JP4980179B2 - クライオパネル - Google Patents

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本発明は、クライオポンプに用いられるクライオパネルに関する。
半導体製造装置では、高真空を実現するためにクライオポンプが用いられている。クライオポンプは、真空容器内のクライオパネルを冷却し、分子を凝固又は吸着させることによって高真空を実現する。
従来のクライオパネルは、冷却機のステージに結合され、表面がガス流入方向に向けて(水平に)配設される円板状パネルと、この円板状パネルの裏面側に配設されてガス流入方向の下流の方向に延伸する複数の細長板状パネルとを備える。
処理チャンバ内の気体は、真空容器の上部開口より流入し、水分子は主にクライオパネルの上方に配設されるルーバで凝固され、水分子以外のアルゴンや窒素は主に円板状パネルで凝固され、極低温で凍結しない水素やヘリウム等は、細長板状パネルの両面に形成される吸着層に吸着される(例えば、特許文献1参照)。
また、円錐型のパネルをガス流入方向に沿って複数段配設したクライオパネルも提案されている。この円錐型のパネルは、円錐形状の斜面を一定幅で切り取った円環状のパネルであり、このような円錐型のパネルがガス流路方向に沿って複数段配設することが提案されている(例えば、特許文献2参照)
特開平2−308985号公報 米国特許出願公開第2006/0064990号明細書
ところで、クライオポンプの主要性能である排気速度を向上させるためには、水素分子が吸着層に吸着される確率を向上させなければならない。
しかしながら、特許文献1記載のクライオパネルでは、吸着層が形成される細長板状パネルは、円板状パネルの裏面側(ガス流入方向において円板状パネルよりも下流側)だけに設けられており、また、平面視において、真空容器内で平板状パネルが占める面積比率が大きいため、構造上、排気速度が制限されていた。また、細長板状パネルは、円板状パネルの陰となる真裏では、特に凝固・吸着効率が低かった。
また、特許文献2記載のクライオパネルは、真空容器の上部開口から見て円環状であるため、ガス流路の上流側から下流側にかけて十分な流路が確保されず、これは特に、円環形状の中央側と、各段のパネルの陰において顕著であった。このため、下流側における通気性が低下し、凝固・吸着効率が低かった。
そこで、本発明は、排気速度と凝固・吸着効率を向上させたクライオパネルを提供することを目的とする。
本発明の一局面のクライオパネルは、ガス流入口を有する真空容器と、前記真空容器内に配設されるステージを有し、当該ステージを冷却する冷凍機とを備え、前記ガス流入口から前記真空容器内に流入する分子を凝固又は吸着させるクライオポンプに用いるクライオパネルであって、前記ステージにより保持されて冷却される伝熱板と、前記伝熱板によって支持され、前記ガス流入口に向けて配置される円弧板状又は環状板状の複数のパネル片を含むパネル部であって、前記ガス流入口の開口面から見た平面視において、各パネル片が同心状に配置されるパネル部とを備え前記パネル部は、前記ガス流入口の開口面から見た平面視において、放射状に分割される複数のパネル片によって構成される、ことを特徴とする
また、前記パネル片は、ガス流入方向に幅を有する円弧状又は環状の薄板で構成されてもよい。
また、前記パネル部の各パネル片は、前記ガス流入口の開口面から見た平面視において、等間隔配置されてもよい。
また、前記パネル部は、ガス流入方向に複数段配設されてもよい。
また、前記ガス流入口の開口面から見た平面視において、前記パネル部に含まれる各パネル片の曲率は、前記複数段のパネル部のうちの一の段と他の段とで異なってもよい。
本発明によれば、排気速度と凝固・吸着効率を向上させたクライオパネルを提供できるという特有の効果が得られる。
以下、本発明のクライオパネルを適用した実施の形態について説明する。
「実施の形態1」
図1は、実施の形態1のクライオパネルが用いられるクライオポンプの構造を示す図である。クライオポンプ1は、真空容器2、冷凍機3、シールド4、及びクライオパネル10を含む。
真空容器2は、上部開口2Aを介して、例えば、スパッタ装置やイオン注入装置等の半導体製造装置のプロセスチャンバ(図示せず)に接続される。真空容器2の内部には、冷凍機3のシリンダ(符号6及び7)、シールド4、及びクライオパネル10が配設される。
なお、真空容器2には、粗引き用のポンプ及びパージガス導入用の配管(共に図示せず)が接続され、また、真空容器2とプロセスチャンバとの間にはゲートバルブ(図示せず)が配設される。
冷凍機3には、圧縮機5が接続される。
圧縮機5は、ヘリウムガス等の冷媒ガスを昇圧して冷凍機3に送り、また冷凍機3で断熱膨張した冷媒ガスを回収して再び昇圧する。
冷凍機3は、2段式のGM(Gifford-McMahon)型冷凍機であり、第1段シリンダ6、第2段シリンダ7、及びモータ(図示せず)を含む。第1段シリンダ6と第2段シリンダ7には、互いに連結される第1段ディスプレーサ6A及び第2段ディスプレーサ(図示せず)がそれぞれ内蔵されており、モータによって図中上下方向に往復動されることにより、断熱膨張による寒冷が発生される。
第1段シリンダ6の外周には、第1段冷凍ステージ8Aがろう付される。シールド4は、この第1段冷凍ステージ8Aによって保持される。
このシールド4は、真空容器2の輻射熱からクライオパネル10を保護するためのカップ形状の部材であり、上部開口にルーバ9が配設される。また、このルーバ9は、真空容器2の上部開口2Aに近接して配設される。シールド4及びルーバ9は、第1段冷凍ステージ8Aによって30〜100Kに冷却される。
また、第2段シリンダ7の外周には、第2段冷凍ステージ8Bがろう付される。クライオパネル10は、この第2段冷凍ステージ8Bによって保持され、10〜20Kレベルに冷却される。
ここでは、プロセスチャンバ内に、水分子、アルゴン、窒素、水素、ネオン、及びヘリウムが存在するものとして説明する。シールド4及びルーバ9を30〜100Kに冷却すると共に、クライオパネル10を10〜20Kレベルに冷却すると、水分子は主にシールド4及びルーバ9で凝固され、水分子以外のアルゴンや窒素は主にクライオパネル10で凝固される。また、水素、ネオン、ヘリウム等は主にクライオパネル10の表面に形成される活性層(層状の活性炭、以下同様)に吸着される。これにより、プロセスチャンバは排気されて高真空に保持される。
また、プロセスチャンバ内のガスは、上部開口2Aを介して真空容器2内に流入する。ここでは、ガスの流入方向とは、真空容器2の上部開口2Aから下に向かう方向とし、上部開口2Aの側を上流側、シールド4の底部の側を下流側と称する。これは、すべての図面において共通である。
なお、図1に示すクライオポンプは、第1段冷凍ステージ8A及び第2段冷凍ステージ8Bが真空容器2の下方向から挿入される、いわゆる縦型のクライオポンプである。
図2は、実施の形態1のクライオパネルを示す図であり、(a)は真空容器2の上部開口2Aの側から見た平面図、(b)は正面図、(c)は斜視図である。図3は、実施の形態1のクライオパネルを真空容器2内に取り付けた状態を示す正面図である。なお、この図3では、説明の便宜上、クライオパネル10以外の要素を断面で示す。
図2及び図3に示すように、クライオパネル10は、伝熱板11とパネル部12とを含む。伝熱板11は、コの字型に折り曲げられた板状体で構成される支持部材11Aと、取付板11Bとを含む。支持部材11Aの頂部には、第2段冷凍ステージ8Bにネジ止めするための孔部11aが4つ形成されている。また、取付板11Bは、パネル部12を取り付けるための部材であり、支持部材11Aにネジ止めされる。
パネル部12は、4つのパネル片12Aで構成される。各パネル片12Aは、環状の薄板で構成され、それぞれの直径は、直径差が均等になるように設定されている。各パネル片12Aは、同心状に配置された状態で取付板11Bに半田付けされる。また、このパネル部12は、図2(c)及び図3に示すように、伝熱板11には、ガス流入方向にパネル部12が4段配設される。
このようなクライオパネル10は、第2段冷凍ステージ8Bによって冷却される。すなわち、第2段冷凍ステージ8Bによって発生される冷熱は、支持部材11A及び取付板11Bを伝導し、各パネル片12Aが冷却される。
また、クライオパネル10は、平面視における中心が、カップ型のシールド4の中心軸上に位置するように第2段冷凍ステージ8Bに取り付けられており、すべてのパネル片12Aの中心は、カップ型のシールド4の中心軸上に位置される。
ここで、伝熱板11及びパネル部12は、共に銅製であり、めっき仕上げがなされる。パネル片12Aの表面及び裏面には、水素、ネオン、ヘリウム等を吸着させるための活性層が形成されるが、ここでは図の簡略化のために省略する。なお、伝熱板11には活性層は形成されない。
このようなクライオパネル10を有するクライオポンプで真空引きを行うと、水分子は、30〜100Kに冷却されるシールド4及びルーバ9(図1参照)によって凝固され、水分子以外のアルゴン、窒素、水素、ネオン、ヘリウム等は、10〜20Kレベルに冷却されるクライオパネル10の表面に凝固又は吸着される。
ここで、クライオパネル10は、真空容器2の上部開口2Aから見た平面視において、中心側からシールド4に近い側にわたって全体的に流路が確保されており、また、活性層が形成される十分な表面積を有する。このため、中心部の流路は制限されず、また、パネルの陰となる部分に活性層が配置されることもない。
以上のように、本実施の形態のクライオパネル10によれば、ガス流路の陰になる部分を少なくすることができ、また、活性層が形成されるパネル部12の表面積も十分に確保できるため、従来のように円板状パネルの下流側にしか板状パネルを有しないクライオパネルよりも排気速度を向上させることができる。また、従来のような円錐型のパネルに比べると、同心状に配置されるパネル片12Aにより、ガス流路の上流側から下流側にかけて十分な流路を確保することができ、排気速度を向上させることができる。特に、10〜20Kレベルでは凝縮しない水素、ネオン、ヘリウム等の分子の捕獲確率を向上させることができる。
また、以上では、各パネル部12が4つのパネル片12Aを含む形態について説明したが、パネル片12Aの数は、真空容器2の内径に合わせて適宜変更することができる。図4に示すクライオポンプの真空容器2は、図2(c)に示す真空容器2よりも内径が小さいため、図4に示すクライオパネル10では、各パネル部12に含まれるパネル片12Aは3つである。これは、図2に示すクライオパネル10に含まれる4つのパネル片12Aのうち、径方向において最も外側のパネル片12Aを取り除いただけであり、中心よりの3つのパネル片12Aは、図2に示すものと同一である。このため、パネル片12Aの数の変更を容易に行うことができ、また、パネル片12Aの共通化により製造コストの低減を図ることができる。
このように図4に示すクライオパネル10によっても、ガス流路の陰になる部分を少なくすることができ、また、活性層が形成されるパネル部12の表面積も十分に確保できるため、従来のクライオパネルよりも排気速度を向上させることができる。特に、10〜20Kレベルでは凝縮しない水素、ネオン、ヘリウム等の分子の捕獲確率を向上させることができる。
なお、クライオポンプが接続されるプロセスチャンバの容量やプロセスの種類に応じて、各パネル部12に含まれるパネル片12Aの数を5つ以上にしてもよい。
また、各パネル部12に含まれるパネル片12Aの数を増減するのと同様に、真空容器2の深さや内部形状に応じて、ガス流入方向におけるパネル部12の段数を増減させても同様の効果を得ることができる。
また、伝熱板11は、複数の環状のパネル片12Aを同心状に保持できるのであれば、上述の構成に限られるものではなく、他の構成であってもよい。
なお、以上では、パネル片12Aに活性層が形成される形態について説明したが、シート状の活性層をパネル片12Aの表裏面に貼着してもよい。
「実施の形態2」
図5は、冷凍機3の第1段冷凍ステージ8A及び第2段冷凍ステージ8Bが真空容器2の横方向から挿入される、いわゆる横型のクライオポンプを示す図である。このような横型のクライオポンプでは、第2段冷凍ステージ8Bの導入方向に存在するパネル片が第2段冷凍ステージ8Bに干渉することを防ぐため、パネル片の配置を変更する必要が生じる場合がある。なお、図5には、図1では省略した第2段ディスプレーサ7Aを示す。
図6は、実施の形態2のクライオパネルの構成を示す図であり、(a)は、パネル部及び取付板を示す平面図、(b)はパネル部及び取付板を示す正面図である。なお、この実施の形態2のクライオパネル20の構成は、実施の形態1のクライオパネルの構成に準ずるため、同一又は同等の構成要素には、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図6(a)に示すように、実施の形態2のクライオパネル20では、真空容器2の上部開口2Aから見た平面視において、パネル片22AがC字型の円弧状である点が実施の形態1と異なる。クライオパネル20は、このC字型の切れ目で第2段冷凍ステージ8Bを避けて干渉しないように真空容器2内に配設される。
なお、このように第2段冷凍ステージ8Bを避けるためのC字型のパネル22Aは、ガス流入方向に配列される4段のパネル部22のすべてに適用されてもよいし、その一部にのみ適用されてもよい。また、図6(a)にはパネル部22に含まれる4つのパネル片22AのすべてがC字型である形態を示すが、第2段冷凍ステージ8Bを避けられるのであれば、内側のパネル片は、実施の形態1のように環状であってもよい。
このように横型のクライオポンプにおいて、第2段冷凍ステージ8Bとの干渉を避けるために、第2段冷凍ステージ8Bと干渉しない領域に、C字型のパネル片22Aが配置される形態であっても、ガス流路の陰になる部分を少なくでき、また、活性層が形成されるパネル部12の表面積も十分に確保できるため、排気速度を向上させることができる。特に、10〜20Kレベルでは凝縮しない水素、ネオン、ヘリウム等の分子の捕獲確率を向上させることができる。
「実施の形態3」
図7は、実施の形態3のクライオパネルを示す図であり、(a)は正面図、(b)は平面図である。実施の形態3のクライオパネル30は、径方向寸法の異なるパネル部32及び33を有する。パネル部32の径方向寸法は、パネル部33の径方向寸法よりも大きく設定されている。これと同様に、パネル部32に含まれる4つのパネル片32Aの各々の径方向寸法は、パネル部33に含まれる4つのパネル片33Aの各々の径方向寸法よりも大きく設定されている。このようなパネル部32と33は、ガス流入方向において交互に配設される。
このため、図7(b)に示す平面図では、パネル片32Aとパネル片33Aとが交互に配設される。
このようなクライオパネル30によっても、真空容器2の上部開口2Aから見た平面視において、中心側からシールド4に近い側にわたって全体的に流路が確保されており、また、活性層が形成される十分な表面積を有する。このため、流路は制限されず、また、ガス流路の陰となる部分に活性層が配置されることもない。
このように、実施の形態3のクライオパネル30によっても、ガス流路の陰になる部分を少なくすることができ、また、活性層が形成されるパネル部12の表面積も十分に確保できるため、従来のクライオパネルよりも排気速度を向上させることができる。特に、10〜20Kレベルでは凝縮しない水素、ネオン、ヘリウム等の分子の捕獲確率を向上させることができる。
「実施の形態4」
図8は、実施の形態4のクライオパネルを示す図であり、(a)は平面図、(b)は分解した状態を示す平面図である。図9は、実施の形態4のクライオパネルの要部を示す図であり、(a)は支持部材を示す斜視図、(b)はパネル片を拡大して示す平面図である。
実施の形態4のクライオパネル40は、真空容器2の上部開口2Aから見た平面視において、図8(a)に示すように、パネル部42に径方向のパネルを付加した形状を有する。このパネル部42は、図8(b)に示すように、真空容器2の上部開口2Aから見た平面視において、放射状に分割される12個のパネル片43を伝熱板41に半田付けすることによって実現される。
図9(a)に示すように、伝熱板41は、第1支持部材41A及び第2支持部材41Bを含む。第1支持部材41Aは、コの字型に折り曲げられた板状部材であり、第2支持部材41Bは、第1支持部材41Aの長手方向に3段設けられた環状の支持部材である。3つの第2支持部材41Bは、第1支持部材41Aの側面に半田付けされる。
図9(b)に示すように、パネル片43は、円弧状のパネル(以下、円弧状パネル)43Aと、径方向に渡される径方向パネル43Bとを含む。3枚の円弧状パネル43Aは、12個のパネル片43が第2支持部材41Bに取り付けられた状態で、図8(a)に示す形状を実現できるように、円弧の長さ及び曲率が設定される。また、径方向パネル43Bは、真空容器2の上部開口2Aから見た平面視において略コの字型に折り曲げられた板状部材であり、径方向に対して折り曲げられる端部43a及び43bは、それぞれ、円弧状パネル43A及び第2支持部材41Bに合わせた曲率に設定される。なお、円弧状パネル43Aと径方向パネル43Bとが交差する部分43Cでは、円弧状パネル43A及び径方向パネル43Bに適宜幅方向(図9(b)における紙面を貫く方向)切り欠きが形成される。
このようなクライオパネル40によれば、活性層が形成されるパネル部12の表面積が径方向パネル43Bの分だけ増大するため、10〜20Kレベルでは凝縮しない水素、ネオン、ヘリウム等の分子の捕獲確率をさらに向上させることができ、さらに排気速度を向上させることができる。
また、パネル部42は、真空容器2の上部開口2Aから見た平面視において、放射状に分割される複数のパネル片43によって構成されるので、特に活性層を貼着する作業が容易化になり、製造工程の簡略化を図ることができる。
以上の実施の形態1乃至4では、様々なパターンで配置されたパネル片を有するクライオパネルを示したが、これらのパターンを様々に組み合わせてもよい。特に、実施の形態2に示す横型のクライオポンプの第2段冷凍ステージ8Bを避けるためのパネル12Aの配置は、実施の形態3及び4のクライオパネルにも容易に適用することができる。また、ガス流入方向におけるパネル部12の段数の変更、径方向に配置されるパネル片の数、あるいは、パネルの接続パターンは、ここに示す形態に限定されるものではない。
また、以上の説明において半田付けされる部材は、ネジ止めやリベットにより接合されていてもよい。
以上、本発明の例示的な実施の形態のクライオパネルについて説明したが、本発明は、具体的に開示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
実施の形態1のクライオパネルが用いられる縦型のクライオポンプの構造を示す図である。 実施の形態1のクライオパネルを示す図であり、(a)は真空容器2の上部開口2Aの側から見た平面図、(b)は正面図、(c)は斜視図である。 実施の形態1のクライオパネルを真空容器2内に取り付けた状態を示す正面図である。 実施の形態1の変形例のクライオパネルを示す図である。 実施の形態2のクライオパネルが用いられる横型のクライオポンプの構造を示す図である。 実施の形態2のクライオパネルの構成を示す図であり、(a)は、パネル部及び取付板を示す平面図、(b)はパネル部及び取付板を示す正面図である。 実施の形態3のクライオパネルを示す図であり、(a)は正面図、(b)は平面図である。 実施の形態4のクライオパネルを示す図であり、(a)は平面図、(b)は分解した状態を示す平面図である。 実施の形態4のクライオパネルの要部を示す図であり、(a)は支持部材を示す斜視図、(b)はパネル片を拡大して示す平面図である。
符号の説明
1 クライオポンプ
2 真空容器
3 冷凍機
4 シールド
5 圧縮機
6 第1段シリンダ
6A 第1段ディスプレーサ
7 第2段シリンダ
7A 第2段ディスプレーサ
8A 第1段冷凍ステージ
8B 第2段冷凍ステージ
9 ルーバ
10、20、30、40 クライオパネル
11、41 伝熱板
11A 支持部材
11B 取付板
11a 孔部
12、22、32、42 パネル部
12A、22A、32A、33A、43 パネル片
41A 第1支持部材
41B 第2支持部材
41C 円筒パネル
43A 円弧状パネル
43B 径方向パネル
43C 交差する部分
43a、43b 端部

Claims (5)

  1. ガス流入口を有する真空容器と、前記真空容器内に配設されるステージを有し、当該ステージを冷却する冷凍機とを備え、前記ガス流入口から前記真空容器内に流入する分子を凝固又は吸着させるクライオポンプに用いるクライオパネルであって、
    前記ステージにより保持されて冷却される伝熱板と、
    前記伝熱板によって支持され、前記ガス流入口に向けて配置される円弧板状又は環状板状の複数のパネル片を含むパネル部であって、前記ガス流入口の開口面から見た平面視において、各パネル片が同心状に配置されるパネル部と
    を備え
    前記パネル部は、前記ガス流入口の開口面から見た平面視において、放射状に分割される複数のパネル片によって構成されるクライオパネル。
  2. 前記パネル片は、ガス流入方向に幅を有する円弧状又は環状の薄板で構成される、請求項1に記載のクライオパネル。
  3. 前記パネル部の各パネル片は、前記ガス流入口の開口面から見た平面視において、等間隔配置される、請求項1又は2に記載のクライオパネル。
  4. 前記パネル部は、ガス流入方向に複数段配設される、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のクライオパネル。
  5. 前記ガス流入口の開口面から見た平面視において、前記パネル部に含まれる各パネル片の曲率は、前記複数段のパネル部のうちの一の段と他の段とで異なる、請求項4に記載のクライオパネル。
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