JP4993996B2 - 輸液ポンプモニタリング装置 - Google Patents

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本発明は、患者に対して薬剤を投与する輸液ポンプをモニタリングする輸液ポンプモニタリング装置に関する。
一般に、ICU(Intensive Care Unit)などの急性期医療部門システムでは、患者に対して持続的に薬剤を投与するために、輸液ポンプ機器が使用されている(例えば、特許文献1参照)。1人の患者に接続される輸液ポンプ機器は複数であることが多く、これら複数の輸液ポンプ機器のそれぞれから患者に対して薬剤が投与される。
輸液ポンプ機器から患者への薬剤の投与は、医師が発行する薬剤オーダによって指示される。薬剤オーダにより、例えば、投与開始時刻(終了時刻)、投与ルート(部位)、投与薬剤名、投与速度(流量)、および投与合計量(予定量)が指定される。薬剤オーダを実施する場合、オーダ実施者(一般には、看護師)は、まず、薬剤オーダの内容を確認した上で、指定開始時刻に、指定薬剤を輸液ポンプ機器に装着し、指定ルート、指定速度および指定合計量を輸液ポンプ機器に設定して、注入開始スイッチを押す。そして、オーダ実施者は、薬剤が正常に注入されているか(漏れまたは閉塞がないか)を、目視で確認する。
特開2002−058738号公報
しかしながら、従来の輸液ポンプ機器にあっては、たとえ医師が的確な薬剤オーダを発行しても、発行された薬剤オーダの設定における人為的ミスが起こりうるという問題がある。この人為的ミスは、例えば、流量と予定量とを反対に入力したり、流量の桁または単位を間違えて入力したりすることによる薬剤の過剰送液および過少送液である。特に、薬剤の過剰送液は、その種類によっては患者を死に至らしめる恐れもあり、細心の注意を払うべき事項である。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、薬剤オーダの設定における人為的ミスを防止することができる輸液ポンプモニタリング装置を提供することを目的とする。
本発明の輸液ポンプモニタリング装置は、複数の輸液ポンプをモニタリングすることができる輸液ポンプモニタリング装置であって、前記複数の輸液ポンプのいずれかに対して指示される第1の投与速度または投与量を取得する第1の取得部と、前記いずれかの輸液ポンプにおいて設定または計測される第2の投与速度または投与量を取得する第2の取得部と、前記第2の投与速度が前記第1の投与速度に比して異常を呈する場合、または前記第2の投与量が前記第1の投与量に比して異常を呈する場合に、警報を発する警報部と、前記第2の投与速度が変更された場合に、該変更の認証を要求する認証要求部と、を具備する構成を採る。

本発明によれば、薬剤オーダの設定における人為的ミスを防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る輸液ポンプモニタリング装置100、および輸液ポンプモニタリング装置100によってモニタリングされる輸液ポンプ機器200の構成を示すブロック図である。
輸液ポンプモニタリング装置100と輸液ポンプ機器200とは、伝送路Lを介して接続されている。この伝送路Lは、例えば、光ファイバケーブルなどの有線伝送路、または電磁波や光波などを利用する無線伝送路である。伝送路Lによって、輸液ポンプモニタリング装置100と輸液ポンプ機器200との間におけるオンラインの連携が実現可能となる。
輸液ポンプモニタリング装置100および輸液ポンプ機器200は、例えば、ICUなどの急性期医療部門システムにおいて使用されうる。また、輸液ポンプモニタリング装置100は、例えば、ナースステーションや手術室、CCU(Coronary Care Unit)、NICU(Neonatal Intensive Care Unit)などの他の診療部門情報システム(CIS:Clinical Information System)と接続されるとともに、専用サーバを介して、病院情報システム(HIS:Hospital Information System)と接続される形態を採ることができる。
輸液ポンプモニタリング装置100は、薬剤オーダ取得部110、薬剤オーダ保持部120、監視部130、照合部140、警報部150、認証要求部160、および表示部170を具備する。輸液ポンプ機器200は、8つの輸液ポンプ210,220,230,240,250,260,270,280を含む。
第1の取得部としての薬剤オーダ取得部110は、患者への薬剤投与に関する指示情報である薬剤オーダを取得する。薬剤オーダ取得部110は、取得された薬剤オーダを、薬剤オーダ保持部120および表示部170に出力する。薬剤オーダは、複数の輸液ポンプ、ここでは輸液ポンプ210〜280のいずれかに対して指示される薬剤の投与速度および投与量(第1の投与速度および投与量)を含む。薬剤オーダは、この他にも、例えば、薬剤の投与開始時刻や投与ルート、薬剤名などの各種の情報を含みうる。なお、薬剤オーダは、例えば、薬剤オーダ発行者(一般には、医師)によるキーボードなどの入力手段(図示せず)の操作によって取得される。
薬剤オーダ保持部120は、薬剤オーダ取得部110から入力された薬剤オーダを、輸液ポンプ210〜280のいずれかと対応付けた状態で保持する。すなわち、薬剤オーダ保持部120は、薬剤オーダ取得部110から入力された薬剤オーダを、輸液ポンプ210〜280のいずれかにおいて実施されるべき薬剤オーダとして認識している。薬剤オーダ保持部120は、保持される薬剤オーダを、輸液ポンプとの対応関係とともに、照合部140および表示部170に出力する。薬剤オーダと輸液ポンプとの対応付け(リンク実施)は、例えば、薬剤オーダ発行者または薬剤オーダ実施者(一般には、看護師)による入力手段の操作(例えば、表示部170上におけるドラッグアンドドロップまたはダブルクリック)によって行われうる。この対応付け(リンク)処理については、後で例示をしつつ詳細に説明する。
第2の取得部としての監視部130は、輸液ポンプ210〜280において設定または計測された薬剤の投与速度および投与量を、伝送路Lを介して監視する。すなわち、監視部130は、薬剤オーダにより投与速度および投与量が指示された輸液ポンプにおいて設定または計測された投与速度および投与量(第2の投与速度および投与量)を取得する。監視部130は、取得された薬剤の投与速度および投与量を、照合部140および表示部170に出力する。また、監視部130は、取得された薬剤の投与速度、つまり輸液ポンプにおいて設定または計測された投与速度が変更された場合に、この変更の認証要求を発する旨の指示信号を、認証要求部160に対して出力する。なお、監視部130は、輸液ポンプ210〜280の動作状況、例えば電源のオンオフなどを包括的に監視することもできる。
照合部140は、薬剤オーダ保持部120から入力された薬剤オーダにより指示される薬剤の投与速度および投与量(第1の投与速度および投与量)と、監視部130から入力された、輸液ポンプにおいて設定または計測された薬剤の投与速度および投与量(第2の投与速度および投与量)とを照合する。より具体的には、照合部140は、輸液ポンプ210〜280のそれぞれについて、薬剤オーダにより指示された投与速度と、設定または計測された投与速度とが等しいか否か、および薬剤オーダにより指示された投与量と、設定または計測された投与量とが等しいか否かを照合する。照合部140は、この照合結果を、警報部150に出力する。
警報部150は、照合部140から入力された照合結果を解析する。警報部150は、解析の結果、輸液ポンプ210〜280のいずれかにおいて、設定もしくは計測された投与速度が薬剤オーダにより指示された投与速度に比して異常を呈する場合、または設定もしくは計測された投与量が薬剤オーダにより指示された投与量に比して異常を呈する場合に、例えば、表示部170に警報を表示させることにより警報を発する。
より具体的には、警報部150は、設定もしくは計測された投与速度が薬剤オーダにより指示された投与速度と異なる場合、または設定もしくは計測された投与量が薬剤オーダにより指示された投与量を超過した場合に警報を発する。また、警報部150は、設定もしくは計測された投与速度が薬剤ごとに定められる投与速度の上限値を超過した場合、または設定もしくは計測された投与量が薬剤ごとに定められる投与量の上限値を超過した場合に警報を発する。
このように、警報部150が設定または計測された薬剤の投与速度または投与量の値の異常が検出された場合に警報を発することにより、この警報を報知された薬剤オーダ発行者または薬剤オーダ実施者は、薬剤オーダの実施において、例えば自身の人為的な設定ミスが発生していることを知ることができる。すなわち、薬剤オーダ発行者または薬剤オーダ実施者に対して、設定済みの薬剤の投与速度または投与量の確認が促され、且つ必要に応じてこれらの再設定が要求されることになる。
認証要求部160は、監視部130から入力された指示信号に従って、輸液ポンプ210〜280のいずれかにおいて設定または計測された薬剤の投与速度の変更の認証を要求する旨の認証要求を、表示部170に表示させる。認証要求部160による認証要求処理については、後に詳細に説明する。
表示部170は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode Ray Tube)などの表示装置である。表示部170は、薬剤オーダ取得部110からの薬剤オーダ、薬剤オーダ保持部120からの薬剤オーダと輸液ポンプとの対応関係、および監視部130からの設定または計測された投与速度および投与量を表示する。また、表示部170は、警報部150からの指示信号に従って警報を表示したり、認証要求部160からの指示信号に従って認証要求を表示したりする。表示部170で表示されるこれらの情報は、例えば、薬剤オーダ実施者による入力手段の操作によって、適宜変更または切替が可能である。
輸液ポンプ210〜280は、投与薬剤がセットされた状態で、輸液チューブ(図示せず)を挟み込み、この輸液チューブに連続的または間欠的に圧力を加えることによって、患者に薬剤を投与する。輸液ポンプ210〜280は、それぞれ独立して制御可能である。例えば、輸液ポンプ210〜280は、それぞれ、投与薬剤、投与速度、投与量、投与時刻または投与ルートを、他の輸液ポンプから独立して設定することができる。これにより、1人の患者に対して、投与方法の異なる複数種類の薬剤を同時に投与することが可能になる。なお、輸液ポンプ210〜280は、上記した形態の他にも、薬剤を充填したシリンジの押し子を連続的または間欠的に押し出すことによって患者に薬剤を投与するシリンジポンプなどを含みうる。
輸液ポンプ210〜280は、それぞれ、自身において設定された薬剤の投与速度および投与量を知ることができる。同様に、輸液ポンプ210〜280は、それぞれ、自身において計測された薬剤の投与速度および投与量を知ることができる。輸液ポンプ210〜280は、自身において設定または計測される薬剤の投与速度および投与量を、伝送路Lを介して、輸液ポンプモニタリング装置100の監視部130に送信する。
通常、設定された投与速度と計測された投与速度は同一の値であり、設定された投与量と計測された投与量は同一の値であるが、各輸液ポンプは、輸液ポンプモニタリング装置100の設定や動作環境などに柔軟に対応するために、これらの双方を送信することが好ましい。
以上、輸液ポンプモニタリング装置100および輸液ポンプ機器200の構成について説明した。
ここで、薬剤オーダ取得部110で取得された薬剤オーダを、輸液ポンプ210〜280のいずれかと対応付ける処理について、図2および図3を用いて説明する。
図2および図3は、薬剤オーダと輸液ポンプとの対応付け処理時における表示部170の一例を示す図である。
図2に示すように、薬剤オーダ取得部110で取得された薬剤オーダは、表示部170に一覧表示される。薬剤オーダ発行者または薬剤オーダ実施者は、例えば、一覧表示された薬剤オーダを、入力手段を用いてドラッグアンドドロップまたはダブルクリックすることによって、輸液ポンプのいずれかと対応付けることができる。この例では、“入室時”に“Veen F”を“500mL”の投与量かつ“50mL/h”の投与速度で投与する旨の薬剤オーダが、“Pump003 A”の輸液ポンプと対応付けられている。
薬剤オーダのドラッグアンドドロップまたはダブルクリックが行われると、表示部170には、図3に示すような確認画面ポップアップが表示される。薬剤オーダ発行者または薬剤オーダ実施者は、まず、薬剤オーダにより指示される薬剤名、投与量および投与方法(投与速度を含む)を確認する。これらの設定値は変更不可である。次いで、薬剤オーダ発行者または薬剤オーダ実施者は、薬剤の投与ルートを設定し、投与開始時刻(デフォルトは、例えばデータ取得開始時刻)を確認し、ポンプを確認した上で、薬剤オーダと輸液ポンプとの対応付け(リンク実施)を実行する。
以上、薬剤オーダ取得部110で取得された薬剤オーダを、輸液ポンプ210〜280のいずれかと対応付ける処理について説明した。
以下、上述のように構成された輸液ポンプモニタリング装置100および輸液ポンプ機器200の動作について、図4を用いて説明する。
図4は、輸液ポンプモニタリング装置100による輸液ポンプ機器200のモニタリング処理の一例を示すフローチャートである。ここでは、輸液ポンプ210〜280のうち輸液ポンプ210において設定される薬剤の投与速度および投与量をモニタリングする場合を例にとって説明する。なお、ここで説明する輸液ポンプ機器のモニタリング処理は一例であり、この手順に含まれる工程およびその順番などは、種々変更可能である。
まず、薬剤オーダ取得部110は、例えば薬剤オーダ発行者の入力手段の操作により、輸液ポンプ210に対して指示される薬剤の投与速度および投与量を含む薬剤オーダを取得する(S1)。
次いで、薬剤オーダ保持部120は、例えば薬剤オーダ発行者の入力手段の操作により、薬剤オーダ取得部110で取得された薬剤オーダと、輸液ポンプ210とのリンクを実施する(S2)。すなわち、薬剤オーダ保持部120は、薬剤オーダ取得部110で取得された薬剤オーダを、輸液ポンプ210で実施されるべき薬剤オーダとして認識する。輸液ポンプ210とリンクされた薬剤オーダは、照合部140に出力される。
このように、薬剤オーダ取得部110で取得された薬剤オーダが輸液ポンプ210とリンクされると、輸液ポンプ210のモニタリングが開始される(S3)。
次いで、薬剤オーダ実施者は、薬剤オーダ取得部110で取得された薬剤オーダに従って、輸液ポンプ210における薬剤の投与速度および投与量を設定する(S4)。輸液ポンプ210に設定された薬剤の投与速度および投与量は、伝送路Lを介して、輸液ポンプモニタリング装置100の監視部130に送信され、照合部140に出力される。
次いで、照合部140は、輸液ポンプ210に設定された投与速度または投与量が、輸液ポンプ210にリンクされた薬剤オーダに比して異常を呈するか否かを照合する(S5)。
照合の結果、輸液ポンプ210に設定された投与速度または投与量が、輸液ポンプ210にリンクされた薬剤オーダに比して異常を呈している場合(S5:YES)、警報部150は、表示部170に警報を表示させることにより警報を発する(S6)。これにより、薬剤オーダ発行者または薬剤オーダ実施者に対して、薬剤オーダが適正に実施されていない、つまり輸液ポンプ210における投与速度または投与量が誤って設定されている旨の注意喚起を促すことができる。
この警報を検知した薬剤オーダ実施者が、輸液ポンプ210における薬剤の投与速度および投与量を適正値、つまり薬剤オーダにより指示される値に再設定すると(S7:YES)、輸液ポンプ210は、再設定された投与速度および投与量に従って、患者への薬剤の投与を開始する(S8)。
一方、ステップS5における照合の結果、輸液ポンプ210に設定された投与速度または投与量が、輸液ポンプ210にリンクされた薬剤オーダに比して異常を呈していない場合(S5:NO)も、輸液ポンプ210は、設定された投与速度および投与量に従って、患者への薬剤の投与を開始する(S8)。
そして、輸液ポンプ210による薬剤の投与が薬剤オーダの終了条件を満足すると(S9:YES)、輸液ポンプ210は薬剤の投与を終了し、輸液ポンプモニタリング装置100は、輸液ポンプ210のモニタリングを終了する(S10)。ここで、「薬剤オーダの終了条件」としては、例えば、輸液ポンプから投与される薬剤の投与量が、薬剤オーダにより指示される投与量に達すること、および医師により薬剤の投与の終了指示が出されることなどが挙げられる。
以上、輸液ポンプモニタリング装置100および輸液ポンプ機器200の動作の一例について説明した。
ところで、発行された薬剤オーダに従った薬剤の投与速度が設定されていても、例えば患者の容態が急変した場合などには、医師の確認の上で、輸液ポンプにおける薬剤の投与速度の設定値を変更する必要が生じうる。輸液ポンプモニタリングシステム100は、輸液ポンプに設定された投与速度をリアルタイムで検知することができるので、医師による投与速度の変更の認証を自動的に促すことができる。以下、この認証要求処理について、図5を用いて説明する。
図5は、薬剤の投与速度の変更の認証処理時における表示部170の一例を示す図である。
図5において、実線部分は、輸液ポンプによって薬剤の投与が行われている期間を示している。薬剤の投与中に輸液ポンプにおいて設定された投与速度が変更されると、この変更の履歴が監視部130で取得され、監視部130は、この投与速度の変更の認証要求を出力する旨の指示信号を、認証要求部160に出力する。
認証要求部160は、入力された指示信号に従って、図5の実線部分に薬剤の投与速度の変更が生じたことを示す各種の記号、つまり投与速度の変更の認証要求を表示させる。この例では、表示されたこれらの記号により、薬剤の投与開始、フラッシュ(早送りを含む)、休止・再開、投与速度の変更、および薬剤の投与終了が示されている。医師は、表示されたこれらの記号に対して、例えばダブルクリックなどの簡易な操作を行うだけで、薬剤の投与速度の変更を認証することができる。
このように、認証要求部160は、輸液ポンプにおいて設定された薬剤の投与速度の変更履歴を自動的に薬剤オーダの実施記録に反映することにより、薬剤の投与速度の変更の認証要求を発する。また、この認証要求を受けた医師は、極めて簡易な操作を行うことで、認証要求に対する応答を行うことができる。
以上、薬剤の投与速度の変更の認証処理について説明した。
なお、本実施の形態では、輸液ポンプモニタリング装置100が、薬剤オーダの実施前において設定される薬剤の投与速度および投与量をモニタリングする場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、輸液ポンプモニタリング装置100は、薬剤オーダ実施中において設定される薬剤の投与速度および投与量をモニタリングすることも当然可能である。また、輸液ポンプモニタリング装置100は、薬剤オーダの実施前(薬剤の投与前)から薬剤オーダの実施後(薬剤の投与後)までの期間に亘って、輸液ポンプにおいて設定される薬剤の投与速度および投与量をモニタリングすることもできる。
また、本実施の形態では、警報部150が、表示部170に警報を表示させることにより警報を発するものとして説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、警報部150は、輸液ポンプモニタリング装置100に設けられたスピーカ(図示せず)に音声を発生させることによって、警報を発するようにしてもよい。
なお、本実施の形態では、警報部150が、輸液ポンプにおいて設定または計測された薬剤の投与速度の異常に対して警報を発するものとして説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、警報部150は、各輸液ポンプの電源のオンオフを検知して、薬剤を投与すべき輸液ポンプの電源がオフの場合に警報を発するようにしてもよい。これにより、輸液ポンプ210〜280のそれぞれについて、電源の入れ忘れを防止することができる。
また、本実施の形態では、輸液ポンプ機器200が8つの輸液ポンプを含むものとして説明したが、本発明はこれに限定されない。輸液ポンプ機器200に含まれる輸液ポンプの数は必要に応じて種々変更可能であり、輸液ポンプ機器200は、例えば4つまたは16つの輸液ポンプを含むことができる。
このように、本実施の形態によれば、薬剤オーダ取得部110が、輸液ポンプ210〜280のいずれかに対して指示される薬剤の投与速度または投与量を取得し、監視部130が、このいずれかの輸液ポンプにおいて設定または計測された薬剤の投与速度または投与量を取得し、警報部150が、設定もしくは計測された投与速度が指示された投与速度に比して異常を呈する場合、または設定もしくは計測された投与量が指示された投与量に比して異常を呈する場合に、警報を発する。これにより、輸液ポンプにおける薬剤の投与速度および投与量が、薬剤オーダによる指示と合致しているか否かを確認することができ、薬剤オーダの設定における人為的ミス、ひいては医療事故を防止することができる。
また、伝送路Lを介した輸液ポンプモニタリング装置100と輸液ポンプ機器200との連携により、複数の輸液ポンプ機器210〜280の状況を自動的に把握し、表示部170に表示することができる。これにより、予定している薬剤オーダと、輸液ポンプとの結びつきを視覚的に確認しつつ、簡易な操作方法で実現することができる。
本発明の一実施の形態に係る輸液ポンプモニタリング装置および輸液ポンプ機器の構成を示すブロック図 薬剤オーダと輸液ポンプとの対応付け処理時における表示部の一例を示す図 薬剤オーダと輸液ポンプとの対応付け処理時における表示部の他の例を示す図 輸液ポンプモニタリング装置による輸液ポンプ機器のモニタリング処理の一例を示すフローチャート 薬剤の投与速度の変更の認証処理時における表示部の一例を示す図
符号の説明
100 輸液ポンプモニタリング装置
110 薬剤オーダ取得部
120 薬剤オーダ保持部
130 監視部
140 照合部
150 警報部
160 認証要求部
170 表示部
200 輸液ポンプ機器
210,220,230,240,250,260,270,280 輸液ポンプ

Claims (5)

  1. 複数の輸液ポンプをモニタリングすることができる輸液ポンプモニタリング装置であって、
    前記複数の輸液ポンプのいずれかに対して指示される第1の投与速度または投与量を取得する第1の取得部と、
    前記いずれかの輸液ポンプにおいて設定または計測される第2の投与速度または投与量を取得する第2の取得部と、
    前記第2の投与速度が前記第1の投与速度に比して異常を呈する場合、または前記第2の投与量が前記第1の投与量に比して異常を呈する場合に、警報を発する警報部と、
    前記第2の投与速度が変更された場合に、該変更の認証を要求する認証要求部と、
    を具備することを特徴とする輸液ポンプモニタリング装置。
  2. 前記警報部は、前記第2の投与速度が前記第1の投与速度と異なる場合に、警報を発する、
    ことを特徴とする請求項1記載の輸液ポンプモニタリング装置。
  3. 前記警報部は、前記第2の投与量が前記第1の投与量を超過した場合に、警報を発する、
    ことを特徴とする請求項1記載の輸液ポンプモニタリング装置。
  4. 前記警報部は、前記第2の投与速度が投与速度の上限値を超過した場合、または前記第2の投与量が投与量の上限値を超過した場合に、警報を発する、
    ことを特徴とする請求項1記載の輸液ポンプモニタリング装置。
  5. 前記第1の投与速度および投与量、ならびに前記第2の投与速度および投与量を、前記複数の輸液ポンプのそれぞれについて表示可能な表示部、をさらに具備する、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載の輸液ポンプモニタリング装置。
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