JP4978024B2 - SiC半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、ショットキーバリアダイオードを有するSiC半導体装置の製造方法及びSiC半導体装置に関するものである。
従来のショットキーバリアダイオードを有するSiC半導体装置の製造方法においては、清浄なショットキー接合界面を形成するために、SiC基板上にエピタキシャル成長させたSiCのエピタキシャル層の表面に熱酸化層を形成し、ショットキーバリアダイオードを形成しようとする領域の熱酸化層を除去することで清浄なエピタキシャル層の表面を露出させ、その表面上にショットキー接合を形成するための金属層を堆積し、さらに、形状加工することで、ショットキー電極を形成していた(例えば、非特許文献1参照)。
IEEE Trans. Electron Devices,V.46,p456,1999(p457、Fig.1)
ショットキーバリアダイオードを形成しようとする領域の熱酸化層を除去するためには、熱酸化層上に写真製版処理で前記領域が開口したレジスト層を設けて、その開口領域の熱酸化層をエッチング液でウェットエッチングし、レジスト剥離液で不要となったレジスト層を除去する。
したがって、従来の非特許文献1に記載のSiC半導体装置の製造方法においては、ウェットエッチングやレジスト層除去の際に、レジスト層表面やSiC基板裏面等に付着している汚れがエッチング液中やレジスト剥離液中に混入し、熱酸化層を除去することで局部的に露出された清浄なエピタキシャル層の表面をそれらの汚れによって汚染してしまったり、自然酸化膜の形成を引き起こされたりすることにより、逆バイアス時のリーク電流増加等のショットキバリアダイオードのショットキー接合電気特性の劣化や、耐電圧の低下が生じるという問題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するために為されたもので、清浄なショットキー接合界面が形成でき、その結果、良好なショットキー接合電気特性と良好な耐電圧を有するSiC半導体装置を製造できるSiC半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
この発明に係るSiC半導体装置の製造方法では、SiC基板の一主面上に形成されたSiCのエピタキシャル層の表面に、酸化されると電気的絶縁性を示す金属からなる金属層を形成した後、前記金属層の上にAlないしはAl合金からなる導電層を形成し、前記導電層の表面のショットキー接合形成領域上を覆うレジスト層を形成し、少なくとも前記レジスト層で覆われていない領域の前記導電層を除去して庇状電極部を形成し、さらに、少なくとも前記庇状電極部で覆われていない領域の前記金属層を酸化して前記金属からなるショットキー電極と前記金属の金属酸化物からなる保護層とを形成し、最後に、レジスト層を除去するようにした。前記金属はTiであり、希フッ酸に浸漬して酸化するようにした。
この発明によれば、清浄なSiCのエピタキシャル層の表面に金属層を形成した後は、一切、エピタキシャル層の表面を露出させること無しに、前記金属からなるショットキー電極と前記金属の金属酸化物からなる保護層を形成するようにしたので、エピタキシャル層の表面が汚染されたり自然酸化されることが無く、その結果、清浄なショットキー接合界面が形成でき、逆バイアス時のリーク電流が小さく良好なショットキー接合電気特性と良好な耐電圧を有するSiC半導体装置を製造できるという効果を得ることができる。
以下、この発明の実施の形態によるSiC半導体装置の製造方法を、既に一主面上にSiCのエピタキシャル層が成長されたSiC基板を用いる場合を例に説明する。
実施の形態1.
Tiは、SiCのエピタキシャル層と接することでショットキー接合が形成でき、酸化されると電気的絶縁性を示す金属であるが、酸化する手法として、希フッ酸の溶液に浸漬することで酸化することが可能である。Tiを熱酸化によって酸化する場合は、通常酸素を含む雰囲気で少なくとも500℃以上(例えば厚さが200nm程度のTi層であれば650℃程度)に加熱する必要があるが、この希フッ酸の溶液に浸漬する方法は低温で酸化することができる。
図1は、この発明に係るSiC半導体装置の製造方法の実施の形態1の工程を説明するための工程フロー図である。ここでは、SiC基板は導電型がn型でドーパントが高濃度に添加された低抵抗のn−SiC基板の場合を例に説明する。
図1(a)に示すように、n−SiC基板1の一主面上には導電型がn型のSiCのn−エピタキシャル層2が形成されている。このn−エピタキシャル層2の表面を高温の酸化性雰囲気に暴露して、図1(b)に示す熱酸化層3を形成する。
次に、図1(c)に示すように、n−SiC基板1の裏面にNiを例えばスパッタリング法により成膜し、熱処理をして裏面オーミック電極4を形成し、さらに、フッ酸溶液で熱酸化層3を除去して、図1(d)に示すように、n−エピタキシャル層2を露出させる。この際、熱酸化層3は犠牲酸化膜として働き、n−エピタキシャル層2の表面や極最表層に付着していた汚れが熱酸化層3とともに除去されることとなり、その結果、エピタキシャル層2の表面は極めて清浄な状態となる。
次に、この清浄なn−エピタキシャル層2の上に、酸化されると電気的絶縁性を示す金属であるTiを例えばスパッタリング法により成膜し、図1(e)に示すように、膜厚200nmのTi層5を形成し、さらに、図1(f)に示すように、通常の写真製版処理を用いて、ダイオードを形成しようとする領域上を覆うレジスト層6を形成する。
この状態で、常温(25℃)で1%の濃度の希フッ酸の溶液に30秒間浸漬すると、図1(g)に示すように、レジスト層6に覆われていない領域のTi層5は酸化され、電気的絶縁性を有するTi酸化物に変わり、保護層7が形成される。一方、レジスト層6で覆われている領域のTi層5は、酸化されずに金属であるTiのままであり、ショットキー電極8となる。なお、このような酸化反応はTi層5に対して等方的に働くこととなるので、図1(g)に示すように、レジスト層6の端の部分で覆われているTi層5の部分も酸化されることとなって、保護層7はレジスト層6の下側に一部潜り込むように形成される。
最後に、不要となったレジスト層6を有機溶剤等のレジスト剥離液で除去することにより、図1(h)に示すように、n−エピタキシャル層2の表面には、Tiからなりn−エピタキシャル層2との界面にショットキー接合を形成するショットキー電極8と、Ti酸化物からなりエピタキシャル層界面の電気的安定性が得られるように保護する保護層7が形成され、SiCショットキーバリアダイオードを構成する。
このSiCショットキーバリアダイオードは、清浄なn−エピタキシャル層2にTi層5を形成した後は、一切、そのn−エピタキシャル層2の表面を露出させること無しに製造するようにしたので、ショットキー接合界面が極めて清浄であり、逆バイアス時のリーク電流が小さく良好なショットキー接合電気特性と良好な耐電圧を有するSiC半導体装置を製造することができる。
なお、上記では、エピタキシャル層の導電型がn型の場合についてのみ説明したが、エピタキシャル層の導電型がp型であっても、この発明に係る実施の形態1の製造方法を適用できることはいうまでもない。
実施の形態2.
実施の形態1のSiC半導体装置の製造方法においては、金属がTiからなるショットキー電極とTi酸化物からなる保護層を形成するために、希フッ酸の溶液に浸漬することで金属であるTiを酸化するようにしたが、SiCのエピタキシャル層の導電型がp型であれば、陽極酸化法によって金属を酸化することが可能である。陽極酸化法は、熱酸化法のように高温に加熱する必要が無く、低温で酸化できる方法である。
以下では、一例として金属がAlの場合を例にして説明する。ただし、SiCのエピタキシャル層と接することでショットキー接合が形成でき、陽極酸化が可能で金属酸化物が電気的絶縁性を有するような金属であれば、例えばTiのようにAl以外の金属であっても良いことはいうまでもない。
図2は、この発明に係るSiC半導体装置の製造方法の実施の形態2の酸化方法として陽極酸化法を用いた製造方法を説明するための構成図である。図1と同一符号は同一又は相当部分を示すので説明を省略する。
図2において、半絶縁性SiC基板9の一主面には導電型がp型でドーパントが高濃度に添加された低抵抗のp−エピタキシャル層10が形成され、さらに、その上には導電型がp型のp−エピタキシャル層11が形成されている。
まず、p−エピタキシャル層11の表面を清浄にするために、実施の形態1で説明した製造方法と同様に、p-エピタキシャル層11の表面を熱酸化して熱酸化層を形成し、フッ酸溶液でこの熱酸化層を除去する。
一方、オーミック電極については、実施の形態1ではn−SiC基板1の裏面に裏面オーミック電極4を設けるようにしていたが、実施の形態2では半絶縁性SiC基板9を用いるため、オーミック電極を裏面に設ける代わりに、p−エピタキシャル層11の一部を露出させて例えばAl/Ti積層膜をその露出部に積層し熱処理することで局部オーミック電極12を形成する。
次に、この清浄なp−エピタキシャル層11の上に、酸化されると電気的絶縁性を示す
金属であるAlを例えばスパッタリング法により成膜し、膜厚200nmのAl層13を形成する。さらに、通常の写真製版処理を用いて、ダイオードを形成しようとする領域上を覆うレジスト層6を形成する。
さらに、陽極酸化をしようとするレジスト層6で覆われていないAl層13の領域を残して、それ以外全体を保護するレジスト層14を形成した上で、図2の電解液15の中に浸漬する。なお、電解液15に対してAl層13を陽極側、白金電極16を陰極側にして、電流が流せるように、定電流電源17の陽極と局部オーミック電極12との間、及び、定電流電源17の陰極と白金電極16との間を、それぞれ、絶縁導線18と絶縁導線19で接続する。
ところで、電解液15としては、例えば、ホウ酸アンモニウム水溶液とエチレングリコールを混合した陽極酸化液を用いることができる。
定電流電源17を動作させて通電すると、Al層5とp−エピタキシャル層11とはショットキー接合を形成しているが、順方向の電圧が印加されることとなるので、定電流電源17の陽極から出た電流は、絶縁導線18、局部オーミック電極12、p−エピタキシャル層10、p−エピタキシャル層11、Al層13を通って、電解液15に流れ込み、さらに、対極の白金電極16、絶縁導線19を通って定電流電源17の陰極に戻ってくる。
以上のように、陽極酸化電流が流れることで、レジスト層6で覆われずに電解液15に接している領域のAl層13は陽極酸化される。一方、レジスト層6で覆われている領域のAl層13は電解液15に接していないので電流が流れないことから酸化されずに金属のAlのままである。したがって、陽極酸化処理を行った後に、レジスト層6とレジスト層14を有機溶剤等のレジスト剥離液で除去してやると、Alからなりp−エピタキシャル層11との界面にショットキー接合を形成するショットキー電極と、Al酸化物からなりエピタキシャル層界面の電気的安定性が得られるように保護する保護層が形成され、SiCショットキーバリアダイオードを構成する。
このSiCショットキーバリアダイオードは、清浄なp−エピタキシャル層11にAl層13を形成した後は、一切、そのp−エピタキシャル層11の表面を露出させること無しに製造するようにしたので、ショットキー接合界面が極めて清浄であり、逆バイアス時のリーク電流が小さく良好なショットキー接合電気特性と良好な耐電圧を有するSiC半導体装置を製造することができる。
さらに、既に上記で述べたように、実施の形態2の製造方法においては、陽極酸化法により金属を酸化するようにしたので、金属としては、Alに限られるものでは無く、SiCのエピタキシャル層と接することでショットキー接合が形成でき、陽極酸化が可能で金属酸化物が電気的絶縁性を有するような金属であれば、例えばTiのようなAl以外の金属であっても良いことはいうまでもない。
実施の形態3.
実施の形態1や実施の形態2にて説明したSiC半導体装置のショットキー電極は、周端に電界が集中しやすい形状となっているが、エピタキシャル層の表面にTi層を形成し、さらにその上に、AlないしはAl合金からなる導電層を形成してから、ダイオード形成領域上をレジスト層で覆い、覆われていない領域の前記導電層を除去して庇状電極部を形成し、さらに、希フッ酸に浸漬して庇状電極部をマスクにしてTi層を酸化すれば、酸化されなかったTi層からなる接合電極部と前記庇状電極部から構成されるショットキー電極は、周端が電界緩和される形状となり、さらに耐電圧特性の向上を図ることが可能となる。
図3は、この発明に係るSiC半導体装置の製造方法の実施の形態3の電界緩和形状を有するショットキー電極の製造工程を説明するための工程フロー図である。図1と同一符号は同一又は相当部分を示すので説明を省略する。
なお、ここでは、SiC基板は導電型がn型でドーパントが高濃度に添加された低抵抗のn−SiC基板1であって、そのn−SiC基板1の一主面に導電型がn型のSiCのn−エピタキシャル層2が形成されており、図1の(a)から(d)と同様の方法で、清浄なn−SiCエピタキシャル層2の表面に200nmの厚さのTi層5を形成した時点を図3(a)に示して、これ以降の工程を以下に詳細に説明する。
まず、図3(b)に示すように、Ti層5の上にAlないしはAl合金からなる導電層20を例えばスパッタリング法により成膜する。
次に、図3(c)に示すように、通常の写真製版処理を用いて、ダイオードを形成しようとする領域上を覆うレジスト層6を形成する。
さらに、図3(d)に示すように、レジスト層6で覆われていない領域のAlないしはAl合金からなる導電層20を、HPO、HNO、及びCHCOOHを混合した燐酸系エッチング液で除去して、庇状電極部21を形成する。
次に、この状態で、常温(25℃)で1%の濃度の希フッ酸の溶液に30秒間浸漬すると、図3(e)に示すように、庇状電極部21で覆われていない領域のTi層5は酸化され、電気的絶縁性を有するTi酸化物に変わり、保護層7が形成される。一方、庇状電極部21で覆われている領域のTi層5は、酸化されずに金属であるTiのままであり、接合電極部22となる。実施の形態1においても述べたように、このような酸化反応はTi層5に対して等方的に働くこととなるので、図3(e)に示すように、庇状電極部21の端の部分で覆われているTi層5の部分も酸化されることとなって、保護層7は庇状電極部21の下側に一部潜り込むように形成される。
したがって、AlないしはAl合金からなる庇状電極部21の周端は、Tiからなる接合電極部22に対して突き出す形状となっており、庇状電極部21と接合電極部22により構成されたショットキー電極は、周端が電界緩和される形状を有している。
最後に、不要となったレジスト層6を有機溶剤等のレジスト剥離液で除去することにより、図3(f)に示すように、n−エピタキシャル層2の表面に、庇状電極部21と接合電極部22で構成され電界緩和形状を有したショットキー電極と、Ti酸化物からなる保護層7とが形成され、SiCショットキーバリアダイオードを構成する。
このSiCショットキーバリアダイオードは、ショットキー接合界面が清浄であるだけでなく、ショットキー電極が電界緩和形状を有しているので、さらに耐電圧が向上したSiC半導体装置を製造することができる。
さらに、このショットキー電極の電界緩和形状は、庇状電極部21と、この庇状電極部21をマスクとして下地のTi層5を酸化して形成した接合電極部22とから構成されているので、接合電極部22の全周に対して庇状電極部21の周端が庇状に突き出すようにセルフアライメントで形成されることとなり、庇状電極部21と接合電極部22の位置ずれが生じるようなことが無く、その結果、ショットキー電極の全周にわたってその周端の電界緩和形状が安定して確実に形成できるという効果がある。したがって、耐電圧が向上したSiC半導体装置が容易に実現できる。
なお、上記では、エピタキシャル層の導電型がn型の場合についてのみ説明したが、エピタキシャル層の導電型がp型であっても、この発明に係る実施の形態3の製造方法を適用できることはいうまでもない。
実施の形態4.
実施の形態3の電界緩和形状を有するショットキー電極の製造方法においては、庇状電極部をマスクとしてTi層を酸化することで接合電極部をセルフアライメントで形成するようにしたが、先に接合電極部を形成しておいてから、その上に庇状電極部を形成するようにしても良い。この場合は、導電層を庇状電極部に加工するために用いるレジスト層を形成する際の写真製版処理において、先に形成されてその上が導電層で覆われて位置を目視確認できない接合電極部の全周に対して、レジスト層の形成位置を確実に位置決めする必要があり、実施の形態3に比べると手間がかかる。しかし、接合電極部の形成としては、実施の形態1で説明したTiを希フッ酸で酸化する製造方法、ないしは、実施の形態2にて説明した陽極酸化を用いた製造方法のいずれも用いることが可能で、接合電極部を構成する金属としては、Tiに限られることが無く、SiCのエピタキシャル層と接することでショットキー接合が形成でき、陽極酸化が可能で金属酸化物が電気的絶縁性を有するような金属であれば用いることができる。さらに、庇状電極部を形成するのと同時に、例えばワイヤーパッド電極へのAlないしはAl合金からなる配線も形成することが可能で、工程を簡略化できる。
図4は、この発明に係るSiC半導体装置の製造方法の実施の形態4の電界緩和形状を有するショットキー電極の製造工程を説明するための工程フロー図である。図1及び図3と同一符号は同一又は相当部分を示すので説明を省略する。
なお、ここでは、SiC基板は導電型がn型でドーパントが高濃度に添加された低抵抗のn−SiC基板1であって、そのn−SiC基板1の一主面に導電型がn型のSiCのn−エピタキシャル層2が形成されており、実施の形態1の製造方法を示す図1の(a)から(h)と同様の方法で、清浄なn−SiCエピタキシャル層2の表面に、Tiからなりn−エピタキシャル層2との界面にショットキー接合を形成する接合電極部22(図1のショットキー電極8に相当)と、Ti酸化物からなりエピタキシャル層界面を保護する保護層7が形成された時点を図4(a)に示して、これ以降の工程を以下に詳細に説明する。
なお、この接合電極部22と保護層7が、実施の形態3の陽極酸化を用いた製造方法で形成されても良いことはいうまでもない。
図4(b)に示すように、AlないしはAl合金からなる導電層20を例えばスパッタリング法により成膜する。
次に、図4(c)に示すように、通常の写真製版処理を用いて、ダイオードを形成しようとする領域上を覆うレジスト層6を形成する。この際、接合電極部22は導電層20で覆われて位置を目視確認できないので、例えば、あらかじめダイオードを形成しない位置に位置決めのためのアライメントマークを形成しておき、このアライメントマークを覆い隠す導電層20を除去する工程を行った上で、このアライメントマークを基準に接合電極部22と写真製版処理で形成しようとするレジスト層6との位置決めを確実に行うようにする。
なお、AlないしはAl合金からなる例えばワイヤーパッド電極へ接続するための配線も同時に形成するのであれば、この配線に対応したレジストパターンも同時に形成しておく。
次に、図4(d)に示すように、レジスト層6で覆われていない領域のAlないしはAl合金からなる導電層20を、HPO、HNO、及びCHCOOHを混合した燐酸系エッチング液で除去して、庇状電極部21を形成する。配線に対応したレジストパターンが形成されてあれば、配線も同時に形成される。
最後に、不要となったレジスト層6を有機溶剤等のレジスト剥離液で除去することにより、図4(e)に示すように、n−エピタキシャル層2の表面に、庇状電極部21と接合電極部22で構成され電界緩和形状を有したショットキー電極と、Ti酸化物からなる保護層7とが形成され、SiCショットキーバリアダイオードを構成する。
このSiCショットキーバリアダイオードは、ショットキー接合界面が清浄であるだけでなく、ショットキー電極が電界緩和形状を有しているので、さらに耐電圧が向上したSiC半導体装置を製造することができる。
さらに、実施の形態4におけるショットキー電極の製造方法では、先に接合電極部を形成しておいてから、その上に庇状電極部を形成するようにしたので、接合電極部を構成する金属はTiに限られることが無く、SiCのエピタキシャル層と接することでショットキー接合が形成でき、陽極酸化が可能で金属酸化物が電気的絶縁性を有するような金属であれば、例えばAlのようなTi以外の金属であっても良いという効果がある。
さらに、庇状電極部を形成するのと同時に、例えばワイヤーパッド電極へのAlないしはAl合金からなる配線も形成することが可能で、工程を簡略化できるという効果がある。
この発明に係るSiC半導体装置の製造方法の実施の形態1の工程フロー図である。 この発明に係るSiC半導体装置の製造方法の実施の形態2の酸化方法として陽極酸化法を用いた製造方法を説明するための構成図である。 この発明に係るSiC半導体装置の製造方法の実施の形態3の工程フロー図である。 この発明に係るSiC半導体装置の製造方法の実施の形態4の工程フロー図である。
符号の説明
1 n−SiC基板
2 n−エピタキシャル層
5 Ti層
6 レジスト層
7 保護層
8 ショットキー電極
9 半絶縁性SiC基板
11 p−エピタキシャル層
13 Al層
14 レジスト層
20 導電層
21 庇状電極部
22 接合電極部

Claims (1)

  1. SiC基板の一主面上に形成されたSiCのエピタキシャル層の表面に、酸化されると電気的絶縁性を示す金属からなる金属層を形成する工程と、
    前記金属層の上にAlないしはAl合金からなる導電層を形成する工程と、
    前記導電層の表面のショットキー接合形成領域上を覆うレジスト層を形成する工程と、
    少なくとも前記レジスト層で覆われていない領域の前記導電層を除去して庇状電極部を形成する工程と、
    少なくとも前記庇状電極部で覆われていない領域の前記金属層を酸化する工程と、
    前記レジスト層を除去する工程と、を備え、
    前記金属がTiで、希フッ酸に浸漬して酸化することを特徴とする
    半導体装置の製造方法。
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