JP4928970B2 - 光空間伝送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光を用いて信号を空間伝送する光空間伝送装置に関し、特に、監視カメラなどの回転機構部を有する機器の内部でワイヤレスの信号伝送を行う用途に用いて好適な光空間伝送装置に関する。
従来、例えば監視カメラなどのような回転機構部を有する機器では、例えば特許文献1に開示されているように、固定部と回転部とをスリップリングにより電気的に接続し、このスリップリングを介して固定部と回転部との間で制御信号や映像信号などの信号伝送を行うようにしているものが一般的であった。しかしながら、機器の高性能化に伴う制御信号の多様化や映像の高画質化によるデータ量増加などにより、スリップリングを用いた信号伝送には限界が見えはじめており、新たな方式での信号伝送の実現が求められるようになってきている。
一方、近年では、例えばIrDAなどの赤外線を用いた近距離無線通信など、光を用いて信号を空間伝送する技術が飛躍的に進歩してきており、空間的に離れた機器間でのワイヤレスの信号伝送を実現する技術として普及している(例えば、特許文献2等を参照。)。このような光を用いて信号を空間伝送する技術は、監視カメラなどの回転機構部を有する機器の固定部と回転部との間での信号伝送を実現するものとしても有効に適用できると考えられる。
特開2000−83181号公報 特開平11−41301号公報
ところで、IrDAなどの赤外線近距離無線通信は、伝送する信号に基づいて変調された光を発光する光源として発光ダイオード(LED)を用いており、このLEDの変調速度の限界から、伝送速度の上限が決められてしまう場合が多い。このため、例えば上述した監視カメラの固定部と回転部との間の信号伝送にこの技術をそのまま適用した場合、制御部のある固定部からカメラ部のある回転部へと制御信号を伝送するには十分な伝送速度が得られるが、カメラ部のある回転部から制御部のある固定部へとデータサイズの大きい映像信号を伝送するには十分な伝送速度が得られず、映像信号を適切に伝送するのは困難であると考えられる。
また、前記特許文献2では、段階的に変動する多値化された信号光がLEDから発光されるように信号処理する回路を設けることで、光源としてLEDを用いながら実質的に高速伝送を可能にする技術が提案されているが、このような手法では、専用の信号処理回路が必要とされるためコストアップを招き、また、リアルタイムに映像信号を伝送することが難しいという問題がある。
光を用いた信号の空間伝送の他の例としては、例えば、ビデオ再生装置からテレビに映像信号や音声信号を無線伝送する用途などに利用されているものとして、光源に半導体レーザ(LD)を用いたものも知られている。LDは、最高変調可能速度がLEDに比べて格段に高速であるため、データサイズの大きい映像信号の伝送にも十分に対応可能である。
しかしながら、LDやこのLDを駆動して光を変調するLDドライバなどの部品は、LEDやLEDドライバなどに比べて高価なものであり、監視カメラにおける固定部と回転部との間の双方向の信号伝送にこの方式を採用するのは効率的でなく、コストアップを招くことになる。なお、このような問題は監視カメラだけでなく、回転機構部を挟んで固定部と回転部との間で双方向の信号伝送が要求され、且つ、一方向のみに高速伝送が要求されるあらゆる機器に共通して起こりうる問題である。
本発明は、以上のような従来の実情に鑑みて創案されたものであって、回転機構部を有する機器における固定部と回転部との間の信号伝送を効率的且つ適切に行うことが可能な光空間伝送装置を提供することを目的としている。
本発明に係る光空間伝送装置は、第1の部位と当該第1の部位に対して回転可能に連結された第2の部位とを有する機器に設けられ、第1の部位と第2の部位との間で光を用いて信号を空間伝送するものである。このような光空間伝送装置において、請求項1に記載の発明は、前記目的を達成するために、第1の部位に設置され、第1の部位から第2の部位へと伝送する信号に基づいて変調された第1の信号光を発光する発光ダイオードよりなる第1の発光素子、及び、第2の部位から第1の部位へと伝送する信号に基づいて変調された第2の信号光を受光する第1の受光素子を有する第1の受発光モジュールと、第2の部位に設置され、第2の信号光を発光する半導体レーザよりなる第2の発光素子、及び、第1の信号光を受光する第2の受光素子を有する第2の受発光モジュールとを備え、第1の受光素子の位置を基準として、該第1の受光素子が第1の部位に対する第2の部位の回転中心軸上に位置するように、第1の受発光モジュールの第1の部位に対する設置位置が決定され、第2の発光素子の位置を基準として、該第2の発光素子が第1の部位に対する第2の部位の回転中心軸上に位置するように、第2の受発光モジュールの第2の部位に対する設置位置が決定されて、第1の受発光モジュールと第2の受発光モジュールは、第2の信号光の光軸が第1の部位に対する第2の部位の回転中心軸と一致するように、第1の部位と第2の部位とに各々設置されており、前記第1の受発光モジュールと前記第2の受発光モジュールとの間のモジュール間距離をD、前記第2の発光素子と前記第2の受光素子との間の素子間距離をL、前記発光ダイオードよりなる第1の発光素子の放射角をαとしたときに、tanα≧2L/Dの関係を満たすように、前記モジュール間距離D、前記素子間距離L、前記第1の発光素子の放射角αの各値を設定する構成としている。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の光空間伝送装置において、第1の信号光と第2の信号光とが互いに異なる波長の光であることを特徴としている。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の光空間伝送装置において、第1の受光素子の受光面上に、第1の信号光の波長に対して入射を遮断する機能を持つ波長選択手段が配置されていることを特徴としている。
また、請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の光空間伝送装置において、第2の受光素子の受光面上に、第2の信号光の波長に対して入射を遮断する機能を持つ波長選択手段が配置されていることを特徴としている。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の光空間伝送装置において、当該光空間伝送装置が設けられる機器が、第2の部位に映像撮影部が設けられ、第1の部位に映像撮影部を制御する制御部が設けられた撮影装置であり、第1の部位から第2の部位へと伝送する信号が制御信号であり、第2の部位から前記第1の部位へと伝送する信号が映像信号であることを特徴としている。
本発明によれば、機器の第1の部位から第2の部位への信号伝送には信号光の発光源として発光ダイオードを用い、第2の部位から第1の部位への信号伝送には信号光の発光源として半導体レーザを用いるので、一方向のみに高速伝送が要求される機器における第1の部位と第2の部位との間の双方向の信号伝送を効率的且つ適切に行うことができる。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。本実施形態は、監視カメラの固定部と回転部との間で光を用いて双方向に信号を空間伝送する光空間伝送装置としての適用例である。
図1は本発明の光空間伝送装置が組み込まれた監視カメラ1の概略構成を示すブロック図、図2は本発明の光空間伝送装置を構成する第1の受発光モジュール10と第2の受発光モジュール20との間の相対的な位置関係を説明する側面図、図3は第1の受発光モジュール10及び第2の受発光モジュール20に要求される条件を説明する模式図である。
図1に示すように、監視カメラ1は、天井などに固定された固定部2とこの固定部2に対して回転可能に連結された回転部3とを有している。回転部3には、映像を撮影するカメラ機構4や当該回転部3を回転させるための回転機構5が設けられている。また、固定部2には、回転部3のカメラ機構4や回転機構5に対して制御信号を出力してこれらを制御する制御装置6が設けられている。そして、固定部2に本発明の光空間伝送装置を構成する第1の受発光モジュール10が設置され、回転部3に本発明の光空間伝送装置を構成する第2の受発光モジュール20が設置されている。
第1の受発光モジュール10及び第2の受発光モジュール20は、固定部2と回転部3との間で光を用いて双方向に信号を空間伝送するための通信モジュールであり、それぞれ発光素子と受光素子とを備えている。そして、特に、第1の受発光モジュール10の発光素子としては発光ダイオード(LED)11が用いられ、第2の受発光モジュール20の発光素子としては半導体レーザ(LD)21が用いられている。また、第1の受発光モジュール10の受光素子には、LD21の発光波長に対して十分な感度を有するフォトダイオード(PD)12が用いられ、第2の受発光モジュール20の受光素子としては、LED11の発光波長に対して十分な感度を有するPD22が用いられている。
また、第1の受発光モジュール10には、制御装置6から出力された制御信号を符号化するエンコーダ13や、このエンコーダ13の出力に基づいてLED11を駆動制御して制御部6からの制御信号に応じて変調された第1の信号光SL1をLED11から発光させるLEDドライバ14、PD12からの出力信号を映像信号に復号して出力するデコーダ15が実装されている。
一方、第2の受発光モジュール20には、カメラ機構4のイメージセンサ4aで撮影された監視映像の映像信号を符号化するエンコーダ23や、このエンコーダ23の出力に基づいてLD21を駆動制御してイメージセンサ4aからの映像信号に応じて変調された第2の信号光SL2をLD21から発光させるLDドライバ24、PD22からの出力信号を制御信号に復号してカメラ機構4や回転機構5に出力するデコーダ25が実装されている。
本発明の光空間伝送装置が組み込まれた監視カメラ1において、回転部3を回転させる場合には、まず、回転機構5を作動させるための制御信号が固定部2の制御装置6から出力される。この制御装置6から出力された制御信号は、第1の受発光モジュール10に実装されたエンコーダ13で符号化されてLEDドライバ14に供給される。そして、LEDドライバ14がエンコーダ13で符号化された制御信号に基づいてLED11を駆動制御することで、LED11から、制御信号に応じて変調された第1の信号光SL1が発光される。このLED11からの第1の信号光SL1は、固定部2と回転部3との間の空気中を伝播して、第2の受発光モジュール20のPD22によって受光される。第2の受発光モジュール20のPD22は、受光した第1の信号光SL1を光電変換してデコーダ25に出力する。そして、デコーダ25が第1の信号光SL1に応じたPD22からの出力信号を制御信号に復号して、回転機構5の回転制御部5bに供給する。回転機構5の回転制御部5bは、デコーダ25で復号された制御信号、つまり、固定部2側から回転部3側へと空間伝送された制御装置6からの制御信号に基づいてアクチュエータ5aを駆動制御する。これにより、回転部3が制御装置6による制御に応じて回転することになる。
また、本発明の光空間伝送装置が組み込まれた監視カメラ1において、カメラ機構4による監視映像の映像信号を外部出力するには、まず、カメラ機構4を作動させるための制御信号が固定部2の制御装置6から出力される。この制御装置6から出力された制御信号は、第1の受発光モジュール10に実装されたエンコーダ13で符号化されてLEDドライバ14に供給される。そして、LEDドライバ14がエンコーダ13で符号化された制御信号に基づいてLED11を駆動制御することで、LED11から、制御信号に応じて変調された第1の信号光SL1が発光される。このLED11からの第1の信号光SL1は、固定部2と回転部3との間の空気中を伝播して、第2の受発光モジュール20のPD22によって受光される。第2の受発光モジュール20のPD22は、受光した第1の信号光SL1を光電変換してデコーダ25に出力する。そして、デコーダ25が第1の信号光SL1に応じたPD22からの出力信号を制御信号に復号して、カメラ機構4のカメラ制御部4bに供給する。カメラ機構4のカメラ制御部4bは、デコーダ25で復号された制御信号、つまり、固定部2側から回転部3側へと空間伝送された制御装置6からの制御信号に応じてイメージセンサ4aを作動させ、監視映像を撮影する。
カメラ機構4で撮影された監視映像の映像信号は、第2の受発光モジュール20に実装されたエンコーダ23で符号化されてLDドライバ24に供給される。そして、LDドライバ24がエンコーダ23で符号化された制御信号に基づいてLD21を駆動制御することで、LD21から、制御信号に応じて変調された第2の信号光SL2が発光される。このLD21からの第2の信号光SL2は、回転部3と固定部2との間の空気中を伝播して、第1の受発光モジュール10のPD12によって受光される。第1の受発光モジュール10のPD12は、受光した第2の信号光SL2を光電変換してデコーダ15に出力する。そして、デコーダ15が第2の信号光SL2に応じたPD12からの出力信号を映像信号に復号して、監視カメラ1の外部に出力する。これにより、カメラ機構4で撮影された監視映像の映像信号が外部出力されることになる。
以上のように、本発明の光空間伝送装置では、監視カメラ1の固定部2に設置された第1の受発光モジュール10の発光素子として比較的安価なLED11を用い、固定部2側から回転部3側への制御信号の伝送は、このLED11の光を変調することで行っている。LED11の光を用いた信号の空間伝送では、伝送速度が比較的低速となるが、データサイズの小さい制御信号を伝送するには十分である。一方、データサイズの大きい映像信号の伝送には高速伝送が要求される。そこで、本発明の光空間伝送装置では、監視カメラ1の回転部3に設置された第2の受発光モジュール20の発光素子としてLD21を用い、回転部3側から固定部2側への映像信号の伝送は、このLD21の光を変調することで行っている。LD21はLED11よりも高速変調が可能であり、LD21の光を用いた空間伝送の伝送速度はLED11を用いた場合に比べて格段に高速である。したがって、データサイズの大きい映像信号の伝送にこのLD21の光を用いることで、回転部3側から固定部2側への映像信号の伝送をリアルタイムで適切に行うことが可能となる。
ところで、第2の受発光モジュール20は監視カメラ1の回転部3に設置されているので、回転部3の回転に伴って当該第2の受発光モジュール20も回転することにより、固定部2に設置された第1の受発光モジュール10に対する第2の受発光モジュール20の相対的な位置関係が変化することになる。ここで、LED11の光は発散光であるため、LED11に対するPD22の位置関係がある程度変化しても、PD22はLED11からの第1の信号光SL1を受光することが可能である。その一方で、LD21の光は指向性の強いレーザ光であるため、PD12が常にLD21からの第2の信号光SL2の光軸上に位置していることが必要であり、PD12に対するLD21の位置関係が変化すると、PD22はLD21からの第2の信号光SL2を適切に受光できなくなる。
そこで、本発明の光空間伝送装置では、図2に示すように、第2の信号光SL2の光軸が固定部2に対する回転部3の回転中心軸と一致し、LD21からの第2の信号光SL2の光軸上に常にPD12が位置するように、第1の受発光モジュール10及び第2の受発光モジュール20を固定部2及び回転部3に各々設置するようにしている。すなわち、第1の受発光モジュール10は、PD12の位置を基準として、このPD12が固定部2に対する回転部3の回転中心軸上に位置するように、固定部2に対する設置位置が決定される。一方、第2の受発光モジュール20は、LD21の位置を基準として、このLD21が固定部2に対する回転部3の回転中心軸上に位置するように、回転部3に対する設置位置が決定される。これにより、回転部3の回転に伴って第1の受発光モジュール10に対する第2の受発光モジュール20の相対的な位置関係が図2(a)から図2(b)のように変化したとしても、LD21からの第2の信号光SL2をPD12で常に適切に受光することが可能となる。
以上のように、LD21からの第2の信号光SL2の光軸が固定部2に対する回転部3の回転中心軸と一致するように、第1の受発光モジュール10及び第2の受発光モジュール20の設置位置を決定した場合、LED11に対するPD22の位置関係は回転部3の回転に伴い変化することになるが、上述したように、LED11からの光は発散光であるため、LED11に対するPD22の位置の変化量がLED11の放射角によって定まる許容値以下であれば、PD22はLED11からの第1の信号光SL1を受光することができる。換言すると、回転部3の回転に伴うPD22のLED11に対する位置変化量が許容値を超えると、PD22はLED11からの第1の信号光SL1を適切に受光できなくなる。
そこで、本発明の光空間伝送装置では、図3に示すように、第1の受発光モジュール10と第2の受発光モジュール20との間のモジュール間距離をD、第2の受発光モジュール20のLD21とPD22との間(第1の受発光モジュール10のLED11とPD12との間)の素子間距離をL、第1の受発光モジュール10のLED11の放射角をαとしたときに、tanα≧2L/Dの関係を満たすように、モジュール間距離D、素子間距離L、LED11の放射角αのそれぞれの値を設定している。これにより、PD22のLED11に対する位置変化量は常に許容値以下となり、LED11からの第1の信号光SL1をPD22で常に適切に受光することが可能となる。なお、LED11の放射角αを大きな値とするとその分だけ発散によるエネルギロスが生じ、第1の信号光SL1の信号強度が低下するので、できるだけtanα=2L/Dに近づけるように各値を設定することが望ましい。ここで、モジュール間距離Dや素子間距離Lは、監視カメラ1の構造上の制約や基板上の素子レイアウトの制約によって調整に限界があるが、LED11の放射角αは、レンズ形状の最適化などによって自在に調整が可能である。
ところで、本発明の光空間伝送装置では、第1の受発光モジュール10と第2の受発光モジュール20との間で比較的近い位置で2系統の信号の空間伝送を行っているため、第1の信号光SL1や第2の信号光SL2の反射などの影響で光クロストークが生じ、ノイズの要因となることが懸念される。そこで、このような問題を回避するために、第1の信号光SL1と第2の信号光SL2とで互いに異なる波長の光を用い、第1の信号光SL1を受光するPD22は第1の信号光SL1の波長λ1、第2の信号光SL2を受光するPD12は第2の信号光SL2の波長λ2に対してそれぞれ最適化したものを用いることが望ましい。
さらに、第1の信号光SL1を受光するPD22の受光面上には第2の信号光SL2の波長λ2に対して入射を遮断する機能を持つ波長選択手段を配置し、また、第2の信号光SL2を受光するPD12の受光面上には第1の信号光SL1の波長λ1に対して入射を遮断する機能を持つ波長選択手段を配置することも有効である。この波長選択手段としては、例えば図4に示すように、PD22(PD12)を覆うように、第1の信号光SL1の波長λ1(第2の信号光SL2の波長λ2)をカットする特性を持つ樹脂30を塗布するといった例が考えられる。また、そのほか、PD22(PD12)上に第1の信号光SL1の波長λ1(第2の信号光SL2の波長λ2)をカットする特性を持つ誘電体多層膜を形成するといった例も考えられる。なお、PD22自体が第1の信号光SL1の波長λ1に対してほとんど感度を持たない場合はPD22上に波長選択手段を設ける必要はなく、また、PD12自体が第2の信号光SL2の波長λ2に対してほとんど感度を持たない場合はPD12上に波長選択手段を設ける必要がない。
<実施例>
以下、本発明の光空間伝送装置の具体的な実施例を例示する。
(第1の受発光モジュール10)
・LED11;InGaAs LED
・λ1;980nm
・PD12;GaAs PIN型PD
(第2の受発光モジュール20)
・LD21;GaAs VCSEL(面発光レーザ)
・λ2;850nm
・PD22;Si PD
(位置関係)
・LD21とPD12を回転中心軸上に配置
・モジュール間距離D;20mm
・素子間距離L;17.3mm
・LED11の放射角α;60°
(光クロストーク対策)
PD12の材料GaAsは波長980nmに対する感度が十分に低いが、PD22の材料Siは波長850nmに対して感度を持つため、カットオフ波長900nm程度の染料をませた樹脂をPD22上に塗布。
本発明の光空間伝送装置は、以上例示した構成により実現可能である。
以上、具体的な例を挙げながら詳細に説明したように、本発明の光空間伝送装置によれば、監視カメラ1の固定部2から回転部3への制御信号の伝送には、LED11からの光を制御信号に応じて変調した第1の信号光SL1を用い、回転部3から固定部2への映像信号の伝送には、LD21からの光を映像信号に応じて変調した第2の信号光SL2を用いるようにしているので、一方向のみに高速伝送が要求される監視カメラ1における固定部2と回転部3との間の双方向の信号伝送を効率的且つ適切に行うことができる。
なお、以上説明した実施形態は、あくまで本発明の一実施形態を例示したものであり、本発明の技術的範囲は、以上の実施形態の説明で開示した技術事項に限定されるものではなく、以上の開示内容をもとに一般的な技術常識も鑑みて当然に導かれる変形例、応用例も含まれるものである。例えば、本発明の光空間伝送装置は、上述した監視カメラ1への適用に限定されるものではなく、回転機構部を介して連結された2つ以上の部位を有し、各部位間で双方向の信号伝送が求められ、且つ、一方向のみに高速伝送が要求されるという特徴を持つあらゆる機器に対して有効に適用可能である。
本発明の光空間伝送装置が組み込まれた監視カメラの概略構成を示すブロック図である。 本発明の光空間伝送装置を構成する第1の受発光モジュールと第2の受発光モジュールとの間の相対的な位置関係を説明する側面図である。 第1の受発光モジュール及び第2の受発光モジュールに要求される条件を説明する模式図である。 波長選択手段の一例を説明する図である。
符号の説明
1 監視カメラ
2 固定部
3 回転部
4 制御装置
5 回転機構
6 カメラ機構
10 第1の受発光モジュール
11 LED
12 PD
20 第2の受発光モジュール
21 LD
22 PD
30 樹脂(波長選択手段)
SL1 第1の信号光
SL2 第2の信号光
λ1 第1の信号光の波長
λ2 第2の信号光の波長
D モジュール間距離
L 素子間距離
α LED放射角

Claims (5)

  1. 第1の部位と、当該第1の部位に対して回転可能に連結された第2の部位とを有する機器に設けられ、前記第1の部位と前記第2の部位との間で光を用いて信号を空間伝送する光空間伝送装置であって、
    前記第1の部位に設置され、前記第1の部位から前記第2の部位へと伝送する信号に基づいて変調された第1の信号光を発光する発光ダイオードよりなる第1の発光素子、及び、前記第2の部位から前記第1の部位へと伝送する信号に基づいて変調された第2の信号光を受光する第1の受光素子を有する第1の受発光モジュールと、
    前記第2の部位に設置され、前記第2の信号光を発光する半導体レーザよりなる第2の発光素子、及び、前記第1の信号光を受光する第2の受光素子を有する第2の受発光モジュールとを備え、
    前記第1の受光素子の位置を基準として、該第1の受光素子が前記第1の部位に対する前記第2の部位の回転中心軸上に位置するように、前記第1の受発光モジュールの前記第1の部位に対する設置位置が決定され、前記第2の発光素子の位置を基準として、該第2の発光素子が前記第1の部位に対する前記第2の部位の回転中心軸上に位置するように、前記第2の受発光モジュールの前記第2の部位に対する設置位置が決定されて、前記第1の受発光モジュールと前記第2の受発光モジュールは、前記第2の信号光の光軸が前記第1の部位に対する前記第2の部位の回転中心軸と一致するように、前記第1の部位と前記第2の部位とに各々設置されており、
    前記第1の受発光モジュールと前記第2の受発光モジュールとの間のモジュール間距離をD、前記第2の発光素子と前記第2の受光素子との間の素子間距離をL、前記発光ダイオードよりなる第1の発光素子の放射角をαとしたときに、tanα≧2L/Dの関係を満たすように、前記モジュール間距離D、前記素子間距離L、前記第1の発光素子の放射角αの各値を設定することを特徴とする光空間伝送装置。
  2. 前記第1の信号光と第2の信号光とが互いに異なる波長の光であることを特徴とする請求項1に記載の光空間伝送装置。
  3. 前記第1の受光素子の受光面上に、前記第1の信号光の波長に対して入射を遮断する機能を持つ波長選択手段が配置されていることを特徴とする請求項2に記載の光空間伝送装置。
  4. 前記第2の受光素子の受光面上に、前記第2の信号光の波長に対して入射を遮断する機能を持つ波長選択手段が配置されていることを特徴とする請求項2に記載の光空間伝送装置。
  5. 前記機器は、前記第2の部位に映像撮影部が設けられ、前記第1の部位に前記映像撮影部を制御する制御部が設けられた撮影装置であり、
    前記第1の部位から前記第2の部位へと伝送する信号が制御信号であり、前記第2の部位から前記第1の部位へと伝送する信号が映像信号であることを特徴とする請求項1に記載の光空間伝送装置。
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