JP4937838B2 - 橋梁の架設方法 - Google Patents

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Description

本願発明は、いわゆるスパンバイスパン工法により多径間連続橋を架設する、橋梁の架設方法に関するものである。
従来より、多径間連続橋を架設する方法の1つとして、スパンバイスパン工法が知られている。
このスパンバイスパン工法においては、例えば「特許文献1」に記載されているように、複数のプレキャストセグメントを橋軸方向に互いに隣接するように配置し、これら複数のプレキャストセグメントに橋軸方向のプレストレスを導入して一体化することにより、1径間分の橋桁を架設し、これを複数の径間に対して順次繰り返すことにより多径間連続橋を架設するようになっている。
このようなスパンバイスパン工法を、多主桁箱桁構造を有する橋桁に適用する場合には、従来、図9に示すような施工手順で、その架設作業が行われている。
すなわち、まず、同図(a)に示すように、架設径間を跨ぐようにして設置された架設用ガーダ100に、複数の箱桁セグメント2を順次吊り下げて、これらを橋軸方向に互いに隣接するように配置し、そして、同図(b)に示すように、主桁1本分の箱桁セグメント2をすべて吊り下げて、これらを互いに密着させた状態で、同図(c)に示すように、橋軸方向両端部の目地4にコンクリートを打設した後、これら複数の箱桁セグメント2に橋軸方向のプレストレスを導入して一体化することにより、1つの主桁6について架設を完了させ、その後、同図(d)に示すように、架設用ガーダ100を橋軸直交方向に移動させて、他の主桁についても同様の手順で架設を行うようになっている。
特開平8−134845号公報
しかしながら、上記従来のスパンバイスパン工法により多主桁箱桁構造を有する橋桁の架設を行う場合には、架設用ガーダが1基であれば、架設径間において、複数の主桁の各々について、複数の箱桁セグメントの吊下げ、目地打設およびプレストレス導入を行う必要があり、しかも、1つの主桁の施工が完了する度に架設用ガーダを橋軸直交方向に移動させる必要があり、このため架設工期が非常に長くなってしまう、という問題がある。
一方、この場合において、複数の架設用ガーダを用いるようにすれば、ある程度の工期短縮を図ることが可能となるが、大幅な工期短縮を図ることはできず、また施工コストが高くなってしまう、という問題がある。
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、スパンバイスパン工法により多径間連続橋を架設する橋梁の架設方法において、工期短縮および施工コスト低減を図ることができる橋梁の架設方法を提供することを目的とするものである。
本願発明は、橋桁の構造を、所定の多主桁箱桁構造に設定した上で、架設工程を複数の径間に分散させて同時進行で施工を行い得る構成とすることにより、上記目的達成を図るようにしたものである。
すなわち、本願発明に係る橋梁の架設方法は、
複数のプレキャストセグメントを橋軸方向に互いに隣接するように配置し、これら複数のプレキャストセグメントに橋軸方向のプレストレスを導入して一体化することにより、1径間分の橋桁を架設し、これを複数の径間に対して順次繰り返すことにより多径間連続橋を架設する、橋梁の架設方法において、
上記各径間に架設される橋桁の構造を、複数の箱桁コア部が橋軸直交方向に所定間隔をおいて配置されてなる多主桁箱桁構造に設定しておき、
架設径間の後方に位置する既設橋桁上において、1本分の箱桁コア部を構成する複数のコアセグメントを橋軸方向に互いに隣接するように配置し、これら複数のコアセグメントに橋軸方向のプレストレスを導入することにより箱桁コア部を組み立てた後、
この箱桁コア部を、上記架設径間へ移動させて、該架設径間を跨ぐように設置された架設用ガーダに吊り込み、
この架設用ガーダに吊り込まれた箱桁コア部を、上記架設径間の橋軸方向両側に位置する1対の橋脚上に吊り下ろし、
その後、この吊り下ろされた箱桁コア部を、必要に応じて橋軸直交方向に所定位置まで移動させるようにし、
その際、上記架設径間の橋軸方向両側に位置する1対の橋脚の各々の上面に、上記橋桁の橋軸方向端部を構成する柱頭部セグメントを、該柱頭部セグメントにおけるコアセグメント相互間に横桁が形成されるようにして、それぞれ先行施工しておき、
上記架設用ガーダのガーダ本体を支持する複数対の支柱の各々を、上記各柱頭部セグメントにおいて互いに隣接する1対の横桁の上方に位置する床版部分に設置する、ことを特徴とするものである。
上記「箱桁コア部」とは、箱桁において箱形断面を囲む部分(すなわち張出し床版を含まない部分)を意味するものである。
上記「箱桁コア部を組み立て」る際に導入されるプレストレスは、架設用ガーダへの吊り込みから橋軸直交方向への移動までの間、箱桁コア部を組立状態に維持しておくことが可能な大きさのプレストレスであれば、その具体的な大きさは特に限定されるものではない。
上記「箱桁コア部」を架設径間へ移動させる際の具体的な移動方法は特に限定されるものではなく、また、この「箱桁コア部」を架設径間において橋軸直交方向に移動させる際の具体的な移動方法についても特に限定されるものではない。
上記構成に示すように、本願発明に係る橋梁の架設方法は、スパンバイスパン工法により多径間連続橋を架設するようになっているが、各径間に架設される橋桁の構造を、複数の箱桁コア部が橋軸直交方向に所定間隔をおいて配置されてなる多主桁箱桁構造に設定した上で、架設径間の後方に位置する既設橋桁上において、1本分の箱桁コア部を構成する複数のコアセグメントを橋軸方向に互いに隣接するように配置し、これら複数のコアセグメントに橋軸方向のプレストレスを導入することにより箱桁コア部を組み立てた後、この箱桁コア部を架設径間へ移動させて、該架設径間を跨ぐように設置された架設用ガーダに吊り込み、この架設用ガーダに吊り込まれた箱桁コア部を、架設径間の橋軸方向両側に位置する1対の橋脚上に吊り下ろし、その後、この吊り下ろされた箱桁コア部を、必要に応じて橋軸直交方向に所定位置まで移動させるようになっているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、架設径間の後方に位置する既設橋桁上における箱桁コア部の組立作業と、この組立てが行われた箱桁コア部の架設径間における設置作業と、この架設径間の後方側の径間における床版施工作業とを、並行して行うことが可能となり、これにより従来のスパンバイスパン工法に比して工期を大幅に短縮することができる。
しかも、本願発明において用いられる架設用ガーダは、従来のように多主桁箱桁構造を構成する各箱桁の全体ではなく、その箱桁コア部のみを吊り込むことができれば足りるので、従来のスパンバイスパン工法(図9参照)のように、架設径間の後方に位置する既設橋桁上から供給される箱桁セグメントを、架設用ガーダの支柱間を通すために横向きにする必要がなく、したがって架設用ガーダに吊り込んだ箱桁セグメントを90°回転させる必要もなくなる。このため、架設用ガーダの構成を簡素化することができるとともに施工性を一層向上させることができる。
また本願発明においては、架設用ガーダを橋軸直交方向へ移動させる必要がないので、この点においても架設用ガーダの構成を簡素化することができ、これにより施工コスト低減を図ることができる。
このように本願発明によれば、スパンバイスパン工法により多径間連続橋を架設する橋梁の架設方法において、工期短縮および施工コスト低減を図ることができる。
上述したように本願発明においては、橋桁における床版の施工を、架設径間よりも後方側の径間において行うことが可能となるが、その際、床版の箱桁コア部相互間に位置する部分の施工を、これら箱桁コア部間に複数のプレキャスト板を架け渡した状態で、これらプレキャスト板の上にコンクリートを打設することにより行うようにすれば、床版の施工を効率的に行うことができる。そしてこれにより、この床版施工作業を、既設橋桁上における箱桁コア部の組立作業および架設径間における箱桁コア部の設置作業の施工サイクルに適合させることが容易に可能となる。
上記構成において、箱桁コア部の架設径間への移動方法が特に限定されないことは上述したとおりであるが、この移動を、既設の箱桁コア部の上面に敷設されたレール上を走行する台車に、箱桁コア部を載置した状態で行うようにすれば、箱桁コア部の移動を効率良くかつ確実に行うことができる。
上記構成に加え、本願発明においては、上記架設径間の橋軸方向両側に位置する1対の橋脚の各々の上面に、橋桁の橋軸方向端部を構成する柱頭部セグメントを、そのコアセグメント相互間に横桁が形成されるようにして、それぞれ先行施工しておき、そして、架設用ガーダのガーダ本体を支持する複数対の支柱の各々を、各柱頭部セグメントにおいて互いに隣接する1対の横桁の上方に位置する床版部分に設置するようになっているので、新たな支持構造を設けなくても、架設用ガーダの支持を安定的に行うことが可能となる。また、このような構成を採用することにより、架設用ガーダにおける橋軸直交方向の支柱間隔を狭くすることができるので、箱桁コア部の吊り込みに必要な架設用ガーダの強度を容易に確保することができ、これにより架設用ガーダの構成を一層簡素化することができる。
なお、このように架設用ガーダの支柱間隔を狭くしても、この架設用ガーダは箱桁全体ではなくその箱桁コア部のみを吊り込むことができれば足りるので、その吊込み作業を何ら支障なく行うことが可能である。
以下、図面を用いて、本願発明の実施の形態について説明する。
図1は、本願発明の一実施形態に係る橋梁の架設方法の概要を示す工程図であって、架設途中の多径間連続橋10を橋軸直交方向から見て示す側面図である。
また、図2、3は、この架設途中の多径間連続橋10を橋軸直交断面で示す図であって、図2(a)が図1のIIa-IIa
線断面図、図2(b)が図1のIIb-IIb 線断面図、図2(c)が図1のIIc-IIc 線断面図であり、図3が、図1のIII-III 線断面図である。そして、図4は、図3のIV方向矢視図である。
さらに、図5〜8は、図1の(a)〜(d)の各々の工程を示す斜視図である。
これらの図に示すように、本実施形態においては、スパンバイスパン工法により多径間連続橋10を架設するようになっている。
本実施形態の架設方法について説明する前に、その架設対象となる多径間連続橋10の構成について説明する。
この多径間連続橋10は、各径間の支間長が40m程度の連続橋であって、その各径間に架設される橋桁12の構造として、複数(具体的には4つ)の箱桁コア部14が橋軸直交方向に所定間隔をおいて配置されてなる多主桁箱桁構造が採用されている。
図2に示すように、この橋桁12においては、その4つの箱桁コア部14により床版の一部が構成されている。すなわち、これら各箱桁コア部14相互間の上端部に、中間床版16が各箱桁コア部14と面一で形成されるとともに、橋軸直交方向両側に位置する各箱桁コア部14の橋軸直交方向外側の上端部に、張出し床版18が各箱桁コア部14と面一で形成されている。その際、中間床版16の施工は、互いに隣接する1対の箱桁コア部14間に複数のプレキャスト板20を架け渡した状態で、これらプレキャスト板20の上にコンクリート22を打設することにより行われている。一方、張出し床版18は、場所打ちでコンクリートを打設することにより行われている。
また、図3、4に示すように、多径間連続橋10における各橋脚30上には、橋桁12の橋軸方向端部を構成する柱頭部セグメント32が、支承50を介して配置されている。この柱頭部セグメント32は、4つの箱桁コア部14の各々に対応する位置に形成された箱形断面形状を有するコアセグメント34と、これら各コアセグメント34相互間に形成された横桁36と、これら各コアセグメント34相互間において横桁36の上端部に、これら各コアセグメント34と面一で形成された中間床版38と、橋軸直交方向両側に位置する各コアセグメント34の橋軸直交方向外側の上端部に、これら各コアセグメント34と面一で形成された張出し床版40とからなっている。
以下の説明において、4つの箱桁コア部14を区別する必要がある場合には、これら各箱桁コア部14を、図2において左側から順に、箱桁コア部14A、14B、14C、14Dと称することとする。
本実施形態においては、これら4つの箱桁コア部14を、箱桁コア部14A、14B、14D、14Cの順で架設するようになっている。なお、箱桁コア部14Bと箱桁コア部14Dとの架設順序を入れ替えるようにしてもよい。
まず、1番目に架設される箱桁コア部14Aについて、その架設工程の概要を説明する。
図1(a)および図5に示すように、架設径間S0の後方に位置する既設橋桁上において、1本分の箱桁コア部14Aを構成する複数(具体的には12個)のコアセグメント24を橋軸方向に互いに隣接するように配置し、接着剤を介して互いに密着させた後、これら複数のコアセグメント24に橋軸方向のプレストレスを導入することにより箱桁コア部14Aを組み立てる。このプレストレス導入は、これら複数のコアセグメント24に対して、橋軸方向に延びる内ケーブル(図示せず)を配置し、この内ケーブルを緊張することにより行う。
そして、この箱桁コア部14Aを、架設径間S0へ移動させて、この架設径間S0を跨ぐように設置された架設用ガーダ110に吊り込む。その後、この架設用ガーダ110に吊り込まれた箱桁コア部14Aを、架設径間S0の橋軸方向両側に位置する1対の橋脚30上に吊り下ろし、この吊り下ろされた箱桁コア部14Aを、橋軸直交方向に所定位置(すなわち図3において左から1番目の位置)まで移動させる。
この箱桁コア部14Aの移動および架設を行うのと並行して、架設径間S0の後方に位置する既設橋桁上では、複数のコアセグメント24を配置して、2番目に架設される箱桁コア部14Bの組立てを行う。
図1(b)および図6に示すように、この2番目に架設される箱桁コア部14Bについても、箱桁コア部14Aと同様にして、その組立て、移動および架設を行う。
以下、同様にして、3番目、4番目に架設される箱桁コア部14D、14Cについても、箱桁コア部14Aと同様にして、その組立て、移動および架設を行う。
上記架設工程において、各箱桁コア部14の架設径間S0への移動は、架設径間S0の後方側に敷設されたレール112上を走行する前後1対の台車114に箱桁コア部14を載置した状態で行う。その際、このレール112は、既設橋桁上における箱桁コア部14Cの位置から架設径間S0の後方側に隣接する後方側径間S−1に架設された箱桁コア部14Cの上面の前端位置まで延びるように敷設しておく。
また、上記架設工程において、架設径間S0の後方に位置する既設橋桁上における箱桁コア部14の組立ては、レール112を覆うようにして既設橋桁上に固定設置された架台116上において行う。
上記架設工程において、架設径間S0の橋軸方向両側に位置する1対の橋脚30上に吊り下ろされた箱桁コア部14の橋軸直交方向への移動を円滑に行い得るようにするため、図3、4に示すように、これら各橋脚30の上端面における架設径間S0側の端部に、橋軸直交方向に延びる仮受け架台118を設置しておき、この仮受け架台118に箱桁コア部14を吊り下ろして、この仮受け架台118の上面をスライドさせるようにして所定位置まで箱桁コア部14を移動させる。その際、仮受け架台118は、橋脚30の上端面に設置された橋桁12の支承50と略同じ高さになるように調整しておく。また、図5、6に示すように、架設径間S0における各橋脚30の近傍には、箱桁コア部14の吊り下ろしおよび横移動の作業を行うための足場130を設置しておく。
なお、箱桁コア部14A以外に橋軸直交方向への移動が必要となる2つの箱桁コア部14B、14Dについては、仮受け架台118の上面をスライドさせて、所定位置(すなわち図3において左から2番目、4番目の位置)まで移動させるが、箱桁コア部14Cについては、仮受け架台118への吊り下ろしまでを行う。
以上の架設工程により、4つの箱桁コア部14の架設が完了したら、図1(c)および図7に示すように、架設用ガーダ110を架設径間S0の前方側に隣接する前方側径間S+1へ移動させ、この前方側径間S+1を新たな架設径間として、4つの箱桁コア部14について同様の架設を行う。
一方、架設用ガーダ110が前方側径間S+1へ移動した後の架設径間S0においては、各箱桁コア部14の橋軸方向両端部の目地42にコンクリートを打設した後、これら各箱桁コア部14を構成する複数のコアセグメント24に橋軸方向のプレストレスを導入して一体化することにより、各箱桁コア部14の架設を完了させる。このプレストレス導入は、各箱桁コア部14に沿って配置された橋軸方向に延びる外ケーブル44を緊張することにより行う。
また、このとき、後方側径間S−1においては、中間床版16の施工の一部として、互いに隣接する1対の箱桁コア部14間に複数のプレキャスト板20を架け渡す。
その後、図1(d)および図8に示すように、この後方側径間S−1において、中間床版16の施工の残部として、互いに隣接する1対の箱桁コア部14間に架け渡された複数のプレキャスト板20の上にコンクリート22を打設するとともに、橋軸直交方向両側に位置する各箱桁コア部14の橋軸直交方向外側において、場所打ちで張出し床版18の施工を行う。
上記架設工程において用いられる架設用ガーダ110は、図3に示すように、橋軸方向に延びる1対のガーダ本体120と、これら1対のガーダ本体120を橋軸方向の2箇所において支持する支柱122と、これら1対のガーダ本体120の先端部に取り付けられた先端支柱124と、橋軸方向の2箇所においてこれら1対のガーダ本体120に架け渡された可動梁126と、これら各可動梁126に上端部が支持された吊り具128とからなっている。
そして本実施形態においては、この架設用ガーダ110を架設径間S0を跨ぐように設置する際、その前後1対の支柱122の各々を、架設径間S0の橋軸方向両側に位置する各柱頭部セグメント32において、箱桁コア部14Cに対応する位置に形成されたコアセグメント34に隣接する1対の横桁36の上方に位置する中間床版38に設置するようにする。
以上詳述したように、本実施形態に係る橋梁の架設方法は、スパンバイスパン工法により多径間連続橋10を架設するようになっているが、各径間に架設される橋桁12の構造を、複数の箱桁コア部14が橋軸直交方向に所定間隔をおいて配置されてなる多主桁箱桁構造に設定した上で、架設径間S0の後方に位置する既設橋桁上において、1本分の箱桁コア部14を構成する複数のコアセグメント24を橋軸方向に互いに隣接するように配置し、これら複数のコアセグメント24に橋軸方向のプレストレスを導入することにより箱桁コア部14を組み立てた後、この箱桁コア部14を架設径間S0へ移動させて、該架設径間S0を跨ぐように設置された架設用ガーダ110に吊り込み、この架設用ガーダ110に吊り込まれた箱桁コア部14を、架設径間S0の橋軸方向両側に位置する1対の橋脚上に吊り下ろし、その後、この吊り下ろされた箱桁コア部14を、必要に応じて橋軸直交方向に所定位置まで移動させるようになっているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、架設径間S0の後方に位置する既設橋桁上における箱桁コア部14の組立作業と、この組立てが行われた箱桁コア部14の架設径間S0における設置作業と、この架設径間S0の後方側に隣接する後方側径間S−1における床版施工作業とを、並行して行うことが可能となり、これにより従来のスパンバイスパン工法に比して工期を大幅に短縮することができる。
しかも、本実施形態において用いられる架設用ガーダ110は、従来のように多主桁箱桁構造を構成する各箱桁の全体ではなく、その箱桁コア部14のみを吊り込むことができれば足りるので、従来のスパンバイスパン工法(図9参照)のように、架設径間の後方に位置する既設橋桁上から供給される箱桁セグメントを、架設用ガーダの支柱間を通すために横向きにする必要がなく、したがって架設用ガーダに吊り込んだ箱桁セグメントを90°回転させる必要もなくなる。このため、架設用ガーダの構成を簡素化することができるとともに施工性を一層向上させることができる。
また本実施形態においては、架設用ガーダ110を橋軸直交方向へ移動させる必要がないので、この点においても架設用ガーダ110の構成を簡素化することができ、これにより施工コスト低減を図ることができる。
このように本実施形態によれば、スパンバイスパン工法により多径間連続橋10を架設する橋梁の架設方法において、工期短縮および施工コスト低減を図ることができる。
本実施形態においては、橋桁12における中間床版16および張出し床版18の施工を、後方側径間S−1において行うようになっているが、その際、箱桁コア部14相互間に位置する中間床版16の施工を、これら箱桁コア部14間に複数のプレキャスト板20を架け渡した状態で、これらプレキャスト板20の上にコンクリート22を打設することにより行うようになっているので、中間床版16および張出し床版18の施工を効率的に行うことができる。そしてこれにより、この床版施工作業を、既設橋桁上における箱桁コア部14の組立作業および架設径間S0における箱桁コア部14の設置作業の施工サイクルに適合させることが容易に可能となる。
また本実施形態においては、箱桁コア部14の架設径間S0への移動を、既設の箱桁コア部14Cの上面に敷設されたレール112上を走行する台車114に、箱桁コア部14を載置した状態で行うようになっているので、箱桁コア部14の移動を効率良くかつ確実に行うことができる。
さらに本実施形態においては、架設径間S0の橋軸方向両側に位置する1対の橋脚30の各々の上面に、橋桁12の橋軸方向端部を構成する柱頭部セグメント32を、そのコアセグメント34相互間に横桁36が形成されるようにして、それぞれ先行施工しておき、そして、架設用ガーダ110を支持する複数対の支柱122の各々を、架設径間S0の橋軸方向両側に位置する各柱頭部セグメント32において、箱桁コア部14Cに対応する位置に形成されたコアセグメント34に隣接する1対の横桁36の上方に位置する中間床版38に設置するようになっているので、新たな支持構造を設けなくても、架設用ガーダ110の支持を安定的に行うことが可能となる。また、このような構成を採用することにより、架設用ガーダ110における橋軸直交方向の支柱間隔を狭くすることができるので、箱桁コア部14の吊り込みに必要な架設用ガーダ110の強度を容易に確保することができ、これにより架設用ガーダ110の構成を一層簡素化することができる。
なお、このように架設用ガーダ110の支柱間隔を狭くしても、この架設用ガーダ110は箱桁全体ではなくその箱桁コア部14のみを吊り込むことができれば足りるので、その吊込み作業を何ら支障なく行うことが可能である。
上記実施形態においては、架設対象となる多径間連続橋10が、その各径間に架設される橋桁12として、4つの箱桁コア部14を備えた構成となっているものとして説明したが、2つまたは3つの箱桁コア部14を備えた構成となっている場合、あるいは5つ以上の箱桁コア部14を備えた構成となっている場合においても、上記実施形態と同様の架設方法を採用することにより上記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。ただし、箱桁コア部14が2つの場合には、柱頭部セグメント32における各コアセグメント34の両側に横桁36が形成された構成とはならないので、架設用ガーダ110の支柱122を設置するための構造を橋脚30上に新たに設けることが必要となる。
なお、上記実施形態において諸元として示した数値は一例にすぎず、これらを適宜異なる値に設定してもよいことはもちろんである。
本願発明の一実施形態に係る橋梁の架設方法の概要を示す工程図であって、架設途中の多径間連続橋を橋軸直交方向から見て示す側面図 上記架設途中の多径間連続橋を橋軸直交断面で示す図であって、同図(a)は図1のIIa-IIa線断面図、同図(b)は図1のIIb-IIb 線断面図、同図(c)は図1のIIc-IIc 線断面図 上記架設途中の多径間連続橋を橋軸直交断面で示す、図1のIII-III 線断面図 図3のIV方向矢視図 図1(a)の工程を示す斜視図 図1(b)の工程を示す斜視図 図1(c)の工程を示す斜視図 図1(d)の工程を示す斜視図 従来例を示す、図1と同様の図
符号の説明
10 多径間連続橋
12 橋桁
14、14A、14B、14C、14D 箱桁コア部
16、38 中間床版
18、40 張出し床版
20 プレキャスト板
22 コンクリート
24、34 コアセグメント
30 橋脚
32 柱頭部セグメント
36 横桁
42 目地
44 外ケーブル
50 支承
110 架設用ガーダ
112 レール
114 台車
116 架台
118 仮受け架台
120 ガーダ本体
122 支柱
124 先端支柱
126 可動梁
128 吊り具
130 足場
S0 架設径間
S+1 前方側径間
S−1 後方側径間

Claims (3)

  1. 複数のプレキャストセグメントを橋軸方向に互いに隣接するように配置し、これら複数のプレキャストセグメントに橋軸方向のプレストレスを導入して一体化することにより、1径間分の橋桁を架設し、これを複数の径間に対して順次繰り返すことにより多径間連続橋を架設する、橋梁の架設方法において、
    上記各径間に架設される橋桁の構造を、複数の箱桁コア部が橋軸直交方向に所定間隔をおいて配置されてなる多主桁箱桁構造に設定しておき、
    架設径間の後方に位置する既設橋桁上において、1本分の箱桁コア部を構成する複数のコアセグメントを橋軸方向に互いに隣接するように配置し、これら複数のコアセグメントに橋軸方向のプレストレスを導入することにより箱桁コア部を組み立てた後、
    この箱桁コア部を、上記架設径間へ移動させて、該架設径間を跨ぐように設置された架設用ガーダに吊り込み、
    この架設用ガーダに吊り込まれた箱桁コア部を、上記架設径間の橋軸方向両側に位置する1対の橋脚上に吊り下ろし、
    その後、この吊り下ろされた箱桁コア部を、必要に応じて橋軸直交方向に所定位置まで移動させるようにし、
    その際、上記架設径間の橋軸方向両側に位置する1対の橋脚の各々の上面に、上記橋桁の橋軸方向端部を構成する柱頭部セグメントを、該柱頭部セグメントにおけるコアセグメント相互間に横桁が形成されるようにして、それぞれ先行施工しておき、
    上記架設用ガーダのガーダ本体を支持する複数対の支柱の各々を、上記各柱頭部セグメントにおいて互いに隣接する1対の横桁の上方に位置する床版部分に設置する、ことを特徴とする橋梁の架設方法。
  2. 上記橋桁における床版の施工を、上記架設径間よりも後方側の径間において行い、
    その際、上記床版の上記箱桁コア部相互間に位置する部分の施工を、これら箱桁コア部間に複数のプレキャスト板を架け渡した状態で、これらプレキャスト板の上にコンクリートを打設することにより行う、ことを特徴とする請求項1記載の橋梁の架設方法。
  3. 上記箱桁コア部の上記架設径間への移動を、既設の箱桁コア部の上面に敷設されたレール上を走行する台車に、上記箱桁コア部を載置した状態で行う、ことを特徴とする請求項1または2記載の橋梁の架設方法。
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