JP4920309B2 - 開閉装置における開閉体の復帰方法及び復帰構造 - Google Patents
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Description
例えば、本出願人が出願した特願2004−344070号(以下、「非公開文献」という)に記載の発明や特許文献1に記載の発明のように、収納ケース内で所定の開放位置にある開閉体を係止・係止解除する係止機構を備えた係止装置を具備し、災害時の非常信号に応じて通電されるソレノイドにより、係止片が回動して開閉体の係止を解除することで、開閉体をその自重により閉鎖させる構造である。
この場合、非常脱出等のために開閉体を持ち上げ開放した勢いが強すぎて、前記持ち上げ操作が解除された後も開閉体が慣性力により開放動作を継続し、当該開閉体が初期の全開位置に係止されると開閉体が再度自動閉鎖しなくなるため、非公開文献に記載の発明では、開放位置から閉鎖動作した後の開閉体が再度初期の全開位置まで開放されてしまうのを阻む収納阻止手段を設けている。
このように開閉体を閉鎖状態から開放状態に復帰させる場合、特許文献1に記載の発明における開閉装置では、例えば、シャッター等の開閉体を開閉させるために用いられる開閉棒で開閉体を開放方向に押し上げるとともに、係止片に係止して開放状態に復帰させたり、慣性力により開放動作が継続するように開閉体を勢いよく持ち上げて係止片に係止して開放状態に復帰させたりすることができる。
しかしながら、非公開文献に記載の発明における開閉装置では、前記収納阻止手段が開閉体の開放状態への復帰を阻んでいるため、前記特許文献1のような動作により開閉体を初期の開放状態へ復帰させることができなかった。
すなわち、この開閉装置において開閉体を初期の開放状態に復帰させるには、作業者が自らの手で、収納阻止手段の阻止状態を解除するとともに、この解除状態を自らの手で保持しながら、開閉体を持ち上げたり押し上げたり等の開放動作を行って復帰させる必要がある上に、開閉体を収納したり、係止する係止装置を内装したりする収納ケースが一般的に高所にあるため、前記の開閉体の復帰作業を行うには、作業者が脚立やはしご等に乗って行わなければならず、特に、開閉体の復帰作業が複数個所に亘る場合には、開閉体の復帰作業の1箇所毎に脚立やはしご等を持って移動させる必要があるため、面倒であるし相当の時間を要していた。
前記係止装置は、前記開放位置において閉鎖方向への力が作用している前記開閉体の下端側の被係止部材又は前記当接部材を係止片に係止し、この係止状態を前記係止片の閉鎖方向への回動により解除し、同係止片が上方へ押されて逆方向へ回動することにより元の状態に復帰するように構成され、
前記当接部材は、先端側を上方へ向けて前記収納部の開口部を通過可能な収納位置と、先端側を開閉体厚さ方向へ向けて前記収納部の開口部を通過不能な収納不能位置との間で揺動するように構成され、
前記復帰装置は、前記開閉体の閉鎖側端部を下方から受けるとともに前記当接部材に対し開閉体厚さ方向側から接触して前記当接部材を前記収納位置に保持するように形成された保持体と、該保持体に連結された長尺体とを具備してなり、
閉鎖動作後の前記開閉体を前記開放位置に復帰する際には、前記保持体によって前記開閉体の閉鎖側端部を受けるとともに同保持体によって前記当接部材を前記収納位置に保持しながら、前記長尺体を押し上げることで、前記復帰装置と共に前記開閉体を開放方向へ移動させて、開閉体下端側の前記被係止部材又は前記当接部材により前記係止片を上方へ押して回動させ、前記被係止部材又は前記当接部材を前記係止片に係止させることを特徴とする。
任意の位置で閉鎖状態にある開閉体の閉鎖側端部と、収納可能状態にされている当接部材とを、当該当接部材の収納可能状態を保持するとともに、開閉体を保持する保持体で保持し、当該保持体に連結された長尺体により、保持体を開閉体の開放方向に移動させて開閉体を係止装置に係止させることを特徴とする開閉装置における開閉体の復帰方法である。
また、第2形態は、前記第1形態の開閉装置における開閉体の復帰方法に用いられる開閉装置における開閉体の復帰装置である。
すなわち、開閉体が係止状態にあるときには収納部内に収納され、係止が解除された開閉体の閉鎖動作に伴って前記収納部から出ると同時に、開閉体閉鎖方向へ回動するとともに、不動部位に当接することで収納部内へ収納不能な収納阻止状態となる一方、開閉体開放方向に回動することで収納部内へ収納可能な収納可能状態となる当接部材を有した収納阻止手段と、閉鎖方向への力が作用している開閉体を所定の開放位置で係止し、閉鎖方向への回動により開閉体を係止解除するとともに、開閉体開放方向への回動により開閉体を係止可能な状態となる係止装置とを含む開閉装置における開閉体の復帰装置であって、
前記当接部材の収納可能状態を保持するとともに、開閉体を保持する保持体と、その保持体に連結され、当該保持体を開閉体の開放方向に移動させる長尺体とを備えてなることを特徴とする開閉装置における開閉体の復帰装置である。
また、開閉体に作用している閉鎖方向の力とは、重力によるものでも、ばね力によるものでも、電動モーター等の動力源の動力によるものでもよい。
また、当接部材は、開閉体が収納阻止状態になるように、重力やばね力等によって開閉体閉鎖方向へ回動するように付勢されていることが好ましい。
また、前記開閉体の好ましい具体例としては、複数のスラットやパイプを開閉方向へ連設してなる態様や、単数もしくは複数のパネルや、幕状物、ネット状物を開閉方向へ設けてなる態様、あるいはスラット、パネル、パイプ、幕状物、ネット状物等を適宜に組み合わせてなる態様等が挙げられ、特に、前記幕状物を用いた構成とすれば、他の種類の開閉体よりも比較的軽量であるため、災害時の非常脱出等の際に容易に持ち上げ開放操作することができる。
また、この場合、開閉体と当接部材に対してより良好な支持状態を確保するという観点から、第4形態のように、前記当接部材支持部と前記開閉体を挟んで対面するように前記開閉体支持部から開閉体開閉方向に延設されて、前記当接部材支持部とで開閉体を挟持するように支持する挟持部を備えることが好ましい。
すなわち、開閉体が係止状態にあるときには収納部内に収納され、係止が解除された開閉体の閉鎖動作に伴って前記収納部から出ると同時に、開閉体閉鎖方向へ回動するとともに、不動部位に当接することで収納部内へ収納不能な収納阻止状態となる一方、開閉体開放方向に回動することで収納部内へ収納可能な収納可能状態となる当接部材を有した収納阻止手段と、閉鎖方向への力が作用している開閉体を所定の開放位置で係止し、閉鎖方向への回動により開閉体を係止解除するとともに、開閉体開放方向への回動により開閉体を係止可能な状態となる係止装置とを含む開閉装置における開閉体の復帰装置であって、一端側に前記当接部材に対して掛脱可能に掛合する掛合部を備えた略長尺体からなり、前記掛合部を、当接部材に設けられた被掛合部に対して掛合するとともに、当接部材及び開閉体に対して開閉体開放方向への力を作用させるようにしていることを特徴とする開閉装置における開閉体の復帰装置である。
第1形態によれば、保持体によって、収納阻止状態の収納阻止手段における当接部材を収納可能状態にするとともに、当該収納可能状態を保持し、且つ開閉体を保持することができ、当該保持状態において長尺体によって保持体を開閉体開放方向へ移動させることにより、当接部材の収納可能状態を保持して開閉体を係止装置に係止することができる。
したがって、閉鎖途中や閉鎖停止状態の開閉体の持ち上げ操作等の外力による初期の開放状態への復帰を阻止可能にした上で、開閉体を初期の開放状態への復帰作業を迅速、且つ容易に行える開閉装置における開閉体の復帰方法を提供できる。
更に、第3形態によれば、具体的な構成とされた保持体を備えた復帰装置を提供でき、第4形態によれば、開閉体と当接部材に対してより良好な支持状態を確保した保持体を備えた復帰装置を提供できる。
以下の復帰方法及び復帰装置は、住宅やビル、倉庫、工場、地下街、トンネル、車両の荷台等、これらの躯体の開口部分や内部に配設されて、前記開口部分を開閉したり、躯体内部の空間を仕切ったり開放したりするシャッター装置とした開閉装置に適用されるものである。
特に、火災等の災害時に開閉体を自動的に閉鎖動作させて、煙や炎の通過を阻むのに好適な防火防煙シャッター装置とした開閉装置の開閉体に適用されるものとして説明する。
また、本形態では、復帰装置の詳細を説明し、その復帰装置の動作説明において復帰方法の説明をする。
また、本明細書中において「開閉体厚さ方向」とは、閉鎖状態の前記開閉体の厚さ方向を意味する。
また、本明細書中において「開閉体開閉方向」とは、前記開閉体が開閉動作する方向を意味する。
また、本明細書中において「開閉体幅方向」とは、前記開閉体の開閉方向と略直交する方向で、且つ前記開閉体の厚さ方向ではない方向を意味する。
そして、この開閉装置1は、前記係止装置50を解除することにより繰り出された開閉体10が、持ち上げ操作等の外力により再度前記開放位置まで開放されて前記係止装置50に係止されてしまうのを、収納阻止手段60により阻むように構成してある。
この開閉体本体11は、開閉体幅方向に長い略矩形帯状のシート材を、開閉方向に複数連設したり、開閉体方向に長い略矩形帯状のシート材を、開閉幅方向に複数連設したりするように縫い付け等して構成してもよいし、一枚のシート材を略矩形状に裁断することで構成してもよい。
この巻取軸30は、収納部40に対し固定された本体軸の周囲を前記巻取体が回動する構成としてもよいし、収納部40に対し回動自在に支持された本体軸の周囲に前記巻取体を一体的に具備した構成等としてもよい。
この収納部40の底面には、収納側部位としてのまぐさ部材41が固定され、当該まぐさ部材41には、開閉体10を開閉方向へ通過させるための開口部41aが、開閉体幅方向へわたって形成されている。
この当接面41bは、揺動部材61bが開放方向へ向いた状態において、揺動部材61bにおける後述する第一突出部61b1及び第二突出部61b2に対向して配置され、図示例によれば、まぐさ部材41の内面によって構成される。
被係止部材51は、図示例によれば開閉体幅方向にわたる断面略逆L字状の部材であり、その略垂直状の一片部を座板部材12に固定するとともに、その略水平状の他片部が本体部52側の係止片52aによって係合されるように配置している。
また、同本体部52は、上方へ移動した際の被係止部材51によって解除突部52a1が上方へ押されることで、係止片52aが逆方向へ回転されると、元の係止状態に復帰する。
換言すれば、この収納阻止手段60は、開閉体10の前記開放位置からの閉鎖動作を妨げず、且つ、開放動作した際の開閉体10の移動を、前記係止装置50に係止される手前で、不動部位である収納部40の外部に当接させて、阻むようにした機構である。
この収納阻止手段60は、開放動作した際の開閉体10を収納部40の外部に当接可能に変形する当接部材61を備えている。
基部材61aは、平面視略矩形状の板材であり、座板部材12の開閉体幅方向の略中央側に部分的に配置され、溶接や、リベット、ねじ、ボルト等の固定手段により、座板部材12における開閉体厚さ方向の一端面に固定されている。
そして、この揺動部材61bは、その先端側を開閉体開放方向へ向けて収納部40の開口部41aを通過可能な収納位置と、その先端側を開閉体厚さ方向へ向けて収納部40の開口部41aを通過不能な収納不能位置との間で揺動するように、前記基部材61aに軸支されている。
更に、第一突出部61b1は、揺動部材61bが揺動した際に、揺動部材61bの自由端側を開閉体厚さ方向(図示例によれば略水平方向)へ向けた状態に維持する回動規制部材としても作用する。
すなわち、揺動部材61bが倒れるようにして揺動する際、その揺動角度は、第一突出部61b1と基部材61aとの当接により規制されることになる。
また、第一突出部61b1における開閉体幅方向の中央近傍には、切欠部61b11(図3(b)参照)が形成されている。この切欠部61b11は、前記した蝶番等の軸止部材を、基部材61aから揺動部材61bへ跨って止着するために具備されている。
尚、揺動部材61bを揺動させるように付勢する他の手段として、例えば、ばね等の付勢力により揺動させる手段が挙げられる。
保持体Bは、平板を屈曲させて側面視略L型状に形成したものであり、具体的には、前記座板部材12における閉鎖側端部121を支持する開閉体支持部B1と、当該開閉体支持部B1から開閉体開閉方向に延設されて、当接部材61の収納可能状態を開閉体厚さ方向側から支持する当接部材支持部B2と、当該当接部材支持部B2と前記座板部材12を挟んで対面するように前記開閉体支持部B1の端部から開閉体開閉方向に延設されて、前記当接部材支持部B2とで開閉体を挟持するように支持する挟持部B3とから形成されている。
長尺体Cは、前記保持体Bを開閉体開放方向に移動させるためのものであり、少なくとも、作業者が地面に立った状態で開閉体10を初期の開放状態に復帰するまで開閉体を開放移動させることができる程度の長さの略杆状体であって、その一端を前記開閉体支持部B1に対して固着している。
尚、前記保持体Bの開閉体幅方向の寸法は、前記当接部材61の開閉体幅方向の寸法に対して、同等、又は同等以下及び同等以上にしてもよい。
第1工程:収納阻止状態の当接部材61を開閉体開放方向へ回動させて収納可能状態に切り替える(図3(a),図4(a))。
第2工程:当接部材61を収納可能状態に維持した状態で、前記復帰装置Aにおける保持体Bを前記座板部材12にセットする(図3(b),図4(b))。
このとき、当接部材支持部B2と挟持部B3とを、前記座板部材12を挟むように配置して、開閉体支持部B1を前記座板部材12における閉鎖側端部121に沿わせることにより、当接部材支持部B2が当接部材61の収納可能状態を支持するとともに、挟持部B3が前記当接部材支持部B2とで前記座板部材12を開閉体厚み方向の両側から挟持する状態となる。
第3工程:前記当接部材61及び座板部材12を保持した状態の保持体Bを長尺体Cの開閉体開放方向へ押し上げる動作によって、当接部材61及び座板部材12を開口部41aから収納部40へ収納するとともに、係止装置50に被係止部材51を係止させる(図(c))。
第4工程:被係止部材51が係止装置50に係止されたことにより、開閉体が初期の開放状態に復帰し、この状態で、長尺体Cを開閉体閉鎖方向へ引き下げることによって、保持体Bのみが開口部41aから抜き取られ、開閉体10の初期の開放状態が保持される。(図(d))。
以上の工程によって、閉鎖状態にある開閉体10を初期の開放状態に復帰させることができる。
本形態の復帰装置A’は、保持体B’の形態が、前記保持体Aと同様の開閉体支持部B1及び当接部材支持部B2とから形成された略L形状の、且つ前記保持体Bにおける挟持部B3が形成されてない形態のものであり、前記開閉体支持部B1には前記復帰装置Aと同様の長尺体C’が連結されている。
本形態の復帰装置A’による開閉体10の復帰方法は、前記復帰装置Aによる復帰方法と同様であるので説明は省略する。
尚、前記形態と重複する部位についての説明は、同符号を付すことにより省略する。
本形態の復帰装置A’’は、一端側に略円形フック状の掛合部Dを備えた略長尺杆状に形成されたものであり、前記掛合部Dを前記当接部材61に掛合し、この掛合状態で掛合部Dを開閉体開放方向に移動させることにより、当接部材61を開閉体開放方向に回動させて収納可能状態にするとともに、当該収納可能状態を保持した状態で、開閉体10を初期の開放状態に復帰させるようにしている。
本形態の当接部材61に対する掛合部Dの掛合構造は、前記当接部材61における第二突出部61b2に開閉体幅方向に沿う長孔からなる被掛合部Eに対して、前記掛合部Dを貫通するように掛合する構造である。
また、前記被掛合部Eは、掛合部Dが通過可能な幅及び長さのものであり、掛合部Dを被掛合部Eに対して掛合する際には、掛合部Dの径方向を被掛合部Eの長手方向に沿わせることにより掛合部Dを被掛合部Eに通過させ、この通過状態から掛合部Dを回動して掛合部Dの径方向を被掛合部Eの長手方向と交差させることによって掛合状態にされる。
このとき、掛合部Dを開閉体閉鎖方向に向けるとともに、当該掛合部Dを当接部材61の開閉体閉鎖方向側、且つ第二突出部61b2の裏側から被掛合部Eに掛合する(図6(a))。
第2工程:掛合部Dを被掛合部Eに掛合した状態を保持しながら復帰装置A’’で当接部材61を開閉体開放方向に回動させて収納可能状態にするとともに、復帰装置A’’を開閉体開放方向に引き上げて開閉体10を開放方向に移動させる。
このとき、当接部材61には、復帰装置A’’の開閉体開放方向への引上げ力が作用しているので、収納可能状態が保持されている(図6(b))。
第3工程:開閉体10がある程度の位置まで開放されたら、復帰装置A’’を開閉体閉鎖方向に回動させて掛合部Dを開閉体開放方向に向け、そのまま、復帰装置A’’を開閉体開放方向に押し上げて、当接部材61及び座板部材12を開口部41aから収納部40へ収納するとともに、係止装置50に被係止部材51を係止させる(図6(c))。
第4工程:被係止部材51が係止装置50に係止されたことにより、開閉体が初期の開放状態に復帰し、この状態で、掛合部Dを被掛合部Eから抜き取って開口部41aから抜き取る(図6(d))。
この掛合部Dの被掛合部Eに対する抜き取り動作は、復帰装置A’’を回動させて(図6(c))、掛合部Dの径方向を前記開口部41aの長手方向と平行状にして復帰装置A’’を開閉体閉鎖方向へ引き抜く(図6(d))ことによって掛合部Dを被掛合部Eから抜き取ることができる。
以上の工程によって、閉鎖状態にある開閉体10を初期の開放状態に復帰させることができる。
具体的には、当接部材61の配設位置を座板部材12の係止装置50と対面する面としたものであり、当接部材12における突出部61b2を係止装置50に係止させるようにした開閉装置1’である。
すなわち、図示例のように、前記復帰装置Aにより、当接部材61を収納可能状態に保持して開閉体開放方向に押し上げる動作によって、当接部材61及び座板部材12を開口部41aから収納部40へ収納するとともに、係止装置50に当接部材61における突出部61b2を係止させることにより、開閉体10を初期の開放状態に保持することができる。
尚、前記形態と重複する部位についての説明は、同符号を付すことにより省略する。
B:保持体
C:長尺体
B1:開閉体支持部
B2:当接部材支持部
B3:挟持部
D:掛合部
E:被掛合部
1,1’:開閉装置
10:開閉体
12:座板部材
40:収納部
41a:開口部
50:係止装置
60:収納阻止手段
61:当接部材
Claims (6)
- 自重による付勢力により閉鎖方向端部を下方へスライドさせて閉鎖動作する開閉体と、開放動作した際の前記開閉体をその上方側で開口部に通過させて収納する収納部と、前記収納部内に収納された開放位置の前記開閉体を係止するように前記収納部に設けられた係止装置と、前記開閉体が前記係止装置の解除により閉鎖動作した後に開放動作した場合に、その開放動作後の前記開閉体が再度前記開放位置まで開放動作するのを阻む当接部材とを含む開閉装置について、復帰装置を用いて、閉鎖動作後の前記開閉体を前記開放位置に復帰するようにした開閉体の復帰方法であって、
前記係止装置は、前記開放位置において閉鎖方向への力が作用している前記開閉体の下端側の被係止部材又は前記当接部材を係止片に係止し、この係止状態を前記係止片の閉鎖方向への回動により解除し、同係止片が上方へ押されて逆方向へ回動することにより元の状態に復帰するように構成され、
前記当接部材は、先端側を上方へ向けて前記収納部の開口部を通過可能な収納位置と、先端側を開閉体厚さ方向へ向けて前記収納部の開口部を通過不能な収納不能位置との間で揺動するように構成され、
前記復帰装置は、前記開閉体の閉鎖側端部を下方から受けるとともに前記当接部材に対し開閉体厚さ方向側から接触して前記当接部材を前記収納位置に保持するように形成された保持体と、該保持体に連結された長尺体とを具備してなり、
閉鎖動作後の前記開閉体を前記開放位置に復帰する際には、前記保持体によって前記開閉体の閉鎖側端部を受けるとともに同保持体によって前記当接部材を前記収納位置に保持しながら、前記長尺体を押し上げることで、前記復帰装置と共に前記開閉体を開放方向へ移動させて、開閉体下端側の前記被係止部材又は前記当接部材により前記係止片を上方へ押して回動させ、前記被係止部材又は前記当接部材を前記係止片に係止させることを特徴とする開閉装置における開閉体の復帰方法。 - 自重による付勢力により閉鎖方向端部を下方へスライドさせて閉鎖動作する開閉体と、開放動作した際の前記開閉体をその上方側で開口部に通過させて収納する収納部と、前記収納部内に収納された開放位置の前記開閉体を係止するように前記収納部に設けられた係止装置と、前記開閉体が前記係止装置の解除により閉鎖動作した後に開放動作した場合に、その開放動作後の前記開閉体が再度前記開放位置まで開放動作するのを阻む当接部材とを具備してなる開閉装置と、閉鎖動作後の前記開閉体を前記開放位置に復帰するための復帰装置と、を備えた開閉装置における開閉体の復帰構造において、
前記係止装置は、前記開放位置において閉鎖方向への力が作用している前記開閉体の下端側の被係止部材又は前記当接部材を係止片に係止し、この係止状態を前記係止片の閉鎖方向への回動により解除し、同係止片が上方へ押されて逆方向へ回動することにより元の状態に復帰するように構成され、
前記当接部材は、先端側を上方へ向けて前記収納部の開口部を通過可能な収納位置と、先端側を開閉体厚さ方向へ向けて前記収納部の開口部を通過不能な収納不能位置との間で揺動するように構成され、
前記復帰装置は、前記開閉体の閉鎖側端部を下方から受けるとともに前記当接部材に対し開閉体厚さ方向側から接触して前記当接部材を前記収納位置に保持するように形成された保持体と、該保持体に連結された長尺体とを具備してなることを特徴とする開閉装置における開閉体の復帰構造。 - 前記保持体が、前記開閉体の閉鎖側端部を下方から受けて支持する開閉体支持部と、当該開閉体支持部から上方に延設されて、前記当接部材に対し開閉体厚さ方向側から接触して前記当接部材を前記収納位置に保持する当接部材支持部とを備えていることを特徴とする請求項2に記載の開閉装置における開閉体の復帰構造。
- 前記当接部材支持部と前記開閉体を挟んで対面するように前記開閉体支持部から上方に延設されて、前記当接部材支持部とで前記開閉体を挟持するように支持する挟持部を備えていることを特徴とする請求項3に記載の開閉装置における開閉体の復帰構造。
- 自重による付勢力により閉鎖方向端部を下方へスライドさせて閉鎖動作する開閉体と、開放動作した際の前記開閉体をその上方側で開口部に通過させて収納する収納部と、前記収納部内に収納された開放位置の前記開閉体を係止するように前記収納部に設けられた係止装置と、前記開閉体が前記係止装置の解除により閉鎖動作した後に開放動作した場合に、その開放動作後の前記開閉体が再度前記開放位置まで開放動作するのを阻む当接部材とを含む開閉装置について、復帰装置を用いて、閉鎖動作後の前記開閉体を前記開放位置に復帰するようにした開閉体の復帰方法であって、
前記係止装置は、前記開放位置において閉鎖方向への力が作用している前記開閉体の下端側の被係止部材又は前記当接部材を係止片に係止し、この係止状態を前記係止片の閉鎖方向への回動により解除し、同係止片が上方へ押されて逆方向へ回動することにより元の状態に復帰するように構成され、
前記当接部材は、先端側を上方へ向けて前記収納部の開口部を通過可能な収納位置と、先端側を開閉体厚さ方向へ向けて前記収納部の開口部を通過不能な収納不能位置との間で揺動するように構成されるとともに、前記復帰装置によって掛合される被掛合部を備え、
前記復帰装置は、前記被掛合部に対して掛脱可能に掛合する掛合部を一端側に備えた略長尺体であり、
閉鎖動作後の前記開閉体を前記開放位置に復帰する際には、前記復帰装置における前記掛合部を、前記収納不能位置にある前記当接部材の前記被掛合部に対して掛合して上方へ移動することにより、前記当接部材を上方へ回動して前記収納位置にし、さらに、前記掛合部から前記当接部材に作用する上方への力によって前記開閉体を開放方向へ移動させて、開閉体下端側の前記被係止部材又は前記当接部材により前記係止片を上方へ押して回動させ、前記被係止部材又は前記当接部材を前記係止片に係止させることを特徴とする開閉装置における開閉体の復帰方法。 - 自重による付勢力により閉鎖方向端部を下方へスライドさせて閉鎖動作する開閉体と、開放動作した際の前記開閉体をその上方側で開口部に通過させて収納する収納部と、前記収納部内に収納された開放位置の前記開閉体を係止するように前記収納部に設けられた係止装置と、前記開閉体が前記係止装置の解除により閉鎖動作した後に開放動作した場合に、その開放動作後の前記開閉体が再度前記開放位置まで開放動作するのを阻む当接部材とを具備してなる開閉装置と、閉鎖動作後の前記開閉体を前記開放位置に復帰するための復帰装置と、を備えた開閉装置における開閉体の復帰構造において、
前記係止装置は、前記開放位置において閉鎖方向への力が作用している前記開閉体の下端側の被係止部材又は前記当接部材を係止片に係止し、この係止状態を前記係止片の閉鎖方向への回動により解除し、同係止片が上方へ押されて逆方向へ回動することにより元の状態に復帰するように構成され、
前記当接部材は、先端側を上方へ向けて前記収納部の開口部を通過可能な収納位置と、先端側を開閉体厚さ方向へ向けて前記収納部の開口部を通過不能な収納不能位置との間で揺動するように構成されるとともに、前記復帰装置によって掛合される被掛合部を備え、
前記復帰装置は、前記被掛合部に対して掛脱可能に掛合する掛合部を一端側に備えた略長尺体であり、閉鎖動作後の前記開閉体を前記開放位置に復帰する際に、前記掛合部を、前記収納不能位置にある前記当接部材の前記被掛合部に対して掛合して上方へ移動することにより、前記当接部材を上方へ回動して前記収納位置にし、さらに、前記掛合部から前記当接部材に作用する上方への力によって前記開閉体を開放方向へ移動させて、開閉体下端側の前記被係止部材又は前記当接部材により前記係止片を上方へ押して回動させ、前記被係止部材又は前記当接部材を前記係止片に係止させるように構成されていることを特徴とする開閉装置における開閉体の復帰構造。
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