JP4912711B2 - スロットマシン - Google Patents
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そこで、本発明は、メイン遊技用の信号とサブ遊技用の信号とを兼用することにより、メイン遊技とサブ遊技とが同時に実行されるようにし、メイン遊技のために行ったストップスイッチの操作の結果がサブ遊技の結果に影響し、逆に、サブ遊技のために行ったストップスイッチの操作の結果がメイン遊技の結果に影響するようにして、遊技が単調にならないようにしたスロットマシンを提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、スロットマシン10に係るものであって、周囲に複数個の図柄が付されている複数個の回転リール40と、各回転リール40の回転停止に係るストップ信号を出力するためのストップスイッチ60と、スロットマシン10を制御するための制御装置100と、所定の情報を表示するための表示装置とを備え、制御装置100は、前記複数個の回転リール40を用いて、各回転リール40に対応した前記ストップスイッチ60の操作により該回転リール40を停止させ、複数個すべての回転リール40の回転が停止した際に表示された図柄により入賞判定が行われる遊技であるメイン遊技の制御を行うためのメイン遊技制御手段110と、メイン遊技制御手段110によるメイン遊技の進行に基づいて、ストップスイッチ60の操作を有効化するためのスイッチ操作有効化手段160と、メイン遊技とは異なる遊技であって各ストップスイッチ60を操作する毎にその操作のタイミングが適切であるかどうかの評価が行われるサブ遊技の制御を行うためのものであって、スイッチ操作有効化手段160によりストップスイッチ60の操作が有効化されているときに出力されたストップ信号に基づいて、サブ遊技の制御を行うサブ遊技制御手段170とを備えるとともに、サブ遊技制御手段170は、1回のメイン遊技中に行われる複数回のストップスイッチ60の操作にそれぞれ対応する複数回のサブ遊技を1セットとし、これを複数セット行うものであるとともに、ストップスイッチ60をいずれのタイミングで操作すべきかを表示装置を通じて指示するための指示手段171と、指示手段171により指示されたストップスイッチ60の操作タイミングとスイッチ操作有効化手段160によりストップスイッチ60の操作が有効化されているときに出力されたストップ信号との関係を評価するための評価手段172と、評価手段172による評価結果を各セット毎に通算し、各セットの終了時における評価結果の通算結果によって、次セットにおけるステージを特定するカウント値を変化させるステージカウンタ193とを備え、制御装置100は、最終セットの終了時におけるステージカウンタ193のカウント値に応じて遊技者に対して所定の利益を付与する利益付与手段190を備えていることを特徴とする。
(請求項2)
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明を限定したものであって、サブ遊技制御手段170は、評価手段172による評価の結果を数値化して各セット毎に累積加算していく評価結果カウンタ192を備えるとともに、ステージカウンタ193は、各セットの終了時における評価結果カウンタ192のカウント値によってステージを変化させることを特徴とする。
(請求項3)
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明を限定したものであって、評価手段172は、指示手段171により指示されたストップスイッチ60の操作タイミングと、遊技者によるストップスイッチ60の操作に伴って出力された信号の出力タイミングとのずれの度合いに応じて複数段階の評価を数値化して行うように形成されていることを特徴とする。
(請求項4)
請求項4記載の発明は、請求項1、2又は3記載の発明を限定したものであって、評価手段172による評価の結果を表示装置を通じて表示するための評価結果表示手段173を備えていることを特徴とする。
また、「ストップ信号」とは、各回転リール40の回転停止に係る信号をいう。
また、「ストップスイッチ60」は、ストップ信号を出力するためのものである。また、ストップスイッチ60は、各回転リール40にそれぞれ対応して設けられる。
具体的には、例えば、左リール41、中リール42、及び右リール43の3個の回転リール40が備えられる場合にあっては、左リール41に対応して左リール41用のストップスイッチ60が備えられ、また、中リール42に対応して中リール42用のストップスイッチ60が備えられ、また、右リール43に対応して右リール43用のストップスイッチ60が備えられる。そして、左リール41用のストップスイッチ60が操作されると、左リール41用のストップ信号が出力されて、左リール41の回転が停止し、また、中リール42用のストップスイッチ60が操作されると、中リール42用のストップ信号が出力されて、中リール42の回転が停止し、また、右リール43用のストップスイッチ60が操作されると、右リール43用のストップ信号が出力されて、右リール43の回転が停止する。
また、「メイン遊技」とは、回転リール40を用いた遊技をいう。
具体的には、メダルの投入(メダル投入口85からのメダルの投入、又はベットスイッチ70の操作による貯留に係るメダルの投入)を条件に、スタートスイッチ50を操作すると、複数個(例えば3個)すべての回転リール40の回転が開始し、その後に、複数個(例えば3個)のストップスイッチ60のうちの1個を操作すると、当該ストップスイッチ60に対応した回転リール40の回転が停止し、複数個(例えば3個)すべてのストップスイッチ60の操作を終えると、複数個(例えば3個)すべての回転リール40の回転が停止し、このとき、いずれかの有効な入賞ライン300上に所定の入賞図柄配列が揃うと、当該入賞図柄配列に対応した役の入賞となり、入賞態様に応じた利益が付与される(例えば所定枚数のメダルが払い出される)。この遊技を、メイン遊技という。
また、「スイッチ操作有効化手段160」は、メイン遊技制御手段110によるメイン遊技の進行に基づいて、ストップスイッチ60の操作を有効化するためのものである。
具体的には、メダルが投入され、スタートスイッチ50が操作されると、各回転リール40の回転が開始して、各回転リール40の回転速度が次第に加速されていく。また、各回転リール40の回転速度が次第に加速されて所定の速度に達すると、各回転リール40の加速処理は終了し、今度は、各回転リール40を一定の速度で回転させる定速処理が行われる。この定速処理により、各回転リール40の回転速度は一定に保たれる。各回転リール40が一定の回転速度で回転している状態を「定常状態」という。また、定常状態では、各回転リール40は、例えば750msで1回転する。そして、スイッチ操作有効化手段160は、例えば、各回転リール40の回転が定常状態になると、各ストップスイッチ60の操作を有効化するものとすることができる。また、各ストップスイッチ60の操作が有効化された状態を「操作有効状態」という。また、操作有効状態にあるストップスイッチ60を操作すると、対応する回転リール40の回転が停止するとともに、このストップスイッチ60についての操作有効状態は終了する。また、操作有効状態以外のときは、各ストップスイッチ60は「操作無効状態」となっている。
また、「サブ遊技制御手段170」は、サブ遊技の制御を行うためのものである。
具体的には、例えば、メダル投入待ち状態のときには、ベットスイッチ70についてのみ、操作が有効になる。また、ベットスイッチ70の操作が有効化されているときにベットスイッチ70が操作されると、回転リール40の回転開始待ち状態になる。そうすると、今度は、スタートスイッチ50の操作が有効になる。なお、回転リール40の回転開始待ち状態では、ベットスイッチ70の操作も有効である。また、スタートスイッチ50の操作が有効化されているときにスタートスイッチ50が操作されると、各回転リール40の回転が開始する。そして、すべての回転リール40が定常状態になると、今度は、ストップスイッチ60についてのみ、操作が有効になる。このとき、ストップスイッチ60が操作されて、ストップ信号が出力されると、このストップ信号が、メイン遊技に用いられるとともに、サブ遊技にも用いられる。また、ストップスイッチ60の操作が有効化されているときにストップスイッチ60が操作されてストップ信号が出力されると、対応する回転リール40の回転が停止する。そして、すべてのストップスイッチ60が操作されて、すべての回転リール40の回転が停止し、入賞判定が行われ、払い出しがある場合にはメダルの払い出しが行われると、再び、メダル投入待ち状態になり、ベットスイッチ70についてのみ、操作が有効になる。
また、「指示手段171」は、ストップスイッチ60をいずれのタイミングで操作すべきかを、表示装置を通じて指示するためのものである。
また、「評価手段172」は、指示手段171により指示されたストップスイッチ60の操作タイミングと、スイッチ操作有効化手段160によりストップスイッチ60の操作が有効化されているときに出力されたストップ信号との関係を評価するためのものである。
具体的には、例えば、表示装置に、ストップスイッチ60を操作すべきタイミングが表示され、このタイミングに従ってストップスイッチ60を操作すると、指示とストップ信号の出力とが一致したと評価されて、その評価の結果が表示装置に表示される。一方、表示装置に、ストップスイッチ60を操作すべきタイミングが表示され、このタイミングに従わずにストップスイッチ60を操作すると、あるいはストップスイッチ60の操作をこのタイミングにうまく合わせられないと、指示とストップ信号の出力とが一致しないと評価されて、その評価の結果が表示装置に表示される。
具体的には、例えば、指示手段171により指示されたストップスイッチ60の操作のタイミングと、スイッチ操作有効化手段160によりストップスイッチ60の操作が有効化されているときに出力されたストップ信号の出力タイミングとが完全に一致すると、評価手段172は、「完全に一致した」と評価し、また、指示手段171により指示されたストップスイッチ60の操作のタイミングと、スイッチ操作有効化手段160によりストップスイッチ60の操作が有効化されているときに出力されたストップ信号の出力タイミングに微妙なずれがあるもののほぼ一致すると、評価手段172は、「微妙にずれがあるもののほぼ一致した」と評価し、また、指示手段171により指示されたストップスイッチ60の操作のタイミングと、スイッチ操作有効化手段160によりストップスイッチ60の操作が有効化されているときに出力されたストップ信号の出力タイミングとが一致しないと、評価手段172は、「一致しない」と評価するようにしてもよい。
また、「評価手段172による評価の結果に基づいて、遊技者に対して所定の利益を付与する」とは、例えば、下記の(1)〜(4)の場合などを含む趣旨である。
(1)評価手段172による評価の結果が「一致した」のときには、所定の利益を遊技者に対して付与するが、評価手段172による評価の結果が「一致しない」のときには、所定の利益を遊技者に対して付与しない場合
(2)評価手段172による評価の結果が「一致した」のときには、比較的大きな所定の利益を遊技者に対して付与し、評価手段172による評価の結果が「一致しない」のときには、比較的小さな所定の利益を遊技者に対して付与する場合
(3)評価手段172による評価の結果が「完全に一致した」のときには、最も大きな所定の利益を遊技者に対して付与し、評価手段172による評価の結果が「微妙にずれがあるもののほぼ一致した」のときには、「完全に一致した」のときより小さい所定の利益を遊技者に対して付与し、評価手段172による評価の結果が「一致しない」のときには、所定の利益を遊技者に対して付与しない場合
(4)評価手段172による評価の結果が「完全に一致した」のときには、最も大きな所定の利益を遊技者に対して付与し、評価手段172による評価の結果が「微妙にずれがあるもののほぼ一致した」のときには、「完全に一致した」のときより小さい所定の利益を遊技者に対して付与し、評価手段172による評価の結果が「一致しない」のときには、最も小さな所定の利益を遊技者に対して付与する場合
また、「所定の利益」としては、例えば、報知された操作手順に従うといずれかの入賞が引き当てやすくなる遊技であるアシストタイム(AT)や、役抽選手段120の結果にかかわらずいずれかの入賞が引き当てやすくなる遊技であるチャレンジタイム(CT)などを実行することができる。つまり、AT中は、報知された操作手順に従うと、いずれかの入賞が引き当てやすくなる。また、CT中は、役抽選手段120の結果にかかわらず、いずれかの入賞が引き当てやすくなる。これらは、遊技者にとって利益である。
また、本発明によれば、サブ遊技で、ストップスイッチの操作のタイミングが指示され、指示されたストップスイッチの操作のタイミングとストップスイッチの操作により出力されたストップ信号との関係が評価され、そして、その評価の結果が表示される。メイン遊技では、入賞を引き当てる上で、各ストップスイッチの操作のタイミングが極めて重要な意味をもつところ、サブ遊技で、各ストップスイッチの操作のタイミングを競わせることにより、遊技者に対して、メイン遊技及びサブ遊技の双方にとって適切なタイミングで各ストップスイッチの操作を行うように意識させることができる。これにより、遊技者の興趣がより一層高まるとともに、サブ遊技で指示するタイミングでメイン遊技が進行することが期待できるスロットマシンを提供できる。
(図面の説明)
図1ないし図6は、本発明の第1の実施の形態を示すものである。
図1は、スロットマシン10のブロック図、図2は、スロットマシン10の外観図、図3は、図柄表示窓26、出目及び入賞ライン300の概念図、図4は、RBゲーム中表示を示す概念図、図5及び図6は、スロットマシン10の動作の概略を示すフローチャートである。
本実施の形態では、「前面」とは、スロットマシン10において遊技を行う際に遊技者が向き合う面をいう。また、「右側」とは、スロットマシン10の前面に向き合って遊技を行う遊技者から見て右側をいう。また、「左側」とは、スロットマシン10の前面に向き合って遊技を行う遊技者から見て左側をいう。
図2に示すように、本実施の形態に係るスロットマシン10は、前面に開口部を有する箱型の筐体20を備えている。また、筐体20の前面には、開口部を塞ぐ前扉21を備えている。また、前扉21の前面上部には、上パネル22が備えられ、また、前扉21の前面中央には、中パネル23が備えられ、また、前扉21の前面下部には、下パネル24が備えられている。また、上パネル22には、入賞となる図柄配列(入賞図柄配列)や、各役に入賞した際に払い出されるメダルの枚数(配当)などが表示され、また、下パネル24には、当該スロットマシン10の機種名のロゴやイメージキャラクターなどが表示されている。また、前扉21の前面における、中パネル23と下パネル24との間には、前方へ向けて突出する操作部25が設けられている。また、筐体20の内部には、3個の回転リール40を横並びに設けたリールユニット30が備えられている。また、3個の回転リール40のうち、左側に設けられているのが左リール41であり、また、中央に設けられているのが中リール42であり、また、右側に設けられているのが右リール43である。また、各回転リール40の周囲には、複数種類の図柄が所定の配列で合計21個付されている。また、中パネル23のほぼ中央には、各回転リール40の周囲に付されている21個の図柄のうちの3個を表示するための図柄表示窓26が設けられている。
具体的には、左リール41の周囲には合計21個の図柄が付されているが、左リール41の回転が停止した際には、21個の図柄のうちの3個が図柄表示窓26に表示される。すなわち、左リール41の回転が停止すると、図柄表示窓26の左側部分には、3個の図柄が縦並びに表示される。中リール42及び右リール43についても同様である。これにより、3個すべての回転リール40の回転が停止すると、図柄表示窓26には、縦3列横3行に配列した合計9個の図柄が表示される。また、図柄表示窓26に表示される縦3列横3行の図柄配列は、「出目」などと呼ばれる。
例えば、図3に示すように、3個の図柄が図柄表示窓26に対して適正な位置に表示されるときの各回転リール40の停止位置が、「適正停止位置」である。
すなわち、各回転リール40が「適正停止位置」で停止すると、図柄表示窓26には各回転リール40毎に3個の図柄が正しく表示されることとなる。
また、本実施の形態では、図3に示すように、左リール41の回転がいずれかの適正停止位置で停止した際に図柄表示窓26に表示される3個の図柄を上から順にそれぞれ「左リール上図柄201」「左リール中図柄202」「左リール下図柄203」とし、また、中リール42の回転がいずれかの適正停止位置で停止した際に図柄表示窓26に表示される3個の図柄を上から順にそれぞれ「中リール上図柄204」「中リール中図柄205」「中リール下図柄206」とし、また、右リール43の回転がいずれかの適正停止位置で停止した際に図柄表示窓26に表示される3個の図柄を上から順にそれぞれ「右リール上図柄207」「右リール中図柄208」「右リール下図柄209」としている。
左リール中図柄202と中リール中図柄205と右リール中図柄208とを通るのが「第1入賞ライン301」であり、また、左リール上図柄201と中リール上図柄204と右リール上図柄207とを通るのが「第2入賞ライン302」であり、また、左リール下図柄203と中リール下図柄206と右リール下図柄209とを通るのが「第3入賞ライン303」であり、また、左リール下図柄203と中リール中図柄205と右リール上図柄207とを通るのが「第4入賞ライン304」であり、また、左リール上図柄201と中リール中図柄205と右リール下図柄209とを通るのが「第5入賞ライン305」である。
また、前扉21の前面における、上パネル22と中パネル23との間には、表示装置としての横長の液晶ディスプレイ83が設けられ、また、前扉21の上部には、演出に用いられる演出用ランプ81が設けられている。
また、前扉21の裏面における、メダル投入口85の裏側に相当する位置には、メダル投入口85に投入されたメダルを処理するためのメダル処理ユニットが備えられている。
また、筐体20の内部には、スロットマシン10を制御するための制御装置100や、メダルを払い出すためのホッパーユニット90や、スロットマシン10が備える各装置に電力を供給するための電源ユニットなどが備えられている。
リールユニット30は、フレームと、このフレームに横並びに固定した3個のステッピングモータと、各ステッピングモータの出力軸に固定した3個の回転リール40とを備えている。
また、各回転リール40の周囲には、「7」「BAR」「ベル」「スイカ」「チェリー」「R」などの複数種類の図柄が所定の配列で合計21個付されている。
また、本実施の形態では、「7」の図柄は、ビッグボーナス入賞(BB入賞)に対応した図柄とされ、また、「BAR」の図柄は、レギュラーボーナス入賞(RB入賞)に対応した図柄とされ、また、「ベル」の図柄は、ベル入賞に対応した図柄とされ、また、「スイカ」の図柄は、スイカ入賞に対応した図柄とされ、また、「チェリー」の図柄は、チェリー入賞に対応した図柄とされ、また、「R」の図柄は、リプレイ入賞に対応した図柄とされている。
スタートスイッチ50は、回転リール40の回転を開始させるためのものであって、図2に示すように、操作部25の前面左側に設けられている。また、スタートスイッチ50は、レバー式のスイッチを用いて構成されており、レバーの先端を押し下げると、スタート信号が出力されて、3個すべての回転リール40の回転が開始するようになっている。
(ストップスイッチ60)
ストップスイッチ60は、回転リール40の回転を停止させるためのものであって、図2に示すように、操作部25の前面中央に設けられている。また、ストップスイッチ60は、3個設けられており、また、各ストップスイッチ60は、各回転リール40にそれぞれ対応している。また、3個のストップスイッチ60は、操作部25の前面中央に横並びに設けられている。また、左側のストップスイッチ60は、左リール41に対応し、また、中央のストップスイッチ60は、中リール42に対応し、また、右側のストップスイッチ60は、右リール43に対応している。また、各ストップスイッチ60は、それぞれ、押しボタン式のスイッチを用いて構成されており、左リール41用のストップスイッチ60が備えるボタンを押すと、左リール41用のストップ信号が出力されて、左リール41の回転が停止し、また、中リール42用のストップスイッチ60が備えるボタンを押すと、中リール42用のストップ信号が出力されて、中リール42の回転が停止し、また、右リール43用のストップスイッチ60が備えるボタンを押すと、右リール43用のストップ信号が出力されて、右リール43の回転が停止するようになっている。
ベットスイッチ70は、ベット信号を出力するためのものである。また、「ベット信号」とは、メダルの投入に係る信号をいう。また、ベットスイッチ70を操作すると、ベット信号が出力されて、貯留装置に貯留されているメダルが投入される。また、「貯留装置」とは、メダル投入口85から投入されたメダル及び遊技により獲得されたメダルを貯留することにより、遊技者が新たにメダル投入口85からメダルを投入することなく、ベットスイッチ70の操作により、当該貯留に係るメダルの中からあらかじめ定められた数のメダルを順次投入することができることとなる装置で、メダル投入口85から投入されたメダル及び遊技により獲得されたメダルの総数から、ベットスイッチ70の操作により投入されたメダルの総数を減じた数を、電磁的方法により記録することができるものをいう。
また、シングルベットスイッチ71は、押しボタン式のスイッチを用いて構成されており、ボタンを押すと、ベット信号としての1枚ベット信号が出力されるようになっている。ボタンを1回押すと、1枚ベット信号が1回出力され、また、ボタンを2回押すと、1枚ベット信号が2回出力され、また、ボタンを3回押すと、1枚ベット信号が3回出力される。そして、1枚ベット信号が1回出力されると、貯留装置に貯留されているメダルの総数が1つ減じられて、1枚のメダルが投入され、また、1枚ベット信号が2回出力されると、貯留装置に貯留されているメダルの総数が2つ減じられて、2枚のメダルが投入され、また、1枚ベット信号が3回出力されると、貯留装置に貯留されているメダルの総数が3つ減じられて、3枚のメダルが投入されるようになっている。
(キャンセルスイッチ73)
キャンセルスイッチ73は、貯留装置に貯留されているメダルを払い出すためのものであって、図2に示すように、操作部25の前面右側に設けられている。また、キャンセルスイッチ73は、押しボタン式のスイッチを用いて構成されており、ボタンを押すと、キャンセル信号が出力されて、ホッパーユニット90の送出機構が駆動し、貯留装置に貯留されているメダルの総数と同数のメダルがメダル払出口86から払い出されるとともに、貯留装置に貯留されているメダルの総数が0になる。
演出用ランプ81は、遊技者に当選又は入賞などを知らせるためのものであって、図2に示すように、前扉21の上部に設けられている。
(スピーカ82)
スピーカ82は、効果音などを鳴らすためのものであって、図2に示すように、メダル払出口86の左右両側にそれぞれ設けられている。また、スピーカ82は、表示装置を構成するものである。
(液晶ディスプレイ83)
液晶ディスプレイ83は、演出に係る映像などを表示するためのものであって、図2に示すように、前扉21の前面における、上パネル22と中パネル23との間に設けられている。また、液晶ディスプレイ83は、表示装置を構成するものである。
メダル投入口85は、メダルを投入するためのものであって、図2に示すように、操作部25の上面右側に設けられている。
(メダル払出口86)
メダル払出口86は、メダルを払い出すためのものであって、図2に示すように、前扉21の下部中央に設けられている。
(メダル受け皿87)
メダル受け皿87は、メダル払出口86から払い出されたメダルを受け止めて貯留するためのものであって、図2に示すように、メダル払出口86の下方に設けられている。
ホッパーユニット90は、メダルを払い出すためのものであって、筐体20の内部に設けられている。また、ホッパーユニット90は、メダルを貯留するためのメダルタンクと、メダルタンクに貯留されているメダルを送り出すための送出機構とを備えている。そして、送出機構によって送り出されたメダルは、メダル払出口86から払い出されるようになっている。
(メダル処理ユニット)
メダル処理ユニットは、メダル投入口85から投入されたメダルを処理するためのものであって、前扉21の裏面における、メダル投入口85の裏側に相当する位置に設けられている。また、メダル処理ユニットは、メダル投入口85に投入されたメダルを一定方向へ誘導するためのメダル通路と、メダル通路の途中から分岐するメダル返却通路と、メダル通路からメダル返却通路が分岐する分岐部に位置するメダルセレクターとを有している。また、メダル通路の途中であって、メダルセレクターよりも下流側には、メダル投入口85から投入されたメダルを検知するためのメダルセンサーが設けられている。また、メダル通路は、ホッパーユニット90のメダルタンクに連通し、また、メダル返却通路は、メダル払出口86に連通している。
(電源ユニット)
電源ユニットは、スロットマシン10が備える各装置、具体的には、例えば、制御装置100や、リールユニット30や、ホッパーユニット90などに電力を供給するためのものである。また、電源ユニットは、筐体20の内部に備えられている。
制御装置100は、スロットマシン10を制御するためのものである。
また、制御装置100は、CPU、RAM、ROM、及びI/Oなどを備えたマイクロコンピュータを用いて構成されている。
また、制御装置100の入力手段としては、図1に示すように、スタートスイッチ50、ストップスイッチ60、シングルベットスイッチ71、マックスベットスイッチ72、及びキャンセルスイッチ73などが接続されている。
また、制御装置100の出力手段としては、図1に示すように、リールユニット30、ホッパーユニット90、演出用ランプ81、スピーカ82、及び液晶ディスプレイ83などが接続されている。
また、本実施の形態では、制御装置100は、特別遊技として、レギュラーボーナスゲーム(RBゲーム)と、ビッグボーナスゲーム(BBゲーム)とを実行可能に形成されている。
また、本実施の形態では、一般遊技とは、一般的な遊技をいい、また、特別遊技とは、遊技者にとって一般遊技よりも有利な遊技をいい、また、RBゲームとは、いずれかの役の入賞となる確率が一般遊技よりも高い特定の遊技をいい、また、BBゲームとは、RB入賞となる確率が一般遊技よりも高い特定の遊技をいう。
また、図1に示すように、メイン遊技制御手段110は、一般遊技制御手段111、レギュラーボーナス制御手段112(RB制御手段112)、ビッグボーナス制御手段113(BB制御手段113)、役抽選手段120、停止テーブル130、停止制御手段140、入賞判定手段150、及びスイッチ操作有効化手段160などを備えている。CPUがROMに記憶された所定のプログラムを実行することにより、制御装置100を構成するマイクロコンピュータが、一般遊技制御手段111、レギュラーボーナス制御手段112(RB制御手段112)、ビッグボーナス制御手段113(BB制御手段113)、役抽選手段120、停止制御手段140、入賞判定手段150、及びスイッチ操作有効化手段160などとして機能するのである。また、停止テーブル130は、プログラムなどとともに、ROMに記憶されているものである。
以下、制御装置100が備える各手段について詳述する。
(メイン遊技制御手段110)
メイン遊技制御手段110は、メイン遊技の制御を行うためのものである。
また、メイン遊技とは、回転リール40を用いた遊技をいう。具体的には、メダルの投入を条件に、スタートスイッチ50を操作すると、3個すべての回転リール40の回転が開始し、その後に、3個のストップスイッチ60のうちの1個を操作すると、当該ストップスイッチ60に対応した回転リール40の回転が停止し、3個すべてのストップスイッチ60の操作を終えると、3個すべての回転リール40の回転が停止し、このとき、いずれかの有効な入賞ライン300上に所定の入賞図柄配列が揃うと、当該入賞図柄配列に対応した役の入賞となり、入賞態様に応じた利益が付与される。このような遊技を、メイン遊技という。本実施の形態では、メイン遊技として、一般遊技と、特別遊技とが行われ、また、特別遊技として、レギュラーボーナスゲーム(RBゲーム)と、ビッグボーナスゲーム(BBゲーム)とが行われる。
(一般遊技制御手段111)
一般遊技制御手段111は、一般遊技を制御するためのものである。
また、一般遊技とは、一般的な遊技をいう。
以下、本実施の形態における一般遊技について説明する。
また、役抽選の結果には、BB入賞の引き当てに係るビッグボーナス当選(BB当選)と、RB入賞の引き当てに係るレギュラーボーナス当選(RB当選)と、ベル入賞の引き当てに係るベル当選と、スイカ入賞の引き当てに係るスイカ当選と、チェリー入賞の引き当てに係るチェリー当選と、リプレイ入賞の引き当てに係るリプレイ当選と、ハズレとがある。
また、いずれかの有効な入賞ライン300上に「BAR」「BAR」「BAR」の図柄配列が揃うと、RB入賞となり、所定枚数(例えば15枚)のメダルが払い出され、その後に、RBゲームへ移行する。つまり、「BAR」「BAR」「BAR」の図柄配列は、RB入賞となる入賞図柄配列である。
また、いずれかの有効な入賞ライン300上に「スイカ」「スイカ」「スイカ」の図柄配列が揃うと、スイカ入賞となり、所定枚数(例えば8枚)のメダルが払い出される。つまり、「スイカ」「スイカ」「スイカ」の図柄配列は、スイカ入賞となる入賞図柄配列である。
また、いずれかの有効な入賞ライン300上に「チェリー」「ANY」「ANY」の図柄配列が揃うと、チェリー入賞となり、所定枚数(例えば2枚)のメダルが払い出される。つまり、「チェリー」「ANY」「ANY」の図柄配列は、チェリー入賞となる入賞図柄配列である。「ANY」とは、いずれの図柄でもよいことを意味する。左リール41に付されている「チェリー」の図柄が有効な入賞ライン300上に停止すると、中リール42及び右リール43に付されている図柄の停止位置にかかわらず、チェリー入賞となり、2枚のメダルが払い出される。なお、メダルの投入枚数が3枚であり、かつ、「チェリー」の図柄の停止位置が図柄表示窓26の上段又は下段であれば、4枚のメダルが払い出される。
また、いずれの有効な入賞ライン300上にも、いずれの入賞図柄配列も揃わないと、入賞なしとなる。
(レギュラーボーナス制御手段112/RB制御手段112)
RB制御手段112は、RBゲームを制御するためのものである。
役抽選手段120の抽選結果がRB当選となると、RB内部フラグがセットされて、RB内部当たり状態となるとともに、停止制御手段140により、RB入賞を引き当て得るように、各回転リール40の停止制御が行われる。つまり、役抽選手段120の抽選結果がRB当選になると、停止制御手段140は、RB入賞に対応した停止テーブル130を選択し、この停止テーブル130に基づいて、各回転リール40の停止制御を行う。このとき、いずれかの有効な入賞ライン300上に「BAR」「BAR」「BAR」の入賞図柄配列が揃い得るようになるとともに、「BAR」「BAR」「BAR」以外の入賞図柄配列については、いずれの有効な入賞ライン300上にも揃わなくなる。そして、3個すべての回転リール40の回転を停止させたときに、いずれかの有効な入賞ライン300上に「BAR」「BAR」「BAR」の入賞図柄配列が揃うと、RB入賞となり、RBゲームフラグがセットされて、RBゲームへ移行する。つまり、RBゲームの開始条件は、いずれかの有効な入賞ライン300上に「BAR」「BAR」「BAR」の入賞図柄配列が揃うことである。また、RB入賞が引き当てられると、RB内部フラグがクリアされて、RB内部当たり状態は終了する。一方、3個すべての回転リール40の回転を停止させたときに、いずれの有効な入賞ライン300上にも「BAR」「BAR」「BAR」の入賞図柄配列が揃わないと、入賞なしとなるものの、RB内部フラグはクリアされず、RB内部当たり状態は継続する。RB内部フラグは、RB入賞が引き当てられるまで、クリアされずにセットされたままとなる。つまり、RB内部当たり状態は、RB入賞が引き当てられるまで継続する。
また、RBゲーム中は、遊技を最大12回行うことができ、そのうち、最大8回の入賞が可能である。また、RBゲーム中に、遊技が12回行われるか、あるいは入賞が8回あると、RBゲームフラグがクリアされて、RBゲームは終了する。つまり、RBゲームの終了条件は、RBゲーム中に、遊技が12回行われたこと、又は入賞が8回あったことである。
BB制御手段113は、BBゲームを制御するためのものである。
以下、本実施の形態におけるBBゲームについて説明する。
役抽選手段120の抽選結果がBB当選となると、BB内部フラグがセットされて、BB内部当たり状態となるとともに、停止制御手段140により、BB入賞を引き当て得るように、各回転リール40の停止制御が行われる。つまり、役抽選手段120の抽選結果がBB当選になると、停止制御手段140は、BB入賞に対応した停止テーブル130を選択し、この停止テーブル130に基づいて、各回転リール40の停止制御を行う。このとき、いずれかの有効な入賞ライン300上に「7」「7」「7」の入賞図柄配列が揃い得るようになるとともに、「7」「7」「7」以外の入賞図柄配列については、いずれの有効な入賞ライン300上にも揃わなくなる。そして、3個すべての回転リール40の回転を停止させたときに、いずれかの有効な入賞ライン300上に「7」「7」「7」の入賞図柄配列が揃うと、BB入賞となり、BBゲームフラグがセットされて、BBゲームへ移行する。つまり、BBゲームの開始条件は、いずれかの有効な入賞ライン300上に「7」「7」「7」の入賞図柄配列が揃うことである。また、BB入賞が引き当てられると、BB内部フラグがクリアされて、BB内部当たり状態は終了する。一方、3個すべての回転リール40の回転を停止させたときに、いずれの有効な入賞ライン300上にも「7」「7」「7」の入賞図柄配列が揃わないと、入賞なしとなるものの、BB内部フラグはクリアされず、BB内部当たり状態は継続する。BB内部フラグは、BB入賞が引き当てられるまで、クリアされずにセットされたままとなる。つまり、BB内部当たり状態は、BB入賞が引き当てられるまで継続する。
「BB中一般遊技」では、一般遊技と同様に、複数の役のいずれかに当選したか又はハズレかの抽選(役抽選)が行われ、3個すべての回転リール40の回転が停止した際に、いずれかの有効な入賞ライン300上にいずれかの入賞図柄配列が揃うか否かによって、入賞か否かの判定が行われる。
また、「BB中一般遊技」では、RB入賞となる確率が一般遊技よりも高くなる。そして、「BB中一般遊技」では、いずれかの有効な入賞ライン300上に、例えば「R」「R」「ベル」の図柄配列が揃うと、RB入賞となり、「BB中一般遊技」からBB中のRBゲームへ移行する。
「BB中RBゲーム」では、上述したRBゲームと同様に、役抽選手段120の抽選の結果いずれかの役の当選となる確率が一般遊技よりも高くなり、そして、いずれかの有効な入賞ライン300上に役抽選手段120の抽選結果に対応した所定の図柄配列が揃うと入賞となる遊技が行われる。
また、「BB中RBゲーム」中は、遊技を最大12回行うことができ、そのうち、最大8回の入賞が可能である。すなわち、「BB中RBゲーム」中に、遊技が12回行われるか、あるいは入賞が8回あると、「BB中RBゲーム」は終了する。つまり、「BB中RBゲーム」の終了条件は、BB中RBゲーム中に、遊技が12回行われたこと、又は入賞が8回あったことである。
つまり、一般遊技からBBゲームへ移行すると、まず、1回目の「BB中一般遊技」が行われる。また、1回目の「BB中一般遊技」でRB入賞となると、1回目の「BB中RBゲーム」へ移行する。また、1回目の「BB中RBゲーム」が終了すると、「BBゲーム」の終了条件が満たされない限り、2回目の「BB中一般遊技」へ移行する。その後も同様である。このように、「BBゲーム」中は、「BBゲーム」の終了条件が満たされない限り、「BB中一般遊技」と「BB中RBゲーム」とが繰り返し行われる。
(役抽選手段120)
役抽選手段120は、複数の役のいずれかに当選したか又はハズレかの抽選(役抽選)を行うためのものである。
また、役抽選用乱数発生手段は、役抽選用の乱数を、所定の範囲内(例えば、10進数で0〜16383)で発生させるためのものである。
また、役抽選用乱数発生手段は、例えば、発振回路と、この発振回路が発生させたクロック信号をカウントするカウンタ回路とによって構成できる(いわゆるハード乱数)。
また、役抽選用乱数発生手段は、例えば、平均採中法で乱数を発生させる手段や、あるいは素数の加算によって乱数を発生させる手段によって構成することもできる。また、これらの手段は、例えば、CPUに所定のプログラムを実行させることによって構成できる(いわゆるソフト乱数)。
なお、役抽選用乱数発生手段は、カウンタ回路などによって構成されるため、役抽選用乱数発生手段が発生させる数値は、厳密には乱数ではない。ただ、スタートスイッチ50が操作されるタイミングは、ランダムであると考えられるため、役抽選用乱数抽出手段が抽出する数値は、実質的には乱数として取り扱うことができる。
また、役抽選テーブルは、役抽選用乱数発生手段が発生させる範囲内の各乱数について、複数の役のいずれかに当選させるか又はハズレかをあらかじめ定めたものである。
また、一般役抽選テーブルは、役抽選用乱数発生手段が発生させる範囲内の各乱数について、BB当選にするか、RB当選にするか、ベル当選にするか、スイカ当選にするか、チェリー当選にするか、リプレイ当選にするか、あるいはハズレにするかを、あらかじめ定めている。
また、RB中用役抽選テーブルは、抽選結果として、ベル当選と、スイカ当選と、チェリー当選とを、それぞれ所定の割合で定めている。
また、テーブル選択手段は、複数の役抽選テーブルの中から1の役抽選テーブルを選択するためのものである。テーブル選択手段は、一般遊技中には、一般役抽選テーブルを選択し、また、RBゲーム中には、RB中用役抽選テーブルを選択し、また、BB中一般遊技中には、BB中用役抽選テーブルを選択する。
また、役抽選判定手段は、役抽選用乱数抽出手段が抽出した乱数と、テーブル選択手段が選択した役抽選テーブルとを照合して、複数の役のいずれかに当選したか又はハズレかの判定を行うためのものである。
(停止テーブル130)
停止テーブル130は、各回転リール40の停止位置を決定するためのものであって、各ストップスイッチ60が操作されたときの対応する回転リール40の回転位置に応じて、各回転リール40の滑りコマ数をあらかじめ定めたものである。
例えば、ストップスイッチ60の操作後における最初の適正停止位置で対応する回転リール40の回転が停止した場合、ストップスイッチ60の操作から対応する回転リール40の回転が停止するまでの間に通過した適正停止位置の数は「0」であるから、滑りコマ数は「0」である。
また、ストップスイッチ60の操作後における最初の適正停止位置を通過し、その次の適正停止位置で対応する回転リール40の回転が停止した場合、ストップスイッチ60の操作から対応する回転リール40の回転が停止するまでの間に通過した適正停止位置の数は「1」であるから、滑りコマ数は「1」である。
また、本実施の形態では、各停止テーブル130は、0以上4以下の範囲内で、各回転リール40の滑りコマ数を定めている。
また、いずれかの役に対応した停止テーブル130は、その役に対応した入賞図柄配列がいずれかの有効な入賞ライン300上に揃い得るように、かつ、その役以外の入賞図柄配列についてはいずれの有効な入賞ライン300上にも揃わないように、各回転リール40の滑りコマ数を定めている。
また、「入賞なし」に対応した停止テーブル130は、いずれの有効な入賞ライン300上にも、いずれの入賞図柄配列も揃わないように、各回転リール40の滑りコマ数を定めている。
停止制御手段140は、各回転リール40の停止制御を行うためのものである。
また、停止制御手段140は、役抽選手段120の抽選結果と、各ストップスイッチ60が操作されたときの対応する回転リール40の回転位置とに基づいて、各回転リール40の停止制御を行う。
また、各回転リール40の停止制御は、以下に示すようにして行われる。
まず、役抽選手段120の抽選結果等に基づいて、複数の停止テーブル130の中から一の停止テーブル130が選択される。
次に、この選択された一の停止テーブル130と、各ストップスイッチ60が操作されたときの対応する回転リール40の回転位置とから、各回転リール40の滑りコマ数が決定される。
ここで、滑りコマ数が「0」と決定されると、ストップスイッチ60の操作後における最初の適正停止位置で、対応する回転リール40の回転が停止する。このとき、ストップスイッチ60の操作時に図柄表示窓26の上段の直前に位置していた図柄は、ストップスイッチ60の操作後ほとんど移動せずに、図柄表示窓26の上段に停止するように見える。
また、滑りコマ数が「2」と決定されると、ストップスイッチ60の操作後における最初の適正停止位置と、その次の適正停止位置とを通過し、3番目の適正停止位置で、対応する回転リール40の回転が停止する。このとき、ストップスイッチ60の操作時に図柄表示窓26の上段の直前に位置していた図柄は、ストップスイッチ60の操作後に回転リール40の回転方向に2コマ滑るようにして移動して、図柄表示窓26の下段に停止するように見える。
(入賞判定手段150)
入賞判定手段150は、すべての回転リール40の回転が停止した際における各入賞ライン300上の図柄の配列に基づいて、複数の役のいずれかに入賞したか又は入賞なしかの判定を行うためのものである。
また、入賞判定手段150は、すべての回転リール40の回転が停止した際に、いずれかの有効な入賞ライン300上に、いずれかの入賞図柄配列が揃うと、当該入賞図柄配列に対応した役に入賞したと判定する。
また、入賞判定手段150は、すべての回転リール40の回転が停止した際に、いずれかの有効な入賞ライン300上に「BAR」「BAR」「BAR」の図柄配列が揃うと、「RB入賞」と判定する。
また、入賞判定手段150は、すべての回転リール40の回転が停止した際に、いずれかの有効な入賞ライン300上に「ベル」「ベル」「ベル」の図柄配列が揃うと、「ベル入賞」と判定する。
また、入賞判定手段150は、すべての回転リール40の回転が停止した際に、いずれかの有効な入賞ライン300上に「チェリー」「ANY」「ANY」の図柄配列が揃うと、「チェリー入賞」と判定する。
また、入賞判定手段150は、すべての回転リール40の回転が停止した際に、いずれかの有効な入賞ライン300上に「R」「R」「R」の図柄配列が揃うと、「リプレイ入賞」と判定する。
(スイッチ操作有効化手段160)
スイッチ操作有効化手段160は、メイン遊技制御手段110によるメイン遊技の進行に基づいて、ベットスイッチ70、スタートスイッチ50、及びストップスイッチ60の操作を順次有効化するためのものである。上述したように、メイン遊技は、メダルの投入(メダル投入口85からのメダルの投入、又はベットスイッチ70の操作による貯留に係るメダルの投入)、スタートスイッチ50の操作、回転リール40の回転開始、ストップスイッチ60の操作、回転リール40の回転停止、入賞判定、払い出しがある場合にはメダルの払い出し、メダル投入待ち、という順序で進行する。
具体的には、メダル投入待ち状態のときには、ベットスイッチ70についてのみ、操作を有効化し、このときベットスイッチ70が操作されて、各回転リール40の回転開始待ち状態になると、ベットスイッチ70に加えて、スタートスイッチ50の操作も有効化し、このときスタートスイッチ50が操作されて各回転リール40の回転が開始し、すべての回転リール40が回転中になり、各回転リール40の回転停止待ち状態になると、ストップスイッチ60についてのみ、操作を有効化する。
また、ベットスイッチ70の操作が有効化されているときにベットスイッチ70が操作されてベット信号が出力されると、あるいはメダル投入口85からメダルが投入されてメダル検出信号が出力されると、各回転リール40の回転開始待ち状態になる。そうすると、スイッチ操作有効化手段160は、今度は、スタートスイッチ50の操作を有効化する。なお、回転リール40の回転開始待ち状態では、スイッチ操作有効化手段160は、ベットスイッチ70の操作を有効にしたままとする。また、スタートスイッチ50の操作が有効化されているときに、スタートスイッチ50が操作されて、スタート信号が出力されると、このスタート信号が、メイン遊技に用いられるとともに、サブ遊技にも用いられる。
また、ストップスイッチ60の操作が有効化されているときにストップスイッチ60が操作されてストップ信号が出力されると、対応する回転リール40の回転が停止する。そして、すべてのストップスイッチ60が操作されて、すべての回転リール40の回転が停止し、入賞判定が行われ、払い出しがある場合にはメダルの払い出しが行われると、再び、メダル投入待ち状態になり、ベットスイッチについてのみ、操作が有効になる。
サブ遊技とは、スイッチ操作有効化手段160によりベットスイッチ70の操作が有効化されているときに出力されたベット信号と、スイッチ操作有効化手段160によりスタートスイッチ50の操作が有効化されているときに出力されたスタート信号と、スイッチ操作有効化手段160によりストップスイッチ60の操作が有効化されているときに出力されたストップ信号とに基づいて行われる遊技であって、メイン遊技とは異なる遊技をいう。
また、サブ遊技制御手段170は、サブ遊技の制御を行うためのものである。
また、サブ遊技制御手段170は、ベットスイッチ70、スタートスイッチ50、及びストップスイッチ60をいずれのタイミングで操作すべきかを表示装置を通じて指示するための指示手段171と、指示手段171により指示されたベットスイッチ70の操作タイミングとスイッチ操作有効化手段160によりベットスイッチ70の操作が有効化されているときに出力されたベット信号との関係、指示手段171により指示されたスタートスイッチ50の操作タイミングとスイッチ操作有効化手段160によりスタートスイッチ50の操作が有効化されているときに出力されたスタート信号との関係、及び指示手段171により指示されたストップスイッチ60の操作タイミングとスイッチ操作有効化手段160によりストップスイッチ60の操作が有効化されているときに出力されたストップ信号との関係を評価するための評価手段172と、評価手段172による評価の結果を表示するための評価結果表示手段173とを備えている。
また、メイン遊技制御手段110は、スイッチ操作有効化手段160によりスタートスイッチ50の操作が有効化されているときに出力されたスタート信号を受信すると、回転リール40の回転を開始させる旨の指示がなされたと判断して、回転開始信号を出力する。そうすると、各回転リール40の回転が開始する。また、サブ遊技制御手段170は、この回転開始信号を受信して、サブ遊技に用いる。
このように、本実施の形態では、サブ遊技制御手段170は、各スイッチから出力される信号を直接受信してサブ遊技に用いるのではなく、各スイッチから出力される信号に基づいてメイン遊技制御手段110から出力される信号を受信してサブ遊技に用いている。つまり、本実施の形態では、各スイッチから出力される信号をメイン遊技制御手段110を介して間接的に受信してサブ遊技に用いている。
また、指示手段171は、ベットスイッチ70、スタートスイッチ50、及びストップスイッチ60を、いずれのタイミングで操作すべきかを、表示装置を通じて指示するためのものである。
また、評価手段172は、指示手段171により指示されたベットスイッチ70の操作タイミングと、スイッチ操作有効化手段160によりベットスイッチ70の操作が有効化されているときに出力されたベット信号との関係、指示手段171により指示されたスタートスイッチ50の操作タイミングと、スイッチ操作有効化手段160によりスタートスイッチ50の操作が有効化されているときに出力されたスタート信号との関係、及び指示手段171により指示されたストップスイッチ60の操作タイミングと、スイッチ操作有効化手段160によりストップスイッチ60の操作が有効化されているときに出力されたストップ信号との関係を評価するためのものである。
ここで、本実施の形態におけるサブ遊技について説明する。
本実施の形態では、サブ遊技制御手段170は、RBゲーム中、及びBB中RBゲーム中に、サブ遊技を実行する。つまり、サブ遊技は、RBゲーム中、及びBB中RBゲーム中に実行される。
一般遊技中に、いずれかの有効な入賞ライン300上に「BAR」「BAR」「BAR」の入賞図柄配列が揃うと、RB入賞となる。このRB入賞となる入賞図柄配列が揃った遊技の終了後、次の遊技についてのメダル投入待ち状態になってから、メダルが投入されるまでの間に、サブ遊技制御手段170により、表示装置としての液晶ディスプレイ83を通じて、「RB入賞表示」が行われる。この「RB入賞表示」は、サブ遊技に用いる曲を遊技者に選択させるものである。本実施の形態では、サブ遊技に用いられる曲は、全部で8曲ある。また、本実施の形態では、曲の種類によって、サブ遊技の難易度が異なるようになっている。そして、「RB入賞表示」では、8曲の中から所定のルールで選択された2曲の曲名とその難易度とが表示されるようになっている。また、「RB入賞表示」では、選択された2曲の曲名が約1200ms毎に交互に強調表示されるようになっている。例えば、A曲とB曲とが選択されたとする。そして、A曲の曲名が強調表示されているときにベットスイッチが操作されると、サブ遊技に用いる曲としてA曲が選択され、また、B曲の曲名が強調表示されているときにベットスイッチ70が操作されると、サブ遊技に用いる曲としてB曲が選択されるようになっている。
また、RBゲーム中には、サブ遊技制御手段170の指示手段171により、表示装置としての液晶ディスプレイ83を通じて、「RBゲーム中表示」が行われる。また、BB中RBゲーム中にも、サブ遊技制御手段170の指示手段171により、表示装置としての液晶ディスプレイ83を通じて、「RBゲーム中表示」が行われる。この「RBゲーム中表示」は、ベットスイッチ70、スタートスイッチ50、及びストップスイッチ60をいずれのタイミングで操作すべきかを指示するものである。
一方、スイッチ操作有効化手段160によってベットスイッチ70の操作が有効化されているときに、「○(丸)」のマークと「☆(星)」のマークとが重なり合わないタイミングで、ベットスイッチ70が操作されると、あるいはベットスイッチ70の操作のタイミングを、「○(丸)」のマークと「☆(星)」のマークとが重なり合っているときにうまく合わせられないと、評価手段172は、指示手段171により指示されたベットスイッチ70の操作タイミングと、スイッチ操作有効化手段160によりベットスイッチ70の操作が有効化されているときに出力されたベット信号とが「一致しない」と評価し、評価結果表示手段173は、評価手段172による「一致しない」との評価の結果を、表示装置としての液晶ディスプレイ83を通じて表示する。
一方、スイッチ操作有効化手段160によってスタートスイッチ50の操作が有効化されているときに、「○(丸)」のマークと「◇(菱形)」のマークとが重なり合わないタイミングで、スタートスイッチ50が操作されると、あるいはスタートスイッチ50の操作のタイミングを、「○(丸)」のマークと「◇(菱形)」のマークとが重なり合っているときにうまく合わせられないと、評価手段172は、指示手段171により指示されたスタートスイッチ50の操作タイミングと、スイッチ操作有効化手段160によりスタートスイッチ50の操作が有効化されているときに出力されたスタート信号とが「一致しない」と評価し、評価結果表示手段173は、評価手段172による「一致しない」との評価の結果を、表示装置としての液晶ディスプレイ83を通じて表示する。
一方、スイッチ操作有効化手段160によってストップスイッチ60の操作が有効化されているときに、「○(丸)」のマークと「☆(星)」のマークとが重なり合わないタイミングで、ストップスイッチ60が操作されると、あるいはストップスイッチ60の操作のタイミングを、「○(丸)」のマークと「☆(星)」のマークとが重なり合っているときにうまく合わせられないと、評価手段172は、指示手段171により指示されたストップスイッチ60の操作タイミングと、スイッチ操作有効化手段160によりストップスイッチ60の操作が有効化されているときに出力されたストップ信号とが「一致しない」と評価し、評価結果表示手段173は、評価手段172による「一致しない」との評価の結果を、表示装置としての液晶ディスプレイ83を通じて表示する。
具体的には、例えば、スイッチ操作有効化手段160によってストップスイッチ60の操作が有効化されていないときに、ストップスイッチ60が操作されたとする。このとき、たとえ「○(丸)」のマークと「☆(星)」のマークとが重なり合っていたとしても、評価手段172は、一致したとの評価を行わない。
また、本実施の形態では、指示手段171は、「○(丸)」のマークと「☆(星)」のマークとが重なり合うタイミングを、ベットスイッチ70を操作すべきタイミングとするとともに、ストップスイッチ60を操作すべきタイミングとしている。つまり、本実施の形態では、「ベットスイッチ70を操作すべきタイミングの指示」と、「ストップスイッチ60を操作すべきタイミングの指示」とが、同一の内容で行われる。
また、本実施の形態では、指示手段171は、ベットスイッチ70を操作すべき旨の指示を、メイン遊技の進行に基づいた順序でかつベットスイッチ70の操作タイミングに適したタイミングで行い、スタートスイッチ50を操作すべき旨の指示を、メイン遊技の進行に基づいた順序でかつスタートスイッチ50の操作タイミングに適したタイミングで行い、ストップスイッチ60を操作すべき旨の指示を、メイン遊技の進行に基づいた順序でかつストップスイッチ60の操作タイミングに適したタイミングで行うようにしている。
評価手段172は、タイミングデータと、スイッチ操作有効化手段160によりベットスイッチ70の操作が有効化されているときに出力されたベット信号、スイッチ操作有効化手段160によりスタートスイッチ50の操作が有効化されているときに出力されたスタート信号、及びスイッチ操作有効化手段160によりストップスイッチ60の操作が有効化されているときに出力されたストップ信号と、評価テーブルとに基づいて、評価を行う。
例えば、映像データのフレームのうち、ベットスイッチ70を操作すべきタイミングを示す映像(「○(丸)」のマークと「☆(星)」のマークとが重なり合う映像)のフレームを、「0」フレームとし、「0」フレームの1つ前のフレームを「−1」フレームとし、「0」フレームの1つ後のフレームを「+1」フレームとする。
また、評価テーブルは、評価の基準を定めたものである。評価テーブルは、例えば、「−2」フレームから「+3」フレームまでの間に、スイッチ操作有効化手段160によりベットスイッチ70の操作が有効化されているときに出力されたベット信号の入力があった場合には、「完全に一致した」と評価し、「−5」フレームから「−3」フレームまでの間、あるいは「+4」フレームから「+5」フレームまでの間に、スイッチ操作有効化手段160によりベットスイッチ70の操作が有効化されているときに出力されたベット信号の入力があった場合には、「微妙にずれがあるもののほぼ完全に一致した」と評価するように定めることができる。
なお、評価テーブルについては、指示から操作までの遅延などを考慮して、映像データのフレームのうち、ベットスイッチ70を操作すべきタイミングを示す映像(「○(丸)」のマークと「☆(星)」のマークとが重なり合う映像)のフレームよりも数フレーム後ろのフレームを基準として、各評価を定めるようにしてもよい。
そして、評価手段172は、タイミングデータと、スイッチ操作有効化手段160によりベットスイッチ70の操作が有効化されているときに出力されたベット信号、スイッチ操作有効化手段160によりスタートスイッチ50の操作が有効化されているときに出力されたスタート信号、及びスイッチ操作有効化手段160によりストップスイッチ60の操作が有効化されているときに出力されたストップ信号と、評価テーブル選択手段によって選択された評価テーブルとを照合して、「完全に一致した」のか、「微妙にずれがあるもののほぼ一致した」のか、あるいは「一致しない」のかの評価を行うようにすることができる。
より具体的には、例えば、評価テーブルとして、初級評価テーブルと、中級評価テーブルと、上級評価テーブルと、超上級評価テーブルとを備えることができる。
また、初級評価テーブルは、例えば、「−2」フレームから「+3」フレームまでの間に、スイッチ操作有効化手段160によりベットスイッチ70の操作が有効化されているときに出力されたベット信号の入力があった場合には、「完全に一致した」と評価し、「−5」フレームから「−3」フレームまでの間、あるいは「+4」フレームから「+5」フレームまでの間に、スイッチ操作有効化手段160によりベットスイッチ70の操作が有効化されているときに出力されたベット信号の入力があった場合には、「微妙にずれがあるもののほぼ完全に一致した」と評価するように定めることができる。
また、上級評価テーブルは、例えば、「−1」フレームから「+2」フレームまでの間に、スイッチ操作有効化手段160によりベットスイッチ70の操作が有効化されているときに出力されたベット信号の入力があった場合には、「完全に一致した」と評価し、「−3」フレームから「−2」フレームまでの間、あるいは「+3」フレームのときに、スイッチ操作有効化手段160によりベットスイッチ70の操作が有効化されているときに出力されたベット信号の入力があった場合には、「微妙にずれがあるもののほぼ完全に一致した」と評価するように定めることができる。
また、評価テーブル選択手段は、例えば、「RB入賞表示」で選択された曲に対応した評価テーブルを選択するように形成することができる。より具体的には、評価テーブル選択手段は、選択された曲と難易度との対応関係を定めた難易度選択テーブルを備えることができる。また、難易度選択テーブルには、例えば、「曲A」「曲B」及び「曲C」に対応して「初級評価テーブル」を定め、また、「曲D」及び「曲E」に対応して「中級評価テーブル」を定め、また、「曲F」及び「曲G」に対応して「上級評価テーブル」を定め、また、「曲H」に対応して「超上級評価テーブル」を定めることができる。また、サブ遊技中のステージとして、例えば、第1ステージから第4ステージまでを設け、第1ステージをクリアすると第2ステージへ移行し、また、第2ステージをクリアすると第3ステージへ移行し、また、第3ステージをクリアすると第4ステージへ移行するようにすることができる。また、第1ステージでは、「曲A」又は「曲B」を遊技者に選択させ、また、第2ステージでは、「曲C」又は「曲D」を遊技者に選択させ、また、第3ステージでは、「曲E」又は「曲F」を遊技者に選択させ、また、第4ステージでは、「曲G」又は「曲H」を遊技者に選択させるようにすることができる。そして、評価テーブル選択手段は、「曲A」「曲B」あるいは「曲C」が選択されたときには、評価テーブルとして、「初級評価テーブル」を選択し、また、「曲D」あるいは「曲E」が選択されたときには、評価テーブルとして、「中級評価テーブル」を選択し、また、「曲F」あるいは「曲G」が選択されたときには、評価テーブルとして、「上級評価テーブル」を選択し、また、「曲H」が選択されたときには、評価テーブルとして、「超上級評価テーブル」を選択するように形成することができる。そうすると、ステージが上がるに従って難易度が次第に上がるようにすることができるとともに、第2ステージ以上のステージでは、遊技者は、難易度が異なる2つの曲の中から1曲を選択することができるようになる。
また、本実施の形態では、サブ遊技制御手段170は、評価手段172による評価の結果を数値に置き換えて加算するための加算手段174と、加算手段174による加算結果を表示装置を通じて表示するための加算結果表示手段175と、加算手段174による加算結果の評価を行うための加算結果評価手段176と、加算結果評価手段176による評価の結果を表示装置を通じて表示するための加算結果評価表示手段177とを備えている。
また、加算結果表示手段175は、加算手段174による加算結果を表示装置を通じて表示するためのものである。
また、加算結果評価手段176は、加算手段174による加算結果の評価を行うためのものである。
また、加算結果評価表示手段177は、加算結果評価手段176による評価の結果を表示装置を通じて表示するためのものである。
(スロットマシン10の動作)
以下、図5及び図6に示すフローチャートに基づいて、本実施の形態に係るスロットマシン10の動作の概略を説明する。
まず、図5に示すフローチャートに基づいて、メイン処理について説明する。
ステップ100において、役抽選が行われる。そして、役抽選が行われると、ステップ101に進む。
ステップ102において、制御装置100により、BB内部フラグがセットされる。そして、ステップ105に進む。
ステップ103において、制御装置100により、役抽選手段120の抽選結果がRB当選か否かの判断が行われる。ここで、役抽選手段120の抽選結果がRB当選であると判断されると、ステップ104に進む。一方、役抽選手段120の抽選結果がRB当選ではないと判断されると、ステップ105に進む。
ステップ105において、「遊技処理」が行われる。「遊技処理」とは、回転リール40の回転開始処理、停止制御手段140による停止テーブル130の選択処理、停止制御手段140による回転リール40の回転停止処理、入賞判定手段150による入賞判定処理、及び入賞払出処理からなる一連の処理をいう。「遊技処理」については後で詳しく説明する。そして、「遊技処理」が行われると、ステップ106に進む。
ステップ106において、制御装置100により、BB入賞したか否かの判断が行われる。ここで、BB入賞したと判断されると、ステップ107に進む。一方、BB入賞しなかったと判断されると、ステップ108に進む。
ステップ108において、制御装置100により、RB入賞したか否かの判断が行われる。ここで、RB入賞したと判断されると、ステップ109に進む。一方、RB入賞しなかったと判断されると、ステップ110に進む。
ステップ109において、制御装置100により、RB内部フラグがクリアされるとともに、RBゲームフラグがセットされる。そして、ステップ100に戻る。
ステップ110において、制御装置100により、BBゲームの終了条件が満たされたか否かの判断が行われる。ここで、BBゲームの終了条件が満たされたと判断されると、ステップ111に進む。一方、BBゲームの終了条件が満たされなかったと判断されると、ステップ112に進む。
ステップ112において、制御装置100により、RBゲームの終了条件が満たされたか否かの判断が行われる。ここで、RBゲームの終了条件が満たされたと判断されると、ステップ113に進む。一方、RBゲームの終了条件が満たされなかったと判断されると、ステップ100に戻る。
ステップ113において、制御装置100により、RBゲームフラグがクリアされる。そして、ステップ100に戻る。
ステップ200において、制御装置100により、回転リール40の回転開始処理が行われる。そして、ステップ201に進む。
ステップ201において、停止制御手段140により、役抽選の結果に基づき、1の停止テーブル130の選択処理が行われる。そして、ステップ202に進む。
ステップ202において、停止制御手段140により、選択した停止テーブル130を用いて、回転リール40の回転停止処理が行われる。そして、ステップ203に進む。
ステップ203において、入賞判定手段150により、入賞判定処理が行われる。そして、ステップ204に進む。
(作用・効果)
以上説明したように、本実施の形態では、メダル投入待ち状態のときには、ベットスイッチ70についてのみ、操作が有効になる。このとき、ベットスイッチ70が操作されて、ベット信号が出力されると、このベット信号が、メイン遊技に用いられるとともに、サブ遊技にも用いられる。また、ベットスイッチ70の操作が有効化されているときにベットスイッチ70が操作されてベット信号が出力されると、各回転リール40の回転開始待ち状態になる。そうすると、今度は、スタートスイッチ50の操作が有効になる。なお、各回転リール40の回転開始待ち状態では、ベットスイッチ70の操作も有効のままである。このとき、スタートスイッチ50が操作されて、スタート信号が出力されると、このスタート信号が、メイン遊技に用いられるとともに、サブ遊技にも用いられる。また、スタートスイッチ50の操作が有効化されているときにスタートスイッチ50が操作されてスタート信号が出力されると、各回転リール40の回転が開始し、すべての回転リール40が回転中になる。そうすると、今度は、ストップスイッチ60についてのみ、操作が有効になる。このとき、ストップスイッチ60が操作されて、ストップ信号が出力されると、このストップ信号が、メイン遊技に用いられるとともに、サブ遊技にも用いられる。また、ストップスイッチ60の操作が有効化されているときにストップスイッチ60が操作されてストップ信号が出力されると、対応する回転リール40の回転が停止する。そして、すべてのストップスイッチ60が操作されて、すべての回転リール40の回転が停止し、入賞判定が行われ、払い出しがある場合にはメダルの払い出しが行われると、再び、メダル投入待ち状態になり、ベットスイッチ70についてのみ、操作が有効になる。
また、本実施の形態では、表示装置に、ベットスイッチ70を操作すべきタイミングが表示され、このタイミングに従ってベットスイッチ70を操作すると、指示とベット信号の出力とが一致したと評価されて、その評価の結果が表示装置に表示される。一方、表示装置に、ベットスイッチ70を操作すべきタイミングが表示され、このタイミングに従わずにベットスイッチ70を操作すると、あるいはベットスイッチ70の操作をこのタイミングにうまく合わせられないと、指示とベット信号の出力とが一致しないと評価されて、その評価の結果が表示装置に表示される。
また、表示装置に、ストップスイッチ60を操作すべきタイミングが表示され、このタイミングに従ってストップスイッチ60を操作すると、指示とストップ信号の出力とが一致したと評価されて、その評価の結果が表示装置に表示される。一方、表示装置に、ストップスイッチ60を操作すべきタイミングが表示され、このタイミングに従わずにストップスイッチ60を操作すると、あるいはストップスイッチ60の操作をこのタイミングにうまく合わせられないと、指示とストップ信号の出力とが一致しないと評価されて、その評価の結果が表示装置に表示される。
このため、スイッチ操作有効化手段160が各スイッチの操作を有効化する順序と、指示手段171による各スイッチを操作すべき旨の指示の順序とが一致する。つまり、スイッチ操作有効化手段160の動作と、指示手段171の動作とがリンクする。これにより、指示に従ってサブ遊技を実行すると、メイン遊技が進行することになる。また、メイン遊技の進行を無視してサブ遊技のみが実行されることがなくなる。
スロットマシン10では、メダルの投入や払い出しにある程度の時間を要し、また、各回転リール40の回転が開始してからこれらの回転の速さが一定になるまでにもある程度の時間を要し、また、遊技者がスタートスイッチ50やストップスイッチ60を操作するのにもある程度の時間を要する。また、スロットマシン10では、公益的観点から、単位時間あたりのメダルの投入枚数や払い出し枚数や遊技回数などに制限があり、かかる理由から、遊技間隔を4.1秒以上とするようになっている。このように、スロットマシン10では、技術上、あるいは法令上、種々の制約がある。そして、「ベットスイッチ70の操作タイミングに適したタイミング」、「スタートスイッチ50の操作タイミングに適したタイミング」、「ストップスイッチ60の操作タイミングに適したタイミング」とは、かかる制約を考慮したタイミングという意味である。
(第2の実施の形態)
(図面の説明)
図7ないし図11は、本発明の第2の実施の形態を示すものである。
図7は、スロットマシン10のブロック図、図8は、評価テーブルを示す概念図、図9は、映像選択抽選テーブル195を示す概念図、図10は、テーブル選択テーブル196を示す概念図、図11は、サブ遊技処理を示すフローチャートである。
(制御装置100)
図7に示すように、本実施の形態では、メイン遊技制御手段110は、一般遊技制御手段111、レギュラーボーナス制御手段112(RB制御手段112)、ビッグボーナス制御手段113(BB制御手段113)、設定値記憶手段180、役抽選手段120、停止テーブル130、停止制御手段140、入賞判定手段150、及びスイッチ操作有効化手段160などを備えている。CPUがROMに記憶された所定のプログラムを実行することにより、制御装置100を構成するマイクロコンピュータが、一般遊技制御手段111、レギュラーボーナス制御手段112(RB制御手段112)、ビッグボーナス制御手段113(BB制御手段113)、設定値記憶手段180、役抽選手段120、停止制御手段140、入賞判定手段150、及びスイッチ操作有効化手段160などとして機能するのである。また、停止テーブル130は、プログラムなどとともに、ROMに記憶されているものである。
(メイン遊技制御手段110)
メイン遊技制御手段110は、メイン遊技の制御を行うためのものである。
本実施の形態では、メイン遊技制御手段110は、設定値記憶手段180に記憶されている設定値によって出玉率が異なるように、メイン遊技を行う。
また、本実施の形態では、設定値は、「1」から「6」までの6段階としてある。
また、本実施の形態では、設定値記憶手段180は、6段階ある設定値のいずれか1つを記憶するためのものである。
また、「出玉率」とは、メダルの投入枚数に対する払出枚数の割合をいう。
また、本実施の形態では、メイン遊技制御手段110は、設定値記憶手段180に記憶されている設定値が「1」のときには出玉率が最も低くなり、設定値が大きくなるに従って出玉率が次第に高くなり、設定値が「6」のときに出玉率が最も高くなるように、メイン遊技の制御を行う。
また、第1抽選テーブルは、各役の当選確率が上記6つの一般役抽選テーブルの中で最も低くなるように設定されている。また、第2抽選テーブル〜第5抽選テーブルについては、番号が大きくなるに従って各役の当選確率が次第に高くなるように設定されている。また、第6抽選テーブルは、各役の当選確率が上記6つの一般役抽選テーブルの中で最も高くなるように設定されている。
(一般遊技制御手段111)
一般遊技制御手段111については、第1の実施の形態と同様である。
(レギュラーボーナス制御手段112/RB制御手段112)
RB制御手段112は、RBゲームを制御するためのものである。
役抽選手段120の抽選結果がRB当選となると、RB内部フラグがセットされて、RB内部当たり状態となるとともに、停止制御手段140により、RB入賞を引き当て得るように、各回転リール40の停止制御が行われる。つまり、役抽選手段120の抽選結果がRB当選になると、停止制御手段140は、RB入賞に対応した停止テーブル130を選択し、この停止テーブル130に基づいて、各回転リール40の停止制御を行う。このとき、いずれかの有効な入賞ライン300上に「BAR」「BAR」「BAR」の入賞図柄配列が揃い得るようになるとともに、「BAR」「BAR」「BAR」以外の入賞図柄配列については、いずれの有効な入賞ライン300上にも揃わなくなる。そして、3個すべての回転リール40の回転を停止させたときに、いずれかの有効な入賞ライン300上に「BAR」「BAR」「BAR」の入賞図柄配列が揃うと、RB入賞となり、RBゲームフラグがセットされて、RBゲームへ移行する。つまり、RBゲームの開始条件は、いずれかの有効な入賞ライン300上に「BAR」「BAR」「BAR」の入賞図柄配列が揃うことである。また、RB入賞が引き当てられると、RB内部フラグがクリアされて、RB内部当たり状態は終了する。一方、3個すべての回転リール40の回転を停止させたときに、いずれの有効な入賞ライン300上にも「BAR」「BAR」「BAR」の入賞図柄配列が揃わないと、入賞なしとなるものの、RB内部フラグはクリアされず、RB内部当たり状態は継続する。RB内部フラグは、RB入賞が引き当てられるまで、クリアされずにセットされたままとなる。つまり、RB内部当たり状態は、RB入賞が引き当てられるまで継続する。
また、RBゲーム中は、遊技を最大12回行うことができ、そのうち、最大8回の入賞が可能である。また、RBゲーム中に、遊技が12回行われるか、あるいは入賞が8回あると、RBゲームフラグがクリアされて、RBゲームは終了する。つまり、RBゲームの終了条件は、RBゲーム中に、遊技が12回行われたこと、又は入賞が8回あったことである。
BB制御手段113は、BBゲームを制御するためのものである。
以下、本実施の形態におけるBBゲームについて説明する。
役抽選手段120の抽選結果がBB当選となると、BB内部フラグがセットされて、BB内部当たり状態となるとともに、停止制御手段140により、BB入賞を引き当て得るように、各回転リール40の停止制御が行われる。つまり、役抽選手段120の抽選結果がBB当選になると、停止制御手段140は、BB入賞に対応した停止テーブル130を選択し、この停止テーブル130に基づいて、各回転リール40の停止制御を行う。このとき、いずれかの有効な入賞ライン300上に「7」「7」「7」の入賞図柄配列が揃い得るようになるとともに、「7」「7」「7」以外の入賞図柄配列については、いずれの有効な入賞ライン300上にも揃わなくなる。そして、3個すべての回転リール40の回転を停止させたときに、いずれかの有効な入賞ライン300上に「7」「7」「7」の入賞図柄配列が揃うと、BB入賞となり、BBゲームフラグがセットされて、BBゲームへ移行する。つまり、BBゲームの開始条件は、いずれかの有効な入賞ライン300上に「7」「7」「7」の入賞図柄配列が揃うことである。また、BB入賞が引き当てられると、BB内部フラグがクリアされて、BB内部当たり状態は終了する。一方、3個すべての回転リール40の回転を停止させたときに、いずれの有効な入賞ライン300上にも「7」「7」「7」の入賞図柄配列が揃わないと、入賞なしとなるものの、BB内部フラグはクリアされず、BB内部当たり状態は継続する。BB内部フラグは、BB入賞が引き当てられるまで、クリアされずにセットされたままとなる。つまり、BB内部当たり状態は、BB入賞が引き当てられるまで継続する。
「BB中一般遊技」では、一般遊技と同様に、複数の役のいずれかに当選したか又はハズレかの抽選(役抽選)が行われ、3個すべての回転リール40の回転が停止した際に、いずれかの有効な入賞ライン300上にいずれかの入賞図柄配列が揃うか否かによって、入賞か否かの判定が行われる。
また、「BB中一般遊技」では、RB入賞となる確率が一般遊技よりも高くなる。そして、「BB中一般遊技」では、いずれかの有効な入賞ライン300上に、例えば「R」「R」「ベル」の図柄配列が揃うと、RB入賞となり、「BB中一般遊技」からBB中のRBゲームへ移行する。
「BB中RBゲーム」では、上述したRBゲームと同様に、役抽選手段120の抽選の結果いずれかの役の当選となる確率が一般遊技よりも高くなり、そして、いずれかの有効な入賞ライン300上に役抽選手段120の抽選結果に対応した所定の図柄配列が揃うと入賞となる遊技が行われる。
また、「BB中RBゲーム」中は、遊技を最大12回行うことができ、そのうち、最大8回の入賞が可能である。すなわち、「BB中RBゲーム」中に、遊技が12回行われるか、あるいは入賞が8回あると、「BB中RBゲーム」は終了する。つまり、「BB中RBゲーム」の終了条件は、BB中RBゲーム中に、遊技が12回行われたこと、又は入賞が8回あったことである。
つまり、一般遊技からBBゲームへ移行すると、まず、1回目の「BB中一般遊技」が行われる。また、1回目の「BB中一般遊技」でRB入賞となると、1回目の「BB中RBゲーム」へ移行する。また、1回目の「BB中RBゲーム」が終了すると、「BBゲーム」の終了条件が満たされない限り、2回目の「BB中一般遊技」へ移行する。その後も同様である。このように、「BBゲーム」中は、「BBゲーム」の終了条件が満たされない限り、「BB中一般遊技」と「BB中RBゲーム」とが繰り返し行われる。
(役抽選手段120)
役抽選手段120は、複数の役のいずれかに当選したか又はハズレかの抽選(役抽選)を行うためのものである。
また、役抽選用乱数発生手段は、役抽選用の乱数を、所定の範囲内(例えば、10進数で0〜16383)で発生させるためのものである。
また、役抽選用乱数抽出手段は、役抽選用乱数発生手段が発生させた乱数を、所定の契機(例えば、スタートスイッチ50の操作)で抽出するためのものである。
また、役抽選テーブルは、役抽選用乱数発生手段が発生させる範囲内の各乱数について、複数の役のいずれかに当選させるか又はハズレかをあらかじめ定めたものである。
また、一般役抽選テーブルは、役抽選用乱数発生手段が発生させる範囲内の各乱数について、BB当選にするか、RB当選にするか、ベル当選にするか、スイカ当選にするか、チェリー当選にするか、リプレイ当選にするか、あるいはハズレにするかを、あらかじめ定めている。
また、上述したように、本実施の形態では、役抽選手段120は、一般役抽選テーブルとして、第1抽選テーブルと、第2抽選テーブルと、第3抽選テーブルと、第4抽選テーブルと、第5抽選テーブルと、第6抽選テーブルとを備えている。
また、RB中用役抽選テーブルは、抽選結果として、ベル当選と、スイカ当選と、チェリー当選とを、それぞれ所定の割合で定めている。
また、BB中用役抽選テーブルは、抽選結果として、RB当選と、ベル当選と、スイカ当選と、チェリー当選と、ハズレとを、それぞれ所定の割合で定めている。
本実施の形態では、役抽選判定手段は、役抽選用乱数抽出手段が抽出した乱数と、テーブル選択手段が選択した役抽選テーブルとを照合して、一般遊技中であれば、BB当選か、RB当選か、ベル当選か、スイカ当選か、チェリー当選か、リプレイ当選か、あるいはハズレかの判定を行い、また、RBゲーム中であれば、ベル当選か、スイカ当選か、あるいはチェリー当選かの判定を行い、BB中一般遊技中であれば、RB当選か、ベル当選か、スイカ当選か、チェリー当選か、あるいはハズレかの判定を行う。
停止テーブル130については、第1の実施の形態と同様である。
(停止制御手段140)
停止制御手段140については、第1の実施の形態と同様である。
(入賞判定手段150)
入賞判定手段150については、第1の実施の形態と同様である。
(スイッチ操作有効化手段160)
スイッチ操作有効化手段160は、メイン遊技制御手段110によるメイン遊技の進行に基づいて、ベットスイッチ70、スタートスイッチ50、及びストップスイッチ60の操作を順次有効化するためのものである。つまり、スイッチ操作有効化手段160は、メイン遊技制御手段110によるメイン遊技の進行に基づいて、ストップスイッチ60の操作を有効化するものであり、更には、ストップスイッチ60のみならず、ベットスイッチ70やスタートスイッチ50の操作も有効化するものである。また、有効化の順序は、メイン遊技の進行に従った順序ということである。具体的には、第1の実施の形態と同様である。
本実施の形態では、サブ遊技とは、スイッチ操作有効化手段160によりストップスイッチ60の操作が有効化されているときに出力されたストップ信号に基づいて行われる遊技であって、メイン遊技とは異なる遊技をいう。
また、サブ遊技制御手段170は、サブ遊技の制御を行うためのものである。
また、本実施の形態では、サブ遊技制御手段170は、ストップスイッチ60をいずれのタイミングで操作すべきかを表示装置を通じて指示するための指示手段171と、指示手段171により指示されたストップスイッチ60の操作タイミングとスイッチ操作有効化手段160によりストップスイッチ60の操作が有効化されているときに出力されたストップ信号との関係を評価するための評価手段172と、評価手段172による評価の結果を表示するための評価結果表示手段173とを備えている。
このように、本実施の形態では、サブ遊技制御手段170は、ストップスイッチ60から出力されるストップ信号を直接受信してサブ遊技に用いるのではなく、ストップスイッチ60から出力される信号に基づいてメイン遊技制御手段110から出力される回転停止信号を受信してサブ遊技に用いている。つまり、本実施の形態では、サブ遊技制御手段170は、ストップスイッチ60から出力されるストップ信号をメイン遊技制御手段110を介して間接的に受信してサブ遊技に用いている。
また、本実施の形態では、指示手段171は、ストップスイッチ60をいずれのタイミングで操作すべきかを、表示装置を通じて指示するためのものである。
また、評価手段172は、指示手段171により指示されたストップスイッチ60の操作タイミングと、スイッチ操作有効化手段160によりストップスイッチ60の操作が有効化されているときに出力されたストップ信号との関係を評価するためのものである。
また、評価結果表示手段173は、評価手段172による評価の結果を、表示装置を通じて表示するためのものである。
本実施の形態では、BBゲームへ移行すると、サブ遊技抽選手段185により、サブ遊技を開始するか否かの抽選であるサブ遊技開始抽選が行われる。
サブ遊技抽選手段185によるサブ遊技開始抽選の結果が「サブ遊技を開始する」旨となると、サブ遊技が開始されることとなる。
また、本実施の形態では、サブ遊技抽選手段185によるサブ遊技開始抽選の結果が「サブ遊技を開始する」旨となると、まず、サブ遊技制御手段170により、表示装置としての液晶ディスプレイ83を通じて、「難易度選択表示」が行われる。この「難易度選択表示」は、サブ遊技の難易度を遊技者に選択させるものである。本実施の形態では、難易度は、「高」と「低」の2種類ある。また、本実施の形態では、「難易度選択表示」において、「高」の文字と「低」の文字とが1200ms毎に交互に強調表示されるようになっている。そして、「高」の文字が強調表示されているときにベットスイッチ70が操作されると、難易度として「高」が選択され、また、「低」の文字が強調表示されているときにベットスイッチ70が操作されると、難易度として「低」が選択されるようになっている。
また、図示しないが、本実施の形態では、「サブ遊技表示」として、カーレースの映像が表示される。複数台あるレーシングカーのうちの1台が、プレイヤーのものという設定になっている。また、コース上には3つの円が所定間隔を空けて順次表示され、プレイヤーのレーシングカーは、これら3つの円の上を通過するようになっている。そして、プレイヤーのレーシングカーと各円とが重なり合った瞬間が、各ストップスイッチ60を操作すべきタイミングとされている。
ここで、スロットマシン10では、メダルの投入や払い出しにある程度の時間を要し、また、各回転リール40の回転が開始してからこれらの回転の速さが一定になるまでにもある程度の時間を要し、また、遊技者がスタートスイッチ50やストップスイッチ60を操作するのにもある程度の時間を要する。また、スロットマシン10では、公益的観点から、単位時間あたりのメダルの投入枚数や払い出し枚数や遊技回数などに制限があり、かかる理由から、遊技間隔を4.1秒以上とするようになっている。このように、スロットマシン10では、技術上、あるいは法令上、種々の制約がある。そして、「ストップスイッチ60の操作タイミングに適したタイミング」とは、かかる制約を考慮したタイミングという意味である。
また、本実施の形態では、スイッチ操作有効化手段160によってストップスイッチ60の操作が有効化されているときに、プレイヤーのレーシングカーと円とが重なり合い、まさにこのタイミングでストップスイッチ60が操作されると、評価手段172は、指示手段171により指示されたストップスイッチ60の操作タイミングと、スイッチ操作有効化手段160によりストップスイッチ60の操作が有効化されているときに出力されたストップ信号とが「一致した」と評価し、評価結果表示手段173は、評価手段172による「一致した」との評価の結果を、表示装置としての液晶ディスプレイ83を通じて表示する。
また、本実施の形態では、スイッチ操作有効化手段160によってストップスイッチ60の操作が有効化されているときに、プレイヤーのレーシングカーと円とが重なり合わないタイミングで、ストップスイッチ60が操作されると、あるいはストップスイッチ60の操作のタイミングを、プレイヤーのレーシングカーと円とが重なり合っているときにうまく合わせられないと、評価手段172は、指示手段171により指示されたストップスイッチ60の操作タイミングと、スイッチ操作有効化手段160によりストップスイッチ60の操作が有効化されているときに出力されたストップ信号とが「一致しない」と評価し、評価結果表示手段173は、評価手段172による「一致しない」との評価の結果を、表示装置としての液晶ディスプレイ83を通じて表示する。
サブ遊技制御手段170は、上述した回転停止信号を受信すると、液晶ディスプレイ83の制御装置に対して、ストップスイッチ60が操作されたという操作情報コマンドを送信する。液晶ディスプレイ83の制御装置は、前記操作情報コマンドを受信すると、そのときの映像データのフレームナンバーを、サブ遊技制御手段170に対して送信する。このようにして、サブ遊技制御手段170は、ストップスイッチ60が操作されたときの、映像データのフレームナンバーを取得する。
評価手段172は、サブ遊技制御手段170が取得した映像データのフレームナンバーと、評価テーブルにあらかじめ記憶されているフレームナンバーとを比較して、「完全に一致した」のか、「微妙にずれがあるもののほぼ一致した」のか、あるいは「一致しない」のかの評価を行う。
1次評価テーブルは、ストップスイッチ60を操作すべきタイミングを示す映像(プレイヤーのレーシングカーと円とが完全に重なり合う映像)のフレームのフレームナンバー「X」と、「X」フレームの1つ前のフレームのフレームナンバー「X−1」と、「X」フレームの1つ後のフレームのフレームナンバー「X+1」とをあらかじめ記憶している。
2次評価テーブルは、ストップスイッチ60を操作すべきタイミングを示す映像(プレイヤーのレーシングカーと円とが完全に重なり合う映像)のフレームのフレームナンバー「X」と、「X」フレームの1つ前のフレームのフレームナンバー「X−1」と、「X」フレームの2つ前のフレームのフレームナンバー「X−2」と、「X」フレームの3つ前のフレームのフレームナンバー「X−3」と、「X」フレームの1つ後のフレームのフレームナンバー「X+1」と、「X」フレームの2つ後のフレームのフレームナンバー「X+2」と、「X」フレームの3つ後のフレームのフレームナンバー「X+3」とをあらかじめ記憶している。
低難易度用の1次評価テーブルは、フレームナンバー「X−2」から「X+2」までをあらかじめ記憶している。
低難易度用の2次評価テーブルは、フレームナンバー「X−5」から「X+5」までをあらかじめ記憶している。
高難易度用の2次評価テーブルは、フレームナンバー「X−3」から「X+3」までをあらかじめ記憶している。
これらをまとめると、図8に示すようになる。
また、本実施の形態では、評価手段172は、評価テーブルの選択を行うための評価テーブル選択手段を備えている。
評価テーブル選択手段は、「難易度選択表示」において、「低」の文字が強調表示されているときにベットスイッチ70が操作されると、低難易度用の評価テーブルを選択し、一方、「高」の文字が強調表示されているときにベットスイッチ70が操作されると、高難易度用の評価テーブルを選択する。
また、「難易度選択表示」において、「低」の文字が強調表示されているときにベットスイッチ70が操作されると、各ストップスイッチ60を操作すべきタイミングを示すコース上の円が比較的大きく表されている映像データが選択されて液晶ディスプレイ83に表示される。一方、「高」の文字が強調表示されているときにベットスイッチ70が操作されると、円が比較的小さく表されている映像データが選択されて液晶ディスプレイ83に表示される。このようにして、本実施の形態では、難易度の高低を視覚的に表現するようにしている。
また、本実施の形態では、サブ遊技制御手段170は、評価手段172による評価の結果に基づいて、遊技者に対して所定の利益を付与する、利益付与手段190を備えている。
つまり、利益付与手段190は、推測演出制御手段191を備えている。
ここで、「設定値推測演出」とは、設定値の推測に係る演出をいう。
また、推測演出制御手段191は、設定値推測演出を、遊技者に対して付与する所定の利益として行うためのものである。また、推測演出制御手段191は、評価手段172による評価の結果によって、設定値記憶手段180に記憶されている設定値の推測しやすさが異なるように、設定値推測演出の制御を行う。
また、評価結果カウンタ192は、評価手段172による評価の結果を数値化して累積加算していくためのものであって、評価結果の累積加算を各セット毎に行うものである。
つまり、評価結果カウンタ192は、1セット目の開始時に、評価手段172による評価結果の累積加算を開始し、1セット目の終了時に、評価手段172による評価結果の累積加算を終了して、カウント値を「0」に戻す(リセットする)。2セット目以降についても同様である。また、評価手段172による評価の結果が「完全に一致した」のときには、評価結果カウンタ192は、その評価の結果を「2」に数値化する。また、評価手段172による評価の結果が「微妙にずれがあるもののほぼ一致した」のときには、評価結果カウンタ192は、その評価の結果を「1」に数値化する。また、評価手段172による評価の結果が「一致しない」のときには、評価結果カウンタ192は、その評価の結果を「0」に数値化する。また、例えば、1セット目の1回目のサブ遊技で、評価手段172による評価結果が「完全に一致した」のときには、評価結果カウンタ192は、カウント値「0」に「2」を加算して「2」とする。また、1セット目の2回目のサブ遊技で、評価手段172による評価結果が「微妙にずれがあるもののほぼ一致した」のときには、評価結果カウンタ192は、カウント値「2」に「1」を加算して「3」とする。また、1セット目の3回目のサブ遊技で、評価手段172による評価結果が「一致しない」のときには、評価結果カウンタ192は、カウント値を「3」のままとする。1セット目が終了すると、評価結果カウンタ192は、評価手段172による評価結果の累積加算を終了して、カウント値を「0」に戻す(リセットする)。
また、本実施の形態では、ステージカウンタ193は、ステージ「6」を初期値とする。また、ステージカウンタ193は、各ステージの終了時における評価結果カウンタ192のカウント値が「5」以上のときには、ステージを1つ繰り上げ、一方、各ステージの終了時における評価結果カウンタ192のカウント値が「5」未満のときには、ステージを繰り上げずに据え置く。
また、本実施の形態では、設定値推測演出として、「映像A」〜「映像D」の4パターンの映像を定めている。これらの映像に係るデータは、サブ遊技制御手段170を構成するマイクロコンピュータのROM上に記憶されている。また、推測演出制御手段191は、設定値記憶手段180に記憶されている設定値と、最終セットの終了時におけるステージカウンタ193のカウント値とに基づいて、「映像A」〜「映像D」の4パターンの映像の中からいずれか1つを選択するための映像選択抽選手段194を備えている。
また、図9に示すように、抽選テーブルVは、「映像A」の選択確率を100%とし、「映像B」〜「映像D」の選択確率をそれぞれ0%とするように設定されている。
また、図9に示すように、抽選テーブルWは、「映像A」の選択確率を40%とし、「映像B」の選択確率を30%とし、「映像C」の選択確率を20%とし、「映像D」の選択確率を10%とするように設定されている。
また、図9に示すように、抽選テーブルYは、「映像A」の選択確率を80%とし、「映像B」の選択確率を10%とし、「映像C」の選択確率を5%とし、「映像D」の選択確率を5%とするように設定されている。
また、図9に示すように、抽選テーブルZは、「映像A」の選択確率を5%とし、「映像B」の選択確率を5%とし、「映像C」の選択確率を10%とし、「映像D」の選択確率を80%とするように設定されている。
また、図10に示すように、テーブル選択テーブル196は、最終セットの終了時におけるステージが「1」であり、かつ、設定値が「6」〜「4」のいずれかであれば、抽選テーブルZを選択すべき旨を定めている。同様に、最終セットの終了時におけるステージが「1」であり、かつ、設定値が「3」〜「1」のいずれかであれば、抽選テーブルYを選択すべき旨を定めている。また、最終セットの終了時におけるステージが「2」であり、かつ、設定値が「6」〜「4」のいずれかであれば、抽選テーブルXを選択すべき旨を定めている。また、最終セットの終了時におけるステージが「2」であり、かつ、設定値が「3」〜「1」のいずれかであれば、抽選テーブルWを選択すべき旨を定めている。また、最終セットの終了時におけるステージが「3」〜「6」であれば、設定値にかかわらず、抽選テーブルVを選択すべき旨を定めている。
また、上述した構成により、本実施の形態では、設定値が「6」〜「4」であり、かつ、最終セットの終了時におけるステージが「1」であると、「映像D」が80%の確率で表示される。つまり、設定値が遊技者にとって有利であり、かつ、サブ遊技の成績が非常に良いと、「映像D」がきわめて高確率で表示される。ただ、設定値が「6」〜「4」であっても、最終セットの終了時におけるステージが「2」だと、「映像D」の表示確率は40%となり、また、最終セットの終了時におけるステージが「3」〜「6」だと、「映像D」の表示確率は0%となる。つまり、設定値が遊技者にとって有利であっても、サブ遊技の成績が悪くなるにしたがって、「映像D」の表示確率が次第に低下していく。また、最終セットの終了時におけるステージが「1」であっても、設定値が「3」〜「1」だと、「映像D」の表示確率は5%となる。つまり、サブ遊技の成績が非常に良くても、設定値が遊技者にとって不利だと、「映像D」の表示確率はきわめて低くなる。このように、「映像D」は、設定値が遊技者にとって有利であり、かつ、サブ遊技の成績が非常に良いと、きわめて高確率で表示されるが、設定値が遊技者にとって有利であっても、サブ遊技の成績が悪くなるにしたがって、表示確率が次第に低くなり、また、サブ遊技の成績が良くても、設定値が遊技者にとって不利だと、表示確率がきわめて低くなるものである。このため、「映像D」は、サブ遊技の成績が非常に良い遊技者に対して、設定値が有利であることを期待させるものとなっている。
(スロットマシン10の動作)
以下、図11に示すフローチャートに基づいて、本実施の形態に係るスロットマシン10の動作の概略を説明する。具体的には、図11に示すフローチャートに基づいて、サブ遊技処理について説明する。
上述したように、本実施の形態では、各ストップスイッチ60を操作する毎に行われるサブ遊技を、1回のサブ遊技としている。そして、1回のメイン遊技に対応した3回のサブ遊技を、1セットとしている。ここでは、1回のメイン遊技に対応するサブ遊技処理について説明する。つまり、1回のメイン遊技の開始から終了までの間におけるサブ遊技処理について説明する。
ステップ301において、サブ遊技制御手段170が、液晶ディスプレイ83の制御装置に対して、サブ遊技開始コマンドを送信する。そして、ステップ302に進む。
ステップ302において、サブ遊技制御手段170が、ストップスイッチ60の操作があったか否かの判断を行う。具体的には、サブ遊技制御手段170は、回転停止信号を受信したか否かの判断を行うことにより、ストップスイッチ60の操作があったか否かの判断を行う。ここで、サブ遊技制御手段170が、ストップスイッチ60の操作があったと判断すると、ステップ303に進む。一方、サブ遊技制御手段170が、ストップスイッチ60の操作がないと判断すると、再度ステップ302となる。
ステップ304において、サブ遊技制御手段170が、液晶ディスプレイ83の制御装置から、ストップスイッチ60が操作されたときの、映像データのフレームナンバーを取得する。上述したように、液晶ディスプレイ83の制御装置は、サブ遊技制御手段170から送信された操作情報コマンドを受信すると、そのときの映像データのフレームナンバーをサブ遊技制御手段170に対して送信する。そして、サブ遊技制御手段170は、この映像データのフレームナンバーを取得する。そして、サブ遊技制御手段170が映像データのフレームナンバーを取得すると、ステップ305に進む。
ステップ307において、評価手段172が、サブ遊技制御手段170が取得したフレームナンバーと、2次評価テーブルに記憶されているフレームナンバーとの比較を行い、これにより、サブ遊技制御手段170が取得したフレームナンバーが、2次評価テーブルに記憶されているフレームナンバーの範囲内にあるか否かの判断を行う。ここで、サブ遊技制御手段170が取得したフレームナンバーが、2次評価テーブルに記憶されているフレームナンバーの範囲内にあると判断されると、評価手段172は、「微妙にずれがあるもののほぼ一致した」と評価する。そして、ステップ308に進む。一方、サブ遊技制御手段170が取得したフレームナンバーが、2次評価テーブルに記憶されているフレームナンバーの範囲内にはないと判断されると、評価手段172は、「一致しない」と判断する。そして、ステップ309に進む。
ステップ309において、評価結果カウンタ192が、カウント値の加算をせずにそのまま据え置く。そして、ステップ310に進む。
ステップ310において、サブ遊技制御手段170が、3個すべてのストップスイッチ60が操作されたか否かの判断を行う。ここで、サブ遊技制御手段170が、3個すべてのストップスイッチ60が操作されたと判断すると、ステップ311に進む。一方、サブ遊技制御手段170が、3個すべてのストップスイッチ60が操作されていないと判断すると、つまり、まだ操作されていないストップスイッチ60があると判断すると、ステップ302に戻る。
ステップ312において、ステージカウンタ193が、ステージを1つ繰り上げる。そして、1回のメイン遊技に対応するサブ遊技処理は終了する。
(作用・効果)
以上説明したように、本実施の形態では、各回転リール40の回転が開始し、すべての回転リール40の回転が定常状態になると、スイッチ操作有効化手段160は、各ストップスイッチ60の操作を有効化する。このとき、ストップスイッチ60が操作されて、ストップ信号が出力されると、このストップ信号が、メイン遊技に用いられるとともに、サブ遊技にも用いられる。
また、表示装置に、ストップスイッチ60を操作すべきタイミングが表示され、このタイミングに従ってストップスイッチ60を操作すると、指示とストップ信号の出力とが一致したと評価されて、その評価の結果が表示装置に表示される。一方、表示装置に、ストップスイッチ60を操作すべきタイミングが表示され、このタイミングに従わずにストップスイッチ60を操作すると、あるいはストップスイッチ60の操作をこのタイミングにうまく合わせられないと、指示とストップ信号の出力とが一致しないと評価されて、その評価の結果が表示装置に表示される。
スロットマシン10では、メダルの投入や払い出しにある程度の時間を要し、また、各回転リール40の回転が開始してからこれらの回転が定常状態になるまでにもある程度の時間を要し、また、遊技者がストップスイッチ60を操作するのにもある程度の時間を要する。また、スロットマシン10では、公益的観点から、単位時間あたりのメダルの投入枚数や払い出し枚数や遊技回数などに制限があり、かかる理由から、遊技間隔を4.1秒以上とするようになっている。このように、スロットマシン10では、技術上、あるいは法令上、種々の制約がある。そして、「ストップスイッチ60の操作タイミングに適したタイミング」とは、かかる制約を考慮したタイミングという意味である。
また、本実施の形態では、評価手段172による評価の結果に基づいて、遊技者に対して所定の利益が付与される。更に、本実施の形態では、設定値の推測に係る演出である設定値推測演出が、遊技者に付与する所定の利益として行われるとともに、評価手段による評価の結果によって、設定値の推測のしやすさが異なる。本実施の形態では、サブ遊技の成績が非常に良いと、設定値がきわめて推測しやすくなるが、サブ遊技の成績が悪くなるにしたがって、設定値の推測が次第に困難になる。このため、サブ遊技に対する遊技者のインセンティブがより一層高められるのである。
上記実施の形態では、サブ遊技制御手段170は、各スイッチから出力される信号に基づいてメイン遊技制御手段110から出力される信号を受信して、つまり、各スイッチから出力される信号をメイン遊技制御手段110を介して間接的に受信して、サブ遊技に用いるようにしたが、各スイッチから出力される信号を直接受信して、サブ遊技に用いるようにしてもよい。この場合、スイッチ操作有効化手段160は、例えば、メイン遊技制御手段110やサブ遊技制御手段170からは独立して設けることができる。スタートスイッチ50が操作されると、スタート信号は、まず、この独立して設けたスイッチ操作有効化手段160によって受信されるようにする。そして、スイッチ操作有効化手段160は、スタートスイッチ50の操作を有効化しているときにのみ、この受信したスタート信号を、メイン遊技制御手段110へ送信するとともに、サブ遊技制御手段170へも送信するようにし、一方、スタートスイッチ50の操作を有効化していないときには、メイン遊技制御手段110へもサブ遊技制御手段170へも送信しないようにすることができる。
ここで、「利益付与手段190」は、評価手段172による評価の結果に基づいて、遊技者に対して所定の利益を付与するものである。
例えば、評価手段172による評価の結果が「一致した」のときには、所定の利益を遊技者に対して付与するが、評価手段172による評価の結果が「一致しない」のときには、所定の利益を遊技者に対して付与しないようにすることができる。
また、例えば、評価手段172による評価の結果が「完全に一致した」のときには、最も大きな所定の利益を遊技者に対して付与し、評価手段172による評価の結果が「微妙にずれがあるもののほぼ一致した」のときには、「完全に一致した」のときより小さい所定の利益を遊技者に対して付与し、評価手段172による評価の結果が「一致しない」のときには、所定の利益を遊技者に対して付与しないようにすることができる。
また、「所定の利益」としては、例えば、報知された操作手順に従うといずれかの入賞が引き当てやすくなる遊技であるアシストタイム(AT)や、役抽選手段120の結果にかかわらずいずれかの入賞が引き当てやすくなる遊技であるチャレンジタイム(CT)などを実行することができる。
また、特殊遊技としては、例えば、報知された操作手順に従うといずれかの入賞が引き当てやすくなる遊技であるアシストタイム(AT)や、役抽選手段120の結果にかかわらずいずれかの入賞が引き当てやすくなる遊技であるチャレンジタイム(CT)などを実行可能に形成することができる。つまり、AT中は、報知された操作手順に従うと、いずれかの入賞が引き当てやすくなる。また、CT中は、役抽選手段120の結果にかかわらず、いずれかの入賞が引き当てやすくなる。これらは、遊技者にとって利益である。
また、3個のストップスイッチ60を操作する順序によって、回転リール40の停止制御を異ならせるようにしたスロットマシン10がある。例えば、ある遊技では、左→中→右の順序でストップスイッチ60を操作すると、いずれかの入賞を引き当てることができるが、それ以外の順序でストップスイッチ60を操作すると、いずれの入賞をも引き当てることができず、またある遊技では、中→右→左の順序でストップスイッチ60を操作すると、いずれかの入賞を引き当てることができるが、それ以外の順序でストップスイッチ60を操作すると、いずれの入賞をも引き当てることができないというような制御を行うものである。そして、ATとしては、例えば、いずれかの入賞を引き当てることができることとなるストップスイッチ60の操作の順序を遊技者に報知することにより、いずれかの入賞を引き当てやすくするものがある。
また、例えば、CT中以外のときには、各ストップスイッチ60が操作されてストップ信号が出力されてから対応する各回転リール40の回転が停止するまでの時間を、190ms以内とし、CT中は、各ストップスイッチ60が操作されてストップ信号が出力されてから対応する各回転リール40の回転が停止するまでの時間を、75ms以内とすることができる。なお、回転リール40が定常回転しているときの回転速度からすると、190ms以内というのは、いわゆる最大4コマすべりに対応したものであり、75ms以内というのは、いわゆるビタ止めに対応したものである。
また、特殊遊技制御手段は、加算手段174の加算結果が一定の数値以上になると、あるいは最終セットの終了時におけるステージカウンタ193のカウント値が一定の数値以下になると、特殊遊技を開始するように形成することができる。つまり、加算手段174の加算結果が一定の数値以上になったことや、最終セットの終了時におけるステージカウンタ193のカウント値が一定の数値以下になったことなどを、特殊遊技の開始条件とすることができる。更に換言すれば、サブ遊技の結果が一定以上の成績であったことを、特殊遊技の開始条件とすることができる。
また、利益付与手段190は、RTを制御するためのリプレイタイム制御手段(RT制御手段)を備えることができる。RT制御手段は、加算手段174の加算結果が一定の数値以上になると、あるいは最終セットの終了時におけるステージカウンタ193のカウント値が一定の数値以下になると、遊技者に対して付与する所定の利益として、RTを終了させて一般遊技へ移行させる。つまり、加算手段174の加算結果が一定の数値以上になったことや、最終セットの終了時におけるステージカウンタ193のカウント値が一定の数値以下になったことなどを、RTの終了条件とすることができる。更に換言すれば、サブ遊技の結果が一定以上の成績であったことを、RTの終了条件とすることができる。
また、RTについては、例えば、本件出願人による先の出願に係る特開2004−337486号公報などにおいて「リプレイタイム遊技」として詳細に説明されている。
また、サブ遊技としては、公知のビデオゲームを利用できる。
21 前扉 22 上パネル
23 中パネル 24 下パネル
25 操作部 26 図柄表示窓
30 リールユニット 40 回転リール
41 左リール 42 中リール
43 右リール 50 スタートスイッチ
60 ストップスイッチ 70 ベットスイッチ
71 シングルベットスイッチ 72 マックスベットスイッチ
73 キャンセルスイッチ 81 演出用ランプ
82 スピーカ 83 液晶ディスプレイ
85 メダル投入口 86 メダル払出口
87 メダル受け皿 100 制御装置
110 メイン遊技制御手段 111 一般遊技制御手段
112 レギュラーボーナス制御手段(RB制御手段)
113 ビッグボーナス制御手段(BB制御手段)
120 役抽選手段 130 停止テーブル
140 停止制御手段 150 入賞判定手段
160 スイッチ操作有効化手段 170 サブ遊技制御手段
171 指示手段 172 評価手段
173 評価結果表示手段 174 加算手段
175 加算結果表示手段 176 加算結果評価手段
177 加算結果評価表示手段
180 設定値記憶手段 185 サブ遊技抽選手段
190 利益付与手段 191 推測演出制御手段
192 評価結果カウンタ 193 ステージカウンタ
194 映像選択抽選手段 195 映像選択抽選テーブル
196 テーブル選択テーブル
201 左リール上図柄 202 左リール中図柄
203 左リール下図柄 204 中リール上図柄
205 中リール中図柄 206 中リール下図柄
207 右リール上図柄 208 右リール中図柄
209 右リール下図柄
300 入賞ライン 301 第1入賞ライン
302 第2入賞ライン 303 第3入賞ライン
304 第4入賞ライン 305 第5入賞ライン
Claims (4)
- 周囲に複数個の図柄が付されている複数個の回転リールと、
各回転リールの回転停止に係るストップ信号を出力するためのストップスイッチと、
スロットマシンを制御するための制御装置と、
所定の情報を表示するための表示装置とを備え、
制御装置は、
前記複数個の回転リールを用いて、各回転リールに対応した前記ストップスイッチの操作により該回転リールを停止させ、複数個すべての回転リールの回転が停止した際に表示された図柄により入賞判定が行われる遊技であるメイン遊技の制御を行うためのメイン遊技制御手段と、
メイン遊技制御手段によるメイン遊技の進行に基づいて、ストップスイッチの操作を有効化するためのスイッチ操作有効化手段と、
メイン遊技とは異なる遊技であって各ストップスイッチを操作する毎にその操作のタイミングが適切であるかどうかの評価が行われるサブ遊技の制御を行うためのものであって、スイッチ操作有効化手段によりストップスイッチの操作が有効化されているときに出力されたストップ信号に基づいて、サブ遊技の制御を行うサブ遊技制御手段とを備えるとともに、
サブ遊技制御手段は、
1回のメイン遊技中に行われる複数回のストップスイッチの操作にそれぞれ対応する複数回のサブ遊技を1セットとし、これを複数セット行うものであるとともに、
ストップスイッチをいずれのタイミングで操作すべきかを表示装置を通じて指示するための指示手段と、
指示手段により指示されたストップスイッチの操作タイミングとスイッチ操作有効化手段によりストップスイッチの操作が有効化されているときに出力されたストップ信号との関係を評価するための評価手段と、
評価手段による評価結果を各セット毎に通算し、各セットの終了時における評価結果の通算結果によって、次セットにおけるステージを特定するカウント値を変化させるステージカウンタとを備え、
制御装置は、
最終セットの終了時におけるステージカウンタのカウント値に応じて遊技者に対して所定の利益を付与する利益付与手段を備えていることを特徴とするスロットマシン。 - サブ遊技制御手段は、
評価手段による評価の結果を数値化して各セット毎に累積加算していく評価結果カウンタを備えるとともに、
ステージカウンタは、各セットの終了時における評価結果カウンタのカウント値によってステージを変化させることを特徴とする請求項1記載のスロットマシン。 - 評価手段は、指示手段により指示されたストップスイッチの操作タイミングと、遊技者によるストップスイッチの操作に伴って出力された信号の出力タイミングとのずれの度合いに応じて複数段階の評価を数値化して行うように形成されていることを特徴とする請求項2記載のスロットマシン。
- 評価手段による評価の結果を表示装置を通じて表示するための評価結果表示手段を備えていることを特徴とする請求項1、2又は3記載のスロットマシン。
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