時間周波数逆変換の処理は線形性を有するため、周波数信号をミックスダウンしてから逆変換を行っても、第1の実施の形態と同じ結果が得られるからである。
ミックスダウン部53は、逆量子化部17からの帯域毎の周波数信号f1〜f6とゲイン決定19からの出力系統毎の複数の動的ゲインg11〜g62に基づいて、出力系統毎の周波数信号F1,F2を算出する。
時間周波数逆変換部55は、このミックスダウン部53からの周波数信号F1,F2を逆変換して帯域合成し時系列の音響信号o1,o2を求める。
図8はミックスダウン部53の構成を示す図である。
ミックスダウン部53において、ゲイン決定部19から出力された動的ゲインg11〜61は、乗算器IMP11〜61にそれぞれ入力され、このそれぞれの乗算器に周波数信号f1〜f6が入力されており、動的ゲインg11〜61と周波数信号f1〜f6とが乗算器IMP11〜61で乗算されそれぞれ重み付けされた乗算結果値が並列に加算器ADD11〜15にそれぞれ入力され、直列接続された加算器ADD11〜51が順次に加算し周波数信号F1を算出する。
同様に、ゲイン決定部19から出力された動的ゲインg12〜62は、乗算器IMP12〜62にそれぞれ入力され、このそれぞれの乗算器に周波数信号f1〜f6が入力されており、動的ゲインg12〜62と周波数信号f1〜f6と乗算器IMP12〜62で乗算されそれぞれ重み付けされた乗算結果値が並列に加算器ADD12〜52にそれぞれ入力され、直列接続された加算器ADD12〜52が順次に加算し周波数信号F2を算出する。
次に、図6〜図8を参照して、第2実施形態の音声復号装置51の動作について説明する。なお、シンタックス解読部13、ハフマン符号デコーダ部15、逆量子化17、ゲイン決定部でのそれぞれの処理内容は第1実施形態の音声復号装置11と同様であるので、その説明を省略する。
ミックスダウン部53では、逆量子化部17からの帯域毎の周波数信号f1〜f6とゲイン決定19からの出力系統毎の複数の動的ゲインg11〜g62に基づいて、出力系統毎の周波数信号F1,F2を算出する。
時間周波数逆変換部55は、このミックスダウン部53からの周波数信号F1,F2を逆変換して帯域合成し時系列の音響信号o1,o2を求める。
この結果、ミックスダウン部23は周波数信号f1〜f6に動的ゲインg11〜g62を乗算した後、この乗算結果を2系統にまとめて加算することで、L/Rチャンネルの周波数信号F1,F2を得ることができ、入力される周波数信号f1〜f6を線形結合することができる。
ここで、周波数信号f1〜f6とゲインg11〜g62から周波数信号F1,F2を求める方法を行列式で表すと数式9のようになる。
Figure 0004997781
本実施形態によれば、ミックスダウンを行うためのゲインをゲイン決定部において動的に決定しておくため、各チャンネル(1〜6)のスケールファクタがほぼ等しい場合には、動的ゲインは静的ゲインに収束する。一方、各チャンネルのスケールファクタに偏りがある場合には、音量の大きなチャンネルに大きなゲインが割当てられる。この結果として、音量バランスの良いミックスダウンを行うことができる。
また、動的ゲインを決定する過程では、ディジタルオーディオ信号の復号に用いたパラメータを流用するため、例えばDSP(Digital Signal Processor)での処理負荷を極めて小さくすることができる。
なお、本発明の実施形態においては、5.1ch信号をステレオ信号に変換した例を用いたが、複数のチャンネル数n(n≧2)に対してミックスダウンを行っても、同様に適用可能になる。また、本発明の実施形態では、動的ゲインを決定するのに最も低域のスケールファクタを用いたが、別の帯域のスケールファクタを用いても良く、また、複数のスケールファクタを用いても良い。
また、本実施形態においては、MPEG−2/4 AACに用いる音声復号装置に適応させてミックスダウン装置に関する説明をしたが、本発明のミックスダウン装置はこのようなMPEG−2/4 AACに限定するものではなく、他のマルチチャンネル再生方式に対しても適応可能である。
本発明に係る第1実施形態のミックスダウン装置に適応可能な音声復号装置について説明するための構成を示すブロック図である。 ゲイン決定部19、時間周波数逆変換部21及びミックスダウン部23の相互の接続関係を示す図である。 ゲイン決定部19の構成を示す図である。 ミックスダウン部23の構成を示す図である。 正規化器33,35の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明に係る第2実施形態のミックスダウン装置に適応可能な音声復号装置について説明するための構成を示すブロック図である。 ゲイン決定部19、ミックスダウン部53及び時間周波数逆変換部55の相互の接続関係を示す図である。 ミックスダウン部53の構成を示す図である。
符号の説明
11,51…音声復号装置、13…シンタックス解読部、15…ハフマン符号デコーダ部、17…逆量子化部、19…ゲイン決定部、21…時間周波数逆変換部、23…ミックスダウン部23、31…重み付け器、33,35…正規化器、IMP11〜62…乗算器、ADD11〜ADD52…加算器、53…ミックスダウン部、55…時間周波数逆変換部

Claims (3)

  1. 入力される複数の音響信号を混合してこの音響信号の数よりも少ない数の出力信号に変換するミックスダウン装置において、
    前記各音響信号のスケールファクタに基づいて、前記音響信号と前記出力信号の組み合わせごとに対応する動的ゲイン値を決定するゲイン決定手段と、
    前記音響信号とこの音響信号に対して決定された動的ゲイン値とを乗算した乗算結果を、対応する出力信号ごとにまとめて加算し、それぞれの加算結果に基づく信号を出力信号として出力するミックスダウン手段と
    を備えたことを特徴とするミックスダウン装置。
  2. 前記ゲイン決定手段は、
    前記スケールファクタ毎にそれぞれ対応する予め設定された静的ゲイン値を乗算して前記音響信号毎の乗算結果値を出力する重み付け手段と、
    この重み付け手段からの複数の乗算結果値を正規化して音響信号毎に対応する動的ゲイン値を算出する正規化手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1記載のミックスダウン装置。
  3. 入力される複数の音響信号を混合してこの音響信号の数よりも少ない数の出力信号に変換するミックスダウン方法において、
    前記各音響信号のスケールファクタに基づいて、前記音響信号と前記出力信号の組み合わせごとに対応する動的ゲイン値を決定するゲイン決定ステップと、
    前記音響信号とこの音響信号に対して決定された動的ゲイン値とを乗算し乗算結果を、対応する出力信号ごとにまとめて加算し、それぞれの加算結果に基づく信号を出力信号として出力するミックスダウンステップと
    を有することを特徴とするミックスダウン方法。
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