JP4905408B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
画像形成装置本体と、
前記画像形成装置本体の内部が開放される外装開放位置と、前記画像形成装置本体の内部が閉塞される外装閉塞位置との間で移動可能に支持された外装部材と、
被案内部と、被押さえ部とを有し、前記画像形成装置本体と前記外装部材との間に配置され且つ、画像形成動作が実行される画像形成位置と、前記画像形成装置本体との間の空間を開放する内部開放位置との間で移動可能に支持された内部ユニットと、
前記外装部材に支持された案内部材であって、前記外装部材が外装開放位置に移動し且つ前記内部ユニットが前記内部開放位置に移動した状態から前記外装部材を前記外装閉塞位置に移動させる場合に、前記外装開放位置から前記外装閉塞位置への移動時に前記被案内部に接触して案内すると共に、前記外装閉塞位置へ到達する前に前記被案内部から離間する前記案内部材と、
前記外装部材に支持された前記案内部材とは別体に構成されると共に、前記被押さえ部に接触した場合に前記内部ユニットを押さえる押さえ部材と、
を備え、
前記押さえ部材は、前記外装部材が外装開放位置に移動し且つ前記内部ユニットが前記内部開放位置に移動した状態では前記被押さえ部材から離間していると共に、前記外装部材を前記外装閉塞位置に移動させる場合に、前記外装閉塞位置へ到達する前に前記被押さえ部に接触する
ことを特徴とする。
画像形成装置本体と、
前記画像形成装置本体の内部が開放される外装開放位置と、前記画像形成装置本体の内部が閉塞される外装閉塞位置との間で移動可能に支持された外装部材と、
被案内部と、被押さえ部とを有し、前記画像形成装置本体と前記外装部材との間に配置され且つ、画像形成動作が実行される画像形成位置と、前記画像形成装置本体との間の空間を開放する内部開放位置との間で移動可能に支持された内部ユニットと、
前記被案内部に接触離間可能に配置された案内部材と、前記被押さえ部に接触離間可能に配置され且つ前記案内部材とは別体に構成されて前記被押さえ部に接触した場合に前記内部ユニットを押さえる押さえ部材と、を有する前記外装部材と、
を備え、
前記外装部材が前記外装開放位置に移動し且つ前記内部ユニットが前記内部開放位置に移動した状態では前記被押さえ部材から前記押さえ部材が離間していると共に、前記外装部材が前記外装閉塞位置へ移動する際に、前記案内部材と前記被案内部とが接触して前記内部ユニットが連動して前記画像形成位置側に移動し、
前記外装閉塞位置に到達する前に前記案内部材と前記被案内部とが離間し、前記押さえ部材と前記被押さえ部とが接触し、
前記外装閉塞位置において、前記押さえ部材が前記被押さえ部を押して前記内部ユニットを前記画像形成位置に保持する、
ことを特徴とする。
前記押さえ部材は、前記外装部材が前記画像形成装置本体に支持される位置に対して、前記案内部材よりも離れた位置に配置されている
ことを特徴とする。
前記内部ユニットは用紙に画像を転写する転写器を有し、
前記内部ユニットは前記画像形成位置に移動された状態において、前記内部ユニットと前記画像形成装置本体との間で媒体が搬送される搬送路を形成すると共に、前記転写器は前記搬送路を搬送される用紙に画像を転写する
ことを特徴とする。
外装回転中心を中心として前記画像形成装置本体に回転可能に支持された前記外装部材と、
ユニット回転中心を中心として前記画像形成装置本体に回転可能に支持された前記内部ユニットと、
前記外装部材側に突出して支持された前記被案内部と、
前記外装部材側に突出して支持された前記被押さえ部と、
前記外装部材の回転中心から径方向に沿って延びる軌道状の前記案内部材と、
前記被案内部の軌道の延長線上に離間した位置に配置された前記押さえ部材と、
を備えたことを特徴とする。
外周面が円弧状に形成された前記被案内部と、
伸縮可能な弾性部材を有する前記被押さえ部と、
を備えたことを特徴とする。
画像が記録される媒体を表面に保持して搬送する無端帯状の媒体搬送部材を有する媒体搬送ユニットにより構成された前記内部ユニットと、
前記媒体に両面印刷を行う場合に媒体の表裏を反転させるために片面印刷済みの媒体が搬送される反転路が前記内部ユニット側に支持された前記外装部材と、
を備えたことを特徴とする。
前記内部ユニットを利用者が操作する際に把持する把持部を有する前記被案内部、
を備えたことを特徴とする。
前記内部ユニットが前記内部開放位置に移動した状態で、前記画像形成装置本体に対して着脱可能な第2の内部ユニットであって、前記内部ユニットを前記画像形成装置本体から離脱させる際に利用者が把持する第2の把持部を有する前記第2の内部ユニットと、
前記画像形成位置に前記内部ユニットが移動した状態で、前記第2の把持部を内部に収容可能な収容部を有する前記被案内部と、
を備えたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、押さえ部材を画像形成装置本体に支持される位置に近い位置に配置する場合に比べて、少ない力で内部ユニットを支持することができる。
請求項4に記載の発明によれば、内部ユニットを内部開放位置に移動させた場合に搬送路の紙詰まりを除去できる。
請求項5に記載の発明によれば、本発明の構成を有しない場合に比べて、軌道状の案内部材に案内されて低い負荷で操作することができる。
請求項6に記載の発明によれば、本発明の構成を有しない場合に比べて、円弧状の被案内部で確実に案内されると共に、被押さえ部により所定の力で内部ユニットを付勢することができる。
請求項8に記載の発明によれば、把持部と被案内部を共通化することができ、部品点数の増加を抑制することができる。
請求項9に記載の発明によれば、第2の把持部が収容されない場合に比べて、小型化することができる。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
図2は本発明の実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
図1、図2において、本発明の実施例1の画像形成装置の一例としてのプリンタUは、画像が記録される媒体の一例としての記録媒体Sが収容される給紙容器TR1が下部に収容されており、上面には排紙部TRhが設けられている。また、プリンタUの上部にはボタン入力等の各種操作を行うための操作部UIが設けられている。
前記画像処理部IPSは、外部の画像情報送信装置等から入された印刷情報を、黒色K,黄色Y,マゼンタM,シアンCの4色の画像に対応した潜像形成用の画像情報に変換して、所定のタイミングで像書込装置駆動回路DLに出力する。像書込装置駆動回路DLは、入力された各色の画像情報に応じて駆動信号を潜像書込装置ROSに出力する。前記潜像書込装置ROSは、駆動信号に応じて、各色の画像書き込み用の画像書込光の一例としてのレーザビームLy,Lm,Lc,Lkを出射する。
K(黒)の可視像形成装置UKは回転する像保持体の一例としての感光体Pkを有する。前記感光体Pkの周囲には、帯電器の一例としての帯電ロールCRk、感光体表面の静電潜像を可視像に現像する現像装置Gk、感光体Pk表面に残留した現像剤を除去する像保持体清掃器の一例としての感光体クリーナCLk等が配置されている。
実施例1の黒色の可視像形成装置UKは、感光体Pk、帯電器CRk、感光体クリーナCLkが一体的に構成されて交換可能な像保持体カートリッジと、現像装置Gkにより構成された交換可能な現像カートリッジと、により構成されている。
他の色の可視像形成装置UY,UM,UCも、黒色の可視像形成装置UKと同様に、画像形成装置本体U1に対して着脱可能な像保持体カートリッジと現像カートリッジとにより構成されている。なお、実施例1では、前記4つの可視像形成装置UY〜UKは、第2の内部ユニットの一例としての着脱可能な枠体Ut、いわゆる交換フレームUtに支持されており、4つの可視像形成装置UY〜UKが画像形成装置本体U1に対して一体的に交換可能に構成されている。すなわち、交換フレームUtを着脱、交換することで、可視像形成装置UY〜UKの全体、いわゆるプロセスユニットが交換可能となっている。
図1、図2において、実施例1の給紙容器TR1の前側には、手差し供給部の一例として手差し給紙口TR0と、手差し媒体搬送路の一例としての手差し給紙路SH0が形成されている。したがって、手差し給紙口TR0から挿入された記録媒体Sは、レジロールRrに前端が突き当てられ、レジロールRrにより下流側に搬送される。
前記レジロールRrは、所定のタイミングで、従動ロールRjと媒体吸着ロールRkとの対向領域である記録媒体吸着位置Q6に前記記録媒体Sを搬送する。前記記録媒体吸着位置Q6に搬送された記録媒体Sは、前記媒体搬送ベルトBに静電吸着される。
前記転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kにおいて媒体搬送ベルトBの裏面側に配置された転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kには、制御部Cにより制御される電源回路Eから所定のタイミングでトナーの帯電極性と逆極性の転写電圧が印加される。
多色画像の場合、前記各感光体Py〜Pk上のトナー像は前記転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kにより媒体搬送ベルトB上の記録媒体Sに重ねて転写される。また、単色画像、いわゆる、モノクロ画像の場合、感光体Pk上にK(黒)のトナー像のみが形成され、このK(黒)のトナー像のみが転写器T1kにより記録媒体Sに転写される。
トナー像転写後の感光体Py〜Pkは、感光体クリーナCLy〜CLkにより表面に残留したトナーが回収されて清掃され、再び帯電ロールCRy〜CRkにより帯電される。
記録媒体Sが離隔した後の前記媒体搬送ベルトBは、前記ベルトクリーナCLbにより清掃される。
両面印刷が行われる場合には、片面記録済みの記録媒体Sの媒体搬送方向後端部が排出ローラRhに挟まれる状態まで搬送されると、排出ローラRhが逆回転し、切替部材の一例としてのゲートGT1により、ベルトモジュールBMの前側に形成された媒体反転路SH2に搬送される。前記媒体反転路SH2に搬送された記録媒体Sは、媒体搬送部材の一例としての反転路搬送ロールRaにより搬送され、記録媒体Sの表裏が反転した状態でレジロールRrに再送され、二面目の印刷が行われる。
図3は実施例の画像形成装置のフロントカバーが外装開放位置に移動した状態の説明図である。
図4はフロントカバーが外装開放位置に移動し且つベルトモジュールが媒体詰まり解消位置に移動した状態の説明図である。
図5はフロントカバーが外装開放位置に移動し且つベルトモジュールがプロセスユニット交換位置に移動した状態の説明図である。
前記本体右フレーム1には、ベルトモジュールBMの各転写ロールT1y〜T1kに転写電流・電圧を供給する本体側転写電源端子の一例としての転写用給電端子6y,6m,6c,6kが前方に突出して支持されている。実施例1の転写用給電端子6y,6m,6c,6kは、後述する被給電端子との接続を確実にするために弾性部材の一例としてのコイルバネにより構成されている。なお、実施例1の転写用給電端子6y〜6kは、内ユニットの一例としてのベルトモジュールBMを前側に付勢する内部ユニット付勢部材としての機能も有する。
図3、図4において、第2開放位置保持部材の一例としての実施例1の給紙容器TR1は、給紙容器TR1の前端上面に、第2開放位置保持部の一例として上端壁TR1aが設けられている。
図6は実施例1のフロントカバーの斜視説明図である。
図1、図3〜図5において、画像形成装置本体U1の前側に回転可能に支持されたフロントカバーU2は、図1に示す外装閉塞位置と、画像形成装置本体U1の内部が開放される図3〜図5に示す外装開放位置との間を移動可能に支持されている。
図6において、前記フロントカバーU2は、前面に配置された前側壁11と、前記前側壁11の左右両側に形成された右側壁12および左側壁13と、前記前側壁11の上側に形成された上側壁14とを有する。前記左右両側壁12,13の下端部には、前後一対の外装回転中心12a,13aが形成されており、前記外装回転中心12a,13aでフロントカバーU2は画像形成装置本体U1に回転可能に支持されている。
前記後面11aには、右側の反転ユニット支持部16の上方右寄りの位置に、案内部の一例として、上下方向に延びる右側ガイドレール21が形成されており、前記左側の反転ユニット支持部17の上方右寄りの位置には、上下方向に延びる左側ガイドレール22が形成されている。すなわち、実施例1のガイドレール21,22は、外装回転中心12a,13aを中心とする円の径方向に沿って軌道状に延びる形状に形成されている。
図7は実施例1の反転ユニットの説明図であり、図7Aは反転ユニットの分解斜視図、図7Bは反転ユニットの位置決め部の説明図である。
図2、図7Aにおいて、前記フロントカバーU2には、反転ユニット41が支持されている。前記反転ユニット41は、後面に媒体反転路SH2の前側案内面が形成された外側反転路形成部材42と、外側反転路形成部材42に対向して配置され且つ前面に媒体反転路SH2の後側案内面が形成された内側反転路形成部材43とを有する。
前記上側軸受部42d,42eおよび下側軸受け部42f,42gには、それぞれ左右方向に延びる反転駆動軸46,47が回転可能に支持されており、前記反転駆動軸46,47のロール用開口42h,42iに対応する位置には反転路搬送ロールRaの駆動部材である反転駆動ロールRa1が支持されている。前記左側の軸受け42e,42gには、反転駆動ユニット48が支持されている。前記反転駆動ユニット48は、内部に駆動源の一例としてのモータや駆動伝達部材の一例としてのギア列等が収容されており、反転駆動軸46,47に駆動を伝達する。実施例1では、前記反転駆動ユニット48と外側反転路形成部材42の左側面との間には、左側ガイドレール22が通過する案内部材通過部の一例としてのレール通過口49が形成されている。なお、実施例1のガイドレール21,22およびモジュール押さえ部23,24は、高さが、反転ユニット41の厚みよりも長くなっており、反転ユニット41がフロントカバーU2に装着されても、後述する図13に示すように、ガイドレール21,22およびモジュール押さえ部23,24が反転ユニット41よりも後方に突出した状態となるように形成されている。
図7において、前記内側反転路形成部材43には、ロール用開口42h,42iに対応する位置に、従動部材支持部の一例としての従動ロール支持口43c,43dが形成されている。前記従動ロール支持口43c,43dには、反転路搬送ロールRaの従動部材である反転従動ロールRa2が回転可能に支持されている。
図8は実施例1のベルトモジュールの説明図であり、図8Aはベルトモジュールの全体斜視図、図8Bは被押さえ部の要部説明図である。
図9は実施例1のベルトモジュールの説明図であり、図8Aの矢印IX方向から見た図である。
図1〜図5、図8、図9において、ベルトモジュールBMは、前枠体の一例として、上下方向に延びて、内部に前記ベルトクリーナCLbが収容されているモジュール前フレーム51を有する。前記モジュール前フレーム51は、上端部に作業者が把持可能な左右一対の操作部51aが形成されている。前記フレームの下端部には、第2開放位置被保持部の一例として、下方に行くに連れて後方に傾斜する被支持傾斜面51bが形成されている。
前記モジュール被押さえ部材56,57の下方には、内部ユニット被位置決め部材の一例として、前記反転ユニット41のモジュール位置決め凹部43b2に対応する位置に配置されたモジュール被位置決め部58,59が支持されている。前記モジュール被位置決め部58,59は前方に突出して形成され、モジュール位置決め凹部43b2に嵌って位置決めされる被位置決め突起58a,59aを有する。
図8、図9において、前記モジュール右フレーム52の後面には、右方に突出して形成され且つ前記転写用給電端子6y,6m,6c,6kに接触して給電される4つの転写用被給電端子62y,62m,62c,62kが支持されている。
(外装閉塞位置における状態の説明)
図10はフロントカバーが外装閉塞位置に移動し且つベルトモジュールが画像形成位置に移動した状態の実施例1の画像形成装置を右側から見た要部説明図である。
図11はフロントカバーが外装閉塞位置に移動し且つベルトモジュールが画像形成位置に移動した状態の実施例1の画像形成装置を左側から見た要部説明図である。
なお、図10、図11において、理解の容易のために、反転ユニット41の図示は省略されている。すなわち、追加装備、いわゆるオプションとして装着される反転ユニット41がフロントカバーU2に装着されていない状態に相当する。
また、このとき、反転ユニット41が装着されている場合には、ベルトモジュールBMの被位置決め突起58a,59aが、モジュール位置決め凹部43b2に嵌って位置決めされた状態となる。したがって、反転ユニット41は、フロントカバーU2により押さえられたベルトモジュールBMにより後方から固定された状態となり、反転ユニット被押さえ部44が、スプリング19を介して反転ユニット押さえ部18に押さえられた状態となる。したがって、スプリング19の弾性力により、外側反転路形成部材42が内側反転路形成部材43側に付勢された状態となっており、反転駆動ローラRa1が反転従動ローラRa2に所定の接触圧で接触する。これにより、前記反転路SH2を搬送される記録媒体Sは、反転路搬送ロールRaで挟まれて下流側に搬送される。
さらに、前記外装閉塞位置では、モジュール押さえ部23,24により押されたベルトモジュールBMが画像形成位置に保持されており、ベルトモジュールBMが内側に押し込まれ、図12Aに示すように、引っ掛け部材66は爪部66dが引っ掛け開口4aの内側に配置されて接触しない状態で保持されている。
図13はフロントカバーが外装開放位置に移動し且つベルトモジュールが内部開放待機位置に移動した状態の左側から見た説明図であり、前記図3に対応する状態の説明図である。
図1、図10、図11に示すフロントカバーU2が外装閉塞位置に移動した状態から、フロントカバーU2を、図3、図13に示すように外装開放位置に回転移動させると、フロントカバーU2のモジュール押さえ部23,24と、ベルトモジュールBMのモジュール被押さえ部材56,57との接触が解除される。
また、前記フロントカバーU2に前記反転ユニット41が装着されている場合には、フロントカバーU2が外装開放位置に移動すると、被位置決め突起58a,59aがモジュール位置決め凹部43b2から離れた状態となっており、内側反転路形成部材43が外側反転路形成部材42に対して移動自由な状態となっている。したがって、両面印刷時に反転路SH2で紙詰まりが発生した場合には、フロントカバーU2を外装開放位置に移動させ、ベルトモジュールBMを内部開放待機位置に保持した状態で、内側部材被支持部43aを中心として内側反転路形成部材43を回転させることで、反転路SH2が開放される。よって、開放された反転路SH2で詰まった紙を作業者が目視できると共に、詰まった紙を除去することが可能となっており、反転路SH2の紙詰まりが解消可能となっている。
図14はフロントカバーが外装開放位置に移動し且つベルトモジュールが媒体詰まり解消位置に移動した状態の右側から見た説明図であり、前記図4に対応する状態の説明図である。
図3、図4、図10、図11、図14において、実施例1の画像形成装置Uでは、媒体搬送路SH1で紙詰まりが発生した場合には、まず、前記画像形成装置本体U1に給紙容器TR1が装着された状態で、前記フロントカバーU2を外装開放位置に移動させる。そして、前記ベルトモジュールBMの操作部51aや右側被ガイド部63を作業者が把持して前側に引き出すと、引っ掛け部材66が内側に弾性変形して、爪部66dと引っ掛け開口4aとの引っかかりが解除される。したがって、ベルトモジュールBMは前方に回転移動する。
前記媒体詰まり解消位置では、媒体搬送ベルトBと感光体Py〜Pkの間の記録媒体搬送路SHが開放され、記録媒体搬送路SHに詰まった記録媒体Sを作業者が目視できると共に、取り出すことが可能となっている。
図15はフロントカバーが外装開放位置に移動し且つベルトモジュールがプロセスユニット交換位置に移動した状態の右側から見た説明図であり、図5に対応する状態の説明図である
図3、図5、図10、図11、図15において、実施例1の画像形成装置Uでは、感光体Py〜Pkや現像装置Gy〜Gk等の交換フレームUtに装着されている部品の一部または複数が破損した場合には、まず、前記画像形成装置本体U1から給紙容器TR1を取り外した状態で、前記フロントカバーU2を外装開放位置に移動させる。そして、前記ベルトモジュールBMの操作部51aや右側被ガイド部63を作業者が把持して前側に引き出すと、引っ掛け部材66が内側に弾性変形して、爪部66dと引っ掛け開口4aとの引っかかりが解除される。したがって、ベルトモジュールBMは前方に回転移動する。
すなわち、実施例1では、前記給紙容器TR1を着脱することで、ベルトモジュールBMを図4、図14に示す媒体詰まり解消位置、または、図5、図15に示すプロセスユニット交換位置のいずれかの内部開放位置に移動させることが可能な構成となっている。
図16はフロントカバーを外装開放位置から外装閉塞位置側に移動させて被ガイド部がガイドレールに案内されている状態の説明図であり、画像形成装置の右側から見た要部説明図である。
図17はフロントカバーを外装開放位置から外装閉塞位置側に移動させて被ガイド部がガイドレールに案内されている状態の説明図であり、画像形成装置の左側から見た要部説明図である。
前記ベルトモジュールBMが図14に示す媒体詰まり解消位置に移動した状態で、フロントカバーU2を外装開放位置から外装閉塞位置側に持ち上げるように移動させると、図16、図17に示すように、ベルトモジュールBMの被ガイド部61,63が、フロントカバーU2のガイドレール21,22に接触する。なお、実施例1では、反転ユニット41が装着されている場合であっても、ガイドレール21、22が後方に突出する構成となっているため、反転ユニット41の有無にかかわらず、確実にガイドレール21,22と被ガイド部61,63とを接触させることが可能となる。
図19は図17に示す状態からフロントカバーをさらに外装閉塞位置側に移動させた状態の説明図であり、画像形成装置の左側から見た要部説明図である。
図16〜図19において、図16、図17に示したガイドレール21,22に被ガイド部61,63が接触した状態から、さらにフロントカバーU2を外装閉塞位置側に持ち上げると、図18,図19に示すように、ベルトモジュールBMのモジュール回転軸52a,53aと、フロントカバーU2の外装回転中心12a,13aとの位置のズレから、被ガイド部61,63がガイドレール21,22に対して相対的に上方に滑るように案内されて移動する。
図21は図19に示す状態からフロントカバーをさらに外装閉塞位置側に移動させた状態の説明図であり、画像形成装置の左側から見た要部説明図である。
図18〜図21において、図18、図19に示す状態からフロントカバーU2をさらに持ち上げて外装閉塞位置側に移動させると、ガイドレール21,22の外装回転中心12a,13aから遠い側の端部まで、被ガイド部61,63が到達する。そして、図20、図21に示すように、被ガイド部61,63の下側の円弧状の面が被ガイド収容凹部26,27に案内され、被ガイド部61,63が被ガイド収容凹部26,27に収容されかかった状態となる。
また、この状態では、前記ベルトモジュールBMは、ほとんど垂直な状態に持ち上がっており、フロントカバーU2を外装閉塞位置に移動させる抵抗となる分力が少なくなっており、この状態で、モジュール被押さえ部材56,57のスプリング56b,57bの力が加わっても、作業者の負担にはそれほどならない状態となっている。
そして、図20、図21に示す状態からさらにフロントカバーU2を持ち上げると、
ベルトモジュールBMのモジュール被押さえ部材56,57が、モジュール押さえ部23,24の押さえ面23a,24aに接触し、図10、図11に示す状態となる。したがって、フロントカバーU2が外装閉塞位置に戻されると共に、ベルトモジュールBMが画像形成位置に戻される。
図22において、図20、図21に示す状態から、フロントカバーU2を外装閉塞位置に移動させる際に、交換フレームUtのロック部材3が、図22Aに示すように本体右フレーム1に固定される位置であるロック位置に移動している場合には、ロック部材3がロック部材干渉部63bに干渉せず、ロック部材3がロック部材収容空間64に収容され、ベルトモジュールBMが画像形成位置に戻される。
したがって、実施例1の画像形成装置Uでは、図16、図17に示すようなベルトモジュールBMが倒れた状態に近く、フロントカバーU2を持ち上げる際の負荷が大きい状態では、スプリング56b,57bの力が作用せず且つ、フロントカバーU2が外装閉塞位置の近傍まで移動して、持ち上げる負荷が比較的小さくなった状態でスプリング56b,57bの力が作用することとなっている。したがって、フロントカバーU2の持ち上げ開始直後から、モジュール被押さえ部材56,57が接触して、スプリング56b,57bの弾性力が作用する構成に比べて、開閉動作の全体に渡って作業者への負荷が低減される。
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H09)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、画像形成装置としてのプリンタを例示したが、これに限定されず、FAXや複写機あるいはこれらすべてまたは複数の機能を備えた複合機とすることも可能である。また、多色現像の画像形成装置に限定されず、単色、いわゆる、モノクロの画像形成装置により構成することも可能である。また、像保持体から媒体に直接転写される構成に限定されず、中間転写体を使用する構成にも適用可能である。
(H03)前記実施例において、反転ユニット41を装着可能な画像形成装置について例示したが、この構成に限定されず、反転ユニットが装着されない、片面印刷専用の画像形成装置にも適用可能である。また、反転ユニット41の構成は、実施例に例示したものに限定されず、フロントカバーU2に着脱不能に固定支持された構成としたり、フロントカバーU2の前側に開閉扉を設け、反転路SH2で紙詰まりが発生した場合に開閉扉を開けて詰まった紙を除去するように構成することも可能である。
(H05)前記実施例において、被ガイド部61,63に円弧状の被ガイド面61a,63aを設けることが望ましいが、省略することも可能である。
(H06)前記実施例において、引っ掛け部材66および引っ掛け部4の位置や形状、個数等は、実施例に例示した構成に限定されず、任意の位置や形状等に変更可能である。
12a,13a…外装回転中心、
21,22…案内部材、
23,24…押さえ部材、
52a,53a…ユニット回転中心、
56,57…被押さえ部、
61,63…被案内部、
63…把持部、
B…媒体搬送部材、
BM…媒体搬送ユニット、
BM…内部ユニット、
S…媒体、
SH2…反転路、
U…画像形成装置、
U1…画像形成装置本体、
U2…外装部材、
Ut…第2の内部ユニット。
Claims (9)
- 画像形成装置本体と、
前記画像形成装置本体の内部が開放される外装開放位置と、前記画像形成装置本体の内部が閉塞される外装閉塞位置との間で移動可能に支持された外装部材と、
被案内部と、被押さえ部とを有し、前記画像形成装置本体と前記外装部材との間に配置され且つ、画像形成動作が実行される画像形成位置と、前記画像形成装置本体との間の空間を開放する内部開放位置との間で移動可能に支持された内部ユニットと、
前記外装部材に支持された案内部材であって、前記外装部材が外装開放位置に移動し且つ前記内部ユニットが前記内部開放位置に移動した状態から前記外装部材を前記外装閉塞位置に移動させる場合に、前記外装開放位置から前記外装閉塞位置への移動時に前記被案内部に接触して案内すると共に、前記外装閉塞位置へ到達する前に前記被案内部から離間する前記案内部材と、
前記外装部材に支持された前記案内部材とは別体に構成されると共に、前記被押さえ部に接触した場合に前記内部ユニットを押さえる押さえ部材と、
を備え、
前記押さえ部材は、前記外装部材が外装開放位置に移動し且つ前記内部ユニットが前記内部開放位置に移動した状態では前記被押さえ部材から離間していると共に、前記外装部材を前記外装閉塞位置に移動させる場合に、前記外装閉塞位置へ到達する前に前記被押さえ部に接触する
ことを特徴とする画像形成装置。 - 画像形成装置本体と、
前記画像形成装置本体の内部が開放される外装開放位置と、前記画像形成装置本体の内部が閉塞される外装閉塞位置との間で移動可能に支持された外装部材と、
被案内部と、被押さえ部とを有し、前記画像形成装置本体と前記外装部材との間に配置され且つ、画像形成動作が実行される画像形成位置と、前記画像形成装置本体との間の空間を開放する内部開放位置との間で移動可能に支持された内部ユニットと、
前記被案内部に接触離間可能に配置された案内部材と、前記被押さえ部に接触離間可能に配置され且つ前記案内部材とは別体に構成されて前記被押さえ部に接触した場合に前記内部ユニットを押さえる押さえ部材と、を有する前記外装部材と、
を備え、
前記外装部材が前記外装開放位置に移動し且つ前記内部ユニットが前記内部開放位置に移動した状態では前記被押さえ部材から前記押さえ部材が離間していると共に、前記外装部材が前記外装閉塞位置へ移動する際に、前記案内部材と前記被案内部とが接触して前記内部ユニットが連動して前記画像形成位置側に移動し、
前記外装閉塞位置に到達する前に前記案内部材と前記被案内部とが離間し、前記押さえ部材と前記被押さえ部とが接触し、
前記外装閉塞位置において、前記押さえ部材が前記被押さえ部を押して前記内部ユニットを前記画像形成位置に保持する、
ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記押さえ部材は、前記外装部材が前記画像形成装置本体に支持される位置に対して、前記案内部材よりも離れた位置に配置されている
ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。 - 前記内部ユニットは用紙に画像を転写する転写器を有し、
前記内部ユニットは前記画像形成位置に移動された状態において、前記内部ユニットと前記画像形成装置本体との間で媒体が搬送される搬送路を形成すると共に、前記転写器は前記搬送路を搬送される用紙に画像を転写する
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置。 - 外装回転中心を中心として前記画像形成装置本体に回転可能に支持された前記外装部材と、
ユニット回転中心を中心として前記画像形成装置本体に回転可能に支持された前記内部ユニットと、
前記外装部材側に突出して支持された前記被案内部と、
前記外装部材側に突出して支持された前記被押さえ部と、
前記外装部材の回転中心から径方向に沿って延びる軌道状の前記案内部材と、
前記被案内部の軌道の延長線上に離間した位置に配置された前記押さえ部材と、
を備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置。 - 外周面が円弧状に形成された前記被案内部と、
伸縮可能な弾性部材を有する前記被押さえ部と、
を備えたことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。 - 画像が記録される媒体を表面に保持して搬送する無端帯状の媒体搬送部材を有する媒体搬送ユニットにより構成された前記内部ユニットと、
前記媒体に両面印刷を行う場合に媒体の表裏を反転させるために片面印刷済みの媒体が搬送される反転路が前記内部ユニット側に支持された前記外装部材と、
を備えたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記内部ユニットを利用者が操作する際に把持する把持部を有する前記被案内部、
を備えたことを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記内部ユニットが前記内部開放位置に移動した状態で、前記画像形成装置本体に対して着脱可能な第2の内部ユニットであって、前記内部ユニットを前記画像形成装置本体から離脱させる際に利用者が把持する第2の把持部を有する前記第2の内部ユニットと、
前記画像形成位置に前記内部ユニットが移動した状態で、前記第2の把持部を内部に収容可能な収容部を有する前記被案内部と、
を備えたことを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
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