JP4966981B2 - 空間キューを用いたマルチオブジェクト又はマルチチャネルオーディオ信号のレンダリング制御方法及びその装置 - Google Patents

空間キューを用いたマルチオブジェクト又はマルチチャネルオーディオ信号のレンダリング制御方法及びその装置 Download PDF

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Description

本発明は、マルチオブジェクト又はマルチチャネルオーディオ信号のレンダリング制御に関し、より詳細には、マルチオブジェクト又はマルチチャネルのオーディオ信号をデコードする過程において、空間キュー(spatial cue)を用いてマルチオブジェクト又はマルチチャネルオーディオ信号のレンダリングを制御する方法及び装置に関する。
図1は、従来のマルチオブジェクト又はマルチチャネルオーディオ信号のエンコーダに関する一実施形態を概略的に示す図であり、図示のように、従来のマルチオブジェクト又はマルチチャネルオーディオ信号のエンコーダに関する一実施形態であって、空間キューベースのオーディオ符号化(Spatial Audio Coding、SAC)方式のエンコーダ101は、入力信号のマルチオブジェクト又はマルチチャネルオーディオ信号から後述の空間キューを抽出して伝送し、オーディオ信号をダウンミックスしてモノ又はステレオ信号として伝送する。
SAC技術は、マルチオブジェクト又はマルチチャネルオーディオ信号をダウンミックスされたモノ又はステレオ信号及び空間キュー情報として表現、伝送及び復元する方法に関するものであり、低ビットレートでも高品質のマルチチャネル信号を伝送できる技術である。SAC技術の主な戦略は、マルチオブジェクト又はマルチチャネルオーディオ信号をサブバンド毎に分析し、サブバンド毎の空間キュー情報に基づいてダウンミックスされた信号から原信号を復元することである。したがって、空間キュー情報は、デコード過程において原信号の復元のための重要な情報を含み、SACデコード装置で再生されるオーディオ信号の音質を左右する主な要因である。SAC技術を根幹とするMPEGは、MPEGサラウンドという名称でSAC技術に関する標準化を進めており、CLD(Channel Level Difference)を空間キューとして活用する。
本発明は、エンコーダからダウンミックスされ伝送されたマルチオブジェクト又はマルチチャネルオーディオ信号をデコードする過程において、エンコーダから伝送された空間キューを用いてマルチオブジェクト又はマルチチャネルオーディオ信号のレンダリングを制御する方法及び装置に関する。
従来技術によれば、モノ又はステレオベースのオーディオ信号の再生のために、周波数分析器を用いたグラフィックイコライザが主に活用されていた。
しかし、マルチオブジェクト又はマルチチャネルオーディオ信号は、当該オーディオ信号の位置を空間上に多様に提供できるとはいえ、現在、マルチオブジェクト又はマルチチャネルオーディオ信号によって生成されるオーディオ信号の位置は、デコード装置に固有のものとして認知され再生されるのにとどまっている。
本発明の目的は、マルチオブジェクト又はマルチチャネルオーディオ信号をデコードする過程において、空間キューを用いてマルチオブジェクト又はマルチチャネルオーディオ信号のレンダリングを制御する方法及び装置を提供することである。
本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者は、本明細書の図面、発明の詳細な説明及び特許請求の範囲から本発明の他の目的及び長所を容易に認識することができる。
上記の目的を達成するための本発明は、オーディオ信号のレンダリング制御装置において、空間キューベースのオーディオ符号化(Spatial Audio Coding、SAC)方式でエンコードされた入力オーディオ信号のダウンミックス信号をSAC方式でデコードするデコード手段と、空間キュー情報及び前記入力オーディオ信号のレンダリングに関する制御情報を受信し、前記制御情報に基づいて空間キュー領域で前記空間キュー情報を制御する空間キューレンダリング手段とを備え、前記デコード手段が、前記空間キューレンダリング手段によって制御された空間キュー情報に基づいて前記入力オーディオ信号のレンダリングを行うオーディオ信号のレンダリング制御装置を提供する。
Figure 0004966981
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また、上記の目的を達成するための本発明は、オーディオ信号のレンダリング制御装置において、空間キューベースのオーディオ符号化(Spatial Audio Coding、SAC)方式でエンコードされた入力オーディオ信号のダウンミックス信号をSAC方式でデコードするデコード手段と、空間キュー情報及び前記入力オーディオ信号のレンダリングに関する制御情報を受信し、前記制御情報に基づいて空間キュー領域で前記空間キュー情報を制御する空間キューレンダリング手段とを備え、前記デコード手段が、前記空間キューレンダリング手段によって制御された空間キュー情報に基づいて前記入力オーディオ信号のレンダリングを行い、前記空間キュー情報が、入力オーディオ信号のダウンミックス比率を示すCPC(Channel Prediction Coefficient)及び入力オーディオ信号間のレベル差を示すCLD(Channel Level Difference)であり、前記空間キューレンダリング手段が、前記エンコード手段から伝送されるCPC及びCLDの各々からCPCパラメータ及びCLDパラメータを抽出するCPC/CLDパース部と、該CPC/CLDパース部で抽出されたCPCパラメータから中央信号、左半平面信号及び右半平面信号を抽出して各信号のパワーゲインを算出し、CLDパラメータから左信号成分及び右信号成分の各々のパワーゲインを抽出するゲイン要素変換部と、該ゲイン要素変換部で抽出された各オーディオ信号のパワーゲインを、前記入力オーディオ信号のレンダリングに関する制御情報に基づいて調整することにより、制御されたパワーゲインを算出するゲイン要素制御部とを備えるオーディオ信号のレンダリング制御装置を提供する。
更に、上記の目的を達成するための本発明は、オーディオ信号のレンダリング制御装置において、空間キューベースのオーディオ符号化(Spatial Audio Coding、SAC)方式でエンコードされた入力オーディオ信号のダウンミックス信号をSAC方式でデコードするデコード手段と、空間キュー情報及び前記入力オーディオ信号のレンダリングに関する制御情報を受信し、前記制御情報に基づいて空間キュー領域で前記空間キュー情報を制御する空間キューレンダリング手段とを備え、前記デコード手段が、前記空間キューレンダリング手段によって制御された空間キュー情報に基づいて前記入力オーディオ信号のレンダリングを行い、前記空間キュー情報が、入力オーディオ信号間の相関性を示すICC(Inter−Channel Correlation)であり、前記空間キューレンダリング手段が、線形補間過程により、ICCパラメータを制御するオーディオ信号のレンダリング制御装置を提供する。
また、上記の目的を達成するための本発明は、オーディオ信号のレンダリング制御方法において、空間キューベースのオーディオ符号化(Spatial Audio Coding、SAC)方式でエンコードされた入力オーディオ信号のダウンミックス信号をSAC方式でデコードするデコードステップと、空間キュー情報及び前記入力オーディオ信号のレンダリングに関する制御情報を受信し、前記制御情報に基づいて空間キュー領域で前記空間キュー情報を制御する空間キューレンダリングステップとを含み、前記デコードステップが、前記空間キューレンダリングステップで制御された空間キュー情報に基づいて前記入力オーディオ信号のレンダリングを行うオーディオ信号のレンダリング制御方法を提供する。
Figure 0004966981
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更に、上記の目的を達成するための本発明は、オーディオ信号のレンダリング制御方法において、空間キューベースのオーディオ符号化(Spatial Audio Coding、SAC)方式でエンコードされた入力オーディオ信号のダウンミックス信号をSAC方式でデコードするデコードステップと、空間キュー情報及び前記入力オーディオ信号のレンダリングに関する制御情報を受信し、前記制御情報に基づいて空間キュー領域で前記空間キュー情報を制御する空間キューレンダリングステップとを含み、前記デコードステップが、前記空間キューレンダリングステップで制御された空間キュー情報に基づいて前記入力オーディオ信号のレンダリングを行い、前記空間キュー情報が、入力オーディオ信号のダウンミックス比率を示すCPC(Channel Prediction Coefficient)及び入力オーディオ信号間のレベル差を示すCLD(Channel Level Difference)であり、前記空間キューレンダリングステップが、前記エンコード手段から伝送されるCPC及びCLDの各々からCPCパラメータ及びCLDパラメータを抽出するCPC/CLDパースステップと、該CPC/CLDパースステップで抽出されたCPCパラメータから中央信号、左半平面信号及び右半平面信号を抽出して各信号のパワーゲインを算出し、CLDパラメータから左信号成分及び右信号成分の各々のパワーゲインを抽出するゲイン要素変換ステップと、該ゲイン要素変換ステップで抽出された各オーディオ信号のパワーゲインを、前記入力オーディオ信号のレンダリングに関する制御情報に基づいて調整することにより、制御されたパワーゲインを算出するゲイン要素制御ステップとを含むオーディオ信号のレンダリング制御方法を提供する。
なお、上記の目的を達成するための本発明は、オーディオ信号のレンダリング制御方法において、空間キューベースのオーディオ符号化(Spatial Audio Coding、SAC)方式でエンコードされた入力オーディオ信号のダウンミックス信号をSAC方式でデコードするデコードステップと、空間キュー情報及び前記入力オーディオ信号のレンダリングに関する制御情報を受信し、前記制御情報に基づいて空間キュー領域で前記空間キュー情報を制御する空間キューレンダリングステップとを含み、前記デコードステップが、前記空間キューレンダリングステップで制御された空間キュー情報に基づいて前記入力オーディオ信号のレンダリングを行い、前記空間キュー情報が、入力オーディオ信号間の相関性を示すICC(Inter−Channel Correlation)であり、前記空間キューレンダリングステップが、線形補間過程により、ICCパラメータを制御するオーディオ信号のレンダリング制御方法を提供する。
本発明によれば、ユーザ又は外部連動システムの要請に応じた空間キューの直接制御によりマルチオブジェクト又はマルチチャネルオーディオ信号の位置を柔軟に制御することができる。
本発明によれば、マルチオブジェクト又はマルチチャネルオーディオ信号をデコードする過程において、空間キューを用いてマルチオブジェクト又はマルチチャネルオーディオ信号のレンダリングを制御する方法及び装置を提供することができる。
以下の内容は、単に本発明の原理を例示している。そのため、当業者は、たとえ本明細書に明確に説明又は図示されていなくても、本発明の原理を具現し、本発明の概念及び範囲に含まれた多様な装置を発明することができる。また、本明細書に挙げられた全ての条件付き用語及び実施形態は原則的に、本発明の概念が理解されるようにする目的としてのみ明確に意図されており、このように特別に挙げられた実施形態及び状態に限るものではないものとして理解されなければならない。更に、本発明の原理、観点及び実施形態のみならず、特定の実施形態を挙げた全ての詳細な説明は、このような事項の構造的及び機能的均等物を含むように意図されたものとして理解されなければならない。なお、このような均等物は、現在公知の均等物のみならず、将来開発される均等物、すなわち、構造とは無関係に同じ機能を果たすように発明された全ての素子を含むものとして理解されなければならない。したがって、例えば、本明細書のブロック図は、本発明の原理を具体化する例示的な回路の概念的な観点を示すものとして理解されなければならない。これと同様に、全てのフローチャート、状態変換図、擬似コードなどは、コンピュータの読取可能な媒体に実質的に示すことができ、コンピュータ又はプロセッサが明確に図示されているかどうかを問わず、コンピュータ又はプロセッサによって行われる多様なプロセスを示すものとして理解されなければならない。
プロセッサ又はこれと類似の概念で表された機能ブロックを含む図に示された多様な素子の機能は、専用ハードウェアのみならず、適切なソフトウェアに関連してソフトウェアを実行する能力を有するハードウェアの使用によって提供可能である。プロセッサによって提供される場合、前記機能は、単一の専用プロセッサ、単一の共有プロセッサ又は複数の個別プロセッサによって提供可能であり、これらの一部は共有可能である。また、プロセッサ、制御又はこれと類似の概念として示される用語の明確な使用は、ソフトウェアを実行する能力を有するハードウェアを排他的に引用して解釈されてはならず、制限なくデジタル信号プロセッサ(DSP)ハードウェア、ソフトウェアを格納するためのROM、RAM及び不揮発性メモリを暗示的に含むものとして理解されなければならない。周知寛容の他のハードウェアも含むことができる。これと同様に、図示のスイッチは、概念的にのみ示されたものであり得る。このようなスイッチの作用は、プログラムロジック又は専用ロジックにより、プログラム制御及び専用ロジックの相互作用によるか、又は手動で行われ得るものとして理解されなければならない。特定の技術は、本明細書のより詳細な理解のために設計者によって選択可能である。
本明細書の請求の範囲において、詳細な説明に記載された機能を果たすための手段として表現された構成要素は、例えば、上記機能を果たす回路素子の組合せ又はファームウェア/マイクロコードなどを含む全ての形式のソフトウェアを含む機能を果たす全ての方法を含むものとして意図されており、上記機能を果たすように前記ソフトウェアを実行するための適切な回路と結合する。このような請求の範囲によって定義される本発明は、多様に挙げられた手段によって提供される機能が結合し、請求項の要求する方式と結合するため、上記機能を提供し得るいかなる手段も、本明細書から把握されるものと均等のものとして理解されなければならない。
上述した目的、特徴及び長所は、添付図面に関連した以下の詳細な説明により更に明確になるであろう。本発明の説明において、関連する公知技術に関する具体的な説明が、本発明の要旨を不明確にする可能性があると判断された場合、その詳細な説明を省略する。以下、添付図面を参照して本発明に係る好ましい実施形態を詳細に説明する。
図2は、本発明の一実施形態に係るオーディオ信号のレンダリング制御装置を概略的に示す図であって、図示のように、図1のSACエンコーダ101に対応する、SACデコード手段203を一実施形態として採用した構成であり、空間キューレンダリング手段201を更に備えている。
SACデコード手段203に入力される信号は、エンコーダ(例えば、図1のエンコーダ)から伝送されるダウンミックス信号(モノ又はステレオ)であり、空間キューレンダリング手段201に入力される信号は、エンコーダ(例えば、図1のエンコーダ)から伝送される空間キューである。
空間キューレンダリング手段201は、空間キュー領域でレンダリングを制御する。すなわち、SACデコード手段203の出力信号を直接制御してレンダリングを行うのではなく、空間キューからオーディオ信号に関する情報を抽出して制御することによってレンダリングを制御する。
ここで、空間キュー領域とは、エンコーダから伝送された空間キューがパラメータとして認識され制御されるパラメータドメインを意味する。レンダリングとは、入力オーディオ信号が出力される位置及びレベルなどを決定して出力オーディオ信号を生成する過程を意味する。
SACデコード手段203として、MPEGサラウンド、BCC(Binaural Cue Coding)又はSSLCC(Sound Source Location Cue Coding)などの方式が適用され得、これらに限定されない。
本発明の一実施形態として、活用可能な空間キューの定義は、次のとおりである。
CLD[Channel(audio signal) Level Difference]:入力オーディオ信号間のレベル差
ICC[Inter−Channel Correlation]:入力オーディオ信号間の相関性
CPC[Channel Prediction Coefficient]:入力オーディオ信号のダウンミックス比率
すなわち、CLDは、オーディオ信号のパワーゲイン情報、ICCは、オーディオ信号間の相関性情報、CTDは、オーディオ信号間の時間差情報、CPCは、オーディオ信号のダウンミックスゲイン情報を示す。
空間キューの主な役割は、空間画像、すなわち、サウンドシーンを維持することである。したがって、本発明によれば、オーディオ出力信号を直接操作する代わりに、これらの空間キューパラメータを制御することにより、サウンドシーンを制御することができる。
オーディオ信号の再生環境を考慮する際、空間キューの中で最も多用される空間キューは、CLDであって、CLDだけでも基本的な出力信号を生成することができる。そのため、以下では、本発明の一実施形態として、CLDを中心として空間キュー領域で信号を制御する技術について説明するが、本発明は、CLDにのみ限定されず、多様な空間キューに関連する実施形態が存在し得るということは、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者にとって自明である。したがって、本発明は、CLDに限定されないものとして理解されなければならない。
CLDを用いる一実施形態において、パワーゲイン係数にサウンドパンニング法(panning law)を直接適用することにより、マルチオブジェクト又はマルチチャネルオーディオ信号をパンニングすることができる。
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図4は、本発明の一実施形態として、CLDを空間キューとして用いた場合における、図2に示す空間キューレンダリング手段201の詳細ブロック図である。
図示のように、CLDを空間キューとして用いる空間キューレンダリング手段201は、CLDパース部401と、ゲイン要素変換部403と、ゲイン要素制御部405と、CLD変換部407とを備える。
CLDパース部401は、受信した空間キュー(CLD)からCLDパラメータを抽出する。
CLDは、オーディオ信号のレベル差情報を含んでおり、[数1]のように表現される。
Figure 0004966981
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そのため、m番目のサブバンドに対してM−1個のCLD値からM個の入力オーディオ信号に対するパワーゲインを算出することができる。
一方、空間キューは、入力オーディオ信号のサブバンド単位で抽出されるため、パワーゲインも、サブバンド単位で抽出される。したがって、m番目のサブバンドに含まれている全ての入力オーディオ信号のパワーゲインを抽出すると、下記[数3]のように、ベクトル行列で表現される。
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これをより具体的に表現すると、下記[数6]のとおりである。
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これをより具体的に表現すると、下記[数8]のとおりである。
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このように、入力オーディオ信号を出力オーディオ信号間にマッピングさせる方法の一般化された一実施形態は、パンニング法を適用したマッピング方法である。パンニング法には、サインパンニング法(Sine Panning law)、タンジェントパンニング法(Tangent Panning law)、コンスタントパワーパンニング法(Constant Power Panning law、CPP law)があり、どの方法でも、パンニング法によって達成される目的は同じである。
以下では、本発明の一実施形態として、CPPを適用してオーディオ信号を所望の位置にマッピングさせる方法について説明するが、本発明は、CPPにのみ限定されず、多様なパンニング法に関連する実施形態が存在し得るということは、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者にとって自明である。したがって、本発明は、CPPに限定されないものとして理解されなければならない。
本発明の一実施形態によれば、全てのマルチオブジェクト又はマルチチャネルオーディオ信号は、与えられたパンニング角度に対してCPPに基づいてパンニングされる。また、空間キューを用いるために、CPP法が出力オーディオ信号に適用されるのではなく、CLD値から抽出されたパワーゲインに適用される。CPPの適用後、オーディオ信号の制御されたパワーゲインは、CLDに変換された後、前記変換されたCLDがSACデコード手段203に提供されることにより、パンニングされたマルチオブジェクト又はマルチチャネルオーディオ信号が生成される。
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これをより具体的に表現すると、下記[数10]のとおりである。
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本発明の一実施形態によれば、空間キュー領域で空間キュー(例えば、入力オーディオ信号のパワーゲイン情報)を制御し、入力オーディオ信号が所望の位置にマッピングされるようにレンダリングを制御することができる。
以上では、入力オーディオ信号のパワーゲインと出力オーディオ信号のパワーゲインとの個数が等しい場合について説明した。一般的な場合として、出力オーディオ信号のパワーゲインと入力オーディオ信号のパワーゲインとの個数が互いに異なる場合、上記[数6]、[数8]、[数10]の行列の次元は、M×Mでない、M×Nで表現される。
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以下では、本発明のより具体的な一実施形態として、SACデコード手段203がMPEGサラウンドステレオモード(525モードと呼ばれ、入力オーディオ信号として左信号のL0と右信号のR0とを受信し、出力オーディオ信号としてマルチチャネル信号を出力する)の場合に、空間キューとして、CLD、CPC及びICCが用いられた場合の構成について説明する。MPEGサラウンドステレオモードは、ISO/IEC JTCにより、2005年2月に公開された国際標準MPEGサラウンド(WD N7136,23003−1:2006/FDIS)に詳細に開示されている。本明細書において、MPEGサラウンドステレオモードは、本発明を説明するための一実施形態に過ぎないことから、その詳細な説明は省略し、本発明の説明に役立つ範囲内で、前記国際標準は、本明細書の一部を構成する。
SACデコード手段203がMPEGサラウンドステレオモードの場合、SACデコード手段203が入力オーディオ信号のL0及びR0からマルチチャネルを生成するために必要なベクトルの対角行列要素が、下記[数18]に表されているように、0に固定されており、これは、MPEGサラウンドステレオモードにおいて、Lf、Ls信号の生成にR0信号が寄与できず、Rf、Rs信号の生成にL0信号が寄与できないということを意味する。したがって、入力オーディオ信号のレンダリングに関する制御情報に基づいてオーディオ信号のレンダリングが不可能である。
Figure 0004966981
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MPEGサラウンドステレオモードのSACデコード手段203において、[数18]により、入力された左右の信号(L0,R0)から、中央信号(C)、左半平面信号(Ls+Lf)及び右半平面信号(Rf+Rs)が抽出される。左半平面信号(Ls+Lf)及び右半平面信号(Rf+Rs)の各々は、再び左信号成分(Ls,Lf)及び右信号成分(Rf,Rs)の生成に用いられる。
[数18]から、左半平面信号(Ls+Lf)は、入力された左信号(L0)から生成できることがわかる。すなわち、右半平面信号(Rf+Rs)及び中央信号(C)は、左信号成分(Ls,Lf)の生成には寄与しない。逆の場合も同じである(Lf、Ls信号の生成にR0信号が寄与できず、同じように、Rf、Rs信号の生成にL0信号が寄与できないとの意味)。これは、オーディオ信号のレンダリングにおいて、パンニング角度が約±30度の範囲に制限されることを意味する。
したがって、本発明の一実施形態により、入力オーディオ信号に対して空間キューを用いてマルチオブジェクト又はマルチチャネルオーディオ信号のレンダリングを柔軟に制御するため、[数18]は、下記[数19]として修正される。
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ここで、中央信号(C)に対してCLとCRとに分けて計算するのは、L0,R0の各々から中央信号が算出されなければならないからである。MPEGサラウンドステレオモードの場合、ゲイン要素制御部405は、[数23]の制御されたパワーゲインを出力し、SACデコード手段203では、[数19]のベクトルに基づいて入力オーディオ信号のL0及びR0に適用されることにより、入力オーディオ信号のレンダリングに関する制御情報(相互制御信号)に基づいたレンダリングが行われる。
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一方、図7は、SACデコード手段203がMPEGサラウンドステレオモードの場合、本発明の一実施形態に係る空間キューレンダリング手段201の詳細ブロック図である。図示のように、CLD及びCPCを空間キューとして用いる空間キューレンダリング手段201は、CPC/CLDパース部701と、ゲイン要素変換部703と、ゲイン要素制御部705と、CLD変換部707とを備える。
SACデコード手段203がMPEGサラウンドステレオモードの場合、空間キューとしてCPC及びCLDが用いられた場合、CPCは、ダウンミックス信号及び再生出力信号の品質を保障するため、エンコーダに含まれているいくつかの適切な基準によって推定される。結果的に、CPCは、圧縮的なゲイン比率として示され、本発明に係るオーディオ信号のレンダリング装置に伝送される。
結果的に、基準に関する情報不足のため、CPCパラメータに対する正確な分析が空間キューレンダリング手段201では達成できない。すなわち、仮に空間キューレンダリング手段201でオーディオ信号のパワーゲインが制御できるとしても、オーディオ信号のパワーゲインがオーディオ信号のレンダリングに関する制御情報(相互制御信号)に基づき、例えば、パンニング法に従って変更された(制御された)後、当該変更された(制御された)オーディオ信号のパワーゲインからはCPC値が算出できない。
本発明の一実施形態によれば、入力オーディオ信号のL0及びR0から、CPCにより、中央信号(C)、左半平面信号(Ls+Lf)及び右半平面信号(Rf+Rs)が抽出され、CLDにより、残りのオーディオ信号、すなわち、左信号成分(Ls,Lf)及び右信号成分(Rf,Rs)が抽出され、このように抽出されたオーディオ信号のパワーゲインが算出された後、前記算出されたパワーゲインがオーディオ信号のレンダリングに関する制御情報(相互制御信号)に基づいて変更(制御)されるようにすることにより、オーディオ出力信号を直接操作する代わりに、空間キューパラメータを制御することにより、サウンドシーンを制御することができる。
まず、CPC/CLDパース部701は、受信した空間キュー(CPC及びCLD)からCPC及びCLDパラメータを抽出し、ゲイン要素変換部703は、CPC/CLDパース部701で抽出されたCPCパラメータから、下記[数24]により、中央信号(C)、左半平面信号(Ls+Lf)及び右半平面信号(Rf+Rs)を抽出する。
Figure 0004966981
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次に、ゲイン要素制御部705は、入力オーディオ信号のレンダリングに関する制御情報(相互制御信号)を受信し、ゲイン要素変換部703によって算出された各サブバンドのパワーゲインを調整し、例えば、[数4]のように、制御されたパワーゲインを算出する。
このように制御されたパワーゲインは、SACデコード手段203において、[数19]のベクトルに基づいて入力オーディオ信号のL0及びR0に適用されることにより、入力オーディオ信号のレンダリングに関する制御情報(相互制御信号)に基づいたレンダリングが行われる。
一方、SACデコード手段203がMPEGサラウンドステレオモードの場合に、空間キューとしてICCが用いられた場合、空間キューレンダリング手段201では、線形補間過程により、下記[数25]のようにICCパラメータが修正される。
Figure 0004966981
Figure 0004966981
一方、本明細書の図面に示されたブロックの機能は、1つのユニットとして結合され得る。例えば、空間キューレンダリング手段201は、SACデコード手段203に含まれるように構成され得る。これら構成要素の全ての結合は、本発明の範疇に含まれる。図示のブロックは、明確化のためにそれぞれ分離されて示されているが、必ずしも個別のユニットで構成されることを意味するものではない。
図8及び図9は、図2のオーディオ信号のレンダリング制御装置を適用可能な一実施形態であって、マルチオブジェクト又はマルチチャネルのオーディオ信号をデコードするデコーダを示す図である。図8は、マルチオブジェクト又はマルチチャネルのオーディオ信号をデコードする空間キューベースのデコーダ全体の概略図であり、図9は、空間キューベースのデコーダであって、特に、3次元ステレオ(3Dステレオ)オーディオ信号デコーダの概略図である。
図8及び図9のSACデコーダ803,903には、空間キューを用いたオーディオ復号化器方式として、MPEGサラウンド、BCC(Binaural Cue Coding)又はSSLCC(Sound Source Location Cue Coding)などの方式が適用可能である。図8及び図9において、パンニングツール801,901は、図2の空間キューレンダリング手段201に対応する。
図10は、図2に示す空間キューレンダリング手段201の一実施形態であって、図8及び図9に適用可能な空間キューレンダリング手段の一実施形態を説明するための図である。
Figure 0004966981
図8、図9を更に参照して、本発明の一実施形態によれば、マルチオブジェクト又はマルチチャネルオーディオ信号は、パンニングレンダリングツール805,905に入力され、パンニングツール801,901により空間キュー領域で制御された入力オーディオ信号のレンダリング情報に基づき、パンニング方式に従ってレンダリングされる。この場合、パンニングレンダリングツール805,905に入力された入力オーディオ信号は、周波数領域(複素数領域)で処理されるため、サブバンド単位のレンダリングも可能である。
パンニングレンダリングツール805,905から出力された信号は、HRTFレンダリングツール807,907により、HRTF方式でレンダリング可能である。HRTF方式のレンダリングは、オブジェクト毎又はチャネル毎にHRTFフィルタを適用する方式である。
パンニングレンダリングツール805,905のパンニング方式及びHRTFレンダリングツール807,907のHRTF方式を用いたレンダリング過程は、選択的に行われ得る。すなわち、パンニングレンダリングツール805,905及びHRTFレンダリングツール807,907は、選択的要素である。しかし、パンニングレンダリングツール805,905及びHRTFレンダリングツール807,907の全てが採用される場合には、パンニングレンダリングツール805,905がHRTFレンダリングツール807,907に先行する。
Figure 0004966981
ダウンミキサ809は、出力オーディオ信号の個数がデコードされるマルチオブジェクト又はマルチチャネルオーディオ信号の個数よりも少なくダウンミックスを行う。
逆T/F811は、逆T/F変換を行うことにより、レンダリングされた周波数領域のマルチオブジェクト又はマルチチャネルオーディオ信号を時間領域の信号に変換する。
図9に示す空間キューベースのデコーダであって、特に、3次元ステレオ(3Dステレオ)オーディオ信号デコーダも、パンニングレンダリングツール905と、HRTFレンダリングツール907とを備える。ただし、HRTFレンダリングツール907は、ステレオ出力のために、MPEGサラウンドのバイノーラルデコード方式に従う。すなわち、パラメータベースのHRTFフィルタリングが適用される。
図8、図9のパンニングレンダリングツール805,905及びHRTFレンダリングツール807,907は、公知の要素であって、その具体的な説明は省略する。
バイノーラルデコード方式は、入力オーディオ信号を受信してバイノーラルステレオ信号(3Dステレオ信号)として出力するデコード方式であって、一般的に、HRTFフィルタリングが適用される。
SACマルチチャネルデコーダを介してバイノーラルステレオ(3Dステレオ)が再生される場合も、本発明を適用することができる。一般的に、5.1チャネルに相応するバイノーラルステレオ信号は、下記[数26]によって生成される。
Figure 0004966981
Figure 0004966981
すなわち、各入力オーディオ信号に対してHRTF関数が複素積分されてダウンミックスされた結果が、バイノーラルステレオ信号となる。
従来では、入力オーディオ信号のレンダリングに関する制御情報(相互制御信号)に基づいてバイノーラルステレオ信号のレンダリングが制御されるためには、各入力オーディオ信号に適用されるHRTF関数の各々を制御位置の関数に変換して適用しなければならない。例えば、Lfの仮想位置を、入力オーディオ信号のレンダリングに関する制御情報(相互制御信号)が40度の場合、[数26]は、下記[数27]に変換されなければならない。
Figure 0004966981
しかし、本発明の一実施形態によれば、バイノーラルステレオのレンダリングを制御する過程において、[数27]とは異なり、HRTF関数を制御するのではなく、出力オーディオ信号に対して入力オーディオ信号のレンダリングに関する制御情報(相互制御信号)に基づいて空間キューパラメータを制御することにより、サウンドシーンを制御した後、[数26]の一定のHRTF関数のみを適用することにより、バイノーラル信号のレンダリングを制御することができる。
すなわち、空間キューレンダリング手段201により、空間キュー領域で制御された空間キューに基づいて出力オーディオ信号をレンダリング制御すると、[数27]のように、HRTF関数を制御することなく、常に[数26]を適用することができる。
つまり、出力オーディオ信号のレンダリング制御は、空間キューレンダリング手段201により、入力オーディオ信号のレンダリングに関する制御情報(相互制御信号)に基づいて空間キュー領域で制御され、HRTF関数は、常に一定して同様に適用可能である。
本発明の一実施形態によれば、限定されたHRTF関数だけでもバイノーラルステレオ信号に対してレンダリング制御が可能である反面、従来のバイノーラルデコード方式によれば、バイノーラルステレオ信号のレンダリングを制御するために、できるだけ多くのHRTF関数を確保していなければならない。
図11は、バイノーラルステレオデコード方式を適用したMPEGサラウンドデコーダの概略図であって、図9と概念的に同じ構成を示す図である。ここで、空間キューレンダリングブロックは、空間キューレンダリング手段201であって、制御されたパワーゲインを出力する。残りの構成は、図9と概念的に同じ構成を示し、バイノーラルステレオデコード方式を適用したMPEGサラウンドデコーダの構成を示している。空間キューレンダリングブロックの出力は、MPEGサラウンドデコーダのパラメータ変換ブロックにおいてHRTF関数の周波数応答特性が調整されるのに用いられる。
図12〜図14は、本発明の他の実施形態を示す図であって、図12は、本発明の他の実施形態に係るオーディオ信号のレンダリング装置を概略的に示す図である。本発明の他の実施形態によれば、空間キューの制御だけでマルチチャネルオーディオ信号を効率的に制御することができ、双方向の3次元オーディオ/ビデオサービスなどに有用に活用可能である。
図示のように、本発明の他の実施形態に係るオーディオ信号のレンダリング装置は、図1のSACエンコーダ101に対応する、SACデコード手段1205を一実施形態として採用した構成であり、付加情報復号化部1201と、空間化手段1203とを更に備えている。
付加情報復号化部1201及び空間化手段1203は、図2の空間キューレンダリング手段201に対応する構成であって、特に、付加情報復号化部1201は、図4のCLDパース部401に対応する。
付加情報復号化部1201は、伝送された付加情報、すなわち、空間キューとして、例えば、CLDを受信し、上記[数1]により、CLDパラメータを抽出する。
抽出されたCLDパラメータは、空間化手段1203に入力される。
図13は、図12に示す空間化手段1203の詳細ブロック図であって、図示のように、空間化手段1203は、仮想位置推定部1301と、CLD変換部1303とを備える。
仮想位置推定部1301及びCLD変換部1303は、機能的に、図4のゲイン要素変換部403、ゲイン要素制御部405、及びCLD変換部407に対応する。
仮想位置推定部1301は、入力されたCLDパラメータから各入力オーディオ信号のパワーゲインを算出する。パワーゲインは、CLD算出方式に従って多様な方法で算出され得る。例えば、入力オーディオ信号の全てのCLDが基準オーディオ信号から算出されると、下記[数28]のように、各入力オーディオ信号のパワーゲインが算出され得る。
Figure 0004966981
Figure 0004966981
例えば、入力オーディオ信号が5チャネルの場合、下記[数29]のように、空間ベクトル推定(仮想音源の位置推定)を行うことができる。
Figure 0004966981
Figure 0004966981
各ベクトルに対する角度(仮想音源のパンニング角度)情報は、下記[数30]から算出される。
Figure 0004966981
Figure 0004966981
Figure 0004966981
Figure 0004966981
空間化手段1203は、マルチチャネルが生成する仮想音源の位置を柔軟に制御できる構成であって、以上で説明したように、仮想位置推定部1301は、CLDパラメータから仮想音源位置ベクトルを推定する。CLD変換部1303は、仮想位置推定部1301によって推定された仮想音源位置ベクトル及びレンダリング制御情報として仮想音源の位置の変化量(Δδ)を受信し、制御された仮想音源位置ベクトルを、下記[数32]を用いて算出する。
Figure 0004966981
Figure 0004966981
また、CLD変換部1303は、制御されたパワーゲインを再びCLD値に変換する。
変換されたCLD値は、SACデコード手段1205に入力される。
上記のような本発明の一実施形態は、一般のマルチチャネルオーディオ信号に対して適用可能である。図14は、本発明の一実施形態を適用したマルチチャネルオーディオデコーダであって、図示のように、付加情報復号化手段1201と、空間化手段1203とを更に備えている。
時間領域のマルチチャネル信号は、DFT(Discrete Fourier Transform)、QMF(Quadrature Mirror Filterbank transform)などの変換手段1403によって周波数領域に変換される。
付加情報復号化部1201は、変換手段1403によって変換された信号から空間キュー(例えば、CLD)を抽出して空間化手段1203に伝送する。空間化手段1203は、[数32]によるCLD、すなわち、制御された仮想音源位置ベクトルから算出された、制御されたパワーゲインを示すCLDをパワーゲイン制御手段1405に伝送し、パワーゲイン制御手段1405は、受信したCLDに基づいて周波数領域でサブバンド毎に各オーディオチャネルのパワーを調整する。調整方法は、下記[数33]のとおりである。
Figure 0004966981
Figure 0004966981
上記のような本発明の一実施形態によれば、空間キューの変化量をマルチチャネル信号の生成に反映することにより、オーディオ信号の仮想音源の位置を制御することができる。
以上、本発明は、装置の観点から記述されているが、当業者であれば、本明細書の記載から本発明を方法の観点からも構成可能であることを容易に理解することができる。
上述した本発明の方法は、プログラムとして具現され、コンピュータで読み取り可能な記録媒体(CD−ROM、RAM、ROM、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスクなど)に格納され得る。
以上で説明した本発明は、上述した実施形態及び添付図面によって限定されるものではなく、本発明の技術思想を逸脱しない範囲内で様々な置換、変形及び変更が可能であることが、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者にとって自明である。
本発明は、マルチオブジェクト又はマルチチャネルオーディオ信号のデコーディングに用いられる。
従来のマルチオブジェクト又はマルチチャネルオーディオ信号のエンコーダに関する一実施形態を概略的に示す図である。 本発明の一実施形態に係るオーディオ信号のレンダリング制御装置を概略的に示す図である。 再生されたパンニングマルチチャネル信号の一形態を示す図である。 本発明の一実施形態として、CLDを空間キューとして用いた場合における、図2に示す空間キューレンダリング手段の詳細ブロック図である。 本発明の一実施形態として、CPPを適用してオーディオ信号を所望の位置にマッピングさせる方法を説明するための図である。 信号の角度関係を含むレイアウトを概略的に示す図である。 SACデコード手段がMPEGサラウンドステレオモードの場合における、本発明の一実施形態に係る空間キューレンダリング手段の詳細ブロック図である。 マルチオブジェクト又はマルチチャネルのオーディオ信号をデコードする空間キューベースのデコーダ全体の概略図である。 空間キューベースのデコーダであって、特に、3次元ステレオ(3Dステレオ)オーディオ信号デコーダの概略図である。 図8及び図9に適用可能な空間キューレンダリング手段の一例を説明するための図である。 バイノーラルステレオデコード方式を適用したMPEGサラウンドデコーダの概略図である。 本発明の他の実施形態に係るオーディオ信号のレンダリング装置を概略的に示す図である。 図12に示す空間化手段の詳細ブロック図である。 本発明の一実施形態を適用したマルチチャネルオーディオデコーダを示す図である。

Claims (60)

  1. オーディオ信号のレンダリング制御装置において、
    空間キューベースのオーディオ符号化(Spatial Audio Coding、SAC)方式でエンコード手段によりエンコードされた入力オーディオ信号のダウンミックス信号をSAC方式でデコードするデコード手段と、
    空間キュー情報及び前記入力オーディオ信号のレンダリングに関する制御情報を受信し、前記制御情報に基づいて空間キュー領域で前記空間キュー情報を制御する空間キューレンダリング手段と
    を備え、
    前記デコード手段が、
    前記空間キューレンダリング手段によって制御された空間キュー情報に基づいて前記入力オーディオ信号のレンダリングを行うことを特徴とするオーディオ信号のレンダリング制御装置。
  2. 前記空間キュー情報が、下記[数1]で表現される、入力オーディオ信号間のレベル差を示すCLD(Channel Level Difference)であり、
    前記空間キューレンダリング手段が、
    前記エンコード手段から伝送されるCLDからCLDパラメータを抽出するCLDパース部と、
    該CLDパース部で抽出されたCLDパラメータから各オーディオ信号のパワーゲインを抽出するゲイン要素変換部と、
    該ゲイン要素変換部で抽出された各オーディオ信号のパワーゲインを、前記入力オーディオ信号のレンダリングに関する制御情報に基づいて調整することにより、制御されたパワーゲインを算出するゲイン要素制御部と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のオーディオ信号のレンダリング制御装置。
    Figure 0004966981
    (ここで、
    Figure 0004966981
    はCLDインデックス(
    Figure 0004966981
    )、Nはm番目のサブバンドにおける入力オーディオ信号の個数、
    Figure 0004966981
    はm番目のサブバンドにおけるk番目の入力オーディオ信号に対するサブバンドパワーである。)
  3. 前記ゲイン要素変換部が、
    下記[数2]のように表現される前記入力オーディオ信号のパワーゲイン(
    Figure 0004966981
    )を抽出することを特徴とする請求項2に記載のオーディオ信号のレンダリング制御装置。
    Figure 0004966981
    (ただし、mはサブバンドインデックス、
    Figure 0004966981
    はm番目のサブバンドにおけるk(
    Figure 0004966981
    )番目の入力オーディオ信号に対するサブバンドパワーゲイン、
    Figure 0004966981
    はm番目のサブバンドにおける全ての入力オーディオ信号のパワーゲインを示すベクトルである。)
  4. 前記ゲイン要素制御部が、
    前記ゲイン要素変換部で抽出された入力オーディオ信号のパワーゲイン(
    Figure 0004966981
    )を、前記入力オーディオ信号のレンダリングに関する制御情報に基づいてパンニング法に従って調整することにより、下記[数3]で表現される、制御されたパワーゲイン(
    Figure 0004966981
    )を算出することを特徴とする請求項3に記載のオーディオ信号のレンダリング制御装置。
    Figure 0004966981
    (ただし、Mは出力オーディオ信号の個数、Nは入力オーディオ信号の個数、
    Figure 0004966981
    はM×N次元のベクトルであって、前記パンニング法に従って前記入力オーディオ信号(
    Figure 0004966981
    )が任意の出力オーディオ信号間にマッピングされるように算出される係数
    Figure 0004966981
    から構成される。)
  5. 前記パンニング法が、コンスタントパワーパンニング(Constant Power panning、CPP)法であり、
    前記
    Figure 0004966981
    は、それぞれ
    Figure 0004966981
    であり、
    前記
    Figure 0004966981
    は、前記入力オーディオ信号(
    Figure 0004966981
    )がマッピングされる前記出力オーディオ信号間の角度情報であることを特徴とする請求項4に記載のオーディオ信号のレンダリング制御装置。
  6. 前記空間キューレンダリング手段が、
    前記ゲイン要素制御部から出力される、制御されたパワーゲインをCLD値に変換するCLD変換部を更に備え、
    前記デコード手段が、
    前記入力オーディオ信号のレンダリングを行うために必要な前記制御された空間キュー情報として、前記CLD変換部によって変換されたCLD値を用いることを特徴とする請求項2に記載のオーディオ信号のレンダリング制御装置。
  7. 前記CLD変換部が、
    下記[数4]により、前記制御されたパワーゲインを前記CLD値に変換することを特徴とする請求項6に記載のオーディオ信号のレンダリング制御装置。
    Figure 0004966981
    (ただし、converted
    Figure 0004966981
    は前記CLD変換部で変換されたCLD値、
    Figure 0004966981
    はCLDインデックス(
    Figure 0004966981
    )、Mはm番目のサブバンドにおけるオーディオ信号の個数、
    Figure 0004966981
    はそれぞれ前記制御されたパワーゲインであって、m番目のサブバンドにおけるj番目、k番目のオーディオ信号に対する制御されたパワーゲインである。)
  8. 前記デコード手段が、
    HRTF係数を適用するバイノーラルデコード方式に従ってバイノーラルステレオ信号を出力することを特徴とする請求項1に記載のオーディオ信号のレンダリング制御装置。
  9. オーディオ信号のレンダリング制御装置において、
    空間キューベースのオーディオ符号化(Spatial Audio Coding、SAC)方式でエンコード手段によりエンコードされた入力オーディオ信号のダウンミックス信号をSAC方式でデコードするデコード手段と、
    空間キュー情報及び前記入力オーディオ信号のレンダリングに関する制御情報を受信し、前記制御情報に基づいて空間キュー領域で前記空間キュー情報を制御する空間キューレンダリング手段と
    を備え、
    前記デコード手段が、
    前記空間キューレンダリング手段によって制御された空間キュー情報に基づいて前記入力オーディオ信号のレンダリングを行い、
    前記空間キュー情報が、
    Figure 0004966981
    で表現される、入力オーディオ信号間のレベル差を示すCLD(Channel Level Difference)であり、
    前記空間キューレンダリング手段が、
    前記エンコード手段から伝送されるCLDからCLDパラメータを抽出するCLDパース部と、
    該CLDパース部で抽出されたCLDパラメータから各オーディオ信号のパワーゲインを抽出するゲイン要素変換部と、
    該ゲイン要素変換部で抽出された各オーディオ信号のパワーゲインを、前記入力オーディオ信号のレンダリングに関する制御情報に基づいて調整することにより、制御されたパワーゲインを算出するゲイン要素制御部と
    を備え、
    前記
    Figure 0004966981
    において、
    Figure 0004966981
    はサブバンドインデックス、
    Figure 0004966981
    はパラメータセットインデックスであることを特徴とするオーディオ信号のレンダリング制御装置。
  10. 前記ゲイン要素変換部が、
    下記[数5]のように表現される前記入力オーディオ信号のパワーゲイン(
    Figure 0004966981
    )を抽出することを特徴とする請求項9に記載のオーディオ信号のレンダリング制御装置。
    Figure 0004966981
    (ただし、
    Figure 0004966981
    の係数はm番目のサブバンドのパワーゲイン、
    Figure 0004966981
    はm番目のサブバンドにおける全ての入力オーディオ信号のパワーゲインを示すベクトルである。)
  11. 前記ゲイン要素制御部が、
    前記ゲイン要素変換部で抽出された入力オーディオ信号のパワーゲイン(
    Figure 0004966981
    )を、前記入力オーディオ信号のレンダリングに関する制御情報に基づいてパンニング法に従って調整することにより、下記[数6]で表現される、制御されたパワーゲイン(
    Figure 0004966981
    )を算出することを特徴とする請求項10に記載のオーディオ信号のレンダリング制御装置。
    Figure 0004966981
    (ただし、Mは出力オーディオ信号の個数、Nは入力オーディオ信号の個数、
    Figure 0004966981
    はM×N次元のベクトルであって、上記パンニング法に従って前記入力オーディオ信号(
    Figure 0004966981
    )が任意の出力オーディオ信号間にマッピングされるように算出される係数
    Figure 0004966981
    から構成される。)
  12. 前記パンニング法が、コンスタントパワーパンニング(Constant Power Panning、CPP)法であり、
    前記
    Figure 0004966981
    は、下記[数7]で表現されることを特徴とする請求項11に記載のオーディオ信号のレンダリング制御装置。
    Figure 0004966981
    (ただし、
    Figure 0004966981
    は前記入力オーディオ信号(
    Figure 0004966981
    )がマッピングされる前記出力オーディオ信号間の角度情報、
    Figure 0004966981
    は前記出力オーディオ信号間の角度情報、
    Figure 0004966981
    は前記出力オーディオ信号中における基準出力オーディオ信号の角度情報である。)
  13. 前記空間キューレンダリング手段が、
    前記ゲイン要素制御部から出力される、制御されたパワーゲインをCLD値に変換するCLD変換部を更に備え、
    前記デコード手段が、
    前記入力オーディオ信号のレンダリングを行うために必要な前記制御された空間キュー情報として、前記CLD変換部によって変換されたCLD値を用いることを特徴とする請求項9に記載のオーディオ信号のレンダリング制御装置。
  14. 前記CLD変換部が、
    下記[数8]により、前記制御されたパワーゲインを前記CLD値に変換することを特徴とする請求項13に記載のオーディオ信号のレンダリング制御装置。
    Figure 0004966981
  15. 前記デコード手段が、
    HRTF係数を適用するバイノーラルデコード方式に従ってバイノーラルステレオ信号を出力することを特徴とする請求項9に記載のオーディオ信号のレンダリング制御装置。
  16. オーディオ信号のレンダリング制御装置において、
    空間キューベースのオーディオ符号化(Spatial Audio Coding、SAC)方式でエンコードされた入力オーディオ信号のダウンミックス信号をSAC方式でデコードするデコード手段と、
    空間キュー情報及び前記入力オーディオ信号のレンダリングに関する制御情報を受信し、前記制御情報に基づいて空間キュー領域で前記空間キュー情報を制御する空間キューレンダリング手段と
    を備え、
    前記デコード手段が、
    前記空間キューレンダリング手段によって制御された空間キュー情報に基づいて前記入力オーディオ信号のレンダリングを行い、特に、前記ダウンミックス信号のL0及びR0から、下記[数9]により、中央信号(C)、左半平面信号(Lf+Ls)及び右半平面信号(Rf+Rs)を抽出し、
    前記空間キュー情報が、
    Figure 0004966981
    で表現される、入力オーディオ信号間のレベル差を示すCLD(Channel Level Difference)であり、
    前記空間キューレンダリング手段が、
    前記エンコード手段から伝送されるCLDからCLDパラメータを抽出するCLDパース部と、
    該CLDパース部で抽出されたCLDパラメータから各オーディオ信号のパワーゲインを抽出するゲイン要素変換部と、
    該ゲイン要素変換部で抽出された各オーディオ信号のパワーゲインを、前記入力オーディオ信号のレンダリングに関する制御情報に基づいて調整することにより、制御されたパワーゲインを算出するゲイン要素制御部と
    を備えることを特徴とするオーディオ信号のレンダリング制御装置。
    Figure 0004966981
    (ただし、
    Figure 0004966981
    (i,jはベクトル行列インデックス、
    Figure 0004966981
    はサブバンドインデックス、
    Figure 0004966981
    はパラメータセットインデックス)は前記CLD(
    Figure 0004966981
    及び
    Figure 0004966981
    )から算出されるパワーゲインから生成される係数、
    Figure 0004966981
    はサブバンドの個数、
    Figure 0004966981
    はそれぞれ中央信号、左前信号、左後信号、右前信号、右後信号のパワーゲイン、
    Figure 0004966981

    Figure 0004966981
    の組合せに比例するパンニング法による投影パワー、
    Figure 0004966981

    Figure 0004966981
    の組合せに比例するパンニング法による投影パワー、
    Figure 0004966981
    及び
    Figure 0004966981
    はそれぞれ左半平面及び右半平面の中央チャネルに対するパンニングパワーゲインである。)
  17. 前記ゲイン要素変換部が、
    前記CLD(
    Figure 0004966981
    及び
    Figure 0004966981
    )から前記入力オーディオ信号のパワーゲイン(
    Figure 0004966981
    )を抽出することを特徴とする請求項16に記載のオーディオ信号のレンダリング制御装置。
  18. 前記ゲイン要素制御部が、
    前記ゲイン要素変換部で抽出された入力オーディオ信号のパワーゲイン(
    Figure 0004966981
    )を、前記入力オーディオ信号のレンダリングに関する制御情報に基づいてパンニング法に従って調整することにより、前記パワーゲイン(
    Figure 0004966981
    )を追加的に算出し、
    該算出されたパワーゲイン(
    Figure 0004966981
    )に基づいて制御されたパワーゲインを算出することを特徴とする請求項17に記載のオーディオ信号のレンダリング制御装置。
  19. 前記制御されたパワーゲインが、下記[数10]によって算出されることを特徴とする請求項18に記載のオーディオ信号のレンダリング制御装置。
    Figure 0004966981
  20. 前記デコード手段が、
    HRTF係数を適用するバイノーラルデコード方式に従ってバイノーラルステレオ信号を出力することを特徴とする請求項16に記載のオーディオ信号のレンダリング制御装置。
  21. オーディオ信号のレンダリング制御装置において、
    空間キューベースのオーディオ符号化(Spatial Audio Coding、SAC)方式でエンコードされた入力オーディオ信号のダウンミックス信号をSAC方式でデコードするデコード手段と、
    空間キュー情報及び前記入力オーディオ信号のレンダリングに関する制御情報を受信し、前記制御情報に基づいて空間キュー領域で前記空間キュー情報を制御する空間キューレンダリング手段と
    を備え、
    前記デコード手段が、
    前記空間キューレンダリング手段によって制御された空間キュー情報に基づいて前記入力オーディオ信号のレンダリングを行い、
    前記空間キュー情報が、入力オーディオ信号のダウンミックス比率を示すCPC(Channel Prediction Coefficient)及び入力オーディオ信号間のレベル差を示すCLD(Channel Level Difference)であり、
    前記空間キューレンダリング手段が、
    前記エンコード手段から伝送されるCPC及びCLDの各々からCPCパラメータ及びCLDパラメータを抽出するCPC/CLDパース部と、
    該CPC/CLDパース部で抽出されたCPCパラメータから中央信号、左半平面信号及び右半平面信号を抽出して各信号のパワーゲインを算出し、CLDパラメータから左信号成分及び右信号成分の各々のパワーゲインを抽出するゲイン要素変換部と、
    該ゲイン要素変換部で抽出された各オーディオ信号のパワーゲインを、前記入力オーディオ信号のレンダリングに関する制御情報に基づいて調整することにより、制御されたパワーゲインを算出するゲイン要素制御部と
    を備えることを特徴とするオーディオ信号のレンダリング制御装置。
  22. 前記ゲイン要素変換部が、
    下記[数11]により、前記CPC/CLDパース部で抽出されたCPCパラメータから中央信号、左半平面信号及び右半平面信号を抽出することを特徴とする請求項21に記載のオーディオ信号のレンダリング制御装置。
    Figure 0004966981
    (ただし、
    Figure 0004966981
    はそれぞれ入力オーディオ信号のL0及びR0、左半平面信号(Ls+Lf)、右半平面信号(Rf+Rs)及び中央信号(C)であり、
    Figure 0004966981
    は前記CPC/CLDパース部で抽出されたCPCパラメータベクトルである。)
  23. 前記CPC/CLDパース部で抽出されたCLDパラメータが、左信号成分間のレベル差情報及び右信号成分間のレベル差情報(
    Figure 0004966981
    )であり、
    前記ゲイン要素変換部が、
    前記抽出された中央信号、左半平面信号及び右半平面信号から、前記CLDパラメータに基づいて左信号成分(Ls,Lf)及び右信号成分(Rf,Rs)の各々のパワーゲインを算出することを特徴とする請求項22に記載のオーディオ信号のレンダリング制御装置。
  24. 前記ゲイン要素制御部が、
    前記ゲイン要素変換部で抽出された入力オーディオ信号のパワーゲインを、前記入力オーディオ信号のレンダリングに関する制御情報に基づいてパンニング法に従って調整することにより、下記[数12]で表現される、制御されたパワーゲインを算出することを特徴とする請求項23に記載のオーディオ信号のレンダリング制御装置。
    Figure 0004966981
    (ただし、
    Figure 0004966981
    は入力オーディオ信号のパワーゲインベクトル、
    Figure 0004966981
    は制御されたパワーゲインベクトル、Mは出力オーディ信号の個数、Nは入力オーディオ信号の個数、
    Figure 0004966981
    はM×N次元のベクトルであって、前記パンニング法に従って前記入力オーディオ信号(
    Figure 0004966981
    )が任意の出力オーディオ信号間にマッピングされるように算出される係数
    Figure 0004966981
    から構成される。)
  25. 前記パンニング法が、コンスタントパワーパンニング(Constant Power Panning、CPP)法であり、
    前記
    Figure 0004966981
    は、それぞれ
    Figure 0004966981
    であり、
    前記
    Figure 0004966981
    は、前記入力オーディオ信号(
    Figure 0004966981
    )がマッピングされる前記出力オーディオ信号間の角度情報であることを特徴とする請求項24に記載のオーディオ信号のレンダリング制御装置。
  26. 前記空間キューレンダリング手段が、
    前記ゲイン要素制御部から出力される、制御されたパワーゲインをCLD値に変換するCLD変換部を更に備え、
    前記デコード手段が、
    前記入力オーディオ信号のレンダリングを行うために必要な前記制御された空間キュー情報として、前記CLD変換部によって変換されたCLD値を用いることを特徴とする請求項21に記載のオーディオ信号のレンダリング制御装置。
  27. 前記CLD変換部が、
    下記[数13]により、前記制御されたパワーゲインを前記CLD値に変換することを特徴とする請求項26に記載のオーディオ信号のレンダリング制御装置。
    Figure 0004966981
    (ただし、converted
    Figure 0004966981
    は前記CLD変換部で変換されたCLD値、
    Figure 0004966981
    はCLDインデックス(
    Figure 0004966981
    )、Mはm番目のサブバンドにおけるオーディオ信号の個数、
    Figure 0004966981
    はそれぞれ前記制御されたパワーゲインであって、m番目のサブバンドにおけるj番目、k番目のオーディオ信号に対する制御されたパワーゲインである。)
  28. 前記デコード手段が、
    HRTF係数を適用するバイノーラルデコード方式に従ってバイノーラルステレオ信号を出力することを特徴とする請求項21に記載のオーディオ信号のレンダリング制御装置。
  29. オーディオ信号のレンダリング制御装置において、
    空間キューベースのオーディオ符号化(Spatial Audio Coding、SAC)方式でエンコードされた入力オーディオ信号のダウンミックス信号をSAC方式でデコードするデコード手段と、
    空間キュー情報及び前記入力オーディオ信号のレンダリングに関する制御情報を受信し、前記制御情報に基づいて空間キュー領域で前記空間キュー情報を制御する空間キューレンダリング手段と
    を備え、
    前記デコード手段が、
    前記空間キューレンダリング手段によって制御された空間キュー情報に基づいて前記入力オーディオ信号のレンダリングを行い、
    前記空間キュー情報が、入力オーディオ信号間の相関性を示すICC(Inter−Channel Correlation)であり、
    前記空間キューレンダリング手段が、
    線形補間過程により、下記[数14]のように、ICCパラメータを制御することを特徴とするオーディオ信号のレンダリング制御装置。
    Figure 0004966981
    (ただし、
    Figure 0004966981
    は前記入力オーディオ信号のレンダリングに関する制御情報である。)
  30. 前記デコード手段が、
    HRTF係数を適用するバイノーラルデコード方式に従ってバイノーラルステレオ信号を出力することを特徴とする請求項29に記載のオーディオ信号のレンダリング制御装置。
  31. オーディオ信号のレンダリング制御方法において、
    空間キューベースのオーディオ符号化(Spatial Audio Coding、SAC)方式でエンコードされた入力オーディオ信号のダウンミックス信号をSAC方式でデコードするデコードステップと、
    空間キュー情報及び前記入力オーディオ信号のレンダリングに関する制御情報を受信し、前記制御情報に基づいて空間キュー領域で前記空間キュー情報を制御する空間キューレンダリングステップと
    を含み、
    前記デコードステップが、
    前記空間キューレンダリングステップで制御された空間キュー情報に基づいて前記入力オーディオ信号のレンダリングを行うことを特徴とするオーディオ信号のレンダリング制御方法。
  32. 前記空間キュー情報が、下記[数15]で表現される、入力オーディオ信号間のレベル差を示すCLD(Channel Level Difference)であり、
    前記空間キューレンダリングステップが、
    前記エンコード手段から伝送されるCLDからCLDパラメータを抽出するCLDパースステップと、
    該CLDパースステップで抽出されたCLDパラメータから各オーディオ信号のパワーゲインを抽出するゲイン要素変換ステップと、
    該ゲイン要素変換ステップで抽出された各オーディオ信号のパワーゲインを、前記入力オーディオ信号のレンダリングに関する制御情報に基づいて調整することにより、制御されたパワーゲインを算出するゲイン要素制御ステップと
    を含むことを特徴とする請求項31に記載のオーディオ信号のレンダリング制御方法。
    Figure 0004966981
    (ここで、
    Figure 0004966981
    はCLDインデックス(
    Figure 0004966981
    )、Nはm番目のサブバンドにおける入力オーディオ信号の個数、
    Figure 0004966981
    はm番目のサブバンドにおけるk番目の入力オーディオ信号に対するサブバンドパワーである。)
  33. 前記ゲイン要素変換ステップが、
    下記[数16]のように表現される前記入力オーディオ信号のパワーゲイン(
    Figure 0004966981
    )を抽出することを特徴とする請求項32に記載のオーディオ信号のレンダリング制御方法。
    Figure 0004966981
    (ただし、mはサブバンドインデックス、
    Figure 0004966981
    はm番目のサブバンドにおける
    Figure 0004966981
    の入力オーディオ信号に対するサブバンドパワーゲイン、
    Figure 0004966981
    はm番目のサブバンドにおける全ての入力オーディオ信号のパワーゲインを示すベクトルである。)
  34. 前記ゲイン要素制御ステップが、
    前記ゲイン要素変換ステップで抽出された入力オーディオ信号のパワーゲイン(
    Figure 0004966981
    )を、前記入力オーディオ信号のレンダリングに関する制御情報に基づいてパンニング法に従って調整することにより、下記[数17]で表現される、制御されたパワーゲイン(
    Figure 0004966981
    )を算出することを特徴とする請求項33に記載のオーディオ信号のレンダリング制御方法。
    Figure 0004966981
    (ただし、Mは出力オーディオ信号の個数、Nは入力オーディオ信号の個数、
    Figure 0004966981
    はM×N次元のベクトルであって、前記パンニング法に従って前記入力オーディオ信号(
    Figure 0004966981
    )が任意の出力オーディオ信号間にマッピングされるように算出される係数
    Figure 0004966981
    から構成される。)
  35. 前記パンニング法が、コンスタントパワーパンニング(Constant Power Panning、CPP)法であり、
    前記
    Figure 0004966981
    は、それぞれ
    Figure 0004966981
    であり、
    前記
    Figure 0004966981
    は、前記入力オーディオ信号(
    Figure 0004966981
    )がマッピングされる前記出力オーディオ信号間の角度情報であることを特徴とする請求項34に記載のオーディオ信号のレンダリング制御方法。
  36. 前記空間キューレンダリングステップが、
    前記ゲイン要素制御ステップで出力される、制御されたパワーゲインをCLD値に変換するCLD変換ステップを更に含み、
    前記デコードステップが、
    前記入力オーディオ信号のレンダリングを行うために必要な前記制御された空間キュー情報として、前記CLD変換ステップで変換されたCLD値を用いることを特徴とする請求項32に記載のオーディオ信号のレンダリング制御方法。
  37. 前記CLD変換ステップが、
    下記[数18]により、前記制御されたパワーゲインを前記CLD値に変換することを特徴とする請求項36に記載のオーディオ信号のレンダリング制御方法。
    Figure 0004966981
    Figure 0004966981
  38. 前記デコードステップが、
    HRTF係数を適用するバイノーラルデコード方式に従ってバイノーラルステレオ信号を出力することを特徴とする請求項31に記載のオーディオ信号のレンダリング制御方法。
  39. オーディオ信号のレンダリング制御方法において、
    空間キューベースのオーディオ符号化(Spatial Audio Coding、SAC)方式でエンコードされた入力オーディオ信号のダウンミックス信号をSAC方式でデコードするデコードステップと、
    空間キュー情報及び前記入力オーディオ信号のレンダリングに関する制御情報を受信し、前記制御情報に基づいて空間キュー領域で前記空間キュー情報を制御する空間キューレンダリングステップと
    を含み、
    前記デコードステップが、
    前記空間キューレンダリングステップで制御された空間キュー情報に基づいて前記入力オーディオ信号のレンダリングを行い、
    前記空間キュー情報が、
    Figure 0004966981
    で表現される、入力オーディオ信号間のレベル差を示すCLD(Channel Level Difference)であり、
    前記空間キューレンダリングステップが、
    前記エンコード手段から伝送されるCLDからCLDパラメータを抽出するCLDパースステップと、
    該CLDパースステップで抽出されたCLDパラメータから各オーディオ信号のパワーゲインを抽出するゲイン要素変換ステップと、
    該ゲイン要素変換ステップで抽出された各オーディオ信号のパワーゲインを、前記入力オーディオ信号のレンダリングに関する制御情報に基づいて調整することにより、制御されたパワーゲインを算出するゲイン要素制御ステップと
    を含み、
    Figure 0004966981
  40. 前記ゲイン要素変換ステップが、
    下記[数19]のように表現される前記入力オーディオ信号のパワーゲイン(
    Figure 0004966981
    )を抽出することを特徴とする請求項39に記載のオーディオ信号のレンダリング制御方法。
    Figure 0004966981
    (ただし、
    Figure 0004966981
    の係数はm番目のサブバンドのパワーゲイン、
    Figure 0004966981
    はm番目のサブバンドにおける全ての入力オーディオ信号のパワーゲインを示すベクトルである。)
  41. 前記ゲイン要素制御ステップが、
    前記ゲイン要素変換ステップで抽出された入力オーディオ信号のパワーゲイン(
    Figure 0004966981
    )を、前記入力オーディオ信号のレンダリングに関する制御情報に基づいてパンニング法に従って調整することにより、下記[数20]で表現される、制御されたパワーゲイン(
    Figure 0004966981
    )を算出することを特徴とする請求項40に記載のオーディオ信号のレンダリング制御方法。
    Figure 0004966981
    Figure 0004966981
  42. 前記パンニング法が、コンスタントパワーパンニング(Constant Power Panning、CPP)法であり、
    前記、
    Figure 0004966981
    は、下記[数21]で表現されることを特徴とする請求項41に記載のオーディオ信号のレンダリング制御方法。
    Figure 0004966981
    Figure 0004966981
  43. 前記空間キューレンダリングステップが、
    前記ゲイン要素制御ステップで出力される、制御されたパワーゲインをCLD値に変換するCLD変換ステップを更に含み、
    前記デコードステップが、
    前記入力オーディオ信号のレンダリングを行うために必要な前記制御された空間キュー情報として、前記CLD変換ステップで変換されたCLD値を用いることを特徴とする請求項39に記載のオーディオ信号のレンダリング制御方法。
  44. 前記CLD変換ステップが、
    下記[数22]により、前記制御されたパワーゲインを前記CLD値に変換することを特徴とする請求項43に記載のオーディオ信号のレンダリング制御方法。
    Figure 0004966981
  45. 前記デコードステップが、
    HRTF係数を適用するバイノーラルデコード方式に従ってバイノーラルステレオ信号を出力することを特徴とする請求項39に記載のオーディオ信号のレンダリング制御方法。
  46. オーディオ信号のレンダリング制御方法において、
    空間キューベースのオーディオ符号化(Spatial Audio Coding、SAC)方式でエンコードされた入力オーディオ信号のダウンミックス信号をSAC方式でデコードするデコードステップと、
    空間キュー情報及び前記入力オーディオ信号のレンダリングに関する制御情報を受信し、前記制御情報に基づいて空間キュー領域で前記空間キュー情報を制御する空間キューレンダリングステップと
    を含み、
    前記デコードステップが、
    前記空間キューレンダリングステップで制御された空間キュー情報に基づいて前記入力オーディオ信号のレンダリングを行い、特に、前記ダウンミックス信号のL0及びR0から、下記[数23]により、中央信号(C)、左半平面信号(Lf+Ls)及び右半平面信号(Rf+Rs)を抽出し、
    Figure 0004966981
    前記空間キューレンダリングステップが、
    前記エンコード手段から伝送されるCLDからCLDパラメータを抽出するCLDパースステップと、
    該CLDパースステップで抽出されたCLDパラメータから各オーディオ信号のパワーゲインを抽出するゲイン要素変換ステップと、
    該ゲイン要素変換ステップで抽出された各オーディオ信号のパワーゲインを、前記入力オーディオ信号のレンダリングに関する制御情報に基づいて調整することにより、制御されたパワーゲインを算出するゲイン要素制御ステップと
    を含むことを特徴とするオーディオ信号のレンダリング制御方法。
    Figure 0004966981
    Figure 0004966981
  47. 前記ゲイン要素変換ステップが、
    Figure 0004966981
    を抽出することを特徴とする請求項46に記載のオーディオ信号のレンダリング制御方法。
  48. 前記ゲイン要素制御ステップが、
    Figure 0004966981
    に基づいて制御されたパワーゲインを算出することを特徴とする請求項47に記載のオーディオ信号のレンダリング制御方法。
  49. 前記制御されたパワーゲインが、下記[数24]によって算出されることを特徴とする請求項48に記載のオーディオ信号のレンダリング制御方法。
    Figure 0004966981
  50. 前記デコードステップが、
    HRTF係数を適用するバイノーラルデコード方式に従ってバイノーラルステレオ信号を出力することを特徴とする請求項46に記載のオーディオ信号のレンダリング制御方法。
  51. オーディオ信号のレンダリング制御方法において、
    空間キューベースのオーディオ符号化(Spatial Audio Coding、SAC)方式でエンコード手段によりエンコードされた入力オーディオ信号のダウンミックス信号をSAC方式でデコードするデコードステップと、
    空間キュー情報及び前記入力オーディオ信号のレンダリングに関する制御情報を受信し、前記制御情報に基づいて空間キュー領域で前記空間キュー情報を制御する空間キューレンダリングステップと
    を含み、
    前記デコードステップが、
    前記空間キューレンダリングステップで制御された空間キュー情報に基づいて前記入力オーディオ信号のレンダリングを行い、
    前記空間キュー情報が、入力オーディオ信号のダウンミックス比率を示すCPC(Channel Prediction Coefficient)及び入力オーディオ信号間のレベル差を示すCLD(Channel Level Difference)であり、
    前記空間キューレンダリングステップが、
    前記エンコード手段から伝送されるCPC及びCLDの各々からCPCパラメータ及びCLDパラメータを抽出するCPC/CLDパースステップと、
    該CPC/CLDパースステップで抽出されたCPCパラメータから中央信号、左半平面信号及び右半平面信号を抽出して各信号のパワーゲインを算出し、CLDパラメータから左信号成分及び右信号成分の各々のパワーゲインを抽出するゲイン要素変換ステップと、
    該ゲイン要素変換ステップで抽出された各オーディオ信号のパワーゲインを、前記入力オーディオ信号のレンダリングに関する制御情報に基づいて調整することにより、制御されたパワーゲインを算出するゲイン要素制御ステップと
    を含むことを特徴とするオーディオ信号のレンダリング制御方法。
  52. 前記ゲイン要素変換ステップが、
    下記[数25]により、前記CPC/CLDパースステップで抽出されたCPCパラメータから中央信号、左半平面信号及び右半平面信号を抽出することを特徴とする請求項51に記載のオーディオ信号のレンダリング制御方法。
    Figure 0004966981
    Figure 0004966981
  53. 前記CPC/CLDパースステップで抽出されたCLDパラメータが、左信号成分間の
    レベル差情報及び右信号成分間のレベル差情報(
    Figure 0004966981
    )であり、
    前記ゲイン要素変換ステップが、
    前記抽出された中央信号、左半平面信号及び右半平面信号から、前記CLDパラメータに基づいて左信号成分(Ls,Lf)及び右信号成分(Rf,Rs)の各々のパワーゲインを算出することを特徴とする請求項52に記載のオーディオ信号のレンダリング制御方法。
  54. 前記ゲイン要素制御ステップが、
    前記ゲイン要素変換ステップで抽出された入力オーディオ信号のパワーゲインを、前記入力オーディオ信号のレンダリングに関する制御情報に基づいてパンニング法に従って調整することにより、下記[数26]で表現される、制御されたパワーゲインを算出することを特徴とする請求項53に記載のオーディオ信号のレンダリング制御方法。
    Figure 0004966981
    Figure 0004966981
  55. Figure 0004966981
    がマッピングされる前記出力オーディオ信号間の角度情報であることを特徴とする請求項54に記載のオーディオ信号のレンダリング制御方法。
  56. 前記空間キューレンダリングステップが、
    前記ゲイン要素制御ステップで出力される、制御されたパワーゲインをCLD値に変換するCLD変換ステップを更に含み、
    前記デコードステップが、
    前記入力オーディオ信号のレンダリングを行うために必要な前記制御された空間キュー情報として、前記CLD変換ステップで変換されたCLD値を用いることを特徴とする請求項51に記載のオーディオ信号のレンダリング制御方法。
  57. 前記CLD変換ステップが、
    下記[数27]により、前記制御されたパワーゲインを前記CLD値に変換することを特徴とする請求項56に記載のオーディオ信号のレンダリング制御方法。
    Figure 0004966981
    Figure 0004966981
    それぞれ前記制御されたパワーゲインであって、m番目のサブバンドにおけるj番目、k番目のオーディオ信号に対する制御されたパワーゲインである。)
  58. 前記デコードステップが、
    HRTF係数を適用するバイノーラルデコード方式に従ってバイノーラルステレオ信号を出力することを特徴とする請求項51に記載のオーディオ信号のレンダリング制御方法。
  59. オーディオ信号のレンダリング制御方法において、
    空間キューベースのオーディオ符号化(Spatial Audio Coding、SAC)方式でエンコードされた入力オーディオ信号のダウンミックス信号をSAC方式でデコードするデコードステップと、
    空間キュー情報及び前記入力オーディオ信号のレンダリングに関する制御情報を受信し、前記制御情報に基づいて空間キュー領域で前記空間キュー情報を制御する空間キューレンダリングステップと
    を含み、
    前記デコードステップが、
    前記空間キューレンダリングステップで制御された空間キュー情報に基づいて前記入力オーディオ信号のレンダリングを行い、
    前記空間キュー情報が、入力オーディオ信号間の相関性を示すICC(Inter−Channel Correlation)であり、
    前記空間キューレンダリングステップが、
    線形補間過程により、下記[数28]のように、ICCパラメータを制御することを特徴とするオーディオ信号のレンダリング制御方法。
    Figure 0004966981
  60. 前記デコードステップが、
    HRTF係数を適用するバイノーラルデコード方式に従ってバイノーラルステレオ信号を出力することを特徴とする請求項59に記載のオーディオ信号のレンダリング制御方法。
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