JP4981590B2 - ロータリエンコーダの寿命予知方法、ロータリエンコーダおよび電子制御システム - Google Patents

ロータリエンコーダの寿命予知方法、ロータリエンコーダおよび電子制御システム Download PDF

Info

Publication number
JP4981590B2
JP4981590B2 JP2007231274A JP2007231274A JP4981590B2 JP 4981590 B2 JP4981590 B2 JP 4981590B2 JP 2007231274 A JP2007231274 A JP 2007231274A JP 2007231274 A JP2007231274 A JP 2007231274A JP 4981590 B2 JP4981590 B2 JP 4981590B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotary encoder
pulse signal
life
electronic control
edge timing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007231274A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009063412A (ja
Inventor
克博 橋本
克彦 金
正治 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Electronics Industries Co Ltd
Original Assignee
Koyo Electronics Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koyo Electronics Industries Co Ltd filed Critical Koyo Electronics Industries Co Ltd
Priority to JP2007231274A priority Critical patent/JP4981590B2/ja
Publication of JP2009063412A publication Critical patent/JP2009063412A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4981590B2 publication Critical patent/JP4981590B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、ロータリエンコーダの寿命予知方法、該ロータリエンコーダならびに、ロータリエンコーダと、制御対象を電子制御する電子制御装置と、を備えた電子制御システムに関するものである。
例えばエレベータ装置を電子制御する電子制御システムは、乗りかごを昇降駆動する駆動用モータのモータ軸にロータリエンコーダを取り付けると共にそのロータリエンコーダからのA、B相両信号を電子制御装置に入力する。電子制御装置はロータリエンコーダからのA、B相両信号により駆動用モータを駆動制御して乗りかごを昇降制御するようになっている(例えば特許文献1参照)。この電子制御システムでは、主に、電子制御装置に内蔵する制御用CPUの制御動作により電子制御システムの安全性を図る。制御用CPUは、制御プログラムや各種制御定数や各種入力センサの動作状態に応答して各種の負荷を制御するようになっている。
上記電子制御システムに用いる従来のロータリエンコーダは、投光素子と2つの受光素子との間に、円周方向等間隔に投光素子からの光を透過することができる複数の回転スリットを有する回転スリット板と、この回転スリット板の一方側に上記回転スリットと同様に投光素子からの光を透過することができる固定スリットを有する固定スリット板とを対向配置している(特許文献2)。
この固定スリット板の固定スリットは、投光素子からの光を電気角で順次90度ずつずれさせて回転スリット板の回転スリットを通過させて光信号を形成するようになっている。受光素子では上記光信号を受光し、受光素子の受光出力からパルス信号であるA,B相両信号を生成し、これらA,B相両信号から被検出軸の回転状態すなわちその回転方向や回転速度を検出することができるようになっている。
以上の構成において、ロータリエンコーダからのA,B相両信号に基づいて駆動用モータを回転制御してエレベータ装置を制御しているときにロータリエンコーダが突発異常を起こした場合には、電子制御装置側では制御運転中のエレベータ装置を適切安全に制御することができなくなる。
そこで、エレベータ装置を制御運転中の現時点では異常ではなく継続運転が可能であるが、異常発生が予測される前には適切な処置を講じることができるシステムが望まれる。
ところで、駆動用モータのモータ軸は、ロータリエンコーダを収容するハウジング等に取付けられた軸受によって回転自在に支承されているが、この軸受が定格寿命に到達する前に新品と交換する場合、軸受交換にはその軸受寿命を予知することが必要である。
この場合、軸受寿命の予知は一般には困難であるために、ロータリエンコーダにおいて検出された回転軸の回転方向及び回転角度から回転軸の回転数の積算回転数を求め、この積算回転数と軸受の定格寿命に基づいて定められた基準回転数とを比較し、積算回転数が基準回転数に達したときに、回転軸の回転寿命を予知する技術が提案されている(特許文献3参照)。
しかしながら、上記技術では、積算回転数が基準回転数に到達したことは軸受の定格寿命到来と判定しているが、両回転数の一致のみでの判定ではロータリエンコーダの受光出力との関係が無いから、回転軸の回転寿命は判定できても、ロータリエンコーダの寿命予知をすることはできなかった。
特開平09−077412号公報 特開平07−134048号公報 特開2007−101396号公報
本発明により解決すべき課題は、軸受劣化とパルス信号の立ち上がりや立ち下りタイミングとの関係からそれまでは困難とされていたロータリエンコーダの寿命予知を可能とすることである。
本発明によるロータリエンコーダの寿命予知方法は、投光素子からの投光を被検出軸と同期回転する回転スリット板を介して受光素子で受光し、この受光出力を該被検出軸の回転状態に対応した周波数での繰り返しパルス列からなるパルス信号に変換するもので被検出軸に軸受を介して支持されるロータリエンコーダにおいてその寿命を予知する方法において、上記パルス信号のエッジタイミングがジッタ成分無しの時の基本エッジタイミングから所定の変化時間幅を超えて変化したときは軸受寿命と判定し、ロータリエンコーダの寿命予知をすることを特徴とするものである。
ロータリエンコーダでは、パルス信号が被検出軸の回転状態に対応しているので、パルス信号のオンデューティ等を被検出軸の回転状態の検出データに用いることができる。例えば、A、B相両信号ではパルス信号の単位時間当たりの数から回転速度、また、A,B相両信号の立ち上がり状態と立ち下り状態の組み合わせからバイナリーコード「0」ないし「3」を得るとともにそのバイナリーコードの変化順序から回転方向を判定することができる。
一方、パルス信号にはジッタ成分が含まれるが、パルス信号から被検出軸の回転状態の高精度検出を行うためには、そのジッタ成分の影響を除去できるよう回路処理等を行うことが好ましい。
そして本出願人は検討の結果、ロータリエンコーダでのジッタ成分発生要因の1つに軸受劣化により被検出軸の回転むらが発生することを見出し、本発明ではこのジッタ成分を軸受劣化情報として積極的に活用したものであり、パルス信号のジッタ成分によりその立ち上がりや立ち下り(エッジ)タイミングのずれの範囲を演算し、このエッジタイミングが一定の範囲を超えたときは軸受寿命と判定し、ロータリエンコーダの寿命予知をするものである。
ジッタ成分は、繰り返しパルス信号のエッジタイミングの揺らぎであり、パルス信号の上記タイミングが不変とすれば、周波数一定の信号が、ジッタ成分により周波数変調されたと考えることができる。CPUでは、パルス信号の立ち上がりから立ち下りまでの被検出軸の回転速度に対応した基本のオンデューティ幅のデータからこのパルス信号の基本エッジタイミングを把握し、ジッタ成分によるパルス信号の基本エッジタイミングからのずれ幅から軸受劣化を判定してもよい。
この場合、ジッタ成分が無いか一定の微小範囲内の場合では、軸受劣化に起因しない他の原因での被検出軸の無視できる微小な回転むらである場合があるが、一方で、ジッタ成分が被検出軸の回転検出に無視できない範囲を脱すると、本発明では、軸受劣化が進捗し、それをオンデューティ異常と把握してロータリエンコーダの異常予知をしている。
したがって、本発明では、上記パルス信号をロータリエンコーダからのA,B相両信号としこの両信号に基づいて駆動用モータを回転制御して例えばエレベータ装置を制御しているときにロータリエンコーダの寿命予知を電子制御装置側に知らせることにより、電子制御装置側でのエレベータ装置の適切安全な制御を可能とすることができる。
本発明によるロータリエンコーダは、投光素子からの投光を被検出軸と同期回転する回転スリット板を介して受光素子で受光し、この受光出力を該被検出軸の回転状態に対応した周波数での繰り返しパルス列からなるパルス信号に変換するもので被検出軸に軸受を介して支持されるロータリエンコーダにおいて、上記パルス信号のエッジタイミングがジッタ成分無しのときの基本エッジタイミングから超えた時間幅を演算する手段と、上記演算により上記パルス信号のエッジタイミングが基本エッジタイミングから一定時間幅を超えて変化したか否かを判定すると共にその判定が上記パルス信号のエッジタイミングが基本エッジタイミングから一定時間幅を超えて変化したものであるときは軸受寿命であると判定する手段と、上記軸受寿命であるとの判定によりロータリエンコーダの寿命予知をする手段とを備えることを特徴とするものである。
本発明のロータリエンコーダでは、上記手段を実行するCPUと、このCPUが上記手段を実行するプログラムを内蔵したメモリとを含むことが好ましい。
本発明による電子制御システムは、上記ロータリエンコーダと、制御対象を電子制御する電子制御装置とを備え、上記ロータリエンコーダは当該ロータリエンコーダの寿命を予知する寿命予知信号を電子制御装置に入力することを特徴とするものである。
本発明では、パルス信号のジッタ成分からロータリエンコーダの寿命を予知することにより電子制御システムの運転継続を可能としつつ異常発生前に適切な処置を講じることを可能とすることができる。
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施の形態に係るエレベータ装置を制御する電子制御システムを詳細に説明する。
図1を参照して、エレベータ装置1は、巻上機3を駆動用モータ5により駆動してロープ7を介して乗りかご9を昇降させる一方、被検出軸である駆動用モータ5のモータ軸10に取り付けたロータリエンコーダ11からの検出信号を電子制御装置13に入力する。電子制御装置13では、制御用CPUを内蔵しており、ロータリエンコーダ11からの検出信号により駆動用モータ5を駆動制御するようになっている。電子制御装置13によるエレベータ装置の制御内容はその他種々あるが、その説明は略する。
図2を参照してロータリエンコーダ11は図示略の機構に固定されたエンコーダハウジング12を備え、軸方向一対の軸受14によりモータ軸10に支持されている。
図3を参照して、ロータリエンコーダ11は、1つの投光素子15と、2つの受光素子17,19と、の間の光路上に、円周方向等間隔に投光素子15からの光を透過することができる複数の回転スリットを有する回転スリット板21と、この回転スリット板21の一方側に上記回転スリットと同様に投光素子15からの光を透過することができる固定スリットを有する固定スリット板23とを対向配置している。
この固定スリット板23の固定スリットは、投光素子15からの光を電気角で順次90度ずつずれさせて回転スリット板21の回転スリットを通過させてA相とB相の光信号を形成すると共に、受光素子17,19では電気角で90度ずつずれた上記A相とB相の光信号を受光しこれらA相とB相の光信号を図4で示すような複数のパルス列からなるA相信号とB相信号とに変換するようになっている。
そしてロータリエンコーダ11には、上記光信号の単位時間当たりの数から回転速度、また、A,B相両信号のバイナリーコードでA相信号「0」、B相信号「0」の組み合わせでは「0」、A相信号「1」、B相信号「0」の組み合わせでは「2」、A相信号「1」、B相信号「1」の組み合わせでは「3」、A相信号「0」、B相信号「1」の組み合わせでは「1」としそのバイナリーコードの変化順序から回転方向を判定することができる。
図5で示すように、ロータリエンコーダ11においては、投光素子15の投光光を、図5で略示した固定スリット板23、回転スリット板21を経て、光信号を得ると共に受光素子17,19で受光させ、受光素子17,19それぞれの受光出力を比較回路等からなる信号処理回路20によりA、B相両信号を生成し、これらA、B相両信号を電子制御装置13に出力する一方で、受光出力をCPU25のA/D変換ポート(A/D)に入力する。このCPU25は、出力ポートOUTから投光素子15と直列に接続したトランジスタ27のベースにPWM(パルス幅変調)制御パルスを印加することにより、投光素子15をON、OFF制御している。そして、投光素子15をONさせるパルス幅を制御することにより、投光素子15の投光強度(単位時間当たりの投光光量)を制御している。
上記CPU25は以下で説明する自己診断用CPUと共用するようになっている。もちろん、このCPU25は自己診断用CPUとは別のCPUでもよい。
図6を参照して、実施の形態の電子制御システムのブロック構成を説明する。この電子制御システムは、制御対象がエレベータ装置1であり、ロータリエンコーダ11と、電子制御装置13と、駆動用モータ5と、常閉のリレースイッチ29と、を備える。電子制御装置13は、制御用CPU39を備え、図6以外にも種々の信号を入出力する。
ロータリエンコーダ11は、A、B相信号出力部31と、自己診断データ処理部33と、上記自己診断用CPU25と、フェイルセーフ信号出力部35と、異常予知信号出力部37と、を備える。
A、B相信号出力部31は、図4で示すA、B相両信号を電子制御装置13に出力する。電子制御装置13はそれらA、B相両信号から駆動用モータ5の回転速度や回転方向を検出し、駆動用モータ5を制御することにより、乗りかご9の昇降位置や昇降速度等を制御する。
自己診断データ処理部33は、電源電圧、投光素子15の駆動電流、受光素子17,19の出力信号、A、B相両信号のデューティ周期、オンデューティ、パルス数等の自己診断用データを処理する。
自己診断用CPU25は、自己診断データ処理部33からの自己診断用データに基づいてロータリエンコーダ11を自己診断する。自己診断データ処理部33はフェイルセーフ信号出力部35と、異常予知信号出力部37とも含めて機能的にはマイクロコンピュータとして自己診断用CPU25に含むことができるが、理解しやすくするために各ブロックにて示している。
次に本実施の形態の特徴とする構成を説明する。
図7(a)に一方の受光素子17の受光出力であるアナログ電圧波形、図7(b)に受光出力をパルス列からなるパルス信号に変換した場合の該パルス信号を示すと共に、図7(c)にパルス信号の立ち下りにおけるジッタ成分の説明に供する図を示す。図7(a)で実線は軸受14に劣化が全く無くジッタ成分が発生していないときのアナログ電圧波形、図7(b)で実線はそれに対応するパルス信号の波形を示す。実施の形態ではパルス信号のエッジタイミングは立ち下りタイミングで説明するが、立ち上がりタイミングを除外する意義ではない。T0はパルス信号のデューティ周期、T1はパルス信号のオンデューティである。このオンデューティT1はパルス信号にジッタ成分が全く無いときのオンデューティである。tはパルス信号のオンデューティがT1であるときのパルス信号の基本立下りタイミングである。
パルス信号の基本立ち下りタイミングtを示す実線を挟んで両側の点線で囲む領域R0は軸受14が劣化している以外の要因でもジッタ成分が発生するが、パルス信号をモータ軸10の回転状態の検出に正常に用いることができる正常領域を示す。
正常領域R0の両外側の領域R1,R1は、パルス信号の立ち下りタイミングが基本立ち下りタイミングtより±Δt1以上、±Δt2以下の範囲でずれた領域であって、軸受14の劣化でジッタ成分が発生しているが、パルス信号をモータ軸10の回転状態の検出を行うことができる異常予知領域を示す。
両異常予知領域R1,R1それぞれより外側の領域R2,R2はパルス信号の立ち下りタイミングが基本立ち下りタイミングtより±Δt2以上にずれた領域であって、パルス信号をモータ軸10の回転状態の検出を行うことができない異常領域を示す。
説明を繰り返すと、パルス信号のデューティ周期Tに対して、ジッタ成分が無くてそのオンデューティT1の立ち下りタイミングtを上記実線に対応するものとすると、正常領域R0でのパルス信号の立ち下りタイミングは基本立ち下りタイミングtに対して±Δt1の時間幅内で変化し、異常予知領域R1,R1でのパルス信号の立ち下りタイミングは基本立ち下りタイミングtに対してΔt1の時間幅を超え、Δt2の時間幅内で変化し、異常領域R2,R2でのパルス信号の立ち下りタイミングは基本立ち下りタイミングtに対して、Δt2の時間幅を超えて変化する。上記Δt1,Δt2はジッタ成分による立ち下りタイミングの変化時間幅である。
この正常領域R0と異常予知領域R1,R1との境界をいかに設定するか、すなわち、異常予知開始をいかに設定するかは、ロータリエンコーダ11を組み込む電子制御システムにより決定することができる。この異常予知領域R1内のいずれの部分で異常予知を行ってもよい。
自己診断データ処理部33は、受光素子17,19の受光出力の少なくとも一方の受光出力をモータ軸10の回転状態の検出のために該モータ軸10の回転状態に対応した周波数での繰り返しパルス列からなるパルス信号に変換する。
自己診断用CPU25は、上記変換したパルス信号に対してその1デューティ周期T0内でのオンデューティT1の立ち下りタイミングの変化時間幅が立ち下り基本タイミングtに対して±Δt1以下か,±Δt1以上でΔt2以下か,±Δt2以上のいずれであるかを演算する。自己診断用CPU25はこの演算により、パルス信号の立ち下りタイミングの変化幅が基本立ち下りタイミングtに対して±Δt1以上で±Δt2以下のときに、軸受14が劣化程度が進捗しオンデューティ異常としロータリエンコーダ11の寿命予知信号を異常予知信号出力部37経由で電子制御装置13の制御用CPU39に出力する。
自己診断用CPU25はこの演算により、パルス信号の立ち下りタイミングの変化幅が基本タイミングtに対して±Δt2を越えるときに、ロータリエンコーダ11が異常でありフェイルセーフ信号をフェイルセーフ信号出力部35経由で、電子制御装置13と駆動用モータ5とを接続する電源供給線に配置された常閉のリレースイッチ29を開く側に駆動し、駆動用モータ5への電源供給を遮断し、駆動用モータ5の回転動作を強制停止するようになっている。これにより、電子制御システムの安全性を確保する。
自己診断用CPU25は、上記診断処理を行うCPUと、そのCPUがタスクを実行するプログラムを内蔵するメモリとにより構成する。
なお、自己診断用CPU25は信号処理回路20からのA、B相両信号を図5の破線で示すように入力すると共に、これらA、B相両信号のデューティを用いて異常予知信号を生成するようにしてもよい。
以上説明した実施の形態では、その制御対象が図1で示すエレベータ装置1であり、電子制御装置13では、乗りかご9が昇降中にロータリエンコーダ11から異常予知信号が入力されると、制御用CPU39はその乗りかご9を途中直近の階まで昇降させて停止制御した後でエレベータ扉を開放側に制御すると共にアラームを鳴動制御したりエレベータ装置管理センターに通報する等の制御を行うことにより、作業員等はメンテナンスやその他の処置を適確迅速に講じることが可能となる。
なお、実施の形態の電子制御システムは、広く一般に、ロータリエンコーダと、電子制御装置と、駆動用モータとを備えた電子制御システムに適用することができる。
図1は本発明の実施の形態に係る電子制御システムの概略構成を示す図である。 図2はロータリエンコーダがモータ軸に軸受で支持されている状態を示す図である。 図3はインクリメンタル型ロータリエンコーダの機構的な概略構成を示す図である。 図4はインクリメンタル型ロータリエンコーダによるA相とB相の関係を示す図である。 図5はロータリエンコーダの電気的な概略構成を示す図である。 図6は実施の形態の電子制御システムの概略ブロック構成を示す図である。 図7(a)は一方の受光素子の受光出力であるアナログ電圧波形を示す図、図7(b)は受光出力をパルス列からなるパルス信号に変換した場合の該パルス信号を示す図、図7(c)はパルス信号の立ち下りにおけるジッタ成分の説明に供する図である。
符号の説明
1 エレベータ装置
5 駆動用モータ
10 モータ軸(被検出軸)
11 ロータリエンコーダ
13 電子制御装置
15 投光素子
17,19 受光素子
21 回転スリット板
23 固定スリット板
25 自己診断用CPU

Claims (4)

  1. 投光素子からの投光を被検出軸と同期回転する回転スリット板を介して受光素子で受光し、この受光出力を該被検出軸の回転状態に対応した周波数での繰り返しパルス列からなるパルス信号に変換するもので被検出軸に軸受を介して支持されるロータリエンコーダにおいてその寿命を予知する方法において、
    上記パルス信号のエッジタイミングがジッタ成分無しの時の基本エッジタイミングから所定の変化時間幅を超えて変化したときは軸受寿命と判定し、ロータリエンコーダの寿命予知をする、ことを特徴とするロータリエンコーダの寿命予知方法。
  2. 投光素子からの投光を被検出軸と同期回転する回転スリット板を介して受光素子で受光し、この受光出力を該被検出軸の回転状態に対応した周波数での繰り返しパルス列からなるパルス信号に変換するもので被検出軸に軸受を介して支持されるロータリエンコーダにおいて、
    上記パルス信号のエッジタイミングがジッタ成分無しのときの基本エッジタイミングから超えた時間幅を演算する手段と、
    上記演算により上記パルス信号のエッジタイミングが基本エッジタイミングから一定時間幅を超えて変化したか否かを判定すると共にその判定が上記パルス信号のエッジタイミングが基本エッジタイミングから一定時間幅を超えて変化したものであるときは軸受寿命であると判定する手段と、
    上記軸受寿命であるとの判定によりロータリエンコーダの寿命予知をする手段と、を備えることを特徴とするロータリエンコーダ。
  3. 上記手段を実行するCPUと、このCPUが上記手段を実行するプログラムを内蔵したメモリとを含む、ことを特徴とする請求項2に記載のロータリエンコーダ。
  4. 請求項2または3に記載のロータリエンコーダと、制御対象を電子制御する電子制御装置とを備え、上記ロータリエンコーダは当該ロータリエンコーダの寿命を予知する寿命予知信号を電子制御装置に入力することを特徴とする電子制御システム。
JP2007231274A 2007-09-06 2007-09-06 ロータリエンコーダの寿命予知方法、ロータリエンコーダおよび電子制御システム Active JP4981590B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007231274A JP4981590B2 (ja) 2007-09-06 2007-09-06 ロータリエンコーダの寿命予知方法、ロータリエンコーダおよび電子制御システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007231274A JP4981590B2 (ja) 2007-09-06 2007-09-06 ロータリエンコーダの寿命予知方法、ロータリエンコーダおよび電子制御システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009063412A JP2009063412A (ja) 2009-03-26
JP4981590B2 true JP4981590B2 (ja) 2012-07-25

Family

ID=40558112

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007231274A Active JP4981590B2 (ja) 2007-09-06 2007-09-06 ロータリエンコーダの寿命予知方法、ロータリエンコーダおよび電子制御システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4981590B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SE533913C2 (sv) * 2009-07-09 2011-03-01 Leine & Linde Ab Förfarande för drift av ett pulsgivaresystem samt ett pulsgivaresystem
JP2013190327A (ja) * 2012-03-14 2013-09-26 Omron Corp ロータリーエンコーダの監視装置および監視方法
JP5994305B2 (ja) * 2012-03-15 2016-09-21 オムロン株式会社 ロータリーエンコーダおよびロータリーエンコーダの異常検出方法
JP6193938B2 (ja) 2015-08-31 2017-09-06 ファナック株式会社 信号の周波数特性から異物浸入を検知する機能を有する回転角度検出器
KR101987466B1 (ko) * 2017-05-24 2019-06-11 한국산업기술시험원 엔코더의 수명시험장치
CN110376003B (zh) * 2019-07-25 2021-01-26 中南大学 基于bim的智能列车整车服役寿命预测方法及其系统

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02245677A (ja) * 1989-03-20 1990-10-01 Hitachi Ltd 光電センサの機能検査方法
JP4273933B2 (ja) * 2003-11-10 2009-06-03 パナソニック株式会社 ロータリーエンコーダ
JP2007101396A (ja) * 2005-10-05 2007-04-19 Sendai Nikon:Kk エンコーダ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009063412A (ja) 2009-03-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4981590B2 (ja) ロータリエンコーダの寿命予知方法、ロータリエンコーダおよび電子制御システム
US10876537B2 (en) Fan motor control device
JP2007286904A (ja) 電動機の制御装置及び制御方法
JP2012071925A (ja) コンベアのベルトスリップ検出方法、およびコンベアのベルトスリップ検出機構
JP2012115081A (ja) エレベータのファン異常検出装置
JP5069923B2 (ja) 異常診断機能付きホイストクレーン装置
JP2009220999A (ja) エレベータのドア診断装置
JP5089296B2 (ja) エレベータ装置用ロータリエンコーダおよびエレベータ装置
JP2007112565A (ja) 駆動系診断装置
JP2007032712A (ja) モータの軸受劣化監視装置及び制御システム
JP2005054843A (ja) ブレーキ装置
JP5240846B2 (ja) ファンの監視制御装置
JP6146157B2 (ja) コンベア装置およびその制動能力診断方法
JP5188785B2 (ja) ロータリエンコーダの動作異常判定精度向上方法
JP2007099494A (ja) エレベータ調速機の動作試験装置
JP5043636B2 (ja) ロータリエンコーダ
JP4265988B2 (ja) マンコンベアの移動手摺駆動装置
JP2009058491A (ja) ロータリエンコーダおよび電子制御システム
JP5089297B2 (ja) エレベータ装置
JP5043566B2 (ja) エレベータ装置
JP2007288829A (ja) 機械の異常検出方法およびその装置
CN114057079B (zh) 乘客输送机的链条伸长检测装置
JP2009128089A (ja) ロータリエンコーダ
JP5079622B2 (ja) ロータリエンコーダ
JP2009156843A (ja) ロータリエンコーダ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100901

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120410

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120420

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150427

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4981590

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250