以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明する。
図1には、本発明の一実施形態としてのパチンコ機10が示されている。パチンコ機10において機体の外郭をなす外枠12の開口前面側には、縦長方形の中枠14が開閉および着脱自在に組み付けられている。また、中枠14の前面側には、中枠14に対して着脱自在に組み付けられた遊技盤16を透視保護するためのガラス板が保持されたガラス枠18と、上皿20を備えた皿板22が、それぞれ、開閉可能な状態で組み付けられている。更にまた、中枠14には、上皿20の下方において、下皿24が設けられており、かかる下皿24の右方には、操作ハンドル26が設けられている。
そして、遊技者が操作ハンドル26に対して回動操作可能に装着された操作レバー28を回動操作することにより、上皿20に貯留された遊技球は、図示しない球送り機構を介して発射装置(図示せず)に送られた後、遊技盤16に形成された遊技領域30に向けて発射されるようになっている。
続いて、パチンコ機10の遊技盤16の構造について説明する。遊技盤16には、レールセット32で囲まれた略円形の遊技領域30が形成されている。なお、図面上では明示されていないが、遊技領域30には、従来から良く知られているように、遊技釘や風車等が設けられている。
また、遊技領域30の略中央には、演出用表示装置としての液晶表示器34が設けられている。この液晶表示器34の表示画面36には、三つの図柄としての三つの特別図柄38,40,42が横三列に表示されるようになっており、各特別図柄38,40,42毎に変動表示および停止表示されるようになっている。
そこにおいて、本実施形態では、各特別図柄38,40,42は、「0」〜「9」までの数字図柄によって構成されている。そして、各特別図柄38,40,42は、液晶表示器34の表示画面36の上側から下側にスクロール表示されることで変動表示されるようになっており、「9」の次に「0」が表示されるようになっている。
また、本実施形態では、三つの特別図柄38,40,42は、一斉に変動表示が開始されるようになっている一方、左側に表示される特別図柄(以下、左特別図柄と称する)38,右側に表示される特別図柄(以下、右特別図柄と称する)42,真中に表示される特別図柄(以下、中特別図柄と称する)40の順番で停止表示されるようになっている。このことから明らかなように、本実施形態では、左特別図柄38によって一つ目の図柄が構成されており、右特別図柄42によって二つ目の図柄が構成されており、中特別図柄40によって三つ目の図柄が構成されている。
そして、液晶表示器34の表示画面36において、特別図柄38,40,42の変動表示が一斉に開始されて、左特別図柄38,右特別図柄42,中特別図柄40の順番で停止表示された場合、全ての特別図柄38,40,42の停止図柄が同じ種類とされている等、三つの特別図柄38,40,42が予め定められた特定の組み合わせで停止表示されることにより、後述する特別遊技状態としての大当たり遊技状態へと遊技状態が移行することが遊技者に報知されるようになっている。
特に、本実施形態では、全ての特別図柄38,40,42が同じ種類の停止図柄で停止表示される場合が大当たり遊技状態へと遊技状態が移行することを遊技者に報知する大当たり図柄組み合わせとされている一方、そうでない場合が大当たり遊技状態へと遊技状態が移行しないことを遊技者に報知するハズレ図柄組み合わせとされている。
そこにおいて、本実施形態では、ハズレ図柄組み合わせのうち左特別図柄38と右特別図柄42の停止図柄が同じ種類とされているものがリーチハズレ図柄組み合わせとされており、左特別図柄38と右特別図柄42の停止図柄の種類が異なっているものが完全ハズレ図柄組み合わせとされている。
なお、以下の説明において、「大当たりの場合」とは、三つの特別図柄38,40,42が大当たり図柄組み合わせで停止表示される場合をいい、「リーチハズレの場合」とは、三つの特別図柄38,40,42がリーチハズレ図柄組み合わせで停止表示される場合といい、「完全ハズレの場合」とは、三つの特別図柄38,40,42が完全ハズレ図柄組み合わせで停止表示される場合をいうものとする。
また、液晶表示器34の下方には、始動入賞装置44が設けられており、かかる始動入賞装置44内には、入球した遊技球を遊技盤16の裏側に排出するための球通路上において近接スイッチによって構成された始動スイッチ46(図2参照)が配設されている。そして、始動入賞装置44に遊技球が入球すると、始動スイッチ46が遊技球の通過を検出して電気信号(検出信号)を出力するようになっている。
さらに、三つの特別図柄38,40,42が変動表示されている最中等において、遊技球が始動入賞装置44に入球した場合には、三つの特別図柄38,40,42の変動表示が最高4回まで保留されるようになっており、この保留された変動表示の回数が液晶表示器34の上方に設けられた保留LED48の発光を通して遊技者に報知されるようになっている。
更にまた、遊技領域30には、始動入賞装置44の下方において、特別可動入賞装置50が設けられている。この特別可動入賞装置50は、入口52を覆い隠すように配された扉54がソレノイド56(図2参照)への通電に基づいて開作動される構造となっている。
そして、本実施形態では、液晶表示器34の表示画面36において、三つの特別図柄38,40,42が大当たり図柄組み合わせで停止表示された場合に、ソレノイド56への通電が行われて、扉54が開作動されるようになっており、その結果、入口52が開放されて、特別可動入賞装置50への遊技球の入球が可能となる大当たり遊技状態へと遊技状態が移行するようになっている。
また、特別可動入賞装置50内には、入球した遊技球を遊技盤16の裏側に排出するための球通路が一つ形成されており、かかる球通路上において、従来から公知の近接スイッチによって構成されたカウントスイッチ58(図2参照)が配設されている。そして、カウントスイッチ58は、遊技球の通過を検出すると、電気信号(検出信号)を出力するようになっており、かかるカウントスイッチ58からの検出信号に基づいて賞球の払い出しが行われるようになっている。そこにおいて、大当たり遊技状態では、通常の遊技状態よりも多くの賞球が払い出されるようになっている。
更にまた、遊技領域30には、その下端部分において、何れの入賞装置44,50にも入球しなかった遊技球を遊技盤16の裏側へ排出するためのアウト口60が形成されている。
次に、パチンコ機10の遊技動作を制御する主制御回路62の構成について、図2に基づいて説明する。図2に示すように、主制御回路62には、主制御回路62の全体を制御する主制御CPU64と、制御プログラムや各種制御処理に必要なデータ等が記憶された主制御ROM66と、各種処理データ等を記憶する主制御RAM68と、入力回路70と、出力回路72が設けられており、これらはバス線74によって相互に接続されている。また、主制御CPU64には、主制御CPU64に後述する主制御側の遊技処理を実行させるための契機となるクロック信号を所定周期(例えば、4ms)毎に出力するクロック回路76が接続されている。
なお、主制御回路62は、一つの基板上に形成されるようになっており、かかる主制御回路62が形成された基板は、基板収容ケースに収容せしめられて、パチンコ機10の裏側の適当な位置に固定されるようになっている。
そこにおいて、入力回路70は、外部から入力されたアナログ信号等をデジタル信号に変換して出力する回路であり、かかる入力回路には、始動スイッチ46,カウントスイッチ58等が接続されている。
また、出力回路72は、主制御CPU64によって生成された各種制御信号を外部に出力するための回路であって、かかる出力回路72には、主制御CPU64からの制御信号に基づいて液晶表示器34の表示画面において三つの特別図柄38,40,42の変動表示および停止表示等を行う表示制御回路78,ソレノイド56,保留LED48等が接続されている。
そして、主制御CPU64は、クロック回路76からクロック信号が入力された場合に、主制御ROM66に記憶されているパラメータや制御プログラムに従って、後述する主制御側の遊技処理を実行するようになっており、それによって、入力回路70を通って入力される入力信号等に基づいて各種制御信号を生成し、それら各種制御信号を出力回路72を通して表示制御回路78やソレノイド56,保留LED48等に出力するようになっている。
そこにおいて、主制御RAM68には、クロック回路76から主制御CPU64にクロック信号が入力される毎に「0」〜「299」まで繰り返し1ずつ加算した数値(最大値「299」の次は、「0」に戻る)が格納される大当たり判定カウンタ80,クロック回路76から主制御CPU64にクロック信号が入力される毎に「0」〜「9」まで繰り返し1ずつ加算した数値(最大値「9」の次は、「0」に戻る)が格納されるリーチハズレ判定カウンタ82,クロック回路76から主制御CPU64にクロック信号が入力される毎に「0」〜「9」まで繰り返し1ずつ加算した数値(最大値「9」の次は、「0」に戻る)が格納される大当たり図柄カウンタ84,クロック回路76から主制御CPU64にクロック信号が入力される毎に「0」〜「9」まで繰り返し1ずつ加算した数値(最大値「9」の次は、「0」に戻る)が格納される左図柄カウンタ86,左図柄カウンタ86が一周する毎に「0」〜「9」まで繰り返し1ずつ加算した数値(最大値「9」の次は、「0」に戻る)が格納される中図柄カウンタ88,中図柄カウンタ88が一周する毎に「0」〜「9」まで繰り返し1ずつ加算した数値(最大値「9」の次は、「0」に戻る)が格納される右図柄カウンタ90,クロック回路76から主制御CPU64にクロック信号が入力される毎に「0」〜「9」まで繰り返し1ずつ加算した数値(最大値「9」の次は、「0」に戻る)が格納される変動パターンカウンタ92が設けられている。
また、主制御RAM68には、後述するカウンタ値記憶エリア114a〜eのうち、一組のカウンタ値(本実施形態では、大当たり判定カウンタ80のカウンタ値,リーチハズレ判定カウンタ82のカウンタ値および大当たり図柄カウンタ84のカウンタ値によって構成される)が記憶されているカウンタ値記憶エリア114の数に対応した数値が格納される記憶カウンタ94が設けられている。
さらに、主制御RAM68には、大当たり遊技状態において、特別可動入賞装置50の入口52が一回開放される毎に1ずつ加算されていく一方、大当たり遊技状態が終了する場合には、初期値(本実施形態では、「0」)に戻される数値が格納される開放回数カウンタ96が設けられている。
更にまた、主制御RAM68には、特別可動入賞装置50の入口52が一回開放された際に入球した遊技球の数に対応した数値が格納される入球数カウンタ98が設けられている。
また、主制御RAM68には、選択された変動パターンに応じた変動表示時間の計測や特別可動入賞装置50の入口52が開放されている時間の計測等に用いられる数値が格納されるタイマカウンタ100が設けられている。
さらに、主制御RAM68には、液晶表示器34の表示画面36において三つの特別図柄38,40,42が変動表示中であるか否かを示す変動処理フラグ102が設けられており、この変動処理フラグ102には、「0」又は「1」の何れかの数値が格納されるようになっている。そして、変動処理フラグ102に格納されている数値が「0」である場合には、液晶表示器34の表示画面36において三つの特別図柄38,40,42の変動表示が行われていないことを示す一方、変動処理フラグ102に格納されている数値が「1」である場合には、液晶表示器34の表示画面36において三つの特別図柄38,40,42の変動表示が行われていることを示すようになっている。なお、以下の説明において、「変動処理フラグ102をONにする」とは、変動処理フラグ102に格納されている数値を「0」から「1」に変更することをいい、「変動処理フラグ102をOFFにする」とは、変動処理フラグ102に格納されている数値を「1」から「0」に変更することをいう。
また、主制御RAM68には、遊技状態が大当たり遊技状態へと移行することが確定している状態や遊技状態が大当たり遊技状態であるか否か等を示す大当たりフラグ104が設けられており、この大当たりフラグ104には、「0」又は「1」の何れかの数値が格納されるようになっている。そして、大当たりフラグ104に格納されている数値が「0」である場合には、遊技状態が大当たり遊技状態へと移行することが確定していない状態や遊技状態が大当たり遊技状態でないことを示す一方、大当たりフラグ104に格納されている数値が「1」である場合には、遊技状態が大当たり遊技状態へと移行することが確定している状態や遊技状態が大当たり遊技状態であることを示すようになっている。なお、以下の説明において、「大当たりフラグ104をONにする」とは、大当たりフラグ104に格納されている数値を「0」から「1」に変更することをいい、「大当たりフラグ104をOFFにする」とは、大当たりフラグ104に格納されている数値を「1」から「0」に変更することをいう。
さらに、主制御RAM68には、特別可動入賞装置50の入口52が開放されている状態(以下、ラウンド遊技状態と称する)であるか否かを示す開放中フラグ106が設けられており、この開放中フラグ106には、「0」又は「1」の何れかの数値が格納されるようになっている。そして、開放中フラグ106に格納されている数値が「0」である場合には、特別可動入賞装置50の入口52が開放されていないことを示す一方、開放中フラグ106に格納されている数値が「1」である場合には、特別可動入賞装置50の入口52が開放されていることを示すようになっている。なお、以下の説明において、「開放中フラグ106をONにする」とは、開放中フラグ106に格納されている数値を「0」から「1」に変更することをいい、「開放中フラグ106をOFFにする」とは、開放中フラグ106に格納されている数値を「1」から「0」に変更することをいう。
更にまた、主制御RAM68には、大当たり遊技状態が開始される旨の報知が行われているか否かを示す開始報知フラグ108が設けられており、この開始報知フラグ108には、「0」又は「1」の何れかの数値が格納されるようになっている。そして、開始報知フラグ108に格納されている数値が「0」である場合には、大当たり遊技状態が開始される旨の報知が行われていないことを示す一方、開始報知フラグ108に格納されている数値が「1」である場合には、大当たり遊技状態が開始される旨の報知が行われていることを示すようになっている。なお、以下の説明において、「開始報知フラグ108をONにする」とは、開始報知フラグ108に格納されている数値を「0」から「1」に変更することをいい、「開始報知フラグ108をOFFにする」とは、開始報知フラグ108に格納されている数値を「1」から「0」に変更することをいう。
また、主制御RAM68には、大当たり遊技状態において特別可動入賞装置50の入口52が閉鎖されている状態(以下、インターバル状態と称する)であるか否かを示すインターバルフラグ110が設けられており、このインターバルフラグ110には、「0」又は「1」の何れかの数値が格納されるようになっている。そして、インターバルフラグ110に格納されている数値が「0」である場合には、インターバル状態でないことを示す一方、インターバルフラグ110に格納されている数値が「1」である場合には、インターバル状態であることを示すようになっている。なお、以下の説明において、「インターバルフラグ110をONにする」とは、インターバルフラグ110に格納されている数値を「0」から「1」に変更することをいい、「インターバルフラグ110をOFFにする」とは、インターバルフラグ110に格納されている数値を「1」から「0」に変更することをいう。
さらに、主制御RAM68には、大当たり遊技状態が終了する旨の報知が行われているか否かを示す終了報知フラグ112が設けられており、この終了報知フラグ112には、「0」又は「1」の何れかの数値が格納されるようになっている。そして、終了報知フラグ112に格納されている数値が「0」である場合には、大当たり遊技状態が終了する旨の報知が行われていないことを示す一方、終了報知フラグ112に格納されている数値が「1」である場合には、大当たり遊技状態が終了する旨の報知が行われていることを示すようになっている。なお、以下の説明において、「終了報知フラグ112をONにする」とは、終了報知フラグ112に格納されている数値を「0」から「1」に変更することをいい、「終了報知フラグ112をOFFにする」とは、終了報知フラグ112に格納されている数値を「1」から「0」に変更することをいう。
なお、主制御RAM68に設けられている各種カウンタや各種フラグに格納されている数値は、何れも、起動時に「0」にセットされるようになっている。
また、主制御RAM68には、始動スイッチ46によって遊技球の通過が検出された際の大当たり判定カウンタ80,リーチハズレ判定カウンタ82,大当たり図柄カウンタ84の各カウンタ値が記憶される第一乃至第五のカウンタ値記憶エリア114a〜e,選択された変動パターンのデータが記憶される変動パターン記憶エリア116,選択された特別図柄38,40,42の各停止図柄のデータが記憶される停止図柄記憶エリア118が設けられている。
更にまた、主制御ROM66には、大当たり判定の際に用いられる大当たり判定テーブルが記憶された大当たり判定テーブル記憶エリア120,リーチハズレ判定の際に用いられるリーチハズレ判定テーブルが記憶されたリーチハズレ判定テーブル記憶エリア122が設けられている。
さらに、主制御ROM66には、三つの特別図柄38,40,42の大当たり図柄組み合わせの選択に用いられる大当たり図柄選択テーブルが記憶された大当たり図柄選択テーブル記憶エリア124,左特別図柄38の停止図柄の選択に用いられる左図柄選択テーブルが記憶された左図柄選択テーブル記憶エリア126,中特別図柄40の停止図柄の選択に用いられる中図柄選択テーブルが記憶された中図柄選択テーブル記憶エリア128,右特別図柄42の停止図柄の選択に用いられる右図柄選択テーブルが記憶された右図柄選択テーブル記憶エリア130が設けられている。
更にまた、主制御ROM66には、大当たりの場合の変動パターンを選択する際に用いられる第一の変動パターン選択テーブルが記憶された第一の変動パターン選択テーブル記憶エリア132,リーチハズレの場合の変動パターンを選択する際に用いられる第二の変動パターン選択テーブルが記憶された第二の変動パターン選択テーブル記憶エリア134,完全ハズレの場合の変動パターンを選択する際に用いられる第三の変動パターン選択テーブルが記憶された第三の変動パターン選択テーブル記憶エリア136が設けられている。
また、主制御ROM66には、大当たり遊技状態の開始を報知する際に用いられる演出パターン(以下、開始演出パターンと称する)のデータが記憶された開始演出パターン記憶エリア138,特別可動入賞装置50の入口52が開放されている際の演出パターン(以下、開放演出パターンと称する)のデータが記憶された開放演出パターン記憶エリア140,インターバル状態であることを報知する際に用いられる演出パターン(以下、中間演出パターンと称する)のデータが記憶された中間演出パターン記憶エリア142,大当たり遊技状態の終了を報知する際に用いられる演出パターン(以下、終了演出パターンと称する)のデータが記憶された終了演出パターン記憶エリア144が設けられている。
さらに、主制御ROM66には、全ての特別図柄38,40,42を停止表示させるための停止コマンドのデータが記憶された停止コマンド記憶エリア146,大当たり遊技状態の画面から通常の遊技状態の画面に切り替えるための通常画面指定コマンドのデータが記憶された通常画面指定コマンド記憶エリア148等が設けられている。
続いて、主制御ROM66に設けられた各種のテーブル記憶エリアに記憶されているテーブルについて説明する。
表1には、大当たり判定テーブルが示されている。この大当たり判定テーブルは、大当たり判定カウンタ80のカウンタ値を示す「カウンタ値」と、この「カウンタ値」に対応する「大当たり判定」から構成されており、大当たり判定テーブルと大当たり判定カウンタ80のカウンタ値に基づいて大当たりであるか否かを判定するようになっている。そして、本実施形態では、大当たり判定カウンタ80のカウンタ値が「7」の場合に「大当たり」と判定される一方、それ以外の場合には「ハズレ」と判定されるようになっている。なお、このことから明らかなように、本実施形態では、大当たりと判定される確率は、1/300とされている。
表2には、リーチハズレ判定テーブルが示されている。このリーチハズレ判定テーブルは、リーチハズレ判定カウンタ82のカウンタ値を示す「カウンタ値」と、この「カウンタ値」に対応する「リーチハズレ判定」から構成されており、リーチハズレ判定テーブルとリーチハズレ判定カウンタ82のカウンタ値に基づいてリーチハズレであるか否かを判定するようになっている。そして、本実施形態では、リーチハズレ判定カウンタ82のカウンタ値が「3」の場合に「リーチハズレ」と判定される一方、それ以外の場合には「完全ハズレ」と判定されるようになっている。
表3には、大当たり図柄選択テーブルが示されている。この大当たり図柄選択テーブルは、大当たり図柄カウンタ84のカウンタ値を示す「カウンタ値」と、この「カウンタ値」に対応する「大当たり図柄組み合わせ」から構成されており、大当たり図柄選択テーブルと大当たり図柄カウンタ84のカウンタ値に基づいて特別図柄38,40,42の大当たり図柄組み合わせを選択するようになっている。そして、本実施形態では、大当たり図柄カウンタ84のカウンタ値が「0」の場合に「000」が、「1」の場合に「111」が、「2」の場合に「222」が、「3」の場合に「333」が、「4」の場合に「444」が、「5」の場合に「555」が、「6」の場合に「666」が、「7」の場合に「777」が、「8」の場合に「888」が、「9」の場合に「999」が、それぞれ、特別図柄38,40,42の大当たり図柄組み合わせとして選択されるようになっている。なお、本実施形態では、このようにして選択された三つの特別図柄38,40,42の大当たり図柄組み合わせは、各特別図柄38,40,42の停止図柄のデータとして、停止図柄記憶エリア118に記憶されるようになっている。
表4には、左図柄選択テーブルが示されている。この左図柄選択テーブルは、左図柄カウンタ86のカウンタ値を示す「カウンタ値」と、この「カウンタ値」に対応する「左特別図柄」から構成されており、左図柄選択テーブルと左図柄カウンタ86のカウンタ値に基づいて左特別図柄38の停止図柄を選択するようになっている。そして、本実施形態では、左図柄カウンタ86のカウンタ値が「0」の場合に「0」が、「1」の場合に「1」が、「2」の場合に「2」が、「3」の場合に「3」が、「4」の場合に「4」が、「5」の場合に「5」が、「6」の場合に「6」が、「7」の場合に「7」が、「8」の場合に「8」が、「9」の場合に「9」が、それぞれ、左特別図柄38の停止図柄として選択されるようになっている。
表5には、中図柄選択テーブルが示されている。この中図柄選択テーブルは、中図柄カウンタ88のカウンタ値を示す「カウンタ値」と、この「カウンタ値」に対応する「中特別図柄」から構成されており、中図柄選択テーブルと中図柄カウンタ88のカウンタ値に基づいて中特別図柄40の停止図柄を選択するようになっている。そして、本実施形態では、中図柄カウンタ88のカウンタ値が「0」の場合に「0」が、「1」の場合に「1」が、「2」の場合に「2」が、「3」の場合に「3」が、「4」の場合に「4」が、「5」の場合に「5」が、「6」の場合に「6」が、「7」の場合に「7」が、「8」の場合に「8」が、「9」の場合に「9」が、それぞれ、中特別図柄40の停止図柄として選択されるようになっている。
表6には、右図柄選択テーブルが示されている。この右図柄選択テーブルは、右図柄カウンタ90のカウンタ値を示す「カウンタ値」と、この「カウンタ値」に対応する「右特別図柄」から構成されており、右図柄選択テーブルと右図柄カウンタ90のカウンタ値に基づいて右特別図柄42の停止図柄を選択するようになっている。そして、本実施形態では、右図柄カウンタ90のカウンタ値が「0」の場合に「0」が、「1」の場合に「1」が、「2」の場合に「2」が、「3」の場合に「3」が、「4」の場合に「4」が、「5」の場合に「5」が、「6」の場合に「6」が、「7」の場合に「7」が、「8」の場合に「8」が、「9」の場合に「9」が、それぞれ、右特別図柄42の停止図柄として選択されるようになっている。
表7には、第一の変動パターン選択テーブルが示されている。この第一の変動パターン選択テーブルは、変動パターンカウンタ92のカウンタ値を示す「カウンタ値」と、この「カウンタ値」に対応する「変動パターン」から構成されており、第一の変動パターン選択テーブルと変動パターンカウンタ92のカウンタ値に基づいて大当たりの場合の変動パターンを選択するようになっている。そして、本実施形態では、変動パターンカウンタ92のカウンタ値が「0」〜「4」の何れかである場合に「変動パターンA−1」が、「5」〜「9」の何れかである場合に「変動パターンB−1」が、それぞれ、大当たりの場合の変動パターンとして選択されるようになっている。
表8には、第二の変動パターン選択テーブルが示されている。この第二の変動パターン選択テーブルは、変動パターンカウンタ92のカウンタ値を示す「カウンタ値」と、この「カウンタ値」に対応する「変動パターン」から構成されており、第二の変動パターン選択テーブルと変動パターンカウンタ92のカウンタ値に基づいてリーチハズレの場合の変動パターンを選択するようになっている。そして、本実施形態では、変動パターンカウンタ92のカウンタ値が「0」〜「2」の何れかである場合に「変動パターンA−2」が、「3」〜「5」の何れかである場合に「変動パターンB−2」が、「6」〜「9」の何れかである場合に「変動パターンC」が、それぞれ、リーチハズレの場合の変動パターンとして選択されるようになっている。
表9には、第三の変動パターン選択テーブルが示されている。この第三の変動パターン選択テーブルは、変動パターンカウンタ92のカウンタ値を示す「カウンタ値」と、この「カウンタ値」に対応する「変動パターン」から構成されており、第三の変動パターン選択テーブルと変動パターンカウンタ92のカウンタ値に基づいて完全ハズレの場合の変動パターンを選択するようになっている。そして、本実施形態では、変動パターンカウンタ92のカウンタ値が「0」〜「9」の何れかである場合に「変動パターンD」が、完全ハズレの場合の変動パターンとして選択されるようになっている。
そこにおいて、本実施形態では、各変動パターンは、何れも、三つの特別図柄38,40,42が変動表示されている時間、即ち、三つの特別図柄38,40,42の変動表示が一斉に開始されてから、それら三つの特別図柄38,40,42の全てが停止表示されるまでの時間(変動表示時間)を規定するものである。
そして、「変動パターンA−1」は、「変動パターンA−2」に比して、少しだけ変動表示時間が長くなっているだけで、変動表示時間内での演出内容は同じとされている。また、「変動パターンB−1」も、「変動パターンB−2」に比して、少しだけ変動表示時間が長くなっているだけで、変動表示時間内での演出内容は同じとされている。
続いて、表示制御回路78の構成について、図3に基づいて説明する。図3に示されているように、表示制御回路78は、主制御CPU64からの制御信号に基づいて表示制御回路78の全体を制御する表示制御CPU150を備えている。
また、この表示制御CPU150には、主制御回路62に接続される入力回路152,制御プログラムや各種制御処理に必要なデータ等が記憶されたプログラムROM154,主制御CPU64からの制御信号等が記憶される表示制御RAM156,表示制御CPU150からの制御信号に基づいて液晶表示器34の表示画面36に三つの特別図柄38,40,42等を表示するVDP158,所定周期(例えば、4ms)毎にクロック信号を出力するクロック回路160が接続されている。
また、VDP158には、三つの特別図柄38,40,42の画像データやリーチ演出用画像データ等が記憶されたキャラクタROM162,キャラクタROM162から読み出した画像データ等を編集処理する際の作業エリアとなる作業RAM164,VDP158からの制御信号を液晶表示器34に出力する出力回路166が接続されている。
なお、このような表示制御回路78は、一つの基板上に形成されており、かかる表示制御回路78が形成された基板は、基板ケースに収容されて、パチンコ機10の裏側の適当な位置に固定されるようになっている。
そして、表示制御CPU150は、クロック回路160からクロック信号が入力された場合には、プログラムROM154に記憶されている制御プログラム等に従って、後述する表示側の遊技処理を実行するようになっており、それによって、主制御回路62からの制御信号に基づいて画像の編集内容を示す制御信号を生成し、VDP158との間で制御信号のやり取りを行うようになっている。
また、VDP158は、表示制御CPU150からの制御信号に基づいて、キャラクタROM162から特別図柄38,40,42の画像データ等を読み出して、作業RAM164を作業エリアとして編集し、編集した画像データを出力回路166を通して液晶表示器34に出力するようになっている。これにより、液晶表示器34の表示画面36において編集した画像データに基づく画像が表示されるようになっている。
そこにおいて、表示制御RAM156には、クロック回路160からクロック信号が入力される毎に「0」〜「9」まで繰り返し1ずつ加算した数値(最大値「9」の次は、「0」に戻る)が格納される演出パターンカウンタ168が設けられている。
また、表示制御RAM156には、液晶表示器34の表示画面36において三つの特別図柄38,40,42の変動表示が行われているか否かを示す表示処理フラグ170が設けられており、この表示処理フラグ170には、「0」又は「1」の何れかの数値が格納されるようになっている。そして、表示処理フラグ170に格納されている数値が「0」である場合には、液晶表示器34の表示画面36において特別図柄38,40,42の変動表示が行われていないことを示す一方、表示処理フラグ170に格納されている数値が「1」である場合には、液晶表示器34の表示画面36において三つの特別図柄38,40,42の変動表示が行われていることを示すようになっている。なお、以下の説明において、「表示処理フラグ170をONにする」とは、表示処理フラグ170に格納されている数値を「0」から「1」に変更することをいい、「表示処理フラグ170をOFFにする」とは、表示処理フラグ170に格納されている数値を「1」から「0」に変更することをいう。
さらに、表示制御RAM156には、大当たり遊技状態であるか否かを示す大当たりフラグ172が設けられており、この大当たりフラグ172には、「0」又は「1」の何れかの数値が格納されるようになっている。そして、大当たりフラグ172に格納されている数値が「0」である場合には、大当たり遊技状態でないことを示す一方、大当たりフラグ172に格納されている数値が「1」である場合には、大当たり遊技状態であることを示すようになっている。なお、以下の説明において、「大当たりフラグ172をONにする」とは、大当たりフラグ172に格納されている数値を「0」から「1」に変更することをいい、「大当たりフラグ172をOFFにする」とは、大当たりフラグ172に格納されている数値を「1」から「0」に変更することをいう。
更にまた、表示制御RAM156には、大当たり遊技状態が開始される旨の報知が行われているか否かを示す開始報知フラグ174が設けられており、この開始報知フラグ174には、「0」又は「1」の何れかの数値が格納されるようになっている。そして、開始報知フラグ174に格納されている数値が「0」である場合には、大当たり遊技状態が開始される旨の報知が行われていないことを示す一方、開始報知フラグ174に格納されている数値が「1」である場合には、大当たり遊技状態が開始される旨の報知が行われていることを示すようになっている。なお、以下の説明において、「開始報知フラグ174をONにする」とは、開始報知フラグ174に格納されている数値を「0」から「1」に変更することをいい、「開始報知フラグ174をOFFにする」とは、開始報知フラグ174に格納されている数値を「1」から「0」に変更することをいう。
更にまた、表示制御RAM156には、ラウンド遊技状態である旨の報知が行われているか否かを示す開放報知フラグ176が設けられており、この開放報知フラグ176には、「0」又は「1」の何れかの数値が格納されるようになっている。そして、開放報知フラグ176に格納されている数値が「0」である場合には、ラウンド遊技状態である旨の報知が行われていないことを示す一方、開放報知フラグ176に格納されている数値が「1」である場合には、ラウンド遊技状態である旨の報知が行われていることを示すようになっている。なお、以下の説明において、「開放報知フラグ176をONにする」とは、開放報知フラグ176に格納されている数値を「0」から「1」に変更することをいい、「開放報知フラグ176をOFFにする」とは、開放報知フラグ176に格納されている数値を「1」から「0」に変更することをいう。
また、表示制御RAM156には、インターバル状態である旨の報知が行われているか否かを示す中間報知フラグ178が設けられており、この中間報知フラグ178には、「0」又は「1」の何れかの数値が格納されるようになっている。そして、中間報知フラグ178に格納されている数値が「0」である場合には、インターバル状態である旨の報知が行われていないことを示す一方、中間報知フラグ178に格納されている数値が「1」である場合には、インターバル状態である旨の報知が行われていることを示すようになっている。なお、以下の説明において、「中間報知フラグ178をONにする」とは、中間報知フラグ178に格納されている数値を「0」から「1」に変更することをいい、「中間報知フラグ178をOFFにする」とは、中間報知フラグ178に格納されている数値を「1」から「0」に変更することをいう。
さらに、表示制御RAM156には、大当たり遊技状態が終了する旨の報知が行われているか否かを示す終了報知フラグ180が設けられており、この終了報知フラグ180には、「0」又は「1」の何れかの数値が格納されるようになっている。そして、終了報知フラグ180に格納されている数値が「0」である場合には、大当たり遊技状態が終了する旨の報知が行われていないことを示す一方、終了報知フラグ180に格納されている数値が「1」である場合には、大当たり遊技状態が終了する旨の報知が行われていることを示すようになっている。なお、以下の説明において、「終了報知フラグ180をONにする」とは、終了報知フラグ180に格納されている数値を「0」から「1」に変更することをいい、「終了報知フラグ180をOFFにする」とは、終了報知フラグ180に格納されている数値を「1」から「0」に変更することをいう。
なお、本実施形態では、表示制御RAM156に設けられている演出パターンカウンタ168や各種フラグに格納されている数値は、何れも、起動時に「0」にセットされるようになっている。
また、表示制御RAM156には、受信した変動パターンのデータが記憶される変動パターン記憶エリア182,選択した演出パターンのデータが記憶される演出パターン記憶エリア184,受信した特別図柄38,40,42のデータが記憶される特別図柄記憶エリア186,受信した開始演出パターンのデータが記憶される開始演出パターン記憶エリア188,受信した開放演出パターンのデータが記憶される開放演出パターン記憶エリア190,受信した中間演出パターンのデータが記憶される中間演出パターン記憶エリア192,受信した終了演出パターンのデータが記憶される終了演出パターン記憶エリア194が設けられている。
更にまた、プログラムROM154には、「変動パターンA−1」を受信した場合の演出パターンの選択に用いられる第一の演出パターン選択テーブルが記憶された第一の演出パターン選択テーブル記憶エリア196,「変動パターンA−2」を受信した場合の演出パターンの選択に用いられる第二の演出パターン選択テーブルが記憶された第二の演出パターン選択テーブル記憶エリア198,「変動パターンB−1」を受信した場合の演出パターンの選択に用いられる第三の演出パターン選択テーブルが記憶された第三の演出パターン選択テーブル記憶エリア200,「変動パターンB−2」を受信した場合の演出パターンの選択に用いられる第四の演出パターン選択テーブルが記憶された第四の演出パターン選択テーブル記憶エリア202が設けられている。
また、プログラムROM154には、「変動パターンC」を受信した際に用いられる演出パターンが記憶されている第一の演出パターン記憶エリア204,「変動パターンD」を受信した際に用いられる演出パターンが記憶されている第二の演出パターン記憶エリア206が設けられている。
更にまた、プログラムROM154には、VDP158に制御処理をやめさせる際に送信される停止コマンドのデータが記憶された停止コマンド記憶エリア208が設けられている。
続いて、プログラムROM154に設けられた各種のテーブル記憶エリアに記憶されているテーブルについて説明する。
表10には、第一の演出パターン選択テーブルが示されている。この第一の演出パターン選択テーブルは、演出パターンカウンタ168のカウンタ値を示す「カウンタ値」と、この「カウンタ値」に対応する「演出パターン」から構成されており、第一の演出パターン選択テーブルと演出パターンカウンタ168のカウンタ値に基づいて「変動パターンA−1」を受信した場合の演出パターンを選択するようになっている。そして、本実施形態では、演出パターンカウンタ168のカウンタ値が「0」〜「4」の何れかである場合に「演出パターンA−1」が、「5」〜「9」の何れかである場合に「演出パターンB−1」が、それぞれ、「変動パターンA−1」を受信した場合の演出パターンとして選択されるようになっている。
表11には、第二の演出パターン選択テーブルが示されている。この第二の演出パターン選択テーブルは、演出パターンカウンタ168のカウンタ値を示す「カウンタ値」と、この「カウンタ値」に対応する「演出パターン」から構成されており、第二の演出パターン選択テーブルと演出パターンカウンタ168のカウンタ値に基づいて「変動パターンA−2」を受信した場合の演出パターンを選択するようになっている。そして、本実施形態では、演出パターンカウンタ168のカウンタ値が「0」〜「4」の何れかである場合に「演出パターンA−2」が、「5」〜「9」の何れかである場合に「演出パターンB−2」が、それぞれ、「変動パターンA−2」を受信した場合の演出パターンとして選択されるようになっている。
表12には、第三の演出パターン選択テーブルが示されている。この第三の演出パターン選択テーブルは、演出パターンカウンタ168のカウンタ値を示す「カウンタ値」と、この「カウンタ値」に対応する「演出パターン」から構成されており、第三の演出パターン選択テーブルと演出パターンカウンタ168のカウンタ値に基づいて「変動パターンB−1」を受信した場合の演出パターンを選択するようになっている。そして、本実施形態では、演出パターンカウンタ168のカウンタ値が「0」〜「4」の何れかである場合に「演出パターンC−1」が、「5」〜「9」の何れかである場合に「演出パターンD−1」が、それぞれ、「変動パターンB−1」を受信した場合の演出パターンとして選択されるようになっている。
表13には、第四の演出パターン選択テーブルが示されている。この第四の演出パターン選択テーブルは、演出パターンカウンタ168のカウンタ値を示す「カウンタ値」と、この「カウンタ値」に対応する「演出パターン」から構成されており、第四の演出パターン選択テーブルと演出パターンカウンタ168のカウンタ値に基づいて「変動パターンB−2」を受信した場合の演出パターンを選択するようになっている。そして、本実施形態では、演出パターンカウンタ168のカウンタ値が「0」〜「4」の何れかである場合に「演出パターンC−2」が、「5」〜「9」の何れかである場合に「演出パターンD−2」が、それぞれ、「変動パターンB−2」を受信した場合の演出パターンとして選択されるようになっている。
次に、主制御CPU64が実行する主制御側の遊技処理について、図4に基づいて説明する。先ず、主制御CPU64は、ステップ(以下、Sとする)1において、カウンタ値更新処理を実行する。このカウンタ値更新処理は、大当たり判定カウンタ80,リーチハズレ判定カウンタ82,大当たり図柄カウンタ84,左図柄カウンタ86,変動パターンカウンタ92の各カウンタ値を、それぞれ、1ずつ加算して記憶することによって行われる。そこにおいて、本実施形態では、左図柄カウンタ86のカウンタ値が一周した場合には、中図柄カウンタ88のカウンタ値を1加算して記憶する。また、中図柄カウンタ88のカウンタ値が一周した場合には、右図柄カウンタ90のカウンタ値を1加算して記憶する。
続いて、主制御CPU64は、S2において、始動処理を実行する。この始動処理について、図5に基づいて説明する。先ず、主制御CPU64は、S21において、始動スイッチ46が遊技球を検出したか否かを判定し、始動スイッチ46が遊技球を検出していない場合(S21:NO)には、始動処理を終了する一方、始動スイッチ46が遊技球を検出している場合(S21:YES)には,S22において、記憶カウンタ94のカウンタ値が「5」であるか否か、即ち、記憶が上限であるか否かを判定する。
記憶が上限である場合(S22:YES)には、主制御CPU64は、始動処理を終了する。一方、記憶が上限でない場合(S22:NO)には、主制御CPU64は、S23において、現在の大当たり判定カウンタ80,リーチハズレ判定カウンタ82,大当たり図柄カウンタ84の各カウンタ値を取得して、第一乃至第五のカウンタ値記憶エリア114a〜eのうち第一のカウンタ値記憶エリア114a側の空いている記憶エリアに記憶する。
具体的には、第一のカウンタ値記憶エリア114aが空いている場合には第一のカウンタ値記憶エリア114aに、第一のカウンタ値記憶エリア114aが空いておらず、且つ、第二のカウンタ値記憶エリア114bが空いている場合には第二のカウンタ値記憶エリア114bに、第一および第二のカウンタ値記憶エリア114a,bが空いておらず、且つ、第三のカウンタ値記憶エリア114cが空いている場合には第三のカウンタ値記憶エリア114cに、第一乃至第三のカウンタ値記憶エリア114a〜cが空いておらず、且つ、第四のカウンタ値記憶エリア114dが空いている場合には第四のカウンタ値記憶エリア114dに、第一乃至第四のカウンタ値記憶エリア114a〜dが空いておらず、且つ、第五のカウンタ値記憶エリア114eが空いている場合には第五のカウンタ値記憶エリア114eに、取得した各カウンタ値が記憶されるようになっている。
次に、主制御CPU64は、S24において、記憶カウンタ94のカウンタ値を1加算して記憶した後、始動処理を終了する。
このような始動処理を終了した主制御CPU64は、次に、特図変動開始処理(S3)を実行する。この特図変動開始処理について、図6に基づいて説明する。先ず、主制御CPU64は、S31において、大当たりフラグ104がONになっているか否かを判定し、大当たりフラグ104がONになっている場合(S31:YES)には、特図変動開始処理を終了する。
大当たりフラグ104がOFFになっている場合(S31:NO)には、主制御CPU64は、S32において、記憶カウンタ94のカウンタ値が「1」以上であるか否かを判定し、記憶カウンタ94のカウンタ値が「0」である場合(S32:NO)には、特図変動開始処理を終了する一方、記憶カウンタ94のカウンタ値が「1」以上である場合(S32:YES)には、S33において、変動処理フラグ102がONであるか否かを判定し、変動処理フラグ102がONになっている場合(S33:YES)には、特図変動開始処理を終了する。
変動処理フラグ102がOFFである場合(S33:NO)には、主制御CPU64は、S34において、変動処理フラグ102をONにした後、S35において、第一のカウンタ値記憶エリア114aに記憶された大当たり判定カウンタ80のカウンタ値と大当たり判定テーブルに基づいて大当たり判定カウンタ80のカウンタ値が大当たり数値(本実施形態では、「7」)であるか否かを判定する。
大当たり数値である場合(S35:YES)には、主制御CPU64は、S36において、第一のカウンタ値記憶エリア114aに記憶されている大当たり図柄カウンタ84のカウンタ値と大当たり図柄選択テーブルに基づいて特別図柄38,40,42の大当たり図柄組み合わせを選択し、選択した特別図柄38,40,42の大当たり図柄組み合わせのデータ(各特別図柄38,40,42の停止図柄のデータ)を停止図柄記憶エリア118に記憶する。
次に、主制御CPU64は、S37において、現在の変動パターンカウンタ92のカウンタ値と第一の変動パターン選択テーブルに基づいて変動パターンを選択し、選択した変動パターンのデータを変動パターン記憶エリア116に記憶した後、S38において、タイマカウンタ100のカウンタ値を変動パターン記憶エリア116に記憶されている変動パターンに対応した初期値にセットする。
続いて、主制御CPU64は、S39において、変動パターン記憶エリア116に記憶されている変動パターンのデータを表示制御回路78に送信した後、S40において、停止図柄記憶エリア118に記憶されている特別図柄38,40,42のデータを表示制御回路78に送信してから、特図変動開始処理を終了する。
大当たり数値でない場合(S35:NO)には、主制御CPU64は、S41において、第一のカウンタ値記憶エリア114aに記憶されているリーチハズレ判定カウンタ82のカウンタ値とリーチハズレ判定テーブルに基づいてリーチハズレであるか否かを判定する。
リーチハズレである場合(S41:YES)には、主制御CPU64は、S42において、現在の左図柄カウンタ86のカウンタ値と左図柄選択テーブルに基づいて左特別図柄38の停止図柄を選択し、現在の中図柄カウンタ88のカウンタ値と中図柄選択テーブルに基づいて中特別図柄40の停止図柄を選択し、更に、右特別図柄42の停止図柄として左特別図柄38の停止図柄と同じものを選択した後、このように選択した特別図柄38,40,42の図柄組み合わせのデータ(各特別図柄38,40,42の停止図柄のデータ)を停止図柄記憶エリア118に記憶する。
そこにおいて、左特別図柄38の停止図柄と中特別図柄40の停止図柄が同じものになってしまった場合には、中特別図柄40の停止図柄を左特別図柄38の停止図柄と異なるものに変更する。具体的には、例えば、中特別図柄40の停止図柄を左特別図柄38のそれよりも1大きなものに変更したりする。
次に、主制御CPU64は、S43において、現在の変動パターンカウンタ92のカウンタ値と第二の変動パターン選択テーブルに基づいて変動パターンを選択し、選択した変動パターンのデータを変動パターン記憶エリア116に記憶した後、S38以降の処理を実行する。
リーチハズレでない場合(S41:NO)には、主制御CPU64は、S44において、現在の左図柄カウンタ86のカウンタ値と左図柄選択テーブルに基づいて左特別図柄38の停止図柄を選択し、現在の中図柄カウンタ88のカウンタ値と中図柄選択テーブルに基づいて中特別図柄40の停止図柄を選択し、更に、現在の右図柄カウンタ90のカウンタ値と右図柄選択テーブルに基づいて右特別図柄42の停止図柄を選択した後、このように選択した特別図柄38,40,42の図柄組み合わせのデータ(各特別図柄38,40,42の停止図柄のデータ)を停止図柄記憶エリア118に記憶する。
そこにおいて、左特別図柄38の停止図柄と右特別図柄42の停止図柄が同じものになってしまった場合には、右特別図柄42の停止図柄を左特別図柄38の停止図柄と異なるものに変更する。具体的には、例えば、右特別図柄42の停止図柄を左特別図柄38のそれよりも1大きなものに変更したりする。
次に、主制御CPU64は、S45において、現在の変動パターンカウンタ92のカウンタ値と第三の変動パターン選択テーブルに基づいて変動パターンを選択し、選択した変動パターンのデータを変動パターン記憶エリア116に記憶した後、S38以降の処理を実行する。
このような特図変動開始処理を実行した主制御CPU64は、続いて、特図変動監視処理(S4)を実行する。この特図変動監視処理について、図7に基づいて説明する。先ず、主制御CPU64は、S51において、変動処理フラグ102がONになっているか否かを判定し、変動処理フラグ102がOFFになっている場合(S51:NO)には、特図変動監視処理を終了する一方、変動処理フラグ102がONになっている場合(S51:YES)には、S52において、タイマカウンタ100のカウンタ値が「0」であるか否か、即ち、変動表示時間が終了したか否かを判定する。
変動表示時間が終了していない場合(S52:NO)には、主制御CPU64は、S53おいて、タイマカウンタ100のカウンタ値を1減算して記憶した後、特図変動監視処理を終了する一方、変動表示時間が終了している場合(S52:YES)には、S54において、停止コマンド記憶エリア146に記憶されている停止コマンドのデータを読み出して、表示制御回路78に送信する。
続いて、主制御CPU64は、S55において、変動パターン記憶エリア116に記憶されている変動パターンのデータが大当たりの場合における変動パターンのデータであるか否かを判定する。
大当たりの場合における変動パターンのデータでない場合(S55:NO)には、主制御CPU64は、後述するS60以降の制御処理を実行する一方、大当たりの場合における変動パターンのデータである場合(S55:YES)には、主制御CPU64は、S56において、大当たりフラグ104をONにした後、S57において、開始演出パターン記憶エリア138に記憶されている開始演出パターンを読み出して、表示制御回路78に送信する。
続いて、主制御CPU64は、S58において、タイマカウンタ100のカウンタ値を初期値(本実施形態では、10秒に相当する値)にセットした後、S59において、開始報知フラグ108をONにする。
次に、主制御CPU64は、S60において、変動処理フラグ102をOFFにした後、S61において、第一のカウンタ値記憶エリア114aに記憶されている各種カウンタ値を消去する。
続いて、主制御CPU64は、S62において、記憶カウンタ94のカウンタ値が「2」以上であるか否かを判定し、記憶カウンタ94のカウンタ値が「2」以上でない場合(S62:NO)には、S64以降の処理を実行する。
記憶カウンタ94のカウンタ値が「2」以上である場合(S62:YES)には、主制御CPU64は、S63において、第二乃至第五のカウンタ値記憶エリア114b〜eに記憶されている各種カウンタ値を第一のカウンタ値記憶エリア114aの側のカウンタ値記憶エリア114に一つシフトして記憶する。
具体的には、第二のカウンタ値記憶エリア114bに記憶されている各種カウンタ値は第一のカウンタ値記憶エリア114aに、第三のカウンタ値記憶エリア114cに記憶されている各種カウンタ値は第二のカウンタ値記憶エリア114bに、第四のカウンタ値記憶エリア114dに記憶されている各種カウンタ値は第三のカウンタ値記憶エリア114cに、第五のカウンタ値記憶エリア114eに記憶されている各種カウンタ値は第四のカウンタ値記憶エリア114dに記憶されるようになっている。
そして、主制御CPU64は、S64において、記憶カウンタ94のカウンタ値を1減算して記憶した後、特図変動監視処理を終了する。
特図変動監視処理を終了した主制御CPU64は、次に、開始報知監視処理(S5)を実行する。この開始報知監視処理について、図8に基づいて説明する。先ず、主制御CPU64は、S71において、開始報知フラグ108がONになっているか否かを判定し、開始報知フラグ108がOFFである場合(S71:NO)には、開始報知監視処理を終了する一方、開始報知フラグ108がONである場合(S71:YES)には、S72において、報知時間が終了しているか否かを判定する。具体的には、タイマカウンタ100のカウンタ値が「0」になっているか否かを判定する。
報知時間が終了していない場合(S72:NO)には、主制御CPU64は、S73において、タイマカウンタ100のカウンタ値を1減算して記憶した後、開始報知監視処理を終了する一方、報知時間が終了している場合(S72:YES)には、主制御CPU64は、S74において、開始報知フラグ108をOFFにした後、S75において、開放演出パターン記憶エリア140に記憶されている開放演出パターンのデータを読み出して、表示制御回路78に送信する。
続いて、主制御CPU64は、S76において、ソレノイド56への通電を開始して扉54を開作動せしめることにより、特別可動入賞装置50の入口52を開放した後、S77において、開放中フラグ106をONにする。
次に、主制御CPU64は、S78において、タイマカウンタ100のカウンタ値を予め定められた初期値(本実施形態では、30秒に相当する値)にセットした後、S79において、開放回数カウンタ96のカウンタ値を1加算して記憶してから、開始報知監視処理を終了する。
このような開始報知監視処理を実行した主制御CPU64は、次に、開放中処理(S6)を実行する。この開放中処理について、図9に基づいて説明する。先ず、主制御CPU64は、S91において、開放中フラグ106がONになっているか否かを判定し、開放中フラグ106がOFFになっている場合(S91:NO)には、開放中処理を終了する一方、開放中フラグ106がONになっている場合(S91:YES)には、S92において、カウントスイッチ58が遊技球を検出したか否かを判定する。
カウントスイッチ58が遊技球を検出した場合(S92:YES)には、主制御CPU64は、S93において、入球数カウンタ98のカウンタ値を1加算して記憶した後、S94において、タイマカウンタ100のカウンタ値を1減算して記憶する。なお、カウントスイッチ58が遊技球を検出していない場合(S92:NO)には、主制御CPU64は、S94以降の処理を実行する。
続いて、主制御CPU64は、S95において、入球数カウンタ98のカウンタ値が「10」以上であるか否かを判定し、入球数カウンタ98のカウンタ値が「10」以上である場合(S95:YES)には、S96において、入球数カウンタ98のカウンタ値を「0」にした後、S97において、ソレノイド56への通電を終了して扉54を閉作動せしめることにより、特別可動入賞装置50の入口52を閉鎖する。
次に、主制御CPU64は、S98において、開放中フラグ106をOFFにした後、S99において、開放回数カウンタ96のカウンタ値が「15」であるか否かを判定し、開放回数カウンタ96のカウンタ値が「15」でない場合(S99:NO)には、S100において、中間演出パターン記憶エリア142に記憶されている中間演出パターンのデータを読み出して、表示制御回路78に送信する。
続いて、主制御CPU64は、S101において、タイマカウンタ100のカウンタ値を予め定められた初期値(本実施形態では、2秒に相当する値)にセットした後、S102において、インターバルフラグ110をONにしてから、開放中処理を終了する。
一方、開放回数カウンタ96のカウンタ値が「15」である場合(S99:YES)には、主制御CPU64は、S103において、終了演出パターン記憶エリア144に記憶されている終了演出パターンのデータを読み出して、表示制御回路78に送信した後、S104において、タイマカウンタ100のカウンタ値を予め定められた初期値(本実施形態では、10秒に相当する値)にセットする。
そして、主制御CPU64は、S105において、終了報知フラグ112をONにした後、開放中処理を終了する。
また、入球数カウンタ98のカウンタ値が「10」以上でない場合(S95:NO)には、主制御CPU64は、S106において、タイマカウンタ100のカウンタ値が「0」になっているか否か、即ち、開放時間が経過したか否かを判定し、開放時間が経過していない場合(S106:NO)には、開放中処理を終了する一方、開放時間が経過している場合(S106:YES)には、S96以降の処理を実行する。
このような開放中処理を終了した主制御CPU64は、次に、中間報知監視処理(S7)を実行する。この中間報知監視処理について、図10に基づいて説明する。先ず、主制御CPU64は、S111において、インターバルフラグ110がONになっているか否かを判定し、インターバルフラグ110がOFFになっている場合(S111:NO)には、中間報知監視処理を終了する一方、インターバルフラグ110がONになっている場合(S111:YES)には、S112において、タイマカウンタ100のカウンタ値が「0」であるか否かを判定する。
タイマカウンタ100のカウンタ値が「0」でない場合(S112:NO)には、主制御CPU64は、S113において、タイマカウンタ100のカウンタ値を1減算して記憶した後、中間報知監視処理を終了する一方、タイマカウンタ100のカウンタ値が「0」である場合(S112:YES)には、主制御CPU64は、S114において、インターバルフラグ110をOFFにした後、S115において、開放演出パターン記憶エリア140に記憶されている開放演出パターンのデータを読み出して、表示制御回路78に送信する。
次に、主制御CPU64は、S116において、開放回数カウンタ96のカウンタ値を1加算して記憶した後、S117において、ソレノイド56への通電を開始して扉54を開作動せしめることにより、特別可動入賞装置50の入口52を開放する。
続いて、主制御CPU64は、S118において、開放中フラグ106をONにした後、S119において、タイマカウンタ100のカウンタ値を予め定められた初期値(本実施形態では、30秒に相当する値)にセットしてから、中間報知監視処理を終了する。
このような中間報知監視処理を終了した主制御CPU64は、次に、終了報知監視処理(S8)を実行する。この終了報知監視処理について、図11に基づいて説明する。先ず、主制御CPU64は、S121において、終了報知フラグ112がONになっているか否かを判定し、終了報知フラグ112がOFFになっている場合(S121:NO)には、主制御CPU64は、終了報知監視処理を終了する一方、終了報知フラグ112がONになっている場合(S121:YES)には、主制御CPU64は、S122において、タイマカウンタ100のカウンタ値が「0」になっているか否か、即ち、報知時間が終了しているか否かを判定する。
報知時間が終了していない場合(S122:NO)には、主制御CPU64は、S123において、タイマカウンタ100のカウンタ値を1減算した後、終了報知監視処理を終了する一方、報知時間が終了している場合(S122:YES)には、主制御CPU64は、S124において、終了報知フラグ112をOFFにした後、S125において、通常画面指定コマンド記憶エリア148に記憶されている通常画面指定コマンドのデータを読み出して、表示制御回路78に送信する。
そして、主制御CPU64は、S126において、大当たりフラグ104をOFFにした後、終了報知監視処理を終了する。
このような終了報知監視処理を終了した主制御CPU64は、次に、保留表示処理(S9)を実行する。この保留表示処理は、記憶カウンタ94のカウンタ値から1減算した数値だけ保留LED48を点灯させるものである。そして、このような保留表示処理を終了すると、主制御CPU64は、主制御側の遊技処理を終了する。
続いて、表示制御CPU150が実行する表示側の遊技処理について、図12に基づいて説明する。先ず、表示制御CPU150は、S131において、カウンタ値更新処理を実行する。このカウンタ値更新処理は、演出パターンカウンタ168のカウンタ値を1加算して記憶するものである。
このようなカウンタ値更新処理を終了した表示制御CPU150は、次に、特図変動開始処理(S132)を実行する。この特図変動開始処理について、図13に基づいて説明する。
先ず、表示制御CPU150は、S141において、大当たりフラグ172がONになっているか否かを判定し、大当たりフラグ172がONになっている場合(S141:YES)には、特図変動開始処理を終了する一方、大当たりフラグ172がOFFになっている場合(S141:NO)には、S142において、表示処理フラグ170がONになっているか否かを判定する。
表示処理フラグ170がONになっている場合(S142:YES)には、表示制御CPU150は、特図変動開始処理を終了する一方、表示処理フラグ170がOFFになっている場合(S142:NO)には、表示制御CPU150は、S143において、変動パターンのデータを受信しているか否かを判定し、変動パターンのデータを受信していない場合(S143:NO)には、特図変動開始処理を終了する。
変動パターンのデータを受信している場合(S143:YES)には、表示制御CPU150は、S144において、表示処理フラグ170をONにした後、S145において、受信した変動パターンの種類に応じて演出パターン選択テーブルを選択すると共に、その演出パターン選択テーブルと現在の演出パターンカウンタ168のカウンタ値に基づいて演出パターンを選択し、選択した演出パターンのデータを読み出して演出パターン記憶エリア184に記憶する演出パターン選択処理を実行する。
続いて、表示制御CPU150は、S146において、演出パターン記憶エリア184に記憶されている演出パターンのデータをVDP158に送信して、送信した演出パターンのデータに基づく三つの特別図柄38,40,42の変動表示をVDP158に開始させる。
次に、表示制御CPU150は、S147において、受信した三つの特別図柄38,40,42のデータをVDP158に送信して、送信した三つの特別図柄38,40,42のデータに基づく三つの特別図柄38,40,42の停止表示の準備をVDP158にさせる。その後、表示制御CPU50は特図変動開始処理を終了する。
このような特図変動開始処理を実行した表示制御CPU150は、次に、特図変動監視処理(S133)を実行する。この特図変動監視処理について、図14に基づいて説明する。先ず、表示制御CPU150は、S151において、表示処理フラグ170がONになっているか否かを判定し、表示処理フラグ170がOFFになっている場合(S151:NO)には、特図変動監視処理を終了する一方、表示処理フラグ170がONになっている場合(S151:YES)には、表示制御CPU150は、S152において、停止コマンドを受信しているか否かを判定する。
停止コマンドを受信していない場合(S152:NO)には、表示制御CPU150は、特図変動監視処理を終了する一方、停止コマンドを受信している場合(S152:YES)には、表示制御CPU150は、S153において、送信した演出パターンのデータに基づく三つの特別図柄38,40,42の変動表示を終了して、送信した三つの特別図柄38,40,42のデータに基づく特別図柄38,40,42の停止表示をVDP158に行わせるために、停止コマンド記憶エリア208に記憶されている停止コマンドのデータを読み出して、VDP158に送信する。
続いて、表示制御CPU150は、S154において、受信した変動パターンのデータが大当たりの場合に選択されるものであるか否かを判定し、大当たりの場合に採用される変動パターンである場合(S154:YES)には、S155において、大当たりフラグ172をONにした後、S156において、表示処理フラグ170をOFFにしてから、特図変動監視処理を終了する。
大当たりの場合に採用される変動パターンでない場合(S154:NO)には、表示制御CPU150は、S157において、変動パターン記憶エリア182に記憶されている受信した変動パターンのデータと、特別図柄記憶エリア186に記憶されている受信した三つの特別図柄38,40,42のデータと、演出パターン記憶エリア184に記憶されている演出パターンのデータを消去するデータ消去処理を実行した後、S156以降の処理を実行する。
このような特図変動監視処理を実行した表示制御CPU150は、次に、開始報知処理(S134)を実行する。この開始報知処理について、図15に基づいて説明する。先ず、表示制御CPU150は、S161において、開始報知フラグ174がONなっているか否かを判定し、開始報知フラグ174がONになっている場合(S161:YES)には、表示制御CPU150は、開始報知処理を終了する一方、開始報知フラグ174がOFFになっている場合(S161:NO)には、表示制御CPU150は、S162において、開始演出パターンのデータを受信しているか否かを判定する。
開始演出パターンのデータを受信していない場合(S162:NO)には、表示制御CPU150は、開始報知処理を終了する一方、開始演出パターンのデータを受信している場合(S162:YES)には、表示制御CPU150は、S163において、開始報知フラグ174をONにし、S164において、受信した開始演出パターンのデータをVDP158に送信して、開始演出パターンのデータに基づく報知(大当たり遊技状態が開始される旨の報知)をVDP158にさせる。その後、表示制御CPU150は開始報知処理を終了する。
このような開始報知処理を終了した表示制御CPU150は、次に、開始報知監視処理(S135)を実行する。この開始報知監視処理について、図16に基づいて説明する。先ず、表示制御CPU150は、S171において、開放報知フラグ176がONになっているか否かを判定し、開放報知フラグ176がONになっている場合(S171:YES)には、表示制御CPU150は、開始報知監視処理を終了する一方、開放報知フラグ176がOFFになっている場合(S171:NO)には、表示制御CPU150は、S172において、開放演出パターンのデータを受信しているか否かを判定する。
開放演出パターンのデータを受信していない場合(S172:NO)には、表示制御CPU150は、開始報知監視処理を終了する一方、開放演出パターンを受信している場合(S172:YES)には、表示制御CPU150は、S173において、停止コマンド記憶エリア208に記憶されている停止コマンドのデータを読み出してVDP158に送信し、VDP158に大当たり遊技状態の開始の報知を終了させる。
続いて、表示制御CPU150は、S174において、開始報知フラグ174をOFFにした後、S175において、開放報知フラグ176をONにする。
その後、表示制御CPU150は、S176において、開始演出パターン記憶エリア188に記憶されている開始演出パターンのデータを消去した後、S177において、受信した開放演出パターンのデータをVDP158に送信して、かかる開放演出パターンのデータに基づくラウンド遊技状態である旨の報知をVDP158に行わせた後、開始報知監視処理を終了する。
このような開始報知監視処理を終了した表示制御CPU150は、続いて、開放報知監視処理(S136)を実行する。この開放報知監視処理について、図17に基づいて説明する。先ず、表示制御CPU150は、S181において、開放報知フラグ176がONになっているか否かを判定し、開放報知フラグ176がOFFの場合(S181:NO)には、開放報知監視処理を終了する。
開放報知フラグ176がONになっている場合(S181:YES)には、表示制御CPU150は、S182において、中間演出パターンのデータを受信しているか否かを判定する。中間演出パターンのデータを受信した場合(S182:YES)には、表示制御CPU150は、S183において、停止コマンド記憶エリア208に記憶されている停止コマンドのデータを読み出してVDP158に送信し、VDP158によって行われている開放報知パターンのデータに基づくラウンド遊技状態である旨の報知を終了させる。
次に、表示制御CPU150は、S184において、開放報知フラグ176をOFFにした後、S185において、中間報知フラグ178をONにする。
その後、表示制御CPU150は、S186において、受信した中間報知パターンのデータをVDP158に送信して、かかる中間報知パターンのデータに基づいてインターバル状態であることを遊技者に報知するための画像を液晶表示器34の表示画面36に表示させる処理をVDP158に行わせる。その後、表示制御CPU150は、開放報知監視処理を終了する。
中間演出パターンのデータを受信していない場合(S182:NO)には、表示制御CPU150は、S187において、終了演出パターンのデータを受信しているか否かを判定する。終了演出パターンのデータを受信していない場合(S187:NO)には、表示制御CPU150は、開放報知監視処理を終了する一方、終了演出パターンのデータを受信した場合(S187:YES)には、表示制御CPU150は、S188において、停止コマンド記憶エリア208に記憶されている停止コマンドのデータを読み出してVDP158に送信し、VDP158によって行われている開放報知パターンのデータに基づくラウンド遊技状態である旨の報知を終了させる。
次に、表示制御CPU150は、S189において、開放報知フラグ176をOFFにした後、S190において、終了報知フラグ180をONにする。
その後、表示制御CPU150は、S191において、受信した終了演出パターンのデータをVDP158に送信して、かかる終了演出パターンのデータに基づいて大当たり遊技状態が終了することを遊技者に報知するための画像を液晶表示器34の表示画面36に表示させる処理をVDP158に行わせる。その後、表示制御CPU150は開放報知監視処理を終了する。
このような開放報知監視処理を終了した表示制御CPU150は、続いて、中間報知監視処理(S137)を実行する。この中間報知監視処理について、図18に基づいて説明する。先ず、表示制御CPU150は、S201において、中間報知フラグ178がONになっているか否かを判定し、中間報知フラグ178がOFFになっている場合(S201:NO)には、表示制御CPU150は、中間報知監視処理を終了する一方、中間報知フラグ178がONになっている場合(S201:YES)には、表示制御CPU150は、S202において、開放演出パターンのデータを受信しているか否かを判定する。
開放演出パターンのデータを受信していない場合(S202:NO)には、表示制御CPU150は、中間報知監視処理を終了する一方、開放演出パターンのデータを受信している場合(S202:YES)には、表示制御CPU150は、S203において、停止コマンド記憶エリア208に記憶されている停止コマンドのデータを読み出してVDP158に送信し、VDP158にインターバル状態である旨の報知を終了させる。
次に、表示制御CPU150は、S204において、受信した開放演出パターンのデータをVDP158に送信し、かかる開放演出パターンのデータに基づくラウンド遊技状態である旨の報知をVDP158に行わせる。
続いて、表示制御CPU150は、S205において、中間報知フラグ178をOFFにした後、S206において、開放報知フラグ176をONにしてから、中間報知監視処理を終了する。
このような中間報知監視処理を終了した表示制御CPU150は、続いて、終了報知監視処理(S138)を実行する。この終了報知監視処理について、図19に基づいて説明する。先ず、表示制御CPU150は、S211において、終了報知フラグ180がONになっているか否かを判定し、終了報知フラグ180がOFFになっている場合(S211:NO)には、表示制御CPU150は、終了報知監視処理を終了する一方、終了報知フラグ180がONになっている場合(S211:YES)には、表示制御CPU150は、S212において、通常画面指定コマンドを受信しているか否かを判定する。
通常画面指定コマンドを受信していない場合(S212:NO)には、表示制御CPU150は、終了報知監視処理を終了する一方、通常画面指定コマンドを受信している場合(S212:YES)には、表示制御CPU150は、S213において、特別図柄記憶エリア186に記憶されている三つの特別図柄38,40,42のデータをVDP158に送信し、かかる三つの特別図柄38,40,42のデータに基づく三つの特別図柄38,40,42の停止表示をVDP158に行わせる。
次に、表示制御CPU150は、S214において、終了報知フラグ180をOFFにした後、S215において、大当たりフラグ172をOFFにする。
その後、表示制御CPU150は、S216において、中間演出パターン記憶エリア192に記憶されている中間演出パターンのデータ,終了演出パターン記憶エリア194に記憶されている終了演出パターンのデータ,開放演出パターン記憶エリア190に記憶されている開放演出パターンのデータ,変動パターン記憶エリア182に記憶されている変動パターンのデータ,特別図柄記憶エリア186に記憶されている特別図柄38,40,42のデータ,演出パターン記憶エリア184に記憶されている演出パターンのデータを消去するデータ消去処理を実行した後、終了報知監視処理を終了する。
このようなパチンコ機10においては、遊技者が操作レバー28を回動操作することによって発射された遊技球が遊技領域30に設けられた始動入賞装置44に入球すると、液晶表示器34の表示画面36において、三つの特別図柄38,40,42の変動表示が開始されるようになっている。
そこにおいて、三つの特別図柄38,40,42の変動表示が「演出パターンA−1」に基づいて行われる場合、VDP158は、図20に示されているような制御処理(演出パターンA−1に基づく制御処理)を実行する。以下、演出パターンA−1に基づく制御処理について説明する。
先ず、VDP158は、S221において、変動表示開始処理を実行する。この変動表示開始処理は、キャラクタROM162から必要な画像データを適宜読み出してきて、液晶表示器34の表示画面36の上側から下側に向けて各特別図柄38,40,42を遊技者がその種類を認識し難い程度のスピードでスクロール表示するための画像編集処理を作業RAM164において行い、かかる画像編集処理に基づく画像データを液晶表示器34に送信するものである。
これにより、液晶表示器34の表示画面36において、図21に示されているように、三つの特別図柄38,40,42の変動表示が一斉に開始されるようになっている。
続いて、VDP158は、S222において、左特別図柄停止表示処理を実行する。この左特別図柄停止表示処理は、キャラクタROM162から必要な画像データを適宜読み出してきて、スクロール表示されている左特別図柄38のスピードを徐々に遅くしていって、受信した左特別図柄38のデータに基づいて左特別図柄38を停止表示するための画像編集処理を作業RAM164において行い、かかる画像編集処理に基づく画像データを液晶表示器34に送信するものである。
これにより、液晶表示器34の表示画面36において、左特別図柄38のスクロールスピードが徐々に遅くなっていった後、図22に示されているように、左特別図柄38のみが停止表示されて、中特別図柄40と右特別図柄42の変動表示は継続されているような状態となる。
次に、VDP158は、S223において、右特別図柄停止表示処理を実行する。この右特別図柄停止表示処理は、キャラクタROM162から必要な画像データを適宜読み出してきて、スクロール表示されている右特別図柄42のスピードを徐々に遅くしていって、受信した右特別図柄42のデータに基づいて右特別図柄42を停止表示するための画像編集処理を作業RAM164において行い、かかる画像編集処理に基づく画像データを液晶表示器34に送信するものである。
これにより、液晶表示器34の表示画面36において、右特別図柄42のスクロールスピードが徐々に遅くなっていった後、図23に示されているように、左特別図柄38と右特別図柄42が停止表示されて、中特別図柄40の変動表示のみが継続されているような状態となる。
続いて、VDP158は、S224において、図柄縮小移動処理を実行する。この図柄縮小移動処理は、キャラクタROM162から必要な画像データを適宜読み出してきて、停止表示した左特別図柄38を縮小させながら液晶表示器34の表示画面36の左上隅に移動させると共に、停止表示した右特別図柄42を縮小させながら液晶表示器34の表示画面36の右上隅に移動させるための画像編集処理を作業RAM164において行い、かかる画像編集処理に基づく画像データを液晶表示器34に送信するものである。
これにより、液晶表示器34の表示画面36において、左特別図柄38は縮小しながら、液晶表示器34の表示画面36の左上隅に移動する一方、右特別図柄42は縮小しながら、液晶表示器34の表示画面36の右上隅に移動することとなり、終には、図24に示されているように、縮小された左特別図柄38が液晶表示器34の表示画面36の左上隅に停止表示されていると共に、縮小された右特別図柄42が液晶表示器34の表示画面36の右上隅に停止表示されている状態で、中特別図柄40の変動表示のみが継続されている状態となる。
次に、VDP158は、S225において、リーチ演出開始処理を実行する。このリーチ演出開始処理は、キャラクタROM162から必要が画像データを適宜読み出してきて、停止表示されている左右の特別図柄38,42の背景において、第一キャラクタとしての主人公210が露天風呂に入っていると、男212が現れてきて、近くの露天風呂に女の子が入っていることを告げて、主人公210が近くの露天風呂を覗きに行くように仕向ける画像を表示するための画像編集処理を行い、かかる画像編集処理に基づく画像データを液晶表示器34に送信するものである。
これにより、液晶表示器34の表示画面36において、図25に示されているように、露天風呂につかっている主人公210が表示された後、図26に示されているように、男212が近くの露天風呂に女の子が入っていることを主人公210に告げて、主人公210が近くの露天風呂に入っている女の子を覗きに行くように仕向けるような画像が表示される。因みに、図25および図26に示されている状態では、中特別図柄40の変動表示は行われていない。
続いて、VDP158は、S226において、第一の関連付け表示処理を実行する。この第一の関連付け表示処理は、キャラクタROM162から必要な画像データを適宜読み出してきて、主人公210が岩壁をよじ登っていく画像に重ね合わせつつ、中特別図柄40のスクロールスピードを遅くして遊技者が中特別図柄40の種類を認識出来るようにし、更に、スクロール表示されている複数種類の中特別図柄40によって、中特別図柄40の群214が構成されているかの如き印象を遊技者に与えるための画像編集処理を作業RAM164において行い、かかる画像編集処理に基づく画像データを液晶表示器34に送信するものである。
これにより、液晶表示器34の表示画面36において、図27に示されているように、主人公210が岩壁をよじ登っていく画像に重ね合わせられるようにして、薄らと見える複数種類の中特別図柄40がスクロール表示される。その結果、岩壁をよじ登っている主人公210が、恰も、縦に連なる複数種類の中特別図柄40をよじ登っているかの如き印象を遊技者に与えるようになっている。
次に、VDP158は、S227において、第二の関連付け表示処理を実行する。この第二の関連付け表示処理は、キャラクタROM162から必要な画像データを適宜読み出してきて、液晶表示器34の表示画面36の下側から右斜め上方に向ってスクロール表示される複数種類の中特別図柄40の群214の上を、主人公210が走りながら渡っているようにみせるための画像編集処理を作業RAM164において行い、かかる画像編集処理に基づく画像データを液晶表示器34に送信するものである。
これにより、液晶表示器34の表示画面36において、図28に示されているように、液晶表示器34の表示画面36の下側から右斜め上方に向ってスクロール表示される複数種類の中特別図柄40の群214の上を、主人公が走りながら渡っている画像が表示される。
続いて、VDP158は、S228において、リーチ演出中間処理を実行する。このリーチ演出中間処理は、キャラクタROM162から必要な画像データを適宜読み出してきて、主人公210が露天風呂に飛び込む画像を表示するための画像編集処理を作業RAM164において行い、かかる画像編集処理に基づく画像データを液晶表示器34に送信するものである。
これにより、液晶表示器34の表示画面36において、図29に示されているように、主人公210が露天風呂に飛び込む画像が表示されるようなっている。因みに、この状態では、中特別図柄40の変動表示は行われていない。
次に、VDP158は、S229において、湯煙表示処理を実行する。この湯煙表示処理は、キャラクタROM162から必要な画像データを適宜読み出してきて、露天風呂の湯煙216によって、液晶表示器34の表示画面36の略全体を覆い隠すための画像編集処理を作業RAM164において行い、かかる画像編集処理に基づく画像データを液晶表示器36に送信するものである。
これにより、図30に示されているように、液晶表示器34の表示画面の略全体が、露天風呂の湯煙216によって、覆い隠されるようになっている。このことから明らかなように、本実施形態では、湯煙216によって第二キャラクタが構成されている。
続いて、VDP158は、S230において、第一の入替表示処理を実行する。この第一の入替表示処理は、キャラクタROM162から必要な画像データを適宜読み出して、液晶表示器34の表示画面36の略全体が湯煙216によって覆い隠されてから所定時間経過した後に、湯煙216が徐々に消えていくことにより、主人公210と主人公210の両隣に何者(女の子218)かが見えてくるようにするための画像編集処理を作業RAM164において行い、かかる画像処理に基づく画像データを液晶表示器34に送信するものである。
これにより、液晶表示器34の表示画面36において、図31に示されているように、湯煙216の中から中特別図柄40と主人公210と主人公210の両隣の何者か(女の子218)がぼんやりと見えてくる。
次に、VDP158は、S231において、第一の結果表示処理を実行する。この第一の結果表示処理は、キャラクタROM162から必要な画像データを適宜読み出してきて、主人公210と第三キャラクタとしての女の子218が露天風呂に入っている画像に重ね合わせるようにして、左右の特別図柄38,42と同じ種類の中特別図柄40を停止表示するための画像編集処理を作業RAM164において行い、かかる画像編集処理に基づく画像データを液晶表示器34に送信するものである。
これにより、液晶表示器34の表示画面36において、図32に示されているように、主人公210が女の子218と露天風呂に入っている画像に重ね合わせられるようにして、左右の特別図柄38,42と同じ種類の中特別図柄40が停止表示されることとなる。
続いて、VDP158は、S232において、第一のリーチ演出終了処理を実行する。この第一のリーチ演出終了処理は、キャラクタROM162から必要な画像データを適宜読み出してきて、背景を露天風呂から元の画像に戻すと共、大当たり図柄組み合わせで停止表示された三つの特別図柄38,40,42を元の背景画像に重ね合わせるように表示し、更に、大当たり図柄組み合わせで停止表示された三つの特別図柄38,40,42を液晶表示器34の表示画面36の上下方向にゆっくりと揺れ動かすための画像編集処理を作業RAM164において行い、かかる画像編集処理に基づく画像データを液晶表示器34に送信するものである。
これにより、液晶表示器34の表示画面36において、図に33示されているように、大当たり図柄組み合わせで停止表示された三つの特別図柄38,40,42が元の背景に重ね合わせられた状態で表示画面36の上下方向にゆっくりと揺れ動くようになっている。
そこにおいて、第一のリーチ演出終了処理は、表示制御CPU150から停止コマンドが送信されてくるまで継続されるようになっている。そして、表示制御CPU150から停止コマンドが送信されてくると、VDP158は、三つの特別図柄38,40,42の動きを止めた後、演出パターンA−1に基づく制御処理を終了する。
また、三つの特別図柄38,40,42の変動表示が「演出パターンA−2」に基づいて行われる場合、VDP158は、図34に示されているような制御処理(演出パターンA−2に基づく制御処理)を実行する。以下、演出パターンA−2に基づく演出表示処理について説明する。なお、演出パターンA−2に基づく制御処理は、演出パターンA−1に基づく制御処理に比して、第一の入替表示処理(S230)と第一の結果表示処理(S231)と第一のリーチ演出終了処理(S232)が設けられておらず、その代わりに、第二の入替表示処理(S250)と第二の結果表示処理(S251)と第二のリーチ演出終了処理(S252)が設けられている。従って、これら第二の入替表示処理(S250)と第二の結果表示処理(S251)と第二のリーチ演出終了処理(S252)についてのみ説明することにし、他の処理についての説明は省略することにする。
第二の入替表示処理は、VDP158によって、湯煙表示処理(S249)の後に行われるものであって、キャラクタROM162から必要な画像データを適宜読み出して、液晶表示器34の表示画面36の略全体が湯煙216によって覆い隠されてから所定時間経過した後に、湯煙216が徐々に消えていくことにより、主人公210と主人公210の両隣に何者(後述する招き猫220)が見えてくるようにするための画像編集処理を作業RAM164において行い、かかる画像編集処理に基づく画像データを液晶表示器34に送信するものである。
これにより、液晶表示器34の表示画面36において、図35に示されているように、湯煙216の中から中特別図柄40と主人公210と主人公210の両隣の何者か(招き猫220)がぼんやりと見えてくる。
次に、VDP158は、S251において、第二の結果表示処理を実行する。この第二の結果表示処理は、キャラクタROM162から必要な画像データを適宜読み出してきて、主人公210と第四キャラクタとしての招き猫220が露天風呂に入っている画像に重ね合わせるようにして、左右の特別図柄38,42と異なる種類の中特別図柄40を停止表示するための画像編集処理を作業RAM164において行い、かかる画像編集処理に基づく画像データを液晶表示器34に送信するものである。
これにより、液晶表示器34の表示画面36において、図36に示されているように、主人公210が招き猫220と露天風呂に入っている画像に重ね合わせられるようにして、左右の特別図柄38,42と異なる種類の中特別図柄40が停止表示されることとなる。
続いて、VDP158は、S252において、第二のリーチ演出終了処理を実行する。この第二のリーチ演出終了処理は、キャラクタROM162から必要な画像データを適宜読み出してきて、背景を露天風呂から元の画像に戻すと共、リーチハズレ図柄組み合わせで停止表示された三つの特別図柄38,40,42を元の背景画像に重ね合わせるようにして表示し、更に、リーチハズレ図柄組み合わせで停止表示された三つの特別図柄38,40,42を液晶表示器34の表示画面36の上下方向にゆっくりと揺れ動かすための画像編集処理を作業RAM164において行い、かかる画像編集処理に基づく画像データを液晶表示器34に送信するものである。
これにより、液晶表示器34の表示画面36において、図37に示されているように、リーチハズレ図柄組み合わせで停止表示された三つの特別図柄38,40,42が元の背景に重ね合わせるようにして表示された状態で液晶表示器34の表示画面36の上下方向に揺れ動くようになっている。
そこにおいて、第二のリーチ演出終了処理は、表示制御CPU150から停止コマンドが送信されてくるまで継続されるようになっている。そして、表示制御CPU150から停止コマンドが送信されてくると、VDP158は、三つの特別図柄38,40,42の動きを止めた後、演出パターンA−2に基づく制御処理を終了する。
上述の説明から明らかなように、本実施形態では、記憶が上限でない場合に始動スイッチ46が遊技球を検出することによって抽選条件が構成されている。また、本実施形態では、遊技状態が大当たり遊技状態に移行することによって、遊技者に付与される利益が構成されている。更に、本実施形態では、主制御CPU64がS35の処理を実行することによって、利益付与抽選手段が構成されている。
また、本実施形態では、表示制御回路78によって抽選結果報知手段が構成されている。更に、本実施形態では、VDP158がS221又はS241の処理を実行することによって、変動表示開始手段が構成されている。更にまた、本実施形態では、VDP158がS222又はS242の処理を実行することによって、第一図柄停止表示手段が構成されている。また、本実施形態では、VDP158がS223又はS243の処理を実行することによって、第二図柄停止表示手段が構成されている。
さらに、本実施形態では、VDP158がS224又はS244の処理を実行することによって、図柄縮小移動表示手段が構成されている。更にまた、本実施形態では、VDP158が、S225,S226,S227,S228,S231,S232の処理又はS245、S246,S247,S248,S251,S252の処理を実行することによって、第一キャラクタ表示手段が構成されている。
また、本実施形態では、VDP158が、S226とS227の処理又はS246とS247の処理を実行することによって、図柄群表示手段が構成されている。更に、本実施形態では、VDP158が、S226とS227の処理又はS246又はS247の処理を実行することによって、関連表示手段が構成されている。
更にまた、本実施形態では、VDP158がS229又はS249の処理を実行することによって、第二キャラクタ表示手段が構成されている。また、本実施形態では、VDP158がS230又はS240の処理を実行することによって、入替表示手段が構成されている。更に、本実施形態では、VDP158がS231又はS251の処理を実行することによって、結果表示手段が構成されている。
従って、本実施形態のパチンコ機10においては、リーチ状態(左右の特別図柄38,42が同じ種類の図柄で停止表示された状態)となってから、主人公210が縦方向に連なる複数種類の中特別図柄40をよじ登っている演出や、主人公210が変動表示される複数種類の中特別図柄40の上を走って渡っている演出が行われるようになっていることから、中特別図柄40の変動表示と関連付けつつ、ストーリー性をもたせた演出を行うことが可能となり、その結果、遊技者を楽しませることが可能となる。
特に、本実施形態では、液晶表示器34の表示画面36の左上隅において縮小された左特別図柄38が停止表示されていると共に、液晶表示器34の表示画面の右上隅において縮小された右特別図柄42が停止表示されていることから、どの種類の中特別図柄40が停止表示されることを望んでいるかを遊技者が直ぐに確認出来るようにすることが可能となる。
また、本実施形態では、中特別図柄40が左右の特別図柄38,42と同じ種類で停止表示される場合には、露天風呂に女の子218が入っている一方、中特別図柄40が左右の特別図柄38,42と異なる種類で停止表示される場合には、露天風呂に招き猫220が入っていることから、中特別図柄40を確認しなくても、露天風呂に入っているキャラクタ(女の子218又は招き猫220)を確認することによって、三つの特別図柄38,40,42が大当たり図柄組み合わせで停止表示されたか否かを遊技者が判断できるようになっている。
更にまた、本実施形態では、湯煙216によって液晶表示器34の表示画面36の略全体が覆い隠されてから、中特別図柄40が停止表示されるようになっていることから、停止表示される中特別図柄40の種類に遊技者の興味を一層惹き付けることが可能となる。
以上、本発明の一実施形態について詳述してきたが、これはあくまでも例示であって、本発明は、かかる実施形態における具体的な記載によって、何等、限定的に解釈されるものではない。
例えば、前記実施形態において採用されていた各種カウンタに格納されるカウンタ値がとり得る最大値は、前記実施形態の値に限定されるものではない。
その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて種々なる変更,修正,改良等を加えた態様において実施され得るものであり、また、そのような実施態様が本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもない。