JP4972502B2 - コンデンサ及びコンデンサの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、小型で大容量を実現できるコンデンサ及びコンデンサの製造方法に関するものである。
現在、広く用いられているコンデンサとして、Al電解コンデンサや積層セラミックコンデンサが知られている。Al電解コンデンサにおいては、電解液を扱うために、液漏れなどの課題がある。また、積層セラミックコンデンサでは、誘電体層の焼成が必要であり、該焼成の際に電極と誘電体層との熱収縮の差に起因するクラック等の課題がある。これらの課題を回避する新規な構造のコンデンサが望まれている。
また、誘電体薄膜を用いた薄膜コンデンサも提案されているが、誘電体薄膜の表面積を大きくできず、小型で大容量のコンデンサを提供できないという課題があった。
また、特許文献1には、大容量でかつ製作が容易なコンデンサとして、図14に示されるように、相対向端面に向かって伸びる複数個の通孔4を有してなる半導体粒界絶縁型誘電体磁器3と、この誘電体磁器3の前記相対向端面にそれぞれ設けられた外部接続用電極2,8と、前記誘電体磁器3の各通孔に挿通された高融点金属よりなる容量用電極体5,7とからなり、この容量用電極体5,7は、隣り合うものが互いに異なる前記外部接続用電極2,8に導電接続されている粒界絶縁型半導体磁器コンデンサが提案されている。
特公昭61−29133号公報
しかしながら、前記のような背景技術の粒界絶縁型半導体磁器コンデンサにおいては、複数個の通孔を有する半導体粒界絶縁型誘電体磁器を誘電体層として用いる点と、各通孔に選択的に容量用電極体を挿通する点とで、それぞれ微細加工が困難で、大容量のコンデンサを得るには複数の課題があった。
本発明は、以上の点に着目したもので、その目的は、微細加工が可能で、複数の電極間の誘電体層の厚み寸法が均一な大容量のコンデンサを提供することにある。また、本発明の目的は、微細加工が可能で電極間の誘電体層の厚み寸法が均一なコンデンサを容易に製造することができるコンデンサの製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明のコンデンサは、(1)第1の導電体層と、該第1の導電体層上に設けられ、高さ方向に貫通する複数の孔及び前記第1の導電体層と対向する側から前記孔に隣接して前記高さ方向の一部に形成された複数の凹部を有する第1の弁金属の酸化物からなる第1の誘電体と、前記複数の孔内にそれぞれ設けられ、基端が前記第1の導電体層に接続された複数の第1の柱状電極と、前記複数の凹部内にそれぞれ設けられた複数の第2の柱状電極と、前記第1の誘電体のそれぞれの孔を塞ぐように前記第1の柱状電極の先端側に設けられた第2の誘電体層と、前記第1の導電体層に対向するように設けられ、前記複数の第2の柱状電極に接続された第2の導電体層と、を有する。(・・・以下第1の課題解決手段と称する。)
本発明の主要な実施形態の一つは、上記第1の課題解決手段に加えてさらに、(2)前記第2の柱状電極が、等角度間隔で等距離に周囲を6つの前記第1の柱状電極により囲まれている。(・・・以下第2の課題解決手段と称する。)
本発明の主要な実施形態の一つは、上記第1の課題解決手段に加えてさらに、(3)前記第2の誘電体層が第2の弁金属の酸化物からなる。(・・・以下第3の課題解決手段と称する。)
本発明の主要な実施形態の一つは、上記第1の課題解決手段に加えてさらに、(4)前記第2の誘電体層がTiO膜からなる。(・・・以下第4の課題解決手段と称する。)
本発明の主要な実施形態の一つは、上記第1の課題解決手段に加えてさらに、(5)前記第2の誘電体層が有機絶縁体膜からなる。(・・・以下第5の課題解決手段と称する。)
本発明の主要な実施形態の一つは、上記第1の課題解決手段に加えてさらに、(6)前記第2の誘電体層がSiO膜からなる。(・・・以下第6の課題解決手段と称する。)
本発明の主要な実施形態の一つは、上記第1の課題解決手段に加えてさらに、(7)積層方向に複数のコンデンサユニットを備える。(・・・以下第7の課題解決手段と称する。)
また、本発明のコンデンサの製造方法は、(8)支持体上に第1の導電体層を設ける工程と、該第1の導電体層上に第1の弁金属の層を設ける工程と、該第1の弁金属の層を陽極酸化処理して高さ方向に貫通する複数の孔と該孔に隣接して前記第1の導電体層と対向する面側から高さ方向の一部に形成された複数の凹部とを有する前記第1の弁金属の酸化物からなる第1の誘電体を形成する工程と、前記複数の孔内に基端が前記第1の導電体層に接続されるようにそれぞれ第1の柱状電極を設けるとともに前記複数の凹部内にそれぞれ第2の柱状電極を設ける工程と、前記第1の誘電体のそれぞれの孔を塞ぐように前記第1の柱状電極の先端側に第2の誘電体層を設ける工程と、前記第1の導電体層に対向して前記複数の第2の柱状電極に接続するように第2の導電体層を設ける工程と、を有する。(・・・以下第8の課題解決手段と称する。)
本発明の主要な実施形態の一つは、上記第8の課題解決手段に加えてさらに、(9)前記第1の誘電体を形成する工程が、前記第1の弁金属の層の表面に所定の配置で浅い傷を入れた後、前記第1の導電体層を給電層として前記第1の弁金属の層を陽極酸化するものである。(・・・以下第9の課題解決手段と称する。)
本発明の実施形態の一つは、上記第9の課題解決手段に加えてさらに、(10)前記表面に設ける傷は、六方格子状に配置されたものである。(・・・以下第10の課題解決手段と称する。)
本発明の主要な実施形態の一つは、上記第8の課題解決手段に加えてさらに、(11)前記第2の誘電体層を設ける工程が、第2の弁金属の層を形成し、該第2の弁金属の層の上面部分を除去したのち、前記第1の導電体層を給電層として前記第2の弁金属の層を陽極酸化するものである。(・・・以下第11の課題解決手段と称する。)
本発明の主要な実施形態の一つは、上記第8の課題解決手段に加えてさらに、(12)前記第2の誘電体層を設ける工程が、前記第1の導電体層を給電層としてTiO電着膜を形成した後、熱処理するものである。(・・・以下第12の課題解決手段と称する。)
本発明の主要な実施形態の一つは、上記第8の課題解決手段に加えてさらに、(13)前記第2の誘電体層を設ける工程が、前記第1の導電体層を給電層として導電性高分子膜を形成した後、熱処理するものである。(・・・以下第13の課題解決手段と称する。)
本発明の主要な実施形態の一つは、上記第8の課題解決手段に加えてさらに、(14)前記第2の誘電体層を設ける工程が、前記第1の導電体層を給電層としてSn−Pdメッキ層を形成した後、該Sn−Pdメッキ層上にSiO層を湿式堆積させるものである。(・・・以下第14の課題解決手段と称する。)
本発明の主要な実施形態の一つは、上記第8の課題解決手段に加えてさらに、(15)前記第2の誘電体層を設ける工程が、前記第1の導電体層を給電層としてSiO層を電着させるものである。(・・・以下第15の課題解決手段と称する。)
上記第1の課題解決手段による作用は次の通りである。すなわち、第1の導電体層と、該第1の導電体層上に設けられ、高さ方向に貫通する複数の孔及び前記第1の導電体層と対向する側から前記孔に隣接して前記高さ方向の一部に形成された複数の凹部を有する第1の弁金属の酸化物からなる第1の誘電体と、前記複数の孔内にそれぞれ設けられ、基端が前記第1の導電体層に接続された複数の第1の柱状電極と、前記複数の凹部内にそれぞれ設けられた複数の第2の柱状電極と、前記第1の誘電体のそれぞれの孔を塞ぐように前記第1の柱状電極の先端側に設けられた第2の誘電体層と、前記第1の導電体層に対向するように設けられ、前記複数の第2の柱状電極に接続された第2の導電体層と、を有する。このため、等間隔に配列された第1の柱状電極と第2の柱状電極とが前記第1の弁金属の酸化物からなる誘電体層を挟んで大きな面積で対向する。また、複数の孔及び該孔に隣接する凹部とを有する第1の弁金属の酸化物からなる第1の誘電体を用いるので、複数の第1の柱状電極同士、複数の第2の柱状電極同士をそれぞれ選択的に接続することが容易となり、微細加工が可能であるため、大容量化が可能である。
上記第2の課題解決手段による作用は次の通りである。すなわち、前記第2の柱状電極が、等角度間隔で等距離に周囲を6つの前記第1の柱状電極により囲まれているので、第2の柱状電極の周囲の電圧分布がより均一化され、より大容量のコンデンサを提供することができる。
また、上記第7の課題解決手段による作用は次の通りである。すなわち、積層方向に複数のコンデンサユニットを備えるので、より大容量のコンデンサを容易に提供することができる。
また、上記第8の課題解決手段による作用は次の通りである。すなわち、支持体上に第1の導電体層を設ける工程と、該第1の導電体層上に第1の弁金属の層を設ける工程と、該第1の弁金属の層を陽極酸化処理して高さ方向に貫通する複数の孔と該孔に隣接して前記第1の導電体層と対向する面側から高さ方向の一部に形成された複数の凹部とを有する前記第1の弁金属の酸化物からなる第1の誘電体を形成する工程と、前記複数の孔に基端が前記第1の導電体層に接続されるようにそれぞれ第1の柱状電極を設けるとともに前記複数の凹部内にそれぞれ第2の柱状電極を設ける工程と、前記第1の誘電体のそれぞれの孔を塞ぐように前記第1の柱状電極の先端側に第2の誘電体層を設ける工程と、前記第1の導電体層に対向して前記複数の第2の柱状電極に接続するように第2の導電体層を設ける工程と、を有する。このため、微細加工が可能で、複数の柱状電極間の誘電体層の厚み寸法が均一なコンデンサを製造することができる。
また、上記第9の課題解決手段による作用は次の通りである。すなわち、前記第1の誘電体を形成する工程が、前記第1の弁金属の層の表面に所定の配置で浅い傷を入れた後、前記第1の導電体層を給電層として前記第1の弁金属の層を陽極酸化するものであるので、第1の柱状電極と第2の柱状電極とを等間隔に配設することができる。
また、上記第10の課題解決手段による作用は次の通りである。すなわち、前記表面に設ける傷が、六方格子状に配置されたものであるので、第2の柱状電極の周囲の電圧分布がより均一化され、より大容量のコンデンサを製造することができる。また、第1の柱状電極と第2の柱状電極とを容易に規則正しく配列することが可能となり、特定の柱状電極間に電圧が集中するのを防止することができ、優れた信頼性のコンデンサを製造することができる。
その他の本発明の前記及び他の目的,特徴,利点は、以下の詳細な説明及び添付図面から明瞭になろう。
本発明の基本構成によれば、微細加工が可能で、特定の電極間に電圧が集中することなく大容量のコンデンサを実現できる。
また、本発明の製造方法によれば、複数の電極間の誘電体層の厚み寸法が均一なコンデンサを容易に製造することができる。
次に、本発明のコンデンサの第1の実施形態について、図1を参照して説明する。図1は第1の実施形態のコンデンサの内部構造を説明するための拡大断面図であり、図1(a)はA−A線における縦断面図であり、図1(b)はB−B線における横断面図である。
図1に示すように、第1の実施形態のコンデンサ10は、基端15aが第1の導電体層(取出し電極)12に接続された複数の第1の柱状電極15と、基端17aが第2の導電体層(取出し電極)18に接続された複数の第2の柱状電極17とが相互に隣り合わせに対向するように配設されたコンデンサユニットCUを支持体11上に備えるものである。
具体的には、第1の導電体層12と、該第1の導電体層12上に設けられ、高さ方向hに貫通する複数の孔14c及び前記第1の導電体層12と対向する側から前記孔14cに隣接して前記高さ方向hの一部に形成された複数の凹部14bとを有する第1の弁金属の酸化物からなる第1の誘電体13’と、前記複数の孔14c内にそれぞれ設けられ、基端15aが前記第1の導電体層12に接続された複数の第1の柱状電極15と、前記複数の凹部14b内にそれぞれ設けられた複数の第2の柱状電極17と、前記第1の誘電体13’のそれぞれの孔14cを塞ぐように前記第1の柱状電極15の先端15b側に設けられた第2の誘電体層16aと、前記第1の導電体層12に対向するように設けられ、前記複数の第2の柱状電極17の基端17aに接続された第2の導電体層18と、を有するコンデンサ10である。
また、本実施形態のコンデンサ10は、前記第2の誘電体層16aが第2の弁金属の酸化物からなる。
また、本実施形態のコンデンサ10は、前記第2の柱状電極17は、等角度間隔で等距離に周囲を6つの前記第1の柱状電極15により囲まれているものである。
また、上記第1の柱状電極15及び第2の柱状電極17の配置は、図1(b)に示すように、A−A線における断面が、第1の柱状電極15と第2の柱状電極17とが横方向に交互に配列されているものである。そして、上記交互の配列が、図1(b)における上方向および下方向にそれぞれ一列おきに直線状に繰り返されているものである。第1の柱状電極15の数と第2の柱状電極17の数とが異なるため、耐電流(耐リップル)性がやや低下する。また、等価直列インダクタンス(ESL)がやや高い傾向にある。
次に、図2及び図3を用いて本発明のコンデンサの製造方法の第1の実施形態について説明する。図2は本実施形態のコンデンサの製造方法の一例の前半を示す拡大断面図であり、図3は本実施形態のコンデンサの製造方法の一例の後半を示す拡大断面図である。
本実施形態のコンデンサの製造方法は、まず、図2(c)に示すように、支持体11上に例えば非酸化性の金属からなる第1の導電体層12を設ける。次に、図2(d)に示すように該第1の導電体層12上に第1の弁金属の層13を設ける。次に、図2(e)〜(h)に示すように該第1の弁金属の層13を陽極酸化処理して高さ方向hに貫通する複数の孔14cと該孔14cに隣接して前記第1の導電体層12と対向する面側から高さ方向hの一部に形成された複数の凹部14bとを有する前記第1の弁金属の酸化物からなる第1の誘電体13’を形成する。より具体的には、図2(e)に示すように表面に所定の配置で複数の突起101aを設けた金型101等を用いて前記第1の弁金属の層13の表面を押圧して該第1の弁金属の層13の表面に所定の配置で浅い傷14aを設ける。
このとき、図2(e)に示すように前記第1の弁金属の層13の表面に設ける傷14aは、図1(b)において、ハッチングが施された大径の円のそれぞれ中心点の位置に相当する六方格子状に配置されたものである。
次に、上記試料を図示省略した陽極酸化処理槽の電解液中に浸漬するとともに前記第1の導電体層12を給電層として陽極酸化処理を行う。これにより、図2(f)に示すように、前記表面には前記傷14aに起因して凹部14bが前記第1の弁金属の層13の高さ方向hに進行するとともに該凹部14bの壁面から前記第1の弁金属の層13の内部に所定の厚みで該第1の弁金属の酸化物からなる誘電体層13aが形成される。さらに陽極酸化処理をすすめると、図2(g)に示すように、前記凹部14bはさらに進行するとともに、先に傷14aで囲まれた表面にも前記と同様に浅い凹部14bが形成される。さらに陽極酸化処理をすすめると、図2(h)に示すように、先に形成された凹部14bは進行して前記第1の弁金属の酸化物からなる第1の誘電体13’を高さ方向hに貫通する複数の孔14cとなる。また前記傷14aに囲まれた表面に形成された浅い凹部14bは進行してその壁面の誘電体層の先端が前記第1の導電体層12に達したところで陽極酸化処理を一旦終了する。
本実施形態のコンデンサの製造方法は、図2(e)〜(h)に示すように前記第1の誘電体13’を形成する工程は、前記第1の弁金属の層13の表面に所定の配置で浅い傷14aを入れた後、前記第1の導電体層12を給電層として前記第1の弁金属の層13を陽極酸化するものである。
次に、図3(i)に示すように前記複数の孔14c内に基端15aが前記第1の導電体層12に接続されるようにそれぞれ第1の柱状電極15を充填することにより設けるとともに前記複数の凹部14b内にそれぞれ第2の柱状電極17を充填することにより設ける。このとき、前記第1の柱状電極15及び第2の柱状電極17の上面は前記第1の誘電体13’の上面より低い位置とし、窪みが残るようにすることが好ましい。次に、図3(j)〜(l)に示すように前記第1の誘電体13’のそれぞれの孔14cを塞ぐように前記第1の柱状電極15の先端側15bに第2の誘電体層16aを設ける。該第2の誘電体層16aを設ける工程は、具体的には、まず、図3(j)に示すように、前記それぞれの窪みを埋めるように第2の弁金属の層16を設ける。次に、図3(k)に示すように、前記第1の誘電体13’の表面が露出されるように前記弁金属の層16の上面部分を除去する。次に、得られた試料を上記と同様に図示省略した陽極酸化処理槽の電解液中に浸漬するとともに前記第1の導電体層12を給電層として陽極酸化処理を行ない、図3(l)に示すように、前記第1の柱状電極の先端15b側の前記第2の弁金属の層16を陽極酸化して前記第2の弁金属の酸化物からなる第2の誘電体層16aをを得る。次に、図3(m)に示すように、前記第1の導電体層12に対向して前記複数の第2の柱状電極17の基端17aに接続するように例えば非酸化性金属からなる第2の導電体層18を設ける。
次に、上記第1の実施形態のコンデンサの変形例および上記第1の実施形態のコンデンサの製造方法の変形例について図4〜図11を用いて説明する。図4は第1の変形例のコンデンサの内部構造を説明するための拡大断面図であり、図4(a1)はA−A線における縦断面図であり、図4(b1)はB−B線における横断面図である。図5は、第1の変形例のコンデンサの製造方法を説明するための縦方向の拡大断面図である。
第1の変形例のコンデンサ110が先の第1の実施形態のコンデンサ10と異なる点は、図4に示すようにTiO膜からなる第2の誘電体層116aを有する点にある。これによれば、Al膜からなる第2の誘電体層16aに比べて前記第2の誘電体層116aからより大きな静電容量を取り出すことができるという効果を有する。
また、上記第1の柱状電極15及び第2の柱状電極17の配置は、図4(b1)に示すように、特定の柱状電極を中心にしたとき、周囲を6等分したうちの前記特定の柱状電極を挟んで互いに対向する2方向のみに同じ種の柱状電極が隣接し、他の4方向は他の種の柱状電極が囲む構造となっている。そして、A−A線における断面が、第1の柱状電極15と第2の柱状電極17とが横方向に交互に配列されているものである。言い換えると、上記交互の配列が、図4(b1)における上方向および下方向に隣接する列において、直線状に連続して繰り返されるものである。この場合、磁場に対する対称性が良好なことから、等価直列インダクタンス(ESL)が低い、高周波回路の用途に好適なコンデンサである。
第1の変形例のコンデンサ110の製造方法が先の第1の実施形態のコンデンサ10の製造方法と異なる点は、以下の通りである。上記実施形態と同様に図5(i1)に示すように前記複数の孔14c内に基端15aが前記第1の導電体層12に接続されるようにそれぞれ第1の柱状電極15を設けるとともに前記複数の凹部14b内にそれぞれ第2の柱状電極17を設けた後、得られた試料を図5(k1)に示すように塩化チタン(TiCl)溶液中に浸漬するとともに前記第1の導電体層12を給電層として電解処理を行ない前記孔14cを塞ぐようにTiO電着膜116を形成する。さらに、例えば450℃で熱処理して、図5(l1)に示すように、TiO膜からなる第2の誘電体層116aを設ける点にある。これによれば、製造プロセスが簡便になるという効果を有する。
図6は第2の変形例のコンデンサの内部構造を説明するための拡大断面図であり、図6(a2)はA−A線における縦断面図であり、図6(b2)はB−B線における横断面図である。図7は、第2の変形例のコンデンサの製造方法を説明するための縦方向の拡大断面図である。
第2の変形例のコンデンサ210が先の第1の実施形態のコンデンサ10と異なる点は、図6に示すように有機絶縁膜からなる第2の誘電体層216aを有する点にある。
また、上記第1の柱状電極15及び第2の柱状電極17の配置は、図6(b2)に示すように、A−A線において、第1の柱状電極15と第2の柱状電極17とが横方向に交互に配列されているものである。そして、上記交互の配列が、図6(b)における上方向に隣接する列および下方向に隣接する列において、ジグザグ状に連続して繰り返されるものである。この場合、先の第1の変形例のコンデンサ110に比較して、磁場の配向性がやや低下し、ESLが多少増加する傾向にある。
第2の変形例のコンデンサ210の製造方法が先の第1の実施形態のコンデンサ10の製造方法と異なる点は、以下の通りである。上記実施形態と同様に図7(i2)に示すように前記複数の孔14c内に基端15aが前記第1の導電体層12に接続されるようにそれぞれ第1の柱状電極15を設けるとともに前記複数の凹部14b内にそれぞれ第2の柱状電極17を設けた後、得られた試料を図7(k2)に示すように前記第1の導電体層12を給電層として例えばポリイミド電着液中で電着処理を行い、前記孔14を塞ぐように導電性高分子膜216を形成する。さらに、例えば250℃で熱処理して前記導電性高分子膜を不活化して、図7(l2)に示すように、有機絶縁膜からなる第2の誘電体層216aを設ける点にある。これによれば、製造プロセスが簡便になるという効果を有する。
図8は第3の変形例のコンデンサの内部構造を説明するための拡大断面図であり、図8(a3)はA−A線における縦断面図であり、図8(b3)はB−B線における横断面図である。図9は、第3の変形例のコンデンサの製造方法を説明するための縦方向の拡大断面図である。
第3の変形例のコンデンサ310が先の第1の実施形態のコンデンサ10と異なる点は、図8に示すようにSiO膜からなる第2の誘電体層316aを有する点にある。これによれば、高い絶縁性が得られるという効果を有する。
また、上記第1の柱状電極15及び第2の柱状電極17の配置は、図8(b3)に示すように、A−A線において、第1の柱状電極15と第2の柱状電極17とが横方向に交互に配列されているものである。そして、上記交互の配列が、図8(b3)における上方向および下方向にそれぞれ一列置きにジグザグ状に繰り返されているものである。この場合、第1の柱状電極15の数と第2の柱状電極17の数とが異なるため、上記第1の変形例のコンデンサ110に比べてESLが増加する傾向にある。
第3の変形例のコンデンサ310の製造方法が先の第1の実施形態のコンデンサ10の製造方法と異なる点は、以下の通りである。上記実施形態と同様に図9(i3)に示すように前記複数の孔14c内に基端15aが前記第1の導電体層12に接続されるようにそれぞれ第1の柱状電極15を設けるとともに前記複数の凹部14b内にそれぞれ第2の柱状電極17とを設けた後、得られた試料を図9(k3)に示すようにSn−Pdメッキ液中に浸漬するとともに前記第1の導電体層12を給電層として電解処理を行ない前記孔14を塞ぐようにSn−Pdメッキ膜316を形成する。さらに、前記Sn−Pdメッキ膜316上に例えばケイフッ化アンモニウムとジメチルアミンボランの混合液への浸漬処理することにより、図9(l3)に示すように、SiO膜からなる第2の誘電体層316aを設ける点にある。これによれば、製造プロセスが簡便になるという効果を有する。
図10は第4の変形例のコンデンサの内部構造を説明するための拡大断面図であり、図10(a4)はA−A線における縦断面図であり、図10(b4)はB−B線における横断面図である。図11は、第4の変形例のコンデンサの製造方法を説明するための縦方向の拡大断面図である。
第4の変形例のコンデンサ410が先の第1の実施形態のコンデンサ10と異なる点は、図10に示すようにSiO膜からなる第2の誘電体層416を有する点にある。これによれば、Al膜からなる第2の誘電体層16aに比べて高い絶縁性を有する。
また、上記第1の柱状電極15及び第2の柱状電極17の配置は、図10(b4)に示すように、先の第3の変形例のコンデンサと同様であるため説明を省略する。
第4の変形例のコンデンサ410の製造方法が先の第1の実施形態のコンデンサ10の製造方法と異なる点は、以下の通りである。上記実施形態と同様に図11(i4)に示すように前記複数の孔14c内に基端15aが前記第1の導電体層12に接続されるようにそれぞれ第1の柱状電極15を設けるとともに前記複数の凹部14b内にそれぞれ第2の柱状電極17を設けた後、得られた試料を図11(l4)に示すように、ケイフッ化アンモニウム溶液中に浸漬するとともに前記第1の導電体層12を給電層として電解処理を行ない前記孔14cを塞ぐようにSiO膜からなる第2の誘電体層416を設ける点にある。これによれば、製造プロセスが簡便になるという効果を有する。
次に、上記支持体11の好ましい実施形態は次の通りである。すなわち、上記支持体11としては、シリコン、石英、アルミナ、サファイア、ガラス等の基板から選択され、母材からの切り出しにより得られ、表面が平坦なものが好ましい。上記支持体11の厚みは0.1〜1.0mmが好ましい。
次に、上記第1の導電体層12の好ましい実施形態は次の通りである。すなわち、上記第1の導電体層12としては、非酸化性金属が好ましく、上記支持体11上にスパッタリング、真空蒸着等の手段により設けられ、厚みは数十nm〜数百nmが好ましい。また、上記非酸化性金属としては、Pt,Au,Pd、Ir,Rh,Ruの単体もしくはそれらの合金があげられる。また、上記導電体層12は、非酸化性金属に限定するものではなく、例えば、酸化性を有する金属や、導電性粒子を絶縁体中に混合した複合導電材料であってもよい。
次に、上記第1の弁金属の層13の好ましい実施形態は次の通りである。すなわち、上記第1の弁金属の層13としては、上記第1の導電体層12上にスパッタリング、真空蒸着等の手段により設けられ、厚みは数十nm〜数μmが好ましく、初期的には均一な厚みで設けられることがより好ましい。また、上記第1の弁金属としては、Al,Ta,Nb,Ti,Hf,Zr,Zn,W,Bi,Sbの単体もしくはそれらの合金があげられる。
次に、上記孔14cの好ましい実施形態は次の通りである。すなわち、上記孔14cとしては、上記第1の弁金属の酸化物からなる誘電体13’を高さ方向hに貫通するものであり、前記第1の弁金属の層13の陽極酸化処理により得られる。該孔14cの直径は、数nm〜数百nmが好ましい。上記第1の弁金属の酸化物からなる誘電体13’に所定の配置で上記孔14cを設けるためには、予め表面に先端の尖った突起等を所定の配置で備えた金型等により前記第1の弁金属の層13の表面を押圧して該表面に所定の配置で深さ数nm〜数百nm程度の浅い傷14aを設けておくことが好ましい。これにより、前記浅い傷14aで囲まれた範囲の中心との間で、陽極酸化の処理の進行度合いに差を生じさせることができる。
次に、上記凹部14bの好ましい実施形態は次の通りである。すなわち、上記凹部14bとしては、前記第1の導電体層と対向する側から上記第1の弁金属の酸化物からなる誘電体13’の高さ寸法の一部に上記陽極酸化処理により設けられもので、該凹部14bの底面は凹曲面であることが好ましい。また、該凹部14bの深さ寸法は、前記第1の弁金属の層13の高さ寸法の1/2以上で前記第1の弁金属の層13の高さ寸法未満であることが好ましい。
次に、上記第1の柱状電極15の好ましい実施形態は次の通りである。すなわち、上記第1の柱状電極15としては、基端15aが前記第1の導電体層12に接するように、溶融金属の吸引、CVDまたは無電解メッキ法等の手段により充填される。該第1の柱状電極15の先端側15bは、平坦に形成されることが好ましい。また、該第1の柱状電極15の長さ寸法は、前記第1の弁金属の層13の高さ寸法の1/2以上でかつ前記第1の弁金属の層13の高さ寸法未満であることが好ましい。また、上記第1の柱状電極15としては、Au,Ag,Pt,Pd,Cu,Niあるいはこれらの一部を含む合金などの導電性金属で構成される。
次に、上記第2の弁金属の層16の好ましい実施形態は次の通りである。すなわち、上記第2の弁金属の層は16としては、上記第1の弁金属の酸化物からなる誘電体13’に設けられた孔14cに充填された第1の柱状電極15の先端側に少なくとも前記孔14cを埋めるようにスパッタリングや真空蒸着等の手段により設けられることが好ましい。また、上記第2の弁金属16としては、上記第1の弁金属と同じ群から選ばれるものであることが好ましく、前記第1の弁金属に選択したものと同一であってもよい。
次に、上記第2の柱状電極17の好ましい実施形態は次の通りである。すなわち、上記第2の柱状電極17としては、上記第1の弁金属の酸化物からなる誘電体13’の高さ寸法の一部に設けられた凹部14bに前記第1の柱状電極15と同様の手段により充填され、基端17aが後述する第2の導電体層18と接するように設けられることが好ましい。また、上記第2の柱状電極17の先端側17aは凸曲面であることが好ましい。また、上記第2の柱状電極17としては、上記第1の柱状電極15と同じ群から選ばれるものであることが好ましく、前記第1の柱状電極15で選択したものと同一であることがより好ましい。また、上記第2の柱状電極17は、等角度間隔で等距離に周囲を6つの前記第1の柱状電極15により囲まれていることが好ましい。
次に、上記第1の弁金属の酸化物からなる誘電体13’の好ましい実施形態は次の通りである。すなわち、上記第1の弁金属13の酸化物からなる誘電体13’としては、高さ方向hに貫通する前記孔14及び前記第1の導電体層と対向する側から前記孔14に隣接して前記高さ方向hの一部に形成された複数の凹部14bを有するものであり、前記第1の導電体層と対向する壁面から前記第1の弁金属13の内部に向かって前記陽極酸化処理により形成されるものである。また、前記第1の柱状電極15と前記第2の柱状電極17との間の1該誘電体層13aの厚み寸法tは、数nm〜数百nmであることが好ましい。また、上記凹部14bの底部に形成される誘電体層13aは、その下端が前記第1の導電体層12と接する程度が好ましい。上記第1の弁金属としてAlを用いた場合には、誘電体13’の誘電体層13aとしてAlの膜を得ることができ、該誘電体13’の誘電体層13aの誘電率は約10である。
次に、上記第2の誘電体層16a,116a,216a,316a,416の好ましい実施形態は次の通りである。すなわち、上記第2の誘電体層16a,116a,216a,316a,416としては、第2の弁金属16の酸化物,TiO膜、有機絶縁体膜、SiO膜等からなることが好ましい。また、上記第1の柱状電極15の先端15bと前記第2の導電体層18との間に、前記第2の弁金属の層16の陽極酸化処理、TiO電着後に熱処理、導電性高分子膜116の熱処理による不活化、Sn−Pdメッキ膜上へのSiOの湿式堆積、SiO2の電着等により設けられることが好ましい。また、該第2の誘電体層16aの厚みは前記第1の誘電体13’の誘電体層13aの厚みよりも大きいことがより好ましい。
次に、上記第2の導電体層18の好ましい実施形態は次の通りである。すなわち、上記第2の導電体層18としては、非酸化性金属からなることが好ましい。また、上記第2の柱状電極の基端17aに接続するようにスパッタリングや真空蒸着等の手段により前記第1の導電体層12に対向して設けられることが好ましい。また、第1の導電体層12と同じ群から選ばれるものであることが好ましく、前記第1の導電体層12で選択したものと同一であってもよい。
次に、コンデンサユニットCUの好ましい実施形態は次の通りである。すなわち上記コンデンサユニットCUとしては、例えば支持体11上に単独もしくは積層方向に複数設けられることが好ましい。また、積層方向に複数設けられる場合には、第1のコンデンサユニットCU1の第2の導電体層とこれに積層される第2のコンデンサユニットCU2の第1の導電体層とを1つの導電体層で共用することができる。
次に、本発明のコンデンサの第2の実施形態について、図12を参照して説明する。図10は第2の実施形態のコンデンサの内部構造を説明するための縦方向の拡大断面図である。
図12に示すように、第2の実施形態のコンデンサ20は、基端25aが第1の導電体層(取出し電極)22に接続された複数の第1の柱状電極25と、基端27aが第2の導電体層(取出し電極)28に接続された複数の第2の柱状電極27とが相互に隣り合わせに対向するように配設された第1のコンデンサユニットCU1を例えば支持体21上に備えるとともに、該第1のコンデンサユニットCU1上に前記第2の導電体層28を第1の導電体層として共用する形で、第2のコンデンサユニットCU2を有するものである。
具体的には、第1の導電体層22と、該第1の導電体層22上に設けられ、高さ方向hに貫通する複数の孔24c及び前記第1の導電体層22と対向する側から前記孔24cに隣接して前記高さ方向hの一部に形成された複数の凹部24bとを有する第1の弁金属の酸化物からなる第1の誘電体23’と、前記複数の孔24cに充填され基端25aが前記第1の導電体層22に接続された複数の第1の柱状電極25と、前記複数の凹部24bに充填された複数の第2の柱状電極27と、前記第1の誘電体23’のそれぞれの孔24cを塞ぐように前記第1の柱状電極25の先端25b側に設けられた第2の誘電体層26aと、前記第1の導電体層22に対向するように前記複数の第2の柱状電極27の基端27aに接続された第2の導電体層28とを有する。また、該第2の導電体層28上に設けられ、高さ方向hに貫通する複数の孔34c及び前記第1の導電体層32と対向する側から前記孔34cに隣接して前記高さ方向hの一部に形成された複数の凹部34bとを有する第1の弁金属の酸化物からなる第1の誘電体33’と、前記複数の孔34cに充填され基端35aが前記第1の導電体層32に接続された複数の第1の柱状電極35と、前記複数の凹部34bに充填された複数の第2の柱状電極37と、前記第1の誘電体33’のそれぞれの孔34cを塞ぐように前記第1の柱状電極35の先端35b側に設けられた第2の誘電体層36aと、前記第1のコンデンサユニットCU1の第2の導電体層を第2のコンデンサユニットCU2の第1の導電体層として共用する導電体層28に対向するように前記複数の第2の柱状電極37の基端37aに接続された第2の導電体層38とを有するものである。
また、本実施形態のコンデンサ20は、前記第2の柱状電極27,37は、等角度間隔で等距離に周囲を6つの前記第1の柱状電極25,35により囲まれているものである。
その他の構成及び作用効果は前記第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
次に、図13を用いて上記第2の実施形態のコンデンサの製造プロセスの一例について説明する。図13は第2の実施形態のコンデンサの製造プロセスを説明するための縦方向の拡大断面図であり、図13(n)は第1のコンデンサユニットCU1が形成された上にさらに第1の弁金属の層33が設けられた状態を示す拡大断面図であり、図13(o)は前記と同様にして第2のコンデンサユニットCU2が設けられた状態を示す拡大断面図である。第2のコンデンサユニットCU2を設ける具体的なプロセスは先の第1のコンデンサユニットCU1を形成するプロセスと同様であるため、説明を省略する。
尚、上記第1及び第2の各実施形態で得られたコンデンサの外周を覆うように絶縁性樹脂を用いて外装被覆してもよく、この場合には前記第1の導電体層(取出し電極)の端部及び前記第2の導電体層(取出し電極)の端部をそれぞれ前記外装から露出させて端子電極として用いることができる。また、前記各取出し電極のうちの一方もしくは両方にたとえばカーボンペースト等の導電性接着剤、もしくはスポット溶接等を用いてリードフレームを固着し、該リードフレームを端子電極として用いることもできる。
本発明によれば、小型で大容量のコンデンサを利用した軽薄短小の各種電子機器の用途に好適である。
本発明のコンデンサの第1の実施形態の内部構造を示す拡大断面図である。 本発明のコンデンサの製造方法の第1の実施形態の一例の前半を示す拡大断面図である。 本発明のコンデンサの製造方法の第1の実施形態の一例の後半を示す拡大断面図である。 上記第1の実施形態のコンデンサの第1の変形例を示す拡大断面図である。 上記第1の実施形態のコンデンサの製造方法の第1の変形例を示す拡大断面図である。 上記第1の実施形態のコンデンサの第2の変形例を示す拡大断面図である。 上記第1の実施形態のコンデンサの製造方法の第2の変形例を示す拡大断面図である。 上記第1の実施形態のコンデンサの第3の変形例を示す拡大断面図である。 上記第1の実施形態のコンデンサの製造方法の第3の変形例を示す拡大断面図である。 上記第1の実施形態のコンデンサの第4の変形例を示す拡大断面図である。 上記第1の実施形態のコンデンサの製造方法の第4の変形例を示す拡大断面図である。 本発明のコンデンサの第2の実施形態を示す拡大断面図である。 前記第2の実施形態のコンデンサの製造プロセスの一例を示す拡大断面図である。 背景技術のコンデンサの製造方法を示す図である。
符号の説明
10:コンデンサ
11:支持体
12:第1の導電体層
13:第1の弁金属の層
13’:第1の誘電体
13a:誘電体層(第1の弁金属の酸化物)
14a:傷
14b:凹部
14c:孔
15:第1の柱状電極
15a:基端
15b:先端部
16:第2の弁金属の層
16a:第2の誘電体層(第2の弁金属の酸化物)
17:第2の柱状電極
17a:基端
17b:先端
18:第2の導電体層
CU:コンデンサユニット
20:コンデンサ
21:支持体
22:第1の導電体層
23:第1の弁金属の層
23’:第1の誘電体
23a:誘電体層(第1の弁金属の酸化物)
24a:傷
24b:凹部
24c:孔
25:第1の柱状電極
25a:基端
25b:先端
26:第2の弁金属の層
26a:第2の誘電体層(第2の弁金属の酸化物)
27:第2の柱状電極
27a:基端
27b:先端
28:第2の導電体層
32:第1の導電体層
33:第1の弁金属の層
33’:第1の誘電体
33a:誘電体層(第1の弁金属の酸化物)
34a:傷
34b:凹部
34c:孔
35:第1の柱状電極
35a:基端
35b:先端
36:第2の弁金属の層
36a:第2の誘電体層(第2の弁金属の酸化物)
37:第2の柱状電極
37a:基端
37b:先端
38:第2の導電体層
110:コンデンサ
116:TiO電着膜
116a:第2の誘電体層(TiO膜)
210:コンデンサ
216:導電性高分子膜
216a:第2の誘電体層(有機絶縁体膜)
310:コンデンサ
316:Sn−Pdメッキ膜
316a:第2の誘電体層(SiO膜)
410:コンデンサ
416:第2の誘電体層(SiO膜)
CU1,CU2:コンデンサユニット
h:高さ方向
t:厚み寸法

Claims (15)

  1. 第1の導電体層と、該第1の導電体層上に設けられ、高さ方向に貫通する複数の孔及び前記第1の導電体層と対向する側から前記孔に隣接して前記高さ方向の一部に形成された複数の凹部を有する第1の弁金属の酸化物からなる第1の誘電体と、前記複数の孔内にそれぞれ設けられ、基端が前記第1の導電体層に接続された複数の第1の柱状電極と、前記複数の凹部内にそれぞれ設けられた複数の第2の柱状電極と、前記第1の誘電体のそれぞれの孔を塞ぐように前記第1の柱状電極の先端側に設けられた第2の誘電体層と、前記第1の導電体層に対向するように設けられ、前記複数の第2の柱状電極に接続された第2の導電体層と、を有することを特徴とするコンデンサ。
  2. 前記第2の柱状電極は、等角度間隔で等距離に周囲を6つの前記第1の柱状電極により囲まれていることを特徴とする請求項1記載のコンデンサ。
  3. 前記第2の誘電体層は、第2の弁金属の酸化物からなることを特徴とする請求項1記載のコンデンサ。
  4. 前記第2の誘電体層は、TiO膜からなることを特徴とする請求項1記載のコンデンサ。
  5. 前記第2の誘電体層は、有機絶縁体膜からなることを特徴とする請求項1記載のコンデンサ。
  6. 前記第2の誘電体層は、SiO膜からなることを特徴とする請求項1記載のコンデンサ。
  7. 積層方向に複数のコンデンサユニットを備えることを特徴とする請求項1記載のコンデンサ。
  8. 支持体上に第1の導電体層を設ける工程と、該第1の導電体層上に第1の弁金属の層を設ける工程と、該第1の弁金属の層を陽極酸化処理して高さ方向に貫通する複数の孔と該孔に隣接して前記第1の導電体層と対向する面側から高さ方向の一部に形成された複数の凹部とを有する前記第1の弁金属の酸化物からなる第1の誘電体を形成する工程と、前記複数の孔内に基端が前記第1の導電体層に接続されるようにそれぞれ第1の柱状電極を設けるとともに前記複数の凹部内にそれぞれ第2の柱状電極を設ける工程と、前記第1の誘電体のそれぞれの孔を塞ぐように前記第1の柱状電極の先端側に第2の誘電体層を設ける工程と、前記第1の導電体層に対向して前記複数の第2の柱状電極に接続するように第2の導電体層を設ける工程と、を有することを特徴とするコンデンサの製造方法。
  9. 前記第1の誘電体を形成する工程は、前記第1の弁金属の層の表面に所定の配置で浅い傷を入れた後、前記第1の導電体層を給電層として前記第1の弁金属の層を陽極酸化するものであることを特徴とする請求項8記載のコンデンサの製造方法。
  10. 前記表面に設ける傷は、六方格子状に配置されたものであることを特徴とする請求項9記載のコンデンサの製造方法。
  11. 前記第2の誘電体層を設ける工程は、第2の弁金属の層を形成し、該第2の弁金属の層の上面部分を除去したのち、前記第1の導電体層を給電層として前記第2の弁金属の層を陽極酸化することを特徴とする請求項8記載のコンデンサの製造方法。
  12. 前記第2の誘電体層を設ける工程は、前記第1の導電体層を給電層としてTiO電着膜を形成した後、熱処理することを特徴とする請求項8記載のコンデンサの製造方法。
  13. 前記第2の誘電体層を設ける工程は、前記第1の導電体層を給電層として導電性高分子膜を形成した後、熱処理することを特徴とする請求項8記載のコンデンサの製造方法。
  14. 前記第2の誘電体層を設ける工程は、前記第1の導電体層を給電層としてSn−Pdメッキ層を形成した後、該Sn−Pdメッキ層上にSiO層を湿式堆積させることを特徴とする請求項8記載のコンデンサの製造方法。
  15. 前記第2の誘電体層を設ける工程は、前記第1の導電体層を給電層としてSiO層を電着させることを特徴とする請求項8記載のコンデンサの製造方法。
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