JP4941314B2 - 電子部品の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、チップ状の電子部品の製造方法に関する。
内部電極を有する略直方体形状のチップ素体と、チップ素体の両端面に形成された外部電極とを備えるチップ状の電子部品がある。この電子部品の外部電極を形成する方法として、下記特許文献1に記載された方法がある。その方法では、チップ素体の端面と端面の周囲の稜部とを導体ペースト中に浸漬することによりチップ素体の端面に導体ペーストを塗布し、乾燥後、焼き付けて、外部電極を形成する。
特開平4−22509号公報
上記特許文献1の技術では、チップ素体の端面を下方に向けて導体ペーストに浸漬して持ち上げる。すると、表面張力及び重力の作用により導体ペーストがチップ素体の端面の下方に溜まる。このため、チップ素体の端面の周囲の稜部では導体ペーストの厚さが端面より薄くなり、端面が凸の曲面状になる。
チップ素体の稜部において導体ペーストの厚さが薄くなると、電子部品の信頼性が低下する。例えば、外部電極とチップ素体との間の接合強度が低下し、はんだ喰われが発生する虞がある。また、稜部の導体ペーストが薄い状態で乾燥及び焼付後、めっき処理を行うと、めっき液がチップ素体の稜部からチップ素体の内部へ侵入する虞がある。チップ素体の内部にめっき液が侵入すると、電子部品としての特性の劣化やショートが発生する場合がある。
また、チップ素体の稜部の導体ペーストの厚さが薄くなり、端面が凸の曲面状になると、結果として、外部電極の角部のR(曲率半径)が大きくなる。すると、リフローにより表面実装する際に、基板上に電子部品が立ち上がってしまうツームストーン現象(マンハッタン現象)が発生する虞がある。
そこで本発明は、信頼性の低下や実装不良の発生を抑制可能な電子部品の製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る電子部品の製造方法は、チップ素体とチップ素体に形成された外部電極とを備える電子部品の製造方法であって、平面状の第1の素体面と、第1の素体面に垂直な第2の素体面と、第1の素体面及び第2の素体面の間の稜部と、を有するチップ素体を準備するチップ素体の準備工程と、導体材料を含み互いに対向する第1の主面及び第2の主面を有するシートを準備するシートの準備工程と、シートの第1の主面が、第1素体面と平行に位置すると共に稜部と間隔を置いて第1素体面及び稜部と対向し、導体ペーストが、稜部と第1の主面との間に存在して稜部を覆うと共に第1の主面からシートの端面及び第2の主面における端面側の部分にまで亘るように、チップ素体にシート及び導体ペーストを付与する付与工程と、導体ペースト及びシートを乾燥させて、導体ペーストを収縮させることによりシートの端部を稜部に沿うように変形させると共に、導体材料を含む層を形成する乾燥工程と、層を焼き付けて外部電極を形成する焼付工程と、を含むことを特徴とする。
本発明の電子部品の製造方法では、シートの第1の主面が、第1素体面と平行に位置すると共に稜部と間隔を置いて第1素体面及び稜部と対向し、導体ペーストが、稜部と第1の主面との間に存在して稜部を覆うと共に第1の主面からシートの端面及び第2の主面における端面側の部分にまで亘るように、チップ素体にシート及び導体ペーストを付与する。この状態で、乾燥工程を行うので、シートの第1の主面における端面側の部分とチップ素体の稜部との間から、端面と第2の主面の端面側の部分とにまで亘って存在する導体ペーストが、乾燥して収縮することにより、シートの端部がチップ素体の稜部に沿うように変形する。同時に、シートと導体ペーストとにより、導体材料を含む層が形成される。その後、焼付工程において、その層を焼き付けて、外部電極を形成する。従って、外部電極は、チップ素体の稜部を覆う角部の厚さが、チップ素体の第1の素体面を覆う平面部の厚さより厚くなる。よって、信頼性の低下を抑制することができる。また、第1の素体面にシートを付けることにより、第一面に形成された外部電極は、第1の素体面と平行な平面部を有することとなる。これにより、外部電極は、第1の素体面側の面が平面状になり、且つ、角部の厚さが厚くなるので、外部電極の角部における外側のRが小さくなり、実装時にツームストーン現象が発生することを抑制することができる。よって、実装不良を抑制することができる。更に、付与工程において導体ペーストを稜部と第1の主面との間からシートの端面及び第2の主面における端面側の部分にまで亘るように付与するので、乾燥工程においてシートの端面をチップ素体の稜部に沿うように変形させることができる。よって、シートの端面が突起を形成しないように構成することができる。
本発明に係る電子部品の製造方法では、好ましくは、チップ素体の準備工程では、矩形状の第1の素体面と、第1の素体面に垂直に隣り合う4つの第2の素体面と、第1の素体面と各第2の素体面との間の4つの稜部と、第1の素体面の4つの角部にそれぞれ位置して4つの稜部と連続する4つの頂部と、を有する略直方体形状のチップ素体を準備し、シートの準備工程では、矩形状で、第1の素体面と平行に載置した際に第1の素体面と4つの稜部と4つの頂部と対向する領域を含む大きさに形成されたシートを準備し、付与工程では、シートの第1の主面が、第1の素体面と平行に位置すると共に4つの稜部及び4つの頂部それぞれと間隔を置いて第1素体面及び4つの稜部及び4つの頂部それぞれと対向し、導体ペーストが、各4つの稜部及び4つの頂部と第1の主面との間に存在して各4つの稜部及び4つの頂部を覆うと共に第1の主面からシートの4つの端面及び第2の主面における4つの端面側の部分に亘るように、チップ素体にシート及び導体ペーストを付与し、乾燥工程では、4つの稜部及び4つの頂部それぞれに沿うようにシートの端部を変形させる。
この場合、チップ素体の第1の素体面を囲む4つの稜部及び4つの頂部における外部電極の厚さが第1の素体面における外部電極の厚さより厚くなる。よって、信頼性の低下を更に抑制することができる。また、4つの稜部及び4つの頂部の外部電極の厚さが厚くなることにより、外部電極の4つの角部のRが小さくなる。よって、実装不良をより確実に抑制することができる。更に、4つの稜部及び4つの頂部それぞれに沿うようにシートの4つの端面それぞれが変形するので、シートの端面が突起を形成しないように構成することができる。
本発明の電子部品の製造方法では、好ましくは、凹部が形成されたシートホルダであって、シートを凹部の底面に載置した際にシートの外周に沿って端面と凹部の側壁との間に隙間ができるように凹部が形成されたシートホルダを準備するシートホルダの準備工程を含み、付与工程は、チップ素体の第1の素体面及び4つの稜部及び4つの頂部に導体ペーストを付与する導体ペースト付与工程と、導体ペーストを介してチップ素体の第1の素体面をシートホルダの凹部内に載置されたシートに付けるシート付与工程と、を含む。
この場合、第1の素体面及び4つの稜部に導体ペーストを付与し、導体ペーストを介してチップ素体の第1の素体面をシートホルダの凹部内に載置したシートに付ける。これにより、第1の素体面に付与された導体ペーストが、シートの第1の主面における端面側の部分とチップ素体の稜部との間に押し出される。この押し出された導体ペーストと稜部に塗布された導体ペーストとが、シートの第1の主面の端面に達する。この端面に達した導体ペーストが、端面と凹部の側壁との間の隙間へ、毛細管現象により流れ込む。そして、シートが付けられた状態でチップ素体を持ち上げることにより、導体ペーストは、第2の主面の端面側の部分にまで達する。これにより、シートの外周に沿って第2の主面の端面側の部分まで、導体ペーストを容易に回り込ませることができる。
本発明の電子部品の製造方法では、好ましくは、シート付与工程において、チップ素体をシートに付けた状態でシートを凹部の底面から離した後に、シートを底面に当接させる。
この場合、シートを底面から離すことにより、凹部の底面とシートとの間に隙間が形成される。この隙間が形成されることにより、導体ペーストが第2の主面の端面側の部分に効率的に流れ込む。そして、シートを再び底面に当接させることにより、第2の主面側に回りこんだ導体ペーストが底面に押されて、第2の主面の端面側の部分を確実に覆うように広がる。これにより、導体ペーストを第2の主面の端面側の部分にまで確実に回りこませることができる。
本発明の電子部品の製造方法では、好ましくは、シートホルダの凹部の底面には、底面の外周に沿って溝部が設けられている。この場合、凹部内にシートを載置すると、シートの第2の主面の外周に沿った端面と溝部の底面との間には隙間ができる。この隙間に導体ペーストが流れ込むので、第2の主面の端面側の部分にまで導体ペーストをより効率よく回り込ませることができる。また、導体ペーストが溝部まで流れ込んで止まるので、シートの第2の主面の中央部にまで濡れ広がることを防止できる。これにより、導体ペーストがシートの第2の主面の全域に濡れ広がり、シートを凹部から取り出しにくくなることを防止できる。
本発明の電子部品の製造方法では、好ましくは、凹部の開口形状は、略矩形状で、凹部の各側壁の中央部が湾曲して角側の部分より外側に突出している。この場合、シートの端面と凹部の側壁と間の隙間は、各側壁の中央部が大きく、角部に向けて小さくなる。これにより、導体ペーストが毛細管現象により各辺の中央部から角部へ流れ易くなる。よって、導体ペーストをシートの角部分へ確実に回り込ませることができる。
本発明の電子部品の製造方法では、好ましくは、導体ペーストはガラス成分を含み、シートはガラス成分を含まない。このようにすることにより、例えば、チップ素体にガラス成分が含まれる場合、導体ペーストをチップ素体に密着させることができる。そして、導体ペーストの外側に貼り付けられるシートはガラス成分を含まないので、焼付けを行う際に、外部電極の端面が周囲に付着することを抑制することができる。また、シートがガラス成分を含まないことにより、その分だけ導体材料の含有量を増やすことができ、外部電極の導電性を向上させることができる。更に、外部電極にめっきを行う場合、シートがガラス成分を含まないことにより、めっき膜とシートによって形成された部分との間の密着性が高まり、めっき膜との剥離を抑制することができる。
本発明の電子部品の製造方法では、好ましくは、シートは、導体性粉末と溶剤を含む導体グリーンシートである。この場合、導体ペーストよりシートが乾燥している為に、溶剤が導体ペーストからシートへ拡散するので、導体ペーストとシートが一体となって乾燥する。続いて、一体となった導体ペーストとシートを焼き付けることとなる。これにより、外部電極において導体ペーストから構成された部分とシートから構成された部分との間のクラックの発生を抑制することができる。
本発明の電子部品の製造方法では、好ましくは、付与工程では、導体ペーストを介してチップ素体の第1の素体面をシートに付けることにより、第1の素体面とシートとの間の導体ペーストをシートと稜部及び頂部との間の空間に押し出す。これにより、導体ペーストによりチップ素体の稜部及び頂部を確実に覆うことができる。
本発明の電子部品の製造方法によれば、信頼性の低下や実装不良の発生を抑制可能な電子部品の製造方法を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素に同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
最初に、図1から図3を参照して、本実施形態に係る電子部品Cについて説明する。図1は、本実施形態に係る電子部品の斜視図である。図2は、本実施形態に係る電子部品の断面図である。図3は、図2の部分拡大図である。本実施形態に係る電子部品Cは、チップ状の積層型セラミックコンデンサである。この電子部品Cは、略直方体形状で、例えば、長手方向(横)の長さが1.0mm程度、幅方向の長さ及び奥行き方向の長さが0.5mm程度である。
図1に示すように、電子部品Cは、略直方体形状のチップ素体1と、チップ素体1の両端面にそれぞれ形成された第1の外部電極3及び第2の外部電極5と、を備えている。チップ素体1は、互いに対向する端面11及び端面12と、端面11,12に垂直で互いに対向する側面13及び側面14、端面11,12及び側面13,14に垂直で互いに対向する側面15,16とを有する。
また、チップ素体1は、端面11と側面13との間の稜部R13、端面11と側面14との間の稜部R14、端面11と側面15との間の稜部R15、端面11と側面16との間の稜部R16、端面12と側面13との間の稜部R23、端面12と側面14との間の稜部R24、端面12と側面15との間の稜部R25、及び、端面12と側面16との間の稜部R26を有している。稜部R13〜R16、R23〜R26は、チップ素体1が研磨されてR形状を成している部分である。
また、チップ素体1は、直方体形状の8つの頂点をそれぞれ含む8つの頂部1Rを有している。この8つの頂部1Rは、端面11の角部に位置して稜部R13〜R16に連続する4つの頂部1Rと、端面12の角部に位置して稜部R23〜R26に連続する4つの頂部1Rである。この頂部1Rは、研磨されて3次元的に(各方位から見て)R形状を成している。研磨されてR形状を成しているのは、チップ素体1における角部の破損を防止するためである。チップ素体1における稜部の曲率半径は、例えば、電子部品Cの幅方向の長さの5%〜10%程度である。
第1の外部電極3は、チップ素体1における端面11全域と、稜部R13〜R16と、端面11側の4つの頂部1Rと、を覆っている。更に第1の外部電極3は、側面13〜16の端面11側の部分まで覆っている。このような第1の外部電極3は、端面11を覆う平面状の平面部3Pと、平面部3Pの周囲に位置してチップ素体1の稜部R13〜R16及び頂部1Rを覆う角部3Rと、を含む。
第2の外部電極5は、チップ素体1における端面12全域と、稜部R23〜R26と、端面12側の4つの頂部1Rと、を覆っている。更に第2の外部電極5は、側面13〜16の端面12側の部分まで覆っている。このような第2の外部電極5は、端面12を覆う平面状の平面部5Pと、平面部5Pの周囲に位置してチップ素体1の稜部R23〜R26を覆う角部5Rと、を含む。
図2に示すように、チップ素体1は、複数の誘電体層7と複数の内部電極層9とが交互に積層されて構成されている。この積層方向は、チップ素体1の面11,12の対向方向と垂直で、側面13と側面14との対向方向と平行である。図2には、誘電体層7及び内部電極層9を図面上で視認できる程度の数としたが、実際は、誘電体層7と内部電極層9とは必要な電気特性に応じてそれぞれ数十層から5百層程度積層されている。また、実際の誘電体層7は、重なり合う誘電体層7との間の境界が視認できない程度に一体化されている。この誘電体層7は、例えば、BaTiO系、Ba(Ti,Zr)O系、(Ba、Ca)TiO系などの誘電体材料からなる。
内部電極層9は、小型化且つ高容量化のために、チップ素体1の稜部R13〜R16,R23〜R26まで達して積層されている。内部電極層9は、例えば、Niなどの卑金属材料等の導体材料からなる。この内部電極層9は、第1内部電極層9Aと第2内部電極層9Bとで構成されている。
第1内部電極層9Aは、第2内部電極層9Bに対して第1の外部電極3側にずれて、その端面がチップ素体1の端面11及び稜部R13,R14及び頂部1Rから露出している。このため、第1内部電極層9Aは、端面11及び稜部R13,R14及び頂部1Rを覆う第1の外部電極3と機械的かつ電気的に接続されている。第2内部電極層9Bは、第1内部電極層9Aに対して第2の外部電極5側にずれて、その端面がチップ素体1の端面12及び稜部R23,R24及び頂部1Rから露出している。このため、第2内部電極層9Bは、端面12及び稜部R23,R24及び頂部1Rを覆う第2の外部電極5と機械的かつ電気的に接続されている。
引き続いて、図3を参照して、第1及び第2の外部電極3,5についてより詳細に説明する。第1及び第2の外部電極3,5は、同様な構成を有しているので、第1の外部電極3の説明を省略して第2の外部電極5について説明する。なお、図3には、めっき膜を示していないが、第2の外部電極5の外周面は、めっき膜で覆われている。
第2の外部電極5は、第1電極層5Aと第2電極層5Bとを含んでいる。第1電極層5Aは、チップ素体1の表面に接し、チップ素体1の端面12全域と、稜部R23〜R26と、端面12側の4つの頂部1Rと、を覆っている。更に第1電極層5Aは、側面13〜16の端面12側の部分まで覆っている。第2電極層5Bは、第1電極層5Aの外側に設けられ、第1電極層5Aにおける端面12全域と、稜部R23〜R26と、端面12側の4つの頂部1Rとを覆う部分を更に覆うように形成されている。すなわち、第2の外部電極5の平面部5P及び角部5Rは、第1及び第2の電極層5A,5Bにより構成されている。
この第1電極層5A及び第2電極層5Bは、それぞれ銀、パラジウム、銀パラジウム、又は銅などの導体材料を含んで構成されている。そして、第1電極層5Aの材料にはガラスフリットが含まれ、第2電極層5Bの材料にはガラスフリットは含まれない。第1電極層5Aがガラス成分を含むことにより、ガラス成分を含むチップ素体1に第1電極層5Aを密着させることができる。
第2電極層5Bがガラス成分を含まないことにより、めっき膜との密着性が高まり、第2電極層5Bとめっき膜との剥離を抑制することができる。また、第2電極層5Bは、ガラス成分を含まない分だけ単位体積当たりの導体材料の含有量が多いので、外部電極としての導電性を高めることができる。更に、第2電極層5Bは、第1電極層5Aより導体材料の含有量が多いために緻密化されている。
以上説明した第1及び第2の外部電極3,5は、角部3R、5Rの厚さが平面部3P,5Pの厚さより厚い。従って、第1及び第2の外部電極3,5とチップ素体1との間の接合強度が向上し、はんだ喰われの発生を抑制できる。なお、第1及び第2の外部電極3,5における平面部3P,5P及び角部3R,3Pの厚さとは、それぞれの部分が接するチップ素体1の表面の法線方向の厚さである。
また、第1及び第2の外部電極3,5は、角部3R,5Rの厚さが平面部3P,5Pの厚さより厚いことに加えて、平面部3P,5Pが平面状である。このため、角部3R,5RのR(曲率半径)が小さいので、リフローはんだ付けを行う際に電子部品が立ち上がるツームストーン現象の発生を防止することができる。
引き続いて、本実施形態に係る電子部品の製造方法について説明する。図4に示すように、本実施形態に係る電子部品の製造方法は、チップ素体の形成工程(チップ素体の準備工程)S1、導体グリーンシートの形成工程(シートの準備工程)S2、シートホルダの準備工程S3、導体ペーストの塗布工程(導体ペースト付与工程)S4、導体グリーンシートの貼付工程(シート付与工程)S5、乾燥工程S6、焼付工程S7、めっき工程S8を含む。以下、各工程について詳細に説明する。
最初に、チップ素体の形成工程S1において、チップ素体1を形成する。チップ素体1を形成するために、まず、誘電体層7となるセラミックグリーンシートを形成する。ドクターブレード法等を用いてセラミックスラリーをPETフィルム上に、塗布後、乾燥させてセラミックグリーンシートを形成する。セラミックスラリーは、例えば、チタン酸バリウムを主成分とする誘電体材料に溶剤、可塑剤、及びガラスフリット等を加えて混合分散することにより得られる。形成したセラミックグリーンシートに、内部電極層9となる電極パターンをスクリーン印刷し、乾燥する。電極パターンを印刷するための電極ペーストは、Ni粉末にバインダや溶剤等を混合したものである。
このようにして複数の電極パターン付グリーンシート形成し、積層する。続いて、電極パターン付グリーンシートの積層体を積層方向と垂直に切断して直方体形状の積層チップを形成し、焼成する。焼成した積層チップをバレル研磨して、直方体形状の稜部をR状にする。以上のようにして、上述したチップ素体1を製造する。
次に、導体グリーンシートの形成工程S2において、導体グリーンシートを形成する。図5は、本実施形態に係る導体グリーンシートの形成方法を示す図である。まず、図5(a)に示すように、PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム32上に、導体グリーンシート用のペースト31aを100μm程度の厚みで塗布する。導体グリーンシート用のペースト31aは、銀、パラジウム、銀パラジウム、又は銅などの導体紛に樹脂性のバインダと有機溶剤とを混合させたものである。
次に、遠赤外線等によりPETフィルム32上に塗布したペースト31aを乾燥させて、導体グリーンシート母材31bを形成する(図4(b))。乾燥後の導体グリーンシート母材31bは生乾き状態で、有機溶剤が残留している。導体グリーンシート母材31bの厚さは、30〜60μm程度である。その後、図4(c)に示すように、導体グリーンシート母材31bからPETフィルム32を剥がす。
この導体グリーンシート母材31bは、導電性の粉末とバインダを含んだ状態である。また、導体グリーンシート母材31bは、乾燥時に大気に露出した一方の主面と、PETフィルム32に覆われていた他方の主面とを有する。一方の主面は、他方の主面より乾燥した状態である。
そして、導体グリーンシート母材31bをチップ素体1の端面11,12と同形状に切断して導体グリーンシート31を形成する。本実施形態のチップ素体1の端面11と端面12とは同じ正方形状であり、導体グリーンシート31も同様な正方形状となるように形成する。導体グリーンシート31の大きさは、一辺がチップ素体1の幅より大きい。チップ素体1の幅とは、互いに対向する側面13と側面14間の距離、又は、互いに対向する側面15と側面16間の距離である。導体グリーンシート31の大きさは、端面11と稜部R13〜R16と頂部1Rとを覆う大きさである。
一方で、シートホルダの準備工程S3において、図6及び図7に示すシートホルダ50を準備する。図6は、本実施形態に係るシートホルダの斜視図である。シートホルダ50は、複数の導体グリーンシート31を支持するためのシート状のホルダである。図7は、本実施形態に係るシートホルダに導体グリーンシート31を載置した状態のシートホルダの平面図及び断面図である。
シートホルダ50には、主面上に配列して厚さ方向に凹んだ複数の凹部51が形成されている。凹部51の開口形状は、導体グリーンシート31がギャップを持って配置できるように形成されている。すなわち、凹部51の開口形状は、正方形状で、一辺の長さが導体グリーンシート31の一辺の長さより長い。凹部51の底面52は、シートホルダ50の主面と平行な平面状である。この底面52は、凹部51の開口形状と同形状且つ同寸法に形成されている。凹部51の側壁53は、シートホルダ50の主面及び凹部51の底面52と垂直である。
凹部51内に載置した導体グリーンシート31が凹部51から側壁53に対して垂直方向にずれることを防止するために、凹部51の深さは、導体グリーンシート31の厚さ以上の深さである。また、2枚以上の導体グリーンシート31が重なって凹部51に載置されることを防止するために、凹部51の深さは、導体グリーンシート31の2倍の厚さより小さい深さであることが好ましい。
また、凹部51は、その4つの角部54が外周側に突出し、R形状を成している。更に、凹部51の底面52における中央部周辺には、複数の空気孔55が形成されている。空気孔55は、底面52からシートホルダ50の裏面まで貫通する貫通孔である。9個の空気孔55が縦3列横3列に配列して形成され、中央の空気孔55が、底面52の中央部に位置するように形成されている。シートホルダ50は、SUS304等の材料により形成される。
図7に示すように、シートホルダ50の各凹部51に、導体グリーンシート31をそれぞれ載置する。図7(a)は、シートホルダ50の平面図を示す。図7(b)は、シートホルダ50の各凹部51を含み、シートホルダ50の主面と垂直且つ凹部51の一つの側壁と平行で、凹部51の中央を通る面の7b−7b断面図である。
導体グリーンシート31の外周に沿って、導体グリーンシート31の端面31eと凹部51の側壁53との間に隙間56が形成されるように、導体グリーンシート31を凹部51内に載置することができる。隙間56の寸法、すなわち、互いに対向する導体グリーンシート31の端面31eと凹部51の側壁53との間の距離は、導体グリーンシート31が凹部51の中央に載置されたときに、20μm〜50μm程度である。なお、この段階では、導体グリーンシート31の端面31eの一部が凹部51の側壁53と接触していてもよい。側壁53に導体グリーンシート31の端面31eの一部が接触することにより、導体グリーンシート31を凹部51内に位置決めすることができる。
導体グリーンシート31の一方の主面31cが露出し、他方の主面31dがシートホルダ50の底面52に接するように、導体グリーンシート31を配置する。主面31cは、導体グリーンシート母材31bの一方の主面の一部であり、乾燥時に大気に露出した面である。主面31dは、導体グリーンシート母材31bの他方の主面の一部であり、PETフィルム32に覆われていた面である。主面31cは、主面31dより乾燥した状態である。
次に、導体ペーストの塗布工程S4において、チップ素体1に導体ペーストを塗布する。導体ペーストの成分は、導体グリーンシート用のペーストが含有する成分にガラスフリットを加えたものである。チップ素体1の端面11を下方にして、端面11、稜部R13〜R16、頂部1R、及び側面13〜16の端面11側の部分を導体ペースト中に浸漬する。これにより、チップ素体1の端面11、稜部R13〜R16、頂部1R、及び側面13〜16の端面11側の部分に、導体ペーストを塗布する。
このようにしてチップ素体1に導体ペースト33を塗布した状態では、図8(b)に示すように、表面張力及び重力の作用により導体ペースト33がチップ素体1の端面11の下方に溜まる。このため、導体ペースト33においてチップ素体1の稜部R13〜R16及び頂部1Rに塗布された部分では、導体ペーストの厚さが端面11に塗布された部分より薄くなる。また、端面11に塗布された導体ペースト33の部分は、その表面が凸の曲面状になる。
続いて、導体グリーンシートの貼付工程S5において、図8及び図9に示すように、導体ペースト33を介してチップ素体1の端面11に導体グリーンシート31を貼り付ける。図8は、本実施形態に係る導体グリーンシートの貼付工程における貼付前の状態を示す平面図及び断面図である。図9は、本実施形態に係る導体グリーンシートの貼付工程における貼付中の状態を示す平面図及び断面図である。図8(a)及び図9(a)が平面図を示し、図8(b)及び図9(b)が断面図を示す。
図8に示すように、導体ペースト33が塗布された端面11を下方に向けて、導体ペースト33を介してチップ素体1の端面11を導体グリーンシート31の主面31cに付ける。この状態で、導体グリーンシート31は、チップ素体1の端面11と平行に位置して、端面11と対向している。そして、導体グリーンシート31の主面31cにおける端面31e側の端部31fは、チップ素体1の稜部R13〜R16及び頂部1Rと間隔を置いて対向している。更に、導体グリーンシート31の端面31eが、導体グリーンシート31に垂直な上方方向から見てチップ素体1の各側面13〜16の外側に位置するように、導体グリーンシート31をチップ素体1の端面11に貼り付ける。
導体グリーンシート31をチップ素体1の端面11に貼り付けると、チップ素体1の端面11に塗布された導体ペースト33が、導体グリーンシート31の主面31cにおける端部31fと稜部R13〜R16及び頂部1Rとの間に押し出される。この押し出された導体ペースト33と稜部R13〜R16及び頂部1Rに塗布された導体ペースト33とが、導体グリーンシート31の端面31eと凹部51の側壁53との間の隙間56へ、毛細管現象により流れ込む。これにより、導体グリーンシート31の端面31eに容易に導体ペースト33を付与することができる。また、導体グリーンシート31を凹部51に載置したときに、端面31eの一部が凹部51の側壁53に接触していても、導体ペースト33が流れ込むことにより、導体グリーンシート31がずれて、端面31eと側壁53とが離れ、端面31eにまで導体ペースト33が付与される。
凹部51は、角部54が外周側へ広がっているので、導体グリーンシート31の角部と凹部51の角部54の側壁53との間の隙間56は、他の隙間56より大きい。従って、チップ素体1の頂部1R及び導体グリーンシート31の角部には、稜部R13〜R16より多くの導体ペースト33が付与されることとなる。また、導体ペースト33は、隙間56から溢れてシートホルダ50の表面における凹部51の外周部分にまで広がる。
このようにチップ素体1の端面11に導体グリーンシート31を貼り付けた状態で、チップ素体1を上方へずらす。すなわち、導体グリーンシート31の主面31dを凹部51の底面52から離す。導体グリーンシート31を底面52から離すことにより、凹部51の底面52と導体グリーンシート31の主面31dとの間に隙間が形成される。この隙間が形成されることにより、導体ペースト33が主面31dの端面31e側の端部31gに効率的に流れ込む。
続いて、チップ素体1を下方にずらして導体グリーンシート31を凹部51の底面52に当接させる。これにより、主面31d側の端部31gに回りこんだ導体ペースト33が底面52に押されて、主面31dの外周に沿った端部31g全域を確実に覆うように広がる。
その後、チップ素体1を上方に引き上げる。このとき、導体ペースト33を介して導体グリーンシート31を貼り付けているので、導体グリーンシート31が貼り付けられた状態で、チップ素体1が持ち上げられる。導体グリーンシート31を凹部51から持ち上げるときには、空気孔55から空気が凹部51内に流入するので、容易に導体グリーンシート31を貼り付けた状態でチップ素体1を引き上げることができる。
チップ素体1を凹部51の底面52と垂直な方向に引き上げると、チップ素体1及び導体グリーンシート31からシートホルダ50に亘る導体ペースト33は、糸を引くように伸びて切れる。そして、チップ素体1及び導体グリーンシート31に付着した導体ペースト33とシートホルダ50側に残る導体ペースト33とに分離する。分離後、図10に示すように、分離する際に導体グリーンシート31側から糸を引くように伸びた部分は、主面31dの外周に沿った端部31g付近に付着する。これによって、導体ペースト33を主面31d側の端部31gにまで回り込ませることができる。また、余分な導体ペースト33がシートホルダ50側に付着して残るので、チップ素体1及び導体グリーンシート13に付着する導体ペースト33の量を安定させることができる。これにより、チップ素体1の側面13〜16における導体ペースト33の厚さが安定する。
導体グリーンシート31は、導体ペースト33より溶剤の含有量が少ないので、導体グリーンシート31と導体ペースト33とが接する部分では、導体ペースト33中の溶剤が導体グリーンシート31へ拡散する。これにより、導体グリーンシート31において導体ペースト33と接する部分は、軟化する。導体グリーンシート31の端部は、導体ペースト33に主面31c、主面31d及び端面31eが覆われているので、最も軟化しやすい。
次に、乾燥工程S6において、導体ペースト33及び導体グリーンシート31を乾燥させる。図10に示す状態のように、チップ素体1の端面11を下方に向けた状態で、下方から遠赤外線ヒータをあてるか又は雰囲気乾燥炉に通すことにより乾燥させる。導体ペースト33は、導体グリーンシート31より含有する溶剤の割合が多いので、乾燥過程において、溶剤が揮発して導体グリーンシート31より収縮する。
導体グリーンシート31の主面31c側の端部31fとチップ素体1の稜部R13〜R16及び頂部1Rとの間から、端面31e及び主面31d側の端部31gとにまで亘って存在する導体ペースト33が、乾燥して収縮することにより、導体グリーンシート31の端部がチップ素体1側に引っ張られる。導体グリーンシート31の端部は、軟化しているので、容易に引っ張られる。これにより、乾燥が進むにつれて、導体グリーンシート31の外周に沿った端部は、稜部R13〜R16及び頂部1Rに沿うように変形する。
乾燥後は、図11に示すように、導体ペースト33と導体グリーンシート31とが一体となった導体層34が形成される。図11は、本実施形態に係る乾燥工程後の断面図である。導体層34は、導体ペースト33が乾燥して形成された部分35と、導体グリーンシート31が乾燥して形成された層36とで構成されている。層36の外周に沿った端部36aは、チップ素体1の稜部R13〜R16及び頂部1Rに沿って曲がっている。
また、導体層34におけるチップ素体1の端面11を覆う部分の表面は、層36で構成されているので、平面状である。また、導体層34におけるチップ素体1の稜部R13〜R16及び頂部1Rを覆う部分は、その厚さが、チップ素体1の端面11を覆う部分の厚さより厚くなる。
続いて、チップ素体1の端面12についても端面11と同様に、導体ペーストの塗布工程S4、導体グリーンシートの貼付工程S5、乾燥工程S6を行う。これにより、チップ素体1の端面12に導体層34が形成される。その後、焼付工程S7において、導体層34を焼き付けて焼付電極層を形成する。
引き続いて、めっき工程S8において、焼付電極層に電気めっきが施されて、焼付電極層を覆うめっき電極層が形成される。例えば、バレルめっき法によりNiめっきが行われてNiめっき層を形成し、続いてSnめっきが行われてSnめっき層が形成される。これにより、チップ素体1の端面11には第1の外部電極3が形成され、端面12には第2の外部電極5が形成される。
以上説明した本実施形態に係る電子部品の製造方法では、導体ペーストの塗布工程S4及び導体グリーンシートの貼付工程S5において、導体グリーンシート31の主面31cが、チップ素体1の端面11又は12と平行に位置するように、導体グリーンシート31をチップ素体1に導体ペースト33を介して貼り付ける。この際に、チップ素体1の稜部R13〜R16及び頂部1Rと間隔を置いて対向するように導体グリーンシート31を貼り付ける。これにより、予めチップ素体1の端面11又は端面12に塗布した導体ペースト33が、稜部R13〜R16及び頂部1Rと導体グリーンシートの主面31cとの間に充填されて、稜部R13〜R16及び頂部1Rを覆うこととなる。且つ、導体ペースト33が、導体グリーンシート31の主面31cから端面31e及び主面31dにおける端部31gにまで亘るようにする。
この状態で、乾燥工程S6及び焼付工程S7において導体ペースト33及び導体グリーンシート31を乾燥させる。乾燥時には、導体グリーンシート31の主面31cにおける端部31fとチップ素体1の稜部R13〜R16及び頂部1Rとの間から、端面31eと主面31dにおける端部31gとにまで亘って存在する導体ペースト33が、乾燥して収縮する。これにより、導体グリーンシート31の端部がチップ素体1の稜部R13〜R16及び頂部1Rに沿うように変形する。
従って、第1及び第2の外部電極3,5は、角部3R、5Rの厚さが平面部3P,5Pの厚さより厚い。これにより、第1及び第2の外部電極3,5とチップ素体1との間の接合強度が向上し、はんだ喰われの発生を抑制できる。また、第1及び第2の外部電極3,5は、角部3R,5Rの厚さが平面部3P,5Pの厚さより厚いことに加えて、平面部3P,5Pが平面状である。このため、角部3R,5RのR(曲率半径)が小さいので、リフローはんだ付けを行う際に電子部品が立ち上がるツームストーン現象の発生を防止することができる。
ところで、本実施形態によれば、乾燥工程S6及び焼付工程S7において導体グリーンシート31の端部がチップ素体1の稜部R13〜R16及び頂部1Rに沿うように変形する。例えば、導体グリーンシート31の端面31e及び主面31d側の端部31gに導体ペースト33を塗布しない場合、乾燥時に導体ペースト33が収縮することにより、導体グリーンシート31の端部が突出することとなる。端部が突出すると、電子部品Cを実装する際に、電子部品Cのハンドリングのミスや、基板ランドに突出した部分が当たって実装不良を引き起こす可能性がある。このため、突出した端部を研磨する等の工程が必要となる。しかしながら、研磨する際に、突出した端部だけでなく端部の周囲の部分ごと剥がれてしまう場合があり、研磨は容易な作業ではない。これに対して、本実施形態では、端面31eと主面31dにおける端部31gとにまで亘って導体ペースト33を付与するので、導体グリーンシート31の端部をチップ素体1の稜部R13〜R16及び頂部1Rに沿って変形させることができる。従って、導体グリーンシート31の端部が突出することがないので、端部を研磨する工程は不要となる。
また、本実施形態に係る電子部品の製造方法では、シートホルダ50を用いて導体グリーンシート31をチップ素体1に貼り付ける。シートホルダ50の凹部51における側壁53と導体グリーンシート31の端面31eとの間に隙間56が形成されるので、導体ペースト33が、この隙間56に毛細管現象により流れ込む。そして、導体グリーンシート31が貼り付けられた状態でチップ素体1を持ち上げると、導体ペースト33は、導体グリーンシート31の主面31dの端部31gにまで達する。このように、シートホルダ50を用いることにより、導体グリーンシート31の外周に沿って主面31dの端部31gまで、導体ペースト33を容易に回り込ませることができる。
また、本実施形態に係る電子部品の製造方法では、導体グリーンシートの貼付工程S5において、チップ素体1の端面11を導体グリーンシート31に付けた状態で、導体グリーンシート31を凹部51の底面53から離した後に、再び導体グリーンシート31を底面52に当接させる。この場合、導体グリーンシート31を凹部51の底面53から離すことにより、凹部51の底面52と導体グリーンシート31の主面31dとの間に隙間が形成される。このため、導体ペースト33が主面31dの端部31fにまで容易に流れ込む。そして、導体グリーンシート31を再び底面52に当接させることにより、主面31d側に回りこんだ導体ペースト33が底面52に押されて、主面31dの端部31fを覆うように広がる。これにより、導体ペースト33を主面31dにおける端部31gにまで確実に回りこませることができる。
また、本実施形態に係る電子部品の製造方法では、第1及び第2の外部電極3,5を形成するための導体ペースト33はガラス成分を含み、導体グリーンシート31はガラス成分を含まない。このようにすることにより、チップ素体1にガラス成分が含まれているので、導体ペースト33をチップ素体1に密着させることができる。そして、導体ペースト33の外側に貼り付けられる導体グリーンシート31はガラス成分を含まないので、焼付けを行う際に、外部電極が周囲の部材に付着することを抑制することができる。また、導体グリーンシート31がガラス成分を含まないことにより、その分だけ導体材料の含有量を増やすことができ、外部電極の導電性を向上させることができる。更に、外部電極にめっきを行う際に、めっき膜と導体層34の層36との間の密着性が高まり、導体層34とめっき膜との剥離を抑制することができる。
また、本実施形態に係る電子部品の製造方法では、導体グリーンシート31は、導体性粉末と溶剤を含む。この場合、導体ペースト33よりシートが乾燥している為に、溶剤が導体ペースト33から導体グリーンシート31へ拡散するので、乾燥時には、導体ペースト33と導体グリーンシート31が一体となって乾燥する。そして、一体となった導体層34を焼き付けることとなる。これにより、外部電極において導体ペースト33から構成された部分と導体グリーンシート31から構成された部分との間のクラックの発生を抑制することができる。
また、本実施形態に係る電子部品の製造方法では、導体ペースト33が塗布されたチップ素体1の端面11を導体グリーンシート31の主面31cに付ける。導体グリーンシート31の主面31cは、裏側の主面31dより乾燥している面である。もし、より乾燥している主面31cを外側にして主面31dを導体ペースト33に付けた場合、外向きに凹となるように反り易く、導体グリーンシート31と導体ペースト33の密着性が低く、導体グリーンシート31の端部が突出し易くなる。
これに対して、本実施形態では、より乾燥している主面31cを導体ペースト33に付けるので、主面31dを導体ペースト33に付ける場合に比べて溶剤が導体ペースト33から導体グリーンシート31へ拡散し易く、導体グリーンシート31と導体ペースト33の密着性が高まる。これより、導体グリーンシート31の端部がチップ素体1の稜部R13〜R16,R23〜R26及び頂部1Rに沿って曲がり易くなる。
また、導体グリーンシート母材31bの形成過程において、導体グリーンシート31用のペーストをPETフィルム32に塗布後、導体性粉末は、PETフィルム32側に沈降していく。このため、導体グリーンシート31の主面31c側は、主面31d側より導体性粉末の密度が低い。このような導体グリーンシート31の主面31cを導体ペースト33に付けると、導体ペースト33中の溶剤が導体グリーンシート31の主面31c側へ拡散することにより、溶剤と共に導体ペースト33中の導体性粉末が導体グリーンシート31の主面31c側へ拡散する。これにより、導体グリーンシート31は、ポーラス部分が導体性粉末によって埋められて緻密な状態となる。このように導体性粉末の密度が高い導体グリーンシート31によって、チップ素体1の端面11、稜部R13〜R16、及び頂部1Rを覆うので、より確実にめっき液がチップ素体1内に進入することを防止できる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
図12〜図14を参照して、本実施形態の第1の変形例について説明する。図12は、本実施形態の第1の変形例に係るシートホルダの斜視図である。図13は、本実施形態の第1の変形例に係るシートホルダの平面図及び断面図である。図14は、本実施形態の第1の変形例に係る導体グリーンシートの貼付工程における貼付中の状態を示す断面図である。第1の変形例に係るシートホルダ60は、上記実施形態に係るシートホルダ50における凹部51の底面52に、外周に沿って溝部が形成されている点で、上記実施形態と異なる。以下詳細に説明する。
第1の変形例に係るシートホルダ60には、複数の凹部61が形成されている。凹部61の開口形状は、導体グリーンシート31がギャップを持って配置できるように形成されている。また、凹部61は、凹部51と同様に、その4つの角部64が外周側に突出し、R形状を成している。すなわち、凹部61の開口形状及び大きさは、上述した凹部51の開口形状及び大きさと同様である。
そして、凹部61の底面62には、外周に沿って溝部67が形成されている。溝部67の底は、凹部61の底面62における中央部68より深く形成されている。中央部68は、シートホルダ60の主面と平行な平面状で、凹部61の側壁63と垂直である。この中央部68に導体グリーンシート31を載置する。このため、中央部68のシートホルダ60の主面に対する深さは、凹部51の底面52と同様に、凹部61の深さが、導体グリーンシート31の厚さ以上で導体グリーンシート31の2倍の厚さより小さい深さとなるような位置であることが好ましい。また、凹部61の底面62における中央部68には、凹部51の空気孔55と同様な複数の空気孔65が形成されている。
導体グリーンシシートの貼付工程S5では、図14に示すように、このようなシートホルダ60に載置した導体グリーンシート31に、導体ペースト33を塗布したチップ素体1の端面11を付ける。導体グリーンシート31の外周に沿って、導体グリーンシート31の端面31eと凹部60の側壁63との間に隙間66が形成されるように、導体グリーンシート31を中央部68上に載置することができる。この状態で、導体グリーンシート31の主面31dの外周に沿った端部31gと溝部67の底面との間には隙間69ができる。
導体グリーンシート31をチップ素体1の端面11に貼り付けると、上記実施形態と同様に、導体グリーンシート31の主面31cにおける端部31fに達した導体ペースト33とが、導体グリーンシート31と端面31eと凹部61の側壁63との間の隙間66へ、毛細管現象により流れ込む。これにより、導体グリーンシート31と端面31eの端面31eに容易に導体ペースト33を塗布することができる。
隙間66に流れ込んだ導体ペースト33は、更に、導体グリーンシート31の主面31dの外周に沿った端部31gと溝部67の底面との間の隙間69にまで到達する。これにより、導体グリーンシート31の主面31dの外周に沿った端部31gに導体ペースト33が付着する。すなわち、溝部67を形成したことにより、導体ペースト33を主面31d側の端部31gにまで容易に回り込ませることができる。
導体ペースト33は、溝部67まで流れ込んで止まる。そして、導体グリーンシート31の主面31dの中央部は、凹部61の中央部68に載置されているので、導体グリーンシート31の主面31dの中央部にまで導体ペースト33が付着ことを防止できる。これにより、導体ペースト33が導体グリーンシート31の主面31dの全域に濡れ広がり、導体グリーンシート31を凹部61から取り出しにくくなることを防止できる。
次に、図15〜図18を参照して、本実施形態の第2の変形例について説明する。図15は、本実施形態の第2の変形例に係るシートホルダの斜視図である。図16は、本実施形態の第2の変形例に係るシートホルダの平面図及び断面図である。図17は、本実施形態の第2の変形例に係る導体グリーンシートの貼付工程における貼付中の状態を示す平面図及び断面図である。図18は、本実施形態の第2の変形例に係る導体グリーンシートの貼付工程における貼付中の状態を示す斜視図である。第2の変形例に係るシートホルダ70は、上記実施形態に係るシートホルダ50における凹部51の矩形状の開口部の4つの側壁53が直線状であるのに対し、側壁の中央部が凸状に湾曲している点が異なる。以下詳細に説明する。
図15,図16に示すように、第2の変形例に係るシートホルダ70には、複数の凹部71が形成されている。凹部71の開口形状は、導体グリーンシート31がギャップを持って配置できるように形成されている。凹部71の開口形状は、略正方形状で、各側壁73の中央部が湾曲して角側の部分より外側に突出している。凹部71の底面72に導体グリーンシート31に載置した際には、導体グリーンシート31の端面31eと凹部71の側壁73との間の距離は、導体グリーンシート31の各側壁73の中央部における距離が最も大きい。そして、導体グリーンシート31の角に向かって端面31eと凹部71の側壁73との間の距離が小さくなる。
また、凹部71は、凹部51と同様に、その4つの角部74が外周側に突出し、R形状を成している。また、凹部71の底面72における中央部には、凹部51の空気孔55と同様な複数の空気孔75が形成されている。
導体グリーンシシートの貼付工程S5では、図17,図18に示すように、このようなシートホルダ70に載置した導体グリーンシート31に、導体ペースト33を塗布したチップ素体1の端面11を付ける。まず、導体グリーンシート31の外周に沿って、導体グリーンシート31の端面31eと凹部71の側壁73との間に隙間76が形成されるように、導体グリーンシート31を載置する。
導体グリーンシート31をチップ素体1の端面11に貼り付けると、上記実施形態と同様に、チップ素体1の端面11に塗布された導体ペースト33が、導体グリーンシート31の主面31cにおける端部31fと稜部R13〜R16及び頂部1Rとの間に押し出される。この押し出された導体ペースト33と稜部R13〜R16及び頂部1Rに塗布された導体ペースト33とが、導体グリーンシート31と端面31eと凹部71の側壁73との間の隙間76へ流れ込む。隙間76の各側壁73における中央部77は、隙間の大きさが最も大きいので、導体ペースト33が溜まる。
そして、導体グリーンシート31の端面31eと凹部71の側壁73と間の隙間76は、角部に向けて小さくなるので、導体ペースト33が毛細管現象により各側壁73の中央部77から角部へ流れ易くなる。これにより導体ペースト33が流動するので、導体ペースト33を導体グリーンシート31の外周に沿った端部全域に付与すると共に、角部分へ厚く付与することができる。
ところで、チップ素体1の端面11に導体ペースト33を浸漬塗布する際には、チップ素体1の側面13〜16にも導体ペースト33が付着する。この導体ペースト33は、端面12側に濡れ広がるが、特に、各側面13〜16の中央部の導体ペースト33が端面12側に広がり易い。本変形例では、導体ペースト33が付与されたチップ素体1を導体グリーンシート31に付けると、シートホルダ70の凹部71における隙間76に導体ペースト33が流れ込む。隙間76の各側壁73の中央部77の隙間が大きいので、各側面13〜16の中央部に塗布された導体ペースト33が中央部77に流れ込む。これにより、各側面13〜16の中央部に導体ペースト33が端面12側に広がることを抑制できる。従って、各側面13〜16の導体ペースト33の縁を端面11,12と平行な直線状にすることができる。
本発明は、上記第1及び第2の変形例に限られず、その他の種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、導体ペースト33をチップ素体1の端面11,12に塗布してから導体グリーンシート31にチップ素体1を付けることとしたが、これに限られない。チップ素体1の端面11,12に導体グリーンシート31を貼り付けてから、導体ペースト33を付与することとしてもよい。また、導体グリーンシート31に導体ペースト33を塗布してから、チップ素体1に導体グリーンシート31を付けてもよい。
また、例えば、上記実施形態では、電子部品Cがコンデンサであるとしたが、バリスタであってもよい。この場合、チップ素体1は、上述した誘電体層7に替えてバリスタ層を有する。バリスタ層は、ZnOを主成分として含むと共に、副成分として希土類金属元素、Co、IIIb族元素(B、Al、Ga、In)、Si、Cr、Mo、アルカリ金属元素(K、Rb、Cs)及びアルカリ土類金属元素(Mg、Ca、Sr、Ba)等の金属単体やこれらの酸化物を含んでいる。バリスタ層と内部電極層とが積層されたチップ素体は、電圧非直線特性を発現する。
本実施形態に係る電子部品の斜視図である。 本実施形態に係る電子部品の断面図である。 図2の部分拡大図である。 本実施形態に係る電子部品の製造方法を示すフロー図である。 本実施形態に係る導体グリーンシートの形成方法を示す図である。 本実施形態に係るシートホルダの斜視図である。 本実施形態に係るシートホルダ及び導体グリーンシートの平面図及び断面図である。 本実施形態に係る導体グリーンシートの貼付工程における貼付前の状態を示す平面図及び断面図である。 本実施形態に係る導体グリーンシートの貼付工程における貼付中の状態を示す平面図及び断面図である。 本実施形態に係る導体グリーンシートの貼付工程を示す貼付後の状態を示す断面図である。 本実施形態に係る乾燥工程後の状態を示す断面図である。 本実施形態の第1の変形例に係るシートホルダの斜視図である。 本実施形態の第1の変形例に係るシートホルダの平面図及び断面図である。 本実施形態の第1の変形例に係る導体グリーンシートの貼付工程における貼付中の状態を示す断面図である。 本実施形態の第2の変形例に係るシートホルダの斜視図である。 本実施形態の第2の変形例に係るシートホルダの平面図及び断面図である。 本実施形態の第2の変形例に係る導体グリーンシートの貼付工程における貼付中の状態を示す平面図及び断面図である。 本実施形態の第2の変形例に係る導体グリーンシートの貼付工程における貼付中の状態を示す斜視図である。
符号の説明
C…電子部品、1…チップ素体、1R…頂部、3…第1の外部電極、5…第2の外部電極、11,12…端面(第1の素体面)、13〜16…側面(第2の素体面)、31…導体グリーンシート、31c…主面(第1の主面)、31d…主面(第2の主面)、31f…端部(部分)、31g…端部(部分)、33…導体ペースト、34…導体層(層)、50,60,70…シートホルダ、51,61,71…凹部、52,62,72…底面、53,63,73…側壁、56,66,76…隙間、67…溝部、77…中央部、R13〜R16,R23〜R26…稜部。

Claims (9)

  1. チップ素体と前記チップ素体に形成された外部電極とを備える電子部品の製造方法であって、
    平面状の第1の素体面と、前記第1の素体面に垂直な第2の素体面と、前記第1の素体面及び前記第2の素体面の間の稜部と、を有する前記チップ素体を準備するチップ素体の準備工程と、
    導体材料を含み、互いに対向する第1の主面及び第2の主面及び端面を有するシートを準備するシートの準備工程と、
    前記チップ素体に前記シート及び前記導体ペーストを付与する付与工程と、
    前記シート及び前記導体ペーストを乾燥させて、導体材料を含む層を形成する乾燥工程と、
    前記層を焼き付けて前記外部電極を形成する焼付工程と、
    を備え、
    前記付与工程では、前記シートの第1の主面が、前記第1素体面と平行に位置すると共に前記稜部と間隔を置いて前記第1素体面及び前記稜部と対向し、導体ペーストが、前記稜部と前記第1の主面との間に存在して前記稜部を覆うと共に前記第1の主面から前記シートの前記端面及び前記第2の主面における前記端面側の部分にまで亘るように、前記シート及び前記導体ペーストを付与し、
    前記乾燥工程では、前記導体ペーストが収縮することにより前記シートの端部を前記稜部に沿うように変形させることを特徴とする電子部品の製造方法。
  2. 前記チップ素体の準備工程では、矩形状の前記第1の素体面と、前記第1の素体面に垂直に隣り合う4つの前記第2の素体面と、前記第1の素体面と各前記第2の素体面との間の4つの前記稜部と、前記第1の素体面の4つの角部にそれぞれ位置して4つの前記稜部と連続する4つの頂部と、を有する略直方体形状の前記チップ素体を準備し、
    前記シートの準備工程では、矩形状で、前記第1の素体面と平行に載置した際に前記第1の素体面と4つの前記稜部と4つの前記頂部と対向する領域を含む大きさに形成された前記シートを準備し、
    前記付与工程では、前記シートの第1の主面が、前記第1の素体面と平行に位置すると共に4つの前記稜部及び4つの前記頂部それぞれと間隔を置いて前記第1素体面及び4つの前記稜部及び4つの前記頂部それぞれと対向し、前記導体ペーストが、各4つの前記稜部及び4つの前記頂部と前記第1の主面との間に存在して各4つの前記稜部及び4つの前記頂部を覆うと共に前記第1の主面から前記シートの4つの前記端面及び前記第2の主面における4つの前記端面側の部分に亘るように、前記チップ素体に前記シート及び前記導体ペーストを付与し、
    前記乾燥工程では、4つの前記稜部及び4つの前記頂部それぞれに沿うように前記シートの端部を変形させることを特徴とする請求項1に記載の電子部品の製造方法。
  3. 凹部が形成されたシートホルダであって、前記シートを前記凹部の底面に載置した際に前記シートの外周に沿って前記端面と前記凹部の側壁との間に隙間ができるように前記凹部が形成されたシートホルダを準備するシートホルダの準備工程を含み、
    前記付与工程は、
    前記チップ素体の前記第1の素体面及び4つの前記稜部及び4つの頂部に前記導体ペーストを付与する導体ペースト付与工程と、
    前記導体ペーストを介して前記チップ素体の前記第1の素体面を前記シートホルダの凹部内に載置された前記シートに付けるシート付与工程と、
    を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子部品の製造方法。
  4. 前記シート付与工程において、前記チップ素体を前記シートに付けた状態で前記シートを前記凹部の前記底面から離した後に、前記シートを前記底面に当接させることを特徴とする請求項3に記載の電子部品の製造方法。
  5. 前記シートホルダの前記凹部の底面には、前記底面の外周に沿って溝部が設けられていることを特徴とする請求項3又は4に記載の電子部品の製造方法。
  6. 前記凹部の開口形状は、略矩形状で、前記凹部の各側壁の中央部が湾曲して角側の部分より外側に突出していることを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の電子部品の製造方法。
  7. 前記導体ペーストはガラス成分を含み、前記シートはガラス成分を含まないことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の電子部品の製造方法。
  8. 前記シートは、導体性粉末と溶剤とを含む導体グリーンシートであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の電子部品の製造方法。
  9. 前記付与工程では、前記導体ペーストを介して前記チップ素体の前記第1の素体面を前記シートに付けることにより、前記第1の素体面と前記シートとの間の導体ペーストを前記シートと前記稜部及び前記頂部との間の空間に押し出すことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の電子部品の製造方法。
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